(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】ページングメッセージの監視方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 68/02 20090101AFI20240717BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240717BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240717BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W52/02 110
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2023500047
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 CN2021109233
(87)【国際公開番号】W WO2022022637
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-01-04
(31)【優先権主張番号】202010763586.2
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-533357(JP,A)
【文献】国際公開第2019/199391(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/219367(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0027522(US,A1)
【文献】3GPP; TSG RAN; E-UTRA; User Equipment (UE) procedures in idle mode (Release 16),3GPP TS 36.304 V16.1.0 (2020-07),2020年07月24日,pp.48-50
【文献】CATT,Paging Mechanism for UE in Idle State,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2-1700217,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700217.zip>,2017年01月07日
【文献】Nokia,Corrections to Rel-16 NB-IoT enhancements,3GPP TSG RAN WG2 #110-e R2-2005950,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_110-e/Docs/R2-2005950.zip>,2020年06月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるページングメッセージの監視方法であって、
監視範囲を決定するステップと、
前記監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、前記監視範囲内においてページングフレームPF及びページングオケージョンPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップと、を含み、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範
囲を含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期である、ページングメッセージの監視方法。
【請求項2】
ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、前記監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行う前記ステップは、
端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための前記早期指示信号が受信され且つ前記早期指示信号がページングメッセージの監視を必要とすることを指示した場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップ、又は、
前記早期指示信号が受信されず且つネットワーク側機器からの指示が、ページングメッセージの監視を必要とするという、端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための指示である場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のPTW範囲内において前記早期指示信号を監視するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2サブ監視範囲は
、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと
、
第1サブ目標範囲又は第2サブ目標範囲と第3サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第1目標範囲であって、前記第1サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第2サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第3サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第1目標範囲と
、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了又は次の早期指示信号までのものと、
第4サブ目標範囲又は第5サブ目標範囲又は第6サブ目標範囲と第7サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第2目標範囲であって、前記第4サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第5サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から、所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第6サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、次の早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOまでとし、第7サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第2目標範囲と、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了まで、又は前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと、
第8サブ目標範囲又は第9サブ目標範囲と第10サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第3目標範囲であって、前記第8サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第9サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第10サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第3目標範囲と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されていない場合、前記監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップは、
ネットワーク側機器が前記端末にページングメッセージの監視を指示した場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2サブ監視範囲は
、
監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPFの終了又は最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと、
第11サブ目標範囲又は第12サブ目標範囲と第13サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第4目標範囲であって、前記第11サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第12サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第13サブ目標範囲が、第2のPTWの終了までとする前記第4目標範囲と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のPTWは前記第2のPTWと同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
監視範囲を決定するための決定モジュールと、
前記監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、前記監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第1監視モジュールと、を含み、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範
囲を含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は、前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のページングオケージョンPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期で
ある、ページングメッセージの監視装置。
【請求項9】
ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、前記第1監視モジュールは、
端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための前記早期指示信号が受信され且つ前記早期指示信号がページングメッセージの監視を必要とすることを指示した場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第1監視ユニット、又は、
前記早期指示信号が受信されず且つネットワーク側機器からの指示が、ページングメッセージの監視を必要とするという、端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための指示である場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第2監視ユニット、を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第2のPTW範囲内において前記早期指示信号を監視するための第2監視モジュールをさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2サブ監視範囲は
、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと
、
第1サブ目標範囲又は第2サブ目標範囲と第3サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第1目標範囲であって、前記第1サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第2サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第3サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第1目標範囲と
、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了又は次の早期指示信号までのものと、
第4サブ目標範囲又は第5サブ目標範囲又は第6サブ目標範囲と第7サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第2目標範囲であって、前記第4サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第5サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第6サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから次の早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOまでとし、前記第7サブ目標範囲が、前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第2目標範囲と、
前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了まで、又は前記早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと、
第8サブ目標範囲又は第9サブ目標範囲と第10サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第3目標範囲であって、前記第8サブ目標範囲が、前記早期指示信号を監視する受信待ち時刻位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第9サブ目標範囲が、前記早期指示信号を監視する受信待ち時刻位置から所定の間隔離れたPOから、前記第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第10サブ目標範囲が、前記早期指示信号を監視する受信待ち時刻位置から所定の間隔離れたPOから前記第2のPTWの終了までとする前記第3目標範囲と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されていない場合、前記第1監視モジュールはさらに、ネットワーク側機器が端末にページングメッセージの監視を指示した場合、前記第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記第2サブ監視範囲は
、
監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPFの終了又は最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのものと、
第11サブ目標範囲又は第12サブ目標範囲と第13サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第4目標範囲であって、前記第11サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、前記第12サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から前記現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、前記第13サブ目標範囲が、第2のPTWの終了までとする前記第4目標範囲と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のPTWは前記第2のPTWと同じである、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
プロセッサにより実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載のページングメッセージの監視方法のステップを実現するプログラムもしくは命令が記憶されている、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年7月31日に中国で出願した中国特許出願番号202010763586.2の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信の技術分野に属し、具体的にはページングメッセージの監視方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
新しい無線(New Radio,NR)システムにマルチビーム及び早期指示信号が導入された後に、従来のページングタイムウィンドウ(Paging Time Window,PTW)の長さがネットワークに基づいて構成されたもので、マルチビームシーンにおいて1つのページングオケージョン(Paging Occasion,PO)に複数の監視オケージョン(monitor occasion,MO)があるシーンが考慮されず、及びある早期指示信号を逃した場合に、端末が現在のメカニズムを使用し続けるといくつかのMOを逃すことがあるため、端末はページングメッセージを逃すことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例の目的は、従来技術においてマルチビーム及び早期指示信号が導入された後にページングメッセージの監視効率が低いという問題を解決可能な、ページングメッセージの監視方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0006】
第1側面において、端末に応用されるページングメッセージの監視方法であって、
監視範囲を決定するステップと、前記監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、前記監視範囲内においてPF及びページングオケージョンPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップと、を含み、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲のうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期である、ページングメッセージの監視方法を提供する。
【0007】
第2側面において、監視範囲を決定するための決定モジュールと、前記監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、前記監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第1監視モジュールと、を含み、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲のうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期である、ページングメッセージの監視装置を提供する。
【0008】
第3側面において、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムもしくは命令を含み、前記コンピュータプログラムもしくは命令が前記プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップを実現する、端末を提供する。
【0009】
第4側面において、プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップを実現するプログラムもしくは命令が記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第5側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサとが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラムもしくは命令を実行して第1側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本願の実施例において、第1サブ監視範囲及び/又は第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、第1のPTWの終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であることにより、マルチビームシーンで1つのPOに複数のMOがあってもページングメッセージは可能な限り迅速に監視できるようになり、また、第2サブ監視範囲内において監視を行うこと、即ち、第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期内に監視を行うことでも、ページングメッセージの監視を可能な限り早期に行うことができ、それにより、従来技術においてマルチビーム及び早期指示信号が導入された後にページングメッセージの監視効率が低いという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
【
図2】本願の実施例によるページングメッセージの監視方法の手順模式図である。
【
図3】本願の実施例によるページングメッセージの監視装置の構造模式図である。
【
図4】本願の実施例による通信機器の構造模式図である。
【
図5】本願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0014】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例が本明細書に図示又は説明されたもの以外の順序で実施できるように、適合な場合において互いに置き換えてもよく、且つ「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
まず、本願の実施例に係るeDRXについて説明する。
【0016】
idle下で、Legacy LTEのDRX周期の最大値は2.56sであり、頻繁なウェイクアップはUEの電力を消費する。消費電力を低減させ、待機時間を延長させるために、Release 13に拡張間欠受信(Extended idle-mode DRX cycle,eDRX)モードが導入される。
【0017】
以下においてハイパーフレーム(Hyper-SFN)の概念について説明する。Legacy LTEにおいて、UEとeNodeBとの間の同期の時間単位はシステムフレームナンバー(System Frame Number,SFN)であり、1つのSFNは10msであり、SFNの値の範囲は0~5023であり、SFNが5023に達すると、0から再度開始し、SFNの最大周期が5024個のSFN=50240ms=10.24sとなるため、Legacy LTEにおけるいくつかの周期(例えばページング周期、Connected DRX周期)はいずれも10.24sより短い。省電力化の目的を達成するために、明らかに、10.24sではページング周期の要求を満たすことができず、そこで、ハイパーフレームH-SFNの概念が導入され、1つのH-SFNは5024個のSFNに対応し、つまり、1つのハイパーフレームは10.24sに等しく、H-SFNの値の範囲は0~5023であり、H-SFNの最大周期は5024個のH-SFNで、2.9127hourに対応する(5024*10.24s/60/60=2.9127)。
【0018】
前にPaging(paging時間周波数リソース)を説明する際に、UEがPagingを読み取る時刻は(PF、PO)で表され、(SFN、subframe)に対応する。eDRXが導入された後に、UEがPagingを読み取る時刻は(PH、PF、PO)で表される。以下において計算方法について詳細に説明する。
【0019】
eDRXの導入後に基づき、まず、以下のいくつかの概念を説明する。
PH:Paging Hyperframe、つまりページングメッセージの位置するハイパーフレームナンバー、単位H-SFN
PTW:Paging Time Window、ページングタイムウィンドウ、PH内のSFN範囲[PTW_start,PTW_end]
PTW_start:PTWの開始位置、単位SFN
PTW_end:PTWの終了位置、単位SFN
【0020】
1.PHの位置するH-SFNは以下の式を満たす。
H-SFN mod TeDRX,H=(UE_ID_H mod TeDRX,H)
ここで、UE_ID_HはハッシュIDの12個の最上位ビットであり、TeDRX,HはeDRXの周期であり、単位がH-SFNであり、上位層メッセージによって指定され、値が{2,4,6,…,5024}である。
【0021】
2.PTW_startの位置するSFNはSFN=256*ieDRXを満たし、ここで、ieDRX=floor(UE_ID_H/TeDRX,H)mod 4である。
【0022】
3.PTW_endの位置するSFNはSFN=(PTW_start+L*100-1)mod 1024を満たし、パラメータ解析は以下のとおりである。
L:Paging Time window length(単位:秒)、上位層メッセージによって構成される。
【0023】
eDRXが導入された後に、UEがPagingを読み取るタイミングは(PH、PF、PO)で表され、より厳密に言えば、(PH、PTW(PF、PO))で表される。まずPHを算出し、PTWウィンドウがPH上に位置し、そしてPTW_start、PTW_endを計算してPH上でのPTWの具体的な位置を取得し、PTWウィンドウにおいて従来のDRXモード(PF、PO)でページングメッセージを検出する。つまり、PTW内において、PF/PO計算式は非eDRXの計算式と同じである。
【0024】
指摘すべきことは、本願の実施例に記載の技術はロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」は多くの場合に交換可能に使用され、説明される技術は、上述したシステム及び無線技術以外、他のシステム及び無線技術に用いることもできる。しかし、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能であることに関わらず、以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用する。
【0025】
図1は本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側装置であってもよく、ウェアラブルデバイスはリストバンド、イヤホン、眼鏡等を含む。説明すべきことは、本願の実施例では端末11の具体的なタイプを限定しない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよく、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)
、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な技術用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的なタイプが限定されない点である。
【0026】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例によるページングメッセージの監視方法を具体的な実施例及びその適用シーンにより詳細に説明する。
【0027】
本願の実施例は、端末に応用されるページングメッセージの監視方法を提供し、
図2は本願の実施例によるページングメッセージの監視方法の手順模式図である。
図2に示すように、該方法は、
監視範囲を決定するステップS202と、
監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、監視範囲内においてページングフレームPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップS204と、を含み、
監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲のうちの少なくとも1つを含み、第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、第1のPTWの終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX(Discontinuous
Reception)周期である。
【0028】
上記のステップS202及びステップS204によって、第1サブ監視範囲及び/又は第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、第1のPTWの終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であることにより、マルチビームシーンで1つのPOに複数のMOがあってもページングメッセージは可能な限り迅速に監視できるようになり、また、第2サブ監視範囲内において監視を行うこと、即ち、第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期内に監視を行うことでも、ページングメッセージの監視を可能な限り早期に行うことができ、それにより、従来技術においてマルチビーム及び早期指示信号が導入された後にページングメッセージの監視効率が低いという問題が解決される。
【0029】
さらに説明すべきことは、第1サブ監視範囲の開始時間は第1のPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、且つ無線フレームナンバーが端末識別子との所定対応関係を満たし、終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、無線フレームナンバーが端末識別子との所定対応関係を満たす点である。つまり、本願の実施例における無線フレームナンバーは端末識別子との所定対応関係を満たす。
【0030】
具体的には、PTW_start(第1のPTWの開始時間)はPTW内のページングハイパーフレームPHの第1無線フレームを表し、PTWの一部であり、且つSFNが、SFN=256*ieDRXの式を満たし、ここで、ieDRX=floor(UE_ID_H /TeDRX,H)mod 4である。説明すべきことは、上記の値(例えば256、4等)はパラメータの例に過ぎず、DRX又はeDRX周期に基づいて他の値を取ってもよい点である。
【0031】
PTW_end(第1のPTWの終了時間)はPTWにおける最後のPF(又は最後のページングタイミング、又は最後のPOの最後のMO)であり、且つSFNが、SFN=(PTW_start+L*100-1)mod 1024の式を満たし、ここで、LはPTWの長さ(単位は秒)であり、且つ上位層メッセージによって構成される。説明すべきことは、上記の値がパラメータの例に過ぎず、DRX又はeDRX周期に基づいて他の値を取ってもよい点である。
【0032】
さらに説明すべきことは、上記の終了時間が第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了であることは、
第1のPTWに対応する最後のPFが終了するか又は第1のPTWにおける最後のPOが終了するか又は最後のPOのMOが終了することを意味し(the last paging frame or last paging occasion、or last MO of the PO of the PTW)、又はさらに、無線フレームナンバーが端末識別子との所定対応関係を満たすことも意味し、
あるいは、第1のPTW内の最後のPFが終了するか又は第1のPTWにおける最後のPOが終了するか又は最後のPOのMOが終了することを意味し(the last paging frame or last paging occasion、or last MO of the PO in the PTW)、又はさらに、無線フレームナンバーが端末識別子との所定対応関係を満たすことも意味し、
あるいは、最後のPFが終了するか又は第1のPTWにおける最後のPOが終了するか又は最後のPOのMOが終了することを意味し、又はさらに、無線フレームナンバーが端末識別子との所定対応関係を満たすことも意味する(the last paging frame or last paging occasion、or last MO of the PO and the SFN satisfying the equation)点であり、
具体的な対応関係は上述したとおりであり、ここでは特に説明しない。
【0033】
また、本願の実施例の代替実施形態において、監視範囲が第1サブ監視範囲又は第2サブ監視範囲を含む場合、第1のPTWは第2のPTWと異なり、監視範囲が第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲を含む場合、第1のPTWは第2のPTWと同じである。
【0034】
監視範囲が第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲を共に含む場合について、第1サブ監視範囲に定義されたPTWを採用した後に、さらに定義された第2サブ監視範囲を採用してページング監視を行う。具体的には、端末は、定義されたPTW(第1のPTW)内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期内にページングメッセージの監視を行い、該定義されたPTWの開始時間はPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、定義されたPTWの終了時間はPTWにおける最後のPFの終了又はPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了であり、また、該定義されたPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期は複数の代替形態を含んでもよく、具体的には以下において詳細に説明する。
【0035】
本願の実施例の代替実施形態において、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、上記のステップS204に関わる、監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行う方法は、
端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための早期指示信号が受信され且つ早期指示信号がページングメッセージの監視を必要とすることを指示した場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップS202-11、又は、
早期指示信号が受信されず且つネットワーク側機器からの指示が、ページングメッセージの監視を必要とするという、端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための指示である場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップS202-12、をさらに含んでもよい。
【0036】
上記のステップS202-11及びステップS202-12から明らかなように、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されており、端末は該早期指示信号を受信した場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、又は、早期指示信号を受信していないがネットワーク側機器がページングメッセージの監視を必要とすることを指示した場合、同様に第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができる。つまり、端末は早期指示信号を逃しても、ページングメッセージの監視を行うことができ、それにより早期指示信号を逃したことによりページングメッセージの監視を逃してしまうことが避けられる。
【0037】
説明すべきことは、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、端末は第2のPTW範囲内において早期指示信号の監視を行うことができる点である。
【0038】
本願の実施例の代替実施形態において、本願の実施例における第2サブ監視範囲は、以下の少なくとも1つを含んでもよい。
【0039】
1)第2のPTW内のN個のDRX周期であって、Nが1よりも大きい整数である前記DRX周期。
2)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れた1つ又は複数のPO。
3)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
4)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
5)早期指示信号の監視から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
6)第2のPTW内の全てのページングメッセージ(N=eDRX cycle/DRX cycle、即ち、eDRX範囲内にいくつのDRX周期があるかに対応する)。
該形態6)は形態1)のNの具体的な説明である。
7)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れた位置から次の早期指示信号の監視位置までのもの。
8)第1サブ目標範囲又は第2サブ目標範囲と第3サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第1目標範囲であって、第1サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第2サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第3サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第1目標範囲。
9)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOに対応する現在のDRX周期。
10)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから現在のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
11)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了又は次の早期指示信号までのもの。
12)第4サブ目標範囲又は第5サブ目標範囲又は第6サブ目標範囲と第7サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第2目標範囲であって、第4サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第5サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第6サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから次の早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOまでとし、第7サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第2目標範囲。
13)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了まで、又は早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
14)第8サブ目標範囲又は第9サブ目標範囲と第10サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第3目標範囲であって、第8サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第9サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第10サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第3目標範囲。
【0040】
説明すべきことは、上記の1)~14)における所定の間隔Offsetはネットワークによって構成されたもの又はプロトコルによって予め定義されたものである点である。Offset=0は現在の時刻からを表し、offset=1は次の時刻からを表し、offset>1は間隔を表す。
【0041】
本願の実施例の別の代替実施形態において、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されていない場合、監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップは、
ネットワーク側機器が端末にページングメッセージの監視を指示した場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うステップを含む。
【0042】
ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されておらず且つページングメッセージの監視を行う必要がある場合、本願の実施例における第2サブ監視範囲は、以下の少なくとも1つを含んでもよい。
【0043】
1)監視操作の実行を開始する時刻に対応する現在のDRX周期。
2)第2のPTW内のN個のDRX周期であって、Nが1よりも大きい整数である前記DRX周期。
3)第2のPTW内の全てのページングメッセージ。
4)監視操作の実行開始から、現在のDRX周期における最後のPFの終了又は最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
5)第11サブ目標範囲又は第12サブ目標範囲と第13サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第4目標範囲であって、第11サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第12サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から、現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第13サブ目標範囲が、第2のPTWの終了までとする前記第4目標範囲。
【0044】
これらのことから分かるように、本願の実施例において、早期指示信号が構成されているか否かに関わらず、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、ただし、第2サブ監視範囲は異なる。
【0045】
本願の実施例によれば、ユーザ定義されたPTW終了時間により、マルチビームシーンで1つのPOに複数のMOがあってもページングメッセージは可能な限り迅速に監視することができ、及び/又はPTWに基づいて決定された監視方法も省電力化と共に、端末がページングメッセージを可能な限り迅速に監視できることを保証できる。また、本願の実施例の形態は、マルチビームシステムに関わる又はページングメッセージに複数の監視オケージョン(MO)があるいかなるシーンにも応用可能である。
【0046】
説明すべきことは、本願の実施例で提供されるページングメッセージの監視方法は、実行主体がページングメッセージの監視装置、又は、該ページングメッセージの監視装置におけるページングメッセージの監視方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本願の実施例では、ページングメッセージの監視装置がページングメッセージの監視方法を実行することを例とし、本願の実施例で提供されるページングメッセージの監視装置を説明する。
【0047】
本願の実施例はページングメッセージの監視装置を提供し、
図3は本願の実施例によるページングメッセージの監視装置の構造模式図であり、
図3に示すように、該装置は、
監視範囲を決定するための決定モジュール32と、
監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第1監視モジュール34と、を含み、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲のうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOの監視オケージョンMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期である。
【0048】
選択的に、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、本願の実施例における第1監視モジュール34は、
端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための早期指示信号が受信され且つ早期指示信号がページングメッセージの監視を必要とすることを指示した場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第1監視ユニット、又は、
早期指示信号が受信されず且つネットワーク側機器からの指示が、ページングメッセージの監視を必要とするという、端末にページングメッセージの監視又はDRXアクティブタイマの起動を指示するための指示である場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うための第2監視ユニット、をさらに含んでもよい。
【0049】
選択的に、本願の実施例の装置は、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されている場合、第2のPTW範囲内において早期指示信号の監視を行うための第2監視モジュールをさらに含んでもよい。
【0050】
選択的に、第2サブ監視範囲は以下の少なくとも1つを含む。
【0051】
1)第2のPTW内のN個のDRX周期であって、Nが1よりも大きい整数である前記DRX周期。
2)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れた1つ又は複数のPO。
3)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
4)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
5)早期指示信号の監視から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
6)第2のPTW内の全てのページングメッセージ。
7)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れた位置から次の早期指示信号の監視位置までのもの。
8)第1サブ目標範囲又は第2サブ目標範囲と第3サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第1目標範囲であって、第1サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第2サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の第N個のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第3サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第1目標範囲。
9)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOに対応する現在のDRX周期。
10)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから現在のDRX周期における最後のPFの終了までのもの。
11)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了又は次の早期指示信号までのもの。
12)第4サブ目標範囲又は第5サブ目標範囲又は第6サブ目標範囲と第7サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第2目標範囲であって、第4サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第5サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第6サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから次の早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOまでとし、第7サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第2目標範囲。
13)早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了まで、又は早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
14)第8サブ目標範囲又は第9サブ目標範囲と第10サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第3目標範囲であって、第8サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第9サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから、第2のPTW内の最後のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとし、第10サブ目標範囲が、早期指示信号の監視位置から所定の間隔離れたPOから第2のPTWの終了までとする前記第3目標範囲。
【0052】
選択的に、ネットワーク側機器に早期指示信号が構成されていない場合、本願の実施例における第1監視モジュール34はさらに、ネットワーク側機器が端末にページングメッセージの監視を指示した場合、第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うために用いられる。
【0053】
任意選択的に、本願の実施例における第2サブ監視範囲は以下の少なくとも1つを含む。
【0054】
1)監視操作の実行を開始する時刻に対応する現在のDRX周期。
2)第2のPTW内のN個のDRX周期であって、Nが1よりも大きい整数である前記DRX周期。
3)第2のPTW内の全てのページングメッセージ。
4)監視操作の実行開始から、現在のDRX周期における最後のPFの終了又は最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までのもの。
5)第11サブ目標範囲又は第12サブ目標範囲と第13サブ目標範囲との比較結果から持続時間が最も長い範囲として選択された第4目標範囲であって、第11サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から現在のDRX周期における最後のPFの終了までとし、第12サブ目標範囲が、監視操作の実行開始から、現在のDRX周期における最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了までとする前記第4目標範囲。
【0055】
選択的に、監視範囲が第1サブ監視範囲又は第2サブ監視範囲を含む場合、第1のPTWは第2のPTWと異なり、監視範囲が第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲を含む場合、第1のPTWは第2のPTWと同じである。
【0056】
本願の実施例の装置によれば、第1サブ監視範囲及び/又は第2サブ監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、第1のPTWの終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了であることにより、マルチビームシーンで1つのPOに複数のMOがあってもページングメッセージは可能な限り迅速に監視できるようになり、また、第2サブ監視範囲内において監視を行うこと、即ち、第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期内に監視を行うことでも、ページングメッセージの監視を可能な限り早期に行うことができ、それにより、従来技術においてマルチビーム及び早期指示信号が導入された後にページングメッセージの監視効率が低いという問題が解決される。
【0057】
本願の実施例におけるページングメッセージの監視装置は、装置であってもよく、端末におけるコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、モバイル端末であってもよく、又は非モバイル端末であってもよい。例示的に、モバイル端末は、上記で挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、非モバイル端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク端末等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0058】
本願の実施例におけるページングメッセージの監視装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0059】
本願の実施例で提供されるページングメッセージの監視装置は
図2の方法実施例で実現される各工程を実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0060】
選択的に、
図4に示すように、本願の実施例は、プロセッサ401と、メモリ402と、メモリ402に記憶され且つ前記プロセッサ401上で実行可能なコンピュータプログラムもしくは命令とを含む通信機器400をさらに提供する。例えば、該通信機器400が端末である場合、該コンピュータプログラムもしくは命令は前記プロセッサ401により実行されると、上記のページングメッセージの監視方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができる。該通信機器400がネットワーク側機器である場合、該コンピュータプログラムもしくは命令はプロセッサ401により実行されると、上記のページングメッセージの監視方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0061】
図5は本願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0062】
該端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、及びプロセッサ510等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0063】
当業者であれば、端末
500は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続することにより、電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図5に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は
図5の図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0064】
本願の実施例において、入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル5061を構成することができる。ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれ、タッチ検出装置とタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0065】
本願の実施例において、高周波ユニット501はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後に、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0066】
メモリ509は、ソフトウェアプログラムもしくは命令及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくは命令記憶領域と、データ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリのような不揮発性メモリをさらに含んでもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスである。
【0067】
プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又は命令等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0068】
プロセッサ510は、監視範囲を決定し、そして前記監視範囲が終了するか又はページングメッセージが監視されるまで、前記監視範囲内においてPF及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うために用いられ、
前記監視範囲は第1サブ監視範囲及び第2サブ監視範囲のうちの少なくとも1つを含み、前記第1サブ監視範囲の開始時間は、第1ページングタイムウィンドウPTW内のページングハイパーフレームにおける最初の無線フレームであり、前記第1のPTWの終了時間は、前記第1のPTWにおける最後のPFの終了又は前記第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了であり、前記第2サブ監視範囲は第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期である。
【0069】
本願の実施例の端末によれば、第1サブ監視範囲及び/又は第2サブ監視範囲内においてページングフレーム及びPOに基づいてページングメッセージの監視を行うことができ、第1のPTWの終了時間は第1のPTWにおける最後のPFの終了又は第1のPTWにおける最後のPOの終了又は最後のPOのMOの終了であることにより、マルチビームシーンで1つのPOに複数のMOがあってもページングメッセージは可能な限り迅速に監視できるようになり、また、第2サブ監視範囲内において監視を行うこと、即ち、第2のPTW内の1つ又は複数の間欠受信DRX周期内に監視を行うことでも、ページングメッセージの監視を可能な限り早期に行うことができ、それにより、従来技術においてマルチビーム及び早期指示信号が導入された後にページングメッセージの監視効率が低いという問題が解決される。
【0070】
本願の実施例は、プログラムもしくは命令が記憶されている可読記憶媒体をさらに提供し、該プログラムもしくは命令はプロセッサにより実行されると、上記のページングメッセージの監視方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0071】
前記プロセッサは上記の実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0072】
本願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップをさらに提供し、前記通信インタフェースと前記プロセッサとが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器のプログラムもしくは命令を実行して、上記のページングメッセージの監視方法の実施例の各工程を実現するために用いられ、且つ同様な技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0073】
本願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0074】
本願の実施例は、不揮発性可読記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで上記のページングメッセージの監視方法の実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0075】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0076】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0077】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。