(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20240718BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2023117994
(22)【出願日】2023-07-20
(62)【分割の表示】P 2020142043の分割
【原出願日】2019-05-23
【審査請求日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】P 2018099172
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】515100190
【氏名又は名称】株式会社ORBLET LIFE
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】難波 浩司
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-62683(JP,A)
【文献】特許第6302149(JP,B1)
【文献】特開2002-7730(JP,A)
【文献】特許第6239168(JP,B1)
【文献】特開2004-54481(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0171622(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む第1情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1情報を集積させて管理する管理手段と、
前記第1情報により特定される前記トラブル又は前記損害に対する所定の保険金の請求がなされ、実際に当該保険金が支払われた後、当該トラブル又は当該損害の内容が所定の保険会社または所定の保険代理店に提供されたことを条件として、前記ユーザに対して所定のインセンティブを付与するインセンティブ付与手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、
前記ユーザの端末にインストールされる、住宅に関する所定のアプリケーションソフトウェア、又は、住宅に関する所定のWEBページに対して前記ユーザにより入力された情報を、前記第1情報として取得して、
前記インセンティブ付与手段は、
前記アプリケーションソフトウェア又は前記WEBページで利用可能な第1ポイントを、前記インセンティブとして付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記インセンティブ付与手段は、さらに、
前記アプリケーションソフトウェアの提供者又は前記WEBページの管理者と提携している所定の第2ポイントを、前記インセンティブとして付与する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
ユーザの住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む第1情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記第1情報を集積させて管理する管理ステップと、
前記第1情報により特定される前記トラブル又は前記損害に対する所定の保険金の請求がなされ、実際に当該保険金が支払われた後、当該トラブル又は当該損害の内容が所定の保険会社または所定の保険代理店に提供されたことを条件として、前記ユーザに対して所定のインセンティブを付与するインセンティブ付与ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
ユーザの住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む第1情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記第1情報を集積させて管理する管理ステップと、
前記第1情報により特定される前記トラブル又は前記損害に対する所定の保険金の請求がなされ、実際に当該保険金が支払われた後、当該トラブル又は当該損害の内容が所定の保険会社または所定の保険代理店に提供されたことを条件として、前記ユーザに対して所定のインセンティブを付与するインセンティブ付与ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、損害保険の契約者が所有する自宅等の施設に、災害等による何らかの損害が発生したときには、その契約者は、損害保険金の請求を行うことができる。
しかし、例えば、実際に契約者の自宅等に何らかの損害が発生した場合、契約者は、その損害が保険金の対象となるか否かの判断が困難であった。
そこで、契約者からの損害保険金の請求を支援の技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1を含む従来の技術の場合、契約者からの保険の事案に関する入力情報に対して、損害保険金の対象か否かの判断を提供することができるに過ぎない。また、契約者自身が事故に関する情報をある程度入力することができるような、損害保険等に関する知識を有していることが前提となっていた。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、保険や保証等に関する知識をほとんど有していない契約者であっても、損害等に対し、適切となる保険金や保証に関する請求等を容易に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
ユーザの住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む第1情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1情報を集積させて管理する管理手段と、
前記管理手段により管理されている前記第1情報を少なくとも含む第2情報を、前記トラブル及び前記損害に関する専門的な知識を有する有識者に提示する第1提示手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、保険や保証等に関する知識をほとんど有していない契約者であっても、損害等に対し、適切となる保険金や保証に関する請求等を容易に行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態にかかるサーバを含む情報処理システムにより実現可能な本サービスと、従来からあるサービスとの基本的な流れを比較した図である。
【
図2】
図1の本サービスのベースとなるサービスの概要を示す図である。
【
図3】ユーザが提供可能なトラブル情報の一例を示す図である。
【
図4】対応者が提供可能なトラブル情報の一例を示す図である。
【
図5】保険代理店による損害報告の概要を示す図である。
【
図6】保険代理店による損害報告の概要を示す図である。
【
図7】保険代理店による損害報告の概要を示す図である。
【
図8】本サービスに含まれるポイント付与サービスの概要を示す図である。
【
図9】本発明の情報処理装置の一実施形態にかかるサーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【
図10】
図9に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図10のサーバの機能的構成のうち、住宅トラブルサポート処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず
図1乃至
図9を参照して、本発明の情報処理装置が適用される情報処理システム(後述する
図10参照)の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態にかかるサーバを含む、情報処理システムにより実現可能な本サービスと、従来からあるサービスとを比較した図である。
【0012】
本サービスは、サービス提供者Gにより提供されるサービスの一例である。本サービスでは、ユーザUの住宅に、水漏れ、破損、あるいは故障といった何等かのトラブル(以下、「住宅トラブル」と呼ぶ)が生じた場合、及び住宅トラブルによる損害が生じた場合に、その原状回復の支援が行われる。
即ち、本サービスは、保険や保証等に関する知識をほとんど有していない契約者であっても、自身の損害等に対し、適切となる保険金や保証に関する請求等を容易に行えるようにすることを支援するサービスである。
以下、
図1を参照して、ユーザUに住宅トラブルが生じたときにおける、原状回復のための手法について、従来の手法を用いた場合と、本サービスを利用した場合とに分けて説明する。
【0013】
住宅トラブルが発生すると、ユーザUは、上記のいずれの場合であっても、窓口となる対応者にその旨を相談し、状況に応じて修理等の依頼を行う(ステップSS1)。
ここで、「対応者」には、トラブルを解消し得る専門業者V(以下、「トラブル対応業者V」と呼ぶ)や、会員サービスの一環として住宅トラブルに対応しているサービス提供者G等が含まれる。なお、サービス提供者Gが対応者である場合には、その委託先であるトラブル対応業者V等が修理等を請け負うこととなるのが一般的である。
また、図示はしないが、本サービスに類似するサービスを提供する者(以下、「類似サービス提供者」と呼ぶ)が存在する場合には、ユーザUは、状況に応じて類似サービス提供者に応急処置や補修等の依頼を行う場合もある。
【0014】
しかしながら、従来の手法を用いた場合、ユーザUは、その住宅トラブルや、それに伴う損害が、住まいの保険(火災保険等)や保証の対象になるような場合であっても、保険や保証に関する十分な知識を有しないことが多い。このため、適切となる保険金や保証に関する請求を行うことができなかった。その結果、本来負担すべきでない原状回復に要する費用をユーザUが負担することになるケースが多かった。
即ち、従来の手法を用いた場合、保険金の支払いや無償保証等、ユーザUにとって有益となる情報をユーザUに提供し得る有識者Eと、ユーザUとの間で、当該情報を共有できる環境が整っていなかった。換言すると、従来の手法を用いた場合、有識者EとユーザUとの間で各種情報を共有できる管理システム環境や、当該管理システムを用いたサポート体制等が十分に整っていなかった。
ここで、「有識者E」とは、保険や保証に関する専門的な情報を知識として有する者をいい、例えば保険会社Ea、保険代理店Eb、保証会社または保証従事者Ec(以下、「保証会社等Ec」と呼ぶ)等が該当する。
【0015】
このように、従来の手法を用いた場合、ユーザUは、有識者Eとの間で、保険や保証に関する十分な知識を共有することができなかった。
その結果、ユーザUは、不具合等の住宅トラブルや、住宅トラブルにより生じた損害が、本来であれば保険や保証の対象になる場合であったとしても、その権利を適切に行使できない状況にあった。
【0016】
これに対して、本サービスを利用するユーザUは、対応者としてのトラブル対応業者V、サービス提供者G、または類似サービス提供者(図示せず)を介して、または直接的に有識者Eとの間で各種情報を容易に共有することができる。
具体的には、
図1に示すように、住宅トラブルに関する相談や修理等の依頼を受けた対応者は、その対応に関する情報(以下、「対応情報」と呼ぶ)をシステム管理者Pに提示する。サーバ1に提示される対応情報には、ユーザUに関する情報(以下、「ユーザ情報」と呼ぶ)、住宅トラブルに関する詳細な情報(以下、「トラブル情報」と呼ぶ)、原状回復のために必要となる、作業、部品、費用等に関する情報(以下、「原状回復情報」と呼ぶ)等の情報を含めることができる。対応情報の提示を受けたシステム管理者Pは、対応情報をサーバ1に記憶させて集積させる(ステップSS2)。
【0017】
サーバ1に集積された対応情報は、有識者Eに提示される。これにより、対応情報が共有化される(ステップSS3)。
有識者Eは、提示された対応情報と、自身の専門的知見とに基づいて、保険や保証に関するアドバイスに関する情報(以下、「アドバイス情報」と呼ぶ)を作成してユーザUに提供する。これにより、有識者Eは、ユーザUのサポート等を行う(ステップSS4)。
アドバイス情報の提供を受けたユーザUは、保険や保証に関する権利の主張を適切に行うことができる。即ち、保険や保証に対する専門的な知識を有しないユーザUであっても、有識者Eから提供されたアドバイス情報を参考にすることで、保険や保証に関する権利の主張を適切に行うことができる。
【0018】
住宅トラブルの内容が設備や備品等の不具合である場合には、ユーザUは、修理や交換等による原状回復を図るべく、提供されたアドバイス情報に基づいて、保証サービスに関する権利の主張を適切に行うことができる(ステップSS5)。
また、ユーザUの住宅トラブルが生じた結果、損害が生じた場合には、ユーザUは、取得し得る保険金を用いて原状回復を図るべく、アドバイス情報に基づいて、保険金に関する権利の主張を適切に行うことができる(ステップSS6)。
これにより、たとえユーザUが保険や保証等に関する知識をほとんど有していないような契約者であっても、自身の住宅トラブルに対し、適切となる保険金や保証に関する請求等を容易に行うことができる。
【0019】
以上をまとめると、本サービスによれば、社会一般的に多く存在する従来の状況を改善させ、保険契約者または保証契約者(例えば
図1のユーザU)が適切かつ確実に保険金の支払いや保証サービスを受けることができるようになる。なお、個人情報保護の観点から、有識者Eに提示されるユーザUの情報は、事前に個人情報の提供についての同意を得ることができたユーザUの情報のみとすることができる。また、個人情報の提供についての同意は、対応情報が受け付けられたタイミング、実際に対応が行われたタイミング、または本サービスへの登録のタイミング等、任意のタイミングで得ることができる。
【0020】
図2は、
図1の本サービスのベースとなるサービスの概要を示す図である。
【0021】
ユーザUに住宅トラブルが発生すると、ユーザUは、対応者に対して、住宅トラブルに関する相談や修理等の依頼を行う(ステップSS1)。
対応者は、ユーザUから住宅トラブルに関する相談や修理等の依頼を受けると、対応情報をシステム管理者Pに提示する。システム管理者Pは、提示された対応情報をサーバ1に記憶させて集積させる(ステップSS2)。
サーバ1に集積された対応情報は、有識者Eに提示されることで対応情報が共有化される(ステップSS3)。
有識者Eは、提示された対応情報に基づいて、アドバイス情報をユーザUに提供することでユーザUのサポート等を行う(ステップSS4)。
【0022】
即ち、本サービスでは、サーバ1に集積された対応情報が有識者Eに共有される。有識者Eは、ユーザUに対し、サーバ1に集積された対応情報、及び自身の専門的知見に基づいて、保険や保証の請求漏れが生じることを防ぐための案を含むアドバイス情報を提供する。
具体的には、有識者Eは、ユーザUに保険や保証の可能性がある場合は、ユーザUから相談がない場合であっても、ユーザUと直接連絡を取り合うことで状況を確認することができる。そのうえで、有識者Eは、ユーザUに対して、適切なアドバイス情報を提供する。これにより、有識者Eは、保険や保証契約者としてのユーザUの利益や権利を守ることができる。
【0023】
具体的には例えば、ユーザUの住宅トラブルとして、トイレの詰まりが生じてしまったケースを想定する。この場合、住宅トラブルの対応者(例えばサービス提供者G)は、対応情報をシステム管理者Pに提示する。例えば「ローポンプ作業を行うも詰まりは解消せず。便器を着脱して異物を取り除くことで詰まりを解消。なお、住宅トラブル対応サービスの範囲外の作業のため、依頼者(即ちユーザU)が実費負担。」といった修理報告等が対応情報としてシステム管理者Pに提示される。
システム管理者Pは、提示された対応情報を、サーバ1に記憶させて集積させるとともに有識者Eに提示する。これにより、対応情報が共有化される。
有識者Eは、提示された対応情報と、自身の専門的知見とに基づいて、アドバイス情報をユーザUに提供することでユーザUのサポート等を行う。この場合、有識者Eは、対応情報に含まれる修理報告から、火災保険の対象になる可能性があると判断した場合には、以下のようなアドバイス情報をユーザUに提供する。即ち、有識者Eは、依頼者(即ちユーザU)による実費負担となった作業に関する費用が、火災保険の対象になる可能性がある旨を、アドバイス情報としてユーザUに提供する。
これにより、ユーザUは、有識者Eから提供されたアドバイス情報に基づいて、保険金の請求を容易に行うことができる。
【0024】
本サービスでは、ユーザUのユーザ端末2に予めインストールされた専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「ユーザ専用アプリ」と呼ぶ)が利用されることにより、本サービスを利用できるようにすることもできる。
具体的には、ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、ユーザ端末2にユーザ専用アプリをダウンロード可能とするアプリストア(図示せず)にアクセスして、ユーザ専用アプリをダウンロードする。これにより、ユーザUは、ユーザ端末2を操作することで本サービスを利用することができるようになる。
【0025】
即ち、本サービスでは、ユーザUがユーザ専用アプリを用いることで、住宅トラブルの対応者に対し、相談や修理等の依頼を行うものができる。
これにより、たとえユーザUが対応者の連絡先(例えば電話番号やメールアドレス)を知らなかったとしても、ユーザ専用アプリを用いて対応者に対する相談や修理等の依頼を円滑に行うことが可能となる。その結果、従来の手法よりも迅速に原状回復を図ることができる。
【0026】
なお、本サービスでは、有識者EからユーザUにアドバイス情報が提供される際の具体的手法を特に限定していない。例えば有識者EからユーザUにメール、SNS(Social Networking Service)、電話等のコミュニケーションツールを介して直接的にアドバイス情報が提供されてもよいし、サーバ1を介して間接的にアドバイス情報が提供されてもよい。
【0027】
即ち、本サービスでは、サーバ1に集積された対応情報について、有識者Eが、ユーザUに対して、サーバ1を介してアドバイス情報を提供することができる。
これにより、ユーザUは、サーバ1を介して有識者Eから提供されたアドバイス情報を、ユーザ専用アプリによって取得することができる。
【0028】
本サービスでは、ユーザUは、ユーザUがユーザ専用アプリを用いることで、住宅トラブルや損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを、トラブル情報としてサーバ1に記憶させることができる。
【0029】
図3は、ユーザが提供可能なトラブル情報の一例を示す図である。
【0030】
図3に示すように、本サービスでは、ユーザUは、住宅トラブルが生じた場所やその損害の状況を撮像し、その撮像画像のデータをトラブル情報としてサーバ1に記憶させることができる。
これにより、有識者Eは、サーバ1に記憶されたトラブル情報に含まれる撮像画像のデータを確認することで、住宅トラブルの状況を容易に把握することができる。その結果、有識者Eは、適切かつ正確なアドバイス情報を提供することが可能となる。
【0031】
本サービスでは、ユーザUがユーザ専用アプリを用いることで、住宅トラブルや、住宅トラブルよる損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを、トラブル情報として有識者Eに提供することができる。
ここで、ユーザUが、トラブル情報としての撮像画像のデータを有識者Eに提供するタイミングは時に限定されない。例えば有識者Eからアドバイス情報が提供される前のタイミングであってもよいし、アドバイス情報が提供された後のタイミングであってもよい。
このように、ユーザUは、トラブル情報としての撮像画像のデータを有識者Eに直接的に提供することができるので、適切かつ正確な内容となるアドバイス情報を提供してもらうことができる。
また、ユーザUは、1回目のアドバイス情報が有識者Eから提供された後、さらに適切かつ正確な内容となる2回目のアドバイス情報を提供してもらうために、上記の撮像画像のデータを有識者Eに提供することもできる。
【0032】
図4は、対応者が提供可能なトラブル情報の一例を示す図である。
【0033】
本サービスでは、トラブル対応業者Vの業者端末3、及びサービス提供者Gの提供者端末4の夫々に予めインストールされた専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「対応者専用アプリ」と呼ぶ)が利用されることにより、本サービスを利用できるようにすることもできる。
具体的には、トラブル対応業者V及びサービス提供者Gの夫々は、業者端末3及び提供者端末4の夫々を操作して、業者端末3及び提供者端末4の夫々に対応者専用アプリをダウンロード可能とするアプリストア(図示せず)にアクセスして、対応者専用アプリをダウンロードする。
これにより、トラブル対応業者V及びサービス提供者Gの夫々は、業者端末3及び提供者端末4の夫々を操作することで本サービスを夫々利用することができるようになる。
【0034】
図4に示すように、本サービスでは、何らかの手法によって有識者Eに対して住宅トラブルやその損害についての相談や報告がなされた際、対応者は、対応者専用アプリを用いて、上記の撮像画像のデータを含むトラブル情報を、対応情報として有識者Eに提供することができる。ここで、有識者Eは、対応者に対し、対応者専用アプリの一機能として、撮像画像のデータを自動送信することができることを案内してもよい。
これにより、有識者Eは、提供された撮像画像のデータを確認することで、住宅トラブルの状況を容易に把握することができる。その結果、有識者Eは、適切かつ正確なアドバイス情報を提供することが可能となる。
【0035】
また、
図4に示すように、本サービスでは、保証会社等Ecは、サーバ1に集積された対応情報に基づいて、ユーザUの保証に対するサポートの受付を行うことができる。
これにより、保証会社等Ecは、サーバ1に集積された対応情報に基づいて、事前に不具合内容の詳細を知ることができるので、保証に対するサポートを行うための準備を整えたうえで対応することが可能となる。
その結果、保証会社等Ecは、保証サポートに関わる時間的なコストと費用的なコストとを抑えることができるので、円滑かつ無駄の少ない保証のサポートを実現させることができる。
なお、保証会社等Ecが保証に対するサポートを行うために整える必要がある準備の内容としては、下請業者や製造メーカ等の修理業者(例えばトラブル対応業者V)等への情報提供が含まれる。
【0036】
図5乃至
図7は、保険代理店による損害報告の概要を示す図である。
【0037】
図5に示すように、本サービスでは、保険代理店Ebは、ユーザUから提供されたトラブル情報及び原状回復情報、またはサーバ1に記憶されている対応情報に基づいて、保険会社Eaに対する損害報告を行う。
【0038】
具体的には例えば、ユーザUの住宅トラブルとして、ゲームに熱中していたユーザUの子供が、手を滑らせた結果、ゲームのコントローラを誤って窓ガラスにぶつけてしまい、窓ガラスを破損してしまったケースを想定する。
この場合、住宅トラブルの対応者(例えばトラブル対応業者V)は、対応情報をシステム管理者Pに提示する。対応情報としては、例えば「応急処置として、破損したガラスの片付け作業、及び窓の養生作業を行った。」といった修理報告等を含む対応情報がシステム管理者Pに提示される。
システム管理者Pは、提示された対応情報を、サーバ1に記憶させるとともに、保険代理店Ebに提示する。これにより、対応情報が共有化される。
保険代理店Ebは、提示された対応情報と、自身の専門的知見とに基づいて、アドバイス情報をユーザUに提供することでユーザUのサポート等を行う。この場合、保険代理店Ebは、対応情報に含まれる修理報告から、火災保険の対象になる可能性や、破損・汚損等による保証の可能性があると判断した場合には、以下のようなアドバイス情報をユーザUに提供する。即ち、保険代理店Ebは、住宅トラブル(窓ガラスの破損)が、火災保険の対象になる可能性がある旨を、アドバイス情報としてユーザUに提供する。
アドバイス情報を提供されたユーザUは、提供されたアドバイス情報に従い、ユーザ専用アプリを用いて住宅トラブル(窓ガラスの破損)やその損害の具体的状況を撮像する。そして、ユーザUは、その撮像画像のデータをトラブル情報として保険代理店Ebに提供するとともに、住宅トラブル(窓ガラスの破損)の原状回復に必要となる費用の見積額に関する情報を原状回復情報として保険代理店Ebに提供する。
保険代理店Ebは、保険会社Eaに対し、ユーザUの損害の報告を行う。具体的には、代理店端末6から、保険会社端末5に対して、損害の報告に関する情報(以下、「損害報告情報」と呼ぶ)が提示される。損害報告情報には、ユーザUから提供されたトラブル情報(撮像画像のデータ)及び原状回復情報と、サーバ1に集積されているユーザ情報及び対応情報とを含めることができる。
これにより、保険会社Eaは、住宅トラブル(窓ガラスの破損)により生じたユーザUの損害が、保険の対象になるかどうかを判断するための情報を容易に取得することができる。
その結果、ユーザUは、住宅トラブル(窓ガラスの破損)を迅速に原状回復させることが可能となる。
【0039】
上述したように、本サービスでは、保険代理店Ebは、保険会社Eaに対してユーザUの損害の報告を行う。具体的には、代理店端末6から、保険会社端末5に対して損害報告情報が提示される。損害報告情報は、ユーザUから提供されたトラブル情報(撮像画像のデータ)及び原状回復情報と、サーバ1に集積されているユーザ情報及び対応情報とに基づいて生成される。
ここで、ユーザUに対して住宅の販売・建築を行った者や、ユーザUの住宅のリフォーム等を行った者など、ユーザUの住宅に関係性を有する者H(以下、「住宅会社等H」と呼ぶ)が、本サービスを利用している場合がある。
この場合、住宅会社等Hは、ユーザUにとって信頼できる者であり、またユーザUの住宅について責任を負うべき者であるといえる。このため、保険代理店Ebは、住宅会社等Hに対して、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積りを請求することができる。
具体的には、保険代理店Ebは、代理店端末6を操作して、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積りを算出するための条件(以下、「見積条件」と呼ぶ)を住宅会社等Hに提示する。これにより、保険代理店Ebは、住宅会社等Hに見積額の算出を依頼することができる。
住宅会社等Hは、見積条件が提示されて、見積額の算出を請求された場合には、住宅会社等端末8を操作して、その見積結果(見積額)を保険代理店Ebに提示する。
保険代理店Ebは、住宅会社等Hから提示された見積結果(見積額)を損害報告情報として保険会社Eaに提示する。
これにより、保険代理店Ebは、保険会社Eaに対する損害の報告を円滑に行うことができる。また、ユーザUにとって信頼できる者、またはユーザUの住宅について責任を負うべき者である住宅会社等Hによる対応を促すことができる。
その結果、住宅トラブルを原状回復させる際、工事上のトラブルが生じることを避けることができる。
【0040】
図6に示すように、本サービスでは、保険代理店Ebは、対応者からの相談又は報告で知り得た情報、及びサーバ1に記憶されている対応情報に基づいて、保険会社Eaに対する損害報告を行う。
具体的には、代理店端末6から、保険会社端末5に対して損害報告情報が提示される。
ここで、保険代理店Ebは、
図5の例と同様に、住宅会社等Hに対して、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積りを請求することができる。
住宅会社等Hは、見積条件が提示されて、見積額の算出を請求された場合には、住宅会社等端末8を操作して、その見積結果(見積額)を保険代理店Ebに提示する。
保険代理店Ebは、住宅会社等Hから提示された見積結果(見積額)を損害報告情報として保険会社Eaに提示する。
これにより、保険代理店Ebは、保険会社Eaに対する損害の報告を円滑に行うことができる。また、ユーザUにとって信頼できる者、またはユーザUの住宅について責任を負うべき者である住宅会社等Hによる対応を促すことができる。
その結果、住宅トラブルを原状回復させる際、工事上のトラブルが生じることを避けることができる。
【0041】
図7に示すように、本サービスでは、次に掲げる(1)乃至(3)の情報がサーバ1に記憶され、そのうえで保険代理店Ebによる報告送信の決定がなされると、サーバ1から保険会社端末5に対して、損害報告情報が自動的に送信される。
これにより、保険代理店Ebにとって手間のかかる保険会社Eaへの損害報告及び保険金請求を、迅速かつ円滑に行うことができる。
即ち、(1)住宅トラブルや損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータ(トラブル情報)、(2)原状回復に必要となる費用の見積額に関する情報(原状回復情報)、及び(3)ユーザ情報及び対応情報がサーバ1に記憶される。そのうえで、保険代理店Ebによる報告送信の決定がなされると、サーバ1から保険会社端末5に対して損害報告情報が自動的に送信される。
【0042】
また、
図7に示すように、住宅会社等Hが、本サービスを利用している場合がある。住宅会社等Hは、ユーザUにとって信頼できる者であり、またユーザUの住宅について責任を負うべき者であるといえる。このため、保険代理店Ebは、住宅会社等Hに対して、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積りを依頼することができる。
具体的には、保険代理店Ebは、代理店端末6を操作して、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積条件を住宅会社等Hに提示する。このようにして保険代理店Ebは、住宅会社等Hに対して見積額の算出を依頼する。
見積額の算出の依頼を受けた住宅会社等Hは、提示された見積条件に基づいて、見積額を算出する。このとき、住宅会社等Hは、サーバ1に記憶されている上述の(1)の情報、即ち住宅トラブルや損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータ(トラブル情報)を参照することができる。これにより、住宅会社等Hは、住宅トラブルの現場調査を行うことなく見積額を算出することが可能となる。見積額を算出した住宅会社等Hは、住宅会社等端末8を操作して、見積結果(見積額)を保険代理店Ebに提示する。
保険代理店Ebは、保険会社Eaに対する損害の報告として、住宅会社等Hから提示された見積結果(見積額)を保険会社Eaに提示する。
これにより、保険代理店Ebは、手間のかかる保険会社Eaに対する損害の報告及び保険金の請求を円滑に行うことができる。
また、ユーザUにとって信頼できる者、またはユーザUの住宅について責任を負うべき者である住宅会社等Hによる対応を促すことができる。その結果、住宅トラブルを原状回復させる際、工事上のトラブルが生じることを避けることができる。
【0043】
図8は、本サービスに含まれるポイント付与サービスの概要を示す図である。
【0044】
図8に示すように、本サービスでは、ユーザUがユーザ専用アプリを用いて保険金を請求し、実際に保険金が支払われた場合、その住宅トラブル及びその損害の内容は、保険会社Ea等における事例として利用されることがある。
この場合、ユーザUは、保険会社Eaまたは保険代理店Ebのアンケートに協力した者として取り扱われる。そして、そのユーザUには、謝礼としてユーザ専用アプリまたは専用のWEBサイトで利用可能なポイント(以下、「本サービスポイント」と呼ぶ)が付与される。
また、ユーザUに対する謝礼として本サービスポイントが付与された場合には、予めシステム管理者Pと提携している所定のポイントサービスにより提供されるポイント(以下、「提携先ポイント」と呼ぶ)が、ユーザUに付与されようにすることもできる。
このように、ユーザUがユーザ専用アプリを用いて保険金を請求した内容を事例として利用することができるので、保険会社Eaまたは保険代理店Ebは、このような事例を集積して告知することができる。また、事例として利用することに協力したユーザUに対して、所定の謝礼が供与されるので、集積される事例の数が増えることが期待できる。
これにより、保険に対する適切な情報を提供してもらうことで適切かつ確実に保険金の支払いを受けることができるということを社会に広めることができる。その結果、本サービスの利用者が増えることも期待できるので、保険内容に関する適切で正確な情報を提供してもらえる者(即ちユーザU)が増えることが期待できる。
【0045】
上述したように、本サービスでは、保険代理店Ebは、保険会社Eaに対し、ユーザUの損害の報告を行う。具体的には、代理店端末6から、保険会社端末5に対して、損害報告情報が提示される。損害報告情報には、ユーザUから提供されたトラブル情報(例えば撮像画像のデータ)や、対応者から提供された対応情報を含めることができる。このため、保険会社Eaは、住宅トラブル(例えば窓ガラスの破損)により生じたユーザUの損害が、保険の対象になるかどうかを判断するための情報を容易に取得することができる。
即ち、例えばユーザUが、保険金請求に必要な各種情報の提供を、ユーザ専用アプリを用いて行うことで、保険会社Eaまたは保険代理店Ebは、保険金請求における業務の簡略化を図ることができる。
このため、本サービスでは、ユーザU及び対応者の夫々に対し、ユーザ専用アプリ及び対応者専用アプリの夫々を用いた情報提供の謝礼として、本サービスポイントが付与される。
また、ユーザU等に対する謝礼として本サービスポイントが付与された場合には、提携先ポイントが、ユーザUに付与されようにすることもできる。
これにより、ユーザU及び対応者の夫々が意欲的にユーザ専用アプリ及び対応者専用アプリの夫々を利用して、情報提供を行うことが期待できる。また、保険会社Eaまたは保険代理店Ebにとって煩雑な保険金請求の業務を簡略化させることができる。
【0046】
次に、
図9を用いて上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1を含む、情報処理システムの構成について説明する。
図9は、本発明の情報処理装置の一実施形態にかかるサーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【0047】
図9に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)と、業者端末3と、提供者端末4と、保険会社端末5と、代理店端末6と、保証会社等端末7と、住宅会社等端末8とを含むように構成されている。
サーバ1、ユーザ端末2-1乃至2-n、業者端末3、提供者端末4、保険会社端末5、代理店端末6、保証会社等端末7、及び住宅会社等端末8の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0048】
サーバ1は、システム管理者Pにより管理され、ユーザ端末2-1乃至2-n、業者端末3、提供者端末4、保険会社端末5、代理店端末6、保証会社等端末7、及び住宅会社等端末8と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0049】
ユーザ端末2-1乃至2-nは、ユーザU1乃至Unの夫々により操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
なお、ユーザU1乃至Unの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「ユーザU」と呼ぶ。また、ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「ユーザ端末2」と呼ぶ。
【0050】
業者端末3は、トラブル対応業者Vにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0051】
提供者端末4は、サービス提供者Gにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0052】
保険会社端末5は、保険会社Eaにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0053】
代理店端末6は、保険代理店Ebにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0054】
保証会社等端末7は、保証会社等Ecにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0055】
住宅会社等端末8は、住宅会社等Hにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0056】
図10は、
図9に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0058】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0059】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0060】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を出力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば
図9のユーザ端末2や業者端末3等)との間で通信を行う。
【0061】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0062】
なお、図示はしないが、
図9のユーザ端末2、業者端末3、提供者端末4、保険会社端末5、代理店端末6、保証会社等端末7、及び住宅会社等端末8も、
図10に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、ユーザ端末2、業者端末3、提供者端末4、保険会社端末5、代理店端末6、保証会社等端末7、及び住宅会社等端末8のハードウェア構成の説明については省略する。
【0063】
このような
図10のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1における住宅トラブルサポート処理を含む各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者Gは、ユーザUに対し、上述の本サービスを提供することができる。
「住宅トラブルサポート処理」とは、上述の本サービスを提供するために実行される処理のことをいう。
以下、サーバ1において実行される、住宅トラブルサポート処理を実行するための機能的構成について説明する。
【0064】
図11は、
図10のサーバの機能的構成のうち、住宅トラブルサポート処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0065】
図11に示すように、サーバ1のCPU11においては、住宅トラブルサポート処理の実行が制御される場合、取得部101と、情報管理部102と、提示部103と、ポイント管理部104とが機能する。
【0066】
取得部101は、ユーザの住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む情報を取得する。
具体的には、取得部101は、ユーザ情報、トラブル情報、及び原状回復情報を少なくとも含む情報を取得する。
例えば住宅トラブルとしてトイレの詰まりが生じた場合、取得部101は、「ローポンプ作業を行うも詰まりは解消せず。便器を着脱して異物を取り除くことで詰まりを解消。なお、住宅トラブル対応サービスの範囲外の作業のため、依頼者(即ちユーザU)が実費負担。」といった修理報告を含む情報を取得する。
【0067】
情報管理部102は、取得部101により取得された情報を集積させて管理する。
具体的には、情報管理部102は、取得部101により取得された各種情報のうち、ユーザ情報をユーザDB181に記憶させて管理する。また、情報管理部102は、取得部101により取得された各種情報のうち、トラブル情報、及び原状回復情報をトラブルDB182に記憶させて管理する。
【0068】
提示部103は、情報管理部102により管理されている情報を、住宅トラブル、及び住宅トラブルにより生じ得る損害に関する専門的な知識を備える有識者Eに提示する。
具体的には、提示部103は、情報管理部102により管理されている、ユーザ情報、トラブル情報、及び原状回復情報を有識者Eに提示する。
【0069】
また、提示部103は、有識者Eに提示された各種情報に基づいて生成された、有識者EによるユーザUを支援するためのアドバイス情報を取得し、これをユーザUに提示する。
具体的には例えば、「トイレの詰まり」という住宅トラブルに対して、「依頼者(即ちユーザU)による実費負担となった作業についての費用が火災保険の対象になる可能性がある」というアドバイス情報がユーザUに提示される。
【0070】
また、提示部103は、取得部101により取得された情報に基づいて生成された、住宅トラブル、又は住宅トラブルにより生じた損害に対する所定の保険金又は保証のうち少なくとも一方の請求に必要となる損害報告情報を提示する。
【0071】
また、提示部103は、取得部101により取得された情報に基づいて生成された、住宅トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積条件を提示する。
【0072】
ポイント管理部104は、取得部101により取得された情報の提供元となったユーザU又は対応者に対し、所定の謝礼を供与する。
具体的には例えば、ポイント管理部104は、ユーザUが住宅トラブル及びその損害の内容を事例として利用することに協力した場合、その謝礼として、本サービスポイント、または提携先ポイントをユーザUに付与する。
また例えば、ポイント管理部104は、保険金請求に必要な各種情報の提供を、ユーザ専用アプリを用いて行った場合、業務簡略化の謝礼として、本サービスポイント、または提携先ポイントをユーザUに付与する。
【0073】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0074】
例えば、ユーザU又は対応者の夫々が本サービスを利用するための手法は、ユーザ専用アプリ又は対応者専用アプリの夫々を用いるものに限定されず、その他例えば、ユーザ端末2、業者端末3、又は提供者端末4の夫々のブラウザ機能を用いて本サービスを利用することもできる。
【0075】
また例えば、上述の実施形態では、専用アプリを使用する者としてユーザU及び対応者が挙げられているが、これに限定されない。ユーザU及び対応者以外の者、即ち保険会社Ea、保険代理店Eb、保証会社等Ec、及び住宅会社等Hの夫々も専用アプリやブラウザ機能を用いて本サービスを利用することができる。
【0076】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザU等が住宅トラブル及びその損害の内容を事例として利用することに協力した場合、その謝礼として、本サービスポイント、または提携先ポイントがユーザU等に付与される。ただし、これは例示に過ぎない。ユーザU等に対する謝礼としては、例えば現金、または何らかの商品等であってもよい。
また、保険金が支払われない場合であっても本サービスを利用したユーザUに謝礼を供与することもできる。
【0077】
また例えば、上述の実施形態において、保険金請求に必要な各種情報の提供を、ユーザ専用アプリ等を用いて行った場合、業務簡略化の謝礼として、本サービスポイント、または提携先ポイントがユーザU等に付与される。ただし、これは例示に過ぎない。ユーザUに対する謝礼としては、例えば現金、または何らかの商品等であってもよい。
【0078】
また、本発明によれば、本サービスを利用するユーザUは、以下のようなメリットを享受することができる。
即ち、ユーザUは、24時間対応の緊急かけつけ・お手伝いサービス(以下、「かけつけサービス」と呼ぶ)の提供を受けることができる。かけつけサービスは応急処置に対応している。このため、ユーザUは、具体的には以下のようなメリットを享受することができる。
例えば、水回り等の住宅トラブルが生じた場合、ユーザUはコールセンタに電話することで対応してもらうことができる。この場合、コールセンタにおける過去の対応履歴が参照され、協力業者(例えばトラブル対応業者V)による応急処置が可能となる。そして、その対応履歴が対応情報としてサーバ1に記憶されるとともに、当該情報が速報としてサービス提供者Gやトラブル対応業者V等に報知される。
ここで、応急処置対応で住宅トラブルが解消せずに、部品交換や特殊作業が必要となり、ユーザUに費用負担が生じる場合がある。この場合、サーバ1に記憶された過去の対応情報が参照され、ユーザUに費用負担が生じ、かつ保険金が支払われた事例が存在するようであれば、その事例に基づいて、ユーザUに対するフォローが行われる。
ユーザUに対するフォローの手法としては、例えばユーザ専用アプリを介して所定の通知が行われ、サービス提供者GとユーザUとの間で連絡がとられる。
ここで、ユーザUは、住宅トラブルや損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを提供することができる。従来は、撮像画像のデータをメールに添付したり、印刷して郵送したりする必要があったが、本サービスによれば、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて容易に撮像画像のデータをサーバ1にアップロードすることができる。
ユーザUから上述の撮像画像のデータがアップロードされると、ユーザUと、サービス提供者Gと、トラブル対応業者V、及び住宅会社等Hとの間で、上述の撮像画像を容易に共有することができるようになる。その結果、住宅トラブルの現場への訪問の手間を省くことができる。
【0079】
また、商品付帯保険(例えばケガの補償や個人賠償責任補償)に対応することができる。
また、Webサイトを介して本サービスを利用したユーザUに対して、優待サービスを適用することができる。
【0080】
また、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて本サービスを利用することで、具体的には以下のようなメリットを享受することができる。
即ち、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、所定のメッセージを送信するだけで、かけつけサービスを依頼することができる。
また、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、住宅トラブルや損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを送信するだけで、かけつけサービスを依頼することができる。
また、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、所定の呼出しボタン(図示せず)を押下するだけで、かけつけサービスのコールセンタから連絡が入る。これにより、ユーザUは、住宅トラブルの状況を容易に伝えることができるとともに、かけつけサービスを容易に依頼することができる。
また、ユーザUは、かけつけサービスの依頼後、ユーザ専用アプリのGPS(GLOBAL Positioning System)機能を用いて、応急処置を行う者(例えばトラブル対応業者V)の位置に関する情報を取得することができる。これにより、ユーザUは、応急処置を行う者(例えばトラブル対応業者V)の移動状況を地図で視認しながら、到着予想時刻を確認することができる。
さらに、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、応急処置を行う者(例えばトラブル対応業者V)に関する情報を取得することができる。これにより、ユーザUは、例えば応急処置を行う者の過去の作業実績や他のユーザUからの評価(口コミ等)を確認することもできる。
また、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、かけつけサービスのコールセンタとビデオ通話を行うこともできる。これにより、かけつけサービスのコールセンタは、映し出された映像に基づいて、ユーザUが行い得る応急処置を指南することができる。具体的には例えば、水道の元栓の開閉方法等を指南することができる。その結果、かけつけサービスによる応急処置の質の向上を図ることができる。
また、保険会社Eaの保険契約者であるユーザUは、ユーザ専用アプリのGPS機能を用いて、保険会社Eaと提携関係にある最寄りの応急処置を行う者(例えばトラブル対応業者V)に対し、かけつけサービスを依頼することもできる。この場合、応急処置を行う者に対する費用の支払いは、ユーザUが一次的に支払い、その後、ユーザUが保険会社Eaに対して保険金支払いの請求するようにしてもよい。
また、保険会社Eaの保険契約者であるユーザUは、住宅トラブルが生じた場合に、応急処置を行う者(例えばトラブル対応業者V)を自ら依頼することもできる。この場合、ユーザUは、保険会社Eaに対する保険金の支払いの請求を、所定のWEBサイトに設けられた保険契約者専用の請求フォーム、またはユーザ専用アプリから行うこともできる。
【0081】
また、ユーザ専用アプリは、IoT(Internet of Things)化された設備や家電を有する住宅(以下、「スマートホーム」と呼ぶ)と連携させることができる。
これにより、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いることで、スマートホームの設備や家電の使用状況を示す情報に基づく設備や家電の寿命に関する情報を取得することもできる。
その結果、ユーザUは、スマートホームの設備や家電の点検時期等についてのお知らせ等を報知してもらうこともできる。また、この場合、ユーザUは、点検作業を行う業者を予め登録しておくことで、スマートホームの設備や家電の点検時期等に関する情報を、点検作業を行う業者との間で共有することができる。
また、ユーザUは、ユーザ専用アプリを用いることなく、例えばユーザUの住宅に備え付けられた「緊急かけつけボタン」(図示せず)を押下するだけで、かけつけサービスを依頼することもできる。
また、ユーザUは、住宅トラブルが生じ得る設備や家電等を、予め本サービスに登録しておくこともできる。この場合、本サービスによれば、登録された設備や家電等についての保証書等のデータを自動的に生成し、生成された保証書等のデータがユーザUに自動送信されるようにすることもできる。
【0082】
また、損害保険のエキスパートによるダイヤルサービスを提供することができる。これにより、住宅トラブルが生じた際、その状況を所定の入力フォームに入力するだけで、サーバ1に集積された類似の過去の事例を参照することができる。
また、保障内容を含む保険契約の内容やWEB証券等を、サーバ1に登録することができる。これにより、保険契約者としてのユーザUは、ユーザ専用アプリを用いて、自身が契約している保険の具体的な補償内容やWEB証券等を容易に閲覧したり確認したりすることができる。
【0083】
また、上述の実施形態における謝礼としてポイント以外にも、ポイントサービスとして、所定の条件を満たしたユーザUに対してポイントが付与されるようにすることもできる。
具体的には例えば、ユーザ専用アプリの初回ログイン時、各種記念日(例えば誕生日、出産時、住宅の引き渡し日に応答する日等)の到来時、所定の通知の開封時等の条件を満たしたユーザUに対してポイントが付与されるようにすることができる。付与されたポイントは、商品に交換することもできる。
また、法人企業に対して、従業員向けの福利厚生サービス商品のサービスメニューとして商品化させることもできる。
また、サービス提供者Gの提携企業毎に専用のポイント付与条件を設定できるようにして、例えば提携企業の夫々のマーケット(例えばリフォーム、飲食店、各種サービス等)で、専用のポイントを利用できるようにすることもできる。
【0084】
また、本サービスに関連するサービスとして、医療に関する情報を電話で案内するサービス(以下、「医療案内ダイヤルサービス」と呼ぶ)を提供することができる。これにより、ユーザは、例えば住宅トラブルに伴ってケガをしたような場合に、医療に関する電話相談を容易に行うことができる。
また、ユーザ専用アプリのGPS機能と、医療案内ダイヤルサービスとを連携させることにより、病院や診療所の案内を容易化させることもできる。
また、医療案内ダイヤルサービスでは、コールセンタとのビデオ通話を行うことができる。これにより、音声通話の相談よりも適切かつ無駄のない相談を行うことができる。また、その際、簡易な診療行為を行うこともできる。さらに、処方箋または処方薬の配送を手配こともできる。
【0085】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0086】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0087】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される(図示せず)リムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0088】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0089】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図11のサーバ1)は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
ユーザ(例えば
図2のユーザU)の住宅に関するトラブル、及び当該トラブルにより生じた損害に関する情報を少なくとも含む第1情報(例えば
図2の対応情報)を取得する取得手段(例えば
図11の取得部101)と、
前記取得手段により取得された前記第1情報を集積させて管理する管理手段(例えば
図11の情報管理部102)と、
前記管理手段により管理されている前記第1情報を少なくとも含む第2情報(例えば対応情報)を、前記トラブル及び前記損害に関する専門的な知識を備える有識者(例えば
図2の保険代理店Eb)に提示する第1提示手段(例えば
図11の提示部103)と、
を備える。
【0090】
これにより、取得手段により取得され、管理手段により管理されている第1情報が第1提示手段によって有識者に提示されるので、有識者は、住宅に関するトラブルを解消しようとするユーザを支援するために必要となる情報を容易に取得することができる。
【0091】
また、前記第1提示手段により提示された前記第2情報に基づいて生成された、前記有識者による前記ユーザを支援するための第3情報(例えば
図2のアドバイス情報)を取得し、当該第3情報を前記ユーザに提示する第2提示手段(例えば
図11の提示部103)をさらに備えることができる。
【0092】
これにより、第2提示手段が第3情報をユーザに提示するので、保険や保証等に関する知識をほとんど有していない契約者であっても、損害等に対し、適切となる保険金や保証に関する請求等を容易に行えるようになる。
【0093】
また、前記第1情報には、前記トラブル又は前記損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを含めることができる。
【0094】
これにより、有識者は、トラブル又は損害の具体的状況等を示す撮像画像のデータを参照することができる。その結果、有識者は、当該撮像画像のデータからトラブルの状況を容易に把握することができるので、適切かつ正確な情報をユーザに提供することが可能となる。
【0095】
また、前記第1情報に基づいて生成された、前記トラブル又は前記損害に対する所定の保険金又は保証のうち少なくとも一方の請求に必要となる第4情報(例えば
図2の損害報告情報)を提示する第3提示手段(例えば
図11の提示部103)をさらに備えることができる。
【0096】
これにより、第3提示手段が第4情報を提示するので、トラブル又は損害に対する所定の保険金又は保証のうち少なくとも一方の請求を容易に行うことが可能になる。
【0097】
また、前記第1情報に基づいて生成された、前記トラブルを原状回復させるために必要となる額の見積条件を提示する第4提示手段(例えば
図11の提示部103)をさらに備えることができる。
【0098】
これにより、第4提示手段が見積条件を提示するので、見積額の算出の依頼を容易に行うことが可能となる。その結果、損害の報告を円滑に行うことが可能となる。また、ユーザにとって信頼できる者、またはユーザの住宅について責任を負うべき者による対応を促すことが可能となるので、住宅のトラブルを原状回復させる際、工事上のトラブルが生じることを避けることができる。
【0099】
また、前記第1情報の提供元となった者に対し、所定の謝礼(例えば
図2の本サービスポイント)を供与する供与手段(例えば
図11のポイント管理部104)をさらに備えることができる。
【0100】
これにより、供与手段がユーザに所定の謝礼を供与するので、例えば保険金を請求した事例を利用することに協力したユーザに対して、所定の謝礼を供与することが可能となる。その結果、利用可能な事例の数が増えることが期待できる。さらに、保険に対する適切な情報を提供してもらうことで、適切かつ確実に保険金の支払いを受けることができるということを社会に広めることができるので、ユーザの数が増えることが期待できる。その結果、保険内容に関する適切で正確な情報を提供してもらえるユーザが増えることが期待できる。
【符号の説明】
【0101】
1:サーバ、2,2-1乃至2-n:ユーザ端末、3:業者端末、4:提供者端末、5:保険会社端末、6:代理店端末、7:保証会社等端末、8:住宅会社等端末、11:CPU、12:ROM、13:RAM、14:バス、15:入出力インターフェース、16:入力部、17:出力部、18:記憶部、19:通信部、20:ドライブ、30:リムーバブルメディア、101:取得部、102:情報管理部、103:提示部、104:ポイント管理部、181:ユーザDB、182:トラブルDB、P:システム管理者、U,U1乃至Un:ユーザ、V:トラブル対応業者、G:サービス提供者、E:有識者、Ea:保険会社、Eb:保険代理店、Ec:保証会社等、H:住宅会社等、SS:サービスにおけるステップ、N:ネットワーク