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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】光電変換装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/148 20060101AFI20240717BHJP
   H04N 25/71 20230101ALI20240717BHJP
【FI】
H01L27/148 B
H04N25/71
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020202498
(22)【出願日】2020-12-07
(65)【公開番号】P2022090239
(43)【公開日】2022-06-17
【審査請求日】2023-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】山田 淳矩
【審査官】渡邊 佑紀
(56)【参考文献】
【文献】特開昭53-126876(JP,A)
【文献】特開2019-046995(JP,A)
【文献】特開2010-177588(JP,A)
【文献】特開2015-090907(JP,A)
【文献】特開2016-051852(JP,A)
【文献】特開2003-051510(JP,A)
【文献】米国特許第4381516(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/148
H04N 25/71
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光の入射に応じて電荷を発生する光電変換部と、
前記電荷を転送する転送部と、を備え、
前記転送部は、
第1ラインに沿って前記電荷を転送する第1転送領域と、
第2ラインに沿って前記電荷を転送する第2転送領域と、
前記第1ライン及び前記第2ラインに接続された第3ラインに沿って前記第1転送領域側から前記第2転送領域側に前記電荷を転送する第3転送領域と、
前記第1転送領域上に配置された第1転送電極と、
前記第2転送領域上に配置された第2転送電極と、を有し、
前記第3ラインは、前記第1ライン及び前記第2ラインの少なくとも一方のライン上からずれており、
前記第3転送領域は、
第1不純物濃度を有する第1半導体領域と、
前記第1不純物濃度よりも高い第2不純物濃度を有する第2半導体領域と、を含み、
前記第2半導体領域は、前記第2転送領域側において拡幅されるように、前記第3ラインに沿って延在しており、
前記第1半導体領域は、前記第2半導体領域が拡幅される方向において、前記第2半導体領域の両側に配置されている、光電変換装置。
【請求項2】
前記第2転送領域が前記第2ラインに沿って前記電荷を転送する向きは、前記第1転送領域が前記第1ラインに沿って前記電荷を転送する向きと異なっている、請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項3】
前記第3ラインは、曲線である、請求項1又は2に記載の光電変換装置。
【請求項4】
前記転送部は、前記第3転送領域上に配置された第3転送電極を更に有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の光電変換装置。
【請求項5】
前記転送部は、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域の導電型と異なる導電型を有する埋込層を更に有し、
前記埋込層は、前記第3転送領域上に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の光電変換装置。
【請求項6】
前記転送部に対して前記光の入射側に配置された遮光層を更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の光電変換装置として、特許文献1には、次のような固体撮像素子が記載されている。すなわち、特許文献1に記載の固体撮像素子は、光の入射に応じて電荷を発生する撮像領域と、撮像領域において発生した電荷を転送する転送部(具体的には、垂直シフトレジスタ、水平シフトレジスタ、コーナーレジスタ及び増倍レジスタ)と、を備えている。特許文献1に記載の固体撮像素子では、水平シフトレジスタ、コーナーレジスタ及び増倍レジスタが、曲線状のコーナーレジスタにおいて曲げられるように延在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-177588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の固体撮像素子では、コーナーレジスタが複数の転送電極を有している。ここで、コーナーレジスタが有する転送電極の数を少なくすると、各転送電極において内側の幅と外側の幅との差が大きくなるため、各転送電極の外側において電荷の転送が不十分になるおそれがある。それを回避するために、コーナーレジスタが有する転送電極の数を多くすると、次のような問題が生じ得る。すなわち、各転送電極において内側の幅が小さくなるため、構造が複雑化し、歩留まりが低下するおそれがある。また、コーナーレジスタが有する転送電極の数が多いと、電気的な容量の増加に起因して高速駆動が妨げられたり、消費電力が増大したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、転送部において電荷の転送の向き等が変更されるような場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる光電変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光電変換装置は、光の入射に応じて電荷を発生する光電変換部と、電荷を転送する転送部と、を備え、転送部は、第1ラインに沿って電荷を転送する第1転送領域と、第2ラインに沿って電荷を転送する第2転送領域と、第1ライン及び第2ラインに接続された第3ラインに沿って第1転送領域側から第2転送領域側に電荷を転送する第3転送領域と、第1転送領域上に配置された第1転送電極と、第2転送領域上に配置された第2転送電極と、を有し、第3ラインは、第1ライン及び第2ラインの少なくとも一方のライン上からずれており、第3転送領域は、第1不純物濃度を有する第1半導体領域と、第1不純物濃度よりも高い第2不純物濃度を有する第2半導体領域と、を含み、第2半導体領域は、第2転送領域側において拡幅されるように、第3ラインに沿って延在しており、第1半導体領域は、第2半導体領域が拡幅される方向において、第2半導体領域の両側に配置されている。
【0007】
本発明の光電変換装置では、転送部が、第1ラインに沿って電荷を転送する第1転送領域と、第2ラインに沿って電荷を転送する第2転送領域と、第1ライン及び第2ラインに接続された第3ラインに沿って第1転送領域側から第2転送領域側に電荷を転送する第3転送領域と、を有しており、第3ラインが、第1ライン及び第2ラインの少なくとも一方のライン上からずれている。これにより、少なくとも第3転送領域において、電荷の転送の向き等が変更されることになる。第3転送領域では、第1不純物濃度よりも高い第2不純物濃度を有する第2半導体領域が、第2転送領域側において拡幅されるように、第3ラインに沿って延在しており、第1不純物濃度を有する第1半導体領域が、第2半導体領域が拡幅される方向において、第2半導体領域の両側に配置されている。これにより、第3ラインに沿って第1転送領域側から第2転送領域側に電荷が移動する電位勾配(ポテンシャルの傾斜)が第3転送領域に形成されることになる。したがって、電荷の転送の向き等を変更するために第3転送領域上に多くの転送電極を配置することが不要となる。よって、本発明の光電変換装置によれば、転送部において電荷の転送の向き等が変更されるような場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる。
【0008】
本発明の光電変換装置では、第2転送領域が第2ラインに沿って電荷を転送する向きは、第1転送領域が第1ラインに沿って電荷を転送する向きと異なっていてもよい。これによれば、転送部において電荷の転送の向きを変更することができる。
【0009】
本発明の光電変換装置では、第3ラインは、曲線であってもよい。これによれば、転送部において電荷の転送の向きをスムーズに変更することができる。
【0010】
本発明の光電変換装置では、転送部は、第3転送領域上に配置された第3転送電極を更に有してもよい。これによれば、第1転送領域及び第2転送領域のそれぞれの電位だけでなく第3転送領域の電位も制御することができるため、電荷をより確実に転送することができる。
【0011】
本発明の光電変換装置では、転送部は、第1半導体領域及び第2半導体領域の導電型と異なる導電型を有する埋込層を更に有し、埋込層は、第3転送領域上に配置されていてもよい。これによれば、第3転送領域上に転送電極を配置することが不要となるため、構成の単純化を図ることができる。また、第3転送領域での暗電流の発生を抑制することができる。
【0012】
本発明の光電変換装置は、転送部に対して光の入射側に配置された遮光層を更に備えてもよい。これによれば、転送部に光が入射することに起因して転送部において不要な電荷が発生するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、転送部において電荷の転送の向き等が変更されるような場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる光電変換装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態の光電変換装置の平面図である。
図2図1に示されるII-II線に沿っての光電変換装置の断面図である。
図3図1に示される転送部の平面図である。
図4図3に示されるIV-IV線に沿っての転送部の断面図である。
図5図3に示されるV-V線に沿っての転送部の断面図である。
図6図3に示される第3転送領域に電位勾配が形成される原理を説明するための図である。
図7図3に示される転送部のポテンシャル図である。
図8図3に示される転送部のポテンシャル図である。
図9図3に示される転送部のポテンシャル図である。
図10】変形例の光電変換装置の断面図である。
図11図10に示される転送部の断面図である。
図12】変形例の転送部の平面図である。
図13図12に示されるXIII-XIII線に沿っての転送部の断面図である。
図14図12に示されるXIV-XIV線に沿っての転送部の断面図である。
図15】変形例の転送部の平面図である。
図16】変形例の転送部の平面図である。
図17】変形例の転送部の平面図である。
図18】変形例の転送部の平面図である。
図19】変形例の転送部の平面図である。
図20図12に示される転送部のポテンシャル図である。
図21図12に示される転送部のポテンシャル図である。
図22図12に示される転送部のポテンシャル図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[光電変換装置の構成]
【0016】
図1及び図2に示されるように、光電変換装置1は、半導体層2と、配線層3と、を備えている。半導体層2には、光hνの入射に応じて電荷を発生する光電変換部4が設けられている。半導体層2及び配線層3には、電荷を転送する転送部5として、垂直シフトレジスタ5a、水平シフトレジスタ5b、コーナーレジスタ5c及び増倍レジスタ5dが設けられている。光電変換装置1は、例えば、光電変換部4及び垂直シフトレジスタ5aによってCCD型撮像領域が構成された裏面入射型固体撮像装置である。以下、半導体層2の厚さ方向をZ軸方向といい、Z軸方向に垂直な一方向をX軸方向といい、Z軸方向及びX軸方向の両方向に垂直な方向をY軸方向という。
【0017】
半導体層2は、半導体基板21と、半導体層22と、半導体領域23と、を有している。半導体基板21は、例えば、P型シリコン基板である。半導体層22は、例えば、エピタキシャル成長によって半導体基板21の表面21aに形成されたP型シリコン層である。半導体領域23は、例えば、N型不純物のドーピングによって半導体層22の表面22aに沿って半導体層22内に形成されたN型半導体領域である。
【0018】
なお、「P型」とは、例えば、P型不純物の濃度が1×1017cm-3以上というように、P型不純物の濃度が高いことを意味し、「P型」とは、例えば、P型不純物の濃度が1×1015cm-3以下というように、P型不純物の濃度が低いことを意味する。このことは、N型不純物についても同様である。
【0019】
半導体基板21の裏面21bには、凹部24が形成されている。凹部24は、例えば、エッチングによって形成されたものであり、半導体基板21の表面21a側とは反対側に向かって広がる四角錘台状を呈している。光電変換装置1では、半導体層22のうち凹部24の底面24aに対応する部分に形成されたPN接合領域が光電変換部4を構成している。
【0020】
半導体基板21の裏面21b及び凹部24の側面24bには、遮光層6が形成されている。遮光層6は、凹部24の底面24aに対応する開口6aを有している。遮光層6は、例えば、蒸着又はスパッタによって裏面21b及びの側面24bに形成された金属膜である。光電変換装置1では、半導体基板21の裏面21b側から遮光層6の開口6a及び凹部24の底面24aを介して光電変換部4に光hνが入射する。
【0021】
配線層3は、絶縁膜7を介して半導体層22の表面22aに形成されている。配線層3は、複数の転送電極(図示省略)と、層間絶縁膜31と、を有している。絶縁膜7は、例えば、SiO膜である。層間絶縁膜31は、例えば、BPSG膜である。
【0022】
垂直シフトレジスタ5aは、配線層3のうち光電変換部4に対応する部分に配置された複数の転送電極を有している。垂直シフトレジスタ5aは、光電変換部4において発生した電荷をY軸方向における一方の側に転送する。
【0023】
水平シフトレジスタ5bは、Y軸方向における垂直シフトレジスタ5aの一方の側においてX軸方向に延在している。水平シフトレジスタ5bは、X軸方向に並んだ複数の転送電極を有している。水平シフトレジスタ5bは、垂直シフトレジスタ5aによって転送された電荷をX軸方向における一方の側(図1における左側)に転送する。
【0024】
コーナーレジスタ5cは、X軸方向における水平シフトレジスタ5bの一方の側に配置されている。コーナーレジスタ5cは、水平シフトレジスタ5bによって転送された電荷を転送しつつ、当該電荷の転送の向きをX軸方向における一方の側(図1における左側)から他方の側(図1における右側)に変更する。
【0025】
増倍レジスタ5dは、Y軸方向における水平シフトレジスタ5bの一方の側においてX軸方向に延在している。増倍レジスタ5dは、X軸方向に並んだ複数の転送電極を有している。増倍レジスタ5dは、コーナーレジスタ5cによって転送された電荷をX軸方向における他方の側(図1における右側)に転送しつつ、電荷(電子)を増倍する。増倍レジスタ5dによって転送された電荷は、半導体層22内に形成されたアンプを介して外部に出力される。
【0026】
なお、水平シフトレジスタ5b、コーナーレジスタ5c及び増倍レジスタ5dは、光hνの入射側から見た場合に、半導体基板21のうち凹部24を包囲する枠部分、及び遮光層6に覆われている。つまり、光電変換装置1では、半導体基板21の枠部分、及び遮光層6が、水平シフトレジスタ5b、コーナーレジスタ5c及び増倍レジスタ5dに対して光hνの入射側に配置されている。
[転送部の構成]
【0027】
転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分の構成について、図3図4及び図5を参照して詳細に説明する。図3は、図1に示される転送部5(具体的には、転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分)の平面図である。図4は、図3に示されるIV-IV線に沿っての転送部5の断面図であり、図5は、図3に示されるV-V線に沿っての転送部5の断面図である。
【0028】
図3図4及び図5に示されるように、転送部5は、第1転送領域51と、第2転送領域52と、第3転送領域53と、第1転送電極55と、第2転送電極56と、第3転送電極57と、を有している。第1転送領域51、第2転送領域52及び第3転送領域53は、半導体層22内に形成されている。第1転送電極55、第2転送電極56及び第3転送電極57は、配線層3内に設けられている。
【0029】
第1転送領域51及び第1転送電極55は、水平シフトレジスタ5b(図1参照)の下流側(電荷の転送方向における下流側)の端部に相当している。第2転送領域52及び第2転送電極56は、増倍レジスタ5d(図1参照)の上流側(電荷の転送方向における上流側)の端部に相当している。第3転送領域53及び第3転送電極57は、コーナーレジスタ5cに相当している。
【0030】
第1転送領域51は、Z軸方向における半導体層22の一方の側(Z軸方向における光hνの入射側とは反対側)に形成された半導体領域25を含んでいる。第2転送領域52は、Z軸方向における半導体層22の一方の側に形成された半導体領域26を含んでいる。半導体領域25及び半導体領域26は、例えば、N型不純物のドーピングによって半導体層22内に形成されたN型半導体領域である。
【0031】
第3転送領域53は、Z軸方向における半導体層22の一方の側に形成された第1半導体領域27及び第2半導体領域28を含んでいる。第1半導体領域27は、第1不純物濃度を有している。第2半導体領域28は、第1不純物濃度よりも高い第2不純物濃度を有している。第1半導体領域27は、例えば、N型不純物のドーピングによって半導体層22内に形成されたN型半導体領域である。第2半導体領域28は、例えば、N型不純物のドーピングによって半導体層22内に形成されたN型半導体領域である。
【0032】
第3転送領域53における第1半導体領域27及び第2半導体領域28の上流側の端部は、第1転送領域51における半導体領域25の下流側の端部に接続されている。第3転送領域53における第1半導体領域27及び第2半導体領域28の下流側の端部は、第2転送領域52における半導体領域26の上流側の端部に接続されている。なお、転送部5において、半導体領域25及び半導体領域26並びに第1半導体領域27及び第2半導体領域28の周囲には、P型よりもP型不純物の濃度が高いP++型半導体領域29が形成されている。
【0033】
第1転送電極55は、Z軸方向における第1転送領域51の一方の側に配置されている。つまり、第1転送電極55は、第1転送領域51上に配置されている。第2転送電極56は、Z軸方向における第2転送領域52の一方の側に配置されている。つまり、第2転送電極56は、第2転送領域52上に配置されている。第3転送電極57は、Z軸方向における第3転送領域53の一方の側に配置されている。つまり、第3転送電極57は、第3転送領域53上に配置されている。第1転送電極55、第2転送電極56及び第3転送電極57は、層間絶縁膜31によって電気的に分離されている。第1転送電極55、第2転送電極56及び第3転送電極57は、例えば、ポリシリコンによって形成されている。
【0034】
図3に示されるように、第1転送領域51は、第1ラインL1に沿ってX軸方向における一方の側(図3における左側)に電荷を転送する。第1ラインL1は、X軸方向に延在する直線である。第2転送領域52は、第2ラインL2に沿ってX軸方向における他方の側(図3における右側)に電荷を転送する。第2ラインL2は、X軸方向に延在する直線である。第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きは、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きと異なっている。光電変換装置1では、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きと、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きとは、180度の角度を成している。
【0035】
第3ラインL3は、第1ラインL1及び第2ラインL2の両方のライン上からずれている。すなわち、第3ラインL3は、第1ラインL1上からずれており、且つ第2ラインL2上からずれている。ここで、「第3ラインL3が第1ラインL1上からずれている」とは、第1ラインL1の下流端から延在する第1ラインL1の延長線上に(第1ラインL1が曲線である場合には、第1ラインL1の下流端から延在する接線上に)第3ラインL3の少なくとも一部が位置していないことを意味する。また、「第3ラインL3が第2ラインL2上からずれている」とは、第2ラインL2の上流端から延在する第2ラインL2の延長線上に(第2ラインL2が曲線である場合には、第2ラインL2の上流端から延在する接線上に)第3ラインL3の少なくとも一部が位置していないことを意味する。光電変換装置1では、第1ラインL1の下流端から延在する第1ラインL1の延長線上に第3ラインL3の全体が位置しておらず、且つ第2ラインL2の上流端から延在する第2ラインL2の延長線上に第3ラインL3の全体が位置していない。
【0036】
第2ラインL2は、第1ラインL1上からずれている。ここで、「第2ラインL2が第1ラインL1上からずれている」とは、第1ラインL1の下流端から延在する第1ラインL1の延長線上に(第1ラインL1が曲線である場合には、第1ラインL1の下流端から延在する接線上に)第2ラインL2の少なくとも一部が位置していないことを意味する。光電変換装置1では、第1ラインL1の下流端から延在する第1ラインL1の延長線上に第2ラインL2の全体が位置していない。
【0037】
第3転送領域53は、第1ラインL1及び第2ラインL2に接続された第3ラインL3に沿って第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷を転送する。つまり、第3転送領域53は、電荷の転送の向きをX軸方向における一方の側(図3における左側)から他方の側(図3における右側)に変更する。第3ラインL3は、第1ラインL1及び第2ラインL2に接続された曲線(例えば、円弧状の曲線)である。光電変換装置1では、第1ラインL1及び第3ラインL3が互いに接する関係を有しており、第2ラインL2及び第3ラインL3が互いに接する関係を有している。
【0038】
第3転送領域53の構成について、より詳細に説明する。図3に示されるように、第2半導体領域28は、第2転送領域52側において拡幅されるように、第3ラインL3に沿って延在している。光電変換装置1では、第3ラインL3の法線方向における第2半導体領域28の幅が、第2転送領域52に近付くほど(換言すれば、第1転送領域51から離れるほど)増加している。第3ラインL3は、例えば、第2半導体領域28の幅の方向における中心を通っている。第1半導体領域27は、第2半導体領域28が拡幅される方向(すなわち、第3ラインL3の法線方向における第2半導体領域28の幅の方向)において、第2半導体領域28の両側に配置されている。なお、第3ラインL3の法線方向における第2半導体領域28の幅は、連続的に増加していてもよいし、段階的に増加していてもよい。
【0039】
以上のように構成された第3転送領域53には、第3ラインL3に沿って第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷が移動する電位勾配(ポテンシャルの傾斜)が形成されることになる。その原理は、次のとおりである。すなわち、第3転送領域53のうち第1転送領域51に近い部分では、図6の(a)に示されるように、第3転送領域53の幅に対する第2半導体領域28の幅が小さくなるため、両側の第1半導体領域27からのフリンジングが強くなり、電位(図6の(a)に示される実線)が浅くなる。一方、第3転送領域53のうち第2転送領域52に近い部分では、図6の(b)に示されるように、第3転送領域53の幅に対する第2半導体領域28の幅が大きくなるため、両側の第1半導体領域27からのフリンジングが弱くなり、電位(図6の(b)に示される実線)が深くなる。上述したように、第3転送領域53では、第2半導体領域28が、第2転送領域52側において拡幅されるように、第3ラインL3に沿って延在している。そのため、第3転送領域53には、第3ラインL3に沿って第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷が移動する電位勾配が形成されることになる。なお、図6の(a)及び(b)に示される破線は、第1半導体領域27及び第2半導体領域28のそれぞれが単独で存在する場合の電位である。
【0040】
転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分での電荷の転送について、図7図8及び図9を参照して説明する。図7図8及び図9は、図3に示される転送部5(具体的には、転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分)のポテンシャル図である。なお、本説明では、第1転送領域51の上流側に隣接する転送領域を転送領域61といい、第2転送領域52の下流側に隣接する転送領域を転送領域62という。また、転送領域61上に配置された転送電極を転送電極63といい、転送領域62上に配置された転送電極を転送電極64という。
【0041】
まず、図7の(a)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に低電圧が印加され、且つ第1転送電極55及び転送電極64に高電圧が印加され、且つ第3転送電極57に高電圧が印加された状態から、図7の(b)及び(c)に示されるように、第1転送電極55及び転送電極64に低電圧が印加される。これにより、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが浅くなり、転送領域61のポテンシャルが障壁となって、第1転送領域51から第3転送領域53に電荷(電子)が移動する。このとき、第3転送領域53には、第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷が移動する電位勾配(ポテンシャルの傾斜)が形成されているため、第3転送領域53では、第2転送領域52側に電荷が移動する。また、第2転送領域52のポテンシャルが障壁となって、転送領域62から下流側の転送領域(図示省略)に電荷が移動する。なお、図7の(b)は、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが遷移している途中の状態を示している。
【0042】
続いて、図8の(a)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に高電圧が印加される。これにより、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが深くなり、第3転送領域53から第2転送領域52に電荷が移動する。また、上流側の転送領域(図示省略)から転送領域61に電荷が移動する。続いて、図8の(b)に示されるように、第3転送電極57に低電圧が印加される。これにより、第3転送領域53のポテンシャルが浅くなる。続いて、図8の(c)に示されるように、第1転送電極55及び転送電極64に高電圧が印加される。これにより、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが深くなる。
【0043】
続いて、図9の(a)及び(b)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に低電圧が印加される。これにより、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが浅くなり、第3転送領域53のポテンシャルが障壁となって、第2転送領域52から転送領域62に電荷が移動する。また、上流側の転送領域のポテンシャルが障壁となって、転送領域61から第1転送領域51に電荷が移動する。なお、図9の(a)は、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが遷移している途中の状態を示している。続いて、図9の(c)に示されるように、第3転送電極57に高電圧が印加される。これにより、第3転送領域53のポテンシャルが深くなり、図7の(a)に示される状態に戻る。
[作用及び効果]
【0044】
光電変換装置1では、転送部5(具体的には、転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分)が、第1ラインL1に沿って電荷を転送する第1転送領域51と、第2ラインL2に沿って電荷を転送する第2転送領域52と、第1ラインL1及び第2ラインL2に接続された第3ラインL3に沿って第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷を転送する第3転送領域53と、を有しており、第3ラインL3が、第1ラインL1及び第2ラインL2の両方のライン上からずれている。これにより、少なくとも第3転送領域53において、電荷の転送の向き等が変更されることになる。第3転送領域53では、第1不純物濃度よりも高い第2不純物濃度を有する第2半導体領域28が、第2転送領域52側において拡幅されるように、第3ラインL3に沿って延在しており、第1不純物濃度を有する第1半導体領域27が、第2半導体領域28が拡幅される方向において、第2半導体領域28の両側に配置されている。これにより、第3ラインL3に沿って第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷が移動する電位勾配(ポテンシャルの傾斜)が第3転送領域53に形成されることになる。したがって、電荷の転送の向き等を変更するために第3転送領域53上に多くの転送電極を配置することが不要となる。よって、光電変換装置1によれば、転送部5において電荷の転送の向き等が変更されるような場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる。
【0045】
光電変換装置1では、転送部5において転送電極の数を多くすることを回避することができるため、次のような具体的効果が奏される。すなわち、構造が複雑化することに起因して歩留まりが低下するのを防止することができる。また、電気的な容量の増加に起因して高速駆動が妨げられるのを防止することができる。更に、消費電力が増大するのを防止することができる。
【0046】
光電変換装置1では、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きが、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きと異なっている。これにより、転送部5において電荷の転送の向きを変更することができる。
【0047】
光電変換装置1では、第3ラインL3が曲線である。これにより、転送部5において電荷の転送の向きをスムーズに変更することができる。
【0048】
光電変換装置1では、転送部5が、第3転送領域53上に配置された第3転送電極57を有している。これにより、第1転送領域51及び第2転送領域52のそれぞれの電位だけでなく第3転送領域53の電位も制御することができるため、電荷をより確実に転送することができる。
【0049】
光電変換装置1では、遮光層6が、転送部5に対して光hνの入射側に配置されている。これにより、転送部5に光hνが入射することに起因して転送部5において不要な電荷が発生するのを防止することができる。
[変形例]
【0050】
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、図10に示されるように、光電変換装置1は、表面入射型固体撮像装置であってもよい。図10に示される光電変換装置1では、半導体領域23が、半導体層22の表面22aに沿って半導体層22内に形成されており、絶縁膜7、配線層3及び遮光層6が、この順序で半導体層22の表面22aに配置されている。図10に示される光電変換装置1では、半導体層22の表面22a側から、遮光層6の開口6a、配線層3及び絶縁膜7を介して、光電変換部4に光hνが入射する。図10に示される光電変換装置1は、図11に示される転送部5を備えている。図11に示される転送部5は、第1転送電極55、第2転送電極56及び第3転送電極57が第1転送領域51、第2転送領域52及び第3転送領域53に対して光hνの入射側に配置されている点で、図4に示される転送部5と相違している。なお、図11は、図4と同様の線(すなわち、図3に示されるIV-IV線)に沿っての断面図である。
【0051】
また、図1及び図2に示される光電変換装置1において、半導体基板21の全体が薄化されていてもよい。その場合に、光電変換装置1は、配線層3に対して光hνの入射側とは反対側に配置された支持基板を更に備えていてもよい。
【0052】
また、図1及び図2に示される光電変換装置1において、半導体基板21のうち凹部24を包囲する枠部分が、水平シフトレジスタ5b、コーナーレジスタ5c及び増倍レジスタ5dに対して光hνの入射側に配置されている場合には、光電変換装置1は遮光層6を備えていなくてもよい。半導体基板21が枠部分を有している場合には、当該枠部分に光hνが入射して当該枠部分において電荷が発生したとしても、当該電荷が半導体層22に到達する前に消滅する可能性が高いからである。
【0053】
また、転送部5は、第3転送領域53上に配置された転送電極(上述した第3転送電極57に相当する転送電極)を有していなくてもよい。図12図13及び図14に示される転送部5は、第3転送領域53上に転送電極が配置されていない点、及び第3転送領域53上に埋込層54が配置されている点で、図11に示される転送部5と相違している。図12図13及び図14に示される転送部5では、埋込層54は、Z軸方向における第3転送領域53の一方の側(Z軸方向における光hνの入射側)に配置されている。つまり、埋込層54は、第3転送領域53上に配置されている。埋込層54は、第1半導体領域27及び第2半導体領域28の導電型と異なる導電型を有している。埋込層54は、例えば、P型不純物のドーピングによって半導体層22の表面22aに沿って半導体層22内に形成されたP型半導体領域である。図12図13及び図14に示される転送部5によれば、第3転送領域53上に転送電極を配置することが不要となるため、構成の単純化を図ることができる。また、第3転送領域53での暗電流の発生を抑制することができる。
【0054】
また、転送部5が光電変換部としての機能を兼ねる場合には、転送部5は、第3転送電極57を有しているか否かにかかわらず、更には、埋込層54を有しているか否かにかかわらず、転送部5に対して光hνの入射側に遮光層6が配置されていなくてもよい。
【0055】
また、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きは、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きと異なっていればよい。例えば、図15に示されるように、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きと、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きとは、90度の角度を成していてもよい。図16に示されるように、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きと、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きとは、45度の角度を成していてもよい。
【0056】
また、図17に示されるように、第1転送領域51、第3転送領域53、第2転送領域52、第3転送領域53及び第2転送領域52が、上流側からこの順序で並んでいてもよい。この場合には、下流側の第3転送領域53にとっては、当該下流側の第3転送領域53の上流側に隣接する第2転送領域52が、第1転送領域51に相当する。
【0057】
また、第3ラインL3が、第1ラインL1及び第2ラインL2の少なくとも一方のライン上からずれていれば、図18に示されるように、第2転送領域52が第2ラインL2に沿って電荷を転送する向きが、第1転送領域51が第1ラインL1に沿って電荷を転送する向きと同じであってもよい。このような構成によれば、転送部5において電荷の転送の進路が変更されるような場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる。
【0058】
また、第3ラインL3が、第1ラインL1及び第2ラインL2の少なくとも一方のライン上からずれていれば、図19に示されるように、第2ラインL2が第1ラインL1上からずれていなくてもよい。図19に示される転送部5では、第1ラインL1及び第2ラインL2が同一直線上に位置しており、第3ラインL3が当該直線上から逸れて当該直線上に戻るように延在している。このような構成によれば、例えば、転送部5が避けるべき対象が第1転送領域51と第2転送領域52との間に存在し、転送部5を直線的に形成することができない場合に、転送電極の数を多くすることを回避しつつ、電荷を確実に転送することができる。
【0059】
また、転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分での電荷の転送は、転送部5が第3転送電極57を有しているか否かにかかわらず、第3転送領域53のポテンシャルが固定された状態で実施されてもよい。その具体例について、図20図21及び図22を参照して説明する。図20図21及び図22は、図12に示される転送部5(具体的には、転送部5のうちコーナーレジスタ5cに相当する部分)のポテンシャル図である。なお、本説明では、第1転送領域51の上流側に隣接する転送領域を転送領域61といい、第2転送領域52の下流側に隣接する転送領域を転送領域62という。また、転送領域61上に配置された転送電極を転送電極63といい、転送領域62上に配置された転送電極を転送電極64という。
【0060】
まず、図20の(a)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に低電圧が印加され、且つ第1転送電極55及び転送電極64に高電圧が印加された状態(この状態において、第3転送領域53のポテンシャルは、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルよりも深く、且つ第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルよりも浅い)から、図20の(b)及び(c)に示されるように、第1転送電極55及び転送電極64に低電圧が印加される。これにより、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが浅くなり、転送領域61のポテンシャルが障壁となって、第1転送領域51から第3転送領域53に電荷(電子)が移動する。このとき、第3転送領域53には、第1転送領域51側から第2転送領域52側に電荷が移動する電位勾配(ポテンシャルの傾斜)が形成されているため、第3転送領域53では、第2転送領域52側に電荷が移動する。また、第2転送領域52のポテンシャルが障壁となって、転送領域62から下流側の転送領域(図示省略)に電荷が移動する。なお、図20の(b)は、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが遷移している途中の状態を示している。
【0061】
続いて、図21の(a)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に高電圧が印加される。これにより、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが深くなり、第3転送領域53から第2転送領域52に電荷が移動する。また、上流側の転送領域(図示省略)から転送領域61に電荷が移動する。続いて、図21の(b)に示されるように、第1転送電極55及び転送電極64に高電圧が印加される。これにより、第1転送領域51及び転送領域62のポテンシャルが深くなる。続いて、図22の(a)及び(b)に示されるように、転送電極63及び第2転送電極56に低電圧が印加される。これにより、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが浅くなり、図20の(a)に示される状態に戻る。なお、図22の(a)は、転送領域61及び第2転送領域52のポテンシャルが遷移している途中の状態を示している。この遷移の途中に、第3転送領域53のポテンシャルが障壁となって、第2転送領域52から転送領域62に電荷が移動する。また、上流側の転送領域のポテンシャルが障壁となって、転送領域61から第1転送領域51に電荷が移動する。
【0062】
また、上述したいずれの形態及び例においても、第3転送領域53における第2半導体領域28の上流側の端部は、第1転送領域51における半導体領域25の下流側の端部から若干(電荷の移動が妨げられない程度に)離れていてもよい。また、上述したいずれの形態及び例においても、第3転送領域53における第2半導体領域28の下流側の端部は、第2転送領域52における半導体領域26の上流側の端部から若干(電荷の移動が妨げられない程度に)離れていてもよい。また、上述したいずれの形態及び例においても、P型及びN型の導電型は、上述したものに対して逆であってもよい。また、上述したいずれの形態及び例においても、各半導体領域の不純物の濃度は、上述したものに限定されず、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0063】
1…光電変換装置、4…光電変換部、5…転送部、6…遮光層、27…第1半導体領域、28…第2半導体領域、51…第1転送領域、52…第2転送領域、53…第3転送領域、54…埋込層、55…第1転送電極、56…第2転送電極、57…第3転送電極、L1…第1ライン、L2…第2ライン、L3…第3ライン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図22