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  • 特許-複合材及びその製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】複合材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01B 1/24 20060101AFI20240717BHJP
   H01B 1/00 20060101ALI20240717BHJP
   H01B 13/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
H01B1/24 A
H01B1/00 E
H01B13/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021209829
(22)【出願日】2021-12-23
(65)【公開番号】P2023094383
(43)【公開日】2023-07-05
【審査請求日】2022-12-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003263
【氏名又は名称】三菱電線工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】駒林 正士
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-100512(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 1/24
H01B 1/00
H01B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性のマトリクスと、前記マトリクス内に設けられた導電性粒子と、を備えた複合材であって、
前記導電性粒子は、JIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいを透過する大きさの粒子本体と、前記粒子本体の表面を被覆する導電性コート層と、を含み、
前記導電性コート層は、ベース材と、前記ベース材内に設けられた導電材と、を有し、
前記導電性粒子における前記導電材の含有量が0.5質量%以上1.5質量%以下であり、
前記複合材における前記導電性粒子の含有量が30質量部以上80質量部以下であり、
前記複合材における前記導電性コート層の含有量が3質量部以上8質量部以下であり、
前記複合材における前記導電材の含有量が0.15質量部以上0.4質量部以下であり、
前記複合材の体積抵抗率が1.3×10 以上5.7×10 以下である複合材。
【請求項2】
請求項に記載された複合材において、
前記ベース材がゴム又は樹脂である複合材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された複合材において、
前記マトリクスがゴムである複合材。
【請求項4】
絶縁性のマトリクスと、前記マトリクス内に設けられた導電性粒子と、を備えた複合材の製造方法であって、
前記導電性粒子を、JIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいを透過する大きさの粒子本体の表面を被覆するようにコーティング材により導電性コート層を形成することにより作製した後、前記マトリクスを形成するマトリクス形成材料と混合する複合材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エピクロロヒドリンゴムは、半導電性を示すゴム材料として知られている(例えば非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】北川紀樹:「ゴムの工業的合成法 第12回 エピクロルヒドリンゴム」,日本ゴム協会誌,89,205-208(2016)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エピクロロヒドリンゴムを用いることにより半導電性を得ることはできるが、それに加えて、例えば高耐熱性のようなエピクロロヒドリンゴムが有さない特性も得たい場合には、エピクロロヒドリンゴムの適用は困難である。
【0005】
本発明の課題は、半導電性も含む導電性制御を行うことができる複合材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、絶縁性のマトリクスと、前記マトリクス内に設けられた導電性粒子とを備えた複合材であって、前記導電性粒子は、JIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいを透過する大きさの粒子本体と、前記粒子本体の表面を被覆する導電性コート層とを含み、前記導電性コート層は、ベース材と、前記ベース材内に設けられた導電材とを有し、前記導電性粒子における前記導電材の含有量が0.5質量%以上1.5質量%以下であり、前記複合材における前記導電性粒子の含有量が30質量部以上80質量部以下であり、前記複合材における前記導電性コート層の含有量が3質量部以上8質量部以下であり、前記複合材における前記導電材の含有量が0.15質量部以上0.4質量部以下であり、前記複合材の体積抵抗率が1.3×10 以上5.7×10 以下である
【0007】
本発明は、絶縁性のマトリクスと、前記マトリクス内に設けられた導電性粒子とを備えた複合材の製造方法であって、前記導電性粒子を、JIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいを透過する大きさの粒子本体の表面を被覆するようにコーティング材により導電性コート層を形成することにより作製した後、前記マトリクスを形成するマトリクス形成材料と混合する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、絶縁性のマトリクス内に設けられた多数の導電性粒子のそれぞれが、粒子本体の表面が導電性コート層で被覆された構成を有することにより、半導電性も含む導電性制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る複合材の模式的な断面図である。
図2】導電性粒子の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、実施形態に係る複合材10を示す。この複合材10は、例えば半導電性が求められるプリンタや複写機の帯電ロール、転写ロール、現像ロール等に適用することができる。また、この複合材10は、例えば導電性が求められる導電性マット等にも適用することができる。
【0012】
実施形態に係る複合材10は、絶縁性のマトリクス11と、そのマトリクス11内にランダムに設けられた多数の導電性粒子12とを備える。
【0013】
マトリクス11としては、例えばゴムや樹脂が挙げられる。マトリクス11は、複合材10の導電性を制御する観点から、これらのうちのゴムが好ましい。ゴムのマトリクス11は、ポリマー単体であっても、ポリマーにゴム配合剤が配合されたゴム組成物であっても、どちらでもよい。ゴムのマトリクス11は、ポリマー鎖間が架橋された架橋ゴムであっても、未架橋ゴムであっても、どちらでもよい。ゴムのマトリクス11を構成するポリマーとしては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。マトリクス11は、ポリマーを架橋させる硬化剤、架橋剤、触媒等を含有していてもよい。
【0014】
マトリクス11は、絶縁性である。ここで、本出願における「絶縁性」とは、JIS K6271-1:2015に基づいて測定される体積抵抗率が1.0×1013Ω・cm以上であることをいう。
【0015】
導電性粒子12は、粒子本体121と、その粒子本体121の表面を被覆する導電性コート層122とを含む。
【0016】
複合材10における導電性粒子12の総含有量は、複合材10の導電性を制御する観点から、好ましくは20質量%以上90質量%以下、より好ましくは30質量%以上70質量%以下である。導電性粒子12における導電性コート層122の含有量は、同様の観点から、好ましくは1質量%以上20質量%以下、より好ましくは5質量%以上10質量%以下である。複合材10における導電性コート層122の総含有量は、複合材10の導電性を制御する観点から、好ましくは0.5質量%以上15質量%以下、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
【0017】
粒子本体121としては、例えば、ゴム粒子、樹脂粒子等が挙げられる。粒子本体121は、複合材10の導電性を制御する観点から、これらのうちのゴム粒子が好ましい。ゴム粒子の粒子本体121は、ポリマー単体で形成されていても、ポリマーにゴム配合剤が配合されたゴム組成物で形成されていても、どちらでもよい。ゴム粒子の粒子本体121は、カーボンブラック等の導電材料が配合された導電性を有するゴム組成物で形成されていてもよい。ゴム粒子の粒子本体121は、架橋ゴムで形成されていても、未架橋ゴムで形成されていても、どちらでもよい。ゴム粒子の粒子本体121を形成するポリマーとしては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。ゴム粒子の粒子本体121は、資源の再利用の観点から、使用済みゴム製品から回収された廃棄ゴムで構成されていることが好ましい。粒子本体121の粒径は、マトリクス11への導電性粒子12の混合性を高め、粉砕により粒子本体121を効率的に得るとともに、複合材10の導電性を制御する観点から、好ましくは125μm以上2mm以下である。粒子本体121は、同様の観点から、JIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいを透過する大きさであることが好ましい。
【0018】
導電性コート層122は、図2に示すように、ベース材122aと、そのベース材122a内に設けられた多数の導電材122bとを有する。
【0019】
複合材10におけるベース材122aの総含有量は、複合材10の導電性を制御する観点から、好ましくは0.45質量%以上14.5質量%以下、より好ましくは0.95質量%以上9.95質量%以下である。導電性粒子12におけるベース材122aの含有量は、同様の観点から、好ましくは0.90質量%以上19.9質量%以下、より好ましくは4.8質量%以上9.9質量%以下である。導電性コート層122におけるベース材122aの含有量は、同様の観点から、好ましくは60質量%以上99質量%以下、より好ましくは70質量%以上95質量%以下である。
【0020】
複合材10における導電材122bの総含有量は、複合材10の導電性を制御する観点から、好ましくは0.05質量%以上5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上3質量%以下である。導電性粒子12における導電材122bの含有量は、同様の観点から、好ましくは0.1質量%以上3質量%以下、より好ましくは0.2質量%以上1.5質量%以下である。導電性コート層122における導電材122bの含有量は、同様の観点から、好ましくは1質量%以上40質量%以下、より好ましくは5質量%以上30質量%以下である。
【0021】
ベース材122aとしては、例えばゴムや樹脂が挙げられる。ベース材122aは、複合材10の導電性を制御する観点から、ゴム又は樹脂であることが好ましく、ゴムであることがより好ましい。ゴムのベース材122aは、ポリマー単体であっても、ポリマーにゴム配合剤が配合されたゴム組成物であっても、どちらでもよい。ゴムのベース材122aは、ポリマー鎖間が架橋された架橋ゴムであっても、未架橋ゴムであっても、どちらでもよい。ゴムのベース材122aを構成するポリマーとしては、例えば、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。マトリクス11及びベース材122aのいずれもゴムの場合、ベース材122aを構成するポリマーは、マトリクス11への導電性粒子12の混合性を高める観点から、マトリクス11を構成するポリマーと同種ポリマーであることが好ましい。具体的には、例えば、マトリクス11がシリコーンゴムである場合、ベース材122aもシリコーンゴムであることが好ましい。ベース材122aは、ポリマーを架橋させる硬化剤、架橋剤、触媒等を含有していてもよい。
【0022】
導電材122bとしては、例えば、炭素系導電材、金属系導電材等が挙げられる。炭素系導電材としては、例えば、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー(CNF)、炭素繊維などの繊維状炭素系導電材;アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどの粒子状炭素系導電材等が挙げられる。金属系導電材としては、例えば、金、銀、銅、その他の金属、及びそれらの合金の金属粒子が挙げられる。導電材122bは、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、複合材10の導電性を制御する観点から、炭素系導電材を含むことがより好ましく、繊維状炭素系導電材を含むことが更に好ましく、カーボンナノチューブ(CNT)を含むことがより更に好ましい。導電材122bの大きさは、導電性粒子12の粒子本体121の大きさよりもはるかに小さい。
【0023】
以上の構成の実施形態に係る複合材10によれば、絶縁性のマトリクス11内に設けられた多数の導電性粒子12のそれぞれが、粒子本体121の表面が導電性コート層122で被覆された構成を有することにより、半導電性も含む導電性制御を行うことができる。
【0024】
実施形態に係る複合材10が半導電性である場合、その体積抵抗率は1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下である。ここで、本出願における複合材10の体積抵抗率は、次のようにして求められる。複合材10の円盤状等のシート状の試験片について、その上下面の全面にそれぞれ電極を押し当て、両電極間に電圧を変化させて印加し、各電圧で流れる電流を測定する。そして、電流と電圧との関係を求め、それを線形近似したときの傾きを抵抗値とし、その抵抗値に試験片の面積を乗じるとともに、厚さで除したものを体積抵抗率とする。
【0025】
次に、実施形態に係る複合材10の製造方法について説明する。
【0026】
まず、液状ベース材に導電材122bを混合したコーティング材を調製する。液状ベース材は、加熱されて固化することによりベース材122aに形成される液状材料である。コーティング材は、液状ベース材及び導電材122b以外に、粘度調整等のための溶媒を含有していてもよい。コーティング材は、液状ベース材のポリマーが架橋する場合、硬化剤、架橋剤、触媒を含有していてもよい。
【0027】
次いで、多数の粒子本体121のそれぞれについて、その表面にコーティング材を付着させる。この付着手段としては、例えば、粒子本体121のコーティング材への浸漬、粒子本体121の表面へのコーティング材のスプレー等が挙げられる。
【0028】
続いて、表面にコーティング材が付着した粒子本体121を加熱し、液状ベース材を固化させて導電性コート層122を形成し、これにより、各々、粒子本体121の表面を導電性コート層122で被覆した多数の導電性粒子12を作製する。
【0029】
その後、導電性粒子12をマトリクス形成材料と混合する。マトリクス形成材料は、マトリクス11を形成する材料であって、固体材料であっても、液体材料であっても、どちらでもよい。固体材料のマトリクス形成材料の場合、混練により導電性粒子12をマトリクス形成材料と混合することができる。液体材料のマトリクス形成材料には、撹拌により導電性粒子12をマトリクス形成材料と混合することができる。マトリクス形成材料は、ポリマーが架橋する場合、硬化剤、架橋剤、触媒を含有していてもよい。
【0030】
そして、導電性粒子12を混合したマトリクス形成材料を所定形状に成形し、必要に応じて加熱等してマトリクス形成材料のポリマーを架橋等させることにより実施形態に係る複合材10を得る。
【実施例
【0031】
(複合材)
<マトリクス形成材料の準備>
マトリクス形成材料として、液状シリコーンゴム(KE-1950-70A/B 信越化学工業社製)を準備した。
【0032】
<導電性粒子の作製>
シリコーンゴム(KE1950-40A/B 信越化学工業社製)を架橋させた架橋ゴムを、カッターミルを用いて粉砕し、それをJIS Z8801-1:2019に規定される目開き1mmのふるいにかけて透過したゴム粒子を回収し、それを粒子本体とした。
【0033】
シリコーンワニス(TSR1122 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)と、その触媒(YC8108 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)と、多層長尺カーボンナノチューブ分散液(9326MWL トクシキ社製)とを混合してコーティング材原液を得た。このコーティング材原液を、後述する導電性粒子における導電性コート層の含有量が5質量%、8質量%、及び10質量%となるように酢酸ブチルで希釈し、シリコーンゴム及びその触媒を含有するとともに酢酸ブチルを含む溶剤を含有する液状ベース材に導電材のカーボンナノチューブ(CNT)が分散した3種のコーティング材1乃至3を調製した。
【0034】
コーティング材1乃至3のそれぞれに、粒子本体のゴム粒子を浸漬して混合し、それをホットプレート上で十分に乾燥させ、その後、180℃に温度設定した大気オーブンに20分間入れてシリコーンゴムを架橋させることにより、各々、粒子本体の表面が導電性コート層で被覆された導電性粒子1乃至3を作製した。導電性粒子1乃至3の構成については表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
<複合材の作製>
マトリクス形成材料及び導電性粒子1を、前者の含有量が70質量%及び後者の含有量が30質量%となるように混合して撹拌することにより塊状材料を調製した。この塊状材料0.35gを、金型の内径10mm及び深さ3mmの円盤状のキャビティに充填し、130℃の温度下で9.8MPaの圧力を負荷して5分間保持するプレス成形により円盤状の複合材を作製した。そして、この複合材を実施例1-1とした。
【0037】
マトリクス形成材料及び導電性粒子1の含有量がそれぞれ60質量%及びが40質量%、50質量%及びが50質量%、40質量%及びが60質量%、30質量%及びが70質量%、並びに20質量%及びが80質量%である塊状材料も調製し、これらを用いて実施例1-1と同様の複合材を作製した。そして、それらをそれぞれ実施例1-2乃至1-6とした。実施例1-1乃至1-6の構成については表2Aに示す。
【0038】
導電性粒子1に代えて導電性粒子2を用いたことを除いて、実施例1-1乃至1-6と同一構成の複合材を作製した。そして、それらの複合材を実施例2-1乃至2-6とした。実施例2-1乃至2-6の構成については表2Bに示す。同様に、導電性粒子1に代えて導電性粒子3を用いたことを除いて、実施例1-1乃至1-6と同一構成の複合材を作製した。そして、それらの複合材を実施例3-1乃至3-6とした。実施例3-1乃至3-6の構成については表2Cに示す。
【0039】
【表2A】
【0040】
【表2B】
【0041】
【表2C】
【0042】
(試験方法)
実施例1-1乃至1-6、実施例2-1乃至2-6、及び実施例3-1乃至3-6のそれぞれの円盤状の複合材について、その上下面のそれぞれに厚さ1mmの20mm角の銅板電極を押し当てて0.2MPaの圧力で挟持するとともに、両銅板電極間に0V、30V、50V、80V、及び100Vの電圧を段階的に変化させて印加し、各電圧で流れる電流を測定した。そして、電流と電圧との関係を求め、それを線形近似したときの傾きを抵抗値とし、その抵抗値に試験片の面積(0.5πcm)を乗じるとともに、厚さ(0.3cm)で除したものを体積抵抗率とした。
【0043】
(試験結果)
試験結果を表2A乃至2Cに示す。表2A乃至2Cによれば、実施例1-1乃至1-6、実施例2-1乃至2-6、及び実施例3-1乃至3-6のいずれの複合材も、体積抵抗率が1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下の範囲にあって、半導電性を示すことが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、複合材の技術分野について有用である。
【符号の説明】
【0045】
10 複合材
11 マトリクス
12 導電性粒子
121 粒子本体
122 導電性コート層
122a ベース材
122b 導電材
図1
図2