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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】位置決定信号処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240718BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240718BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240718BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W72/0446
H04W72/23
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022561399
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2021086496
(87)【国際公開番号】W WO2021204293
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202010281208.0
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホアン,スゥ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リ
(72)【発明者】
【氏名】シュエ,ジエンタオ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,シン
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-521289(JP,A)
【文献】OPPO,R1-2000462:Remaining Issues on DL Positioning Reference Signal,3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000462,2020年02月14日
【文献】Qualcomm Incorporated,R4-2000733:On UE Rx-Tx time difference measurements for NR positioning,R4-2000733,2020年03月06日
【文献】WI Rapporteur (Intel Corporation),RAN1 Agreements on NR Positioning[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1913606,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913606.zip>,2019年11月22日,[検索日 2024.6.11]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置決定信号処理方法であって、
位置決定デバイスによって送信された位置決定参照信号PRS設定情報を受信することであって、PRSは、PRSリソース・セットの形式で送信され、各PRSリソース・セットは、1つ以上のPRSを含み、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する、受信することと、
前記PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することであって、前記PRS時間領域情報は、前記PRSの周期Pと、前記周期Pにおける前記PRSのシンボル長Kと、を含む、決定することと、
前記PRS時間領域情報に基づいて前記複数のPRSを受信することと、を含み、
前記PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することは、
Pが、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの共通送信周期であること、
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの共通送信周期であること、
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期であり、前記第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する前記第1のPRSリソース・セットの前記送信周期が、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する前記第1のPRSリソース・セットの送信周期の最小公約数であること、
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する前記第1のPRSリソース・セットの前記送信周期の最大公約数であること、
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数であること、
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する前記第1のPRSリソース・セットの前記送信周期の最小公倍数であること、又は
Pが、前記複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する前記複数のPRSリソース・セットの前記送信周期の最小公倍数であることのうちの1つ以上を含む、位置決定信号処理方法。
【請求項2】
前記PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することは、
前記周期Pにおいて前記PRSのシンボル長Kとして前記PRSに対応するPRSシンボル長を第1のスロット・セットにおいて使用することを含み、前記第1のスロット・セットは、複数のスロットを含み、前記複数のスロットは、Pに対応する持続時間内に、端末デバイスによって検出される全てのPRSを伝送するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することと、
前記第1のシンボル長に基づいて前記第1のスロット・セットにおける前記PRSの前記シンボル長を決定することと、を含むことをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することは、
前記第1のスロット・セットにおける各スロットの開始モーメント及び終了モーメントを決定することと、
前記開始モーメントと前記終了モーメントに基づいて各スロット内の前記PRSの前記第1のシンボル長を決定することと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記開始モーメント及び前記終了モーメントに基づいて各スロット内の前記PRSの前記第1のシンボル長を決定することは、
前記開始モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボル、及び前記終了モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに基づいて各スロット内の前記PRSの前記第1のシンボル長を決定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記PRSの前記第1のシンボル長は、
【数31】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、μは、前記PRSに対応する副搬送波間隔であり、
【数32】
は、1つのスロット内のシンボルの数を表し、
【数33】
は、前記スロットsにおける開始モーメントであり、
【数34】
は、前記スロットsにおける終了モーメントである、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記開始モーメント及び前記終了モーメントに基づいて各スロット内の前記PRSの前記第1のシンボル長を決定することは、
前記開始モーメントと前記終了モーメントとの間の時間間隔を取得することと、
前記時間間隔に対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに対応するシンボル長に基づいて各スロット内の前記PRSの前記第1のシンボル長を決定することと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記PRSの前記第1のシンボル長は、
【数35】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、μは、前記PRSに対応する副搬送波間隔であり、
【数36】
は、1つのスロット内のシンボルの数を表し、
【数37】
は、前記スロットsにおける開始モーメントであり、
【数38】
は、前記スロットsにおける終了モーメントである、請求項4又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記開始モーメントと前記終了モーメントとの間の前記時間間隔は、前記スロット内の全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルが現れる範囲を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記開始モーメントと前記終了モーメントとの間の前記時間間隔は、前記スロット内の前記全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される前記全てのPRSシンボルが現れる範囲を含む最小時間間隔である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スロット内の前記全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される前記全てのPRSシンボルが現れる前記範囲は、各TRPの全てのPRSシンボルが現れる範囲の和集合であり、各アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される前記全てのPRSシンボルの範囲は、期待参照信号受信時差、期待参照信号受信時差の不確定範囲、前記PRSによって占有されるシンボル・インデックス、及び各アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されるシンボルの数に基づいて決定される、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のスロット・セットにおける前記PRSの前記シンボル長Kを決定することは、
前記第1のスロット・セットにおけるスロットに対応するスロット長さを決定することと、
前記スロットに対する前記スロット長の加算を実行して、前記第1のスロット・セットにおける前記PRSの前記シンボル長Kを取得することと、を含む、請求項2~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のスロット・セットにおける前記PRSの前記シンボル長Kは、
【数41】
の式を満たし、Kは、前記PRSの前記シンボル長を表し、||は、前記セットにおける要素の数を取ることを表し、μは、副搬送波間隔を表す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている少なくとも1つのモジュールを含む、通信装置。
【請求項15】
通信装置であって、前記通信装置は、少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行して、前記通信装置が、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるように構成されている、通信装置。
【請求項16】
命令を記憶するように構成されている可読記憶媒体であって、前記命令が、コンピュータ・デバイスによって実行されるときに、前記コンピュータ・デバイスに、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実行させる、可読記憶媒体。
【請求項17】
通信システムであって、前記通信システムは、端末と、位置決定デバイスと、アクセス・ネットワーク・デバイスと、を含み、前記端末は、請求項14に記載の通信装置を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月10日に中国国家知識産権局に出願された「POSITIONING SIGNAL PROCESSING METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第202010281208.0号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、位置決定技術の分野に関係し、特に、位置決定信号処理方法及び装置に関係する。
【背景技術】
【0003】
ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)及びニュー・ラジオ(New Radio、NR)は、コア・ネットワーク・ロケーション管理機能(Location management function、LMF)が制御を実行し、アクセス・ネットワーク及び端末が支援を提供するアーキテクチャに基づく。追加的に、下りリンク位置決定参照信号(Downlink Positioning reference signal、DL PRS)は、以下の位置決定技術をサポートするように定義されている。
【0004】
下りリンク到着時間差(Downlink Observation Arrival Time Difference、DL-TDOA)位置決定技術:UEは、各セルの位置決定参照情報(positioning reference signal、PRS)の下りリンク参照信号時間差(Downlink Reference Signal Time Difference、DL RSTD)を測定し、測定結果をLMFに報告する。
【0005】
下りリンク発射角 (Downlink Angle of Departure、DL-AoD)位置決定技術:UEは、各セルのPRS信号の参照信号受信電力(PRS Reference Signal Received Power、PRS-RSRP)を測定し、測定結果をLMFに報告する。
【0006】
マルチ・ラウンド・トリップ時間(Multi Round-Trip-Time、Multi-RTT)位置決定技術:UEは、各セルのPRS信号のUE Rx-Tx時間差(Rx-Tx time difference)を測定し、測定結果をLMFに報告する。各セルは、UEのサウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)信号のgNB Rx-Tx時間差を測定し、測定結果をLMFに報告する。
【0007】
前述の位置決定方法をサポートするために、端末は、DL PRSを受信し、処理する能力を有する必要がある。端末が位置決定デバイスによって送信されたPRS設定情報を受信した後、PRS設定情報と端末の能力に基づいて、どのように正確にPRSを受信するかは、緊急に解決する必要がある問題である。
【発明の概要】
【0008】
本出願の実施形態は、端末が正確にPRSを受信することを実装するための位置決定信号処理方法及び装置を提供する。
【0009】
第1の態様によれば、位置決定信号処理方法が提供され、その方法は、位置決定デバイスによって送信された位置決定参照信号PRS設定情報を受信することであって、PRSは、PRSリソース・セットの形式で送信され、各PRSリソース・セットは、1つ以上のPRSを含み、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する、受信することと、PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することであって、時間領域情報は、PRSの周期Pと、周期PにおけるPRSのシンボル長Kと、を含む、決定することと、PRS時間領域情報に基づいて複数のPRSを受信することと、を含む。
【0010】
本出願の本実施形態では、PRS時間領域情報は、位置決定デバイスによって送達された、取得されたPRS設定情報に基づいて計算を通して取得され、次いで、端末は、PRS時間領域情報に基づいてアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたPRSを受信する。これにより、端末によるPRSの受信の正確性と信頼性が保証される。
【0011】
可能な実装では、その方法は、端末の処理能力情報を報告することをさらに含み、PRS時間領域情報に基づいて複数のPRSを受信することが、処理処理能力情報及び時間領域情報に基づいてPRSを受信することを含む。
【0012】
可能な実装では、処理能力情報は、能力情報の1つ以上の組み合わせを含み、能力情報の各組み合わせは、端末がTミリ秒の時間期間内にNミリ秒PRSを処理できることを示す。処理処理能力情報及び時間領域情報に基づいてPRSを受信することが、具体的には、時間領域情報を能力情報の1つ以上の組み合わせと比較して、能力情報の第1の組み合わせが存在することを決定し、端末が、能力情報の第1の組み合わせの範囲でPRSを受信するようにすることを含む。
【0013】
可能な実装では、能力の第1の組み合わせの範囲は、以下の規則、T≦P、及びN≧Kを満たす。
【0014】
可能な実装では、その方法は、TとNの第1の組み合わせが存在せず、かつT≦P及びN≧Kが満たされるときに、TとNの第2の組み合わせが存在し、かつN≧Kが満たされる場合、TとNに基づいてPRSを受信することをさらに含む。
【0015】
可能な実装では、その方法は、TとNの少なくとも1つの組み合わせが存在せず、かつT≦P及びN≧Kが満たされるときに、TとNの第2の組み合わせが存在し、かつT≦Pが満たされる場合、PとNの第2の組み合わせに基づいてPRSを受信することをさらに含む。
【0016】
可能な実装では、端末によって、P及びNの第2の組み合わせに基づいてPRSを受信することが、端末によって、各周期Pにおいて処理能力時間T内で長さNを有するPRSを受信することと、
【数1】
個の周期Pによって、全長Kを有するPRSを受信することを含み、N<Kであり、ceil()は、切り上げを示す。
【0017】
本出願の本実施形態では、端末は、位置決定デバイスによって設定された、取得されたPRS時間領域情報を、端末によって報告された処理能力情報と比較して、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送達されたPRSを受信する方式を決定し、端末が実際の能力に基づいて位置決定デバイスによって設定されたPRSリソースをサポートするようにする。これは、端末によるPRSの受信の効率性を改善する。
【0018】
第2の態様によれば、位置決定信号処理方法が提供され、その方法は、位置決定参照信号PRS設定情報を端末に送信することであって、PRSは、PRSリソース・セットの形式で存在し、各PRSリソース・セットは、1つ以上のPRSを含み、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する、送信することと、測定結果要求を端末に送信することと、端末から送信された複数のPRSに対応する測定結果を受信し、複数のPRSに対応する測定結果に基づいて端末を位置決定することと、を含み、測定結果は、PRS設定情報に対応するPRS時間領域情報に基づいて端末によって取得され、PRS時間領域情報は、PRSの周期P、及び周期PにおけるPRSのシンボル長Kを含む。
【0019】
第3の態様によれば、位置決定信号処理方法が提供され、その方法は、位置決定デバイスによって送信されたPRS測定ウィンドウ設定を受信することであって、PRS測定ウィンドウ設定は、受信周期、及び受信周期におけるウィンドウ持続時間を含み、ウィンドウ持続時間は、PRSを受信するために使用される、受信することと、測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信することと、を含む。
【0020】
可能な実装では、PRS測定ウィンドウ設定は、ウィンドウ持続時間から受信周期の開始モーメントまでの時間間隔を決定するために使用されるオフセットをさらに含む。
【0021】
可能な実装では、その方法は、端末によって、受信周期に基づいてオフセットを決定することをさらに含み、オフセットは、受信周期よりも小さい。
【0022】
可能な実装では、端末は、ターゲット周波数上の受信予定開始PRSシンボルから受信周期の開始モーメントまでの第1の持続時間を取得し、第1の持続時間をオフセットとして使用する。
【0023】
可能な実装では、測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信することは、ターゲット周波数、ターゲット周波数帯域、ターゲット周波数範囲、又は端末に対応する端末識別子に基づいてターゲット測定ウィンドウ設定を取得し、ターゲット測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信することを含む。
【0024】
第4の態様によれば、位置決定信号処理方法が提供され、その方法は、PRS測定ウィンドウ設定を端末に送信することを含み、PRS測定ウィンドウ設定は、受信周期及び受信周期におけるウィンドウ持続時間を含み、ウィンドウ持続時間は、PRSを受信するために使用される。
【0025】
可能な実装では、PRS測定ウィンドウ設定を端末に送信することの前に、その方法は、PRS設定情報を取得し、PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することであって、時間領域情報は、PRSの周期Pと、周期PにおけるPRSのシンボル長Kと、を含む、ことと、時間領域情報に基づいてPRS測定ウィンドウ設定をセットすることと、をさらに含む。
【0026】
本出願の本実施形態では、位置決定デバイスが、PRS設定情報に基づいて計算を通してPRS時間領域情報を取得し、PRS時間領域情報を端末によって報告された処理能力情報と比較し、比較結果に基づいて測定ウィンドウ設定パラメータを決定することが分かる。測定ウィンドウ設定は、異なる端末に柔軟に適用され得、測定ウィンドウ設定は、端末の能力により良好に適合され得、測定ウィンドウ設定に基づいて端末によるPRSの受信の効率性を改善する。
【0027】
可能な実装では、PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定することは、以下の方法、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの共通送信周期を決定すること、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの共通送信周期を決定すること、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期を決定することであって、第1のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期が、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の最小公約数である、決定すること、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数を決定すること、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数を決定すること、Pとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数を決定すること、又はPとして、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスにおける各アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数を決定することのうちの1つ以上を含む。
【0028】
本出願の本実施形態では、端末によって受信されるPRS設定におけるPRSの周期Pは、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスに対応する複数のPRSリソース・セットの周期を包括的に指すことによって決定される。したがって、各TRPのPRSリソース・セットは、決定された周期に対して包括的に考慮され、決定された周期Pの信頼性が保証される。
【0029】
可能な実装では、アクセス・ネットワーク・デバイスの第1のPRSリソース・セットは、アクセス・ネットワーク・デバイスに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最初のPRSリソース・セットであること、又はアクセス・ネットワーク・デバイスに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最小リソース・セット・インデックス値を有するPRSリソース・セットである。
【0030】
可能な実装では、PRSに対応する時間領域情報を決定することは、周期PにおいてPRSのシンボル長KとしてPRSに対応するPRSシンボル長を第1のスロット・セットにおいて使用することを含み、第1のスロット・セットは、複数のスロットを含み、複数のスロットは、Pに対応する持続時間内に、端末デバイスによって検出される全てのPRSを伝送するために使用される。
【0031】
可能な実装では、第1のスロット・セットにおける複数のスロットは、連続スロットである。
【0032】
可能な実装では、連続スロットの数は、全てのPRSを送信するために必要なスロットの最小数である。
【0033】
可能な実装では、その方法は、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを決定することが、具体的には、第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することと、第1のシンボル長に基づいて第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを決定することと、を含むことをさらに含む。
【0034】
可能な実装では、第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することは、第1のスロット・セットにおける各スロットの開始モーメント及び終了モーメントを決定することと、開始モーメントと終了モーメントに基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することと、を含む。
【0035】
可能な実装では、開始モーメント及び終了モーメントに基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することは、開始モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボル、及び終了モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することを含む。
【0036】
可能な実装では、PRSの第1のシンボル長は、
【数2】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、μは、PRSに対応する副搬送波間隔であり、
【数3】
は、1つのスロット内のシンボルの数を表し、
【数4】
は、スロットsにおける開始モーメントであり、
【数5】
は、スロットsにおける終了モーメントである。
【0037】
可能な実装では、開始モーメント及び終了モーメントに基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することは、開始モーメントと終了モーメントとの間の時間間隔を取得することと、時間間隔に対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに対応するシンボル長に基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することと、を含む。
【0038】
可能な実装では、PRSの第1のシンボル長は、
【数6】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、μは、PRSに対応する副搬送波間隔であり、
【数7】
は、1つのスロット内のシンボルの数を表し、
【数8】
は、スロットsにおける開始モーメントであり、
【数9】
は、スロットsにおける終了モーメントである。
【0039】
本出願の本実施形態では、周期Pにおけるスロットを含む第1のスロット・セットが取得され、次いで、スロット内のPRSを伝送するための第1のシンボル長が、第1のスロット・セットにおける単一のスロット内のPRSを伝送する開始モーメント及び終了モーメントに基づいて決定される。次いで、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長が、第1のシンボル長に基づいて取得され、周期Pに対応するPRSのシンボル長Kがプロセスにおいて計算され、それにより、取得された結果の包括性と完全性が保証される。
【0040】
可能な実装では、開始モーメントと終了モーメントとの間の時間間隔は、スロット内の全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルが現れる範囲を含む。
【0041】
可能な実装では、開始モーメントと終了モーメントとの間の時間間隔は、スロット内の全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルが現れる範囲を含む最小時間間隔である。
【0042】
可能な実装では、スロット内の全てのアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルが現れる範囲は、各アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルが現れる範囲の和集合であり、各アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信される全てのPRSシンボルの範囲は、期待参照信号受信時差、期待参照信号受信時差の不確定範囲、PRSによって占有されるシンボル・インデックス、及び各アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されるシンボルの数に基づいて決定される。
【0043】
本出願の本実施形態では、周期Pにおいて、PRSを送信するために使用されるスロットを含む第1のスロット・セットが取得され、次いでスロット内のPRSを伝送するための第1のシンボル長が、第1のスロット・セットにおける単一のスロット内のPRSを伝送する開始モーメント及び終了モーメントに基づいて決定される。次いで、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長が、第1のシンボル長に基づいて取得され、周期Pに対応するPRSのシンボル長Kがプロセスにおいて計算され、それにより、取得された結果の正確性が保証される。
【0044】
可能な実装では、第1のシンボル長に基づいて第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを決定することは、各スロット内のPRSの第1のシンボル長の加算を実行して、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを取得すること、又は各スロット内のPRSの第1のシンボル長の最大値を、各スロット内のPRSの第2のシンボル長として使用することと、各スロット内のPRSの第2のシンボル長の加算を実行して、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを取得することを含む。
【0045】
可能な実装では、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kは、
【数10】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、Kは、PRSのシンボル長を表すことか、又は
【数11】
の式を満たし、sは、第1のスロット・セットSにおけるスロット・インデックスであり、Ksは、スロットsにおけるPRSの第1のシンボル長を表し、Kは、PRSにおけるシンボル長を表し、Kmは、第1のスロット・セットにおけるPRSの第1のシンボル長における最大値を表し、||は、セットにおける要素の数を表す。
【0046】
可能な実装では、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを決定することは、第1のスロット・セットにおけるスロットに対応するスロット長さを決定することと、スロットに対するスロット長の加算を実行して、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kを取得することと、を含む。
【0047】
可能な実装では、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kは、
【数12】
の式を満たし、Kは、PRSのシンボル長を表し、||は、セットにおける要素の数を取ることを表し、μは、PRSに対応する副搬送波間隔を表す。
【0048】
可能な実装では、時間領域情報に基づいてPRS測定ウィンドウ設定をセットすることは、端末によって報告された処理能力情報を受信し、処理能力情報と時間領域情報の比較の結果に基づいてPRS測定ウィンドウ設定をセットすることを含む。
【0049】
可能な実装では、処理能力情報は、能力情報の1つ以上の組み合わせを含み、能力情報は、端末がTミリ秒の時間期間内にNミリ秒PRSを処理できることを示す。
【0050】
処理処理能力情報と時間領域情報の比較の結果に基づいてPRS測定ウィンドウ設定をセットすることは、時間領域情報を能力情報の複数の組み合わせと比較することにより、端末が、能力の少なくとも1つの組み合わせの範囲内で、能力の少なくとも1つの組み合わせに基づいてPRS測定ウィンドウ設定をセットするようにすることを含む。
【0051】
可能な実装では、能力の第1の組み合わせの範囲は、T≦P及びN≧Kの規則を満たす。
【0052】
可能な実装では、TとNの第1の組み合わせが存在せず、かつT≦P及びN≧Kが満たされるときに、TとNの第2の組み合わせが存在し、かつN≧Kが満たされる場合、PRS測定ウィンドウ設定は、PとNの第2の組み合わせに基づいてセットされる。
【0053】
可能な実装では、TとNの第1の組み合わせが存在せず、かつT≦P及びN≧Kが満たされるときに、TとNの第2の組み合わせが存在し、かつT≦Pが満たされる場合、PRS測定ウィンドウ設定は、PとNの第2の組み合わせに基づいてセットされる。
【0054】
可能な実装では、測定ウィンドウ設定は、周波数ごと、周波数帯ごと、周波数範囲ごと、又は端末ごとに提供されてもよい。
【0055】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる通信方法を実装するように構成されている少なくとも1つのモジュールを含むか、又は第3の態様又は第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる通信方法を実装するように構成されている少なくとも1つのモジュールを含む。
【0056】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる通信方法を実装するように構成されている少なくとも1つのモジュールを含むか、又は第4の態様又は第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる通信方法を実装するように構成されている少なくとも1つのモジュールを含む。
【0057】
第7の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置が提供され、少なくとも1つのプロセッサが少なくとも1つのメモリに結合されている。
【0058】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行するように構成されており、装置は、第1の態様の実装のうちのいずれか1つによる方法、第2の態様の実装のうちのいずれか1つによる方法、第3の態様の実装のうちのいずれか1つによる方法、又は第4の態様の実装のうちのいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0059】
装置は、端末であってもよいし、端末に含まれるチップであってもよい。通信機器の機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0060】
装置は、位置決定デバイスであってもよいし、位置決定デバイスに含まれるチップであってもよい。通信機器の機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0061】
可能な設計では、装置の構造は、処理モジュール及びトランシーバ・モジュールを含み、処理モジュールは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行する際に装置をサポートするか、又は第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている。
【0062】
別の可能な設計では、装置の構造は、プロセッサを含み、メモリをさらに含んでもよい。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行するように構成されてもよく、装置は、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行することが可能となるか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行する。任意選択で、装置は、通信インターフェースをさらに含み、プロセッサは、通信インターフェースに結合されている。装置がネットワーク・デバイスであるときに、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってもよい。装置がネットワーク・デバイスに含まれるチップであるときに、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェースであってもよい。任意選択で、トランシーバはトランシーバ回路であってもよく、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
【0063】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサを含むチップ・システムを提供し、プロセッサは、メモリに結合されている。メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成されている。プログラム又は命令がプロセッサによって実行されるときに、チップ・システムは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第3の態様若しくは第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、又は第4の態様若しくは第4の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0064】
任意選択で、チップ・システムは、インターフェース回路をさらに含み、インターフェース回路は、コード命令をプロセッサと交換するように構成されている。
【0065】
任意選択で、チップ・システム内に1つ以上のプロセッサが存在してもよく、プロセッサは、ハードウェア又はソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアによって実装されるときに、プロセッサは、論理回路、集積回路などであってもよい。プロセッサがソフトウェアによって実装されるときに、プロセッサは汎用プロセッサであってもよく、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。
【0066】
任意選択で、チップ・システム内に1つ以上のメモリが存在してもよい。メモリは、プロセッサに一体化されてもよいし、プロセッサとは別個に配設されてもよい。これは、この出願では限定されない。例えば、メモリは、非一時的なプロセッサ、例えば、読み出し専用メモリROMであってもよい。メモリ及びプロセッサは、同じチップに集積されてもよいし、異なるチップ上に別々に配設されてもよい。メモリのタイプ、並びにメモリ及びプロセッサを配置する方式は、本出願においては具体的には限定されない。
【0067】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶記憶媒体は、コンピュータ・プログラム又は命令を記憶する。コンピュータ・プログラム又は命令が実行されるときに、コンピュータは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第3の態様若しくは第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、又は第4の態様若しくは第4の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0068】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータ・プログラム製品を読み出して実行するときに、コンピュータは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、第3の態様若しくは第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法、又は第4の態様若しくは第4の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0069】
第13の態様によれば、本出願の一実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、前述の1つ以上の端末デバイス又は位置決定デバイスを含む。任意選択で、通信システムは、1つ以上のアクセス・ネットワーク・デバイスをさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
本出願の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明確に記載するために、以下、実施形態において使用される添付の図面を簡単に記載する。
【0071】
図1A】本出願の一実施形態による端末位置決定方法が適用される位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。
【0072】
図1B】本出願の一実施形態による端末位置決定方法を適用される、5G移動通信システムにおける位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。
【0073】
図1C】本出願の一実施形態による位置決定方法が適用される、5G移動通信システムにおける別の位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。
【0074】
図1D】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0075】
図2A】本出願の一実施形態による位置決定信号処理方法のフローチャートである。
【0076】
図2B】本出願の一実施形態による下りリンクPRSに対してサポートされるマッピング・パターンの概略図である。
【0077】
図2C】本出願の一実施形態によるPRS分布の概略図である。
【0078】
図2D】本出願の一実施形態によるPRS分布の別の概略図である。
【0079】
図2E】本出願の一実施形態によるPRSによって占有される時間範囲を決定する概略図である。
【0080】
図2F】本出願の一実施形態によるPPSによってスロット内のシンボルを占有する概略図である。
【0081】
図2G】本出願の一実施形態による各スロット内のPRS分布の概略図である。
【0082】
図2H】本出願の一実施形態による非連続スロットを含む第1のスロット・セットの概略図である。
【0083】
図2I】本出願の一実施形態による複数の周期の和集合に基づいて第1のスロット・セットを決定する概略図である。
【0084】
図3A】本出願の一実施形態による測定ウィンドウに基づいてPRSを受信することを決定するための方法のフローチャートである。
【0085】
図3B】本出願の一実施形態によるPRS測定ウィンドウの概略図である。
【0086】
図3C】本出願の一実施形態による測定ウィンドウに基づいてPRSを端末によって受信する概略図である。
【0087】
図4】本出願の一実施形態による通信装置の構造のブロック図である。
【0088】
図5】本出願の一実施形態による別の通信装置の構造のブロック図である。
【0089】
図6】本出願の一実施形態による通信装置のハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
以下、本出願の実施形態における添付図面を参照して、本出願の実施形態における技術的解決策を記載する。
【0091】
本出願の実施形態における技術的解決策は、例えば、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex、TDD)システム、第5世代(5th generation、5G)システム、ニュー・ラジオ(new radio、NR)、又は次世代通信システム、例えば、6Gなどの様々な通信システムに適用されてもよい。本出願における5G移動通信システムは、非スタンドアロン(non-standalone、NSA) ネットワーキングの5G移動通信システム又はスタンドアロン(standalone、SA)ネットワーキングの5G移動通信システムを含む。本出願において提供される技術的解決策は、将来の通信システム、例えば、第6世代移動通信システムにさらに適用されてもよい。代替的には、通信システムは、公衆陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)ネットワーク、デバイス・ツー・デバイス(device-to-device、D2D)通信システム、マシン・ツー・マシン(machine to machine、M2M)通信システム、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)、車両のインターネット通信システム、又は別の通信システムであってもよい。
【0092】
図1Aは、本出願の一実施形態による端末位置決定方法が適用される位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。図1Aに示すように、位置決定システムは、端末と、1つ以上のアクセス・ネットワーク・デバイス(1つのアクセス・ネットワーク・デバイスが、図1Aの図示のための例として使用される)と、位置決定デバイスと、を含む。端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は位置決定デバイスは、互いに直接通信してもよいし、別のデバイスによる転送を通して互いに通信してもよい。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。図示されていないが、位置決定システムは、移動度管理ネットワーク要素のような別のネットワーク要素をさらに含んでもよい。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0093】
任意選択で、本出願の本実施形態における位置決定デバイスは、位置管理機能(location management function、LMF)ネットワーク要素又は位置管理コンポーネント(location management component、LMC)ネットワーク要素であってもよいし、ネットワーク・デバイスに位置するローカル位置管理機能(local location management function、LLMF)ネットワーク要素であってもよい。
【0094】
任意選択で、本出願の本実施形態において提供される位置決定システムは、前述の通信システムに適用されてもよい。例えば、位置決定システムは、5G移動通信システムに適用される。図1Aのアクセス・ネットワーク・デバイスに対応するネットワーク要素又はエンティティは、5G移動通信システムにおける次世代無線アクセス・ネットワーク(next-generation radio access network、NG-RAN)デバイスであってもよい。前述の移動度管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素又はエンティティは、5G移動通信システムにおけるアクセス及び移動度管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワーク要素であってもよい。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0095】
例えば、図1Bは、本出願の一実施形態による端末位置決定方法を適用される、5G移動通信システムにおける位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。図1Bに示すように、位置決定システムでは、端末は、LTE-Uuインターフェースを通して次世代発展型NodeB (next-generation evolved NodeB、ng-eNB)を介して、又はNR-Uuインターフェースを通して次世代NodeB(next-generation NodeB、gNB)を介して無線アクセス・ネットワークに接続されている。無線アクセス・ネットワークは、NG-Cインターフェースを使用することによって、AMFネットワーク要素を介してコア・ネットワークに接続されている。NG-RANは、1つ以上のng-eNBを含み(1つのng-eNBが、図1Bにおける図示のための例として使用される)、NG-RANは、1つ以上のgNBを含んでもよく(1つのgNBが、図1Bの図示のための例として使用される)、NG-RANは、1つ以上のng-eNB及び1つ以上のgNBをさらに含んでもよい。ng-eNBは、5Gコア・ネットワークにアクセスするLTE基地局であり、gNBは、5Gコア・ネットワークにアクセスする5G基地局である。コア・ネットワークは、AMFネットワーク要素及びLMFネットワーク要素を含む。AMFネットワーク要素はアクセス管理などの機能を実装するために使用され、LMFネットワーク要素は位置決定又は位置決定支援などの機能を実装するために使用される。AMFネットワーク要素とLMFネットワーク要素は、NLインターフェースを通して接続される。
【0096】
例えば、図1Cは、本出願の一実施形態による端末位置決定方法を適用される、5G移動通信システムにおける位置決定システムのアーキテクチャの概略図である。図1C及び図1Bの位置決定システムのアーキテクチャの違いは、図1Bの位置決定管理機能を実装する装置又はコンポーネント(例えば、LMFネットワーク要素)がコア・ネットワーク内に展開されているのに対して、図1Cの位置決定管理機能を実装する装置又はコンポーネント(例えば、LMCネットワーク要素)がNG-RANデバイス内に展開されてもよいことにある。図1Cに示すように、gNBは、LMCネットワーク要素を含み、ここで、LMCネットワーク要素は、LMFネットワーク要素の機能コンポーネントの部分であり、NG-RANデバイスのgNBに一体化されてもよい。
【0097】
図1B又は図1Cの位置決定システムに含まれるデバイス又は機能ノードは、単なる説明のための例であり、本出願の実施形態に対する限定を構成しないと理解されたい。実際のアプリケーションでは、図1B又は図1Cの位置決定システムは、図に示されたデバイス又は機能ノードとの相互作用関係を有する別のネットワーク要素、デバイス、又は機能ノードをさらに含んでもよいが、本明細書では具体的に限定されない。
【0098】
任意選択で、本出願の実施形態における端末は、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、中継局、遠隔局、遠隔端末、移動デバイス、ユーザ端末(user terminal)、ユーザ機器(user equipment、UE)、端末(terminal)、無線通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ装置、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカル・ループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス又は無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、将来の5Gネットワークにおける端末、将来発展型PLMNにおける端末、将来の車両のインターネットにおける端末などであってもよい。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0099】
限定ではなく例として、本出願の実施形態では、端末は、携帯電話、タブレット・コンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実端末、拡張現実端末、産業用制御における無線端末、無人運転における無線端末、遠隔手術における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、輸送用セキュリティにおける無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホームにおける無線端末などであってもよい。
【0100】
例として、限定するものではないが、本出願の実施形態では、ウェアラブル・デバイスは、ウェアラブル・インテリジェント・デバイスと呼んでもよく、これは、例えば、眼鏡、手袋、腕時計、衣服、及び靴などのウェアラブル技術を使用することによってインテリジェントに設計された日常着から開発されたウェアラブル・デバイスの一般用語である。ウェアラブル・デバイスは、身体に直接着用されるか、又はユーザの衣類若しくはアクセサリに組み込まれるポータブル・デバイスである。ウェアラブル・デバイスは単なるハードウェア・デバイスではなく、ソフトウェア・サポート、データ相互作用、及びクラウド相互作用を通して強力な機能を実装するために使用される。ブロード意味では、ウェアラブル・インテリジェント・デバイスは、スマートフォンに依存することなく、スマートウォッチやスマート・グラスなどの完全機能や部分機能を実装することができるフル装備で大型のデバイスと、1つのタイプのアプリケーション機能にのみ集中し、スマートフォンのような他のデバイスと連携する、物理的サインを監視するための様々なスマート・バンド又はスマート・ジュエリーなどのデバイスを含む。
【0101】
追加的に、本出願の実施形態では、端末は、代替的に、モノのインターネット(internet of things、IoT)システムにおける端末であってもよい。IoTは、将来の情報技術開発の重要なコンポーネントであり、IoTの主な技術的特徴は、物体が通信技術を使用することによってネットワークに接続されて、人とコンピュータの相互接続及びモノの相互接続のインテリジェント・ネットワークを実装することである。本出願の実施形態では、IoT技術は、狭帯域(narrow band、NB)技術などを使用することによって、質量接続、集中カバレッジ、及び端末電力節約を実装してもよい。
【0102】
追加的に、本出願の実施形態では、端末は、インテリジェント・プリンタ、列車検出器、及びガソリンスタンドなどのセンサをさらに含んでもよい。端末の主な機能は、データ収集(いくつかの端末)、アクセス・ネットワーク・デバイスの制御情報及び下りリンク・データの受信、電磁波の送信、及びアクセス・ネットワーク・デバイスへの上りリンク・データの伝送である。
【0103】
任意選択で、本出願の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスは、端末と通信するように構成されている無線トランシーバ機能を有する任意の通信デバイスであってもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスは、発展型NodeB (evolved NodeB、eNB)、ベースバンド・ユニット(baseband unit、BBU)、無線フィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)システムにおけるアクセス・ポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線バックホール・ノード、伝送ポイント(transmission point、TP)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)などを含むが、これらに限定されない。代替的には、アクセス・ネットワーク・デバイスは、5GシステムにおけるgNB、TRP、若しくはTP、又は5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナ・パネル又はアンテナ・パネルの1つのグループ(複数のアンテナパネルを含む)であってもよい。追加的に、アクセス・ネットワーク・デバイスは、代替的に、gNB又はTPを構成するネットワーク・ノード、例えば、BBU又は分散ユニット(分散ユニット、DU)であってもよい。
【0104】
いくつかの展開では、gNBは、集中ユニット(centralized unit、CU)及びDUを含んでもよい。追加的に、gNBは、アクティブ・アンテナ・ユニット(active antenna unit、AAU)をさらに含んでもよい。CUは、gNBのいくつかの機能を実装し、DUは、gNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUは、非リアルタイム・プロトコル及びサービスを処理し、無線リソース制御(radio resource control,、RRC)層及びパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実装する責任を負う。DUは、物理層プロトコル及びリアルタイム・サービスを処理し、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディア・アクセス制御(media access control、MAC)層、及び物理層(physical layer、PHY)の機能を実装する責任を負う。AAUは、いくつかの物理層処理機能、無線周波数処理、及びアクティブ・アンテナに関連する機能を実装する。RRC層における情報は、最終的にPHY層における情報となるか、PHY層における情報から変換される。したがって、アーキテクチャでは、RRC層シグナリングのような上位層シグナリングも、DUによって送信されるか、DU及びAAUによって送信されると考えられてもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスは、CUノード、DUノード、及びAAUノードのうちの1つ以上を含むデバイスであってもよいと理解されてもよい。
【0105】
任意選択で、本出願の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の通信が、ライセンスされたスペクトルを使用することによって実行されてもよいか、通信が、代替的に、ライセンスされていないスペクトルを使用することによって実行されてもよいか、又は通信が、ライセンスされたスペクトル及びライセンスされていないスペクトルの両方を使用することによって実行されてもよい。アクセス・ネットワーク・デバイス及び端末は、6ギガヘルツ(gigahertz、GHz)未満のスペクトルを使用することによって互いに通信してもよいし、6GHzを超えるスペクトルを使用することによって通信してもよいし、6GHz未満のスペクトル及び6GHzを超えるスペクトルを使用することによって通信してもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスと端末101との間で使用されるスペクトル・リソースは、本出願の実施形態において限定されない。
【0106】
任意選択で、端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は本出願の実施形態における位置決定デバイスは、屋内、屋外、ハンドヘルド、又は車両搭載装置を含む陸上に展開されてもよいし、水面に展開されてもよいし、又は空中の航空機、気球、及び人工衛星に展開されてもよい。端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は位置決定デバイスのアプリケーション・シナリオは、本出願の実施形態において限定されない。
【0107】
任意選択で、本出願の実施形態では、端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は位置決定デバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層よりも上で動作するオペレーティング・システム層、及びオペレーティング・システム層よりも上で動作するアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)、及びメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティング・システムは、プロセス(process)を通してサービス処理を実装する1つ以上のコンピュータ・オペレーティング・システム、例えば、Linuxオペレーティング・システム、UNIXオペレーティング・システム、Androidオペレーティング・システム、iOSオペレーティング・システム、又はWindowsオペレーティング・システムであってもよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス・ブック、文書処理ソフトウェア、及びインスタント・メッセージング・ソフトウェアなどのアプリケーションを含む。さらに、本出願の実施態様において提供される方法の実行体の特定の構造は、本出願の実施態様において提供される方法のコードを記録するプログラムが、本出願の実施態様において提供される方法に従って通信を実行するために動作されれば、本出願の実施態様に具体的に限定されない。例えば、本出願の実施形態において提供される方法は、端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、若しくは位置決定デバイス、又は端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、若しくは位置決定デバイスにおいてプログラムを呼び出し及び実行することができる機能モジュールによって実行されてもよい。
【0108】
言い換えれば、本出願の実施形態における端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は位置決定デバイスの関連する機能は、1つの装置によって実装されてもよいし、複数のデバイスによって共同で実装されてもよいし、1つのデバイス内の1つ以上の機能モジュールによって実装されてもよい。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。前述の機能は、ハードウェア・デバイス内のネットワーク要素、専用ハードウェア上で動作するソフトウェア機能、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、又はプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化された機能であってもよいことが理解され得る。
【0109】
例えば、本出願の実施形態における端末、アクセス・ネットワーク・デバイス、又は位置決定デバイスの関連機能は、図1Dの通信装置400を使用することによって実装されてもよい。図1Dは、本出願の一実施形態による通信装置400の構造の概略図である。通信装置400は、1つ以上のプロセッサ401と、通信線402と、少なくとも1つの通信インターフェース(図1Dの説明のための例として、通信インターフェース404と、1つのプロセッサ401が含まれている)と、を含む。任意選択で、通信装置400は、メモリ403をさらに含んでもよい。
【0110】
プロセッサ401は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、又は本出願における解決策のプログラム実行を制御するように構成されている1つ以上の集積回路であってもよい。
【0111】
通信線402は、異なるコンポーネントを接続するためのチャネルを含んでもよい。
【0112】
通信インターフェース404は、イーサネット、RAN、又は無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network、無線LAN)などの別のデバイス又は通信ネットワークと通信するように構成されているトランシーバ・モジュールであってもよい。例えば、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ・マシン又はトランシーバなどの装置であってもよい。任意選択で、通信インターフェース404は、代替的には、プロセッサ401内に位置するトランシーバ回路であり、プロセッサの信号入力及び信号出力を実装してもよい。
【0113】
メモリ403は、記憶機能を有する装置であってもよい。例えば、メモリ403は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、静的情報及び命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)又は情報及び命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスであってもよいし、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、若しくは別の光ディスク・ストレージ、光ディスク・ストレージ(コンパクト・ディスク、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル多用途光ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、ディスク記憶媒体若しくは別の磁気記憶デバイス、又は命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラム・コードを搬送又は記憶するように使用することができ、かつコンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体であってもよい。しかし、メモリ403は、それに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、通信ライン402を介してプロセッサに接続される。代替的には、メモリは、プロセッサと一体化されてもよい。
【0114】
メモリ403は、本出願の解決策を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶するように構成されており、プロセッサ401は、実行を制御する。プロセッサ401は、メモリ403に記憶されたコンピュータ実行可能な命令を実行して、本出願の実施形態において提供される位置決定方法を実装するように構成されている。
【0115】
代替的には、本出願の本実施形態では、プロセッサ401は、本出願の以下の実施形態において提供される位置決定方法における処理関連機能を代替的に実行してもよい。通信インターフェース404は、別のデバイス又は通信ネットワークとの通信する責任を負う。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0116】
本出願の本実施形態におけるコンピュータ実行可能な命令は、アプリケーション・プログラム・コードとも呼ばれることがある。これは、本出願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0117】
特定の実装の際、実施形態において、プロセッサ401は、1つ以上のCPU、例えば、図1DのCPU0及びCPU1を含んでもよい。
【0118】
特定の実装の際、実施形態において、通信装置400は、複数のプロセッサ、例えば、図1Dのプロセッサ401及びプロセッサ406を含んでもよい。各プロセッサは、シングルコア(シングルCPU)プロセッサ又はマルチコア(マルチCPU)プロセッサであってもよい。ここで、プロセッサは、データ(例えば、コンピュータ・プログラム命令)を処理するように構成されている1つ以上のデバイス、回路、及び/又は処理コアであってもよい。
【0119】
特定の実装では、実施形態において、通信装置400は、出力デバイス405及び入力デバイス406をさらに含んでもよい。出力デバイス405は、プロセッサ401と通信し、複数の方式で情報を表示してもよい。
【0120】
通信装置400は、汎用装置又は専用装置であってもよい。例えば、通信装置400は、デスクトップ・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、ネットワーク・サーバ、パームトップ・コンピュータ(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、タブレット・コンピュータ、無線端末、埋め込みデバイス、又は図1Dに示すものと類似の構造を有するデバイスであってもよい。通信装置400のタイプは、本出願の本実施形態では限定されない。
【0121】
以下、図1A図1Dを参照して、本出願の実施形態において提供される端末位置決定方法を具体的に記載する。
【0122】
図2Aは、本出願の一実施形態による位置決定信号処理方法のフローチャートである。図2Aに示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0123】
位置決定デバイス又はサービスセル及び/又は隣接するセルは、PRS設定情報を端末に送信し、PRSは、サービング・セル及び/又は端末デバイスの隣接するセルによってPRSリソース・セットの形式で送信され、各PRSリソース・セットは、複数のPRSを含み、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する。
【0124】
端末は、PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定し、時間領域情報は、PRSの周期Pと、周期PにおけるPRSのシンボル長Kと、を含む。
【0125】
端末は、PRS時間領域情報に基づいて複数のPRSを受信する。
【0126】
具体的には、PRSは、システム・フレーム、サブフレーム、及びスロットの形式で伝送される。各システム・フレームは、10個のサブフレームを含む10ミリ秒(millisecond、ms)の長さを有する。各サブフレームの長さは、1、2、4、8、及び16個のスロットを含む、OFDMシンボルに対応するヌメロロジに応じて、1msである。スロット長は、OFDMシンボルに対応するヌメロロジに依存し、順に1ms、0.5ms、0.25ms、0.125ms、及び0.0625msである。1つのスロットは、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルを含む。OFDMシンボルは、ヌメロロジ(Numerology)における異なるインデックス値に対応し、周波数領域における異なる副搬送波間隔に対応することを示す。OFDMシンボルの長さは、副搬送波間隔の値の逆数であり、スロット長に対応するOFDMシンボルの数は、副搬送波間隔と共に変化しない。したがって、異なる副搬送波間隔は、時間領域における異なるスロット長に対応する。1スロットでは、対応する周期的プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)が通常の周期的プレフィックス(Normal Cyclic Prefix、NCP)であるときに、14個のOFDMシンボルが含まれてもよく、対応するCPが拡張周期的プレフィックス(Extended Cyclic Prefix、ECP)であるときに、12個のOFDMシンボルが含まれてもよい。図2Bは、本出願の一実施形態による下りリンクPRSに対してサポートされるマッピング・パターンの概略図である。図2Bに示すように、マッピング・パターンでは、水平軸は時間領域OFDMシンボルを表し、垂直軸は周波数領域副搬送波を表す。1つのリソースブロック(Resource block、RB)は12個の副搬送波に対応する。複数のRBが存在するときに、周波数領域においてパイロット・パターンが繰り返される。図2Bの(a)に示すように、PRSは、1つのOFDMシンボル上の2つの副搬送波の間隔でマッピングされ、2つの異なるOFDMシンボルにマッピングされ、2つのOFDMシンボルは、1つのスロット内の他のOFDMシンボルにおいて繰り返されてもよい。図2Bの(b)に示すように、PRSは、1つのOFDMシンボル上の4つの副搬送波の間隔でマッピングされ、2つの異なるOFDMシンボルにマッピングされ、4つのOFDMシンボルは、1つのスロット内の他のOFDMシンボルにおいて繰り返されてもよい。図2Bの(c)に示すように、PRSは、1つのOFDMシンボル上の6つの副搬送波の間隔でマッピングされ、6つの異なるOFDMシンボルにマッピングされ、6つのOFDMシンボルは、1つのスロット内の他のOFDMシンボルにおいて繰り返されてもよい。図2Bの(d)に示すように、PRSは1つのOFDMシンボル上の12個の副搬送波の間隔でマッピングされ、12個の異なるOFDMシンボルにマッピングされる。異なるTRPは、代替的に、周波数領域における副搬送波の整数個分オフセットすることによってPRSを送信して、異なるTRPのPRSに対して周波数分割多重化を実装し、干渉を低減することができる。追加的に、1つのPRSリソースは、複数の連続スロット又は非連続スロットの繰り返しで設定されてもよく、1つのTRPはまた、伝送ビーム掃引のために複数のPRSリソースを有してもよい。
【0127】
位置決定デバイスによって端末に送信されるPRS設定情報は、特定の端末に送信されてもよいし、サービング・セル・システム情報を使用することによって複数の端末にブロードキャストされてもよい。PRS設定情報は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送達されたPRSの対応するパラメータを示すために使用され、PRSの送達されたサービング・セル又は隣接セル、PRSを送信するための時間-周波数リソースなどを含む。PRSは、PRSリソース・セットの形式で送信され、各TRPがリソース・セットの形式でPRSを送達し、かつ1つ以上のPRSリソース・セットを送達し得ることを示し、ここで、各PRSリソース・セットは、複数のPRSを含む。
【0128】
PRS設定情報を受信した後、端末は、周期P、及び1つの周期PにおけるPRSのシンボル長Kを含むPRSの時間領域情報を決定する。ここで、PRS設定情報は、複数のサービング・セルのためのものであってもよく、各サービング・セルは、複数の周波数に対応し得るので、設定情報は、複数の位置決定周波数からのPPS設定、及び/又は複数のアクセス・ネットワーク・デバイスからのPRS設定を含んでもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスがTRPであることが、例として使用される。各TRPについて、1つの周波数上の最大2つのPRSリソース・セットの各々は、最大64のPRSリソースを含んでもよい。PRSリソース・セットは、対応する送信周期を有し、これらは、異なってもよい。したがって、PRS設定情報に対応するPRS時間領域情報が取得されるときに、共通周期P、及び周期PにおけるPRSのシンボル長Kが取得される必要がある。これは、各持続時間P内に端末によって受信する必要のあるPRSのシンボル長がKであることを示す。
【0129】
一般に、端末は周波数ごとにPRSを受信する。したがって、複数の位置決定周波数に対応する設定情報を受信するときに、端末は、周波数ベースの分類を実行して、各周波数に対応する1つ以上のTRPによって送信されるPRSリソース・セット及びリソース・セットに含まれるPRSを決定する。
【0130】
PRSの周期Pを決定するための方法は、以下のステップを含む。
【0131】
(1)複数のTRPに対応する複数のPRSリソース・セットの共通送信周期が、Pとして使用される。いくつかのケースでは、複数のTRPに対応する複数のPRSリソース・セットに対して設定される送信周期が、同じである。このケースでは、共通周期は、PRS時間領域情報に対応する周期Pとして直接使用されてもよい。
【0132】
(2)複数のTRPにおける各TRPに対応する第1のPRSリソース・セットの共通送信周期が、Pとして使用される。複数のTRPの各々は、少なくとも1つのPRSリソース・セットを送信する。リソース・セットがT(x1,y1)=T(x2,y2)=T(x3,y3)=Pの条件を満たす(T(x,y)は、第xのTRPに対応する第yのPRSリソース・セットの周期を表す)場合、第1のPRSリソース・セットは、各TRPにおける任意の1つのリソース・セットを表す。この方程式は、各TRPによって送信されるPRSリソース・セットにおいて、少なくとも1つのPRSリソース・セットが、別のTRPに対応するPRSリソース・セットと同じ周期を有し、その周期がPであることを示す。次いで、PRS時間領域情報に対応する周期としてPが使用される。
【0133】
任意選択で、第1のPRSリソース・セットは、各TRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最初のPRSリソース・セット、又はリソース・セット・リスト上の最小のリソース・セット・インデックス値を有するPRSリソース・セットであってもよい。リソース・セット・インデックス値は、各TRPに対して確立されてもよいし、全ての受信されるPRSリソース・セットに対してLMFによって確立されてもよい。例えば、TRP1は、2つのPRSリソース・セットを含み、LMFによって確立される対応するインデックス値は、それぞれ3及び5である。このケースでは、TRP1に対応する第1のPRSリソース・セットは、インデックス値3に対応するPRSリソース・セットである。
【0134】
(3)複数のTRPにおける第1のTRPに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期が、Pとして使用される。第1のTRPに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期は、複数のTRPにおける各TRPに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の公約数である。
【0135】
第1のTRPの第1のPRSリソース・セットは、複数のTRPにおける任意のTRPの任意のPRSリソース・セットであってもよい。PRSリソース・セットに対応する送信周期は、別のTRPの少なくとも1つのPRSリソース・セットの送信周期の公約数である。
【0136】
具体的には、情報を表1に示す。
【表1】
【0137】
表1から、TPR1の最初のPRSリソース・セットの周期は10ミリ秒であり、その値はPRS1-1、PRS2-2、及びPRS3-1の公約数であることが分かる。したがって、10msの周期が、時間領域情報の周期Pとして使用されてもよい。
【0138】
代替的には、第1のPRSリソース・セットは、TRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最初のPRSリソース・セット、又はTRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最小リソース・セット・インデックス値を有するPRSリソース・セットである。したがって、表1では、時間領域情報の周期Pとして、PRS1-1、PRS2-1、及びPRS3-1の公約数である周期Tが取得される必要がある。
【0139】
(4)複数のTRPにおける各TRPに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数が、Pとして使用される。
【0140】
いくつかのケースでは、TRPのPRSリソース・セットに対応する周期Tは、各々、公約数として使用されなくてもよい。このケースでは、各TRPの第1のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数が取得され、Pとして使用されてもよい。
【0141】
第1のPRSリソース・セットは、各TRPに対応する任意のPRSリソース・セットであってもよい。可能であるときに、TRPの異なるリソース・セットが第1のリソース・セットとして選択され、対応する最大公約数が異なる。例えば、表1のPRS1-1、PRS2-1、及びPRS3-1に対して、対応する最大公約数は、5msである。PRS1-1、PRS2-2、及びPRS3-1については、対応する最大公約数は10msである。大きな値を持つ最大公約数が、Pとして選択されてもよく、すなわち、P=10msである。
【0142】
代替的には、第1のPRSリソース・セットは、TRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最初のPRSリソース・セット、又はTRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最小リソース・セット・インデックス値を有するPRSリソース・セットであってもよい。これに対応して、表1では、3つのTRPに対応する第1のPRSリソース・セットは、それぞれ、PRS 1-1、PRS 2-1、及びPRS 3-1である。3つのTRPに対応する最大公約数は5msであり、したがって、P=5msである。
【0143】
(5)複数のTRPにおける各TRPに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数が、Pとして使用される。
【0144】
いくつかのケースでは、LMFからUEに送信されるPRS設定情報に対応する全てのPRSリソース・セットから最大公約数が取得され、次いで、最大公約数が、時間領域情報における周期Pとして使用される。
【0145】
表1のデータは、一例として使用される。3つのTRPに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最大公約数は、5msである。したがって、時間領域情報における周期Pは5msである。
【0146】
(6)複数のTRPにおける各TRPに対応する第1のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数が、Pとして使用される。
【0147】
いくつかのケースでは、複数のTRP内の各TRPの第1のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数が、Pとして使用されてもよい。第1のPRSリソース・セットは、各TRPに対応する任意のPRSリソース・セットであってもよい。表1に対応して、PRS1-1、PRS2-2及びPRS 3-1の送信周期の対応する最小公倍数は、PRS3-1の周期Tであり、PRS1-1、PRS2-1及びPRS3-2の送信周期の対応する最小公倍数は、PRS 3-2の周期Tであり、これらの既存の周期Tが、Pとして使用される。各TRPにおいて、異なるPRSリソース・セットが第1のPRSリソース・セットとして選択され、異なる最小公倍数が取得される場合、より小さな値を有する最小公倍数が、Pとして選択されてもよい。
【0148】
第1のPRSリソース・セットが、TRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最初のPRSリソース・セットであるか、又はTRPに含まれるPRSリソース・セット・リスト上の最小のリソース・セット・インデックス値を有するPRSリソース・セットである場合、表1に対応すると、PRS1-1、PRS2-1、及びPRS3-1の送信周期の対応する最小公倍数を取得する必要があり、PはPRS3-1の周期Tである。
【0149】
(7)複数のTRPにおける各TRPに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数が、Pとして使用される。
【0150】
いくつかのケースでは、LMFからUEに送信されるPRS設定情報に対応する全てのPRSリソース・セットから最小公倍数が取得され、次いで、最小公倍数が、時間領域情報における周期Pとして使用される。
【0151】
例として表1のデータを使用すると、3つのTRPに対応する複数のPRSリソース・セットの送信周期の最小公倍数は60msである。したがって、時間領域情報における周期Pは60 msである。
【0152】
本出願の本実施形態では、端末によって受信されるPRS設定におけるPRSの周期Pは、複数のTPRに対応する複数のPRSリソース・セットの周期を包括的に指すことによって決定される。したがって、各TRPのPRSリソース・セットは、決定された周期に対して包括的に考慮され、決定された周期Pの信頼性が保証される。
【0153】
周期Pが決定された後、周期PにおけるPRSのシンボル長Kが決定される必要がある。Kが決定される前に、第1のスロット・セットが決定される必要があり、第1のスロット・セットは、持続時間P内に送信され、かつLMFによって設定される全てのPRSを含む。LMFは、複数のTRPに対して複数のPRSリソース・セットを設定し、各PRSリソース・セットは、複数のPRSを含む。複数のPRSは、間隔を置いて設定されてもよいし、時間領域において多重化モードで設定されてもよい。したがって、Pにおける全てのPRSに対応するスロットは、連続スロットであってもよいし、又は間隔を置いて存在するスロットであってもよい。
【0154】
任意選択で、PにおけるPRSに対応するスロットが連続スロットである場合、最小連続スロット・セット、すなわち、最小スロット長を占有するPRS配置方式で形成されたセットが取得され、Pにおける第1のスロット・セットとして使用されてもよい。図2Cは、本出願の一実施形態によるPRS分布の概略図である。図2Cに示すように、4つの異なるPRSが含まれ、同じTRP又は複数の異なるTRPによって送信され、周期Pにおいて繰り返し現れる。周期の開始位置は、PRS 1、PRS 3、又は他の任意の位置から開始してもよい。図では、2つの連続するスロット・セットSとS’が与えられ、両方ともTRPによって送信される全てのPRSを含んでもよい。しかし、Sによって占有されるスロット長は、S’によって占有されるスロット長よりも小さい。このケースでは、周期Pにおける連続スロット・セットがSであると決定されてもよい。
【0155】
1つの周波数上の異なるPRSリソース・セットは、異なる周期を有すると仮定され、例えば、表1に示す6つのPRSリソース・セットは、異なる周期Tに対応し、複数の周期Tに基づいて決定される周期Pは、周期Tよりも小さい(例えば、複数のTの最大公約数に基づいてPが決定されるとき)。このケースでは、いくつかのPは、TRPによって送信されるPRSリソース・セットを含むが、他の周期はリソース・セットを含まない。このケースでは、選択された連続スロット・セットは、全てのPRS周期においてTRPによって送信される全てのPRSリソースを含むセットであり、最小スロット長を占有するPRS配置方式で形成されたセットが、Pにおける第1のスロット・セットとして使用される。図2Dは、本出願の一実施形態によるPRS分布の別の概略図である。図2Dに示すように、最初のPRS周期及び3番目のPRS周期は、各々4つのPRSを含み、これらは、それぞれPRS1~PRS4であり、2番目のPRS周期は、3つのPRS、すなわち、PRS1、PRS 3、及びPRS4を含む。言い換えれば、PRS2の周期は2Pである。スロット・セットS及びスロット・セットS’’は、周期Pにおいて全てのTRPから送信されるPRSリソース・セットを含み、スロット・セットS’は、PRS2を含まない。したがって、第1のスロット・セットは、S及びS’’から選択される。追加的に、S<S’’なので、このケースでは、決定された第1のスロット・セット(最小連続スロット・セット)はSである。
【0156】
第1のスロット・セットは、複数のスロットを含み、各スロット内のPRSは、特定の時間長を占有する。各スロット内のPRSによって占有される時間長が決定されてもよく、対応するシンボル長さKが、時間長に基づいて決定される。スロット内の各PRSによって占有される時間長は、確定的な値ではなく、可能な時間範囲であってもよい。図2Eは、本出願の一実施形態によるPRSによって占有される時間範囲を決定する概略図である。図2Eに示されるように、各TRPによって送信されるPRSリソースによって占有される時間範囲は、サブフレーム境界に対するサーチウィンドウが、参照リソース又は参照リソース・セットのタイミングに関するTRPタイミングの期待参照信号時間差(Expected RSTD)及び期待参照信号時間差不確実性(Expected RSTD uncertainty)に基づいて決定される(例えば、参照リソース又は参照リソース・セットは、nr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16情報要素を通して設定されてもよい)。次いで、PRSリソースを受信するために占有される必要のある時間範囲は、PRSによって占有されるサブフレームにおけるスロット・インデックス、スロット内のシンボル・インデックス、及びシンボルの数に基づいて決定される。
【0157】
任意選択で、Sにおける各スロット内のPRSによって占有されるシンボル長は、スロット内の全てのTRPによって送信されるPRSリソースによって占有されるシンボル長の和集合である。図2Fは、本出願の一実施形態によるPPSによってスロット内のシンボルを占有する概略図である。図2Fに示すように、PRS1によって占有されるシンボルは、[4,8]であり、これは、占有が第4のシンボルから開始して第8のシンボルまでであることを示し、PRS2によって占有されるシンボルは、[6,14]である。PRS1とPRS2の和集合は[4,14]であるため、PRS1及びPRS2によって占有されるシンボルの全長は、[4,14]である。
【0158】
第1のスロット・セットと、第1のスロット・セットにおいてPRSシンボルが現れ得る時間範囲とが決定された後、各スロット内のPRSの第1のシンボル長が最初に取得され、次いで、スロット・セットにおけるPRSのシンボル長Kが、第1のシンボル長に基づいて決定される。
【0159】
具体的には、図2Gは、本出願の一実施形態による各スロット内のPRS分布の概略図である。図2Gに示すように、各スロットが14のOFDMシンボルを含む例が使用される。各OFDMシンボルは、さらに周期的プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)を含む。第1のPRSは第1のスロット内で伝送され、第2のPRSは第2のスロット内で伝送される。第1のPRS及び第2のPRSの各々の開始モーメント及び終了モーメントが取得された後、第1のPRS及び第2のPRSの第1のシンボル長が、対応して決定されてもよい。
【0160】
任意選択で、開始モーメント及び終了モーメントに基づいてPRSの第1のシンボル長を決定することは、開始モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボル、及び終了モーメントに対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することを含む。例えば、図2Eに示すように、第1のPRSの開始モーメントが位置するOFDMシンボルは、第1のスロット内の第4のOFDMシンボルであり、終了モーメントが位置するOFDMシンボルは、第1のスロット内の第14のOFDMシンボルである。このケースでは、第1のシンボル長は、第4~第10のOFDMシンボルに対応する長さであってもよい。第sのスロット内のPRSの第1のシンボル長を計算する方法は、
【数13】
の式を満たし、Ksは、第1のスロット・セットにおける第sのスロット内のPRSの第1のシンボル長を表し、
【数14】
におけるμは、PRSを送信するためのスロットに対応するヌメロロジ(Numerology)のインデックス値を表し、μの異なる値は、異なる副搬送波間隔に対応し、例えば、μ=1,2及び3は、それぞれ、15kHz、30kHz、60kHz及び120kHzの副搬送波間隔に対応し、
【数15】
は、1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数を表し、
【数16】
は、μの副搬送波間隔に対応するスロットの持続時間を表し、
【数17】
は、第sのスロットの終了モーメントを表し、
【数18】
は、第sのスロットの開始モーメントを表し、ceil()は、セイル関数であり、floor()は、フロア関数である。
【0161】
任意選択で開始モーメント及び終了モーメントに基づいてPRSの第1のシンボル長を決定することは、開始モーメントと終了モーメントとの間の時間間隔を取得することと、時間間隔に対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに対応するシンボル長に基づいて各スロット内のPRSの第1のシンボル長を決定することとを含む。例えば、図2Eに示すように、第2のPRSの開始モーメントと終了モーメントとの間の差は、開始モーメントと終了モーメントとの間の時間間隔を取得するために計算され、次いで、時間間隔に対応するPRS副搬送波間隔で決定されたOFDMシンボルに対応するシンボル長が決定される。開始モーメントと終了モーメントは各スパン0.5OFDMシンボルであるため、開始モーメントと終了モーメントに対応する時間間隔は合計0.5+3+0.5=4OFDMシンボルを含む。4つのOFDMシンボルに対応するシンボル長は、スロット内のPRSの第1のシンボル長である。第sのスロット内のPRSの第1のシンボル長を計算する方法は、
【数19】
の式を満たす。
【0162】
式(2)における要素は、式(1)における要素と同じ意味を有する。
【0163】
第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長が計算によって取得された後、スロットの第1のシンボル長に対して合算が実行されて、第1のスロット・セットにおいてPRSのシンボル長Kを取得してもよい。計算方法は、
【数20】
の式を満たす。
【0164】
Sは、第1のスロット・セットに含まれるスロットの数を表し、Ksは、Sにおけるsのインデックス値を有するか、又は第sのスロットに対応する第1のシンボル長を有するスロットを表す。代替的には、Ksは、式(1)又は式(2)の対応する方法により計算を通して取得されてもよい。
【0165】
任意選択で、第1のスロット・セットにおける複数のスロット内のPRSの第1のシンボル長の最大値が、第1のスロット・セット内の各スロット内のPRSの第2のシンボル長として使用されてもよい。次いで、第1のスロット・セットにおけるS個の第2のシンボル長に対して合算が実行されて、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長を取得する。対応する計算方法は、
【数21】
の式を満たし、ここで、
【数22】
である。
【0166】
前述の式では、式(1)に対応する方法を使用して、第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を計算し、max()は、最大値を取るための関数である。第1のシンボル長さのうちの最大値が、各スロット内のPRSの第2のシンボル長として使用され、第1のスロット・セットにおけるスロットの数Sを乗じて、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長を取得する。
【0167】
代替的には、計算方法に従って第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長を取得する間に、式(2)の対応する方法を使用して、第1のスロット・セットにおける各スロット内のPRSの第1のシンボル長を計算し、次いで、シンボル長の最大値に対して合算が実行されて、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長を取得する。対応する計算方法は、
【数23】
の式を満たし、ここで、
【数24】
である。
【0168】
任意選択で、合算が、第1のスロット・セットにおけるPRSを送信するために使用されるスロットに対応するスロット長に対して直接的に実行されて、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長を取得してもよい。対応する計算方法は、
【数25】
の式を満たし、ここで、|S|は、第1のスロット・セットにおけるスロット数を表し、μは、PRSを送信するためのスロットに対応するヌメロロジのインデックス値を表す。
【0169】
本出願の本実施形態では、周期Pにおけるスロットを含む第1のスロット・セットが取得され、次いで、スロット内のPRSを伝送するための第1のシンボル長が、第1のスロット・セットにおける単一のスロット内のPRSを伝送する開始モーメント及び終了モーメントに基づいて決定されることが分かる。次いで、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長が、第1のシンボル長に基づいて取得され、周期Pに対応するPRSのシンボル長Kがプロセスにおいて計算され、それにより、取得された結果の包括性と完全性が保証される。
【0170】
前述の説明では、第1のスロット・セット内のS個のスロットは、連続スロットであり、これらの連続スロットのうちのいくつかのスロットがPRSを伝送するために使用されて、他のスロットがPRSを送信するために使用されなくてもよく、別の信号を伝送するために使用される。
【0171】
いくつかのケースでは、第1のスロット・セットにおけるS個のスロットは、代替的に、非連続スロットであってもよく、PRSを伝送するために使用される全てのスロットを含む。図2Hは、本出願の一実施形態による非連続スロットを含む第1のスロット・セットの概略図である。図2Hに示すように、周期Pに対応する連続スロット・セットは、3つの連続スロットを含む。第1のスロット及び第3のスロットは、少なくとも1つのTRPによって送信されるPRSを伝送するために使用されるが、第2のスロットは、PRSを送信するために使用されない。このケースでは、第1のスロット・セットは、第1のスロット及び第3のスロットを含むが、第2のスロットを含まない。
【0172】
いくつかのケースでは、周波数上の異なるPRSリソース・セットは、異なる送信周期を有する。その結果、PRSの決定された周期Pでは、いくつかの周期は、TRPによって送信されるPRSリソース・セットを含むが、他の周期は、リソース・セットを含まない。このケースでは、第1のスロット・セットは、全ての周期において選択されたスロット・セットの和集合であってもよい。図2Iは、本出願の一実施形態による複数の周期の和集合に基づいて第1のスロット・セットを決定する概略図である。図2Iに示すように、第1のPRS周期は、PRS1及びPRS4を伝送するために使用され、第2のPRS周期は、PRS1及びPRS2を伝送するために使用される。2つの周期の和集合は、PRS1、PRS2、及びPRS4を含み、和集合は、第1のスロット、第2のスロット、及び第3のスロット内で伝送される。このケースでは、周期Pに対応する第1のスロット・セットは、第1のスロット、第2のスロット、及び第3のスロットを含み、対応するPRSは、PRS1、PRS2、及びPRS4を含む。周期Pに対応するシンボル長Kは、PRSのシンボル長を計算することによって取得されてもよい。
【0173】
同様に、第1のスロット・セットに含まれるスロットが、PRSを伝送するために使用される全てのスロット(非連続スロットであってもよい)であるときに、周期Pに対応するシンボル長Kが、代替的に、式(1)~式(6)のうちの1つ又はそれらの組み合わせを使用することによって計算を通して取得されてもよい。
【0174】
本出願の本実施形態では、周期Pにおいて、PRSを送信するために使用されるスロットを含む第1のスロット・セットが取得され、次いでスロット内のPRSを伝送するための第1のシンボル長が、第1のスロット・セットにおける単一のスロット内のPRSを伝送する開始モーメント及び終了モーメントに基づいて決定されることが分かる。次いで、第1のスロット・セットにおけるPRSのシンボル長が、第1のシンボル長に基づいて取得され、周期Pに対応するPRSのシンボル長Kがプロセスにおいて計算され、それにより、取得された結果の正確性が保証される。
【0175】
計算を通してPRS時間領域情報を取得した後、端末は、LMFによって設定されたPRSを受信する必要がある。時間領域情報は、端末の処理能力情報と比較されて、比較結果に基づいて端末によってPRSリソースを処理するための方法を決定するようにしてもよい。
【0176】
端末の処理能力情報は、処理周期Tと、処理周期T内で処理することができるシンボル長Nと、を含む。言い換えれば、時間T内で長さNを有するPRSシンボルを処理することができ、ここで、TとNの単位はミリ秒であってもよい。PRSシンボル長は、PRSが時間領域において送信されるときに、対応するOFDMシンボルの持続時間である。同じ端末は、処理能力情報の複数の組み合わせを報告してもよく、取得されたPRS時間領域情報における(P,K)が、端末の処理能力情報における(T,N)と比較されて、端末が、少なくとも1つの能力の組み合わせの範囲内でPRSを受信できることを決定してもよい。LMFは、PRS設定情報を端末に送信するか、又はサービング・セル・システム情報を通して端末にPRS設定情報をブロードキャストするときに、端末報告される能力に基づいて端末に設定情報を送信しなくもよいし、全ての端末の報告される能力を考慮せずに複数の端末に同時に設定情報を送信してもよい。したがって、端末は、PRS設定情報を受信するときに、PRSに対応する時間領域情報を取得し、端末によって報告される能力と時間領域情報とを比較し、端末がその設定をサポートしているかどうか、端末がその設定をどのようにサポートしているかなどを決定する。
【0177】
端末の処理持続時間及び処理データ量は、必ずしも線形に変化するわけではないので、端末によって報告される処理能力情報の複数の組み合わせは、必ずしも指数関数的なスケーリング関係を有さない。例えば、端末によって報告される処理能力情報(N,T)の複数の組み合わせは、それぞれ、(1,5)、(3,80)、(5,160)、(8,320)、(10,640)、(12,1280)であってもよく、ここで、NとTの単位は、ミリ秒(ms)であってもよく、NとTは、スロット数及びシンボル数などの他の時間測定単位であってもよい。
【0178】
(K,P)=(5,200)であり、これは、端末に対してLMFによって設定されるPRSを表し、200ms以内に5msの持続時間でPRS信号の処理を完了する必要があると仮定される。処理能力情報の組み合わせ(N,T)=(5,160)が、処理能力情報の複数の組み合わせにおいて存在するときに、端末が5msのPRS信号を処理するためには160msが必要であることを示し、T≦P、N≧Kを満足する。、言い換えれば、LMFによって設定されるPRSは、端末の処理能力の範囲内に入り、端末は、時間領域情報(K,P)に基づいて対応するアクセス・ネットワーク・デバイスからPRSを受信することができるようにする。
【0179】
(K,P)=(4,100)であり、これは、端末に対してLMFによって設定されるPRSを表し、100ms以内に4msの持続時間でPRS信号の処理を完了する必要があると仮定される。T≦P及びN≧Kが、処理能力情報の複数の組み合わせにおいて満たされないときに、(N、T)の組み合わせが決定され、N≧Kを満たし、例えば、(N、T)=(5,160)を満たす。次いで、端末は、時間領域情報(N、T)に基づいてLMFによって設定されたPRSを受信することができ、これは、端末が160ms以内に5msのPRSの受信を完了することを示す。PRS周期が100msであるため、端末は、最初の100ms以内にアクセス・ネットワーク・デバイスによって送達される4msのPRSのみを受信し、第2の100ms以内に送達される4msのPRSを1msのみ受信し、残りの3msのPRSは破棄するか、又は第2の100ms以内に送達される4msのPRSを全く受信しない。追加的に、端末は、160ms以内に5msのPRSの処理を完了するだけでよい。第2の100ms以内に、PRS処理のために60msのみが占有され、残りの40msでは、端末は位置決定に関連するいかなる動作も実行しなくてもよい。
【0180】
(K,P)=(5,100)であり、これは、端末に対してLMFによって設定されるPRSを表し、100ms以内に5msの持続時間でPRS信号の処理を完了する必要があると仮定される。T≦P及びN≧Kが、処理能力情報の複数の組み合わせにおいて満たされないときに、別の可能な実装は、T≦Pを満たす(N、T)の組み合わせを決定し、例えば、例えば、(N、T)=(3、80)である。次いで、端末は、時間領域情報(N、P)に基づいてLMFによって設定されたPRSを受信してもよく、これは、端末が、周期Pに基づいてP=100ms及びK=5msに従って送信されるPRSにおいてN=3msを有するPRSの受信を完了し、K-N=5-3=2msの残りのPRSを破棄することを示す。
【0181】
別の実装では、(N,T)がT≦Pを満たすときに、端末は、
【数26】
個の周期を使用することによって、Kの持続時間を有するPRS信号を処理してもよい。例えば、端末がK=5msを有するPRSを受信する必要があるときに、
【数27】
個の周期Pが必要であり、PRSは、各周期Pにおいて周期Tを使用することによって受信される。言い換えれば、第1の100msの周期では、端末は、80msを使用することによって3msのPRSを処理し、第2の100msの周期では、端末は、80msを使用することによって2msのPRSを処理する。
【0182】
追加的に、端末は、80msごとに3msのPRSを処理することができるので、端末は、第2の100msの周期において処理される必要がある2msのPRSに加えて、追加の1msのPRSを処理してもよいが、これは、本明細書において限定されない。
【0183】
代替的には、任意選択で、LMFはPRSの設定情報をブロードキャストしてもよく、設定情報はいくつかの端末に対してのみである。このケースでは、端末は、LMFからの設定情報に基づいてPRSを受信してもよい。他の端末に対しては、T≦P及びN≧Kが満たされない場合、端末は、アクセス・ネットワーク・デバイスから送達される全てのPRSを受信しない。
【0184】
任意選択で、「≧」又は「≦」式に対して、方程式の両辺間の最小差を有する値の組み合わせが、優先的に選択される。例えば、前述の例における処理能力情報(N,T)は、それぞれ、(1,5)、(3,80)、(5,160)、(8,320)、(10,640)、(12,1280)であり得る。しかしながら、(K,P)=(5,100)であるときに、(N,T)の1つの組み合わせがT≦Pを満たすかどうかを決定する必要がある場合、(N,T)=(3,80)が優先的に選択され、(N,T)=(1,5)が選択される。
【0185】
任意選択で、本方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0186】
端末は、複数のPRSに対応する測定結果を取得する。
【0187】
位置決定デバイスは、端末に測定結果要求を送信する。
【0188】
位置決定デバイスは、複数のPRSに対応し、かつ測定結果要求に基づいて端末から送信される測定結果を受信し、測定結果に基づいて位置決定を実行することを要求する。
【0189】
端末は、上述の方法にしたがって、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送達されたPRSを受信する方式を決定し、PRSを受信した後、PRSに対応する測定結果を取得する。位置決定デバイスは、端末に測定結果要求を送信して、PRSに対応する測定結果を取得し、位置決定処理を完了する。この処理では、位置決定デバイスは、端末に対応するPRS設定情報、及び端末から報告される処理能力情報を取得している。したがって、位置決定デバイスはまた、PRS時間領域情報についての計算処理を実行し、PRS時間領域情報及び端末の処理能力情報に基づいてPRSをサポートするための端末の能力を決定してもよい。したがって、端末から送信される測定結果を取得することを要求するときに、位置決定デバイスは、対応する遅延に基づいて測定結果を取得してもよい。追加的に、位置決定デバイスは、端末が測定結果を取得する特定のPRSが分かり、測定結果の正確性及び信頼性をさらに決定してもよい。
【0190】
本出願の本実施形態では、端末は、位置決定デバイスによって設定された、取得されたPRS時間領域情報を、端末によって報告された処理能力情報と比較して、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送達されたPRSを受信する方式を決定し、端末が実際の能力に基づいて位置決定デバイスによって設定されたPRSリソースをサポートするようにすることが分かる。これは、端末によるPRSの受信の効率性を改善する。
【0191】
いくつかのケースでは、端末がPRSリソースを受信する方式が、代替的に、別の方法で決定されてもよい。図3Aは、本出願の一実施形態による測定ウィンドウに基づいてPRSを受信することを決定するための方法のフローチャートである。図3Aに示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0192】
位置決定デバイスは、PRS測定ウィンドウ設定を端末に送信し、PRS測定ウィンドウ設定は、受信周期及び受信周期におけるウィンドウ持続時間を含み、ウィンドウ持続時間は、PRSを受信するために使用される。
【0193】
端末は、位置決定デバイスから送信されたPRS測定ウィンドウ設定を受信し、PRS測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信する。
【0194】
位置決定処理では、最初に、端末は、LMFによって送信されたPRS設定情報又はサービング・セル・システム情報のブロードキャストを通して取得されたPRS設定情報を受信し、設定情報は、複数の位置決定周波数及び複数のTRP上のPRS設定を含んでもよい。1つのPRS設定は、1つの周波数で1つのTRPの最大2つのPRSリソース・セットに対応し、各PRSリソース・セットは、最大64個のPRSリソースを含んでもよい7。次いで、端末は、LMFからのRequestLocationInformationメッセージを受信し、それを通して、LMFは、測定結果を提供するように端末に要求する。このメッセージでは、LMFは、PRS測定ウィンドウ設定を端末に送信してもよい。測定ウィンドウ設定は、以下のものを含む。
【0195】
(1)測定ウィンドウ設定は、位置決定技術ごとに提供されてもよいし、複数の位置決定技術に対する共通設定として提供されてもよく、ここで、1回の位置決定は、複数の位置決定技術、例えば、DL-TDOA又はDL-AoDをトリガしてもよい。
【0196】
(2)各位置決定技術又は複数の位置決定技術の共通設定では、ウィンドウは、位置決定周波数ごとに設定されるか(1つの測定ウィンドウは、各位置決定周波数に対して設定される)、周波数帯ごとに設定されるか(1つの測定ウィンドウは、各周波数帯に対して設定される)、又は周波数範囲ごとに設定されもよいか(1つの測定ウィンドウは、各FRに対して設定される)、又は端末に対して個別に設定されてもよい。
【0197】
(3)各周波数、各周波数帯、各周波数範囲、及び各端末に対して設定可能な測定ウィンドウの数は、1つ、最大でも2つ、又は最大でも3つとしてもよい。
【0198】
図3Bは、本出願の一実施形態によるPRS測定ウィンドウの概略図である。図3Bに示すように、1つのPRS測定ウィンドウは、受信周期Rと、周期R内のウィンドウ持続時間rと、を含み、端末の持続時間Rに対応する持続時間rが、PRSを受信するために使用されることを示す。r内のPRSは、連続又は非連続であってもよい。R及びrの単位は、ミリ秒又はスロットであってもよい。追加的に、図2A図2Iに対応する実施形態におけるPRSの時間領域情報を決定するための方法に従って、R及びrが取得されてもよい。
【0199】
具体的には、位置決定デバイスは、サービング・セル及び/又は隣接セルからPRS設定情報を取得し、端末によって報告された処理能力情報を受信する。このケースでは、位置決定デバイスは、図2A図2Iに対応する実施形態における方法を使用して、PRS設定情報に基づいた計算を通してPRS時間領域情報(K,P)を取得してもよく、ここで、Pは周期であり、Kは周期PにおけるPRSのシンボル長である。次いで、PRS時間領域情報は、端末の処理能力情報と比較される。端末の処理能力情報は、(N,T)の複数の組み合わせを含み、端末がTミリ秒の時間期間内にNミリ秒のPRSを処理できることを示している。時間領域情報が、端末によって報告される能力の少なくとも1つの組み合わせの範囲を満たす、すなわち、T≦P及びN≧Kを満たす場合、端末に送信され得るPRS測定ウィンドウ設定パラメータは、R=Pであり、rのセッティングは、期間内のPRS長がKであることを保証する。r内で受信されるPRSは、連続してもしなくてもよく、r≧Kである。
【0200】
時間領域情報(K,P)が、端末によって報告される能力の少なくとも1つの組み合わせの範囲を満たさない場合、処理能力情報の複数の組み合わせは、端末によって受信され得るシンボル長がN≧Kを満たすように、第2の組み合わせ(N,T)について検索され得る。第2の組み合わせが存在する場合、Tミリ秒単位でKミリ秒を超える持続時間を持つPRSの受信を完了できることを示し、生成された測定ウィンドウ設定パラメータは、R=Tであってもよい。rのセッティングは、時間期間内のPRS長がKであることを保証し、端末が、Tミリ秒の持続時間内に、rミリ秒に対応するウィンドウ内で、Kミリ秒の長さのPRSの受信を完了することを示す。Tミリ秒の持続時間は、複数の周期Pを含んでもよく、端末は、全ての周期においてPRSを受信する必要はない。特に、端末は、Tミリ秒における1つの周期Pにおいて、Kミリ秒の長さを有するPRSのみを処理する。Kミリ秒の長さを有するPRSは、rミリ秒の長さを有するウィンドウに含まれる。
【0201】
代替的には、時間領域情報が、端末によって報告される能力の少なくとも1つの組み合わせの範囲を満たさない場合、処理能力情報の複数の組み合わせは、端末によって受信されるPRSの周期がT≦Pを満たすように、第2の組み合わせ(N,T)について検索され得る。第2の組み合わせが存在する場合、Tミリ秒の周期が条件を満たすときに、端末によって受信され得るPRSの長さNがK未満であることを示す。このケースでは、生成される測定ウィンドウ設定パラメータは、R=Pとあってもよい。rのセッティングは、時間期間内のPRSの長さがNを超えないことを保証する。端末は、アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する周期Pに基づいてPRSを受信し、具体的には、Nミリ秒のPRSを受信し、各周期Pにおいて(K-N)ミリ秒のPRSを破棄する。
【0202】
別の実装では、端末はそれぞれの周期Pにおける(K-N)ミリ秒の残りのPRSを捨てず、
【数28】
個の周期Pを使用することによって全てのPRSを受信する。このケースでは、生成された測定ウィンドウ設定パラメータは、依然としてR=Pである。rのセッティングは、期間内のPRSの長さがNを超えないことを保証する。ケースでは、PRSは、アクセス・ネットワーク・デバイスに対応する周期Pに基づいて受信され、具体的には、Nミリ秒のPRSは、各Pにおいて受信され、Kミリ秒のPRSは、周期(m*P)において受信される。端末は、(m*P)ミリ秒の周期において(m*N)ミリ秒のPRSを処理してもよいことが理解されたい。追加的に、
【数29】
に基づいて(m*N)がK以上である。したがって、端末は、(m*P)の周期におけるKミリ秒のPRSの受信を受信してもよい。
【0203】
本出願の本実施形態では、位置決定デバイスが、PRS設定情報に基づいて計算を通してPRS時間領域情報を取得し、PRS時間領域情報を端末によって報告された処理能力情報と比較し、比較結果に基づいて測定ウィンドウ設定パラメータを決定することが分かる。測定ウィンドウ設定は、異なる端末に柔軟に適用され得、測定ウィンドウ設定は、端末の能力により良好に適合され得、測定ウィンドウ設定に基づいて端末によるPRSの受信の効率性を改善する。
【0204】
追加的に、PRS測定ウィンドウ設定は、ウィンドウ持続時間から受信周期の開始モーメントまでの時間間隔を表すオフセットをさらに含んでもよい。オフセットの単位は、ms又はスロットであってもよく、例えば、オフセットは、4msである。代替的には、受信周期におけるオフセットは、位置決定デバイスによって構成される代わりに、端末によって独立して決定されてもよい。受信周期におけるオフセットは、受信周期と共に符号化されてもよい。オフセットの長さは受信周期を超えないので、5msの受信周期では、{0ms、0.5ms、1ms、1.5ms、…、4.5ms}のオフセットが定義されてもよく、10msの受信周期では、{0ms、0.5ms、1ms、…、9.5ms}のオフセットが定義されてもよく、10スロットの受信周期では、{0、1、2、…、9}スロットのオフセットのみが定義されてもよく、20スロットの受信周期では、{0、1、2、…、19}スロットのオフセットが定義されてもよい。図3Bに示すように、PRS測定ウィンドウ設定に対応する受信周期R=10ms、オフセットL=8ミリ秒、及びウィンドウ持続時間r=4ミリ秒が与えられる。10msの間隔で繰り返される4msの長さの一連のウィンドウは、開始ベンチマークとしてシステム・フレーム0の開始モーメントを使用して決定され得る。端末は、サブフレーム0の開始モーメントが、参照リソース又は参照リソース・セット(nr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16情報要素を通して設定される)によって決定されるタイミングに対応するサブフレーム0、又は周波数上の端末の任意のサービスセルによって決定されるタイミングに対応するサブフレーム0であり得ることを決定する。
【0205】
代替的には、測定ウィンドウ設定がオフセットを含まないときに、端末は、オフセットとして、ターゲット周波数上の受信予定開始PRSシンボルから受信周期の開始モーメントまでの持続時間を取得する。
【0206】
端末は、PRS測定ウィンドウ設定を受信した後、位置決定技術に対応するPRSを受信するときに、以下の動作を実行する。
【0207】
PRS測定ウィンドウが周波数ごとに設定されている場合、端末は、特定の周波数のPRSを受信するときに、その周波数に対するPRS測定ウィンドウ設定を使用する。
【0208】
PRS測定ウィンドウが周波数帯ごとに設定されている場合、端末は、特定の周波数帯における複数の周波数のPRSを受信するときに、その周波数帯に対するPRS測定ウィンドウ設定を使用する。端末が複数の周波数のPRSを同時に受信する能力を有さない場合、端末が、1つの測定ウィンドウにおいて1つの周波数のみのPRSを受信することを意味する。
【0209】
PRS測定ウィンドウがFRごとに設定されている場合、端末は、FRにおける複数の周波数のPRSを受信するときに、そのFRに対するPRS測定ウィンドウ設定を使用する。端末が複数の周波数のPRSを同時に受信する能力を有さない場合、端末が、1つの測定ウィンドウにおいて1つの周波数のみのPRSを受信することを意味する。
【0210】
端末に対してPRS測定ウィンドウが個別に設定されている場合、端末は、位置決定技術の全てのPRSの複数の周波数(FRをクロスし得る)を受信ときに、端末に対する測定ウィンドウを使用する。端末が複数の周波数を同時に受信する能力を有さない場合、端末が、1つの測定ウィンドウにおいて1つの周波数のみのPRSを受信することを意味する。
【0211】
各周波数、各周波数帯、各周波数範囲、及び各端末に対して設定されている複数の(2つ以上の)測定ウィンドウが存在するときに、PRS測定のために端末によって必要とされる無線リソース管理(Radio resource management、RRM)インジケータ(遅延、正確性など)は、第1の測定ウィンドウにおけるPRSリソースの対象となる。
【0212】
図3Cは、本出願の一実施形態による、測定ウィンドウに基づいてPRSを端末によって受信する概略図である。ターゲット周波数で、ターゲット周波数帯における、又はターゲット周波数範囲におけるPRS測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信する間、端末は、ウィンドウ持続時間内の全てのPRSを受信するが、測定ウィンドウ境界の外側又は測定ウィンドウ境界を横切るPRSを受信しない。
【0213】
本出願の本実施形態では、位置決定デバイスは、PRS測定ウィンドウ設定を端末に送信し、端末が、PRS測定ウィンドウに基づいてアクセス・ネットワーク・デバイスによって送達されたPRSを受信する。この処理では、端末のコンピューティング能力の消費が低減される。追加的に、位置決定デバイスによってPRS測定ウィンドウ設定を送達することで、PRS受信が端末の能力の範囲内にあることを保証し、端末によってPRSを受信の効率を改善する。
【0214】
図3A図3Cに対応する方法の実施形態は、図2A図2Iに対応する方法の実施形態と組み合わされてもよいし、別々に実装されてもよいと理解されたい。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0215】
図4は、本出願の一実施形態による通信装置700を示す。通信装置700は、端末に適用される、図2A図2I又は図3A図3Cの位置決定信号処理方法及び特定の実施形態を実行するように構成されてもよい。端末は、端末デバイス又は端末デバイスに配設されたチップであってもよい。端末デバイスは、受信モジュール701及び処理モジュール702を含む。
【0216】
受信モジュール701は、位置決定デバイスによって送信された位置決定参照信号PRS設定情報を受信するように構成されており、PRSは、PRSリソース・セットの形式で送信され、各PRSリソース・セットは、1つ以上のPRSを含み、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する。
【0217】
処理モジュール702は、PRS設定情報に基づいてPRS時間領域情報を決定するように構成されており、時間領域情報は、PRSの周期Pと、周期PにおけるPRSのシンボル長Kと、を含む。
【0218】
受信モジュール701は、PRS時間領域情報に基づいて複数のPRSを受信するようにさらに構成されている。
【0219】
任意選択で、受信モジュール701及び処理モジュール702は、図2A図2Iの対応する方法を実装するようにさらに構成されている。
【0220】
代替的には、受信モジュール701は、位置決定デバイスによって送信されたPRS測定ウィンドウ設定を受信するように構成されており、PRS測定ウィンドウ設定は、受信周期、及び受信周期におけるウィンドウ持続時間を含み、ウィンドウ持続時間は、PRSを受信するために使用される。
【0221】
受信モジュール701は、測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信するようにさらに構成されている。
【0222】
任意選択で、受信モジュール701及び処理モジュール702は、図3A図3Cの対応する方法を実装するようにさらに構成されている。
【0223】
任意選択で、プロセッシング・モジュール702は、チップ、エンコーダ、エンコーダ回路、又は本出願において本方法を実装することができる別の集積回路であってもよい。
【0224】
任意選択で、端末700は、送信モジュール703をさらに含んでもよい。受信モジュール701及び送信モジュール703は、インターフェース回路又はトランシーバであってもよい。受信モジュール701及び送信モジュール703は、独立したモジュールであってもよいし、トランシーバ・モジュール(図示せず)に一体化されてもよい。トランシーバ・モジュールは、受信モジュール701及び送信モジュール703の機能を実装してもよい。
【0225】
特定の方法及び実施形態が上述されたが、装置700は、端末に対応する位置決め信号処理方法を実行するように構成されている。したがって、方法、特に受信モジュール701及び処理モジュール702の機能の特定の説明については、対応する実施形態の関係する部分を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0226】
任意選択で、装置700は、記憶モジュール(図示せず)をさらに含んでもよい。記憶モジュールは、データ及び/又は信号を記憶するように構成されてもよい。記憶モジュールは、処理モジュール702に結合されてもよいし、受信モジュール701又は送信モジュール703に結合されてもよい。例えば、処理モジュール702は、記憶モジュール内のデータ及び/又は信号を読み出すように構成されてもよく、前述の方法の実施形態におけるキー取得方法が実行される。
【0227】
図5は、本出願の一実施形態による通信装置800を示す。通信装置800は、位置決定デバイスに適用される、図2A図2I又は図3A図3Cの位置決定信号処理方法及び特定の実施形態を実行するように構成されてもよい。装置は、位置決めデバイス又は位置決めデバイス内に配設されたチップであってもよい。可能な実装では、図5に示すように、通信装置800は、送信モジュール801、受信モジュール802、及び処理モジュール803を含む。
【0228】
送信モジュール801は、位置決定参照信号PRS設定情報を端末に送信するように構成されており、PRSは、PRSリソース・セットの形式で送信され、各PRSリソース・セットは、1つ以上のPRSを含み、1つの送受信ポイント、1つのアクセス・ネットワーク・デバイスは、1つ以上のPRSリソース・セットに対応する。
【0229】
送信モジュール801は、測定結果要求を端末に送信するようにさらに構成されている。
【0230】
受信モジュール802は、端末によって送信された測定結果を受信するように構成されており、測定結果は、PRS設定情報に対応するPRS時間領域情報に基づいて端末によって取得され、PRS時間領域情報は、PRSの周期Pと、周期PにけるPRSのシンボル長Kとを含む。
【0231】
処理モジュール803は、測定結果に基づいて端末を位置決定するように構成されている。
【0232】
任意選択で、送信モジュール801、受信モジュール802、及び処理モジュール803は、図2A図2Iの対応する方法を実装するようにさらに構成されている。
【0233】
代替的には、受信モジュール802は、位置決定デバイスによって送信されたPRS測定ウィンドウ設定を受信するように構成されており、PRS測定ウィンドウ設定は、受信周期、及び受信周期におけるウィンドウ持続時間を含み、ウィンドウ持続時間は、PRSを受信するために使用される。
【0234】
受信モジュール802は、測定ウィンドウ設定に基づいてPRSを受信するようにさらに構成されている。
【0235】
任意選択で、送信モジュール801、受信モジュール802、及び処理モジュール803は、図3A図3Cの対応する方法を実装するようにさらに構成されている。
【0236】
任意選択で、プロセッシング・モジュール803は、チップ、エンコーダ、エンコーダ回路、又は本出願において本方法を実装することができる別の集積回路であってもよい。
【0237】
受信モジュール802及び送信モジュール801は、インターフェース回路又はトランシーバであってもよい。受信モジュール802及び送信モジュール801は、独立したモジュールであってもよいし、トランシーバ・モジュール(図示せず)に一体化されてもよい。トランシーバ・モジュールは、受信モジュール802及び送信モジュール801の機能を実装してもよい。
【0238】
特定の方法及び実施形態が上述されたが、装置800は、位置決定デバイスに対応する位置決定信号処理方法を実行するように構成されている。したがって、方法、特に受信モジュール802及び送信モジュール801の機能の特定の説明については、対応する実施形態の関係する部分を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0239】
任意選択で、装置800は、記憶モジュール(図示せず)をさらに含んでもよい。記憶モジュールは、データ及び/又は信号を記憶するように構成されてもよい。記憶モジュールは、処理モジュール803に結合されてもよいし、受信モジュール802又は送信モジュール801に結合されてもよい。例えば、処理モジュール803は、記憶モジュール内のデータ及び/又は信号を読み出すように構成されてもよく、前述の方法の実施形態におけるキー取得方法が実行される。
【0240】
図6は、本出願の一実施形態による通信装置のハードウェア構造の概略図である。端末又は位置決定デバイスの構造については、図6に示す構造を参照のこと。通信装置900は、プロセッサ111及びトランシーバ112を含み、プロセッサ111は、トランシーバ112に電気的に結合されている。
【0241】
プロセッサ111は、メモリ内のコンピュータ・プログラム命令の全部又は一部を実行するように構成されており、コンピュータ・プログラム命令の全部又は一部が実行されるときに、装置は、前述の実施形態のいずれか1つにおける方法を実行することが可能となる。
【0242】
トランシーバ112は、別のデバイスと通信して、例えば、AUSFから第4のメッセージを取得し、第4のメッセージに基づいて第5のメッセージをUEに送信して、UEが第5のメッセージに基づいてKID及び/又はKAKMAを取得することを可能にするように構成されている。
【0243】
任意選択で、メモリ113は、コンピュータ・プログラム命令を記憶するようにさらに含まれ、構成されている。任意選択で、メモリ113(メモリ#1)が装置内に配設され、メモリ113(メモリ#2)がプロセッサ111と一体化される。代替的には、メモリ113(メモリ#3)は、装置の外側に配設される。
【0244】
図6に示す通信装置900は、チップ又は回路、例えば、端末装置又は通信装置内に配設可能なチップ又は回路であってもよいと理解されたい。代替的には、トランシーバ112は、通信インターフェースであってもよい。トランシーバは、受信機及び送信機を含む。さらに、通信装置900は、バスシステムをさらに含んでもよい。
【0245】
プロセッサ111、メモリ113、及びトランシーバ112は、バスシステムを介して接続される。プロセッサ111は、メモリ113に記憶された命令を実行して、信号を受信し、信号を送信するようにトランシーバを制御して、本出願の実装方法における第1のデバイス又は第2のデバイスのステップを完了するように構成されている。メモリ113は、プロセッサ111に一体化されてもよいし、プロセッサ111とは別個に配設されてもよい。
【0246】
実装では、トランシーバ112の機能は、トランシーバ回路又は専用トランシーバチップを使用することによって実装されてもよい。プロセッサ111は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、又は汎用チップを使用することによって実装されてもよい。プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、ネットワーク・プロセッサ(network processor,、NP)、又はCPUとNPの組み合わせであってもよい。プロセッサは、ハードウェア・チップ又は別の汎用プロセッサをさらに含んでもよい。ハードウェア・チップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、又はそれらの組み合わせであってもよい。PLDは、複雑なプログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイ論理(generic array logic、GAL)及び別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート、若しくはトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0247】
さらに、本出願の実施形態において言及されるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよいと理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく例として、多くの形式のRAMが使用されてもよく、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)である。本明細書に記載のメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことが意図されていることに留意されたい。
【0248】
本出願の実施形態は、コンピュータ・プログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ・プログラムは、前述の実施形態における端末に対応する方法を実行するために使用される命令を含む。
【0249】
本出願の実施形態は、コンピュータ・プログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ・プログラムは、前述の実施形態における位置決定デバイスに対応する方法を実行するために使用される命令を含む。
【0250】
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、前述の実施形態における端末に対応する方法を実行することが可能となる。
【0251】
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、前述の実施形態における位置決定デバイスに対応する方法を実行することが可能となる。
【0252】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の実施形態における実行シーケンスを意味しないと理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対する任意の限定を構成するべきではない。
【0253】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム・ステップが、電子ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいと認識してもよい。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアに実行されるのかは、特定の用途と技術的解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、記載の機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装が本出願の範囲を超えると考慮されるべきではない。
【0254】
便利で簡単な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明らかに理解されよう。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0255】
本出願において提供される複数の実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、別の方式で実装されてもよいと理解されたい。例えば、記載された装置の実施形態は、一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理機能分割であり、実際の実装の際には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせたり、一体化したりしてもよいし、いくつかの特徴を無視したり、実行しなかったりしてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装され得る。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は別の形式で実装されてもよい。
【0256】
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよいし、ユニットとして表示されている部分が、物理的ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に位置していてもよいし、複数のネットワーク・ユニットに分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0257】
追加的に、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。
【0258】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策が、本質的にソフトウェア製品の形式で実装されてもよいし、従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよいし、技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよい。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスなどであってもよい)に、本出願の実施形態において記載された方法のステップの全部又は一部を実行させるように指示するための複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0259】
前述の説明は、この出願の単に特定の実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を限定することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6