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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】セラピーデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
A61H1/02 N
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022507384
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-13
(86)【国際出願番号】 EP2020071736
(87)【国際公開番号】W WO2021023676
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2023-07-24
(31)【優先権主張番号】00993/19
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】522047262
【氏名又は名称】ユー-サーナ メディカル アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ファンフシリング, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ベッファ, マルコ
(72)【発明者】
【氏名】トーマン, ユルク
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0243154(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体の部分、特に、患者の足の親指を治療するためのセラピーデバイス(1)であって、
前記体の部分に近い、前記患者の体の一部位を受容するための表面(21L、21R)を持つベースボディ(2)と、
前記体の部分を受容するための支持面(321)を有する可動セグメント(3)と、
前記可動セグメント(3)を、前記ベースボディ(2)に対して往復枢動させるためのドライブユニット(5)と、
を含む、セラピーデバイス(1)であって、
前記ドライブユニット(5)は、前記可動セグメント(3)に固定されており、前記ベースボディ(2)に対して、前記可動セグメント(3)と共に往復枢動可能であることを特徴とする、セラピーデバイス(1)。
【請求項2】
前記可動セグメント(3)を、前記ベースボディ(2)に取り外し可能に接続するよう構成されている取付構造(33、241L、241R)をさらに含む、請求項1に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項3】
前記ベースボディ(2)は、前記取付構造(33、241L、241R)の軸ソケット(241L、241R)を含み、
前記可動セグメント(3)は、前記軸ソケット(241L、241R)に取り外し可能に取付可能な、前記取付構造(33、241L、241R)の回転軸エレメント(33)を含
請求項2に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項4】
前記ドライブユニット(5)は前記可動セグメント(3)を、前記回転軸エレメント(33)を中心に往復枢動させるよう構成されている、
請求項3に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項5】
前記ドライブユニット(5)と前記可動セグメント(3)とは、第1の部分として具現化されており、
前記ベースボディ(2)は、第2の部分として具現化されている、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項6】
電力を前記ドライブユニット(5)に供給するためのエネルギストレージ(4)をさらに含み、
前記エネルギストレージ(4)は、前記ベースボディ(2)に統合されている、
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項7】
前記ドライブユニット(5)は、サーボモータ(52)を含む、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項8】
前記ベースボディ(2)は、前記体の部分に近い前記患者の前記体の前記一部位が前記ベースボディ(2)の前記表面(21L、21R)において受容されているときに、当該体の部分に近い前記患者の前記体の前記一部位を前記ベースボディ(2)に固定するよう構成されている固定構造(22)を含む、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項9】
前記固定構造(22)は、ヒールバンドとインステップバンドとを有する、請求項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項10】
前記インステップバンドは、前記ベースボディ(2)の2つの側における2つの接続スポットにて接続されており、前記ベースボディ(2)の前記表面(21L、21R)にわたって延在し、
前記2つの接続スポットの間の距離は、調整可能である、請求項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項11】
前記可動セグメント(3)は、前記体の部分が前記支持面(321)において受容されているときに、前記体の部分を前記可動セグメント(3)に固定するよう構成されているさらなる固定構造(322)を含む、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項12】
前記可動セグメント(3)と前記ドライブユニット(5)とは、前記可動セグメント(3)を最大で約50°まで水平面から下向きに枢動させ、前記可動セグメント(3)を最大で約30°まで上向きに枢動させるよう構成されている、請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項13】
前記可動セグメント(3)に接続されており、前記可動セグメント(3)の運動の程度と速度とを制御するよう構成されているコントローラをさらに含む、請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項14】
前記コントローラは、複数の予め定められているセラピープログラムの1つを選択するよう構成されており、
前記セラピープログラムのそれぞれは、前記可動セグメント(3)の運動の程度と速度との特定の組み合わせを有する、請求項1に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項15】
前記コントローラは、前記可動セグメント(3)に磁気的に接続されている、請求項1又は請求項1に記載のセラピーデバイス(1)。
【請求項16】
前記可動セグメント(3)は、傾斜エレメント(31)と滑走エレメント(32)とを含み、
前記ドライブユニット(5)は、前記傾斜エレメント(31)に固定されており、
前記傾斜エレメント(31)は、当該傾斜エレメント(31)が前記ドライブユニット(5)により前記ベースボディ(2)に対して前後に枢動可能であるように、前記ベースボディ(2)に接続され又は前記ベースボディ(2)に接続可能であり、
前記滑走エレメント(32)は、前記支持面(321)を含み、
前記滑走エレメント(32)は、前記傾斜エレメント(31)に可動的に取付されている、請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のセラピーデバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項1のプリアンブルに係るセラピーデバイスに関する。治療する体の部分に近い、患者の体の一部位を受容するための表面を持つベースボディと、その体の部分を受容するための支持面を有する可動セグメントと、可動セグメントを、ベースボディに対して往復枢動させるためのドライブユニットと、を含むそのようなセラピーデバイスは、その体の部分を治療するために使用することができる。その体の部分は特に、患者の足の親指とすることができる。
【背景技術】
【0002】
様々な理由のために体の部分を治療するために、又は、これらにトレーニングを施すために、それによって体の部分を自動的に可動化できるデバイスが知られている。例えば、この種の可動化は、関節により接続されている体の部分の術後の治療において、又は、変形性関節症の治療などの、他の健康回復に効果的な治療において、重要となり得る。そのような治療において、関連する関節を、できるだけ大きな角度、又は、適した角度のどちらかを通して動かし、その体の部分を処置することが重要である。
【0003】
より具体的には、足の親指の治療において、足の親指(第一趾)を、足又は足の他の部分に対して動かす又は枢動させるセラピーデバイスが使用されている。そのようなセラピーデバイスの目的は、足の親指又は体の部分を、よく制御された程度まで、よく制御された速度にて、自動的に、かつ、優しく可動化させることである。これにより、可動化の特質と程度とが通常、治療が進展するとともに調整される。
【0004】
このコンテキストにおいて、US2018/0243154A1は、単一のピースのベースプレートと、治療する体の部分に対する支持面を持つ可動セグメントと、可動セグメントを、ベースプレートに対して往復枢動させるためのドライブと、を有するセラピーデバイスを開示する。ベースプレートは、ドライブユニットを収める。これはさらに、左側の面と右側の面とを有し、セラピーデバイスを、左右の体の部分を治療するために使用することができるようにしている。特に、左側の使用と右側の使用とを変更するために、可動セグメントがベースプレートから切り離され、ベースプレートが裏返され、可動セグメントが、反対向きに、ベースプレートに再度接続される。
【0005】
しかし、そのようなセラピーデバイスは、体の部分の左側と右側とに使用することができるため、高い効率を提供することを可能にするものの、左側の面と、同時に、右側の面と、を持つベースプレートを設計することは、比較的煩わしいものとなり得る。また、可動セグメントを接続することと、これを切り離すことと、は、比較的シンプルなドライブの使用を妨げ得る。例えば、セラピーデバイスを、非対称に往復枢動する可動セグメントに適用しなければならない場合、左側の使用と右側の使用とを変える際に、ドライブを再構成しなければならない。また、可動セグメントをドライブに、2つの異なる位置にて接続することは通常、比較的高度なドライブ設計を必要とし、これは通常、比較的複雑なメカニクスに関わる。さらに、ベースプレートはドライブを含ため、これは、例えば、サイズを調整するためや、衛生目的などのために、効率的に交換することができない。
【0006】
したがって、本発明の目的は、体の部分を、可動化を用いて、効果的で、扱いやすく、柔軟に治療することを可能にするセラピーデバイスを提供することである。
【発明の概要】
【0007】
本発明によると、この要望は、独立請求項1の特徴により画定されるセラピーデバイスにより解決する。好ましい実施形態は、従属請求項が対象とするものである。
【0008】
特に、本発明は、体の部分、特に、患者の足の親指を治療するためのセラピーデバイスを取り上げる。セラピーデバイスは、体の部分に近い、患者の体の一部位を受容するための表面を持つベースボディと、その体の部分を受容するための支持面を有する可動セグメントと、可動セグメントを、ベースボディに対して往復枢動させるためのドライブユニットと、を含む。ドライブユニットは、可動セグメントに固定されており、ベースボディに対して、可動セグメントと共に往復枢動可能である。
【0009】
セラピーデバイスは好ましくは、持ち運びが可能なセラピーデバイスである。持ち運びが可能であることにより、セラピーデバイスは、特に便利な操作と取り扱いとを可能にする。また、セラピーデバイスの配送又は供給を、比較的シンプルで効率的にすることができる。
【0010】
本発明のコンテキストにおいて、「体の部分(body part)」という用語は、狭い意味において、体の部分、又は、その一部位を指すことができる。この種の体の部分は例えば、足の指、手の指、手、腕、又は、1つ又はそれ以上の指の骨などの、それらの一部であってよい。この用語は特に、セラピーデバイスを用いて全体的に動かし、これにより治療する体の単位を意味することができる。特に、「体の部分」という用語は特に、足の親指又は第一趾に関することができる。
【0011】
さらに、体の部分は、四肢又は手足の一部とすることができる。この場合では、四肢は、筋肉により動かされる、通常は、腕や脚などの一組のそれぞれである、体から飛び出している部分と理解される。四肢は、複数の体の部位及び/又は体の部分からなることができる。
【0012】
本発明のコンテキストにおいて、「体の部分に近い、体の一部位(portion of the body adjacent to the body part)」という用語は特に、治療する体の部分を含む、又は、これに接合する、体の一部又はセクションを指すことができる。そのような部位は、1つの四肢に属することができる。例えば、体の部位は、その体の部分が足の指であれば、足とすることができる。これはまた、体の部分が手であれば、前腕とすることができる。又は、これは、体の部分が指であれば、手とすることができる。
【0013】
「受容する(receiving)」という用語は、ベースボディの表面と、可動セグメントの支持面と、のそれぞれに関連して、体の部位又は体の部分を収容する、又は、これを配置することに関することができる。例えば、体の部分として、足の親指を受容することは、足の親指を、可動セグメントの支持面上に配置し、後者が足の親指の下側と接触するようにすることにより具現化することができる。
【0014】
可動セグメントの枢動可能な運動に関して、「往復(back and forth)」という用語は、2つの反対向きの方向、つまり、時計方向と反時計方向とに倒すこと又は傾けることを指すことができる。この用語は具体的に、上下の枢動運動などを含むことができる。したがって、可動セグメントは、本質的に水平な位置から始まり、交互に、上向きに傾けられて(往)、下向きに傾けられる(複)ことにより、枢動可能に動かすことができる。
【0015】
セラピーデバイスのベースボディは、プレート状のフォーメーションとすることができる。特に、体の部分が足の親指又は他の足の指の場合、ベースボディは、プレート状のソールのように成形することができる。ベースボディは、体の左部位又は体の右部位のどちらかを受容するよう構成されている1つの単一の表面、又は、1つが、体の左部位を受容するよう構成されており、他の1つが、体の右部位を受容するよう構成されている、2つの別々の表面を備えることができる。例えば、ベースボディがソールの形状を有している場合、これは、左足又は右足を受容するために適する方に変えることができるよう、裏返すことができる。
【0016】
「~に固定されている(fixed to)」という用語は、ドライブユニットと可動セグメントとに関連して、1つのピース又は単一のピースを形成するように接続されていることに関する。特に、共に固定されている場合、ドライブユニットと可動セグメントとは、可動セグメントをベースボディに対して枢動させると、共同で動く。これにより、ドライブユニットは、可動セグメントに取付することができる。好適には、ドライブユニットは、少なくとも部分的に、可動セグメントに組み入れられている、又は、これと統合されている。
【0017】
可動セグメントに固定されているドライブユニットに関連して、「1つのピース(one piece)」又は「単一のピース(single-piece)」という用語は、単一の部分の設計、又は、複数の、相互に接続されている部分の設計を指すことができる。したがって、これらの用語はまた、各種の部分が、例えば、接着剤、リベット、フォームフィットエレメント、及び/又はスクリュにより、固定されて相互に接続されている実施形態をカバーできる。したがって、可動セグメントに固定されているドライブユニットは特に、全体として扱うユニットを形成できる。
【0018】
ドライブユニットを可動セグメントに固定することにより、これらの2つのコンポーネントは、単一のユニットを形成する。これは、共に取り扱うことができる、又は、共に動かすことができる。これは、ベースボディに統合されるいずれのドライブ又は同様のコンポーネントを除外することを可能にする。このようにして、ベースボディは、比較的シンプルに具現化することができる。これにより、これは、所望するのであれば、別のベースボディと、又は、新たなベースボディと経済的に交換することができる。さらに、ドライブユニットを可動セグメントに含ませることにより、ドライブユニットの構造を、比較的シンプルにすることができる。なぜなら、セラピーデバイスの左側構成又は右側構成に依存して、異なる運動を誘発させる必要がないからである。単一のユニットは、左側と右側とのアプリケーション又は使用を両立することができる。物流の視点からも、そのような単一のユニットは、有益なものとすることができる。なぜなら、セラピーデバイスをすべての可能な構成において供給するために提供する必要がある部品数が、2つのみなど、少ないからである。したがって、本発明に係るセラピーデバイスは、体の部分を、可動化を用いて、効果的で、扱いやすく、柔軟に治療することを可能にする。
【0019】
好ましくは、セラピーデバイスは、可動セグメントを、ベースボディに取り外し可能に接続するよう構成されている取付構造をさらに含む。「接続(connect)」という用語は、このコンテキストにおいて使用されるように、可動セグメントをベースボディに取付又は接続することに関する。特に、接続されている場合、可動セグメントは、ベースボディにて保持されており、可動セグメントが、ベースボディに対して枢動可能になっている。取り外し可能に接続されることにより、可動セグメントはまた、ベースボディから取り外すことができる。特に、取付構造は、可動セグメントの、繰り返してのベースボディへの接続と、ここからの取り外しと、を可能にし得る。このようにして、取付構造は、可動セグメントを、ドライブユニットと共に、ベースボディから便利に分離し、それらを、同じ又は別のベースボディに再取付することを可能にする。
【0020】
これにより、ベースボディは好ましくは、取付構造の軸ソケットを含み、可動セグメントは、軸ソケットに取り外し可能に取付可能な、取付構造の回転軸エレメントを含む。特に、取付及び取り外しのために、回転軸エレメントは、軸ソケットに差し込み、ここから引き抜くことができる。回転軸エレメントは、ロッド又はスティックとして、又は、回転対称若しくは円筒状に具現化することができる。回転軸エレメントと軸ソケットとは、回転軸エレメントを、軸ソケットにスナップインすることができる、ラッチ状の、かみ合い又はスナップイン構造を備えることができる。ドライブユニットは好ましくは、可動セグメントを、回転軸エレメントを中心に往復枢動させるよう構成されている。そのような回転軸エレメントと軸ソケットとは、可動セグメントの、ベースボディへの便利な取付と、ここからの便利な取り外しと、を可能にする。さらに、ドライブユニットは、可動セグメントを効率的に枢動させることができる。
【0021】
好ましくは、ドライブユニットと可動セグメントとは、第1の部分として具現化されており、ベースボディは、第2の部分として具現化されている。そのような2つの部分の構造は、セラピーデバイスの特に効率的な取り扱いと操作とを可能にする。
【0022】
好ましくは、セラピーデバイスは、電力をドライブユニットに供給するためのエネルギストレージをさらに含む。エネルギストレージは、ベースボディに統合されている。エネルギストレージは特に、バッテリ又はバッテリパックとすることができる。そのような統合されたエネルギストレージは、セラピーデバイスを、持ち運びが可能なデバイスとして効率的に具現化することを可能にする。これは、セラピーデバイスの使用と操作とにおける高い柔軟性を提供する。
【0023】
好ましくは、ドライブユニットは、サーボモータを含む。そのようなサーボモータは、要求されるメンテナンスの頻度が比較的低い、長持ちするドライブユニットを経済的に提供することを可能にする。
【0024】
好ましくは、ベースボディは、上記体の部分に近い患者の体の一部位がベースボディの表面において受容されているときに、当該体の部分に近い患者の体の一部位をベースボディに固定するよう構成されている固定構造を含む。そのような固定構造は、体の部位を適切な位置に固定することを可能にする。このようにして、セラピー運動の正確さを確かにすることができる。
【0025】
これにより、固定構造は好ましくは、ヒールバンドとインステップバンドとを有する。好適には、これらのバンドは双方とも、長さを調整可能である。「バンド(band)」という用語は、ここで使用するように、狭い意味においてバンドに関し、同様に、ロープ、コード、靭帯、ストラップ、ブレース、又は同様のエレメントに関することができる。そのようなバンドは、体の部位としての足の、安全で便利な固定の位置決めを可能にする。
【0026】
これにより、インステップバンドは好ましくは、ベースボディの2つの側における2つの接続スポットにて接続されており、ベースボディの表面にわたって延在する。2つの接続スポットの間の距離は、調整可能である。そのような構成は、ベースボディを、患者の特定の必要性に適合させることを可能にする。
【0027】
好ましくは、可動セグメントは、上記体の部分が支持面において受容されているときに、当該体の部分を可動セグメントに固定するよう構成されているさらなる固定構造を含む。そのような構成は、体の部分の、可動セグメントを共にしての正しい運動を確かにすることを可能にする。
【0028】
好ましくは、可動セグメントとドライブユニットとは、可動セグメントを最大で約50°まで水平面から下向きに枢動させ、可動セグメントを最大で約30°まで上向きに枢動させるよう構成されている。そのような運動の範囲は、足の指又は足の親指の特に効率的な治療を可能にすることができる。
【0029】
好ましくは、セラピーデバイスは、可動セグメントに接続されており、可動セグメントの運動の程度と速度とを制御するよう構成されているコントローラをさらに含む。これにより、コントローラは好ましくは、複数の予め定められているセラピープログラムの1つを選択するよう構成されている。セラピープログラムのそれぞれは、可動セグメントの運動の程度と速度との特定の組み合わせを有する。コントローラは好ましくは、可動セグメントに磁気的に接続されている。
【0030】
好ましくは、可動セグメントは、傾斜エレメントと、滑走エレメントと、を含む。ドライブユニットは、傾斜エレメントに固定されている。傾斜エレメントは、当該傾斜エレメントがドライブユニットによりベースボディに対して往復枢動可能であるように、ベースボディに接続され又は接続可能である。滑走エレメントは、支持面を含む。滑走エレメントは、傾斜エレメントに可動的に取付されている。特に、滑走エレメントは、傾斜エレメントに対して可動的とすることができ、傾斜エレメントに対して、可動セグメントのベースボディに対する往復運動の回転軸に本質的に直交する方向に変位させることができる。傾斜エレメントに対して可動的とするために、滑走エレメントは、傾斜エレメント又は滑走エレメントのいずれかにて具現化されるレールを介して取付することができる。また、これは、ロール又はボールなどを介して取付することができる。
【0031】
滑走エレメントを用いて、可動セグメントの回転軸を、治療する体の部分の解剖軸からオフセットさせ得ることを達成することができる。特に、このオフセットは、体の部分を、傾斜エレメントに対してシフトさせてよい。このようにして、体の部分を、自然に動かすことができる。これは、セラピーの質を上げ得る。
【0032】
本発明に係るセラピーデバイスを、例示的な実施形態を用いて、添付の図面を参照して、以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明に係るセラピーデバイスの実施形態の平面図を示す。
図2図1のセラピーデバイスの側面図を示す。
図3図1のセラピーデバイスの前面図を示す。
図4図1のセラピーデバイスのいくつかのコンポーネントの斜視図を示す。
図5図4の拡大詳細Aを示す。
図6図1のセラピーデバイスのドライブユニットを含む運動セグメントの側面図を示す。
図7図6の線E-Eに沿う図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下の説明では、利便性を理由として特定の用語を使用するが、これらは本発明を制限することを意図しない。「右(right)」、「左(left)」、「上(up)」、「下(down)」、「下(under)」、及び「上(above)」という用語はそれぞれ、図における方向を指す。用語としては、明確に説明する用語、それらの派生語、及び、同様の意味を持つ用語が含まれる。また、「下(beneath)」、「下(below)」、「下(lower)」、「上(above)」、「上(upper)」、「近い(proximal)」、「遠い(distal)」などの空間的に相対的な用語が使用され、図に示すような、1つの要素又は特徴の、別の要素又は特徴との関係を説明する場合がある。これらの空間的に相対的な用語は、図面に示す位置及び向きに加えて、使用中又は作動中の各デバイスの異なる位置及び向きを含むことを意図する。例えば、図面内のデバイスの上下が逆になっている場合、他の要素又は特徴の「下(below)」又は「下(beneath)」と説明されている要素は、その他の要素又は特徴の「上(above)」又は「上(over)」となる。したがって、「下(below)」という例示的な用語は、上(above)及び下(below)の位置及び向きの双方を含み得る。各デバイスは、他に(90度回転されて、又は、他の向きに)向けられてよく、ここで使用する空間的に相対的な記述子によりしたがって解釈されてよい。同様に、種々の軸に沿う動き、及び、それらを中心とする動きの説明は、種々の特別なデバイスの位置及び向きを含む。
【0035】
種々の態様及び理解を助けるための実施形態の図面及び説明において繰り返しを回避するため、多くの特徴が、多くの態様及び実施形態に共通することが理解されるべきである。説明又は図面からの、ある態様の省略は、その態様が、その態様を組み込む実施形態から欠落していることを暗示しない。その代わりに、その態様は、明確にするためや、冗長な説明を回避するために省略されてよい。このコンテキストにおいて、以下は、本明細書の他の部分にも言える:図面を明確にするために、図面が、本明細書の直接関連する部分に説明されていない参照符号を含む場合、それは、以前又は以降の説明セクションに付託される。さらに、明快さのために、図面において、ある部分のすべての特徴に参照符号が提供されていない場合、それは、同じ部分を示す他の図面に付託される。2つ又はそれ以上の図面内の同じ番号は、同じ又は同様のエレメントを表す。
【0036】
図1は、患者の足の親指を治療するための、本発明に係るセラピーデバイス1の実施形態における図を示す。セラピーデバイス1は、2つの部分のアセンブリとして具現化される。これは、ベースボディ2と、可動セグメント3と、を含む。ベースボディ2は、治療する体の部分、つまり、足の親指に近い、患者の体の部位として、右足を受容するための右足面21Rを有する。より具体的には、上から見ると、ベースボディ2は、右の靴のソールと同様の形状を有する。ここでは、リセスが、足の親指のエリアに提供されている。
【0037】
ベースボディ2は、右足面21Rにおいて患者の右足を固定するために配置されている固定構造22を備える。固定構造は、2つのヒールバンドホルダ222と、2つのインステップバンドホルダ221と、を有する。第1のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221とは、ベースボディ2の1つの側に置かれている。この付近に、患者の右足の母指球が置かれる。第2のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221とは、第1のペアとは反対側の、ベースボディ2の1つの側に置かれる。2つのヒールバンドホルダ222は、長さを調整可能なヒールバンド(図示せず)により接続される。2つのインステップバンドホルダ221は、長さを調整可能なインステップバンド(図示せず)により接続される。
【0038】
ベースボディ2のリセスにおいて、可動セグメント3が配置されている。以下により詳細に説明するように、これは、ベースボディ2に枢動可能に接続される取付構造の回転軸エレメント33を含む。可動セグメント3は、傾斜エレメント31と、滑走エレメント32と、を含む。滑走エレメント32は、傾斜エレメント31の上面上の、傾斜エレメント31の縦方向のレール溝311に配置されている。滑走エレメント32は、支持面321と、さらなる固定構造の足の指バンド322と、を有する。長さを調整可能な足の指バンド322を用いて、患者の足の親指は、滑走エレメント32の支持面321に安全に固定することができる。
【0039】
ベースボディ2はさらに、足の指を分ける壁23を備える。足の指を分ける壁23は、可動セグメント3に隣り合って、これに沿って延在する。これは、可動セグメント3上に置かれた足の親指を、ベースボディ2の右足面21R上に置かれた他の足の指から分け隔てる。さらに、これは、セラピーデバイス1上に置かれた際の足の前方への運動を制限することにより、患者の足を正確に置くことを可能にする。
【0040】
図2は、セラピーデバイス1の左側を示す。これにより、回転軸エレメント33が、可動セグメント3の傾斜エレメント31に、スクリュを用いて取付されていることを見ることができる。さらに、傾斜部材31の内側に、ドライブベルト51を有するドライブ5が配置されていることが描かれている。
【0041】
これらの図では、セラピーデバイス1が、ゼロ位置又は開始位置にあることが示されている。図2に最もよく見ることができるように、ゼロ位置では、可動セグメント3は水平となっており、足の親指を、支持面321上に、曲がっていない状態、又は、真っ直ぐな状態にて置くことができるようになっている。
【0042】
右側の面21Rに加えて、ベースボディ2は、左側の面21Lを有する。図2では、右側の面21Rは、ベースボディ2の上面であり、左側の面21Lは、その底側である。図2に見ることができる右足構成から左足構成に変えるために、ベースボディ2は180°裏返され、左側の面21Lが上面を形成し、右側の面21Rが底面を形成するようにする。これで、ベースボディ2は、患者の左足を左側の面21L上に受容するための準備が整う。
【0043】
第2のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221とは、第1のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221との上に垂直に延在する。さらに、足の指を分ける壁23が、可動セグメント3の上に垂直に突き出る。
【0044】
図3は、セラピーデバイス1の前面を示す。これにより、第2のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221とが、インステップバンドスライダ223に取付されていることを見ることができる。スライダ223は、右側の面21Rに対して横方向に動かすことができる。このようにして、セラピーデバイス1は、患者の足の幅に適合させることができる。
【0045】
図3に見ることができるように、可動セグメント3の傾斜エレメント31のレール溝311は、上向きにテーパ状となっており、これがアンダーカットを形成するようになっている。滑走エレメント32は、その底に形成されたレールバー323を有する。レールバー323は、レール溝311の形状に対応して形成されている。特に、レール溝311に接続されているレールバー323のみが、滑走エレメント32を、傾斜エレメント31に対して1つの単一の方向に動かすことを可能にする。より具体的には、レール溝311にかみ合うレールバー323により、滑走エレメント32は、傾斜エレメント31に取付されており、滑走エレメント32が、傾斜エレメント31に沿って、セラピーデバイス1の前向き方向と後ろ向き方向との、真っ直ぐにのみ動くことができるようになっている。特に、滑走エレメント32は、傾斜エレメント31に対して、ベースボディ2に対する可動セグメント3の往復運動の回転軸に直交する方向に変位させることができる。この回転軸は、回転軸エレメント33により画定される。
【0046】
足の指バンド322は、2つの部位を含む。これらは、可変的に互いに接続することができる。足の指バンド322の2つの部位のそれぞれは、滑走エレメント32の支持面321に、一端にて接続されている。それらの他の端に向かって、足の指バンド322の部位はそれぞれ、フックとループとを用いたファスナを備える。このようにして、足の指バンド322は、支持面321上に配置された特定の足の親指の寸法に合うよう、長さを調整することができる。
【0047】
図4では、セラピーデバイス1は部分的に取り外されており、セラピーデバイス1のエネルギストレージ4が見えるようになっている。エネルギストレージ4は、バッテリパック41と、充電ケーブル42と、を含む。バッテリパック41は、ベースボディ2の内側に配置されており、セラピーデバイス1を組み立てた状態では、それは見えないようになっている。充電ケーブル42は、ベースボディ2のヒール部位にて、取り外し可能に接続されており、これはここから、バッテリパック41に、ケーブル(図4に図示せず)を介して接続されている。使用時には、バッテリパック41は、充電ケーブル42を介して充電することができる。バッテリパック41の充電後、充電ケーブル42は取り外すことができ、セラピーデバイス1の持ち運びが好適に可能になっている。
【0048】
ベースボディ2の内部には、ソケット部材24がさらに配置されている。回転軸エレメント33はソケット部材24に取付されており、可動セグメント3がベースボディ2にて保持されるようになっている。
【0049】
より具体的には、図5に最もよく見ることができるように、回転軸エレメント33は一般的に、ロッド形状である。ソケット部材24は、上右側の軸ソケット241Rと、下左側の軸ソケット241Lと、を備える垂直カラム242を含む。軸ソケット241R、241Lは、円環状のスプリングを備え、回転軸エレメント33は、周方向のラッチングノッチを備える。回転軸エレメント33が、軸ソケット241R、241Lの1つに動かされると、各円環状のスプリングがラッチングノッチにスナップインし、これにより、回転軸エレメント33がソケット部材24に固定される。
【0050】
破線が示すように、可動セグメント3の傾斜エレメント31の内側には、ドライブユニット5が配置されている。ドライブユニット5は、サーボモータ52と、ドライブベルト51と、ベルトドライブホイール53と、を含む。サーボモータ52は、ドライブホイール53に、ドライブベルト51を介して接続されている。ドライブホイール53は、回転軸エレメント33に固定して取付されている。したがって、サーボモータ52は、作動すると、回転軸エレメント33を、ドライブベルト51とドライブホイール52とを介して回転させる。特に、サーボモータ52は、作動すると、回転軸エレメントを往復枢動させるよう構成されている。このようにして、可動セグメント3は、サーボモータ52が作動すると、上向き及び下向きに傾けることができる。サーボモータ52は、バッテリパック41から、ケーブル(図5に図示せず)を介して電力が供給される。
【0051】
図6及び図7は、ドライブユニット5を含む可動セグメント3の傾斜エレメント31をより詳細に示す。特に、傾斜エレメント31のカバーが取り外されており、その内部、とりわけ、ドライブユニット5のコンポーネントがそれぞれ見えるようになっている。これにより、サーボモータ52が、サーボドライブホイール58に接続されていることを見ることができる。ドライブベルト51は、サーボドライブホイール58とベルトドライブホイール53との間を閉ループ状に広がっている。サーボモータ52が作動すると、サーボドライブホイール58が回転する。これは、ドライブベルト51を動かす。これは続いて、ベルトドライブホイール53を同様に回転させるようになる。ベルトドライブホイール53は軸エレメント33に接続されているため、ベルトドライブホイール53の回転は同時に、軸エレメント33を、その縦方向軸を中心に回転させる。
【0052】
軸エレメント33上には、リング状の磁石54と、リング状のドライブスリーブ55と、リング状のドライブスリーブ/磁石エンコーダ56と、が、それらが軸エレメント33と共に回転するよう取付されている。磁石54とサーボモータ52との間には、磁石エンコーダ回路57が、磁石54の近くに置かれている。
【0053】
セラピーデバイス1の使用時には、ここに示すその構成において、患者の右足がセラピーデバイス1上に置かれて、右足の親指が、可動セグメント3の支持面321上にあり、右足の他の部分が、ベースボディ2の右側の面21R上にあるようになる。足は、ヒールバンドとインステップバンドとを用いて固定される。ヒールバンドを締め付けることにより、足が正しく縦方向に置かれていること、つまり、足の指を分ける壁23が、足の親指と、長い足の指と、の間で、足に当たることを確かにすることができる。インステップバンドを締め付けることにより、第2のペアのヒールバンドホルダ222とインステップバンドホルダ221とが、正しく横方向に置かれるまで、スライダ223が横方向に動く。足の親指が続いて、可動セグメントに、足の指バンド322により固定される。これで、足はセラピーデバイス1上に正確に置かれ、足の親指の治療を受ける準備が整う。
【0054】
足の親指を治療するために、ドライブユニット5が起動され、可動セグメント3が、ベースボディ2に対して往復枢動するようになる。これにより、ドライブユニット5自体が、可動セグメント3と共に共同で動く。また、滑走エレメント32は、上述するように、傾斜エレメント31に対して可動的であるため、可動セグメントの回転軸が、足の親指の解剖軸からオフセットすることを補うことができる。このようにして、足の親指を、自然に動かすことができる。これは、セラピーの質を上げる。
【0055】
磁石54と、ドライブスリーブ55と、ドライブスリーブ/磁石エンコーダ56と、磁石エンコーダ回路57と、を用いて、傾斜エレメント31の傾斜角度が精度高く決定可能となり、各回転位置が制御可能となる。このようにして、可動セグメント31を、予め定められている運動にしたがって、精度高く作動させることができ、そのような運動をモニタすることができる。
【0056】
セラピーデバイス1を準備し、左足を治療するための準備を整えるために、可動セグメント3は、ベースボディ2から、回転軸エレメント33を、右側の軸ソケット241Rから引き抜くことにより、取り外される。回転軸エレメント33は続いて、可動セグメント3に反対向きに再取付され、それが、可動セグメント3とは反対向きの方向に延在するようにされる。ベースボディ2が裏返され、左側の面21Lが上面となり、右側の面が底となるようにされる。可動セグメント3が続いて、ベースボディ2に、回転軸エレメント33が左側の軸ソケット242Lに差し込まれることにより、再取付される。
【0057】
本発明の各態様及び各実施形態を示す本明細書及び添付の図面は、保護される発明を定義する特許請求の範囲を制限するものと理解するべきではない。換言すると、本発明を、図面及び先述の明細書において詳細に提示して説明したが、そのような図示及び説明は、理解を助けるためのもの、又は、例示的なものとみなし、なんら制限するものではない。種々の機械的、組成的、構造的、電気的、及び作動上の変更が、本明細書及び特許請求の範囲の精神と範囲を逸脱しない範囲において行われてよい。いくつかの例では、既知の回路、構造、及び技術は、本発明を不明瞭にしないために、詳細には示していない。したがって、当業者による、以下の特許請求の範囲の範囲と精神内における変更及び改変が行われてよいことが理解されるべきである。特に、本発明は、上述及び後述する実施形態とは異なる特徴をいずれに組み合わせた、さらなる実施形態を網羅する。
【0058】
本開示はまた、図面に個別に示す、すべてのさらなる特徴をも網羅する。それらは、上述又は後述する説明には記述していないものもある。また、図面及び明細書に説明した実施形態の単一の代替形態、及び、それらの特徴の単一の代替形態は、本発明の対象、又は、開示する対象から免責できる。本開示は、特許請求の範囲、又は、例示的な実施形態において定義する特徴をなす対象、同様に、当該特徴を含む対象を含む。
【0059】
さらに、特許請求の範囲では、「含む(comprising)」という用語は、他の要素又はステップを排除しない。不定冠詞「a」又は「an」は、複数を排除しない。単一のユニット又はステップは、特許請求の範囲に列挙するいくつかの特徴の機能を満たす場合がある。特定の測定値が、相互に異なる独立請求項において引用されているという単なる事実は、それらの測定値の組み合わせを、好適に使用することができないということを示さない。「本質的に(essentially)」、「約(about)」、「概ね(approximately)」などという用語はまた、属性又は値に関連して、特に、その正確な属性、又は、その正確な値をそれぞれ画定する。「約(about)」という用語は、所与の数値又は範囲のコンテキストにおいて、その所与の値又は範囲の20%以内、10%以内、5%以内、又は2%以内などの値又は範囲を指す。接合された、又は、接続されたものとして説明するコンポーネントは、電気的又は機械的に直接接合されたものであってよいし、若しくは、1つ又はそれ以上の中間コンポーネントを介して間接的に接合されたものであってよい。特許請求の範囲に記載のいずれの参照符号は、本発明の範囲を制限するものと理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7