(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】情報処理方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240718BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N7/14 110
(21)【出願番号】P 2020109042
(22)【出願日】2020-06-24
【審査請求日】2023-05-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)掲載アドレス/https://remeet.live/ 掲載年月日/2020(令和2)年 5月 5日 (2)掲載アドレス/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000057781.html 掲載年月日/2020(令和2)年 5月 7日 (3)掲載アドレス/ https://nagasaki-keizai.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/06_%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E4%BE%BF%E3%82%8A_%E8%97%A4%E4%BA%95%E6%A7%98.pdf 掲載年月日/2020(令和2)年 5月26日 (4)掲載アドレス/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000057781.html 発行年月日/2020(令和2)年 5月27日 (5)刊行物名/ながさき経済2020年6月号 掲載年月日/2020(令和2)年 5月29日 (6)集会名/Re:Meet LIVE CHANNEL UP!!#1 開催日/2020年 5月29日 (7)掲載アドレス/https://playground.remeet.live/ 掲載年月日/2020(令和2)年 6月 2日 (8)掲載アドレス/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000057781.html 掲載年月日/2020(令和2)年 6月 3日 (9)集会名/QWSステージ#02 開催日/2020(令和2)年 6月19日 (10)集会名/CHANNEL UP!ONLINE 開催日/2020(令和2)年 6月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】520198100
【氏名又は名称】株式会社ヴァレント
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】柴 美津恵
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-152521(JP,A)
【文献】特開2014-048876(JP,A)
【文献】特開2018-136940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04N 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ、オーディオ・インタフェース、およびスクリーンを備えた第1ユーザの端末と、カメラ、オーディオ・インタフェース、およびスクリーンを備えた第2ユーザの端末と、サーバとがネットワークを介して接続された情報処理システムで実行される情報処理方法であって、
前記第1ユーザの端末
から、前記第2ユーザに関するイベントのチケットの発行を
前記サーバに要求するステップと、
前記サーバによる前記チケットの発行に応じて
、前記第1ユーザの端末から、前記イベントにアクセスするステップであって、前記チケットが、前記イベントに関連付けられるキューに追加されている
、ステップと、
前記サーバが、前記チケットが前記キューから取り出されたことに基づいて、前記第1ユーザの端末と前記第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を確立するステップと、
前記第1ユーザの端末が、前記リアルタイム通信において、ある期間、前記第1ユーザ
の端末のカメラで撮影された前記第1ユーザのビデオ映像と、前記第2ユーザ
の端末のカメラで撮影され、前記サーバを介して取得された前記第2ユーザのビデオ映像とを
、前記第1ユーザの端末のスクリーンに並べて表示するステップと、
前記第1ユーザの端末が、前記リアルタイム通信の後に、前記期間内の特定のタイミングで取得された前記第1ユーザ
の端末のカメラによって撮影された前記第1ユーザの画像と
、前記第2ユーザ
の端末のカメラによって撮影された前記第2ユーザの画像とを含む合成画像を
、前記第1ユーザの端末のスクリーンに表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、更に、前記リアルタイム通信において、
前記第2ユーザの端末
が、
前記第2ユーザの端末のスクリーンに表示されている前記第1ユーザのビデオ映像に関し、画像認識処理を通じて前記第1ユーザのビデオ映像に含まれる顔面領域を特定し、前記第1ユーザの顔面領域以外の領域を映像処理するステップ
と、
前記第2ユーザの端末
が、前記映像処理された前記第1ユーザのビデオ映像と、前記第2ユーザのビデオ映像と
を、前記第2ユーザの端末のスクリーンに並べて表示
するステップと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法において、前記タイミングが、前記第2ユーザによって与えられるタイミングを含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項記載の方法であって、更に、
前記第1ユーザの端末
が、前記リアルタイム通信の後に、
前記第1のユーザによる、前記第1ユーザの画像および前記第2ユーザの画像のそれぞれの選択を受けるステップを含み、
前記合成画像が、前記選択された前記第1ユーザおよび前記第2ユーザの各画像を含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一項記載の方法において、前記合成画像が前記第2ユーザの端末により加工可能である、方法。
【請求項6】
複数の第1ユーザの端末からの要求に応じて、第2ユーザのイベントに関連付けられるチケットを発行するチケット発行部と、
各前記チケットの発行に応じて、前記チケットを前記イベントに関連付けられるキューに順次追加すると共に、ある期間の経過に応じて、前記チケットを1つずつ前記キューから順次取り出すキュー管理部と、
1つの前記チケットが前記キューから取り出されたことに基づいて、当該1つのチケットの発行先である前記第1ユーザの端末と、前記第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を、前記期間にわたり許可する通信制御部と、
を備える、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンサート、ライブ、握手会、およびサイン会のような集客を伴うイベントは、現実世界で開催されるのが通常である。ファンのようなイベントの参加者は、イベント会場においてタレントや歌手のようなイベントの出演者からファンサービスを受けることになる。特に、昨今のアイドルの握手会および著名人のサイン会のようなイベントでは、出演者と参加者が物理空間を共有して相対することも多い。
【0003】
イベントの開催中に出演者および参加者が端末を有し、各端末を使用することにより、イベント会場において両者のモチベーションを向上させるための手法が知られる。例えば、特許文献1は、イベントの出演者および参加者が相対する環境において、両者の端末間で識別情報を送信する手法が開示される。
【0004】
他方、ファンの中には、経済的な事情、遠隔地に居住していることによる事情、および時間的な事情をはじめとした様々な制約によって、その嗜好の対象である対象者との相対型イベントに参加できない場合も多い。また、2020年に発生したコロナ禍の影響下においては、社会的事情により、出演者および参加者が物理的に相対するようなイベントを開催することが困難となる事態も生じている。
【0005】
このような状況では、ファンにとって、その嗜好の対象である対象者と触れ合う機会になかなか恵まれず、意中の対象者をなかなか見つけることができない。また、対象者にとって、ファンに対して十分なファンサービスを提供できず、活動の範囲をなかなか広げられない。更に、イベントの開催者にとって、イベントを急遽中止せざるを得ない等により、経済的な損失を被る場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の相対型イベントに伴う物理的な制約を受けずに、オンライン上で、嗜好者とその嗜好の対象である対象者との間でリアルタイムのコミュニケーションを可能とすることが望ましい。また、このようなコミュニケーションを通じて、従来の相対型のイベント以上に付加価値のあるユーザ体験が提供されることが好ましい。
【0008】
本開示は、上記課題を解決することを目的とする。具体的には、本開示は、従来型のイベントの物理的な制約によらずに、オンライン上で、嗜好者とその嗜好の対象である対象者との間で、リアルタイムのコミュニケーションを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施形態によれば、情報処理方法が提供される。かかる情報処理方法は、第1ユーザの端末による、第2ユーザに関するイベントのチケットの発行を要求するステップと、チケットの発行に応じてイベントにアクセスするステップであって、チケットが、イベントに関連付けられるキューに追加されているステップと、チケットがキューから取り出されたことに基づいて、第1ユーザの端末と第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を確立するステップと、リアルタイム通信において、ある期間、第1ユーザのビデオ映像と第2ユーザのビデオ映像とを並べて表示するステップと、リアルタイム通信の後に、上記期間内の特定のタイミングで取得された第1ユーザの画像と第2ユーザの画像とを含む合成画像を表示するステップと、を含む。
【0010】
また、本開示の実施形態によれば、情報処理装置が提供される。かかる情報処理装置は、複数の第1ユーザの端末からの要求に応じて、第2ユーザのイベントに関連付けられるチケットを発行するチケット発行部と、各チケットの発行に応じて、当該チケットをイベントに関連付けられるキューに順次追加すると共に、ある期間の経過に応じて、チケットを1つずつキューから順次取り出すキュー管理部と、1つのチケットがキューから取り出されたことに基づいて、当該1つのチケットの発行先である第1ユーザの端末と、第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を、上記期間にわたり許可する通信制御部と、を備える。
【0011】
本開示の実施形態によれば、オンライン上で、嗜好者とその嗜好の対象である対象者との間でのリアルタイムのコミュニケーションが活性化される。オンライン・イベントによる新たなエンターテイメント性をユーザに提供することができ、また、ユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】情報処理システムが備える情報処理装置のハードウェア構成図である。
【
図3】情報処理システムが備えるユーザ端末のハードウェア構成図である。
【
図4】情報処理システムの例示の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本開示に係る情報処理方法および情報処理装置の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付されている。実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0014】
本開示において「嗜好者」とは、コンサート、ライブ、アイドル握手会、スポーツ、ゲーム、およびご当地キャラクタ等が出演する様々なイベントの出演者(例えば、アイドル、タレント、著名人、スポーツ選手、俳優、女優、インフルエンサー等)、キャラクタ、またはこれらのグループ等をひいきにするファンのことを総称したものである。また、「対象者」とは、嗜好者による嗜好又は支持の対象となるイベントの出演者、キャラクタ、またはこれらのグループのことを総称したものである。「対象者」は、特定の個人でもよいし、複数の個人やキャラクタを含むグループやチームでもよい。
【0015】
図1は、情報処理システム1の全体概要図である。情報処理システム1は、サーバ100と、イベントにおいて嗜好者および対象者が使用する複数のユーザ端末200,300と、を備える。サーバ100は、ネットワーク400を介してユーザ端末200,300に接続される。ここでは、説明を簡単にするために、
図1においてユーザ端末は2つだけ示しているが、これに限定されず、複数の嗜好者が参加する場合は3つ以上となることが当業者には理解される。また、ユーザ端末200,300は、図示したようなパーソナルコンピュータおよびスマートフォンに限定されず、例えば、ラップトップ・コンピュータ、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、またはタブレット端末等の電子機器が採用されてもよい。
【0016】
実施形態による情報処理装置および情報処理方法は情報処理システム1によって実現される。以下の実施形態の説明では、これに限定されないが、対象者がユーザ端末200を利用し、嗜好者がユーザ端末300を利用することを想定する。具体的には、情報処理システム1によって、ネットワーク400を介して、オンライン上で対象者と嗜好者の間の1対1のビデオ通話によるコミュニケーションが可能となり、対象者と嗜好者のコミュニケーションを活性化することができ、これまでにはないユーザ体験を嗜好者に提供することができる。
【0017】
なお、ネットワーク400は、インターネットおよび無線基地局(不図示)によって構築される各種移動通信システム等で構成される。移動通信システムには、所謂3G,4G,5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、および所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWiFi(登録商標))が含まれることが、当業者には理解される。
【0018】
図2および
図3を参照して、サーバ100およびユーザ端末200,300のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバ100のハードウェア構成図である。サーバ100は、オンライン上でイベントを開催するサービスを提供するための情報処理装置である。情報処理装置は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータで実現されても、クラウド・サーバによって論理的に実現されてもよい。また、
図3は、ユーザ端末200,300のハードウェア構成図である。
図3の例は、これに限定されないが、タッチスクリーンを有するスマートフォンを示しており、嗜好者が有するユーザ端末300のみならず、対象者が有するユーザ端末200にもスマートフォンが適用されてよい。
【0019】
図2に示されるように、サーバ100は、プロセッサ10、メモリ11、ストレージ12、通信インタフェース(IF)13、および入出力インタフェース(IF)14等を備え、これらはバス19を通じて相互に電気的に接続される。また、
図3に示されるように、ユーザ端末200,300は、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、通信IF23、入出力IF24、タッチスクリーン25、オーディオ・インタフェース(IF)26、およびカメラ27等を備える。そして、これらの要素はバス29を介して相互に電気的に接続される。タッチスクリーン25は、更に、入力部251および出力部252を備える。
【0020】
プロセッサ10,20は、サーバ100やユーザ端末200,300の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびアプリケーションの実行に必要な情報処理等を実施する演算装置である。例えばプロセッサ10,20はCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphical Processing Unit)であり、ストレージ12,22に格納されメモリ11,21に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実行する。
【0021】
メモリ11,21は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11,21は、プロセッサ10,20のワークエリア等として使用され、また、サーバ100およびユーザ端末200,300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、および各種設定情報等を格納する。ストレージ12,22は、オンライン上で開催されるイベント・サービスを提供するためのアプリケーション・プログラムを格納するのに加え、認証プログラムおよび課金プログラム等の各種プログラムを格納してもよい。また、オンライン上で開催されるイベント・サービスの各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ12に構築されていてもよい。
【0022】
通信IF13は、サーバ100をネットワーク400に接続し、ユーザ端末200,300との通信を行う。また、通信IF23は、ユーザ端末200,300をネットワーク400に接続し、サーバ100と通信を行う。通信IF23には、Bluetooth(登録商標)およびBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースも含まれる。入出力IF14,24は、マウスおよびキーボードのような情報入力機器、およびディスプレイ等の出力機器である。特に、入力IF24には、ペンタブレットのような情報入力機器が含まれてもよい。
【0023】
ユーザ端末200,300のタッチスクリーン25の入力部251は、ユーザによるタッチパネル25への操作があったことを検知する。また、出力部252は液晶ディスプレイ等で構成される。オーディオIF26は、マイクおよびスピーカを備え、ユーザによる音声の入出力を可能とする。カメラ27は、ユーザ端末がPCの場合はWebカメラを含み、また、スマートフォンおよびタブレットの場合はインカメラおよびアウトカメラを含む。ユーザは、カメラ27を使用して、自らの画像(セルフィー)を撮影することができ、また、オーディオ・インタフェース26と協働して動画(ビデオ)を撮影することができる。オーディオIF26および/またはカメラ27によって取得される映像データは、ストレージ22に格納されてもよく、或いは、ネットワーク400を通じてサーバ100のストレージ12に格納されてもよい。
【0024】
バス19,29は、このような各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号および各種制御信号を伝達する。これらの要素以外にも、ユーザ端末200,300は、内蔵型センサのような検知部(不図示)を備えてよい。例えば、検知部は、加速度センサ、振動センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、近接センサ、照度センサ、圧力センサ、およびGPS等を含んでもよい。
【0025】
図4を参照して、実施形態による情報処理装置および情報処理方法を実現するための情報処理システム1の機能構成について説明する。
図4は、
図1から
図3に対応するサーバ100およびユーザ端末200,300にそれぞれ実装される例示の機能ブロック図である。
【0026】
サーバ100は、イベント登録部110、チケット発行部120、キュー管理部130、通信制御部140、および合成画像生成部150を備える。また、サーバ100は、イベント・チケット情報180およびユーザ画像181を格納する。対象者が有するユーザ端末200は、通信部210、表示部220、画像処理・加工部230、およびタイミング部240を備える。嗜好者が有するユーザ端末300は、通信部310、チケット要求・使用部320、表示部330、および指定・選択部340を備える。
【0027】
サーバ100のイベント登録部110は、対象者に関するイベントを登録および管理する。チケット発行部120は、複数の嗜好者が有するユーザ端末300からの要求に応じて、対象者のイベントに関連付けられるチケットを発行する。キュー管理部130は、各チケットの発行に応じて、そのチケットを、イベントに関連付けられるキューに順次追加する。また、ある期間の経過に応じて、チケットを1つずつキューから順次取り出す。キューは、発行されたチケットに関する待ち行列であり、チケットごとに順次処理される。キューへの追加および取り出しの動作は、先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)方式としても、それ以外の方式としてもよい。例えば、特定のチケットが、キューの先頭に割り込むように追加され、優先的に取り出されるようにしてもよい。なお、イベント登録部110およびチケット発行部120によって生成されるイベント情報およびチケット情報、並びにキュー管理部130によって管理されるキューの情報は、イベント・チケット情報180として格納されるのがよい。
【0028】
通信制御部140は、1つのチケットがキューから取り出されたことに基づいて、そのチケットの発行先である嗜好者が有するユーザ端末300と、対象者が有するユーザ端末200との間のリアルタイム通信をある期間にわたり許可する。なお、期間は、一例では30秒であり、予め設定されていても、動的に決定されてもよい。また、通信制御部140は、確立されたリアルタイム通信をモニタリングして、通信状況等によってはその強制切断等を行うように制御してもよい。リアルタイム通信は、これに限定されないが、例えば、WebRTC(Web Real-Time Communication)により実装するのがよい。より詳しくは、テキスト・チャット、ビデオ・チャットおよびボイス・チャット等によるリアルタイムのコミュニケーションを、Webブラウザおよび/または専用アプリケーションによって実行可能とするのがよい。なお、リアルタイムのコミュニケーションには、文字および画像、ビデオ映像、並びに/または音声を用いたものが含まれてよい。
【0029】
このように、キュー管理部130および通信制御部140によって、特定の対象者に関する1対1のコミュニケーションが、チケットのキューに基づいてチケット保有者である嗜好者を順次入れ替えながら実行される。すなわち、キューに基づくリアルタイム通信が、その確立および切断を順次切り替えながら実行される。
【0030】
合成画像生成部150は、リアルタイム通信の期間内の特定のタイミングで取得される嗜好者の画像と対象者の画像とを含む合成画像を生成する。画像の取得は、カメラ27(特にインカメラ)により撮影されてもよいし、または、ユーザ端末200,300によりキャプチャされてもよい。合成画像は、更に加工可能とされるのがよい。なお、リアルタイム通信の間に撮影される嗜好者および対象者の静止画および/または動画等の情報、並びに合成画像の情報はユーザ画像181として格納されるのがよい。
【0031】
ユーザ端末200の通信部210は、嗜好者が有するユーザ端末300との間のリアルタイム通信を確立し、ある期間にわたり、対象者と嗜好者のコミュニケーションを可能とする。表示部220は、リアルタイム通信が確立されている期間にわたり、カメラ27により撮影された嗜好者と対象者のビデオ映像とを並べて表示する。ここでは、ユーザ端末300によって指定された向きにしたがって並べて表示し、また、映像処理された嗜好者の映像を表示してもよい。
【0032】
画像処理・加工部230は、画像認識処理を通じて嗜好者の映像に含まれる顔面領域を特定し、嗜好者の顔面領域以外の領域を映像処理する。また、サーバ100によって生成された合成画像に対し加工処理を行う。なお、画像認識処理は公知のパターン認識技術により実装されてよい。また、映像処理は公知の動画加工技術により実装されてよく、映像処理の例はモザイク処理とするのがよい。画像処理・加工部230は、対象者の端末200にのみ設けられるのがよい。
【0033】
タイミング部240は、リアルタイム通信の期間において嗜好者の画像と対象者の画像とを取得するための特定のタイミングを与える。タイミングの例は、対象者による、入力部251を通じた撮影ボタン(またはキャプチャボタン)の押下とするのがよい。或いは、リアルタイム通信の開始後、予め設定された期間の経過後のように自動的にタイミングが供給されてもよい。なお、タイミングは複数回にわたり供給されるのがよい。
【0034】
ユーザ端末300の通信部310は、対象者が有するユーザ端末200との間のリアルタイム通信を確立し、ある期間にわたり、嗜好者と対象者のコミュニケーションを可能とする。チケット要求・使用部320は、チケット発行部120に対してイベントのチケットの発行を要求し、チケットの発行を受ける。また、チケットの発行に応じてイベントへのアクセスを行うようチケットを使用する。表示部330は、リアルタイム通信中の期間にわたり、嗜好者と対象者のビデオ映像とを並べて表示する。また、リアルタイム通信の後に、その期間内のタイミングで撮影された嗜好者の画像と対象者の画像とを含む合成画像を表示する。
【0035】
指定・選択部340は、並べて表示される嗜好者と対象者の映像の向きに関する嗜好者による指定を受ける。例えば、ユーザ端末300がスマートフォンであり、嗜好者がユーザ端末300を縦持ちする(つまり、長手方向を視線の上下方向とする。)場合は、映像の向きが上下方向となるように指定されるのがよい。他方、嗜好者がユーザ端末300を横持ちする(つまり、長手方向を視線の左右方向とする。)場合は、映像の向きが左右方向となるように指定されるのがよい。また、指定・選択部340は、リアルタイム通信の後に、取得された嗜好者および対象者のそれぞれの画像の選択を受ける。つまり、前述のタイミングが複数ある場合に、撮影された複数の嗜好者の画像から1つの選択と、および撮影された複数の対象者の画像から1つの選択とをそれぞれ受けるのがよい。
【0036】
図2および
図3に示した上記のサーバ100およびユーザ端末200,300の各ハードウェア構成における各要素、並びに
図4に示した各機能ブロックは例示に過ぎず、これらに限定されない。また、
図4に示した各機能ブロックは、ハードウェアの一部として実装されても、および/またはソフトウェアの一部として実装されてもよい。更に、
図4に示したサーバ100の各機能ブロックの少なくとも一部は、ユーザ端末200,300が有するように構成してもよい。逆に、ユーザ端末200,300の各機能ブロックの少なくとも一部は、サーバ100が有するように構成してもよい。
【0037】
以下に、
図5から
図9を参照して、一実施形態による情報処理方法について説明する。
図5および
図8は、一実施形態による情報処理方法において実施される例示のフロー図である。ここでは、サーバ100と、対象者(タレント#a)が有するユーザ端末200と、嗜好者(ファン#1)が有するユーザ端末300との間で相互作用する。このうち
図5は、開催されるイベントに対してチケットが発行され、タレント#aとファン#1の間のリアルタイム通信を確立するまでの処理を示したフロー図である。また、
図8は、リアルタイム通信中および通信後における処理を示したフロー図である。
【0038】
また、
図6、
図7および
図9は、一実施形態による情報処理方法において生成される、ファン#1が有するユーザ端末300の画面イメージの例である。このうち
図6は、チケットの発行を受けて、リアルタイム通信の開始が待機状態となるまでの一連の画面遷移例である。
図7は、待機状態が解消されて実際のリアルタイム通信が開始されるまでの一連の画面遷移例である。
図9は、リアルタイム通信の実行中からリアルタイム通信の終了後までの一連の画面遷移例である。なお、以下において、リアルタイム通信の間、ファン#1とタレント#aの間で1対1のビデオ通話が実施されるものとする。
【0039】
I.イベント登録からリアルタイム通信の確立まで
図5において、最初にステップS11において、イベント登録部110は、タレント#aに関するイベントを登録する。これは主にイベントの開催者による登録作業となる。次いで、登録されたイベントはイベント・チケット情報180として格納される。ステップS31において、ファン#1はイベント用のURLにアクセスする。イベント開催前であれば、開場前画面d1が表示される。また、イベント開催中であれば、チケット発行画面d2が表示される。次いで、チケット発行画面d2においてファン#1が「チケット発行」ボタンb21を押下する結果、ステップS32において、チケット要求・使用部320は、タレント#aに関するイベントのチケットの発行をサーバ100に要求する。
【0040】
ユーザ端末300からのチケットの発行の要求に応じて、サーバ100では、ステップS12において、チケット発行部120がチケットの発行処理を行う(チケットA)。引き続き、ステップS13において、キュー管理部130は、開催中のイベントに関連付けられるキューにチケットAを追加する。キュー管理部130は、キューの情報にしたがい、チケットAの待機状況を決定する。また、ステップS14において、キュー管理部130は、ある期間ごとにキュー内のチケットを1つずつ順次取り出し、キューを都度更新する。
【0041】
なお、キュー内のチケットが処理されている間、タレント#aは、ステップS21において、他のファン#2~#nとの間で1対1のビデオ通話を通信部210によって順次行っている。
【0042】
サーバ100でのチケットの発行処理(ステップS12)に応じて、ファン#1の側では、ステップS33において、チケット要求・使用部320は、サーバ100からチケットを受け取ると共に、そのチケットを使用する。具体的には、タレント#aに関するイベントにアクセスする。その際、ユーザ端末300には、待機画面d3が表示される。待機画面d3には、タレントのコンテンツb31および待機情報i32が表示される。待機情報i32は、「現在150人が待機中/あなたまであと3人」のように、キューの情報に基づいて動的に決定される待機情報がメッセージとして表示される。待機情報i32は、サーバ100でのキューの更新(S14)と同期して都度更新される。また、待機状態で提示されるコンテンツb31は、イベントに関するタレント#aの静止画、動画および音声等の任意のものを含んでよい。これにより、ファン#1の待ち時間を魅力的なものとすることができ、ファン#1は、待機状態の間もモチベーションを高く維持することができる。
【0043】
ステップS15において、サーバ100のキュー管理部130がチケットAをキューから取り出すと(Yes)、これに基づいて、ファン#1のユーザ端末300とタレント#aのユーザ端末200との間のリアルタイム通信の確立手順が実行されることになる。具体的には、最初に、ファン#1の待機状態が解消されたのに応じて、ユーザ端末300には入室画面d4が表示される。入室画面d4では、待機画面d3の待機情報i32の表示が入室催促情報i41に変更されると共に、「入室」ボタンb42が新たに活性化されて表示される。そして、ファン#1によって「入室」ボタンb42が押下されると、アイテム選択画面d5に遷移する。
【0044】
ステップS34において、指定・選択部340は、アイテム選択画面d5に表示されたアイテムが選択される。アイテム選択画面d5の例では、アイテムit1およびit2の2つが表示されているが、これに限定されず、アイテムは任意の個数でよい。アイテムit1およびit2は、ファン#1とタレント#aがリアルタイム通信によりビデオ通話を行う際に、ファン#1からタレント#aに向けて提示され、タレント#aとの間で共有されるコンテンツである。ここでのコンテンツは、スタンプ画像でも、テキストメッセージでも、これらの組み合わせでもよい。また、コンテンツは、予め作成されたものでも、アイテム選択画面d5でファン#1によって動的に作成されるものでもよい。なお、アイテム選択画面d5におけるファン#1によるアイテムの選択は任意である。アイテム選択画面d5においてファン#1によって「次へ進む」ボタンb51が押下されると、ビデオ通話開始画面d6に遷移する。
【0045】
ステップS35において、通信部310は、リアルタイム通信の各種準備を実行する。具体的には、ファン#1のユーザ端末300がビデオ通信可能に設定される。特に、ビデオ通話のために、オーディオIF26およびカメラ27を活性化するように設定される。また、指定・選択部340によって、ビデオ通話時のファン#1とタレント#aの各映像の並びの向きを指定する。例えば、ファン#1がユーザ端末300を縦持ちしてビデオ通話を行う場合には、ビデオ通話開始画面d6における「向き指定」ボタンb61の操作を通じて、映像の並びの向きを上下(例えば、タレント#aが上でファン#1が下)に指定するのがよい。他方、ファン#1がユーザ端末300を横持ちする場合には、映像の並びの向きを左右(例えば、タレント#aが左でファン#1が右)に指定するのがよい。リアルタイム通信の各種準備が完了し、ビデオ通話開始画面d6においてファン#1によって「ビデオ通話開始」ボタンb62が押下されると、通信部310は、リアルタイム通信開始のトリガをサーバ100に供給する。
【0046】
リアルタイム通信の確立のトリガがサーバ100に供給されると、ステップS16において、通信制御部140は、リアルタイム通信を許可する。これに応じて、ステップS22において、タレント#aのユーザ端末200の通信部210は、当該リアルタイム通信を受け入れる。このようにして、タレント#aのユーザ端末200とファン#1のユーザ端末300の間のリアルタイム通信が確立される。
【0047】
II.リアルタイム通信を確立してからリアルタイム通信の終了後まで
図5のステップS35,S16,S22の結果、
図8に進み、ステップS23とステップS36とによって、タレント#aのユーザ端末200とファン#1のユーザ端末300の間で相互にリアルタイム通信が確立される。これにより、タレント#aとファン#1の間で、ある期間にわたり1対1のビデオ通話を実施することができる。
【0048】
リアルタイム通信によるビデオ通話(ステップS24,S37)の間、ステップS241およびステップS371のそれぞれにおいて、表示部220,330は、タレント#aのビデオ映像とファン#1のビデオ映像とを同じ映像の並びに表示する。また、ステップS242およびステップS372のそれぞれにおいて、表示部220,330は、ステップS34によって選択されたアイテムを表示する。これにより、ファン#1とタレント#aとの間で一体感や臨場感を生じさせることができる。
【0049】
具体的には、ファン#1のユーザ端末300のビデオ通話画面d7には、30秒の時間制限の下、タレント#aのビデオ映像m71とファン#1のビデオ映像m72とが表示され、タレント#aと自由にコミュニケーションすることができる。また、アイテムit1,it2もビデオ通話画面d7に表示され、コミュニケーションを支援する。なお、タレント#aのユーザ端末200でも、タレント#aのビデオ映像m71とファン#1のビデオ映像m72とが、ビデオ通話画面d7と同じ映像の向きになるように並べて表示されると共に、アイテムit1,it2も表示されている(不図示)。
【0050】
タレント#aのユーザ端末200では、更に、ステップS243において、画像処理・加工部230によって、ファン#1のビデオ映像m72に対する映像処理が行われるのがよい。具体的には、画像処理・加工部230は、ファン#1のビデオ映像m72の画像認識処理を実行することによって、ファン#1の映像に含まれる顔面領域を特定し、ファン#1の顔面領域以外の領域を映像処理(例えば、モザイク処理)するのがよい。これにより、例えば悪意のあるファンが公序良俗に反するような行為をした場合も、タレント#aはそれを視認することがないので、健全なイベント運営ができると共に、このような行為からタレント#aを適切に保護することができる。
【0051】
また、ステップS244において、ビデオ通話の間に表示部220によって表示されるファン#1の画像とタレント#aの画像とを、1つ以上の特定のタイミングで取得する。ファン#1とタレント#aの各画像は、別個に取得されてもよいし、または並べて表示された1つの画像として取得されてもよい。ここでの、特定のタイミングは、タイミング部240によって任意の回数にわたり供給されるのがよい。タレント#aがタイミングを与えることにより、ファン#1とタレント#aの一体感を高めることができ、よりインタラクティブなファンサービスを提供することができる。これ以外にも、タイミングは、ファン#1によって与えられても、サーバ100によって自動的に与えられてもよい。ここで取得された画像は、ユーザ画像181としてサーバ100に格納されるのがよい。
【0052】
所定の期間が経過し、リアルタイム通信が終了すると、ファン#1のユーザ端末300は、ビデオ通話画面d7から記念写真画面d8に遷移する。具体的には、格納されたユーザ画像181に基づいて、ファン#1の画像とタレント#aの画像とを含む合成画像が生成され、ファン#1のユーザ端末300の表示部330に表示される。より詳しくは、ステップS38において、指定・選択部340は、ファン#1の嗜好により、格納されたファン#1の画像とタレント#aの画像とからそれぞれ1つずつの選択を受ける。選択されたそれぞれの画像を用いることにより、合成画像が生成されることになる。
【0053】
また、ステップS25において、タレント#aの側では、画像処理・加工部230によって、選択された画像に対する画像加工処理が実施される。例えば、タレント#aが画像の上に手書きのサイン、メッセージ、日付のようなイメージ化された情報を付加するような加工が実施される。更に、画像に対して様々なデコレーション処理が実施されてもよい。或いは、付加される情報を予めタレント#aが作成してサーバ100に格納しておき、サーバ100側で自動的に加工処理を行ってもよい。
【0054】
ファン#1のユーザ端末300でのステップS38と、タレント#aのユーザ端末200のステップ24とを通じて、最終的にステップS17において、サーバ100の合成画像生成部150は、合成画像を生成して、これをファン#1のユーザ端末300に提示する。このように、合成画像は、ファン#1とタレント#aの共同作業により生成されるので、ファン#1にとっては、イベント参加の記念写真を受け取ることになる。
【0055】
サーバ100から記念写真の提示を受けたファン#1のユーザ端末300では、ステップS39において、表示部330が合成画像を表示する。具体的には、ファン#1のユーザ端末300には、記念写真画面d8が表示され、生成された記念写真p81が表示される。記念写真p81には、ステップS25でタレント#aが付加したメッセージや日付のイメージi81が表示されている。また、記念写真p81は、デコレーションされて表示されている。ファン#1は記念写真p81を有料または無料でダウンロードすることができる。なお、記念写真画面d8は、ファン#1がタレント#aに関連するグッズを購入可能なECサイトの形態としてもよい。
【0056】
このように、本開示の実施形態の情報処理方法および情報処理装置によれば、オンライン上で、嗜好者とその嗜好の対象である対象者との間でのリアルタイムのコミュニケーションが活性化される。オンライン・イベントによる新たなエンターテイメント性をユーザに提供することができ、また、ユーザ体験を向上させることができる。嗜好者にとっては、対象者とリアルタイムのコミュニケーションをする機会を増やすことができる。また、対象者にとっても、嗜好者との良好な関係を構築することができ、効果的な嗜好者の獲得を可能とし、活動範囲を広げることができる。更に、イベント主催者にとっても、イベント会場の準備のような物理的な制約によることなく、イベントの企画・開催を低コストで柔軟に行うことができる。
【0057】
<変更例>
前述の実施形態では、リアルタイム通信において、ファン#1とタレント#aとの間の1対1のビデオ通話が実施されるものとした。これに対し、変形例では、ファン#1とタレント#aに加えて、イベント管理者もビデオ通話に参加してもよく、これにより、ファン#1とタレント#aとのビデオ通話を監視してもよい。イベント管理者は、ファン#1に対する注意喚起、およびファン#1が公序良俗に反するような行為をした場合の緊急対処をすることができる。例えば、イベント管理者は、サーバ100にアクセスして通信制御部140によってリアルタイム通信を強制終了させるようにしてもよい。
【0058】
また、前述の実施形態では、ビデオ通話画面d7において、主に、タレント#aのビデオ映像m71、ファン#1のビデオ映像m72、およびアイテムit1,it2が画面表示されるものとした。これに対し、変形例では、ビデオ通話の音声情報を字幕化して表示したり、これを多言語化するよう自動翻訳して表示したりしてもよい。これにより、嗜好者にとって更にユーザフレンドリなファンサービスを受けることができ、また、対象者にとってもより多くの嗜好者の獲得に繋げることができる。
【0059】
上述の実施形態から少なくとも以下の技術思想が把握される。
[形態1]形態1によれば、情報処理方法が提供される。かかる情報処理方法は、第1ユーザの端末による、第2ユーザに関するイベントのチケットの発行を要求するステップと、チケットの発行に応じてイベントにアクセスするステップであって、チケットが、イベントに関連付けられるキューに追加されているステップと、チケットがキューから取り出されたことに基づいて、第1ユーザの端末と第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を確立するステップと、リアルタイム通信において、ある期間、第1ユーザのビデオ映像と第2ユーザのビデオ映像とを並べて表示するステップと、リアルタイム通信の後に、上記期間内の特定のタイミングで取得された第1ユーザの画像と第2ユーザの画像とを含む合成画像を表示するステップと、を含む。
【0060】
[形態2]形態2によれば、形態1による方法であって、更に、リアルタイム通信において、第2ユーザの端末による、画像認識処理を通じて第1ユーザのビデオ映像に含まれる顔面領域を特定し、第1ユーザの顔面領域以外の領域を映像処理するステップを含み、第2ユーザの端末において、映像処理された第1ユーザのビデオ映像と、第2ユーザのビデオ映像とが並べて表示される。
【0061】
[形態3]形態3によれば、形態1または形態2による方法において、上記タイミングが、第2ユーザによって与えられるタイミングを含む。
【0062】
[形態4]形態3によれば、形態1から形態3の何れかによる方法であって、更に、第1ユーザの端末による、リアルタイム通信の後に、第1ユーザの画像および第2ユーザの画像のそれぞれの選択を受けるステップを含み、合成画像が、選択された第1ユーザおよび第2ユーザの各画像を含む。
【0063】
[形態5]形態5によれば、形態1から形態4の何れかによる方法において、合成画像が第2ユーザの端末により加工可能である。
【0064】
[形態6]形態6によれば、情報処理装置が提供される。かかる情報処理装置は、複数の第1ユーザの端末からの要求に応じて、第2ユーザのイベントに関連付けられるチケットを発行するチケット発行部と、各チケットの発行に応じて、当該チケットをイベントに関連付けられるキューに順次追加すると共に、ある期間の経過に応じて、チケットを1つずつキューから順次取り出すキュー管理部と、1つのチケットがキューから取り出されたことに基づいて、当該1つのチケットの発行先である第1ユーザの端末と、第2ユーザの端末との間のリアルタイム通信を、上記期間にわたり許可する通信制御部と、を備える。
【0065】
上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。