(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】情報処理方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20240719BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/231
(21)【出願番号】P 2022523644
(86)(22)【出願日】2019-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2019114800
(87)【国際公開番号】W WO2021081917
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】ヘ チュアンフェン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0215790(US,A1)
【文献】国際公開第2020/200096(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Initial access and mobility procedures for NR unlicensed,3GPP TSG RAN WG1#98 R1-1909246,フランス,3GPP,2019年08月17日
【文献】vivo,Remaining issues on multi-TRP/Panel transmission,3GPP TSG RAN WG1#98 R1-1908166,フランス,3GPP,2019年08月17日
【文献】LG Electronics,Initial access and mobility for NR-U,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910820,フランス,3GPP,2019年10月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置(1300)によって、ネットワーク装置(1400)から送信された位置指示情報を受信すること(S701)を含み、前記位置指示情
報は、
複数のビットを含み、前記複数のビットの一部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、又は前記複数のビットの全部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、前記第1のセットは、複数の同期信号ブロック(SSB)位置インデックスを含
み、前記位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示
し、ビットマップである、情報処理方法。
【請求項2】
前記位置指示情報のビット数は、固定されている数である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1より大きく、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションであり、
前記ビットと前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスとの間の関係は、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、前記結果は、前記ビットと対応する関係を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記結果を決定する方法は、
前記SSB位置インデックスの下位3ビットによって、前記規定値の余りを取得することと、
前記SSB位置インデックスに対応する物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)の復調基準信号(DMRS)シーケンスインデックスによって、前記規定値の余りを取得することと、を含み、
前記規定値は、前記端末装置(1300)によって事前定義されるか、又は前記ネットワーク装置(1400)によって示される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1であり、前記ビットは、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク装置(1400)によって、位置指示情報を端末装置(1300)に送信すること(S700)を含み、前記位置指示情
報は、
複数のビットを含み、前記複数のビットの一部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、又は前記複数のビットの全部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、前記第1のセットは、複数の同期信号ブロック(SSB)位置インデックスを含む第1のセットを表し、前記位置指示情報は、前記端末装置(1300)の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示
し、ビットマップである、情報処理方法。
【請求項7】
前記位置指示情報のビット数は、固定されている数である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1より大きく、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションであり、
前記ビットと前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスとの間の関係は、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、前記結果は、前記ビットと対応する関係を有する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記結果を決定する方法は、
前記SSB位置インデックスの下位3ビットによって、前記規定値の余りを取得することと、
前記SSB位置インデックスに対応する物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)の復調基準信号(DMRS)シーケンスインデックスによって、前記規定値の余りを取得することと、
前記ネットワーク装置(1400)によって、前記端末装置(1300)に前記規定値を設定することと、を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1であり、前記ビットは、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク装置(1400)から送信された位置指示情報を受信するように構成された受信ユニット(1301)を含み、前記位置指示情
報は、
複数のビットを含み、前記複数のビットの一部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、又は前記複数のビットの全部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、前記第1のセットは、複数のSSB位置インデックスを含む第1のセットを表し、前記位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示
し、ビットマップである、端末装置(1300)。
【請求項12】
前記位置指示情報のビット数は、固定されている数である、請求項11に記載の端末装置(1300)。
【請求項13】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1より大きく、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションであり、
前記ビットと前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスとの間の関係は、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、前記結果は、前記ビットと対応する関係を有する、請求項11に記載の端末装置(1300)。
【請求項14】
前記結果を決定する方法は、
前記SSB位置インデックスの下位3ビットによって、前記規定値の余りを取得することと、
前記SSB位置インデックスに対応する物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)の復調基準信号(DMRS)シーケンスインデックスによって、前記規定値の余りを取得することと、を含み、
前記規定値は、前記端末装置(1300)によって事前定義されるか、又は前記ネットワーク装置(1400)によって示される、請求項13に記載の端末装置(1300)。
【請求項15】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1であり、前記ビットは、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する、請求項11に記載の端末装置(1300)。
【請求項16】
位置指示情報を端末装置に送信するように構成された送信ユニット(1401)を含み、前記位置指示情
報は、
複数のビットを含み、前記複数のビットの一部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、又は前記複数のビットの全部のビットのそれぞれは、第1のセットを表し、前記第1のセットは、複数の同期信号ブロック(SSB)位置インデックスを含む第1のセットを表し、前記位置指示情報は、前記端末装置(1300)の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示
し、ビットマップである、ネットワーク装置(1400)。
【請求項17】
前記位置指示情報のビット数は、固定されている数である、請求項16に記載のネットワーク装置。
【請求項18】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1より大きく、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションであり、
前記ビットと前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスとの間の関係は、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、前記結果は、前記ビットと対応する関係を有する、請求項16に記載のネットワーク装置(1400)。
【請求項19】
前記結果を決定する方法は、
前記SSB位置インデックスの下位3ビットによって、前記規定値の余りを取得することと、
前記SSB位置インデックスに対応する物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)の復調基準信号(DMRS)シーケンスインデックスによって、前記規定値の余りを取得することと、を含み、
ネットワーク装置は、前記端末装置に前記規定値を設定するように構成された設定ユニットを更に含む、請求項18に記載のネットワーク装置(1400)。
【請求項20】
前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスの数は、1であり、前記ビットは、前記第1のセットにおける前記SSB位置インデックスに対応する、請求項16に記載のネットワーク装置(1400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信技術、特に情報処理方法、端末装置、ネットワーク装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンススペクトルは、国又は地域によって割り当てられた無線装置通信に使用される可能性のあるスペクトルである。このスペクトルは、通常、共有スペクトルとみなされ、つまり、異なる通信システムの通信装置は、通信装置が国又は地域によってスペクトルに設定された規制要件を満たしている限り、このスペクトルを使用することができ、政府から独自のスペクトル認証を申請する必要は無い。無線通信にアンライセンススペクトルを使用する様々な通信システムがスペクトル上で友好的に共存する(coexist friendly)ために、一部の国又は地域では、アンライセンススペクトルを使用するために満たす必要がある規制要件が規定されている。例えば、ヨーロッパ地域では、通信装置は、「リッスンビフォアトーク(listen-before-talk)」(LBT)の原則に従い、つまり、通信装置は、アンライセンススペクトルのチャンネルで信号を送信する前に、チャンネルリスニングを実行する必要がある。チャンネルリスニングの結果として、チャンネルがアイドルである場合のみに、通信装置は、信号を送信することができる。アンライセンススペクトルのチャンネルでの通信装置のチャンネルリスニング結果として、チャンネルがビジーである場合、通信装置は、信号送信を実行することができない。
【0003】
アンライセンスキャリアを使用する新無線アンライセンス(NR-U)システムでは、プライマリセル(primary cell(Pcell))に対して、ネットワーク装置は、アクセス、測定などのために専用の基準信号(dedicated reference signal(DRS))を送信する。DRSは、少なくとも1つの同期信号ブロック(synchronization signal block(SSB))を含む。アンライセンススペクトルでのチャンネル使用権の取得の不確実性を考慮して、SSBを送信するプロセスにおいて、SSBは、ネットワーク装置によって設定された候補位置に送信される。ネットワーク装置が実際にSSBを送信する位置は、候補位置のいずれかであってもよい。
【0004】
しかしながら、従来技術では、ネットワーク装置がSSBのSSBインデックス指示に基づいて実際にSSBを送信する位置により、端末装置がSSBの結果を誤って測定する可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、端末装置によって測定されたSSBの結果の正確さを保証することができる情報処理方法、端末装置、ネットワーク装置及び記憶媒体を提供する。
【0006】
第1の態様では、本開示の一実施形態は、情報処理方法を提供し、該情報処理方法は、
端末装置によって、ネットワーク装置から送信された位置指示情報を受信することを含む。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0007】
第2の態様では、本開示の一実施形態は、情報処理方法を提供し、該情報処理方法は、
ネットワーク装置によって、位置指示情報を端末装置に送信することを含む。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、端末装置の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0008】
第3の態様では、本開示の一実施形態は、端末装置を提供し、該端末装置は、
ネットワーク装置から送信された位置指示情報を受信するように構成された受信ユニットを含む。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0009】
第4の態様では、本開示の一実施形態は、ネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は、
位置指示情報を端末装置に送信するように構成された送信ユニットを含む。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、端末装置の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0010】
第5の態様では、本開示の一実施形態は、プロセッサと、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを含む端末装置を提供する。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに、端末装置によって実行される情報処理方法のステップを実行するために使用される。
【0011】
第6の態様では、本開示の一実施形態は、プロセッサと、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを含むネットワーク装置を提供する。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに、ネットワーク装置によって実行される情報処理方法のステップを実行するために使用される。
【0012】
第7の態様では、本開示の一実施形態は、実行可能なプログラムと共に記憶された記憶媒体を提供する。実行可能なプログラムがプロセッサによって実行されるときに、端末装置によって実行される情報処理方法は実施される。
【0013】
第8の態様では、本開示の一実施形態は、実行可能なプログラムと共に記憶された記憶媒体を提供する。実行可能なプログラムがプロセッサによって実行されるときに、ネットワーク装置によって実行される情報処理方法は実施される。
【0014】
本開示の実施形態に係る情報処理方法は、ネットワーク装置によって、位置指示情報を端末装置に送信することと、端末装置によって、ネットワーク装置から送信された位置指示情報を受信することと、を含む。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示すことにより、端末装置によって測定されたSSBの結果の正確さを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の一実施形態に係るSSBの任意の構造の概略図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係るSSBの任意の時間領域分布の概略図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る任意のSSB送信位置の概略図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る任意のSSB送信位置の概略図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る
擬似コロケーションである任意のSSBの概略図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る通信システムの任意の構成構造の概略図である。
【
図7】本開示の一実施形態に係る情報処理方法の任意の処理フローの概略図である。
【
図8】本開示の一実施形態に係る情報処理方法の任意の処理フローの概略図である。
【
図9】本開示の一実施形態に係る情報処理方法の任意の処理フローの概略図である。
【
図10】本開示の一実施形態に係る任意のSSB位置インデックスの概略図である。
【
図11】本開示の一実施形態に係る任意のSSB位置インデックスの概略図である。
【
図12】本開示の一実施形態に係る任意のSSB位置インデックスの概略図である。
【
図13】本開示の一実施形態に係る端末装置の任意の構造の概略図である。
【
図14】本開示の一実施形態に係るネットワーク装置の任意の構造の概略図である。
【
図15】本開示の一実施形態に係る電子装置の任意の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施形態の特徴及び技術的内容をより詳細に理解するために、図面を参照して本開示の実施形態の実施を以下に詳細に説明する。添付の図面は、参照及び説明のみを目的としており、本開示の実施形態を限定するために使用されるものではない。
【0017】
本開示の実施形態に係る情報処理方法を詳細に説明する前に、まず、アンライセンスキャリアの新無線アンライセンス(NR-U)システム及びSSBについて説明する。
【0018】
NR-U
アンライセンススペクトルは、国又は地域によって割り当てられた無線装置通信に使用される可能性のあるスペクトルである。このスペクトルは、通常、共有スペクトルとみなされ、つまり、異なる通信システムの通信装置は、通信装置が国又は地域によってスペクトルに設定された規制要件を満たしている限り、該スペクトルを使用することができ、政府から独自のスペクトル認証を申請する必要は無い。無線通信にアンライセンススペクトルを使用する様々な通信システムがスペクトル上で友好的に共存するために、一部の国又は地域では、アンライセンススペクトルを使用するために満たす必要がある規制要件が規定されている。例えば、ヨーロッパ地域では、通信装置は、「リッスンビフォアトーク」(LBT)の原則に従い、つまり、通信装置は、アンライセンススペクトルのチャンネルで信号を送信する前に、チャンネルリスニングを実行する必要がある。チャンネルリスニングの結果として、チャンネルがアイドルである場合のみに、通信装置は、信号を送信することができる。アンライセンススペクトルのチャンネルでの通信装置のチャンネルリスニング結果として、チャンネルがビジーである場合、通信装置は、信号送信を実行することができない。更に、公平性を確保するために、1回の送信において、通信装置がアンライセンススペクトルのチャンネルを使用して信号を送信する持続時間は、最大チャンネル占有時間(maximum channel occupation time(MCOT)を超えることができない。
【0019】
物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)及び同期信号(SS)などのNRシステムの一般的なチャンネルと信号は、マルチビームスキャンによってセル全体をカバーする必要があり、これにより、セル内のUEによる受信に便利である。SSとPBCHは、1つの送信ブロックであるSSBに詰め込まれる(packed)。換言すれば、SSBは、SS/PBCHブロックの略語である。SSのマルチビーム送信は、SSバーストセットを定義することで実施される。1つのSSバーストセットは、1つ以上のSSBを含む。1つのSSBは、1つのビームのSSとPBCHを保持する(carry)ために使用される。したがって、1つのSSバーストセットは、セル内のSSブロック数のビームの同期信号を含んでもよい。SSブロック数の最大数Lは、システムの周波数帯域に関連する。
3GHz未満の周波数帯域の場合、L=4、
3GHz~6GHzの周波数帯域の場合、L=8、
6GHz~52.6GHzの周波数帯域の場合、L=64である。
【0020】
図1に示すように、1つのSSBは、1つのシンボルの一次同期信号(primary synchronization signal(PSS))、1つのシンボルの二次同期信号(secondary synchronization signal(SSS))及び2つのシンボルのNR-PBCHを含む。NR-PBCHが占める時間周波数リソースは、復調基準信号(demodulation reference signal(DMRS))を含む。DMRSは、PBCHの復調に使用される。時間領域では、SSBは、0~3の番号が付けられた4つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで構成される。周波数領域では、SSBは、0~239の番号が付けられた240個の連続したサブキャリアで構成される。
【0021】
SSバーストセット内のすべてのSSBベアラ(SSB bearers)は、5msの時間ウィンドウに送信され、特定の期間に繰り返し送信される。送信期間(sending period)は、高レベルのパラメータSSBタイミングによって設定される。送信期間は、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160msなどを含んでもよい。UEの場合、SSBのSSBインデックスは、受信したSSBを介して取得される。SSBインデックスは、5msの時間ウィンドウでのSSBの相対位置に対応する。UEは、SSBインデックスとPBCHに保持されるハーフフレームに従って、フレーム同期を示す。SSBインデックスは、PBCHのDMRS又はPBCHによって保持される他の情報によって示される。
【0022】
異なるサブキャリア間隔(subcarrier spacing(SCS))と周波数帯域でのSSBのタイムスロット分布を
図2に示す。15kHzのサブキャリア間隔とL=4を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の最初の2つのスロットに4つのSSBが分布される。15kHzのサブキャリア間隔とL=4を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の最初の4つのスロットに8個のSSBが分布される。30kHzのサブキャリア間隔とL=4を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の最初の2つのスロットに4つのSSBが分布される。30kHzのサブキャリア間隔とL=8を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の最初の4つのスロットに8個のSSBが分布される。120kHzのサブキャリア間隔とL=64を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の32個のスロットに64個のSSBが分布される。240kHzのサブキャリア間隔とL=64を例にとると、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、2つのSSBを保持してもよく、5msの時間ウィンドウ内の32個のスロットに64個のSSBが分布される。ここで、Lは、1つの測定ウィンドウに保持されるSSBの最大数であり、実際に保持されるSSBの数は、Lより小さくてもよい。
【0023】
ネットワーク装置は、ビットマップの形態でシステム情報を介して実際に送信されたSSBの位置を、端末装置に通知する。実際に送信されたSSBの数と位置は、基地局などのネットワーク装置によって決定される。例えば、ライセンススペクトルの6GHz未満の周波数帯域では、1つの測定ウィンドウに最大8個のSSBが含まれ、SSBインデックスの値は、0~7である。基地局は、8ビットのビットマップを介して、送信されたSSBをUEに通知する。8ビットのビットマップにそれぞれ対応するSSBインデックスは、0~7である。各ビットは、UEが速度マッチングを実行してもよいように、SSBが送信されるかどうかを表す。
図3に示すように、SSBの方法において、実際に送信されたSSBのSSBインデックスは、0、2、4及び6である。SSBインデックスが1、3、5及び7である位置でSSBが送信されない場合、システムメッセージに保持される8ビットのビットマップは、「10101010」である。
【0024】
SSBインデックスは、一方ではフレーム同期に使用され、他方ではUEによりSSBのQCL関係を取得するために使用される。異なる時間に受信されたSSBのSSBインデックスが同じである場合、SSBは、擬似コロケーション(quasi-co-location(QCL))であるか、又は、擬似コロケーション関係を有すると考えられる。具体的には、現在のプロトコルのQCLに関する説明は、次の通りである。1つのアンテナポートでのチャンネルの大規模なパラメータが別のアンテナポートから導出され(derived)てもよい場合、2つのアンテナポートは、擬似コロケーションであると考えられる。大規模なパラメータは、ドップラー遅延、平均遅延、空間的受信パラメータなどを含む。換言すれば、2つのSSBが擬似コロケーションである場合、2つのSSBの大規模なパラメータ(ドップラー遅延、平均遅延、空間的受信パラメータなど)は、相互に推測可能であると考えられるか、又は類似していると考えられる可能性がある。測定中、UEは、ビームレベルの測定結果として、擬似コロケーションであるSSBをフィルタリングしてもよい。
【0025】
NR-Uシステムでは、プライマリセル(Pcell)の場合、ネットワーク装置は、アクセス、測定などのために検出基準信号(DRS)を送信する。DRSは、少なくともSSBを含む。アンライセンススペクトルでのチャンネル使用権の取得の不確実性を考慮すると、SSBの送信プロセスにおいて、LBT障害の可能性があり、SSBが所定の時間に正常に送信されない可能性がある。そのため、SSBを送信する機会が高くなる可能性があり、つまり、1つのDRS送信ウィンドウに、ネットワーク装置によって設定されたSSBを送信する候補位置の数Yは、ネットワーク装置によって実際に送信されたSSBの数Xよりも、大きくなる。換言すれば、各DRS送信ウィンドウについて、ネットワーク装置は、DRS送信ウィンドウ内のLBTの検出結果に従って、Y個の候補位置のうちX個の利用可能な候補位置を使用して、SSBを送信することを決定してもよい。
【0026】
一例では、DRS送信ウィンドウは、5msで、送信されたSSBの最大数は、4である。5msの時間ウィンドウでは、15kHzのサブキャリア間隔の場合、Y=10の候補位置があり、30kHzのサブキャリア間隔の場合、Y=20の候補位置がある。
図4に示すように、基地局が候補位置12の前にLBTを実行することに成功した場合、候補位置12上にSSBインデックスがそれぞれ0~3であるSSBの送信を開始する。LBTが成功した時間に応じて、SSBの実際の送信位置は、Y個の候補位置のいずれかであってもよい。
【0027】
NR-Uに定義されたSSBの送信方法については、UEは、候補位置に受信されたSSBを介してフレーム同期を取得する必要があるため、候補位置に対してSSB位置インデックスを定義する必要がある。一例では、L=4及びY=20を例にとると、最大4つのSSBが20個の候補位置に送信されてもよいため、UEが受信されたSSBの位置を取得してフレーム同期を更に取得できるように、SSBによって保持されるSSB位置インデックスを0~19に拡張する必要がある。
【0028】
また、UEは、受信されたSSBを介してSSB位置インデックスを取得し、取得されたSSB位置インデックスを介してSSBのQCL関係を取得する必要もある。SSBのQCL関係を取得する方法は、SSB位置インデックスに規定値Qの余りを取得した後に同じ結果を持つSSBが
擬似コロケーションであるか、又は、SSB位置インデックス、すなわち、PBCH DMRSシーケンスインデックスの下位3ビットに従ってQの余りを取得した後に同じ結果を持つSSBが
擬似コロケーションである。Q=8を例にとると、
図5に示すように、SSB位置インデックスが0、8及び16であるSSBは、
擬似コロケーションである。
【0029】
Qは、ネットワーク装置を示す。Qは、PBCH又はシステムメッセージによって保持されてもよい。UEがSSBを受信した後、受信されたQ及びSSB位置インデックスに従って、SSBのQCL関係を取得してもよい。擬似コロケーションであるSSBは、パフォーマンスを向上させるために共同で処理されてもよい。
【0030】
NR技術では、ネットワーク装置は、UEに測定オブジェクトを設定することによって、SSBに基づいて無線リソース管理(RRM)測定を実行するようにUEを設定してもよい。測定オブジェクトを設定する情報要素は、NR測定オブジェクト(NR measurement object(MeasObjectNR))である。MeasObjectNRは、SSBの周波数領域位置、SSB時間領域ウィンドウ測定タイミング設定(SSB time domain window measurement timing configurations(SMTC))情報、及びSMTCに測定する必要があるSSBの位置の情報要素SSB測定SSB-ToMeasureを含む。SSB-ToMeasureの内容は、以下を含む。
SSB-ToMeasure information element
SSB-ToMeasure::=CHOICE{
shortBitmap BIT STRING(SIZE(4)),
mediumBitmap BIT STRING(SIZE(8)),
longBitmap BIT STRING(SIZE(64))
【0031】
情報要素SSB-ToMeasureは、UEにSSBを設定するモードであり、3つのモードを含む。該3つのモードは、それぞれ、3GHz未満、3~6GHz及び6GHzより大きい周波数帯域でのショートビットマップ(shortBitmap)のビット数(ビット番号)4のSSB、中ビットマップ(mediumBitmap)のビット数8のSSB、又はロングビットマップ(longBitmap)のビット数64のSSBである。周波数帯域が3GHz未満の場合、UEに4つのSSBを設定し、ビットマップのビット数は4である。周波数帯域が3~6GHzの場合、UEに8個のSSBを設定し、ビットマップのビット数は8であり、UEに20個のSSBを設定する場合、ビットマップのビット数は64である。
【0032】
ビットマップのビットは、左から右の順でSSBインデックスに順に対応する。最左端のビットは、SSBインデックス0に対応し、左から2番目のビットは、SSBインデックス1に対応し、以下同様である。ビットマップにおけるビット1は、UEが該ビットに対応するSSBを測定する必要があることを表し、ビット0は、UEが該ビットに対応するSSBを測定する必要がないことを表す。
【0033】
NR-Uシステムでは、DRS送信ウィンドウにおいて、SSBの送信位置は、決定されなくなり、LBTの結果に基づいてSSBの候補位置に送信される。したがって、ネットワーク装置は、前述の方法に従ってUEが測定する必要があるSSBのSSBインデックスを示すことができない。そうでない場合、基地局によって示される測定されたSSBの位置が、実際に送信されたSSBの位置と一致しなくなり、測定結果が不正確になる。
【0034】
上記問題に基づいて、本開示の実施形態は、情報処理方法を提供する。本開示の実施形態に係る情報処理方法は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex(FDD))システム、LTE時分割複信(time division duplex(TDD))システム、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system(UMTS))、5Gシステム、又は将来の通信システムなどの様々な通信システムに適用されてもよい。
【0035】
例示的には、本開示の実施形態で適用される通信システム600は、
図6に示すとおりである。通信システム600は、ネットワーク装置610を含んでもよい。ネットワーク装置610は、端末装置620(通信端末又は端末とも呼ばれる)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置610は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、該カバレッジエリアに配置された端末装置と通信することができる。好ましくは、ネットワーク装置610は、LTEシステムにおける進化的ノードB(eNB又はeNodeB)、NR/5GシステムにおけるノードB(gNB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)における無線コントローラであってもよい。
【0036】
通信システム600は、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)における無線コントローラ、モバイルスイッチングセンターにおけるネットワーク側装置、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ネットワークブリッジ、ルーター、5Gネットワーク、将来の進化型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network(PLMN))におけるネットワーク装置などを更に含んでもよい。
【0037】
通信システム600は、少なくとも1つのネットワーク装置610のカバレッジ範囲内に配置された少なくとも1つの端末装置620を更に含む。本明細書で使用される場合、「端末装置」は、有線回線を介した接続(例えば、公衆交換電話網(PSTN)、デジタル加入者線(DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した接続)、別のデータ接続/ネットワーク、無線インタフェース(例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機)、通信信号を送受信するように設定された別の端末装置、及び/又はモノのインターネット(IoT)装置を含むが、これらに限定されない。無線インタフェースを介して通信するように設定された端末装置は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「移動端末」と呼ばれてもよい。移動端末の例は、衛星又は携帯電話と、データ処理、ファックス、及びデータ通信機能を備えたセルラー無線電話と組み合わせることができるパーソナル通信システム(PCS)端末と、ラジオ電話、ページャー、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、ノートブック、カレンダー、及び/又は全地球測位システム(GPS)受信機を含み得るPDAと、従来のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話トランシーバを含む他の電子装置と、を含むが、これらに限定されない。端末装置は、アクセス端末、ユーザー機器(UE)、ユーザーユニット、ユーザーステーション、移動局、モバイルステーション、遠隔局、リモート端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信機器、ユーザーエージェント、又はユーザー装置を指してもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線通信機能を備えた携帯機器、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された他の処理機器、車載機器及びウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末装置、将来の進化型PLMNにおける端末装置などであってもよい。
【0038】
好ましくは、5Gシステム又は5Gネットワークは、新しい無線(NR)システム又はNRネットワークと呼ばれてもよい。
【0039】
図6は、1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示す。好ましくは、通信システム600は、複数の端末装置及び複数のネットワーク装置を含んでもよく、他の数の端末装置は、各ネットワーク装置のカバレッジ範囲に含まれてもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0040】
好ましくは、通信システム600はまた、ネットワークコントローラ及びモビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0041】
図7に示すように、本開示の実施形態に係る情報処理方法の任意の処理フローは、以下のS701を含む。
【0042】
S701では、端末装置によって、ネットワーク装置から送信された位置指示情報を受信する。
【0043】
位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0044】
本開示の実施形態では、
図7に示すように、S701の前に、この方法は、以下のS700を更に含む。
【0045】
S700では、ネットワーク装置によって、位置指示情報を端末装置に送信する。
【0046】
位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、端末装置の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0047】
位置指示情報は、少なくとも1ビットを含む。1つのビットを含む位置指示情報を例にとると、位置指示情報に含まれる該ビットは、第1のセットを表し、第1のセットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む。複数のビットを含む位置指示情報を例にとると、好ましくは、位置指示情報は、M個のビットを含み、M個のビットのうちの1つのビットは、第1のセットを表し、或いは、好ましくは、位置指示情報は、M個のビットを含み、N個のビットのそれぞれは、それぞれ第1のセットを表し、異なるビットによって表される第1のセットにおけるSSB位置インデックスは、重複せず、NがM以下である。
【0048】
位置指示情報が複数のビットを含む場合、好ましくは、位置指示情報におけるビットは、それぞれ第1のセットを表し、好ましくは、位置指示情報におけるビットの一部は、それぞれ第1のセットを表し、ビットの一部は、予約ビットである。一例では、予約ビットは、未定義ビットである。
【0049】
好ましくは、位置指示情報は、ビットマップである。換言すれば、ビットの位置的コーディングは、該ビットに対応する第1のセットを表す。
【0050】
好ましくは、位置指示情報のビット数は、固定されている数である。好ましくは、位置指示情報のビット数は、固定されている数ではない。固定されている数であるビット数を例にとると、ビット数は、8である。位置指示情報のビット数が固定されている数ではない場合を例にとると、位置指示情報のビット数は、周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータに関連する。
【0051】
周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータに関連する位置指示情報のビット数を例にとる。一例では、ビット数は、周波数帯域に関連する。例えば、端末の周波数帯域が3GHz未満の場合、ビット数は、4であり、端末の周波数帯域が3GHz~6GHzの場合、ビット数は、8であり、端末の周波数帯域が6GHzより大きい場合、ビット数は、64である。一例では、ビット数は、サブキャリア間隔に関連する。例えば、端末のサブキャリア間隔が15KHzの場合、ビット数は、10であり、端末のサブキャリア間隔が30KHzの場合、ビット数は、20である。一例では、ビット数は、測定ウィンドウの長さに関連する。例えば、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、2であり、測定ウィンドウの長さが2msの場合、ビット数は、4であり、測定ウィンドウの長さが3msの場合、ビット数は、6である。一例では、ビット数は、サブキャリア間隔及び測定ウィンドウの長さに関連する。例えば、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、2であり、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが2msの場合、ビット数は、4であり、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが3msの場合、ビット数は、6であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、4であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが2msの場合、ビット数は、8であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが3msの場合、ビット数は、12である。一例では、ビット数は、周波数帯域、サブキャリア間隔及び測定ウィンドウの長さに関連する。例えば、周波数帯域が3GHz~6GHzで、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、2であり、周波数帯域が3GHz~6GHzで、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、4であり、周波数帯域が6GHzより大きく、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、4であり、周波数帯域が6GHzより大きく、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数は、8である。
【0052】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数と、周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのうち1つ以上のパラメータとの間の関係を、実際の要件(要求。requirement)に従って設定することができる。
【0053】
本開示の実施形態では、第1のセットは、1つ以上のSSB位置インデックスを含む。好ましくは、第1のセットは、複数のSSB位置インデックスを含み、つまり、第1のセットにおける位置インデックスの数は、1より大きい。第1のビットで表される第1のセットが複数のSSB位置インデックスを含む場合、第1のビットは、複数のSSB位置インデックスを表すことができる。好ましくは、第1のセットは、1つのSSB位置インデックスを含み、つまり、第1のセットにおける位置インデックスの数は、1である。第2のビットで表される第1のセットが1つのSSB位置インデックスを含む場合、第2のビットは、1つのSSB位置インデックスのみを表すことができる。
【0054】
第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数が1より大きい場合を例にとると、好ましくは、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションである。このとき、第1のセットを表すビットの意味は、意味1であり、該意味1は、該ビットが擬似コロケーションである複数のSSBのSSB位置インデックスを表すことである。
【0055】
好ましくは、測定ウィンドウ内の第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションである。このとき、意味1は、該ビットが測定ウィンドウ内に擬似コロケーションである複数のSSBのSSB位置インデックスを表すことである。
【0056】
第1のセットを表すビットの意味が意味1である場合、ビットと第1のセットにおけるSSB位置インデックスとの間の関係は、第1のセットにおけるSSB位置インデックスのmod規定値の結果(a result SSB position indexes in the first set mod a specified value)が同じであることを含む。該結果は、該ビットと対応する関係を有する。
【0057】
好ましくは、該ビットと対応する関係を有する結果は、該ビットの位置指示情報での位置番号である結果を含む。
【0058】
好ましくは、結果を決定する方法は、以下の方法1と方法2のうちの1つを含む。
【0059】
方法1では、SSB位置インデックスの下位3ビットによって、規定値の余りを取得する。
【0060】
方法2では、SSB位置インデックスに対応するPBCH DMRSシーケンスインデックスによって、規定値の余りを取得する。
【0061】
好ましくは、SSB位置インデックスの二進コードの下位3ビットは、PBCH DMRSシーケンスインデックスと同じである。一例では、SSB位置インデックスの二進コードの下位3ビットは、001であり、PBCH DMRSシーケンスインデックスは、001である。
【0062】
本開示の実施形態では、規定値は、
端末装置によって事前定義される(pre-defined)か、又は
ネットワーク装置によって示される。
【0063】
規定値がネットワーク装置によって示される場合、ネットワーク装置は、端末装置に規定値を設定する。
【0064】
好ましくは、規定値は、ビット数以下である。
【0065】
指定値がビット数未満の場合、位置指示情報における第1の規定値ビットのうち、同じビットで表される異なるSSB位置インデックスに対応するSSBは、擬似コロケーションである。
【0066】
第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数が1より大きい場合を例にとる。
【0067】
好ましくは、測定ウィンドウ内の一部の候補位置のSSB位置インデックスは、位置指示情報に対応し、測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報は、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報によって決定される。このとき、第1のセットを表すビットの意味は、意味2であり、該意味2は、該ビットが、測定ウィンドウ内の、候補位置と、位置指示情報候補位置のビット数だけ後方にシフトされた候補位置とに対応するSSB位置インデックスを表すことである。
【0068】
一例では、位置指示情報が8ビットで、測定ウィンドウ内に20個の候補位置があり、SSB位置インデックスがそれぞれ1~19である場合、位置指示情報は、SSB位置インデックス0~7の候補位置に対応し、候補位置8~19に対応する位置指示情報は、SSB位置インデックス0~7に対応する位置指示情報により決定される。
【0069】
好ましくは、一部の候補位置の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報に従って、測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報を決定する方法は、
一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報をコピーすることにより、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報のビット数とコピーされた位置指示情報のビット数との合計が、測定ウィンドウ内の候補位置の数と同じになることを含む。ここで、受信された位置指示情報とコピーされた位置指示情報との組み合わせは、拡張された位置指示情報と呼ばれてもよい。拡張された位置指示情報は、測定ウィンドウ内のすべての候補位置のうちSSB測定を実行する必要がある候補位置を示す。
【0070】
第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数が1の場合、該ビットは、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する。このとき、第1のセットを表すビットの意味は、意味3である。該ビットは、測定ウィンドウ内の対応する候補位置のSSB位置インデックスを表す。
【0071】
本開示の実施形態では、意味1、意味2及び意味3に加えて、第1のセットを表すビットの意味は、実際の要件に従って設定されてもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0072】
一実施形態では、測定ウィンドウは、DRS送信ウィンドウであってもよい。
【0073】
本開示の実施形態では、位置指示情報は、1つ以上のセルが測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。位置指示情報が、複数のセルがSSB測定を実行する必要がある位置を示す場合、セルは、1つの位置指示情報を共有する。
【0074】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビットの値が第1の値の場合、該ビットで表される第1のセットにおけるSSB位置指数に対応する候補位置は、SSB測定を実行する必要がある。また、位置指示情報のビットの値が第2の値の場合、該ビットで表される第1セットにおけるSSB位置インデックスに対応する候補位置は、SSB測定を実行する必要がない。一例では、第1の値は、1で、第2の値は、0である。一例では、第1の値は、0で、第2の値は、1である。
【0075】
セルがSSB測定を実行する必要がある位置を示す位置指示情報を例にとると、位置指示情報では、セルがSSB測定を実行する必要がある候補位置を表すビットの値は、第1の値であり、セルがSSB測定を実行する必要がない候補位置を表すビットの値は、第2の値である。
【0076】
一例では、セル1がSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、0、1、2であり、位置指示情報によって示されるSSB位置インデックスは、0、1、2を含む。ここで、0、1及び2を含むSSB位置インデックスを表す値が第1の値として採用される。
【0077】
複数のセルがSSB測定を実行する必要がある位置を示す位置指示情報を例にとると、位置指示情報では、値が第1の値であるビットで表される候補位置は、複数のセルがSSB測定を実行する必要がある候補位置の重ね合わせの結果であり、値が第2の値であるビットで表される候補位置は、複数のセルのいずれのセルがSSB測定を実行する必要がない候補位置である。
【0078】
一例では、セル1がSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、0、1及び2である。セル2がSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、1、2及び3である。セル3がSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、2、3及び4である。SSB測定を実行する必要があるセル1、セル2、セル3の候補位置を重ね合わせると、測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、0、1、2、3及び4を含み、これは、SSB位置インデックスに0、1、2、3及び4を含むビットの値が第1の値であることを表す。
【0079】
ネットワーク装置が位置指示情報のビット数を決定した後、第1のセットを表すビットの意味に従って位置指示情報を決定する。
【0080】
第1のセットを表すビットの意味が意味1又は意味2であることを例にとると、ネットワーク装置は、位置指示情報において、SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスによって規定値の余りを取得した結果に対応するビットを、第1の値として設定する。
【0081】
SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスによって、規定値の余りを取得する場合、規定値の余りは、SSB位置インデックスの下位3ビットによって取得されるか、又は、SSB位置インデックスに対応するPBCH DMRSシーケンスインデックスによって取得される。ここで、規定値は、Qによって識別されてもよい。
【0082】
位置情報がビットマップであることを例にとると、SSB位置インデックスの下位3ビットのmod規定値又はPBCH DMRSシーケンスインデックスのmod規定値を使用して、位置指示情報における第1の値として値を設定する必要があるビットの位置番号を取得する。
【0083】
本開示の実施形態では、異なるセルの規定値は、同じであってもよく、又は、異なっていてもよい。異なるセルの規定値が異なる場合、ネットワーク装置は、異なる規定値に従って各セルの位置指示情報を取得し、複数の異なる位置指示情報を重ね合わせて、セルが共有する位置指示情報として、複数のセルに対応する位置指示情報を取得する。
【0084】
一例では、位置指示情報は、ビットマップである。SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、0、1、2、8、9及び10を含み、Qは、8で、ビット数は、8で、第1の値は、1で、第2の値は、0で、Yは、20である。ネットワーク装置によって、SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスに対してQの余りを取得することにより、取得された位置番号が0、1及び2の場合、位置指示情報において位置番号が0、1、2のビットを1に設定し、取得された位置指示情報のビットマップは、11100000である。
【0085】
第1のセットを表すビットの意味が意味3であることを例にとると、ネットワーク装置は、位置指示情報において、SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスに対応するビットを第1の値として設定する。
【0086】
位置指示情報がビットマップであることを例にとると、ネットワーク装置は、位置指示情報において、SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスの位置番号に対応するビットを第1の値として設定する。第1のセットを表すビットの意味が意味3である場合、位置指示情報のビット数は、候補位置の数Yと同じである。
【0087】
一例では、位置指示情報は、ビットマップであり、SSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、0、1、2、8、9及び10を含み、Qは、8で、Lは、20で、ビット数は、20で、第1の値は、1で、第2の値は、0である。ネットワーク装置によって決定されたSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスの位置番号が0、1、2、8、9及び10の場合、位置指示情報において位置番号が0、1、2、8、9、10、0、1、2のビットを1に設定し、取得された位置指示情報のビットマップは、11100000111000000000である。
【0088】
好ましくは、端末装置とネットワーク装置との間の通信に使用される周波数帯域は、アンライセンス周波数帯域であり、ネットワーク装置は、システム情報を介して端末装置に位置指示情報を通知する。
【0089】
好ましくは、位置指示情報を保持する情報要素は、測定オブジェクト、例えば、MeasObjectNRを設定する情報要素である。
【0090】
本開示の実施形態では、
図8に示すように、S701の後に、この方法は、以下のS702~S703を更に含む。
【0091】
S702では、端末装置によって、位置指示情報に従って第2のセットを決定する。
【0092】
第2のセットは、位置指示情報において値が第1の値であるビットで表される第1のセットのセットである。ここで、測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスは、ターゲットSSB位置インデックスと呼ばれる。第2のセットは、少なくとも1つのターゲットSSB位置インデックスを含む。
【0093】
第1のセットを表すビットの意味が意味1であることを例にとると、好ましくは、S702は、端末装置によって、規定値と、位置指示情報において値が第1の値であるビットとに従って、第2のセットを取得することを含む。
【0094】
第1のセットを表すビットの意味が意味1で、位置指示情報がビットマップであることを例にとると、端末装置は、規定値に従って、位置指示情報において値が第1の値であるビットの位置番号の余りを取得する逆演算を実行して、第2のセットを決定する。
【0095】
一例では、位置指示情報のビットマップは、11100000で、Qは、8で、ビット数は、8で、第1の値は、1で、第2の値は、0で、Yは、20である。Qに従って位置指示情報の余りを取得する逆演算を実行する端末装置によって取得されたSSB位置インデックスセットが{0、1、2、8、9、10}である場合、ターゲットSSB位置インデックスは、0、1、2、8、9及び10であり、SSB位置インデックスが0と8、1と9、及び2と10である候補位置のSSBは、擬似コロケーションである。
【0096】
本開示の実施形態では、異なるセルの規定値は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。異なるセルの規定値が異なり、複数のセルが同じ位置指示情報を共有する場合、端末装置は、異なる規定値と位置指示情報に従って、各規定値に対応する第2のセットを取得し、各規定値の第2のセットの和集合を最後の第2のセットとして使用する。このとき、端末装置は、1つのターゲット位置インデックスセットに基づいて、複数のセルのSSBを測定することができる。
【0097】
第1のセットを表すビットの意味が意味2であることを例にとると、好ましくは、S702は、端末装置によって、位置指示情報におけるビット数を間隔として使用して、測定ウィンドウ内の候補位置を位置指示情報におけるビットにそれぞれ対応させ、かつ位置指示情報において値が第1の値であるビットに対応する候補位置のSSB位置インデックスに従って、第2のセットを取得することを含む。
【0098】
測定ウィンドウ内のすべての候補位置のSSB位置インデックスは、ビット数によってセットに分割され、SSB位置インデックスの各セットは、位置指示情報に対応する。位置指示情報において値が第1の値であるビットに対応するSSB位置インデックスは、ターゲットSSB位置インデックスとして使用されて、第2のセットを取得する。各SSB位置インデックスが対応するビットを有するように、位置指示情報をコピーし、コピーされた位置指示情報を、SSB位置インデックスの第1のセット以外のSSB位置インデックスの他のセットに拡張することができる。
【0099】
一例では、Yが20で、すべての候補位置のSSB位置インデックスが0~19で、位置指示情報が11100110である場合、11100110をそれぞれSSB位置インデックス0~7、8~15、16~19に対応させる。ターゲット位置インデックスは、0、1、2、5、6、8、9、10、13、14、16、17及び18を含むように決定され、ターゲット位置インデックスセットは、{0、1、2、5、6、8、9、10、13、14、16、17、18}である。
【0100】
第1のセットを表すビットの意味が意味3であることを例にとると、S702は、端末装置によって、位置指示情報において値が第1の値であるビットに従って第2のセットを取得することを含む。
【0101】
第1のセットを表すビットの意味が意味3で、位置指示情報がビットマップであることを例にとると、端末装置は、位置指示情報において値が第1の値であるビットの位置番号に従って、第2のセットを取得する。
【0102】
端末装置は、位置指示情報において値が第1の値であるビットの位置番号をターゲット位置インデックスとして使用する。
【0103】
一例では、位置指示情報のビットマップが11100000111000000000で、第1の値が1で、第2の値が0で、位置指示情報において位置番号が0、1、2、8、9、10、0、1、2のビットが1に設定される場合、ターゲットSSB位置インデックスは、0、1、2、8、9及び10を含み、ターゲット位置インデックスセットは、{0、1、2、8、9、10}である。
【0104】
S703では、端末装置によって、測定ウィンドウ内のターゲットSSB位置インデックスに対応するターゲット候補位置に対してSSB測定を実行する。
【0105】
ターゲットSSB位置インデックスは、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある候補位置のSSB位置インデックスである。
【0106】
好ましくは、LBTが成功する前に、ターゲットSSB位置インデックスに対応する候補位置が配置された場合、端末装置は、SSB測定を実行する必要がある決定された候補位置にSSBを測定できず、また、LBTが成功した後、ターゲットSSB位置インデックスに対応する候補位置が配置された場合、端末装置は、SSB測定を実行する必要がある決定された候補位置にSSBを測定する。
【0107】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数が周波数帯域、サブキャリア間隔、測定ウィンドウの長さなどのパラメータに関連する場合、S702の前に、
図9に示すように、この方法は、以下のS704を更に含む。
【0108】
S704では、端末装置によって、周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータのうちの少なくとも1つに従って、ビット数オプションからビット数を決定する。
【0109】
図9に示す情報処理方法では、S704は、S701の後にある。実際の応用では、S704とS701の実行順序は限定されない。
【0110】
端末装置は、少なくとも1つのビット数オプションを含む。好ましくは、端末装置に複数のビット数オプションが含まれる場合、異なるビット数オプションに対応する、周波数帯域、サブキャリア間隔及び測定ウィンドウの長さのパラメータのうちの少なくとも1つは異なる。
【0111】
端末装置には、ビット数オプションと次のパラメータのうちの少なくとも1つとの間の対応関係が含まれる。端末装置は、含まれる対応関係に従って、端末装置によって現在使用されている周波数帯域、サブキャリア間隔及び測定ウィンドウの長さのうちの1つ以上の組み合わせに一致するビット数オプションを位置指示情報のビット数として選択する。
【0112】
一例では、端末装置における対応関係は、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数オプションが2であり、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが2msの場合、ビット数オプションが4であり、サブキャリア間隔が15KHzで、測定ウィンドウの長さが3msの場合、ビット数オプションが6であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが1msの場合、ビット数オプションが4であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが2msの場合、ビット数オプションが8であり、サブキャリア間隔が30KHzで、測定ウィンドウの長さが3msの場合、ビット数オプションが12である。また、端末装置によって現在使用されているサブキャリア間隔と測定ウィンドウの長さが2msの場合、位置指示情報のビット数が4であることを含む。
【0113】
好ましくは、端末装置における対応関係は、事前定義される。好ましくは、端末装置における対応関係は、ネットワーク装置によって設定される。
【0114】
端末装置が位置指示情報のビット数を決定した後、位置指示情報に対応する第2のセットは、第1のセットを表すビットの意味に従って、決定される。
【0115】
本開示の実施形態に係る情報処理方法では、位置指示情報のビットの意味を定義することにより、監視する必要がある候補位置のSSB位置インデックスを位置指示情報によって示し、位置指示情報の少なくとも1つのビットが少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表し、測定する必要があるSSBの位置を、NR-Uシステムなど、アンライセンススペクトルを使用するシステムに正しく示すことができる。
【0116】
以下、位置指示情報がビットマップであることを例にとると、本開示の実施形態に係る情報処理方法を異なる例によって示す。
【0117】
実施例1
端末装置は、測定に使用されるSSBのセットのビットマップを取得する。ビットマップにおける第1のビットは、測定ウィンドウ内に第1のQCL関係を有するSSBの位置番号のセットに対応する。
【0118】
従来技術では、設定された測定オブジェクト内の情報要素SSB-ToMeasureによって示される情報は、SSBインデックスである。UEは、SSBインデックスとSSBの送信時間周波数位置との間の1対1の対応関係に従って、測定されたSSBの時間周波数位置を決定することにより、測定を実行する。また、異なるSSBインデックスを備えたSSBは、擬似コロケーションではない。
【0119】
実施例1では、SSBのSSB位置インデックスとSSBの時間周波数位置は、1対1の対応関係にあるが、異なるSSB位置インデックスを備えたSSBは擬似コロケーションである可能性がある。DRS送信ウィンドウにおいて、基地局は、異なる位置に擬似コロケーションであるSSBを送信せず、つまり、基地局は、擬似コロケーションであるSSBのSSB位置インデックス内の1つの位置のみにSSBを送信する。擬似コロケーションであるSSBのSSB位置インデックスは、基地局によって示されるQによって決定され、つまり、SSB位置インデックスに対してQの余りを取得した結果が同じであるSSBは、擬似コロケーションであるか、又は、SSB位置インデックスの下位3ビットに従って、つまりPBCH DMRSシーケンスインデックスに対してQの余りを取得した結果が同じであるSSBは、擬似コロケーションである。
【0120】
この実施例では、基地局によって設定された測定オブジェクトのシグナリングSSB-ToMeasureで示されるビットマップの意味は、対応するSSB位置インデックスではなく、同じQCL仮定を持つSSB位置インデックスのセットである。Q=8と仮定すると、基地局は、SSB-ToMeasureにおいて8ビットのビットマップを使用して、どのQCLで仮定したSSB位置を測定するかを示す。例えば、ビットマップ=11100000は、SSB位置インデックスmod Q=0、1及び2に対応するSSB位置インデックスセットの時間周波数位置にSSBを測定し、SSB位置インデックスmod Q=3、4、5、6及び7に対応するSSB位置インデックスセットの時間周波数位置にSSBを測定しないことを表す。
【0121】
図10に示すように、サブキャリア間隔が30kHzで、測定ウィンドウの長さが5msの場合、ビットマップは、11100000である。ビットマップにおいて3ビットのみが1であるが、20個の候補位置に、3ビットに対応するSSB位置インデックスセットは、{0、1、2、8、9、10、16、17、18}である。UEは、SSB位置インデックスに対応する候補位置にSSB測定を実行する必要がある。
【0122】
Qが1、2又は4の場合など、Qが8未満の場合、8ビットのビットマップにおける最初のQ個のビットは、それぞれ、Q個の異なるQCL仮定に対応するSSB位置インデックスのセットに対応する。
【0123】
実施例1の情報処理方法に基づいて、従来技術と比較して、ビットマップのビット数は、変更されないままである可能性がある。ビットマップにおけるビットの意味を再解釈することにより、測定する必要があるSSBの位置は、NR-Uシステムで正しく示される。
【0124】
実施例2
端末装置は、測定に使用されるSSBの位置セットのビットマップ情報を取得する。ビットマップ情報における第1のビットは、測定ウィンドウ内の第1のSSB位置インデックスに対応する。ビットマップ情報に含まれるビット数は、SSBのサブキャリア間隔に関連する。
【0125】
NR-Uでは、SSBは、時間ウィンドウ内に送信され、特定の送信位置は、基地局のLBTの結果に依存する。実施例1とは異なり、この実施例では、基地局によって設定された測定オブジェクトのシグナリングSSB-ToMeasureで示されるビットマップの意味は、DRS送信ウィンドウ又は測定ウィンドウ内のSSB位置インデックスである。
【0126】
NR-Uでは、SSBを測定するサブキャリア間隔は、15kHz又は30kHzとして設定されてもよい。DRS送信ウィンドウ又は長さ5msの測定ウィンドウの場合、DRS送信ウィンドウ又は測定ウィンドウ内の候補位置には、それぞれ10個の位置と20個の位置が含まれる。これに対応して、ビットマップに含まれるビット数は、10又は20であり、各ビットは、SSB位置インデックスに対応する。例えば、ビットマップにおける最左端のビットは、SSB位置インデックス=0を表し、左から第2のビットは、SSB位置インデックス=1を表し、以下同様である。
【0127】
更に、ビットマップに含まれるビット数は、設定されたDRS送信ウィンドウ又は測定ウィンドウの長さにも関連する。表1に示すように、サブキャリア間隔とウィンドウの長さが異なると、SSB-ToMeasureにおけるビットマップに含まれるビット数が異なる。
【0128】
【0129】
上記表1の1つのサブフレーム、2つのサブフレーム、3つのサブフレーム、4つのサブフレーム及び5つのサブフレームは、異なる測定ウィンドウの長さを表す。
【0130】
実施例1ではSSB測定を実行する必要がある候補位置と同じように、実施例2では、ビットマップに20ビットが含まれ、各ビットは、測定ウィンドウ内のSSBのSSB位置インデックスに対応する。ビットマップにおけるビットマップの値が1であるとは、UEがビットマップに対応するSSB位置インデックスに対応する位置に、SSBを測定することを表す。ビットマップの値が0であるとは、対応するSSB位置インデックスに対応する位置に、SSBを測定しないことを表す。
【0131】
一例では、3つのタイプのビットマップの長さ(それぞれ8、12及び20)は、情報要素SSB-ToMeasureによって定義される。端末装置は、DRS送信ウィンドウ又は測定ウィンドウの長さ及びSSBのサブキャリア間隔に従って、8、12及び20から1つのタイプを選択する。どのビットマップの長さを採用するかは、特定のウィンドウ長さとサブキャリア間隔に従って決定されてもよい。従来技術における3つのビットマップの長さ(それぞれ4、8及び64)を再利用することもできる。
【0132】
一実施形態では、基地局によって設定された測定オブジェクトの情報要素SSB-ToMeasureに示されるビットマップにおけるビットは、測定ウィンドウ内のSSB位置インデックスに対応する。例えば、SSBのサブキャリア間隔が30kHzで、ウィンドウ長さが5つのサブフレーム、すなわち、5msに設定される場合、情報要素の例におけるlongBitmapは、測定されたSSBの位置を示すために使用される。例えば、
図11に示されるように、longBitmap=11100000111000001110は、SSB位置インデックス0、1、2、8、9、10、16、17及び18に対応する時間周波数位置にSSBを測定し、SSB位置インデックス3、4、5、6、7、11、12、13、14、15及び19に対応するSSBの時間周波数位置にSSBを測定しないことを表す。
【0133】
実施例2では、測定する必要があるSSBの位置は、NR-Uシステムで正しく示されてもよい。測定オブジェクトに設定された測定されたSSBの位置は、複数のセルによって送信されたSSBの位置に重ね合わせた結果であってもよい。セルによって実際に送信されたSSBの位置が異なるため、重ね合わせた結果は、単一セル内に擬似コロケーションであるSSBの位置間の関係を厳密に満たさない場合がある。本実施形態の方法は、Qの値に依存せず、ビットマップによって測定されたSSBの位置を直接的に示し、これにより、基地局は、ウィンドウ内に測定する必要があるSSBの位置をUEに柔軟に示すことができる。
【0134】
実施例3
端末装置は、測定に使用されるSSBのセットのビットマップ情報を取得し、該ビットマップ情報におけるビットは、測定ウィンドウ内のSSBの位置番号のセットに対応する。ビットアンプ内のビットの値に従って、ビットに対応するSSB位置番号のセットにおけるSSBを測定するかどうかを決定する。
【0135】
本実施形態と実施形態1は、実施形態1におけるビットマップが、示されたQを組み合わせて、ビットマップ情報におけるビットに対応する測定ウィンドウ内のSSB位置番号のセットを決定する必要があるという点で相違する。一実施形態では、本質的に、ビットマップ情報は、SSB位置番号のセットを決定するために使用されるQを仮定する。例えば、ビットマップ情報におけるビットと測定ウィンドウ内のSSBの位置番号のセットとの間の対応関係は、Q=8に従って決定される。
【0136】
一例では、ビットマップ=11100000は、SSB位置インデックスmod 8=0、1及び2に対応するSSB位置インデックスセットの時間周波数位置にSSBを測定し、SSB位置インデックスmod 8=3、4、5、6及び7に対応するSSB位置インデックスセットの時間周波数位置にSSBを測定しないことを表す。サブキャリア間隔が30kHzで、測定ウィンドウが5msの場合、ビットマップの8ビットは、測定ウィンドウ内の20個のSSBの送信位置にSSBを測定するかどうかを決定する。
【0137】
一例では、
図12に示されるように、8ビットのビットマップは、測定ウィンドウ内の連続する8個のSSB送信位置、例えば、最初の8つのSSBの送信位置にSSBを測定するかどうかを示すために使用される。測定ウィンドウ内の他の位置に測定するかどうかの位置指示情報は、8個のSSBの送信位置に対応する位置表示情報を他のSSBの送信位置に拡張することによって取得される。ここで、受信されたビットマップ=11100000は、8個のSSBの位置を単位として、測定ウィンドウ内の8~19のSSB位置に順にコピーされるものである場合、受信されたビットマップを拡張して取得された拡張された位置指示情報は、111000001110000011110である。
【0138】
実施例3では、ビットマップにおけるビット数を従来技術におけるビット数と同じにしてもよい。ビットマップにおけるビットの意味を再解釈する(reinterpret)ことにより、測定する必要があるSSBの位置は、NR-Uシステムで正しく示されてもよい。一方、ネットワーク装置によって示されるQの値に依存することなく、ビットマップによって、測定されたSSBの位置を直接的に示すことにより、基地局及び端末装置は、実施例1又は実施例2の設定規則に制限されず、これにより、基地局は、ウィンドウ内に測定する必要があるSSBの位置をUEに柔軟に示すことができる。
【0139】
情報処理方法を実施するために、本開示の一実施形態は、端末装置も提供する。端末装置の構成構造を
図13に示す。端末装置1300は、以下のものを含む。
【0140】
受信ユニット1301は、ネットワーク装置から送信された位置指示情報を受信するように構成される。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0141】
本開示の実施形態では、位置指示情報は、ビットマップである。
【0142】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数は、固定されている数である。
【0143】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数は、周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータのうちの少なくとも1つに関連する。
【0144】
本開示の実施形態では、端末装置は、
周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータのうちの少なくとも1つに従って、ビット数オプションからビット数を決定するように構成された第2の決定ユニットを更に含む。
【0145】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数は、1より大きい。
【0146】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションである。
【0147】
本開示の実施形態では、ビットと第1のセットにおけるSSB位置インデックスとの間の関係は、
第1のセットにおけるSSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、該結果は、該ビットと対応する関係を有する。
【0148】
本開示の実施形態では、結果を決定する方法は、
SSB位置インデックスの下位3ビットによって、規定値の余りを取得することを含む。
【0149】
或いは、SSB位置インデックスに対応するPBCHのDMRSシーケンスインデックスによって、規定値の余りを取得することを含む。
【0150】
本開示の実施形態では、規定値は、
端末装置によって事前定義されるか、又は
ネットワーク装置によって示される。
【0151】
本開示の実施形態では、
測定ウィンドウ内の一部の候補位置のSSB位置インデックスは、位置指示情報に対応し、
測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報は、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報によって決定される。
【0152】
本開示の実施形態では、一部の候補位置の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報に従って、測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報を決定する方法は、
一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報をコピーすることにより、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報のビット数とコピーされた位置指示情報のビット数との合計が、測定ウィンドウ内の候補位置の数と同じになることを含む。
【0153】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数は、1であり、該ビットは、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する。
【0154】
本開示の一実施形態は、プロセッサと、該プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを含む端末装置を更に提供し、該プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに、該端末装置によって実行される情報処理方法のステップを実行するために使用される。
【0155】
情報処理方法を実施するために、本開示の一実施形態は、ネットワーク装置も提供する。端末装置の構成構造を
図14に示す。ネットワーク装置1400は、以下のものを含む。
【0156】
送信ユニット1401は、位置指示情報を端末装置に送信するように構成される。位置指示情報の少なくとも1ビットは、少なくとも1つのSSB位置インデックスを含む第1のセットを表す。位置指示情報は、端末装置の測定ウィンドウ内にSSB測定を実行する必要がある位置を示す。
【0157】
本開示の実施形態では、位置指示情報は、ビットマップである。
【0158】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数は、固定されている数である。
【0159】
本開示の実施形態では、位置指示情報のビット数は、周波数帯域、サブキャリア間隔、及び測定ウィンドウの長さのパラメータのうちの少なくとも1つに関連する。
【0160】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数は、1より大きい。
【0161】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する候補位置に保持されるSSBは、擬似コロケーションである。
【0162】
本開示の実施形態では、ビットと第1のセットにおけるSSB位置インデックスとの間の関係は、
第1のセットにおけるSSB位置インデックスのmod規定値の結果が同じであることを含み、該結果は、該ビットと対応する関係を有する。
【0163】
本開示の実施形態では、結果を決定する方法は、
SSB位置インデックスの下位3ビットによって、規定値の余りを取得することを含む。
【0164】
或いは、SSB位置インデックスに対応するPBCHのDMRSシーケンスインデックスによって、規定値の余りを取得することを含む。
【0165】
本開示の実施形態では、ネットワーク装置は、
端末装置に規定値を設定するように構成された設定ユニットを更に含む。
【0166】
本開示の実施形態では、
測定ウィンドウ内の一部の候補位置のSSB位置インデックスは、位置指示情報に対応し、
測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報は、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報によって決定される。
【0167】
本開示の実施形態では、一部の候補位置の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報に従って、測定ウィンドウ内の一部の候補位置以外の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報を決定する方法は、
一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報をコピーすることにより、一部の候補位置のSSB位置インデックスに対応する位置指示情報のビット数とコピーされた位置指示情報のビット数との合計が、測定ウィンドウ内の候補位置の数と同じになることを含む。
【0168】
本開示の実施形態では、第1のセットにおけるSSB位置インデックスの数は、1であり、該ビットは、第1のセットにおけるSSB位置インデックスに対応する。
【0169】
本開示の一実施形態は、プロセッサと、該プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを含むネットワーク装置を更に提供し、該プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに、該ネットワーク装置によって実行される情報処理方法のステップを実行するために使用される。
【0170】
図15は、本開示の一実施形態に係る電子装置(端末装置又はネットワーク装置)のハードウェア構成構造の概略図である。電子装置(電子デバイス)1500は、少なくとも1つのプロセッサ1501、メモリ1502及び少なくとも1つのネットワークインタフェース1504を含む。電子装置1500内の様々な構成要素は、バスシステム1505を介して一緒に結合される。バスシステム1505は、構成要素間の接続及び通信を実施するために使用されることを理解されたい。データバスに加えて、バスシステム1505は、電力バス、制御バス及びステータス信号バスを更に含む。しかしながら、明確にするために、様々なバスは、
図15においてバスシステム1505としてマークされている。
【0171】
メモリ1502は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、強誘電体ROM(FRAM)、フラッシュメモリ、磁気表面メモリ、コンパクトディスク、又はコンパクトディスクROM(CD-ROM)であってもよい。該磁気表面メモリは、ディスクメモリ又はテープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。限定的でない例示的な説明により、多くの形態のRAM、例えば、スタティックRAM(SRAM)、同期RAM(SSRAM)、動的RAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張(エンハンスト)SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(synchlink DRAM(SLDRAM))及びダイレクトランバスRAM(DRRAM)は、利用可能である。本開示の実施形態で説明されるメモリ1502は、上記メモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0172】
本開示の実施形態におけるメモリ1502は、電子装置1500の動作をサポートするために様々なタイプのデータを記憶するために使用される。データの例には、アプリケーション15021などの、電子装置1500での動作に使用される任意のコンピュータプログラムが含まれる。本開示の実施形態の方法を実施するプログラムは、アプリケーション15021に含まれてもよい。
【0173】
本開示の上記実施形態に開示された方法は、プロセッサ1501に適用されてもよく、プロセッサ1501によって実施されてもよい。プロセッサ1501は、信号処理機能を備えた集積回路チップであってもよい。実施プロセスにおいて、方法の各ステップは、プロセッサ1501内のハードウェア統合論理回路又はソフトウェアの形態のコマンドによって完了することができる。プロセッサ1501は、一般的なプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。プロセッサ1501は、本開示の実施形態に開示された方法、ステップ及び論理ブロック図を実施するか又は実行してもよい。一般的なプロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本開示の実施形態に開示された方法のステップを組み合わせることは、ハードウェア復号プロセッサによって実行され完了されるか、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行され完了されるように直接具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体は、メモリ1502に配置される。プロセッサ1501は、メモリ1502内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせてこの方法のステップを完了する。
【0174】
例示的な実施形態では、電子装置1500は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複雑なPLD(CPLD)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU又は上記方法を実行する他の電子要素によって実施されてもよい。
【0175】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体を更に提供する。
【0176】
好ましくは、記憶媒体は、本開示の実施形態では端末装置に適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本開示の実施形態の各方法で実施される対応プロセスを実行することを可能にするが、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0177】
好ましくは、記憶媒体は、本開示の実施形態ではネットワーク装置に適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本開示の実施形態の各方法における対応プロセスを実行することを可能にするが、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0178】
本開示は、本開示の実施形態に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明する。フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドによって実施されてもよいことを理解されたい。コンピュータプログラムコマンドは、機械を製造するように、一般的なコンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、これによって、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行されるコマンドは、フローチャートの1つ以上のステップ及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実施する装置を生成してもよい。
【0179】
コンピュータプログラムコマンドはまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方法で動作させるように導くことができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。これによって、コンピュータ可読メモリに記憶されたコマンドは、コマンド装置を含む製造製品を生成する。コマンド装置は、フローチャートの1つ以上のステップ及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実施する。
【0180】
コンピュータプログラムコマンドはまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードされてもよいことにより、一連の操作ステップがコンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行されて、コンピュータによって実施される処理を生成する。これによって、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行されるコマンドは、フローチャートの1つ以上のステップ及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実施するステップを提供する。