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特許7523308設備図面作成装置、設備図面作成方法および設備図面作成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】設備図面作成装置、設備図面作成方法および設備図面作成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/10 20200101AFI20240719BHJP
   G06F 30/12 20200101ALI20240719BHJP
   G06F 30/13 20200101ALI20240719BHJP
【FI】
G06F30/10
G06F30/12
G06F30/13
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020168436
(22)【出願日】2020-10-05
(65)【公開番号】P2022060768
(43)【公開日】2022-04-15
【審査請求日】2023-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安田 浩之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 健二
(72)【発明者】
【氏名】橋本 昌典
【審査官】合田 幸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-352660(JP,A)
【文献】特開2012-194891(JP,A)
【文献】特開2010-079483(JP,A)
【文献】特開平11-110548(JP,A)
【文献】特開2018-124834(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110781539(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 - 30/398
IEEE Xplore
JSTPlus(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築平面データを取得する取得部と、
前記取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部と、
前記扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて前記建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部と、
前記部屋領域に設けられた扉領域に対応して前記建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する入退出設備配置部とを備える、設備図面作成装置。
【請求項2】
前記部屋抽出部は、少なくとも1つ以上の扉領域を有する所定面積以上の閉空間を前記部屋領域として抽出する、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項3】
前記扉抽出部は、前記建築平面データに含まれる前記扉領域を示す図形パターンに基づいて前記扉領域を抽出する、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項4】
前記扉抽出部は、前記建築平面データに含まれる前記扉領域を示す種別毎に異なる複数種類の図形パターンに基づいて前記扉領域を抽出し、
前記入退出設備配置部は、前記扉領域の種別に対応して前記入退出設備を配置する、請求項3記載の設備図面作成装置。
【請求項5】
前記建築平面データにおける動線を推定する動線推定部をさらに備え、
前記入退出設備配置部は、前記動線推定部の推定結果に基づいて前記入退出設備を配置する、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項6】
前記建築平面データにおける出入口となる部屋領域を基準に前記入退出設備のセキュリティ情報を設定するセキュリティ設定部をさらに備える、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項7】
前記セキュリティ設定部は、設定する前記入退出設備に対して、前記出入口となる部屋領域を基準に前記扉領域の個数に従ってセキュリティレベルを上昇させる、請求項6記載の設備図面作成装置。
【請求項8】
前記入退出設備の系統図を生成する系統図作成部をさらに備える、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項9】
前記扉領域に対応して、人の有無を検知するセンサ設備を示すオブジェクトを配置するセンサ設備配置部をさらに備える、請求項1記載の設備図面作成装置。
【請求項10】
前記取得部で取得した建築平面データに基づいて窓領域を抽出する窓抽出部をさらに備え、
前記センサ設備配置部は、前記窓領域に対応して、前記センサ設備を示すオブジェクトを配置する、請求項9記載の設備図面作成装置。
【請求項11】
前記取得部で取得した建築平面データに基づいて前記センサ設備を制御するコントロー
ラ設備を示すオブジェクトを配置するコントローラ設備配置部をさらに備える、請求項9記載の設備図面作成装置。
【請求項12】
前記コントローラ設備配置部により配置されたコントローラ設備と、前記センサ設備配置部で配置されたセンサ設備との間を接続する配線設備を配置する配線設備配置部をさらに備える、請求項11記載の設備図面作成装置。
【請求項13】
設計図面作成装置のCPUが建築平面データを取得するステップと、
前記CPUが、取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出するステップと、
前記CPUが、抽出された扉領域に基づいて前記建築平面図の部屋領域を抽出するステップと、
前記CPUが、前記部屋領域に設けられた扉領域に対応して前記建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置するステップとを備える、設備図面作成方法。
【請求項14】
コンピュータで実行される設備図面作成プログラムであって、
前記設備図面作成プログラムは、
前記コンピュータに、
建築平面データを取得する取得部と、
前記取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部と、
前記扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて前記建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部と、
前記部屋領域に設けられた扉領域に対応して前記建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する入退出設備配置部とを含む、機能を実現させる、設備図面作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビル等の建物内の設備図面を作成する設備図面作成装置、設備図面作成方法および設備図面作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物内の設備図面を作成する種々の技術が提案されている。例えば、特開平8-255179号公報は、照明設備の図面の作成を支援する装置を開示している。具体的には、オペレータが対象となるエリアの矩形領域を切り出す。当該装置は、設置条件に基づいて照明設備の設置数を算出して、矩形領域内に照明設備を均等に配置する。しかしながら、当該方式は、ユーザによるエリアの矩形領域の切り出しが必要であるとともに、照明設備を均等に配置する方式であり、照明設備に特化したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平8-255179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、入退出設備を配置する際には、照明設備と用途が異なるため従来の照明設備を均等配置する方式を採用することができない。
【0005】
本開示は、上記の問題を解決するためになされたものであって、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能な設備図面作成装置、設備図面作成方法および設備図面作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施形態に従う設備図面作成装置は、建築平面データを取得する取得部と、取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部と、扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部と、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する入退出設備配置部とを備える。
【0007】
別の実施形態に従うと、設備図面作成方法が提供される。この方法は、建築平面データを取得するステップと、取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出するステップと、抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出するステップと、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置するステップとを備える。
【0008】
さらに別の実施形態に従うと、コンピュータで実行される設備図面作成プログラムが提供される。この設備図面作成プログラムは、コンピュータに、建築平面データを取得する取得部と、取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部と、扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部と、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する入退出設備配置部とを含む、機能を実現させる。
【発明の効果】
【0009】
ある実施形態に従うと、設備図面作成装置、設備図面作成方法および設備図面作成プログラムは、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0010】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解され、この発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1に従う設備図面作成システム1の概念図を説明する図である。
図2】実施形態1に従う設備図面作成装置10の構成について説明する図である。
図3】実施形態1に従う設備図面作成装置10の機能ブロックについて説明する図である。
図4】実施形態1に従う建築平面データに基づく建築平面図を説明する図である。
図5】実施形態1に従う扉DB140に格納されている種々の扉を説明する図である。
図6】実施形態1に従う建築平面データのデータ構造を説明する図である。
図7】実施形態1に従う建築平面図の扉領域の抽出を説明する図である。
図8】実施形態1に従う建築平面図の部屋領域の抽出を説明する図である。
図9】実施形態1に従う建築平面図に対する入退出設備のオブジェクトの配置を説明する図である。
図10】実施形態1に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。
図11】実施形態1の変形例2に従う建築平面図における動線の推定について説明する図である。
図12】実施形態1の変形例2に従う入退出設備の配置の具体的処理のフローを説明する図である。
図13】実施形態2に従う隣接部屋テーブルを説明する図である。
図14】実施形態2に従うセキュリティ情報の設定について説明する図である。
図15】実施形態3に従う入退出設備の系統図の作成について説明する図である。
図16】実施形態4に従う建築平面図に対するセンサを示すオブジェクトの配置を説明する図である。
図17】実施形態4に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。
図18】実施形態4の変形例1に従う建築平面図の窓領域の抽出を説明する図である。
図19】実施形態4の変形例1に従う建築平面図に対するセンサ設備のオブジェクトの配置を説明する図である。
図20】実施形態4の変形例1に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。
図21】実施形態4の変形例2に従う建築平面図の設備配線の配置を説明する図である。
図22】実施形態4の変形例2に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じであるためそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に従う設備図面作成システム1の概念図を説明する図である。図1を参照して、設備図面作成システム1は、サーバ2と、サーバ2とネットワークで接続された設備図面作成装置10とを含む。設備図面作成装置10は、サーバ2に格納された建築平面データを取得する。設備図面作成装置10は、サーバ2から建築平面データを取得して、入退出設備の設備図面を作成する。
【0014】
図2は、実施形態1に従う設備図面作成装置10の構成について説明する図である。図2を参照して、設備図面作成装置10は、CPU(Central Processing Unit)12と、HDD(Hard Disc Drive)14と、メモリ16と、入力装置18と、表示装置20とを含む。
【0015】
HDD14は、情報を格納する装置であり、各種プログラムおよびデータ等を格納する。HDD14は、建築平面データから扉領域を抽出するための扉DBおよび建築平面データから窓領域を抽出するための窓DB等を含む。
【0016】
メモリ16は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のワーキングメモリである。入力装置18は、キーボード、マウスなどであり、ユーザが操作を行うために用いる。入力装置18は、他のシステムからデータの入力を受け付けるインターフェース装置を含み得る。表示装置20は、ディスプレイであり、液晶あるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であってもよい。CPU12は、HDD14に格納されているプログラムを実行することにより各種機能を実現する。他の局面において、各機能は、当該機能を実現するように構成された回路素子その他のハードウェアによって実現されてもよい。
【0017】
図3は、実施形態1に従う設備図面作成装置10の機能ブロックについて説明する図である。図3を参照して、CPU12は、取得部30と、扉抽出部31と、部屋抽出部32と、入退出設備配置部33と、系統図作成部36と、動線推定部37と、セキュリティ設定部38と、センサ設備配置部39と、出力部40と、窓抽出部41と、隣接部屋テーブル生成部42と、コントローラ設備配置部43と、配線設備配置部44とを含む。
【0018】
取得部30は、サーバ2から建築平面データを取得する。扉抽出部31は、取得部30で取得した建築平面データに基づいて扉領域を抽出する。部屋抽出部32は、扉抽出部31で抽出された扉領域に基づいて建築平面データにおける部屋領域を抽出する。入退出設備配置部33は、部屋領域に設けられた扉領域に対応して入退出設備を示すオブジェクトを配置する。系統図作成部36は、入退出設備の系統図を生成する。動線推定部37は、建築平面データにおける動線を推定する。セキュリティ設定部38は、建築平面データにおける出入口となる部屋を基準に入退出設備のセキュリティ情報を設定する。センサ設備配置部39は、扉領域および窓領域に対応して、人の有無を検知するセンサ設備を示すオブジェクトを配置する。出力部40は、配置した入退出設備、センサ設備、コントローラ設備あるいは配線設備を示すオブジェクトを表示装置20に表示する。出力部40は、オブジェクトを配置した建築平面図を図示しないプリンタを介して印刷出力してもよいし、オブジェクトを配置した建築平面データを他装置にデータ出力してもよい。窓抽出部41は、取得部30によって取得された建築平面データに基づいて窓領域を抽出する。隣接部屋テーブル生成部42は、建築平面データに基づいて隣接する部屋の関係を示すテーブルを生成する。コントローラ設備配置部43は、取得部30によって取得された建築平面データに基づいてセンサ設備を制御するコントローラ設備を示すオブジェクトを配置する。配線設備配置部44は、コントローラ設備配置部43により配置されたコントローラ設備と、センサ設備配置部39で配置されたセンサ設備との間を接続する配線設備を配置する。
【0019】
HDD14は、扉DB140と、窓DB142と、隣接部屋テーブル144と、設備部品DB146とを含む。扉DB140は、建築平面データにおける扉領域を抽出するための種々の種類の扉部品のデータを格納する。窓DB142は、建築平面データにおける窓領域を抽出するための種々の種類の窓部品のデータを格納する。設備部品DB146は、建築平面データにおける種々の設備部品を抽出するためのデータを格納する。設備部品DB146は、一例として、建築平面データにおけるエレベータ、階段、エスカレータ等の領域等を抽出するためのデータを格納する。隣接部屋テーブル144は、隣接部屋テーブル生成部42で生成された隣接する部屋の関係を示すテーブルである。
【0020】
図4は、実施形態1に従う建築平面データに基づく建築平面図を説明する図である。図4を参照して、ある建築物のあるフロアの建築平面図が示されている。建築平面図は、予め規定された壁やドアを示す線図、階段、エレベータ等を示す線図を含む。建築平面図は、一例としてCAD(computer aided design)データに基づいて作成される。
【0021】
図5は、実施形態1に従う扉DB140に格納されている種々の扉を説明する図である。図5(A)~(H)を参照して、8種類の扉形状のパターンが示されている。一例として、出入口一般(図5(A))、両開き戸(図5(B))、親子扉(図5(C))、片開き戸(図5(D))、引き違い戸(図5(E))、片引き戸(図5(F))、両開き戸(図5(G))、引き込み戸(図5(H))の形状パターンがそれぞれ示されている。設備図面作成装置10は、扉DB140に格納されている扉形状のパターンを用いて、パターンマッチングにより建築図面データ内の扉領域を抽出する。
【0022】
図6は、実施形態1に従う建築平面データのデータ構造を説明する図である。図6を参照して、建築図面データは、CADデータとして線図等の図形オブジェクトの組み合わせで構成される。データ構造として、複数の図形IDが設定されており、各図形IDに対応して、点、線、円等および座標位置等を示すパラメータが関連付けられて登録されている。表示装置20は、建築平面データに基づいて図4の建築平面図を表示する。
【0023】
図7は、実施形態1に従う建築平面図の扉領域の抽出を説明する図である。図7を参照して、設備図面作成装置10は、扉DB140に格納されている種々の扉部品のデータに基づいて建築平面図に示される扉領域を抽出する。より具体的には、扉抽出部31は、図5で説明した扉DB140に格納されている扉部品のデータに基づいてパターンマッチングにより扉領域DA、DB、DC、DD、DEを抽出する。
【0024】
図8は、実施形態1に従う建築平面図の部屋領域の抽出を説明する図である。図8を参照して、設備図面作成装置10は、扉抽出部31で抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出する。部屋抽出部32は、扉抽出部31で抽出された扉領域が含まれ、かつ、所定面積以上の閉領域を部屋領域として抽出する。より具体的には、部屋抽出部32は、部屋領域RA、RB、RC、RD、REを抽出する。
【0025】
図9は、実施形態1に従う建築平面図に対する入退出設備のオブジェクトの配置を説明する図である。図9を参照して、設備図面作成装置10は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する。より具体的には、入退出設備配置部33は、抽出された部屋領域RA~REに設けられた扉領域DA~DEにそれぞれ対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSC0~SC4(以下、総称するときは「オブジェクトSC」という)を配置する。入退出設備配置部33は、入退出のセキュリティを確保するために扉領域の少なくとも一方側の部屋領域側に入退出設備を示すオブジェクトSCを配置する。入退出設備配置部33は、セキュリティをさらに確保するために、扉領域の両側の部屋領域側にそれぞれ対応して入退出設備を示すオブジェクトSCをそれぞれ配置してもよい。入退出設備は、一例としてICカードを読み取るカードリーダと、カードリーダの認証結果に基づいて扉の錠の開閉を電気的に制御する電気錠とを含む。本例においては、カードリーダと、電気錠とを一括して1つのオブジェクトで表示する場合について説明するが、これに限られず、それぞれ配置する構成としてもよい。入退出設備は、カードリーダと、電気錠とに限られず他の設備を含む構成であってもよい。
【0026】
入退出設備配置部33は、建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSC0~SC4を自動で配置する。したがって、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0027】
図10は、実施形態1に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。図10を参照して、設備図面作成装置10は、建築平面データを取得する(ステップS2)。より具体的には、CPU12は、サーバ2に格納された建築平面データを取得する。CPU12は、一例として図6で説明したCADデータを取得する。次に、設備図面作成装置10は、扉領域を抽出する(ステップS4)。より具体的には、CPU12は、図5で説明した扉DB140に格納されている種々の扉形状のパターンを取得して、パターンマッチングにより、図7で説明したように建築平面図に示される扉領域を抽出する。次に、設備図面作成装置10は、部屋領域を抽出する(ステップS6)。より具体的には、CPU12は、図8で説明したように、扉領域が含まれ、かつ、所定面積以上の閉領域を部屋領域として抽出する。次に、設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトを配置する(ステップS8)。より具体的には、CPU12は、図9で説明したように、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを配置する。次に、設備図面作成装置10は、配置した入退出設備を示すオブジェクトを出力する(ステップS10)。より具体的には、CPU12は、表示装置20において、配置したオブジェクトSCを建築平面図上に表示する。そして、設備図面作成装置10は、処理を終了する(エンド)。
【0028】
実施形態1に従う設備図面作成装置10によれば、入退出設備を示すオブジェクトを人手により配置する必要がない。設備図面作成装置10は、扉領域を抽出して、抽出された扉領域を含む部屋領域に対して入退出設備を示すオブジェクトを配置するため、簡易な方式で自動的に建築平面図上に配置することが可能である。これにより、オペレータは、設備図面の作成を容易に実行することが可能である。
【0029】
一例として、設備図面作成装置10がサーバ2に接続されており、サーバ2から建築平面データを取得する場合について説明するが、当該建築平面データを取得する装置はサーバ2に限定されない。例えば、サーバ2の代わりにスキャナーを設ける構成としてもよい。スキャナーは、紙媒体に印刷された建築平面図を光学的に走査し、画像である建築平面データを取得してもよい。設備図面作成装置10は、建築平面図の画像である建築平面データをスキャナーから取得してもよい。
【0030】
(実施形態1の変形例1)
実施形態1の変形例1においては、抽出された扉領域の種類に対応して入退出設備を示すオブジェクトを配置する場合について説明する。扉形状のパターンは、図5で説明したように用途に応じて複数種類存在する。ある扉形状の場合には、扉形状の構造に合わせて入退出設備を配置することが望ましい。例えば、片開き戸の場合には、扉の片側のみが可動して開閉する。扉の開閉作業は、扉が可動する片側に近い場所にカードリーダ等の入退出設備を配置する方が容易である。すなわち、扉に正対した場合に左右のいずれの位置にカードリーダ等の入退出設備を配置するかは、扉領域の種類に対応して決定するようにしてもよい。
【0031】
入退出設備配置部33は、抽出された扉領域の種類に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する。より具体的には、入退出設備配置部33は、抽出された扉領域が片開き戸の場合には、扉に正対した場合に右側となるように入退出設備のオブジェクトを配置する。入退出設備配置部33は、抽出された扉領域が親子扉の場合には、親側に近い側に入退出設備のオブジェクトを配置する。他の扉領域についても予め扉領域の種類に対応して入退出設備の配置位置を設定することが可能である。
【0032】
実施形態1の変形例1に従う設備図面作成装置10は、扉領域を抽出して、抽出された扉領域の種類に対して入退出設備を示すオブジェクトを適切な位置に配置するため、簡易な方式で自動的に建築平面図上に配置することが可能である。これにより、オペレータは、設備図面の作成を容易に実行することが可能である。
【0033】
(実施形態1の変形例2)
実施形態1の変形例2においては、動線を推定することにより入退出設備を示すオブジェクトを配置する場合について説明する。
【0034】
図11は、実施形態1の変形例2に従う建築平面図における動線の推定について説明する図である。図11を参照して、設備図面作成装置10は、建築平面図上の抽出された扉領域に基づいて動線を推定する。より具体的には、動線推定部37は、設備部品DB146に基づいて建築平面図上の出入口となる部屋領域を特定する。動線推定部37は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられているか否かを判断する。動線推定部37は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられていると判断した場合には、当該部屋領域を出入口となる部屋領域として特定する。動線推定部37は、一例として階段およびエレベータが設けられている部屋領域RAを建築物の他のフロアとの出入口となる部屋領域として特定する。動線推定部37は、特定した出入口となる部屋領域を起点として動線を推定する。
【0035】
動線推定部37は、部屋領域RAから扉領域DAを介して部屋領域RBに入り、部屋領域RBから扉領域DBを介して、部屋領域RCに入り、部屋領域RCから扉領域DDを介して、部屋領域REに入り、部屋領域REから扉領域DEを介して部屋領域RDに入り、部屋領域RDから扉領域DCを介して、部屋領域DBに入り、部屋領域DBから扉領域DAを介して部屋領域RAに戻る動線経路を推定する。
【0036】
動線推定部37は、部屋領域RAから扉領域DAを介して部屋領域RBに入り、部屋領域RBから扉領域DCを介して、部屋領域RDに入り、部屋領域RDから扉領域DEを介して、部屋領域REに入り、部屋領域REから扉領域DDを介して部屋領域RCに入り、部屋領域RCから扉領域DBを介して、部屋領域DBに入り、部屋領域DBから扉領域DAを介して部屋領域RAに戻る動線経路を推定する。
【0037】
入退出設備配置部33は、動線推定部37により推定した動線経路に基づいて入退出設備を示すオブジェクトを配置する。
【0038】
図12は、実施形態1の変形例2に従う入退出設備の配置の具体的処理のフローを説明する図である。図12を参照して、設備図面作成装置10は、出入口となる部屋領域を特定する(ステップS20)。より具体的には、CPU12は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられているか否かを判断する。CPU12は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられていると判断した場合には、当該部屋領域を出入口となる部屋領域として特定する。
【0039】
次に、設備図面作成装置10は、出入口となる部屋領域に近い側の部屋領域に設けられた扉領域に対応して入退出設備を示すオブジェクトを配置する(ステップS22)。より具体的には、CPU12は、出入口となる部屋領域を起点として、扉領域に対応して当該部屋領域に近い側の部屋領域側に入退出設備を示すオブジェクトを配置する。CPU12は、扉領域DAに対応して部屋領域RA側に入退出設備を示すオブジェクトを配置する。CPU12は、扉領域DB、DCに対応して部屋領域RB側に入退出設備を示すオブジェクトを配置する。CPU12は、扉領域DDに対応して部屋領域RC側に入退出設備を示すオブジェクトを配置する。CPU12は、扉領域DEに対応して部屋領域RD側に入退出設備を示すオブジェクトを配置する。そして、設備図面作成装置10は、処理を終了する(リターン)。
【0040】
設備図面作成装置10は、推定した動線経路に基づいて入退出設備を示すオブジェクトを配置することにより、簡易な方式で動線経路に合わせた利便性の高い入退出設備の配置が可能となる。
【0041】
(実施形態2)
実施形態2においては、入退出設備のセキュリティ情報の設定について説明する。
【0042】
隣接部屋テーブル生成部42は、抽出した部屋領域および抽出した扉領域に基づいて隣接部屋テーブルを生成する。
【0043】
図13は、実施形態2に従う隣接部屋テーブルを説明する図である。図13を参照して、扉領域DAは、部屋領域RA、RBと隣接している。扉領域DBは、部屋領域RB、RCと隣接している。扉領域DCは、部屋領域RB、RDと隣接している。扉領域DDは、部屋領域RC、REと隣接している。扉領域DEは、部屋領域RD、RDと隣接している。隣接部屋テーブルにより、各部屋領域と扉領域との関係を把握することが可能である。
【0044】
実施形態2に従うセキュリティ設定部38は、生成した隣接部屋テーブルに基づいて各部屋領域に設けられた入退出設備のセキュリティ情報を設定する。セキュリティ設定部38は、建築平面図上の出入口となる部屋領域を特定する。より具体的には、セキュリティ設定部38は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられているか否かを判断する。セキュリティ設定部38は、部屋領域内に階段、エレベータあるいはエスカレータ等が設けられている場合には、当該部屋領域を出入口となる部屋領域として特定する。
【0045】
セキュリティ設定部38は、設定する入退出設備に対して、出入口となる部屋領域を基準に到達するまでの扉領域の個数に従ってセキュリティレベルを上昇させる。一例として、セキュリティ設定部38は、出入口となる部屋領域RAを特定する。
【0046】
図14は、実施形態2に従うセキュリティ情報の設定について説明する図である。図14を参照して、セキュリティ設定部38は、部屋領域RAと隣接する部屋領域RBとの間に設けられた扉領域DAの入退出設備のセキュリティレベルをSR0に設定する。セキュリティ設定部38は、部屋領域RBと隣接する部屋領域RCとの間に設けられた扉領域DBの入退出設備のセキュリティレベルを基準となる部屋領域からの扉領域の個数に従って1つ上昇させてSR1に設定する。セキュリティ設定部38は、部屋領域RBと隣接する部屋領域RDとの間に設けられた扉領域DCの入退出設備のセキュリティレベルを基準となる部屋領域からの扉領域の個数に従って1つ上昇させてSR1に設定する。セキュリティ設定部38は、部屋領域RCと隣接する部屋領域REとの間に設けられた扉領域DDの入退出設備のセキュリティレベルを基準となる部屋領域からの扉領域の個数に従って1つ上昇させてSR2に設定する。セキュリティ設定部38は、部屋領域RDと隣接する部屋領域REとの間に設けられた扉領域DEの入退出設備のセキュリティレベルを基準となる部屋領域からの扉領域の個数に従って1つ上昇させてSR2に設定する。
【0047】
設備図面作成装置10は、当該設定方式により簡易な方式で入退出設備に設定するセキュリティレベルを設定することが可能である。
【0048】
(実施形態3)
実施形態3においては、入退出設備の系統図の作成について説明する。図15は、実施形態3に従う入退出設備の系統図の作成について説明する図である。図15を参照して、複数フロアの入退出設備の系統図が示されている。一例として、2Fと1Fの入退出設備の系統図が示されている。図9で説明した入退出設備は、2Fフロアとする。
【0049】
設備図面作成装置10は、入退出設備配置部33で配置した入退出設備を示すオブジェクトの個数に基づいて入退出設備の系統図を作成する。各フロアにおける入退出設備配置部33により配置された入退出設備の配置情報は、HDD14に格納されるものとする。
【0050】
系統図作成部36は、HDD14から各フロアで配置した入退出設備の個数を取得する。系統図作成部36は、HDD14に格納されている入退出設備の配置情報に基づいて系統図を作成する。
【0051】
系統図作成部36は、2Fフロアにおいて、入退出設備を示すオブジェクトSC0~SC4の配置情報を取得する。
【0052】
系統図作成部36は、2Fフロアに設けられるコントローラとともに、入退出設備を示すオブジェクトSC0~SC4をそれぞれ接続した系統図を作成する。
【0053】
系統図作成部36は、同様の方式に従って1Fフロアに配置される入退出設備の個数に基づいて同様の系統図を作成する。
【0054】
設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトの配置により入退出設備の個数が特定されるため当該特定された個数に基づいて簡易に系統図を作成することが可能である。
【0055】
なお、各入退出設備は、電気錠KYと、カードリーダCRとを含む。したがって、設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトSC0に対して電気錠KY0と、カードリーダCR0とを関連付けて表示するようにしてもよい。
【0056】
オペレータは、当該方式により配置される入退出設備の構成を系統図を通して容易に把握することが可能である。また、設備図面作成装置10は、配置した入退出設備にそれぞれ識別番号を付与することによりそれぞれの入退出設備を容易に管理することが可能となる。
【0057】
(実施形態4)
上記の実施形態1-3においては、設備図面として入退出設備を配置する方式について説明した。実施形態4においては、人の有無を検知するセンサ設備を示すオブジェクトを配置する方式について説明する。
【0058】
図16は、実施形態4に従う建築平面図に対するセンサを示すオブジェクトの配置を説明する図である。図16を参照して、設備図面作成装置10は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトを配置する。より具体的には、センサ設備配置部39は、抽出された部屋領域RA~REに設けられた扉領域DA~DEにそれぞれ対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS4(以下、総称するときは「オブジェクトSS」という)を配置する。センサ設備配置部39は、セキュリティを確保するために扉領域の少なくとも一方側の部屋領域側にセンサ設備を示すオブジェクトSSを配置する。一方で、センサ設備配置部39は、さらにセキュリティを確保するために、扉領域の両側の部屋領域側にそれぞれ対応して2つのセンサ設備を示すオブジェクトSSをそれぞれ配置してもよい。センサ設備は、予め定められた所定範囲の人の有無を検知する。本例においては、1つのセンサ設備を設ける場合について説明するが当該個数は1つに限られず複数のセンサ設備を設けて範囲を広げるようにすることも可能である。
【0059】
図17は、実施形態4に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。図17を参照して、実施形態4に従うフローは、図10で説明したフローと比較して、ステップS9をさらに追加した点が異なる。ステップS8において、設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトを配置する。より具体的には、CPU12は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを配置する。次に、設備図面作成装置10は、センサ設備を示すオブジェクトを配置する(ステップS9)。より具体的には、CPU12は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを配置する。
【0060】
次に、設備図面作成装置10は、配置した入退出設備およびセンサ設備を示すオブジェクトを出力する(ステップS10)。より具体的には、CPU12は、表示装置20において、配置したオブジェクトSCおよびオブジェクトSSを建築平面図上に表示する。そして、設備図面作成装置10は、処理を終了する(エンド)。
【0061】
センサ設備配置部39は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS4を自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0062】
実施形態4に従う設備図面作成装置10によれば、センサ設備を示すオブジェクトを人手により配置する必要がない。設備図面作成装置10は、扉領域を抽出して、抽出された扉領域を含む部屋領域に対してセンサ設備を示すオブジェクトを配置するため、簡易な方式で自動的に建築平面図上に配置することが可能である。これにより、オペレータは、設備図面の作成を容易に実行することが可能である。
【0063】
(実施形態4の変形例1)
実施形態4においては、扉領域に対してセンサ設備を設ける場合について説明した。実施形態4の変形例1においては、セキュリティを確保するために窓領域に対応してセンサ設備を設ける場合について説明する。
【0064】
図18は、実施形態4の変形例1に従う建築平面図の窓領域の抽出を説明する図である。図18を参照して、設備図面作成装置10は、窓DB142に格納されている窓部品のデータに基づいて建築平面図に示される窓領域を抽出する。より具体的には、窓抽出部41は、窓DB142に格納されている窓部品のデータに基づいてパターンマッチングにより窓領域を抽出する。
【0065】
図19は、実施形態4の変形例1に従う建築平面図に対するセンサ設備のオブジェクトの配置を説明する図である。図19を参照して、設備図面作成装置10は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域および窓領域に対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトを配置する。より具体的には、センサ設備配置部39は、抽出された部屋領域RA~REに設けられた扉領域DA~DEにそれぞれ対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS4を配置する。センサ設備配置部39は、抽出された窓領域に対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS5~SS16を配置する。本例においては、センサ設備を示すオブジェクトSS5~SS16は、センサ設備が検知する範囲に応じて所定間隔毎に配置される場合が示されている。センサ設備を示すオブジェクトSSの個数は、特にこれに限られるものではなく、センサ設備が検知する範囲に応じて適宜変更することが可能である。
【0066】
入退出設備配置部33は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS16を自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0067】
図20は、実施形態4の変形例1に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。図20を参照して、実施形態4の変形例1に従うフローは、図17で説明したフローと比較して、ステップS7をさらに追加した点が異なる。ステップS7において、設備図面作成装置10は、窓領域を抽出する。より具体的には、CPU12は、窓DB142に格納されている窓形状のパターンを取得して、パターンマッチングにより、図18で説明したように建築平面図に示される扉領域を抽出する。次に、設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトを配置する(ステップS8)。より具体的には、CPU12は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを配置する。次に、設備図面作成装置10は、センサ設備を示すオブジェクトを配置する(ステップS9#)。より具体的には、CPU12は、抽出された部屋領域に設けられた扉領域および窓領域に対応して建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを配置する。
【0068】
次に、設備図面作成装置10は、配置した入退出設備およびセンサ設備を示すオブジェクトを出力する(ステップS10)。より具体的には、CPU12は、表示装置20において、配置したオブジェクトSCおよびオブジェクトSSを建築平面図上に表示する。そして、設備図面作成装置10は、処理を終了する(エンド)。
【0069】
センサ設備配置部39は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS16を自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0070】
実施形態4の変形例1に従う設備図面作成装置10によれば、センサ設備を示すオブジェクトを人手により配置する必要がない。設備図面作成装置10は、扉領域および窓領域を抽出して、抽出された扉領域および窓領域を含む部屋領域に対してセンサ設備を示すオブジェクトを配置するため、簡易な方式で自動的に建築平面図上に配置することが可能である。これにより、オペレータは、設備図面の作成を容易に実行することが可能である。
【0071】
(実施形態4の変形例2)
実施形態4の変形例2おいては、設備配線の配置について説明する。
【0072】
図21は、実施形態4の変形例2に従う建築平面図の設備配線の配置を説明する図である。図21を参照して、コントローラ設備配置部43は、取得した建築平面データに基づいてセンサ設備を制御するコントローラ設備を示すオブジェクトを配置する。コントローラ設備配置部43は、建築平面データにおける所定領域を抽出して建築平面図に対するコントローラ設備を示すオブジェクトCTを配置する。より具体的には、コントローラ設備配置部43は、所定領域として「PS」(Pipe Space)あるいは「EPS」(Electric Pipe Space)と標記された箇所を抽出して、当該抽出した箇所に対応して建築平面図に対するコントローラ設備を示すCTを配置する。
【0073】
配線設備配置部44は、コントローラ設備配置部43により配置されたコントローラ設備CTと、センサ設備配置部39で配置されたセンサ設備SSとの間を接続する配線設備を配置する。より具体的には、コントローラ設備を示すオブジェクトCTからセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS16を接続する配線経路を算出して、当該算出した配線経路に配線設備を示すオブジェクトLを配置する。配線経路の算出方式は、種々の方式を採用することが可能である。一例として最短経路を算出する巡回セールスマン問題(Traveling Salesperson Problem : TSP)のアルゴリズム(局所探索アルゴリズム、焼きなまし法、遺伝的アルゴリズム等)を用いて配線経路を算出することが可能である。
【0074】
図22は、実施形態4の変形例2に従う設備図面作成装置10の処理のフローを説明する図である。図22を参照して、実施形態4の変形例2に従うフローは、図20で説明したフローと比較して、ステップS30、S31をさらに追加した点が異なる。ステップS30において、設備図面作成装置10はコントローラ設備を配置する。より具体的には、CPU12は、所定領域として「PS」(Pipe Space)あるいは「EPS」(Electric Pipe Space)と標記された箇所を抽出して、当該抽出した箇所に対応して建築平面図に対するコントローラ設備を示すオブジェクトCTを配置する。次に、設備図面作成装置10は、配線設備を配置する(ステップS31)。より具体的には、CPU12は、コントローラ設備を示すオブジェクトCTと、センサ設備を示すオブジェクトSSとの間の配線経路を算出して、当該算出した配線経路である配線設備を示すオブジェクトLを配置する。一例として最短経路を算出する巡回セールスマン問題(Traveling Salesperson Problem : TSP)のアルゴリズム(局所探索アルゴリズム、焼きなまし法、遺伝的アルゴリズム等)を用いて配線経路を算出する。
【0075】
次に、設備図面作成装置10は、配置した入退出設備、センサ設備、コントローラ設備、配線設備を示すオブジェクトを出力する(ステップS10)。より具体的には、CPU12は、表示装置20において、配置した入退出設備を示すオブジェクト、センサ設備を示すオブジェクト、コントローラ設備を示すオブジェクトおよび配線設備を示すオブジェクトを建築平面図上に表示する。そして、設備図面作成装置10は、処理を終了する(エンド)。
【0076】
配線設備配置部44は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSS0~SS16と、コントローラ設備を示すオブジェクトCTとの間の配線経路である配線設備を示すオブジェクトLを自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備とコントローラ設備との間の配線経路である配線設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0077】
実施形態4の変形例2に従う設備図面作成装置10によれば、センサ設備とコントローラ設備との間の配線設備を示すオブジェクトを人手により配置する必要がない。設備図面作成装置10は、センサ設備とコントローラ設備との間の配線設備を示すオブジェクトを配置するため、簡易な方式で自動的に建築平面図上に配置することが可能である。これにより、オペレータは、設備図面の作成を容易に実行することが可能である。
【0078】
なお、センサ設備についても実施形態3で説明した方式を適用することが可能である。すなわち、系統図作成部36は、センサ設備の系統図を作成することが可能である。
【0079】
なお、上記の各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)など)、光磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。また、記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
【0080】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムや、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のミドルウェア等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パーソナルコンピュータ等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
【0081】
(付記)
上述したような実施形態は、以下のような技術思想を含む。
【0082】
ある実施形態に従う設備図面作成装置(10)は、建築平面データを取得する取得部(30)と、取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部(31)と、扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部(32)と、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを配置する入退出設備配置部(33)とを備える。入退出設備配置部33は、建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを自動で配置する。したがって、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0083】
ある局面において、部屋抽出部は、少なくとも1つ以上の扉領域を有する所定面積以上の閉空間を部屋領域として抽出する。部屋抽出部32は、部屋領域を誤認識することを防止して、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0084】
ある局面において、扉抽出部は、建築平面データに含まれる扉領域を示す図形パターンに基づいて扉領域を抽出する。扉抽出部31は、扉領域を容易に認識することが可能であり、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0085】
ある局面において、扉抽出部は、建築平面データに含まれる扉領域を示す種別毎に異なる複数種類の図形パターンに基づいて扉領域を抽出する。入退出設備配置部は、扉領域の種別に対応して入退出設備を配置する。扉抽出部31は、扉領域の種別を容易に認識することが可能であり、入退出設備配置部33は、扉領域の種別に対応して入退出設備を適切な位置に配置することが可能となる。したがって、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を適切な位置に配置した図面を作成することが可能である。
【0086】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、建築平面データにおける動線を推定する動線推定部をさらに含む。入退出設備配置部は、動線推定部の推定結果に基づいて入退出設備を配置する。入退出設備配置部33は、動線推定部の推定結果に基づいて入退出設備を適切な位置に配置することが可能となる。したがって、設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備を動線経路に合わせた利便性の高い位置に配置した図面を作成することが可能である。
【0087】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、建築平面データにおける出入口となる部屋領域を基準に入退出設備のセキュリティ情報を設定するセキュリティ設定部をさらに含む。設備図面作成装置10は、簡易な方式で入退出設備に設定するセキュリティレベルを設定することが可能である。
【0088】
ある局面において、セキュリティ設定部は、設定する入退出設備に対して、出入口となる部屋領域を基準に扉領域の個数に従ってセキュリティレベルを上昇させる。設備図面作成装置10は、扉領域の個数に従って簡易な方式で入退出設備に設定するセキュリティレベルを設定することが可能である。
【0089】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、入退出設備の系統図を生成する系統図作成部をさらに含む。設備図面作成装置10は、入退出設備を示すオブジェクトの配置により入退出設備の個数が特定されるため当該特定された個数に基づいて簡易に系統図を作成することが可能である。
【0090】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、扉領域に対応して、人の有無を検知するセンサ設備を示すオブジェクトを配置するセンサ設備配置部をさらに含む。センサ設備配置部39は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを扉領域に対応して自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0091】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、取得部で取得した建築平面データに基づいて窓領域を抽出する窓抽出部をさらに含む。センサ設備配置部は、窓領域に対応して、センサ設備を示すオブジェクトを配置する。センサ設備配置部39は、建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを窓領域に対応して自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0092】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、取得部で取得した建築平面データに基づいてセンサ設備を制御するコントローラ設備を示すオブジェクトを配置するコントローラ設備配置部をさらに含む。コントローラ設備配置部43は、建築平面図に対するコントローラ設備を示すオブジェクトCTを自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でコントローラ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0093】
ある局面において、設備図面作成装置(10)は、コントローラ設備配置部により配置されたコントローラ設備と、センサ設備配置部で配置されたセンサ設備との間を接続する配線設備を配置する配線設備配置部をさらに含む。配線設備配置部44は、コントローラ設備を示すオブジェクトCTとセンサ設備を示すオブジェクトSSとの間の配線経路である配線設備を示すオブジェクトLを自動で配置する。設備図面作成装置10は、簡易な方式でセンサ設備とコントローラ設備との間の配線経路である配線設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0094】
別の実施形態に従うと、コンピュータで実行される設備図面作成方法が提供される。この設備図面作成方法は、建築平面データを取得するステップ(S2)と、取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出するステップ(S4)と、抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出するステップ(S6)と、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置するステップ(S8)とを含む。設備図面作成方法は、建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを自動で配置する。設備図面作成方法は、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0095】
ある局面において、部屋領域を抽出するステップは、少なくとも1つ以上の扉領域を有する所定面積以上の閉空間を部屋領域として抽出するステップを含む。部屋抽出部32は、部屋領域を誤認識することを防止して、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0096】
ある局面において、扉領域を抽出するステップは、建築平面データに含まれる扉領域を示す図形パターンに基づいて扉領域を抽出するステップを含む。扉領域を容易に認識することが可能であり、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0097】
ある局面において、扉領域を抽出するステップは、建築平面データに含まれる扉領域を示す種別毎に異なる複数種類の図形パターンに基づいて扉領域を抽出する。扉領域の種別を容易に認識することが可能であり、扉領域の種別に対応して入退出設備を適切な位置に配置することが可能となる。したがって、設備図面作成方法は、簡易な方式で入退出設備を適切な位置に配置した図面を作成することが可能である。
【0098】
ある局面において、設備図面作成方法は、建築平面データにおける動線を推定するステップをさらに含む。動線の推定結果に基づいて入退出設備を適切な位置に配置することが可能となる。したがって、設備図面作成方法は、簡易な方式で入退出設備を動線経路に合わせた利便性の高い位置に配置した図面を作成することが可能である。
【0099】
ある局面において、設備図面作成方法は、建築平面データにおける出入口となる部屋領域を基準に入退出設備のセキュリティ情報を設定するステップをさらに含む。簡易な方式で入退出設備に設定するセキュリティレベルを設定することが可能である。
【0100】
ある局面において、セキュリティ情報を設定するステップは、設定する入退出設備に対して、出入口となる部屋領域を基準に扉領域の個数に従ってセキュリティレベルを上昇させるステップを含む。設備図面作成方法は、扉領域の個数に従って簡易な方式で入退出設備に設定するセキュリティレベルを設定することが可能である。
【0101】
ある局面において、設備図面作成方法は、入退出設備の系統図を生成するステップをさらに含む。設備図面作成方法は、入退出設備を示すオブジェクトの配置により入退出設備の個数が特定されるため当該特定された個数に基づいて簡易に系統図を作成することが可能である。
【0102】
ある局面において、設備図面作成方法は、扉領域に対応して、人の有無を検知するセンサ設備を示すオブジェクトを配置するステップをさらに含む。建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを扉領域に対応して自動で配置する。設備図面作成方法は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0103】
ある局面において、設備図面作成方法は、取得した建築平面データに基づいて窓領域を抽出するステップをさらに含む。建築平面図に対するセンサ設備を示すオブジェクトSSを窓領域に対応して自動で配置する。設備図面作成方法は、簡易な方式でセンサ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0104】
ある局面において、設備図面作成方法は、取得した建築平面データに基づいてセンサ設備を制御するコントローラ設備を示すオブジェクトを配置するステップをさらに含む。建築平面図に対するコントローラ設備を示すオブジェクトCTを自動で配置する。設備図面作成方法は、簡易な方式でコントローラ設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0105】
ある局面において、設備図面作成方法は、配置されたコントローラ設備と、配置されたセンサ設備との間を接続する配線設備を配置するステップをさらに含む。コントローラ設備を示すオブジェクトCTとセンサ設備を示すオブジェクトSSとの間の配線経路である配線設備を示すオブジェクトLを自動で配置する。設備図面作成方法は、簡易な方式でセンサ設備とコントローラ設備との間の配線経路である配線設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0106】
さらに別の実施形態に従うと、コンピュータで実行される設備図面作成プログラムが提供される。この設備図面作成プログラムは、コンピュータに、建築平面データを取得する取得部(30)と、取得部で取得した建築平面データに基づく建築平面図の扉領域を抽出する扉抽出部(31)と、扉抽出部で抽出された扉領域に基づいて建築平面図の部屋領域を抽出する部屋抽出部(32)と、部屋領域に設けられた扉領域に対応して建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトを配置する入退出設備配置部(33)とを含む、機能を実現させる。入退出設備配置部33は、建築平面図に対する入退出設備を示すオブジェクトSCを自動で配置する。したがって、設備図面作成プログラムは、簡易な方式で入退出設備を配置した図面を作成することが可能である。
【0107】
今回開示された実施形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0108】
1 設備図面作成システム、2 サーバ、10 設備図面作成装置、14 HDD、16 メモリ、18 入力装置、20 表示装置、30 取得部、31 扉抽出部、32 部屋抽出部、33 入退出設備配置部、36 系統図作成部、37 動線推定部、38 セキュリティ設定部、39 センサ設備配置部、40 出力部、41 窓抽出部、42 隣接部屋テーブル生成部、43 コントローラ設備配置部、44 配線設備配置部、144 隣接部屋テーブル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22