(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】複数のサブユニットを含む包装システム及びサブユニット
(51)【国際特許分類】
B65D 6/02 20060101AFI20240717BHJP
B65D 21/02 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
B65D6/02
B65D21/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022010902
(22)【出願日】2022-01-27
(62)【分割の表示】P 2018554304の分割
【原出願日】2016-12-23
【審査請求日】2022-02-16
(32)【優先日】2015-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(73)【特許権者】
【識別番号】518232641
【氏名又は名称】スマート パッケージング インダストリーズ ホールディング アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】クヌッセン スティアン ヴァレンティン
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01746031(EP,A1)
【文献】特開2006-044687(JP,A)
【文献】特開平09-240733(JP,A)
【文献】特開2010-202216(JP,A)
【文献】登録実用新案第3090405(JP,U)
【文献】登録実用新案第3122920(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 6/02
B65D 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装システムであって、
狭い端部(307、308)に向かう該狭い端部の反対端の第1の対向面(212)からの先細構造体を有する複数のサブユニット(200)を備え、各サブユニット(200)は、ピラミッド又は錐台の形状を有し、
前記サブユニット(200)は、前記第1の対向面が立方体の外側を形成するように位置決めされるように構成されており、
前記立方体は、6つの切り離されたサブユニット(200)から形成され、
前記包装システムは、さらに、内側壁を有するハウジング(50)を備え、前記ハウジング(50)内に、複数の立方体からなる集合が積層され、これにより、前記集合の隣接する立方体が互いに隣接するそれぞれの第1の対向面を有するように前記複数の立方体が積層され、
前記集合の外側境界が、前記ハウジング(50)の内側壁に隣接して位置決めされ、これにより、サブユニットに作用する力が、前記立方体の他の5つのサブユニットに伝達され、さらに、隣接する立方体のサブユニットに伝達され、さらに、前記ハウジングの壁に伝達され得る、
ことを特徴とする包装システム(100)。
【請求項2】
前記サブユニットは、本体(300)内の容積部(310)を複数の容積部(312、314)に分割する少なくとも1つの仕切り壁(306)を含む、
請求項1に記載の包装システム。
【請求項3】
前記サブユニットは、45度で内側に向けて先細である側壁(304)
を有する、
請求項1に記載の包装システム。
【請求項4】
前記第1の対向面には、蓋(212)が設けられている、
請求項1に記載の包装システム。
【請求項5】
前記サブユニット(200)が側壁(304)を備え、前記サブユニット(200)の前記側壁(304)は、それらが立方体に積み重ねられたときに互いに互いを力で支持する、請求項1に記載の包装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装システムとこの包装システムを使用して包装するためのサブユニットとに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の開示
多くのタイプの製品は、安全性、衛生などに関連する技術的要件、一方で同じく美学及び利便性に対するもののような多くの同時的理由のために包装される。同時に、パッケージは、コンパクトで、特に輸送に対して頑丈であることを確実することが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くのパッケージは、今日、これらの態様のうちの少数を満足するに過ぎない。例えば、多くのパッケージは、円筒体であり、互いに積み重ねた時にパッケージ間に大きい空間を残す。先細構造体も、典型的に錐台を有するピラミッド又は錐体のような公知のセクションである。これらはまた、未使用空間の問題にも寄与している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による包装システムは、それが、狭い端部に向けてこの狭い端部の反対端での第1の対向面から先細構造体を有する複数のサブユニットを含み、サブユニットが、第1の対向面が包装システムの外側を形成するように位置決めされるように構成されることを特徴とする。
【0005】
本発明はまた、上記包装システムによる包装システムに組み立てるためのサブユニットを含み、このサブユニットは、狭い端部に向けてこの狭い端部の反対端での第1の対向する又は外側の面からの側壁を有する先細本体を用いて形成される。
【0006】
本発明の1つの典型的な包装システムは、包装システムの中心にそれらの狭い端部の各々を向け、かつ包装システムの外側面にそれらのそれぞれの対向面を向けて配置された6つのサブユニットを含む。この包装システムは、従って、直方体、好ましくは、立方体を構成する。6つのサブユニットのそのような立方体は、実施可能なシステムを構成するが、より多数のサブユニットが本発明のシステムを構成する場合がある。
【0007】
いくつかの立方体は、更に、立方体の集合を構成するように組み立てることができる。
【0008】
本発明によって解決すべき問題は、今日の包装システムにおける死容積を利用することである。
【0009】
本発明によって解決すべき別の問題は、内在的な脆弱な壁の支持である。上述のサブユニットの開口部を含む壁は、脆弱である場合がある。サブユニットの設計は、それらの壁の実質的な部分が、立方体に6つが互いに積み重ねられた時に及び互いの隣に複数の立方体を更に積み重ねる時に互いに互いを力で支持することを可能にする。
【0010】
直方体、例えば、立方体のシステムを平行六面体の集合、例えば、立方体の集合に互いに積み重ねる時に、集合の外側境界は、ハウジングの内側壁に隣接して位置決めすることができる。
【0011】
従って、本発明の主な目的は、包装システムとコンパクトで頑丈な包装集合とを提供することである。
【0012】
問題を解決するための手段
この目的は、請求項1の特徴部分の特徴を有する請求項1の前文に定めるようなに包装システムと、請求項2の特徴部分の特徴を有する請求項2の前文に定めるような上述の包装システムを使用して包装するためのサブユニットとよる本発明によって達成される。
【0013】
本発明のいくつかの非包括的実施形態、変形物、又は代替物は、従属請求項によって定められる。
【0014】
本発明は、複数のサブユニットをパッケージユニットに組み立てることができるように狭い端部に向けてこの狭い端部の反対端での第1の対向面から先細構造体を有するサブユニットによって上述の目的を達成する。
【0015】
発明の効果
従来技術を超える技術的な違いは、積み重ねが、層によるものではなく、狭い端部が、組み立てられたパッケージユニットの中心を指向するように、サブユニットを位置決めすることによってパッケージユニットを形成することによるものであるということである。
【0016】
これらの効果は、次に、いくつかの更に別の有利な効果を提供する:すなわち、それは、様々な内容物が要求される場合の使用に対してサブパッケージを含む即応パッケージを形成することを可能にし、それは、個々のサブパッケージよりも容易に積み重ねてかつ取り外すことができる立方体パッケージを形成することを可能にする。
【0017】
ここで本発明の実施形態を以下の概略図を参照して単に一例として以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】従来技術による包装システムを示す図である。
【
図2A】サブユニットの第1の実施形態を示す図である。
【
図2B】サブユニットの第2の実施形態を示す図である。
【
図2C】錐台を有するサブユニットの第3の実施形態を示す図である。
【
図2D】蓋を有するサブユニットの第1の実施形態を示す図である。
【
図2E】蓋が閉じたサブユニットの第1の実施形態を示す図である。
【
図3A】サブユニットの第1の実施形態の事前に組み立てた集合を示す図である。
【
図3B】サブユニットの第2の実施形態の事前に組み立てた集合を示す図である。
【
図3C】錐台を有するサブユニットの第3の実施形態の事前に組み立てた集合を示す図である。
【
図3D】サブユニットの第1の実施形態の事前に組み立てた集合を示す図である。
【
図4A】1つのサブユニットを取り外したサブユニットの第1の実施形態の集合から部分的に組み立てたパッケージユニットを示す図である。
【
図4B】1つのサブユニットを取り外し、錐台が内側容積部を形成するサブユニットの第3の実施形態の集合から部分的に組み立てたパッケージユニットを示す図である。
【
図5】各側に4つのサブユニットを有する部分的に組み立てたパッケージユニットを示す図である。
【
図7A】組み立てられる直前の
図3Cにおけるような錐台を有するサブユニットの第3の実施形態の事前に組み立てた集合を示す図である。
【
図7B】錐台を有する6つのサブユニットを備えた立方体に印加された垂直力がサブユニット上への水平力に伝達される方法を提示する図である。
【
図7C】ハウジングの内側に置かれるように配置された6つの立方体を示す図である。
【
図7D】ハウジングの内側に配置された6つの立方体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
参照記号の説明
以下の参照番号及び記号は図面を参照する。
【0020】
【0021】
本発明の基礎をなす原理
図1は、側壁34及び底面38を有する本体に取り付けられた時に内容物42を保持するための容積部を形成する切り離し可能に取り付けられた蓋12を有する従来技術による典型的な包装システム10を示している。一部の場合では、1つの統合包装にヨーグルト及びミューズリーのような別々の内容物を有することが好ましい。そのような場合に、本体には、封入容積部40を2つの部分42、44に分割する仕切り壁36も設けられる。
【0022】
しかし、これらを立方体アレイに置く時に、ユニット間に多くの損失容積又は死空間11が存在する。また、これらは、形状がこれに利用されないので、側方に傾けるのに適さない。
【0023】
本発明の中心になるのは、互いに適合して無駄な空間112がほとんどない包装システムを形成するようなサブユニットの適応化である。サブユニット200は、狭い端部307、308に向けてこの狭い端部の反対端での第1の対向する又は外側の面204からの側壁304を有する先細構造体又は本体300を用いて形成される。上述のサブユニットは、組み立てられた包装システムの内側に向けて狭い端部を用いて組み立てられたものである。組み立てられた時に、第1の対向面は、包装システムの外側面を形成する。
【0024】
本発明を実施する最良のモード
好ましい実施形態では、サブユニット200は、正方形蓋212及び本体300を有するピラミッドのような形状にされ、本体は、端部に向けて先細である側壁304を有する。端部は、ピラミッド又は錐台308の頂点のような点307とすることができる。側壁303は、約45度の角度で内側に向けて先細である。これは、4つのサブユニットを互いに置いて周囲を形成し、更に2つをこれらに対して垂直に置き、従って、包装システム100を形成することができることを意味する。
【0025】
この包装システムは、蓋212が外側面を形成する立方体である。これは、どの方向に立方体が配かれても製品又は内容物識別のための好都合な面を提供する利点を有する。更に、立方体自体は、死空間112を殆ど持たない。同じく立方体は、各立方体間にほとんど死空間なく積み重ね可能であることは公知である。
【0026】
サブユニットは、多くの方法で形成することができる。
2Aは、終点307を有するピラミッドの形態のサブユニットの第2の実施形態を示している。本体300は、内容物を保持する切り離し可能蓋212で密封された封入容積部310を形成する。
【0027】
図2Bは、仕切り壁306を有するピラミッドの形態のサブユニットの第1の実施形態を示している。本体300は、容器を保持する切り離し可能蓋212で両方とも密封された1次容積部312と2次容積部314に分割された封入容積部310を形成する。好ましくは、蓋は、蓋を切り離す時に両方の容積部が露出されるように両容積部を密封する。より好ましくは、蓋は、一度に1つの容積部を露出するために特定方向に開放可能である。
【0028】
図2Cは、錐台308を有するピラミッドの形態のサブユニットの第3の実施形態を示している。本体300は、内容物を保持する切り離し可能蓋212で密封された封入容積部310を形成する。錐台は、テーブルのような平坦面上にサブユニットを置くための好都合な脚を提供する。液体内容物に関しては、錐台を有するサブユニットがより多くの内容物を回収することもより容易であり、側壁と錐台間の移行部が湾曲している場合により一層そうである。
【0029】
サブユニットは、次に、包装システムに組み立てる必要があることになる。組み立てるためにサブユニットを提供するための少なくとも3つの好ましい実施形態が存在する。これらのうちの一部は、サブユニットが同じ方向にエッジ対エッジで取り付けられて提供される事前アセンブリである。すなわち、典型的に、事前アセンブリが並べて配置された時に、全ての本体は、対面しており、内容物で充填されて次に蓋で閉じられるのに待機している。エッジアタッチメントを切断して、1つの事前アセンブリをいくつかのより小さい事前アセンブリに分割することができる。より好ましい実施形態では、ジョイントは、切断を最小にしながら事前アセンブリをアセンブリシステムに形成することができるように、弾性的及び/又は塑性的に曲げ可能に可撓性である。
【0030】
図3Aは、各サブユニットが切り離されて包装システムに互いに組み立てられるように自由に選択される第1の実施形態を示している。これは、1つの包装システムの中に異なるサブシステム、蓋、及び/又は内容物を選択する全自由度を提供する。選択は、組立て直前に工程の最後で行うことができる。そのような単一ユニットは、個々のサブユニットを多くのサブユニットのロールから切断することによって得ることができる。
【0031】
図3Bは、サブユニットが、互いに接合した多くのサブシステムのストリップ又はロール上に提供される第2の実施形態を示している。好ましくは、ジョイント又はアタッチメントは、切り離し可能である。組み立て時に、4つのサブユニットがストリップから切断されてリングを形成し、2つの切り離されたサブユニットが、これらに対して垂直に置かれ、従って、包装システムを形成する。代替として、3つのサブユニット各々の2つのストリップが、対面して互いに垂直に置かれ、互いにスロットに入れられて包装システムを形成する。
【0032】
図3Cは、完全包装システムを形成するのに必要な全てのサブユニットが互いに取り付けられた事前に組み立てた集合として全てのサブユニットが提供される第3の実施形態を示している。立方体包装システムのための好ましい実施形態では、事前アセンブリは、ストリップの長手軸線の両側に位置付けられた更に別の2つのサブシステムを有する4つのサブユニットのストリップを含む。
【0033】
図4Aは、死空間を最小にする方法を示すサブユニットの第1の実施形態の集合から部分的に組み立てたパッケージユニットを示している。
【0034】
図4Bは、錐台が内側容積部110を形成するサブユニットの第3の実施形態の集合から部分的に組み立てたパッケージユニットを示している。この内側容積部は、多くの用途を有する。
【0035】
内側容積部は、例えば、傷みやすい品物に対して低温を維持するために冷却要素を収容するのに使用することができる。一例では、氷又はドライアイスを挿入することができる。冷却媒体は、典型的に、水又はCO2ガスのような流体であり、サブユニットの内側面に沿って流れてそれらを冷たく保つことになる。
【0036】
ドライアイスは、この流体が重力による影響を受けにくく、かつ包装システムの上側部分も良好に冷却するので特に有益である。他方で、ドライアイスは、一部の品物に対して過度の凍結を回避するためにドライアイスとサブユニット間に何らかの断熱を必要とする場合がある-78.5℃の昇華点を有する。
【0037】
液体を形成する氷又は他の冷却媒体を使用する時に、包装システムを実質的に水密にすることが有益である。包装システムが事前アセンブリから形成される場合に、エッジを形成するジョイントは、容易に水密にされることになる。残りのエッジは、シーラントを使用して又は包装システムの周りの外側層をラッピングすることによって水密にすることができる。このラッピングは、個々のサブユニット上の蓋又は蓋上のラベルを有益に形成することができる。
【0038】
これに代えて、内側容積部は、加熱要素のために使用することができる。
【0039】
購入時点に冷却又は加熱媒体の補充を可能にするために、少なくとも1つのサブユニットを容易に可動にして内側容積部の露出させることも有益である。
【0040】
内側容積部は、周囲のサブユニットによって保護され、従って、脆弱な物体に対して適切である位置を提供する。
【0041】
加熱する時に、両側のサブユニットは、切り離すことができ、水p又は蒸気のような流体をそれを通して誘導することができるトンネル状の構造を残す。
【0042】
凝縮は、熱を全ての露出面に伝達するのに非常に効率的である。より効率的な加熱のために、複数のそのようなトンネルを積み重ねることができる。
【0043】
代替実施形態
図2Aに示すピラミッド形実施形態の場合に関して、更なる安定性を提供するために、サブユニットをテーブル上に置くためのフレームを好都合に使用することができる。
【0044】
包装システムに対して立方体形状が好ましいが、これからの逸脱が容易に達成されることは明らかである。例えば、包装システムは、側面が矩形であり、上面及び底面が正方形である矩形側面を使用して容易に低くする又は高くすることができる。これに代えて、全ての面は、矩形の非正方形とすることができる。
【0045】
更に別の実施形態では、十二面体のようなより高次のプラトン立体形状も使用することができる。同じく他の等角形状も使用することができ、五角形及び六角形の蓋を有する切頂二十面体のような異なる蓋と共に使用することさえもできる。
【0046】
面あたりに単一のサブユニットを上記で開示したが、同じく代替実施形態も可能である。
図5は、複数のサブユニットが単一面を形成する実施形態を示している。
【0047】
サブユニットは、蓋で密封して包装システムに組み立てる前に内容物で充填することができる。これに代えて、事前形成された包装システムから始めて開口部を通じて本体の中に内容物を注入することが可能である。好ましくは、事前形成された包装システムは、充填する前に蓋に対して平坦である各サブユニットのための軟質側壁を含む。側壁は、一実施形態では可撓性又は弾性であり、従って、内容物を受け入れるように本体の容積部を増大することができる。開口部は、蓋上又は側壁の一部上に設けることができる。
【0048】
充填工程中に、単に包装システムの内側に適切な物体を挿入することにより、内側容積部を有するか否かを選択することができる。側壁は、物体を封入してそれを固定するように拡張することになる。
【0049】
一実施形態では、包装システムは、内側容積部内に脆弱な物体を包装するのに使用され、サブユニットの封入容積部は、流体、より好ましくは、衝撃吸収流体で充填される。
【0050】
これらの実施形態では、サブユニット間の空気の多くは押し出すことができる。
【0051】
側壁は、機械的損傷に弱い可能性があると考えられるが、この側壁は、外側に露出されることはない。代わりに、包装システムの外側面が保護を提供することになる。これに代えて、側壁は、機械的強度を改善するために硬化されるか又はよりロバストな材料を側壁の外側に適用することができる。
【0052】
多くの用途では、容易な取り外し及び従って内容物へのアクセスのためのホイル蓋又は他の手段を有するサブユニットを提供することが好ましい。そのようなホイルは、脆弱で容易に穿刺することができる。これらの場合に、組み立てられた包装システムの内側面上にホイル蓋を位置付けて、よりロバストな外側面を使用することが可能である。この外側面は、任意的に、側壁と同じ材料で作ることができると考えられる。
【0053】
別の好ましい実施形態は、外側面の実質的な部分、例えば、各サブユニット200の側壁304及び蓋212の実質的な部分が少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つ、最も好ましくは少なくとも4つの他のサブユニット200を相互に支持する包装システム100である。
図7Bは、垂直白抜き矢印により示される1つの上側サブユニット200にかかる垂直な力が実線矢印により示される6つのサブユニット200の立方体の残りの5つのサブユニットへ伝達される方法を示している。サブユニット200の複数のそのような立方体が、
図7C及び7Dに示すようにハウジングの内側に配置される場合に、例えば、サブユニット200の重量から発生して上方から印加される力は、最終的にこのハウジングの壁に分配される。サブユニット200がかなりの力を耐えることができることをもたらすこの相互支持は、サブユニット200の全外側面の実質的な部分が相互に支持される場合に事実である。サブユニット200の全外側面の実質的な部分は、好ましくは、サブユニット200の全外側面の50%よりも多く、より好ましくは、90%よりも多いように意図している。一般的に理解可能であるように、サブユニット200のエッジ及びコーナの設計における実際的な詳細は、多くの場合に、壁の周辺が相互サブユニット200から100%の支持を得ていないことをもたらすことになる。これは、力の実質的な部分が支持されるので大して重要ではない。
【0054】
直方体、例えば、立方体のシステムを平行六面体の集合、例えば、立方体の集合に互いに積み重ねる時に、集合の外側境界は、ハウジングの内側壁に隣接して位置決めすることができる。
【0055】
図7C、7Dの例示的ハウジングは、全ての3つの直交軸線内にあらゆる数の直方体、例えば、立方体を含有することができる。
【0056】
ハウジングは、耐引張強度延伸を有するあらゆる材料で作ることができる。1つの好ましい実施形態では、材料は、厚紙である場合がある。別の好ましい実施形態では、材料は、プラスチックフィルムである場合がある。
【0057】
図6は、内側ではなく外側に向けて指向する終点を有するサブユニットのアセンブリである反転アセンブリを示している。これは、以前に開示したように直接ストリップから、又は以前に開示した包装システムの折畳みを反転することによって組み立てることができる。ストリップ、好ましくは長い連続ストリップから組み立てることにより、事前組み立てシステムの包装は、非常にコンパクトに作られ、次に、オンデマンド及びオンサイトで組み立てることができる。同様に、これは、発泡スチロールに関連付けられた問題なく、再使用するために分解されて非常にコンパクトな方式で輸送することができる。
【0058】
この技術的効果は、ここでの容積部が非反転包装システムの場合のように最小ではなく最大にされることである。
【0059】
1つの用途では、包装システム100は、例えば、食事を収容する。この食事が消費されると、多くの場合に食事自体よりも多い容積を占める残っている廃棄物は、反転包装システムがより大きい容積を封入するという事実を利用して包装システム100の内側に収集することができる。
【0060】
反転アセンブリの別の用途では、これは、ランプのような照明デバイスに対して使用することができる。これは、好ましくはバルブのようなより衝撃感受性の部品を内側容積部内に有する包装システムとして輸送することができる。開こん時に、サブユニットは、ランプシェーディングを形成する。
【0061】
第2の用途では、これは、発泡スチロールで作られた「包装チップ」又は「発泡ピーナツ」の代替として公知の追加包装保護に対して使用することができる。
【0062】
図3Bに示すストリップのような又は
図3Cに示すより完全に組み立てられたような事前組み立てサブユニットの場合に、サブユニットは、多くの方法で取り付けることができる。第1の実施形態では、サブユニットは、本体におけるものと同じ材料を使用して、好ましくは、リビングジョイントを使用してそれらの本体によって取り付けられる。これは、サブユニットの連続ストリップの生成を可能にする。サブユニットは、次に、容易に内容物で充填することができ、蓋は、次に、サブユニットが長さに切断されて包装システムに組み立てられる前に所定位置に内容物を密封する。
【0063】
第2の実施形態では、サブユニットは、蓋、典型的にはホイルを使用して互いに取り付けられる。これは、サブユニットを内容物で充填して次に内容物を密封し、同時にこれらの蓋を使用して上述のサブユニットを接続する様々なタイプのサブユニットの混合及び適合を可能にする。変形では、密封及び接続ステージは分離され、密封及び接続工程を自由に順序付けることを可能にする。
【0064】
これらの2つの実施形態により、サブユニットとサブユニット間の接続部分とに対して別の材料を使用することは、
図3Bに示すストリップの
図3Cに示すより完全な事前アセンブリへの変形を可能にする。1つの包装システムにおいて別々のサブユニット及び事前組み立てサブユニット、及び蓋又は別々の接続ステージを使用するアタッチメントのあらゆる組合せを有する混成ソリューションも可能である。
【0065】
産業上の利用可能性
本出願による本発明は、品物のコンパクトでロバストな包装、輸送、及び開こんに用途を見出すものである。