特許 7523169 センサ機能を備えた産業用照明器具

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-07-18

(45)【発行日】2024-07-26

(54)【発明の名称】センサ機能を備えた産業用照明器具

(51)【国際特許分類】

   F21V 23/00 20150101AFI20240719BHJP

   F21V 31/00 20060101ALI20240719BHJP

   F21V 29/77 20150101ALI20240719BHJP

   F21V 29/503 20150101ALI20240719BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20240719BHJP

【ＦＩ】

F21V23/00 110

F21V23/00 120

F21V23/00 140

F21V31/00 100

F21V29/77

F21V29/503

F21Y115:10

【請求項の数】 9

(21)【出願番号】P 2023065275

(22)【出願日】2023-04-12

【審査請求日】2023-04-12

(31)【優先権主張番号】202310067801.9

(32)【優先日】2023-01-16

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】317016394

【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司

(74)【代理人】

【識別番号】100185694

【弁理士】

【氏名又は名称】山下 隆志

(72)【発明者】

【氏名】洪海波

(72)【発明者】

【氏名】盧福星

(72)【発明者】

【氏名】曹亮亮

【審査官】野木 新治

(56)【参考文献】

【文献】中国実用新案第２１４６６３８３０（ＣＮ，Ｕ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｆ２１Ｖ ２３／００

Ｆ２１Ｖ ３１／００

Ｆ２１Ｖ ２９／７７

Ｆ２１Ｖ ２９／５０３

Ｆ２１Ｙ １１５／１０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、前記駆動ケースは、回路基板及び前記回路基板に設置されるセンサモジュール接続部を有し、前記駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有する駆動モジュールと、
正多角形の駆動モジュール取付孔を有する発光モジュールと、
前記センサモジュール取付孔に取り外し可能に設置され、前記センサモジュール接続部と接触し、前記回路基板に電気的に接続するセンサモジュールと、
を含み、
前記駆動ケースカバーは、前記駆動モジュール取付孔に嵌る正多角柱の外形を有し、前記駆動モジュール取付孔を貫通し、前記駆動モジュールを前記発光モジュールに固定させ、
前記回路基板上に配置される調光モジュールを更に含み、前記駆動ケースカバーは、前記調光モジュールに対応した調光モジュール孔を有することを特徴とするセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項2】

前記回路基板上に配置される電力調整モジュールを更に含み、前記駆動ケースカバーは、前記電力調整モジュールに対応した電力調整モジュール孔を有することを特徴とする請求項１に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項3】

前記電力調整モジュール孔及び前記調光モジュール孔にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケットを更に含むことを特徴とする請求項２に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項4】

前記発光モジュール上に配置されたグローブを更に含むことを特徴とする請求項１に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項5】

前記発光モジュールは、放熱器、光源基板及びレンズを含み、前記駆動モジュール取付孔は、前記放熱器の中央に配置され、前記光源基板及び前記レンズは、前記放熱器の一側に配置され、前記光源基板を前記レンズと前記放熱器との間に配置させることを特徴とする請求項１に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項6】

前記発光モジュールは、外側防水リング及び内側防水リングを更に含み、前記外側防水リングは、前記放熱器と前記光源基板との間に配置され、前記内側防水リングは、前記駆動モジュール取付孔に配置され、前記駆動ケースカバーと前記放熱器との間に位置することを特徴とする請求項５に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項7】

前記放熱器の他側には、複数の放熱フィンを有することを特徴とする請求項５に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項8】

前記光源基板は、発光ダイオード光源基板であることを特徴とする請求項５に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【請求項9】

固定部材を更に含み、前記駆動モジュールは、前記駆動モジュールの上面に配置された中央固定部を有し、前記固定部材は、前記中央固定部に取り外し可能に固定されることを特徴とする請求項１に記載のセンサ機能を備えた産業用照明装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、産業用照明装置、特にセンサ機能を備えた産業用照明装置に関する。

【背景技術】

【0002】

大部分の従来の産業用照明装置（ハイベイライトなど）は、外部センサベースを介してセンサ機能を実現する必要がある。しかし、外部センサベースは、産業用照明装置の製造工程におけるコストと人件費を大幅に増加させ、産業用照明装置の総コストを増加させる。

【0003】

大部分の従来の産業用照明装置のグレア値（ＵＧＲ）は２８～３０であり、標準のグレア値（ＵＧＲ＜１９）の技術的要件を満たすことができないため、市場での競争力を向上させることができていない。

【0004】

大部分の従来の産業用照明装置は、１種類の固定部材のみを有し、追加のアダプタ部材を介して初めて異なる固定方式が実現可能となっている。上記アダプタ部材は、別途コストが必要である。従って、従来の産業用照明装置は、実際の応用の必要を満たすことができていない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本発明の目的は、センサ機能を備えた産業用照明器具を提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一実施形態に基づき、駆動モジュール、発光モジュール及びセンサモジュールを含むセンサ機能を備えた産業用照明器具を提供する。駆動モジュールは、互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、駆動ケースは、回路基板及び回路基板に設置されるセンサモジュール接続部を有し、駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有する。発光モジュールは、駆動モジュール取付孔を有し、駆動ケースカバーは、駆動モジュール取付孔を貫通し、駆動モジュールを発光モジュールに固定させる。センサモジュールは、センサモジュール取付孔に取り外し可能に設置され、センサモジュール接続部と接触する。

【0007】

一実施形態において、産業用照明装置は、回路基板上に配置される電力調整モジュールを更に含み、駆動ケースカバーは、電力調整モジュールに対応した電力調整モジュール孔を有する。

【0008】

一実施形態において、産業用照明装置は、回路基板上に配置される調光モジュールを更に含み、駆動ケースカバーは、調光モジュールに対応した調光モジュール孔を有する。

【0009】

一実施形態において、産業用照明装置は、電力調整モジュール孔及び調整モジュール孔にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケットを更に含む。

【0010】

一実施形態において、産業用照明装置は、発光モジュール上に配置されたグローブを更に含む。

【0011】

一実施形態において、発光モジュールは、放熱器、光源基板及びレンズを含み、駆動モジュール取付孔は、放熱器の中央に配置され、光源基板及びレンズは、放熱器の一側に配置され、光源基板をレンズと放熱器との間に配置させる。

【0012】

一実施形態において、発光モジュールは、外側防水リング及び内側防水リングを更に含み、外側防水リングは、放熱器と光源基板との間に配置され、内側防水リングは、駆動モジュール取付孔に配置され、駆動ケースカバーと放熱器との間に位置する。

【0013】

一実施形態において、放熱器の他側には、複数の放熱フィンを有する。

【0014】

一実施形態において、光源基板は、発光ダイオード光源基板である。

【0015】

一実施形態において、産業用照明装置は、固定部材を更に含み、駆動モジュールは、駆動モジュールの上面に配置された中央固定部を有し、固定部材は、中央固定部に取り外し可能に固定される。

【発明の効果】

【0016】

上記に基づき、本発明の実施形態によるセンサ機能を備えた産業用照明装置は、次の利点の１つ又は複数を有することができる。
（１）本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、駆動モジュール、発光モジュール及びセンサモジュールを備える。駆動モジュールは、互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、駆動ケースは、回路基板と、回路基板上に配置されたセンサモジュール接続部を有し、駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有し、駆動モジュールを発光モジュールに固定させる。このように、センサモジュールは、センサモジュール取付孔に配置され、センサモジュール接続部に接触し、回路基板に電気的に接続することができる。従って、産業用照明装置は、外部センサベースを必要とせずに駆動モジュールとセンサモジュールを統合することができ、産業用照明装置の製造プロセスにおけるコストと人件費を削減し、産業用照明装置の総コストを削減することができる。また、ユーザは、実際の必要に応じて、センサモジュールを異なるセンサ機能を備えた別のセンサモジュールに交換するか、センサモジュール取付孔を封止部材で閉鎖し、産業用照明装置の使用に柔軟性をもたせることができ、異なる応用の必要をよりよく満たすことができる。
（２）本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、特殊な構造によって電力調整機能、色温度、調光機能及びセンサ機能を統合することができるため、ユーザは、実際の必要に応じて産業用照明装置の明るさと電力を調整し、各種異なるセンサ機能を提供することができる。従って、産業用照明装置の機能生を大幅に向上させることができ、更に実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
（３）本発明の一実施形態では、産業用照明装置の発光モジュールは、外側防水リングと内側防水リングを含む。外側防水リングは、放熱器と光源基板との間に配置され、内側防水リングは、駆動モジュール取付孔内に配置され、駆動ケースカバーと放熱器との間に位置する。また、産業用照明装置は、電力調整モジュール孔及び調光モジュール孔にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケットを更に有する。上述の防水構造設計により、産業用照明装置の防水性能が大幅に向上し、産業用照明装置の多湿環境の故障率を低減させることができる。従って、産業用照明装置の応用をより広範にすることができる。
（４）本発明の一実施形態では、産業用照明装置の駆動モジュールの上面は、中央固定部を有し、中央固定部は、固定部材と取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換し、産業用照明装置にアダプタを必要とせずに異なる固定機能を提供させることができる。従って、産業用照明装置の機能性を更に向上させることができる。
（５）本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、発光モジュール上に配置されるグローブを更に有する。このグローブは、光学シミュレーション設計によって最適化できるため、発光モジュールが発する光線を、グローブを通じて適切に調整することができる。従って、産業用照明装置のアンチグレア機能（ＵＧＲ＜１９）を大幅に改善し、産業用照明装置の製品競争力を向上させることができる。
（６）本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、ブルートゥース（登録商標）センサモジュールを有し、産業用照明装置にグループ制御機能を提供させることができる。ユーザは、複数の産業用照明装置のうちの１つのブルートゥースセンサモジュールを介して他の産業用照明装置を制御し、各産業用照明装置の動作状態を把握し、これらの産業用照明装置を監視することができる。従って、ユーザは、これらの産業用照明装置を便利に保守又は修理し、照明システムの良好性を大幅に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の組み合わせ図である。

【図2】本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の分解図である。

【図3】本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の駆動モジュールの分解図である。

【図4】本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の使用状態の第１説明図である。

【図5】本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の使用状態の第２説明図である。

【図6】本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の組み合わせ図である。

【図7】本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の固定部材の第１説明図である。

【図8】本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の固定部材の第２説明図である。組み合わせ図である。

【図9】本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の補助固定部材の説明図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。

【0019】

以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び／又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。

【0020】

図１、図２及び図３を参照する。図１及び図２は、それぞれ本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の組み合わせ図及び分解図である。図３は、本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の駆動モジュールの分解図である。図に示すように、産業用照明装置１は、駆動モジュール１１、発光モジュール１２、センサモジュール１３及び固定部材１４を含む。

【0021】

駆動モジュール１１は、駆動ケース１１１及び駆動ケースカバー１１２を有する。駆動ケース１１１及び駆動ケースカバー１１２は、互いに接続され、駆動ケースカバー１１２に駆動ケース１１１の開口を覆わせ、駆動ケース１１１と駆動ケースカバー１１２との間に収容空間を形成させる。駆動ケース１１１は、前述の収容空間に配置される回路基板１１１１及びセンサモジュール接続部１１１２を有する。センサモジュール接続部１１１２は、回路基板１１１１上に配置される。駆動ケースカバー１１２は、センサモジュール取付孔Ｈ１を更に有する。駆動モジュール１１は、駆動ケース１１１の内壁に配置される第１マイラーシートＫ１を更に有することができる。また、駆動モジュール１１の内壁には、駆動ケース防水リングＷ３を更に設けることができる。

【0022】

固定部材１４は、吊り環であってよい。駆動モジュール１１は、駆動モジュール１１の上面ＴＳに配置された中央固定部ＭＰを有する。固定部材１４は、中央固定部ＭＰに取り外し可能に固定される。固定部材１４の一端は、外ねじ山を有することができ、中央固定部ＭＰは、内ねじ山を有することができ、固定部材１４を中央固定部ＭＰに取り外し可能に固定させる。上記は一例であり、固定部材１４は、他の接続構造を介して中央固定部ＭＰに取り外し可能に固定してもよい。

【0023】

発光モジュール１２は、放熱器１２１、光源基板１２２及びレンズ１２３を含む。また、発光モジュール１２は、駆動モジュール取付孔Ｈ４を更に有する。駆動モジュール取付孔Ｈ４は、放熱器１２１の中央に配置される。光源基板１２２及びレンズ１２３は、放熱器１２１の一側に配置され、光源基板１２２はレンズ１２３と放熱器１２１との間に配置される。放熱器１２１の他側は、複数の放熱フィンＨＦを有する。駆動ケースカバー１１２は、駆動モジュール取付孔Ｈ４を通過して、駆動モジュール１１を発光モジュール１２に固定する。一実施形態では、光源基板１２２は、発光ダイオード（ＬＥＤ）光源基板又は他の類似の部材であってよい。また、発光モジュール１２は、外側防水リングＷ１及び内側防水リングＷ２を更に含む。外側防水リングＷ１は、放熱器１２１と光源基板１２２との間に配置される。内側防水リングＷ２は、駆動モジュール取付孔Ｈ４に配置され、駆動ケースカバー１１２と放熱器１２１との間に位置する。

【0024】

センサモジュール１３は、センサモジュール取付孔Ｈ１に取り外し可能に設置され、センサモジュール接続部１１１２と接触して回路基板１１１１に電気的に接続される。センサモジュール１３及び回路基板１１１１は、第２マイラーシートＫ２を有してもよい。センサモジュール１３の一端は、外ねじ山を有することができ、センサモジュール取付孔Ｈ１は、内ねじ山を有することができるので、センサモジュール１３は、センサモジュール取付孔Ｈ１に取り外し可能に固定することができる。上記は一例であり、センサモジュール１３は、他の接続構造を介してセンサモジュール取付孔Ｈ１に取り外し可能に固定することもできる。本実施形態では、センサモジュール１３は、赤外線センサモジュールであってよい。別の実施形態では、センサモジュール１３は、マイクロ波センサモジュール、ブルートゥース（グループ制御）センサモジュール又は他の類似の部材であってよい。

【0025】

上記から分かるように、産業用照明装置１の駆動モジュール１１の構造設計は、センサモジュール１３を効果的に統合することができ、センサモジュール１３がセンサモジュール取付孔Ｈ１に設置される時にセンサモジュール接続部１１１２と接触させ、回路基板１１１１に電気的に接続させることができる。従って、産業用照明装置１は、外部センサベースを必要とせずに、駆動モジュール１１及びセンサモジュール１３を統合することができ、産業用照明装置１の製造工程におけるコスト及び人的消費を削減することができる。従って、産業用照明装置１の総コストを大幅に削減することができる。

【0026】

また、ユーザは、センサモジュール１３を、実際の必要に応じて、マイクロ波センサモジュール又はブルートゥース（グループ制御）センサモジュールなど、異なるセンサ機能を有する他のセンサモジュールと交換し、産業用照明装置１の使用に柔軟性をもたせることができ、異なる応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0027】

センサモジュール１３がブルートゥースセンサモジュールである場合、産業用照明装置１は、グループ制御機能を提供することができる。ユーザは、複数の産業用照明装置１のうちの１つのブルートゥースセンサモジュールを介して他の産業用照明装置１を制御し、各産業用照明装置１の動作状態を知り、これらの産業用照明装置１を監視することができる。従って、ユーザは、これらの産業用照明装置１を便利に維持又は修理することができる。

【0028】

また、図３に示すように、産業用照明装置１は、電力調整モジュール１５、調光モジュール１６及び２つの防水ガスケット１７を更に含むことができる。電力調整モジュール１５及び調光モジュール１６は、回路基板１１１１上に配置され、駆動ケースカバー１１２は、電力調整モジュール１５及び調光モジュール１６にそれぞれ対応する電力調整モジュール孔Ｈ２及び調光モジュール孔Ｈ３を有する。電力調整モジュール１５と回路基板１１１１の間に、第３マイラーＫ３及び第４マイラーＫ４を有していてもよい。上記の２つの防水ガスケット１７は、電力調整モジュール孔Ｈ２及び調光モジュール孔Ｈ３にそれぞれ取り外し可能に設置される。一実施形態では、電力調整モジュール１５及び調光モジュール１６は、ダイヤルスイッチ、ボタン、ノブ又は他の類似の部材であってよい。

【0029】

当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置１に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【0030】

図４を参照し、図１、図２及び図３を同時に参照する。図４は、本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の使用状態の第１説明図である。図に示すように、ユーザは、電力調整モジュール孔Ｈ２の防水ガスケット１７を取り外し、電力調整モジュール１５を操作することによって電力調整機能を実行することができる。次に、ユーザは、電力調整モジュール孔Ｈ２を防水ガスケット１７で再度封止して、電力調整モジュール１５及び他の電子部材を防水状態で接触させることができる。同様に、ユーザは、調光モジュール孔Ｈ３の防水ガスケット１７を取り外し、調光モジュール１６を操作することによって調光機能を実行し、それから防水ガスケット１７で調光モジュール孔Ｈ３を再度封止することができる。

【0031】

上記から分かるように、産業用照明装置１の発光モジュール１２は、外側防水リングＷ１及び内側防水リングＷ２を含む。外側防水リングＷ１は、放熱器１２１と光源基板１２２との間に配置され、内側防水リングＷ２は、駆動モジュール取付孔Ｈ４内に配置され、駆動ケースカバー１１２と放熱器１２１との間に位置する。また、産業用照明装置１は、電力調整モジュール孔Ｈ２及び調光モジュール孔Ｈ３にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケット１７を更に有する。上述の防水構造設計は、産業用照明装置１の防水性能を大幅に向上させ、産業用照明装置１の多湿環境における故障率を低減させることができる。従って、産業用照明装置１の応用をより広範にすることができる。

【0032】

また、産業用照明装置１は、特殊な構造によって電力調整機能、色温度、調光機能及びセンサ機能を統合することができるため、ユーザは、実際の必要に応じて産業用照明装置１の明るさと電力を調整でき、各種異なるセンサ機能を提供することができる。従って、産業用照明装置１の機能性を大幅に向上させることができ、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0033】

当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置１に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【0034】

図５を参照し、図１、図２、図３及び図４を同時に参照する。図５は、本発明の一実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の使用状態の第２説明図である。図に示すように、ユーザがセンサ機能を必要としない場合、ユーザは、センサモジュール１３を封止部材１３’と交換して、センサモジュール取付孔Ｈ１を封止することができる。一実施形態では、封止部材１３’は、ねじ又は他の類似の部材であってよい。上記の機構設計は、産業用照明装置１の防水機能を向上させることもできる。

【0035】

図６は、本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の組み合わせ図である。図に示すように、前述の実施形態とは異なり、本実施形態の産業用照明装置１は、発光モジュール１２上に設置できるグローブ１８を更に含むことができる。

【0036】

上記グローブ１８は、光学シミュレーション設計によって最適化することができる。このように、発光モジュール１２が発する光線は、グローブ１８を通して適切に調整される。従って、産業用照明装置１のアンチグレア機能を大幅に改善することができ（ＵＧＲ＜１９）、産業用照明装置１の全体的な性能を更に最適化することができる。従って、産業用照明装置１の製品競争力を効果的に向上させることができる。

【0037】

当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置１に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【0038】

尚、大部分の従来の産業用照明装置（ハイベイライトなど）は、外部センサベースを介してセンサ機能を実現する必要がある。しかし、外部センサベースは、産業用照明装置の製造工程におけるコストと人件費を大幅に増加させ、産業用照明装置の総コストを増加させる。大部分の従来の産業用照明装置のグレア値（ＵＧＲ）は２８～３０であり、標準のグレア値（ＵＧＲ＜１９）の技術的要件を満たすことができないため、市場での競争力を向上させることができていない。これに対し、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、駆動モジュール、発光モジュール及びセンサモジュールを備える。駆動モジュールは、互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、駆動ケースは、回路基板と、回路基板上に配置されたセンサモジュール接続部を有し、駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有し、駆動モジュールを発光モジュールに固定させる。このように、センサモジュールは、センサモジュール取付孔に配置され、センサモジュール接続部に接触し、回路基板に電気的に接続することができる。従って、産業用照明装置は、外部センサベースを必要とせずに駆動モジュールとセンサモジュールを統合することができ、産業用照明装置の製造プロセスにおけるコストと人件費を削減し、産業用照明装置の総コストを削減することができる。また、ユーザは、実際の必要に応じて、センサモジュールを異なるセンサ機能を備えた別のセンサモジュールに交換するか、センサモジュール取付孔を封止部材で閉鎖し、産業用照明装置の使用に柔軟性をもたせることができ、異なる応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0039】

本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、特殊な構造によって電力調整機能、色温度、調光機能及びセンサ機能を統合することができるため、ユーザは、実際の必要に応じて産業用照明装置の明るさと電力を調整し、各種異なるセンサ機能を提供することができる。従って、産業用照明装置の機能生を大幅に向上させることができ、更に実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0040】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置の発光モジュールは、外側防水リングと内側防水リングを含む。外側防水リングは、放熱器と光源基板との間に配置され、内側防水リングは、駆動モジュール取付孔内に配置され、駆動ケースカバーと放熱器との間に位置する。また、産業用照明装置は、電力調整モジュール孔及び調光モジュール孔にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケットを更に有する。上述の防水構造設計により、産業用照明装置の防水性能が大幅に向上し、産業用照明装置の多湿環境の故障率を低減させることができる。従って、産業用照明装置の応用をより広範にすることができる。

【0041】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置の駆動モジュールの上面は、中央固定部を有し、中央固定部は、固定部材と取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換し、産業用照明装置にアダプタを必要とせずに異なる固定機能を提供させることができる。従って、産業用照明装置の機能性を更に向上させることができる。

【0042】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、発光モジュール上に配置されるグローブを更に有する。このグローブは、光学シミュレーション設計によって最適化できるため、発光モジュールが発する光線を、グローブを通じて適切に調整することができる。従って、産業用照明装置のアンチグレア機能（ＵＧＲ＜１９）を大幅に改善し、産業用照明装置の製品競争力を向上させることができる。

【0043】

更に、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、ブルートゥースセンサモジュールを有し、産業用照明装置にグループ制御機能を提供させることができる。ユーザは、複数の産業用照明装置のうちの１つのブルートゥースセンサモジュールを介して他の産業用照明装置を制御し、各産業用照明装置の動作状態を把握し、これらの産業用照明装置を監視することができる。従って、ユーザは、これらの産業用照明装置を便利に保守又は修理し、照明システムの良好性を大幅に向上させることができる。上記から、本発明の実施形態によるセンサ機能を備えた産業用照明装置は、確かに優れた技術的効果を達成できることがわかる。

【0044】

図７及び図８は、本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の固定部材の第１説明図及び第２説明図であり、これらと共に図２を参照する。図７に示すように、図２に示す固定部材１４（吊り環）は、ユーザの必要に合わせて、図７に示す固定部材１４Ａ（吊りフック）に交換してもよい。

【0045】

図８に示すように、図２に示す固定部材１４（吊り環）は、ユーザの必要に合わせて、図８に示す固定部材１４Ｂ（吊り棒）に交換することもできる。

【0046】

当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置１に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【0047】

図９は、本発明の別の実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置の補助固定部材の説明図であり、これと共に図２を参照する。図に示すように、産業用照明装置１は、補助固定部材１９を含み、駆動モジュール１１の上面ＴＳは、２つの固定片ＳＰを有する。上記補助固定部１９は、２つの締結部材Ｆｘを介して上記２つの固定片ＳＰに固定することができる。

【0048】

上記から分かるように、産業用照明装置１は、アダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供することができるため、より広く応用することができ、使用においてもより柔軟性を有することができる。従って、産業用照明装置１は、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0049】

当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のセンサ機能を備えた産業用照明装置１に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【0050】

まとめると、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、駆動モジュール、発光モジュール及びセンサモジュールを備える。駆動モジュールは、互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、駆動ケースは、回路基板と、回路基板上に配置されたセンサモジュール接続部を有し、駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有し、駆動モジュールを発光モジュールに固定させる。このように、センサモジュールは、センサモジュール取付孔に配置され、センサモジュール接続部に接触し、回路基板に電気的に接続することができる。従って、産業用照明装置は、外部センサベースを必要とせずに駆動モジュールとセンサモジュールを統合することができ、産業用照明装置の製造プロセスにおけるコストと人件費を削減し、産業用照明装置の総コストを削減することができる。また、ユーザは、実際の必要に応じて、センサモジュールを異なるセンサ機能を備えた別のセンサモジュールに交換するか、センサモジュール取付孔を封止部材で閉鎖し、産業用照明装置の使用に柔軟性をもたせることができ、異なる応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0051】

本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、特殊な構造によって電力調整機能、色温度、調光機能及びセンサ機能を統合することができるため、ユーザは、実際の必要に応じて産業用照明装置の明るさと電力を調整し、各種異なるセンサ機能を提供することができる。従って、産業用照明装置の機能生を大幅に向上させることができ、更に実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。

【0052】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置の発光モジュールは、外側防水リングと内側防水リングを含む。外側防水リングは、放熱器と光源基板との間に配置され、内側防水リングは、駆動モジュール取付孔内に配置され、駆動ケースカバーと放熱器との間に位置する。また、産業用照明装置は、電力調整モジュール孔及び調光モジュール孔にそれぞれ取り外し可能に設置される２つの防水ガスケットを更に有する。上述の防水構造設計により、産業用照明装置の防水性能が大幅に向上し、産業用照明装置の多湿環境の故障率を低減させることができる。従って、産業用照明装置の応用をより広範にすることができる。

【0053】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置の駆動モジュールの上面は、中央固定部を有し、中央固定部は、固定部材と取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換し、産業用照明装置にアダプタを必要とせずに異なる固定機能を提供させることができる。従って、産業用照明装置の機能性を更に向上させることができる。

【0054】

また、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、発光モジュール上に配置されるグローブを更に有する。このグローブは、光学シミュレーション設計によって最適化できるため、発光モジュールが発する光線を、グローブを通じて適切に調整することができる。従って、産業用照明装置のアンチグレア機能（ＵＧＲ＜１９）を大幅に改善し、産業用照明装置の製品競争力を向上させることができる。

【0055】

更に、本発明の実施形態によれば、産業用照明装置は、ブルートゥースセンサモジュールを有し、産業用照明装置にグループ制御機能を提供させることができる。ユーザは、複数の産業用照明装置のうちの１つのブルートゥースセンサモジュールを介して他の産業用照明装置を制御し、各産業用照明装置の動作状態を把握し、これらの産業用照明装置を監視することができる。従って、ユーザは、これらの産業用照明装置を便利に保守又は修理し、照明システムの良好性を大幅に向上させることができる。

【0056】

本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。

【符号の説明】

【0057】

１ 産業用照明装置
１１ 駆動モジュール
１１１ 駆動ケース
１１１１ 回路基板
１１１２ センサモジュール接続部
１１２ 駆動ケースカバー
１２ 発光モジュール
１２１ 放熱器
１２２ 光源基板
１２３ レンズ
１３ センサモジュール
１３’ 封止部材
１４ 固定部材
１４Ａ 固定部材
１４Ｂ 固定部材
１５ 電力調整モジュール
１６ 調光モジュール
１７ 防水ガスケット
１８ グローブ
１９ 補助固定部材
Ｈ１ センサモジュール取付孔
Ｈ２ 電力調整モジュール孔
Ｈ３ 調光モジュール孔
Ｈ４ 駆動モジュール取付孔
Ｗ１ 外側防水リング
Ｗ２ 内側防水リング
Ｗ３ 駆動ケース防水リング
Ｋ１ 第１マイラーシート
Ｋ２ 第２マイラーシート
Ｋ３ 第３マイラーシート
Ｋ４ 第４マイラーシート
ＴＳ 上面
ＭＰ 中央固定部
ＳＰ 固定片
Ｆｘ 締結部材
ＨＦ 放熱フィン

【要約】

【課題】センサ機能を備えた産業用照明装置を提供する。
【解決手段】
センサ機能を備えた産業用照明装置は、駆動モジュール、発光モジュール及びセンサモジュールを含む。駆動モジュールは、互いに接続された駆動ケース及び駆動ケースカバーを有し、駆動ケースは、回路基板及び回路基板に設置されるセンサモジュール接続部を有し、駆動ケースカバーは、センサモジュール取付孔を有する。発光モジュールは、駆動モジュール取付孔を有し、駆動ケースカバーは、駆動モジュール取付孔を貫通し、駆動モジュールを発光モジュールに固定させる。センサモジュールは、センサモジュール取付孔に取り外し可能に設置され、センサモジュール接続部と接触する。
【選択図】図２

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】