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特許7522855周波数領域オフセットの決定方法及び装置、通信機器と可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】周波数領域オフセットの決定方法及び装置、通信機器と可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20240718BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240718BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240718BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240718BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/20
H04W72/0453
H04W28/06 110
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022565924
(86)(22)【出願日】2021-04-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021089882
(87)【国際公開番号】W WO2021218909
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202010368255.9
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】洪 ▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】李 根
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/065862(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0306832(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機器によって実行される周波数領域オフセットの決定方法であって、
同期信号ブロックSSBを検出することを含み
前記決定方法は、さらに、
前記同期信号ブロックSSBにおける第一の指示ドメイン及び第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記同期信号ブロックSSBの周波数領域オフセット値を決定することであって、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部であり、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインとのうちの少なくとも一つであること、
又は、
前記同期信号ブロックSSBにおける第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記同期信号ブロックSSBの周波数領域オフセット値を決定することであって、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインとのうちの少なくとも一つであること、を含む、周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項2】
前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部である、請求項1に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項3】
共通サブキャリア間隔SCSと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである、請求項2に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項4】
前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部である、請求項1に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項5】
物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインによって指示される位置と第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである、請求項4に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項6】
前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインの一部又は全部である、請求項1に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項7】
前記周波数領域オフセット値は、
前記第一の指示ドメインの第一のビットと前記第二の指示ドメインの第二のビットとが連携して指示する周波数領域オフセット値を含む、請求項1に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項8】
前記第二の指示ドメインの第二のビットは、
前記第二の指示ドメインの空きビットと、前記第二の指示ドメインの保留ビットとの少なくとも一つを含む、請求項7に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項9】
前記周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットが指示する周波数領域オフセット値、又は前記第二の指示ドメインの第二のビットが指示する周波数領域オフセット値を含む、請求項1に記載の周波数領域オフセットの決定方法。
【請求項10】
周波数領域オフセットの決定装置であって、
同期信号ブロックSSBを検出するための検出モジュールを含み、
前記決定装置はさらに決定モジュールを含み、
前記決定モジュールは、
前記同期信号ブロックSSBにおける第一の指示ドメイン及び第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記同期信号ブロックSSBの周波数領域オフセット値を決定することであって、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部であり、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインとのうちの少なくとも一つであること、
又は、
前記同期信号ブロックSSBにおける第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記同期信号ブロックSSBの周波数領域オフセット値を決定することであって、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインとのうちの少なくとも一つであることを実行するために用いられる、周波数領域オフセットの決定装置。
【請求項11】
前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部である、請求項10に記載の周波数領域オフセットの決定装置。
【請求項12】
共通サブキャリア間隔SCSと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである、請求項11に記載の周波数領域オフセットの決定装置。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項1から9のいずれか1項に記載の周波数領域オフセットの決定方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項14】
プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、請求項1から9のいずれか1項に記載の周波数領域オフセットの決定方法のステップを実行する、チップ。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、請求項1から9のいずれか1項に記載の周波数領域オフセットの決定方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月30日に提出された中国特許出願番号No.202010368255.9の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、本出願に参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、具体的には周波数領域オフセットの決定方法及び装置、通信機器と可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
FR2x、即ちBeyond52.6GHz周波数バンドでは、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)のサブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)が共通リソースブロック(Common Resource Block、CRB)のSCSより小さい場合がある。例えば、SSB SCS=480k、CRB SCS=960kである。本出願を実現する過程において、発明者は、従来技術において少なくとも次のような問題が存在することを発見した。即ち、既存のプロトコル(FR2において、kssbを4つのbitsで表現するように定義されている)の方式でkssbを配置する場合、ここで、kssbとは、SSBリソースの最低周波数からNSSB CRBへのオフセット量であり、使用不能なsync raster(同期グリッド)又はchannel raster(チャネルグリッド)がある可能性があるため、Kssbの指示効果が比較的悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、既存のプロトコルに従ってKssbを配置することによってKssbの指示効果が比較的悪いという従来技術の技術的問題を解決するための周波数領域オフセットの決定方法及び装置、通信機器と可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の方面によれば、本出願の実施例は、周波数領域オフセットの決定方法を提供する。この方法は、同期信号ブロックSSBを検出することと、前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定することとを含み、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。
【0006】
第二の方面によれば、本出願の実施例は、周波数領域オフセットの決定装置を提供する。この装置は、同期信号ブロックSSBを検出するための検出モジュールと、前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定するための決定モジュールとを含み、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。
【0007】
第三の方面によれば、本出願の実施例は、通信機器を提供する。この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0008】
第四の方面によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供する。前記可読記憶媒体上にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第五の方面によれば、本出願の実施例は、チップを提供する。前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、第一の方面に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0010】
本出願の実施例では、同期信号ブロックSSBを検出し、さらに前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定し、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。これで分かるように、SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインを利用して共通リソースブロックグリッドに対するSSBの周波数領域オフセット値を決定し、即ち、Kssbの指示効果を向上させるために、各指示ドメインを利用してKssbを柔軟に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本出願の実施例によるSSBの構造概略図である。
図2】本出願の実施例によるPoint A、offsetToPointA及びKssbの間の関係概略図である。
図3】本出願の実施例によるPBCHの構造概略図である。
図4】本出願の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図5】本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
図7】本出願の実施例による別の通信機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0013】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」である関係を表す。
【0014】
まず、本出願に関連する用語について解釈する。
【0015】
1)初期探索
ユーザ機器(User Equipment、UE)は、電源投入時又はセル切り替え時に初期探索を必要とし、その目的は、セルの下りリンク同期、即ち1)時間同期検出、2)周波数同期検出を得ることである。
【0016】
説明すべきこととして、初期探索の最も主要な機能の1つは、使用可能なネットワークを見つけることであり、即ち、UEは、そのサポートしている作動周波数バンド及びプロトコルが規定した同期信号の高速番号のグローバル同期チャネル番号(Global Synchronization Channel Number、GSCN)に基づいて、全ネットワーク周波数バンドのブラインド探索を行うことである。プロトコルの規定によると、FR2周波数バンド(24.25G-100GHz)では、UEは、アクセスに適した周波数バンドを見つけて、17.28MHzの同期ラスタ(sync raster)でブラインド探索を行う。
【0017】
2)SSB構造
初期探索のプロセスは、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)によって完了される。SSBは、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)、セカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)、PBCH(物理ブロードキャストチャネル)、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)で4つの連続した直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル内で構成され、主に下りリンク同期に用いられ、その構造は図1に示す。
【0018】
3)絶対座標系
絶対座標系は、Point Aをリファレンスポイントとし、共通リソースブロック(Common Resource Blocks、CRB)を「目盛り」として表す座標系であり、Point AはCRBのキャリア0の中心点に対応し、CRBは周波数領域において12つのキャリアから構成され、Point Aから、0から上へ番号を付ける。絶対座標の役割の1つは、Point Aを介して利用可能なリソース(Bandwidth Part、BWP)位置を見つけることである。
【0019】
4)Kssb指示
SSS/PSSと物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)及びSIB1の復号化に成功した後、既知のSSB位置(SSBの周波数領域と時間領域のリソース数は一定)によって相対的にPoint Aの位置を得ることができ、その主に含まれるパラメータは、1)Kssb、即ちSSBリソースの最低周波数からNSSB CRBへのオフセット量、2)offsettopointA、即ちNSSB CRBからPoint AまでのReference RB数であり、図2に示すように、図2は、本出願の実施例によるPoint A、offsetToPointA及びKssbの間の関係概略図である。
【0020】
なお、標準プロトコル記述によると、offsetToPointAのSCSは決まっている値であり、FR1において15kであり、FR2において60kである。CRBのSCSは上位層のsubCarrierSpacingCommonによって配置され、FR1において15kと30kであってもよく、FR2において60kと120kである。KssbのSCSはFR1において15kであり、FR2において上位層subCarrierSpacingCommonによって配置される。それとともに、Kssbの値は、FR2においてssb-SubcarrierOffsetによって指示され、合計4bits、即ち2=16である。従って、1つのRB、即ち12個のサブキャリアの値をサポートすることができる。一方、FR1において、Kssb下位4ビットはssb-SubcarrierOffsetによって指示され、上位1ビットはPBCHからMIBにおけるA+6ビットを除いて指示される。
【0021】
5)PBCH
SSBの内部構造は、プロトコルで標準化されているので、UEが特定の同期周波数点で同期信号を検索すると、SSBの復号化を試みることができ、SSBに含まれる最も重要な情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block、MIB)であり、MIBは、
systemFrameNumber IE:システムフレーム番号(完全なシステムフレーム番号は10bitを必要とするが、MIBのPayloadのフレーム番号は上位6bitのみあり、下位4bitはPBCHトランスポートブロック内の非MIBビットで伝送される)と、
subCarrierSpacingCommon IE:初期アクセスプロセスにおける下りリンク信号のサブキャリア間隔、SIB1/OSI/初期アクセスを指示するMsg2/Msg4/ページングメッセージのサブキャリア間隔と、
ssb-SubcarrierOffset IE:SSBの最下位サブキャリアとそれに最も近いPRBとの間のサブキャリア間隔数と、
dmrs-Type A-Position IE:PDSCH DMRSリファレンス信号の配置と、
pdcch-ConfigSIB1 IE:SIB1_PDCCHの配置(制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)と探索空間配置とを含む)と、
cellBarred IE:無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)のアクセス制御パラメータ(このセルが禁止されているかどうかを標識するためのものである)と、
intraFreqReselection IE:RRCアクセス制御パラメータ(セルが同一周波数の再選択を許可するかどうかを標識するためのものである)と、
spare:保留bitビットとの情報とを含む。
【0022】
図3に示すように、PBCHは、MIB情報の他、いくつかの他の情報を含む。
【0023】
A+1~A+4:追加するのは4bitフレーム番号情報であり、システムフレーム番号の下位4bitを得た後、上位のMIBにおけるsystemFrameNumberの6bit情報と合わせて、10bit全体のフレーム番号情報を得る。
【0024】
A+5:ハーフフレーム情報bitを追加し、このbitは、前半フレームであるか後半フレームであるかを指示する。
【0025】
A+6~A+8:最大のSSB Index L=64(即ちF>6GHz)の場合、A+6~A+8は、SSB Indexの上位3ビットを標識し、そうでなければ、A+6:Kssbの上位1ビット、A+7/A+8:保留bitを標識する。
【0026】
以下は、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びそのアプリケーションシナリオにより、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法と周波数領域オフセットの決定装置を、無線通信システムに適用することができる。この無線通信システムは、ニューレディオ(New Radio、NR)システム、又はその他のシステム、例えば、エンハンスド・ロング・ターム・エボリューション(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム又は長期的進化(Long Term Evolution、LTE)システム、又は後続の進化型通信システムなどであってもよい。さらに、上記無線通信システムにおける非許可周波数バンド(Unlicensed Band)に適用してもよい。
【0027】
図4は、本出願の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。図4に示すように、端末11と、中間機器12とネットワーク機器13とを含み、端末11は、ユーザ機器(User Equipment、UE)又はその他の端末側機器、例えば、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又はロボットなどの端末側機器であってもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプは限定されない。中間機器12は、大型インテリジェント・サーフェス(Large Intelligent Surfaces、LIS)などの新規人工メタマテリアルの機器、逆方向散乱機器(backscatter)、WiFi機器又は中継機器(例えば、レイヤ1の中継、増幅転送中継又はトランスペアレント転送中継など)などであってもよい。上記ネットワーク機器13は、ネットワーク機器、WiFi機器又は端末機器であってもよい。ネットワーク機器は、4G基地局、又は5G基地局、又は以降のバージョンの基地局、又はその他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又はトランスミッションポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は前記分野におけるその他の用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果を達成していれば、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限定されない。また、上記ネットワーク機器13は、マスターノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。
【0028】
本出願の実施例では、端末11は、中間機器12を介してネットワーク機器13と通信してもよく、例えば、中間機器12は、端末11からネットワーク機器13に送信された信号を転送してもよく、ネットワーク機器13から端末11に送信された信号を転送してもよい。中間機器12の転送は、直接転送、トランスペアレント転送、増幅転送、又は信号を周波数変換又は変調してから送信することなどであってもよく、これに対して限定しない。勿論、本出願の実施例では、端末11と中間機器12との間で伝送される信号は、端末11と中間機器12との間で伝送を必要とする信号であってもよく、即ち、このシナリオにはネットワーク機器13が含まれていなくてもよい。また、端末11は、ネットワーク機器13と直接通信してもよい。
【0029】
また、本出願の実施例では、LIS機器は、新規人工材料機器であり、LISノードは、自体の電磁特性を動的/半静的に調整することができ、LISノードに放射される電磁波の反射/屈折挙動に影響を与え、例えば、反射/屈折信号の周波数、振幅、位相、偏波方向、ビーム空間エネルギー分布を変える。LISノードは、電磁信号の反射波/屈折信号を操作・制御することにより、ビーム走査/ビームフォーミングなどの機能を実現することができる。
【0030】
説明すべきこととして、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法は、実行本体が通信機器であってもよく、この通信機器は上記端末又は中間機器であってもよい。本出願の実施例では、端末が周波数領域オフセットの決定方法を実行することを例に、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法を説明する。
【0031】
図5は、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法のフローチャートであり、図5に示すように、この方法のステップは、
同期信号ブロックSSBを検出するステップS502と、
前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定するステップS504とを含み、
前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。
【0032】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、第一の周波数バンド上でSSBを検出することを例にするが、この第一の周波数バンドは具体的なアプリケーションシナリオにおいて、sync rasterの一部又は全部、又は同期信号ブロックを伝送することができるその他の周波数バンドであってもよい。
【0033】
本出願の選択的な実施例では、本出願に関する第二の指示ドメインは、以下のケースのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0034】
ケース1:前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部である。
【0035】
選択的に、上記ケース1における第二の指示ドメインが共通SCS指示ドメインの一部又は全部であることは、共通サブキャリア間隔SCSと第一のSCSとに関連関係があることを前提条件とし、前記第一のSCSは、前記第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0036】
上記ケース1によると、本出願の実施例における周波数領域オフセットの決定方法は、具体的なアプリケーションシナリオにおいて、52.6GHzより大きい周波数バンドで運行する時、SSBのSCSによりCORESET#0のSCSが得られ、即ち、SSBのSCSとCORESET#0のSCSとにバインディング関係があり、例えば、(SSB、CORESET#0)=(480K、960K)、(960K、960K)、(1920K、1920K)をサポートし、この時、SSBのSCSが480K又は960Kである場合、CORESET#0のSCSは960Kであり、SSBのSCSが1920Kである場合、CORESET#0のSCSは1920Kであることであってもよい。この時、52.6GHzより大きい周波数バンドにおけるsubCarrierSpacingCommon指示ドメインを利用してKssbの最上位ビット又は最下位ビットを指示してもよく、それが最上位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの下位4ビットを指示し、それが最下位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの上位4ビットを指示する。
【0037】
つまり、初期アクセスプロセスにおけるSCSが固定値である場合、Kssbを指示するためにsubCarrierSpacingCommonを用いてもよい。説明すべきこととして、上記を具体的にシナリオ52.6GHzより大きい周波数バンドに応用する場合、subCarrierSpacingCommon指示ドメインは第二の指示ドメインであり、ssb-SubcarrierOffsetは第一の指示ドメインである。本出願の実施例におけるこの方式により、ビット数を別途追加することなく、既存の未使用の指示ドメインとssb-SubcarrierOffsetとを利用してKssbを指示することができ、リソースを節約するとともに、より多くのビットを利用してKssbを配置することができ、それによってKssb配置をより柔軟に行うことができる。
【0038】
ケース2:前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部である。
【0039】
上記ケース2における前記第二の指示ドメインが、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であることは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であることを前提条件とし、前記第一のSCSは、第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0040】
上記ケース2によると、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法は、具体的なアプリケーションシナリオにおいて、52.6GHzより大きい周波数バンドで運行する時、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)-復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、即ちPDSCH-DMRSであり、リファレンス信号の位置は2又は3と決定され、又は、リファレンス信号の位置とSCSとにバインディング関係があることであってもよい。例えば、SCS480はリファレンス位置2に対応し、SCS960はリファレンス位置3に対応し、この時、PDSCH DMRSの位置を指示するためのDMRS-TypeA-Positionを必要とせず、この時、52.6GHzより大きい周波数バンド伝送時のSSBにおけるDMRS-TypeA-Position指示ドメインを利用してKssb最上位ビット又は最下位ビットを指示してもよく、それが最上位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの下位4ビットを指示し、それが最下位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの上位4ビットを指示する。
【0041】
つまり、PDSCH DMRSリファレンス信号の位置が決定される場合、この時、Kssbを指示するためにdmrs-TypeA-Positionを用いてもよい。説明すべきこととして、上記具体的なアプリケーションシナリオにおける52.6GHzより大きい周波数バンド伝送時、SSBにおけるDMRS-TypeA-Position指示ドメインは第二の指示ドメインであり、ssb-SubcarrierOffsetは第一の指示ドメインである。これで分かるように、本出願の実施例におけるこの方式により、ビット数を別途追加することなく、既存の未使用の指示ドメインとssb-SubcarrierOffsetとを利用してKssbを指示することができ、リソースを節約するとともに、より多くのビットを利用してKssbを配置することができ、それによってKssb配置をより柔軟に行うことができる。
【0042】
ケース3:前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインの一部又は全部である。
【0043】
上記ケース3によると、本出願の実施例における周波数領域オフセットの決定方法は、具体的なアプリケーションシナリオにおいて、52.6GHzより大きい周波数バンドで運行する時、CORESET#0の配置テーブルを修正し、且つ有効なentry数を減らすことであってもよく、例えば、SSBとCORESET#0との間のFDMの多重化方式のみをサポートし、又はSSBとCORESET#0とのMultiplexing pattern 2/3をサポートし、この時、一例として表1に示すように、この時、CORESET#0配置のために2 bitしか必要としない。一方、FR1、FR2の指示には4 bitが必要であり、この時、52.6GHzより大きい周波数バンド伝送時のSSBにおけるCORESET#0配置の上位Mビット又は下位Mビット(M>=1)を利用してKssb最上位ビット又は最下位ビットを指示してもよく、それが最上位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの下位4ビットを指示し、それが最下位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの上位4ビットを指示する。
【0044】
同様に、Search space #0の配置テーブルは、CORESET#0がKssb指示として使用されることと似てもよい。
【0045】
【表1】
【0046】
つまり、SIB1_PDCCHのCORESET及び探索空間の指示には8bitsのデータを必要としない場合、空きbitを用いてKssbを指示してもよい。説明すべきこととして、52.6GHzより大きい周波数バンド伝送時のSSBにおけるCORESET#0配置の上位Mビット又は下位Mビット(M>=1)は第二の指示ドメインであり、ssb-SubcarrierOffsetは第一の指示ドメインである。これで分かるように、本出願の実施例におけるこの方式により、ビット数を別途追加することなく、既存の未使用の指示ドメインとssb-SubcarrierOffsetとを利用してKssbを指示することができ、リソースを節約するとともに、より多くのビットを利用してKssbを配置することができ、それによってKssb配置をより柔軟に行うことができる。
【0047】
ケース4:前記第二の指示ドメインは、予約指示ドメインの一部又は全部である。
【0048】
この第二の指示ドメインのオプションに基づき、本出願の実施例は、具体的なアプリケーションシナリオにおいて、52.6GHzより大きい周波数バンドで運行する時、この周波数バンドSSBにおけるSpare bitを利用してKssb最上位ビット又は最下位ビットを指示することであってもよい。それが最上位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの下位4ビットを指示し、それが最下位ビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssbの上位4ビットを指示する。
【0049】
説明すべきこととして、52.6GHzより大きい周波数バンドSSBにおけるSpare bitは第二の指示ドメインであり、ssb-SubcarrierOffsetは第一の指示ドメインである。これで分かるように、本出願の実施例におけるこの方式により、ビット数を別途追加することなく、既存の未使用の指示ドメインとssb-SubcarrierOffsetとを利用してKssbを指示することができ、リソースを節約するとともに、より多くのビットを利用してKssbを配置することができ、それによってKssb配置をより柔軟に行うことができる。
【0050】
ケース5:前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメイン(PDSCH-DMRS)と、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインと、予約指示ドメインとのうちの少なくとも一つの指示ドメインの組み合せである。
【0051】
つまり、上記ケース1)からケース4)の各指示ドメインにおけるビット組み合せを利用してKssb上位Nビット又は下位Nビット(N>1)を指示してもよい。例えば、共通SCS指示ドメインにおける1つのビットとPDSCH-DMRS指示ドメインにおける1つのビットとの組み合せ、共通SCS指示ドメインにおける1つのビットと予約指示ドメインにおける2つのビットとの組み合せなどである。そのビット組み合せが上位Nビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssb下位4ビットを指示し、そのビット組み合せが下位Nビットを指示する場合、ssb-SubcarrierOffsetはKssb上位4ビットを指示する。
【0052】
これで分かるように、上記ケース1)からケース4)において単一の指示ドメインを第二の指示ドメインとする方式に比べて、このケース5)では、複数の指示ドメインの組み合せを第二の指示ドメインとすることは、より多くのビットを利用してKssbを指示することができ、即ちKssbを指示する可能性がより高い。
【0053】
選択的に、本出願の実施例における周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットと前記第二の指示ドメインの第二のビットとが連携して指示する周波数領域オフセット値を含む。この第一のビットのビット数は1つ又は複数であってもよく、且つこの第二のビットのビット数も1つ又は複数であってもよい。
【0054】
さらに、この前記第二の指示ドメインの第二のビットは、前記第二の指示ドメインの空きビットと、前記第二の指示ドメインの保留ビットとのうちの少なくとも一つを含む。これに対して、上記ケース1)からケース4)を例にすると、この空きビットは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメイン(PDSCH-DMRS)と、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインとの指示ドメイン組み合せのうちの1つ又は複数のビット組み合せであってもよく、この保留ビットは、予約指示ドメインにおけるビットであることが分かる。
【0055】
選択的に、本出願の他の実施の形態では、本出願による周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットが指示する周波数領域オフセット値、又は前記第二の指示ドメインの第二のビットが指示する周波数領域オフセット値を含んでもよい。つまり、単独の第一の指示ドメインの第一のビット又は第二の指示ドメインの第二のビットによって周波数領域オフセット値を指示してもよい。
【0056】
説明すべきこととして、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法は、実行本体が周波数領域オフセットの決定装置であってもよく、又はこの周波数領域オフセットの決定装置におけるロード周波数領域オフセットの決定を実行するための方法のモジュールであってもよい。本出願の実施例では、周波数領域オフセットの決定装置がロード周波数領域オフセットの決定を実行する方法を例に、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定方法を説明する。
【0057】
図6は、本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定装置の構造概略図であり、図6に示すように、この装置は、
同期信号ブロックSSBを検出するための検出モジュール62と、
前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定するための決定モジュール64とを含む。前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。
【0058】
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、共通サブキャリア間隔SCSと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、前記第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0059】
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であり、
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0060】
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインの一部又は全部である。
【0061】
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記第二の指示ドメインは、予約指示ドメインの一部又は全部である。
【0062】
選択的に、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインと、予約指示ドメインとのうちの少なくとも一つの指示ドメインの組み合せである。
【0063】
選択的に、本出願の実施例における周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットと前記第二の指示ドメインの第二のビットとが連携して指示する周波数領域オフセット値を含んでもよい。
【0064】
前記第二の指示ドメインの第二のビットは、前記第二の指示ドメインの空きビットと、前記第二の指示ドメインの保留ビットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0065】
選択的に、本出願の実施例における周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットが指示する周波数領域オフセット値、又は前記第二の指示ドメインの第二のビットが指示する周波数領域オフセット値をさらに含んでもよい。
【0066】
本出願の実施例による周波数領域オフセットの決定装置は、図5の方法の実施例における周波数領域オフセットの決定方法によって実現される各プロセスを実現することができるが、説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0067】
本出願の実施例における周波数領域オフセットの決定装置により、ビット数を別途追加することなく、既存の未使用の指示ドメインとssb-SubcarrierOffset指示ドメインとを利用してKssbを指示することができ、リソースを節約するとともに、より多くのビットを利用してKssbを配置することができ、それによってKssb配置をより柔軟に行うことができる。
【0068】
選択的に、本出願の実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、上記周波数領域オフセットの決定方法の実施例の各プロセスを実現し、同じ技術的効果を達成することができるが、説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0069】
なお、本出願の実施例における通信機器は、上記モバイル通信機器と非モバイル通信機器とを含む。
【0070】
図7は、本出願の実施例を実現するための通信機器のハードウェア構造概略図である。
【0071】
この通信機器700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などの部品を含むが、これらに限らない。
【0072】
当業者であれば理解できるように、通信機器700は、各部品に給電するための電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムを介してプロセッサ710に論理的に接続されることにより、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力の管理などの機能を実現することができる。図7に示す通信機器構造は、通信機器に対する限定を構成せず、通信機器は、図7に示すものより多く又は少ない部品、又はいくつかの部品の組み合せ、又は異なる部品配置を含んでもよいが、ここでは説明を省略する。
【0073】
無線周波数ユニット701は、同期信号ブロックSSBを検出するために用いられ、
プロセッサ110は、前記SSBにおける第一の指示ドメイン及び/又は第二の指示ドメインに基づいて、共通リソースブロックグリッドに対する前記SSBの周波数領域オフセット値を決定するために用いられ、前記第一の指示ドメインは、SSB周波数領域オフセット指示ドメインであり、前記第二の指示ドメインは、前記第一の指示ドメインとは異なる少なくとも一つの指示ドメインの一部又は全部である。
【0074】
本出願によるこの通信機器により、より多くのbitを利用してKssbを配置することができる。
【0075】
選択的に、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、
選択的に、共通サブキャリア間隔SCSと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、前記第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0076】
選択的に、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であり、
選択的に、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと第一のSCSとに関連関係がある場合、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインの一部又は全部であり、前記第一のSCSは、第一の周波数バンドで前記SSBが検出された場合に決定された前記SSBのSCSである。
【0077】
選択的に、前記第二の指示ドメインは、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインの一部又は全部である。
【0078】
選択的に、前記第二の指示ドメインは、予約指示ドメインの一部又は全部である。
【0079】
選択的に、前記第二の指示ドメインは、共通SCS指示ドメインと、物理下りリンク共有チャネル復調リファレンス信号位置指示ドメインと、物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示ドメインと、予約指示ドメインとのうちの少なくとも一つの指示ドメインの組み合せである。
【0080】
選択的に、前記周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットと前記第二の指示ドメインの第二のビットとが連携して指示する周波数領域オフセット値を含む。
【0081】
選択的に、前記第二の指示ドメインの第二のビットは、前記第二の指示ドメインの空きビットと、前記第二の指示ドメインの保留ビットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
選択的に、前記周波数領域オフセット値は、前記第一の指示ドメインの第一のビットが指示する周波数領域オフセット値、又は前記第二の指示ドメインの第二のビットが指示する周波数領域オフセット値を含む。
【0083】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット701は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行うこともできる。
【0084】
端末は、ネットワークモジュール702によりユーザのために無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えばユーザによる電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0085】
オーディオ出力ユニット703は、無線周波数ユニット701又はネットワークモジュール702により受信された又はメモリ709に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換するとともに、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット703は、端末700により実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット703は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0086】
入力ユニット704は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。
【0087】
端末700は、少なくとも一つのセンサ705、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。
【0088】
表示ユニット706は、ユーザにより入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。
【0089】
ユーザ入力ユニット707は、入力された数字又は文字情報の受信、及び端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。
【0090】
インターフェースユニット708は、外部装置と端末700との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット708は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信された入力を端末700内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末700と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0091】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0092】
プロセッサ710は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ709内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、メモリ709内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0093】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記周波数領域オフセットの決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0094】
前記プロセッサは、上記実施例に記載の通信機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0095】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、上記周波数領域オフセットの決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0096】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0097】
説明すべきこととして、本明細書中、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、各種のステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0098】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0099】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7