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特許7522584出発地と独立したアクセスマップを生成するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】出発地と独立したアクセスマップを生成するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20240718BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240718BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20240718BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
G01C21/34
G01C21/26 P
G08G1/0969
G09B29/00 Z
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020093035
(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公開番号】P2020193973
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-04-07
(31)【優先権主張番号】19305694.2
(32)【優先日】2019-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】16/824,930
(32)【優先日】2020-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジュッタ ウィラマウスキ
(72)【発明者】
【氏名】アントニエッタ グラッソ
(72)【発明者】
【氏名】イヴ オペノ
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル ラングレ
【審査官】宮本 礼子
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-124582(JP,A)
【文献】国際公開第2009/060537(WO,A1)
【文献】特開2001-343892(JP,A)
【文献】特開2009-162569(JP,A)
【文献】特開2017-182171(JP,A)
【文献】特開2006-275918(JP,A)
【文献】特開2002-005676(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-25/00
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と独立した、移動目的地に到達するためのアクセスマップの生成方法であって、
1つ以上のプロセッサによって、移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択するステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して前記移動目的地のアクセスルートを決定するステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記決定されたアクセスルートのうちの少なくとも一部が通過する交差点を羅列するステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記羅列された交差点のそれぞれに対して、前記決定されたアクセスルートのうちの任意のアクセスルートが前記羅列された交差点を過する確率を決定するステップと、
前記羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定するステップと、
前記羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)セットを決定するステップと、
前記POIセットの各POIの品質スコアを決定するステップであって、POIの品質スコアは、方向設定を容易にする該当のPOIの効用性を反映する、ステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記各POIの品質スコア、前記羅列された交差点の前記複雑性スコアおよび前記羅列された交差点の確率に基づいて前記POIセットからPOIを選択するステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記アクセスルートおよび前記選択されたPOIを含むアクセスマップを生成するステップと、
1つ以上のプロセッサによって、前記アクセスマップを出力するステップとを含み、
前記アクセスマップを出力するステップは、
前記アクセスマップをコンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示するステップおよび前記コンピューティングデバイスのスピーカーを介して前記アクセスマップの情報を出力するステップのうち少なくとも1つを含む、アクセスマップの生成方法。
【請求項2】
前記アクセスポイントのセットを選択するステップは、
前記移動目的地の周囲領域の前記フォーカスゾーンにあるすべてのアクセスポイントを羅列するステップと、
前記フォーカスゾーン内の前記アクセスポイントの品質スコアをそれぞれ決定するステップであって、アクセスポイントの品質スコアは、前記移動目的地にナビゲートするユーザーに対する前記アクセスポイントの関連性を示す、ステップと、
前記アクセスポイントのセットとして最も高い品質スコアを有する事前決定された数のアクセスポイントを選択するステップとを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項3】
前記品質スコアを決定するステップは、
前記アクセスポイントに到達できる輸送タイプ、前記アクセスポイントと前記移動目的地との間の距離、および前記アクセスポイントが公共交通機関である場合、前記アクセスポイントに到達できる公共交通機関の路線の数に基づいて、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップを含む、請求項2に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項4】
前記品質スコアを決定するステップは、
前記アクセスポイントに到達できる輸送タイプ、前記アクセスポイントと前記移動目的地との間の距離、および前記アクセスポイントが駐車施設である場合、前記駐車施設の車両収容能力に基づいて、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップを含む、請求項2に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項5】
前記アクセスポイントの品質スコアを決定するステップは、
前記アクセスポイントに到達するために利用可能な輸送タイプに基づいて、前記アクセスポイントの前記品質スコアを決定するステップを含む、請求項2に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項6】
前記決定されたアクセスルートのうちの任意のアクセスルートが前記羅列された交差点を過する確率を決定するステップは、
前記交差点を通過するアクセスルートの数と前記フォーカスゾーンのアクセスルートの総数の比率に基づいて、前記確率を設定するステップを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項7】
前記羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップは、
前記羅列された交差点での道路の数および前記交差点での方向変更の必要性に基づいて、前記羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項8】
前記羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップは、
前記羅列された交差点でのアウトバウンドアクセスルートが、前記羅列された交差点に到達するのに使用されるインバウンドアクセスルートに対して事前決定された角度より小さい角度を形成するか否かに基づいて、前記羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項9】
前記羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿ってPOIセットを決定するステップは、
前記羅列された交差点の事前決定された距離内に位置する建物を、前記POIセットに追加するステップを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項10】
前記建物の品質スコアを決定するステップは、
前記建物の突出性スコアに基づいて前記建物の品質スコアを決定するステップを含み、
前記方法は、前記建物の特性に基づいて前記建物の突出性スコアを決定するステップをさらに含む、請求項9に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項11】
建物正面の長さ、前記正面の最近接ポイントと前記羅列された交差点との間の距離及び前記建物の高さに基づいて、前記建物の突出性スコアを決定するステップをさらに含む、請求項10に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項12】
前記POIの品質スコアを決定するステップは、
前記POIの突出性スコアに基づいて前記POIの品質スコアを決定するステップを含み、
前記方法は、前記POIのタイプに基づいて前記POIの突出性スコアを決定するステップをさらに含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項13】
前記アクセスマップを生成するステップは、
メモリに格納された事前決定されたPOIを前記アクセスマップに追加するステップをさらに含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項14】
前記アクセスマップを生成するステップは、
前記事前決定されたPOIのグラフィック表現を前記アクセスマップに追加するステップをさらに含む、請求項13に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項15】
前記羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿ってPOIセットを決定するステップは、
前記羅列された交差点から事前決定された距離内のすべてのPOIを羅列するステップと、
前記羅列された交差点のアウトバウンドアクセスルート周囲のバウンディングボックスを決定するステップであって、前記バウンディングボックスは、前記羅列された交差点からの可視範囲に対応する事前決定された長さおよび前記アウトバウンドアクセスルートの各側面に建物を含むように事前決定された幅を有する、ステップと、
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち一部を選択するステップと、
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択された一部の品質スコアを決定するステップと、
前記POIセットに対する品質スコアに基づいて前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択された一部からPOIを選択するステップとを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項16】
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択された一部の品質スコアを決定するステップは、
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択された一部が前記交差点のインバウンドルート、前記交差点のアウトバウンドルートまたは前記交差点の他のタイプのルートに位置するか否かに基づいて、前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを決定するステップを含む、請求項15に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項17】
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを決定するステップは、
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものが前記交差点のアウトバウンドルートに位置する場合、前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択されたものの品質スコアを第1のスコアに設定するステップと、
前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものが前記交差点のインバウンドルートに位置する場合、前記バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち前記選択されたものの品質スコアを第2のスコアに設定するステップとを含み、
前記第1のスコアは、前記第2のスコアより大きい、請求項16に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項18】
前記POIの品質スコアに基づいて、前記各POIセットからPOIを選択するステップは、
上位k個の品質スコアを有するk個のPOIを選択するステップを含み、
前記kは、2より大きい整数である、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項19】
前記アクセスマップを生成するステップは、
前記アクセスマップ上の前記アクセスルートおよび前記選択されたPOIを示すステップと、
前記アクセスマップ上の前記移動目的地を示すステップと、
前記アクセスマップ上の輸送アクセスポイントを示すステップと、
1つ以上の前記アクセスルートを通過するルートを強調表示するステップと、
1つ以上の前記アクセスルートを通過しないルートは強調表示しないステップとを含む、請求項1に記載のアクセスマップの生成方法。
【請求項20】
出発地と独立した、移動目的地に到達するためのアクセスマップを生成するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合、機能を遂行するコードを含むメモリを含み、前記機能は、
移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択することと、
前記選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地のアクセスルートを決定することと、
前記決定されたアクセスルートのうちの少なくとも一部が通過する交差点を羅列することと、
前記羅列された交差点のそれぞれに対して、前記決定されたアクセスルートのうちの任意のアクセスルートが前記羅列された交差点を過する確率を決定することと、
前記羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定することと、
前記羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)セットを決定することと、
前記POIセットの各POIの品質スコアを決定することであって、POIの品質スコアは、方向設定を容易にする該当のPOIの効用性を反映することと、
前記各POIの品質スコア,前記羅列された交差点の前記複雑性スコアおよび前記羅列された交差点の確率に基づいて、POIセットからPOIを選択することと、
前記アクセスルートおよび前記選択されたPOIを含むアクセスマップを生成することと、
前記アクセスマップを出力することとを含み、
前記アクセスマップを出力することは、
前記アクセスマップをコンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示することおよび前記コンピューティングデバイスのスピーカーを介して前記アクセスマップの情報を出力することのうち少なくとも1つを含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2019年5月29日に出願されたEP19305694.2の優先権を主張する。参照された出願の全体開示内容は、参照として本明細書に含まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明の分野は、デジタルマップの生成に関するものである。より詳細には、本発明は、出発位置を特定する必要がなく、(例えば、複雑な交差点を明確にすることによって)方向設定およびルート検索を容易にするために、関心ポイント(POI、Points of Interest)を使用して任意の目的地に対するアクセスマップを生成するためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
関心ポイントまたはPOI(Points of Interest)は、ランドマークを含み、方向設定およびルート検索に役立つ要素である。一般的に、ランドマークを使用してルート案内ガイダンスを提供し、アクセスマップにランドマークを表示する。POIは、移動中の人が慣れていない環境に対して頭の中で事前に描くことができるよう助け、該当する環境において困難または不確実な部分を認知的に克服できるように準備することを助けることができる。また、都市を知っている人にとっては、マップでPOIを認識することが目的地の位置を把握するのに役に立つ。したがって、ナビゲーションのサポートにおいて適切なランドマークを正しく選択して統合することが重要である。
【0004】
POIが人とのコミュニケーションにおいて有する重要な役割を考慮すると、ナビゲーションのサポートを「人間化」するためにランドマークをプログラミング方式で活用することを目的とする、自動化されたナビゲーションのサポート領域が、最近では重要な研究分野として発展している。
【0005】
目的地に対するナビゲーションのサポートは、特定の位置から来たユーザーに目的地に到達する方法に関する情報を提供したり、または地域内のランダムなユーザーに目的地に到達する方法に関する情報を含むアクセスマップを提供したりすることによって、提供されることができる。これは、一般的にPOIを広告しようとするPOI名所の所有者に該当することもできる。
【0006】
ナビゲーションのサポートは、さまざまなスケールで提供されることができる。目的地の状況に関する概略的な情報を提供する高レベル(つまり、精度の低いレベル)から開始して、実用的で活用可能な、より詳細なレベルまでに連続的に変更できる。したがって、アクセスマップ内で異なるレベルの詳細情報が必要である。
【0007】
目的地の周辺では、より多くの詳細情報が必要になることに対し、長い同質的セグメント(例えば、高速道路上での長距離)に対しては、より少ない詳細情報が必要である。互いに異なるレベルの精度を使用して統合することは、プログラミング方式で遂行するのが難しい。アクセスマップは、同質的で単一のスケールで領域を表示する地理表示マップから一般的に生成される。地理表示マップは、スケールによって道路、緑地帯、競技場および教会などの主な建物などに対応する構造物を選択的に含むことができる。スケールが増加するによって、より多くの詳細事項およびレストランや商店などの商業POIが含まれることができる。
【0008】
ユーザーが目的地の位置を把握できるようにマップに含まれる要素の最適なセットを選択することは難しい。あまりにも多くの要素が選択される場合、マップで混乱が発生し、ユーザーを関連要素から遠ざけることができる。一方、関連要素は、自動的に選択されないことがあるため、マップに含まれずに漏れることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
POIセットでアクセスマップを改善するために、重要な位置が識別されると、該当する位置を最も明確に区分する最適のPOIセットが選択されて、マップに追加されることができる。このため、POI典型性、単一性、耐久性、可視性または特定の輸送方式やユーザーに対する関連性などの多様なパラメータが使用されることができる。これらのPOIは、それぞれの(例えば、視覚)インスタンスに関する詳細情報に基づいて識別されたり、または決定ポイント、その構成およびPOIカテゴリーに対するPOI位置に基づいて計算された類似性に基づいて識別されたりすることができる。
【0010】
本発明の目的は、目的地に対するアクセスマップを生成する方法を提供することである。アクセスマップは、ユーザーが出発する出発地に関する表示がなくても、誰でも目的地まで多様な距離で使用することができる。本開示で提案された方法は、従来技術で提案されたアプローチの欠点の全部または少なくとも一部を解決する。ルートの簡素化および選択された関連POIの使用をすべて可能にする。ユーザーの方向設定を容易にし、複雑な交差点を明確にする。このために、本開示の一側面によると、関心ポイント(POI)を含め、任意の目的地に対するアクセスマップを生成するコードを実行する1つ以上のプロセッサを利用する方法が提案される。
【0011】
出発地を指定する必要がなく、代わりにアクセスポイント(例えば、バス停留所、駐車場、地下鉄駅、鉄道駅、空港、自転車スタンド、ゴンドラ駅などの輸送方式を変更できる施設)およびユーザーを移動目的地に案内するためのアクセスルートに依存する。アクセスルートは、フォーカスゾーン(例えば、移動目的地の周囲領域を識別する区域)の内部および外部のアクセスポイントを通過するルートに該当することができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一実施例において、出発地と独立した移動目的地に到達するためのアクセスマップを生成する方法が説明される。本方法は、1つ以上のプロセッサによって、移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択するステップと、1つ以上のプロセッサによって、選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地のアクセスルートを決定するステップと、1つ以上のプロセッサによって、決定されたアクセスルートが通過する交差点を羅列するステップと、1つ以上のプロセッサによって、羅列された交差点のそれぞれに対して、アクセスルートが羅列された交差点を通過する確率を決定するステップと、羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定するステップと、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)のセットを決定するステップと、およびPOIセットの各POIの品質スコアを決定するステップ-品質スコアは、方向設定を容易にする該当のPOIの効用性を反映する-と、1つ以上のプロセッサによって、それぞれのPOIの品質スコアに基づいてPOIセットからPOIを選択するステップと、1つ以上のプロセッサによって、アクセスルートおよび選択されたPOIを含むアクセスマップを生成するステップと、および1つ以上のプロセッサによって、アクセスマップを出力するステップとを含む。
【0013】
一実施例において、出発地とは独立して移動目的地に到達するアクセスマップを生成するためのシステムが説明される。システムは、1つ以上のプロセッサ、および1つ以上のプロセッサによって実行される場合、機能を遂行するコードを含むメモリを含む。該当する機能は、移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択することと、選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地のアクセスルートを決定することと、決定されたアクセスルートが通過する交差点を羅列することと、羅列された交差点のそれぞれに対して、羅列された交差点をアクセスルートが通過する確率を決定することと、羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定することと、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)のセットを決定することと、およびPOIセットの各POIの品質スコアを決定すること-POIの品質スコアは、方向設定を容易にする、該当のPOIの効用性を反映する-と、POIの品質スコアに基づいてPOIセットからPOIをそれぞれ選択することと、アクセスルートおよび選択されたPOIを含むアクセスマップを生成することと、およびアクセスマップを出力することとを含む。
【0014】
本開示内容の追加的な適用分野は、詳細な説明、請求の範囲及び図面から明らかになるものである。詳細な説明および特定の例は、単に例示のためのものであり、本開示の範囲を制限しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の目的、特徴および利点は、添付図面と関連して記述された本発明の例示的な実施例に関する以下の詳細な説明を通じて明らかになるものである。
図1】本発明に係る方法が遂行され得る例示的なアーキテクチャを示す図である。
図2】アクセスマップを生成するのに使用される例示的な方法を示す図である。
図3】本方法によって生成されたアクセスマップの例示を示す図である。
図4】フォーカスゾーン内のアクセスポイントを選択するのに使用される例示的な方法を示す図である。
図5】POIを評価するために使用される例示的な方法を示す図である。
図6】最適のPOIを選択するのに使用される方法の例示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<発明の概要>
したがって、コードを実行する1つ以上のプロセッサを使用して、出発地とは独立的に、または出発地とは関係なく、移動目的地に到達するためのアクセスマップを生成する方法が提案される。この方法は、a)移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択するステップと、b)選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地内部および外部のアクセスルートを計算するステップと、c)計算されたアクセスルートが通過する交差点を羅列するステップと、d)それぞれの羅列された交差点に対して、i)羅列された交差点をアクセスルートが通過する確率を評価し、少なくとも1つの複雑性レベルを計算するステップと、ii)羅列された交差点を通過する道路に沿ってPOIセットを決定し、POIセット内のそれぞれのPOIの品質スコアを計算するステップ-POIセット内のそれぞれのPOIに対するスコアは、方向設定の有用性を評価して付けられる-と、iii)品質スコアに基づいて、POIセットからPOIを選択するステップと、e)アクセスルートおよび選択されたPOIを含むアクセスマップを生成するステップと、f)生成されたアクセスマップを出力するステップとを含む。
【0017】
このために、アクセスポイントのセットを選択するステップa)は、i)目的地周囲のフォーカスゾーン内の既存のアクセスポイントを羅列するステップと、ii)ランダムなフォーカスゾーン内のそれぞれのアクセスポイントに対して、アクセスポイントに関連する多様なパラメータの関数としてユーザーとの関連性を特徴づける品質スコアを計算するステップと、iii)品質スコアに基づいて、最も高いスコアのアクセスポイントを選択するステップとをさらに含むことができる。
【0018】
スコアの計算は、パラメータの関数に該当することができ、パラメータは、例えば、アクセスポイントに到達できる輸送タイプ、目的地までのアクセスポイントの距離およびアクセスポイントが公共交通機関である場合、到達できる輸送路線の数、またはアクセスポイントが駐車施設である場合、その収容能力などを含むことができる。
【0019】
また、アクセスポイントは、アクセスポイントに到達できる輸送タイプに応じて分類されることができ、関連性があると見做される各輸送タイプに対して、少なくとも1つのアクセスポイントがステップa)のii)において選択される。
【0020】
所定の実施例において、少なくとも1つのアクセスルートが任意の交差点を通過する確率は、交差点を介して移動するアクセスルートの数とフォーカスゾーンの総アクセスルートの数の比率で計算される。
【0021】
任意のアクセスルートに対して、交差点の複雑性スコアは、パラメータの関数として計算されることができ、パラメータは、交差点での道路の数、交差点での方向変更の必要性を少なくとも含む。
【0022】
パラメータは、少なくとも1つの混雑した道路の存在を含むことができる。混雑した道路は、アクセスルートのアウトバウンド道路と任意のしきい値より小さい角度を形成する、アクセスルートのアウトバウンド道路付近の道路に該当することができる。
【0023】
本方法は、建物に該当したり、建物に位置したりするPOIの品質スコアを計算するステップをさらに含むことができる。品質スコアは、マップ上の建物正面の長さ、建物正面の最近接ポイントと交差点との間の距離、建物の高さを含むパラメータに基づいた突出性スコアの関数に該当する。
【0024】
さらに、POIは、互いに異なるタイプに分類されることができ、突出性スコアは、POIのタイプに割り当てられることができ、一タイプに属する任意のPOIの品質スコアは、POIの少なくとも1つのタイプに割り当てられた突出性スコアの関数である。
【0025】
また、任意の交差点に対するPOIの選択は、サブステップを介して遂行されることができる。サブステップは、交差点から任意の距離内にあるすべてのPOIを羅列するステップと、アクセスルートのアウトバウンド道路周囲のバウンディングボックスを計算するステップ-バウンディングボックスは、交差点からの可視範囲に対応する任意の長さおよび道路の各側面に建物を含む任意の幅を有する-と、バウンディングボックス内のPOIを選択するステップと、POIの突出性スコアに加重値を乗じて品質スコアを計算するステップと、品質スコアに基づいてPOIを選択するステップとを含む。
【0026】
POIの品質スコアを計算するために、POIの突出性スコアに適用される加重値は、POIがインバウンド道路、アウトバウンド道路、または交差点の他の道路に位置するか否かに依存し、加重値は、アクセスルートのアウトバウンド道路に位置したPOIに利益を与えたり、アクセスルートに属しないPOIに不利益を与えたりするのに利用される。
【0027】
マップに表示されるPOIの選択は、POIの数がユーザー仕様に到達するまで、次のステップを繰り返して遂行されることができる。該当するステップは、少なくとも1つのアクセスルートを通過するすべての交差点を含む交差点リストから開始されることができ、(1)マップでPOIの品質スコアを正規化するステップと、(2)マップでリスト内の交差点の複雑性スコアを正規化するステップと、(3)POIが表示されるそれぞれの交差点に対して、交差確率、正規化された交差点の複雑性および正規化された品質スコアの積を合算するステップと、(4)合計が最も高いPOIを選択してマップに表示するステップと、(5)交差点リストから選択されたPOIに関連する交差点を除去するステップと、(6)ステップ(1)に戻るステップとを含む。
【0028】
本方法は、アクセスルートおよび関連したPOIを含むアクセスマップを生成するための方法であって、マップ上の目的地を表示するステップと、選択されたPOIをマップ上に示し、POIの特性に関する情報を追加するステップと、マップ上の選択された輸送アクセスポイントを表示するステップと、通過しない道路、POIではない公園や広場のようにマップで使用されない特徴を背景に表示するステップと、少なくとも1つのアクセスルートを通過する道路を強調表示するステップと、少なくとも1つの選択された輸送アクセスポイントを通過するフォーカスゾーンの輸送路線を強調表示するステップと、主なアクセスポイントをフォーカスゾーン内部の選択された輸送アクセスポイントに連結するときに、フォーカスゾーン外部の輸送路線を強調表示するステップとをさらに含む。
【0029】
補充的な側面によると、本発明は、ユーザーフレンドリーまたは人間化(humanized)されたアクセスマップを生成するために、前述した側面による方法を実行するためのコード命令語を含むコンピュータプログラム製品、および人間化されたアクセスマップを生成するためのコード命令語を含むコンピュータプログラム製品が格納されたコンピュータで読み取り可能な媒体を含む。
【0030】
一実施例において、出発地と独立した移動目的地に到達するためのアクセスマップを生成する方法が説明される。本方法は、1つ以上のプロセッサによって、移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択するステップと、1つ以上のプロセッサによって、選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地のアクセスルートを決定するステップと、1つ以上のプロセッサによって、決定されたアクセスルートが通過する交差点を羅列するステップと、1つ以上のプロセッサによって、羅列された交差点のそれぞれに対して、アクセスルートが羅列された交差点を通過する確率を決定するステップと、羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定するステップと、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)のセットを決定するステップと、およびPOIセットの各POIの品質スコアを決定するステップ-品質スコアは、方向設定を容易にする該当のPOIの効用性を反映する-と、1つ以上のプロセッサによって、それぞれのPOIの品質スコアに基づいてPOIセットからPOIを選択するステップと、1つ以上のプロセッサによって、アクセスルートおよび選択されたPOIを含むアクセスマップを生成するステップと、および1つ以上のプロセッサによって、アクセスマップを出力するステップとを含む。
【0031】
他の実施例において、アクセスポイントのセットを選択するステップは、移動目的地周囲のフォーカスゾーンにあるすべてのアクセスポイントを羅列するステップと、フォーカスゾーン内の各アクセスポイントの品質スコアを決定するステップ-アクセスポイントの品質スコアは、移動目的地にナビゲートするユーザーに対するアクセスポイントの関連性を示す-と、およびアクセスポイントのセットとして最も高い品質スコアを有する事前決定された数のアクセスポイントを選択するステップとを含む。
【0032】
他の実施例において、品質スコアを決定するステップは、アクセスポイントに到達できる輸送タイプ、アクセスポイントと移動目的地との間の距離、およびアクセスポイントが公共交通機関である場合、アクセスポイントに到達できる公共交通機関の路線の数に基づいて、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップを含む。
【0033】
他の実施例において、品質スコアを決定するステップは、アクセスポイントに到達できる輸送タイプ、アクセスポイントと移動目的地との間の距離、およびアクセスポイントが駐車施設である場合、駐車施設の車両収容能力に基づいて、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップを含む。
【0034】
他の実施例において、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップは、アクセスポイントに到達するために利用可能な輸送タイプに基づいて、アクセスポイントの品質スコアを決定するステップを含む。
【0035】
他の実施例において、アクセスルートが羅列された交差点を通過する確率を決定するステップは、交差点を介して移動するアクセスルートの数とフォーカスゾーンのアクセスルートの総数の比率に基づいて、確率を決定するステップを含む。
【0036】
他の実施例において、複雑性スコアを決定するステップは、羅列された交差点での道路の数、および交差点での方向変更の必要性に基づいて、羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップを含む。
【0037】
他の実施例において、羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップは、羅列された交差点でのアウトバウンドアクセスルートが、羅列された交差点に到達するのに使用されるインバウンドアクセスルートに対して事前決定された角度より小さい角度を形成するか否かに基づいて、羅列された交差点の複雑性スコアを決定するステップを含む。
【0038】
他の実施例において、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿ってPOIセットを決定するステップは、羅列された交差点から事前決定された距離内に位置する建物を、POIセットに追加するステップを含む。
【0039】
他の実施例において、建物の品質スコアを決定するステップは、建物の突出性スコアに基づいて建物の品質スコアを決定するステップを含み、本方法は、建物の特性に基づいて建物の突出性スコアを決定するステップをさらに含む。
【0040】
他の実施例において、本方法は、建物正面の長さ、建物正面の最近接ポイントと羅列された交差点との間の距離、および建物の高さに基づいて建物の突出性スコアを決定するステップをさらに含む。
【0041】
他の実施例において、POIの品質スコアを決定するステップは、POIの突出性スコアに基づいてPOIの品質スコアを決定するステップを含み、本方法は、POIのタイプに基づいてPOIの突出性スコアを決定するステップをさらに含む。
【0042】
他の実施例において、アクセスマップを生成するステップは、メモリに格納された事前決定されたPOIをアクセスマップに追加するステップをさらに含む。
【0043】
他の実施例において、アクセスマップを生成するステップは、事前決定されたPOIのグラフィック表現をアクセスマップに追加するステップをさらに含む。
【0044】
他の実施例において、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿ってPOIセットを決定するステップは、羅列された交差点から事前決定された距離内のすべてのPOIを羅列するステップと、羅列された交差点のアウトバウンドアクセスルート周囲のバウンディングボックスを決定するステップ-バウンディングボックスは、羅列された交差点からの可視範囲に対応する事前決定された長さおよびアウトバウンドアクセスルートの各側面に建物を含むように事前決定された幅を有する-と、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち一部を選択するステップと、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択された一部の品質スコアを決定するステップと、POIセットに対する品質スコアに基づいてバウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択された一部からPOIを選択するステップとを含む。
【0045】
他の実施例において、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択された一部の品質スコアを決定するステップは、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択された一部が交差点のインバウンドルート、交差点のアウトバウンドルート、または交差点の他のタイプのルートに位置するか否かに基づいて、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを決定するステップを含む。
【0046】
他の実施例において、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを決定するステップは、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものが交差点のアウトバウンドルートに位置する場合、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを第1のスコアに設定するステップと、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものが交差点のインバウンドルートに位置する場合、バウンディングボックス内に羅列されたPOIのうち選択されたものの品質スコアを第2のスコアに設定するステップとを含む。
【0047】
他の実施例において、アクセスマップを出力するステップは、アクセスマップをディスプレイ上に表示するステップと、スピーカーを介してアクセスマップの情報を出力するステップとを含む。
【0048】
他の実施例において、POIの品質スコアに基づいてPOIセットからPOIをそれぞれ選択するステップは、POIセットから上位k個の品質スコアを有するk個のPOIを選択するステップを含み、kは2より大きい整数である。
【0049】
他の実施例において、アクセスマップを生成するステップは、アクセスマップ上のアクセスルートおよび選択されたPOIを示すステップと、アクセスマップ上の移動目的地を示すステップと、アクセスマップ上の輸送アクセスポイントを示すステップと、1つ以上のアクセスルートを通過するルートを強調表示するステップと、1つ以上のアクセスルートを通過しないルートは強調表示しないステップとを含む。
【0050】
一実施例において、出発地とは独立して移動目的地に到達するアクセスマップを生成するためのシステムが説明される。システムは、1つ以上のプロセッサ、および1つ以上のプロセッサによって実行される場合、機能を遂行するコードを含むメモリを含む。該当する機能は、移動目的地の周囲領域を識別するフォーカスゾーンでアクセスポイントのセットを選択することと、選択されたアクセスポイントのセット内の1つ以上のアクセスポイントを介して移動目的地のアクセスルートを決定することと、決定されたアクセスルートが通過する交差点を羅列することと、羅列された交差点のそれぞれに対して、羅列された交差点をアクセスルートが通過する確率を決定することと、羅列された交差点の少なくとも1つの複雑性スコアを決定することと、羅列された交差点を通過するアクセスルートに沿って関心ポイント(POI)のセットを決定することと、およびPOIセットの各POIの品質スコアを決定すること-POIの品質スコアは、方向設定を容易にする、該当のPOIの効用性を反映する-と、POIの品質スコアに基づいてPOIセットからPOIをそれぞれ選択することと、アクセスルートおよび選択されたPOIを含むアクセスマップを生成することと、およびアクセスマップを出力することとを含む。
【0051】
<発明の詳細>
本明細書に提示されたアクセスマップの生成方法は、ユーザーに任意の目的地ポイント(位置)に到達するためのアクセスマップを提供する。アクセスマップを使用すると、目的地点周囲のフォーカスゾーンでズーム効果を使用することができる。ズーム効果を使用する場合、全体マップでのコンテキストを維持するのと同時に、フォーカスゾーン(例えば、歩行者、自転車または車両のナビゲーションにおいて目的地からあまり離れていない(例えば、最後の1マイルまたは数マイルの)目的地の周囲領域)の案内に役立つ十分な情報がユーザーに提供されることができる。
【0052】
アーキテクチャおよび一般的な環境
本明細書において説明された方法は、図1に図示されたように、2つのサーバー(15、20)およびコンピューティングデバイス(10)を含むシステム構造で遂行されることができる。サーバー(15、20)およびコンピューティングデバイス(10)は、データの交換のために、インターネットのような無線および/または有線ネットワーク(30)を介して通信することができる。それぞれのサーバー(15、20)およびコンピューティングデバイス(10)は、データプロセッサ(11a、11c、11b)およびハードディスクのようなメモリ(12a、12c、12b)をそれぞれ含む。本明細書に説明された方法は、メモリに格納されたコードを実行することによって、1つ以上のプロセッサ(11a、11b、11c)のような1つ以上のプロセッサによって遂行されることができる。サーバー(15、20)およびコンピューティングデバイス(10)は、1つのプロセッサを含むものとして図示されているが、2つ以上のプロセッサが含まれることができる。
【0053】
サーバー(15)は、マップサーバーに該当することができ、例えば、OSM(Open Street Map)のようなAPI(application programming interface)によってアクセス可能な外部サービスであることができる。
【0054】
サーバー(20)は、アクセスマップを生成するために通信ネットワーク(30)を介してサーバー(15)から受信されたデータを使用するプロセッシングサーバーであることができる。
【0055】
コンピューティングデバイス(10)は、サーバー(20)と通信するランダムなデバイスであることができ、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、タブレット、ナビゲーションシステム(例えば、自動車や自転車に設置可能)、デジタルウォッチ、他のタイプのユーザーウェアラブルデバイスまたは他の適切なタイプのコンピューティングデバイスに該当することができる。コンピューティングデバイス(10)は、ユーザー(図1のユーザー13)によって任意のアクセスマップの生成を要請し、生成されたアクセスマップを格納し、マップを使用して目的地ポイントに到達する最終ユーザーに対するアクセスマップの(例えば、聴覚的および/または視覚的な)提供を管理するために使用されることができる。
【0056】
ユーザー(13)は、目的地ポイントへの案内(例えば、ナビゲーションの方向)のためのアクセスマップを生成しようとする個人であることができる。ユーザーは、最終ユーザー(例えば、顧客または訪問者)にアクセスマップを提供する必要がある商店、会社、博物館などのエンティティと作業することができる。目的地ポイントは、ユーザーによって選択され、コンピューティングデバイス(10)に入力されることができる。
【0057】
一実施例において、以下で提示されたアクセスマップの生成方法は、サーバー(20)および/またはコンピューティングデバイス(10)で動作する。代案的に、アクセスマップの生成は、コンピューティングデバイス(10)上で動作することができる。
【0058】
両サーバー(15、20)は、併合されることができる。さまざまな実施において、両サーバー(15、20)の機能は、スタンドアロンコンピューティングデバイス(10)に併合されることができる。
【0059】
アクセスマップは、すべてのユーザーに一般的な形態であることができる。つまり、アクセスマップは、ユーザーの出発位置およびユーザーの移動距離(即ち、ユーザーのスタート位置からユーザーの最終目的地)に関係なく、すべてのユーザーによって使用されることができる。アクセスマップは、出発位置なしに(独立的に)生成されることができる。
【0060】
アクセスマップの生成
アクセスマップを生成する方法(100)が図2に概略的に図示されている。この例示は、サーバー(20)の1つ以上のプロセッサによって遂行されることができる。
【0061】
本明細書で説明された道路は、輸送手段(例えば、自動車、バイク、自転車、ボート、ローラーブレード、スキーなど)を利用または利用しない歩行者および/または車両が、場所やPOIの間を移動できるようにする通路を意味することができる。道路には、距離、自動車道路、歩行者道路、スキーラン(ski run)、自転車道路、水路、これらの組み合わせが含まれる。交差点は、2つ以上の道路が通過する位置または領域を意味することができる(例えば、交差または通過地点の付近、上、下、横など)。交差点の複雑性スコアは、交差点の複雑性を示すスコア(値)であることができる。交差点の複雑性スコアは、交差点の道路の数、道路によって定義された幾何学的形態(geometry)および/または1つ以上の他の特性に基づいて決定されることができる。交差点は、複雑性スコアが増加するにつれてより複雑であることができ、その逆であることもできる。
【0062】
POIの品質スコアは、方向設定またはルート検索を容易にするためのPOIの関連性を示すスコア(値)を意味することができる。POIの品質スコアは、検討されたアクセスルートおよびアクセスルートが通過するPOIに直接近接した交差点に基づいて決定されることができる。例えば、2つ以上のアクセスルートが交差点を通過する場合、POIの品質スコアは、アウトバウンド道路に位置しないPOIのアクセスルートよりもアウトバウンド道路に位置したPOIのアクセスルートに対してもっと高いことができる。
【0063】
マップおよびパーティションの生成は、ステップ101で遂行される。ステップ101において、目的地(例えば、緯度および経度座標のような位置または名称)が受信され、目的地周囲のマップが検出される。目的地ポイントは、ユーザー(13)によってコンピューティングデバイス(10)を介してサーバー(20)に提供される。要請は、コンピューティングデバイス(10)を通じて生成される。要請が受信された場合、サーバー(20)は、サーバー(15)からマップデータだけでなく目的地ポイントを含むマップを取得する。
【0064】
その後、マップは、サーバー(20)によってフォーカスゾーン(または領域)およびフォーカスゾーン外部の残りのマップ部分に該当する2つの領域に分割されることができる。フォーカスゾーンは、目的地周囲の指定された半径(例えば、1km、2km、3km、5kmなど)の領域に決定される。
【0065】
都市地域の目的地に対するアクセスマップの場合、フォーカスゾーンは、目的地周囲の歩行距離(例えば、目的地周辺の100~999m乃至1~5km)に基づいて設定されることができる。代わりのアクセスマップは、国立公園、遺跡街、遊園地、スキーリゾートおよび自転車道路のような関心位置を含むことができる。フォーカスゾーンの半径は、目的地付近の活動およびユーザーがフォーカスゾーン内で経験できる予想輸送方式に基づいて決定されることができる。フォーカスゾーンの半径は、追加的または代案的に、1つ以上の他のパラメータに基づいて決定されることができる。フォーカスゾーンの例示的な半径が提供されるが、本出願は、フォーカスゾーンの他の数値および形状(例えば、フォーカスゾーンを形成する長方形の数値)にも適用されることができる。
【0066】
以下で説明された方法では、フォーカスゾーンでより高いレベルの詳細事項が考慮されることができる。
【0067】
フォーカスゾーン外部のマップの残り部分では、最終ユーザーが歩かず、例えば、公共交通機関、車両または自転車を利用して移動するため、より低いレベルの詳細事項(つまり、より少ない詳細事項)が提供される。
【0068】
アクセスポイントの選択は、ステップ102で遂行される。アクセスポイントは、中間地点として見做されることができ、ユーザー(例えば、訪問者)を案内するために使用される輸送方式の変更を可能にする施設であることができる。応用例として、ユーザーは、多様な輸送手段(例えば、バス、電車、地下鉄、自動車、自転車、歩行、飛行機、水上バス、フェリーなど)を使用して、該当するアクセスポイント(例えば、バス停留所、電車駅、地下鉄駅、空港、駐車場、駐輪場、フェリー船着場など)を介して移動する。例えば、輸送方式の変更は、公共手段(地下鉄、列車、路面電車、バス、飛行機、フェリーなど)、半プライベート手段(例えば、タクシー、相乗りなど)またはプライベート手段(例えば、自動車、自転車、歩行者など)から他の輸送方式への変更が行われることができる。
【0069】
また、都市地域の案内の他に、農村でのアクセスマップの生成のような応用例が考慮されることができる。そのような場合、アクセスポイントは、例えば車両によって最終ユーザーが到達できる目立つ場所であることができる。アクセスマップは、このようなアクセスポイントから目的地ポイントに到達できるように、最終ユーザーが望む道路を提供する。
【0070】
アクセスポイントの選択は、サーバー(20)によって遂行されることができ、ステップ102aでフォーカスゾーン内のアクセスポイントが選択されることができ、ステップ102bでフォーカスゾーン外部のアクセスポイントが選択されることができる。
【0071】
アクセスルートの決定は、ステップ103で遂行される。アクセスポイントが選択されると、サーバー(20)は、ユーザーが選択されたアクセスポイントからスタートして目的地ポイントに到達できるようにするアクセスルートを決定する。
【0072】
アクセスルートに内在された交差点の評価はステップ104で遂行される。アクセスルートが決定されると、サーバー(20)は、ルートが通過する交差点をマップで決定し、評価パラメータを計算する。例えば、評価パラメータは、交差する確率および/または複雑性スコアを含むことができる。評価パラメータは、交差点の周囲領域内のPOIを選択するために追加的に使用される。
【0073】
品質スコアは、ステップ105で決定/計算される。サーバー(20)は、フォーカスゾーン内の交差点の周囲領域内のPOIを選択し、該当するPOIの品質スコアを決定する。
【0074】
POIの選択は、ステップ106で遂行される。交差点の事前評価および計算されたPOIの品質スコアに基づいて、サーバー(20)は、アクセスマップに対してPOIのうち最も関連性の高い(例えば、ルート検索に最も有用な)POIを選択する。例えば、サーバー(20)は、上位M個の品質スコアを有するM個のPOIを選択することができ、ここでMは、1より大きい整数である。
【0075】
道路およびPOI仕様は、ステップ107で遂行される。初期マップに基づいて、目的地に到達するための関連性に応じて道路が追加、除去および/または強調表示され、選択されたPOIがアクセスマップに描かれる。目的地に連結される道路は、追加および強調表示されることができ、目的地から遠ざかる道路は、除去されることができる。
【0076】
アクセスマップの復帰は、ステップ108で遂行される。生成されたアクセスマップは、最終ユーザーに対する格納および管理のために、サーバー(20)によってコンピューティングデバイス(10)に返還(または転送)される。例えば、コンピューティングデバイス(10)は、それ自体または追加情報(例えば、広告、POIおよび交差点に関する詳細情報に対するハイパーリンクなど)を増加させることによって、ユーザーインターフェース上にアクセスマップを表示することができる。追加的にまたは代案的に、コンピューティングデバイス(10)は、1つ以上のスピーカーを介してアクセスマップに関する情報を聴覚的に出力することができる。
【0077】
図2の方法を使用して生成されたアクセスマップ(150)の例示が図3に図示されている。アクセスマップ(150)は、フォーカスゾーン(151)、目的地(152)、交差点(154)、選択されたPOI(156、緑色/第1の灰色の陰影のような第1のカラーで表示される)、事前決定されたPOI(157、青色/第2の灰色の陰影のような第2のカラーで表示される)、アクセスルート(158、赤色/第3の灰色の陰影のような第3のカラーで表示される)および例示的アクセスポイント(159、黄色/第4の灰色の陰影のような第4のカラーで表示される)を含む。
【0078】
図2に図示されたステップ102~107は、図3に図示された都市の距離/領域に対する例示的なアクセスマップにより詳細に説明されており、図4~6を追加的に参照する。
【0079】
アクセスポイントの選択
アクセスポイントのリストは、サーバー(15)から受信されたマップデータ内でサーバー(20)によって検出される。フォーカスゾーンおよびマップの残りの部分に対して維持されるアクセスポイントを決定するために、サーバー(20)によって2つの互いに異なるプロセスが遂行されることができる。
【0080】
フォーカスゾーンのアクセスポイントの選択は、ステップ102aで遂行される。図2に図示されたフォーカスゾーンに対して選択されたアクセスポイント(102a)を決定するために、サーバー(20)によって遂行される1つの方法が図4で提供される。
【0081】
ステップ201において、羅列することは、すべての既存のアクセスポイントを羅列し、フォーカスゾーンの輸送アクセスポイントに対応するアクセスポイントの中から選択することを含む。また、サーバー(20)は、アクセスポイントが停留所に該当する多様な公共交通機関の路線をマップデータから検出する。
【0082】
ステップ202において、併合は、同じタイプまたは異なるタイプの輸送タイプ(例えば、路面電車、バス、地下鉄など)の関連アクセスポイントを併合することを含む。アクセスポイントのタイプは、アクセスポイントが属する公共交通機関の路線によって定義される。同じタイプの関連アクセスポイントを併合するにおいて、例えば、同じ道路にある2つのバス停留所は、視覚(アクセス)マップで互いに近いものと表示される場合に併合されることができる。互いに異なる輸送タイプの関連アクセスポイントを併合するにおいて、例えば、2つの輸送タイプ間の連結が容易に行われ得る、同じ領域にあるバス停留所および路面電車停留場は、視覚マップで連結を示すために併合されることができる(例えば、輸送ハブと類似する)。
【0083】
これに関連し、同一または異なる輸送タイプに属し、同じ道路、交差点または領域に位置する、サーバー(20)によって検出された2つ以上のアクセスポイント間の距離は、事前決定された臨界距離(例えば、10~100メートル)と比較される。事前決定された臨界距離は、フォーカスゾーンの半径より小さい。2つのアクセスポイント間の距離が事前決定された臨界距離より小さい場合、2つのアクセスポイントが併合される。例えば、臨界距離は、マップの実際のズームレベルに基づいて設定されることができる。
【0084】
ステップ203において、評価することは、それぞれのアクセスポイントの品質スコアを決定/計算することによってアクセスポイントの関連性を評価することを含み、これは、ユーザーの選好度に基づいたり、ユーザーの行動(例えば、位置情報、輸送方法などを使用する行動)から学習され得たりすることができるパラメータの関数に該当する。多様な輸送タイプの相対的な重要性を反映するために、アクセスポイントのタイプが使用されることができる。例えば、地下鉄駅により大きい加重値が与えられることができる。路面電車停留場と駐車場、駐輪場区域およびバス停留所は、より少ない重要加重値が付与されることができる。また、アクセスポイントと目的地までの距離が考慮されることができる。例えば、アクセスポイントが目的地から遠ざかるほど、品質スコアがより低くなることができ、その逆も同様である。また、公共交通機関の場合、アクセスポイントを通過する路線(例えば、電車、バス、地下鉄など)の数が考慮されることができる。例えば、アクセスポイントを通過する路線の数が多いほど、該当するアクセスポイントの関連性スコアが高くなり、その逆も同様である。また、アクセスポイントの収容能力が考慮されることができる。例えば、駐車場の収容能力および/または駐輪場の収容能力が考慮されることができる。例えば、アクセスポイントの収容能力が大きいほど関連性スコアが高くなることができ、その逆も同様である。例えば、関連性(relevancy)スコアを計算するために、以下の式が使用されることができる。
【0085】
relevancy=(1/distance)×characteristic×type
【0086】
ここで、「characteristic」は、アクセスポイントの一部特徴に与えられたランダムな整数値であり、ユーザーの選好度を示すことができる。例えば、1つの電車路線だけ存在する電車駅には値1が与えられることができ、2つの電車路線が存在する電車駅には値2が与えられることができる。「type」は、アクセスポイントのタイプに与えられた整数値であり、ユーザーの選好度を示すことができる。例えば、電車駅には、駐車場(3)より高い値(4)が指定され得る。多様な実施において、関連性スコアを計算するための式は、輸送路線の数および/または路線の収容能力を含む。
【0087】
ステップ204において、分類は、最高点から最低点までの品質スコアに応じてアクセスポイントを分類する。
【0088】
ステップ205において、選択は、関連するタイプごとに少なくとも1つのアクセスポイントを選択することを含む。利用可能な多数の異なる輸送タイプがある場合、一部の輸送タイプは関連性のないものと見做されることができる(例えば、ある1つの輸送タイプが他の輸送タイプに比べて頻繁に使用されない場合)。このような関連性のない輸送タイプの場合、対応するハブ(またはアクセスポイント)として選択されない。
【0089】
それぞれのアクセスポイントのタイプに対して、選択されたアクセスポイントは、最も高い関連性スコアを有するアクセスポイントであることができる。事前決定された最大個数の選択されたアクセスポイントに到達するまで、関連スコアに応じて同じタイプの他のアクセスポイントが追加されることができる。選択されたアクセスポイントの最大数は、タイプごとに異なることができ、例えば、より少なく関連した輸送タイプ(例えば、駐車場)に対しては、制限的であることができる。
【0090】
ステップ206において調整することは、例えば、40%のマージンを有する最も遠くに選択されたアクセスポイントに対応するように、フォーカスゾーンを調整して、最終ユーザーに表示することを含む。
【0091】
フォーカスゾーン外部のアクセスポイントの選択は、ステップ102bで遂行される。サーバー(20)によって、追加のアクセスポイントは、ステップ102bにおいてフォーカスゾーンの外部で選択されることができる。目的地まで長距離を移動するユーザーは、鉄道駅や空港のようにより遠く離れた主なアクセスポイントを頻繁に通過する。
【0092】
アクセスマップは、目的地付近のあまり遠く離れていないフォーカスゾーンに到達して進入するために、遠方からこれらの主な輸送アクセスポイントを介して移動するユーザーにサービスを提供するために生成されることができる。このようなアクセスポイントを選択するために、本方法は、最寄りの鉄道駅、空港および高速道路(アクセスポイント)を探すことができる。しかし、フォーカスゾーンのアクセスポイントとは異なり、これらのアクセスポイントは、主にアクセスマップに表示するために選択されるだけであって、フォーカスゾーンにある場合を除いては、アクセスルートを決定するのには使用されない。
【0093】
アクセスルートの決定
図2に戻り、ステップ103において、フォーカスゾーンのアクセスポイントから目的地までのすべてのアクセスルートが決定される。これは、サーバー(20)上で具現されたOSM(Open Street Map)のためのOSRM(Open Source Routing Machine)のような移動計画アルゴリズムを使用して遂行されることができる。
【0094】
移動計画アルゴリズムがアクセスポイントから目的地までの2つ以上のアクセスルートを決定し、2つ以上のアクセスルートが距離または移動時間の側面でマージン内の同じ長さを有する場合、これらの多重アクセスルートは、後続のステップで共に使用されることができる。
【0095】
生成されたアクセスルートは、ユーザーがフォーカスゾーンで通過(例えば、交差したり、近くを通過したりすること)できる交差点の決定、および生成されたアクセスマップのアクセスルートを強調表示することのような2つの目的に寄与する。
【0096】
アクセスルートに内在された交差点の決定
本方法は、アクセスルートに沿って交差点にPOI情報を追加し、ナビゲーションをサポートするためのPOI情報を提供する。したがって、マップを通過するPOIの数は(多すぎるPOIを通じた)混乱を避けるために制限され得る。本方法は、マップに表示する交差点を選択するステップを含むことができる。これは、次のように遂行されることができる。つまり、交差点を通過する(または通過予定の)確率を計算するステップと、それぞれの交差点に対する複雑性スコアを計算することによって交差点の複雑性を評価するステップと、上位k個のスコアを有する交差点のうち一部を選択するステップによって遂行されることができ、kは1より大きい整数に該当する。
【0097】
交差確率の計算
少なくとも1つのアクセスルートでのそれぞれの交差点に対して、サーバー(20)は、交差点を通過する確率を決定する。それぞれのルートが同じ可能性を有するものと見做されると、確率は、交差点を通過するルートの数を考慮されたルート数の合計で割ったもので決定されることができ、これは次のように示すことができる。
【0098】
crossing probablity=(nb path going through crossing)/(total nb of path)
【0099】
ここで、「crossing probability」は、交差確率であり、「nb path going through crossing」は、交差ルートを通過するルートの数であり、「total nb of path」は、考慮されたルート数の合計である。多様な実施例において、アクセスルートがスタートするアクセスポイントのタイプに応じて確率に加重値が適用されることができる。例えば、最終ユーザーは、路面電車と車でより頻繁に移動するのに対し、バスや自転車ではあまり頻繁に移動しないことがある。したがって、事前に決定された加重値(値)がそれぞれのアクセスポイントのタイプに割り当てられることができる。
【0100】
交差複雑性の計算
各交差点は、i)交差点の物理的構成およびii)インバウンドおよびアウトバウンドルートにおける交差点の横断路のうち、少なくとも一部に基づいて難易度を有する。サーバー(20)は、以下のパラメータのうち1つ以上に基づいて、交差点の複雑性スコアを決定する:(1)交差点でのインバウンドおよびアウトバウンドルートの数;(2)交差点での方向変更の必要性;および(3)混雑ルートの存在。(3)に関連して、アウトバウンド道路周辺で他のルートが事前決定された角度(例えば、30度未満)で交差点を離脱する場合、行くべき方向と混同するリスクがあり得る。したがって、このような混雑ルートの存在は、交差点の複雑性スコアを増加させる。(1)に関連して、混雑ルートが存在すると、それに対応する混雑道路表示値は1に設定され、それ以外の場合は0に設定されることができる。例えば、6つのルートが含まれた交差点(例えば、混雑道路表示値=1)より3つのルートを含む交差点(例えば、混雑道路表示値=0)を理解するのがより複雑でないことができる。該当する値は、アクセスマップで考慮されたすべての交差点で観察されたルートの最大数によって正規化されることができる。(2)に関連して、交差点を直進することが方向変更の必要な場合よりも簡単であり、多くの追加情報を必要としないことができる。インバウンドルートからアウトバウンドルートに向かう方向が直線である場合、道路変更表示値が0に設定され、回転が必要な場合、1に設定されることができる。
【0101】
上述したパラメータを使用して、サーバー(20)は、次の式を利用して少なくとも1つのアクセスルートにおいてそれぞれの交差点に関する交差複雑性を決定することができる。
【0102】
complexity=normalized nbstreets×(1+directionChangeIndicator+confusingStreetIndicator)
【0103】
ここで、「complexity」は、交差点の複雑性スコアであり、「normalized nbstreets」は、考慮されたすべての交差点で観察された最大のルート数で正規化された混雑道路表示値であり、「directionChangeIndicator」は、交差点の方向変更表示値であり、「confusingStreetIndicator」は、交差点の混雑道路表示値である。公共交通機関のアクセスポイントの場合、入ってくるルートがないため、自動的に方向変更が考慮され、関連する表示値が1に設定されることができる。他のパラメータは変わらない。
【0104】
POIの選択
交差点を明確にするため最も関連性の高いPOIを選択するために、すべてのPOIは、0以外の確率を有する各交差点に対して、次の手順にしたがってサーバー(20)により図5のステップ105で図示されたように品質スコアを付与してもらうことができる:(1)ステップ301において、近い可視性(例えば、20メートルのような事前決定された距離未満)または交差点付近の選択範囲にあるすべてのPOIを羅列するステップと、(2)ステップ302において、それぞれのルートセグメントに対して付近の交差点に対するルートを明確にするのに役立つPOIを選択するステップ。ステップ302は、拡大された可視範囲に対応する長さおよびルートの各側面にマージン幅を含む幅を有するバウンディングボックスを決定するステップと、可視バウンディングボックスに少なくとも部分的に含まれるPOIを維持するステップを含む。ルートを検討するとき、交差点から見える正面を有するビルディングまたはPOIのみを選択する。ステップ303は、POIのうち視覚的突出性を示す建物に位置した残りすべてのPOIに関する突出性スコアを計算するステップを含み、突出性スコアは、建物正面の長さ、正面の最近接ポイントと交差点との間の距離、建物の高さ、POIの可視性スコアに依存し、カテゴリーに応じて異なることができる。POIの一部カテゴリーは、一般的に他のカテゴリーより高い視認性を有する。例えば、スーパーマーケットや商店は、公共図書館より視認性が高いものと見做されることができる。したがって、可視性スコアは、このような予想に基づいて優先的に設定されることができる。例えば、スーパーマーケットは50%、商店/レストランは40%、公共図書館は10%に該当することができる。正面の長さに関連して、正面はルートと向き合っている建物の面に該当し、ルートに(例えば、事前決定された最大角度まで)ほぼ平行であり、ルートに対して最大距離以内にある。建物が多数のPOIを含む場合、正面の長さはPOIの数で割ることができる。正面がバウンディングボックスの外部につながる場合、バウンディングボックス内にある正面の一部のみが考慮されることができる。例えば、突出性スコアは、次の式を使用して計算することができる。
【0105】
saliency score=(visibility×facade length×height)/distance
【0106】
ここで、「saliency score」は突出性スコア、「visibility」は可視性、「distance」は正面までの最近接距離、「facade length」は建物正面の長さ、「height」は建物の高さに該当する。
【0107】
ステップ304において、建物に位置しないが、方向を提供するのに価値があるものと判断され、特に他のPOIが存在しない位置でのすべてのPOIに対する突出性スコアが決定される。これは、交差点までの距離、POIの可視性スコアに依存し、POIのカテゴリーに依存できる(例えば、噴水=100%、バス/路面電車停留場=75%、街の広告=50%、ゴミ箱=25%)。本例示において、突出性スコアは、次の式を使用して計算することができる。
【0108】
saliency score=visibility/distance
【0109】
ここで、「saliency score」は突出性スコア、「visibility」は可視性スコア、「distance」はPOIまでの距離に該当する。
【0110】
ステップ305において、品質スコアは、ルートセグメントの特性に応じてそれぞれのPOIの突出性スコアおよびランダムな加重値の積で決定される。ルートセグメントが横断路の入口に該当する場合、突出性スコアに適用される加重値は第1の事前決定された加重値(例えば、40%)であることができ、横断路の出口である場合、加重値は第2の事前決定された加重値であることができ(例えば、60%)、第3の事前決定された加重値(例えば、0%)が他のタイプのルートセグメントに適用されることができる。
【0111】
ステップ306において、POIは、各交差点のルート側面に対する品質スコアに基づいて最高点から最低点まで分類される。取得されたPOIのリストから事前決定された数のPOIが選択されることができる。事前決定された数は、事前決定された値に基本設定されたパラメータまたはユーザー入力に基づいて設定されたパラメータであることができる。アクセスマップを明確にすることが目標であり得るため、事前決定された数は、フォーカスゾーンの領域の大きさに基づいて密度パラメータとして設定されることができる。交差点は、横断路構成(in/out path)によって多重複雑性スコアおよび互いに異なる品質スコアを持つ関連POIを有することができるため、本方法は、交差点および横断路間の連携を考慮することができ、横断路通過確率は、交差確率を横断路の数で割った値に該当する。
【0112】
POIの選択は、図6に図示されたように後続のステップを繰り返すことによって、ステップ106で遂行される。初期に、残りの交差点のリストは、少なくとも1つのアクセスルートを通過したすべての交差点のリストに該当し、候補リストは、以下のステップによって生成されたPOIリストである:(1)ステップ401において、交差点と関係なく、POIの品質スコアをマップ全体で正規化するステップと、(2)ステップ402において、残りの交差点の複雑性スコアを正規化するステップと、(3)ステップ403において、各POIに対するPOI評価を交差確率、正規化された交差複雑性、および正規化された品質スコアの積で決定し、同じPOIが表示される各交差点に対してこの積を合算するステップと、(4)ステップ404において、POI評価に基づいてPOIを(例えば、最高点から最低点まで)分類するステップと、(5)ステップ405において、最高の(例えば、最も高い)評価を有するPOIを選択するステップと、(6)(ステップ406において)選択されたPOIの数に到達すると、手続きを終了し、ステップ409において選択されたPOIのリストを返還するステップと、(7)ステップ407において、候補リストからステップ405で選択されたPOIを除去するステップと、(8)ステップ408において、横断路と関係なく、選択されたPOIが表示されるすべての交差点を残りの交差点リストから削除するステップ。図6の例示は、ステップ406で選択されたPOIが事前決定された数に到達するまで繰り返されることができる。
【0113】
前述の手続きは、交差点ごとにPOIの数を1つに制限する。また、前述の手続きを通じて交差点ごとに多数のPOIに選択事項を調整することができる。本例示において、本交差点に対してPOIの数に到達しない場合、候補リストから交差点を維持して交差複雑性を減少させることができる。
【0114】
また、事前に決定された(例えば、例外的な)POIがアクセスマップに追加されることができる。このような事前決定されたPOIは、例えば、考慮される領域でよく知られており、特に可視性の高い特定のPOIであることができる。このような事前決定されたPOIの例は、例えば、パリのエッフェル塔を含む。これらの事前決定されたPOIのうち1つが特定領域に存在する場合、ユーザー自身の方向設定を可能にするので、アクセスルートに属するか否かに関係なく常にマップに含まれる。
【0115】
ルートの簡素化および強調
サーバー(20)は、アクセスポイント、アクセスルートおよび選択されたPOIを結合して、生成されたアクセスマップに表示する。まず、選択されたすべてのPOIが生成されたアクセスマップに表示される。目的地建物は、特定色の目的地アイコンを有する建物の形で表示される。フォーカスゾーン内に建物POIを構築する場合、各POIは、POIのタイプに該当するアイコンと一緒に建物の形で表示される。フォーカスゾーン内の非-建物POIの場合、各POIは、POIのタイプに対応するアイコンで表示されることができる。フォーカスゾーン外部の事前決定された又は大規模のPOI(例えば、インフラ)に対して、それぞれのPOIは、関連説明と一緒にアイコンまたは形状で表示されることができる。道路方向の場合、視覚マップの境界線に方向ラベルが提供されることができる。輸送アクセスポイントは、輸送方式に対応するアイコンで表示されることができる。フォーカスゾーン外部の主なアクセスポイントは、フォーカスゾーン内部のアクセスポイントより大きいアイコンを有することができる。次を除いて、ルート、公園および広場は、基本的に事前決定された色(例えば、灰色)および同じ大きさで表示されることができる。フォーカスゾーンにおいてルートは、タイプに応じて色が指定されることができる。道路のような重要なルートは、もっとよく目立つ事前決定された色で表示されることができる。2次および3次ルートは、より鈍い(視覚的により目立たない)事前決定された色で表示されることができる。フォーカスゾーンにおいて、アクセスポイントと目的地との間の移動の一部であるルートは、タイプに応じて他の大きさで表示されることができる。方向と最近接関連アクセスポイントとの間の移動を表示する場合、道路は、視覚マップにおいて色で表示され、適切な大きさで表示されることができ、(選択された輸送アクセスポイントを通過するときのフォーカスゾーン内部、および路線がフォーカスゾーン外部の主な輸送アクセスポイントからフォーカスゾーン内部のアクセスポイントに連結されるときのフォーカスゾーン外部に対して)路面電車および地下鉄路線は、事前決定された色を使用して事前決定された大きさで表示されることができる。視覚マップにおいて路線がフォーカスゾーンから離脱して主な輸送アクセスポイントから離れる場合、他の路線は、同じ大きさで表示されることができるが、徐々に黒色に変色される事前決定された色(例えば、黒)で表示されることができる。路線が交差するフォーカスゾーンの境界線で、公共交通機関の路線が表示されたマップが表示されることができる。
【0116】
上述した説明は、本質的に単なる例示的なものであって、本開示、その応用、または使用を制限するものではない。本開示の広範な教示は、さまざまな形態で具現されることができる。したがって、本開示は、特定の例示を含むが、本開示の範囲は、図面、明細書及び請求の範囲内で変形が可能であるため、特定の例示に限定されてはならない。本方法の1つ以上のステップは、本開示の原理を変更せずに異なる順序で(または同時に)実行され得ることを理解しなければならない。また、それぞれの実施例は、特定の特徴を有するものとして説明されたが、本開示の任意の実施例に関連して説明されたこれらの特徴のうち、任意の1つ以上は、その組み合わせが明示的に記述されていなくても、他の実施例の特徴で具現および/または結合されることができる。言い換えると、説明された実施例は、相互に排他的ではなく、1つ以上の実施例を他の実施例と置換することは、本開示の範囲内にある。
【0117】
構成要素(例えば、モジュール、回路要素、半導体層など)間の空間的および機能的関係は、「連結された」、「連携された」、「結合された」、「隣接した」、「次に」、「上に」、「下に」、「最初」を含む多様な用語を使用して説明される。「直接的な」ものとして明示的に言及されない限り、第1および第2の要素の間の関係が上述された開始で説明されるとき、その関係は、第1および第2の要素の間に他の中間要素が存在しない直接的な関係であることができ、また、1つの以上の中間要素が第1および第2の要素の間に(空間的にまたは機能的に)存在する間接的な関係であることができる。本明細書で使用されたように、「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」の表現は、非排他的な論理ORを使用してAまたはBまたはCを意味するものとして解釈されるべきであり、「Aのうち少なくとも1つ、Bのうち少なくとも1つおよびCのうち少なくとも1つ」を意味するものとして解釈されてはならない。
【0118】
図面において、矢印で表示される矢印の方向は、一般的に例示の対象である情報(例えば、データまたは命令語)の流れを示す。例えば、要素Aおよび要素Bが多様な情報を交換するが、要素Aから要素Bに送信される情報が例示と関連がある場合、矢印は、要素Aから要素Bを指すことができる。単方向の矢印は、要素Bから要素Aに送信される他の情報がないことを意味するのではない。また、要素Aから要素Bに送信された情報に対して、要素Bは、情報の要請または受信確認を要素Aに送信することができる。
【0119】
次の定義を含め、本出願において「モジュール」または「コントローラ」という用語は、「回路」という用語に置換されることができる。「モジュール」という用語は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、デジタル、アナログ、または混合アナログ/デジタル離散回路、デジタル、アナログまたは混合アナログ/デジタル集積回路、組み合わせ論理回路、FPGA(Field Programmable Gate Array)、コードを実行するプロセッサ回路(共有、専用、またはグループ)、プロセッサ回路によって実行されるコードを格納するメモリ回路(共有、専用、またはグループ)、説明された機能を提供する他の適切なハードウェア構成要素、またはシステム-オン-チップ(system-on-chip)でのように前記一部または全部の組み合わせを含んだり、またはその一部であったりすることができる。
【0120】
モジュールは、1つ以上のインターフェース回路を含むことができる。一部の例示において、インターフェース回路は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)またはこれらの組み合わせに接続された有線または無線インターフェースを含むことができる。本開示の任意のモジュールの機能は、インターフェース回路を介して接続された多数のモジュールに分散されることができる。例えば、複数のモジュールによって負荷の調節が可能であることができる。他の例示において、サーバー(リモートまたはクラウドともいう)モジュールは、クライアントモジュールの代わりに一部の機能を遂行することができる。
【0121】
前記使用されたコードは、ソフトウェア、ファームウェアおよび/またはマイクロコードを含むことができ、プログラム、ルーチン、機能、クラス、データ構造および/またはオブジェクトを称することができる。共有プロセッサ回路は、複数のモジュールで一部またはすべてのコードを実行する単一プロセッサ回路を含む。グループプロセッサ回路は、追加的なプロセッサ回路と結合して1つ以上のモジュールから一部またはすべてのコードを実行するプロセッサ回路を含む。多重プロセッサ回路という表現は、個別ダイ上の多重プロセッサ回路、単一のダイ上の多重プロセッサ回路、単一プロセッサ回路の多重コア、単一プロセッサ回路の多重スレッド、またはこれらの組み合わせを含む。共有メモリ回路という用語は、複数のモジュールの一部またはすべてのコードを格納する単一メモリ回路を含む。グループメモリ回路という用語は、追加のメモリと結合して1つ以上のモジュールからの一部またはすべてのコードを格納するメモリ回路を含む。
【0122】
メモリ回路という用語は、コンピュータで読み取り可能な媒体のサブセットである。本明細書において使用されるコンピュータで読み取り可能な媒体という用語は、媒体を介して(例えば、搬送波上で)伝播される一時的な電気または電磁気信号を含まず、したがってコンピュータで読み取り可能な媒体という用語は、有形および非一時的なものとして見做されることができる。非一時的で有形のコンピュータで読み取り可能な媒体の非制限的例は、不揮発性メモリ回路(例えば、フラッシュメモリ回路、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ回路またはマスク読み取り専用メモリ回路)、揮発性メモリ回路(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ回路またはダイナミックランダムアクセスメモリ回路)、磁気記憶媒体(例えば、アナログまたはデジタル磁気テープやハードディスクドライブ)および光学記憶媒体(例えば、CD、DVDまたはBlu-rayディスク)に該当する。
【0123】
本出願において説明されたデバイスおよび方法は、コンピュータプログラムで具現された1つ以上の特定の機能を実行するように汎用コンピュータを構成することで生成された特殊目的のコンピュータによって、部分的にまたは完全に具現されることができる。上述した機能ブロック、フローチャートの構成要素およびその他の要素は、熟練した技術者やプログラマーのルーチン作業によって、コンピュータプログラムに変換され得るソフトウェア仕様として機能する。
【0124】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つの非一時的で有形のコンピュータで読み取り可能な媒体に格納されたプロセッサ実行可能コードを含む。また、コンピュータプログラムは、格納されたデータを含んだり、依存したりすることができる。コンピュータプログラムは、特殊目的コンピュータのハードウェアと相互作用する基本入/出力システム(BIOS)、特殊目的コンピュータの特定のデバイスと相互作用するデバイスドライバ、1つ以上のオペレーティングシステム、ユーザーアプリケーション、バックグラウンドサービス、バックグラウンドアプリケーションなどを含むことができる。
【0125】
コンピュータプログラムは、以下を含むことができる:(i)HTML(hypertext markup language)、XML(extensible markup language)またはJSON(JavaScript Object Notation)のような構文解析される述語、(ii)アセンブリコード、(iii)コンパイラによってソースコードから生成されたオブジェクトコード、(iv)インタプリタによって実行されるソースコード、(v)JIT(just-in-time)コンパイラによるコンパイルおよび実行のためのソースコードなど。例えば、ソースコードは、C、C++、C#、ObjectiveC、Swift、Haskell、Go、SQL、R、Lisp、Java(登録商標)、Fortran、Perl、Pascal、Curl、OCaml、Javascript(登録商標)、HTML5(ハイパーテキストマークアップランゲージ5)、Ada、ASP(Active Server Pages)、PHP(PHP:ハイパーテキストプリプロセッサ)、Scala、Eiffel、Smalltalk、Erlang、Ruby、Flash(登録商標)、VisualBasic(登録商標)、Lua、MATLAB、SIMULINKおよびPython(登録商標)を含む言語の構文を使用して作成されることができる。
【符号の説明】
【0126】
10:コンピューティングデバイス
11a、11b、11c:データプロセッサ
12a、12b、12c:メモリ
13:ユーザー
15、20:サーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6