(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-17
(45)【発行日】2024-07-25
(54)【発明の名称】エアマッサージ機
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20240718BHJP
【FI】
A61H7/00 322B
(21)【出願番号】P 2023181930
(22)【出願日】2023-10-23
(62)【分割の表示】P 2019185742の分割
【原出願日】2019-10-09
【審査請求日】2023-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水口 隆司
(72)【発明者】
【氏名】大出 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】財部 政文
(72)【発明者】
【氏名】増田 雅亮
(72)【発明者】
【氏名】花田 吏
(72)【発明者】
【氏名】日野 章子
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-058497(JP,A)
【文献】特開平07-250874(JP,A)
【文献】特開2004-141249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアバッグと、
前記エアバッグへのエア供給及び前記エアバッグからのエア排出を行う給排気部と、
前記給排気部を制御する制御部と、
関連情報生成部と、
選定部と、
を備え、
前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に操作装置に対して停止用操作が実行されると、前記操作装置の出力信号に基づいて前記エア供給を停止させ、
前記関連情報生成部は、前記エアバッグの内部圧力を検出する圧力センサであり、前記エアバッグの内部圧力に関連する関連情報を生成し、
前記エア供給が停止された時の前記関連情報は、前記エア供給が停止されたときの前記圧力センサの検出値であり、
前記選定部は、前記エア供給が停止されたときの前記関連情報に基づき、エアマッサージの強度を選定し、
前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に前記停止用操作が実行される前に前記操作装置に対して戻り用操作が実行されると、前記エアバッグからの前記エア排出を一時的に行わせた後に前記エアバッグへの前記エア供給を再開させる、エアマッサージ機。
【請求項2】
エアバッグと、
前記エアバッグへのエア供給及び前記エアバッグからのエア排出を行う給排気部と、
前記給排気部を制御する制御部と、
関連情報生成部と、
選定部と、
を備え、
前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に操作装置に対して停止用操作が実行されると、前記操作装置の出力信号に基づいて前記エア供給を停止させ、
前記関連情報生成部は、計時部であり、前記エアバッグのエア充填量に関連する関連情報を生成し、
前記エア供給が停止された時の前記関連情報は、前記計時部によって計時された前記エア供給の開始から停止までの時間であり、
前記選定部は、前記エア供給が停止された時の前記関連情報に基づき、エアマッサージの強度を選定し、
前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に前記停止用操作が実行される前に前記操作装置に対して戻り用操作が実行されると、前記エアバッグからの前記エア排出を一時的に行わせた後に前記エアバッグへの前記エア供給を再開させる、エアマッサージ機。
【請求項3】
前記選定部は、
複数段階の強度を予め設定しており、
前記複数段階の強度のうち、前記停止用操作が実行されて前記エア供給が停止された前記エアバッグの前記内部圧力に最も近い強度を、前記エアマッサージの強度として選定する、請求項1に記載のエアマッサージ機。
【請求項4】
前記エアバッグの内部圧力が閾値を超えることを防止する内部圧力制限部をさらに備える、請求項1又は請求項3に記載のエアマッサージ機。
【請求項5】
前記選定部は、
複数段階の強度を予め設定しており、
前記複数段階の強度のうち、前記停止用操作が実行されて前記エア供給が停止された前記エアバッグの前記エア充填量に最も近い強度を、前記エアマッサージの強度として選定する、請求項2に記載のエアマッサージ機。
【請求項6】
前記エアバッグは複数であり、
前記制御部は、複数の前記エアバッグのうちk番目の前記エアバッグへの前記エア供給を開始させた後、前記停止用操作が実行される前に前記操作装置に対して
エアカスタマイズ用操作が実行されると、k番目の前記エアバッグからの前記エア排出が
行われた後に、複数の前記エアバッグのうち1番目、k+1番目、及びk-1番目のいずれかへの前記エア供給を
行わせる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のエアマッサージ機。
【請求項7】
前記制御部は、前記選定部が前記エアマッサージの強度を選定した後、前記操作装置に対して再現用操作が実行されると、前記選定部が選定した前記エアマッサージの強度になるように前記給排気部を制御する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のエアマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグを備えたエアマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エアマッサージ機が知られている。エアマッサージ機は、エアバッグの膨縮により被施療者の被施療部位を施療する。
【0003】
被施療者は、エアマッサージ機の操作装置を操作してエアマッサージの強度を選定する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-100406号公報(段落0040)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のエアマッサージ機では、複数段階の強度のうちどの強度が気持ち良いかを被施療者が把握するためには、エアマッサージの強度の選定を試行錯誤する必要があった。
【0006】
しかしながら、従来のエアマッサージ機が施療コースを開始した後でなければ、被施療者はエアマッサージの強度を体感できなかった。
【0007】
すなわち、従来のエアマッサージ機では、施療コースが開始される前に、被施療者がエアマッサージの強度を適切に選定することができなかった。
【0008】
本発明は、上記の状況に鑑み、施療コースが開始される前に、被施療者がエアマッサージの強度を適切に選定することができるエアマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書中に開示されているエアマッサージ機は、エアバッグと、給排気部と、制御部と、関連情報生成部と、選定部と、を備える。前記給排気部は、前記エアバッグへのエア供給及び前記エアバッグからのエア排出を行う。前記制御部は、前記給排気部を制御する。前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に操作装置に対して停止用操作が実行されると、前記操作装置の出力信号に基づいて前記エア供給を停止させる。前記関連情報生成部は、前記エアバッグの内部圧力を検出する圧力センサであり、前記エアバッグの内部圧力に関連する関連情報を生成する。前記エア供給が停止された時の前記関連情報は、前記エア供給が停止されたときの前記圧力センサの検出値である。前記選定部は、前記エア供給が停止されたときの前記関連情報に基づき、エアマッサージの強度を選定する。前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に前記停止用操作が実行される前に前記操作装置に対して戻り用操作が実行されると、前記エアバッグからの前記エア排出を一時的に行わせた後に前記エアバッグへの前記エア供給を再開させる。
【0010】
また、本明細書中に開示されているエアマッサージ機は、エアバッグと、給排気部と、前記給排気部を制御する制御部と、関連情報生成部と、選定部と、を備える。前記給排気部は、前記エアバッグへのエア供給及び前記エアバッグからのエア排出を行う。前記制御部は、前記給排気部を制御する。前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に操作装置に対して停止用操作が実行されると、前記操作装置の出力信号に基づいて前記エア供給を停止させる。前記関連情報生成部は、計時部であり、前記エアバッグのエア充填量に関連する関連情報を生成する。前記エア供給が停止された時の前記関連情報は、前記計時部によって計時された前記エア供給の開始から停止までの時間である。前記選定部は、前記エア供給が停止された時の前記関連情報に基づき、エアマッサージの強度を選定する。前記制御部は、前記エア供給を開始させた後に前記停止用操作が実行される前に前記操作装置に対して戻り用操作が実行されると、前記エアバッグからの前記エア排出を一時的に行わせた後に前記エアバッグへの前記エア供給を再開させる。
【0011】
本明細書中に開示されているエアマッサージ機の更なる特徴や利点は、以下に示す実施形態によって一層明らかにされる。
【発明の効果】
【0012】
本明細書中に開示されているエアマッサージ機によれば、施療コースが開始される前に、被施療者がエアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】椅子式マッサージ機の動作を制御する制御系を示すブロック図
【
図3】エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機の概略動作例を示すフローチャート
【
図7A】椅子式マッサージ機の第1変形例に係る制御系を示すブロック図である。
【
図8】エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機の第1変形例に係る概略動作例を示すフローチャート
【
図9】エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機の第2変形例に係る概略動作例を示すフローチャート
【
図10】エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機の第3変形例に係る概略動作例を示すフローチャート
【
図11】第4変形例に係るエアカスタマイズ結果画面を示す図
【
図12】第5変形例に係るエアカスタマイズ実行画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
<1.椅子式マッサージ機の構成>
図1はエアマッサージ装置の一例である椅子式マッサージ機1(以下、「マッサージ機1」と称す)の斜視図である。なお、
図1では、マッサージ機1の骨格を構成する部品を主として図示しており、クッション材、シートカバー等の図示は省略している。
【0016】
以下の説明において、後述する背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て前側(正面側)を「前側」といい、背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て後側(背面側)を「後側」という。また、背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て上側(頭側)を「上側」といい、背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て下側(脚側)を「下側」という。また、背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て右側を「右側」といい、背凭れ部3が倒れていない状態のマッサージ機1に着座した被施療者から見て左側を「左側」という。
【0017】
マッサージ機1は、座部2と、背凭れ部3と、左右一対のベース部4L及び4Rと、左右一対の腕施療部5L及び5Rと、オットマン6と、を備える。
【0018】
座部2は、被施療者の臀部及び大腿部を支持する。
【0019】
背凭れ部3は、被施療者の腰、背中、及び肩を支持する。背凭れ部3は、左右方向に沿って延びるリクライニング回転軸を中心にして回転可能に、座部2の後端に取り付けられる。すなわち、背凭れ部3は、座部2の後方に傾倒可能である。背凭れ部3には、施療子を有するマッサージユニット(不図示)が設けられる。マッサージユニットは、背凭れ部3に設けられるガイドレール(不図示)によって案内されて背凭れ部3の長手方向に昇降する。なお、ガイドレールを座部2の後部にまで延長し、マッサージユニットが座部2及び背凭れ部3の長手方向に昇降するようにしてもよい。マッサージユニットは、施療子と、施療子に揉み動作を行わせる揉み駆動機構と、施療子にたたき動作を行わせるたたき駆動機構と、を備える。
【0020】
ベース部4Lは、座部2の左側に立設して設けられ、腕施療部5Lを支持する。ベース部4Rは、座部2の右側に立設して設けられ、腕施療部5Rを支持する。したがって、腕施療部5Lは座部2の左側方上方に配置され、腕施療部5Rは座部2の右側方上方に配置される。
【0021】
腕施療部5Lは、被施療者の左前腕及び左手を収納する。腕施療部5Rは、被施療者の右前腕及び右手を収納する。
【0022】
オットマン6は、被施療者の下腿部及び足を収容する。オットマン6は、左右方向に沿って延びる回転軸を中心にして回転可能に、座部2を支持するフレーム部材の上部前端に取り付けられる。
【0023】
マッサージ機1は、被施療者の肩を施療する肩用エアバッグ、被施療者の腕を施療する腕用エアバッグ、被施療者の腰を施療する腰用エアバッグ、被施療者の腰横を施療する腰横用エアバッグ、被施療者の臀部を施療する臀部用エアバッグ、被施療者の大腿部を施療する大腿部用エアバッグ、被施療者の下腿部を施療する下腿部用エアバッグ、及び被施療者の足首を施療する足首用エアバッグを備える。
【0024】
肩用エアバッグは、少なくとも1つの左肩用エアバッグと、少なくとも1つの右肩用エアバッグと、を含む。腕用エアバッグは、少なくとも1つの左腕用エアバッグと、少なくとも1つの右腕用エアバッグと、を含む。腰用エアバッグは、少なくとも1つのエアバッグを含む。腰横用エアバッグは、少なくとも1つの腰左横用エアバッグと、少なくとも1つの腰右横用エアバッグと、を含む。臀部用エアバッグは、少なくとも1つのエアバッグを含む。大腿部用エアバッグは、少なくとも1つの左大腿部用エアバッグと、少なくとも1つの右大腿部用エアバッグと、を含む。下腿部用エアバッグは、少なくとも1つの左下腿部用エアバッグと、少なくとも1つの右下腿部用エアバッグと、を含む。足首用エアバッグは、少なくとも1つの左足首用エアバッグと、少なくとも1つの右足首用エアバッグと、を含む。
【0025】
<2.椅子式マッサージ機の制御系>
次に、マッサージ機1の制御系の構成例を説明する。
図2は、マッサージ機1の動作を制御する制御系を示すブロック図である。
【0026】
マッサージ機1は、操作装置10と、表示装置11と、音声出力部12と、記憶部13と、制御部14と、駆動回路15~19と、背凭れ部用アクチュエータ20と、オットマン用アクチュエータ21と、マッサージユニット用アクチュエータ22と、エアポンプ23と、電磁弁群24と、を備える。
【0027】
操作装置10は、操作装置10に対して操作が実行されると、操作内容に基づく信号を制御部14に出力する。表示装置11は、制御部14から出力される信号に基づく画像を表示する。操作装置10及び表示装置11の一例としては、タッチパネル付き液晶表示装置を挙げることができる。操作装置10及び表示装置11の一例であるタッチパネル付き液晶表示装置は、例えばベース部4Lから延びる電気コードに接続される。音声出力部12は、制御部14から出力される信号に基づく音声を出力する。
【0028】
記憶部13は、制御部14がマッサージ機1の動作を制御するために必要なプログラム及びデータ等を記憶している。
【0029】
制御部14は、操作装置10から出力される信号に基づいてマッサージ機1の動作を制御する。具体的には、制御部14は以下のような制御を行う。
【0030】
制御部14は、駆動回路15を介して背凭れ用アクチュエータ20を制御する。制御部14は、駆動回路16を介してオットマン用アクチュエータ21を制御する。制御部14は、駆動回路17を介してマッサージユニット用アクチュエータ22を制御する。なお、駆動回路17及びマッサージユニット用アクチュエータ22は、マッサージユニットの一部であり、マッサージユニット内に設けられる。
【0031】
制御部14は、駆動回路18を介してエアポンプ23を制御する。制御部14は、駆動回路19を介して電磁弁群24を制御する。電磁弁群24は複数の電磁弁を含む。各電磁弁は、エアポンプ23と、少なくとも1つのエアバッグとの間に配置される。電磁弁は、例えば分流型の3方弁である。エアポンプ23は、配管を通じて電磁弁の入力側の弁に連結される。電磁弁の出力側の一方の弁は、配管を通じて少なくとも1つのエアバッグに連結される。電磁弁の出力側の他方の弁は大気開放が可能な弁である。
【0032】
上述したエアポンプ23及び電磁弁は、エアバッグへのエア供給及びエアバッグからのエア排出を行う給排気部の一例であり、エア供給及びエア排出を停止させることもできる。
【0033】
制御部14は、計時部14Aと、エアマッサージの強度を選定する選定部14Bと、を内蔵する。なお、計時部14Aは制御部14の外部に設けられてもよい。同様に、選定部14Bは制御部14の外部に設けられてもよい。計時部14A及び選定部14Bの詳細は後述する。制御部14は、エアバッグのエア充填量に関連する関連情報を生成する関連情報生成部を兼ねる。なお、関連情報生成部は、制御部14の外部に設けられてもよい。関連情報生成部は、本実施形態とは異なり、例えば後述する第1変形例のように、エアバッグの内部圧力に関連する関連情報を生成してもよい。
【0034】
<3.エアカスタマイズモード>
次に、エアカスタマイズモードについて説明する。
図3は、エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機1の概略動作例を示すフローチャートである。
【0035】
マッサージ機1が起動したときに表示装置11が最初に表示するホームメニュー画面内のエアカスタマイズモードボタンが押されると、マッサージ機1はエアカスタマイズモードになり、表示装置11の表示がホームメニュー画面から
図4に示すエアカスタマイズ開始画面に切り替わる(ステップS10)。本実施形態とは異なり、マッサージ機1が起動すると、自動的に表示装置11が
図4に示すエアカスタマイズ開始画面を表示するようにしてもよい。
【0036】
なお、本実施形態では、各種ボタンを物理的なボタンではなくGUI(Graphical User Interface)のボタンにしているが、全てのボタン又は一部のボタンを物理的なボタンにしてもよい。また、変数kはエアカスタマイズモード開始時に1とする。変数kはエアバッグを区別するために用いられる。k=1であるk番目のエアバッグは、肩用エアバッグである。k=2であるk番目のエアバッグは、腕用エアバッグである。k=3であるk番目のエアバッグは、腰用エアバッグである。k=4であるk番目のエアバッグは、腰横用エアバッグである。k=5であるk番目のエアバッグは、臀部用エアバッグである。k=6であるk番目のエアバッグは、大腿部用エアバッグである。k=7であるk番目のエアバッグは、下腿部用エアバッグである。k=8であるk番目のエアバッグは、足首用エアバッグである。
【0037】
図4に示すエアカスタマイズ開始画面では、スタートボタンB1と、Bluetooth(登録商標)設定ボタンB2と、ホームボタンB3と、音量設定ボタンB4とが表示される。
【0038】
スタートボタンB1は、エアバッグへのエア供給を開始させるためのボタンである。
【0039】
Bluetooth設定ボタンB2は、Bluetooth設定画面に移行するためのボタンである。
【0040】
ホームボタンB3は、ホームメニュー画面に移行するためのボタンである。
【0041】
音量設定ボタンB4は、音量設定画面に移行するためのボタンである。
【0042】
ステップS10に続くステップS20において、制御部14は、スタートボタンB1が押されたか否かを判定する。スタートボタンB1が押されていない場合(ステップS20のYES)、ステップS20に戻る。
【0043】
スタートボタンB1が押された場合(ステップS20のYES)、制御部14は、k番目のエアバッグへのエア供給が開始されるようにエアポンプ23及び電磁弁を制御し、計時部14Aは、k番目のエアバッグへのエア供給開始からの経過時間を計時し、表示装置11は、
図5に示すエアカスタマイズ実行画面を表示する(ステップS30)。
【0044】
図5に示すエアカスタマイズ実行画面は、変数kが1である場合の画面である。
図5に示すエアカスタマイズ実行画面では、エアマッサージの強度を示す指標B5と、決定ボタンB6と、スキップボタンB7と、Bluetooth設定ボタンB2と、リターンボタンB8と、音量設定ボタンB4とが表示される。
【0045】
エアマッサージの強度を示す指標B5は、エアカスタマイズを実行しているエアバッグ(
図5では肩用エアバッグ)のエア充填量に最も近いエアマッサージの強度を示す。
図5では、予め設定している7段階の強度のうち弱い方から4番目の強度であることを示している。k番目のエアバッグへのエア供給開始からの経過時間が長くなるにつれて、指標B5が示すエアマッサージの強度は強くなる。スキップボタンB7は、エアカスタマイズの実行を中断して次のエアバッグに関するエアカスタマイズにスキップするためのボタンである。エアカスタマイズの実行を中断したエアバッグでは、エアマッサージの強度は標準値が採用される。
【0046】
ステップS30に続くステップS40において、制御部14は、決定ボタンB6が押されたか否かを判定する。決定ボタンB6が押されていない場合(ステップS40のNO)、制御部14は、スキップボタンB7又はリターンボタンB8が押されたか否かを判定する(ステップS50)。スキップボタンB7もリターンボタンB8もが押されていない場合(ステップS50のNO)、ステップS40に戻る。
【0047】
スキップボタンB7が押された場合、k番目のエアバッグからのエア排出を行ってから変数kを1つインクリメントし(ステップS60)、ステップS10に戻り、1つだけ順番の大きいエアバックに関するエアカスタマイズにスキップする。ただし、ステップS50の処理時に変数kが8であってスキップボタンB7が押された場合には、ステップS60ではなく、後述するステップS100に移行する。
【0048】
リターンボタンB8が押された場合、k番目のエアバッグからのエア排出を行ってから変数kを1つデクリメントし(ステップS70)、ステップS10に戻り、1つだけ順番の小さいエアバックに関するエアカスタマイズからやり直す。ただし、ステップS50の処理時に変数kが1である場合はステップS70をスキップしてステップS10に戻る。なお、ステップS50の処理時の変数kの値に関わらず、リターンボタンB8が押されたらステップS70をスキップしてステップS10に戻ってもよい。つまり、ステップS70を廃止して、リターンボタンB8が押されると、k番目のエアバッグからのエア排出を行ってから、変数kの値を変えずにk番目のエアバックに関するエアカスタマイズを始めからやり直してもよい。また、ステップS70の代わりに変数kの値を1にリセットする処理を行ってもよい。つまり、リターンボタンB8が押されると、k番目のエアバッグからのエア排出を行ってから、1番目のエアバックに関するエアカスタマイズからやり直してもよい。
【0049】
決定ボタンB6が押された場合(ステップS40のYES)、制御部14は、k番目のエアバッグへのエア供給が停止されるようにエアポンプ23及び電磁弁を制御し、計時部14Aは、k番目のエアバッグへのエア供給開始からの経過時間の計時を終了し、k番目のエアバッグへのエア供給の開始から停止までの時間を求め、選定部14Bは、計時部14Aによって求まった時間に基づき、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度を選定する(ステップS80)。より詳細には、選定部14Bは、予め設定している7段階の強度のうち、ステップS70においてエア供給が停止されたk番目のエアバッグのエア充填量に最も近い強度を、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度とする。制御部14は、例えば、ステップS30からステップS80に至るまでの期間中、計時部14Aが計時している経過時間の情報を、エアバッグのエア充填量に関連する関連情報として管理してもよく、例えば、ステップS80において計時部14Aが計時を終了した時の経過時間の情報のみを、エアバッグのエア充填量に関連する関連情報として管理してもよい。
【0050】
本実施形態では、予め設定しているエアマッサージの強度を7段階にしているが、段階数は7以外の複数であってもよい。本実施形態では、制御部14は、エアバッグへのエア供給時間によってエアマッサージの強度を設定する。例えば、エアマッサージの強度1はエアバッグへのエア供給時間T1、エアマッサージの強度2はエアバッグへのエア供給時間T2、・・・、エアマッサージの強度7はエアバッグへのエア供給時間T7としている(T1<T2<・・・<T7)。また、本実施形態とは異なり、k番目のエアバッグへのエア供給の開始から停止までの時間を忠実に再現する強度を、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度としてもよい。
【0051】
本実施形態では、ステップS80において、k番目のエアバッグへのエア供給を停止すると、直ちにk番目のエアバッグからエアを排出する。
【0052】
ステップS80に続くステップS90において、制御部14は、変数kが8であるか否かを判定する。変数kが8でない場合(ステップS90のNO)、変数kを1つインクリメントし(ステップS60)、ステップS10に戻る。
【0053】
変数kが8である場合(ステップS90のYES)、表示装置11は、
図6に示すエアカスタマイズ結果画面を表示する(ステップS100)。
【0054】
図6に示すエアカスタマイズ結果画面では、人体マップB9と、移動ボタンB10及びB11と、決定ボタンB12とが表示される。
【0055】
人体マップB9は、1~8番目のエアバッグのエアマッサージの強度が一目で分かるための表示である。人体を模した図を表示することにより、被施療者のどの部位を施療するエアバッグがどの程度のエアマッサージの強度であるかを容易に把握することができる。人体マップB9中の数字はエアマッサージの強度を示している。5であれば、予め設定している7段階の強度のうち弱い方から4番目の強度であることを示している。
【0056】
移動ボタンB10及びB11は、人体マップB9中の太枠を移動させるためのボタンである。
図6に示すエアカスタマイズ結果画面において、移動ボタンB10が押されると、太枠は肩用エアバッグのエアマッサージの強度を囲む位置から足首用エアバッグのエアマッサージの強度を囲む位置に移動する。
図6に示すエアカスタマイズ結果画面において、移動ボタンB11が押されると、太枠は肩用エアバッグのエアマッサージの強度を囲む位置から腕用エアバッグのエアマッサージの強度を囲む位置に移動する。なお、移動ボタンB10及びB11を廃止して、人体マップB9中の細枠で囲まれている数字を押すと、押された数字を囲んでいる細枠が太枠に変化し、細枠で囲まれている数字が押される前に太枠であった枠が細枠に変化するようにしてもよい。
【0057】
図6に示すエアカスタマイズ結果画面において、太枠で囲まれている数字を押すと、エ表示装置11の表示がアカスタマイズ結果画面からアカスタマイズ開始画面に切り替わり、
図3のステップS10~S80の処理によって肩用エアバッグのエアマッサージの強度を再調整することができる。
【0058】
決定ボタンB12が押されると、制御部14は、人体マップB9で表示されている各エアバッグのエアマッサージの強度を記憶部13に不揮発的に記憶させる。
【0059】
本実施形態に係るマッサージ機1によると、被施療者はエアバッグから受ける力を体感しながら、気持ち良さを感じるエアバッグのエア充填量に基づき、エアマッサージの強度を選定することができる。したがって、被施療者は、エアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【0060】
<4.第1変形例>
第1変形例の上記実施形態と異なる部分を説明する。
図7Aは、マッサージ機1の第1変形例に係る制御系を示すブロック図である。
【0061】
第1変形例に係るマッサージ機1は、圧力センサ群25を備える。圧力センサ群25は、複数の圧力センサを含む。具体的には、圧力センサ群25は、1~8番目のエアバッグそれぞれの内部圧力を検出する1~8番目の圧力センサを含む。第1変形例では、選定部14Bは、圧力センサ群25に含まれる圧力センサの検出値に基づき、エアマッサージの強度を選定する。
【0062】
圧力センサ群25に含まれる圧力センサPS1は、例えば
図7Bに示すように、圧力検出対象のエアバッグAB1と、電磁弁SV1との間に設けられる三方の配管部材PM1の一端EN1に取り付けられる。圧力検出対象のエアバッグAB1と三方の配管部材PM1とは、空気の流れを遮ることなく接続されている。このため、圧力検出対象のエアバッグAB1に接続された三方の配管部材PM1内の圧力は、圧力検出対象のエアバッグAB1の内部圧力と等しい。したがって、圧力センサPAの検出値は、圧力検出対象のエアバッグAB1の内部圧力の値となる。
【0063】
図8は、エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機1の第1変形例に係る概略動作例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、ステップS30の代わりにステップS31を実行し、ステップS80の代わりにステップS81を実行する点で
図3に示すフローチャートと異なっており、それ以外の点で
図3に示すフローチャートと同様である。
【0064】
ステップS31では、制御部14は、k番目のエアバッグへのエア供給が開始されるようにエアポンプ23及び電磁弁を制御し、表示装置11は、
図5に示すエアカスタマイズ実行画面を表示する。
【0065】
ステップS81では、制御部14は、k番目のエアバッグへのエア供給が停止されるようにエアポンプ23及び電磁弁を制御し、選定部14Bは、k番目のエアバッグの内部圧力を検出する圧力センサの検出値に基づき、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度を選定する。より詳細には、選定部14Bは、予め設定している7段階の強度のうち、テップS81においてエア供給が停止されたk番目のエアバッグの内部圧力に最も近い強度を、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度とする。
【0066】
第1変形例では、制御部14は、エアバッグの内部圧力によってエアマッサージの強度を設定する。例えば、エアマッサージの強度1はエアバッグの内部圧力P1、エアマッサージの強度2はエアバッグの内部圧力P2、・・・、エアマッサージの強度7はエアバッグの内部圧力P7としている(P1<P2<・・・<P7)。また、第1変形例とは異なり、エア供給が停止された状態でのk番目のエアバッグの内部圧力を忠実に再現する強度を、k番目のエアバッグのエアマッサージの強度としてもよい。
【0067】
第1変形例に係るマッサージ機1によると、被施療者はエアバッグから受ける力を体感しながら、気持ち良さを感じるエアバッグの内部圧力に基づき、エアマッサージの強度を選定することができる。したがって、被施療者は、エアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【0068】
<5.第2変形例>
第2変形例の上記第1変形例と異なる部分を説明する。
【0069】
図9は、エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機1の第2変形例に係る概略動作例を示すフローチャートである。
図9に示すフローチャートは、ステップS32及びS33を追加した点で
図8に示すフローチャートと異なっており、それ以外の点で
図8に示すフローチャートと同様である。
【0070】
ステップS31に続くステップS32において、制御部14は、k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第1閾値VTH1を超えたか否かを判定する。k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第1閾値VTH1を超えていない場合(ステップS32のNO)、ステップS32に戻る。
【0071】
k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第1閾値VTH1を超えている場合(ステップS32のYES)、制御部14は、k番目のエアバッグへのエア供給能力を第1の能力から第1の能力より劣る第2の能力に切り替える(ステップS33)。なお、ステップS31の処理開始からステップS33に至る迄の間、k番目のエアバッグへのエア供給能力は第1の能力である。制御部14は、例えばエアポンプ23に供給される電流を調整することによって、k番目のエアバッグへのエア供給能力を調整することができる。
【0072】
ステップS33の処理が完了すると、ステップS40に移行する。なお、第2変形例では、ステップS60及びS70において、エア供給能力を第2の能力から第1の能力に戻す処理を行うようにする。
【0073】
第2変形例に係るマッサージ機1によると、被施療者はエアバッグから受ける力を体感しながら、気持ち良さを感じるエアバッグの内部圧力に基づき、エアマッサージの強度を選定することができる。したがって、被施療者は、エアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【0074】
さらに、第2変形例に係るマッサージ機1によると、k番目のエアバッグが被施療者に接触してからはk番目のエアバッグにエアがゆっくり供給されるので、被施療者がエアマッサージの強度を適切に選定し易くなる。
【0075】
なお、ステップS32の判定において、k番目のエアバッグの内部圧力Pkの代わりにk番目のエアバッグの内部圧力の変化率を用いてもよい。当然の事ながら、k番目のエアバッグの内部圧力の変化率を用いる場合の第1閾値VTH1の具体的な値は、k番目のエアバッグの内部圧力を用いる場合の第1閾値VTH1の具体的な値と異なる。
【0076】
また、
図9に示すフローチャートでは、k番目のエアバッグへのエア供給能力が第1の能力である期間は、決定ボタンB12が無効になる。したがって、k番目のエアバッグが被施療者に接触していないにもかかわらず、誤って決定ボタンB12が押された場合にエアマッサージの強度が選定されることを防止することができる。
【0077】
なお、圧力センサを用いることなく第2変形例と類似した効果を得るために、例えば、標準的な体型の被施療者にk番目のエアバッグが接触すると推測される時間までは、k番目のエアバッグへのエア供給能力を第1の能力にし、それ以降はk番目のエアバッグへのエア供給能力を第2の能力にしてもよい。
【0078】
<6.第3変形例>
第3変形例の上記第1変形例と異なる部分を説明する。
【0079】
図10は、エアカスタマイズモードにおけるマッサージ機1の第3変形例に係る概略動作例を示すフローチャートである。
図10に示すフローチャートは、ステップS41を追加した点で
図8に示すフローチャートと異なっており、それ以外の点で
図8に示すフローチャートと同様である。
【0080】
決定ボタンB7が押されていない場合(ステップS40のNO)、制御部14は、k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第2閾値VTH2を超えたか否かを判定する(ステップS41)。k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第2閾値VTH2を超えていない場合(ステップS41のNO)、ステップS50に移行する。
【0081】
k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第2閾値VTH2を超えている場合(ステップS41のYES)、k番目のエアバッグからのエア排出を行ってからステップS10に戻り、k番目のエアバッグに関するエアカスタマイズを始めからやり直す。
【0082】
第3変形例に係るマッサージ機1によると、被施療者はエアバッグから受ける力を体感しながら、気持ち良さを感じるエアバッグの状態に基づき、エアマッサージの強度を選定することができる。したがって、被施療者は、エアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【0083】
さらに、第3変形例に係るマッサージ機1によると、被施療者等が上手く決定ボタンB12を押せなかったとしても、k番目のエアバッグの内部圧力Pkが予め設定している第2閾値VTH2を超えるとk番目のエアバッグの内部圧力Pkの上昇に歯止めがかかる。これにより、被施療者がk番目のエアバッグから過剰な力を受けて苦痛を感じることを防止することができる。
【0084】
なお、圧力センサを用いることなく第2変形例と類似した効果を得るために、例えば、エアバッグの内部圧力が第2閾値VTH2を超えると開放されるリリースバルブをエアバッグに設けるようにしてもよい。
【0085】
<7.第4変形例>
第4変形例の上記実施形態と異なる部分を説明する。第4変形例は、エアカスタマイズ結果画面が上記実施形態と異なる。
図11は、第4変形例に係るエアカスタマイズ結果画面を示す図である。
【0086】
図11に示す第4変形例に係るエアカスタマイズ結果画面は、再現ボタンB13を表示する点で
図6に示すエアカスタマイズ結果画面と異なっており、それ以外の点で
図6に示すエアカスタマイズ結果画面と同様である。
【0087】
再現ボタンB13が押されると、制御部14は、人体マップB9で表示されている1~8番目のエアバッグのエアマッサージの強度になるように、エアポンプ23及び電磁弁群24を制御する。なお、1~8番目のエアバッグが一度に膨張すると、被施療者が1~8番目のエアバッグそれぞれのエアマッサージの強度を確認することが難しくなるので、再現ボタンB13が押されると、1~8番目のエアバッグが1箇所ずつ順番に膨張することが望ましい。つまり、肩用エアバッグの膨張が完了してから腕用エアバッグが膨張を開始し、腕用エアバッグの膨張が完了してから腰用エアバッグが膨張を開始し、腰用エアバッグの膨張が完了してから腰横用エアバッグが膨張を開始し、腰横用エアバッグの膨張が完了してから臀部用エアバッグが膨張を開始し、臀部用エアバッグの膨張が完了してから大腿部用エアバッグが膨張を開始し、大腿部用エアバッグの膨張が完了してから下腿部用エアバッグが膨張を開始し、下腿部用エアバッグの膨張が完了してから足首用エアバッグが膨張を開始することが望ましい。
【0088】
これにより、被施療者は、決定ボタン12が押される前に、選定されたエアマッサージの強度を再び体感することができるので、エアマッサージの強度を再調整する必要か否かを容易に判断することができる。
【0089】
<8.第5変形例>
第5変形例の上記実施形態と異なる部分を説明する。第5変形例は、エアカスタマイズ実行画面が上記実施形態と異なる。
図12は、第5変形例に係るエアカスタマイズ実行画面を示す図である。
【0090】
図12に示す第5変形例に係るエアカスタマイズ結果画面は、エア排出ボタンB14を表示する点で
図5に示すエアカスタマイズ実行画面と異なっており、それ以外の点で
図5に示すエアカスタマイズ実行画面と同様である。
【0091】
決定ボタンB7が押される前にエア排出ボタンB14が押されると、制御部14は、k番目のエアバッグからのエア排出が一時的に行われた後にk番目のエアバッグへのエア供給が再開されるように、エアポンプ23及び電磁弁を制御する。
【0092】
これにより、被施療者は、決定ボタンB7を押すタイミングが適切なタイミングから少し遅れた場合でもエア排出ボタンB14を押すことによって、エアマッサージの強度を選定後に再調整しなくてもエアマッサージの強度を適切に選定することができる。
【0093】
<9.その他>
上記実施形態及び上記各変形例は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態及び上記各変形例の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【0094】
上記実施形態及び上記各変形例では、スタートボタンB1が押されることでk番目のエアバッグへのエア供給が開始されたが、スタートボタンB1を廃止し、エアカスタマイズ開始画面からエアカスタマイズ実行画面に自動的に遷移するようにし、表示装置11の表示がエアカスタマイズ開始画面からエアカスタマイズ実行画面に切り替わったタイミングでk番目のエアバッグへのエア供給が開始されるようにしてもよい。
【0095】
上記実施形態及び上記各変形例では、エアマッサージ機の一例である椅子式マッサージ機は操作装置及び表示装置を備える構成であるが、エアマッサージ機は操作装置及び表示装置を備えない構成であってもよい。エアマッサージ機は操作装置及び表示装置を備えない構成である場合、例えばエアマッサージ機はスマートフォン等の携帯端末との通信が可能な通信機能を有し、スマートフォン等の携帯端末を操作装置及び表示装置として利用すればよい。
【0096】
上記実施形態及び上記各変形例では、エアマッサージ機の一例である椅子式マッサージ機について説明したが、椅子式マッサージ機以外のエアマッサージ機に本発明を適用してもよい。例えば、ベッド式マッサージ機に本発明を適用してもよい。
【0097】
上記実施形態及び上記各変形例において説明した種々の事項は矛盾のない限り任意に組み合わせて実施してよい。
【符号の説明】
【0098】
1 椅子式マッサージ機
2 座部
3 背凭れ部
4L、4R ベース部
5L、5R 腕施療部
6 オットマン
10 操作装置
11 表示装置
12 音声出力部
13 記憶部
14 制御部
14A 計時部
14B 選定部
15~19 駆動回路
20 背凭れ部用アクチュエータ
21 オットマン用アクチュエータ
22 マッサージユニット用アクチュエータ
23 エアポンプ
24 電磁弁群
25 圧力センサ群
AB1 圧力検出対象のエアバッグ
B1 スタートボタン
B2 Bluetooth設定ボタン
B3 ホームボタン
B4 音量設定ボタン
B5 エアマッサージの強度を示す指標
B6、B11 決定ボタン
B7 スキップボタン
B8 リターンボタン
B9 人体マップ
B10、B11 移動ボタン
B13 再現ボタン
B14 エア排出ボタン
EN1 三方の配管部材の一端
PM1 三方の配管部材
PS1 圧力センサ
SV1 電磁弁