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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】サーバおよび端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/06 20120101AFI20240717BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20240717BHJP
【FI】
G06Q40/06
G06Q20/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023015566
(22)【出願日】2023-02-03
(62)【分割の表示】P 2019083163の分割
【原出願日】2019-04-24
(65)【公開番号】P2023041922
(43)【公開日】2023-03-24
【審査請求日】2023-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100177390
【弁理士】
【氏名又は名称】大出 純哉
(72)【発明者】
【氏名】山田 啓之
(72)【発明者】
【氏名】新井 朗
(72)【発明者】
【氏名】中村 博之
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-217312(JP,A)
【文献】特開2002-203163(JP,A)
【文献】国際公開第2009/047828(WO,A1)
【文献】特開2002-163531(JP,A)
【文献】特開2008-102674(JP,A)
【文献】特開2002-092314(JP,A)
【文献】特開2018-097583(JP,A)
【文献】特開2005-050345(JP,A)
【文献】特開2008-192050(JP,A)
【文献】特表2015-533237(JP,A)
【文献】特開2016-076098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける第1受付手段であって、第1の電子的価値と第2の電子的価値とはそれぞれ有効期限を有する、第1受付手段と、
ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける第2受付手段と、
同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を前記第2受付手段が受け付けた場合に、投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量が多いほど多く割り振る手段とを備えるサーバ。
【請求項2】
前記第1受付手段が前記要求を受け付けた場合に、第2の電子的価値の有効期限が第1の電子的価値の有効期限と同じかまたはそれよりも長くなるように、前記変換を実行する変換手段を更に備え、
現在から第1の電子的価値の有効期限までの期間の長さが所定値より小さい場合には、前記変換手段は、第2の電子的価値の有効期限が第1の電子的価値の有効期限よりも長くなるように変換を実行する請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
第1の電子的価値の第1数量、第2数量にそれぞれ第1有効期限、第2有効期限が対応付けられ、前記第2有効期限は前記第1有効期限よりも長く、
第1の電子的価値の前記第1数量に対応する第2の電子的価値の第3数量に第3有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第2数量に対応する第2の電子的価値の第4数量に第4有効期限が対応付けられ
前記変換手段は、現在から前記第1有効期限までの期間の長さが所定値より小さいが、現在から前記第2有効期限までの期間の長さが前記所定値と同じかまたはそれより大きい場合、前記第3有効期限を、現在から前記第3有効期限までの期間の長さが前記所定値となるよう設定すると共に、前記第4有効期限を前記第2有効期限と同じに設定する請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
投資される第2の電子的価値の有効期限が所定の警告基準を満たす場合、ネットワークを介してユーザの端末に通知を行う手段をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける第1受付手段であって、第1の電子的価値と第2の電子的価値とはそれぞれ有効期限を有する、第1受付手段と、
ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける第2受付手段と、
同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を前記第2受付手段が受け付けた場合に、投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量が多いほど多く割り振る手段とを備え、
第1の電子的価値の第1数量、第2数量にそれぞれ第1有効期限、第2有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第1数量に対応する第2の電子的価値の第3数量に第3有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第2数量に対応する第2の電子的価値の第4数量に第4有効期限が対応付けられるサーバ。
【請求項6】
第2の電子的価値の投資により利益が生じた場合に、利益分の第2の電子的価値の有効期限を前記第2の電子的価値の第3数量及び第4数量の比率に応じて第3有効期限及び第4有効期限とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
第2の電子的価値の投資により利益が生じた場合に、利益分の第2の電子的価値の有効期限を新たな有効期限とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項8】
第2の電子的価値の投資により損失が生じた場合に、損失分の第2の電子的価値は前記第2の電子的価値の第3数量及び第4数量からその比率に応じて減算する請求項5に記載のサーバ。
【請求項9】
ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける第1受付手段であって、第1の電子的価値と第2の電子的価値とはそれぞれ有効期限を有する、第1受付手段と、
ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける第2受付手段と、
同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を前記第2受付手段が受け付けた場合に、投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量が多いほど多く割り振る手段とを備え、
第1の電子的価値の第1数量、第2数量にそれぞれ第1有効期限、第2有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第1数量に対応する第2の電子的価値の第3数量に第3有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第2数量に対応する第2の電子的価値の第4数量に前記第3有効期限よりも長い第4有効期限が対応付けられ、
第2の電子的価値の第3数量を投資する際に、第2の電子的価値の第4数量を投資する際の投資倍率と比較して最大投資倍率を高く設定可能とするサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子的価値の投資を可能とするサーバおよび端末に関する。
【背景技術】
【0002】
株式取引、外国為替証拠金取引、先物取引、債券取引等の投資には長い歴史がある。近年、実際にお金を投資することには抵抗を感じるが投資には興味がある層をターゲットにした、ポイントなどの電子的価値を投資するサービスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の小額融資促進支援システムは、ユーザのポイントをマイクロファイナンスに利用する。このシステムでは、ユーザが利用可能なポイント数のうちの利用を保留するポイント数である保留ポイント数の指定をユーザ端末から受け付ける。指定された保留ポイント数を記憶手段に書き込んでおき、指定された保留ポイント数分のポイント有効期限を、指定された保留ポイント数の保留期限に基づいて延長する。記憶手段に記憶されている保留ポイント数に基づいて決定された、小額融資として投資する投資金額が、投資先に投資されるのに必要な情報処理を、実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-217312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムでは、扱われるポイントは1種類のみであり、保留期限が過ぎたポイントは元のポイントとして利用可能とされている。したがって、ポイントの有効期限を保留期限に基づいて延長した場合、保留期限経過後のポイントの扱いについて、ポイントの発行体との間での利害関係の調整が複雑になる。
【0006】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子的価値の有効期限を延ばす仕組みをよりスムーズに導入することを可能とする技術の提供にある。
または、上記課題は、獲得したポイントをそのまま投資に用いることにより生じるものであると考えることもでき、したがって、本発明の別の目的は、獲得したポイントをそのまま投資に用いることによる弊害を取り除くことができる技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様は、サーバに関する。このサーバは、ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への変換の要求を受け付ける第1受付手段であって、第1の電子的価値と第2の電子的価値とはそれぞれ有効期限を有する、第1受付手段と、ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける第2受付手段と、同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を前記第2受付手段が受け付けた場合に、投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量が多いほど多く割り振る手段とを備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子的価値の有効期限を延ばす仕組みをよりスムーズに導入することができる。
または、本発明によれば、獲得したポイントをそのまま投資に用いることによる弊害を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係るポイント投資システムの構成を示す模式図である。
図2図1の投資サーバのハードウエア構成図である。
図3図1の投資サーバの機能および構成を示すブロック図である。
図4図4(a)~(e)は、ポイント変換部による変換処理における有効期限の延ばし方の説明図である。
図5図3のユーザ情報保持部の一例を示すデータ構造図である。
図6図1の投資サーバにおける一連の処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図8図8(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図9図9(a)~(c)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図10】携帯端末のディスプレイに表示される取引履歴画面の代表画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0012】
実施の形態に係るポイント投資システムでは、様々な場面で獲得される獲得ポイントを投資用の投資ポイントへ変換することで獲得ポイントの有効期限を延長することを可能とする一方で、投資ポイントを獲得ポイントに戻す手段は設けない。これにより、有効期限の延長を可能とすることでユーザのニーズを満たしつつ、変換を不可逆とすることで獲得ポイント発行体と投資ポイント発行体との間の権利関係の調整をより容易にすることができる。
【0013】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係るポイント投資システム2の構成を示す模式図である。ポイント投資システム2は、携帯端末4と、情報配信サーバ8と、投資サーバ10と、を備える。携帯端末4、情報配信サーバ8、投資サーバ10はそれぞれインターネットなどのネットワーク6に接続され、ネットワーク6を介して互いに通信可能に構成される。図1に示される構成は例示であり、携帯端末4や各サーバ8、10の数に制限はない。各サーバ8、10は複数のサーバを含んでもよい。例えば、投資サーバ10と情報配信サーバ8を一のサーバとして構成することもできるし、投資サーバ10の後説するブロック構成要素毎をサーバとして構成することもできる。
【0014】
投資サーバ10は、ポイント投資システム2により提供されるポイント投資サービスを利用するユーザの獲得ポイントおよび投資ポイントを管理する。獲得ポイントは、ユーザが当該ポイント投資サービスや他のロイヤリティプログラム、ポイントサービス、マイレージプログラムなどにおいて獲得したポイントである。獲得ポイントは、その発行体が定めるところにしたがい所定のレートで商品またはサービスに交換可能である。投資ポイントは、ポイント投資サービスが提供する仮想的な投資対象(株式、投資信託、先物、外国為替など)に投資可能なポイントである。投資ポイントは、その発行体すなわちポイント投資サービスの提供者が定めるところにしたがい所定のレートで商品またはサービスに交換可能である。
【0015】
本明細書では、仮想的な投資対象への投資を仮想的な投資または仮想投資と呼ぶ。仮想投資は、実際の金融商品の売買、取引または権利移転を発生させることなく、データの処理によって、ユーザにあたかも金融商品を取引しているかのように見せる形態の投資である。仮想投資は、実際の金融商品の売買等を伴わないので実装が比較的容易である。
【0016】
獲得ポイントと投資ポイントとは異なる。例えば、獲得ポイントを発行する主体と、投資ポイントを発行する主体と、は異なる。上記の例では、投資ポイントを発行する主体はポイント投資サービスの提供者である一方、獲得ポイントは当該提供者以外の主体、例えばロイヤリティプログラムの提供者により発行されてもよい。また、獲得ポイントの商品またはサービスへの交換の態様と、投資ポイントの商品またはサービスへの交換の態様と、は異なる。例えば、獲得ポイントは実店舗での使用が可能である一方、投資ポイントは電子商取引においてのみ用いられてもよい。獲得ポイントと交換可能な商品またはサービスの範囲は、投資ポイントと交換可能な商品またはサービスの範囲より広くてもよいし、その逆も可能である。獲得ポイントの交換レートは、投資ポイントの交換レートよりもユーザに有利であってもよいし、その逆も可能である。
【0017】
情報配信サーバ8は、投資サーバ10において仮想投資を処理するために必要な情報を投資サーバ10にネットワーク6を介して配信する。情報配信サーバ8により配信される情報は、仮想的な投資対象が株式であれば日経平均株価や特定の企業の株価を含み、仮想的な投資対象が外国為替であれば為替レートを含む。情報配信サーバ8は取引所に備えつけのサーバであってもよい。
【0018】
携帯端末4はポイント投資サービスを利用するユーザの携帯端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップPCなどであってもよい。ユーザは、ダウンロードサイトからネットワーク6を介してポイント投資用アプリケーションプログラム(以下、ポイント投資アプリと称す)を携帯端末4にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ポイント投資アプリは携帯端末4にプリインストールされていてもよい。ポイント投資アプリはポイント投資サービスの提供者により提供される。ポイント投資アプリが携帯端末4により実行されることにより、携帯端末4は各種機能を実現する。
【0019】
図2は、図1の投資サーバ10のハードウエア構成図である。投資サーバ10は、メモリ102と、プロセッサ104と、通信インタフェース106と、ディスプレイ108と、入力インタフェース110と、を備える。これらの要素はそれぞれバス112に接続され、バス112を介して互いに通信する。
【0020】
メモリ102は、データやプログラムを記憶するための記憶領域である。データやプログラムは、メモリ102に恒久的に記憶されてもよいし、一時的に記憶されてもよい。プロセッサ104は、メモリ102に記憶されているプログラムを実行することにより、投資サーバ10の各種機能を実現する。通信インタフェース106は、投資サーバ10の外部との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース106はネットワーク6と接続され、ネットワーク6を介して携帯端末4や情報配信サーバ8とデータをやりとりする。ディスプレイ108は、各種情報を表示するためのデバイスである。入力インタフェース110は、ポイント投資システム2の管理者からの入力を受け付けるためのデバイスである。
【0021】
図3は、図1の投資サーバ10の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0022】
投資サーバ10は、変換要求受付部122と、ポイント変換部124と、投資指示受付部126と、仮想投資処理部128と、送信部130と、特典交換処理部132と、ユーザ情報保持部134と、を備える。
【0023】
変換要求受付部122は、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4から、獲得ポイントから投資ポイントへの変換の要求を受け付ける。携帯端末4はポイント投資アプリの後述の変換画面502において、獲得ポイントを投資ポイントに変換するための指示をユーザから受け付け、当該変換の要求を投資サーバ10にネットワーク6を介して送信する。変換の要求は、変換元の獲得ポイント数およびその有効期限を含み、より具体的には(変換元の獲得ポイント数、その有効期限)のひとつ以上の組を含む。変換の要求は、有効期限の異なる複数の獲得ポイント数を含んでもよい。本明細書において、「ポイント数」は、あるひとつの有効期限に対応付けられたひとまとまりのポイントを指し、まとまりの大きさは例えば600(ポイント)、1000(ポイント)などの数量で指定される。
【0024】
ポイント変換部124は、変換要求受付部122が変換の要求を受け付けると、変換先の投資ポイントの有効期限が変換元の獲得ポイントの有効期限と同じかまたはそれよりも長くなるように、変換を実行する。例えば、ポイント変換部124は、現在から変換元の獲得ポイントの有効期限までの期間の長さが所定値より小さい場合、変換先の投資ポイントの有効期限を、現在から変換先の投資ポイントの有効期限までの期間の長さが当該所定値となるよう設定する。所定値は、例えば、1年、半年、3ヶ月、2年等、ポイント投資サービスの提供者によって適宜設定されてもよい。さらにポイント変換部124は、現在から変換元の獲得ポイントの有効期限までの期間の長さが当該所定値と同じかまたはそれより大きい場合、変換先の投資ポイントの有効期限を変換元の獲得ポイントの有効期限と同じに設定する。
【0025】
ポイント変換部124における獲得ポイントから投資ポイントへの変換のレートは、ポイント投資サービスの提供者によって適宜設定されてもよい。例えば変換のレートが2に設定されている場合、変換元の獲得ポイント数が「50ポイント」であれば変換先の投資ポイント数は「100ポイント」となる。
【0026】
図4(a)~(e)は、ポイント変換部124による変換処理における有効期限の延ばし方の説明図である。この例では、所定値は1年に設定され、したがって有効期限は最大で1年間延長される。図4(a)は、変換元の獲得ポイントの有効期限が1年未満の場合に対応する。ポイント変換部124による変換処理により、変換先の投資ポイントの有効期限は現在から1年後に設定され、これは元の有効期限よりも長くなっている。すなわち、獲得ポイントを投資ポイントに変換することで有効期限が延びたこととなる。
【0027】
図4(b)は、変換元の獲得ポイントの有効期限が1年以上の場合に対応する。ポイント変換部124による変換処理により、変換先の投資ポイントの有効期限は変換元の獲得ポイントの有効期限と同じに設定される。すなわち、元の有効期限が所定値よりも長い場合は変換においてその有効期限が維持される。
【0028】
図4(c)は、変換元の獲得ポイントが有効期限の異なる二つの獲得ポイント数を含む場合に対応する。図4(c)では、第1の獲得ポイント数(例えば「30ポイント」)に第1有効期限(例えば「2018/8/1」)が対応付けられ、第2の獲得ポイント数(例えば「50ポイント」)に第2有効期限(例えば「2018/11/1」)が対応付けられ、第2有効期限は第1有効期限よりも長い。なお、この場合、変換の要求は、(獲得ポイント数=30、有効期限=2018/8/1)の組と、(獲得ポイント数=50、有効期限=2018/11/1)の組と、を含む。
【0029】
図4(c)では第1有効期限、第2有効期限はいずれも1年未満である。したがって、ポイント変換部124による変換処理により、第1の獲得ポイント数の変換先である第1の投資ポイント数(例えば「60ポイント」)の第3有効期限は現在から1年後に設定され、これは元の第1有効期限よりも長くなっている。同様に、ポイント変換部124による変換処理により、第2の獲得ポイント数の変換先である第2の投資ポイント数(例えば「100ポイント」)の第4有効期限は現在から1年後に設定され、これは元の第2有効期限よりも長くなっている。このように、獲得ポイントを投資ポイントに変換することで第1有効期限、第2有効期限の両方が延びたこととなる。
【0030】
図4(d)は、図4(c)と同様に変換元の獲得ポイントが有効期限の異なる二つの獲得ポイント数を含むが、第1有効期限は1年未満であり、第2有効期限は1年以上である場合に対応する。これは、1年未満の有効期限と1年以上の有効期限とが混ざった状態であると言える。
【0031】
図4(d)では、ポイント変換部124による変換処理により、第3有効期限は現在から1年後に設定される一方、第4有効期限は第2有効期限と同じに設定される。このように、獲得ポイントを投資ポイントに変換することで1年未満であった第1有効期限が延びたこととなる一方で、1年以上であった第2有効期限が維持されたこととなる。
【0032】
図4(e)は、図4(c)と同様に変換元の獲得ポイントが有効期限の異なる二つの獲得ポイント数を含むが、第1有効期限も第2有効期限も1年以上である場合に対応する。この場合、ポイント変換部124による変換処理により、第3有効期限は第1有効期限と同じに設定され、第4有効期限は第2有効期限と同じに設定される。このように、第1有効期限、第2有効期限の両方が所定値よりも長い場合は変換においてその有効期限が両方とも維持される。
【0033】
図3に戻り、ポイント変換部124は変換の結果でユーザ情報保持部134を更新する。ポイント変換部124は、ユーザを特定するユーザIDと、変換元の獲得ポイント数およびその有効期限と、をネットワーク6を介して獲得ポイントの発行体のサーバ(不図示)に通知してもよい。獲得ポイントの発行体は、通知された獲得ポイント数をユーザの獲得ポイント残高から減じてもよい。獲得ポイントの発行体は、このように消し込まれた獲得ポイントに応じた対価をポイント投資サービスの提供者に提供してもよい。当該提供者は、この対価を原資として、投資ポイントと交換可能な商品またはサービス(すなわち、特典)を用意してもよい。
【0034】
投資指示受付部126は、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4から、変換の結果得られた投資ポイントを投資するための指示を受け付ける。携帯端末4はポイント投資アプリの後述の注文受け付け画面504において、ユーザが有する未投資分の投資ポイントを仮想的な投資対象に投資するための指示をユーザから受け付け、当該投資の指示を投資サーバ10にネットワーク6を介して送信する。投資の指示は、投資対象と、投資する投資ポイント数およびその有効期限と、を含み、より具体的には(投資対象、投資する投資ポイント数、その有効期限)のひとつ以上の組を含む。投資の指示は、同じ投資対象に有効期限の異なる複数の投資ポイント数を投資するための指示を含んでもよい。例えば、投資の指示は、「ABC商事」の株を「500投資ポイント」分買うための指示を含んでもよく、その場合さらに「500投資ポイント」の内訳として「2018/12/25有効期限の300投資ポイント」、「2018/10/25有効期限の200投資ポイント」を含んでもよい。
【0035】
投資指示受付部126は、投資される投資ポイントの有効期限が所定の警告基準を満たす場合、ネットワーク6を介してユーザの携帯端末4に通知を行う。本実施の形態では、1つの取引内での一部決済は許されない。また、投資済みの投資ポイントの有効期限が切れるとその投資ポイントが関わる全ての取引が強制的に決済される。したがって、有効期限が異なる(例えば、1週間後、3ヶ月後、6ヶ月後)複数の投資ポイント数が同じ投資対象に投資されている場合、それらの有効期限のうち最も短いもの(1週間後)が切れた段階で、全ての有効期限の投資ポイント数について強制決済となる。
【0036】
そこで、取引の開始時、すなわち投資指示受付部126が投資の指示を受け付けた段階で、投資指示受付部126は、投資対象に投資される投資ポイント数のなかに有効期限が所定値より短いものが存在するか否かを判定する。存在すると判定された場合、投資指示受付部126は、ユーザに警告を行う。所定値は例えば1週間、2週間、1ヶ月など、ポイント投資サービスの提供者により適宜設定されてもよい。投資指示受付部126は、さらに、投資に用いる投資ポイントを有効期限ごとに任意に選択できるようにするインタフェースを携帯端末4に提供してもよい。
【0037】
仮想投資処理部128は、投資サーバ10における仮想投資に係る処理を行う。仮想投資処理部128は、ネットワーク6を介して情報配信サーバ8から株価や為替レートなどの仮想投資に係るパラメータを受信する。仮想的な株取引であれば、仮想投資処理部128は、情報配信サーバ8から対象企業の株価を取得する。仮想的な外国為替証拠金取引であれば、仮想投資処理部128は情報配信サーバ8から為替レートを取得する。以下、仮想的な株取引を例として説明するが、仮想的な外国為替証拠金取引などの他の仮想的な投資にも本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。
【0038】
仮想投資処理部128は、投資指示受付部126が受け付けた指示で指定される投資対象の企業の株価を情報配信サーバ8から取得するか、または既に情報配信サーバ8から取得していた該株価を読み出す。仮想投資処理部128は、指示で指定される投資ポイント数と取得された株価とに基づいて、ユーザに割り当てられる仮想的な株式(以下、仮想株と称す)の株数を算出する。株数算出の際、仮想投資処理部128は、取得された株価に所定の単位変換係数を乗じることにより、投資ポイント単位の株価を算出する。あるいはまた、他のアルゴリズムにより、取得した実際の株価をポイント投資サービスにおける仮想株の株価に変換してもよい。
【0039】
例えば、買い注文で指定された投資ポイント数が「1000ポイント」で、株価が「100ポイント」であれば、仮想投資処理部128はユーザに対象企業の仮想株「10株」を割り当てる。仮想投資処理部128は、投資対象と、投資された投資ポイント数と、仮想株の買値/売値と、割り当てられた株数と、でユーザ情報保持部134を更新する。
【0040】
仮想投資処理部128は、周期的に、例えば一日一回、情報配信サーバ8から企業の株価を取得することで、株価を更新する。仮想投資処理部128は、株価が更新されると、更新された株価でユーザが有する仮想株を評価する。具体的には、仮想投資処理部128は、ユーザが有する仮想株の株数に更新された株価を乗じることで評価ポイント数(評価額)を算出し、当該仮想株の投資時の投資ポイント数と評価ポイント数との差分として増減ポイント数(損益)を算出する。仮想投資処理部128は、算出された評価ポイント数と、算出された増減ポイント数と、をユーザ情報保持部134に登録する。仮想投資処理部128は、ユーザの携帯端末4から運用状況の提供要求を受け付けると、ユーザ情報保持部134を参照してユーザの運用状況を示す情報を生成し、ネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。
【0041】
仮想投資処理部128は、ユーザの携帯端末4からネットワーク6を介して、決済対象の指定を含む決済要求を受け付ける。仮想投資処理部128は、決済要求を受け付けると、指定された決済対象に係る投資の決済を実行する。
【0042】
同じ投資対象に有効期限の異なる二つの投資ポイント数が投資されており、該投資により損益が生じた場合、仮想投資処理部128において、以下の二通りのアルゴリズムのうちのいずれかにより、損益が処理される。
(1)投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量に応じて割り振る。
(2)投資の結果生じた利益を投資ポイントの新たな数量として発行し、投資の結果生じた損失を、有効期限の短い数量から差し引く。
(1)、(2)のいずれのアルゴリズムを用いるかは、ポイント投資サービスの提供者またはユーザにより選択可能に構成されてもよい。あるいはまた、投資の結果生じた利益を(1)のアルゴリズムで処理し、投資の結果生じた損失を(2)のアルゴリズムで処理してもよいし、その逆も可能である。このように、(1)のアルゴリズムと(2)のアルゴリズムとを組み合わせて用いてもよい。上記損益の処理は決済時に行われるが、評価時に行われてもよい。
【0043】
下記の利益の例および損失の例を用いて上記二つのアルゴリズムを説明する。
(利益の例)
・2018/3/1にABC商事の株を5株購入した。ABC商事の株価は100投資ポイントであったから、500投資ポイントの投資となった。500投資ポイントの内訳は、有効期限が2018/12/25のものが300投資ポイント、有効期限が2018/10/25のものが200投資ポイントであった。
・2018/4/1に上記5株を売却した。ABC商事の株価は110投資ポイントであったから、50投資ポイントの利益が出た。
(損失の例)
・2018/3/1にABC商事の株を5株購入した。ABC商事の株価は100投資ポイントであったから、500投資ポイントの投資となった。500投資ポイントの内訳は、有効期限が2018/12/25のものが300投資ポイント、有効期限が2018/10/25のものが200投資ポイントであった。
・2018/4/1に上記5株を売却した。ABC商事の株価は90投資ポイントであったから、50投資ポイントの損失が出た。
【0044】
(1)のアルゴリズムは期限別のポイントの比率で損益を割り振るものである。上記利益の例では、2018/4/1時点の50投資ポイントの利益は、有効期限ごとの投資ポイント数が多いほど多く割り振られ、有効期限そのものは割り振りに寄与しない。例えば、有効期限が2018/12/25の300投資ポイントには、50×300/(300+200)=30投資ポイントの利益が割り振られ、決済の結果、有効期限が2018/12/25の投資ポイント数は300+30=330となる。有効期限が2018/10/25の200投資ポイントには、50×200/(300+200)=20投資ポイントの利益が割り振られ、決済の結果、有効期限が2018/10/25の投資ポイント数は200+20=220となる。
【0045】
損失についても同様である。上記損失の例では、2018/4/1時点の50投資ポイントの損失は、有効期限ごとの投資ポイント数が多いほど多く割り振られ、有効期限そのものは割り振りに寄与しない。例えば、有効期限が2018/12/25の300投資ポイントには、50×300/(300+200)=30投資ポイントの損失が割り振られ、決済の結果、有効期限が2018/12/25の投資ポイント数は300-30=270となる。有効期限が2018/10/25の200投資ポイントには、50×200/(300+200)=20投資ポイントの損失が割り振られ、決済の結果、有効期限が2018/10/25の投資ポイント数は200-20=180となる。
【0046】
(2)のアルゴリズムは利益が出た時は新しくポイントを発行し、損失が出た時は古い期限から引落すものである。上記利益の例では、2018/4/1の決済で発生した50投資ポイントの利益は、決済時から所定期間(例えば1年)後を有効期限とする新たな投資ポイントとしてユーザに発行される。その結果、ユーザに、2019/4/1を有効期限とする50投資ポイントが新たに発行される。あるいはまた、有効期限の最も長い投資ポイント数に利益分を追加してもよい。
【0047】
上記損失の例では、2018/4/1の決済で発生した50投資ポイントの損失は、有効期限の最も短い投資ポイント、すなわち有効期限が2018/10/25の200投資ポイントから差し引かれる。その結果、有効期限が2018/10/25の投資ポイント数は200-50=150となり、有効期限が2018/12/25の投資ポイント数は変わらない。このように、(2)のアルゴリズムでは、有効期限に関してユーザに有利な損益の処理を実現することで、ポイント投資サービスを利用することへのモチベーションを高めることができる。
【0048】
送信部130は、ネットワーク6を介して携帯端末4に、各種情報を送信する。各種情報は、例えばユーザが有する仮想株の評価ポイントや、ユーザの獲得ポイントの総計や、ユーザの投資ポイントの総計や、ユーザの投資状況に関する情報や、仮想株の株価などを含む。
【0049】
特典交換処理部132は、未投資分の投資ポイントを特典に交換するための処理を行う。特典交換処理部132における処理は、公知のポイントシステムで用いられている特典交換の処理と同様であってもよい。典型的には、携帯端末4のディスプレイに特典のリストを提示し、ユーザによる特典の選択を受け付けるようなものである。
【0050】
図5は、図3のユーザ情報保持部134の一例を示すデータ構造図である。ユーザ情報保持部134は、ユーザを特定するユーザIDと、ユーザの資格情報としてのパスワードと、ユーザの獲得ポイントに関する情報と、ユーザの投資ポイントに関する情報と、を対応付けて保持する。獲得ポイントに関する情報は、ユーザが有する獲得ポイントを、獲得ポイント数とその有効期限との組の形で示す。投資ポイントに関する情報は、ユーザが有する未投資分の投資ポイントを、投資ポイント数とその有効期限との組で示し、既投資分の投資ポイントを、投資ポイント数とその有効期限と投資対象と買値/売値と株数と倍率と評価ポイント数と増減ポイント数との組ので示す。
【0051】
図5の例では、ユーザ「A001」は現時点で「ABC商事」の仮想株を5株有しており、買値は100投資ポイントであったから買付け時に支払った投資ポイント数は500であり、その500投資ポイント数の内訳は有効期限が2018/12/25のものが300投資ポイント、有効期限が2018/10/25のものが200投資ポイントであり、現時点の評価ポイント数は550であり(現時点のABC商事の株価が110投資ポイント)、50投資ポイントの利益が出ていること、が示されている。
【0052】
以上の構成による投資サーバ10の動作を説明する。
図6は、図1の投資サーバ10における一連の処理の流れを示すフローチャートである。
(変換要求処理フェーズ)
投資サーバ10は、獲得ポイントから投資ポイントへの変換の要求を受け付ける(S602)。投資サーバ10は、変換元の獲得ポイントの有効期限が現在から所定期間後、例えば1年後より前であるか否かを判定する(S604)。前であると判定された場合(S604のYES)、投資サーバ10は変換先の投資ポイントの有効期限を、現在から1年後に設定する(S606)。前でないと判定された場合(S604のNO)、投資サーバ10は変換先の投資ポイントの有効期限を、変換元の獲得ポイントの有効期限と同じに設定する(S608)。投資サーバ10は、変換元の獲得ポイントを、所定の変換レートにしたがい、ステップS606またはS608で設定された有効期限を有する投資ポイントに変換する(S610)。投資サーバ10は、ステップS610で行われた変換の結果でユーザ情報保持部134を更新する。投資サーバ10は、ユーザ情報保持部134において、変換元の獲得ポイントに対応するエントリを削除すると共に、変換先の投資ポイントに対応するエントリを新規作成する。図5に示されるユーザ情報保持部134において例えば有効期限が2018/7/15の1000獲得ポイントが、変換レート「2」で、2018/5/1に投資ポイントに変換された場合、(獲得ポイント数=1000、有効期限=2018/7/15)のエントリが削除され、代わりに(投資ポイント数=2000、有効期限=2019/5/1)のエントリが新たに登録される。ステップS604~S612の処理は、変換が済んでいない獲得ポイントが存在する限り繰り返される(S614)。獲得ポイントの変換が完了すると(S614のNO)、変換の要求の処理が終了する。
【0053】
(仮想投資実行フェーズ)
投資サーバ10は、投資ポイントを投資するための指示を受け付ける(S616)。投資サーバ10は、投資される投資ポイントの有効期限が現在から所定期間後、例えば2週間後より前であるか否かを判定する(S618)。前であると判定された場合(S618のYES)、投資サーバ10は所定の警告処理を行う(S620)。前でないと判定された場合(S618のNO)、投資サーバ10は、指示された仮想投資を実行する(S622)。投資サーバ10は、実行された仮想投資をユーザ情報保持部134に登録する。図5に示されるユーザ情報保持部134において、例えば有効期限が2018/6/20の500投資ポイントで乙ホールディングの仮想株「1株」を購入した場合、(投資ポイント数=500、有効期限=2018/6/20)のエントリに対応付けて、(投資対象=乙ホールディング、買値/売値=1株500ポイント、株数=1、倍率=1)が登録される。
【0054】
図7(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図8(a)~(d)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図9(a)~(c)は、ポイント投資アプリを実行する携帯端末4のディスプレイ40に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
図10は、携帯端末4のディスプレイ40に表示される取引履歴画面591の代表画面図である。
【0055】
図7(a)はポイント投資アプリのログイン画面506を示す。ユーザはログイン画面506でユーザIDとパスワードとを入力し、OKボタンをタップする。携帯端末4は、タップの検出に応じて、入力されたユーザIDおよびパスワードを取得し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は、ユーザ情報保持部134に登録されているユーザIDおよびパスワードと、受信したユーザIDおよびパスワードと、を照合し、ユーザ認証を行う。投資サーバ10は、ユーザ認証の成否を示す情報をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、ユーザ認証に成功した場合は図7(b)に示されるホーム画面500をディスプレイ40に表示させ、失敗した場合は所定のエラー画面(不図示)をディスプレイ40に表示させる。
【0056】
ホーム画面500には、ユーザ認証(またはログイン)に成功したユーザのユーザID508と、現在の日時510と、ユーザが保有するポイントの概略と、が表示される。特に、ホーム画面500には、ユーザが有する獲得ポイントの合計である総獲得ポイント数512と、ユーザが有する投資ポイントの合計である総投資ポイント数516と、が表示される。ホーム画面500には、総獲得ポイント数512に関連して、有効期限が比較的近い獲得ポイントについて通知するための警告メッセージ514が表示される。ホーム画面500には、総投資ポイント数516に関連して、総投資ポイント数516のうちの未投資分投資ポイント数518と、既投資分の投資ポイントの評価ポイントの合計である既投資分総評価ポイント数520と、増減ポイントの合計である総増減ポイント数522と、が表示される。ホーム画面500には、特典と交換ボタン524、投資ポイントに変換ボタン526、新規注文ボタン528、保有状況の確認・決済ボタン530、取引履歴ボタン532が設けられ、それぞれ対応する機能への動線として機能する。
【0057】
携帯端末4は、投資ポイントに変換ボタン526に対するタップを検出すると、図7(c)に示される変換画面502をディスプレイ40に表示させる。変換画面502は、総獲得ポイント数534と、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536と、変換先の投資ポイント数入力/表示領域538と、有効期限内訳表示領域540と、注意書き表示領域542と、を有する。ユーザが変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に所望の獲得ポイント数を入力すると、入力された獲得ポイント数に対応する変換先の投資ポイント数が算出され、変換先の投資ポイント数入力/表示領域538に表示される。逆もしかりであり、ユーザが変換先の投資ポイント数入力/表示領域538に所望の投資ポイント数を入力すると、入力された投資ポイント数に対応する変換元の獲得ポイント数が算出され、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に表示される。
【0058】
有効期限内訳表示領域540は、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に入力されるか表示される変換元の獲得ポイント数の有効期限の内訳を表示する。有効期限内訳表示領域540は、有効期限ごとに獲得ポイント数を表示し、さらにそのそれぞれについて変換後の対応する投資ポイント数および有効期限を表示する。注意書き表示領域542は、獲得ポイントを投資ポイントに変換すると有効期限が延びる旨を示すテキストと、いったん投資ポイントに変換してしまうと獲得ポイントに戻すことはできない旨を示すテキストと、を含む。
【0059】
携帯端末4は、変換画面502のOKボタンに対するタップを検出すると、変換元の獲得ポイント数入力/表示領域536に入力/表示された獲得ポイント数と、その有効期限ごとの内訳と、を含む変換要求を生成し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は上述の通りに変換要求を処理し、変換の結果をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、受信した変換の結果が反映されたホーム画面500をディスプレイ40に表示させる(図7(d))。
【0060】
携帯端末4は、ホーム画面500の新規注文ボタン528に対するタップを検出すると、図8(a)に示される投資対象選択画面544をディスプレイ40に表示させる。投資対象選択画面544は、ユーザが有する未投資分投資ポイント数546と、複数の投資対象オブジェクト548、550と、を有する。投資対象オブジェクトは、ユーザが既にその投資対象に投資を行っているか否かで表示の態様が異なる。既に投資を行っている投資対象に対応する投資対象オブジェクト548は、投資対象の名前と、投資対象の現在の株価と、投資中の投資ポイントの評価ポイント数と、を表示する。まだ投資していない投資対象の投資対象オブジェクト550は、投資対象の名前と、投資対象の現在の株価と、を表示する。
【0061】
携帯端末4は、投資対象選択画面544に含まれるいずれかの投資対象オブジェクトに対するタップを検出すると、図8(b)に示される注文受け付け画面504をディスプレイ40に表示させる。注文受け付け画面504は、投資対象選択画面544でタップを検出した投資対象オブジェクト、すなわちユーザに選択された投資対象オブジェクトに対応する投資対象の名前552と、その投資対象の現在の株価554と、ユーザが有する未投資分投資ポイント数556と、ユーザに投資の内容を指定させるための領域と、を有する。この領域は、注文種別(買いか、売りか)の選択を受け付ける注文種別選択領域558と、投資する投資ポイント数を入力するための投資ポイント数入力領域560と、投資倍率を入力するための投資倍率入力領域562と、を有する。携帯端末4は、注文受け付け画面504の注文ボタン564に対するタップを検出すると、注文種別選択領域558で選択された注文種別と、投資ポイント数入力領域560に入力された投資ポイント数と、投資倍率入力領域562に入力された投資倍率と、を含む投資指示を、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は、受信した投資指示に基づき上述の投資処理を実行する。
【0062】
投資するよう指示された投資ポイント数は、投資サーバ10においてデフォルトで、有効期限の短いものから選択され構成される。例えば、図5に示されるユーザ情報保持部134について、2000投資ポイントを投資するよう指示された場合、仮想投資処理部128は、未投資分の投資ポイントのうち最も有効期限の短い500投資ポイント(2018/6/20)を選択し、残りの1500投資ポイントを次に有効期限が短い2000投資ポイント(2019/6/10)から充当する。その結果、投資ポイントの内訳は、「2018/6/20有効期限の500投資ポイント」、「2019/6/10有効期限の1500投資ポイント」となる。
【0063】
仮想投資処理部128は、上述のようにデフォルトで選択された投資ポイント数のなかに有効期限が比較的短い投資ポイント数がある場合、その有効期限が短い投資ポイント数を含まない内訳の代替案を生成する。仮想投資処理部128は、現在の投資ポイントの内訳と、生成された内訳の代替案と、を含む警告情報を携帯端末4に送信する。携帯端末4は、警告情報を受信すると、注文受け付け画面504に警告表示領域566を表示させる(図8(c))。警告表示領域566は、投資する投資ポイント数のなかに有効期限が短い投資ポイント数が含まれる旨を示すテキスト568と、現在の投資ポイントの内訳570と、内訳の代替案572と、を含む。ユーザはラジオボタンにより現在の内訳または内訳の代替案のいずれか一方を選択し、注文ボタン564をタップする。携帯端末4は、そのタップを検出すると、選択された内訳を投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は選択された内訳で投資を実行する。
【0064】
携帯端末4は、図8(c)の注文受け付け画面504の詳細ボタン574に対するタップを検出すると、注文受け付け画面504の警告表示領域566に代えて内訳入力領域576を表示させる(図8(d))。携帯端末4は、詳細ボタン574に対するタップを検出すると、投資サーバ10からユーザが有する全ての未投資分の投資ポイント数およびその有効期限を取得する。携帯端末4は、取得した情報に基づいて内訳入力領域576を生成する。内訳入力領域576は、現在ユーザが有している全ての未投資分の投資ポイント数およびその有効期限をリストで表示し、そのそれぞれに対して投資ポイント数入力領域578を設けている。ユーザは、所望の内訳を入力し、注文ボタン564をタップする。携帯端末4は、そのタップを検出すると、入力された内訳を投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は入力された内訳で投資を実行する。
【0065】
携帯端末4は、ホーム画面500の保有状況の確認・決済ボタン530に対するタップを検出すると、図9(a)に示される保有状況表示画面580をディスプレイ40に表示させる。保有状況表示画面580は、ユーザが有する投資ポイントの評価ポイント数(評価額)の合計582と、投資中(既投資分)の投資ポイントの評価ポイント数の合計584と、増減ポイント数の合計586と、投資中の投資対象に対応する投資中オブジェクト588と、を有する。投資中オブジェクト588は、投資中の投資対象の名前と、現在の株価と、現在の評価ポイント数と、現在の増減ポイント数と、決済ボタン590と、を表示する。
【0066】
携帯端末4は、保有状況表示画面580に含まれるいずれかの投資中オブジェクトの決済ボタンに対するタップを検出すると、図9(b)に示される決済画面592をディスプレイ40に表示させる。決済画面592は、保有状況表示画面580でタップを検出した投資中オブジェクト、すなわちユーザに選択された投資中オブジェクトに対応する投資対象の名前594と、その投資対象の現在の株価596と、ユーザが有する未投資分投資ポイント数598と、投資したときの情報を表示する投資時情報表示領域597と、決済に係る情報を表示する決済情報表示領域595と、決済ボタン593と、を有する。決済情報表示領域595は、投資対象に投資されている投資ポイントの現在の評価ポイント数と、評価損益と、を表示する。携帯端末4は、決済ボタン593に対するタップを検出すると、保有状況表示画面580でユーザに選択された投資中オブジェクトに対応する投資対象を特定する情報を含む決済要求を生成し、ネットワーク6を介して投資サーバ10に送信する。投資サーバ10は決済要求を受信すると、それに含まれる投資対象に係る投資を決済するための処理を行う。投資サーバ10は、決済の結果をネットワーク6を介して携帯端末4に送信する。携帯端末4は、受信した決済の結果が反映されたホーム画面500をディスプレイ40に表示させる(図9(c))。
【0067】
携帯端末4は、ホーム画面500の取引履歴ボタン532に対するタップを検出すると、図10に示される取引履歴画面591をディスプレイ40に表示させる。取引履歴画面591には、履歴表示の対象となる期間の入力および表示を可能とする期間入力/表示領域589と、取引の履歴587と、が表示される。
【0068】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
【0069】
本実施の形態に係る投資サーバ10によると、獲得ポイントから投資ポイントへの変換は可能としつつ、その逆は不可とされる。その上で、獲得ポイントから投資ポイントへの変換で有効期限の延長を実現している。これにより、(1)ポイント投資サービスの提供者にとっては獲得ポイントの発行体との利害関係の調整がよりスムーズになるという利点があり、(2)ユーザにとっては投資ポイントに変換することで有効期限を延ばすことができ、ポイントの有効利用を図ることができるという利点があり、さらに(3)投資ポイントへの変換のモチベーションが高まるので投資ポイントの普及を後押しすることができる。
【0070】
また、本実施の形態に係る投資サーバ10では、獲得ポイント数ごとに設定されている有効期限に合わせたきめ細やかな有効期限の扱いが実現されている。例えば、変換元の獲得ポイントのなかに有効期限の長いものと短いものとが混在していても、一律にある有効期限とするのではなく、長いものはそのまま、短いものは延長するといった細やかな扱いが実現されている。これにより、ユーザの満足度をより高めることができる。
【0071】
また、本実施の形態に係る投資サーバ10では、投資の結果により生じた損益を、投資された投資ポイントの有効期限ごとの数量に応じて割り振るアルゴリズムを採用することができる。したがって、ユーザの納得感を高めることができる。
【0072】
以上、実施の形態に係る投資サーバ10の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
【0073】
実施の形態では、ポイントを獲得して投資する場合について説明したが、電子的価値であればポイントに限らず、例えばクーポンやマイルやコインやチップなどにも本実施の形態の技術的思想を適用することができる。電子的価値は、金額等の財産的価値が電子的に記載または記録されるもののうち、資金決済に関する法律で定められる前払式支払手段に該当しないものとして定義されてもよい。
【0074】
実施の形態では、有効期限に応じて延長するか維持するかを決める場合について説明したが、これに限られず、例えば獲得ポイントから投資ポイントへの変換で有効期限を一律に所定期間(例えば、半年)だけ延長してもよいし、投資ポイントの有効期限は無期限としてもよい。
【0075】
実施の形態では、投資サーバ10は仮想投資を実行する場合を説明したが、これに限られず、実際の株式売買や外国為替売買などの実際の投資を実行するための処理を行ってもよい。
【0076】
実施の形態において、設定可能な投資倍率の最大値を、有効期限に応じて可変としてもよい。例えば、有効期限が短いほど投資倍率の最大値を大きくするよう投資サーバ10を構成してもよい。これにより、投資へのインセンティブをより高めることができる。
【0077】
実施の形態において、予め投資期間を指定し、その投資期間に応じて有効期限を設定する構成であってもよい。例えば、3か月、6か月、1年、2年で、それぞれ、有効期限を1年、2年、3年、4年の有効期限を設定する構成であってもよい。
【0078】
実施の形態において、仮想の投資先に応じて有効期限を設定する構成であってもよい。例えば、通常は1年の有効期限であるが、特定の投資先に関しては2年とすることもできる。
【0079】
実施の形態では、投資ポイントに変換することにより獲得ポイントの有効期限を、それがしきい値未満であれば、延長することができる場合を説明したが、これに限られず、獲得ポイントから投資ポイントへの変換で有効期限を維持してもよい。例えば、有効期限「2018/6/20」の獲得ポイント数「100」を投資ポイント数「100」に変換する場合、その投資ポイント数「100」の有効期限もまた「2018/6/20」に設定される。有効期限が維持される場合でも、獲得ポイントを投資ポイントに変えることで投資に利用することができるようになるという利点がある。したがって実施の形態は、このような利点に加えて、有効期限が延長されるというユーザへのさらなるインセンティブを有するものと捉えることができる。他の例では、有効期限を維持する場合は獲得ポイントと投資ポイントとを可換としつつ、インセンティブとして有効期限を延長する場合は変換を不可逆としてもよい。
【0080】
そして、有効期限を維持する場合に獲得ポイントと投資ポイントを可逆変換とする構成は、この構成単独でシステム構成とすることもできる。さらに、例えば、有効期限「2018/6/20」の獲得ポイント数「100」と、有効期限「2019/12/20」の獲得ポイント数「200」と、を投資ポイント数「300」に変換する場合に、その投資ポイント「300」のうち、「100」を有効期限「2018/6/20」とし、「200」を有効期限「2019/12/20」とすることもでき、つまり、獲得ポイントの有効期限をそのまま投資ポイントの有効期限のまま引き継ぐ構成とすることもできる。または、有効期限が異なる獲得ポイントを投資ポイントに変換する場合に、前記の通り、異なる獲得ポイントの有効期限を投資ポイントの有効期限としてそのまま引き継ぐ構成の他、複数の異なる有効期限の獲得ポイントのうち最も長い有効期限の獲得ポイントの有効期限に変換対象の全投資ポイントの有効期限を設定する、又は、複数の異なる有効期限の獲得ポイントのうち最も短い有効期限の獲得ポイントの有効期限に変換対象の全投資ポイントの有効期限を設定するという構成にすることもできる。
【0081】
実施の形態において、ユーザ情報保持部134は、さらにユーザの会員ランクを保持してもよい。会員ランクは、例えば、獲得ポイントの有効期限がない上級会員(特定会員)と、獲得ポイントの有効期限が設定される一般会員と、を含む。上記実施の形態は獲得ポイントの有効期限が設定される一般会員に適用されてもよく、この場合、上級会員については、獲得ポイントも投資ポイントも無期限で処理されるなどの別の扱いがなされてもよい。
【0082】
実施の形態に係る技術的思想は、以下の項目により規定されてもよい。
(項目1)
ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への不可逆的な変換の要求を受け付ける第1受付手段と、
前記要求を受け付けると、第2の電子的価値の有効期限が第1の電子的価値の有効期限と同じかまたはそれよりも長くなるように、前記変換を実行する変換手段と、
ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける第2受付手段と、を備えるサーバ。
(項目2)
前記変換手段は、現在から第1の電子的価値の有効期限までの期間の長さが所定値より小さい場合、変換先の第2の電子的価値の有効期限を、現在から第2の電子的価値の有効期限までの期間の長さが前記所定値となるよう設定する項目1に記載のサーバ。
(項目3)
前記変換手段は、現在から第1の電子的価値の有効期限までの期間の長さが所定値と同じかまたはそれより大きい場合、変換先の第2の電子的価値の有効期限を第1の電子的価値の有効期限と同じに設定する項目1または2に記載のサーバ。
(項目4)
第1の電子的価値の第1数量、第2数量にそれぞれ第1有効期限、第2有効期限が対応付けられ、前記第2有効期限は前記第1有効期限よりも長く、
第1の電子的価値の前記第1数量に対応する第2の電子的価値の第3数量に第3有効期限が対応付けられ、
第1の電子的価値の前記第2数量に対応する第2の電子的価値の第4数量に第4有効期限が対応付けられ
前記変換手段は、現在から前記第1有効期限までの期間の長さが所定値より小さいが、現在から前記第2有効期限までの期間の長さが前記所定値と同じかまたはそれより大きい場合、前記第3有効期限を、現在から前記第3有効期限までの期間の長さが前記所定値となるよう設定すると共に、前記第4有効期限を前記第2有効期限と同じに設定する項目1から3のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目5)
第1の電子的価値の商品またはサービスへの交換の態様と、第2の電子的価値の商品またはサービスへの交換の態様と、は異なる項目1から4のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目6)
第1の電子的価値を発行する主体と、第2の電子的価値を発行する主体と、は異なる項目1から5のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目7)
投資は、金融商品の売買を伴わない仮想的な投資である項目1から6のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目8)
前記第2受付手段は、ネットワークを介してユーザの端末から、同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を受け付け、
前記サーバはさらに、
投資の結果生じた損益を、有効期限ごとの数量に応じて割り振る手段をさらに備える項目1から7のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目9)
前記第2受付手段は、ネットワークを介してユーザの端末から、同じ投資対象に有効期限の異なる複数の数量の第2の電子的価値を投資するための指示を受け付け、
前記サーバはさらに、
投資の結果生じた利益を第2の電子的価値の新たな数量として発行し、投資の結果生じた損失を、有効期限の短い数量から差し引く手段をさらに備える項目1から7のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目10)
投資される第2の電子的価値の有効期限が所定の警告基準を満たす場合、ネットワークを介してユーザの端末に通知を行う手段をさらに備える項目1から9のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目11)
ネットワークを介してユーザの端末から、第1の電子的価値から第2の電子的価値への不可逆的な変換の要求を受け付ける機能と、
前記要求を受け付けると、第2の電子的価値の有効期限が第1の電子的価値の有効期限と同じかまたはそれよりも長くなるように、前記変換を実行する機能と、
ネットワークを介してユーザの端末から、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を受け付ける機能と、をサーバに実現させるためのコンピュータプログラム。
(項目12)
ネットワークを介して項目1から10のいずれか一項に記載のサーバに、第1の電子的価値から第2の電子的価値への不可逆的な変換の要求を送信する機能と、
ネットワークを介して前記サーバに、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を送信する機能と、を端末に実現させるためのコンピュータプログラム。
(項目13)
ネットワークを介して項目1から10のいずれか一項に記載のサーバに、第1の電子的価値から第2の電子的価値への不可逆的な変換の要求を送信する手段と、
ネットワークを介して前記サーバに、前記変換の結果得られた第2の電子的価値を投資するための指示を送信する手段と、を備える端末。
【符号の説明】
【0083】
2 ポイント投資システム、 4 携帯端末、 6 ネットワーク、 8 情報配信サーバ、 10 投資サーバ。
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