(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240717BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B19/00 H
(21)【出願番号】P 2019138149
(22)【出願日】2019-07-26
【審査請求日】2022-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】709006024
【氏名又は名称】株式会社ベネッセコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】原 慧
(72)【発明者】
【氏名】山口 美樹
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-173566(JP,A)
【文献】特開2019-086602(JP,A)
【文献】特開2011-007963(JP,A)
【文献】国際公開第2019/111165(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G09B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得すること、
前記各センシングデータのうち一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、前記学習者の成
長に関する所定条件を満たす第1データを抽出すること、
抽出された各第1データに基づいて、前記学習者に関連付けられる少なくとも1つのデータファイルを生成すること、
を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記1又は複数のセンサは、撮影装置、マイク、及びモーションキャプチャセンサのうち少なくとも1つを含み、
前記抽出することは、前記各センシングデータに含まれる前記学習者の行動データ又は発話データの特徴に基づいて、前記第1データを抽出することを含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
過去のクラスにおいて抽出された前記学習者の各第1データを記憶する記憶部から、所定の学習者の過去の各第1データを取得すること、をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記抽出することは、
前記所定の学習者に対し、取得された過去の各第1データにさらに基づいて、今回のクラスにおける抽出対象の各第1データを特定することを含む、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータに、
1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得すること、
前記各センシングデータのうち一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、前記学習者の成
長に関する所定条件を満たす第1データを抽出すること
であって、各第1データを、当該第1データから認識される学習の成長度合いに基づいてスコアリングすることを含む、抽出すること、
抽出された各第1データに基づいて、前記学習者に関連付けられる少なくとも1つのデータファイルを生成すること
であって、前記各第1データの各スコアに基づいて前記データファイルを生成することを含む、生成すること、
を実行させ
るプログラム。
【請求項5】
前記スコアリングすることは、
前記学習者の発話に関するデータ、及び前記学習者の位置又は動きに関するデータの少なくとも1つに基づいて、前記第1データをスコアリングすることを含む、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記生成することは、
前記データファイルに含まれる前記第1データの前記スコアに関する情報を、前記データファイルに関連付けることを含む、請求項4又は5に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得すること、
前記各センシングデータのうち一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、前記学習者の成長に関する所定条件を満たす第1データを抽出すること、
抽出された各第1データに基づいて、前記学習者に関連付けられる少なくとも1つのデータファイルを生成すること、を実行させ、
前記クラスの指導者により指定されたセンシングデータの一部を取得すること、をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記抽出することは、
前記指定されたセンシングデータの一部を、前記第1データに含める
、プログラム。
【請求項8】
前記各第1データを機械学習し、前記第1データを抽出する学習モデルを生成することを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記抽出することは、
前記各センシングデータ及び前記学習モデルに基づいて、前記第1データを抽出することを含む、請求項1乃至7いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記各学習者に対する各第1データを機械学習し、前記各学習者の特徴を抽出する学習モデルを生成し、前記各センシングデータ及び前記学習モデルに基づいて、所定の学習者に対する所定の指導者又は他の学習者のマッチング処理を行うことを、さらに前記コンピュータに実行させる、請求項1乃至7いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
情報処理装置から、前記学習者に関連付けられた識別情報と、前記データファイルの取得要求とを受信すること、
前記識別情報から特定された学習者のデータファイルを、前記情報処理装置に送信すること、をさらに前記コンピュータに実行させる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得する取得部と、
前記各センシングデータのうちの一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、学習者の成
長に関する所定条件を満たす第1データを抽出する抽出部と、
抽出された各第1データに基づいて、前記学習者に関連付けられる少なくとも1つのデータファイルを生成する生成部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが、
1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得すること、
前記各センシングデータのうち一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、前記学習者の成
長に関する所定条件を満たす第1データを抽出すること、
抽出された各第1データに基づいて、前記学習者に関連付けられる少なくとも1つのデータファイルを生成すること、
を実行する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、学習者の学習レベルや学習状態に応じて、コンテンツを提供するシステムが開発されている。例えば、カメラにより撮像された学習者の画像に基づいて判断された学習状態に応じて、コンテンツを学習者端末に送信する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、教育の現場において、教育を受ける対象者に対して、学習レベルに応じた難易度や重要度の問題コンテンツを提示するという技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-337528号公報
【文献】特開2015-102556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、学習者の学習レベル等に応じてコンテンツを学習者に提供しているが、学習者は、自身のレベル等に応じてコンテンツで学習したとしても、自身の成長をなかなか実感しにくいという課題がある。また、保護者にとっても、教育を受けている学習者が、その教育を受けることでどれくらい成長しているのかを把握しにくいという課題がある。そのため、教育業界において、学習者の成長を実感する又は把握させることができるようなツールの開発が求められている。
【0005】
そこで、本開示の技術は、上述した課題を解決するためになされたものであり、学習者をセンシングしたデータの中から、学習者の変化に関するデータを自動的に抽出し、学習者の成長を把握可能な情報を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、開示技術の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、 1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得すること、前記各センシングデータのうち一のセンシングデータに基づいて認識された学習者であって、クラスに参加する前記学習者に対し、前記クラス中の各センシングデータの中から、前記学習者の変化に関する所定条件を満たす第1データを抽出すること、前記学習者に、抽出された各第1データに基づいて少なくとも1つのデータファイルを生成すること、を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、学習者をセンシングしたデータの中から、学習者の変化に関するデータを自動的に抽出し、学習者の成長を把握可能な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示のシステム概要を説明するための図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る第1情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るセンサ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るサーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】実施形態に係る第1記憶部408に記憶される学習者情報の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る第1記憶部408に記憶されるセンシングデータの一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る第1記憶部408に記憶される条件情報の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る第1記憶部408に記憶されるFB情報の一例を示す図である。
【
図11】実施形態に係る第1情報処理装置20の機能構成の一例を示す図である。
【
図12】実施形態に係る第2情報処理装置40の機能構成の一例を示す図である。
【
図13】実施形態に係るフィードバック情報の生成処理の概要を示す図である。
【
図14】実施形態に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図15】実施形態に係る保護者・学習者側のアプリケーション画面の具体例を示す図である。
【
図16】実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について詳細に説明する。
<システム概要>
図1は、本開示のシステム概要を説明するための図である。
図1に示す例では、指導者TA、ユーザUA(第1学習者)、ユーザUB(第2学習者)、ユーザUC(第3学習者)が、教育又は保育に関するクラスに参加しており、そのクラスの様子をセンサ30がセンシングする。センサ30は、撮影装置、マイク、及びモーションキャプチャセンサのうち少なくとも1つを備えている。センサ30は、複数の異なるセンサを搭載して1つのセンサデバイスを構成してもよい。ここで、クラスとは、物理的な場所で行われるクラス以外にも、オンライン講座などの仮想的なクラスも含むものである。例えば、本開示のシステムでは、いわゆる教室のように、学習者が同じ場に集って参加する形式での利用や、個々の学習者がタブレット端末等を用いてオンラインで講座に参加し、個々の学習者に用意されたデバイスでセンシングされるような形式での利用が想定される。
【0011】
第1情報処理装置(例えば指導者が使用する端末)20は、センサ30からセンシングされた各センシングデータ(例えば静止画像データ、動画像データや音声データ)を取得し、サーバ10に送信する。各センシングデータは、センサ30から第1情報処理装置20を介さずにサーバ10に送信されてもよい。
【0012】
サーバ10は、取得された各センシングデータのうちの一のセンシングデータに基づいて認識された少なくとも一の学習者に対し、成長に関する所定条件を満たすセンシングデータの一部(第1データ)を抽出する。例えば、サーバ10は、クラスの様子を撮影した映像から、学習者が発話したシーンや、笑ったシーンや、指導者の発言に頷いたシーンなどを抽出する。サーバ10は、学習者ごとに、抽出されたシーンをまとめて少なくとも一つのデータファイル(例えば動画像や1又は複数のシーンを含むサムネイル画像、又は評価コメント)を生成する。なお、サーバ10は、センサ30又は第1情報処理装置20により認識された学習者情報や、音声認識された情報や、動き情報を取得してもよい。
【0013】
学習者UAの保護者PAは、自身が利用する第2情報処理装置(例えばスマートフォン)を用いて、クラスを運営する会社等から提供されるアプリケーションにログインし、学習者UAに関連付けられたデータファイルを出力することで、そのクラスにおける学習者UAの成長を把握可能なシーン等を確認することができる。
【0014】
なお、保護者PA又は学習者UAは、クラスの終了時に、指導者TAから、第1情報処理装置20を用いて学習者UAに関連付けられたデータファイルが出力されることで、すぐに学習者UAの成長を把握することが可能になる。
【0015】
上記のとおり、本開示のシステムでは、学習者又は保護者等が、自動的に抽出されたクラス中の適切な情報に基づいて、学習者の学習の成長を適切に把握しやすくなる。また、本開示のシステムでは、データファイルを画像として表示することで、学習の成長を可視化して表示することも可能であり、これまで成長を把握しにくかった学習について、自動的に抽出されたクラスのフィードバック情報を容易に提供することができる。
【0016】
例えば、英語教育について、数回クラスを受講した程度の短期的な学習では学習者の成長を感じにくいという課題があり、保護者としても学習者の学習を継続させて良いのかどうかの判断がつきにくい。しかし、本開示のシステムによれば、学習者又は保護者が、1回のクラス内での学習者の成長を把握できるポイント(以下、「成長ポイント」とも称す。)を確認することができる。さらに、過去のクラスの成長ポイントを比較することで、時系列における成長についても把握することができるため、学習者のモチベーションアップにつなげ、継続的な学習を促すことができるようになる。さらに、自動で成長ポイントを抽出するシステムであるため、オペレータや指導者の手間を省くことができる。さらに、学習者ごとに、データファイルを成長記録情報として記憶しておけばよいため、クラスの様子をセンシングしたデータをそのまま記憶するよりも、データベースの記憶容量を有効に活用することができる。
【0017】
以下に示す実施形態では、説明の便宜上、学習者をユーザ(例えば子供)、クラスを英語のクラス、指導者を英語の先生として説明するが、この例に限られず、学習者は大人、クラスはプログラミングのクラス又はオンラインでのクラスなど、様々な例に適用でき、参加型のクラスに好適に適用することができる。
【0018】
[実施形態]
次に、上述したシステムを実現するためのシステム構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ10と、クラスの指導者が使用する第1情報処理装置と、クラスの様子をセンシングする第1センサ30A、第2センサ30B、・・・と、第2情報処理装置40とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続されることにより、情報処理システム1が構成される。以降、センサをまとめて説明する場合は、符号30を用いる。また、サーバ10について、ネットワークNに接続される数は、複数あってもよく、サーバ10は、外付けのデータベースに通信可能に接続されてもよい。第1情報処理装置20及び第2情報処理装置40それぞれは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などの処理可能な装置であり、そのいずれであってもよい。
【0019】
サーバ10は、情報処理システム1において実行される学習支援を管理する情報処理装置である。サーバ10は、ネットワークNを介して、センサ30からの各センシングデータを第1情報処理装置20と送受信し、第1情報処理装置20を利用するユーザの学習を支援する。
【0020】
第1情報処理装置20は、ネットワークNにアクセス可能な情報処理装置であって、限定ではなく例として、スマートフォンなどの携帯端末、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)を含む。第1情報処理装置20は、指導者である先生により用いられる装置である。
【0021】
第1センサ30A、第2センサ30Bは、学習者の様子をセンシングするセンサであり、例えば、撮影装置や、マイク、モーションキャプチャセンサなどセンサを少なくとも1つ有し、また、これらが複数組み合わせられてもよい。各センサによりセンシングされたセンシングデータは、第1情報処理装置20に有線又は無線を介して送信される。
【0022】
第2情報処理装置40は、ネットワークNにアクセス可能な情報処理装置であって、限定ではなく例として、スマートフォンなどの携帯端末、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)を含む。第2情報処理装置40は、学習者の保護者等により用いられる装置である。
【0023】
ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、サーバ10に無線接続される基地局や、無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ10に接続されたインターネット、移動体通信網や、公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置などを含む。
【0024】
<ハードウェア構成>
次に、学習支援機能を実行する情報処理システム1に係る各装置のハードウェア構成について説明する。
図3は、実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、サーバ10は、制御部102と、通信インターフェース104と、記憶部106と、を有し、各部はバスライン112を介して接続される。
【0025】
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる。また、制御部102は、記憶部106に記憶されるアプリケーション等を実行することにより、学習支援を行う機能を実現するように構成される。
【0026】
通信インターフェース104は、ネットワークNを介して第1情報処理装置20との通信を制御する。
【0027】
記憶部106は、例えば大容量の複数のHDD等からなり、学習支援を行うサーバ機能を実現するためのアプリケーション及びデータ(図示省略)を記憶することに加え、制御プログラム108を記憶する。また、記憶部106は、情報記憶部110を有する。
【0028】
制御プログラム108は、学習支援を行うアプリケーションを実行するプログラムである。例えば、制御プログラム108は、第1情報処理装置20から取得した回答内容や記入内容などの入力情報に基づいて学習者の取り組み状況を認識したり、学習者の顔画像から表情を認識したり、それらの情報から補助情報を決定したりする。また、制御プログラム108は、第1情報処理装置20に補助情報などを送信したりするプログラムである。
【0029】
情報記憶部110は、学習支援機能を利用する各ユーザ端末の情報などを記憶する。例えば、情報記憶部110は、第1情報処理装置20の学習者情報、及び条件情報などを記憶してもよい。
【0030】
次に、第1情報処理装置20のハードウェア構成について説明する。
図4は、実施形態に係る第1情報処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示すように、第1情報処理装置20は、制御部202と、通信インターフェース206と、記憶部208と、表示部214と、入力部216と、マイク220と、スピーカ222と、を有し、各部はバスライン218を介して接続される。なお、第2情報処理装置40のハードウェア構成は、第1情報処理装置20のハードウェア構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0031】
制御部202は、CPU、ROM、RAM204等からなる。制御部202は、記憶部208に記憶されるアプリケーション等を実行することにより、一般的な情報処理装置としての機能に加え、学習支援機能を実現するように構成される。また、制御部202は、入力された画像に対して認識機能を実行してもよい。
【0032】
また、RAM204は、各種情報を一時的に保持したり、CPUが各種処理を実行する際のワークエリアとして使用されたりする。
【0033】
通信インターフェース206は、ネットワークNを介してサーバ10との通信を制御する。
【0034】
記憶部208は、例えばHDD等からなり、一般的な情報処理装置としての機能を実現するためのアプリケーション及びデータ(図示省略)を記憶することに加え、アプリプログラム210を記憶する。また、記憶部208は、情報記憶部212を有している。
【0035】
アプリプログラム210は、上述した学習支援機能を実行するためのプログラムである。例えば、アプリプログラム210は、指導者の装置にインストールされていれば、サーバ10により抽出されたデータを選択したり、学習者へのフィードバックコメントを付与したり、学習者の成長を実感可能な情報を出力したりする機能を有する。また、アプリプログラム210は、学習者の保護者にインストールされていれば、学習者の成長を実感可能な情報を出力したり、学習者の過去のクラスの状況等を把握したり、学習者の現在の学習レベル等を把握したりする機能を有する。また、アプリプログラム210は、各種データやリクエストをサーバ10に送信したり、サーバ10から各種データを受信したりするプログラムである。
【0036】
情報記憶部212は、システムへのログイン情報や、学習支援に用いるデータなどを記憶する。
【0037】
表示部214は、例えばタッチパネルや液晶モニターなどのディスプレイであり、ユーザに情報を表示する。例えば、表示部214は、アプリケーションの実行画面を表示し、具体的には、フィードバックの編集画面や、フィードバック画面などを表示する。
【0038】
入力部216は、ユーザからの入力を受け付けたり、ユーザからの指示を受け付けたりする。なお、表示部214と入力部216とは、タッチパネルとして構成されてもよい。
【0039】
マイク220は、音声などの音を集音するデバイスであり、ノイズキャンセル機能などを有してもよい。スピーカ222は、音声データを物理振動に変えて、音楽や音声などの音を出力するデバイスである。
【0040】
次に、センサ30のハードウェア構成について説明する。
図5は、実施形態に係るセンサ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示すように、センサ30は、撮影装置302と、認識部304と、マイク306とを有する。また、センサ30は、図示しない通信インターフェースを有する。センサ30は、例えば、高性能な認識機能を有するIdein社のActcast対応のRaspberry Piを搭載してもよく、Microsoft(登録商標)社のKinect(登録商標)V2、Intel(登録商標)社のRealSense D415などのモーションキャプチャセンサを搭載してもよい。なお、これらのデバイスは必要に応じて別体として設けられてもよい。
【0041】
撮影装置302は、カメラ機能を有し、クラスの様子を撮影することが可能である。認識部304は、撮影装置302により撮影された画像に対し、各学習者の顔認識を行ったり、オープンポーズなどの技術を用いて骨格認識から各学習者の体の動きを認識したりする。マイク306は、クラス内の音を集音する。認識部304は、マイク306により集音された音データから、各学習者の音声認識を行ったり、クラスの盛り上がりを認識したりしてもよい。
【0042】
<機能構成>
次に、
図6~
図12を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の各装置の機能について説明する。
図6は、実施形態に係るサーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すサーバ10は、第1通信部402、第1記憶部408、アプリ制御部410としての機能を有する。
【0043】
第1通信部402は、例えば、制御部102や通信インターフェース104などにより実現されうる。第1記憶部408は、例えば記憶部106により実現されうる。アプリ制御部410は、例えば制御プログラム108が制御部102により実行されることにより実現されうる。
【0044】
第1通信部402は、第1情報処理装置20、センサ30、及び第2情報処理装置40(以下、「第1情報処理装置等」とも称す。)と、ネットワークNを介して通信を行うものである。例えば、第1受信部406は、第1情報処理装置等から受信したデータを、アプリ制御部410に供給する。また、第1送信部404は、アプリ制御部410から供給されたデータを、第1情報処理装置等へ送信する機能を有する。
【0045】
第1記憶部408は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものである。ここで、第1記憶部408に記憶されるプログラムは、後述する処理手順を実行する学習支援アプリケーションに関するプログラムである。また、第1記憶部408には、学習支援に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0046】
例えば、第1記憶部408には、学習者情報、センシングデータ、条件情報、及びフィードバック(FB)情報が記憶される。これらの情報は、物理的に別の記憶部に記憶されてもよいし、1つの記憶部が論理的に分割されて記憶されてもよい。第1記憶部408に記憶される各情報の詳細は、
図7~10を用いて後述する。なお、第1記憶部408は、サーバ10とは別体のデータベースでもよい。
【0047】
図7は、実施形態に係る第1記憶部408に記憶される学習者情報の一例を示す図である。
図7に示す例では、学習者情報は、学習者のユーザID、氏名、顔情報、年齢などを含む情報である。また、顔情報以外にも学習者を特定するラベル、色、二次元コード又は三次元コードが学習者情報に含まれてもよい。また、ユーザIDに関連付けて、保護者の識別情報(アカウント情報やログインID、ユーザIDなど)が学習者情報に含まれてもよい。
【0048】
ユーザIDは、事業者が提供する教育又は保育サービスに入会したときに学習者に与えられる学習者識別情報を表す。氏名は、学習者の氏名を表し、顔情報は、顔認証により認識される対象となる学習者の顔画像データを含み、年齢は、学習者の年齢を表す。例えば、ユーザID「0001」の場合、氏名「AAA」、顔画像「画像A」、年齢「5歳」などがユーザIDに関連付けられている。
【0049】
図8は、実施形態に係る第1記憶部408に記憶されるセンシングデータの一例を示す図である。
図8に示す例では、センシングデータは、日付、映像情報、音情報、動き情報を含む。また、センシングデータは、学習者の成長を把握するのに使用可能なその他のセンシングデータを含んでもよい。
【0050】
日付は、センシングされた日付や時間を含む。映像情報は、例えば、撮影装置302により撮影された画像情報を含み、音情報は、マイク306により集音された音情報を含み、動き情報は、撮影装置302に撮影された画像などに基づき、認識部304により認識された動き情報を含む。動き情報は、撮影装置302とは別のデバイスによりセンシングされた情報に基づいてクラス内の各学習者の動きが検出された情報でもよい。また、センシングデータは、映像情報、音情報、及び動き情報のうち、少なくとも1つの情報を含んでいればよい。また、認識部304は、撮影画像から、クラスに参加する各学習者の顔認識を行うことで、各学習者を特定してもよい。また、学習者の特定方法は、学習者を識別可能な情報(色や二次元又は三次元コード)が記載されたバッジやシールなどを各学習者の洋服につけてもらい、このバッジやシールを画像認識することで特定するようにしてもよい。
【0051】
図9は、実施形態に係る第1記憶部408に記憶される条件情報の一例を示す図である。
図9に示す例では、条件情報は、映像情報、音情報、動き情報それぞれにおいて、学習者の成長を把握可能なシーン等を抽出するための条件を含む。例えば、映像情報では、笑っているシーン、口が動いているシーン、手が動いているシーンなどが、学習者がクラスの内容を理解し、学習者が行動しているシーンとして、また、成長過程に関連する情報の一例として抽出される。
【0052】
音情報では、クラスの盛り上がり、学習者の発話量、学習者が発生した単語数などが、学習者の成長過程に関連する情報の一例として抽出される。動き情報では、学習者のクラス内での位置(例えば徐々に指導者に近づいているか)、学習者の向き(例えば指導者の方を向いているか)、骨格の動き(例えば指導者の動きと合っているか)などが、成長過程に関連する情報の一例として抽出される。
【0053】
図10は、実施形態に係る第1記憶部408に記憶されるFB情報の一例を示す図である。
図10に示す例では、FB情報は、ユーザIDに関連付けられたデータファイルであり、画像情報、FB情報を構成する抽出結果情報、評価情報などを含む。画像情報は、抽出結果情報の第1データを含み、例えば抽出された静止画、動画シーンをまとめた画像情報である。抽出結果情報は、条件情報に基づいて抽出された第1データを含む。評価情報は、指導者により入力される学習者に対するクラス内での評価を示すテキストや音声データを含む。
【0054】
図6に戻り、アプリ制御部410は、実施形態における学習支援を例にして説明すれば、機能モジュールとしての、取得部412、抽出部414、生成部422、検索部424、及び学習部426を備える。機能モジュールは、制御部102で実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして制御部102に実装されてもよい。
【0055】
取得部412は、1又は複数のセンサによりセンシングされた各センシングデータを取得する。例えば、取得部412は、第1受信部406により受信された各センシングデータ又は第1記憶部408に記憶された各センシングデータを取得する。各センシングデータは、センサ30又は第1情報処理装置20により送信されたデータである。また、各センシングデータは、映像情報、音情報、動き情報の少なくとも1つを含む。
【0056】
抽出部414は、各センシングデータのうちの一のセンシングデータに基づいて認識された学習者に、クラス中の各センシングデータの中から、この学習者の変化に関する所定条件を満たす第1データを抽出する。学習者の変化は、例えば、学習者がクラスに参加して成長を実感できるような変化を含み、学習者の発話に関する変化、表情の変化、位置又は行動の変化を含む。抽出部414は、抽出された少なくとも一の学習者に、第1記憶部408に記憶される条件情報を満たす第1データを、取得された各センシングデータの中から抽出する。具体的には、抽出部414は、映像情報の中から、学習者が笑っているシーンを含む前後数秒の動画を第1データとして抽出したり、音情報の中から発話しているデータを含む前後数秒の音データを第1データとして抽出したり、動き情報から学習者が指導者に近づいたシーンを含む前後数秒のモーションデータを第1データとして抽出したりする。なお、クラスに参加する各学習者の認識処理は、センサ30により実行されてもよいし、サーバ10又は第1情報処理装置20が認識部304の機能を有してもよい。学習者の認識に用いられるセンシングデータは、撮影画像や音データであり、顔認証や声紋認証などにより学習者が認識される。なお、抽出部414は、クラス内で認識されたすべての学習者それぞれに対し、抽出処理を実行してもよい。
【0057】
生成部422は、抽出された学習者に、抽出部414により抽出された各第1データに基づいて少なくとも1つのデータファイルを生成する。例えば、生成部422は、抽出された複数の映像情報を時系列に連結してまとめて1つの動画像を生成したり、学習者の音声を連結して1つの音声データを生成したり、学習者の動きデータを切り出して、1つの動きデータを生成したりする。生成されたデータファイルは、FB情報に記憶される。
【0058】
これにより、学習者をセンシングしたデータの中から、学習者の変化に関するデータを自動的に抽出し、学習者の成長を把握可能な情報を提供することが可能になる。例えば、設定された条件情報に基づいて、各センシングデータの中から、学習者の成長を示す特異なシーンなどを自動で抽出することができるようになり、学習者の成長を示す情報の提供が容易になる。また、サーバ10としては、生成部422により生成されたデータファイルを記憶し、バッファリングしておいたセンシングデータを定期的に削除することができるため、メモリ容量を効率よく使用することができる。また、教室やオンラインにおけるクラス内での学習者の成長を示すデータファイルを保護者に提供することで、保護者は学習者の成長を把握することが可能になり、また、学習者自身もデータファイルを視聴することで、自身の成長を実感することが可能になる。
【0059】
また、センサ30は、上述したとおり、撮影装置302、マイク306、及びモーションキャプチャセンサのうち少なくとも1つを含む。抽出部414は、各センシングデータに含まれる学習者の行動データ又は発話データの特徴に基づいて、第1データを抽出することを含んでもよい。
【0060】
これにより、生成されるデータファイルの中に、学習者の成長を把握可能な行動データや発話データを含めることができ、より具体的に学習者の成長を学習者や保護者に把握させることができる。
【0061】
また、取得部412は、過去の学習クラスにおいて抽出された学習者毎の各第1データを記憶する第1記憶部408から、所定の学習者の過去の各第1データを取得してもよい。この場合、抽出部414は、所定の学習者に対し、取得された過去の各第1データにさらに基づいて、今回の学習クラスにおける抽出対象の各第1データを特定する特定部416を含んでもよい。例えば、特定部416は、過去の第1データと、今回の第1データとを比較することで、過去よりも、学習者の発話量が増えたり、単語数が増えたり、頷き回数が増えたりすることを、成長における特異なものとして特定して抽出することが可能になる。
【0062】
これにより、学習者の1回のクラス内だけの成長ではなく、過去からどれくらい成長したかを示すデータファイルを生成することが可能になる。例えば、保護者等は、時系列の観点で学習者の成長を把握することができるようになる。
【0063】
また、抽出部414は、各第1データを、この第1データから認識される学習の成長度合いに基づいてスコアリングするスコアリング部420を含んでもよい。この場合、生成部422は、各第1データの各スコアに基づいてデータファイルを生成してもよい。例えば、スコアリング部420は、抽出されたセンシングデータに対し、所定の算定基準に応じてスコアリングを行う。例えば、所定の算定基準は、抽出されたデータ内においてカウント可能なパラメータ(例えば、発話量、単語数など)の回数が多いほど、スコアが高くなるような算定式が設定されればよい。また、生成部422は、例えば、抽出された第1データに対し、スコアが高い上位所定数の第1データを選択してデータファイルを生成してもよい。
【0064】
これにより、クラス内で多くの第1データが抽出される場合に、スコアに基づいて所定数の第1データに絞ることができ、学習者の成長を示す簡潔で適切なデータファイルを自動で生成することが可能になる。
【0065】
また、スコアリング部420は、学習者の発話に関するデータ、及び学習者の位置又は動きに関するデータのうち少なくとも1つに基づいて、第1データをスコアリングすることを含んでもよい。学習者の発話に関するデータは、学習者の発話量、1回の発話内の単語数、声のトーン、指導者の問いかけに対する返答速度などを含み、学習者の位置又は動きに関するデータは、学習者の体の動きと指導者の体の動きとの一致度、表情の明るさ、学習者と指導者との位置関係、指導者の問いかけに対する体の反応速度などを含む。例えば、発話量が多くなるほどスコアが高くなり、単語数が増えるほどスコアが高くなり、学習者の体の動きが、指導者の体の動きと一致するほどスコアが高くなるような算定式が設定されていればよい。上記例は一例であって、全ての第1データに対してスコアが付与されるように、算定式が設定されていればよい。
【0066】
これにより、より客観的な基準を用いて抽出されたセンシングデータに基づいて、学習者の成長を示すデータファイルを生成することが可能になる。
【0067】
また、生成部422は、データファイルに含まれる第1データのスコアに関する情報を、データファイルに関連付けることを含んでもよい。例えば、生成部422は、学習者の成長を示すデータファイルを生成する際に、データファイルを構成する第1データが選ばれた根拠となったスコアに関する情報を、データファイルに関連付けて付与してもよい。生成部422は、スコアに関する情報を理由情報としてデータファイルに含めることで、この理由情報が第1情報処理装置20や第2情報処理装置40において表示可能になる。理由情報は、例えば、発話量の増加、発話内の単語数の増加、体の動きの一致度、指導者を見ている時間の増加などに関する情報である。
【0068】
これにより、学習者の成長を示すデータファイルの生成根拠を示すことができるようになり、学習者や保護者などに対して、データファイルの正当性や説得性を向上させることが可能になるとともに、指導者に対して、学習者への指導に際して特に意識すべき成長ポイントを例示することになり、指導者の指導の質を向上させることが可能になる。
【0069】
また、取得部412は、クラスの指導者により指定されたセンシングデータを取得してもよい。例えば、指導者に所定時点を記録するデバイス(例 Amazon(登録商標)Dash)を保持してクラスを進行してもらい、子供が成長したと指導者が感じるときに指導者にボタンを押してもらうことで、取得部412は、指導者が感じる学習者の成長シーンを取得する。具体的には、映像に対し、ボタン押下時のタイムスタンプ等が付与されることで、このタイムスタンプに基づき、指導者により指定されるセンシングデータの一部を特定することが可能になる。
【0070】
この場合、抽出部414は、指定されたセンシングデータの一部を、第1データに含めてもよい。例えば、抽出部414は、指導者により指定されたセンシングデータの一部を、データファイルの構成要素とするため、第1データに含める。なお、指導者により指定された第1データについて優先度を高くするために、スコアリング部420は、指導者により指定された第1データに対し高いスコアを付すようにしてもよい。
【0071】
これにより、指導者により指定されたセンシングデータの一部をデータファイルに含めることができ、実際にクラスを指導する指導者からの観点で、学習者の成長を把握させる特異なシーン等を抽出することが可能になり、より適切なデータファイルを生成することが可能になる。
【0072】
また、アプリ制御部410は、各第1データを機械学習し、第1データを抽出する学習モデルを生成する学習部426を有してもよい。例えば、学習部426は、AI(人工知能)等を用いて、抽出された第1データを学習させることで、どういう条件で第1データを抽出すればよいかを示す学習モデルを生成する。この場合、抽出部414は、各センシングデータ、及び、生成された学習モデルに基づいて、第1データを抽出してもよい。
【0073】
これにより、過去の第1データを用いて学習された学習モデルを用いることで、より適切な第1データを抽出することが可能になり、より適切なデータファイルを生成することが可能になる。
【0074】
また、学習部426は、各学習者の発話や体の動きを含む活動内容を学習し、学習者の特徴を抽出する学習モデルを生成してもよい。学習者の特徴とは、例えば、所定の指導者に対して活動量が増加する特徴や、クラスを活性化させるリーダー的な特徴や、聞き上手な特徴などである。学習部426は、各センシングデータ、及び、生成された学習モデルに基づいて、所定の学習者に対する所定の指導者又は他の学習者のマッチング処理を行ってもよい。例えば、学習部426は、所定の学習者が所定の指導者の場合に活動内容が増加する場合には、この学習者とこの指導者とをマッチングしたり、所定の学習者と同じクラスであればクラスが活性化しそうな他の学習者とをマッチングしたりする。
【0075】
これにより、過去の第1データを用いて学習された学習モデルを用いることで、学習者と指導者とのマッチング、学習者同士のマッチングなどに適用することが可能になり、クラス運営側では、このマッチング情報をクラス編成に役立てることができるようになる。
【0076】
また、第1受信部406は、第2情報処理装置40から、学習者に関連付けられた識別情報(保護者が使用するアカウントIDなど)と、データファイルの取得要求とを受信してもよい。この場合、アプリ制御部410に含まれる検索部424が、受信された識別情報に関連付けられたユーザIDを検索して特定し、このユーザIDに対するデータファイルを特定する。第1送信部404は、識別情報から特定された学習者のデータファイルを、第2情報処理装置40に送信してもよい。
【0077】
これにより、保護者等が、自身のタイミングで学習者の成長を把握可能なデータファイルにアクセスすることができる。また、保護者等が保護者用のアプリケーションにログインしたときに、自動でデータファイルを提供することも可能になる。
【0078】
図11は、実施形態に係る第1情報処理装置20の機能構成の一例を示す図である。
図11に示す第1情報処理装置20は、指導者が利用する第1情報処理装置20であり、この第1情報処理装置20を機能的な観点から示す。第1情報処理装置20は、指導者がアプリケーションにログイン等することに応じて、学習支援サービスを実行するためのものであり、そのための機能として、少なくとも第2通信部502、第2記憶部508、第1アプリ実行部510、及び編集部516を備える。
【0079】
第2通信部502は、サーバ10やセンサ30とネットワークNとの間で通信を行うものである。例えば、第2受信部506は、サーバ10やセンサ30から受信したデータを、第1アプリ実行部510に供給し、第2送信部504は、第1アプリ実行部510から供給されたデータを、サーバ10へ送信する機能を有する。第2通信部502は、具体的には、少なくとも上述した
図4に示す通信インターフェース206等から構成され得る。
【0080】
第2記憶部508は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した
図4に示す記憶部208等から構成され得る。ここで、第2記憶部508に記憶されるプログラムは、指導者に対して提供される指導者用(第1)アプリケーションの第1プログラムである。また、第2記憶部508には、かかる学習支援に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0081】
第1アプリ実行部510は、例えば制御部202等から構成され得る。第1アプリ実行部510は、第1プログラムを実行することで、第1アプリケーション、例えば、指導者側の学習支援サービスを実行する各機能を有する。第1アプリ実行部510は、この学習支援サービスを実行する各機能として、少なくとも第1操作受付部512、第1表示制御部514、及び編集部516を備える。
【0082】
第1操作受付部512、指導者の操作を受け付ける。第1操作受付部512は、入力部216やマイク220を介して、指導者が入力した操作内容や情報を受け付ける。例えば、第1操作受付部512は、指導者によるサーバ10へのアクセス要求や、抽出された第1データの選択や、文字情報や音声情報等の評価情報を受け付ける。
【0083】
第1表示制御部514は、学習支援システムが提供する問題や、解説、アドバイスを含む画面情報や、フィードバックに対する編集画面や、フィードバック用のデータファイル等を表示部214に表示するよう制御する。表示部214により表示されるデータは、第1アプリケーションがサーバ10から取得したデータであってもよいし、第1アプリケーションにより生成されたデータであってもよい。
【0084】
編集部516は、学習者のFB情報に対して編集を行う機能を有する。例えば、編集部516は、抽出された第1データに対して、指導者の操作に基づいて抽出しなおしたり、データファイルに対して指導者のコメントを付与したりする。これにより、指導者の編集内容が指導記録として一元管理することが可能になり、次回以降のクラスにおいて、指導者が利用する装置に前回の指導記録を提供したりして、指導者に指導記録を復習させることで、学習者の状態・特徴にあった効果的な指導が可能になるという効果が得られる。
【0085】
なお、上述した例では、サーバ10の機能と、第1情報処理装置20の機能とを分けて説明したが、サーバ10の機能の少なくとも一部を第1情報処理装置20が備えるようにしてもよい。また、センサ30の機能と、第1情報処理装置20の機能とを分けて説明したが、センサ30の機能の少なくとも一部を第1情報処理装置20が備えるようにしてもよい。例えば、映像や音データから学習者を認識する機能は、第1情報処理装置20に備えられてもよい。
【0086】
図12は、実施形態に係る第2情報処理装置40の機能構成の一例を示す図である。
図12に示す第2情報処理装置40は、保護者が利用する第2情報処理装置40であり、この第2情報処理装置40を機能的な観点から示す。第2情報処理装置40は、保護者がアプリケーションにログイン等することに応じて、学習支援サービスを受けるためのものであり、そのための機能として、少なくとも第3通信部602、第3記憶部608、及び第2アプリ実行部610を備える。
【0087】
第3通信部602は、サーバ10とネットワークNとの間で通信を行うものである。例えば、第3受信部606は、サーバ10から受信したデータを、第2アプリ実行部610に供給し、第3送信部604は、第2アプリ実行部610から供給されたデータを、サーバ10へ送信する機能を有する。第3通信部602は、具体的には、少なくとも上述した
図4に示す通信インターフェース206等から構成され得る。
【0088】
第3記憶部608は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した
図4に示す記憶部208等から構成され得る。ここで、第3記憶部608に記憶されるプログラムは、保護者に対して提供される保護者用(第2)アプリケーションの第2プログラムである。また、第3記憶部608には、かかる学習支援に関するデータや表示データなども記録される。
【0089】
第2アプリ実行部610は、例えば制御部202等から構成され得る。第2アプリ実行部610は、第2プログラムを実行することで、第2アプリケーション、例えば、保護者側の学習支援サービスを受ける各機能を有する。第2アプリ実行部610は、この学習支援サービスを受ける各機能として、少なくとも第2操作受付部612、第2表示制御部614を備える。
【0090】
第2操作受付部612は、保護者の操作を受け付ける。第2操作受付部612は、入力部216やマイク220を介して、保護者が入力した操作内容や情報を受け付ける。例えば、第2操作受付部612は、保護者によるサーバ10へのアクセス要求や、文字入力を受け付ける。
【0091】
第2表示制御部614は、学習支援システム1が提供する学習者の学習状況を確認する画面を含む画面情報等を表示部214に表示するよう制御する。学習状況を示す画面は、サーバ10により生成された学習のフィードバック情報を含む。表示部214により表示されるデータは、第2アプリケーションがサーバ10から取得したデータであってもよいし、第2アプリケーションにより生成されたデータであってもよい。
【0092】
<具体例>
次に、
図13~
図15を用いて、学習者のフィードバック情報が生成される処理について説明する。
図13~15に示す例では、幼児が英語教育を受けることを例にしている。
図13は、実施形態に係るフィードバック情報の生成処理の概要を示す図である。
【0093】
(1)特異点の特定
センサ30は、クラス内の様子を撮影し、認識部304により、クラスに参加している学習者を認識し、また、認識結果とともに、各センシングデータをサーバ10に送信する。サーバ10の抽出部414は、各センシングデータを取得すると、条件情報を満たす第1データを抽出する。例えば、抽出部414は、幼児が笑ったり話したりするシーンを含む前後数秒の映像を映像から抽出する。
【0094】
(2)トップ5の抽出
抽出部414は、抽出された第1データに対してスコアリングをすることで、上位5つの第1データを抽出する。例えば、抽出部414は、スコアが高い順に5つの第1データを抽出するが、5つという数字は例示であり、この例に限られない。生成部422は、学習者のユーザIDに関連付けて、抽出された5つの第1データの映像を選択可能なようにサムネイル化する。
【0095】
(3)先生(指導者)がピックアップ
抽出部414は、先生によりピックアップされたシーンも、第1データに含める。これは、先生からの観点で、より評価したい学習者の成長シーンを含む動画をフィードバックするためである。
【0096】
(4)先生が分析・評価入力
先生は、クラスが終わると、クラス内での各学習者の評価を行う。例えば、先生が、抽出された第1データを視聴し、評価コメントを付与したり、評価音声を付与したりする。これらの編集機能は、編集部516により実行される。先生のコメント等が付与されたデータファイルを示すフィードバック情報は、サーバ10にアップロードされる。
【0097】
(5)保護者・子(学習者)のアプリケーションへの連携
サーバ10は、例えば所定期間(今回のクラスの後から、次回のクラスまで)、保護者や学習者に関連付けられているアプリケーションに対して、生成されたフィードバック情報へのアクセスを可能にする。
【0098】
(6)保護者・子の“成長実感”に繋がる見せ方でフィードバック
生成部422は、保護者・子にとっての成長実感又はインパクトに繋がるフィードバックになるように表示の仕方を工夫する。例えば、生成部422は、動画、専門的過ぎない先生からのコメント等でフィードバックするような画面を生成する。より具体的には、生成部422は、学習者の成長に応じて木が成長するようなグラフィックデザインや、できたことに応じてモノが増えていくようなデザインを画面に含めたりする。
【0099】
図14は、実施形態に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
図14(A)及び(B)は、指導者側のアプリケーションを実行することで表示される画面例であり、
図14(C)は、保護者や学習者側のアプリケーションを実行することで表示される画面例である。
【0100】
図14(A)は、クラスのフィードバックをするための選択画面の一例である。
図14に示す例では、指導者は、クラスのフィードバックをするため、Class1を選択し、そのクラスに参加したAさん(学習者)を選択している。
【0101】
図14(B)は、
図14(A)に示す学習者の選択後に表示される画面例である。
図14(B)に示す例では、指導者が、編集部516を介して、抽出された動画から5つを選択したり、評価コメントとして、音声を録音したり、テキスト入力したりする。
【0102】
これにより、指導者は、
図14(A)及び(B)に示す画面から、クラス・評価する対象生徒の選択、日付の選択、シーンの選択、コメント(録音・テキスト)の記録、コメントの確認・修正、学習者等向けアプリへの配信などを行うことができるようになる。
【0103】
図14(C)は、保護者・学習者側のアプリケーションを実行することで表示されるフィードバック画面例である。
図14に示す例では、画面左上において、クラス内で、その学習者が成長したと実感されるシーンを含む映像が表示され、画面下部において、指導者からの評価コメントが表示される。
【0104】
図15は、実施形態に係る保護者・学習者側のアプリケーション画面の具体例を示す図である。
図15(A)は、学習者の毎日の取り組みを、木の成長で表現する例を示す。
図15(B)は、学習者の毎日の取り組みをとクラス出席をスタンプで表現する例を示す。例えば、カレンダー形式で、クラスに参加した日にスタンプが表示される。
図15(C)は、学習者の聞く、話す力につながる関心、意欲、態度の変化を表現する例を示す。例えば、円グラフで各力における学習者の現在のレベルが表される。
図15(D)は、クラスの様子を表す画面例である。クラスの内容をまとめた所定秒の動画が表示されたり、クラスの内容がテキストで表示されたりする。
【0105】
<動作処理>
次に、
図16を用いて、情報処理システム1の動作処理について説明する。
図16は、実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。
【0106】
ステップS102で、センサ30は、クラス内の様子をセンシングしたセンシングデータを第1情報処理装置20に送信する。なお、各センシングデータは、第1情報処理装置20を介さずにサーバ10に送信されてもよい。
【0107】
ステップS104で、センサ30の認識部304は、少なくとも一のセンシングデータに対して認識処理を実行する。例えば、学習者を顔認識したり、音声に含まれる声紋を認識したり、学習者の動きを認識したりする。
【0108】
ステップS106で、センサ30は、上述の認識結果を含む認識結果情報を第1情報処理装置20に送信する。なお、認識結果情報は、第1情報処理装置20を介さずにサーバ10に送信されてもよい。また、認識処理は、第1情報処理装置20又はサーバ10で実行されてもよい。
【0109】
ステップS108で、第1情報処理装置20は、各センシングデータや認識結果情報とともに、抽出リクエストをサーバ10に送信する。
【0110】
ステップS110で、サーバ10の抽出部414は、学習者の変化に関する条件情報に基づいて、各センシングデータの一部を含む第1データを抽出する。
【0111】
ステップS112で、サーバ10のスコアリング部420は、第1データに対してスコアリングを行う。スコアリング部320は、所定の算定基準に基づいてスコアリングを実行すればよい。
【0112】
ステップS114で、サーバ10は、抽出された第1データについて、指導者が利用する第1情報処理装置20に確認リクエストを送信する。なお、確認リクエストは、第1情報処理装置20からサーバ10にリクエストされるように実装してもよい。例えば、
図14(A)に示す画面からクラス及び生徒が選択された場合に、第1情報処理装置20は、編集リクエストをサーバ10に送信してもよい。
【0113】
ステップS116で、第1情報処理装置20の編集部516は、抽出された第1データを編集する。編集部516は、例えば、
図14(B)に示す画面からデータファイルを編集することが可能である。
【0114】
ステップS118で、第1情報処理装置20の編集部516は、編集結果(例えば、選択された第1データ、入力されたコメント及び/又は音声データ)をサーバ10に送信する。
【0115】
ステップS120で、サーバ10の生成部422は、抽出された学習者に対し、第1データに基づいて少なくとも1つのデータファイルを生成する。データファイルは、クラスの内容が撮影された動画の一部、指導者が付与したコメントデータ、音声データの少なくとも1つを含む。動画の一部がデータファイルに基本的に含まれるようにすると、好適なフィードバック用のデータファイルを生成することが可能になる。
【0116】
ステップS122で、第1情報処理装置20は、フィードバックリクエスト(FBリクエスト)をサーバ10に送信する。例えば、クラスの終わりに、保護者にクラスの内容を説明する際に、その保護者を表示画面から選択等することで、その保護者を特定する識別情報とともにFBリクエストがサーバ10に送信される。
【0117】
ステップS124で、サーバ10の検索部424は、FBリクエストを取得すると、保護者の識別情報に関連付けられた学習者のユーザIDを第1記憶部408から検索して特定し、特定されたユーザIDに関連付けられたFB情報を特定する。
【0118】
ステップS126で、サーバ10は、特定されたFB情報を第1情報処理装置20に送信する。
【0119】
ステップS128で、第1情報処理装置20の第1表示制御部514は、FB情報を画面に表示するよう制御する。FB情報は、所定の学習者の成長を実感することが可能な内容であり、このFB情報を視聴する保護者又は学習者は、学習に対する成長を実感することが可能になる。
【0120】
ステップS130で、第2情報処理装置40は、FBリクエストをサーバ10に送信する。例えば、保護者は、クラス内において学習者の様子がどうであったかを把握するために、自身が利用する第2情報処理装置40から第2アプリケーションにログインし、FBリクエストをサーバ10に依頼する。このとき、その保護者を特定する識別情報とともにFBリクエストがサーバ10に送信される。
【0121】
ステップS132で、サーバ10の検索部424は、FBリクエストを取得すると、保護者の識別情報に関連付けられた学習者のユーザIDを第1記憶部408から検索して特定し、特定されたユーザIDに関連付けられたFB情報を特定する。
【0122】
ステップS134で、サーバ10は、特定されたFB情報を第2情報処理装置40に送信する。
【0123】
ステップS136で、第2情報処理装置40の第2表示制御部614は、FB情報を画面に表示するよう制御する。FB情報は、所定の学習者の成長を実感することが可能な内容であり、このFB情報を視聴する保護者は、学習に対する成長を実感することが可能になる。
【0124】
上述した処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0125】
以上、上述した実施形態によれば、学習者をセンシングしたデータの中から、学習者の変化に関するデータを自動的に抽出し、学習者の成長を把握可能な情報を提供することが可能になる。例えば、設定された条件情報に基づいて、各センシングデータの中から、学習者の成長を示す特異なシーンなどを自動で抽出することができるようになり、学習者の成長を示す情報の提供が容易になる。また、サーバ10としては、生成部422により生成されたデータファイルを記憶し、バッファリングしておいたセンシングデータを定期的に削除することができるため、メモリ容量を効率よく使用することができる。また、教室やオンラインにおけるクラス内での学習者の成長を示すデータファイルを保護者に提供することで、保護者は学習者の成長を把握することが可能になり、また、学習者自身もデータファイルを視聴することで、自身の成長を実感することが可能になる。
【0126】
また、サーバ10の学習部426は、抽出された第1データの特異点を機械学習により分析、解析することで、自動で条件情報を生成することができるようになり、この条件情報に基づいて、指導者を教育することも可能になる。例えば、学習部426により生成された条件情報を解析することで、どういうポイントが成長の特異点として抽出されるかを指導者が知ることにより、指導者は、成長の特異点に注意しながらクラスを進行させることができるようになる。なお、学習部426は、サーバ10とは別体のサーバに設けられてもよい。
【0127】
なお、上述した実施形態では、主に幼児の英語クラス又は英語レッスンに適用する例を示したが、この例に限られず、学習者が参加するようなクラス又はレッスンにも適用可能である。その際、そのクラス又はレッスンに応じて条件情報が設定されればよい。また、教育分野に限らず、保育分野にも適用可能である。乳幼児が日々成長したポイントを動画等でデータファイルを生成し、このデータファイルを、アプリケーションを用いて配信することで、保護者は子供の成長を実感することができるようになる。
【0128】
また、
図16に示す各処理は、コンピュータにより実行されるプログラムとして実装されてもよい。このプログラムは、コンピュータにインストールされたり、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体(例えば非一時的な記憶媒体)に記憶されたりし、コンピュータの制御部(例えばプロセッサなど)により実行されることで、上記処理が実現されてもよい。
【0129】
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0130】
1…情報処理システム、10…情報処理装置(サーバ)、20…第1情報処理装置、30…センサ、40…第2情報処理装置、102…制御部、104…通信インターフェース、106…記憶部、202…制御部、206…通信インターフェース、208…記憶部、214…表示部、216…入力部、220…マイク、222…スピーカ、302…撮影装置、304…認識部、306…マイク、402…第1通信部、408…第1記憶部、410…アプリ制御部、412…取得部、414…抽出部、416…特定部、420…スコアリング部、502…第2通信部、508…第2記憶部、510…第1アプリ実行部、602…第3通信部、608…第3記憶部、610…第2アプリ実行部