(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】遊技システム及び不正検知方法
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20240717BHJP
【FI】
A63F5/04 682
A63F5/04 691A
A63F5/04 699
(21)【出願番号】P 2020157619
(22)【出願日】2020-09-18
【審査請求日】2023-05-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】赤鹿 哲也
(72)【発明者】
【氏名】河野 命
(72)【発明者】
【氏名】松▲崎▼ 剛
(72)【発明者】
【氏名】藤原 琢也
【審査官】佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-136227(JP,A)
【文献】特開2006-255179(JP,A)
【文献】特開2003-260167(JP,A)
【文献】特開2008-194382(JP,A)
【文献】特開2020-099510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店に設置され、複数の出玉率に応じて設定値を設定可能な遊技機と、該遊技機と通信可能に接続された各台装置と、前記各台装置と通信可能な管理装置とを有する遊技システムであって、
前記
各台装置が、
前記遊技店の営業時間に前記遊技機の設定値が変更された
場合に、前記遊技店の営業時間における不正な設定変更として検知する検知手段と、
前記検知手段により前記不正な設定変更が検知された場合に、前記不正な設定変更の発生を前記管理装置へ通知する通知手段と
を備え、
前記管理装置は、
前記各台装置から前記不正な設定変更
の発生が通知された場合に、前記遊技店の店員に対してその旨を報知する報知手
段
を備えたことを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
前記各台装置は、
前記遊技機の設定値の変更操作がなされた旨の情報を受け付けたならば、設定変更開始時間として前記管理装置に通知し、前記遊技機の遊技開始操作がされた旨の情報を受け付けたならば、設定変更終了時間として前記管理装置に通知することを特徴とする請求項
1に記載の遊技システム。
【請求項3】
前記遊技機は、複数段階の出玉率の設定値を変更可能な回胴式遊技機であることを特徴とする請求項
1又は2に記載の遊技システム。
【請求項4】
遊技店に設置され、複数の出玉率に応じて設定値を設定可能な遊技機と、該遊技機と通信可能に接続された各台装置と、前記各台装置と通信可能な管理装置とを有する遊技システムにおける不正検知方法であって、
前記
各台装置が、前記遊技店の営業時間に前記遊技機の設定値が変更されたか否かに基づいて、
前記遊技店の営業時間における不正な設定変更を検知する検知工程と、
前記各台装置が、前記検知工程により不正な設定変更が検知された場合に、不正な設定変更を前記管理装置へ通知する通知工程と、
前記管理装置が、前記各台装置から不正な設定変更が
通知された場合に、前記遊技店の店員に対してその旨を報知する報知工程と
を含んだことを特徴とする不正検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、管理遊技機の設定変更に関する不正を効率良く検知することができる遊技システム及び不正検知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技店には、スロット機と呼ばれる回胴式遊技機が設置されることが多い。かかる回胴式遊技機では、遊技客が例えば3枚のメダルを投入し、スタートレバーを操作することによって、3つのドラムが回転する。遊技客が3つのストップボタンを押して各ドラムを停止させたならば、ドラムの所定のライン上の図柄組み合わせに応じてメダルが払い出されることになる。このように、スロット機では、遊技客がメダルを投入してから、メダルが払い出されるまでを1ゲームとして遊技される。ここで、スロット機は、通常設定1~6の設定が設けられており、低設定である設定1は大当たりに当選する確率が低く、設定6のように高設定になればなるほど大当たりに当選する確率が高くなる。
【0003】
かかるスロット機として、例えば特許文献1に記載されるように、出玉率が異なる多段階の設定が設けられるものが知られており、例えば遊技店の店長等によってスロット機の設定が設定変更される。この設定変更は、遊技店の営業開始前に行われるのが通常であり、遊技店の営業中にスロット機の設定変更を行うべきではない。
【0004】
最近では、メダルを機外に払い出さない形態の封入式のスロット機(管理スロット機)が検討されており、かかる管理スロット機においても、従前のスロット機と同様の設定変更が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、管理スロット機の場合には、設定変更の不正の検知が難しいと言う問題がある。具体的には、管理スロット機は、設定変更操作を受け付けたならばカードユニットに対して設定変更検知中の信号を送信し、その後1ゲームの遊技が行われたならば、カードユニットに対して設定変更検知終了の信号を送信する。このため、開店前に設定変更がなされ、その後に店員により1ゲームの遊技が行われず遊技店が開店されたならば、カードユニットは営業中に設定変更検知終了の信号を受信することになる。この状態を「営業中の設定変更」と判定して不正とみなすべきか否かが問題となる。
【0007】
このため、管理スロット機において、設定変更時の不正をいかに効率良く検知するかが重要な課題となっている。なお、かかる課題は、管理スロット機のみではなく、機内に封入された遊技玉を用いて遊技を行う管理パチンコ機においても生ずる課題である。管理パチンコ機においては、設定変更が可能とされる場合が考えられるからである。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、管理遊技機の設定変更に関する不正を効率良く検知することができる遊技システム及び不正検知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技店に設置され、複数の出玉率に応じて設定値を設定可能な遊技機と、該遊技機と通信可能に接続された各台装置と、前記各台装置と通信可能な管理装置とを有する遊技システムであって、前記各台装置が、前記遊技店の営業時間に前記遊技機の設定値が変更された場合に、前記遊技店の営業時間における不正な設定変更として検知する検知手段と、前記検知手段により前記不正な設定変更が検知された場合に、前記不正な設定変更の発生を前記管理装置へ通知する通知手段とを備え、前記管理装置は、前記各台装置から前記不正な設定変更の発生が通知された場合に、前記遊技店の店員に対してその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記各台装置は、前記遊技機の設定値の変更操作がなされた旨の情報を受け付けたならば、設定変更開始時間として前記管理装置に通知し、前記遊技機の遊技開始操作がされた旨の情報を受け付けたならば、設定変更終了時間として前記管理装置に通知することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記遊技機は、複数段階の出玉率の設定値を変更可能な回胴式遊技機であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、遊技店に設置され、複数の出玉率に応じて設定値を設定可能な遊技機と、該遊技機と通信可能に接続された各台装置と、前記各台装置と通信可能な管理装置とを有する遊技システムにおける不正検知方法であって、前記各台装置が、前記遊技店の営業時間に前記遊技機の設定値が変更されたか否かに基づいて、前記遊技店の営業時間における不正な設定変更を検知する検知工程と、前記各台装置が、前記検知工程により不正な設定変更が検知された場合に、不正な設定変更を前記管理装置へ通知する通知工程と、前記管理装置が、前記各台装置から不正な設定変更が通知された場合に、前記遊技店の店員に対してその旨を報知する報知工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、管理遊技機の設定変更に関する不正を効率良く検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施形態に係る不正検知システムの概要の説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る不正検知システムのシステム構成を示す図である。
【
図3】
図3は、
図2に示した管理スロット機及び管理メダルユニットの外観構成を示す図である。
【
図4】
図4は、
図2に示した管理メダルユニットの構成を示す図である。
【
図5】
図5は、
図4に示した自装置状態データ、有価価値データ及び開閉店状態データの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、
図6に示したカード管理データ、装置管理データ及び会員管理データの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、設定変更の検知パターンを示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る管理メダルユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本実施形態に係る遊技システム及び不正検知方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態では、封入式の管理スロット機からなる遊技機と、管理メダルユニットからなる遊技用装置とを通信可能に併設した不正検知システムに本発明を適用した場合を示すこととする。
【0018】
<不正検知システムの概要>
図1は、本実施形態に係る不正検知システムの概要を説明するための説明図である。
図1に示す管理スロット機20は、メダルを装置外部に払い出さない封入式の回胴式遊技機である。
【0019】
図1(a)に示すように、本実施形態に係る不正検知システムに係る管理スロット機20は、入賞役の抽選確率の設定が変更された場合に、管理メダルユニット10に対して設定変更中ONの通知を行う機能を有している(S1)。また、遊技が1ゲーム行われた場合に、管理メダルユニット10に対して設定変更中OFFの通知を行う機能を合わせて有している(S2)。
【0020】
次に、
図1(b)に示すように、管理スロット機20において設定が変更されたならば、管理メダルユニット10に対して設定変更中ONが通知され(S11)、管理メダルユニット10は、当該設定変更中ONの通知を受け付けた時刻が営業中であるか否かを判定する。当該受付時刻が営業中であるならば、不正な設定変更と判定して当該不正判定を管理装置50に通知する(S12)。管理装置50は、当該不正判定を受け付けたならば、従業員端末等に対して不正な設定変更が行われた旨を報知する(S13)。
【0021】
このように、不正検知システムは、営業中の遊技機に対する設定変更を検知して従業員端末等に報知することにより、遊技機に対する不正な設定変更の検知を向上することができる。
【0022】
<システム構成>
次に、本実施形態に係る不正検知システムのシステム構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る不正検知システムのシステム構成を示す図である。
図2に示すように、遊技店には、複数の管理スロット機20と、各管理スロット機20にそれぞれ対応して設けられた管理メダルユニット10とが設置される。管理メダルユニット10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60及び精算機70が接続される。
【0023】
管理スロット機20は、記憶部に記憶した遊技メダル数に基づいてスロット遊技を提供する封入式の遊技機であり、装置外部から現物のメダルを受け付けず、装置外部に現物のメダルを払い出さない。この管理スロット機20には、マックスBETボタンが設けられており、このマックスBETボタンが押下操作されたならば、遊技メダル数から3枚が減算され、BET数が設定される。遊技客が、この状態でスタートレバーを操作したならば、3つのドラムが回転し、ストップボタンが押下操作されたならばドラムが順次停止する。回胴上に所定の図柄組み合わせが停止したならば、この図柄組み合わせに応じた賞メダル数が遊技メダル数に加算される。
【0024】
管理スロット機20は、管理メダルユニット10に対して遊技メダル数及びBET枚数を通知する。また、管理スロット機20は、管理メダルユニット10に対して、セーフデータ及びアウトデータ、特賞データ等を通知する。セーフデータは、所定枚数の賞メダルが発生した場合に出力されるデータである。アウトデータは、遊技に使用されたBET枚数が所定枚数に達する度に出力されるデータである。特賞データは、大当たりが発生した場合に出力されるデータである。これらのセーフデータ及びアウトデータ、特賞データ等は、管理メダルユニット10から管理装置50に送信される。
【0025】
管理スロット機20は、入賞役の抽選確率の設定が変更されたならば、管理メダルユニット10に対して設定変更中ONの通知を行う。また、管理スロット機20は、遊技が1ゲーム行われた場合に、管理メダルユニット10に対して設定変更中OFFの通知を行う
【0026】
管理メダルユニット10は、入金の受付、遊技メダル数の貸し出し、管理装置50との通信を行う。管理メダルユニット10は、遊技客により投入された紙幣を受け付けたならば、この紙幣の金額を含む入金通知データを管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値に金額に応じた数を加算させる。そして、所定のメダル貸操作がなされたならば、メダル貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算されたプリペイド価値に対応する数の遊技メダル数を加算するよう管理スロット機20に指示する。
【0027】
また、管理メダルユニット10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知データを送信する。また、管理メダルユニット10は、管理装置50からプリペイド価値、持メダル数を含むデータを受信したならば、受信したプリペイド価値、持玉数を記憶する。そして、持メダル数を記憶したならば、管理メダルユニット10は、管理装置50に対して持メダル減算要求データを送信することで、管理装置50が管理する持メダル数をゼロにクリアする。
【0028】
また、管理メダルユニット10は、持メダル再プレイ操作を受け付けると、自装置に記憶した持メダル数から所定数を減算し、減算した持メダル数に対応する数の遊技メダル数を加算するよう管理スロット機20に指示する。
【0029】
また、管理メダルユニット10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持メダル数を含む持メダル加算要求データを管理装置50に送信し、管理装置50に持メダル数を加算させた後、カード排出通知データを管理装置50に送信し、カードを排出制御する。
【0030】
管理メダルユニット10は、開店処理終了後から閉店処理開始までの間に、管理スロット機20から設定変更中状態ONの通知を受け取ったならば、不正な設定と判断して管理装置50に不正設定を通知する。
【0031】
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の管理スロット機20及び管理メダルユニット10を束ねる中継装置である。
【0032】
管理装置50は、カードのプリペイド価値及び持メダル数等をカードデータとして、遊技店に会員登録された会員の情報を会員管理データとして管理する装置である。管理装置50は、管理メダルユニット10からカード挿入通知データを受信したならば、挿入されたカードのカードIDと管理メダルユニット10の装置IDとを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持メダル数を管理メダルユニット10に送信する。
【0033】
また、管理装置50は、管理メダルユニット10から持メダル減算要求データを受信した場合には、持メダル数をゼロクリアする。また、管理装置50は、管理メダルユニット10から持メダル加算要求データを受信した場合には、持メダル加算要求データに含まれる持メダル数を自装置が管理する持メダル数に加算する。
【0034】
また、管理装置50は、管理メダルユニット10からメダル貸要求データを受信したならば、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、メダル貸許可データを管理メダルユニット10に送信する。管理装置50は、管理メダルユニット10から貯メダル再プレイ要求データを受信したならば、貯メダル再プレイ要求データに示されたカードIDに関連づけられた貯メダル数から所定数を減算し、減算後の貯メダル数を含む貯メダル再プレイデータを管理メダルユニット10に送信する。
【0035】
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持メダル数及び貯メダル数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機70に対して通知する。
【0036】
また、管理装置50は、管理メダルユニット10から通知された入金、カード挿入及びカード排出などの動作の履歴を蓄積し、閉店後など所定のタイミングで集計等の処理を行う。また、管理装置50は、賞品管理装置60による賞品交換や、精算機80による精算などに係る動作の履歴を蓄積し、閉店後など所定のタイミングで集計等の処理を行う。
【0037】
さらに、管理装置50は、管理メダルユニット10から不正設定通知を受け取ったならば、従業員端末等に不正設定を報知する。
【0038】
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり持メダル数及び貯メダル数を賞品に交換する賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードからカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カード又会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別データを読み出した場合)には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持メダル数を要求する。また、貯メダル数を賞品交換する場合は、管理装置50に対して貯メダル数を要求する。
【0039】
精算機70は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0040】
<管理スロット機20及び管理メダルユニット10の外観構成>
次に、管理スロット機20及び管理メダルユニット10の外観構成について説明する。
図3は、
図2に示した管理スロット機20及び管理メダルユニット10の外観構成を示す図である。同図に示すように、管理スロット機20は、従前のスロット機と異なり、上皿及び下皿が設けられていない。封入式の遊技機であり、メダルが装置外部に払い出されないためである。また、従前のスロット機と異なり、50枚貯留するクレジットという概念が存在せず、クレジット表示部が存在しない。クレジットに代えて、50枚という制約の無い遊技メダル枚数を記憶し、遊技メダル枚数を表示する表示部が設けられているためである。
【0041】
管理スロット機20の表面には、ドラム21a、21b、21c(以下、「ドラム21」と総称する)と、遊技メダル数表示部22と、マックスBETボタン23と、スタートレバー24、ストップボタン25a、25b、25c(以下、「ストップボタン25」と総称する)と、BET枚数表示部26と、計数ボタン27とが設けられている。なお、ここでは説明の便宜上図示省略するが、演出等を表示する液晶表示部及び賞メダル数表示部を設けることもできる。
【0042】
ドラム21は、図柄が印刷された回胴であり、BET枚数が3枚賭けられた状態でスタートレバー24が操作されたことを条件に回転制御される。また、ストップボタン25が押下されたことを条件に停止制御される。
【0043】
遊技メダル数表示部22は、管理スロット機20の内部に記憶した遊技メダル枚数を表示する表示部である。マックスBETボタン23は、遊技メダル数3枚を賭けるためのボタンである。マックスBETボタン23が押下操作されたならば、BET枚数表示部26にBET枚数が表示される。遊技メダル枚数が3枚以上存在する状態でマックスBETボタン23が押下操作されたならば、BET枚数表示部26に「3」が表示される。遊技メダル枚数が2枚存在する状態でマックスBETボタン23が押下操作されたならば、BET枚数表示部26に「2」が表示され、遊技メダル枚数が2枚存在する状態でマックスBETボタン23が押下操作されたならば、BET枚数表示部26に「2」が表示される。なお、BETを解除するためのBET払出ボタンについては図示省略している。
【0044】
スタートレバー24は、遊技メダル枚数のうちの3枚がBETされていることを条件として、ドラム21を回転制御するためのレバーである。ここでは、管理スロット機20が3枚賭けの専用機であることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚賭け、2枚賭けの状態においてスタートレバー24を操作された場合に、ドラム21を回転制御することもできる。
【0045】
ストップボタン25は、ドラム21を停止させるためのボタンであり、ストップボタン25aが押下されたならばドラム21aが停止制御され、ストップボタン25bが押下されたならばドラム21bが停止制御され、ストップボタン25cが押下されたならばドラム21cが停止制御される。
【0046】
計数ボタン27は、管理スロット機20に記憶された遊技メダル数を管理メダルユニット10に記憶される持メダル数に移行させるためのボタンである。この計数ボタン27が長押しされると、長押しされている間遊技メダル数がインクリメントされ、計数ボタン27が離された時点で特定される遊技メダル数が持メダル数に移行される。
【0047】
次に、管理メダルユニット10について説明する。
図3に示すように、管理メダルユニット10の表面には、台ランプ11、紙幣挿入口12、表示操作部13及びカード挿入口14が設けられている。
【0048】
台ランプ11は、管理スロット機20の状態及び管理メダルユニット10の状態を表示する状態表示ランプである。紙幣挿入口12は、紙幣を投入するための挿入口である。この紙幣挿入口12に投入された紙幣はビルバリと呼ばれる紙幣処理装置に搬送され、収納される。
【0049】
表示操作部13は、表示及び操作入力を行う液晶パネル等からなる入力デバイス兼表示デバイスである。この表示操作部13に対する操作により、持メダル数から遊技メダル数に移行させる持メダル数再プレイ操作などを行うことができる。
【0050】
カード挿入口14は、一般カード又は会員カードの挿入を受け付ける挿入口である。なお、紙幣を投入してメダル貸しされた遊技メダルにより持メダル数が獲得された場合には、図示しない装置内部に貯留したカードに持メダル数を関連付けてカード挿入口14から返却される。
【0051】
<管理メダルユニット10の構成>
次に、管理メダルユニット10の構成について説明する。
図4は、管理メダルユニット10の構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、管理メダルユニット10は、表示操作部13、リーダライタ14a、通信部15、通信部16、記憶部17及び制御部18を有する。なお、表示操作部13についてはすでに説明したため、ここではその説明を省略する。
【0052】
リーダライタ14aは、カード挿入口14から挿入されたカードに記憶されたカードIDを読み取る処理部である。なお、オフライン運用に備えて、カードにプリペイド価値及び持メダル数を書き込むこともできるが、管理装置50に記憶されたデータが正となる。
【0053】
通信部15は、通信回線を介して管理装置50等と通信するための通信インタフェース部である。通信部16は、SC基板と呼ばれる基板を介して管理スロット機20と通信するためのインタフェース部である。
【0054】
記憶部17は、不揮発性メモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、自装置状態データ17a、カードID17b、有価価値データ17c及び開閉店状態データ17dを記憶する。カードID17bは、カードを一意に特定するカードIDを示す。
【0055】
自装置状態データ17aは、管理メダルユニット10の状態を示すデータである。この自装置状態データ17aには、ユニットID、遊技機ID、遊技種等を含む。ユニットIDは、管理メダルユニット10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、管理メダルユニット10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技メダルを扱う場合には、20円レートの遊技メダルに「メダル1」、10円レートの遊技メダルに「メダル2」、5円レートの遊技メダルに「メダル3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。管理メダルユニット10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、管理メダルユニット10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
【0056】
有価価値データ17cは、プリペイド価値、持メダル数、遊技メダル数、BET枚数を含むデータである。開閉店状態データ17dは、管理メダルユニット10が営業モードにあるのか閉店モードにあるのかを示すデータである。
【0057】
制御部18は、管理メダルユニット10の全体制御を行う制御部であり、データ管理部18a、メダル貸出処理部18b、持メダル処理部18c、開店処理制御部18d、閉店処理制御部18e、設定変更状態受信部18f、不正設定判定部18g及び不正設定通知部18hを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、データ管理部18a、メダル貸出処理部18b、持メダル処理部18c、開店処理制御部18d、閉店処理制御部18e、設定変更状態受信部18f、不正設定判定部18g及び不正設定通知部18hにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0058】
データ管理部18aは、記憶部17に記憶した有価価値データ17cを用いて、プリペイド価値、持メダル数、遊技メダル数、BET枚数等の管理を行う管理部である。ここでは、説明の便宜上その説明を省略したが、実際には、管理メダルユニット10が取り扱わない他の貸出レートの持メダル数についても管理する。なお、データ管理部18aは、貯玉及び貯メダルのデータを管理することもできる。
【0059】
メダル貸出処理部18bは、新たに紙幣が投入された場合又はプリペイド価値が残存している状態で表示操作部13からメダル貸し操作を受け付けた場合に、メダルの貸出処理を行う処理部である。このメダル貸出処理部18bは、従前のメダル貸し機のように現物のメダルを払い出すのではなく、例えば1000円分に相当するメダル数を遊技メダル数に加算するよう管理スロット機20に指示する。
【0060】
持メダル処理部18cは、持メダルに関する処理を行う処理部である。具体的には、表示操作部13から持メダルの払出操作を受け付けたならば、持メダル数のうちの所定数(例えば、50枚)を減算した後、50枚の遊技メダル数を加算するように管理スロット機20に指示する。
【0061】
開店処理制御部18dは、管理メダルユニット10を閉店モードから営業モードに移行する処理部である。開店処理制御部18dは、管理装置50又は図示しない従業員端末等から開店指示を受け取ったならば、管理メダルユニット10を閉店モードから営業モードに移行し、開閉店状態データ17dに営業モードを記憶する。
【0062】
閉店処理制御部18eは、管理メダルユニット10を営業モードから閉店モードに移行する処理部である。閉店処理制御部18eは、管理装置50又は従業員端末等から閉店指示を受け取ったならば、管理メダルユニット10を営業モードから閉店モードに移行し、開閉店状態データ17dに閉店モードを記憶する。
【0063】
設定変更状態受信部18fは、管理スロット機20から設定変更中状態の通知を受け取る処理部である。設定変更状態受信部18fは、管理スロット機20から設定変更中状態ONの通知を受け取ったならば、不正設定判定部18gに処理を受け渡す。
【0064】
不正設定判定部18gは、管理スロット機20に対する設定指示の適正/不正を判定する処理部である。不正設定判定部18gは、設定変更状態受信部18fから処理を受け渡されたならば、開閉店状態データ17dを読み取り、開閉店状態データ17dが営業モードであるならば、不正設定通知部18hに処理を受け渡す。
【0065】
不正設定通知部18hは、管理スロット機20に対する設定指示が不正設定であることを管理装置50に通知する処理部である。不正設定通知部18hは、不正設定判定部18gから処理を受け渡されたならば、不正設定である旨を管理装置50に通知する。
【0066】
次に、
図4に示した管理メダルユニット10の記憶部17が記憶するデータの具体例について説明する。
図5は、
図4に示した自装置状態データ17a、有価価値データ17c及び開閉店状態データ17dの一例を示す図である。
【0067】
図5(a)に示す自装置状態データ17aは、管理メダルユニット10のユニットIDが「A101」であり、接続されている管理スロット機20の遊技機IDが「B201」、管理メダルユニット10の遊技種として「メダル1」が設定された状態を示している。
【0068】
図5(b)に示す有価価値データ17cは、プリペイド価値が「0」度数、持メダル数が「0」枚、遊技メダル数が「2」枚、BET枚数が「2」枚の状況であることを示している。
【0069】
図5(c)に示す開閉店状態データ17dは、開閉店状態が「営業モード」の状況であることを示している。
【0070】
<管理装置50の構成>
次に、
図2に示した管理装置50の構成について説明する。
図6は、
図2に示した管理装置50の構成を示す図である。
図6に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
【0071】
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部52は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60及び精算機70とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0072】
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b及び会員管理データ55cを記憶する。
【0073】
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉及び持メダルの残高等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55bは、ユニットID、設置場所、遊技機ID、管理スロット機20の機種データ等を含んでいる。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉及び貯メダルの情報等を関連付けたデータである。
【0074】
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、開閉店制御部56d、不正通知受信部56e及び報知部56fを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、開閉店制御部56d、不正通知受信部56e及び報知部56fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0075】
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、管理メダルユニット10、賞品管理装置60及び精算機70と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持メダルの残高を更新する。また、カード管理部56aは、管理メダルユニット10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持メダルの残高を通知する。
【0076】
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、管理メダルユニット10から取得したユニットID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55bを生成及び更新する。
【0077】
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた持メダルの残高を更新する。また、会員管理部56cは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55cに会員を追加する更新を行う。
【0078】
開閉店制御部56dは、管理メダルユニット10に対して開店指示/閉店指示を通知する処理部である。開閉店制御部56dは、入力部52から開店指示/閉店指示を受け付けたならば、管理メダルユニット10に対して開店指示/閉店指示を通知する。
【0079】
不正通知受信部56eは、管理メダルユニット10からの不正設定通知を受け付ける処理部である。不正通知受信部56eは、管理メダルユニット10から不正設定通知を受け付けたならば、当該不正設定通知を報知部56fに受け渡す。
【0080】
報知部56fは、不正設定通知を従業員端末等に通知する処理部である。報知部56fは、不正通知受信部56eから不正設定通知を受け取ったならば、当該不正設定通知を従業員端末等に通知する。
【0081】
次に、
図6に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。
図7は、
図6に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b及び会員管理データ55cの一例を示す図である。
【0082】
図7(b)に示すカード管理データ55aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」度数、各レートの持玉の残高「0」玉、各レートの持メダルの残高「0」枚、使用先ユニットID「A101」が対応付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、ユニットID「A101」の管理メダルユニット10に挿入されており、持メダルについては管理メダルユニット10に管理が移っている。このため、各レートの持メダルの残高はゼロである。
【0083】
また、カード管理データ55aでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」度数、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と、持メダルとして、メダル1の持メダルの残高「2000」枚、メダル2の持メダルの残高「500」枚、メダル3の持メダルの残高「0」枚とが対応付けられているが、使用先ユニットIDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、管理メダルユニット10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
【0084】
図7(b)に示す装置管理データ55bは、ユニットID「A101」の管理メダルユニット10の設置場所が「島1-1」、接続された管理スロット機20のIDが「B201」、遊技台番号が「11」、遊技種が「メダル1」、接続された管理スロット機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この管理スロット機20が使用中の状態にあることも示している。
【0085】
また、装置管理データ55bは、ユニットID「A201」の管理メダルユニット10の設置場所が「島2-1」、接続された管理スロット機20のIDが「B506」、遊技台番号が「21」、遊技種が「メダル3」、接続された管理スロット機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この管理スロット機20が使用中の状態にあることも示している。
【0086】
図7(c)に示す会員管理データ55cは、カードIDに対応付けられた、氏名、貯玉、貯メダル等を示している。具体的には、会員管理データ55cは、カードID「2005」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉の残高「1500」玉、「玉2」の貯玉の残高「200」玉、「玉3」の貯玉の残高「0」玉、「メダル1」の貯メダルの残高「1000」枚、「メダル2」の貯メダルの残高「500」枚、「メダル3」の貯メダルの残高「0」枚を対応付けている。
【0087】
<設定変更の検知パターン>
次に、本実施形態に係る設定変更の検知パターンについて説明する。
図8は、本実施形態に係る設定変更の検知パターンを示す図である。まず、閉店モード状態において設定変更中状態ONとなり、当該閉店モード状態において設定変更中状態OFFとなった場合(パターン1)は、正常と判定する。また、閉店モード状態において設定変更中状態ONとなり、営業モードに遷移した後において設定変更中状態OFFとなった場合(パターン2)は、正常と判定する。つまり、閉店モード状態において設定変更中状態ONとなった場合は、設定変更中状態OFFとなったモードに関係なく正常と判定する。
【0088】
また、営業モード状態において設定変更中状態ONとなり、当該営業モード状態において設定変更中状態OFFとなった場合(パターン3)は、不正と判定する。また、営業モード状態において設定変更中状態ONとなり、閉店モードに遷移した後において設定変更中状態OFFとなった場合(パターン4)は、不正と判定する。つまり、営業モード状態において設定変更中状態ONとなった場合は、設定変更中状態OFFとなったモードに関係なく不正と判定する。
【0089】
<実施形態に係る管理メダルユニット10の処理手順>
次に、本実施形態に係る管理メダルユニットの処理手順について説明する。
図9は、本実施形態に係る管理メダルユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【0090】
まず、管理スロット機20から設定変更中状態ONを受信した場合(ステップS101;Yes)、開閉店状態データ17dが閉店モードであるならば(ステップS102;No)、管理スロット機20への設定を正常と判定し、ステップS104に移行する。
【0091】
開閉店状態データ17dが営業モードであるならば(ステップS102;Yes)、管理スロット機20への設定を不正と判定し、不正設定を管理装置50に通知する(ステップS103)。
【0092】
管理装置50又は従業員端末等から閉店指示を受け取っていなければ(ステップS104;No)、ステップS101に移行し、閉店指示を受け取ったならば(ステップS104;Yes)、処理を終了する。
【0093】
このように、不正検知システムは、営業中の遊技機に対する設定変更を検知して従業員端末等に報知することにより、遊技機に対する不正な設定変更の検知を向上することができる。
【0094】
なお、上記の実施形態では、営業モード状態において管理スロット機20の遊技に関する設定が変更された場合に不正設定とする構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、営業モード状態においても設定を許可するための設定可能時間を設定できるよう構成することもできる。
【0095】
また、上記の実施形態では、営業モード状態において設定変更中状態ONが通知された場合に不正設定とする構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更中状態ON/OFFの通知履歴を記録することにより、不正設定の解析ができるよう構成することもできる。
【0096】
また、上記の実施形態では、設定変更の検知パターンにおいて、パターン3及びパターン4に対して不正と判定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更に伴うドラム21の回転開始時の動作遅れに対する対応を行わない遊技店においては、パターン1の場合も不正と判定するよう構成することもできる。
【0097】
また、上記の実施形態では、営業モード状態において設定変更中状態ONが通知された場合に従業員端末等に通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更中状態ONの状態のまま営業モードから閉店モードに遷移した場合に従業員端末等に通知するよう構成することもできる。
【0098】
また、上記の実施形態では、不正設定と判定された場合に従業員端末等に通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、不正設定と判定された場合に、台ランプ11の点滅表示を行い、管理メダルユニット10の機能をロックするよう構成することもできる。
【0099】
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明に係る遊技システム及び不正検知方法は、管理遊技機の設定変更に関する不正を効率良く検知する場合に適している。
【符号の説明】
【0101】
10 管理メダルユニット
11 台ランプ
12 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 カード挿入口
14a リーダライタ
15,16 通信部
17 記憶部
17a 自装置状態データ
17b カードID
17c 有価価値データ
17d 開閉店状態データ
18 制御部
18a データ管理部
18b メダル貸出処理部
18c 持メダル処理部
18d 開店処理制御部
18e 閉店処理制御部
18f 設定変更状態受信部
18g 不正設定判定部
18h 不正設定通知部
20 管理スロット機
21、21a、21b、21c ドラム
22 遊技メダル数表示部
23 マックスBETボタン
24 スタートレバー
25、25a、25b、25c ストップボタン
26 BET枚数表示部
27 計数ボタン
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 開閉店制御部
56e 不正通知受信部
56f 報知部
60 賞品管理装置
70 精算機