(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】変形可能なシートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47C 1/12 20060101AFI20240719BHJP
A47C 1/024 20060101ALI20240719BHJP
A47C 1/121 20060101ALI20240719BHJP
B60N 2/20 20060101ALI20240719BHJP
B60N 2/853 20180101ALI20240719BHJP
B64D 11/06 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A47C1/12
A47C1/024
A47C1/121
B60N2/20
B60N2/853
B64D11/06
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019225087
(22)【出願日】2019-12-13
【審査請求日】2022-12-12
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ, ジョン ジー.
(72)【発明者】
【氏名】デサレン, ハフトム ワイ.
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05320413(US,A)
【文献】米国特許第03761124(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 1/02 - 1/037
B60N 2/22 - 2/235
A47C 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形可能なシートアセンブリ(10)であって、
シート支持構造(12)と、
回転軸(17)を画定するヒンジ(16)で前記シート支持構造(12)に連結された背部支持構造(14)と、
シリンダ(20)と、前記シリンダ(20)内に位置付けられ
ピストンヘッド(23’)を有するピストン(22)とを含むアクチュエータアセンブリ(18)であって、
前記シリンダ(20)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の1つに固定され、
前記ピストン(22)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つとは別の1つに固定されている、アクチュエータアセンブリ(18)と、
前記シリンダ(20)内に位置付けられており、かつ前記シリンダ(20)に沿って調整可能なブロッキング部材(24)であって、
前記ブロッキング部材(24)が第1の位置(26)にあると
き、
前記ピストンヘッド(23’)が当該ブロッキング部材(24)に当接した関係となることにより、前記ブロッキング部材(24)が、前記ピストン(22)の第1の方向(28)への直線移動を前記ピストン(22)の第1の制限位置(30)までに制限
し、
それにより、前記背部支持構造(14)の前記回転軸(17)周りの回転移動が、第1のリクライニング位置(FR)を越え
て回転
しないよう制限され
、
前記ブロッキング部材(24)が第2の位置(33)にあると
き、前記ブロッキング部材(24)が、前記ピストン(22)の前記第1の方向(28)への直線移動を前記ピストン(22)の前記第1の制限位置(30)を越えて許容
し、
それにより、前記背部支持構造(14)の前記回転軸(17)周りの回転移動が、前記第1のリクライニング位置(FR)を越えて第2のリクライニング位置(SR)まで回転するよう許容される、ブロッキング部材(24)と
を含む、変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項2】
前記シート支持構造(12)のシート支持フレーム(36)に重なるように位置付けられたシートクッション(34)を更に含む、請求項1に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項3】
前記背部支持構造(14)に重なるように位置付けられた背部クッション(38)を更に含む、請求項1又は2に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項4】
前記背部支持構造(14)に重なるように位置付けられた腰部クッション(40)を更に含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項5】
前記シリンダ(20)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の1つに枢
動可能に固定され、
前記ピストン(22)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つと
は別の1つに枢
動可能に固定されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項6】
前記ブロッキング部材(24)が、
前記ブロッキング部材(24)によって画定された開口部(46)であって、前記ブロッキング部材(24)内を前記ブロッキング部材(24)の長さに沿って延びる開口部(46)
を更に含み、前記ブロッキング部材によって画定された複数のねじが、前記ブロッキング部材(24)内の前記開口部(46)の表面(S)に沿って位置付けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項7】
前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記開口部(46)に関連したねじシャフト(48)を更に含み、前記ねじシャフト(48)が、前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記複数のねじと適合する複数のねじを画定する、請求項6に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項8】
前記ねじシャフトの第1の端部(50)の前記複数のねじが、前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記複数のねじに係合し、
前記ねじシャフト(48)の第2の端部(52)が、モータ(54)に連結されている、請求項7に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項9】
前記モータ(54)が、前記ねじシャフト(48)に回転を与え、前記シリンダ(20)に沿った前記ブロッキング部材(24)の直線移動をもたらす、請求項8に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項10】
前記モータ(54)により前記ねじシャフト(48)が第1の回転方向(55)に回転すると、前記ブロッキング部材(24)が、前記第1の位置(26)から前記第2の位置(33)に向かって移動する、請求項9に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項11】
前記モータ(54)により前記ねじシャフト(48)が第2の回転方向(57)に回転すると、前記ブロッキング部材(24)が、前記第2の位置(33)から前記第1の位置(26)に向かって移動する、請求項9に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項12】
前記ブロッキング部材(24)が前記第1の位置(26)にあると
き、前記ブロッキング部材(24)が、前記シリンダ(20)の端(58)から第1の距離(56)に
あり、前記ピストン(22)が前記シリンダ(20)の前記端(58)に位置付けられると、前記背部支持構造(14)
が直立位置(U)
となる、請求項1から11のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項13】
前記ブロッキング部材(24)が前記第2の位置(33)にあると
き、前記ブロッキング部材(24)が、前記シリンダ(20)の前記端(58)から第2の距離(60)にあり、
前記第2の距離(60)が、前記第1の距離(56)より大きい、請求項12に記載の変形可能なシートアセンブリ(10)。
【請求項14】
変形可能なシートアセンブリ(10)を変形するための方法(53)であって、
アクチュエータアセンブリ(18)のシリンダ(20)内に位置付けられ
たブロッキング部材(24)を第1の位置(26)から第2の位置(33)に移動させるステップ
(59)を含み、
前記アクチュエータアセンブリ(18)が、前記シリンダ(20)と、前記シリンダ(20)内に位置付けられ
ピストンヘッド(23’)を有するピストン(22)とを含み、
前記変形可能なシートアセンブリ(10)が、回転軸(17)を画定するヒンジ(16)で背部支持構造(14)に連結されたシート支持構造(12)を含み、
前記シリンダ(20)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の1つに固定され、
前記ピストン(22)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つとは別の1つに固定され、
前記ブロッキング部材(24)が第1の位置(26)にあると
き、
前記ピストンヘッド(23’)が当該ブロッキング部材(24)に当接した関係となることにより、前記ブロッキング部材(24)が、前記ピストン(22)の第1の方向(28)への直線移動を前記ピストン(22)の第1の制限位置(30)までに制限
し、
それにより、前記背部支持構造(14)の前記回転軸(17)周りの回転移動が、第1のリクライニング位置(FR)を越え
て回転
しないよう制限され、
前記ブロッキング部材(24)が第2の位置(33)にあると
き、前記ブロッキング部材(24)が、前記ピストン(22)の前記第1の方向(28)への直線移動を前記ピストン(22)の前記第1の制限位置(30)を越えて許容
し、
それにより、前記背部支持構造(14)の前記回転軸(17)周りの回転移動が、前記第1のリクライニング位置(FR)を越えて第2のリクライニング位置(SR)まで許容さ
れ、
前記方法が更に、
前記背部支持構造(14)を前記回転軸(17)周りに前記第2のリクライニング位置(SR)まで回転させるステッ
プ
を含む、方法(53)。
【請求項15】
前記変形可能なシートアセンブリが、前記シート支持構造に重なる関係で位置付けられたシートクッションを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記変形可能なシートアセンブリが、前記背部支持構造に重なる関係で位置付けられた背部クッションと腰部クッションとを更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記シリンダ(20)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の1つに枢
動可能に固定され、前記ピストン(22)が、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つと
は別の1つに枢
動可能に固定され、前記背部支持構造(14)を前記回転軸(17)周りで回転させることが、前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つに対する前記シリンダ(20)の枢
動回転を含み、かつ前記背部支持構造(14)又は前記シート支持構造(12)の前記1つと
は別の1つに対する前記ピストン(22)の枢
動回転を含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記シリンダ(20)内に位置付けられた前記ブロッキング部材(24)を
移動
させることが、ねじシャフト(48)を回転させるためにモータ(54)を作動させることを更に含み、
前記ブロッキング部材(24)が、前記ブロッキング部材(24)内の方向にかつ前記ブロッキング部材(24)の長さ(L)に沿って延びる開口部(46)を画定し、
前記ブロッキング部材(24)によって画定された複数のねじが、前記ブロッキング部材(24)内の前記開口部(46)の表面(S)に沿って位置付けられており、
前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記開口部(46)に関連するねじシャフト(48)が
、前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記複数のねじに適合する複数のねじを画定し、
前記ねじシャフト(48)の第1の端部(50)の前記複数のねじが、前記ブロッキング部材(24)によって画定された前記複数のねじと係合し、前記ねじシャフト(48)の第2の端部(52)が、前記モータ(54)に連結され、
前記ねじシャフト(48)を回転させることが、前記シリンダ(20)に沿った前記ブロッキング部材(24)の直線移動をもたらす、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ねじシャフト(48)を第1の回転方向(55)に回転させることが、前記ブロッキング部材(24)を、前記第1の位置(26)から前記第2の位置(33)に移動させる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ブロッキング部材(24)が前記第2の位置(33)にあると
き、前記ねじシャフト(48)を第2の回転方向(57)に回転させ
、前記ブロッキング部材(24)を前記第2の位置(33)から前記第1の位置(26)に移動させるこ
とを更に含む、請求項18又は19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シートに関し、より具体的には、シートに隣接して位置付けられた、シートに関するシート構成を調整することに関する。
【背景技術】
【0002】
規則正しい座席を配置するエリアにおいて、占有者の快適性が優先事項である。例えば、規則正しい座席とは、あるシートに対して別のシートがその前に位置付けられ、更に別のシートがその後ろに位置付けられる。このような規則正しい座席配置は、例えば、電車、バス、又は飛行機などの輸送車両、並びに、例えば、講堂や劇場に見ることができる。規則正しい座席が占有されると、占有されていない隣接するシートは、占有されているシートの前及び/又は後ろに位置付けられる可能性がある。占有されたシートの前及び/又は後ろに位置付けられた、占有されていない隣接したシートを有するシートの占有者が、占有されていない隣接したシートによって提供される潜在的な利用可能空間の使用を最適化できるようにし、占有者に追加的な快適な機会を提供することは有益であろう。
【発明の概要】
【0003】
1つの実施例は、変形可能なシートアセンブリであって、、シート支持構造と、回転軸を画定するヒンジでシート支持構造に連結された背部支持構造とを含む変形可能なシートアセンブリを含む。変形可能なシートアセンブリは、シリンダと、シリンダ内に位置付けられたピストンとを含むアクチュエータを更に含む。シリンダは、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され、ピストンは、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに固定される。ブロッキング部材は、シリンダ内に位置付けられ、かつシリンダに沿って調整可能である。ブロッキング部材が第1の位置にあると、ブロッキング部材が、ピストンの第1の方向への直線移動をピストンの第1の制限位置までに制限することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えた背部支持構造の回転を制限する。ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材が、第1の制限位置を越えた第1の方向へのピストンの直線移動を許容することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えて第2のリクライニング位置までの回転が許容される。
【0004】
1つの実施例は、変形可能なシートアセンブリを変形するための方法であって、ブロッキング部材がアクチュエータアセンブリのシリンダ内に位置付けられつつ、ブロッキング部材を第1の位置から第2の位置に移動させるステップであって、アクチュエータアセンブリが、シリンダと、シリンダ内に位置付けられたピストンとを含む方法を含む。変形可能なシートアセンブリは、回転軸を画定するヒンジで背部支持構造に連結されたシート支持構造を含む。シリンダは、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され、ピストンは、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに固定される。ブロッキング部材が第1の位置にあると、ブロッキング部材が、ピストンの第1の方向への直線移動をピストンの第1の制限位置までに制限することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えた背部支持構造の回転を制限する。ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材が、ピストンの直線移動を第1の方向へのピストンの第1の制限位置を越えて許容することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えて第2のリクライニング位置まで許容される。方法は、背部支持構造を、回転軸の周りを第2のリクライニング位置まで回転させるステップを更に含む。
【0005】
上述の特徴、機能、及び利点は、様々な実施形態において単独で実現可能であり、又は、更に別の実施形態において組み合わせてもよく、これらの実施形態の更なる詳細は、以下の説明及び図面を参照することにより、理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】占有され、直立位置に位置付けられた変形可能なシートアセンブリの第1の実施例の概略側面立面図であり、占有されていないシートアセンブリが、占有された変形可能なシートアセンブリに隣接しかつその背後に位置付けられている図である。
【
図2】第1の実施例の占有された変形可能なシートアセンブリが第1のリクライニング位置にある、
図1の変形可能なシートアセンブリの図である。
【
図3】第1の実施例の占有された変形可能なシートアセンブリが
図2の第1のリクライニング位置を越えた第2のリクライニング位置にある、
図1の変形可能なシートアセンブリの図である。
【
図4A】
図1のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図4B】
図2のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図4C】
図3のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図5】
図1の第1の実施例の変形可能なシートアセンブリを変形するための方法のフローチャートである。
【
図6】占有され、直立位置に位置付けられた変形可能なシートアセンブリの第2の実施例の概略側面立面図であり、占有されたシートアセンブリが、変形可能なシートアセンブリの背後でかつそれに隣接して位置付けられている図である。
【
図7】変形可能なシートアセンブリが第1のリクライニング位置にある、
図6の第2の実施例の変形可能なシートアセンブリの図である。
【
図8】背部支持構造が前方に回転し、第2の実施例の変形可能なシートアセンブリの背後にかつそれに隣接して位置付けられる占有されたシートアセンブリの占有者に延長脚部分空間を提供する、
図6の第2の実施例の変形可能なシートアセンブリの図である。
【
図9A】
図6のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図9B】
図7のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図9C】
図8のアクチュエータアセンブリの拡大図である。
【
図10】
図6の第2の実施例の変形可能なシートアセンブリを変形するための方法のフローチャートである。
【
図11】占有されていない第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第1の実施形態と、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの背後にかつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリを占有する占有者との概略側面立面図である。
【
図12】
図12は、
図11の第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第1の実施形態の図であり、腰部クッションが占有されていない変形可能なシートアセンブリから取り外され、変形可能なシートアセンブリのシートが前方に回転して、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第1の実施形態の背後にかつそれに隣接して位置するシートアセンブリの占有者に、より使用可能な膝空間を提供する図である。
【
図13】占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリと、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリの背後にかつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリを占有する占有者の概略側面立面図である。
【
図14】壁部材に固定された腰部クッションを備えた壁部材が背部支持構造に対して回転し、シートがシート支持構造に対して回転する、
図13の第4の実施例の変形可能なシートアセンブリの図である。
【
図15】
図15は、
図14の第4の実施例の変形可能なシートアセンブリの図であり、腰部クッション及びシートを備えた壁部材が完全に回転し、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリの背後にかつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリを占有する占有者が、第4の例の変形可能なシートアセンブリのシート支持体上に脚部分を延ばすことができるようにする図である。
【
図16】
図13の変形可能な第4の実施例のシートアセンブリを変形するための方法のフローチャートである。
【
図17】シートがシート支持構造に対して回転された、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第2の実施形態の概略側面立面図である。
【
図18】
図17の第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第2の実施形態の図であり、腰部クッションが取り外され、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第2の実施形態の背後にかつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリの占有者が、脚部分を延ばして、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第2の実施形態のシート支持体で脚部分を支持することができるようにする図である。
【
図19】
図17の第3の実施例の変形可能なシートアセンブリの第2の実施形態の概略背面斜視図である。
【
図20】第3の実施例の変形可能なシートアセンブリを変形するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1から
図3を参照すると、変形可能なシートアセンブリ10の第1の実施例は、シート支持構造12及び背部支持構造14を含む。背部支持構造14は、回転軸17を画定するヒンジ16で、シート支持構造12に連結されている。シート支持構造12は、変形可能なシートアセンブリ10の占有者に支持を提供する1つ又は複数の部品で構成することができる。同様に、背部支持構造14は、変形可能なシートアセンブリ10の占有者に背部支持を提供する1つ又は複数の部品で構成することができる。アクチュエータアセンブリ18は、
図4Aから
図4Cに概略的に示すように、シリンダ20と、シリンダ20内に位置付けられたピストン22とを含み、それらは、それぞれ
図1から
図3に示す変形可能なシート10に対して位置付けられるアクチュエータアセンブリ18に対応する。シリンダ20は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに固定されている。この例では、シリンダ20は、シート支持構造12に固定されている。ピストン22は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに固定されている。この例では、ピストン22は、背部支持構造14に固定されている。背部支持構造14は、
図1において、直立位置Uに概略的に示されている。
【0008】
ブロッキング部材24は、シリンダ20内に位置付けられ、シリンダ20に沿って調整可能である。
図1及び
図2に見られ、
図4A及び
図4Bにそれぞれ示されるブロッキング部材24は、第1の位置26に示され、第1の位置26は、
図4A及び
図4Bの変形可能なシートアセンブリ10について同じ位置である。
図1で、この例では、背部支持構造14は、直立位置Uに位置付けられている。この直立位置Uは、この例では、
図4Aに見られるように、シリンダ20の端58に位置するピストン22に対応する。例えば、背部支持構造14は、航空機の乗客用シート内などの使用中に見られるような、シートアセンブリの従来のロック及びロック解除係合により、所定の位置にロックされる。占有者は、変形可能なシートアセンブリ10に座ることができ、かつ占有者は、背部支持構造14をリクライニングするかしないかを選択することができる。その際、占有者は、背部支持構造14のロック固定を解除し、占有者が背部支持構造14を第1のリクライニング位置FRまで
図2に示す方向Rに回転させることができるアクチュエータボタン(図示せず)を押すことができ、いくつかの実施例では、第1のリクライニング位置FRは、変形可能なシートアセンブリ10の背後にかつそれに隣接して位置する第2のシートアセンブリ32の任意の占有者が占有する空間に過度に侵入しないように、数インチに制限することができる。
図2及び
図4Bに見られるように、背部支持構造14の第1のリクライニング位置FRが、ピストン22が、第1の方向28にシリンダ20内をピストン22の第1の制限位置30まで移動し、ピストン22がブロッキング部材24と当接関係になることにより、得られる。ブロッキング部材24に当接するために方向28に移動するピストン22では、回転軸17の周りの後の背部支持構造14の回転移動が方向Rに許容され、背部支持構造14は、ピストン22がブロッキング部材24と当接する関係になる状態で、第1のリクライニング位置FRを越えて回転することが制限される。
【0009】
いくつかの例では、背部支持構造14の変位は、上述のように、この例では変形可能なシートアセンブリ10の背後にかつそれに隣接して位置する第2のシートアセンブリ32の近接に応じて、わずか数インチでありうる。しかしながら、第2のシートアセンブリ32が占有されていない場合、背部支持構造14の回転変位は、変形可能なシートアセンブリ10の占有者が第2のシートアセンブリ32に関連する追加の空間を占有できるようにすることができる。これにより、変形可能なシートアセンブリ10の占有者は、変形可能なシートアセンブリ10に関して快適性を最大限に利用する機会を得ることができるようになる。
図3に見られるように、第2のシートアセンブリ32は占有されておらず、ブロッキング部材24は第2の位置33にあると、
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24は、ここで、シリンダ20内で更に下方に位置するか、又は凹んでおり、ブロッキング部材24により、
図4Bの、ピストン22の第1の制限位置30を越えた第1の方向28へのピストン22の直線移動が可能になり、
図3に見られるように、背部支持構造14の方向R’への回転移動が、、第1のリクライニング位置FRを越えて第2のリクライニング位置SRまで、回転軸17の周りで背部支持構造14を回転させることができるようになる。第2のリクライニング位置SRは、第1のリクライニング位置FRよりも直立位置Uからの回転変位が大きく、占有者に第2のシートアセンブリ32に関連する占有されていない空間を使用する機会を提供する。
【0010】
この例では、変形可能なシートアセンブリ10は、
図1から
図3に見られるように、シート支持構造12のシート支持フレーム36に重なるように位置するシートクッション34を更に含む。変形可能なシートアセンブリ10は、背部クッション38及び腰部クッション40を更に含み、背部支持構造14に重なるように各々が位置する。クッション及びシート並びに背部支持構造に関する変形可能なシートアセンブリ10の構成は、変形可能なシートアセンブリ10に対する既知の構成要素であり、シート支持構造12は、前述のように1つ又は複数の部品で構成されているフレームアセンブリであり、占有者がシートクッション34に座っていると占有者を支持し、背部支持構造14は、前述のように、1つ又は複数の部品で構成されている支持構造であり、占有者が変形可能なシートアセンブリ10に座っている間、占有者の背中を支持する。この例では、背部支持構造14は、背部クッション38及び腰部クッション40を支持し、占有者が変形可能なシートアセンブリ10にいる間に、占有者の背部に更なる快適さを提供する。
【0011】
アクチュエータアセンブリ18のシリンダ20は、ピボットコネクタ42で背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、この例では、
図1に示すように、ピボットコネクタ42は、シリンダ20をシート支持構造12に連結する。ピストン22は、ピボットコネクタ44で背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、この例では、
図1に示すように、ピボットコネクタ44は、ピストン22を背部支持構造14に連結する。ピボットコネクタ42は、シリンダ20をシート支持構造12に対して回転させ、背部支持構造14が回転軸17の周りを回転し、同様にピボットコネクタ44は、ピストン22を背部支持構造14に対して回転させ、背部支持構造14が回転軸17の周りを回転する。
【0012】
図4A~4Cを参照すると、シリンダ20内に位置付けられたブロッキング部材24は、ブロッキング部材24内をブロッキング部材24の長さL沿って延びるブロッキング部材24によって画定される開口部46を更に含む。ブロッキング部材24によって画定される複数のねじ山(図示せず)は、ブロッキング部材24内の開口部46の表面Sに沿って位置付けられる。ねじシャフト48は、ブロッキング部材24によって画定された開口部46に関連し、ねじシャフト48は、ブロッキング部材24によって画定された複数のねじ(図示せず)に適合する複数のねじ(図示せず)を画定する。
【0013】
ねじシャフト48の第1の端部50の複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24によって画定された複数のねじ(図示せず)と係合する。ねじシャフト48の第2の端部52は、ねじシャフト48に回転を付与するモータ54に連結され、シリンダ20に沿ってブロッキング部材24の直線移動をもたらす。例えば
図4Bに見られるように、モータ54によるねじシャフト48の第1回転方向55の回転により、
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24は、第1の位置26から第2の位置33に向かって移動する。例えば
図4Cに見られるように、モータ54によるねじシャフト48の第2回転方向57への回転により、
図4A及び
図4Bに見られるように、ブロッキング部材24は、第2の位置33から第1の位置26に向かって移動する。
【0014】
例えば
図1、
図2並びに
図4A及び
図4Bにそれぞれ見られるように、ブロッキング部材24は、第1の位置26にある。ブロッキング部材24が第1の位置26にあると、変形可能なシートアセンブリ10の背部支持構造14は、直立位置Uと第1のリクライニング位置FRとの間で回転軸17の周りを回転可能となる。
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24が第2の位置33に移動すると、ブロッキング部材24は、本例では、第1の位置26内のブロック部材24よりもシリンダ20内の下方の位置に位置付けられ、
図4A及び
図4Bに見られるように、変形可能なシートアセンブリ10の背部支持構造14は、直立位置Uと第2のリクライニング位置SRとの間での動作が許容される。第2のリクライニング位置SRは、占有者が第1のリクライニング位置FRより前傾位置(prone position)に近くなる位置である。占有者が第2のリクライニング位置SRに到達する機会を有すると、占有されていない第2のシートアセンブリ32によって提供される使用可能な空間の使用を最適化すると同時に、占有者の快適さを最適化する機会が提供される。
【0015】
図4A及び4Bを参照すると、ブロッキング部材24の第1の位置26は、シリンダ20の端58から第1の距離56にあり、前述のように、ピストンがシリンダ20の端58に位置付けられると、背部支持構造14は、直立位置Uにある。
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24が第2の位置33にあると、ブロッキング部材24は、シリンダ20の端58から第2の距離60にある。この例では、端58からの第2の距離60は、第1の距離56より大きい。ブロッキング部材24が端58から更に離れて位置付けられると、ピストン22が、シリンダ20内を更に移動できるようになり、背部支持構造14が第2のリクライニング位置SRに到達し、変形可能なシートアセンブリ10の占有者に、更にリクライニングし、より快適性を与える機会を提供する。
【0016】
図5を参照すると、変形可能なシートアセンブリ10を変形させる方法53は、ブロッキング部材24が、シリンダ20及びシリンダ20内に位置付けられたピストン22を含むアクチュエータアセンブリ18のシリンダ20内に位置付けられた状態で、第1の位置から第2の位置にブロッキング部材24を移動するステップ59を含む。
図1~4Cに見られるように、変形可能なシートアセンブリ10は、回転軸17を画定するヒンジ16で背部支持構造14に連結されたシート支持構造12を含む。シリンダ20は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに固定され、ピストン22は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに固定される。ブロッキング部材24が第1の位置26にあると、ブロッキング部材24は、ピストン22の第1の方向28への直線移動をピストン22の第1の制限位置30に制限し、よって、回転軸17の周りの背部支持構造14の回転移動は、第1のリクライニング位置FRを越えた背部支持構造14の回転が制限される。ブロッキング部材24が第2の位置33にあると、ブロッキング部材24は、ピストン22の第1の制限位置30を越える第1の方向28へのピストン22の直線移動を許容し、よって、回転軸17の周りの背部支持構造14の回転移動は、第1のリクライニング位置FRを越えて第2のリクライニング位置SRまで許容される。方法53は、回転軸17の周りで第2のリクライニング位置SRまで背部支持構造14を回転させるステップ61を更に含む。
【0017】
前述のように、変形可能なシートアセンブリ10は、シート支持構造12に重なるような関係で位置付けられたシートクッション34を更に含み、背部支持構造14に重なるような関係で位置付けられた背部クッション38及び腰部クッション40を含む。加えて、シリンダ20は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、ピストン22は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに枢軸可能に固定される。背部支持構造14を回転軸17の周りで回転させると、ピボット固定により、シリンダ20が背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに対して枢軸可能に回転可能となり、ピストン22が、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに対して枢軸可能に回転可能となる。
【0018】
シリンダ20内に位置付けられたブロッキング部材24を移動するステップ59は、
図4A~
図4Cに見られるように、ねじシャフト48を回転させるためにモータ54を作動させることを更に含む。ブロッキング部材24は、ブロッキング部材24内をブロッキング部材24の長さLに沿って延びる開口部46を画定する。ブロッキング部材24によって画定される複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24内の開口部46の表面Sに沿って位置付けられる。ブロッキング部材24によって画定される開口部46に関連するねじシャフト48は、ブロッキング部材24によって画定される複数のねじ(図示せず)と適合する複数のねじ(図示せず)を画定する。ねじシャフト48の第1の端部50の複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24によって画定される複数のねじ(図示せず)と係合し、ねじシャフト48の第2の端部52は、モータ54に連結される。ねじシャフト48の回転は、シリンダ20に沿ったブロッキング部材24の直線移動を与える。例えば
図4Bに見られるように、ねじシャフト48を第1の回転方向55に回転させると、
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24は、第1の位置26から第2の位置33に移動する。
図4Cに見られるように、ブロッキング部材24が第2の位置33にあり、例えば
図4Cに見られるように、ねじシャフトが第2の回転方向57に回転すると、ブロッキング部材24は、
図4A又は
図4Bの第2の位置33から第1の位置26に移動することになる。
【0019】
図6~8を参照すると、変形可能なシートアセンブリ62の第2の実施例は、シート支持構造12と、回転軸17を画定するヒンジ16でシート支持構造12に連結された背部支持構造14とを含む。アクチュエータアセンブリ18’は、シリンダ20’と、シリンダ20’内に位置付けられたピストン22’とを含む。シリンダ20’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに固定される。この例では、シリンダ20’はシート支持構造12に固定されている。ピストン22’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに固定され、この例では、背部支持構造14に固定されている。この第2の実施例では、シートアセンブリ62は、アクチュエータアセンブリ18’を有し、シリンダ20’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、この例では、シリンダ20’は、ピボットコネクタ42でシート支持構造12に枢軸可能に固定されている。この第2の実施例では、シートアセンブリ62は、アクチュエータアセンブリ18’を有し、ピストン22’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、この例では、ピストン22’は、ピボットコネクタ44で背部支持構造14に枢軸可能に固定されている。
【0020】
ブロッキング部材24’は、シリンダ20’内に位置付けられ、シリンダ20’に沿って調整可能である。
図9A及び9Bに示されるように、ブロッキング部材24’は、第1の位置26’に示され、第1の位置26’は、
図9A及び9Bの変形可能なシートアセンブリ62の第2の実施例と同じ位置である。
図6において、本例では、背部支持構造14は、直立位置Uに位置付けられている。背部支持構造14は、例えば航空機の乗客用シート内での上述の使用で見ることができるような、変形可能なシートアセンブリ62のそのような第2の実施例の従来のロック及びロック解除係合により、所定の位置にロックされる。占有者は、変形可能なシートアセンブリ62に座ることができ、かつ占有者は、背部支持構造14をリクライニングすることを選択することができる。その時点で、占有者は、図示しないアクチュエータボタンを押すことができ、これにより、背部支持構造14のロック固定を解除することができ、占有者が、背部支持構造14を、ヒンジ16の回転軸17の周りで
図7に示す方向Rに第1のリクライニング位置FRまで回転させることができる。
図6に見られるように、変形可能なシートアセンブリ62が直立位置Uに位置付けられると、ピストン22’が、
図9Aに見られるように、ブロッキング部材24’に当接して位置付けられる。ブロッキング部材24’が第1の位置26’にあると、ピストン22’のピストンヘッド23’は、第1の方向28へのピストン22’の直線移動を制限する第1の制限位置30’で当接するブロッキング部材24’と、ブロッキング部材24’から反対の第2の方向66に離間したシリンダ20’の端58との間を移動できるようになり、ピストンヘッド23’がシリンダ20’の端58に移動すると、
図7に見られるように、背部支持構造14の回転軸17の周りでの回転移動が、背部支持構造14の第1のリクライニング位置FRを越えた回転から制限される。
【0021】
変形可能なシートアセンブリ62の第2の実施例では、占有者は、座って、背部支持構造14をリクライニングすることを選択できる。その時点で、占有者は、前述のように、アクチュエータボタン(図示せず)を押すことができ、これにより、背部支持構造14のロック固定を解除し、占有者が、
図7に示すように、背部支持構造14を、方向Rに第1のリクライニング位置FRまで回転させることができる。しかし、変形可能なシートアセンブリ62が占有されておらず、
図9Cに見られるように、ブロッキング部材24’が第2の位置33’にあると、ブロッキング部材24’により、第1の制限位置30’を越えてシリンダ20’に対して第1の方向28へのピストン22’の直線移動が許容され、背部支持構造体14の回転軸17の周りの回転移動は、シート支持構造体12に対して、
図8に見られるように、重なる位置68まで回転する。背部支持構造体14がシート支持構造体12に対して重なるような位置にあると、シートアセンブリ64の占有者は、脚部分を外に向かって延ばし、背部支持構造体14上に載せる機会が与えられる。背部支持構造14の回転は、シートアセンブリ64の占有者に、占有されていない変形可能なシートアセンブリ62の未使用の空間を利用し、シートアセンブリ64の占有者に対する快適さを最適化する機会を提供する。
【0022】
前述のように、シートクッション34は、シート支持構造12及び背部クッション38の上に重なるような位置にあり、腰部クッション40は、背部支持構造14に対して重なるに重なるような位置にある。この例では、腰部クッション40は、背部クッション38又は背部支持構造14の少なくとも1つに着脱可能に固定されている。着脱可能な固定は、例えばスナップを使用したり、腰部クッションに固定された複数のフレキシブルなフック又はループのいずれかのシート、及び背部支持構造14又は背部クッション38の少なくとも1つに固定された複数の他のフレキシブルなフック又はループの他のシートを使用したりするなど、複数の固定装置のいずれかによって実現することができる。これらのシートを一緒にすると、複数のフレキシブルなフックとループに係合し、着脱可能な固定が提供される。この着脱可能な固定により、
図8に見られるように、腰部クッション40を取り外すことができるようになり、これにより、重なった位置68に到達するために障害物を提供する腰部クッション40なしで、背部支持構造14をシート支持構造12に重なる重なった位置に位置付けることができるようになる。腰部クッション40が背部支持構造14に対して重なる位置から取り外された状態で、背部支持構造14が、回転軸17の周りを回転し、シート支持構造12に対して重なる関係で位置付けられると、背部クッション38は、シートクッション34と接触して位置付けられ、シートアセンブリ64の占有者の脚部分を、変形可能な座部アセンブリ62の背部支持構造14上に載せることができる所望の高さを提供する。
【0023】
加えて、シリンダ20’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定される。ピストン22’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに枢軸可能に固定される。ピボット固定により、この例では、背部支持構造が回転軸17の周りを回転している状態で、シート支持構造12に対するシリンダ20’の回転が可能になり、この例では、
図8に見られるように、背部支持構造14が回転軸17の周りを回転している状態で、背部支持構造14に対するピストン22’の回転が可能になる。
【0024】
背部支持構造体14の位置を、
図8~
図9Cに示すように、直立位置U、第1のリクライニング位置FR及びシート支持構造12に対して重なる位置68にするために、アクチュエータアセンブリ18’のブロッキング部材24’は、長さL’に沿ってかつブロッキング部材24’を通って延びるブロッキング部材24’によって画定される開口69を含む。ブロッキング部材24’によって画定される複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24’内の開口部69の表面S’に沿って位置付けられる。複数のねじ(図示せず)に関連するねじシャフト48’が、ブロッキング部材24’によって画定され、ねじシャフト48’は、ブロッキング部材24’によって画定される複数のねじ(図示せず)と適合する複数のねじ(図示せず)を画定する。
図9A~Cに見られるように、ねじシャフト48’の第1の端部70は、ブロッキング部材24’によって画定される複数のねじ(図示せず)と係合する。ねじシャフト48’の第2の端部72は、モータ54に連結され、モータ54は、ねじシャフト48’に回転を与え、シリンダ20’に沿ったブロッキング部材24’の直線移動をもたらする。加えて、この例では、ピストン22’は、ピストン22’の長さL1内で長さL1に沿って延びる開口部74を画定する。
図9Bに示すこの例では、ねじシャフト48’を第1の回転方向55’に回転させるようにモータ54が作動すると、ブロッキング部材24’は、
図9Cにみられるように、第1の位置26’から第2の位置33’に移動する。ピストンヘッド23’がブロッキング部材24’に当接し、ブロッキング部材24’が第2の位置33’に向かって移動すると、
図9Cに示すように、ねじシャフト48’がブロッキング部材24’の開口部69を通ってそれを越え、ピストン22’の長さL1内を長さL1に沿って延びる、ピストン22’によって画定される開口部74内に延びる。ブロッキング部材24’が第2の位置33’にあると、
図9Cに見られるこの例では、モータ54によるねじシャフト48’の第2の回転方向57’への回転により、ブロッキング部材24’は、
図9A及び9Bに見られるように、ねじシャフト48’に沿って第1の位置26’に向かって移動する。ピストンヘッド23’がブロッキング部材24’に当接する関係にあるブロッキング部材24’が第1の位置26’にあると、背部支持構造14は、
図6及び
図9Aに見られるように、直立位置Uに位置付けられる。ピストンヘッド23’がシリンダ20’の端58に位置付けられると、背部支持構造14は、
図7及び
図9Bに見られるように、第1のリクライニング位置FRに位置付けられる。
図9Cに見られるように、ピストンヘッド23’が第2の位置33’にあるブロッキング部材24’に当接すると、
図8に見られるように、背部支持構造14は、シート支持構造12に対して重なる位置68にある。背部支持構造14がシート支持構造12に対して重なる位置68にあると、シートアセンブリ64の占有者は、脚部分を背部支持構造14に載せることで変形可能なシートアセンブリ62が占有されず、利用可能な空間の使用により快適さを最適化することができる。
【0025】
変形可能なシートアセンブリ62を変形させるための方法71は、
図10に見られるように、アクチュエータアセンブリ18’のシリンダ20’内に位置付けられたブロッキング部材24’を移動させるステップ73を含み、アクチュエータアセンブリ18’は、シリンダ20’、及び第1の位置26’から第2の位置33’まで、シリンダ20’内に位置付けられたピストンヘッド23’を有するピストン22’を含む。変形可能なシートアセンブリ62は、回転軸17を画定するヒンジ16で背部支持構造14に連結されたシート支持構造12を含む。シリンダ20’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに固定され、ピストン22’は、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つとは別の1つに固定される。ブロッキング部材24’が第1の位置26’にあると、ピストンヘッド23’は、第1の方向28へのピストン22’の直線移動を制限する第1の制限位置30’で当接するブロッキング部材24’と、ブロッキング部材24’から反対の第2の方向66に離間して位置付けられたシリンダ20’の端58との間を移動できるようになり、ピストンヘッド23’がシリンダ20’の端58に移動すると、背部支持構造14の回転軸17の周りでの回転移動が、背部支持構造14の第1のリクライニング位置FRを越えた回転から制限される。方法71は、ブロッキング部材24’が第2の位置33’にあると、背部支持構造14を、シート支持構造12に対して重なる位置まで回転軸17の周りで回転させ、ピストン22’の第1の方向28への直線移動が第1の制限位置30’を越えることができるステップ75を更に含む。
【0026】
変形可能なシートアセンブリ62は、シート支持構造12に重なる関係で位置付けられるシートクッション34と、背部支持構造14に重なる関係で位置付けられる背部クッション38及び腰部クッション40とを更に含む。腰部クッション40は、この例では、前述のように、背部支持構造14に着脱可能に固定されている。方法71は、この例では、腰部クッション40を背部支持構造体14から取り外して、前述のように背部支持構造体14をシート支持構造体12に対して重なる位置68に配置するのを容易にする。
【0027】
シリンダ20’が、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに枢軸可能に固定され、ピストン22’が、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに枢軸可能に固定され、背部支持構造14を回転軸17の周りで回転させることが、背部支持構造14又はシート支持構造12の1つに対して枢軸可能に回転するシリンダ20’を含み、かつ背部支持構造14又はシート支持構造12の1つと別の1つに対して枢軸可能に回転するピストン22’を含む。
【0028】
シリンダ20’内に位置付けられたブロッキング部材24’を移動させるステップ73は、ねじシャフト48’を回転させるためにモータ54を作動させることを更に含む。ブロッキング部材24’によって画定された開口部69は、ブロッキング部材24’の長さL’に沿ってかつブロッキング部材24’を通って延びる。ブロッキング部材24’によって画定される複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24’内の開口部69の表面S’に沿って位置付けられる。ブロッキング部材24’によって画定された複数のねじ(図示せず)と関連するねじシャフト48’は、ブロッキング部材24’によって画定された複数のねじ(図示せず)と適合する複数のねじ(図示せず)を画定する。ねじシャフト48’の第1の端部70の複数のねじ(図示せず)は、ブロッキング部材24’によって画定された複数のねじ(図示せず)と係合し、ねじシャフト48’の第2の端部72は、
図9A~Cに見られるように、モータ54に連結される。モータ54は、ねじシャフト48’に回転を与え、ねじシャフト48’に沿って、かつシリンダ20’に沿って、ブロッキング部材24’の直線移動をもたらす。
【0029】
例えば
図9Bに見られるように、モータ54によるねじシャフト48’の第1回転方向55’の回転により、
図9Cに見られるように、ブロッキング部材24’は、第1の位置26’から第2の位置33’に移動する。ピストンヘッド23’がブロッキング部材24’に当接し、ブロッキング部材24’が第2の位置33’に向かって移動すると、ねじシャフト48’は、
図9Cに見られるように、ブロッキング部材24’の開口部69を通ってそれを越え、ピストン22’の長さL1内を長さL1に沿って延びる開口部74内に延びる。ねじシャフト48’がピストン22’の開口部69内に位置付けられつつ、背部支持構造14は、
図8に見られるように、シート支持構造に対して重なる位置68にある。ブロッキング部材24’が第2の位置33’にあると、
図9Cに見られるように、モータ54によるねじシャフト48’の第2の回転方向57’への回転が、ブロッキング部材24’をねじシャフト48’に沿ってかつ第1の位置26’に向かって移動させ、よってブロッキング部材24’が第1の位置26’にあると、
図9Aに見られるように、ピストンヘッド23’がブロッキング部材24’と当接し、背部支持構造14が、
図6に見られるように、直立位置Uに位置付けられる。
図9Bに見られるように、ピストンヘッド23’がシリンダ20’の端58に位置付けられると、
図7の背部支持構造14は、第1のリクライニング位置FRに位置付けられる。ピストンヘッド23’がブロッキング部材24’に当接して位置付けられ、ブロッキング部材が第2の位置33’にあると、背部支持構造14は、シート支持構造12に対して重なる位置68に存在するため、シートアセンブリ64の占有者は、脚部分を背部支持構造14上に置いた状態を維持することができ、占有されていない変形可能なシートアセンブリ62を利用して占有者の快適さを最適化することができる。
【0030】
図11及び
図12を参照すると、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態が示されており、
図17から
図19を参照すると、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ134の第2の実施形態が示されている。
図11及び
図12を参照すると、変形可能なシートアセンブリ76は、シート支持構造12と、ヒンジ80でシート支持構造12に連結されたシート78とを含む。ヒンジ80は、
図12に見られるように、シート支持構造12に対する回転方向91にシート78を回転させる回転軸79を画定する。背部支持構造14は、シート支持構造12に連結され、シート支持構造12に対して上方向82に延びる。背部クッション38は、
図11に見られるように、背部支持構造14及び腰部クッション40に固定され、背部クッション38とシート78との間に位置付けられた背部支持構造14に沿って延びる。腰部クッション40は、背部クッション38及び背部支持構造14の1つに着脱可能に固定される。この着脱可能な固定は、例えば、腰部クッション40に固定された複数のフレキシブルなフック(図示せず)又はフレキシブルなループ(図示せず)のうちの一方の第1のシート(図示せず)、並びに背部支持構造14又は背部クッション38の少なくとも1つに固定された複数のフレキシブルなフック(図示せず)又はフレキシブルなループ(図示せず)の他方の第2のシート(図示せず)を使用することによって提供することができ、第1のシート(図示せず)及び第2のシート(図示せず)は、フレキシブルなループ及びフレキシブルなフックに係合して互いに着脱可能に固定されている。結果として、腰部クッション40は、変形可能なシートアセンブリ76が占有された状態で、変形可能なシートアセンブリ76に対する位置を維持することができ、変形可能なシートアセンブリ76が占有されておらず、かつ腰部クッション40が必要でないときに、背部クッション38及び/又は背部支持構造14から取り外すことができる。
【0031】
シート78の端部84は、
図11に見られるように、ヒンジ80より背部支持構造14に近接して位置付けられ、シート78が占有者支持位置87に位置付けられ、シート78は、シート支持構造12に重なるような関係にある。シート78の端部84は、
図12に見られるように、回転方向91にヒンジ80の回転軸79周りで回転させることができ、これは、上方向82及び背部支持構造14から離れる方向86を含む。第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態では
図12に見られるように、シート78が占有者支持位置87から回転し、かつ腰部クッション40が取り外されると、シートアセンブリ92の占有者は、シートアセンブリ92の占有者に対する障害物として、シート78及び腰部クッション40を取り外す。結果として、シートアセンブリ92の占有者は、後で詳細に説明されることになるが、変形可能なシートアセンブリ76が占有されることがなく、追加の膝空間を得るため、占有者の快適性は高まる。
【0032】
この実施例では、シート78は、シート支持構造12のシート支持フレーム36に重なり、シート支持フレーム36によって支持されるシートクッション34を含む。第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態では、シート78は、
図11に見られるように、ヒンジ80の回転軸79を通って延びる垂直平面Vによって分離される第1の部分88と第2の部分90とを含む。第1の部分88は、第2の部分90よりも背部支持構造14から離れて位置付けられ、シート7が占有者支持位置87にある。第1の部分88は第1の重量を有し、第2の部分90は第2の重を有しており、第1の重量は第2の重量より大きい。シート78は、
図12に見られるように、シート支持構造12に固定され、かつシート78の移動範囲内に位置する停止部材93まで、回転方向91に回転することができる。停止部材93は、シート78の任意の更なる回転を遮断し、シート78の第1の部分88の第1の重量は、
図12に見られるように、シート78を回転させた位置で維持する。
【0033】
この例では、背部支持構造14に連結され、かつシート78の第2の部分90に固定されたコネクタ部材81が更に含まれる。コネクタ部材81は、ナイロン若しくはその他のフレキシブルな素材といったフレキシブルな材料から形成することができ、又は金属若しくはプラスチックといったより剛性な材料から形成することができ、シート78の第2の部分90に回転可能に固定することができ、かつ背部支持構造14に回転可能に固定することができる。コネクタ部材81は、シート78が回転方向91に回転した状態でシート78の過剰回転を防止するために、停止部材93に加え又はその代わりに使用することができる。
【0034】
第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態の背後にかつそれに隣接して位置付けられるシートアセンブリ92に占有者が位置し、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態が占有されていないと、シートアセンブリ92の占有者は、オプションで、腰部クッション40を除去し、シート78の端部84を、ヒンジ80周りで回転方向91に回転させることができる。シート78は、この実施例では、上記のように、シートクッション34と、シートクッション34が支持され上部に重なるシート支持フレーム36とを含む。腰部クッション40を取り外し、シートクッション34及びシート支持フレーム36を含むシート78を回転させると、
図12の変形可能なシートアセンブリ76の使用可能な空間にアクセスするシートアセンブリ92の占有者に対する障害物として、腰部クッション40及びシート78が取り外される。
【0035】
第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態では、
図11及び
図12に見られるように、腰部クッション40が背部クッション38とシート78との間から取り外され、
図19に見られるように、背部支持構造14の背面BSから背部支持構造14の前面FSを越えるまで、
図19の例にみられるように、背部支持構造14の第2の支持構造97から離間した第1の支持構造95によって画定された開口部151を通って、アクセスが提供される。加えてシート78の端部84を回転方向91に占有者支持位置87からヒンジ80周りに回転させると、
図11及び
図12に見られるように、占有者支持位置87から回転される前に占有されたシート78の空間端部84へのアクセスが提供される。この第2の実施例の変形可能なシートアセンブリ76の第1の実施形態の変形は、シートアセンブリ92の占有者に、前述のように、変形可能なシートアセンブリ76が占有されることがなく、より増した膝空間を得て、占有者の快適性を高める機会を与える。
【0036】
図17~18を参照すると、シート支持構造12と、ヒンジ136でシート支持構造12に連結されたシート98とを含む、第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ134の第2の実施形態が示される。ヒンジ136は、背部支持構造14から離れる方向86に、背部支持構造14から離間したシート支持構造12のフロントサイド部分Fに位置付けられる。シート98は、シート98の端部84を含む第1の端部138と、反対側の第2の端部140とを含む。変形可能なシートアセンブリ134の背後かつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリ142に対して見られるように、シート98が占有者支持位置141にあると、第1の端部138は、反対側の第2の端部140よりも背部支持構造14に近接して位置付けられる。変形可能なシートアセンブリ134のシート98が、占有者支持位置141からヒンジ136の回転軸137周りを回転した展開位置135にあると、シート98は、シート支持構造12から離れる上方向120に延びる。この例では、シート98は、
図17に見られるように、垂直平面Vを越えて順方向86に回転して延びる。この位置は、弾性的に維持され、この例では、ヒンジ136はねじりばね144であり、ねじりばね144は、シート98に当接する第1のアーム146と、シート支持構造12に当接する第2のアーム148とを含む。
【0037】
この例では、使用されていない又は占有されていないシート98は、
図17及び
図18に示されるように、展開位置135に位置付けられることになる。占有者がシート98に座り、シートをシートアセンブリ142に対して見られる占有された支持位置内に回転させるまで、ねじりばね144はシート98を展開位置で維持することになり、シート98は占有者支持位置141内に位置付けられ、シート98がシート支持構造12に重なり、シート支持構造12が占有者及びシート98を支持する。
【0038】
第3の実施例の変形可能なシートアセンブリ134の第2の実施形態は、背部支持構造14に重なる背部クッション38を含む。シート98は、この例では、シートクッション34を含む。更に、背部クッション38とシートクッション34との間に位置付けられる腰部クッション40が含まれる。前述のように、腰部クッション40は、背部支持構造14又は背部クッション38の1つに着脱可能に固定される。変形可能なシートアセンブリ134が占有されていないと、変形可能なシートアセンブリ134の背後にかつそれに隣接して位置付けられるシートアセンブリ142の占有者は、
図18にみられるように、腰部クッション40の取り外しを選択することができる。
【0039】
この例では、シート支持構造は、例えば
図19に見られるように、支持構造150を含む。支持構造150は、例えば
図17から
図19に示されるように、シート98が占有者支持位置141にある状態で、シート98の下に位置付けられる。
図18及び
図19に見られるように、開口部151をブロック解除する背部支持構造14から、腰部クッション40が除去されると、支持構造150は、背部支持構造14の背面BSからアクセス可能であり、
図19の実施例についてみられるように、それは背部支持構造14の第2の支持構造97から離間した第1の支持構造95によって画定され、シート98の端部84が占有者支持位置141から離れて回転軸137周りを回転する。変形可能なシートアセンブリ134は、シートアセンブリ142の占有者に、占有されていない変形可能なシートアセンブリ134に対する追加の使用可能な空間を提供する。結果として、
図18に見られる占有者は、変形可能なシートアセンブリ134を通して自身の脚部分を延ばすことができ、支持構造150は、例えば
図19に見られるように、占有者の脚部分を支持することができる。この例では、支持構造150は、シート支持構造12に固定されたウェビング152を含み、シートアセンブリ142の占有者が、自身の脚部分をウェビング155で支持させることができる。
【0040】
図17を参照すると、変形可能なシートアセンブリ134は、シート支持構造12と、シート支持構造12に対してシート98に回転を与えるねじりばね144を含む、回転軸137を有するヒンジ136でシート支持構造12に連結されたシート98とを含む。変形可能なシートアセンブリ134は、シート支持構造12に連結された背部支持構造14を更に含み、背部支持構造14は、シート支持構造12に対して上方向120に延びる。ねじりばね144は、背部支持構造14から離れる方向86に背部支持構造14から離間したシート支持構造12のフロント部分Fに位置付けられる。ねじりばね144は、シート98が展開位置135のシート支持構造から離れるように延びる状態を弾性的に維持する。腰部クッション40は、背部支持構造14に対して重なる位置に取り外し可能に位置付けられる。シート98が占有されると、
図17に見られるように、シートアセンブリ142と共に、シート98が、シートアセンブリ134に対して、シートアセンブリ142に対して占有者支持位置141に、
図17に見られるように、展開位置135から、ねじりばね144の回転軸137の周りを回転し、シート支持構造12がシート98を支持する。シートが占有されなくなると、ねじりばね144は、回転軸137周りを、占有者支持位置141から、シートアセンブリ142に対して見られるように、展開位置135まで、シート98を回転させながら、シート98を位置付け、シート98がシート支持構造から離れるように延びる。シート98が占有されていない状態で、展開位置135にシート98をこのように位置付けることにより、例えば、航空機を保守する人々に多くの利点が提供される。展開位置135により、シート下方の清掃が容易になり、加えて、ルーチンの検査も容易になる。
【0041】
図20を参照すると、変形可能なシートアセンブリを変形するための方法158は、腰部クッション40を背部支持構造14から取り外すステップ160を含み、背部支持構造14は、例えば
図19に見られるように、背部支持構造14を通して開口部151を画定し、腰部クッション40を取り外すことにより、開口部151がブロック解除される。
【0042】
方法158は、回転軸79を画定するヒンジ80でシート支持構造12に連結されたシート78を回転させるステップ162を更に含み、シート78が、回転軸79の周りを、占有者支持位置87から、シート78がシート支持構造12に重なった状態で、展開位置85まで回転し、シート78は、シート支持構造12から離れるように延びる。
【0043】
腰部クッション40を取り外すステップ160は、腰部クッション40を、背部支持構造14に固定された背部クッション38又は背部支持構造14の少なくとも1つから係合解除することを更に含む。係合解除することは、本例では、背部支持構造14又は背部クッション38に解放可能に固定されている腰部クッション40に対して前述されたように、背部支持構造14又は背部クッション38の1つから着脱可能に固定された腰部クッション40を固定解除することを含む。背部支持構造14は、例えば
図19に見られるように、開口部151を画定し、背部支持構造14の第1の支持構造95が、背部支持構造14の第2の支持構造97から離間している。シート78を回転させるステップ162は、シート78が占有者支持位置87にあると、ヒンジ80よりも背部支持構造14に近接して位置付けられ、シート支持構造12から離れた上方向82に、かつ背部支持構造14から離れた方向86に回転するシート78の端部84を含む。方法158は、占有されていない変形可能なシートアセンブリに隣接しかつその背後に位置付けられたシートアセンブリの占有者に、占有されていない変形可能なシートアセンブリの使用可能な空間へのアクセスを提供し、占有者の快適性を高める。
【0044】
図13-15を参照すると、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94が示されており、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94は、シート支持構造12、及びシート支持構造12に対してシート98を回転させる第1の回転軸101を有する第1のヒンジ100でシート支持構造12に連結されたシート98を含む。この例では、シート98は、シートクッション34を含む。背部支持構造14は、シート支持構造12に連結され、この例では、ヒンジ16及び背部支持構造14が、シート支持構造12の背面Bに位置付けられる。背部支持構造14は、背部支持構造14に固定された背部クッション38を更に含む。第1のヒンジ100は、シート支持構造12の反対側の前面Fに位置付けられる。
【0045】
シート98は、前端部102及び後端部104を有し、
図13に見られるように、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94のシート98が占有者支持位置87にあると、後端部104は、前端部102よりも背部支持構造14に近接して位置付けられる。
図11に見られるように、シート98の前端部102は、第1のヒンジ100に重なるように位置付けられる。この例では、第1のヒンジ100は、ねじりばね106を含み、ねじりばね106の第1のアーム108がシート98にもたれるように位置付けられ、第2のアーム110がシート支持構造12にもたれるように位置付けられている。シート98の前端部102は、第1のヒンジ100に重なるように位置付けられる。
【0046】
第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94は、第2の回転軸117を有する第2のヒンジ116で背部支持構造14に連結された第1の端部114を有する壁部材112を更に含む。変形可能なシートアセンブリ94は、第1の回転軸の周りをシート支持構造12に重なる支持位置87を占有する占有者から、
図13に見られるように、シート支持構造12から離れるように延びる展開位置119まで回転可能である。壁部材112は、第2の回転軸117の周りを、背部支持構造14に対する重なる位置から、
図15に見られる背部支持構造14から離れるように延びる壁部材112まで回転可能である。
【0047】
腰部クッション40は、壁部材112に固定される。占有者のシート98が支持位置87にあると、
図13に見られるように、腰部クッション40は、背部クッション38とシートクッション34との間を延びる。第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94が占有されていないと、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の背後にかつそれに隣接して位置付けられたシートアセンブリ96の占有者は、壁部材112の反対の第2の端部118の回転により、占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の使用を最適化することができる。壁部材112は、第2のヒンジ116の第2の回転軸117の周りを回転し、腰部クッション40は、壁部材112と共に回転する。壁部材112の反対の第2の端部118は、
図14及び
図15に見られるように、壁部材112を、この例では、第2の壁部材124に連結する第3のヒンジ122を更に含む。第2の壁部材124は、第2の壁部材124を第3の壁部材128に連結する第4のヒンジ126を更に含む。第3の壁部材128は、第3の壁部材128をシート98に連結する第5のヒンジ130を更に含み、本例では、壁部材112の反対側の第2の端部が、シート98に結合される。
【0048】
図13に見られるように、占有者のシート98が支持位置87を占有すると、第2の壁部材124及び第3の壁部材128が、互いに対して折り畳まれ、シート98とシート支持構造12との間に位置付けられる。壁部材は、膜、プラスチックパネル、金属パネルなどといった複数の材料のうちの1つから構成することができる。
【0049】
図15に見られるように、シート98が展開位置119にあると、シート98は、背部支持構造14から離れるように延び、本例では、第1のヒンジ100の中心回転軸A1を通って延びる、垂直平面V1から離れるように延びる。展開位置119では、シート98は、垂直平面V1を越えて延び、シート98の重量は、シート98の展開位置119への維持を容易にすることができる。ねじりばね106を使用して、シート98はまた、展開位置119で維持することもできる。加えて、シート98が展開位置119にあると、壁部材112、第2の壁部材124及び第3の壁部材128は、シート支持構造12の少なくとも一部から離間して位置付けられる。
【0050】
シート98が展開位置119にあり、かつ壁部材112が背部支持構造14から離れた第2のヒンジの第2の回転軸117の周りを回転すると、壁部材112は、
図19の例として見られるように、開口部151をブロック解除する。開口部151は、背部支持構造14によって、例えば、背部支持構造14の第2の支持構造97から離間した第1の支持構造95によって、かつそれを通って画定される。開口部151は、背部支持構造14の背面BSから背部支持構造14の前面FSまで、及びシート支持構造12の支持構造150までのアクセスを提供する。シートアセンブリ96の占有者が占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の背後にかつそれに隣接して位置付けられると、占有者は、開口部151を通って支持構造150を通ってアクセスすることができ、よって、占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の空間を利用して、占有者の脚部分を延ばし、支持構造150に載せ、シートアセンブリ96の占有者への快適性を高めることができる。
【0051】
図16を参照すると、第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94を変形するための方法152が示され、方法152は、シート支持構造12に連結されたシート98を、第1の回転軸101を有する第1のヒンジ100で、支持位置87を占有する占有者から、シート98がシート支持構造12に重なった状態で、展開位置119まで回転させるステップ154を含み、シート98が、シート支持構造12から離れるように延びる。方法152は、壁部材112に固定された腰部クッション40を有し、かつ第2の回転軸117を有する第2のヒンジ116で背部支持構造14に連結された第1の端部114を有する壁部材112を、
図15に見られるように、上部の背部支持構造14から、背部支持構造14から離れるように延びる腰部クッション40まで回転させるステップ156を更に含む。
【0052】
シート98を展開位置119まで回転させるステップ154は、第1の回転軸101を通って延びる垂直平面V1から離れるように延び、かつ背部支持構造14から離れるように延びるシート98を位置付ける。この例では、壁部材112がシート98に結合され、シート98が展開位置119にあると、壁部材112は、上方向120に、シート支持構造12から上向きに離間し、かつ背部支持構造14から離れるように延びた状態で位置付けられる。壁部材112を回転させるステップ156は、例えば
図19に見られるように、背部支持構造14によって画定される開口部151とのブロッキング関係から壁部材112を取り外すことを含み、第1の支持構造95は、開口部151を画定する背部支持構造の第2の支持構造97から離間している。開口部151は、例えば
図19に見られるように、背部支持構造14の背面BSから背部支持構造14の前面FSへの、及びシート支持構造12の支持構造150へのアクセスを提供する。前述のように、シートアセンブリ96の占有者が占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の背後にかつそれに隣接して位置付けられると、占有者は、開口部151を通って支持構造150を通ってアクセスすることができ、よって、占有されていない第4の実施例の変形可能なシートアセンブリ94の空間を利用して、占有者の脚部分を延ばし、支持構造150に載せ、シートアセンブリ96の占有者への快適性を高めることができる。
【0053】
条項A1 変形可能なシートアセンブリであって、シート支持構造と;回転軸を画定するヒンジでシート支持構造に連結された背部支持構造と;シリンダと、シリンダ内に位置付けられたピストンとを含むアクチュエータアセンブリであって、シリンダは、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され、ピストンは、背部支持構造又はシート支持構造の1つとは別の1つに固定される、アクチュエータアセンブリと;シリンダ内に位置付けられており、かつシリンダに沿って調整可能なブロッキング部材であって、ブロッキング部材が第1の位置にあると、ブロッキング部材が、第1の方向への直線移動をピストンの第1の制限位置までに制限することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えた背部支持構造の回転から制限され、ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材が、第1の制限位置を越えた第1の方向へのピストンの直線移動を許容することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えて第2のリクライニング位置までの回転が許容される、ブロッキング部材とを含む、変形可能なシートアセンブリ。
【0054】
条項A2 シート支持構造のシート支持部分に重なるように位置付けられたシートクッションを更に含む、条項A1に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0055】
条項A3 背部支持構造に重なるように位置付けられた背部クッションを更に含む、条項A1又はA2に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0056】
条項A4 背部支持構造に重なるように位置付けられた腰部クッションを更に含む、条項A1からA3のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0057】
条項A5 シリンダが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに枢軸可能に固定され、ピストンが、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに枢軸可能に固定される、条項A1からA4のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0058】
条項A6 ブロッキング部材が、ブロッキング部材によって画定された開口部であって、ブロッキング部材内をブロッキング部材の長さに沿って延びる開口部を更に含み、ブロッキング部材によって画定された複数のねじが、ブロッキング部材内の開口部の表面に沿って位置付けられている、条項A1からA5のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0059】
条項A7 ブロッキング部材によって画定された開口部に関連したねじシャフトを更に含み、ねじシャフトが、ブロッキング部材によって画定された複数のねじと適合する複数のねじを画定する、条項A6に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0060】
条項A8 ねじシャフトの第1の端部の複数のねじが、ブロッキング部材によって画定された複数のねじに係合し、ねじシャフトの第2の端部が、モータに連結されている、条項A7に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0061】
条項A9 モータが、ねじシャフトに回転を与え、シリンダに沿ったブロッキング部材の直線移動をもたらす、条項A8に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0062】
条項A10 モータによりねじシャフトが第1の回転方向に回転すると、ブロッキング部材が、第1の位置から第2の位置に向かって移動する、条項A9に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0063】
条項A11 モータによりねじシャフトが第2の回転方向に回転すると、ブロッキング部材が、第2の位置から第1の位置に向かって移動する、条項A9に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0064】
条項A12 ブロッキング部材が第1の位置にあると、ブロッキング部材は、シリンダの端から第1の距離にあるため、ピストンがシリンダの端に位置付けられると、背部支持構造は、直立位置にある、条項A1からA11のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0065】
条項A13 ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材は、シリンダの端から第2の距離にあり、第2の距離が、第1の距離より大きい、条項A12の変形可能なシートアセンブリ。
【0066】
条項A14 変形可能なシートアセンブリを変形するための方法であって、ブロッキング部材がアクチュエータアセンブリのシリンダ内に位置付けられつつ、ブロッキング部材を第1の位置から第2の位置に移動させるステップであって、アクチュエータアセンブリが、シリンダと、シリンダ内に位置付けられたピストンとを含み、変形可能なシートアセンブリが、回転軸を画定するヒンジで背部支持構造に連結されたシート支持構造を含み、シリンダは、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され、ピストンは、背部支持構造又はシート支持構造の1つとは別の1つに固定され、ブロッキング部材が第1の位置にあると、ブロッキング部材が、ピストンの第1の方向への直線移動をピストンの第1の制限位置までに制限することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えた背部支持構造の回転から制限され、ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材が、ピストンの、第1の方向への直線移動をピストンの第1の制限位置を越えて許容することで、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えて第2のリクライニング位置まで許容される、ブロッキング部材を第1の位置から第2の位置に移動させるステップと;背部支持構造を、回転軸の周りを第2のリクライニング位置まで回転させるステップとを含む、方法。
【0067】
条項A15 変形可能なシートアセンブリが、シート支持構造に重なる関係で位置付けられたシートクッションを更に含む、条項A14に記載の方法。
【0068】
条項A16 変形可能なシートアセンブリが、背部支持構造に重なる関係で位置付けられた背部クッションと腰部クッションとを更に含む、、条項A14又はA15に記載の方法。
【0069】
条項A17 シリンダが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに枢軸可能に固定され、ピストンが、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに枢軸可能に固定され、背部支持構造を回転軸の周りで回転させることが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに対するシリンダの枢軸回転を含み、かつ背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに対して枢軸可能に回転するピストンを含む、条項A14からA16のいずれか一項に記載の方法。
【0070】
条項A18 シリンダ内に位置付けられたブロッキング部材を移動することが、ねじシャフトを回転させるためのモータを作動させることを更に含み、ブロッキング部材が、ブロッキング部材内の方向にかつブロッキング部材の長さに沿って延びる開口部を画定し、ブロッキング部材によって画定された複数のねじが、ブロッキング部材内の開口部の表面に沿って位置付けられており、ねじシャフトが、ブロッキング部材によって画定された開口部と関連しており、ねじシャフトが、ブロッキング部材によって画定された複数のねじに適合する複数のねじを画定し、ねじシャフトの第1の端部の複数のねじが、ブロッキング部材によって画定された複数のねじに係合し、ねじシャフトの第2の端部が、モータに連結されており、ねじシャフトを回転させることが、シリンダに沿ったブロッキング部材の直線移動をもたらす、条項A14からA17のいずれか一項に記載の方法。
【0071】
条項A19 ねじシャフトを第1の回転方向に回転させることが、ブロッキング部材を、第1の位置から第2の位置に移動させる、条項A18に記載の方法。
【0072】
条項A20 ブロッキング部材が第2の位置にあると、ねじシャフトを第2の回転方向に回転させることと、ブロッキング部材を第2の位置から第1の位置に移動させることとを更に含む、条項A18又はA19に記載の方法。
【0073】
条項B1 シート支持構造と;回転軸を画定するヒンジでシート支持構造に連結された背部支持構造と;シリンダと、シリンダ内に位置付けられたピストンとを含むアクチュエータアセンブリであって、シリンダは、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され、ピストンは、背部支持構造又はシート支持構造の1つとは別の1つに固定される、アクチュエータアセンブリと;シリンダ内に位置付けられており、かつシリンダに沿って調整可能なブロッキング部材とを含み、ブロッキング部材が第1の位置にあると、ピストンが、ピストンの第1の方向への直線移動を制限する第1の制限位置で当接するブロッキング部材と、ブロッキング部材から反対側の第2の方向に離間したシリンダの端との間の移動が許容されたピストンヘッドを有しており、ピストンヘッドがシリンダシリンダの端に移動すると、背部支持構造の回転軸の周りの回転移動が、第1のリクライニング位置を越えた背部支持構造の回転を制限され、ブロッキング部材が第2の位置にあると、ブロッキング部材が、第1の制限位置を越えた第1の方向へのピストンの直線移動を許容することで、背部支持構造の回転移動が、回転軸の周りをシート支持構造に対する重なる位置まで回転する、変形可能なシートアセンブリ。
【0074】
条項B2 シート支持構造の重なる位置にあるシートクッションを更に含む、条項B1に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0075】
条項B3 背部支持構造に対する重なる位置にある背部クッションと腰部クッションとを更に含む、条項B1又はB2に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0076】
条項B4 腰部クッションが、背部クッション又は背部支持構造の少なくとも1つに着脱可能に固定される、条項B3に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0077】
条項B5 腰部クッションが、背部支持構造に対して重なる位置から取り外され、背部支持構造が、回転軸の周りで回転し、かつシート支持構造に対して重なる関係で位置付けられると、背部クッションがシートクッションに接触して位置付けられている、条項B4に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0078】
条項B6 シリンダが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに枢軸可能に固定され、ピストンが、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに枢軸可能に固定される、条項B1からB5のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0079】
条項B7 ブロッキング部材が、ブロッキング部材によって画定された開口部であって、ブロッキング部材の長さに沿ってブロッキング部材を通って延びる開口部を更に含み、ブロッキング部材によって画定された複数のねじが、ブロッキング部材内の開口部の表面に沿って位置付けられている、条項B1からB6のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0080】
条項B8 ブロッキング部材によって画定された複数のねじに関連したねじシャフトを更に含み、ねじシャフトが、ブロッキング部材によって画定された複数のねじと適合する複数のねじを画定する、条項B7に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0081】
条項B9 ねじシャフトの第1の部分が、ブロッキング部材によって画定された複数のねじに係合する、条項B8に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0082】
条項B10 ねじシャフトに回転を与えるモータに連結され、ねじシャフトに沿ったかつシリンダに沿ったブロッキング部材の直線移動をもたらす、ねじシャフトの第2の端部を更に含む、条項B9に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0083】
条項B11 モータによりねじシャフトが第1の回転方向に回転すると、ブロッキング部材が、第1の位置から第2の位置に向かって移動する、条項B10に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0084】
条項B12 ピストンヘッドがブロッキング部材に当接し、かつブロッキング部材が第2の位置に向かって移動すると、ねじシャフトが、ブロッキング部材の開口部を通り、かつそれを越えて、ピストンによって画定された開口部まで延び、開口部がピストンの内部をピストンの長さに沿って延びる、条項B11に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0085】
条項B13 ブロッキング部材が第2の位置にあると、モータによる第2の回転方向へのねじシャフトの回転が、ブロッキング部材を、ねじシャフトに沿って第1の位置に向かって移動させる、条項B10からB12のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0086】
条項B14 ブロッキング部材が第1の位置にあり、ピストンヘッドがブロッキング部材に当接する関係にあると、背部支持構造が直立位置に位置付けられる、条項B13に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0087】
条項B15 変形可能なシートアセンブリを変形させるための方法であって、ブロッキング部材が、シリンダ及びシリンダ内に位置付けられたピストンを含むアクチュエータアセンブリのシリンダ内に位置付けられた状態で、第1の位置から第2の位置にブロッキング部材24を移動するステップであって、変形可能なシートアセンブリが、回転軸を画定するヒンジで背部支持構造に連結されたシート支持構造を含み;シリンダが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに固定され;ピストンが、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに固定され;ブロッキング部材が第1の位置にあると、ピストンヘッドが、第1の方向へのピストンの直線移動を制限する第1の制限位置で当接するブロッキング部材と、ブロッキング部材から反対の第2の方向に離間して位置付けられたシリンダの端との間を移動できるようになり、ピストンがシリンダの端に移動すると、背部支持構造の回転軸の周りでの回転移動が、背部支持構造の第1のリクライニング位置を越えた回転から制限される、第1の位置から第2の位置にブロッキング部材24を移動するステップと;ブロッキング部材が第2の位置にあると、背部支持構造を、シート支持構造に対して重なる位置まで回転軸の周りで回転させ、ピストンの第1の方向への直線移動が第1の限界位置を越えることができるようにするステップとを含む、方法。
【0088】
条項B16 変形可能なシートアセンブリが、シート支持構造に重なる関係で位置付けられたシートクッションと、背部支持構造に重なる関係で位置付けられた背部クッションと腰部クッションとを更に含み、腰部クッションが、背部支持構造に着脱可能に固定される、条項B15に記載の方法。
【0089】
条項B17 腰部クッションを背部支持構造から取り外すことを更に含む、条項B16に記載の方法。
【0090】
条項B18 シリンダが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに枢軸可能に固定され、
ピストンが、背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに枢軸可能に固定され、背部支持構造を回転軸の周りで回転させることが、背部支持構造又はシート支持構造の1つに対するシリンダの枢軸回転を含み、かつ背部支持構造又はシート支持構造の1つと別の1つに対して枢軸可能に回転するピストンを含む、条項B15からB17のいずれか一項に記載の方法。
【0091】
条項B19 シリンダ内に位置付けられたブロッキング部材を移動することが、ねじシャフトを回転させるためのモータを作動させることを更に含み;ブロッキング部材によって画定される開口部が、ブロッキング部材の長さに沿ってかつブロッキング部材を通って延び;ブロッキング部材によって画定された複数のねじが、ブロッキング部材内の開口部の表面に沿って位置付けられており;ブロッキング部材によって画定されるねじに関連するねじシャフトは、ブロッキング部材24によって画定される複数のねじと適合する複数のねじを画定し;ねじシャフトの第1の端部の複数のねじは、ブロッキング部材によって画定された複数のねじと係合し、ねじシャフトの第2の端部は、ねじシャフトに回転を与えるモータに連結され、ねじシャフトに沿ってかつシリンダに沿って、ブロッキング部材の直線移動をもたらし;モータによりねじシャフトが第1の回転方向に回転すると、ブロッキング部材が、第1の位置から第2の位置に向かって移動し;ピストンヘッドがブロッキング部材に当接し、かつブロッキング部材が第2の位置に向かって移動すると、ねじシャフトが、ブロッキング部材の開口部を通り、かつその開口部を越えて、ピストン内をピストンの長さに沿って延びる開口部まで延びる、条項B15からB18のいずれか一項に記載の方法。
【0092】
条項B20 ブロッキング部材が第2の位置にあると、モータによる第2の回転方向へのねじシャフトの回転が、ブロッキング部材を、ねじシャフトに沿って第1の位置に向かって移動させ、ブロッキング部材が第1の位置にあり、ピストンヘッドがブロッキング部材に当接すると、背部支持構造が直立位置に位置付けられる、条項B19に記載の方法。
【0093】
条項C1 シート支持構造と;回転軸を画定するヒンジでシート支持構造に連結されたシートと;シート支持構造に連結され、シート支持構造に対して上方向に延びる背部支持構造と;背部支持構造に固定された背部クッションと;背部クッションとシートとの間に位置付けられた背部支持構造に沿って延びる腰部クッションであって、腰部クッションが、背部クッション又は背部支持構造の少なくとも1つに着脱可能に固定される、腰部クッションと;シートが占有者支持位置87に位置付けられると、ヒンジより背部支持構造に近接して位置付けられるシートの端部であって、上方向及び背部支持構造から離れる方向を含む、回転方向に回転軸の周りで回転させることができる、シートの端部とを含む、変形可能なシートアセンブリ。
【0094】
条項C2 シートがシートクッションを含む、条項C1に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0095】
条項C3 シートは、シートクッションが重なるシート支持フレームを含む、条項C2に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0096】
条項C4 シート支持構造に固定された停止部材を更に含む、条項C1からC3のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0097】
条項C5 停止部材が、回転軸の周りでのシートの回転をブロックする関係で位置付けられる、条項C4に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0098】
条項C6 腰部クッションが背部クッションとシートとの間から取り外されると、背部支持構造の背面から、背部支持構造の前面を越え、背部支持構造の第2の支持構造から離間した第1の支持構造によって画定された開口部を通って、アクセスが提供され;シートの端部を、占有者支持位置からヒンジ周りの回転方向に回転させると、占有者支持位置から回転する前に、占有されたシートの端部に間隔を与えるようにアクセスが提供される、条項C1からC5のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0099】
条項C7 シートが、回転軸を通って延びる垂直平面Vによって分離される第1の部分と第2の部分とを含む、条項C1からC6のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0100】
条項C8 第1の部分が、第2の部分よりも背部支持構造から離れて位置付けられ、シートが占有者支持位置にあり;第1の部分が第1の重量を含み、第2の部分が第2の重量を含み;第1の重量が第2の重量より大きい、条項C7に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0101】
条項C9 ヒンジが、背部支持構造から離れる方向に、背部支持構造から離間したシート支持構造のフロントサイド部分に位置付けられる、条項C1からC8のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0102】
条項C10 シートが第1の端部と、反対側の第2の端部とを含み;シートがシートの端部を含む占有者支持位置にあると、第1の端部は、反対側の第2の端部よりも背部支持構造に近接して位置付けられ、シートをヒンジの回転軸の周りで回転させると、シートは、シート支持構造から離れた上方向に延びる、条項C9に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0103】
条項C11 ヒンジが、ねじりばねを含む、条項C9又はC10のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0104】
条項C12 ねじりばねが、シートに当接する第1のアームと、シート支持構造に当接する第2のアームとを含む、条項C11に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0105】
条項C13 シートがシートクッションを含む、条項C12に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0106】
条項C14 腰部クッションが、背部クッションとシートクッションとの間に位置付けられている、条項C13に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0107】
条項C15 シート支持構造は、シートが占有者支持位置にあると、シートの下方に位置付けられる支持構造を含み、腰部クッションが、背部支持構造の第2の支持構造から離間した第1の支持構造によって画定された開口部をブロック解除し、シートの第1の端部が占有者支持位置から離間した回転軸の周りを回転すると、支持構造が背部支持構造の背面からアクセス可能である、条項C14に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0108】
条項C16 シート支持構造と;シート支持構造に対してシートを回転させるねじりばねを含む、回転軸を有するヒンジで、シート支持構造に連結されたシートと;シート支持構造に連結され、シート支持構造に対して上方向に延びる背部支持構造とを含み、ねじりばねが、背部支持構造から離れる方向に、背部支持構造から離間したシート支持構造の前部分に位置付けられ、かつ、ねじりばねが、シートが展開位置のシート支持構造から離れるように延びる状態を弾性的に維持する、変形可能なシートアセンブリ。
【0109】
条項C17 背部支持構造に関連した重なる位置に取り外し可能に位置付けられた腰部クッションを更に含む、条項C16に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0110】
条項C18 シートが占有されると、シートがねじりばねの周りを占有者支持位置まで回転され、
シートがシート支持構造に重なる関係にあり;シートが占有されなくなると、ねじりばねが、シートを、回転軸の周りで占有者支持位置から展開位置まで回転させる、条項C16又はC17に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0111】
条項C19 変形可能なシートアセンブリを変形するための方法であって、腰部クッションを背部支持構造から取り外すステップを含み、背部支持構造が、背部支持構造を通して開口部を画定し、腰部クッションを取り外すことにより、開口部をブロック解除し、回転軸を画定するヒンジでシート支持構造に連結されているシートを回転させ、シートがシート支持構造に重なると、シートを、回転軸の周りで占有者支持位置から展開位置まで回転させ、シートが、シート支持構造から離れるように延びる、方法。
【0112】
条項C20 腰部クッションを取り外すことが、腰部クッションを、背部支持構造に固定された背部クッション又は背部支持構造の少なくとも1つから係合解除することを更に含み、背部支持構造の第1の支持構造が背部支持構造の第2の支持構造から離間した状態で、背部支持構造が、開口部を画定する、条項C19に記載の方法。
【0113】
条項C21 シートが占有者支持位置にあると、ヒンジよりも背部支持構造に近接して位置付けられるシートの第1の端部を含む、シートを回転させることが、シート支持構造から離れた上方向に、かつ背部支持構造から離れた方向に回転する、条項C19又はC20に記載の方法。
【0114】
条項D1 シート支持構造と;第1の回転軸を有する第1のヒンジでシート支持構造に連結されたシートと;シート支持構造に連結された背部支持構造であって、背部支持構造が、シート支持構造の背面に位置付けられ、第1のヒンジが、シート支持構造の反対側の前面部分に位置付けられる、背部支持構造と;第2の回転軸を有する第2のヒンジで背部支持構造に連結された第1の端部を有する壁部材であって、シートが、第1の回転軸の周りをシート支持構造に重なる占有者支持位置から、シート支持構造から離れて延びる展開位置まで回転可能であり、壁部材が、第2の回転軸の周りを、背部支持構造に対する重なる位置から、背部支持構造から離れるように延びる壁部材まで回転可能である、壁部材とを含む、変形可能なシートアセンブリ。
【0115】
条項D2 シートが前端部と後端部とを有し、シートが占有者支持位置にあると、後端部が、前端部よりも背部支持構造に近接して位置付けられる、条項D1に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0116】
条項D3 シートの前端部が、第1のヒンジに重なるように位置付けられる、条項D2に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0117】
条項D4 第1のヒンジが、シートにもたれるように位置付けられたねじりばねの第1のアーム、及びシート支持構造にもたれるように位置付けられた第2のアームを有するねじりばねを含む、条項D1からD3のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0118】
条項D5 シートがシートクッションを含む、条項D1からD4のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0119】
条項D6 背部支持構造に固定された背部クッションを更に含む、条項D5に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0120】
条項D7 壁部材に固定された腰部クッションを更に含む、条項D6に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0121】
条項D8 シートが占有者支持位置にあると、腰部クッションが背部クッションとシートクッションとの間を延びる、条項D7に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0122】
条項D9 壁部材の反対側の第2の端部が第2のヒンジの第2の回転軸の周りを回転すると、腰部クッションが、壁部材と共に回転する、条項D7又はD8に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0123】
条項D10 壁部材の反対側の第2の端部が、壁部材を第2の壁部材に連結する第3のヒンジを更に含む、条項D7からD9のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0124】
条項D11 第2の壁部材が、第2の壁部材を第3の壁部材に連結する第4のヒンジを更に含み、第3の壁部材が、第3の壁部材をシートに連結する第5のヒンジを更に含み、壁部材の反対側の第2の端部がシートに結合される、条項D10に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0125】
条項D12 シートが占有者支持位置にあると、第2及び第3の壁部材が、シートとシート支持構造との間に位置付けられる、条項D11に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0126】
条項D13 シートが展開位置にあると、壁部材が、背部支持構造から離れるように延びて位置付けられる、条項D11又はD12に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0127】
条項D14 シートが展開位置にあると、シートは、第1のヒンジの第1の回転軸を通って延びる垂直平面から離れて延びるように位置付けられる、条項D13に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0128】
条項D15 シートが展開位置にあると、壁部材、第2の壁部材及び第3の壁部材が、シート支持構造の少なくとも一部から、上方向に、離間して位置付けられる、条項D13又はD14に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0129】
条項D16 シートが展開位置にあり、かつ壁部材が、第2のヒンジの第2の回転軸の周りを背部支持構造から離れて回転すると、壁部材が、背部支持構造によってかつそれを通って画定される開口部をブロック解除し、背部支持構造の背面から背部支持構造の前面へ、及びシート支持構造の支持構造へのアクセスが提供される、条項D13からD15のいずれか一項に記載の変形可能なシートアセンブリ。
【0130】
条項D17 変形可能なシートアセンブリを変形するための方法であって、シート支持構造に連結されたシートを、第1の回転軸を有する第1のヒンジで、占有者支持位置から、シートがシート支持構造に重なった状態で、展開位置まで回転させ、シートがシート支持構造から離れて延びるようにするステップと;壁部材に固定された腰部クッションを有し、かつ第2の回転軸を有する第2のヒンジで背部支持構造に連結された第1の端部を有する壁部材を、背部支持構造に重なるところから、背部支持構造から離れて延びるところまで回転させるステップとを含む、方法。
【0131】
条項D18 シートを展開位置まで回転させることで、第1の回転軸を通って延びる垂直平面から離れて延び、かつ背部支持構造から離れて延びるようにシートを位置付ける、条項D17に記載の方法。
【0132】
条項D19 壁部材がシートに結合され、シートが展開位置にあると、壁部材が、シート支持構造から上に向かった方向に離間し、かつ背部支持構造から離れて延びるように位置付けられる、条項D17又はD18に記載の方法。
【0133】
条項D20 壁部材を回転させることが、壁部材を、背部支持構造によって画定された開口部とのブロッキング関係から取り外すことを含み、背部支持構造の背面から背部支持構造の前面へ、及びシート支持構造の支持構造へのアクセスを提供する、条項D17からD19のいずれか一項に記載の方法。
【0134】
様々な実施形態がこれまで記載されてきたが、本開示はそれらに限定されることを意図するものではない。開示されている実施形態に対しては、添付の特許請求の範囲内で更に変形を行うことができる。