(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】免疫活性化のためのDGKアルファ阻害剤としての置換アミノキノロン類
(51)【国際特許分類】
C07D 413/14 20060101AFI20240719BHJP
A61K 31/4709 20060101ALI20240719BHJP
A61P 31/12 20060101ALI20240719BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240719BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240719BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
C07D413/14 CSP
A61K31/4709
A61P31/12
A61P35/00
A61P37/02
A61P43/00 111
(21)【出願番号】P 2022531001
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(86)【国際出願番号】 EP2020083198
(87)【国際公開番号】W WO2021105117
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2023-11-21
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(73)【特許権者】
【識別番号】300049958
【氏名又は名称】バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】シュミーズ,ノーバート
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルトマン,ラース
(72)【発明者】
【氏名】キルヒホフ,デニス
(72)【発明者】
【氏名】グェン,ティ・タン・ホェン
(72)【発明者】
【氏名】ワーベック,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】べマー,ウルフ
(72)【発明者】
【氏名】ピーターセン,キルスティン
(72)【発明者】
【氏名】コバー,クリスティーナ
(72)【発明者】
【氏名】ストッキヒト,デトレフ
(72)【発明者】
【氏名】レヒナー,クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】マイアー,ロビン・ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ハーバート,シモン・アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ケルシュゲンス,イザベル・パトリツィア
(72)【発明者】
【氏名】コセムンド,ディルク
(72)【発明者】
【氏名】オフリンガ,リエンク
(72)【発明者】
【氏名】グリーズ,マレイケ
(72)【発明者】
【氏名】バーダー,ベンジャミン
【審査官】安藤 倫世
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-517977(JP,A)
【文献】特表2015-529224(JP,A)
【文献】国際公開第2017/019723(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/105116(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/105115(WO,A1)
【文献】Journal of Lipid Research,2016年,57(3) ,368-379
【文献】Biochemical Pharmacology,2000年,59(7),763-772
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造を有する化合物
【化1】
又は、水和物若しくは溶媒和物、あるいは、前記のいずれかの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
化合物が、
【化2】
である、請求項1に記載の化合物、又は、その水和物若しくは溶媒和物。
【請求項3】
化合物が、
【化3】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物、又は、水和物若しくは溶媒和物、あるいは、前記のいずれかの薬学的に許容される塩、及び、
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、
を含む医薬組成物。
【請求項5】
請求項2に記載の化合物、又は、その水和物若しくは溶媒和物、及び、
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、
を含む医薬組成物。
【請求項6】
請求項3に記載の化合物、及び、
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、
を含む医薬組成物。
【請求項7】
哺乳類において免疫応答の調節異常又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する疾患または状態を治療又は予防するための、有効量の請求項1に記載の化合物、又は、水和物若しくは溶媒和物、あるいは、前記のいずれかの薬学的に許容される塩、を含む医薬組成物。
【請求項8】
哺乳類がヒトである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
疾患ががんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記化合物または薬学的に許容されるその塩が、そのT細胞の活性化効果を通して作用する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項11】
疾患が、非小細胞肺癌(NSCLC)、胃がん、食道腺がん、皮膚がん又は結腸直腸がんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項12】
疾患が、非小細胞肺癌である、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項13】
疾患が、胃がんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項14】
疾患が、食道腺がんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項15】
疾患が、皮膚がんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項16】
皮膚がんが悪性黒色腫である、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
疾患が、結腸直腸がんである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項18】
哺乳類において免疫応答の調節異常又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する疾患または状態を治療又は予防するための、有効量の請求項3に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項19】
哺乳類がヒトである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
疾患ががんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記化合物が、そのT細胞の活性化効果を通して作用する、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項22】
疾患が、非小細胞肺癌(NSCLC)、胃がん、食道腺がん、皮膚がん又は結腸直腸がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項23】
疾患が、非小細胞肺癌である、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項24】
疾患が、胃がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項25】
疾患が、食道腺がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項26】
疾患が、皮膚がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項27】
皮膚がんが悪性黒色腫である、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
疾患が、結腸直腸がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本明細書で記載及び定義の一般式(I)の置換されたアミノキノロン化合物、前記化合物の製造方法、前記化合物の製造に有用な中間体化合物、前記化合物を含む医薬組成物及び組み合わせ、並びに疾患、特にはジアシルグリセロールキナーゼα(DGKアルファ、DGKα)制御障害の治療又は予防のための医薬組成物を、単独又は他の有効成分との組み合わせで製造するための前記化合物の使用を含むものである。
【0002】
一般式(I)の化合物は、DGKαを阻害し、T細胞介在の免疫応答を高める。これは、多くの新生物障害、それぞれがんによって利用される免疫侵襲戦略を克服するために、患者自身の免疫系を利用し、それによって抗腫瘍免疫を強化する新しい戦略である。さらに、当該化合物は、特に、ウィルス感染、又は異常なDGKαシグナル伝達と関連する免疫応答異常その他の障害を有する状態のような障害を治療するのに使用される。
【0003】
本発明は、さらに、一般式(I)の化合物の使用、それぞれT細胞介在免疫応答の増強のための医薬組成物を製造するための一般式(I)の化合物の使用に関する。
【0004】
本発明は、さらに、一般式(I)の化合物の使用、それぞれ、がんの治療のための医薬組成物を製造するための一般式(I)の化合物の使用に関するものである。
【0005】
本発明はさらに、一般式(I)の化合物の使用、それぞれ線維性障害、ウィルス感染、心疾患及びリンパ増殖性障害の治療又は予防のための医薬組成物を製造するための一般式(I)の化合物の使用に関するものである。
【背景技術】
【0006】
ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は、膜脂質sn-1,2ジアシルグリセロール(DAG)のリン酸化を触媒してホスファチジン酸(PA)を形成する酵素ファミリーを表す(Eichmann and Lass, Cell Mol Life Sci. 2015; 72: 3931)。T細胞で、ホスホリパーゼC(PLCγ1)のγ1アイソフォームが活性化され、ホスファチジルイノシトール4,5-二リン酸(PIP2)がDAGと追加の第2のメッセンジャーであるイノシトール1,4,5-三リン酸(IP3)に開裂した後、T細胞受容体(TCR)の下流でDAGが形成される(Krishna and Zhong, Front. Immunol 2013, 4, 178)。IP3は小胞体からのカルシウムの放出を促進するのに重要であるのに対し、DAGはタンパク質キナーゼCθ(Quann et al., Nat Immunol 2011(7), 647)及びRas活性化タンパク質RasGRP1(Krishna and Zhong, Front. Immunol 2013, 4:178)など、TCRシグナル伝達で重要な他のタンパク質と相互作用する。T細胞内には3種類のDGKアイソフォーム[DGKα(DGKアルファ)、DGKδ(DGKデルタ)、DGKζ(DGKゼータ)]が存在していることが知られているが、TCR下流のDAG代謝促進において重要な役割を果たしていると考えられるのはDGKαとDGKζの2種類のみである(Joshi and Koretzky, Int. J. Mol. Sci. 2013, 14, 6649)。
【0007】
生殖細胞系欠失、又は化学阻害剤のいずれかによって、T細胞におけるDGKαの活性を標的とすると、細胞外シグナル関連キナーゼ1/2(ERK1/2)などの下流分子のリン酸化の延長によって評価すると、T細胞の下流のシグナル伝達が強化され、持続される(Zhong et al., Nat Immunol 2003, 4, 882;Olenchock et al., Nat Immunol 2006, 7, 1174;Riese et al., J. Biol. Chem 2011, 286, 5254)。さらに、DGKαの過剰発現は、アネルギー様状態に似た機能活性の低下状態を誘発する(Zha et al., Nat Immunol 2006, 7, 1166)。対照的に、T細胞におけるDGKαの欠失は、IL2及びIFNγなどのエフェクターサイトカインの産生を亢進し、増殖を促進した(Zhong et al., Nat Immunol 2003, 4, 882;Olenchock et al., Nat Immunol 2006, 7, 1174)。
【0008】
これらの知見は、DGKαがT細胞の抗腫瘍活性を高める上で有用な標的として機能する可能性を示唆している。抗腫瘍応答におけるDGKαの役割については、最近、腎細胞癌(RCC)患者からのヒト腫瘍浸潤CD8+T細胞(CD8-TIL)で研究されている(Prinz et al., J. Immunol 2012, 188, 5990)。RCCからのCD8-TILは、溶解顆粒球エキソサイトーシス及び標的細胞を殺す能力に欠陥があった。TCRのエンゲージメントに応答して近位シグナル伝達事象は無傷であったが、CD8-TILは、非腫瘍浸潤CD8+T細胞と比較すると、ERKのリン酸化の減少を示した。DGKα活性阻害剤でCD8-TILを処理すると、標的細胞の殺傷能力が回復し、ERKのリン酸化の基底レベルが増加し、PMA/イオノマイシン刺激によるERKのリン酸化が増加した。
【0009】
さらに、Arranz-Nicolasらは、DGK阻害剤がRas/ERKシグナル伝達だけでなくAP-1(活性化タンパク質-1)転写も促進し、DGKαの膜局在を促進し、同時刺激の必要性を低下させ、DGKζサイレンシング/欠失後の活性化促進と共働したことを示している。薬理的阻害によって誘発される活性化促進とは対照的に、DGKαサイレンシング/遺伝子欠損は、Lck(リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ)の活性化を損ない、同時刺激応答が制限された(Arranz-Nicolas et al., Canc Immun, Immunother 2018, 67(6), 965)。
【0010】
さらに、DGKα-/-マウス及びDGKζ-/-マウスからのアブチゲン特異的CD8+T細胞は、(リンパ球性脈絡髄膜炎ウィルス)感染後の拡大及びサイトカイン産生増加を示す(Shin et al., J. Immunol, 2012)。
【0011】
さらに、DGKαが欠乏しているCAR(キメラ抗原受容体)-T細胞の養子免疫伝達は、マウス中皮腫(Riese et al., Cancer Res 2013, 73(12), 3566)及び膠芽細胞腫異種移植マウスモデル(Jung et al., Cancer Res. 2018, 78(16), 4692)の治療において、野生型のCAR T細胞と比較して高い効力を示した。
【0012】
T細胞制御とは別に、DGKαはがんにおいても役割を果たし、生存(Bacchiocchi et al., Blood, 2005, 106(6), 2175; Yanagisawa et al., Biochim Biophys Acta 2007, 1771, 462)、がん細胞の移動及び浸潤(Baldanzi et al., Oncogene 2008, 27, 942; Filigheddu et al., Anticancer Res 2007, 27, 1489; Rainero et al., J Cell Biol 2012, 196(2): 277)などのがん細胞の進行の多くの側面に介在する。特に、肝細胞癌(Takeishi et al., J Hepatol 2012, 57, 77)及びメラノーマ細胞(Yanagisawa et al., Biochim Biophys Acta 2007, 1771, 462)でDGKαが過剰発現していることが報告されている一方、他の報告では、DGKα-siRNA16によって大腸がん及び乳がん細胞系の増殖が著しく阻害されたこと、DGKα/非定型PKC/b1インテグリンのシグナル伝達経路が乳癌細胞の基質侵入に必須であること(Raineror et al., PLoS One 2014, 9(6):e97144)が示唆されている。また、発現は、乳房原発腫瘍よりリンパ節転移での方が高い(Hao et al., Cancer 2004, 100, 1110)。
【0013】
さらに、多形性膠芽腫(GBM)細胞におけるDGKαの重要性を調べた研究では、比較的非特異的なDGKα阻害剤R59022の同時投与により、頭蓋内注射したGBM腫瘍の増殖が減少することが判明した(Dominguez et al., Cancer Discov 2013, 3(7):782)。
【0014】
また、DGKαは食道扁平上皮がん(ESCC)の進行を促進し、それはDGKαがESCC療法の潜在的な標的であることを裏付けている(Chen et al., Oncogene, 2019, 38 (14) 2533)。
【0015】
さらに、DGKの薬理学的阻害は、マウスの気道炎症と気道過敏性の両方を減少させ、また、Tヘルパー2(TH2)の分化を遮断することによってイン・ビトロでのヒト気道サンプルの気管支収縮を低減させた(Singh et al, Sci Signal. 2019, 12, eaax3332)。
【0016】
さらに、DGKαの阻害は、X連鎖性リンパ球増殖疾患(XLP-1)患者で生じる生命を脅かすエプスタインバーウィルス(EBV)関連免疫病理を逆転させる能力を有する(Ruffo et al., Sci Transl Med. 2016, 13, 8, 321; Velnati et al., Eur J Med Chem. 2019, 164,378)。
【0017】
また、DGKαは虚血/再灌流心疾患後の心筋損傷を増悪させる(Sasaki et al., Heart Vessels, 2014, 29, 110)。
【0018】
これらを総合すると、これらの研究からの知見は、T細胞及び腫瘍細胞におけるDGKα活性を抑制することは、病原体及び腫瘍に対するより活発な免疫応答を生じさせる上で、そしてTh2駆動型(自己(ato))免疫疾患を改善する(amoiroting)(免疫系のバランスを整える)上で有用であることが証明され得ることを示している。さらに、DGKα活性の阻害は、腫瘍を直接標的とするだけでなく、線維性障害、ウィルス感染に関連する病理、心疾患及びリンパ増殖性障害に対処する上で治療的能力を有する。
【0019】
先行技術
DGKα阻害剤(inhitors)は、文献に報告されている。R59022(A)が、赤血球でDGKに作用することが確認された(de Chaffoy de Courcelles et. al., J. Biol. Chem. Vol 260, No.29, (1985), p15762-70)。構造的に関連するR59949(B)は、1,2-ジアシルグリセロールのそれぞれのホスファチジン酸への変換を阻害することによって、Tリンパ球でDGKαに作用することが確認された(Jones et. al., J. Biol. Chem. Vol 274, No. 24, (1999)、p16846-52)。元々セロトニン受容体拮抗薬として確認されたリタンセリン(C)は、二つのR化合物(A)及び(B)などと、DGKαに対して同等の活性を示した(Boroda et. al, BioChem. Pharm. 123, (2017), 29-39)。
【化1】
【0020】
さらなる構造CU-3(D)が、DGKαに対してミクロモル以下の阻害活性を有する最初の化合物として同定された(Sakane et. al., J. Lipid Res. Vol 57, (2016), p368-79)。
【化2】
【0021】
AMB639752(E)が、ミクロモル活性を有するさらなるDGKα選択的阻害剤であると記載されている(S. Velnati et al., Eur J. Med. Chem 2019, 164, p378-390.)。
【化3】
【0022】
WO2020/151636は、PDE9介在疾患の治療のためのPDE9阻害剤化合物としてのアザキノリノンに関するものである。
【0023】
WO2020/143626は、PDE9介在疾患の治療のためのPDE9阻害剤化合物としてのキノリノン類に関するものである。
【0024】
WO2020/182076は、哺乳類の心不全を治療するための薬剤の製造におけるホスホジエステラーゼ阻害剤化合物の使用に関するものである。
【0025】
WO2020/006016及びWO2020/006018は、ウィルス感染及びがんなどの増殖性障害の治療のための、DGKα及び/又はDGKζの活性を阻害する、T細胞活性化剤としてのナフチドリノン(Naphthydrinone)化合物を記載している。
【0026】
WO2017/019723 A1は、ホスホジエステラーゼ9(PDE9)に関連する中枢神経系障害の治療のための治療剤として有用であり得るアザシアノキノリノン化合物に関するものである。それはまた、神経疾患及び精神疾患を治療するための化合物の使用に関するものである。
【0027】
WO2004/074218は、MIF-阻害剤及びその複数の使用、特にがんの治療のための使用を記載している。
【0028】
WO2007/109251は、疾患の治療、特にがんの治療のためのTNFα阻害剤の使用を記載している。
【0029】
WO2012/142498及びWO2012/009649は、MIF-阻害剤及びそれの複数の使用、特にがん療法における使用を記載している。これらの特許出願は、極めて多くの化合物を特許請求している。しかしながら、これらの理論的化合物の多くは、具体的に開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0030】
【文献】WO2020/151636
【文献】WO2020/143626
【文献】WO2020/182076
【文献】WO2020/006016
【文献】WO2020/006018
【文献】WO2017/019723A1
【文献】WO2004/074218
【文献】WO2007/109251
【文献】WO2012/14249
【文献】WO2012/009649
【非特許文献】
【0031】
【文献】Eichmann and Lass, Cell Mol Life Sci. 2015; 72: 3931
【文献】Krishna and Zhong, Front. Immunol 2013, 4, 178
【文献】Quann et al., Nat Immunol 2011(7), 647
【文献】Krishna and Zhong, Front. Immunol 2013, 4:178
【文献】Joshi and Koretzky, Int. J. Mol. Sci. 2013, 14, 6649
【文献】Zhong et al., Nat Immunol 2003, 4, 882
【文献】Olenchock et al., Nat Immunol 2006, 7, 1174
【文献】Riese et al., J. Biol. Chem 2011, 286, 5254
【文献】Zha et al., Nat Immunol 2006, 7, 1166
【文献】Prinz et al., J. Immunol 2012, 188, 5990
【文献】Arranz-Nicolas et al., Canc Immun, Immunother 2018, 67(6), 965
【文献】Shin et al., J. Immunol, 2012
【文献】Riese et al., Cancer Res 2013, 73(12), 3566
【文献】Jung et al., Cancer Res. 2018, 78(16), 4692
【文献】Bacchiocchi et al., Blood, 2005, 106(6), 2175
【文献】Yanagisawa et al., Biochim Biophys Acta 2007, 1771, 462
【文献】Baldanzi et al., Oncogene 2008, 27, 942
【文献】Filigheddu et al., Anticancer Res 2007, 27, 1489
【文献】Rainero et al., J Cell Biol 2012, 196(2): 277
【文献】Takeishi et al., J Hepatol 2012, 57, 77
【文献】Yanagisawa et al., Biochim Biophys Acta 2007, 1771, 462
【文献】Raineror et al., PLoS One 2014, 9(6):e97144
【文献】Hao et al., Cancer 2004, 100, 1110
【文献】Dominguez et al., Cancer Discov 2013, 3(7):782
【文献】Chen et al., Oncogene, 2019, 38 (14) 2533
【文献】Singh et al., Sci Signal. 2019, 12, eaax3332
【文献】Ruffo et al, Sci Transl Med. 2016, 13, 8, 321
【文献】Velnati et al., Eur J Med Chem. 2019, 164,378
【文献】Sasaki et al., Heart Vessels, 2014, 29, 110
【文献】de Chaffoy de Courcelles et. al., J. Biol. Chem. Vol 260, No.29, (1985), p15762-70
【文献】Jones et. al., J. Biol. Chem. Vol 274, No. 24, (1999), p16846-52
【文献】Boroda et. al, BioChem. Pharm. 123, (2017), 29-39
【文献】Sakane et. al., J. Lipid Res. Vol 57, (2016), p368-79
【文献】S. Velnati et al., Eur J. Med. Chem 2019, 164, p378-390
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
しかしながら、その最新技術は、
・本明細書で記載及び定義される本発明の一般式(I)の具体的な置換されたアミノキノロン化合物、すなわち、
・1位にメチル基若しくはエチル基、
・3位にシアノ、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル若しくは又はアルコキシカルボニル基又はアルコキシカルボニル基、
・4位に、ピロリジニル、ピペリジニル又はアゼパニル基;及び
・前記ピロリジニル、ピペリジニル又はアゼパニル基の置換基として、フェニル、ナフチル基又は5~10員のヘテロアリール基
を有する2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリンコアを有する化合物、
又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物、塩、若しくはそれらの混合物であって、本明細書に記載及び定義され、以下において「一般式(I)の化合物」又は「本発明の化合物」と称されるもの
・又はそれの薬理活性
は記載していない。
【0033】
予防特性及び治療特性を有する新規な化合物を提供することが望ましい。
【0034】
従って、本発明の目的は、DGKα制御障害における、T細胞免疫刺激的に又は免疫修飾的に予防的及び治療的使用に使用される化合物及びこれら化合物を含む医薬組成物を提供することにある。DGKα制御障害は、特にがん、自己免疫疾患、ウィルス感染並びに異常DGKαシグナル伝達に関連する他の障害、例えば線維性疾患における免疫学的に抑制された腫瘍微小環境での免疫応答異常調節を伴う状態を含む。前記化合物は、単独薬剤として、又は他の有効成分と組み合わせて使用することができる。
【0035】
現在、本発明の化合物が驚くべき及び有利な特性を有することが見出されており、それが本発明の基礎を構成している。
【0036】
特に、本発明の化合物は、驚くべきことに、DGKαタンパク質を効果的に阻害し、T細胞介在免疫を増強することが見出された。したがって、それらの化合物は、ヒト及び動物の障害、特にがんの治療のための新規な構造を提供するものであり、したがって、例えば、がんなどの過剰増殖性障害の治療又は予防に使用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0037】
第1の態様によれば、本発明は、下記一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【化4】
式中、
R
1は、シアノ、-C(=O)NH
2、-C(=O)N(H)CH
3、-C(=O)N(H)C
2H
5、-C(=O)N(CH
3)
2及び-C(=O)OR
15から選択される基を表し、
R
2は、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基は、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基は1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
6-アルキル、C
3-C
6-シクロアルキル、C
1-C
6-ヒドロキシアルキル、C
1-C
6-ハロアルキル、(C
1-C
2-アルコキシ)-(C
1-C
6-アルキル)-、C
1-C
6-アルコキシ、(C
1-C
2アルコキシ)-(C
1-C
6-アルコキシ)-、C
1-C
6-ハロアルコキシ、C
3-C
6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR
14、-S(=O)R
14、-S(=O)
2R
14、-P(=O)(R
14)
2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R
9)(R
10)、-C(=O)N(R
9)(R
10)、-C(=O)R
11、-N(R
12)C(=O)R
13、-N(R
12)S(=O)
2R
14、-N=S(=NH)(R
14)
2、-N=S(=O)(R
14)
2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH
2)
3-、-CH
2-CH(OH)-CH
2-、-(CH
2)
4-、-O-(CH
2)
2-、-(CH
2)
2-O-、-CH
2-CH(CH
3)-O-、-CH
2-O-CH
2-、-O-(CH
2)
3-、-(CH
2)
3-O-、-CH
2-O-(CH
2)
2-、-(CH
2)
2-O-CH
2-、-O-CH
2-O-、-O-C(CH
3)
2-O-、-O-(CH
2)
2-O-、-N(R
18)-C(=O)-(C(R
18)(R
19))
m-、-N(R
18)-C(=O)-(C(CH
2)
3)-、-N(R
18)-(C(R
18)(R
19))
m-、-N(R
18)-C(=O)-O-及び-N(R
18)-C(=O)-N(R
18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基は、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C
1-C
6-アルキル及びC
1-C
6-アルコキシ基は、C
3-C
4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基は、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
C
3-C
4-シクロアルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C
3-C
6-シクロアルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にハロゲン原子又はC
1-C
4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
3は、水素原子又はハロゲン原子又は
C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、C
4-C
6-シクロアルケニル、C
1-C
6-ヒドロキシアルキル、C
1-C
6-ハロアルキル、(C
1-C
2-アルコキシ)-(C
1-C
6-アルキル)-、C
1-C
6-アルコキシ、(C
1-C
2アルコキシ)-(C
1-C
6-アルコキシ)-、C
1-C
4-ハロアルコキシ、C
3-C
6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR
14、-S(=O)R
14、-S(=O)
2R
14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R
9)(R
10)、-C(=O)N(R
9)(R
10)、-C(=O)R
11、-N(R
12)C(=O)R
13、-N(R
12)S(=O)
2R
14、-N=S(=NH)(R
14)
2、-N=S(=O)(R
14)
2、-P(=O)(R
14)
2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基は、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル及びC
1-C
6-アルコキシ基は、
C
3-C
4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基は、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
C
3-C
4-シクロアルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C
2-C
6-アルケニル基はC
1-C
4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C
3-C
6-シクロアルキル及びC
4-C
6-シクロアルケニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC
1-C
4-アルキル及びC
1-C
4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
4は、水素原子又はハロゲン原子又は
C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、C
4-C
6-シクロアルケニル、C
1-C
6-ヒドロキシアルキル、C
1-C
6-ハロアルキル、(C
1-C
2-アルコキシ)-(C
1-C
6-アルキル)-、C
1-C
6-アルコキシ、(C
1-C
2アルコキシ)-(C
1-C
6-アルコキシ)-、C
1-C
4-ハロアルコキシ、-O-(C
1-C
4-アルキル)-C(=O)OR
15、-O-(C
1-C
4-アルキル)-C(=O)N(R
9)(R
10)、C
3-C
6-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R
14、-S(=O)
2R
14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R
9)(R
10)、-N(R
16)(R
17)、-N(R
16)(R
20)、-C(=O)N(R
9)(R
10)、-C(=O)R
11、-N(R
12)C(=O)R
13、-N(R
12)S(=O)
2R
14、-N=S(=NH)(R
14)
2、-N=S(=O)(R
14)
2、-P(=O)(R
14)
2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基は、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル及びC
1-C
6-アルコキシ基は、
C
3-C
4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基は、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
C
3-C
4-シクロアルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C
1-C
6-アルコキシ基はオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C
3-C
6-シクロアルキル及びC
4-C
6-シクロアルケニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にハロゲン原子又はC
1-C
4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
5は、水素原子又はハロゲン原子又は
C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、C
4-C
6-シクロアルケニル、C
1-C
6-ヒドロキシアルキル、C
1-C
6-ハロアルキル、(C
1-C
2-アルコキシ)-(C
1-C
6-アルキル)-、C
1-C
6-アルコキシ、(C
1-C
2アルコキシ)-(C
2-C
6-アルコキシ)-、C
1-C
4-ハロアルコキシ、C
3-C
6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR
14、-S(=O)R
14、-S(=O)
2R
14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R
9)(R
10)、-C(=O)N(R
9)(R
10)、-C(=O)R
11、-N(R
12)C(=O)R
13、-N(R
12)S(=O)
2R
14、-N=S(=NH)(R
14)
2、-N=S(=O)(R
14)
2、-P(=O)(R
14)
2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基は、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル及びC
1-C
6-アルコキシ基は、
C
3-C
4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基は、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル、-N(R
9)(R
10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
C
3-C
4-シクロアルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C
3-C
6-シクロアルキル及びC
4-C
6-シクロアルケニル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にハロゲン原子又はC
1-C
4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
6は、水素原子、又はフッ素原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
1-C
4-ヒドロキシアルキル、C
1-C
4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R
7は、水素原子又はハロゲン原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
1-C
4-アルコキシ、ヒドロキシ及びシアノから選択される基を表し、
R
8は、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R
9及びR
10は、各場合で独立に、水素、又は
C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C
1-C
4-アルキル)-、(C
1-C
4-アルコキシ)-(C
2-C
4-アルキル)-、C
3-C
4-シクロアルキル及びC
2-C
4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R
9及びR
10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-シクロアルキル、C
1-C
4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R
11は、水素原子又はC
1-C
4-アルキル、C
1-C
4-ヒドロキシアルキル、C
1-C
4-ハロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
12は、水素原子又はC
1-C
4-アルキル基を表し、
R
13は、水素原子又は
C
1-C
6-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
14は、C
1-C
6-アルキル、C
1-C
6-ハロアルキル、C
3-C
6-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基は、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
2-アルキル、C
1-C
2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C
1-C
2-アルコキシ、C
3-C
4-シクロアルキル及び-N(R
9)(R
10)から選択される基から独立に選択され、
R
15は、水素原子又はC
1-C
4-アルキル基を表し、
R
16は、水素原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-シクロアルキル及びC
2-C
4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R
17は、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-シクロアルキル、C
1-C
4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基は、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R
18は、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表し、
R
19は、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表し、
R
20は、(4~7員複素環アルキル)-(C
1-C
4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-シクロアルキル、C
1-C
4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
mは、1、2及び3から選択される整数を表し、
nは、1、2及び3から選択される整数を表す。
【0038】
第1の態様の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C2-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル,-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキルがは、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R6が、水素原子、又はフッ素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びシアノから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R12が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R13が、水素原子又は
C1-C6-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R14が、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1-1】配列番号1下で記載のヒトDGKa M1~S735+C末端フラッグタグ、DGKa_hu_1である。
【
図1-2】配列番号1下で記載のヒトDGKa M1~S735+C末端フラッグタグ、DGKa_hu_1である。
【
図2-1】配列番号2下で記載のヒトDGKa M1~S735+N末端Aviタグ及びC末端フラッグタグ、DGKa_hu_1Aviである。
【
図2-2】配列番号2下で記載のヒトDGKa M1~S735+N末端Aviタグ及びC末端フラッグタグ、DGKa_hu_1Aviである。
【
図3】配列番号3下で記載のSIINFEKLアミノ酸配列である。
【
図5】配列番号4下で記載のフラッグタグ配列である。
【
図6】配列番号5下で記載のOVA-30ペプチド配列である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
定義
「置換された」という用語は、指定の原子若しくは基上の1以上の水素原子が指定の基から選択されるもので置き換わっていることを意味するが、但し、存在する環境下での指定の原子の通常の価数を超えない。置換基及び/又は可変要素の組み合わせが許容される。
【0041】
「置換されていても良い」という用語は、置換基の数がゼロに等しいかゼロと異なっていることができることを意味する。別段の断りがない限り、置換されていても良い基が、いずれか利用可能な炭素原子又は窒素原子上で水素原子を非水素置換基に置き換えることで使えるできるだけ多くの適宜の置換基で置換されていることが可能である。一般的には、適宜の置換基が存在する場合、その数は1、2、3又は4、特には1、2又は3であることができる。
【0042】
本発明による化合物における基が置換されている場合、その基は、別段の断りがない限り、置換基でモノ置換又は多置換されていることができる。本発明の範囲において、繰り返し存在する全ての基の意味は、互いに独立である。本発明による化合物における基が、1個、2個若しくは3個の同一若しくは異なる置換基によって、特には1個の置換基によって置換されていることができる。
【0043】
本明細書で使用される場合、オキソ置換基は、二重結合を介して炭素原子若しくは硫黄原子に結合している酸素原子を表す。
【0044】
複合置換基が複数部分から構成される場合、例えば(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-の場合、ある部分は、前記複合置換基のいずれか好適な位置で結合していることが可能である。例えば、C1-C2-アルコキシ部分は、前記(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-基のC1-C6-アルキル部分のいずれか好適な炭素原子に結合していることが可能である。そのような複合置換基の開始点又は終端にあるハイフンは、前記複合置換基の分子の残りの部分への結合箇所を示すものである。炭素原子及び適宜に例えば窒素、酸素若しくは硫黄原子などの1硫黄のヘテロ原子を含む環が置換基で置換されている場合、前記置換基は前記環のいずれか好適な位置で結合していることが可能であり、それは好適な炭素原子及び/又は好適なヘテロ原子に結合している。
【0045】
本明細書で使用される場合の「含む」という用語は、「からなる」を含むものである。
【0046】
本記述の範囲内で、何らかの事項が「本明細書で言及される」と称されている場合、それは、その事項が本記述のいずれかの箇所で言及されている可能性があることを意味している。
【0047】
本記述で言及される用語は、下記の意味を有する。
【0048】
「ハロゲン原子」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子、特にはフッ素、塩素又は臭素原子を意味する。
【0049】
「C1-C6-アルキル」という用語は、1、2、3、4、5若しくは6個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐の飽和1価炭化水素基を意味し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、2-メチルブチル、1-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオ-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、又は1,3-ジメチルブチル基、又はこれらの異性体である。特に、前記基は、1、2、3、4又は5個の炭素原子(「C1-C5-アルキル」)を有し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチルイソブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、2-メチルブチル、1-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオ-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル基である。詳細には、当該基は、1、2、3又は4個の炭素原子(「C1-C4-アルキル」)を有し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチルイソブチル、又はtert-ブチル基であり、より詳細には1、2又は3個の炭素原子(「C1-C3-アルキル」)を有し、例えばメチル、エチル、n-プロピル又はイソプロピル基、より詳細には1又は2個の炭素原子(「C1-C2-アルキル」)を有し、例えばメチル又はエチル基である。
【0050】
「C2-C4-アルキル」という用語は、2、3又は4個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐の飽和一価炭化水素基を意味し、例えばエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、イソブチル又はtert-ブチル基である。
【0051】
「C1-C6-ヒドロキシアルキル」という用語は、「C1-C6-アルキル」という用語が上記のように定義され、1又は2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換わっている直鎖若しくは分岐の飽和一価炭化水素基を意味し、例えばヒドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、1,2-ジヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロパン-2-イル、2-ヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、3-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシブチル、2-ヒドロキシブチル、3-ヒドロキシブチル、4-ヒドロキシブチル基、1-ヒドロキシペンチル、2-ヒドロキシペンチル、3-ヒドロキシペンチル、4-ヒドロキシペンチル、5-ヒドロキシペンチル、1-ヒドロキシヘキシル、2-ヒドロキシヘキシル、3-ヒドロキシヘキシル、4-ヒドロキシヘキシル、5-ヒドロキシヘキシル、6-ヒドロキシヘキシル基又はそれの異性体である。特に、前記基は、1、2、3又は4個の炭素原子(「C1-C4-ヒドロキシアルキル」)を有し、例えばヒドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、1,2-ジヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロパン-2-イル、2-ヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、3-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシブチル、2-ヒドロキシブチル、3-ヒドロキシブチル、4-ヒドロキシブチル基、又はこれらの異性体である。
【0052】
「C2-C4-ヒドロキシアルキル」という用語は、「C2-C4-アルキル」という用語が上記のように定義され、1又は2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換わっている、2、3又は4個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐の飽和一価炭化水素基を意味し、例えば1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、1,2-ジヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロピル、1-ヒドロキシプロパン-2-イル、2-ヒドロキシプロパン-2-イル、2,3-ジヒドロキシプロピル、1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル、3-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル、1-ヒドロキシブチル、2-ヒドロキシブチル、3-ヒドロキシブチル又は4-ヒドロキシブチル基、又はこれらの異性体である。
【0053】
「C1-C6-ハロアルキル」という用語は、「C1-C6」という用語が上記で定義の通りであり、水素原子の1以上が同一又は異なってハロゲン原子で置き換わっている、直鎖若しくは分岐の飽和一価炭化水素基を意味する。特に、前記ハロゲン原子はフッ素原子である。前記C1-C6-ハロアルキル基は、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、1,3-ジフルオロプロパン-2-イル、4,4,4-トリフルオロブチル、5,5,5-トリフルオロペンチル又は6,6,6-トリフルオロヘキシルである。特に、前記基は、1、2、3又は4個の炭素原子(「C1-C4-ハロアルキル」)を有し、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、1,3-ジフルオロプロパン-2-イル又は4,4,4-トリフルオロブチル基である。
【0054】
「C1-C6-アルコキシ」という用語は、「C1-C6-アルキル」という用語が上記で定義の通りである、式(C1-C6-アルキル)-O-の直鎖若しくは分岐の飽和一価基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、sec-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ又はn-ヘキシルオキシ基又はそれらの異性体である。特に、前記基は、1、2、3又は4個の炭素原子(「C1-C4-アルコキシ」)を有し、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、sec-ブトキシ、イソブトキシ又はtert-ブトキシ基である。
【0055】
「C1-C6-ハロアルコキシ」という用語は、水素原子の1以上が同一又は異なってハロゲン原子で置き換わっている、上記で定義の直鎖若しくは分岐の、飽和、一価C1-C6-アルコキシ基を意味する。特に、前記ハロゲン原子はフッ素原子である。前記C1-C6-ハロアルコキシ基は、例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ又はペンタフルオロエトキシである。
【0056】
「C2-C6-アルケニル」という用語は、1個若しくは2個の二重結合を含み、2、3、4、5又は6個の炭素原子を有する、直鎖若しくは分岐の、一価炭化水素基を意味し、前記アルケニル基が2個の二重結合を含む場合、前記二重結合が互いに共役しているか、アレンを形成していることができることは理解される。前記アルケニル基は、例えばエテニル(又は「ビニル」)、プロパ-2-エン-1-イル(又は「アリル」)、プロパ-1-エン-1-イル、ブタ-3-エンイル、ブタ-2-エンイル、ブタ-1-エンイル、ペンタ-4-エンイル、ペンタ-3-エンイル、ペンタ-2-エンイル、ペンタ-1-エンイル、ヘキサ-5-エンイル、ヘキサ-4-エンイル、ヘキサ-3-エンイル、ヘキサ-2-エンイル、ヘキサ-1-エンイル、プロパ-1-エン-2-イル(又は「イソプロペニル」)、2-メチルプロパ-2-エンイル、1-メチルプロパ-2-エンイル、2-メチルプロパ-1-エンイル、1-メチルプロパ-1-エンイル、3-メチルブタ-3-エンイル、2-メチルブタ-3-エンイル、1-メチルブタ-3-エンイル、3-メチルブタ-2-エンイル、2-メチルブタ-2-エンイル、1-メチルブタ-2-エンイル、3-メチルブタ-1-エンイル、2-メチルブタ-1-エンイル、1-メチルブタ-1-エンイル、1,1-ジメチルプロパ-2-エンイル、1-エチルプロパ-1-エンイル、1-プロピルビニル、1-イソプロピルビニル、4-メチルペンタ-4-エンイル、3-メチルペンタ-4-エンイル、2-メチルペンタ-4-エンイル、1-メチルペンタ-4-エンイル、4-メチルペンタ-3-エンイル、3-メチルペンタ-3-エンイル、2-メチルペンタ-3-エンイル、1-メチルペンタ-3-エンイル、4-メチルペンタ-2-エンイル、3-メチルペンタ-2-エンイル、2-メチルペンタ-2-エンイル、1-メチルペンタ-2-エンイル、4-メチルペンタ-1-エンイル、3-メチルペンタ-1-エンイル、2-メチルペンタ-1-エンイル、1-メチルペンタ-1-エンイル、3-エチルブタ-3-エンイル、2-エチルブタ-3-エンイル、1-エチルブタ-3-エンイル、3-エチルブタ-2-エンイル、2-エチルブタ-2-エンイル、1-エチルブタ-2-エンイル、3-エチルブタ-1-エンイル、2-エチルブタ-1-エンイル、1-エチルブタ-1-エンイル、2-プロピルプロパ-2-エンイル、1-プロピルプロパ-2-エンイル、2-イソプロピルプロパ-2-エンイル、1-イソプロピルプロパ-2-エンイル、2-プロピルプロパ-1-エンイル、1-プロピルプロパ-1-エンイル、2-イソプロピルプロパ-1-エンイル、1-イソプロピルプロパ-1-エンイル、3,3-ジメチルプロパ-1-エンイル、1-(1,1-ジメチルエチル)エテニル、ブタ-1,3-ジエニル、ペンタ-1,4-ジエニル又はヘキサ-1,5-ジエニル基である。
【0057】
「C2-C6-アルキニル」という用語は、1個の三重結合を含み、2、3、4、5又は6個の炭素原子、特には2、3又は4個の炭素原子(「C2-C4-アルキニル」)を有する、直鎖若しくは分岐の一価炭化水素基を意味する。前記アルケニル基が2個の二重結合を含む場合、前記C2-C6-アルキニル基は、例えば、エチニル、プロパ-1-インイル、プロパ-2-インイル(又は「プロパルギル」)、ブタ-1-インイル、ブタ-2-インイル、ブタ-3-インイル、ペンタ-1-インイル、ペンタ-2-インイル、ペンタ-3-インイル、ペンタ-4-インイル、ヘキサ-1-インイル、ヘキサ-2-インイル、ヘキサ-3-インイル、ヘキサ-4-インイル、ヘキサ-5-インイル、1-メチルプロパ-2-インイル、2-メチルブタ-3-インイル、1-メチルブタ-3-インイル、1-メチルブタ-2-インイル、3-メチルブタ-1-インイル、1-エチルプロパ-2-インイル、3-メチルペンタ-4-インイル、2-メチルペンタ-4-インイル、1-メチルペンタ-4-インイル、2-メチルペンタ-3-インイル、1-メチルペンタ-3-インイル、4-メチルペンタ-2-インイル、1-メチルペンタ-2-インイル、4-メチルペンタ-1-インイル、3-メチルペンタ-1-インイル、2-エチルブタ-3-インイル、1-エチルブタ-3-インイル、1-エチルブタ-2-インイル、1-プロピルプロパ-2-インイル、1-イソプロピルプロパ-2-インイル、2,2-ジメチルブタ-3-インイル、1,1-ジメチルブタ-3-インイル、1,1-ジメチルブタ-2-インイル又は3,3-ジメチルブタ-1-インイル基である。
【0058】
「C3-C6-シクロアルキル」という用語は、3、4、5又は6個の炭素原子を含む飽和の一価単環式炭化水素環を意味する。前記C3-C6-シクロアルキル基は、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基である。特に、前記基は、3、4又は5個の炭素原子(「C3-C5-シクロアルキル」)を有し、例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル基である。特に、前記基は、3又は4個の炭素原子(「C3-C4-シクロアルキル」)を有し、例えばシクロプロピル又はシクロブチル基である。
【0059】
「C4-C6-シクロアルケニル」という用語は、4、5又は6個の炭素原子及び1個の二重結合を含む単環式炭化水素環を意味する。特に、前記環は、5又は6個の炭素原子(「C5-C6-シクロアルケニル」)を含む。前記C4-C6-シクロアルケニル基は、例えば、単環式炭化水素環、例えばシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル又はシクロヘプテニル基である。
【0060】
「C3-C6-シクロアルキルオキシ」という用語は、「C3-C6-シクロアルキル」という用語が上記で定義の通りである式(C3-C6-シクロアルキル)-O-の飽和一価基を意味し、例えばシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ又はシクロヘキシルオキシ基である。
【0061】
「4~7員複素環アルキル」という用語は、1個若しくは2個のシリーズN、O及びSからの同一若しくは異なる環ヘテロ原子を含む、合計4、5、6又は7個の環原子を有する単環式飽和複素環を意味する。
【0062】
前記複素環アルキル基は、4員環、例えばアゼチジニル、オキセタニル若しくはチエタニル;又は5員環、例えばテトラヒドロフラニル、1,3-ジオキソラニル、チオラニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、1,1-ジオキシドチオラニル、1,2-オキサゾリジニル、1,3-オキサゾリジニル又は1,3-チアゾリジニル;又は6員環、例えばテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル又は1,2-オキサジナニル、例えば、又は7員環、例えばアゼパニル、1,4-ジアゼパニル又は1,4-オキサゼパニルであることができるが、これらに限定されるものではない。
【0063】
「5~7員複素環アルケニル」という用語は、1個若しくは2個の二重結合及び1個若しくは2個のシリーズN、O及びSからの同一若しくは異なる環ヘテロ原子を含む、合計5、6又は7個の環原子を有する単環式不飽和非芳香族複素環を意味する。
【0064】
前記複素環アルケニル基は、例えば、4H-ピラニル、2H-ピラニル、2,5-ジヒドロ-1H-ピロリル、[1,3]ジオキソリル、4H-[1,3,4]チアジアジニル、2,5-ジヒドロフラニル、2,3-ジヒドロフラニル、2,5-ジヒドロチオフェニル、2,3-ジヒドロチオフェニル、4,5-ジヒドロオキサゾリル又は4H-[1,4]チアジニルである。
【0065】
「(4~7員複素環アルキル)オキシ」という用語は、「4~7員複素環アルキル」という用語が上記で定義の通りである、式(4~7員複素環アルキル)-O-の単環式、飽和複素環アルキルを意味する。
【0066】
「窒素含有4~7員複素環アルキル基」という用語は、1個の環窒素原子及び任意にシリーズN、O及びSからの1個のさらなる環ヘテロ原子を含む、合計4、5、6又は7個の環原子を有する単環式、飽和複素環を意味する。
【0067】
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は、4員環、例えばアゼチジニル;又は5員環、例えばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、1,2-オキサゾリジニル、1,3-オキサゾリジニル又は1,3-チアゾリジニル;又は6員環、例えばピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル又は1,2-オキサジナニル、例えば、又は7員環、例えばアゼパニル、1,4-ジアゼパニル又は1,4-オキサゼパニルであることができるが、これらに限定されるものではない。
【0068】
「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個の環ヘテロ原子及び任意にシリーズN、O及び/又はSからの1、2若しくは3個のさらなる環ヘテロ原子を含み、環炭素原子を介して結合している、5、6、8、9又は10個の環原子を有する一価単環式又は二環式芳香環(「5~10員ヘテロアリール」基)を意味する。
【0069】
前記ヘテロアリール基は、5員ヘテロアリール基、例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル又はテトラゾリル;又は6員ヘテロアリール基、例えばピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はトリアジニル;又は9員ヘテロアリール基、例えば、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、チアゾロピリジニル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル又はプリニル;又は10員ヘテロアリール基、例えば、キノリニル、キナゾリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キノキサリニル又はプテリジニルであることができる。
【0070】
概して、及び別段の断りがない限り、ヘテロアリール又はヘテロアリーレン基は、それの全ての可能な異性体型、例えば互変異体及び分子の残りの部分への連結箇所に関しての位置異性体を含む。従って、いくつかの例示的な非限定的例を挙げると、ピリジニルという用語は、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル及びピリジン-4-イルを含み;又はチエニルという用語は、チエン-2-イル及びチエン-3-イルを含む。
【0071】
例えば「C1-C6-アルキル」、「C1-C6-ハロアルキル」、「C1-C6-ヒドロキシアルキル」、「C1-C6-アルコキシ」又は「C1-C6-ハロアルコキシ」の定義の文脈で、本明細書で使用される場合の「C1-C6」という用語は、1~6個の有限数の炭素原子、即ち1、2、3、4、5若しくは6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。
【0072】
さらに、本明細書で使用される場合、例えば「C3-C6-シクロアルキル」の定義の文脈で、本明細書において使用される場合の「C3-C8」という用語は、3~6の有限数の炭素原子、即ち3、4、5若しくは6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
【0073】
ある範囲の値が提供されている場合、その範囲は、その範囲内の各値及び下位範囲を含むものである。
【0074】
例えば、
「C1-C6」は、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C1-C6、C1-C5、C1-C4、C1-C3、C1-C2、C2-C6、C2-C5、C2-C4、C2-C3、C3-C6、C3-C5、C3-C4、C4-C6、C4-C5、及びC5-C6を含み;
「C2-C6」は、C2、C3、C4、C5、C6、C2-C6、C2-C5、C2-C4、C2-C3、C3-C6、C3-C5、C3-C4、C4-C6、C4-C5、及びC5-C6を含み;
「C3-C6」は、C3、C4、C5、C6、C3-C6、C3-C5、C3-C4、C4-C6、C4-C5、及びC5-C6を含む。
【0075】
本明細書で使用される場合、「脱離基」という用語は、結合電子を一緒に取り込む安定化学種として化学反応で置き換えられる原子又は原子群を意味する。特に、そのような脱離基は、ハライド、特にはフッ化物、塩化物、臭化物若しくはヨウ化物、(メチルスルホニル)オキシ、[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ、[(ノナフルオロブチル)スルホニル]オキシ、(フェニルスルホニル)オキシ、[(4-メチルフェニル)スルホニル]オキシ、[(4-ブロモフェニル)スルホニル]オキシ、[(4-ニトロフェニル)スルホニル]オキシ、[(2-ニトロフェニル)スルホニル]オキシ、[(4-イソプロピルフェニル)スルホニル]オキシ、[(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)スルホニル]オキシ、[(2,4,6-トリメチルフェニル)スルホニル]オキシ、[(4-tert-ブチルフェニル)スルホニル]オキシ及び[(4-メトキシフェニル)スルホニル]オキシを含む群から選択される。
【0076】
一般式(I)の化合物が同位体型として存在することが可能である。従って本発明は、一般式(I)の化合物の1以上の同位体型、特には一般式(I)の重水素含有化合物を含む。
【0077】
化合物又は試薬の「同位体型」という用語は、そのような化合物を構成する同位体の1以上の不自然な割合を示す化合物と定義される。
【0078】
「一般式(I)の化合物の同位体型」という用語は、そのような化合物を構成する同位体の1以上の不自然な割合を示す一般式(I)の化合物と定義される。
【0079】
「不自然な割合」という表現は、天然の存在比より高いそのような同位体の割合を意味する。この文脈で適用される同位体の天然存在比は、″Isotopic Compositions of the Elements 1997″,Pure Appl. Chem., 70(1), 217-235, 1998に記載されている。
【0080】
そのような同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の安定且つ放射性同位体、例えばそれぞれ2H(重水素)、3H(三重水素)、11C、13C、14C、15N、17O、18O、32P、33P、33S、34S、35S、36S、18F、36Cl、82Br、123I、124I、125I、129I及び131Iなどがある。
【0081】
本明細書で指定の障害の治療及び/又は予防に関して、一般式(I)の化合物の同位体型は好ましくは、重水素を含む(「一般式(I)の重水素含有化合物」)。1以上の放射性同位体、例えば3H又は14Cが組み込まれた一般式(I)の化合物の同位体型が、例えば、薬剤及び/又は基質組織分布研究において有用である。これらの同位体は、それの組み込みの容易さ及び検出性のために特に好ましい。18F又は11Cなどの陽電子放出同位体を、一般式(I)の化合物に組み込むことができる。一般式(I)の化合物のこれらの同位体型は、イン・ビボ撮像用途において有用である。一般式(I)の重水素含有及び13C含有化合物を、前臨床又は臨床試験の文脈での質量分析で用いることができる。
【0082】
一般式(I)の化合物の同位体型は、通常、試薬に代えて前記試薬の同位体型を用いることで、好ましくは重水素含有試薬を用いることで、本明細書における図式及び/又は1に記載のものなどの、当業者に公知の方法によって製造することができる。所望の重水素化部位に応じて、一部の場合で、D2Oからの重水素を、化合物に直接、又はそのような化合物を合成するのに有用な試薬に組み込むことができる。重水素ガスも、分子中に重水素を組み込む上で有用な試薬である。オレフィン結合の接触重水素化が、重水素組み込みの迅速な経路である。重水素ガス存在下の金属触媒(即ち、Pd、Pt、及びRh)を用いて、炭化水素を含む官能基における水素を重水素に直接交換することができる。多様な重水素化試薬及び合成構成単位が、例えばC/D/NIsotopes, Quebec, Canada;Cambridge Isotope Laboratories Inc., Andover, MA, USA;及びCombiPhos Catalysts, Inc., Princeton, NJ, USAなどの会社から市販されている。
【0083】
「一般式(I)の重水素含有化合物」という用語は、1以上の水素原子が1以上の重水素原子によって置き換わっており、一般式(I)の化合物の各重水素化位置での重水素の存在比が、約0.015%である重水素の天然存在比より高い一般式(I)の化合物と定義される。特に、一般式(I)の重水素含有化合物において、一般式(I)の化合物の各重水素化位置での重水素の存在比は、前記位置で、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%より高く、好ましくは90%、95%、96%又は97%より高く、さらにより好ましくは98%又は99%より高い。各重水素化位置での重水素の存在比が、他の重水素化位置での重水素の存在比から独立であることは明らかである。
【0084】
1以上の重水素原子の一般式(I)の化合物への選択的組み込みによって、分子の物理化学特性(例えば、酸性度[C. L. Perrin, et al., J. Am. Chem. Soc., 2007, 129, 4490]、塩基性度[C. L. Perrin et al., J. Am. Chem. Soc., 2005, 127, 9641]、親油性[B. Testa et al., Int. J. Pharm., 1984, 19(3), 271])及び/又は代謝プロファイルが変わる可能性があり、親化合物の代謝物に対する比率又は生成する代謝物の量に変化が生じる可能性がある。そのような変化によって、ある種の治療上の利点が生じ得ることから、状況によっては好ましいことがあり得る。代謝及び代謝物の比率が変化する代謝切り換えの速度低下が報告されている(A. E. Mutlib et al., Toxicol. Appl. Pharmacol., 2000, 169, 102)。親薬剤及び代謝物への曝露におけるこれらの変化により、一般式(I)の重水素含有化合物の薬力学、耐容性及び効力に関して重要な結果を生じる可能性がある。場合により、重水素置換によって、望ましくないか有毒な代謝物の生成が低減若しくは消失し、所望の代謝物の生成が促進される(例えば、Nevirapine: A. M. Sharma et al., Chem. Res. Toxicol., 2013, 26, 410;Efavirenz: A. E. Mutlib et al., Toxicol. Appl. Pharmacol., 2000, 169, 102)。他の場合、重水素化の主要な効果は、全身クリアランス速度を低下させることである。結果的に、化合物の生物学的半減期が延長される。可能性がある臨床上の利点には、ピークレベル低下及びトラフレベル上昇を伴って同様の全身曝露を維持する能力などがあると考えられる。これによって、特定の化合物の薬物動態/薬力学関係に応じて、副作用軽減及び効力増強に至ると考えられる。ML-337(C. J. Wenthur et al., J. Med. Chem., 2013, 56, 5208)及びオダナカティブ(K. Kassahun et al., WO2012/112363)が、この重水素効果の例である。代謝速度低下によって、全身クリアランス速度の変化をもたらすことなく薬剤の曝露が増加する更に他の場合が報告されている(例えば、ロフェコキシブ:F. Schneider et al., Arzneim. Forsch./Drug. Res., 2006, 56, 295;テラプレビル:F. Maltais et al., J. Med. Chem., 2009, 52, 7993)。この効果を示す重水素化薬剤によって、投与必要量が低減する可能性があり(例えば、所望の効果を達成するための投与回数低下及び用量低下)、及び/又は代謝物負荷が軽減される可能性がある。
【0085】
一般式(I)の化合物は、複数の可能な代謝攻撃部位を有し得る。物理化学特性及び代謝プロファイルに対する上記効果を至適化するため、1以上の重水素-水素交換のある種のパターンを有する一般式(I)の重水素含有化合物を選択することができる。特に、一般式(I)の重水素含有化合物の重水素原子は、炭素原子に結合し、シトクロムP450などの代謝酵素の攻撃部位である一般式(I)の化合物の位置に存在する。
【0086】
別の実施形態において、本発明は、1、2、3若しくは4個の重水素原子、特には1、2若しくは3個の重水素原子を有する一般式(I)の重水素含有化合物に関する。
【0087】
化合物、塩、多形体、水和物、溶媒和物などの言葉の複数形が本明細書で用いられている場合、それは、単数の化合物、塩、多形体、異性体、水和物、溶媒和物なども意味するものと理解される。
【0088】
「安定な化合物」又は「安定構造」は、反応混合物から有用な程度の純度までの単離、及び有効な治療剤への製剤を生き残るのに十分な堅牢性を有する化合物を意味する。
【0089】
本発明の化合物は、各種所望の置換基の位置及び性質に応じて、1以上の不斉中心を含む場合がある。1以上の不斉炭素原子が(R)又は(S)配置で存在することが可能であることで、単一の不斉中心の場合にはラセミ混合物が、複数の不斉中心の場合にはジアステレオマー混合物が生じ得る。場合によっては、所定の結合、例えば特定化合物の二つの置換された芳香環に隣接する中心結合周囲での回転が制限されていることによって、不斉が存在することも可能である。
【0090】
好ましい化合物は、より望ましい生理活性を生じるものである。本発明の化合物の分離、純粋若しくは部分精製された異性体及び立体異性体又はラセミ若しくはジアステレオマー混合物も、本発明の範囲に含まれる。そのような材料の精製及び分離は、当業界で公知の標準的技術によって行うことができる。
【0091】
好ましい化合物は、より望ましい生理活性を生じるものである。本発明の化合物の分離された純粋な若しくは部分的に純粋な異性体及び立体異性体又はラセミ若しくはジアステレオマー混合物も、本発明の範囲に含まれる。そのような材料の精製及び分離は、当業界で公知の標準的技術によって行うことができる。
【0092】
光学異性体は、従来の方法に従うラセミ混合物の分割によって、例えば光学活性な酸若しくは塩基を用いるジアステレオ異性体塩の形成、又は共有結合ジアステレオマーの形成によって得ることができる。適切な酸の例は、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジトルオイル酒石酸及びカンファースルホン酸である。ジアステレオ異性体の混合物は、方法当業界で公知の方法によって、例えば、クロマトグラフィー若しくは分別結晶によって、物理的及び/又は化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。次に、光学活性塩基若しくは酸を、分離されたジアステレオマー塩から遊離させる。光学異性体の異なる分離方法は、キラルクロマトグラフィー(例えば、キラル相を用いるHPLCカラム)を用いるものであり、その場合に、従来の誘導体化を行っても行わなくても良く、それはエナンチオマーの分離を最大とするために至適に選択される。キラル相を用いる好適なHPLCカラムは市販されており、例えば特には、いずれも通常選択可能であるダイセル(Daicel)の製造品、例えばChiracel OD及びキラセルChiracel OJがある。誘導体を伴っても良い酵素分離も有用である。本発明の光学活性化合物は、光学活性原料を用いるキラル合成によっても得ることができる。
【0093】
異なる種類の異性体を互いから区別するには、IUPAC規則セクションE(Pure Appl Chem 45, 11-30, 1976)を参照する。
【0094】
本発明は、単一の立体異性体として、又はいずれかの比率での前記立体異性体、の混合物としての本発明の化合物の全ての可能な立体異性体、例えば(R)-若しくは(S)-異性体を含む。本発明の化合物の単一の立体異性体、例えば単一のエナンチオマー若しくは単一のジアステレオマーの単離は、いずれか好適な最新の方法、例えばクロマトグラフィー、特には例えばキラルクロマトグラフィーによって行われる。
【0095】
さらに、本発明の化合物は互変異体として存在することができる。例えば、本発明の化合物は、アミド部分を含むことができ、アミド、又はイミド酸、又は二つの互変異体のあらゆる量での混合物として存在することができ、すなわち下記のものである。
【化5】
【0096】
本発明は、単一の互変異体として、又はいずれかの比率での前記互変異体の混合物としての本発明の化合物の全ての可能な互変異体を含む。
【0097】
さらに、本発明の化合物は、本発明の化合物の少なくとも1個の窒素が酸化されているものと定義されるN-オキサイドとして存在することができる。本発明は、全てのそのような可能なN-オキサイドを含む。
【0098】
本発明はまた、代謝物、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、塩、特には薬学的に許容される塩、及び/又は共沈物などの本発明の化合物の有用な形態も含む。
【0099】
本発明の化合物は、本発明の化合物が極性溶媒、特には例えば水、メタノール又はエタノールを、その化合物の結晶格子の構造要素として含む水和物として、又は溶媒和物として存在することができる。極性溶媒、特に水の量が、化学量論比で又は非化学量論比で存在することが可能である。化学量論量の溶媒和物、例えば水和物の場合、それぞれ半、(セミ-)、モノ-、セスキ-、ジ-、トリ-、テトラ-、ペンタ-などの溶媒和物又は水和物が可能である。本発明は、全てのそのような水和物又は溶媒和物を含む。
【0100】
さらに、本発明の化合物が、遊離型で、例えば遊離塩基として、又は遊離酸として、又は両性イオンとして存在することが可能であるか、塩の形態で存在することができる。その塩は、有機塩若しくは無機塩のいかなる塩でも良く、特には、薬学において一般に使用される、又は例えば本発明の化合物の単離若しくは精製に用いられる薬学的に許容される有機若しくは無機付加塩であることができる。
【0101】
「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の無機若しくは有機酸付加塩を指す。例えば、S. M. Berge et al., ″Pharmaceutical Salts,″ J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1-19を参照する。
【0102】
本発明の化合物の好適な医薬として許容される塩は、例えば、例えば十分に塩基性である窒素原子を鎖中又は環中に有する本発明の化合物の酸付加塩であることができ、例えば無機酸又は「鉱酸」、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、重硫酸、リン酸若しくは硝酸などとの酸付加塩、又は有機酸、例えばギ酸、酢酸、アセト酢酸、ピルビン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、安息香酸、サリチル酸、2-(4-ヒドロキシベンゾイル)-安息香酸、樟脳酸、ケイ皮酸、シクロペンタンプロピオン酸、ジグルコン酸、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、パモ酸、ペクチニン酸、3-フェニルプロピオン酸、ピバル酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、イタコン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシル硫酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラ-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、ナフタリンジスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸、酒石酸、ステアリン酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、アジピン酸、アルギン酸、マレイン酸、フマル酸、D-グルコン酸、マンデル酸、アスコルビン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、アスパラギン酸、スルホサリチル酸、ヘミ硫酸又はチオシアン酸などとの酸付加塩などである。
【0103】
さらに、十分に酸性である本発明の化合物の別の好適に医薬として許容される塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩若しくはストロンチウム塩、又はアルミニウム若しくは亜鉛塩、又はアンモニアから又は1~20個の炭素原子を有する有機1級、2級若しくは3級アミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、プロカイン、ジベンジルアミン、N-メチルモルホリン、アルギニン、リジン、1,2-エチレンジアミン、N-メチルピペリジン、N-メチル-グルカミン、N,N-ジメチル-グルカミン、N-エチル-グルカミン、1,6-ヘキサンジアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、2-アミノ-1,3-プロパンジオール、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、4-アミノ-1,2,3-ブタントリオールから誘導されるアンモニウム塩、又は1~20個の炭素原子を有する四級アンモニウムイオン、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ(n-プロピル)アンモニウム、テトラ(n-ブチルアンモニウム)、N-ベンジル-N,N,N-トリメチルアンモニウム、コリン又はベンザルコニウムとの塩である。
【0104】
当業者であれば、さらに、特許請求の範囲に記載されている化合物の酸付加塩を、多数の公知の方法のいずれかを介して、本化合物と適切な無機酸又は有機酸との反応により製造可能であることは理解するものである。あるいは、本発明の酸性化合物のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、各種公知の方法を介して、本発明の化合物を適切な塩基と反応させることにより製造される。
【0105】
本発明は、単一の塩としての、又は任意の比率の前記塩の任意の混合物としての、本発明の化合物の全ての可能な塩を含む。
【0106】
本明細書において、特に「実験の部」において、本発明の中間体又は実施例の合成に関して、ある化合物が相当する塩基若しくは酸との塩型と言及され場合、個々の製造及び/又は精製方法によって得られるその塩型の正確な化学量論的組成は、ほとんどの場合で不明である。
【0107】
別段の断りがない限り、例えば「塩酸塩」、「トリフルオロ酢酸塩」、「ナトリウム塩」又は「xHCl」、「xCF3COOH」、「xNa+」などの塩に関連する化学名又は構造式に付加される言葉は、塩型を意味するものであり、その塩型の化学量論について言及していない。
【0108】
このことは、合成中間体又は実施例化合物又はそれらの塩が、記載の製造及び/又は精製方法により、溶媒和物として、例えば(定義されている場合)化学量論組成未知の水和物として得られている場合にも当てはまる。
【0109】
さらに、本発明は、単一の多形体として、又はあらゆる比率での複数の多形体の混合物としての本発明の化合物のあらゆる可能な結晶型又は多形体を含む。
【0110】
さらに、本発明は、本発明による化合物のプロドラッグも含む。本明細書での「プロドラッグ」という用語は、自体は生理的に活性であっても不活性であっても良いが、それが身体中に滞留している間に本発明による化合物に変換(例えば、代謝的に又は加水分解的に)される化合物を指す。
【0111】
本発明はさらに、全ての可能なシクロデキストリン包接体、すなわちα-、β-又はγ-シクロデキストリン類、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン類、メチルβシクロデキストリン類を含む。
【0112】
第1の態様の第2の実施形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-CH2-CH(OH)-CH2-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-CH(CH3)-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-、-O-C(CH3)2-O-、-O-(CH2)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C5-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C2-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R6が、水素原子、又はフッ素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びシアノから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R12が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R13が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R14が、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R18が、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表し、
R19が、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表し、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
mが、1、2及び3から選択される整数を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0113】
第1の態様の第2の実施形態の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C5-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C2-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R6が、水素原子、又はフッ素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びシアノから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R12が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R13が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R14が、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0114】
第1の態様の第3の実施形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R18が、水素原子又はメチル基を表し、
R19が、水素原子又はメチル基を表し、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
mが、1及び2から選択される整数を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0115】
第1の態様の第3の実施形態の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基が、フェニル基で置換されていても良く、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から独立に選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素又はC1-C4-アルキル基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
R11が、水素原子又はC1-C4-ハロアルキル基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0116】
第1の態様の第4の実施形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から選択され、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキルが、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
R11が、C1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R18が、水素原子又はメチル基を表し、
R19が、水素原子又はメチル基を表し、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
mが、1及び2から選択される整数を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0117】
第1の態様の第4の実施形態の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基が、フェニル基で置換されていても良く、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子で1若しくは2回置換されていても良く、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキルが、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
R11が、C1-C4-ハロアルキル基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0118】
第1の態様の第5の実施形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及びピリジニルから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基で1若しくは2回置換されていても良く、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-CH2-C(=O)OR15、-O-CH2-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
R11が、C1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0119】
第1の態様の第5の実施形態の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及びピリジニルから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択され、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基で1若しくは2回置換されていても良く、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-CH2-C(=O)OR15、-O-CH2-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
R11が、C1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0120】
第1の態様の第5の実施形態のさらなる変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニル基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基が、フェニル基で置換されていても良く、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子で1若しくは2回置換されていても良く、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基は、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
R11が、C1-C4-ハロアルキル基を表し、
R12が、水素原子を表し、
R13が、フェニル基を表し、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0121】
第1の態様の第6の実施形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1H-インドール-6-イル、ベンゾチオフェン-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-2-イル、キノリン-4-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、(オキソラン-2-イル)メトキシ、(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、オキセタン-3-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、フェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル及びピリジン-3-イルから選択される基から選択され、
又は
前記フェニル基の二つの置換基が、隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように、互いに連結されており、
R3が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル、シクロプロピル、(トリフルオロメチル)シクロプロピル、シクロブチル、2,2-ジメチルシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、カルバモイル、ジメチルホスホリル、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、2-メトキシエトキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、(オキシラン-2-イル)メトキシ、カルボキシメトキシ、2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ、2-アミノ-2-オキソ-エトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(シアノメチル)(メチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ、(2-メトキシエチル)(メチル)アミノ、シクロプロピルアミノ、(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキソラン-3-イル)アミノ、3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、テトラヒドロフラン-3-イルメトキシ、(テトラヒドロフラン-3-イルメチル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R5が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、シクロプロピル、メトキシ、プロポキシ、シクロプロピルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、オキセタン-3-イル及びオキセタン-3-イルオキシから選択される基を表し、
R6が、水素原子又はメチル及びヒドロキシメチルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はフッ素原子又はメチル、エチル、メトキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0122】
第1の態様の第6の実施形態の変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1H-インドール-6-イル、ベンゾチオフェン-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-2-イル、キノリン-4-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立に、フッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、(オキソラン-2-イル)メトキシ、(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、オキセタン-3-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、フェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル及びピリジン-3-イルから選択される基から選択され、
又は
前記フェニル基の二つの置換基が、隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように、互いに連結されており、
R3が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル、シクロプロピル、(トリフルオロメチル)シクロプロピル、シクロブチル、2,2-ジメチルシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、カルバモイル、ジメチルホスホリル、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、2-メトキシエトキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、(オキシラン-2-イル)メトキシ、カルボキシメトキシ、2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ、2-アミノ-2-オキソ-エトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(シアノメチル)(メチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ、(2-メトキシエチル)(メチル)アミノ、シクロプロピルアミノ、(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキソラン-3-イル)アミノ、3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R5が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、シクロプロピル、メトキシ、プロポキシ、シクロプロピルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、オキセタン-3-イル及びオキセタン-3-イルオキシから選択される基を表し、
R6が、水素原子又はメチル及びヒドロキシメチルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はフッ素原子又はメチル、エチル、メトキシ及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0123】
第1の態様の第6の実施形態のさらなる変形形態によれば、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表し、
R2が、フェニル、1-ナフチル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-4-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ及びフェニルから選択される基から選択され、
R3が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ,(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
R5が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、シクロプロピル、メトキシ、プロポキシ、シクロプロピルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、オキセタン-3-イル及びオキセタン-3-イルオキシから選択される基を表し、
R6が、水素原子又はメチル及びヒドロキシメチルから選択される基を表し、
R7が、水素原子又はフッ素原子又はメチル、エチル及びヒドロキシから選択される基を表し、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表し、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す
上記の一般式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0124】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5、-C(=O)N(CH3)2及び-C(=O)OR15から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0125】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0126】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0127】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0128】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3、-C(=O)N(H)C2H5及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0129】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、-C(=O)NH2、-C(=O)N(H)CH3及び-C(=O)N(CH3)2から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0130】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-CH2-CH(OH)-CH2-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-CH(CH3)-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-、-O-C(CH3)2-O-、-O-(CH2)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0131】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-CH2-CH(OH)-CH2-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-CH(CH3)-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-、-O-C(CH3)2-O-、-O-(CH2)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0132】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-N(R18)-C(=O)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-(C(CH2)3)-、-N(R18)-(C(R18)(R19))m-、-N(R18)-C(=O)-O-及び-N(R18)-C(=O)-N(R18)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0133】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、
ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及びピリジニルから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0134】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が
ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及びピリジニルから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0135】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が
ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C2-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、フェニル及びピリジニルから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C4-アルコキシ基が、4~7員複素環アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル及びC1-C2-アルコキシから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0136】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1H-インドール-6-イル、ベンゾチオフェン-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-2-イル、キノリン-4-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、(オキソラン-2-イル)メトキシ、(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、オキセタン-3-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、フェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル及びピリジン-3-イルから選択される基から選択され、
又は
前記フェニル基の二つの置換基が、隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように、互いに連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0137】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1H-インドール-6-イル、ベンゾチオフェン-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-2-イル、キノリン-4-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、(オキソラン-2-イル)メトキシ、(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、オキセタン-3-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、フェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル及びピリジン-3-イルから選択される基から選択され、
又は
前記フェニル基の二つの置換基が、隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように、互いに連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0138】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1H-インドール-6-イル、ベンゾチオフェン-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-2-イル、キノリン-4-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、メトキシメチル、2-メトキシエチル、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、(オキソラン-2-イル)メトキシ、(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、オキセタン-3-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、フェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル及びピリジン-3-イルから選択される基から選択され、
又は
前記フェニル基の二つの置換基が、隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH2-CH(CH3)-O-、-O-C(CH3)2-O-、-NH-C(=O)-CH(CH3)-、-N(CH3)-C(=O)-C(CH3)2-、-NH-C(=O)-(C(CH2)3)-、-NH-CH2-C(CH3)2-、-N(CH3)-C(=O)-O-及び-N(CH3)-C(=O)-N(CH3)-から選択される基を形成するように、互いに連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0139】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0140】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0141】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良く、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0142】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0143】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル及び5~10員ヘテロアリールから選択される基を表し、
5~10員ヘテロアリール基がピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
フェニル、1-ナフチル及び5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0144】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチル、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-4-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ及びフェニルから選択される基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0145】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0146】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0147】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリールを表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良く、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0148】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0149】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が
ピラゾリル、1,2,4-オキサジアゾール、1,3-チアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、1,3-ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジニルから選択され、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0150】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、1H-ピラゾール-5-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、ピリジン-3-イル、ピラジン-2-イル、1H-インドール-5-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-ベンゾイミダゾール-2-イル、1H-ベンゾイミダゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル、キノリン-4-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル、キノキサリン-2-イル、キノキサリン-5-イル及び1,3-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イルから選択される基を表し、
その基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ及びフェニルから選択される基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0151】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル及びナフチルから選択される基を表し、
フェニル及びナフチル基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0152】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル及びナフチルから選択される基を表し、
フェニル及びナフチル基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基から独立に選択され、
又は前記フェニル基の二つの置換基が隣接する環原子に結合している場合、それらが一緒になって、
-(CH2)3-、-(CH2)4-、-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-、-CH2-O-CH2-、-O-(CH2)3-、-(CH2)3-O-、-CH2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-O-CH2-、-O-CH2-O-及び-O-(CH2)2-O-から選択される基を形成するように互いに連結されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0153】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル及びナフチルから選択される基を表し、
フェニル及びナフチル基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良く、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0154】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル及びナフチルから選択される基を表し、
フェニル及びナフチル基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0155】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル及び1-ナフチルから選択される基を表し、
フェニル及び1-ナフチル基が1、2、3若しくは4回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、フェノキシ、-S(=O)2R14、-P(=O)(R14)2、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=O)(R14)2及びフェニルから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がフェニル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0156】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、フェニル、1-ナフチルから選択される基を表し、
フェニル及びナフチル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にフッ素、塩素又は臭素原子又は
メチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、(プロパン-2-イル)オキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ヒドロキシ、ジメチルアミノ、2-オキソピロリジン-1-イル、4-メチル-2-オキソピペラジン-1-イル、4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル、モルホリノ-4-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、8-メチル-3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、カルバモイル、トリフルオロアセチル、ベンズアミド、ベンゼンスルホンアミド、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ及びフェニルから選択される基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0157】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C2-C6-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0158】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0159】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソ、から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0160】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0161】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C2-C4-アルケニル基がC1-C4-ハロアルキル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0162】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル、シクロプロピル、(トリフルオロメチル)シクロプロピル、シクロブチル、2,2-ジメチルシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、カルバモイル、ジメチルホスホリル、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0163】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0164】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0165】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0166】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、シアノ基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、ハロゲン原子で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0167】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0168】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C6-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又はC1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0169】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C5-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0170】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0171】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)OR15、-O-(C1-C4-アルキル)-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキルが、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基は独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0172】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-CH2-C(=O)OR15、-O-CH2-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N(R16)(R20)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0173】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、-O-CH2-C(=O)OR15、-O-CH2-C(=O)N(R9)(R10)、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C4-アルコキシ基がオキシラン-2-イル基で置換されていても良く、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0174】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、2-メトキシエトキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、(オキシラン-2-イル)メトキシ、カルボキシメトキシ、2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ、2-アミノ-2-オキソ-エトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(シアノメチル)(メチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ、(2-メトキシエチル)(メチル)アミノ、シクロプロピルアミノ、(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキソラン-3-イル)アミノ、3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0175】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0176】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C5-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C1-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0177】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0178】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、-N(R9)(R10)、-N(R16)(R17)、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ及びフェニルから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記C1-C6-アルキル及びC1-C4-アルコキシ基が、C3-C4-シクロアルキル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキルが、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0179】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、2-メトキシエトキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、(オキシラン-2-イル)メトキシ、カルボキシメトキシ、2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ、2-アミノ-2-オキソ-エトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、ジメチルホスホリル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(シアノメチル)(メチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ、(2-メトキシエチル)(メチル)アミノ、シクロプロピルアミノ、(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキセタン-3-イル)アミノ、メチル(オキソラン-3-イル)アミノ、3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、テトラヒドロフラン-3-イルメトキシ、(テトラヒドロフラン-3-イルメチル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0180】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、sec-ブチル、(オキセタン-3-イル)メチル、シクロプロピル、3,3-ジフルオロシクロブチル、メトキシメチル、メトキシ、プロポキシ、(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、2-オキソピロリジン-1-イル、モルホリノ、1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル、4-ヒドロキシ-2-オキソ-ピロリジン-1-イル、7-オキソ-2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2,2-ジメチル-2λ6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル、[ジメチル(オキシド)-λ6-スルファニリデン]アミノ、メチル(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ、オキセタン-3-イル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、(オキセタン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0181】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C4-C6-シクロアルケニル、C1-C6-ヒドロキシアルキル、C1-C6-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C6-アルキル)-、C1-C6-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C2-C6-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル及びC1-C6-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C6-シクロアルキル及びC4-C6-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0182】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C3-C5-シクロアルキル、C4-C5-シクロアルケニル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、(C1-C2-アルコキシ)-(C1-C4-アルキル)-、C1-C4-アルコキシ、(C1-C2アルコキシ)-(C2-C4-アルコキシ)-、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、フェノキシ、-SR14、-S(=O)R14、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル、5~7員複素環アルケニル、(4~7員複素環アルキル)オキシ、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基が、前記4~7員複素環アルキル基及び5~7員複素環アルケニル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基、5~7員複素環アルケニル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル及びC1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル及びC4-C5-シクロアルケニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択され、
前記フェニル、フェノキシ及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0183】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、-C(=O)N(R9)(R10)、-C(=O)R11、-N(R12)C(=O)R13、-N(R12)S(=O)2R14、-N=S(=NH)(R14)2、-N=S(=O)(R14)2、-P(=O)(R14)2、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基及び(4~7員複素環アルキル)オキシ基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記C1-C5-アルキル、C1-C4-アルコキシ基が、
C3-C4-シクロアルキル、フェニル及び4~7員複素環アルキルから選択される基で置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル、-N(R9)(R10)及びオキソから選択される基から独立に選択され、
フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択され、
C3-C4-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
シアノ及びヒドロキシから選択される基から独立に選択され、
前記C3-C5-シクロアルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が独立にハロゲン原子又はC1-C4-アルキル基から選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0184】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C5-アルキル、C3-C5-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C3-C5-シクロアルキルオキシ、-S(=O)2R14、シアノ、ヒドロキシ、-N(R9)(R10)、4~7員複素環アルキル及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0185】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子又はフッ素、塩素又は臭素原子又はメチル、シクロプロピル、メトキシ、プロポキシ、シクロプロピルオキシ、メタンスルホニル、シアノ、ヒドロキシ、オキセタン-3-イル及びオキセタン-3-イルオキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0186】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R6が、水素原子、又はフッ素原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0187】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R6が、水素原子又は
C1-C4-アルキル及びC1-C4-ヒドロキシアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0188】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R6が、水素原子又はメチル及びヒドロキシメチルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0189】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ及びヒドロキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0190】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子又はフッ素原子又はメチル、エチル、メトキシ及びヒドロキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0191】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びシアノから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0192】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子又はハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル及びヒドロキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0193】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子又はフッ素原子又はエチル、エチル及びヒドロキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0194】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R8が、メチル及びエチルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0195】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R8が、メチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0196】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R8が、エチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0197】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0198】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0199】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基は1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0200】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0201】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル、N≡C-(C1-C4-アルキル)-、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-及びC3-C4-シクロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0202】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0203】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子、又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0204】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は
C1-C4-アルキル、(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0205】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0206】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0207】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0208】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はメチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0209】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表し、
又は
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0210】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、それらが結合している窒素とともに、窒素含有4~7員複素環アルキル基を表し、
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
又は
前記窒素含有4~7員複素環アルキル基の同一炭素原子に結合している二つの置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0211】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0212】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、C1-C4-アルキル及びC1-C4-ハロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0213】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、メチル及びトリフルオロメチルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0214】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、メチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0215】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、水素原子又はC1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-ハロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0216】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、水素原子又はC1-C4-ハロアルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0217】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、C1-C4-ハロアルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0218】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R11が、トリフルオロメチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0219】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R12が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0220】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R12が、水素原子を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0221】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R13が、水素原子又は
C1-C6-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0222】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R13が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0223】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R13が、フェニル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0224】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R14が、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0225】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R14が、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C5-シクロアルキル、フェニル及び5若しくは6員ヘテロアリールから選択される基を表し、
前記フェニル基及び5若しくは6員ヘテロアリール基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0226】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表し、
前記フェニル基が、1若しくは2回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C1-C2-アルコキシ、C3-C4-シクロアルキル及び-N(R9)(R10)から選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0227】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R14が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0228】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R14が、メチル及びフェニルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0229】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R15が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0230】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R16が、水素原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル及びC2-C4-ハロアルキルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0231】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R16が、水素原子又はC1-C4-アルキル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0232】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択され、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0233】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し、
前記4~7員複素環アルキル基が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良く、
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0234】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R17が、4~7員複素環アルキル基を表し
前記4~7員複素環アルキル基が、前記4~7員複素環アルキル基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0235】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R18が、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0236】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R18が、水素原子又はメチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0237】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R19が、水素原子又はメチル及びエチルから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0238】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R19が、水素原子又はメチル基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0239】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分が1、2若しくは3回置換されていても良く、各置換基が、ハロゲン原子又は
C1-C4-アルキル、C3-C4-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから選択される基から独立に選択される、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0240】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表し、
前記基の前記(4~7員複素環アルキル)部分が、C1-C4-アルキル基で1若しくは2回置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0241】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R20が、(4~7員複素環アルキル)-(C1-C4-アルキル)-基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0242】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、1、2及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0243】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、1及び2から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0244】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、1及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0245】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、2及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0246】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、1の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0247】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0248】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
mが、3の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0249】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、1、2及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0250】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、1及び2から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0251】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、1及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0252】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、2及び3から選択される整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0253】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、1の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0254】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0255】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
nが、3の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0256】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ及び-C(=O)NH2から選択される基を表し、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基がC1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がC1-C2-アルキル基で置換されていても良く、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又はC1-C6-アルキル及びシアノから選択される基を表し、
R4が、水素原子又は-N(R9)(R10)及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表し、
R5が、水素原子を表し、
R6が、水素原子を表し、
R7が、水素原子を表し、
R8が、メチル基を表し、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル及び(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-から選択される基を表し、
nが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0257】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ及び-C(=O)NH2から選択される基を表し、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がC1-C2-アルキル基で置換されていても良く、
R3が、水素原子又はフッ素原子又はメチル及びシアノから選択される基を表し、
R4が、水素原子又は(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ及び(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシから選択される基を表し、
R5が、水素原子を表し、
R6が、水素原子を表し、
R7が、水素原子を表し、
R8が、メチル基を表し、
nが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0258】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ及び-C(=O)NH2から選択される基を表し、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、メチル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がメチル基で置換されていても良く、
R3が、水素原子又はフッ素原子又はメチル及びシアノから選択される基を表し、
R4が、水素原子又は(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ及び(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシから選択される基を表し、
R5が、水素原子を表し、
R6が、水素原子を表し、
R7が、水素原子を表し、
R8が、メチル基を表し、
nが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0259】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ及び-C(=O)NH2から選択される基を表し、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、メチル及びフェニルから選択される基で置換されており、
前記フェニル基がメチル基で置換されており、
R3が、水素原子又はフッ素原子又はメチル及びシアノから選択される基を表し、
R4が、水素原子又は(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ及び(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシから選択される基を表し、
R5が、水素原子を表し、
R6が、水素原子を表し、
R7が、水素原子を表し、
R8が、メチル基を表し
nが、2の整数を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0260】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R1が、シアノ及び-C(=O)NH2から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0261】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、5~10員ヘテロアリール基を表し、
5~10員ヘテロアリール基が、前記5~10員ヘテロアリール基の炭素原子を介して分子の残りの部分に連結されており、
5~10員ヘテロアリール基がC1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がC1-C2-アルキル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0262】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、C1-C4-アルキル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がC1-C2-アルキル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0263】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、メチル及びフェニルから選択される基で置換されていても良く、
前記フェニル基がメチル基で置換されていても良い、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0264】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R2が、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1H-ピラゾール-3-イル及び1,3-ベンゾオキサゾール-2-イルから選択される基を表し、
その基が、メチル及びフェニルから選択される基で置換されており、
前記フェニル基が、メチル基で置換されている、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0265】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はハロゲン原子又はC1-C6-アルキル及びシアノから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0266】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R3が、水素原子又はフッ素原子又はメチル及びシアノから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0267】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又は-N(R9)(R10)及び(4~7員複素環アルキル)オキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0268】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R4が、水素原子又は(2-ヒドロキシエチル)アミノ、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ、(2-メトキシエチル)アミノ及び(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシから選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0269】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R5が、水素原子を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0270】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R6が、水素原子を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0271】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R7が、水素原子を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0272】
第1の態様のさらなる実施形態において、本発明は、
R9及びR10が、各場合で独立に、水素、又は、C1-C4-アルキル、C2-C4-ヒドロキシアルキル及び(C1-C4-アルコキシ)-(C2-C4-アルキル)-から選択される基を表す、上記の式(I)の化合物及びそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、並びにそれらの混合物を含む。
【0273】
第1の態様の特定のさらなる実施形態において、本発明は、「本発明の第1の態様のさらなる実施形態」という見出しの下、上述した実施形態の2以上の組み合わせを含む。
【0274】
第1の態様の特定のさらなる実施形態では、本発明は、上述した実施形態の2以上の組み合わせを含む。
【0275】
本発明は、上述した一般式(I)の化合物の本発明の任意の実施形態又は態様内の任意の下位組合せを含む。
【0276】
本発明は、下記の本文中の実施例の部に開示されている一般式(I)の化合物を含む。
【0277】
本発明の一般式(I)の化合物は、当業者に公知の任意の方法によって、本明細書に記載の任意の塩、好ましくは薬学的に許容される塩に変換することができる。同様に、本発明の一般式(I)の化合物の任意の塩は、当業者に公知の任意の方法によって、遊離化合物に変換することができる。
【0278】
本発明の一般式(I)の化合物は、予測し得なかった貴重な薬理的作用スペクトルを示す。本発明の化合物は、驚くべきことに、DGKαを効果的に阻害することが見出されており、したがって、ヒト及び動物における疾患、好ましくは免疫応答の調節異常を伴う状態、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する他の障害の治療又は予防のために前記化合物を使用することが可能である。
【0279】
本発明のDGKα阻害剤による治療に特に好適な障害及び状態は、液性及び固形腫瘍、例えば乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼球、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、上皮小体のがん及びそれらの遠隔転移である。それらの障害には、リンパ腫、肉腫及び白血病などもある。
【0280】
乳がんの例には、トリプルネガティブ乳がん、侵襲性腺管癌、侵襲性小葉癌、非浸潤性乳管癌及び上皮内小葉癌などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0281】
気道のがんの例には、小細胞及び非小細胞肺癌、並びに気管支腺腫及び胸膜肺芽細胞腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0282】
脳腫瘍の例には、脳幹及び視床下部膠腫、小脳及び大脳星状細胞腫、神経膠芽腫、髄芽腫、上衣腫並びに神経外胚葉及び松果体腫瘍などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0283】
男性生殖器の腫瘍には、前立腺がん及び精巣がんなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0284】
女性生殖器の腫瘍には、子宮内膜がん、子宮頸がん、卵巣がん、膣がん及び外陰がん、並びに子宮肉腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0285】
卵巣がんの例には、漿液腫瘍、類内膜腫瘍、ムチン性嚢胞腺癌、顆粒膜細胞腫瘍、セルトリ-ライディッヒ細胞腫瘍及び男化腫瘍などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0286】
子宮頸がんの例には、扁平上皮癌、腺癌、腺扁平上皮癌、小細胞癌、神経内分泌腫瘍、すりガラス細胞癌及び絨毛腺腺癌などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0287】
消化管の腫瘍には、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸、及び唾液腺のがんなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0288】
食道がんの例には、食道細胞癌及び腺癌、並びに扁平上皮癌、平滑筋肉腫、悪性メラノーマ、横紋筋肉腫及びリンパ腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0289】
胃がんの例には、腸型及びびまん性胃腺癌などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0290】
膵臓がんの例には、導管腺癌、腺扁平上皮癌及び膵内分泌腫瘍などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0291】
尿路の腫瘍には、膀胱、陰茎、腎臓、腎盂、輸尿管、尿道、並びにヒト乳頭状腎細胞がんなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0292】
腎臓がんの例には、腎細胞癌、尿路上皮細胞癌、傍糸球体細胞腫(腎腫)、血管筋脂肪腫、腎膨大細胞腫、ベリニ管癌、腎臓の明細胞肉腫、中胚葉性腎腫及びウィルムス腫瘍などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0293】
膀胱がんの例には、移行細胞癌、扁平上皮癌、腺癌、肉腫及び小細胞癌などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0294】
眼球のがんには、眼球内黒色腫及び網膜芽細胞腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0295】
肝臓がんの例には、肝細胞癌(線維層板型を含むか含まない肝細胞癌)、肝内胆管癌(肝内胆管癌)及び混合肝細胞性肝内胆管癌などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0296】
皮膚がんには、扁平上皮癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌、及び非黒色腫皮膚がんなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0297】
頭頸部がんには、頭頸部の扁平上皮がん、喉頭、咽頭下部、鼻咽頭、口腔咽頭がん、唾液腺がん、口唇及び口腔がん、及び扁平上皮がんなどがあるが、これらに限定されるものではない。リンパ腫には、エイズ関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキン病、及び中枢神経系のリンパ腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0298】
肉腫には、軟組織の骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、及び横紋筋肉腫の肉腫などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0299】
白血病には、急性骨髄白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病及び毛様細胞性白血病などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0300】
本文書を通じて言及される「治療する」又は「治療」という用語は、従来のように使用され、例えば、癌などの疾患又は障害の状態等に関して対抗、緩和、低減、軽減、改善のための対象者の管理又はケアである。
【0301】
本発明の化合物は特に、治療法及び予防、即ち腫瘍増殖の前処理を行う又は行わない、特には全ての適応症及び段階の固形腫瘍における腫瘍増殖及び転移の予防で用いることができる。
【0302】
概して、本発明の化合物又は医薬組成物と組み合わせた化学療法剤及び/又は抗がん剤の使用は、下記の点で役立つ。
【0303】
1.いずれかの薬剤単独の投与と比較して、腫瘍の増殖を低下させる上で、又は腫瘍を排除する上で、より良好な効力を生じる。
【0304】
2.投与される化学療法剤の量を少なくする。
【0305】
3.単一剤化学療法およびある種の他の組み合わせ療法で認められるより有害な薬理的合併症が少なく、患者において良好に耐容される化学療法治療を提供する。
【0306】
4.哺乳動物、特別にはヒトにおける、より広いスペクトラムの異なるがん種の治療を提供する。
【0307】
5.治療を受ける患者での応答率が高い。
【0308】
6.標準的な化学療法治療と比較して、治療を受ける患者での生存期間が長くなる。
【0309】
7.腫瘍が進行するのに要する時間が長くなる。
【0310】
及び/または
8.他のがん剤組み合わせが拮抗効果を生じる既知の場合と比較して、単独で使用される薬剤の場合と少なくとも同等に良好な効力及び耐容性結果を生じる。
【0311】
さらに、本発明の一般式(I)の化合物は、放射線療法及び/又は外科的介入と併用することもできる。
【0312】
本発明のさらなる実施形態では、本発明の一般式(I)の化合物を放射線と組み合わせて使用する:すなわち、放射線治療は、腫瘍細胞死の誘発とそれに続く腫瘍反応性T細胞への腫瘍新抗原の提示によって、抗腫瘍免疫応答にがんを感作させる。DGKαはT細胞の抗原特異的活性化を増強しているので、全体的な効果として、放射線治療単独と比較して、はるかに強いがん細胞攻撃がもたらされる。
【0313】
したがって、本発明は、1以上の本発明の化合物を投与する前に、従来の放射線療法を採用する、腫瘍を死滅させる方法も提供する。
【0314】
本発明の化合物は、単独の医薬剤として、又は1以上の他の薬学的に有効な成分と組み合わせて投与することができ、その場合、その組み合わせは許容できない有害効果を全く生じないものである。本発明はまた、そのような医薬組み合わせを包含する。例えば、本発明の化合物は、
131I-chTNT、アバレリックス、アベマシクリブ、アビラテロン、アクラルビシン、アダリムマブ、アドゥ-トラスツズマブエムタンシン、アファチニブ、アフリベルセプト、アルデスロイキン、アレクチニブ、アレムツズマブ、アレンドロン酸、アリトレチノイン、アルファラディン、アルトレタミン、アミホスチン、アミノグルテチミド、ヘキシルアミノレブリネート、アムルビシン、アムサクリン、アナストロゾール、アンセスチム、アネトールジチオレチオン、アネツマブラブタンシン、アンギオテンシンII、アンチトロンビンIII、アパルタミド、アプレピタント、アルシツモマブ、アルグラビン、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アテゾリズマブ、アベルマブ、アキシカブタゲン シロルユーセル、アキシチニブ、アザシチジン、バシリキシマブ、ベロテカン、ベンダムスチン、ベシレソマブ、ベリノスタット、ベバシズマブ、ベキサロテン、ビカルタミド、ビサントレン、ブレオマイシン、ブリナツモマブ、ボルテゾミブ、ボスチニブ、ブセレリン、ブレンツキシマブ・ベドチン、ブリガチニブ、ブスルファン、カバジタキセル、カボザンチニブ、カルシトニン、カルシウムホリナート、カルシウムレボホリナート、カペシタビン、カプロマブ、カルバマゼピン、カルボプラチン、カルボコン、カルフィルゾミブ、カルモフール、カルムスチン、カツマキソマブ、セレコキシブ、セルモロイキン、セミプリマブ、セリチニブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クロルマジノン、クロルメチン、シドフォビル、シナカルセト、シスプラチン、クラドリビン、クロドロン酸、クロファラビン、コビメチニブ、コパンリシブ、クリサンタスパーゼ、クリゾチニブ、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダラツムマブ、ダルベポエチンアルファ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デガレリクス、デニロイキンジフチトクス、デノスマブ、デプレオチド、デスロレリン、ジアンヒドロガラクチトール、デクスラゾキサン、塩化ジブロスピジウム、ジアンヒドロガラクチトール、ジクロフェナク、ジヌツキシマブ、ドセタキセル、ドラセトロン、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドキソルビシン+エストロン、ドロナビノール、デュルバルマブ、エクリズマブ、エドレコロマブ、酢酸エリプチニウム、エロツズマブ、エルトロンボパグ、エナシデニブ、エンドスタチン、エノシタビン、エンザルタミド、エピルビシン、エピチオスタノール、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンゼータ、エプタプラチン、エリブリン、エルロチニブ、エソメプラゾール、エストラジオール、エストラムスチン、エチニルエストラジオール、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、ファドロゾール、フェンタニル、フィルグラスチム、フルオキシメステロン、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フォリン酸、フォルメスタン、ホスアプレピタント、フォテムスチン、フルベストラント、ガドブトロール、ガドテリドール、ガドテル酸メグルミン、ガドベルセタミド、ガドキセト酸、硝酸ガリウム、ガニレリクス、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、グルカルピダーゼ、グルトキシム、GM-CSF、ゴセレリン、グラニセトロン、顆粒球コロニー刺激因子、ヒスタミン二塩酸塩、ヒストレリン、ヒドロキシカルバミド、I-125シード、ランソプラゾール、イバンドロン酸、イブリツモマブ チウキセタン、イブルチニブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、イミキモド、インプロスルファン、インジセトロン、インカドロン酸、インゲノールメブテート、イノツズマブ オゾガマイシン、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、イオビトリドール、イオベングアン(123I)、イオメプロール、イピリムマブ、イリノテカン、イトラコナゾール、イキサベピロン、イキサゾミブ、ランレオチド、ランソプラゾール、ラパチニブ、ラソコリン(lasocholine)、レナリドマイド、レンバチニブ、レノグラスチム、レンチナン、レトロゾール、リュープロレリン、レバミソール、レボノルゲストレル、レボチロキシンナトリウム、リスリド、ロバプラチン、ロムスチン、ロニダミン、ルテチウムLu177ドータテート、マソプロコール、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メラルソプロール、メルファラン、メピチオスタン、メルカプトプリン、メスナ、メタドン、メトトレキサート、メトキサレン、アミノレブリン酸メチル、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、メチロシン、ミドスタウリン、ミファムルチド、ミルテホシン、ミリプラチン、ミトブロニトール、ミトグアゾン、ミトラクトール、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、モガムリズマブ、モルグラモスチム、モピダモール、モルヒネ塩酸塩、モルヒネ硫酸塩、ムバシ、ナビロン、ナビキシモルス、ナファレリン、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトレキソン、ナルトグラスチム、ネシツムマブ、ネダプラチン、ネララビン、ネラチニブ、ネリドロン酸、ネツピタント/パロノセトロン、ニボルマブ、ペンテトレオチド、ニロチニブ、ニルタミド、ニモラゾール、ニモツズマブ、ニムスチン、ニンテダニブ、ニラパリブ、ニトラクリン、ニボルマブ、オビヌツズマブ、オクトレオチド、オファツムマブ、オラパリブ、オララツマブ、オマセタキシン・メペサクシネート、オメプラゾール、オンダンセトロン、オプレルベキン、オルゴテイン、オリロチモド、オシメルチニブ、オキサリプラチン、オキシコドン、オキシメトロン、オゾガマイシン、p53遺伝子治療、パクリタキセル、パルボシクリブ、パリフェルミン、パラジウム-103シード、パロノセトロン、パミドロン酸、パニツムマブ、パノビノスタット、パントプラゾール、パゾパニブ、ペグアスパルガーゼ、PEG-エポエチンベータ(メトキシPEG-エポエチンベータ)、ペンブロリズマブ、ペグフィルグラスチム、ペグインターフェロンアルファ-2b、ペメトレキセド、ペンタゾシン、ペントスタチン、ペプロマイシン、ペルフルブタン、ペルホスファミド、ペルツズマブ、ピシバニール、ピロカルピン、ピラルビシン、ピクサントロン、プレリキサホル、プリカマイシン、ポリグルサム、リン酸ポリエストラジオール、ポリビニルピロリドン+ヒアルロン酸ナトリウム、ポリサッカライド-K、ポマリドミド、ポナチニブ、ポルフィマーナトリウム、プララトレキセート、プレドニムスチン、プレドニゾン、プロカルバジン、プロコダゾール、プロプラノロール、キナゴリド、ラベプラゾール、ラコツモマブ、塩化ラジウム-223、ラドチニブ、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラモセトロン、ラムシルマブ、ラニムスチン、ラスブリカーゼ、ラゾキサン、レファメチニブ、レゴラフェニブ、リボシクリブ、リセドロン酸、エチドロン酸レニウム-186、リツキシマブ、ロラピタント、ロミデプシン、ロミプロスチム、ロムルチド、ルカパリブ、サマリウム(153Sm)レキシドロナム、サルグラモスチム、サリルマブ、サツモマブ、セクレチン、シルツキシマブ、シプロイセル-T、シゾフィラン、ソブゾキサン、グリシジダゾールナトリウム、ソニデジブ、ソラフェニブ、スタノゾロール、ストレプトゾシン、スニチニブ、タラポルフィン、タリモジーン・ラハーパレプベック、タミバロテン、タモキシフェン、タペンタドール、タソネルミン、テセロイキン、テクネチウム(99mTc)ノフェツモマブメルペンタン、99mTc-HYNIC-[Tyr3]-オクトレオチド、テガフール、テガフール+ギメラシル+オテラシル、テモポルフィン、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、テストステロン、テトロホスミン、サリドマイド、チオテパ、チマルファシン、甲状腺刺激ホルモンα、チオグアニン、チサゲンレクルユーセル、チスレリズマブ、トシリズマブ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラベクテジン、トラメチニブ、トラマドール、トラスツズマブ、トラスツズマブ・エムタンシン、トレオスルファン、トレチノイン、トリフルリジン+チピラシル、トリロスタン、トリプトレリン、トラメチニブ、トロホスファミド、トロンボポエチン、トリプトファン、ウベニメクス、ヴァラチニブ、バルルビシン、バンデタニブ、バプレオチド、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンフルニン、ビノレルビン、ビスモデギブ、ボリノスタット、ボロゾール、イットリウム-90ガラス微小球、ジノスタチン、ジノスタチンスチマラマー、ゾレドロン酸、ゾルビシンと組み合わせることができる。
【0315】
本発明の化合物はさらに、免疫系を標的とする他の試薬、例えば免疫チェックポイント阻害剤、例えばaPD-1/-L1軸拮抗薬と組み合わせることができる。
【0316】
PD-1は、それのリガンドPD-L1及びPD-L2とともに、T細胞活性化の負の調節因子として機能する。DGKαは、免疫細胞機能を抑制する。PD-L1は、多くのがんで過剰発現され、PD-1の過剰発現は多くの場合、腫瘍浸潤T細胞で同時に起こる。これにより、T細胞活性化の減弱及び免疫監視の回避が生じ、それが抗腫瘍免疫応答の低下を引き起こす(Keir M E et al. (2008)Annu. Rev. Immunol. 26:677)。
【0317】
さらなる態様によれば、本発明は、本明細書に記載の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にそれの薬学的に許容できる塩、若しくはそれらの混合物の1以上と、1以上の免疫チェックポイント阻害剤を含む組合せを含む。
【0318】
好ましくは、免疫チェックポイント阻害剤は、aPD-1/-L1軸拮抗薬である。
【0319】
本発明の化合物は、さらに、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)、例えば、アクシカブタゲン-シロルユーセル又はチサゲンレクルユーセルと組み合わせることができる。CAR-T細胞の活性は、腫瘍微小環境(TME)により抑制することができる。クリスパーなどの手法によるDGKαのノックアウトは、抑制性TMEにおいてCAR-T細胞活性を高めることが明らかになっている(Mol. Cells 2018; 41(8): 717-723)。
【0320】
さらなる態様によれば、本発明は、本明細書に記載の1以上の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物、及び塩、特にそれの薬学的に許容できる塩、又はそれらの混合物とキメラ抗原受容体T細胞、(CAR-T細胞)、CAR-NKT細胞又はCAR-NK細胞とを含む組み合わせを含む。
【0321】
好ましくは、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)は、アクシカブタゲン-シロルユーセル又はチサゲンレクルユーセルである。
【0322】
本発明はさらに、エクス・ビボでのCAR-T及び腫瘍浸潤リンパ球を含むT細胞の増殖のための、本発明による化合物の使用を提供する。DGKαの阻害は、エクス・ビボで処理されたT細胞を再活性化することが明らかになっている(Prinz et al. (2012) J. Immunol)。
【0323】
さらなる態様によれば、本発明は、CAR-T細胞、CAR-NKT細胞又はCAR-NK細胞及び腫瘍浸潤リンパ球を含むT細胞のエクス・ビボでの増殖に使用するための、本明細書に記載の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にそれの薬学的に許容される塩、若しくはこれらの混合物を含むものである。
【0324】
したがって、本発明はまた、CAR-T細胞、CAR-NKT細胞又はCAR-NK細胞及び腫瘍浸潤リンパ球を含むT細胞のエクス・ビボでの増殖のための、本発明による化合物の使用に関するものである。
【0325】
本発明はまた、CAR-T細胞、CAR-NKT細胞又はCAR-NK細胞及び腫瘍浸潤リンパ球を含むT細胞のエクス・ビボ増殖方法であって、前記T細胞を本発明による化合物と接触させる方法を含む。
【0326】
本発明の化合物はさらに、WO2020/006016及びWO2020/006018に開示されたDGKζの阻害剤などのDGKζ阻害剤と組み合わせることができる。T細胞におけるDGKζはDGKαと同様に作用することから、二重の阻害が、いずれかのDGKアイソフォームのみを欠失させた細胞や野生型細胞と比較して、T細胞のエフェクター機能を大きく高める(Riese et al., Cancer Res 2013, 73(12), 3566)。
【0327】
本発明の化合物は、最終的に腫瘍増殖の減少につながるがん及びがん免疫療法の文脈で、調節不全の免疫応答の調節をもたらすDGKα活性を阻害、遮断、減少又は低下させるのに、例えば免疫抑制を遮断し、免疫細胞の活性化及び浸潤を増加させるのに利用することができる。
【0328】
この方法は、ヒトを含む処置を必要とする哺乳動物に、障害の治療に有効な量の本発明の化合物、又はそれの薬学的に許容される塩、異性体、多形体、代謝物、水和物、溶媒和物若しくはエステルを投与することを含む。
【0329】
本発明は、DGKαが関与する他の様々な障害、例えば、免疫応答の調節異常を伴う障害、炎症、感染&がんのワクチン接種、ウィルス感染、肥満及び食事誘発性肥満、脂肪症、代謝障害、線維性障害、心疾患及びリンパ増殖性障害など(これらに限定されるものではない)の治療方法も提供する。
【0330】
これらの障害は、ヒトにおいて十分に特徴づけられており、他の哺乳動物においても同様の病因で存在し、本発明の医薬組成物を投与することによって治療することができる。
【0331】
さらなる態様によれば、本発明は、疾患、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する免疫応答の調節異常を伴う状態又は他の障害の治療又は予防での使用のための、上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、若しくはそれらの混合物を含む。
【0332】
本発明による化合物の医薬活性は、DGKα阻害剤としての活性によって説明することができる。
【0333】
さらなる態様によれば、本発明は、疾患、特にがん又は免疫応答の調節異常を伴う状態又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する他の障害、特には液性腫瘍及び固形腫瘍の治療又は予防のための、上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、若しくはそれらの混合物の使用を含む。
【0334】
さらなる態様によれば、本発明は、疾患、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する免疫応答の調節異常を伴う状態又は他の障害、特には液性腫瘍及び固形腫瘍の治療又は予防の使用のための、上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、若しくはそれらの混合物を含む。
【0335】
さらなる態様によれば、本発明は、疾患、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する免疫応答の調節異常を伴う状態又は他の障害、特には液性腫瘍及び固形腫瘍の治療又は予防方法での、上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、若しくはそれらの混合物の使用を含む。
【0336】
さらなる態様によれば、本発明は、疾患、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する免疫応答の調節異常を伴う状態又は他の障害、特には液性腫瘍及び固形腫瘍の治療又は予防のための医薬組成物、好ましくは医薬品の製造のための、上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、若しくはそれらの混合物の使用を含む。
【0337】
さらなる態様によれば、本発明は、有効量の上述の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物及び塩、特にはそれの薬学的に許容される塩、又はそれらの混合物を用いる、疾患、特にがん又は異常なDGKαシグナル伝達に関連する免疫応答の調節異常を伴う状態又は他の障害の治療又は予防方法を含む。
【0338】
さらなる態様によれば、本発明は、上記の一般式(I)の化合物、又はそれの立体異性体、互変異体、N-オキサイド、水和物、溶媒和物、塩、特に薬学的に許容される塩、又はそれらの混合物、及び1以上の賦形剤、特には1以上の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物、特には医薬品を包含する。適切な剤形でのそのような医薬組成物の従来の製造手順を用いることができる。
【0339】
本発明はさらに、従来法で1以上の薬学的に好適な賦形剤とともに少なくとも一つの本発明による化合物を含む医薬組成物、特には医薬品、並びに上記の目的のためのそれらの使用を包含する。
【0340】
本発明による化合物は、全身及び/又は局所活性を有することが可能である。これに関して、それらは、好適な方法で、例えば、経口、非経口、肺、経鼻、舌下、舌、口腔、直腸、経膣、皮膚、経皮、結膜、耳の経路で、又はインプラント若しくはステントとして投与可能である。
【0341】
これらの投与経路に関しては、本発明による化合物を、好適な投与形態で投与することができる。
【0342】
経口投与に関しては、本発明による化合物を、本発明の化合物を急速に及び/又は改変された形態で送達する当業界で公知の剤形、例えば錠剤(遅延しながら溶解するか不溶性である腸溶性若しくは徐放性コーティングを有する、非コート若しくはコート錠)、口腔内崩壊錠、フィルム/ウェハ、フィルム/凍結乾燥物、カプセル(例えば、硬若しくは軟ゼラチンカプセル)、糖衣錠、粒剤、ペレット、粉剤、乳濁液、懸濁液、エアロゾル又は液剤に製剤することが可能である。本発明による化合物を、結晶型及び/又は非晶質型及び/又は溶解型で前記剤形に組み込むことが可能である。
【0343】
非経口投与は、吸収段階を回避して(例えば、静脈、動脈、心臓内、脊髄内又は腰内)、又は吸収を含めて(例えば、筋肉、皮下、皮内、経皮又は腹腔内)行うことができる。非経口投与に好適な投与形態は特には、液剤、懸濁液、乳濁液、凍結乾燥物又は無菌粉剤の形態での注射及び注入用製剤である。
【0344】
他の投与経路に好適な実施例は、吸入用の医薬形態[特に、粉末吸入装置、噴霧器]、点鼻剤、点鼻液、鼻内噴霧剤;舌、舌下若しくは口腔投与用の錠剤/フィルム/ウェハ/カプセル;坐剤;点眼液、眼軟膏、洗眼器、眼球インサート、点耳薬、耳噴霧剤、耳粉剤、耳洗浄液、耳タンポン;膣カプセル、水系懸濁液(ローション、振盪水剤(mixturae agitandae))、親油性懸濁液、乳濁液、軟膏、クリーム、経皮的治療系(例えば貼付剤など)、乳液、ペースト、泡剤、散粉剤、インプラント又はステントである。
【0345】
本発明による化合物は、指定の投与形態中に組み入れることができる。それは、自体公知の方法で、薬学的に好適な賦形剤との混合によって行うことができる。薬学的に好適な賦形剤には特には、下記のものなどがある。
【0346】
・充填剤及び担体(例えばセルロース、微結晶性セルロース、例えばAvicel(登録商標)など、乳糖、マンニトール、デンプン、リン酸カルシウム、例えばDi-Cafos(登録商標)など)、
・軟膏基剤(例えばワセリン、パラフィン、トリグリセリド、ワックス、ウールワックス、ウールワックスアルコール、ラノリン、親水軟膏、ポリエチレングリコール)、
・坐剤用の基剤(例えばポリエチレングリコール、カカオバター、ハードファット(hard fat))
・溶媒(例えば水、エタノール、イソプロパノール、グリセロール、プロピレングリコール、中鎖長トリグリセリド脂肪油、液体ポリエチレングリコール、パラフィン)、
・界面活性剤、乳化剤、分散剤又はウェッター(例えばドデシル硫酸ナトリウム)、レシチン、リン脂質、脂肪アルコール(例えばLanette(登録商標)など)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えばSpan(登録商標)など)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えばTween(登録商標)など)、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリド(例えばCremophor(登録商標)など)、ポリオクスエチレン脂肪酸エステル(polyoxethylene fatty acid ester)、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、グリセロール脂肪酸エステル、ポロキサマー(例えば、Pluronic(登録商標)など)、
・緩衝剤、酸及び塩基(例えばリン酸塩、炭酸塩、クエン酸、酢酸、塩酸、水酸化ナトリウム溶液、炭酸アンモニウム、トロメタモール、トリエタノールアミン)
・等張剤(例えばグルコース、塩化ナトリウム)、
・吸着剤(例えば高分散シリカ)、
・粘度上昇剤、ゲル形成剤、増粘剤及び/又はバインダー(例えばポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース-ナトリウム、デンプン、カルボマー、ポリアクリル酸(例えばCarbopol(登録商標)など)、アルギネート、ゼラチン)、
・崩壊剤(例えば改質デンプン、カルボキシメチルセルロース-ナトリウム、グリコール酸デンプンナトリウム(例えばExplotab(登録商標)など)、架橋ポリビニルピロリドン、クロスカルメロース-ナトリウム(例えばAcDiSol(登録商標)など))、
・流動調節剤、滑沢剤、滑剤及び離型剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、高分散シリカ(例えばAerosil(登録商標)など))、
・迅速に又は改変された形で溶解するコーティング材料(例えば糖、シェラック)及びフィルム又は拡散膜用のフィルム形成剤(例えばポリビニルピロリドン(例えばKollidon(登録商標)など)、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、ポリアクリレート、ポリメタクリレート(例えばEudragit(登録商標)など))、
・カプセル材料(例えばゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、
・合成ポリマー(例えばポリラクチド、ポリグリコリド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート(例えばEudragit(登録商標)など)、ポリビニルピロリドン(例えばKollidon(登録商標)など)、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール並びにそれらのコポリマー及びブロックコポリマー)、
・可塑剤(例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、クエン酸トリアセチル、フタル酸ジブチル)、
・透過増強剤、
・安定剤(例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、アスコルビルパルミテート、アスコルビン酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピルなど)、
・保存剤(例えばパラベン、ソルビン酸、チオメルサール、塩化ベンザルコニウム、酢酸クロルヘキシジン、安息香酸ナトリウム)、
・着色料(例えば無機顔料、例えば酸化鉄、二酸化チタンなど)、
・香味料、甘味料、香味及び/又は臭気のマスキング剤。
【0347】
本発明はさらに、従来のように1以上の薬学的に好適な賦形剤とともに少なくとも一つの本発明による化合物を含む医薬組成物、及び本発明によるそれらの使用に関するものである。
【0348】
別の態様によれば、本発明は、特には、がん又は免疫応答異常のある状態、又は異常なDGKαシグナル伝達関連の他の障害、特には液性および固形腫瘍の治療及び/又は予防のための、少なくとも一つの本発明の一般式(I)の化合物及び少なくとも1以上のさらなる有効成分を含む、医薬組み合わせ、特には医薬品を包含する。
【0349】
特に、本発明は、
・1以上の第1の有効成分、特には上記の一般式(I)の化合物、及び
・1以上のさらなる有効成分、特には免疫チェックポイント阻害剤
を含む、医薬組成物を含む。
【0350】
本発明における「組み合わせ」という用語は、当業者に公知のように使用され、前記組み合わせが、固定組み合わせ、非固定組み合わせ又は部品キットであることが可能である。
【0351】
本発明における「固定組み合わせ」は、当業者に公知のように使用され、例えば、1以上の本発明の一般式(I)の化合物などの第1の有効成分、及びさらなる有効成分が1単位用量で又は一つの単一体で一緒に存在する組み合わせと定義される。「固定組み合わせ」の一つの例は、第1の有効成分及びさらなる有効成分が、同時投与用の混合物中、例えば製剤中に存在する医薬組成物である。「固定組み合わせ」の別の例は、第1の有効成分及びさらなる有効成分が、混合されずに1単位中に存在する医薬組み合わせである。
【0352】
本発明における非固定組み合わせ又は「部品キット」は、当業者に公知のように使用され、第1の有効成分及びさらなる有効成分が複数単位に存在する組み合わせと定義される。非固定組み合わせ又は部品キットの1例は、第1の有効成分及びさらなる有効成分が離れて存在している組み合わせである。非固定組み合わせ又は部品キットの製造を、別個、順次、同時、同時点又は経時的に変えて投与することができる。
【0353】
がん又は免疫応答異常のある状態又は異常なDGKαシグナル伝達関連の他の障害の治療に有用な化合物を評価することが知られる標準的実験技術に基づき、標準的毒性試験によって及び哺乳動物における上記で確認した状態の治療の決定のための標準的薬理アッセイによって、及びこれらの結果とこれらの状態を治療するのに使用される既知の有効成分若しくは医薬の結果の比較によって、本発明の化合物の有効用量を各所望の適応症の治療のために容易に決定できる。これら状態の一つの治療で投与すべき有効成分の量は、用いられる特定の化合物及び用量単位、投与形態、治療期間、治療される患者の年齢及び性別及び治療される状態の性質及び程度などを考慮して、広範囲で変動し得る。
【0354】
投与される有効成分の総量は、一般的に約0.001mg/kg~約200mg/kg体重/日、好ましくは約0.01mg/kg~約20mg/kg/日の範囲である。臨床的に有用な投与スケジュールは、1日1~3回の投与から4週間毎に1回の投与の範囲である。さらに、患者が一定期間薬物を投与されない「休薬日」が、薬理効果と耐容性の全体的バランスのために有益であり得る。単位用量が約0.5mg~約1500mgの有効成分を含み、1日1回以上又は1日1回未満投与することが可能である。静脈注射、筋肉注射、皮下注射及び非経口注射及び点滴法などの注射による投与のための平均1日用量は、好ましくは0.01~200mg/kg総体重である。平均1日直腸投与法は、好ましくは0.01~200mg/kg総体重である。平均1日膣投与法は、好ましくは0.01~200mg/kg総体重である。平均1日局所投与法は、好ましくは1日1から4回投与で0.1~200mgである。経皮濃度は、好ましくは0.01~200mg/kgの1日用量を維持するのに必要なものである。平均1日吸入投与法は、好ましくは0.01~100mg/kg総体重である。
【0355】
当然のことながら、各患者についての特定の開始及び連続投与法は、担当診断医によって決定される状態の性質及び重度、用いる特定の化合物の活性、患者の年齢及び全身状態、投与時間、投与経路、薬物排泄速度、薬物併用などに従って変わる。所望の処置方法及び本発明の化合物又はその医薬として許容される塩又はエステル又は組成物の投与回数は、従来の治療試験を使用して当業者が決定できる。
【0356】
化合物の合成
本発明による一般式(I)の化合物は、下記の図式1~19に従って製造することができる。下記に記載の図式及び手順は、本発明の一般式(I)の化合物への合成経路を説明するものであり、限定的であることを意図したものではない。図式1~19で例示の変換の順序を多様な形で変えることが可能なことは、当業者には明らかである。従って、これらの図式で例示の変換の順序は限定的であることを意図したものではない。さらに、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7又はR8のいずれかの相互変換は、例示の変換の前及び/又は後に行うことができる。これらの修飾は、当業者に公知の保護基の導入、保護基の開裂、官能基の還元若しくは酸化、ハロゲン化、金属化又は置換などであることができる。これらの変換には、置換基のさらなる相互変換を可能とする官能基を導入するものなどがある。適切な保護基及びそれらの導入及び開裂は、当業者には公知である(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis, 4th edition, Wiley 2006を参照する。)。具体的な例を、以下の段落で説明する。
【0357】
イサト酸無水物1が、商業的供給者から広く入手可能であるか、文献に記載されている。例えば、イサト酸無水物1は、(Tetrahedron Lett. 2014, 55, 3607-3609における手順と同様に)THF又は1,4-ジオキサンなどの有機溶媒中トリホスゲンを用いて、又は(Tetrahedron Lett. 2013, 54, 6897-6899における手順と同様に)ジ-tert-ブチルジカーボネート及びNaOHなどの塩基を用い、次にヨウ化2-クロロメチルピリジニウムで処理し、そしてその後の酸性後処理を行うことで、2-アミノ安息香酸2から製造することができる(図式1)。
【0358】
或いは、イサト酸無水物1の製造は、(例えば、J. Org. Chem. 2014, 79, 4196-4200における手順と同様に)o-ヨードアニリン3のPd触媒酸化的二重カルボニル化を用いて達成することができる。
【0359】
次に、得られたイサト酸無水物1を窒素でアルキル化して、一般式4の化合物を得ることができる。代表的には、有機溶媒中の、例えば臭化アルキル、ヨウ化アルキル又はアルキルスルホネートなどのアルキル化剤、ジイソプロピルエチルアミン、K2CO3又はKOtBuなどの塩基を用いる。
【0360】
或いは、アルキル化イサト酸無水物4は、(Tetrahedron Lett. 2014, 55, 3607-3609における手順と同様に)THF又は1,4-ジオキサンなどの有機溶媒中トリホスゲンを用いて、又は(Tetrahedron Lett. 2013, 54, 6897-6899における手順と同様に)ジ-tert-ブチルジカーボネート及びNaOHなどの塩基を用い、次にヨウ化2-クロロメチルピリジニウムで処理し、その後の酸性後処理を行って、2級アニリン5から直接製造することができる。
【化6】
図式1:R
3、R
4、R
5及びR
8が上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式4の化合物の製造経路
【0361】
イサト酸無水物4を、例えばTHFなどの有機溶媒中、例えばシアノ酢酸エチル(R1=CN)などの酢酸エチル誘導体6、例えばトリエチルアミンなどの塩基を用いて、相当するキノロン7に変換することができる(図式2)。
【0362】
ヒドロキシキノロン7を、例えばホスホリルクロライド(X=クロロ)又はホスホリルブロミド(Hal=ブロモ)を用いて、相当するハライド8に変換することができる。
【化7】
図式2:R
1、R
3、R
4、R
5及びR
8が上記の一般式(I)について提供された意味を有し、Xがクロロ又はブロモとしての意味を有する一般式8の化合物の製造経路
【0363】
一般式8のハライドを、アミン9と反応させて、一般式10の化合物を得ることができる。代表的には、その反応は、例えばイソプロパノールなどの有機溶媒及び例えばジイソプロピルエチルアミン若しくトリエチルアミンなどの塩基中で行う。一般式9の多くのアミンが、市販されているか、文献に記載されている(図式3)。
【化8】
図式3:R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、Xがクロロ若しくはブロモとしての意味を有する一般式10の化合物の製造経路
【0364】
一般式11のニトリルは、に変換することができる。のアミド一般式12.代表的にはその反応は、例えばエタノールなどの有機溶媒中、酢酸パラジウム(II)及びアセトアルドキシムを用いて行う(例えば、J. Med. Chem. 2016, 59, 6281ff, Degorce et al.を参照する)(図式4)。
【化9】
図式4:R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式12の化合物の製造経路
【0365】
一般式15の化合物を、J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 8084-8087及びOrg. Lett. 2016, 18, 4012に記載の光で促進されるニッケル触媒反応によって、一般式13の化合物及び一般式14の化合物(それらは、市販されているか、文献に記載されている)から形成することができ、当業者には公知である(図式5)。優先的には、Ir(4′,6′-dF-5-CF
3-ppy)
2(4,4′-dtbbpy)PF
6などの光酸化還元触媒、塩化ニッケルII・ジメトキシエタン付加物などのニッケルプレ触媒、及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジンなどの配位子の存在下に、ジメトキシエタン、N,N-ジメチルアセトアミド/トリフルオロトルエン又は1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン/トリフルオロトルエンなどの溶媒又は溶媒混合物中で、一般式13の化合物を、一般式14の化合物と、炭酸ナトリウム、2,6-ジメトキシピリジン、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン又は炭酸リチウムなどの塩基と、トリス(トリメチルシリル)シランなどの添加剤と反応させ、2個の40W Kessil LED水槽ライトによって発生させた光を、0℃から個々の溶媒の沸点の間の温度で照射する。理想的には、その反応は、室温から35℃で行って、一般式15の化合物を得る。
【化10】
図式5:R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式15の化合物の製造経路
【0366】
イサト酸無水物4を、例えばTHFなどの有機溶媒中、マロン酸ジエチル、例えばトリエチルアミンなどの塩基を用いて、相当するキノロン16に変換することができる(図式6)。
【0367】
ヒドロキシキノロン16を、例えばホスホリルクロライド(X=クロロ)又はホスホリルブロミド(X=ブロモ)を用いて相当するハライド17に変換することができる。
【0368】
一般式17のハライドを、アミン9と反応させて、一般式18の化合物を得ることができる。代表的には、その反応は、例えばイソプロパノールなどの有機溶媒中、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの塩基とともに行うことができる。
【化11】
図式6:R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、Xがクロロ若しくはブロモとしての意味を有する一般式18の化合物の製造経路
【0369】
一般式18のエステルを、旧来のエステル加水分解条件を用いて相当するカルボン酸19に変換することができる。代表的には<高温の水/エタノール/THF中のLiOH、KOH又はNaOHを、この反応に用いる(図式7)。
【0370】
一般式19のカルボン酸及び一般式20のアミンを、当業者には公知である標準的なアミド形成反応を用いて、相当するアミド21に変換することができる。総覧については、例えばChem. Rev. 2011, 111, 6557-6602を参照する。一般式20の化合物は、市販されているか、文献に記載されている。
【化12】
図式7:R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、一般式20のアミンがNH
3、H
2NCH
3、HNC
2H
5又はHN(CH
3)
2の意味を有する一般式21の化合物の製造経路
【0371】
一般式26の化合物を、相当するスルホネート23の形成とそれに続くスズキカップリングによる一般式24の化合物の生成を介してケトン22から製造することができる(図式8)。次に一般式25の化合物の水素化とそれに続くtertブチルオキシカルボニル保護基の開裂により、一般式26のアミンを得る。全ての反応型は当業者に公知である。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照する)。一般式22の化合物が、市販されているか、文献に記載されている.
22の一般式23の化合物への変換の代表的な条件は当業者には公知である。例えば、THFなどの有機溶媒中、スルホニル化試薬、例えばノナフルオロブタンスルホニルフルオリド(LG-O=[(ノナフルオロブチル)スルホニル]オキシの場合)又はN,N-フェニルビストリフルオロメタン-スルホンイミド(LG-O=[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシの場合)、などの塩基ビス-(トリメチルシリル)-リチウムアミドと22を反応させる(例えばWO2017/158619での手順参照)。
【0372】
一般式23の化合物を一般式24の化合物に変換するスズキ反応の代表的な条件は、当業者には公知である。例えば、23をボロン酸誘導体R2-B(OR)2と反応させて、式24の化合物を得ることができる。ボロン酸誘導体は、ボロン酸(R=-H)又はボロン酸のエステル、例えばそれのイソプロピルエステル(R=-CH(CH3)2)、好ましくはボロン酸中間体が2-アリール-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(R-R=-C(CH3)2-C(CH2)2-)を形成しているピナコールから誘導されるエステルであることができる。そのカップリング反応は、パラジウム触媒によって、例えばPd(0)触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)[Pd(PPh3)4]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0)[Pd2(dba)3]によって、又はPd(II)触媒、例えばジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II)[Pd(PPh3)2Cl2]、酢酸パラジウム(II)及び配位子としてのトリフェニルホスフィン又は4,5-ビス(ジフェニルホスホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンによって、又は[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロライドによって触媒される。その反応は好ましくは、1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、DMF、DME、THF、又はイソプロパノールなどの溶媒の水との混合物中、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム又はリン酸カリウムのような塩基の存在下に行われる。総覧については、D.G. Hall, Boronic Acids, 2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, Weinheim, ISBN 3-527-30991-8及びそこに引用の参考文献を参照)する。その反応は、室温(即ち、約20℃)から個々の溶媒の沸点の範囲の温度で行う。さらに、その反応は、圧力管及びマイクロ波オーブンを用いて沸点より高い温度で行うことができる。その反応は好ましくは、1~36時間の反応時間互に完了する。
【0373】
一般式24の化合物を一般式25の化合物に変換する水素化反応の代表的な条件は、当業者に公知である。例えば、24を、メタノール又はエタノールなどの有機溶媒中、水素及び10%パラジウム/活性炭などの触媒と反応させることができる(例えば、Bioorganic and medicinal chemistry letters, 2000, 10, 1625 - 1628を参照)。
【0374】
一般式26の化合物は、当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去を介してBoc保護アミン25から製造することができる。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4
th edition, Wiley 2006を参照)。
【化13】
図式8:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、LG-Oが例えば[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ又は[(ノナフルオロブチル)スルホニル]オキシなどのスルホニルオキシ脱離基の意味を有する、一般式26の化合物の製造経路
【0375】
或いは、一般式26の化合物は、当業者に公知のグリニャル型反応(一般式27の化合物を介して)と次にヒドロキシル基の還元的除去(一般式28の化合物を介して)及び当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去(図式9)を介してケトン22から製造することができる。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照)。の化合物一般式22が、市販されているか、文献に記載されている.
例えば、一般式22の化合物を、THF又はジエチルエーテルなどの有機溶媒中、有機金属試薬R2-[金属](例えば[金属]=MgBr又はMgCl又はLi)と反応させて、一般式27の化合物を得ることができる(例えばBioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 2012, 22, 2560-2564における手順を参照)。
【0376】
次の反応において、一般式27のヒドロキシル化合物を、一般式28の化合物に変換することができる。手順は当業者に公知である。例えば、ジクロロメタンなどの有機溶媒中のトリエチルシラン、トリフルオロ酢酸(例えばUS2005/9838における手順を参照)又は例えばメタノールなどのアルコール中の10%Pd/Cでの水素などの水素化条件(例えばWO2011/70080を参照)を用いることができる。
【0377】
次の段階で、一般式26の化合物を、当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去を介してBoc保護アミン28から製造することができる。
【化14】
図式9:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式26の化合物製造の別経路
【0378】
一般式29のヒドロキシ化合物を、当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去(図式10)を介してBoc保護アミン27から製造することができる。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4
th edition, Wiley 2006を参照)。
【化15】
図式10:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式29の化合物の製造経路
【0379】
一般式31のフルオロ化合物は、フッ素化反応、それに続く当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去を介して(図式11)アルコール27から製造することができる。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4
th edition, Wiley 2006を参照)。例えば、アルコール27を、ジクロロメタンなどの有機溶媒中、ジエチルアミノ-三フッ化硫黄などのフッ素化試薬と反応させて、一般式30の化合物を得ることができる(例えば、WO2015/74064における手順を参照)。
【化16】
図式11:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式31の化合物の製造経路
【0380】
一般式37の化合物は、一般式33の化合物へのアリール化を介して一般式32の相当するエステルから製造することができる(図式12)。エステル33は、相当するアルデヒド34に変換することができ、次に例えばウィティッヒ型反応などのオレフィン化反応を介してオレフィン35に変換することができる。次に、一般式35の化合物を水素化して、一般式36の化合物を得ることができる。酸性条件下に(例えば。トリフルオロ酢酸又は塩酸で)tertブチルオキシカルボニル保護基を除去することで、一般式37の化合物を得る。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照)。この手順の全ての反応は当業者には公知である。一般式32の化合物は、市販されているか、文献に記載されている。
【0381】
エステル32のエステル33への変換の代表的な条件は、例えば、高温のトルエンなどの有機溶媒中のn-ブチルリチウム及びN-シクロヘキシル-シクロヘキサンアミンなどの塩基、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム錯体などのパラジウム触媒及びトリスtert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボレートなどの配位子である(例えばWO2005/87752における手順を参照)。
【0382】
エステル33のアルデヒド34への変換は代表的には、2段階手順で行われる。第1段階では、エステルを還元して相当するアルコールとする。代表的な反応条件は、例えばTHF又はジエチルエーテルなどの有機溶媒中、例えばLiAlH4/ジエチルエーテルなどの還元剤である(例えばJournal of Medicinal Chemistry, 1994, 37, 113-124参照)。第2段階では、アルコールを酸化して、相当するアルデヒド34とする。代表的な反応条件は、例えばジクロロメタンなどの有機溶媒中、DMSO、オキサリルクロライド、トリメチルアミンなどの塩基などのスウェルン酸化条件である(例えばJournal of Medicinal Chemistry, 1994, 37, 113-124を参照)。別途の還元/酸化条件は、当業者には公知である。
【0383】
アルデヒド34のオレフィン35への変換の代表的な反応条件は当業者には公知である。例えば、テトラヒドロフランなどの有機溶媒中のアルキルトリフェニルホスホニウムブロミド、ナトリウムt-ブタノレートなどの塩基などのウィティッヒ型反応条件を用いることができる(例えば、Organic Letters, 2008, 10, 4561-4564参照)。
【0384】
オレフィン35のアルカン36への変換の代表的な水素化条件は当業者には公知である。例えば、例えばメタノール又はエタノールなどの有機溶媒中の水素、10%パラジウム/活性炭などの触媒である(例えばBioorganic and Medicinal Chemistry, 2005, 13, 5623-5634参照)。
【0385】
一般式36の化合物におけるtertブチルオキシカルボニル保護基の脱保護の代表的な反応条件は、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸などの酸であり、一般式37の化合物を与える。
【化17】
図式12:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、Rがメチル、エチル又はtertブチルの意味を有し、Yがメチル及びエチルの意味を有する、一般式37の化合物の製造経路
【0386】
或いは、一般式34の化合物は、ブロミド14によるアリール化による一般式39の化合物の取得及びそれに続くニトリル39のアルデヒド34への還元を介して相当するニトリル38から製造することができる。全ての反応が当業者には公知である(図式13)。
【0387】
ニトリル38のニトリル39への変換の代表的な条件は、例えばトルエンなどの有機溶媒中のナトリウムヘキサメチルジシラザンなどの塩基及びそれに続くトルエンなどの有機溶媒中のブロミド14、パラジウムジアセテートなどのパラジウム触媒及び2,2′-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-1,1′-ビナフチルなどの配位子の添加である(例えばJournal of the American Chemical Society, 2002, 124, 9330-9331参照)。
【0388】
ニトリル38のアルデヒド34への変換の代表的な反応条件は、トルエンなどの有機溶媒中の水素化アルミニウムジイソブチルなどの還元剤である(例えばTetrahedron Letters, 2011, 52, 6058-6060参照)。
【化18】
図式13:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式34の化合物の製造経路
【0389】
一般式43の化合物は、アルデヒド34のそれの相当するアルコール35への還元及びそれに続くハライド41(X=Br、I)への変換を介してアルデヒド34から製造することができる(図式14)。次に、ハライド41を還元して、一般式42の化合物とすることができる。酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸による)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去によって、一般式43の化合物を得る。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照)。この手順の全ての反応が当業者には公知である。
【0390】
第1段階で、アルデヒド34を還元して相当するアルコール40とする。代表的な反応条件は、例えばTHF又はジエチルエーテルなどの有機溶媒中の例えばLiAlH4/ジエチルエーテルなどの還元剤である(例えばJournal of Medicinal Chemistry, 1994, 37, 113-124参照)。
【0391】
一般式40のアルコールの相当するハライド41への変換の反応条件は当業者には公知である。X=Brの場合、代表的にはジクロロメタンなどの有機溶媒中のN-ブロモコハク酸イミドなどの臭素化試薬、トリフェニルホスフィンを用いる(例えばEuropean Journal of Medicinal Chemistry, 2016, 109, 75-88又はWO2006/50506における手順を参照)。Hal=Iの場合、代表的にはTHF、ジクロロメタン又はトルエンなどの有機溶媒中の1H-イミダゾールなどの塩基を含む又は含まないヨウ素などのヨウ素化試薬、トリフェニルホスフィンを用いる(例えば、Organic and Biomolecular Chemistry, 2014, 12, 783-794参照)。
【0392】
ハライド41の相当する一般式42の化合物への変換の反応条件は、当業者には公知である。代表的には、例えば、Hal=ブロモの場合、ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中のテトラヒドロホウ酸ナトリウムなどの水素源を用いる(例えば、Organic Letters, 2006, 8, 3813-3816を参照する)。代表的には、例えば、X=ヨードの場合、メタノール又はエタノールなどの有機溶媒中の水素などの水素源、10%パラジウム/活性炭などの触媒、トリエチルアミンなどの塩基を用いる(例えば特許US2015/232481における手順を参照)。
【0393】
一般式42の化合物におけるtertブチルオキシカルボニル保護基の脱保護の代表的な反応条件は、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸などの酸であり、それによって一般式43の化合物が得られる。
【化19】
図式14:R
2、R
6及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、Xがヨード又はブロモの意味を有する一般式43の化合物の製造経路
【0394】
一般式46のベンゾオキサゾールは、縮合反応とそれに続く当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去を介して、カルボン酸44及び2-アミノフェノール45から製造することができる(図式15)。tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照)。例えば、カルボン酸44及び2-アミノフェノール45を高温でポリリン酸中で反応させることで、一般式46の化合物を得ることができる。一般式44又は45の化合物は、市販されているか、文献に記載されている。
【化20】
図式15:R
6、R
7、及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、pが0、1、2又は3の整数を表し、R′が上記一般式(I)の化合物について定義のヘテロアリール基R
2の置換基を表す一般式46の化合物の製造経路
【0395】
一般式50のベンゾチアゾールは、縮合反応とそれに続く当業者に知られている酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸又は塩酸で)でのtertブチルオキシカルボニル保護基の除去を介してカルボン酸47及び2-アミノチオフェノール48から製造することができる(図式16)。Tertブチルオキシカルボニルに代えて、他の好適な保護基を、当業者に公知のこの手順に用いることができる(例えばP.G.M. Wuts and T.W. Greene in ”Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th edition, Wiley 2006を参照)。例えば、カルボン酸47及び2-アミノフェノール48を、高温でトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなどの塩基及びプロピルホスホン酸無水物(T3P)と反応させて、一般式49の化合物を得ることができる。一般式47又は48の化合物は、市販されているか、文献に記載されている。
【化21】
図式16:R
6、R
7及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、pが0、1、2又は3の整数を表し、R′が上記一般式(I)の化合物について定義のヘテロアリール基R
2の置換基を表す、一般式50の化合物の製造経路
【0396】
一般式52のベンゾイミダゾールは、当業者に公知の縮合を介してカルボン酸44及び1,2-ジアミノベンゾール51から製造することができる(図式17)。例えば、カルボン酸44及び1,2-ジアミノベンゾール51を、高温でポリリン酸中で反応させて、一般式52の化合物を得ることができる(例えばEuropean Journal of Medicinal Chemistry, 2017, 126, 24-35参照)。一般式44又は51の化合物は、市販されているか、文献に記載されている。
【化22】
図式17:R
6、R
7及びnは上記の一般式(I)について提供された意味を有し、pは0、1、2又は3の整数を表し、R′が上記一般式(I)の化合物について定義のヘテロアリール基R
2の置換基を表す一般式52の化合物の製造経路
【0397】
概して、本発明の式(I)の化合物を製造する、又は26(図式8、9)、29(図式10)、31(図式11)、37(図式12)、43(図式14)、46(図式15)、50(図式16)若しくは52(図式17)などの本発明の式(I)の化合物のアミン部分を構築する合成段階の順序は変えることができると考えられる。53から56への変換を行うのに必要な合成条件は通常は同等であるか、当業者が容易に調節することができると考えられる(図式18及び19)。53又は57などの前駆体は、前述の手順(図式3及び6)に従って製造することができる。
【化23】
図式18:R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有する一般式56の化合物の製造経路
【化24】
図式19:R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記の一般式(I)について提供された意味を有し、pが0、1、2又は3の整数を表し、R′が上記一般式(I)の化合物について定義のヘテロアリール基R
2の置換基を表し、VがNH、NR′、O及びSHから選択される基を表し、R′が上記一般式(I)の化合物について定義のヘテロアリール基R
2の置換基を表す一般式59の化合物の製造経路
【0398】
第2の態様によれば、本発明は、一般式(I)の化合物の製造方法であって、下記一般式(II)の中間体化合物:
【化25】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5及びR
8は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、Xはクロロ又はブロモの意味を有する。]を、下記一般式(III)の化合物:
【化26】
[式中、R
2、R
6、R
7及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]と反応させることで、一般式(I)の化合物:
【化27】
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りである。]を得ることを含む方法を含む。
【0399】
第2の態様の第2の実施形態によれば、本発明は、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がカルバモイル基を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-b)の化合物の製造方法であって、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がシアノ基を表す一般式(I)の化合物である下記一般式(I-a)の化合物:
【化28】
を酢酸パラジウム(II)及びアセトアルドキシムと反応させることによって、下記一般式(I-b)の化合物:
【化29】
[式中、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りであり、R
1はカルバモイル基を表す。]を得る段階を含む方法を含む。
【0400】
第2の態様の第3の実施形態によれば、本発明は、一般式(I)の化合物の製造方法であって、下記一般式(IV)の中間体化合物:
【化30】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]を、下記一般式(V)の化合物:
【化31】
[式中、R
2は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]と、光酸化還元触媒及びニッケルプレ触媒の存在下に反応させることで、下記一般式(I)の化合物:
【化32】
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りである。]を得る段階を含む方法を含む。
【0401】
第2の態様の第4の実施形態によれば、本発明は、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1が-C(=O)NH
2、-C(=O)N(H)CH
3、-C(=O)N(H)C
2H
5又は-C(=O)N(CH
3)
2基を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-d)の化合物の製造方法であって、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がカルボキシル基を表す一般式(I)の化合物である下記一般式(I-c)の化合物:
【化33】
を、NH
3、H
2NCH
3、H
2NCH
2CH
3又はHN(CH
3)
2、又はそれの塩である一般式(VI)の化合物:
【化34】
と反応させることで、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の通りであり、R
1が基-C(=O)NH
2、-C(=O)N(H)CH
3、-C(=O)N(H)C
2H
5又は-C(=O)N(CH
3)
2を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-d)の化合物:
【化35】
を得る段階を含む方法を含む。
【0402】
第2の態様の第5の実施形態によれば、本発明は、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の通りであり、R
2が下記の基:
【化36】
[
「*」は分子の残りの部分への前記基の結合箇所を表し、Vは基O、S、NH又はNR′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表す。]を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-e)の化合物の製造方法であって、下記一般式(VII)の化合物:
【化37】
[R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]を、下記一般式(VIII)の化合物:
【化38】
[式中、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表し、Vは基OH、SH、NH
2又はN(H)R′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表す。]と反応させることで、一般式(I-e)の化合物:
【化39】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りであり、R
2は下記の基:
【化40】
[
「*」は分子の残りの部分への前記基の結合箇所を表し、Vは基O、S、NH又はNR′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表す。]を表す。]を得る段階を含む方法を含む。
【0403】
第3の態様によれば、本発明は、一般式(I)の化合物の製造方法であって、下記一般式(II)の中間体化合物:
【化41】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5及びR
8は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、Xはクロロ又はブロモの意味を有する。]を、下記一般式(III)の化合物:
【化42】
[式中、R
2、R
6、R
7、及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]と反応させて、下記一般式(I)の化合物:
【化43】
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りである。]を得て、
次に、任意に、相当する(i)溶媒及び/又は(ii)塩基若しくは酸を用いて、前記化合物を溶媒和物、塩及び/又はそのような塩の溶媒和物に変換する段階を含む方法を含む。
【0404】
第3の態様の第2の実施形態によれば、本発明は、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がカルバモイル基を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-b)の化合物の製造方法であって、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がシアノ基を表す一般式(I)の化合物である下記一般式(I-a)の化合物:
【化44】
を酢酸パラジウム(II)及びアセトアルドキシムと反応させることによって、下記一般式(I-b)の化合物:
【化45】
[式中、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りであり、R
1はカルバモイル基を表す。]を得て、
次に任意に、相当する(i)溶媒及び/又は(ii)塩基若しくは酸を用いて、前記化合物を溶媒和物、塩及び/又はそのような塩の溶媒和物に変換する段階を含む方法を含む。
【0405】
第3の態様の第3の実施形態によれば、本発明は、一般式(I)の化合物の製造方法であって、下記一般式(IV)の中間体化合物:
【化46】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]を、下記一般式(V)の化合物:
【化47】
[式中、R
2は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]と、光酸化還元触媒及びニッケルプレ触媒の存在下に反応させることで、下記一般式(I)の化合物:
【化48】
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りである。]を得て、
次に任意に、相当する(i)溶媒及び/又は(ii)塩基若しくは酸を用いて、前記化合物を溶媒和物、塩及び/又はそのような塩の溶媒和物に変換する段階を含む方法を含む。
【0406】
第3の態様の第4の実施形態によれば、本発明は、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1が-C(=O)NH
2、-C(=O)N(H)CH
3、-C(=O)N(H)C
2H
5又は-C(=O)N(CH
3)
2基を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-d)の化合物の製造方法であって、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、R
1がカルボキシル基を表す一般式(I)の化合物である下記一般式(I-c)の化合物:
【化49】
を、NH
3、H
2NCH
3、H
2NCH
2CH
3又はHN(CH
3)
2、又はそれの塩である一般式(VI)の化合物:
【化50】
と反応させることで、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の通りであり、R
1が基-C(=O)NH
2、-C(=O)N(H)CH
3、-C(=O)N(H)C
2H
5又は-C(=O)N(CH
3)
2を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-d)の化合物:
【化51】
を得て、
次に任意に、相当する(i)溶媒及び/又は(ii)塩基若しくは酸を用いて、前記化合物を溶媒和物、塩及び/又はそのような塩の溶媒和物に変換する段階を含む方法を含む。
【0407】
第2の態様の第5の実施形態によれば、本発明は、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnが上記で定義の通りであり、R
2が下記の基:
【化52】
[
「*」は分子の残りの部分への前記基の結合箇所を表し、Vは基O、S、NH又はNR′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表す。]を表す一般式(I)の化合物である一般式(I-e)の化合物の製造方法であって、下記一般式(VII)の化合物:
【化53】
[R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。]を、下記一般式(VIII)の化合物:
【化54】
[式中、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表し、Vは基OH、SH、NH
2又はN(H)R′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表す。]と反応させることで、一般式(I-e)の化合物:
【化55】
[式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の通りであり、R
2は下記の基:
【化56】
[
「*」は分子の残りの部分への前記基の結合箇所を表し、Vは基O、S、NH又はNR′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表す。]を表す。]を得て、
次に任意に、相当する(i)溶媒及び/又は(ii)塩基若しくは酸を用いて、前記化合物を溶媒和物、塩及び/又はそのような塩の溶媒和物に変換する段階を含む方法を含む。
【0408】
本発明は、一般式(I)の本発明の化合物の製造方法であって、本明細書の実験の部に記載の段階を含む方法を含む。
【0409】
第4の態様によれば、本発明は、上記の一般式(I)の化合物の製造に有用な中間体化合物を含む。
【0410】
特に、本発明は、下記一般式(II)の中間体化合物を含む。
【化57】
式中、R
1、R
3、R
4、R
5及びR
8は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、Xはクロロ又はブロモの意味を有する。
【0411】
第5の態様によれば、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための中間体化合物の使用を含む。
【0412】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(II)の中間体化合物の使用を含む。
【化58】
式中、R
1、R
3、R
4、R
5及びR
8は上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りであり、Xはクロロ又はブロモの意味を有する。
【0413】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(III)の中間体化合物の使用を含む。
【化59】
式中、R
2、R
6、R
7、及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。
【0414】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(IV)の中間体化合物の使用を含む。
【化60】
式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。
【0415】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(V)の中間体化合物の使用を含む。
【化61】
式中、R
2は、上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。
【0416】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(VI)の中間体化合物の使用を含む。
【化62】
その化合物は、NH
3、H
2NCH
3、H
2NCH
2CH
3若しくはHN(CH
3)
2、又はそれの塩である。
【0417】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(VII)の中間体化合物の使用を含む。
【化63】
式中、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8及びnは上記で定義の一般式(I)の化合物について定義の通りである。
【0418】
特に、本発明は、上記で定義の一般式(I)の化合物の製造のための、下記一般式(VIII)の中間体化合物の使用を含む。
【化64】
式中、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表し、pは0、1、2又は3の整数を表し、Vは基OH、SH、NH
2又はN(H)R′を表し、R′は上記で定義の式(I)の化合物について定義の基R
2の置換基を表す。
【0419】
本発明は、下記の本明細書の実施例セクションに開示されている中間体化合物を含む。
【0420】
本発明は、下記の本明細書の実施例セクションに開示されている中間体化合物の使用を含む。
【0421】
本発明は、上記の一般式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)及び(VIII)の中間体化合物の本発明のいずれかの実施形態又は態様内でのあらゆる下位組み合わせを含む。
【0422】
図の説明
図1:配列番号1下で記載のヒトDGKa M1~S735+C末端フラッグタグ、DGKa_hu_1。
【0423】
図2:配列番号2下で記載のヒトDGKa M1~S735+N末端Aviタグ及びC末端フラッグタグ、DGKa_hu_1Avi。
【0424】
図3:配列番号3下で記載のSIINFEKLアミノ酸配列。
【0425】
【0426】
【0427】
図6:配列番号5下で記載のOVA-30ペプチド配列。
【実施例】
【0428】
実験の部
NMRピーク形態はスペクトラムで見られる通りに記述しており、可能なより高次の効果は考慮していない。多重度は、スペクトラムで認められるシグナル形態に従って記述しており、より高次のNMR分光学的効果は考慮しなかった。NMRシグナルの多重度:s=一重線、d=二重腺、t=三重線、q=四重腺、quin=五重線、spt=七重線、br=広いシグナル、m=多重線。NMRシグナル:[ppm]単位でのシフト。多重度の組み合わせは、例えばdd=二重線からの二重線であることが考えられる。
【0429】
化学名は、ACD/LabsからのACD/Nameソフトウェアを用いてつけた。場合により、ACD/Nameで付けた名称に代えて、市販の試薬の一般に許容される名称を用いた。
【0430】
表1は、本記述内で説明されない限りにおいて、本段落及び実施例で使用される略称を挙げたものである。他の略称は、自体当業者には一般的であるそれらの意味を有するものである。
【0431】
表1:略称
ACN:アセトニトリル
AcOH:酢酸
ADP:アデノシン二リン酸
AMP:アデノシン一リン酸
ATP:アデノシン三リン酸
BOC:tert-ブトキシカルボニル
CaCl2:塩化カルシウム
cAMP:環状アデノシン一リン酸
CDCl3:重クロロホルム
CFSE:カルボキシフルオレセインスクシニミジルエステル
DAD:ダイオードアレイ検出器
DEA:ジエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO-d6:重ジメチルスルホキシド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ELSD:蒸発光散乱検出器
ESIpos:エレクトロスプレーオン化陽性
Expl.:実施例
FBS:ウシ胎仔血清
HATU:(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム:ヘキサフルオロホスフェート
HBTU:O-ベンゾトリアゾール-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LCMS:液体クロマトグラフィー+質量分析
LPS:リポ多糖
MgCl2:塩化マグネシム
mL:ミリリットル
min.:分
MTBE:メチルtert-ブチルエーテル
NaCl:塩化ナトリウム
NP-40:ノニルフェノキシポリエトキシルエタノール
PBMC:末梢血単核球
PyBOP:(ベンゾトリアゾール-1-イル)オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RP-HPLC:逆相高速液体クロマトグラフィー
Rt:保持時間
RT、rt:室温
sat.:飽和
T3P:2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トキオキサトリホスホリナン・2,4,6-トリオキシド
THF:テトラヒドロフラン
TFA:トリフルオロ酢酸
TLC:薄層クロマトグラフィー
TNFα:腫瘍壊死因子α
μM:ミクロモル濃度
UPLC:超高速クロマトグラフィー。
【0432】
本願に記載の発明の各種態様を、下記の実施例によって説明するが、それらの実施例はいかなる形でも当該発明を限定するものではない。
【0433】
本明細書に記載の試験実験例は、本発明を説明するものであり、本発明は提供される実施例に限定されるものではない。
【0434】
実験の部-一般的部分
実験の部に合成が記載されていない試薬はいずれも、市販されているか、公知の化合物であり、当業者によって公知の方法により、公知の化合物から形成することができる。
【0435】
本発明の方法に従って製造される化合物及び中間体は、精製を必要とする場合がある。有機化合物の精製は、当業者には公知であり、当化合物を精製する方法はいくつかあり得る。場合により、精製が必要ないことがある。場合により、その化合物は結晶化によって精製することができる。場合により、好適な溶媒を用いて、不純物を攪拌除去することができる。場合により、その化合物は、Biotage自動精製装置システム(SP4(登録商標)又はIsolera Four(登録商標))及びヘキサン/酢酸エチル又はDCM/メタノールの勾配などの溶離液と組み合わせた例えばプレパックシリカゲルカートリッジ、例えばBiotage SNAPカートリッジKP-Sil(登録商標)又はKP-NH(登録商標)を用いるクロマトグラフィー、特にはフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することができる。場合により、化合物は、例えば、好適なプレパック逆相カラム及び水及びアセトニトリルの勾配などの溶離液(トリフルオロ酢酸、ギ酸又はアンモニア水などの添加物を含んでいても良い)と組み合わせたダイオードアレイ検出器及び/又はオンラインエレクトロスプレーオン化質量分析装置を搭載したWaters自動精製装置を用いる分取HPLCによって精製することができる。
【0436】
場合により、上記の精製方法は、塩の形態での、十分に塩基性若しくは酸性官能性を有する本発明の化合物、例えば、十分に塩基性である本発明の化合物の場合は例えばトリフルオロ酢酸塩若しくはギ酸塩、又は十分に酸性である本発明の化合物の場合、例えばアンモニウム塩を提供することができる。この種類の塩は、当業者に公知の各種方法によって、それぞれそれの遊離塩基若しくは遊離酸に変換することができるか、その後の生物アッセイで塩として用いることができる。理解すべき点として、単離及び本明細書に記載の本発明の化合物の特定の形(例えば、塩、遊離塩基など)は、必ずしも、比生物活性を定量するために当該化合物を生物アッセイで用いることができる唯一の形態とは限らない。
【0437】
クロマトグラフィー条件:
LC-MS(方法1):装置:Waters Acquity UPLCMS SingleQuad;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7μm、50×2.1mm;溶離液A:水+0.1体積%ギ酸(99%)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0-1.6分。1-99%B、1.6-2.0分。99%B;流量0.8mL/分;温度:60℃;DAD走査;210-400nm。
【0438】
LC-MS(方法2):装置:Waters Acquity UPLCMS SingleQuad;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7μm、50×2.1mm;溶離液A:水+0.2体積%アンモニア水(32%)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0-1.6分。1-99%B、1.6-2.0分。99%B;流量0.8mL/分;温度:60℃;DAD走査;210-400nm。
【0439】
LC-MS(方法3):装置:Agilent 1290 UPLCMS 6230TOF;カラム:BEH C18 1.7μm、50×2.1mm;溶離液A:水+0.05体積%ギ酸(99%);溶離液B:アセトニトリル+0.05体積%ギ酸(99%);勾配:0-1.7分。2-90%B、1.7-2.0分。90%B;流量1.2mL/分;温度:60℃;DAD走査;190-400nm。
【0440】
実験の部-中間体
中間体1
2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化65】
4-メチルピペリジン-4-カルボン酸500mg(3.5mmol、CAS919354-20-4)及び2-アミノフェノール381mg(3.5mmol、CAS95-55-6)のポリリン酸(1.14g)中混合物を180℃で5時間攪拌した。水を80℃で注意深く加え、冷却して室温とした後、水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH=10とした。溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、標題化合物230mgを得た。(収率29%)。
【0441】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.35 (s, 3H); 1.53-1.62 (m, 2H); 2.15-2.24 (m, 2H); 2.56-2.60 (m, 2H); 2.77-2.85 (m, 2H); 7.31-7.38 (m, 2H); 7.66-7.73 (m, 2H)。
【0442】
表2:表2の中間体を、市販されているか当業界で記載されている4-ピペリジン-4-カルボン酸又は4-メチルピペリジン-4-カルボン酸及びアミノフェノール類から中間体1と同様にして製造した。
【0443】
【0444】
中間体15
エチル1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート
【化66】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル3g(13.7mmol、CAS150617-68-8、WO2012009649、実施例1-化合物IIIに記載の合成)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン7.2mL(41mmol)の2-プロパノール(60mL)中溶液に、エチルピペリジン-4-カルボキシレート2.5mL(16mmol、CAS1126-09-6)を加え、反応液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物4.22g(収率91%)を得た。
【0445】
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.32 (m, 3 H), 2.03 (m, 2 H), 2.16 (m, 2 H), 2.64 (m, 1 H), 3.50 (m, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.80 (dt, 2 H), 4.22 (m, 2 H), 7.26 (m, 1 H), 7.37 (m, 1 H), 7.65 (m, 1 H), 7.81 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.10分; MS (ESIpos): m/z = 340 [M+H]+。
【0446】
中間体16
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸
【化67】
THF 350mL及びエタノール80mL中のエチル1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート4.21g(12.4mmol、中間体15)に、水酸化リチウム74mL(1.0M、74mmol)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し塩化水素(4M)でpH=3~4に調節し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。標題化合物3.81gを得た(収率94%、純度95%)。
【0447】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.86 (m, 2 H), 2.02 (br dd, 2 H), 2.64 (m, 1 H), 3.44 (m, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 3.72 (m, 2 H), 7.34 (m, 1 H), 7.56 (m, 1 H), 7.73 (m, 1 H), 7.82 (m, 1 H), 12.37 (br s, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 0.84分; MS (ESIpos): m/z = 312 [M+H]+。
【0448】
中間体17
エチル1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボキシレート
【化68】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1g(4.57mmol、CAS150617-68-8、WO2012009649、実施例1-化合物IIIに記載の合成)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン2.4mL(14mmol)の2-プロパノール(17mL)中溶液に、エチル4-フルオロピペリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(1:1)1.06g(5.03mmol、CAS845909-49-1)を加え、反応液をマイクロ波装置において90℃で2時間攪拌した。反応液を放冷して室温とし、水に投入した。沈殿を濾去し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物を収率78%で得た(1.34g、純度95%)。
【0449】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.27 (t, 3 H), 2.13 (m, 2 H), 2.32 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.68 (m, 4 H), 4.25 (q, 2 H), 7.35 (td, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.75 (m, 1 H), 7.87 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.09分; MS (ESIpos): m/z = 358 [M+H]+。
【0450】
中間体18
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸
【化69】
THF 80mL及びエタノール20mL中のエチル1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボキシレート1g(2.8mmol、中間体17)に水酸化リチウム17mL(1.0M、17mmol)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応液を水で希釈し、塩化水素(4M)でpH=3~4に調節した。有機溶媒を留去し、沈殿を濾去し、水で洗浄し、真空乾燥した。標題化合物782mgを得た(収率81%、純度95%)。
【0451】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.10 (m, 2 H), 2.33 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.67 (m, 4 H), 7.35 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.75 (m, 1 H), 7.86 (m, 1 H), 13.49 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 330 [M+H]+。
【0452】
中間体19
7-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化70】
7-ブロモ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン50g(207mmol、CAS76561-16-5)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン72mL(413mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(400mL)中溶液に、ヨードメタン39mL(620mmol)を室温で加え、終夜攪拌した。反応液を冷却して0℃とし、水200mLをゆっくり加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、50℃の乾燥機中で乾燥させた。標題化合物48.1gを得た(収率91%)。
【0453】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 3.46 (s, 3H); 7.52 (dd, 1H); 7.70 (d, 1H); 7.90 (d, 1H)。
【0454】
中間体20
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化71】
7-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン40g(156mmol、中間体19)のTHF(320mL)中溶液をトリエチルアミン170mL(1.2mol)でゆっくり処理し、次に室温でシアノ酢酸エチル25mL(234mmol、CAS105-56-6)を加えた。反応液を60℃で加熱し、その温度で終夜攪拌した。追加のシアノ酢酸エチル25mL(234mmol)を加え、反応液を70℃でさらに5時間攪拌した。冷却して室温とした後、水を加え、THFを減圧下に留去した。混合物を、塩酸(2M)を加えることでpH=1の酸性とし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に溶媒留去した。残留物を最初にヘキサンとともに攪拌し、傾斜法で分離し、次に少量の酢酸エチル/ヘキサンとともに攪拌した。残留物を濾過し、標題取得物46gを二つの取得塊で得た(収率106%)。
【0455】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 3.51 (s, 3H); 6.67 (bs, 1H); 7.46 (dd, 1H); 7.71 (d, 1H); 7.96 (d, 1H)。
【0456】
中間体21
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化72】
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル16g(57mmol、中間体20)及び三塩化リン100mL(1.05mol)の混合物を90℃で終夜攪拌した。冷却して室温とした後、ヘキサンを加え、反応液を濾過した。固体を飽和重炭酸ナトリウム溶液及び水で洗浄した。得られた残留物を50℃の乾燥機で終夜乾燥させて、標題化合物13.2g(収率77%)を得た。
【0457】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 3.64 (s, 3H); 7.66 (dd, 1H); 7.94-7.98 (m, 2H)。
【0458】
中間体22
tert-ブチル4-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化73】
1-ブロモ-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ベンゼン4g(15.7mmol、CAS106854-77-7)、tert-ブチル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート8.29g(31.4mmol、CAS180695-79-8)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン4.8mL(16mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)176mg(157μmol、CAS870987-63-6)、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン11mL(63mmol)、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)103mg(471μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン126mg(471μmol)の混合物を、N,N-ジメチルアセトアミド150mL及び(トリフルオロメチル)ベンゼン300mLの混合物中攪拌し、アルゴンで脱気した。反応液を攪拌し、455nmで6時間照射した。混合物を減圧下に濃縮し、水500mLを加え、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-30%)によって精製して、標題化合物1.9g(収率34%)を得た。
【0459】
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.49 (m, 9 H), 1.58 (m, 2 H), 1.80 (br d, 2 H), 2.61 (m, 1 H), 2.80 (m, 2 H), 4.23 (m, 2 H), 4.34 (m, 2 H), 6.91 (m, 2 H), 7.15 (m, 2 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.48分; MS (ESIpos): m/z = 304.3 [M+H]+。
【0460】
中間体23
4-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]ピペリジン
【化74】
tert-ブチル4-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]ピペリジン-1-カルボキシレート1.8g(4.76mmol、中間体22)のジクロロメタン(31mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸3.7mL(48mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去し、TFA塩の標題化合物2.0g(収率154%)を得た。
【0461】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.83 (m, 4 H), 2.80 (m, 1 H), 3.01 (m, 2 H), 3.37 (m, 2 H), 4.71 (m, 2 H), 7.01 (m, 2 H), 7.18 (m, 2 H), 8.67 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.15分; MS (ESIpos): m/z = 260.7 [M+H]+。
【0462】
中間体24
tert-ブチル4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}ピペリジン-1-カルボキシレート
【化75】
1-ブロモ-4-[(プロパン-2-イル)オキシ]ベンゼン4.3g(19.0mmol、CAS6967-88-0)、tert-ブチル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート10g(38.0mmol、CAS180695-79-8)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン5.9mL(19mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)213mg(190μmol、CAS870987-63-6)、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン13mL(76mmol)、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)125mg(570μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン153mg(570μmol)の混合物を、N,N-ジメチルアセトアミド150mL及び(トリフルオロメチル)ベンゼン300mLの混合物中で攪拌し、アルゴンで脱気した。反応液を攪拌し、455nm50%(約223W)で10時間照射した。混合物を減圧下に濃縮し、水500mLを加え、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-50%)によって精製して、標題化合物3.3g(収率54%)を得た。
【0463】
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.32 (d, 6H); 1.48 (s, 9H); 1.53 - 1.61 (m, 2H); 1.75 - 1.83 (m, 2H); 2.57 (tt, 1H); 3.28 - 3.37 (m, 2H); 3.62 - 3.73 (m, 2H); 4.50 (spt, 1H); 6.80-6.85 (m, 2H); 7.06-7.12 (m, 2H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.54分; MS (ESIpos): m/z = 320.3 [M+H]+。
【0464】
中間体25
4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}ピペリジン
【化76】
tert-ブチル4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}ピペリジン-1-カルボキシレート3.3g(9.81mmol、中間体24)のジクロロメタン(63mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸7.6mL(98mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、TFA塩の標題化合物3.9g(純度85%、収率154%)を得た。
【0465】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.24 (d, 6H); 1.51-1.69 (m, 2H); 1.85-1.93 (m, 2H); 2.75 (tt, 1H); 3.16-3.27 (m, 2H); 3.31-3.40 (m, 2H); 4.51-4.60 (m, 1H); 6.86 (d, 2H); 7.11 (d, 2H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 220.8 [M+H]+。
【0466】
中間体26
4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化77】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.58g(11.8mmol、CAS150617-68-8、WO2012009649、実施例1-化合物IIIに記載の合成)、4-ブロモピペリジン臭化水素酸塩(1:1)8.66g(35.4mmol、CAS54288-70-9)及びトリエチルアミン4.9mL(35mmol)の2-プロパノール(77mL)中溶液を90℃で6時間攪拌した。その後、溶媒を留去によって除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって濃縮した。所望の物質を含む分画を蓄積し、溶媒を留去によって除去した。残留物を50℃で酢酸エチルに溶解した。この溶液の分別結晶化によって標題化合物を得た。標題化合物3.65gを得た(収率85%)。
【0467】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.10-2.23 (m, 2H); 2.33-2.44 (m, 2H); 3.48-3.60 (m+s, 5H); 3.67-3.78 (m, 2H); 4.69-4.78 (m, 1H); 7.31-7.37 (m, 1H); 7.57 (d, 1H); 7.71-7.77 (m, 1H); 7.85 (dd, 1H)。
【0468】
中間体27
tert-ブチル4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化78】
中間体24と同様にして、1-ブロモ-4-(プロパン-2-イル)ベンゼン2mL(13mmol、CAS586-61-8)及びtert-ブチル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート7g(26.5mmol、CAS180695-79-8)を、10時間以内で変換させた。後処理後、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-50%)によって精製を行って、標題化合物1.88g(収率47%、純度80%)を得た。
【0469】
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.24 (d, 6H); 1.54-1.60 (m, 2H); 1.77-1.86 (m, 2H); 2.61 (tt, 1H); 2.73-2.84 (m, 2H); 2.88 (spt, 1H); 4.15-4.29 (m, 2H); 7.10-7.20 (m, 4H)。
【0470】
中間体28
4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]ピペリジン
【化79】
tert-ブチル4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]ピペリジン-1-カルボキシレート1.8g(5.6mmol、中間体27)のジクロロメタン(36mL)及びトリフルオロ酢酸(4.3mL)(56mmol)中溶液を70℃で14時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物をメタノール100mLに溶解した。パラジウム/活性炭1g(10%)を加え、懸濁液を水素雰囲気下に数時間振盪した。触媒を濾去し、溶媒を留去して、標題化合物1.1gを得た(純度95%)。
【0471】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.17 (d, 6H); 1.51-1.59 (m, 2H); 1.69-1.82 (m, 2H); 1.87-1.96 (m, 2H); 2.73 - 2.90 (m, 2H); 3.32-3.41 (m, 2H); 7.10-7.16 (m, 2H); 7.17-7.23 (m, 2H)。
【0472】
中間体29
tert-ブチル4-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化80】
5-ブロモ-1-メチル-1H-インドール600mg(2.85mmol、CAS10075-52-2)、tert-ブチル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート1.51g(5.7mmol、CAS180695-79-8)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン0.88mL(2.9mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)64.1mg(57.1μmol、CAS870987-63-6)、2,6-ジメチルピリジン0.67mL(5.7mmol)、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)3.14mg(14.3μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン3.8mg(14μmol)の混合物を、1,2-ジメトキシエタン60mL中で攪拌し、アルゴンで脱気した。反応液を攪拌し、455nm50%(約223W)で16時間照射した。混合物を半濃重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水勾配)によって精製して、標題化合物570mgを得た(収率48%)。
【0473】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.42 (s, 9H); 1.46-1.58 (m, 2H); 1.72-1.83 (m, 2H); 2.72 (tt, 1H); 2.76-2.91 (m, 2H); 3.75 (s, 3H); 4.00-4.16 (m, 2H); 6.33 (dd, 1H); 7.03 (dd, 1H); 7.26 (d, 1H); 7.31-7.35 (m, 1H); 7.35-7.39 (m, 1H)。
【0474】
中間体30
1-メチル-5-(ピペリジン-4-イル)-1H-インドール
【化81】
tert-ブチル4-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート570mg(1.7mmol、中間体29)のジクロロメタン(11mL)及びトリフルオロ酢酸(1.3mL)(17.2mmol)中溶液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで処理し、混合物を溶媒留去して乾固させて、標題化合物450mg(純度85%、収率104%)を得た。
【0475】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.62-1.73 (m, 1H); 1.74-1.92 (m, 2H); 1.89-2.05 (m, 1H); 2.72-2.97 (m, 2H); 2.98-3.11 (m, 1H); 3.20-3.34 (m, 2H); 3.32-3.50 (m, 1H); 6.85-6.97 (m, 1H); 6.97-7.12 (m, 1H); 7.23-7.39 (m, 1H); 8.19-8.40 (m, 1H); 8.53-8.72 (m, 1H)。
【0476】
表3:記載した変更を加え、列記した原料から、中間体29に従って、表3の中間体を製造した。
【0477】
【0478】
表4:表4の中間体を、中間体30と同様にして製造した。
【0479】
【0480】
中間体51
2-(4-エチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化82】
4-エチルピペリジン-4-カルボン酸1.5g(9.54mmol、CAS1227465-48-6)及び2-アミノフェノール1.04g(9.54mmol、CAS95-55-6)のポリリン酸(5.54g)中混合物を180℃で2時間攪拌した。水を注意深く加え、冷却して室温とした後、水酸化カリウム水溶液を加えてpH=10に調節した。溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物740mg(純度93%、収率31%)を得た。
【0481】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.64 (t, 3H); 1.45-1.62 (m, 2H); 1.66-1.82 (m, 2H); 2.18-2.33 (m, 2H); 2.82 (dt, 2H); 7.12-7.44 (m, 1H); 7.26-7.41 (m, 1H); 7.44 - 7.53 (m, 1H); 7.51-7.99 (m, 1H); 7.59-7.93 (m, 1H)。
【0482】
中間体52
5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化83】
2-アミノ-4-メチルフェノール3.08g(25.0mmol、CAS95-84-1)及び4-メチルピペリジン-4-カルボン酸塩酸塩(1:1)4.50g(25.0mmol、CAS919354-20-4)のポリリン酸(24mL)中混合物を180℃で2時間攪拌した。水を注意深く加え、冷却して室温とした後、水酸化カリウム水溶液を加えてpH=10に調節した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物2.20g(純度95%、収率36%)を得た。
【0483】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.33 (s, 3H); 1.49-1.70 (m, 2H); 2.07-2.28 (m, 2H); 2.41 (s, 3H); 2.51-2.61 (m,2 H); 2.74-2.89 (m, 2H); 7.15 (dt, 1H); 7.42-7.61 (m, 2H)。
【0484】
中間体53
5-メチル-2-(3-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化84】
2-アミノ-4-メチルフェノール430mg(3.49mmol、CAS95-84-1)及び3-メチルピペリジン-4-カルボン酸500mg(3.49mmol、CAS885951-69-9)のポリリン酸(6mL)中混合物を180℃で2時間攪拌した。水を注意深く加え、冷却して室温とした後、水酸化カリウム水溶液を加えてpH=10に調節した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物550mg(純度90%、収率62%)を得た。
【0485】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.33 (s, 3H); 1.48-1.67 (m, 2H); 2.07-2.28 (m, 2H); 2.41 (s, 3H); 2.51-2.62 (m, 2H); 2.67-2.85 (m, 2H); 7.07-7.24 (m, 1H); 7.40-7.67 (m, 2H)。
【0486】
中間体54
(rac)-tert-ブチル4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン-1-カルボキシレート
【化85】
tert-ブチル4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボキシレート1.8g(8.36mmol、CAS478832-21-2)及びオキサリルクロライド2.12gの混合物を、ジエチルエーテル61mL中、0℃で30分間、室温で14時間攪拌した。次に、反応液を再度冷却して0℃とし、非常に注意深く水を加えた。昇温させて室温とした後、2層を分離し、水層をジエチルエーテルで抽出した(3回)。合わせた有機層を減圧下に溶媒留去して、[1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-イル]オキシ}(オキソ)酢酸2.24gを得た。この[1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-イル]オキシ}(オキソ)酢酸800mg(2.78mmol)、280μL1-ブロモ-4-(プロパン-2-イル)ベンゼン(1.9mmol、CAS586-61-8)、炭酸セシウム720mg(3.71mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート20.3mg、4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン24.9mg(92.8μmol)及び1,2-ジメトキシエタン-二臭化ニッケル(1:1)20.3mg(471μmol)を、テトラヒドロピラン46mL及びジメチルスルホキシド9.2mLの混合物中で攪拌し、アルゴンで脱気した。反応液を攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水500mLを加え、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-25%)によって精製した。純度の低い生成物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物116mg(純度100%、収率20%)を得た。
【0487】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.17 (d, 6 ); 1.19-1.28 (m, 1H); 1.42 (d, 9H); 1.45-1.48 (m, 1H): 1.47-1.71 (m, 2H); 1.72-1.93 (m, 3H); 2.53-2.64 (m, 1H); 2.77-2.93 (m, 1H); 3.09-3.30 (m, 1H); 3.34-3.46 (m, 2H); 3.48-3.73 (m, 1H); 6.92-7.27 (m, 4H)。
【0488】
中間体55
(rac)-4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン
【化86】
tert-ブチル4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン-1-カルボキシレート110mg(3.29mmol、中間体54)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸254μL(3.29mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去し、TFA塩の標題化合物145mg(純度95%、収率193%)を得た。
【0489】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.13 - 1.21 (m, 6 H) 1.63 - 2.01 (m, 6 H) 2.72 - 2.91 (m, 2 H) 3.06 - 3.32 (m, 4 H) 7.11 - 7.22 (m, 4 H)。
【0490】
中間体56
(rac)-2-(アゼパン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化87】
2-アミノフェノール449mg(4.11mmol、CAS95-55-6)及び1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼパン-4-カルボン酸1.00g(4.11mmol、CAS868284-36-0)をポリリン酸0.72mL中で溶解させ、混合物を180℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で処理し、混合物を水酸化カリウム水溶液でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、耐水性フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物460mg(純度95%、収率49%)を得た。
【0491】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.54 - 1.66 (m, 1 H) 1.70 - 1.80 (m, 1 H) 1.87 - 1.97 (m, 2 H) 2.09 - 2.19 (m, 2 H) 2.64 - 2.94 (m, 4 H) 3.21 - 3.30 (m, 2 H) 7.27 - 7.41 (m, 2 H) 7.62 - 7.72 (m, 2 H)。
【0492】
中間体57
(rac)-tert-ブチル4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}アゼパン-1-カルボキシレート
【化88】
1-ブロモ-4-[(プロパン-2-イル)オキシ]ベンゼン230μL(1.4mmol、CAS1852254-64-8)、tert-ブチル4-ブロモアゼパン-1-カルボキシレート1.16g(4.18mmol)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン430μL(1.4mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート31.3mg(27.9μmol)、4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)1.87mg(6.97μmol、CAS870987-63-6)、炭酸ナトリウム591mg(5.58mmol)、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.53g(6.97μmol)の混合物を、N,N-ジメチルアセトアミド9mL及びトリフルオロトルエン28mL中で攪拌し、アルゴン下に脱気した。反応液を攪拌し、2個のKessil LEDアクアリウムライト(各40W)455nmによって35℃で14時間照射した。混合物を減圧下に濃縮し、水を加え、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム水溶液及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-20%)によって精製して、標題化合物351mg(純度85%、収率44%)を得た。
【0493】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.23 (d, 6H) 1.42 (d, 9H) 1.47-1.61 (m, 2H) 1.62-1.75 (m, 2H) 1.77-1.92 (m, 2H) 2.51-2.61 (m, 2H) 3.11-3.25 (m, 1H) 3.35-3.47 (m, 2H) 3.48-3.62 (m, 1H) 4.53 (dt, 1H) 6.76-6.86 (m, 2H) 7.02-7.10 (m, 2H)。
【0494】
中間体58
(rac)-4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}アゼパン
【化89】
tert-ブチル4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}アゼパン-1-カルボキシレート300mg(中間体57、855μmol)をジクロロメタン5.5mLに溶かし、トリフルオロ酢酸660μL(8.5mmol)で処理し、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加え、溶液を溶媒留去して、標題化合物400mgを得て、それをTFA塩として得た(純度85%、収率170%)。
【0495】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.23 (d, 6H), 1.55-1.73 (m, 1H), 1.83-1.96 (m, 4H), 2.69-2.84 (m, 1H), 3.00-3.46 (m, 5H), 4.54 (dt, 1H), 6.71-6.96 (m, 2H), 6.97-7.26 (m, 2H), 8.41-8.78 (m, 2H)。
【0496】
中間体59
tert-ブチル5-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート
【化90】
tert-ブチル4-オキソアゼパン-1-カルボキシレート5.00g(22.3mmol、CAS188975-88-4)をテトラヒドロフラン350mLに溶かし、ビス-(トリメチルシリル)-リチウムアミド33mL(1.0M THF中溶液、33mmol)を-70℃で滴下し、溶液を-70℃で45分間攪拌した。ノナフルオロブタン-1-スルホニルフルオリド6mL(33mmol、CAS375-72-4)を滴下し、溶液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物13.0g(純度95%、収率112%)を得た。
【0497】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.29-1.44 (m, 9H), 1.77-1.91 (m, 1H), 2.51-2.64 (m, 2H), 3.47 (t, 2H), 3.90 (br dd, 1H), 3.94-4.15 (m, 1H), 6.07 (t, 1H)。
【0498】
中間体60
tert-ブチル5-(4-メトキシフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート
【化91】
tert-ブチル5-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート1.00g(中間体59、1.92mmol)及び(4-メトキシフェニル)ボロン酸379mg(2.49mmol、CAS5720-07-0)をトルエン24mL及びエタノール4.9mLに溶かし、炭酸ナトリウム溶液1.9mL(2.0M水溶液、3.8mmol)、塩化リチウム163mg(3.84mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)222mg(192μmol)を加え、混合物を90℃で7時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチル3回で抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-25%)によって精製して、標題化合物405mg(純度95%、収率66%)を得た。
【0499】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.32-1.44 (m, 9H), 1.72-1.85 (m, 2H), 2.54-2.63 (m, 2H), 3.52 (t, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.94 (br dd, 2H), 6.87 (d, 2H), 7.16-7.38 (m, 2H)。
【0500】
中間体61
(rac)-tert-ブチル4-(4-メトキシフェニル)アゼパン-1-カルボキシレート
【化92】
tert-ブチル5-(4-メトキシフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート400mg(中間体60、1.25mmol)をメタノール10mLに溶かし、パラジウム/炭素40mg(10%、376μmol)を加え、混合物を水素雰囲気下に室温で4時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し(水で前洗浄したセライト層)、フィルターケーキを少量のメタノールで3回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物370mg(純度95%、収率92%)を得た。
【0501】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.42 (d, 9H), 1.52-1.95 (m, 6H), 2.52-2.62 (m, 1H), 3.12-3.26 (m, 1H), 3.38-3.47 (m, 1H), 3.49-3.65 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 6.83 (dd, 2H), 7.01-7.24 (m, 2H)。
【0502】
中間体62
(rac)-4-(4-メトキシフェニル)アゼパン
【化93】
tert-ブチル4-(4-メトキシフェニル)アゼパン-1-カルボキシレート360mg(中間体61、1.12mmol)のジクロロメタン(7.2mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸860μL(110mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去し、標題化合物400mgをTFA塩として得た(純度85%、収率148%)。
【0503】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.55-1.82 (m, 2H), 1.83-2.04 (m, 4H), 2.69-2.86 (m, 1H), 3.00-3.19 (m, 2H), 3.20-3.41 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 6.62-6.96 (m, 2H), 7.05-7.26 (m, 2H)。
【0504】
中間体63
tert-ブチル5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート
【化94】
tert-ブチル5-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート1.00g(中間体59、1.92mmol)及び(4-クロロフェニル)ボロン酸390mg(2.49mmol、CAS1679-18-1)をトルエン24mL及びエタノール4.9mLに溶かし、炭酸ナトリウム溶液1.9mL(2.0M水溶液、3.8mmol)、塩化リチウム163mg(3.84mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)222mg(192μmol)を加え、混合物を90℃で7時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-25%)によって精製して、標題化合物277mg(純度95%、収率45%)を得た。
【0505】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.38 (br d, 9H), 1.76-1.88 (m, 2H), 2.56-2.62 (m, 2H), 3.52 (t, 2H), 3.96 (br dd, 2H), 5.91-6.23 (m, 1H), 7.23-7.55 (m, 4H)。
【0506】
中間体64
(rac)-tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)アゼパン-1-カルボキシレート
【化95】
tert-ブチル5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート420mg(中間体63、1.36mmol)をメタノール10mLに溶かし、パラジウム/炭素42mg(10%、250μmol)を加え、混合物を水素雰囲気下に室温で1時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し(水で前洗浄したセライト層)、フィルターケーキを少量のメタノールで3回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物220mg(純度95%、収率49%)を得た。
【0507】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.42 (s, 9 H), 1.53 - 1.95 (m, 6 H), 2.55 - 2.70 (m, 1 H), 3.12 - 3.26 (m, 1 H), 3.33 - 3.48 (m, 2 H), 3.50 - 3.65 (m, 1 H), 7.16 - 7.24 (m, 2 H), 7.28 - 7.36 (m, 2 H)。
【0508】
中間体65
(rac)-4-(4-クロロフェニル)アゼパン
【化96】
tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)アゼパン-1-カルボキシレート205mg(中間体64、629μmol)のジクロロメタン(4.0mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸480μL(6.3mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物175mgをTFA塩として得た(純度85%、収率113%)。
【0509】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.62 - 2.03 (m, 6 H), 2.77 - 2.89 (m, 1 H), 3.05 - 3.20 (m, 2 H), 3.20 - 3.37 (m, 2 H), 7.23 - 7.29 (m, 2 H), 7.34 - 7.40 (m, 2 H)。
【0510】
中間体66
2-(4-エチルピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール
【化97】
2-アミノ-4-メチルフェノール1.18g(9.54mmol、CAS95-84-1)及び4-エチルピペリジン-4-カルボン酸1.50g(9.54mmol、CAS1227465-48-6)をポリリン酸3.0mLに溶かし、混合物を180℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で処理し、混合物を水酸化カリウム水溶液でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、耐水性フィルターで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物840mg(純度97%、収率35%)を得た。
【0511】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.63 (t, 3 H), 1.53 (ddd, 2 H), 1.69 (q, 2 H), 2.23 (br d, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.45 - 2.50 (m, 2 H), 2.81 (dt, 2 H), 3.33 (br s, 1 H), 7.13 - 7.17 (m, 1 H), 7.47 - 7.52 (m, 1 H), 7.49 - 7.57 (m, 1 H)。
【0512】
中間体67
tert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化98】
tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート5.30g(25.3mmol、CAS79099-07-3)をテトラヒドロフラン400mLに溶かし、ビス-(トリメチルシリル)-リチウムアミド38mL(1.0M THF中溶液、38mmol)を-70℃で滴下し、溶液を-70℃で45分間攪拌した。ノナフルオロブタン-1-スルホニルフルオリド6.8mL(38mmol、CAS375-72-4)を滴下し、溶液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物13.0g(純度93%、収率99%)を得た。
【0513】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.42 (s, 9 H), 2.31 - 2.37 (m, 2 H), 2.38 - 2.44 (m, 2 H), 3.58 - 3.63 (m, 2 H), 3.95 - 4.00 (m, 1 H)。
【0514】
中間体68
tert-ブチル6-メトキシ-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート
【化99】
tert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート1.50g(中間体67、2.96mmol)及び(6-メトキシピリジン-3-イル)ボロン酸589mg(3.85mmol、CAS163105-89-3)をトルエン37mL及びエタノール7.5mLに溶かし、炭酸ナトリウム溶液3.0mL(2.0M水溶液、5.9mmol)、塩化リチウム251mg(5.92mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)342mg(296μmol)を加え、混合物を90℃で7時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物420mg(純度80%、収率48%)を得た。
【0515】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.38 - 1.47 (m, 11 H), 2.41 - 2.47 (m, 2 H), 3.53 (br t, 1 H), 3.57 - 3.63 (m, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.98 (br s, 1 H), 6.08 - 6.16 (m, 1 H), 6.72 - 6.83 (m, 1 H), 7.80 (dd, 1 H), 8.22 (d, 1 H)。
【0516】
中間体69
6-メトキシ-1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン
【化100】
tert-ブチル6-メトキシ-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート350mg(中間体68、1.15mmol)のジクロロメタン(7.4mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸880μL(11mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物330mgをTFA塩として得た(純度85%、収率128%)。
【0517】
LC-MS (方法2): Rt = 0.85分; MS (ESIpos): m/z = 191.7 [M+H]+。
【0518】
中間体70
4-(6-メトキシ-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化101】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル167mg(765μmol、CAS150617-68-8)、6-メトキシ-1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン218mg(1.15mmol、中間体69)及びトリエチルアミン210μL(1.5mmol)を2-プロパノール5.0mLに溶かし、混合物を90℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物30mg(純度95%、収率10%)を得た。
【0519】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.81 (br s, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.82 - 3.87 (m, 5 H), 4.34 (br d, 2 H), 6.33 (s, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.56 - 7.61 (m, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.85 - 7.92 (m, 2 H), 8.32 (d, 1 H)。
【0520】
中間体71
tert-ブチル6-メチル-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート
【化102】
tert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート1.00g(中間体67、1.97mmol)及び(6-メチルピリジン-3-イル)ボロン酸351mg(2.57mmol、CAS659742-21-9)をトルエン25mL及びエタノール5mLに溶かし、炭酸ナトリウム溶液2.0mL(2.0M水溶液、3.9mmol)、塩化リチウム167mg(3.95mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)228mg(197μmol)を加え、混合物を90℃で6時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物155mg(純度95%、収率27%)を得た。
【0521】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.42 (s, 9 H), 2.43 - 2.47 (m, 5 H), 3.54 (t, 2 H), 3.99 (br s, 2 H), 6.20 (br s, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.53 - 7.65 (m, 2 H), 7.71 (dd, 1 H)。
【0522】
中間体72
6-メチル-1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン
【化103】
tert-ブチル6-メチル-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート150mg(519μmol、中間体71)のジクロロメタン(3.3mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸400μL(5.2mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去し、標題化合物210mgをTFA塩として得た(純度95%、収率220%)。
【0523】
LC-MS (方法2): Rt = 0.75分; MS (ESIpos): m/z = 175.6 [M+H]+。
【0524】
中間体73
1-メチル-4-(6-メチル-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化104】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル167mg(765μmol、CAS150617-68-8)、6-メチル-1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン200mg(1.15mmol、中間体72)及びトリエチルアミン210μL(1.5mmol)を2-プロパノール4.2mLに溶かし、混合物を90℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物41mg(純度95%、収率14%)を得た。
【0525】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.47 (s, 3 H), 2.83 (br d, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 3.85 (t, 2 H), 4.36 (br d, 2 H), 6.39 - 6.43 (m, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.31 - 7.37 (m, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.75 (ddd, 1 H), 7.82 (dd, 1 H), 7.88 (dd, 1 H), 8.62 (d, 1 H)。
【0526】
中間体74
tert-ブチル3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート
【化105】
tert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート1.00g(1.97mmol、中間体67)及びピリジン-3-イルボロン酸315mg(2.57mmol、CAS1692-25-7)をトルエン25mL及びエタノール5mLに溶かし、炭酸ナトリウム溶液2.0mL(2.0M水溶液、3.9mmol)、塩化リチウム167mg(3.95mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)228mg(197μmol)を加え、混合物を90℃で4時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物155mg(純度95%、収率27%)を得た。
【0527】
LC-MS (方法2): Rt = 1.12分; MS (ESIpos): m/z = 261.8 [M+H]+。
【0528】
中間体75
1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン
【化106】
tert-ブチル6-メチル-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-カルボキシレート170mg(中間体74、62μmol)のジクロロメタン(4.0mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸480μL(6.2mmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物250mgをTFA塩として得た(純度90%、収率226%)。
【0529】
LC-MS (方法2): Rt = 0.64分; MS (ESIpos): m/z = 161.5 [M+H]+。
【0530】
中間体76
4-(3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化107】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル167mg(765μmol、CAS150617-68-8)、1′,2′,3′,6′-テトラヒドロ-3,4′-ビピリジン184mg(中間体75、1.15mmol)及びトリエチルアミン210μL(1.5mmol)を2-プロパノール4.2mLに溶かし、混合物を90℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物62mgを得た(純度95%、収率22%)。
【0531】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.08 (s, 1 H), 2.86 (br s, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 3.85 (t, 2 H), 4.37 (br d, 2 H), 6.47 (br s, 1 H), 7.30 - 7.46 (m, 2 H), 7.58 (d, 1 H), 7.70 - 7.80 (m, 1 H), 7.85 - 7.96 (m, 2 H), 8.51 (dd, 1 H), 8.77 (d, 1 H)。
【0532】
中間体77
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチルキノリン-2(1H)-オン
【化108】
4-クロロ-1-メチルキノリン-2(1H)-オン1.00g(5.16mmol、CAS32262-17-2)をジメチルスルホキシド40mLに溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン2.7mL(15mmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾチアゾール6.77g(31.0mmol、CAS51784-73-7)を加え、混合物を110℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-50%)によって精製して、標題化合物1.64g(収率85%)を得た。
【0533】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.07 - 2.21 (m, 2 H), 2.24 - 2.33 (m, 2 H), 2.86 - 2.98 (m, 2 H), 3.37 - 3.47 (m, 1 H), 3.57 (m+s, 5 H), 6.07 (s, 1 H), 7.29 (td, 1 H), 7.40 - 7.46 (m, 1 H), 7.48 - 7.55 (m, 2 H), 7.58 - 7.65 (m, 1 H), 7.83 (dd, 1 H), 7.96 - 8.01 (m, 1 H), 8.10 (dd, 1 H)。
【0534】
中間体78
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-3-ブロモ-1-メチルキノリン-2(1H)-オン
【化109】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチルキノリン-2(1H)-オン1.00g(中間体77、2.66mmol)をアセトニトリル45mLに溶かし、N-ブロモコハク酸イミド569mg(3.20mmol)を加え、混合物を室温で3.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物1.00g(収率83%)を得た。
【0535】
LC-MS (方法1): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 454 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.13 (qd, 2 H) 2.22 - 2.31 (m, 2 H) 3.37 - 3.49 (m, 1 H) 3.57 - 3.67 (m, 2 H) 3.69 (s, 3 H) 7.34 - 7.40 (m, 1 H) 7.41 - 7.46 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 7.65 - 7.72 (m, 1 H) 7.96 - 8.02 (m, 1 H) 8.03 - 8.08 (m, 1 H) 8.08 - 8.14 (m, 1 H)。
【0536】
中間体79
メチル4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート
【化110】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-3-ブロモ-1-メチルキノリン-2(1H)-オン357mg(中間体78、786μmol)をメタノール12mL及びテトラヒドロフラン1.2mLに溶かし、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライド-ジクロロメタン錯体65mg(1.6mmol)及びトリエチルアミン(triethylamie)220μL(1.6mmol)を加え、混合物を一酸化炭素雰囲気下に100℃で(15バール)22時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温及び大気圧とし、ジクロロメタンで希釈し、懸濁液を濾過した。フィルターケーキを少量のジクロロメタンで3回洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物312mg(収率92%)を得た。
【0537】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.19 (m, 2 H) 2.21 - 2.30 (m, 2 H) 3.05 (br t, 2 H) 3.38 - 3.48 (m, 3 H) 3.59 (s, 3 H) 3.84 (s, 3 H) 7.32 - 7.40 (m, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.48 - 7.54 (m, 1 H) 7.56 (d, 1 H) 7.65 - 7.73 (m, 1 H) 7.94 (dd, 1 H) 7.99 (d, 1 H) 8.07 - 8.15 (m, 1 H)。
【0538】
LC-MS (方法1): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 435 [M+H]+。
【0539】
中間体80
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸
【化111】
メチル4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート254mg(中間体79、586μmol)をテトラヒドロフラン20mL及びエタノール20mL、水酸化リチウム溶液12mL(1.0M水溶液、12mmol)に溶かし、混合物を80℃で12時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、塩化水素溶液(1M水溶液)でpH=5に調節し、水層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物100mg(収率41%)を得た。
【0540】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.23 (m, 3 H) 2.25 - 2.36 (m, 2 H) 2.86 - 2.99 (m, 1 H) 3.53 (br d, 2 H) 3.55 - 3.61 (m, 3 H) 7.22 - 7.32 (m, 1 H) 7.38 - 7.46 (m, 1 H) 7.47 - 7.58 (m, 2 H) 7.59 - 7.66 (m, 1 H) 7.91 (dd, 1 H) 7.84 (dd, 1 H) 7.79 - 7.88 (m, 1 H) 7.95 - 8.02 (m, 1 H) 8.07 - 8.15 (m, 1 H)。
【0541】
中間体81
8-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化112】
8-フルオロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン5.00g(26.2mmol、CAS174463-53-7)をジメチルホルムアミド200mLに溶かし、冷却して0℃とし、ヨードメタン2.4mL(39mmol)及び次に水素化ナトリウム1.45g(純度65%、39.3mmol)を滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-25%)によって精製して、標題化合物2.40g(純度95%、収率45%)を得た。
【0542】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 3.61 (d, 3 H), 7.33 (td, 1 H), 7.76 (ddd, 1 H), 7.80 - 7.92 (m, 1 H)。
【0543】
中間体82
8-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化113】
8-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン2.40g(中間体81、11.7mmol)をテトラヒドロフラン27mLに溶かし、トリエチルアミン13mL(93mmol)を室温で滴下した。次に、シアノ酢酸エチル1.9mL(18mmol)を加え、混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を少量の酢酸エチル及び水で希釈し、混合物を塩化水素溶液(2M水溶液)でpH=1に調節し、得られた固体を濾去した。フィルターケーキを少量の水で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物2.40g(純度95%、収率99%)を得た。
【0544】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 3.68 (d, 3 H), 7.25 (td, 1 H), 7.58 (ddd, 1 H), 7.89 (dt, 1 H)。
【0545】
中間体83
4-クロロ-8-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化114】
8-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.80g(中間体82、7.84mmol)をホスホリルクロライド7.3mL(78mmol)に懸濁させ、混合物を90℃で20時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、氷水で希釈し、重炭酸ナトリウム(固体)でpH=10に調節した。得られた固体を濾去し、標題化合物1.50g(純度95%、収率77%)を得た。
【0546】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 3.80 (d, 3 H), 7.48 (td, 1 H), 7.77 - 7.84 (m, 1 H), 7.95 (dt, 1 H)。
【0547】
中間体84
8-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化115】
8-ブロモ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン90.0g(372mmol、CAS331646-98-1)をN,N-ジメチルアセトアミド720mLに溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン130mL及びヨードメタン69mL(1.1mol)を加え、懸濁液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を水3リットルで希釈し、得られた固体を濾去した。フィルターケーキをエタノールで洗浄し、次にヘキサンで洗浄して、標題化合物86.1g(収率90%)を得た。
【0548】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 3.64 (s, 3 H), 7.26 (t, 1 H), 8.00 (dd, 1 H), 8.09 (dd, 1 H)。
【0549】
中間体85
8-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化116】
8-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン40g(中間体84、156mmol)をテトラヒドロフラン320mLに溶かし、トリエチルアミン170mL(1.2mol)及び次にシアノ酢酸エチル50mL(470mmol)を加え、混合物を70℃で24時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を水及び酢酸エチルで希釈し、混合物を塩化水素溶液(2N水溶液)でpH=1に調節した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを水及び少量の酢酸エチルで洗浄して、標題化合物36.01g(収率83%)を得た。
【0550】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.63 - 3.73 (m, 3 H) 6.09 - 6.42 (m, 1 H) 7.21 (dt, 1 H) 7.83 - 8.12 (m, 2 H)。
【0551】
中間体86
8-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化117】
8-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル35.6g(中間体85、127mmol)をホスホリルクロライド120mL(1.3mol)に懸濁させ、混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、ヘキサン125mLで希釈し、懸濁液を濾過した。フィルターケーキを重炭酸ナトリウム溶液(2M水溶液)で注意深く希釈し、懸濁液を室温で10分間攪拌した。塩基性懸濁液を濾過し、フィルターケーキを水及び酢酸エチルで洗浄し、50℃の真空乾燥機で乾燥させた。固体をジクロロメタンに懸濁させ、結晶化させ、固体を濾過し、固体を100℃で真空乾燥して、標題化合物6.12g(収率16%)を得た。
【0552】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.80 (s, 3 H) 7.29 - 7.51 (m, 1 H) 8.01 - 8.32 (m, 2 H)。
【0553】
中間体87
8-クロロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化118】
8-フルオロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.00g(19.2mmol、CAS63497-60-9)をジメチルホルムアミド33mLに溶かし、冷却して0℃とし、N,N-ジイソプロピルアミン6.7mL及び次にヨードメタン3.6mL(58mmol)を滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。懸濁液を減圧下に濃縮し(半量まで)、氷水で希釈し、得られた固体を濾過した。フィルターケーキを水、次に少量のヘキサンで洗浄し、減圧下に濃縮して、標題化合物4.40g(純度90%、収率97%)を得た。
【0554】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.64 (s, 3 H) 7.34 (t, 1 H) 7.79 - 8.06 (m, 2 H)。
【0555】
中間体88
8-クロロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化119】
8-クロロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.35g(中間体87、18.5mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン45mLに溶かし、トリエチルアミン21mL(150mmol)及び次にシアノ酢酸エチル7.9mL(74mmol)を注意深く加え、懸濁液を80℃で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水及び酢酸エチルで希釈し、混合物を塩化水素溶液(2M水溶液)でpH=1に調節した。得られた固体を濾過し、フィルターケーキを少量のヘキサンで洗浄して、標題化合物3.87g(純度99%、収率88%)を得た。
【0556】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.68 (s, 3 H) 7.25 (t, 1 H) 7.75 (dd, 1 H) 7.91 - 8.10 (m, 1 H)。
【0557】
中間体89
4,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化120】
8-クロロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル3.80g(中間体88、16.2mmol)をホスホリルクロライド23mL(16.2mmol)に懸濁させ、混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、氷水400mLで希釈し、水層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム溶液(2M水溶液)で洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン25mL及びエタノール25mLの混合物に懸濁させ、懸濁液を室温で1時間攪拌した。固体を濾去し、真空乾燥機で乾燥させて、標題化合物1.66g(純度94%、収率38%)を得た。
【0558】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.81 (s, 3 H) 7.40 - 7.62 (m, 1 H) 7.95 - 8.03 (m, 1 H) 8.05 - 8.19 (m, 1 H)。
【0559】
中間体90
1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化121】
6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン10.0g(53.6mmol、CAS4692-99-3)をN,N-ジメチルアセトアミド100mLに溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン19mL(110mmol)及びヨードメタン10mL(160mmol)を加え、懸濁液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、得られた固体を濾去した。フィルターケーキをエタノール、次にヘキサンで洗浄して、標題化合物9.10g(純度95%、収率85%)を得た。
【0560】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.37 (s, 3 H), 3.44 (s, 3 H), 7.35 (d, 1 H), 7.68 (dd, 1 H), 7.82 (d, 1 H)。
【0561】
中間体91
4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化122】
1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン9.10g(中間体90、45.2mmol)をテトラヒドロフラン100mLに溶かし、トリエチルアミン(360mmol)50mL及び次にシアノ酢酸エチル7.2mL(68mmol)を注意深く加え、懸濁液を70℃で24時間攪拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで希釈し、混合物を塩化水素溶液(2N水溶液)でpH=1に調節した。得られた固体を濾過し、フィルターケーキを少量のヘキサンで洗浄して、標題化合物8.00g(純度95%、収率78%)を得た。
【0562】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.38 (s, 3 H), 3.53 (s, 6 H), 7.45 (d, 1 H), 7.59 (dd, 1 H), 7.90 (d, 1 H)。
【0563】
中間体92
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化123】
4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル8.00g(中間体91、35.5mmol)をホスホリルクロライド33mL(350mmol)に懸濁させ、混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、氷水4リットルで希釈し、水層を重炭酸ナトリウム(固体)でpH=10に調節した。得られた固体を濾去し、フィルターケーキを少量の水及び酢酸エチルで洗浄した。純度の低い固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物2.90g(純度94%、収率38%)を得た。
【0564】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.44 (s, 3 H), 3.65 (s, 3 H), 7.65 (d, 1 H), 7.79 (br d, 1 H), 7.86 - 7.90 (m, 1 H)。
【0565】
中間体93
6-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化124】
6-ブロモ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン20.0g(82.6mmol、CAS4692-98-2)をN,N-ジメチルアセトアミド160mLに溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン29mL(170mmol)及びヨードメタン15mL(250mmol)を加え、懸濁液を室温で72時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、得られた固体を濾去した。フィルターケーキをエタノールで洗浄し、100℃の真空乾燥機で乾燥させて、標題化合物20.7g(収率98%)を得た。
【0566】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.45 (s, 3 H) 7.42 (d, 1 H) 7.98 - 8.04 (m, 1 H) 8.06 - 8.11 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.95分; MS (ESIpos): m/z = 256 [M+H]+。
【0567】
中間体94
6-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化125】
6-ブロモ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.42g(中間体93、17.3mmol)をテトラヒドロフラン35mLに溶かし、トリエチルアミン19mL(140mmol)及び次にシアノ酢酸エチル3.5mL(33mmol)を注意深く加え、懸濁液を90℃で72時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水及び酢酸エチル(1:1)で希釈し、混合物を塩化水素溶液(2M水溶液)でpH=1に調節した。得られた固体を濾過し、フィルターケーキを少量の水及び酢酸エチルで洗浄して、標題化合物3.24g(収率67%)を得た。
【0568】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.49 (s, 3 H) 7.44 (d, 1 H) 7.75 - 7.92 (m, 1 H) 8.06 - 8.38 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.75分; MS (ESIpos): m/z = 279 [M+H]+。
【0569】
中間体95
6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化126】
6-ブロモ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル3.23g(中間体94、11.6mmol)をホスホリルクロライド22mL(230mmol)に懸濁させ、混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、氷水4リットルで希釈し、水層を重炭酸ナトリウム(固体)でpH=10に調節した。得られた固体を濾去し、フィルターケーキを少量の水及びエタノールで洗浄し、100℃の真空乾燥機で乾燥させて、標題化合物3.10g(純度94%、収率90%)を得た。
【0570】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.65 (s, 4 H) 7.70 (d, 1 H) 8.06 (dd, 1 H) 8.11 - 8.28 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.14分; MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H]+。
【0571】
中間体96
6-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化127】
2-アミノ-5-メチルフェノール860mg(6.98mmol、CAS2835-98-5)及び4-メチルピペリジン-4-カルボン酸1.00g(6.98mmol、CAS162648-32-0)をポリリン酸10mLに懸濁させ、混合物を180℃で4時間攪拌した。熱反応混合物を水に滴下し、混合物を水酸化カリウム溶液(1M水溶液)でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物880mg(純度95%、収率52%)を得た。
【0572】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.33 (s, 3 H), 1.56 (ddd, 2 H), 2.17 (dt, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 2.52 - 2.60 (m, 2 H), 2.74 - 2.85 (m, 2 H), 7.13 - 7.17 (m, 1 H), 7.48 - 7.50 (m, 1 H), 7.56 (d, 1 H)。
【0573】
中間体97
6-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化128】
6-メトキシ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.6g(22.6mmol、CAS37795-77-0)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン7.9mL(45mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(42mL)中溶液に、ヨードメタン4.2mL(68mmol)を室温で加え、終夜攪拌した。反応液を水1000mLに加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水、エタノール及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物4.3gを得た(収率87%)。
【0574】
1H NMR (DMSO-d6) δ [ppm]: 3.45 (s, 3H); 3.84 (s, 3H); 7.39 - 7.49 (m, 3H)。
【0575】
中間体98
4-ヒドロキシ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化129】
6-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.3g(中間体97、19.7mmol)のTHF(45mL)中懸濁液をトリエチルアミン22mL(160mmol)でゆっくり処理し、次にシアノ酢酸エチル3.2mL(30mmol)を加え、70℃で24時間攪拌した。冷却して室温とした後、酢酸エチル及び水を加え、混合物を、塩酸(2N)を加えることでpH=1の酸性とした。得られた沈殿を濾取して、標題化合物2.7g(収率57%)を得た。
【0576】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 3.53 (s, 3H); 3.83 (s, 3H); 7.38 (dd, 1H); 7.47 - 7.51 (m, 1H); 7.57 (d, 1H)。
【0577】
中間体99
4-クロロ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化130】
4-ヒドロキシ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.7g(中間体98、11.7mmol)及び塩化ホスホリル11mL(120mmol)の混合物を90℃で10時間攪拌した。冷却して室温とした後、氷水(2000mL)を注意深く加え、混合物を炭酸ナトリウムでpH=10に調節した。沈殿を濾取して、粗固体2.6gを得た。この固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ;ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物700mg(収率23%)を得た。
【0578】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 3.66 (s, 3H); 3.89 (s, 3H); 7.42 (d, 1H); 7.56 (dd, 1H); 7.70 (d, 1H)。
【0579】
中間体100
4,6-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化131】
中間体100を、中間体99の合成の副生成物として単離した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)後に、標題化合物180mg(収率6%)を得た。
【0580】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 4.00 (s, 3H); 7.51 (d, 1H); 7.75 (dd, 1H); 8.06 (d, 1H)。
【0581】
中間体101
6-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化132】
6-フルオロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン5.00g(26.8mmol、CAS321-69-7)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン9.3mL(54mmol)のジメチルホルムアミド(40mL)中溶液に、ヨードメタン5.1mL(80mmol)を室温で加え、混合物を終夜攪拌した。反応混合物を水1000mLで希釈し、得られた固体を濾取し、フィルターケーキを水で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物4.93g(純度99%、収率93%)を得た。
【0582】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.47 (s, 3H), 7.40-7.61 (m, 1H), 7.69-7.93 (m, 2H)。
【0583】
中間体102
6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化133】
6-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.85g(中間体101、24.6mmol)をテトラヒドロフラン50mLに溶かし、トリエチルアミン34mL(250mmol)及び次にシアノ酢酸エチル15.1mL(133mmol)を注意深く加え、懸濁液を90℃で72時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、残留物を水及び酢酸エチル(1:1)で希釈し、混合物を塩化水素溶液(2M水溶液)でpH=1に調節した。得られた固体を濾過し、フィルターケーキを少量の水及び酢酸エチルで洗浄して、標題化合物4.40g(純度100%、収率82%)を得た。
【0584】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.34 (br s, 3H), 7.01-7.44 (m, 2H), 7.51-7.70 (m, 1H)。
【0585】
中間体103
4-クロロ-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化134】
6-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル4.40g(中間体102、20.0mmol)及び塩化ホスホリル19mL(200mmol)の混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、ヘキサンで希釈し、得られた固体を濾過した。フィルターケーキを重炭酸ナトリウムの半飽和溶液に注意深く加え、得られた懸濁液を濾過し、固体を水、酢酸エチル及び次にエタノールで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物4.17g(純度100%、収率88%)を得た。
【0586】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.67 (s, 3H); 7.58 - 8.09 (m, 3H)。
【0587】
中間体104
1,7-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化135】
7-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.78g(27mmol、CAS63480-11-5)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン9.4mL(54mmol)のDMF(45mL)中溶液に、ヨードメタン5.1mL(81mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。その混合物に、氷水(300mL)を加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物4.92g(純度95%、収率91%)を得た。
【0588】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.89 (d, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.15-7.19 (m, 1H), 3.45 (s, 3H), 2.46 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 192.1 [M+H]+。
【0589】
中間体105
4-ヒドロキシ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化136】
1,7-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン4.8g(25.1mmol、中間体104)の2-メチルテトラヒドロフラン(65mL)中懸濁液をトリエチルアミン28mL(200mmol)でゆっくり処理し、次にシアノ酢酸エチル11mL(100mmol)を加え、80℃で113時間攪拌した。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に留去し、水/酢酸エチル(200mL、1:1)を加え、混合物を塩酸(2M)を加えることでpH=1の酸性とした。この手順から沈殿した固体を濾取し、水、酢酸エチル及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物5.55g(純度98%、収率101%)を得た。
【0590】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.97 (d, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.16 (dd, 1H), 3.54 (s, 3H), 2.46 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 215.2 [M+H]+。
【0591】
中間体106
4-クロロ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化137】
4-ヒドロキシ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル5.45g(24.9mmol、中間体105)及び塩化ホスホリル35mL(370mmol)の混合物を90℃で終夜攪拌した。冷却して室温とした後、氷水(400mL)を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルター使用)、減圧下に濃縮した。残留物を、ジクロロメタン及びエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、ジクロロメタンで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物2.4gを得た(収率31%、純度74%)。
【0592】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.90-7.99 (m, 1H), 7.51-7.62 (m, 1H), 7.31-7.35 (m, 1H), 3.61-3.68 (m, 3H), 2.52-2.54 (m, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 233.2 [M+H]+。
【0593】
中間体107
8-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化138】
8-ブロモ-6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン10g(39.1mmol、CAS177970-27-3)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン14mL(78mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(100mL)中溶液に、ヨードメタン7.3mL(120mmol)を室温で加え、終夜攪拌した。その反応液に、水2000mLを加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水、エタノール及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物7.2gを得た(純度95%、収率65%)。
【0594】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.91-7.99 (m, 1H), 7.79-7.85 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0595】
中間体108
8-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化139】
8-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン7.2g(25.3mmol、中間体107)のTHF(150mL)中懸濁液をトリエチルアミン28mL(200mmol)でゆっくり処理し、次にシアノ酢酸エチル4.1mL(38mmol)を加え、70℃で8時間攪拌した。冷却して室温とした後、酢酸エチル及び水を加え、混合物を塩酸(2N)を加えることでpH=1の酸性とした。混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブライン及び水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル中で攪拌し、この手順から沈殿した固体を濾取して、標題化合物4.49g(純度95%、収率57%)を得た。
【0596】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.71-7.90 (m, 2H), 3.55-3.71 (m, 3H), 2.26-2.38 (m, 3H).
LC-MS (方法2): Rt = 0.61分; MS (ESIpos): m/z = 294.0 [M+H]+。
【0597】
中間体109
8-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化140】
8-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル4.49g(15.3mmol、中間体108)及び塩化ホスホリル14mL(150mmol)の混合物を90℃で10時間攪拌した。冷却して室温とした後、氷水(1500mL)を注意深く加え、混合物を炭酸ナトリウムでpH=10に調節した。混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物2.9g(純度95%、収率58%)を得た。
【0598】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.01-8.11 (m, 1H), 7.89-7.94 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.41 (s, 3H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.19分; MS (ESIpos): m/z = 311.3 [M+H]+。
【0599】
中間体110
7-クロロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化141】
7-クロロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン2g(9.82mmol、CAS40928-13-0)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(20mmol)3.4mLのDMF(15mL)中溶液に、ヨードメタン1.9mL(29mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。その混合物に、氷水を加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物2.50g(純度98%、収率118%)を得た。
【0600】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.00 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.39 (dd, 1H), 3.46 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.90分; MS (ESIpos): m/z = 212.1 [M+H]+。
【0601】
中間体111
7-クロロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化142】
7-クロロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン2.5g(11.6mmol、中間体110)の2-メチルテトラヒドロフラン(25mL)中懸濁液をトリエチルアミン13mL(93mmol)でゆっくり処理し、次にシアノ酢酸エチル4.9mL(46mmol)を加え、65時間還流させた。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に留去し、水/酢酸エチル(1:1)を加え、混合物を塩酸(2M)を加えることでpH=1の酸性とした。この手順から沈殿した固体を濾取し、水、酢酸エチル及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物2.55g(純度100%、収率94%)を得た。
【0602】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.05 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.34 (dd, 1H), 3.52 (s, 3H).
LC-MS (方法2): Rt = 0.57分; MS (ESIneg): m/z = 233.1 [M-H]-。
【0603】
中間体112
4,7-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化143】
7-クロロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.48g(10.6mmol、中間体111)及び塩化ホスホリル15mL(160mmol)の混合物を90℃で終夜攪拌した。冷却して室温とした後、ジクロロメタン(20mL)及び氷水(500mL)を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮して、標題化合物2.46g(純度95%、収率87%)を得た。
【0604】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.07 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.55 (dd, 1H), 3.65 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.10分; MS (ESIpos): m/z = 253.1 [M+H]+。
【0605】
中間体113
5-メチル-2-[(2S,4S)-2-メチルピペリジン-4-イル]-1,3-ベンゾオキサゾール
【化144】
2-アミノ-4-メチルフェノール686mg(5.57mmol、CAS95-84-1)及び(2S,4S)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸塩酸塩(1:1)1.00g(5.57mmol、CAS1820569-68-3)をポリリン酸に懸濁させ、混合物を180℃で90分間攪拌した。熱反応混合物を水に滴下し、混合物を水酸化カリウム溶液でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで抽出し(2回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物970mg(純度95%、収率72%)を得た。
【0606】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.97 - 1.05 (m, 3 H) 1.20 - 1.32 (m, 1 H) 1.45 - 1.60 (m, 1 H) 1.90 - 2.03 (m, 2 H) 2.40 (s, 3 H) 2.58 - 2.70 (m, 2 H) 2.94 - 3.06 (m, 2 H) 7.14 (d, 1 H) 7.46 - 7.54 (m, 2 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.04分; MS (ESIpos): m/z = 231.8 [M+H]+。
【0607】
中間体114
7-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化145】
7-フルオロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン5g(26.2mmol、CAS321-50-6)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン9.1mL(52mmol)のDMF(400mL)中溶液に、ヨードメタン4.9mL(79mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。その混合物に、氷水を加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物3.75g(純度95%、収率70%)を得た。
【0608】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.08 (dd, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.19 (td, 1H), 3.44 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 196.1 [M+H]+。
【0609】
中間体115
7-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化146】
7-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン3.7g(18mmol、中間体114)の2-メチルテトラヒドロフラン(40mL)中懸濁液をトリエチルアミン20mL(144mmol)でゆっくり処理し、続いてシアノ酢酸エチル7.7mL(72mmol)を加え、73時間還流させた。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に留去し、水及び酢酸エチルを加え、混合物を塩酸(2M)を加えることでpH=1の酸性とした。この手順から沈殿した固体を濾取し、水及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物3.09g(純度100%、収率73%)を得た。
【0610】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.11 (dd, 1H), 7.37 (dd, 1H), 7.16 (td, 1H), 3.49 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.68分; MS (ESIneg): m/z = 217.1 [M-H]-。
【0611】
中間体116
4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化147】
7-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル3g(13.7mmol、中間体115)及び塩化ホスホリル20mL(208mmol)の混合物を70℃で67時間及び90℃で4時間攪拌した。冷却して室温とした後、ジクロロメタン及び氷水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮して、標題化合物2.46g(純度96%、収率73%)を得た。
【0612】
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.15 (dd, 1H), 7.67 (dd, 1H), 7.35-7.42 (m, 1H), 3.63 (s, 3H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.00分; MS (ESIneg): m/z = 235.1 [M-H]-。
【0613】
中間体117
4-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化148】
2-アミノ-3-ブロモフェノール3g(16mmol、CAS116435-77-9)及びピペリジン-4-カルボン酸2.06g(16mmol、CAS498-94-2)をポリリン酸に懸濁させ、混合物を180℃で90時間攪拌した。熱反応混合物を水に滴下し、混合物を水酸化カリウム溶液でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで抽出し(2回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物3g(純度90%、収率60%)を得た。
【0614】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.97 - 1.04 (m, 3 H) 1.19 - 1.31 (m, 1 H) 1.45 - 1.59 (m, 1 H) 1.90 - 2.04 (m, 2 H) 2.40 (s, 3 H) 2.58 - 2.70 (m, 2 H) 2.94 - 3.06 (m, 2 H) 7.14 (d, 1 H) 7.46 - 7.54 (m, 2 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.00分; MS (ESIpos): m/z = 283.3 [M+H]+。
【0615】
中間体118
tert-ブチル4-(4-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化149】
4-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.50g(中間体117、5.34mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン4.6mL(27mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン1mgのジクロロメタン(15mL)中混合物に、ジクロロメタン5mL中のジ-tert-ブチルジカーボネート2.3g(10.7mmol)を加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物1.4g(純度95%、収率65%)を得た。
【0616】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.62 - 1.73 (m, 2 H) 2.09 (br dd, 2 H) 2.97 (br s, 2 H) 3.23 - 3.31 (m, 1 H) 3.97 (br d, 2 H) 7.32 (t, 1 H) 7.58 (dd, 1 H) 7.73 (dd, 1 H)。
【0617】
中間体119
tert-ブチル4-[4-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化150】
tert-ブチル4-(4-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート300mg(787μmol、中間体118)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン17.7mg(1:1:1)(15.7μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸ジリチウム349mg(4.72μmol)を反応バイアルで、N,N-ジメチルアセトアミド4.5mL及び(トリフルオロメチル)ベンゼン14mLに溶かした。別のバイアルで、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)8.64mg(39.3μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン10.6mg(39.3μmol)をN,N-ジメチルアセトアミドに溶かし、5分間攪拌することでNi-触媒を製造した。その触媒溶液を、密封した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン240μL(790μmol、CAS1873-77-4)及び1-ブロモ-2-メトキシエタン330μL(3.5mmol)を加えた。バイアルを水浴(温度を35℃以下に維持するため)に入れ、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって18時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物170mg(純度98%、収率59%)を得た。
【0618】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.38 (s, 9 H) 1.58 - 1.71 (m, 2 H) 2.05 (br dd, 2 H) 2.94 (br s, 2 H) 2.99 - 3.11 (m, 2 H) 3.17 - 3.28 (m, 4 H) 3.63 (t, 2 H) 3.93 (br d, 2 H) 7.16 - 7.26 (m, 2 H) 7.48 (dd, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 361.6 [M+H]+。
【0619】
中間体120
4-(2-メトキシエチル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化151】
tert-ブチル4-[4-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート170mg(中間体119、472μmol)のジクロロメタン(6mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸730μL(9.4mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物300mgをTFA塩として得た(収率244%)。
【0620】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.93 - 2.05 (m, 2 H) 2.23 - 2.32 (m, 2 H) 3.04 - 3.17 (m, 4 H) 3.23 - 3.28 (m, 3 H) 3.32 - 3.44 (m, 3 H) 3.67 (t, 2 H) 7.21 - 7.32 (m, 2 H) 7.53 (dd, 1 H) 8.63 (br s, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 0.98分; MS (ESIpos): m/z = 261.5 [M+H]+。
【0621】
中間体121
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化152】
5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.30g(中間体8、4.62mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン4.0mL(23mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン1mgのジクロロメタン(15mL)中混合物に、ジクロロメタン5mL中のジ-tert-ブチルジカーボネート2.0g(9.2mmol)を加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物1.3g(純度95%、収率70%)を得た。
【0622】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.56 - 1.71 (m, 2 H) 2.07 (br dd, 2 H) 2.98 (br s, 2 H) 3.25 (tt, 1 H) 3.94 (br d, 2 H) 7.53 (dd, 1 H) 7.69 (d, 1 H) 7.96 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 383.3 [M+H]+。
【0623】
中間体122
tert-ブチル4-[5-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化153】
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート300mg(787μmol、中間体121)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)17.7mg(15.7μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸ジリチウム349mg(4.72μmol)を反応バイアル中、N,N-ジメチルアセトアミド14mL及び(トリフルオロメチル)ベンゼン4.5mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)8.64mg(39.3μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン10.6mg(39.3μmol)をN,N-ジメチルアセトアミドに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン240μL(790μmol、CAS1873-77-4)及び1-ブロモ-2-メトキシエタン330μL(3.5mmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、続いて40W Kessil LEDアクアリウムランプで18時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物90mgを得た(純度98%、収率31%)。
【0624】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.56 - 1.71 (m, 2 H) 2.06 (br dd, 2 H) 2.86 - 3.10 (m, 4 H) 3.17 - 3.28 (m, 4 H) 3.54 (t, 2 H) 3.94 (br d, 2 H) 7.22 (dd, 1 H) 7.56 (d, 1 H) 7.55 (s, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.33分; MS (ESIpos): m/z = 361.6 [M+H]+。
【0625】
中間体123
5-(2-メトキシエチル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化154】
tert-ブチル4-[5-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート90mg(中間体122、250μmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸380μL(5mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物130mgをTFA塩として得た(収率180%)。
【0626】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.03 (m, 2 H) 2.25 (br dd, 2 H) 2.91 (t, 2 H) 3.03 - 3.14 (m, 2 H) 3.21 - 3.26 (m, 3 H) 3.32 - 3.47 (m, 3 H) 3.55 (t, 2 H) 7.24 (dd, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.57 (s, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 0.93分; MS (ESIpos): m/z = 261.5 [M+H]+。
【0627】
中間体124
6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化155】
2-アミノ-5-ブロモフェノール4.5g(23.9mmol、CAS38191-34-3)及びピペリジン-4-カルボン酸3.09g(23.9mmol、CAS498-94-2)をポリリン酸13.9gに懸濁させ、混合物を180℃で3時間攪拌した。熱反応混合物を水に滴下し、混合物を水酸化カリウム溶液でpH=10に調節した。水層を酢酸エチルで抽出し(2回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩基性シリカ、ヘキサン/ジクロロメタン勾配0-100%)によって精製した。純度の低い生成物をRP-HPLC(labomatic HD3000、AS-3000、Labcol Vario 4000 Plus、Knauer DAD 2600;カラム:Waters XBridge C18 5μ 100×50mm;溶離液A:水+0.2体積%アンモニア水(32%)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.00-0.50分。28%B(100→150mL/分)、0.50-7.00分。28-40%B(150mL/分);DAD254nm)によって精製して、標題化合物640mg(純度98%、収率9%)を得た。
【0628】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.60 - 1.71 (m, 2 H) 1.97 (br dd, 2 H) 2.12 (br s, 1 H) 2.54 - 2.64 (m, 2 H) 2.98 (dt, 2 H) 3.07 (tt, 1 H) 7.49 - 7.53 (m, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 8.01 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.06分; MS (ESIpos): m/z = 281.4 [M+H]+。
【0629】
中間体125
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化156】
6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール640mg(中間体124、2.28mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン2.0mL(11mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン1mgのジクロロメタン(10mL)中混合物に、ジクロロメタン5mL中のジ-tert-ブチルジカーボネート0.99g(4.6mmol)を加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物860mg(純度99%、収率98%)を得た。
【0630】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.59 - 1.71 (m, 2 H) 2.07 (br dd, 2 H) 2.98 (br s, 2 H) 3.16 - 3.32 (m, 1 H) 3.94 (br d, 2 H) 7.52 (dd, 1 H) 7.67 (d, 1 H) 8.03 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 381.3 [M+H]+。
【0631】
中間体126
tert-ブチル4-[6-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化157】
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート300mg(787μmol、中間体125)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)17.7mg(15.7μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸ジリチウム349mg(4.72μmol)を、反応バイアル中、N,N-ジメチルアセトアミド4.5mL及び(トリフルオロメチル)ベンゼン14mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)8.64mg(39.3μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン10.6mg(39.3μmol)をN,N-ジメチルアセトアミドに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン240μL(790μmol、CAS1873-77-4)及び1-ブロモ-2-メトキシエタン330μL(3.5mmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に、2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって12時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物100mg(純度98%、収率34%)を得た。
【0632】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.56 - 1.75 (m, 2 H) 2.06 (br dd, 2 H) 2.89 - 3.07 (m, 4 H) 3.17 - 3.25 (m, 4 H) 3.55 (t, 2 H) 3.94 (br d, 2 H) 7.21 (dd, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.58 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.32分; MS (ESIpos): m/z = 361.6 [M+H]+。
【0633】
中間体127
6-(2-メトキシエチル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化158】
tert-ブチル4-[6-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート100mg(中間体126、277μmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸430μL(5.5mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去し、標題化合物160mgをTFA塩として得た(収率199%)。
【0634】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.91 - 2.02 (m, 2 H) 2.22 - 2.32 (m, 2 H) 2.93 (t, 2 H) 3.03 - 3.15 (m, 2 H) 3.21 - 3.27 (m, 3 H) 3.31 - 3.42 (m, 3 H) 3.56 (t, 2 H) 7.23 (dd, 1 H) 7.56 (s, 1 H) 7.60 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 0.93分; MS (ESIpos): m/z = 261.5 [M+H]+。
【0635】
中間体128
tert-ブチル4-[5-(オキセタン-3-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化159】
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート300mg(787μmol、中間体121)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)17.7mg(15.7μmol、CAS870987-63-6)及び水酸化リチウム113mg(4.72μmol)を、反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン14mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)8.64mg(39.3μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン10.6mg(39.3μmol)を1,2-ジメトキシエタンに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン240μL(790μmol、CAS1873-77-4)及び3-ブロモオキセタン485mg(3.54mmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に、2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって12時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。純度の低い生成物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物50mg(純度99%、収率18%)を得た。
【0636】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.61 - 1.72 (m, 2 H) 2.04 - 2.11 (m, 2 H) 2.98 (br s, 2 H) 3.15 - 3.31 (m, 1 H) 3.94 (br d, 2 H) 4.33 - 4.41 (m, 1 H) 4.65 (dd, 2 H) 4.96 (dd, 2 H) 7.39 (dd, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 7.74 (d, 1 H)。
【0637】
中間体129
5-(オキセタン-3-イル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化160】
tert-ブチル4-[5-(オキセタン-3-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート50mg(中間体128、139μmol)のジクロロメタン(1.5mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸210μL(2.8mmol)を加え、混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエンで希釈した(2回)。溶媒を留去して、標題化合物80mgをTFA塩として得た(収率200%)。
【0638】
LC-MS (方法2): Rt = 0.82分; MS (ESIpos): m/z = 259.5 [M+H]+。
【0639】
中間体130
1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化161】
7-(トリフルオロメチル)-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン2g(8.22mmol、CAS97928-01-3)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン2.9mL(16mmol)のDMF(15mL)中溶液に、ヨードメタン1.6mL(25mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。その混合物に、氷水を加えた。この手順から沈殿した固体を濾取し、水及びヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物1.90g(純度96%、収率91%)を得た。
【0640】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.53 (s, 3 H) 7.66 (dd, 1 H) 7.74 (s, 1 H) 8.20 (d, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.01分; MS (ESIpos): m/z = 246.1 [M+H]+。
【0641】
中間体131
4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化162】
1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン1.87g(7.32mmol、中間体130)の2-メチルテトラヒドロフラン(22mL)中懸濁液をトリエチルアミン8.2mL(59mmol)でゆっくり処理し、続いてシアノ酢酸エチル3.1mL(29mmol)を加え、86時間還流させた。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に留去し、水及び酢酸エチル(1:1)を加え、混合物を、塩酸(2M)を加えることでpH=1の酸性とした。この手順から沈殿した固体を濾取し、水、酢酸エチル及び少量のヘキサンで洗浄し、真空乾燥して、標題化合物1.06g(純度100%、収率54%)を得た。
【0642】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.56 (s, 3 H) 7.55 (dd, 1 H) 7.70 (s, 1 H) 8.22 (d, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.84分; MS (ESIneg): m/z = 267.2 [M-H]-。
【0643】
中間体132
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化163】
4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.02g(3.82mmol、中間体131)及び塩化ホスホリル5.3mL(57mmol)の混合物を90℃で終夜攪拌した。冷却して室温とした後、氷水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮して、標題化合物916mg(純度80%、収率67%)を得た。
【0644】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.73 (s, 3 H) 7.81 (dd, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 8.29 (d, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.16分; MS (ESIpos): m/z = 287.2 [M+H]+。
【0645】
中間体133
7-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化164】
炭酸カリウム420gのDMF(300mL)中溶液に7-メトキシ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン235g(1.22mol、CAS128076-63-1)及びヨードメタン259g(1.82mol、113mL)を加えた。混合物を20℃で12時間攪拌した。7-メトキシ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオンが完全に消費されるまで反応をLC-MSによってモニタリングした。反応混合物を氷水(2000mL)に加え、0.5時間攪拌し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物218g(収率87%)を黄色固体として得た。
【0646】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 7.92 (d, 3H); 6.91 (dd, 1H); 6.83 (d, 1H); 3.93 (s, 3H); 3.45 (s, 3H)。
【0647】
中間体134
4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化165】
7-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン218g(中間体133)及びシアノ酢酸エチル159gのDMF(2リットル)中溶液に、カリウムtert-ブトキシド264gを加えた。混合物を120℃で12時間攪拌した。反応混合物を水1000mLに投入し、酢酸エチルで抽出し、水層を6M塩酸(400mL)でpH=2~3に調節し、0℃で1時間攪拌し、濾過し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去して、標題化合物130g(収率48%)を黄色固体として得た。
【0648】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 8.03 (d, 1H); 6.96-6.92 (m, 2H); 3.93 (s, 3H); 3.54 (s, 3H)。
【0649】
中間体135
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化166】
4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50g(中間体134)の塩化ホスホリル(430mL)中溶液を110℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物に氷水500mLを加え、12時間攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物47.5g(収率88%)を褐色固体として得た。
【0650】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 7.97 (d, 1H); 7.11 (dd, 1H); 7.05 (d, 1H); 3.99 (s, 3H); 3.64 (s, 3H)。
【0651】
中間体136
4-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化167】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル15g(中間体135)のジクロロメタン(350mL)中溶液に-40℃で、三臭化ホウ素117g(45.0mL)を加えた。次に、混合物を20℃で12時間攪拌した。変換をLC-MSによってチェックしたら、約10%の原料が残っていることが示された。残留物を氷水6リットルに投入し、濾過した。その反応混合物に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液1.5リットルを加え、混合物を2時間攪拌し、混合物を濾過し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物にDMSO 500mLを加えた。混合物を3時間攪拌し、濾過し、水で洗浄し(100mL、3回)、生成物を真空乾燥して、標題化合物3.34g(収率24%)を淡褐色固体として得た。
【0652】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 11.28 (brs, 1H); 7.89 (d, 1H); 6.94 (dd, 1H); 6.85 (s, 1H); 3.55 (s, 3H)。
【0653】
中間体137
tert-ブチル4-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化168】
並行して4回、2-ブロモキノキサリン(150mg、718μmol)、tert-ブチル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート(569mg、2.15mmol)、Ir[dF(CF
3)ppy]
2(dtbbpy)PF
6(16.1mg、14.4μmol)、TTMSS(220μL、720μmol、CAS:1873-77-4)及び炭酸ナトリウム(304mg、2.87mmol)を、反応バイアル中、(N,N-ジメチルアセトアミド:ベンゾトリフルオリド1:2)6mLに溶かした。別のバイアル中、塩化ニッケル(II)ジメトキシエタン付加物(790μg、3.6μmol、CAS:29046-78-4)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(960μg、3.6μmol;CAS:72914-19-3)を溶媒に溶かし(10mL中100倍量)、次に5分間攪拌することで、ニッケル触媒を製造した。触媒溶液(0.1mL)を、密閉反応バイアルに注射器で注入し、Arをさらに5分間溶液に吹き込んだ。MWバイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDランプによって照射した。5時間後、1/2飽和重炭酸ナトリウム水溶液によって反応停止し、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をRP-HPLCによって精製した。合わせた生成物分画を溶媒留去し、凍結乾燥させて、標題化合物203mg(収率81%)を得た
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.43 (s, 10 H) 1.72 (br qd, 2 H) 1.96 (br d, 2 H) 2.91 (br s, 2 H) 3.21 (br tt, 1 H) 4.12 (br d, 2 H) 7.77 - 7.86 (m, 2 H) 8.00 - 8.10 (m, 2 H) 8.96 (s, 1 H)
LC-MS 方法2): R
t = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 314 [M+H]
+。
【0654】
中間体138
2-(ピペリジン-4-イル)キノキサリン
【化169】
tert-ブチル4-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート190mg(0.58mmol、中間体137)のジクロロメタン(3.7mL)中溶液を、室温でTFA 0.44mL(5.8mmol)で処理し、終夜攪拌した。出発材料が完全に消費された後、反応混合物を減圧下に70℃で溶媒留去した。残ったTFAを完全に除去するため、粗生成物をトルエンと共留去した(2回)。生成物を、定量的収率でTFA塩として得た。
【0655】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.96 - 2.10 (m, 2 H) 2.13 - 2.23 (m, 2 H) 3.03 - 3.17 (m, 2 H) 3.33 - 3.49 (m, 5 H) 7.80 - 7.90 (m, 2 H) 8.01 - 8.06 (m, 1 H) 8.07 - 8.12 (m, 1 H) 8.28 - 8.44 (m, 1 H) 8.58 - 8.72 (m, 1 H) 8.95 (s, 1 H)。
【0656】
中間体139
tert-ブチル4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化170】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート200mg(0.65mmol、CAS286961-14-6)の1,4-ジオキサン(3.7mL)中溶液に、4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール38mg(67μmol、CAS15803-02-8)を加えた。混合物にアルゴンを5分間吹き込んだ。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム38mg(32μmol、CAS14221-01-3)、炭酸カリウム268mg(1.94mmol)及び水0.43mLを加えた。反応混合物を80℃で終夜攪拌した。
【0657】
反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLCによって精製した。溶媒留去及び凍結乾燥後に、標題化合物106mg(収率35%)を得た。
【0658】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.37 - 1.44 (m, 9H), 2.23 - 2.33 (m, 2H), 3.48 (t, 2H), 3.77 - 3.82 (m, 3H), 3.91 (br s, 2H), 5.90 (br s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.73 (s, 1H). LC-MS 方法2): Rt = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 264 [M+H]+。
【0659】
中間体140
4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
【化171】
tert-ブチル4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート106mg(0.225mmol、中間体139)のジクロロメタン(2mL)中溶液を氷浴で冷却し、それにTFA 0.17mL(2.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。
【0660】
出発材料が消費された後、反応混合物を10当量アンモニア水(33%)で塩基性とし、減圧下に濃縮した。粗生成物(179mg)を次の段階で直接用いた。
【0661】
LC-MS 方法2): Rt = 0.61分; MS (ESIpos): m/z = 164 [M+H]+。
【0662】
中間体141
1-メチル-4-[4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化172】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル48mg(0.22mmol)のDMSO(0.77mL)中懸濁液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン0.11mL(0.66mmol)及び4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン179mg(0.22mmol、中間体140)を加えた。反応混合物を90℃で2時間攪拌した。出発材料が完全に消費されたら、溶媒を留去し、粗生成物をRP-HPLCによって精製した。標題化合物を28mgで得た(収率34%)。
【0663】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.67 (br s, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.84 (m, 5H), 4.27 (br d, 2H), 6.09 (t, 1H), 7.29 - 7.37 (m, 1H), 7.57 (dd, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.74 (ddd, 1H), 7.81 - 7.86 (m, 2H). LC-MS (方法1): Rt = 0.92分; MS (ESIpos): m/z = 346 [M+H]+。
【0664】
中間体142
tert-ブチル4-(3,4-ジメトキシフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化173】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート200mg(0.65mmol、CAS286961-14-6)の1,4-ジオキサン(3.7mL)中溶液に、4-ブロモ-1,2-ジメトキシベンゼン93μL(0.65mmol、CAS2859-78-1)を加えた。混合物にアルゴンを5分間吹き込んだ。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム38mg(32μmol)、炭酸カリウム268mg(1.9mmol)及び水0.43mLを加えた。反応混合物を80℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLCによって精製した。回収した分画を減圧下に濃縮した。生成物を、収率61%で得た(135mg)。
【0665】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.42 (s, 9H), 2.44 (br d, 2H), 3.52 (t, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.94 - 4.01 (m, 2H), 6.07 (br s, 1H), 6.88 - 6.96 (m, 2H), 7.01 (d, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 320 [M+H]+。
【0666】
中間体143
4-(3,4-ジメトキシフェニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
【化174】
tert-ブチル4-(3,4-ジメトキシフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート160mg(0.5mmol、中間体142)のジクロロメタン(10mL)中溶液を氷浴で冷却し、それにTFA 0.39mL(5mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を10当量アンモニア(33%水溶液)で塩基性とし、次に減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の段階で直接用いた。
【0667】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.66 (dt, 2H), 3.28 - 3.36 (m, 2H), 3.74 - 3.76 (m, 2H), 6.13 (t, 1H), 6.92 - 7.01 (m, 2H), 7.04 (d, 1H). LC-MS 方法2): Rt = 0.88分; MS (ESIpos): m/z = 220 [M+H]+。
【0668】
中間体144
4-[4-(3,4-ジメトキシフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化175】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル108mg(0.5mmol)のDMSO(1.7mL)中懸濁液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、4-(3,4-ジメトキシフェニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン247mg(中間体144、純度44%、0.5mmol)を加えた。反応混合物を90℃で2時間攪拌した。生成物をRP-HPLC(87mg、収率43%)によって単離した。
【0669】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.82 (br s, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.83 (t, 2H), 4.35 (br d, 2H), 6.28 (s, 1H), 6.92 - 6.99 (m, 1H), 7.02 - 7.08 (m, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.30 - 7.37 (m, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.75 (ddd, 1H), 7.87 (dd, 1H)。
【0670】
中間体145
5-メチル-2-[(2S,4S)-2-メチルピペリジン-4-イル]-1,3-ベンゾオキサゾール
【化176】
2-アミノ-4-メチルフェノール686mg(5.6mmol、CAS95-84-1)及び(2S,4S)-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸塩酸塩1g(5.57mmol、CAS1820569-68-3)を、油浴温度180℃で90分間にわたりポリリン酸3.23gで処理した。反応混合物を水に投入し、水酸化カリウム水溶液で塩基性とした。水層をジエチルエーテルで抽出し(2回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒留去した。標題化合物を収率72%で得た(970mg)。
【0671】
LC-MS 方法2): Rt = 1.04分; MS (ESIpos): m/z = 231 [M+H]+。
【0672】
中間体146
tert-ブチル4-(3-シアノフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化177】
tert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート200mg(中間体67、0.42mmol)の1,4-ジオキサン(3.6mL)中溶液に、(3-シアノフェニル)ボロン酸64mg(0.44mmol、CAS150255-96-2)を加えた。混合物にアルゴンを5分間吹き込んだ。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム24mg(20.8μmol、CAS14221-01-3)、炭酸カリウム172(1.25mmol)及び水0.4mLを加えた。反応混合物を80℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。
【0673】
粗生成物をRP-HPLC(0.1%アンモニア水で塩基性;勾配:50-70%ACN)で精製した。生成物を収率26%で得た(33mg)。
【0674】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.41 - 1.47 (m, 10H), 3.53 (t, 2H), 4.01 (br s, 2H), 6.32 (br s, 1H), 7.52 - 7.59 (m, 1H), 7.73 (dt, 1H), 7.76 - 7.82 (m, 1H), 7.90 (t, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 185 [M+H]+。
【0675】
中間体147
3-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)ベンゾニトリル
【化178】
tert-ブチル4-(3-シアノフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート100mg(0.35mmol、中間体146)のジクロロメタン(3mL)中溶液を氷浴で冷却し、それにTFA 0.2mL(2.6mmol、CAS76-05-1)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物をアミノカーゼ化(aminocased)カラムで濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、粗生成物を次の段階で用いた(TFA塩98mg、121%)。
【0676】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.66 - 2.73 (m, 2H), 3.79 (br s, 2H), 6.38 (dt, 1H), 7.61 (t, 1H), 7.75 - 7.87 (m, 2H), 7.97 (t, 1H), 8.85 (br s, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 185 [M+H]+。
【0677】
中間体148
4-[4-(3-シアノフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化179】
3-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)ベンゾニトリル98mg(中間体147、純度80%、0.42mmol)の2-プロパノール(0.51mL)中懸濁液に、4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル62mg(0.28mmol)を固体として加えた。次に、N,N-ジイソプロピルエチルアミンを加え、反応混合物を80℃で終夜攪拌した。懸濁液を濾過し、固体をエタノールで洗浄した。固体生成物を乾燥させ、収率81%で得た(89mg)。
【0678】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.82 - 2.88 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.84 (t, 2H), 4.34 - 4.40 (m, 2H), 6.53 (t, 1H), 7.34 (t, 1H), 7.56 - 7.64 (m, 2H), 7.71 - 7.82 (m, 2H), 7.88 (t, 2H), 8.00 (t, 1H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.16分; MS (ESIpos): m/z = 367 [M+H]+。
【0679】
中間体149
1-エチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化180】
2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン20g(123mmol、CAS118-48-9)の脱水DMF(350mL)中溶液を冷却して0℃とし、水素化ナトリウム5.4g(鉱油中60%分散品、135mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、ブロモエタン10mL(130mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を注意深く氷/水に投入し、生成した結晶を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を収率67%で得た(15.6g)。
【0680】
MS (ESIpos): m/z = 192.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.02 (dd, 1H), 7.85 (ddd, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 4.06 (q, 2H), 1.23 (t, 3H)。
【0681】
中間体150
1-エチル-4-ヒドロキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化181】
1-エチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン15.6g(中間体152、73.4mmol)のTHF(150mL)中溶液に、トリエチルアミン82mL(590mmol)及びシアノ酢酸エチル12mL(110mmol)を加えた。反応混合物を60℃として終夜加熱させた。追加のシアノ酢酸エチル12mL(110mmol)を加え、反応液を還流下に2日間攪拌した。追加のシアノ酢酸エチル12mL(110mmol)及びトリエチルアミン20.5mL(147mmol)を加え、反応液を還流下に1週間攪拌した。反応液を冷却して周囲温度とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物を水/酢酸エチル(1:1)に溶かし、塩酸水溶液(2M)を加えることでpH値を1に調節した。得られた沈殿を濾取し、フィルターケーキを水及び酢酸エチルで洗浄し、80℃で真空乾燥した。
【0682】
MS (ESIpos): m/z = 215.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.11 (dd, 1H), 7.76 (ddd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 4.81 (br s, 1H), 4.40 (br d, 1H), 4.23 (q, 2H), 1.18 (t, 3H)。
【0683】
中間体151
4-クロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化182】
1-エチル-4-ヒドロキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(12.3g、57.2mmol)及びオキシ塩化リン(53mL、570mmol、CAS-RN:[10025-87-3])の混合物を90℃で1日間攪拌した。反応混合物を冷却して周囲温度とし、氷冷水に投入し、炭酸ナトリウム(固体)を加えることで中和した。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、80℃で真空乾燥した。収量:12.9g(純度80%で78%)。
【0684】
MS(ESIpos):m/z=233.0。
【0685】
中間体152
tert-ブチル4-[5-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化183】
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート300mg(0.79mmol)、Ir[dF(CF
3)(ppy)]
2(dtbbpy)PF
618mg(16μmol)、炭酸ナトリウム167mg(157mmol)及び4,4′-ジメトキシベンゾフェノン47mg(39μmol、CAS72914-19-3)をピロリジノン13mLに溶かした。別のバイアル中、硝酸ニッケル(II)・6水和物11.4mg(39μmol、CAS13478-00-7)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン10.6mg(39μmol、CAS72914-19-3)をピロリジノン1mLに溶解させ、次に10分間加熱(50℃)することで、Ni触媒を製造した。触媒溶液(1mL)を、密閉した反応バイアルに注射器で注入し、次にArを10分間吹き込んだ。そのMW-バイアルを水浴(温度を35℃以下に維持するため)に入れ、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって照射した。粗生成物をRP-HPLCクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物81mgを得た。
【0686】
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.38 - 1.45 (m, 10 H) 1.63 - 1.71 (m, 2 H) 2.05 - 2.11 (m, 4 H) 2.52 (dd, 2 H) 2.88 - 3.10 (m, 2 H) 3.20 - 3.27 (m, 1 H) 3.87 - 3.91 (m, 2 H) 3.91 - 3.99 (m, 2 H) 7.67 (dd, 2 H) 7.92 (dd, 1 H)。
【0687】
中間体153
1-[2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル]ピロリジン-2-オン
【化184】
tert-ブチル4-[5-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート70mg(中間体152、182μmol)の溶液をTFA 0.28mL(3.6mmol)で処理し、室温で4時間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレータによって除去し、残留TFAを除去するために、反応混合物をトルエンと共留去した。標題化合物をTFA塩として得て(90mg)、次の段階で直接用いた。
【0688】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.91 - 2.03 (m, 2 H) 2.04 - 2.13 (m, 2 H) 2.22 - 2.31 (m, 2 H) 3.03 - 3.16 (m, 2 H) 3.32 - 3.45 (m, 3 H) 3.86 - 3.91 (m, 2 H) 7.65 - 7.72 (m, 2 H) 7.95 - 7.98 (m, 1 H)。
【0689】
中間体154
tert-ブチル4-(4-アセチルフェニル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化185】
この化合物の製造は、文献:J. Am. Chem. Soc. 2018 140, 11317に記載されている。
【0690】
1-(4-ヨードフェニル)エタン-1-オン281mg(1.14mmol)、Fe(dmp)3152mg(0.25mmol)、Mn 42mg(0.76mmol)及びNiBr2(ジグライム)27mg(76.0μmol、CAS312696-09-6)を乾燥フラスコに入れ、排気し、窒素を充填し戻した(3回)。1,2-ジクロロエタン3.6mLを加え、次にtert-ブチル4-メチリデンピペリジン-1-カルボキシレート280mg(0.76mmol)及び1-メチル-2-ピロリジノン3.6mLを加え、溶液を窒素下に室温で1.5時間にわたり最大攪拌速度で攪拌した。二酸化マンガン132mg(1.52mmol)及びフェニル[(プロパン-2-イル)オキシ]シラン0.14mL(0.76mmol)を空気下に(und air)加え、それを室温で攪拌した。1時間後、第2の当量のフェニル[(プロパン-2-イル)オキシ]シラン(0.14mL、0.76mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。
【0691】
反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。精製を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル70:30)によって行った。生成物を収率29%で得た(71mg)。
【0692】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.21 (s, 3 H) 1.35 - 1.40 (m, 10 H) 1.53 - 1.73 (m, 2 H) 1.91 - 2.03 (m, 2 H) 2.56 (s, 3 H) 3.19 - 3.30 (m, 2 H) 3.35 - 3.48 (m, 2 H) 7.51 - 7.56 (m, 2 H) 7.91 (d, 1 H) 7.89 - 7.94 (m, 1 H)。
【0693】
中間体155
1-[4-(4-メチルピペリジン-4-イル)フェニル]エタン-1-オン、トリフルオロ酢酸との塩
【化186】
tert-ブチル4-(4-アセチルフェニル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート65mg(中間体154、205μmol)のジクロロメタン(1.1mL)中溶液をTFA 0.39mL(5.1mmol)で処理し、室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(90mg)を、次の段階で直接用いた。
【0694】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.84 - 1.95 (m, 2 H) 2.17 - 2.28 (m, 2 H) 2.55 - 2.59 (m, 3 H) 2.85 - 2.98 (m, 2 H) 3.14 - 3.27 (m, 2 H) 7.53 - 7.58 (m, 2 H) 7.92 - 7.98 (m, 2 H)。
【0695】
中間体156
tert-ブチル4-(3-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート
【化187】
LiCl 160mg(3.76mmol)をフラスコに入れ、真空乾燥した。3-クロロフェニルマグネシウムブロミド7.5mL(7.5mL、0.50M THF中溶液、3.8mmol)を窒素下に加え、15分攪拌した。次に、tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート250mg(1.25mmol、CAS79099-07-3)のTHF(6.3mL)中溶液を加え、混合物を室温で2.5時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:エタノール:30)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を収率59%で得た(241mg)。
【0696】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.55 (br d, 2 H) 1.79 (br td, 2 H) 2.98 - 3.22 (m, 2 H) 3.85 (br d, 2 H) 7.26 - 7.30 (m, 1 H) 7.35 (t, 1 H) 7.39 - 7.43 (m, 1 H) 7.53 (t, 1 H)。
【0697】
中間体157
tert-ブチル4-(3-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート
【化188】
tert-ブチル4-(3-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート240mg(0.770mmol、中間体156)のDMF(4.9mL)中溶液に、水素化ナトリウム46mg(鉱油中60%分散品、1.15mmol)を加え、それを5分間攪拌した。ヨードメタン96μL(1.5mmol、CAS74-88-4)を反応混合物に加え、それを室温で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層をWA-フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、(ヘキサン/酢酸エチル勾配0-50%)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、収率82%で得た(210mg)。
【0698】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 9 H) 1.75 (td, 2 H) 1.95 (br d, 2 H) 2.90 (s, 3 H) 2.93 - 3.14 (m, 2 H) 3.83 (br d, 2 H) 7.34 - 7.45 (m, 4 H)。
【0699】
中間体158
4-(3-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化189】
TFA1.2mLをtert-ブチル4-(3-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート210mg(中間体160、0.64mmol)のジクロロメタン(3.3mL)中溶液に加え、室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(353mg)を、次の段階で直接用いた。
【0700】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.94 - 2.06 (m, 2 H) 2.13 - 2.23 (m, 2 H) 2.87 - 2.94 (m, 3 H) 3.02 - 3.15 (m, 2 H) 3.19 - 3.29 (m, 2 H) 7.33 - 7.38 (m, 1 H) 7.38 - 7.44 (m, 2 H) 7.44 - 7.50 (m, 1 H)。
【0701】
中間体159
tert-ブチル4-[3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化190】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート150mg(0.485mmol)、5-ブロモ-3-メチル-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン110mg(0.485mmol)及び水0.31mLの溶液をアルゴンで5分間脱気した。次に、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)3.8mg(4.85μmol)及びリン酸三カリウム309mg(1.46mmol)を溶液に加え、混合物を80℃で2時間及び室温で2日間攪拌した。その混合物に、パラジウム/炭素62mg(10%炭素担持品、0.058mmol)及びギ酸アンモニウム305mg(4.8mmol)のメタノール(3.9mL)中溶液を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過し(45μフィルター)、濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、合わせた分画を減圧下に濃縮した。生成物を、収率61%で得た(98mg)。
【0702】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.30 (d, 3H), 1.36 - 1.53 (m, 11H), 1.71 (br d, 2H), 2.55 - 2.92 (m, 4H), 3.97 - 4.17 (m, 2H), 6.72 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.15 (s, 1H), 10.23 (s, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.18分; MS (ESIneg): m/z = 329 [M-H]-。
【0703】
中間体160
3-メチル-5-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン
【化191】
tert-ブチル4-[3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート96mg(0.29mmol、中間体159)のメタノール(0.42mL)中懸濁液に、4N塩酸/ジオキサン(CAS7647-01-0)0.36mLを加えた。反応混合物を、出発材料が完全に消費されるまで(UPLC-MS)室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物を次の段階で直接用いた(87mg)。
【0704】
LC-MS 方法2): Rt = 0.77分; MS (ESIpos): m/z = 231 [M+H]+。
【0705】
中間体161
tert-ブチル4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化192】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸1.66g(7.22mmol)、N-ヒドロキシ-4-メトキシベンゼン-1-カルボキシイミドアミド800mg(4.81mmol)、1-プロパンホスホン酸無水物溶液4.3mL(50%酢酸エチル中溶液、7.2mmol;CAS68957-94-8)及びトリエチルアミン2mL(14mmol)の酢酸エチル(33mL)中溶液を、80℃として6時間加熱させた。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、ブラインで洗浄し、脱水し、溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/0%メタノール-2%メタノール)によって精製した。生成物を、収率31%で得た(840mg)。
【0706】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.25 - 1.51 (m, 9 H) 1.54 - 1.77 (m, 2 H) 1.97 - 2.17 (m, 3 H) 2.82 - 3.17 (m, 2 H) 3.78 - 3.87 (m, 3 H) 3.89 - 4.07 (m, 2 H) 6.98 - 7.22 (m, 2 H) 7.79 - 8.03 (m, 2 H)。
【0707】
中間体162
4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン
【化193】
tert-ブチル4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート830mg(中間体161、2.31mmol)のジクロロメタン(15mL)中溶液をトリフルオロ酢酸1.8mL(23mmol)で処理し、出発材料が完全に変換されるまで室温で攪拌した。溶媒を留去し、粗生成物を、次の段階で直接用いた。
【0708】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.90 - 2.03 (m, 2 H) 2.21 - 2.31 (m, 2 H) 3.02 - 3.15 (m, 2 H) 3.32 - 3.42 (m, 2 H) 3.48 (tt, 1 H) 3.81 - 3.86 (m, 3 H) 7.07 - 7.15 (m, 2 H) 7.90 - 8.00 (m, 2 H)。
【0709】
中間体163
tert-ブチル4-[3-(3-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化194】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸1.66g(7.22mmol、CAS84358-13-4)及びN-ヒドロキシ-3-メチルベンゼン-1-カルボキシイミドアミド723mg(4.81mmol、CAS40067-82-1)を用い、中間体161と同様にして反応を行った。生成物を、収率23%で得た(600mg)。
【0710】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.34 - 1.45 (m, 9 H) 1.60 - 1.77 (m, 2 H) 2.02 - 2.14 (m, 2 H) 2.36 - 2.42 (m, 3 H) 2.89 - 3.09 (m, 2 H) 3.89 - 4.00 (m, 2 H) 7.37 - 7.48 (m, 2 H) 7.75 - 7.85 (m, 2 H)。
【0711】
中間体164
4-[3-(3-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン
【化195】
tert-ブチル4-[3-(3-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート600mg(1.75mmol、中間体163)を用い、中間体162と同様にして反応を行った。
【0712】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.84 - 2.10 (m, 2 H) 2.14 - 2.34 (m, 2 H) 2.35 - 2.44 (m, 3 H) 2.95 - 3.19 (m, 2 H) 3.33 - 3.43 (m, 2 H) 3.43 - 3.65 (m, 1 H) 7.30 - 7.60 (m, 2 H) 7.74 - 7.91 (m, 2 H)。
【0713】
中間体165
tert-ブチル4-[2-(2-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化196】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸2g(2.00g、8.72mmol)のDMF(50mL)中溶液に、ジ-イソプロピルエチルアミン4.6mL(26mmol)、HATU 4.98g(13.1mmol、CAS148893-10-1)及び2-メチルベンゾヒドラジド1.44g(9.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を溶媒留去し、粗生成物を次の段階で直接用いた(残留試薬及び副生成物を含む)。
【0714】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.38 - 1.43 (m, 10 H) 1.43 - 1.53 (m, 2 H) 1.72 (br dd, 2 H) 2.34 - 2.38 (m, 3 H) 2.43 (tt, 1 H) 2.70 - 2.89 (m, 2 H) 3.95 (br d, 2 H) 7.20 - 7.30 (m, 2 H) 7.31 - 7.41 (m, 2 H) 9.89 (d, 1 H) 9.97 (d, 1 H)。
【0715】
中間体166
4-[5-(2-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン
【化197】
tert-ブチル4-[2-(2-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート2.2g(6.09mmol、中間体165)のアセトニトリル(60mL)中溶液に、ホスホリルクロライド5.7mL(61mmol、10025-87-3)を加えた。反応混合物を120℃で7時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物1.6gを得た。
【0716】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.59 - 1.72 (m, 2 H) 1.93 - 2.01 (m, 2 H) 2.55 - 2.65 (m, 5 H) 2.89 - 3.07 (m, 2 H) 3.11 (s, 1 H) 7.37 - 7.52 (m, 3 H) 7.88 (dd, 1 H)。
【0717】
中間体167
tert-ブチル4-[2-(4-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化198】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸2g(8.72mmol)及び4-メチルベンゾヒドラジド1.44g(9.60mmol)を用いることで、中間体165と同様にして反応を行った。標題化合物3gを得た。
【0718】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.37 - 1.52 (m, 11 H) 1.67 - 1.76 (m, 2 H) 2.36 (s, 3 H) 2.40 - 2.48 (m, 1 H) 2.68 - 2.90 (m, 2 H) 3.96 (br d, 2 H) 7.29 (d, 2 H) 7.75 - 7.79 (m, 2 H) 9.87 (br s, 1 H) 10.23 (br s, 1 H)。
【0719】
中間体168
4-[5-(4-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン
【化199】
tert-ブチル4-[2-(4-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート2.8g(中間体167)のアセトニトリル(60mL)中溶液に、ホスホリルクロライド10.8mLを加えた。反応混合物を100℃で10時間攪拌した。反応混合物を水に投入し、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物1.7gを得た。
【0720】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.56 - 1.75 (m, 2 H) 1.88 - 2.01 (m, 2 H) 2.37 - 2.42 (m, 3 H) 2.55 - 2.65 (m, 2 H) 2.91 - 3.03 (m, 2 H) 3.03 - 3.15 (m, 1 H) 7.34 - 7.45 (m, 2 H) 7.82 - 7.91 (m, 2 H)。
【0721】
中間体169
tert-ブチル4-[2-(3-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化200】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸2g(2.00g、8.72mmol)及び4-メチルベンゾヒドラジド1.44g(9.60mmol)を用いることで、中間体165と同様にして反応を行った。標題化合物3gを得た。
【0722】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.37 - 1.53 (m, 11 H) 1.68 - 1.75 (m, 2 H) 2.35 - 2.38 (m, 3 H) 2.41 - 2.47 (m, 1 H) 2.70 - 2.89 (m, 2 H) 3.94 (br s, 2 H) 7.34 - 7.40 (m, 2 H) 7.61 - 7.67 (m, 1 H) 7.67 - 7.73 (m, 1 H) 9.84 - 9.95 (m, 1 H) 10.19 - 10.33 (m, 1 H)。
【0723】
中間体170
4-[5-(3-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン
【化201】
tert-ブチル4-[2-(3-メチルベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート3g(中間体169)のアセトニトリル(83mL)中溶液に、ホスホリルクロライド7.7mLを加えた。反応混合物を110℃で30時間攪拌した。反応混合物を水に投入し、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物350mgを得た。
【0724】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.58 - 1.71 (m, 2 H) 1.92 - 2.01 (m, 2 H) 2.40 (s, 3 H) 2.55 - 2.64 (m, 2 H) 2.90 - 3.05 (m, 2 H) 3.09 (s, 1 H) 7.40 - 7.45 (m, 1 H) 7.45 - 7.51 (m, 1 H) 7.76 - 7.80 (m, 1 H) 7.80 - 7.84 (m, 1 H)。
【0725】
中間体171
tert-ブチル4-[2-(3-クロロベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化202】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸2g(8.72mmol)及び3-クロロベンゾヒドラジド1.64g(9.6mmol)を用いることで、中間体165と同様にして反応を行った。標題化合物2.8gを得た。
【0726】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.35 - 1.42 (m, 10 H) 1.42 - 1.54 (m, 2 H) 1.67 - 1.77 (m, 2 H) 2.41 - 2.48 (m, 1 H) 3.90 - 4.01 (m, 2 H) 7.51 - 7.57 (m, 1 H) 7.62 - 7.68 (m, 1 H) 7.80 - 7.85 (m, 1 H) 7.88 - 7.91 (m, 1 H)。
【0727】
中間体172
4-[5-(3-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン
【化203】
tert-ブチル4-[2-(3-クロロベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート2.5g(中間体171)のアセトニトリル(25mL)中溶液に、ホスホリルクロライド6.1mLを加えた。反応混合物を105℃で10時間攪拌した。反応混合物を水に投入し、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物700mgを得た。
【0728】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 1.99 (m, 3 H) 2.12 - 2.22 (m, 2 H) 2.89 - 3.00 (m, 2 H) 3.20 - 3.26 (m, 3 H) 3.34 - 3.37 (m, 1 H) 7.61 - 7.68 (m, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 1 H) 7.91 - 8.02 (m, 2 H)。
【0729】
中間体173
tert-ブチル4-[2-(3-クロロベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化204】
1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸2g(8.22mmol)及び3-クロロベンゾヒドラジド1.54g(9.04mmol)を用いることで、中間体165と同様にして反応を行った。標題化合物3.5gを得た。
【0730】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18 - 1.23 (m, 3 H) 1.37 - 1.51 (m, 10 H) 2.00 - 2.12 (m, 2 H) 3.00 - 3.20 (m, 3 H) 3.53 - 3.68 (m, 2 H) 7.49 - 7.60 (m, 1 H) 7.63 - 7.72 (m, 1 H) 7.80 - 7.95 (m, 2 H) 9.61 - 9.85 (m, 1 H) 10.35 - 10.49 (m, 1 H)。
【0731】
中間体174
4-[5-(3-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン
【化205】
tert-ブチル4-[2-(3-クロロベンゾイル)ヒドラジンカルボニル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート3.5g(中間体173)のアセトニトリル(34mL)中溶液に、ホスホリルクロライド8.2mLを加えた。反応混合物を105℃で10時間攪拌した。反応混合物を水に投入し、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物をジクロロメタンで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物150mgを得た。
【0732】
LC-MS 方法2): Rt = 1.01分; MS (ESIpos): m/z = 277 [M+H]+。
【0733】
中間体175
tert-ブチル4-(3,3-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化206】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート150mg(485μmol)及び5-ブロモ-3,3-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール110mg(485μmol)を用い、中間体159と同様にして反応を行った。生成物をRP-HPLCによって精製し、収率28%で得た(53mg)。
【0734】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.18 (s, 6H), 1.32 - 1.47 (m, 11H), 1.68 (br d, 2H), 2.63 - 2.89 (m, 2H), 3.14 (d, 2H), 4.03 (br d, 2H), 5.34 (s, 1H), 6.33 (d, 1H), 6.41 (dd, 1H), 6.86 (d, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.45分; MS (ESIpos): m/z = 331 [M+H]+。
【0735】
中間体176
3,3-ジメチル-5-(ピペリジン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール
【化207】
tert-ブチル4-(3,3-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート50mg(151μmol、中間体175)のジクロロメタン(1.5mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸0.12mL(1.5mmol)を加えた。混合物を、出発材料が完全に変換されるまで室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、次の段階に直接用いた
LC-MS 方法2): R
t = 1.15分; MS (ESIpos): m/z = 231 [M+H]
+。
【0736】
中間体177
tert-ブチル4-[2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化208】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート100mg(0.323mmol)、5-ブロモ-2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン69mg(0.323mmol)、炭酸ナトリウム69mg(0.65mmol)及び(1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)-ジクロロパラジウム(II)24mg(32.3μmol;CAS72287-26-4)をMW-バイアルに入れ、窒素ガスを流した。1,4-ジオキサン1.4mL及び水0.26mLを加え、混合物を80℃で2時間攪拌した。
【0737】
反応混合物を溶媒留去し、水1mL及びジクロロメタンを残留物に加え、水層をジクロロメタンで抽出した(3回)。
【0738】
合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、溶媒留去した。生成物をRP-HPLCによって精製して、若干の不純物を含んだ状態で次の段階で用いた。
【0739】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.33 - 1.41 (m, 6 H) 1.42 (s, 9 H) 2.40 (br d, 2 H) 2.76 (dd, 1 H) 3.24 - 3.31 (m, 1 H) 3.50 (br t, 2 H) 3.91 - 4.00 (m, 2 H) 4.84 - 4.95 (m, 1 H) 5.97 (br s, 1 H) 6.67 (d, 1 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.27 (d, 1 H)。
【0740】
中間体178
tert-ブチル4-[2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化209】
tert-ブチル4-[2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート100mg(317μmol、中間体177)のメタノール(6.5mL)中溶液に、アルゴン下に10%Pd/C34mg(32μmol)を加えた。雰囲気を水素で置き換え、それを室温で4.5時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、エタノールで洗浄した。溶媒を留去し、粗生成物を、ジクロロメタン:エタノール100:0-ジクロロメタン:エタノール90:10を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を次の段階で用いた。
【0741】
中間体179
4-[2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化210】
TFA 0.3mLをtert-ブチル4-[2-メチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(不純物含有50.0mg、中間体178)のジクロロメタン(0.81mL)中溶液に加え、室温で3時間攪拌した。反応混合を減圧下に溶媒留去し、粗生成物を、次の段階で直接用いた。
【0742】
LC-MS 方法2): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 218 [M+H]+。
【0743】
中間体180
tert-ブチル4-(1,3,3-トリメチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化211】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート100mg(0.32mmol)及び5-ブロモ-1,3,3-トリメチル-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン82mg(0.32mmol、CAS72451-22-0)を用いることで、中間体159と同様にして製造した。
【0744】
生成物を、収率84%で得た(109mg)。
【0745】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (s, 6 H) 1.41 (s, 9 H) 1.45 - 1.55 (m, 2 H) 1.72 (br d, 2 H) 2.58 - 2.69 (m, 1 H) 2.78 (br s, 2 H) 3.10 (s, 3 H) 4.02 - 4.13 (m, 2 H) 6.90 (d, 1 H) 7.12 (dd, 1 H) 7.26 (d, 1 H)。
【0746】
中間体181
1,3,3-トリメチル-5-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン、トリフルオロ酢酸との塩
【化212】
tert-ブチル4-(1,3,3-トリメチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート105mg(0.3mmol、中間体180)のジクロロメタン(1.5mL)中溶液にTFAを加え、室温で1.5時間攪拌した。
【0747】
混合物を減圧下に濃縮し、得られた粗生成物を、次の段階で直接用いた。
【0748】
中間体182
tert-ブチル4-(2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化213】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート100mg(0.323mmol)及び5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オール69mg(0.323mmol)を用いることで、中間体159と同様にして製造した。二重結合の還元は起こらず、次の段階で還元した。
【0749】
カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:EtOH90:10)によって精製した。生成物を、収率75%で得た(72mg)。
【0750】
中間体183
tert-ブチル4-(2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化214】
メタノール5mL中のtert-ブチル4-(2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート85mg(269μmol、中間体182)に、窒素下にPd/Cを加えた。混合物を排気し、水素を充填し戻し、水素下に室温で3.5時間攪拌した。
【0751】
Pd/Cを窒素下に再度加え、混合物を水素下に4時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、MeOHで洗浄し、溶媒留去した。生成物を、収率76%(72mg)で得た。
【0752】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.37 - 1.52 (m, 11 H) 1.70 (br d, 2 H) 2.56 - 2.72 (m, 3 H) 2.72 - 2.88 (m, 2 H) 2.94 - 3.05 (m, 2 H) 3.99 - 4.11 (m, 2 H) 4.43 - 4.52 (m, 1 H) 4.82 (br d, 1 H) 6.97 (d, 1 H) 7.04 - 7.08 (m, 1 H) 7.08 - 7.13 (m, 1 H)。
【0753】
中間体184
5-(ピペリジン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オール、トリフルオロ酢酸との塩
【化215】
TFA 0.42mLをtert-ブチル4-(2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート70mg(221μmol、中間体183)のジクロロメタン(1.1mL)中溶液に加え、室温で終夜攪拌した。出発材料が完全に消費された後、反応混合物を減圧下に溶媒留去し、粗生成物(166mg)を、次の段階で直接用いた。
【0754】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.68 - 1.84 (m, 2 H) 1.90 (br s, 2 H) 2.76 - 2.87 (m, 1 H) 2.94 - 3.15 (m, 4 H) 3.30 - 3.44 (m, 4 H) 5.74 (s, 1 H) 7.03 - 7.09 (m, 1 H) 7.12 - 7.17 (m, 1 H) 7.21 - 7.29 (m, 1 H) 7.95 (s, 1 H) 8.24 - 8.44 (m, 1 H)。
【0755】
中間体185
tert-ブチル4-(2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化216】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート285mg(0.92mmol)及び5-ブロモ-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール201mg(0.88mmol)を用いて、中間体159と同様にして製造した。二重結合の水素化は起こらず、それは次の段階で粗生成物(198mg)を用いて行った。
【0756】
LC-MS 方法2): Rt = 1.52分; MS (ESIneg): m/z = 331 [M]。
【0757】
中間体186
tert-ブチル4-(2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化217】
tert-ブチル4-(2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート198mg(0.6mmol、中間体185)を用いて、中間体188と同様にして製造した。粗生成物(183mg)を、次の段階で直接用いた。
【0758】
LC-MS 方法2): Rt = 1.50分; MS (ESIpos): m/z = 334 [M+H]+。
【0759】
中間体187
4-(2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ピペリジン
【化218】
tert-ブチル4-(2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート183mg(0.55mmol)のメタノール(0.8mL)中溶液に、クロロトリメチルシラン(350μL、2.7mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、終夜高真空乾燥させた。
【0760】
粗生成物をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率49%(90mg、純度70%)で得た。
【0761】
LC-MS 方法2): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 234 [M+H]+。
【0762】
中間体188
tert-ブチル4-(2′-オキソ-1′,2′-ジヒドロスピロ[シクロブタン-1,3′-インドール]-5′-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化219】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート150mg(0.49μmmol)及び5′-ブロモスピロ[シクロブタン-1,3′-インドール]-2′(1′H)-オン122mg(0.49mmol)を用い、中間体159と同様にして製造した。
【0763】
生成物をRP-HPLCによって精製し、109mgを得た。
【0764】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.36 - 1.50 (m, 11H), 1.72 (br d, 2H), 2.10 - 2.29 (m, 4H), 2.34 - 2.43 (m, 2H), 2.59 - 2.69 (m, 1H), 2.78 (br s, 2H), 4.05 (br d, 2H), 6.62 (d, 1H), 6.86 (dd, 1H), 7.44 (d, 1H), 10.17 (s, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 357 [M+H]+。
【0765】
中間体189
5′-(ピペリジン-4-イル)スピロ[シクロブタン-1,3′-インドール]-2′(1′H)-オン
【化220】
中間体188を用い、中間体187と同様にして製造した。粗生成物(75mg)を、次の段階で直接用いた。
【0766】
LC-MS 方法2): Rt = 0.96分; MS (ESIpos): m/z = 257 [M+H]+。
【0767】
中間体190
tert-ブチル4-(1,3-ジメチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化221】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート80mg(0.49μmmol)及び5-ブロモ-1,3-ジメチル-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン50mg(207μmol)を用い、中間体159と同様にして製造した。
【0768】
粗生成物を、次の段階で直接用いた(88mg)。
【0769】
中間体191
1,3-ジメチル-5-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン
【化222】
tert-ブチル4-(1,3-ジメチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート86mg(0.25mmol)のメタノール(0.26mL)中溶液に、4N HCl/ジオキサン0.31mLを加えた。混合物を室温で2日間攪拌した。出発材料が完全に消費された後、混合物を減圧下に濃縮した。生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を、収率65%で得た(44mg)。
【0770】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.66 - 1.90 (m, 4H), 2.73 - 2.92 (m, 3H), 3.26 (br d, 2H), 3.32 (s, 3H), 6.93 (dd, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 8.35 (s, 1H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.49分; MS (ESIpos): m/z = 246 [M+H]+。
【0771】
中間体192
tert-ブチル4-{[(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)オキシ]カルボニル}-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化223】
1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸500mg(2.06mmol)、2-ヒドロキシ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン369mg(2.26mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン25mg(0.2mmol)のジクロロメタン(15mL)中の高攪拌懸濁液に、DIC 0.35mL(2.3mmol)を室温で滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した(TLCヘキサン/酢酸エチル4:1によってチェック)。懸濁液を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を収率97%で白色固体として得た(808mg)。
【0772】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.38 - 1.47 (m, 12 H) 1.55 (ddd, 2 H) 2.07 (br d, 2 H) 3.01 (br s, 2 H) 3.71 - 3.84 (m, 2 H) 7.91 - 8.05 (m, 4 H)。
【0773】
中間体193
tert-ブチル4-メチル-4-(4-メチルキノリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化224】
MW-バイアルにtert-ブチル4-{[(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)オキシ]カルボニル}-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート100mg(257μmol)、トリフェニルホスフィン9mg(34μmol)及びヨウ化ナトリウム2.6mg(17.2μmol)を入れた。雰囲気をアルゴンで置き換えた。溶媒を加え、混合物にアルゴンを5分間吹き込んだ。
【0774】
その後、4-メチルキノリン23μL(170μmol)及びTFA 13μL(170μmol)を加えた。
【0775】
MW-バイアルをHepatochemリアクターに入れ、それを40W Kessil Blue LEDランプによって16時間照射した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、無色油状物として得た(50mg、収率56%)。
【0776】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.28 (s, 3 H) 1.38 (s, 9 H) 1.64 (ddd, 2 H) 2.29 - 2.38 (m, 2 H) 2.68 (d, 3 H) 3.14 (br s, 2 H) 3.55 (ddd, 2 H) 7.53 (d, 1 H) 7.57 (ddd, 1 H) 7.71 (ddd, 1 H) 7.93 (dd, 1 H) 8.04 (dd, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 341 [M+H]+。
【0777】
中間体194
4-メチル-4-(4-メチルキノリン-2-イル)ピペリジン-1-イウム・トリフルオロ酢酸塩
【化225】
tert-ブチル4-メチル-4-(4-メチルキノリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート50mg(147μmol)をジクロロメタン0.94mLに溶かし、TFA 0.34mL(4.4mmol)を加えた。混合物を16時間室温で攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、粗生成物のまま次の段階で用いた。
【0778】
LC-MS 方法2): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 241 [M]。
【0779】
中間体195
tert-ブチル4-(4-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化226】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート200mg(0.65mmol)及び6-ブロモ-4-フルオロ-1-メチル-1H-インドール140mg(0.61mmol)を用いることで、中間体159と同様にして製造した。粗生成物(270mg)を、次の段階で直接用いた。
【0780】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.42 (s, 9H), 1.57 (qd, 2H), 1.80 (br d, 2H), 2.71 - 2.94 (m, 3H), 3.77 (s, 3H), 4.04 - 4.17 (m, 2H), 6.40 (dd, 1H), 6.73 (dd, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.30 (d, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.49分; MS (ESIneg): m/z = 331 [M-H]-。
【0781】
中間体196
4-フルオロ-1-メチル-6-(ピペリジン-4-イル)-1H-インドール、トリフルオロ酢酸との塩
【化227】
tert-ブチル4-(4-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート270mg(0.81mmol)のジクロロメタン(5.2mL)中溶液に、TFA 0.63mL(8.1mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、トルエンとともに3回溶媒留去した。粗生成物(346mg)を、精製せずに次の段階で直接用いた。
【0782】
中間体197
tert-ブチル4-[(2E)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エノイル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化228】
tert-ブチル4-アセチルピペリジン-1-カルボキシレート700mg(3.08mmol)の1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(10mL)中溶液を110℃で2日間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(1g)を、次の段階で直接用いた。
【0783】
中間体198
tert-ブチル4-(1H-ピラゾール-3-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化229】
ヒドラジン・1水和物0.23mL(4.8mmol、CAS7803-57-8)を、tert-ブチル4-[(2E)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エノイル]ピペリジン-1-カルボキシレート900mg(3.19mmol、中間体197)のエタノール(18mL)中溶液に15℃で加えた。反応混合物を85℃で終夜攪拌し、反応の進行をTCL(ジクロロメタン:エタノール9:1;過マンガン酸カリウムで染色)によってモニタリングした。反応混合物を溶媒留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:エタノール90:10)によって精製した。生成物を、収率78%(624mg)で得た。
【0784】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 9 H) 1.44 (dd, 2 H) 1.84 (br d, 2 H) 2.72 - 2.96 (m, 3 H) 3.96 (br d, 2 H) 6.05 (br d, 1 H) 7.22 - 7.68 (m, 1 H) 12.50 (br d, 1 H)。
【0785】
中間体199
tert-ブチル4-[1-(3-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化230】
tert-ブチル4-(1H-ピラゾール-3-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート50mg(0.2mmol、中間体198)、(3-メチルフェニル)ボロン酸54mg(0.4mmol)、酢酸Cu(II)54mg(298μmol;CAS142-71-2)、及び活性化モレキュラーシーブス150mgを、フラスコ中、ピリジン32μL(400μmol)の(2.4mL)ジクロロメタン中溶液に入れ、混合物を酸素下に2日間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、それをMeOH及び少量のジクロロメタンで洗浄した。濾液を溶媒留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル50:50)によって精製して、生成物を、収率88%で得た(63mg)。
【0786】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.45 - 1.58 (m, 2 H) 1.90 (br dd, 2 H) 2.36 (s, 3 H) 2.84 (m, 3 H) 3.95 - 4.01 (m, 2 H) 6.40 (d, 1 H) 7.07 (d, 1 H) 7.33 (t, 1 H) 7.54 - 7.60 (m, 1 H) 7.63 (s, 1 H) 8.35 (d, 1 H)。
【0787】
中間体200
4-[1-(3-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化231】
tert-ブチル4-[1-(3-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート60mg(176μmol、中間体199)のジクロロメタン(0.9mL)中溶液に、TFA 0.34mLを加えた。反応混合物を室温で出発材料が完全に消費されるまで攪拌した。粗生成物(99mg)を、次の段階で直接用いた。
【0788】
LC-MS (方法1): Rt = 1.45分; MS (ESIpos): m/z = 342 [M+H]+。
【0789】
中間体201
tert-ブチル4-[1-(3-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化232】
tert-ブチル4-(1H-ピラゾール-3-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート70mg(279μmol、中間体198)及び(3-クロロフェニル)ボロン酸87mg(0.56mmol)を用いることで、中間体199と同様にして製造した。生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル50:50)によって精製し、生成物を、収率92%で得た(95mg)。
【0790】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.45 - 1.59 (m, 2 H) 1.90 (br dd, 2 H) 2.79 - 2.97 (m, 3 H) 4.00 (br d, 2 H) 6.46 (d, 1 H) 7.31 (ddd, 1 H) 7.49 (t, 1 H) 7.79 (ddd, 1 H) 7.89 (t, 1 H) 8.47 (d, 1 H)。
【0791】
中間体202
4-[1-(3-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化233】
tert-ブチル4-[1-(3-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート90mg(249μmol、中間体201)を用いることで、中間体200と同様にして製造した。粗生成物(170mg)を次の段階で直接用いた。
【0792】
LC-MS (方法1): Rt = 1.52分; MS (ESIpos): m/z = 362 [M+H]+。
【0793】
中間体203
tert-ブチル4-[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化234】
tert-ブチル4-(1H-ピラゾール-3-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート70mg(279μmol、中間体198)及び(4-クロロフェニル)ボロン酸87mg(0.56mmol)を用いることで、中間体199と同様にして製造した。生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル50:50)によって精製し、生成物を、収率55%で得た(62mg)。
【0794】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.45 - 1.59 (m, 2 H) 1.90 (br dd, 2 H) 2.78 - 2.96 (m, 3 H) 3.99 (br d, 2 H) 6.45 (d, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 2 H) 7.80 - 7.84 (m, 2 H) 8.41 (d, 1 H)。
【0795】
中間体204
4-[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化235】
tert-ブチル4-[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート60mg(166μmol、中間体203)を用いることで、中間体200と同様にして製造した。粗生成物(105mg)を、次の段階で直接用いた。
【0796】
LC-MS (方法1): Rt = 1.50分; MS (ESIpos): m/z = 362 [M+H]+。
【0797】
中間体205
tert-ブチル4-[({(Z)-[アミノ(ピリジン-3-イル)メチリデン]アミノ}オキシ)カルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化236】
N′-ヒドロキシピリジン-3-カルボキシイミドアミド500mg(3.65mmol)及び1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸820mg(3.57mmol)のジクロロメタン(10mL)中懸濁液に、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N′-エチルカルボジイミド0.86mL(3.9mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物をブラインで洗浄し、有機層を分離し、脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。粗生成物(2.2g)を次の段階で用いた。
【0798】
LC-MS 方法2): Rt = 0.95分; MS (ESIneg): m/z = 347 [M-H]-。
【0799】
中間体206
tert-ブチル4-[3-(ピリジン-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化237】
tert-ブチル4-[({(Z)-[アミノ(ピリジン-3-イル)メチリデン]アミノ}オキシ)カルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート2.2g(6.31mmol、中間体205)のトルエン中溶液に、硫酸10μL(190μmol)を加えた。反応混合物を終夜還流攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンとブラインとの間で分配した。水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル9:1→ヘキサン/酢酸エチル3:7)によって精製し、合わせた分画を減圧下に濃縮した。生成物を収率23%で得た(539mg)。
【0800】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.41 (s, 9H), 1.61 - 1.75 (m, 2H), 2.09 (br dd, 2H), 2.99 (br s, 2H), 3.38 (tt, 1H), 3.95 (br d, 2H), 7.61 (ddd, 1H), 8.35 (dt, 1H), 8.78 (dd, 1H), 9.16 (dd, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 331 [M+H]+。
【0801】
中間体207
3-[5-(ピペリジン-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ピリジン
【化238】
tert-ブチル4-[3-(ピリジン-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート539mg(1.63mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、0℃でTFA 1.3mL(16mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。変換が不完全であったため、追加の10当量のTFAを加え、それをさらに2時間攪拌した。反応混合物を最初に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、次に1N水酸化ナトリウム溶液で塩基性とした。層を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。生成物(356mg、収率94%)は、それ以上精製せずに次の段階で用いるのに十分な純度のものであった。
【0802】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.61 - 1.75 (m, 2H), 1.98 (br dd, 2H), 2.17 (br s, 1H), 2.60 (td, 2H), 2.99 (dt, 2H), 3.22 (tt, 1H), 7.61 (ddd, 1H), 8.35 (dt, 1H), 8.78 (dd, 1H), 9.13 - 9.18 (m, 1H).
LC-MS 方法2): Rt = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 231 [M+H]+。
【0803】
中間体208
tert-ブチル4-(2-メチルキノリン-6-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化239】
6-ブロモ-2-メチルキノリン812mg、Xphos Pd G 241mg(CAS1310584-14-5)、テトラヒドロキシジボロン1.17g及び酢酸カリウム1.28gのエタノール(73mL)中混合物を、アルゴン雰囲気下に80℃で3時間加熱した。この混合物に、炭酸カリウム溶液(水溶液、2M)6.5mL及びtert-ブチル4-[(1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニル)オキシ]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート1.1gのエタノール(5mL)中混合物を加え、80℃でさらに2時間そして室温で145時間攪拌した。反応液を水に投入し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブライン及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。粗標題化合物880mgを得て、次の段階で直接用いた。
【0804】
LC-MS 方法2): Rt = 1.29分; MS (ESIpos): m/z = 324 [M+H]+。
【0805】
中間体209
tert-ブチル4-(2-メチルキノリン-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化240】
tert-ブチル4-(2-メチルキノリン-6-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート190mg(中間体208)、ギ酸アンモニウム740mg及びパラジウム/活性炭(10%)80mgのジオキサン(71mL)及びメタノール(8mL)中混合物を60℃で3時間攪拌した。反応液を濾過し、ジクロロメタンで希釈した。有機層を水で洗浄し、減圧下に溶媒留去した。標題化合物180mgを得た。
【0806】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.42 (s, 9 H) 1.50 - 1.64 (m, 2 H) 1.79 - 1.89 (m, 2 H) 2.63 (s, 3 H) 2.78 - 2.93 (m, 3 H) 3.53 - 3.59 (m, 1 H) 4.04 - 4.17 (m, 2 H) 7.34 - 7.41 (m, 1 H) 7.56 - 7.65 (m, 1 H) 7.72 - 7.76 (m, 1 H) 7.80 - 7.87 (m, 1 H) 8.10 - 8.21 (m, 1 H)。
【0807】
中間体210
2-メチル-6-(ピペリジン-4-イル)キノリン
【化241】
tert-ブチル4-(2-メチルキノリン-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート190mg(中間体209)及びトリフルオロ酢酸1.1mLのジクロロメタン(6.3mL)中溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、トルエンを加え、減圧下に2回溶媒留去した。標題化合物165mgを得た。
【0808】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.78 - 1.97 (m, 2 H) 2.03 - 2.13 (m, 2 H) 2.88 (s, 3 H) 3.01 - 3.20 (m, 3 H) 3.39 - 3.50 (m, 2 H) 7.79 - 7.88 (m, 1 H) 7.91 - 7.98 (m, 1 H) 8.02 - 8.07 (m, 1 H) 8.11 - 8.17 (m, 1 H) 8.83 - 8.92 (m, 1 H)。
【0809】
中間体211
tert-ブチル4-[4-(3-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化242】
2-ブロモ-1-(3-メトキシフェニル)エタン-1-オン150mg(655μmol)及びtert-ブチル4-カルバモチオイルピペリジン-1-カルボキシレート160mg(655μmol)のエタノール(2mL)中混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、得られた懸濁液を濾過し、エタノールで洗浄した。固体を乾燥させ、粗生成物(203mg)を、次の段階で直接用いた。
【0810】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.85 - 2.01 (m, 2H), 2.25 (br dd, 2H), 3.08 (br t, 2H), 3.36 - 3.50 (m, 3H), 3.81 (s, 3H), 6.93 (ddd, 1H), 7.36 (t, 1H), 7.46 - 7.57 (m, 2H), 8.08 (s, 1H), 8.24 - 8.46 (m, 1H), 8.62 (br s, 1H)。
【0811】
中間体212
tert-ブチル4-[4-(2-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化243】
2-ブロモ-1-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オン150mg(655μmol)及びtert-ブチル4-カルバモチオイルピペリジン-1-カルボキシレート160mg(655μmol)のエタノール(2mL)中混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、溶媒を留去し、粗生成物をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率92%で得た(197mg)。
【0812】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.81 - 1.97 (m, 2 H) 2.22 (br dd, 2 H) 3.02 (td, 2 H) 3.29 - 3.45 (m, 3 H) 3.92 (s, 3 H) 7.04 (td, 1 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.34 (ddd, 1 H) 7.99 (s, 1 H) 8.13 (dd, 1 H)。
【0813】
中間体213
tert-ブチル4-[4-(4-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化244】
2-ブロモ-1-(4-メチルフェニル)エタン-1-オン150mg(704μmol)及びtert-ブチル4-カルバモチオイルピペリジン-1-カルボキシレート172mg(704μmol)のエタノール(2mL)中混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、溶媒留去した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、収率96%で得た(210mg)。
【0814】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 1.95 (m, 2 H) 2.20 (br dd, 2 H) 2.33 (s, 3 H) 2.99 (td, 2 H) 3.27 - 3.41 (m, 4 H) 7.25 (d, 2 H) 7.83 (d, 2 H) 7.95 (s, 1 H)。
【0815】
中間体214
5-メトキシ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化245】
MW-バイアルに5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール150mg、RockPhos配位子12mg、RockPhos Pd G3 22mg及び炭酸セシウム243mgを入れ、窒素を流した。脱気トルエン2mL及びメタノール216μLを加え、混合物を、窒素雰囲気下に60℃で14時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物23mgを得た。
【0816】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.58 - 1.86 (m, 2 H) 2.02 - 2.18 (m, 3 H) 2.57 - 2.66 (m, 1 H) 2.86 - 3.10 (m, 4 H) 3.79 (d, 3 H) 6.92 (dd, 1 H) 7.25 (s, 1 H) 7.52 - 7.58 (m, 1 H)。
【0817】
中間体215
5-[(オキソラン-2-イル)メトキシ]-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化246】
MW-バイアルに5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg、RockPhos配位子8mg、RockPhos Pd G3 15mg及び炭酸セシウム162mgを入れ、窒素を流した。脱気トルエン1.5mL及びテトラヒドロフラニルアルコール340μLを加え、混合物を窒素雰囲気下に80℃で14時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物30mgを得た。
【0818】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.57 - 1.74 (m, 3 H) 1.75 - 1.92 (m, 2 H) 1.77 - 1.91 (m, 2 H) 1.92 - 2.06 (m, 3 H) 2.54 - 2.65 (m, 2 H) 2.93 - 3.08 (m, 3 H) 3.62 - 3.72 (m, 1 H) 3.74 - 3.83 (m, 1 H) 3.89 - 4.02 (m, 2 H) 4.11 - 4.21 (m, 1 H) 6.84 - 6.96 (m, 1 H) 7.25 (d, 1 H) 7.54 (d, 1 H)。
【0819】
中間体216
tert-ブチル4-[6-(オキセタン-3-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化247】
3-ブロモオキセタン150(1.8mmol)、tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート150mg(0.4mmol)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン120μL(0.4mmol)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート9mg(8μmol)、4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン5.3mg(20μmol)、水酸化リチウム57mg、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)4.3mg(6.97μmol)の混合物を、1,2-ジメトキシエタン6.8mL中で攪拌し、アルゴン下に脱気した。反応液を攪拌し、2個のKessil LEDアクアリウムライト(各40W)455nmによって35℃で12時間照射した。混合物を減圧下に濃縮し、水を加え、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム水溶液及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾液を減圧下に濃縮した。精製:残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物95mgを得た。
【0820】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 10 H) 1.60 - 1.75 (m, 2 H) 2.02 - 2.12 (m, 2 H) 3.19 - 3.28 (m, 1 H) 3.89 - 4.00 (m, 2 H) 4.33 - 4.44 (m, 1 H) 4.65 (dd, 2 H) 4.96 (dd, 2 H) 7.37 (dd, 1 H) 7.67 (d, 1 H) 7.74 - 7.77 (m, 1 H)。
【0821】
中間体217
6-(オキセタン-3-イル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化248】
tert-ブチル4-[6-(オキセタン-3-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体216)95mg及びトリフルオロ酢酸0.41mLのジクロロメタン(3mL)を室温で4時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、トルエンを加え、減圧下に2回溶媒留去した。標題化合物130mgを得た。
【0822】
LC-MS 方法2): Rt = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 258 [M+H]+。
【0823】
中間体218
tert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート
【化249】
1,3-ベンゾオキサゾール179mg(12mmol)のTHF(8mL)中溶液に、-78℃でn-ブチルリチウム8.8mL(2.5Mヘキサン中溶液、12mmol)を加え、それを30分間攪拌した。次に、マグネシウムブロミド-ジエチルエーテル-錯体3.1g(12mmol、CAS29858-07-9)のTHF(3mL)を加え、それを-78℃で30分間攪拌した。
【0824】
tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート800mg(4mmol)を加え、溶液を昇温させて室温とし、3.5時間攪拌した。混合物を水で注意深く反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を耐水性フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル60:40を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、収率30%(433mg)で得た。
【0825】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 9 H) 1.89 - 1.96 (m, 2 H) 1.99 - 2.09 (m, 2 H) 3.23 - 3.33 (m, 2 H) 3.58 - 3.67 (m, 2 H) 6.01 (s, 1 H) 7.39 (quind, 2 H) 7.71 - 7.77 (m, 2 H)。
【0826】
中間体219
tert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【化250】
2-メトキシ-N-(2-メトキシエチル)-N-(トリフルオロ-λ
4-スルファニル)エタン-1-アミン520μL(50%THF中溶液、1.4mmol)のジクロロメタン(1.5mL)中溶液を冷却して-15℃とした。次に、tert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート150mg(471μmol、中間体218)のジクロロメタン(3mL)中溶液を滴下し、-15℃で3.5時間攪拌した。変換が不完全であったため、別の3当量の2-メトキシ-N-(2-メトキシエチル)-N-(トリフルオロ-λ
4-スルファニル)エタン-1-アミンを-15℃で加え、それを2時間攪拌した。反応混合物を水で反応停止し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とし、ジクロロメタンで3回抽出した。
【0827】
有機層を耐水性フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル60:40を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、収率78%で得た(122mg)。
【0828】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.42 (s, 9 H) 2.14 - 2.25 (m, 1 H) 2.26 - 2.35 (m, 3 H) 3.21 - 3.32 (m, 2 H) 3.74 - 3.83 (m, 2 H) 7.41 - 7.53 (m, 2 H) 7.79 - 7.87 (m, 2 H)。
【0829】
中間体220
2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール、トリフルオロ酢酸との塩
【化251】
tert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート155mg(484μmol、中間体219)のジクロロメタン(2.5mL)中溶液に、TFA 0.93mLを加え、それを室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(225mg)を、次の段階で直接用いた。
【0830】
LC-MS 方法2): Rt = 0.61分; MS (ESIpos): m/z = 220 [M+H]+。
【0831】
中間体221
tert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート
【化252】
水素化ナトリウム28mg(鉱油中60%懸濁品、707μmol、CAS7646-69-7)をtert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート150mg(471μmol)のDMF(3mL)中溶液に加え、5分間攪拌した。次に、ヨードメタン59μL(940μmol)を反応混合物に加え、それを室温で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を耐水性フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル70:30を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、定量的収率で得た(182mg)。
【0832】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 9 H) 2.02 - 2.17 (m, 4 H) 3.07 (s, 3 H) 3.21 - 3.32 (m, 2 H) 3.58 (br dt, 2 H) 7.37 - 7.47 (m, 2 H) 7.75 - 7.83 (m, 2 H)。
【0833】
中間体222
2-(4-メトキシピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール、トリフルオロ酢酸との塩
【化253】
TFA 1mLをtert-ブチル4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート180mg(542μmol、中間体221)のジクロロメタン(2.8mL)中溶液に加え、室温で3時間攪拌した。出発材料が完全に消費された後、混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物を、次の段階で直接用いた。
【0834】
LC-MS (方法1): Rt = 0.61分; MS (ESIpos): m/z = 233 [M+H]+。
【0835】
中間体223
5-ブロモ-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化254】
ポリリン酸を180℃以下で加熱し、攪拌した。後に、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸1g(6.98mmol)及び2-アミノ-4-ブロモフェノール1.3g(6.98mmol)を加え、黒色混合物を180℃で45分間攪拌した。熱混合物を氷に投入し、固体水酸化カリウムで塩基性とした。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物(950mg)を次の段階で粗生成物のまま使用した。
【0836】
中間体224
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化255】
5-ブロモ-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.58g(5.35mmol、中間体223)をジクロロメタン24mL及びジ-イソプロピルエチルアミン4.7mL(27mmol)に溶かし、触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加えた。ジ-tert-ブチルジカーボネート2.3g(11mmol)をジクロロメタン3mLに溶かし、混合物にゆっくり加えた。
【0837】
混合物を室温で16時間攪拌した。水を加え、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、収率37%で得た(848mg)。
【0838】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.39 (s, 12 H) 1.64 (ddd, 2 H) 2.15 - 2.23 (m, 2 H) 3.09 (br s, 2 H) 3.65 (br dt, 2 H) 7.54 (dd, 1 H) 7.70 (d, 1 H) 7.98 (dd, 1 H)。
【0839】
中間体225
tert-ブチル4-[5-(メトキシメチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化256】
3個の別個のMW-バイアルで反応を実施した。tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート300mg(759μmol、中間体224)、カリウムトリフルオリド(メトキシメチル)ボレート(1-)231mg(1.52mmol)、次に炭酸ナトリウム161mg(1.52mmol)及び[Ir(dF(CF
3)ppy
2)
2(dtbbpy)]PF
617mg(15μmol、CAS870987-63-6)を1,4-ジオキサン12mLに溶かし、3個の反応バイアルに分けた。別のバイアル中、塩化ニッケル(II)・エチレングリコール二量体5mg(22.8μmol、CAS29046-78-4)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(6.11mg、22.8μmol;CAS72914-19-3)をN,N-ジメチルアセトアミド3mLに溶かし、次に5分間攪拌した。触媒溶液を注射器で注入し、密閉した反応バイアルに分配し、アルゴンで5分間脱気した。後に、トリス(トリメチルシリル)シラン230μL(760μmol;CAS1873-77-4)を3個のバイアル間での分配によって加えた。MW-バイアルを水浴に入れ、それらを順次2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって照射した。
【0840】
水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を黄色油状物として収率52%で得た(158mg)。
【0841】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.36 - 1.42 (m, 12 H) 1.64 (ddd, 2 H) 2.21 (br dt, 2 H) 3.08 (br s, 2 H) 3.28 (s, 3 H) 3.66 (dt, 2 H) 4.50 (s, 2 H) 7.33 (dd, 1 H) 7.63 - 7.68 (m, 2 H)。
【0842】
LC-MS 方法2): Rt = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 361 [M+H]+。
【0843】
中間体226
5-(メトキシメチル)-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化257】
tert-ブチル4-[5-(メトキシメチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート150mg(416μmol、中間体225)のジクロロメタン(5mL)中溶液をTFA 0.64mLで処理し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を溶媒留去し、トルエンで2回共留去した。粗生成物(135mg)を、次の段階で直接用いた。
【0844】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.43 (s, 3 H) 1.82 - 1.97 (m, 2 H) 2.35 - 2.46 (m, 2 H) 2.91 - 3.11 (m, 2 H) 3.29 (s, 5 H) 4.51 (s, 2 H) 7.29 - 7.40 (m, 1 H) 7.68 (s, 2 H) 8.33 - 8.56 (m, 2 H)。
【0845】
中間体227
6-ブロモ-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化258】
ポリリン酸(CAS8017-16-1)6mLを、180℃まで加熱し、攪拌した。後に、4-メチルピペリジン-4-カルボン酸1g(6.98mmol)及び2-アミノ-5-ブロモフェノール1.3g(6.98mmol)を加え、黒色混合物を180℃で30分間攪拌した。熱混合物を氷に注ぎ、固体水酸化カリウムで塩基性とした。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物を褐色固体として得て、次の段階に直接用いた。
【0846】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.35 (s, 3 H) 1.51 - 1.63 (m, 2 H) 2.17 (br dt, 2 H) 2.53 - 2.61 (m, 2 H) 2.77 - 2.84 (m, 2 H) 7.52 (dd, 1 H) 7.66 - 7.70 (m, 1 H) 8.03 (dd, 1 H)。
【0847】
中間体228
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化259】
6-ブロモ-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール660mg(2.24mmol)のジクロロメタン(9.8mL)中溶液に、ジ-イソプロピルエチルアミン1.9mL(11mmol)及び触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加えた。ジ-tert-ブチルジカーボネート0.98g(4.5mmol)のジクロロメタン(2mL)中溶液を混合物にゆっくり加え、それを室温で16時間攪拌した。水を加え、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、褐色油状物として得た(260mg、収率28%)。
【0848】
LC-MS 方法2): Rt = 1.56分; MS (ESIpos): m/z = 339 [M+H - tertブチル]+。
【0849】
中間体229
tert-ブチル4-[6-(メトキシメチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化260】
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート300mg(0.76mmol、中間体228)及び炭酸ナトリウムに代えて塩基として炭酸リチウム(112mg、1.52mmol)を用いることで、中間体225に従って製造した。生成物を褐色油状物として、収率62%で得た(173mg)。
【0850】
LC-MS 方法2): Rt = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 361 [M+H]+。
【0851】
中間体230
6-(メトキシメチル)-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化261】
tert-ブチル4-[6-(メトキシメチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート170mg(472μmol、中間体229)のジクロロメタン(5mL)中溶液をTFA 730μL(9.4mmol)で処理し、室温で4時間攪拌した。出発材料が消費された後、反応混合物を溶媒留去し、生成物をTFA塩として得た(180mg)。
【0852】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.43 (s, 3 H) 1.89 (s, 2 H) 2.34 - 2.45 (m, 2 H) 2.92 - 3.08 (m, 2 H) 3.29 (s, 5 H) 4.52 (s, 2 H) 7.30 - 7.38 (m, 1 H) 7.61 - 7.67 (m, 1 H) 7.69 (s, 1 H)。
【0853】
中間体231
tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-(5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化262】
乾燥フラスコに、THF 1.8mL中のtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート852mg(4.3mmol)を入れ、窒素を流した。ジヨージドマグネシウム-ビス(5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)亜鉛(2/1)10.2mL(0.42M、4.3mmol、A. Metzger et al. Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 4665-4668に従って製造)を滴下し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。別の当量のtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレートを加え、攪拌を室温で終夜続けた。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を耐水フィルターで濾過し、溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン100%→酢酸エチル100%)及びRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率7%で得た(109mg)。
【0854】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 9 H) 1.86 - 1.96 (m, 2 H) 1.97 - 2.06 (m, 2 H) 3.23 - 3.32 (m, 2 H) 3.61 (dt, 2 H) 3.80 (s, 3 H) 5.98 (s, 1 H) 6.98 (dd, 1 H) 7.30 (d, 1 H) 7.62 (d, 1 H)。
【0855】
中間体232
tert-ブチル4-フルオロ-4-(5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化263】
2-メトキシ-N-(2-メトキシエチル)-N-(トリフルオロ-λ
4-スルファニル)エタン-1-アミン0.33mL(2.7M、0.9μmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液を冷却して-15℃とした。tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-(5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート105mg(301μmol、中間体231)のジクロロメタン(6mL)中溶液を滴下し、それを-15℃で2時間攪拌した。混合物を少量の水で反応停止し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とし、水層をジクロロメタンで3回抽出した。
【0856】
有機層を耐水フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル60:40を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、収率84%で得た(91mg)。
【0857】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.42 (s, 9 H) 2.13 - 2.31 (m, 4 H) 3.23 - 3.32 (m, 2 H) 3.77 (br dt, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 7.06 (dd, 1 H) 7.39 (d, 1 H) 7.70 (d, 1 H)。
【0858】
中間体233
2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール、トリフルオロ酢酸との塩
【化264】
tert-ブチル4-フルオロ-4-(5-メトキシ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート90mg(257μmol)のジクロロメタン(1.3mL)中溶液にTFAを加え、室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、生成物をTFA塩として得た(131mg)。
【0859】
LC-MS (方法1): Rt = 0.64分; MS (ESIpos): m/z = 251 [M+H]+。
【0860】
中間体234
5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化265】
ポリリン酸(7.1mL;CAS8017-16-1)を180℃まで加熱し、続いてピペリジン-4-カルボン酸(1.06g、8.21mmol)及び2-アミノ-4-ブロモフェノール(1.54g、8.21mmol)を加え、混合物を180℃で30分間攪拌した。熱混合物を氷に投入し、固体水酸化カリウムで塩基性とした。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去して、標題化合物を褐色固体として得た(2.08g、純度95%、収率86%)。
【0861】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.60 - 1.71 (m, 2 H) 1.94 - 2.01 (m, 3 H) 2.59 (td, 2 H) 2.95 - 3.02 (m, 2 H) 3.08 (s, 1 H) 7.52 (dd, 1 H) 7.67 (d, 1 H) 7.94 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.02分; MS (ESIpos): m/z = 281.1 [M+H]+。
【0862】
中間体235
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化266】
5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール(1.30g、4.62mmol、中間体234)をジクロロメタン(15mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.0mL、23mmol;CAS7087-68-5)に溶かし、少量の4-ジメチルアミノピリジンを加え、続いてジクロロメタン(5mL)中のジ-tert-ブチルカーボネート(2.1mL、9.2mmol;CAS24424-99-5)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌し、その後水を加え、次にジクロロメタンで抽出し、層を分離し、有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25gシリカ、ジクロロメタン:メタノール0%から3%)によって精製して、標題化合物を得た(1,3g、純度95%、収率70%)。
【0863】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.41 (s, 9 H) 1.61 - 1.71 (m, 2 H) 2.07 (br dd, 2 H) 2.88 - 3.09 (m, 2 H) 3.25 (s, 1 H) 3.92 (br s, 2 H) 7.53 (dd, 1 H) 7.69 (d, 1 H) 7.96 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.45分; MS (381.3): m/z = [M+H]+。
【0864】
中間体236
tert-ブチル4-(5-シクロプロピル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化267】
tert-ブチル4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(100mg、262μmol、中間体235)及びジ-μ-ヨードビス(トリ-t-ブチルホスフィノ)ジパラジウム(I)(22.9mg、26.2μmol;CAS166445-62-1)を容器中で密閉し、Arを流した。アルゴンを事前に流したトルエン(500μL)を加えた。シクロプロピル亜鉛ブロミド(0.5M THF中溶液、2.6mL、1.3mmol;CAS126403-68-7)をアルゴン下に滴下した。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をジクロロメタン/メタノール(9:1)で希釈し、濾過し、次に塩基性HPLCで精製して、標題化合物を得た(42.8mg、純度98%、収率39%)。
【0865】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.66 - 0.72 (m, 2 H) 0.92 - 0.98 (m, 2 H) 1.41 (s, 9 H) 1.56 - 1.70 (m, 2 H) 1.99 - 2.09 (m, 3 H) 2.52 - 2.54 (m, 1 H) 2.86 - 3.07 (m, 2 H) 3.09 - 3.31 m, 1 H) 3.93 (br d, J=13.18 Hz, 2 H) 7.10 (dd, J=8.36, 1.77 Hz, 1 H) 7.37 (d, 1 H) 7.52 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 342.98 [M+H]+。
【0866】
中間体237
5-シクロプロピル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化268】
HCl/ジオキサン0.4mL(1.6mmol)をtert-ブチル4-(5-シクロプロピル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート42mg(123μmol、中間体239)精製を加え、それを室温で2.5時間攪拌した。
【0867】
反応混合物を溶媒留去し、生成物を塩酸塩として得た(41mg)。
【0868】
LC-MS 方法2): Rt = 1.11分; MS (ESIpos): m/z = 243 [M+H]+。
【0869】
中間体238
6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化269】
ポリリン酸(6.8mL;CAS-RN:[8017-16-1])を180℃まで加熱し、続いてピペリジン-4-カルボン酸(1.02g、7.9mmol)及び2-アミノ-5-ブロモフェノール(1.48g、7.90mmol)を加え、混合物を180℃で30分攪拌した。熱混合物を氷に注ぎ、固体水酸化カリウムで塩基性とした。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去し、標題化合物を褐色固体として得た(1.88g、純度85%、収率85%)。
【0870】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.57 - 1.72 (m, 2 H) 1.93 - 2.03 (m, 2 H) 2.55 - 2.65 (m, 2 H) 2.93 - 3.04 (m, 2 H) 3.07 (s, 1 H) 7.51 (dd, 1 H) 7.64 - 7.68 (m, 1 H) 8.02 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.03分; MS (281.1): m/z = [M+H]+。
【0871】
中間体239
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化270】
6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール(1.78g、6.3mmol、中間体238)をジクロロメタン(2.7mL)に溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(310μL、1.8mmol;CAS-RN:[7087-68-5])及び少量の4-ジメチルアミノピリジンを加え、続いてジ-tert-ブチルカーボネート(0.16g、710μmol;CAS-RN:[24424-99-5])を加えた。混合物を室温で16時間攪拌し、その後、水を加え、次にジクロロメタンで抽出し、層を分離し、有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NHシリカ55g、ヘキサン:酢酸エチル)による精製によって、標題化合物を得た(1.41g、純度95%、収率56%)。
【0872】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 - 1.42 (m, 9 H) 1.60 - 1.73 (m, 2 H) 2.04 - 2.12 (m, 2 H) 2.90 - 3.08 (m, 2 H) 3.24 (s, 1 H) 3.89 - 3.99 (m, 2 H) 7.52 (dd, 1 H) 7.65 - 7.69 (m, 1 H) 8.03 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.43分; MS (381.1): m/z = [M+H]+。
【0873】
中間体240
tert-ブチル4-(6-シクロプロピル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化271】
tert-ブチル4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(75.0mg、197μmol、中間体239)及びジ-μ-ヨードビス(トリ-t-ブチルホスフィノ)ジパラジウム(I)(17.1mg、19.7μmol;CAS166445-62-1)を容器中で密閉し、Arを流した。アルゴンを事前に流したトルエン(500μL)を加えた。シクロプロピル亜鉛ブロミド(2.0mL、0.50M、980μmol;CAS126403-68-7)をアルゴン下に滴下し、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をジクロロメタン/メタノール(9:1)で希釈し、濾過し、次に塩基性HPLCによって精製して、標題化合物を得た(5.50mg;純度99%、収率8%)。
【0874】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.68 - 0.76 (m, 2 H) 0.93 - 1.02 (m, 2 H) 1.41 (s, 9 H) 1.58 - 1.71 (m, 2 H) 2.01 - 2.09 (m, 3 H) 2.88 - 3.08 (m, 2 H) 3.15 - 3.24 (m, 1 H) 3.93 (br d, 2 H) 7.10 (dd, 1 H) 7.35 (d, 1 H) 7.53 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.41分; MS (343.0): m/z = [M+H]+。
【0875】
中間体241
6-シクロプロピル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール、塩酸との塩
【化272】
HCl/ジオキサン0.24mL(4M、1mmol)を、tert-ブチル4-(5-シクロプロピル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート9mg(26μmol、中間体240)に加え、それを室温で2.5時間攪拌した。
【0876】
反応混合物を溶媒留去し、生成物を塩酸塩として得た(9mg)。
【0877】
LC-MS 方法2): Rt = 1.12分; MS (ESIpos): m/z = 243 [M+H]+。
【0878】
中間体242
4-[4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化273】
4-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(426μmol、中間体136)及びトリフルオロ酢酸の2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール(426μmol)との塩148mgの2-プロパノール(5mL)中溶液に、トリエチルアミン0.24mL(1.7mmol)を加え、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、生成物をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率18%(36mg)で得た。
【0879】
LC-MS (方法1): Rt = 1.15分; MS (ESIpos): m/z = 433 [M+H]+。
【0880】
中間体243
tert-ブチル4-{2-[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ヒドラジンカルボニル}ピペリジン-1-カルボキシレート
【化274】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸1.5g(6.54mmol)のDMF(25mL)中溶液に、ジ-イソプロピルエチルアミン3.4mL(20mmol)、HATU 3.73g(9.8mmol、CAS148893-10-1)及び3-(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド1.47g(7.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を溶媒留去し、粗生成物2.9g(純度75%)を得た。
【0881】
LC-MS 方法2): Rt = 0.84分; MS (ESIpos): m/z = 415 [M+H]+。
【0882】
中間体244
4-{5-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}ピペリジン
【化275】
tert-ブチル4-{2-[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ヒドラジンカルボニル}ピペリジン-1-カルボキシレート2.9g(粗取得物、75 5純度中間体243)のアセトニトリル(70mL)中溶液に、ホスホリルクロライド6.5mL(70mmol、10025-87-3)を加えた。反応混合物を100℃で7時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物310mgを得た。
【0883】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.64 - 1.78 (m, 2 H) 1.95 - 2.07 (m, 2 H) 2.59 - 2.74 (m, 2 H) 2.98 - 3.08 (m, 2 H) 3.11 - 3.23 (m, 1 H) 7.80 - 7.90 (m, 1 H) 7.97 - 8.03 (m, 1 H) 8.20 - 8.25 (m, 1 H) 8.27 - 8.33 (m, 1 H)。
【0884】
中間体245
tert-ブチル4-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化276】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸2.0g、N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドアミド792mg、トリエチルアミン2.4mL及びT3P 2.6mLの酢酸エチル(40mL)中混合物を80℃で7時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、ブライン及び水で抽出し、脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物1gを得た。
【0885】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.36 - 1.47 (m, 9 H) 1.57 - 1.79 (m, 2 H) 2.02 - 2.20 (m, 2 H) 2.87 - 3.09 (m, 2 H) 3.28 - 3.41 (m, 5 H) 3.81 - 4.07 (m, 2 H) 7.40 - 7.72 (m, 3 H) 7.95 - 8.07 (m, 2 H)。
【0886】
中間体246
4-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピペリジン
【化277】
tert-ブチル4-(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート1g(3mmol、中間体245)のジクロロメタン(20mL)中溶液をTFA 2.3mLで処理し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を溶媒留去し、トルエンとともに2回共留去した。粗標題化合物1.1gを得て、次の段階で直接用いた。
【0887】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.91 - 2.08 (m, 2 H) 2.23 - 2.33 (m, 2 H) 2.98 - 3.19 (m, 2 H) 3.32 - 3.44 (m, 2 H) 3.46 - 3.66 (m, 1 H) 7.41 - 7.71 (m, 3 H) 7.89 - 8.11 (m, 2 H)。
【0888】
中間体247
tert-ブチル4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化278】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸1.66g、N-ヒドロキシ-2-メチルベンゼン-1-カルボキシイミドアミド723mg、トリエチルアミン2.0mL及びT3P 4.3mLの酢酸エチル(33mL)中混合物を80℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、ブライン及び水で抽出し、脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物680mgを得た。
【0889】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18 - 1.59 (m, 9 H) 1.62 - 1.93 (m, 2 H) 2.06 - 2.24 (m, 3 H) 2.93 - 3.22 (m, 3 H) 3.24 - 3.47 (m, 8 H) 3.81 - 4.23 (m, 2 H) 7.23 - 7.71 (m, 3 H) 7.76 - 8.14 (m, 1 H)。
【0890】
中間体248
4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン
【化279】
tert-ブチル4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート650mg(1.89mmol、中間体247)のジクロロメタン(12mL)中溶液をTFA 1.5mLで処理し、室温で14時間攪拌した。反応混合物を溶媒留去し、トルエンと2回共留去した。粗標題化合物560mgを得て、次の段階で直接用いた。
【0891】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.05 (m, 2 H) 2.19 - 2.32 (m, 2 H) 2.52 - 2.59 (m, 3 H) 3.00 - 3.19 (m, 2 H) 3.30 - 3.45 (m, 4 H) 7.31 - 7.54 (m, 3 H) 7.87 - 7.96 (m, 1 H) 8.38 - 8.58 (m, 1 H) 8.63 - 8.80 (m, 1 H)。
【0892】
中間体249
tert-ブチル4-(2-ベンゾイルヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化280】
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸3g(13.1mmol)のDMF(50mL)中溶液に、ジ-イソプロピルエチルアミン6.8mL(39mmol)、HATU 7.46g(19.6mmol、CAS148893-10-1)及びベンゾヒドラジド1.96g(14.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、ブライン及び水で抽出した。有機層を溶媒留去し、粗生成物6gを得た。
【0893】
LC-MS 方法2): Rt = 0.80分; MS (ESIpos): m/z = 347 [M+H]+。
【0894】
中間体250
4-(5-フェニル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)ピペリジン
【化281】
粗tert-ブチル4-(2-ベンゾイルヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート5g(中間体249)のアセトニトリル(140mL)中溶液に、ホスホリルクロライド10.3mL(70mmol、10025-87-3)を加えた。反応混合物を100℃で7時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、pH>7となるまで固体炭酸ナトリウムで処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブライン及び水で洗浄した。有機層を脱水し、溶媒を減圧下に除去した。標題化合物1.65gを得た。
【0895】
LC-MS 方法2): Rt = 0.80分; MS (ESIpos): m/z = 229 [M+H]+。
【0896】
中間体251
6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-{4-[5-(2-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化282】
6-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル300mg(中間体264)、4-[5-(2-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン446mg(中間体166)及びトリエチルアミン0.26mL(1.8mmol)の2-プロパノール(16mL)中溶液を90℃で5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物350mgを得た。
【0897】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.15 (m, 2 H) 2.27 - 2.39 (m, 2 H) 2.61 - 2.65 (m, 3 H) 3.43 - 3.54 (m, 1 H) 3.55 - 3.67 (m, 5 H) 3.72 - 3.86 (m, 2 H) 3.99 - 4.10 (m, 3 H) 6.99 - 7.06 (m, 1 H) 7.37 - 7.57 (m, 4 H) 7.86 - 8.00 (m, 2 H)。
【0898】
中間体252
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化283】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(457μmol)の懸濁液に、N-[(1E)-エチリデン]ヒドロキシルアミン0.14mL(2.3mmol、CAS107-29-9)及び酢酸パラジウム(II)26mg(114μmol)を加えた。混合物を80℃で4時間加熱した。混合物をセライトで濾過し、ジクロロメタン/エタノール1:1で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、粗生成物をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率61%(69mg)で得た。
【0899】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 3.62 - 3.67 (m, 3H), 7.43 (ddd, 1H), 7.62 - 7.71 (m, 2H), 7.77 (ddd, 1H), 7.87 (br s, 1H), 8.02 (dd, 1H)
LC-MS 方法2): Rt = 0.65分; MS (ESIpos): m/z = 237 [M+H]+。
【0900】
中間体253
tert-ブチル4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート
【化284】
1-ベンゾチオフェン500mg(3.73mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液に-78℃で、n-ブチルリチウム溶液5.4mL(1.6Mヘキサン中溶液、8.6mmol)を加えた。溶液を0℃まで1時間昇温させ、冷却して-78℃とした。tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート817mg(4.10mmol、CAS79099-07-3)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液を滴下し、混合物を昇温させて20℃とした。20℃で終夜攪拌後、混合物をブラインで希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留去した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン/40%酢酸エチル勾配溶離液)を用いて精製し、合わせた分画を減圧下に濃縮した。
【0901】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.38 (s, 9H), 1.81 - 1.91 (m, 4H), 3.55 - 3.65 (m, 2H), 3.76 - 3.89 (m, 2H), 7.25 - 7.37 (m, 3H), 7.75 (dd, 1H), 7.90 (dd, 1H)。
【0902】
中間体254
4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)ピペリジン-4-オール
【化285】
tert-ブチル4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート690mg(2.07mmol、中間体264)のメタノール(2.2mL)中溶液に、4N HClのジオキサン中溶液2.6mL(10mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。次に、混合物を氷/水浴で冷却して0℃とし、4N水酸化ナトリウム水溶液(3.7mL)を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、中間体254(6%、30mg)及び中間体255(74mg、収率14%)の混合物を得た。
【0903】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.69 - 1.80 (m, 2H), 1.81 - 1.92 (m, 2H), 2.68 - 2.78 (m, 2H), 2.89 (td, 2H), 5.46 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.24 - 7.37 (m, 2H), 7.75 (dd, 1H), 7.88 (dd, 1H)。
LC-MS 方法2): Rt = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 234 [M+H]+。
【0904】
中間体255
4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メトキシピペリジン
【化286】
生成物を、中間体254の合成における副生成物として得た。
【0905】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.84 - 2.05 (m, 4H), 2.68 - 2.87 (m, 4H), 2.99 (s, 3H), 7.30 - 7.38 (m, 3H), 7.78 - 7.82 (m, 1H), 7.90 - 7.94 (m, 1H)。
【0906】
中間体256
メチル3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキシレート
【化287】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1g(実施例396)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体171mg(CAS95464-05-4)のメタノール(33mL)、トリエチルアミン(0.58mL)及びTHF(3.4mL)中溶液を、一酸化炭素雰囲気下に80℃で22時間攪拌した。反応混合物を減圧下に溶媒留去し、残留物を酢酸エチルに再懸濁させた。有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製した。標題化合物40mgを得た。
【0907】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.84 - 1.99 (m, 2 H) 2.19 - 2.30 (m, 2 H) 3.53 - 3.68 (m, 5 H) 3.75 - 3.86 (m, 2 H) 3.87 - 3.95 (m, 3 H) 4.76 - 4.94 (m, 1 H) 7.17 (d, 2 H) 7.31 (s, 2 H) 7.68 (d, 1 H) 8.13 - 8.27 (m, 1 H) 8.44 (s, 1 H)。
【0908】
中間体257
3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボン酸
【化288】
メチル3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキシレート35mg(中間体256)及び水酸化リチウム9.2mgのTHF(1mL)及び水(0.1mL)中溶液を室温で82時間攪拌した。反応液を水に投入し、酢酸エチルで抽出し、有機層を分離した。水層を塩酸(1N)で処理してpH<2とし、酢酸エチルで抽出した(2回)。この有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。標題化合物20mgを得た。
【0909】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.18 (m, 2 H) 2.32 - 2.38 (m, 2 H) 2.34 - 2.38 (m, 1 H) 2.39 - 2.46 (m, 3 H) 3.46 - 3.54 (m, 1 H) 3.58 - 3.72 (m, 5 H) 3.83 - 3.93 (m, 2 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.51 - 7.56 (m, 1 H) 7.57 - 7.62 (m, 1 H) 7.63 - 7.69 (m, 1 H) 7.70 - 7.72 (m, 1 H) 8.16 - 8.23 (m, 1 H) 8.44 - 8.49 (m, 1 H)。
【0910】
中間体258
2-アミノ-4-ブロモ-5-メチル安息香酸
【化289】
4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロ安息香酸1g(3.85mmol)及び塩化スズ(II)・2水和物2.6g(11-5mmol、CAS10025-69-1)を水7.6mLに懸濁させ、塩酸(35%)7.6mLを加え、それを90℃で1時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、沈殿を濾去し、水で洗浄した。生成物を、収率54%(574mg)で得た。
【0911】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.18 (s, 3 H) 7.03 (s, 1 H) 7.60 (s, 1 H)。
【0912】
中間体259
7-ブロモ-6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化290】
1,1′-カルボニルジイミダゾール(343mg、2.12mmol)を2-アミノ-4-ブロモ-5-メチル安息香酸-塩化水素(1/1)(470mg、1.76mmol、中間体258)のTHF(2.9mL)中懸濁液に加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を水で反応停止し、沈殿を濾去し、乾燥させた。生成物を、定量的収率で得た(457mg)。
【0913】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.37 (s, 3 H) 7.34 (s, 1 H) 7.88 (s, 1 H) 11.74 (br s, 1 H)。
【0914】
中間体260
7-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化291】
ヨウ化メチル(1.15mL、18.5mmol;CAS74-88-4)を7-ブロモ-6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン1.6g(6.2mmol)及びジ-イソプロピルエチルアミン2.2mL(12.3mmol)のDMF(42mL)中溶液に加え、室温で2時間攪拌した。氷で反応停止し、氷が融解するまで攪拌した。沈殿を濾去し、水で洗浄し、脱水した(1.4g、83%)。
【0915】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.40 (s, 3 H) 3.44 (s, 3 H) 7.72 (s, 1 H) 7.96 (d, 1 H)。
【0916】
中間体261
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化292】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン(250mg、926μmol、中間体260)をTHF 1.9mLに溶かし、トリエチルアミン1mL(7.4mmol)及びシアノ酢酸エチル0.39mL(3.7mmol)を加え、混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を溶媒留去した。残留物に水を加え、溶液を2N塩酸でpH=1の酸性とした。沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥させた(232mg、収率86%)。
【0917】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.40 (s, 3 H) 3.47 (s, 3 H) 7.68 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H)。
【0918】
中間体262
7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化293】
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(1.2g、4.2mmol、中間体261)を、ホスホリルクロライド7.8mL(84mmol)中で90℃で2時間攪拌した。混合物を氷水に注意深く注ぎ、氷が融解するまで攪拌した。溶液を氷水に加え、炭酸ナトリウムで塩基性とした(強いガス発生!)。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、収率87%で得た(1.3g)。
【0919】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.48 (s, 3 H) 3.64 (s, 3 H) 7.98 (s, 1 H) 8.01 (d, 1 H)。
【0920】
中間体263
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化294】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(130μL、720μmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール63mg(289μmol)を、7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(241μmol、中間体273)の2-プロパノール(2.1mL)中懸濁液に加え、90℃で終夜攪拌した。沈殿を濾去し、エタノールで洗浄し、乾燥させた(78mg、64%)。
【0921】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.16 - 2.32 (m, 2 H) 2.38 - 2.47 (m, 3 H) 2.48 (d, 6 H) 3.29 (tt, 1 H) 3.58 - 3.69 (m, 6 H) 3.82 - 3.91 (m, 2 H) 7.15 (dd, 1 H) 7.40 (d, 1 H) 7.49 - 7.51 (m, 1 H) 7.57 (s, 1 H) 7.65 (s, 1 H)。
【0922】
中間体264
6-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化295】
NBS(11.2g、62.8mmol)を4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル6.25g(25.1mmol、中間体135)のDMF(55mL)中溶液に加え、60℃で2時間攪拌した。
【0923】
反応混合物を氷水に投入し、沈殿を濾去し、乾燥させた(7.5g、収率88%)。
【0924】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.69 (s, 3 H) 4.10 (s, 3 H) 7.12 (s, 1 H) 8.15 (s, 1 H)。
【0925】
中間体265
tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化296】
塩化セリウム(III)(1.36g、5.52mmol;CAS7790-86-5)を、THF 1mL中のtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(1.00g、5.02mmol)に加え、室温で窒素下に1時間攪拌した。別のフラスコ中、n-ブチルリチウム(9.4mL、1.6Mヘキサン中溶液15mmol)を、5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール(1.34g、10.0mmol)のTHF(10mL)中溶液に-78℃で加え、30分間攪拌した。次に、THF 30mL中の臭化マグネシウム-ジエチルエーテル-錯体(3.89g、15.1mmol;CAS29858-07-9)を加え、それを-78℃で30分間攪拌した。次に、ケトン-塩化セリウム(III)溶液を冷却して-78℃とし、ベンゾオキサゾール溶液に加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、それを室温で3時間攪拌した。混合物を、水で注意深く反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を耐水フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を、収率9%で得た。
【0926】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (s, 10 H) 1.87 - 1.95 (m, 2 H) 2.00 - 2.06 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.57 - 3.66 (m, 2 H) 5.98 (s, 1 H) 7.19 - 7.23 (m, 1 H) 7.52 - 7.55 (m, 1 H) 7.59 (d, 1 H)。
【0927】
中間体266
tert-ブチル4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化297】
Deoxofluor(530μL、2.7M THF中溶液、1.4mmol)をジクロロメタン3mLに加え、冷却して-15℃とした。次に、tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(160mg、481μmol、中間体265)のジクロロメタン(6mL)中溶液を滴下し、-15℃で3時間及び室温で終夜攪拌した。反応混合物を少量の水で反応停止し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とし、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を耐水性フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン100→ヘキサン:酢酸エチル60:40)によって精製して、545収率で得た(91mg)。
【0928】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.42 (s, 9H), 2.13 - 2.31 (m, 4H), 2.44 (s, 3H), 3.30 (br d, 2H), 3.72 - 3.82 (m, 2H), 7.30 (dd, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.67 (d, 1H)。
【0929】
中間体267
2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール、トリフルオロ酢酸との塩
【化298】
TFAを、tert-ブチル4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(190mg、568μmol、中間体266)のジクロロメタン(3mL)中溶液に加え、室温で1.5時間攪拌した。出発材料が完全に消費された後、混合物を減圧下に濃縮し、生成物を、粗生成物のまま次の段階で用いた。
【0930】
LC-MS 方法2): Rt = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 235 [M+H]+。
【0931】
中間体268
4-クロロ-1,6-ジメチル-7-ニトロ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化299】
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル500mg(中間体92)の濃硫酸(10mL)中溶液を冷却して0℃とし、硝酸(65%)9.14mLで処理した。反応液を0℃で2時間攪拌し、重炭酸ナトリウム溶液に投入した。溶液を酢酸エチルで抽出し(2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製した。標題化合物240mgを得た。
【0932】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.29 - 3.32 (m, 3 H) 8.20 - 8.24 (m, 1 H) 8.26 - 8.30 (m, 1 H)。
【0933】
中間体269
(rac)-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシ)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化300】
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.1mL、5.6mmol)を、4-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル870mg(3.71mmol、中間体136)、(3RS)-テトラヒドロフラン-3-オール及び1.46gトリフェニルホスフィン0.59mL(5.56mmol)のジクロロメタン(21mL)中溶液に0℃で加えた。混合物を40℃で7時間攪拌した。変換が不完全であったことから、さらなる組み合わせの試薬を加え、攪拌を終夜続けた。反応混合物を溶媒留去し、粗生成物を、(ヘキサン:酢酸エチル50:50→酢酸エチル100→酢酸エチル:エタノール80:20)を用いるカラムクロマトグラフィー及びRP-HPLCによって精製した。
【0934】
生成物分画を合わせた。
【0935】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.07 (m, 1 H) 2.29 - 2.40 (m, 1 H) 3.64 (s, 3 H) 3.79 (br td, 1 H) 3.84 - 3.91 (m, 2 H) 3.92 - 3.98 (m, 1 H) 5.38 (br dd, 1 H) 7.05 (d, 1 H) 7.13 (dd, 1 H) 8.00 (d, 1 H)。
【0936】
中間体270
(rac)-6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化301】
N-ブロモコハク酸イミドを、(rac)-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシ)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(263μmol、中間体269)のDMF(0.62mL)中溶液に加え、60℃で終夜攪拌した。反応混合物を氷水に投入し、沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥させた。生成物を、収率75%(101mg)で得た。
【0937】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.01 - 2.12 (m, 1H), 2.33 - 2.42 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.77 - 3.94 (m, 3H), 3.96 - 4.02 (m, 1H), 5.55 (dd, 1H), 7.09 - 7.13 (m, 1H), 8.18 - 8.21 (m, 1H)。
【0938】
中間体271
(rac)-6-ブロモ-4-[4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化302】
2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(287μmol、中間体267)及び(rac)-6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル147mg(287μmol、中間体270)の2-プロパノール(2.3mL)中懸濁液に、ジ-イソプロピルエチルアミン0.2mL(1.1mmol)を加え、それを90℃で3時間攪拌した。反応混合物を溶媒留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン→ジクロロメタン:エタノール90:10)及びRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率33%(55mg)で得た。
【0939】
LC-MS (方法1): Rt = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 581 [M+H]+。
【0940】
中間体272
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化303】
フラスコに6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル500mg(1.01mmol、実施例422)及び炭酸セシウム991mg(3.04mmol)を入れ、雰囲気をアルゴンで置き換えた。脱水DMF 15mL及び3-ブロモオキソラン190μL(2.0mmol)を加え、反応混合物をアルゴン下に加熱して100℃とした。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性フィルターで濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、この混合物を室温で終夜攪拌し、濾過し、水で洗浄した。固体を乾燥させ、生成物を、収率92%(558mg)で得た。
【0941】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.16 (m, 3 H) 2.27 - 2.37 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.47 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 5 H) 3.75 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 2 H) 3.95 - 4.01 (m, 1 H) 5.46 (br dd, 1 H) 6.99 (s, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.96 (s, 1 H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.39分; MS (ESIpos): m/z = 563 [M+H]+。
【0942】
中間体273
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸
【化304】
エチル4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート100mg(376μmol、CAS75483-04-4)のTHF(1.1mL)中溶液に、水1mL及び水酸化リチウム90mg(3.76mmol)を加えた。反応混合物を100℃で1時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、ジクロロメタンで3回抽出した。水層を2N塩酸水溶液で酸性とし、濾過した。固体を水で洗浄し、乾燥させた。生成物を、収率56%(66mg)で得た。
【0943】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 3.67 (s, 3H), 7.46 (ddd, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.78 - 7.84 (m, 1H), 8.03 (dd, 1H), 13.78 (br s, 1H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 238 [M+H]+。
【0944】
中間体274
4-クロロ-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化305】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸384mg(1.62mmol、中間体273)のDMF(6mL)中溶液に、0℃で窒素雰囲気下に、HATU 800mg(2.10mmol)、ジ-イソプロピルエチルアミン340μL(1.9mmol)及びメチルアミン890μL(2.0M、1.8mmol、CAS74-89-5)を加えた。反応混合物を0℃で30分攪拌し、昇温させて室温とし、RP-HPLCによって精製した。生成物を、収率35%(151mg)で得た。
【0945】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.75 (d, 3H), 3.66 (s, 3H), 7.44 (ddd, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.74 - 7.82 (m, 1H), 8.02 (dd, 1H), 8.37 (br d, 1H)。
【0946】
中間体275
6-シアノ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化306】
フラスコに6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド120mg(228μmol、実施例512)、[Pd(シンナミル)Cl]
211.8mg(22.8μmol、CAS12131-44-1)、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン12.7mg(22.8μmol;CAS12150-46-8)及びシアン化亜鉛40.2mg(343μmol;CAS557-21-1)を入れ、内容物にアルゴンを流した。次に、N,N-ジメチルアセトアミド1mL(予めArを流したもの)及びジ-イソプロピルエチルアミン80μL(460μmol)を加えた。混合物を80℃で終夜攪拌した。
【0947】
反応混合物を冷却して室温とし、ジクロロメタンで希釈した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、層を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。
【0948】
合わせた有機層を耐水フィルターによって濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、収率92%(104mg)で得た。
【0949】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H) 1.95 - 2.05 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.44 - 2.48 (m, 2 H) 3.01 - 3.12 (m, 2 H) 3.20 - 3.30 (m, 2 H) 3.47 (s, 3 H) 6.89 (s, 1 H) 7.16 - 7.21 (m, 1 H) 7.41 (br s, 1 H) 7.51 - 7.61 (m, 3 H) 8.05 (s, 1 H)。
【0950】
中間体276
tert-ブチル4-メチル-4-{[(4,5,6,7-テトラクロロ-1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン-1-カルボキシレート
【化307】
1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メチルピペリジン-4-カルボン酸500mg、4,5,6,7-テトラクロロ-2-ヒドロキシ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン680mg及び4-ジメチルアミノピリジン25mgのジクロロメタン(15mL)中の高攪拌懸濁液に、室温でN,N′-ジイソ(disio)プロピルカルボジイミド(carbodiimde)0.35mLを滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。懸濁液を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-20%)によって精製した。標題化合物1.06gを得た。
【0951】
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ [ppm]= 1.36 - 1.61 (m, 14H), 2.24 (br d, 2H), 3.09 (br s, 2H), 3.95 (br s, 2H)。
【0952】
中間体277
tert-ブチル4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
【化308】
2-ヨード-1-ベンゾチオフェン(CAS36748-89-7)1gの溶媒[6mL、THF]中溶液に、-20℃でイソプロピルマグネシウムクロライド-塩化リチウム(lithgium)錯体溶液(1.3M THF中溶液)2.96mLを滴下した。反応混合物を-20℃で30分間及び0℃で1時間攪拌した。フラスコをヒートガンで真空乾燥した。冷却してから、フラスコに窒素ガスを充填し戻し、二臭化亜鉛433mgを加えた。そのフラスコを減圧下に置き、再度ヒートガンで加熱した。冷却して室温とした後、フラスコに窒素ガスを充填し戻し、THF 1.5mLを加えた。混合物をほぼ全ての二臭化亜鉛が溶けるまで(ミルク状溶液)高攪拌した。二臭化亜鉛溶液を-20℃でグリニャル混合物に加えた。混合物を-20℃で10分間及び0℃で20分間攪拌して、ビス(1-ベンゾチオフェン-2-イル)亜鉛溶液(約0.21M)を得た。
【0953】
フラスコに二臭化亜鉛を入れ、減圧下にヒートガンで加熱した。冷却して室温とした後、フラスコに窒素ガスを流した。次に、tert-ブチル4-メチル-4-{[(4,5,6,7-テトラクロロ-1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体276)440mg及びビス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナト)ニッケル(II)178mg及びTHF 4mLを加えた。次に、ビス(1-ベンゾチオフェン-2-イル)亜鉛溶液10mLを0℃で加えた。混合物を0℃でさらに2分間攪拌し、昇温させて室温とした。混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-20%)によって精製した。粗標題化合物117mgを得た。
【0954】
LC-MS 方法2): Rt = 1.61分; MS (ESIpos): m/z = 332 [M+H]+。
【0955】
中間体278
4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メチルピペリジン
【化309】
粗tert-ブチル4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキシレート(中間体277)117mgのメタノール(0.37mL)中溶液に、(4Nジオキサン中溶液)0.44mLを加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌し、減圧下に濃縮した。粗標題化合物97mgを得た。
【0956】
LC-MS 方法2): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 232 [M+H]+。
【0957】
中間体279
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化310】
tert-ブチル4-(1H-ピラゾール-3-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体198)70mg、(2-メチルフェニル)ボロン酸76mg、酢酸銅(II)(CAS142-71-2)76mg、及び活性化モレキュラーシーブス150mgをフラスコに入れ、ピリジン45μLのジクロロメタン(3.4mL)中溶液を加え、混合物を2日間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、それをメタノール及び少量のジクロロメタンで洗浄した。濾液を溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-50%)によって精製した。標題化合物83mgを得た。
【0958】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.37 - 1.44 (m, 10 H) 1.44 - 1.57 (m, 2 H) 1.91 (br dd, 2 H) 2.21 (s, 3 H) 2.78 - 2.99 (m, 3 H) 3.33 (s, 4 H) 3.97 (br d, 2 H) 6.35 (d, 1 H) 7.29 - 7.38 (m, 4 H) 7.90 (d, 1 H)。
【0959】
中間体280
4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化311】
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体279)80mgのジクロロメタン(1.2mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸0.45mLを加えた。反応混合物を室温で出発材料が完全に消費されるまで攪拌した。粗生成物(160mg)を、次の段階で直接用いた。
【0960】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.75 - 1.88 (m, 2 H) 2.08 - 2.16 (m, 2 H) 2.21 (s, 3 H) 2.96 - 3.09 (m, 3 H) 3.33 (br d, 2 H) 6.36 (d, 4 H) 7.30 - 7.39 (m, 7 H) 7.95 (d, 1 H)。
【0961】
中間体281
6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化312】
6-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体264)1.51g、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール(CAS199292-77-8)1.0g及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン2.4mLのエタノール(15mL)中溶液を100℃で2時間攪拌した。その後、反応液を冷却して室温とし、1時間攪拌した。得られた懸濁液を濾過し、固体生成物をエタノールで洗浄した。標題化合物1.86gを得た。
【0962】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.00 - 2.15 (m, 2H), 2.25 - 2.34 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 3.38 - 3.48 (m, 1H), 3.53 - 3.64 (m, 5H), 3.79 (br d, 2H), 4.05 (s, 3H), 7.02 (s, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.50 - 7.55 (m, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.95 (s, 1H)。 若干の不純物を示している。
【0963】
LC-MS (方法1): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 507 [M+H]+。
【0964】
中間体282
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化313】
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例424)540mgの溶液を、トルエン26mL中、アセトアルドキシム1.06g及び塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(CAS14694-95-2)80mgと110℃て15時間反応させた。反応混合物を減圧下に溶媒留去し、残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し(2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物333mgを得た。
【0965】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.10 (m, 3 H) 2.19 - 2.27 (m, 2 H) 2.28 - 2.40 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.12 - 3.26 (m, 3 H) 3.33 - 3.39 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.78 - 3.85 (m, 1 H) 3.85 - 3.92 (m, 2 H) 3.95 - 4.01 (m, 1 H) 5.38 - 5.44 (m, 1 H) 7.00 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.47 - 7.51 (m, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.61 (m, 1 H) 7.65 - 7.70 (m, 1 H) 7.98 (s, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 583 [M+H]+。
【0966】
中間体283
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化314】
(rac)-6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体270)150mg、4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン(中間体248)196mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.2mLのエタノール(4mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。冷却して室温とし、混合物を濾過し、残留物をエタノールで洗浄して、標題化合物150mgを得た。
【0967】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.00 - 2.17 (m, 3H), 2.29 - 2.37 (m, 3H), 2.57 (s, 3H), 3.53 - 3.64 (m, 6H), 3.76 - 3.84 (m, 3H), 3.85 - 3.93 (m, 2H), 3.95 - 4.02 (m, 1H), 5.47 (br t, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.36 - 7.44 (m, 2H), 7.45 - 7.51 (m, 1H), 7.91 - 7.99 (m, 2H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 592 [M+H]+。
【0968】
中間体284
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化315】
7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体262)1g、4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン(中間体248)1.15mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン1.7mLのエタノール(10mL)中溶液を80℃で2時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物を濾過し、残留物をエタノールで洗浄して、標題化合物1.22mgを得た。
【0969】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.11 - 2.24 (m, 2H), 2.29 - 2.38 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 3.51 - 3.65 (m, 6H), 3.83 (br d, 2H), 7.36 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.51 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.95 (dd, 1H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.54分; MS (ESIpos): m/z = 520 [M+H]+。
【0970】
中間体285
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化316】
ヨウ化メチル(7.2mL、120mmol;CAS74-88-4)を、6-ブロモ-7-フルオロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン(38.5mmol)10g及びジ-イソプロピルエチルアミン(77mmol)13mLのDMF(100mL)中溶液に加え、室温で3時間攪拌した。氷で反応停止し、氷が融解するまで攪拌した。沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥させて、標題化合物10gを得た。
【0971】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.43 (s, 3 H) 7.62 (d, 1 H) 8.26 (d, 1 H)。
【0972】
中間体286
6-ブロモ-7-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化317】
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン10g(36.5mmol、中間体285)をジオキサン100mLに溶かし、トリエチルアミン61mL(440mmol)及びシアノ酢酸エチル31mL(290mmol)を加え、混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を溶媒留去して低容量とした。水300mLを残留物に加え、溶液を1N塩酸でpH=1の酸性とした。沈殿を濾去し、水で洗浄し、60℃で乾燥させて、標題化合物11gを得た。
【0973】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.40 (s, 5 H) 7.41 (d, 1 H) 8.16 (d, 1 H)。
【0974】
中間体287
6-ブロモ-4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化318】
6-ブロモ-7-フルオロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル11g(31.8mmol、中間体286)を、90℃でホスホリルクロライド89mL(960mmol)中26時間攪拌した。混合物を注意深く水に注ぎ、氷が溶融するまで攪拌した。溶液を氷水に加え、炭酸ナトリウムで塩基性とした(強いガス発生!)。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物6.2gを得た。
【0975】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.62 (s, 4 H) 7.87 (d, 1 H) 8.34 (d, 1 H)。
【0976】
中間体288
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化319】
6-ブロモ-4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.19g(6.9mmol、中間体287)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.5g(中間体1、6.9mmol)及びトリエチルアミン2.9mL(21mmol)の2-プロパノール(40mL)中溶液を、90℃で4時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加えた。個々の固体を濾過し、洗浄して、標題化合物2.8gを得た。
【0977】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.15 (m, 2 H) 2.26 - 2.32 (m, 1 H) 2.41 (s, 3 H) 3.52 (s, 4 H) 3.56 - 3.64 (m, 3 H) 3.78 - 3.85 (m, 2 H) 7.16 - 7.21 (m, 1 H) 7.50 - 7.53 (m, 1 H) 7.55 - 7.59 (m, 1 H) 7.62 - 7.67 (m, 1 H) 8.01 - 8.06 (m, 1 H)。
【0978】
中間体289
6-クロロ-7-メトキシ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化320】
2-アミノ-5-クロロ-4-メトキシ安息香酸1.9g(9.42mmol;CAS-79025-82-4)及びジ-(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン3.06g(18.8mmol;CAS-530-62-1)のTHF(80mL)中混合物を室温で14時間攪拌した。水を加え、残留物を濾去した。残留物を水で洗浄し、60℃で乾燥させて、粗生成物標題化合物2gを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0979】
中間体290
6-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化321】
ヨウ化メチル1.6mL(26mmol;CAS74-88-4)を粗6-クロロ-7-メトキシ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン(中間体289)2g及びジ-イソプロピルエチルアミン3.1mLのDMF(70mL)中溶液に加え、室温で2.5時間攪拌した。氷で反応停止し、氷が融解するまで攪拌した。沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥させて、標題化合物1.4gを得た。
【0980】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.51 (s, 3 H) 4.07 (s, 3 H) 6.95 - 6.99 (m, 1 H) 7.95 (s, 1 H)。
【0981】
中間体291
6-クロロ-4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化322】
6-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン1.4g(5.79mmol、中間体290)をTHF 20mLに溶かし、トリエチルアミン6.5mL(46mmol)及びシアノ酢酸エチル2.5mL(23mmol)を加え、混合物を70℃で64時間攪拌した。反応混合物を溶媒留去して低容量とした。残留物に水を加え、溶液を1N塩酸でpH=1の酸性とした。得られた沈殿を濾去し、水で洗浄し、60℃で乾燥させて、標題化合物680mgを得た。
【0982】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.56 (s, 3 H) 4.03 (s, 3 H) 6.99 (s, 1 H) 8.06 (s, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 265 [M+H]+。
【0983】
中間体292
4,6-ジクロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化323】
6-クロロ-4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル680mg(2.57mmol、中間体291)を、ホスホリルクロライド4.8mL(51mmol)中、90℃で14時間攪拌した。混合物を注意深く水に注ぎ、氷が溶融するまで攪拌した。溶液を氷水に加え、炭酸ナトリウムで塩基性とした(強いガス発生!)。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物640mgを得た。
【0984】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.69 (s, 3 H) 4.11 (s, 3 H) 7.17 (s, 1 H) 8.04 (s, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.15分; MS (ESIpos): m/z = 283 [M+H]+。
【0985】
中間体293
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化324】
アジ化ナトリウム78mg、(2-メチルフェニル)ボロン酸136mg及び硫酸銅(II)16mgの混合物を、メタノール3mL中、室温で5時間反応させた。水3mL、tert-ブチル4-エチニルピペリジン-1-カルボキシレート230mg及びナトリウム(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2,5-ジヒドロフラン-3-オレート99mg(アスコルビン酸ナトリウム)を加え、混合物を室温で14時間攪拌した。混合物を溶媒留去してメタノールを除去した。水系残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/酢酸エチル勾配0-50%)によって精製して、標題化合物240mgを得た。
【0986】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.41 (s, 9H), 1.46 - 1.60 (m, 2H), 1.94 - 2.03 (m, 2H), 2.10 - 2.18 (m, 3H), 2.82 - 3.02 (m, 3H), 3.93 - 4.06 (m, 2H), 7.38 - 7.42 (m, 2H), 7.45 - 7.49 (m, 2H), 8.26 - 8.29 (m, 1H)。
【0987】
中間体294
4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化325】
TFA 1.3mLをtert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート240mg(中間体293、0.7mmol)のジクロロメタン(4.5mL)中溶液に加え、室温で14時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(342mg)を、次の段階で直接用いた。
【0988】
LC-MS (方法2): Rt = 0.98分; MS (ESIpos): m/z = 244 [M+H]+。
【0989】
中間体295
4-ブロモ-1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール
【化326】
4-ブロモ-1H-ピラゾール1.0g、1-ヨード-2-メチルベンゼン1.3mL、炭酸セシウム2.22g及び酸化銅(II)97mgのDMF(17mL)中混合物を110℃で14時間攪拌した。冷却した後、固体を沈殿させた。沈殿した懸濁液の液体部分を傾斜法で取り、濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/ジクロロメタン勾配0-100%)によって精製して、標題化合物596mgを得た。
【0990】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.19 (s, 3H), 7.33 - 7.42 (m, 4H), 7.82 - 7.86 (m, 1H), 8.33 - 8.36 (m, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 239 [M+H]+。
【0991】
中間体296
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート
【化327】
tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(CAS-286961-14-6)のジオキサン(11mL)中溶液に、4-ブロモ-1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール(中間体295)590mgを加えた。混合物にアルゴンを5分間吹き込んだ。次に、テトラキス(tertakis)(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)144mg、炭酸カリウム1.03g及び水1.1mLを加えた。反応混合物を80℃で14時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/ジクロロメタン勾配0-100%)によって精製して、標題化合物705mg(純度約35%)を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0992】
中間体297
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化328】
tert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(中間体296、純度約35%)700mgのジクロロメタン(5mL)及びメタノール(5mL)中溶液に、パラジウム/炭素(10%)66mgを加えた。混合物に水素を流し、室温で5時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物680mg(純度約30%)を得た。
【0993】
LC-MS (方法2): Rt = 1.39分; MS (ESIpos): m/z = 342 [M+H]+。
【0994】
中間体298
4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン、トリフルオロ酢酸との塩
【化329】
TFA 0.92mLをtert-ブチル4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体297、純度約30%)680のジクロロメタン(5mL)中溶液に加え、室温で14時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、粗生成物(933mg)を、次の段階で直接用いた。
【0995】
中間体299
2-アミノ-4-ブロモ-5-メチル安息香酸
【化330】
4-ブロモ-5-メチル-2-ニトロ安息香酸20g及び51.1g塩化スズ(II)水和物の水(150mL)中混合物を塩酸(36%)150mLで処理した。90℃で1時間攪拌後、加熱を除き、混合物を冷却して室温とした。得られた残留物を濾取し、水で洗浄した。残留物を50℃で乾燥させて、標題化合物13.2gを得た。
【0996】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.18 (s, 3 H) 7.03 (s, 1 H) 7.59 - 7.63 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.01分; MS (ESIpos): m/z = 229 [M+H]+。
【0997】
中間体300
7-ブロモ-6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化331】
2-アミノ-4-ブロモ-5-メチル安息香酸(中間体299)13.2g及びジ-(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン16.1g(99mmol;CAS-530-62-1)のTHF(80mL)中混合物を室温で2時間攪拌した。水を加え、残留物を濾去した。残留物を水で洗浄し、60℃で乾燥させて、標題化合物13gを得た。
【0998】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.36 (s, 3 H) 3.33 (s, 6 H) 7.34 (s, 1 H) 7.88 (s, 1 H) 11.68 - 11.81 (m, 1 H)。
【0999】
中間体301
7-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン
【化332】
ヨウ化メチル9.5mL(150mmol;CAS74-88-4)を、7-ブロモ-6-メチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン(中間体300)13g及びジ-イソプロピルエチルアミン18mLのDMF(300mL)中溶液に加え、室温で2.5時間攪拌した。氷で反応停止し、氷が融解するまで攪拌した。沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥させて、標題化合物11.4gを得た。
【1000】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.40 (s, 3 H) 3.44 (s, 3 H) 7.71 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 269 [M+H]+。
【1001】
中間体302
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化333】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2,4(1H)-ジオン(中間体301)11.4gをTHF 96mLに溶かし、トリエチルアミン95mL及びシアノ酢酸エチル18mL(170mmol)を加え、混合物を70℃で5日間攪拌した。反応混合物を溶媒留去して低容量とした。水を残留物に加え、溶液を1N塩酸でpH=1の酸性とした。得られた沈殿を濾去し、水で洗浄し、60℃で乾燥させて、標題化合物13.6gを得た。
【1002】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.40 (s, 3H), 3.49 (s, 3H), 7.68 - 7.73 (m, 1H), 7.96 - 8.00 (m, 1H). 水とのOH-プロトン交換。
【1003】
LC-MS (方法2): Rt = 0.67分; MS (ESIpos): m/z = 295 [M+H]+。
【1004】
中間体303
7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化334】
7-ブロモ-4-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体302)13.6gをホスホリルクロライド76mL中、90℃で14時間攪拌した。混合物を注意深く水に注ぎ、氷が溶融するまで攪拌した。溶液を氷水に加え、炭酸ナトリウムで塩基性とした(強いガス発生!)。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物12.7gを得た。
【1005】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.47 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 7.96 - 7.98 (s, 1H), 7.99 (s, 1H)。
【1006】
実験の部-実施例
実施例1
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化335】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル116mg(0.5mmol、CAS150617-68-8、合成はWO2012009649、実施例1-化合物IIIに記載)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール230mg(中間体1、1.0mmol)及びトリエチルアミン0.15mL(1mmol)の2-プロパノール(6mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物100mgを得た(純度98%、収率46%)。
【1007】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.51 (s, 3H); 2.04-2.12 (m, 2H); 2.5-2.57 (m, DMSO下のシグナル); 3.47-3.57 (m+s, 5H); 3.72-3.77 (m, 2H); 7.31-7.42, (m, 3H); 7.56 (dd, 1H); 7.70-7.80 (m, 3H); 7.90 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 399.3 [M+H]+。
【1008】
実施例2
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化336】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル180mg(0.8mmol、CAS150617-68-8)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール500mg(2.5mmol、CAS51784-03-3)及びトリエチルアミン0.34mL(2.5mmol)の2-プロパノール(4.6mL)中溶液を90℃で3時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物250mgを得た(純度95%、収率75%)。
【1009】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.16 (dq, 2H); 2.28-2.37 (m, 2H); 3.48 (tt, 1H); 3.55-3.65 (s+m, 5H); 3.80-3.88 (m, 2H); 7.32-7.42 (m, 3H); 7.58 (d, 1H); 7.70-7.77 (m, 3H); 7.89 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 385.6 [M+H]+。
【1010】
実施例3
4-[4-(7-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化337】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(0.3mmol、CAS150617-68-8)、7-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール210mg(0.95mmol、中間体5)及びトリエチルアミン0.13mL(0.95mmol)の2-プロパノール(2.1mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物9mgを得た(純度95%、収率6%)。
【1011】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.12-2.23 (m, 2H); 2.30-2.39 (m, 2H); 3.48.3.66 (m+s, 6H); 3.80-3.89 (m, 2H); 7.30-7.42 (m, 3H); 7.57 (d, 1H); 7.60 (d, 1H); 7.71-7.77 (m, 1H); 7.89 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 403.6 [M+H]+。
【1012】
実施例4
4-[4-(6-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化338】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル14mg(0.06mmol、CAS150617-68-8)、6-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール42mg(0.2mmol、中間体2)及びトリエチルアミン0.03mL(0.2mmol)の2-プロパノール(0.35mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物15mgを得た(純度95%、収率56%)。
【1013】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.09-2.20 (m, 2H); 2.28-2.36 (m, 2H); 3.43-3.52 (m, 1H); 3.57-3.64 (m+s, 5H); 3.80-3.88 (m, 2H); 7.25 (ddd, 1H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.58 (dd, 1H); 7.71-7.79 (m, 3H); 7.88 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 403.5 [M+H]+。
【1014】
実施例5
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化339】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル162mg(0.74mmol、CAS150617-68-8)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール480mg(2.2mmol、CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン0.31mL(2.2mmol)の2-プロパノール(4.1mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物220mgを得た(純度95%、収率71%)。
【1015】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.22 (m, 2 H) 2.27 - 2.33 (m, 2 H) 2.42 - 2.45 (m, 3 H) 3.40 - 3.50 (m, 1 H) 3.53 - 3.69 (m, 5 H) 3.78 - 3.89 (m, 2 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 7.30 - 7.40 (m, 1 H) 7.49 - 7.64 (m, 3 H) 7.70 - 7.79 (m, 1 H) 7.85 - 7.94 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 399.7 [M+H]+。
【1016】
実施例6
4-[4-(5-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化340】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.45mmol、CAS150617-68-8)、5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール302mg(1.4mmol、中間体3)及びトリエチルアミン0.19mL(1.4mmol)の2-プロパノール(3mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去したら、残留物が溶液から沈殿し、それを濾去し、空気流中で乾燥させた。標題化合物117mgを得た(純度95%、収率60%)。
【1017】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.09-2.21 (m, 2H); 2.27-2.36 (m, 2H); 3.44-3.53 (m, 1H); 3.55-3.65 (m+s, 5H); 3.79-3.88 (m, 2H); 7.22-7.29 (m, 1H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.58 (d, 1H); 7.63 (dd, 1H); 7.71-7.79 (m, 2H); 7.88 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 403.7 [M+H]+。
【1018】
実施例7
1-メチル-4-[4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化341】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.43mmol、CAS150617-68-8)、6-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール99mg(0.43mmol、CAS951921-15-6)及びトリエチルアミン0.12mL(0.87mmol)の2-プロパノール(3mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって発生した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物100mgを得た(純度93%、収率53%)。
【1019】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.13 (dq, 2H); 2.26-2.35 (m, 2H); 2.44 (s, 3H); 3.44 (tt, 1H); 3.54-3.65 (s+m, 5H); 3.78-3.88 (m, 2H); 7.16-7.20 (m, 1H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.51-7.54 (m, 1H); 7.55-7.61 (m, 2H); 7.71-7.77 (m, 1H); 7.88 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 399.5 [M+H]+。
【1020】
実施例8
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化342】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル90mg(0.39mmol、CAS150617-68-8)、2-(ピペリジン-4-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(0.39mmol、中間体6)及びトリエチルアミン0.11mL(0.78mmol)の2-プロパノール(5mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物105mgを得た(純度98%、収率62%)。
【1021】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6H); 2.14 (dq, 2H); 2.26-2.35 (m, 2H); 3.03 (spt, 1H); 3.55-3.65 (s+m, 5H); 3.79-3.88 (m, 2H); 7.26 (dd, 1H); 7.36 (dt, 1H); 7.56-7.63 (m, 3H); 7.74 (dt, 1H); 7.89 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 427.6 [M+H]+。
【1022】
実施例9
4-[4-(6-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化343】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル111mg(0.5mmol、CAS150617-68-8)、6-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール120mg(0.5mmol、中間体7)及びトリエチルアミン0.14mL(1.0mmol)の2-プロパノール(8mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物165mgを得た(純度95%、収率74%)。
【1023】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.15 (m, 2 H), 2.31 (m, 2 H), 3.49 (m, 1 H), 3.60 (m, 5 H), 3.84 (m, 2 H), 7.35 (m, 1 H), 7.43 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.75 (m, 2 H), 7.88 (dd, 1 H), 7.95 (d, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 419.3 [M+H]+。
【1024】
実施例10
4-[4-(5-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化344】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル78mg(0.36mmol、CAS150617-68-8)、5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(0.36mmol、中間体8)及びトリエチルアミン0.2mL(1.4mmol)の2-プロパノール(7mL)中溶液を90℃で3.5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物160mgを得た(純度85%、収率83%)。
【1025】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.08-2.21 (m, 2H); 2.26-2.37 (m, 2H); 3.49 (tt, 1H); 3.55-3.66 (s+m, 5H); 3.79-3.88 (m, 2H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.54-7.60 (m, 2H); 7.71-7.75 (m, 2H); 7.88 (dd, 1H); 7.99 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.33分; MS (ESIpos): m/z = 464.4 [M+H]+。
【1026】
実施例11
4-[4-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化345】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル92mg(0.42mmol、CAS150617-68-8)、5-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(0.42mmol、中間体9)及びトリエチルアミン0.12mL(0.85mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。少量の酢酸エチルを加え、反応液を90℃でさらに10分間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物115mgを得た(純度90%、収率58%)。
【1027】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.09-2.21 (m, 2H); 2.28-2.36 (m, 2H); 3.49 (tt, 1H); 3.55-5.66 (s+m, 5H); 3.80-3.88 (m, 2H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.44 (dd, 1H); 7.58 (dd, 1H); 7.71-7.80 (m, 2H); 7.86-7.91 (m, 2H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 419.3 [M+H]+。
【1028】
実施例12
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化346】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2g(9.1mmol、CAS150617-68-8)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾチアゾール3g(13.7mmol、CAS51784-73-7)及びトリエチルアミン3.8mL(27.4mmol)の2-プロパノール(47mL)中懸濁液を90℃で6時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物2.6gを得た(純度95%、収率67%)。
【1029】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.15 (dq, 2H); 2.28-2.38 (m, 2H); 3.52-3.66 (m, 6H); 3.82-3.92 (m, 2H); 7.33-7.39 (m, 1H); 7.40-7.46 (m, 1H); 7.49-7.55 (m, 1H); 7.56-7.60 (m, 1H); 7.71-7.78 (m, 1H); 7.90 (dd, 1H); 7.97-8.01 (m, 1H); 8.08-8.12 (m, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 401.5 [M+H]+。
【1030】
実施例13
4-[4-(5-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化347】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)及び2-アミノ-4-フルオロベンゼン-1-チオール46mg(321μmol、CAS131105-89-0)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン84μL(480μmol)及びT3P 190μL(酢酸エチル中純度50%、320μmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において100℃で20分間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩基性シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-9%)によって精製した。純度の低い生成物を分取TLC(ジクロロメタン/エタノール;95:5)によって精製して、標題化合物61.5mgを得た(収率43%、純度95%)。
【1031】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.20 (m, 2 H) 2.26 - 2.36 (m, 2 H) 3.53 - 3.66 (m, 6 H) 3.82 - 3.93 (m, 2 H) 7.31 - 7.40 (m, 2 H) 7.54 - 7.61 (m, 1 H) 7.69 - 7.78 (m, 1 H) 7.81 - 7.92 (m, 2 H) 8.10 - 8.20 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 419.1 [M+H]+。
【1032】
実施例14
4-[4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化348】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)及び2-アミノ-5-ブロモベンゼン-1-チオール92mg(450μmol、CAS23451-95-8)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン140μL(800μmol)及びT3P 380μL(酢酸エチル中純度50%、640μmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において100℃で20分間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-100%)によって精製した。純度の低い生成物を、エタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物17mgを得た(収率10.5%、純度95%)。
【1033】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.14 (m, 2 H), 2.32 (m, 2 H), 3.61 (m, 6 H), 3.86 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.57 (m, 1 H), 7.66 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.90 (m, 2 H), 8.42 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 479.3 [M+H]+。
【1034】
実施例15
1-メチル-4-[4-(7-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化349】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)、2-アミノ-6-メチルフェノール51.3mg(321μmol、CAS17672-22-9)、T3P 190μL(酢酸エチル中純度50%、320μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン150μL(840μmol)の酢酸エチル(1.0mL)中溶液を100℃で72時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩基性シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製した。低純度生成物を分取TLC(ジクロロメタン/エタノール;95:5)によって精製して、標題化合物44.2mg(収率33%、純度95%)を得た。
【1035】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.22 (m, 2 H) 2.27 - 2.38 (m, 2 H) 3.41 - 3.54 (m, 1 H) 3.56 - 3.67 (m, 5 H) 3.85 (br d, 2 H) 7.16 - 7.30 (m, 2 H) 7.32 - 7.40 (m, 1 H) 7.50 - 7.60 (m, 2 H) 7.69 - 7.77 (m, 1 H) 7.86 - 7.92 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 399.2 [M+H]+。
【1036】
実施例16
4-[4-(1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル)-4-フルオロピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化350】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸150mg(455μmol、中間体18)、2-アミノベンゼン-1-チオール58μL(550μmol、CAS137-07-5)、T3P 410μL(酢酸エチル中純度50%、680μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン240μL(1.4mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(1.5mL)中溶液を、マイクロ波装置中、100℃で2時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:水(0.1体積%ギ酸)/アセトニトリル40-80%)によって精製して、標題化合物82.5mg(収率41%、純度95%)を得た。
【1037】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.42 (m, 2 H), 2.67 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 3.81 (m, 4 H), 7.38 (m, 1 H), 7.57 (m, 3 H), 7.76 (m, 1 H), 7.97 (m, 1 H), 8.10 (m, 1 H), 8.22 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.32分; MS (ESIpos): m/z = 419 [M+H]+。
【1038】
実施例17
1-メチル-4-[4-(4-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化351】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)、2-アミノ-3-メチルフェノール39.6mg(321μmol、CAS2835-97-4)、T3P 191μL(酢酸エチル中純度50%、320μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン84μL(480μmol)の酢酸エチル(1mL)中溶液を100℃で72時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩基性シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製した。低純度生成物を分取TLC(ジクロロメタン/エタノール;95:5)によって精製して、標題化合物45.7mg(収率34%、純度95%)を得た。
【1039】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.21 (m, 2 H) 2.27 - 2.36 (m, 2 H) 2.53 - 2.55 (m, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.55 - 3.67 (m, 5 H) 3.81 - 3.90 (m, 2 H) 7.15 - 7.20 (m, 1 H) 7.23 - 7.30 (m, 1 H) 7.32 - 7.41 (m, 1 H) 7.48 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 7.70 - 7.81 (m, 1 H) 7.86 - 7.95 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 399.2 [M+H]+。
【1040】
実施例18
4-[4-(5-クロロ-1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化352】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)及び2-アミノ-4-クロロベンゼン-1-チオール51.3mg(321μmol、CAS1004-00-8)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン140μL(800μmol)及びT3P 380μL(酢酸エチル中純度50%、640μmol)を加え、マイクロ波装置において、混合物を100℃で10分間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-5%)によって精製した。低純度生成物をエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。低純度生成物をDMSO中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物39.0mgを得た(収率27%、純度95%)。
【1041】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.14 (m, 2 H), 2.33 (m, 2 H), 3.60 (m, 6 H), 3.89 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.53 (m, 2 H), 7.74 (m, 1 H), 7.91 (m, 1 H), 8.14 (m, 2 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.39分; MS (ESIpos): m/z = 435 [M+H]+。
【1042】
実施例19
4-[4-(5-クロロ[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化353】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)及び3-アミノ-6-クロロピリジン-2-チオール51.6mg(321μmol、CAS27467-92-1)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン140μL(800μmol)及びT3P 380μL(酢酸エチル中純度50%、640μmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において、100℃で10分間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μ 150×50mm;移動相:水(0.1体積%ギ酸)/アセトニトリル50-95%)によって精製して、標題化合物10.0mg(収率6%、純度85%)を得た。
【1043】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.22 (m, 2 H) 2.29 - 2.34 (m, 2 H) 3.55 - 3.64 (m, 6 H) 3.81 - 3.94 (m, 2 H) 7.34 - 7.38 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 7.67 - 7.71 (m, 1 H) 7.72 - 7.76 (m, 1 H) 7.87 - 7.92 (m, 1 H) 8.42 - 8.50 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 436.0 [M+H]+。
【1044】
実施例20
1-メチル-4-{4-メチル-4-[6-(トリフルオロメトキシ)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化354】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.46mmol、CAS150617-68-8)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメトキシ)-1,3-ベンゾオキサゾール137mg(0.46mmol、中間体10)及びトリエチルアミン0.25mL(1.8mmol)の2-プロパノール(6mL)中溶液を90℃で3時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物112mgを得た(収率54%、純度99%)。
【1045】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.52 (s, 3H); 2.03-2.13 (m, 2H); DMSOシグナル下の2H; 3.49-3.59 (s+m, 5H); 3.74 (td, 2H); 7.30-7.36 (m, 1H); 7.40-7.45 (m, 1H); 7.56 (dd, 1H); 7.70-7.77 (m, 1H); 7.87-7.92 (m, 2H); 7.95-7.98 (m, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.40分; MS (ESIpos): m/z = 483.5 [M+H]+。
【1046】
実施例21
1-メチル-4-{4-メチル-4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化355】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル173mg(0.75mmol、CAS150617-68-8)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール204mg(0.75mmol、中間体11)及びトリエチルアミン0.21mL(1.5mmol)の2-プロパノール(4.9mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。低純度生成物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物135mg(収率40%、純度99%)を得た。
【1047】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6H); 1.49 (s, 3H); 2.01-2.12 (m, 2H); DMSOシグナル下の2H; 3.03 (spt, 1H); 3.45-3.59 (m, s+m, 5H); 3.69-3.78 (m, 2H); 7.28 (dd, 1H); 7.30-7.36 (m, 1H); 7.56 (d, 1H); 7.60-7.65 (m, 2H); 7.70-7.77 (m, 1H); 7.89 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 441.6 [M+H]+。
【1048】
実施例22
4-[4-(5,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化356】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.46mmol、CAS150617-68-8)、5,6-ジフルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール109mg(0.46mmol、中間体12)及びトリエチルアミン0.25mL(1.8mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で3.5時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物180mgを得た(収率84%、純度90%)。
【1049】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.07-2.20 (m, 2H); 2.27-2.36 (m, 2H); 3.49 (tt, 1H); 3.55-3.66 (s+m, 5H); 3.79-3.88 (m, 2H); 7.32-7.38 (m, 1H); 7.58 (d, 1H); 7.71-7.77 (m, 1H); 7.88 (dd, 1H); 7.93 (dd, 1H); 8.05 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 421.5 [M+H]+。
【1050】
実施例23
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化357】
1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-カルボン酸100mg(321μmol、中間体16)及び2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン-1-チオール塩酸塩(1:1)73.8mg(321μmol、CAS4274-38-8)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン140μL(800μmol)及びT3P 380μL(酢酸エチル中純度50%、640μmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において100℃で10分間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン100%)によって精製した。低純度生成物をエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物56.0mgを得た(収率35%、純度95%)。
【1051】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.26 (m, 2 H) 2.30 - 2.39 (m, 2 H) 3.54 - 3.70 (m, 6 H) 3.83 - 3.94 (m, 2 H) 7.30 - 7.41 (m, 1 H) 7.53 - 7.63 (m, 1 H) 7.71 - 7.80 (m, 2 H) 7.86 - 7.93 (m, 1 H) 8.34 - 8.42 (m, 2 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 469.1 [M+H]+。
【1052】
実施例24
4-[4-(5-tert-ブチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化358】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(0.21mmol、CAS150617-68-8)、5-tert-ブチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール93mg(0.32mmol、中間体13)及びトリエチルアミン0.06mL(0.43mmol)の2-プロパノール(1.4mL)中溶液を90℃で7時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物24mgを得た(収率23%、純度95%)。
【1053】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.35 (s, 9H); 1.49 (s, 3H); 2.01-2.13 (m, 2H); DMSO下の2H; 3.45-3.59 (s+m, 5H); 3.70-3.80 (m, 2H); 7.30-7.36 (m, 1H); 7.45 (dd, 1H); 7.56 (dd, 1H); 7.63 (d, 1H); 7.70-7.77 (m, 2H); 7.89 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.52分; MS (ESIpos): m/z = 455.8 [M+H]+。
【1054】
実施例25
4-{4-[5-(メタンスルホニル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]-4-メチルピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化359】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(0.21mmol、CAS150617-68-8)、5-(メタンスルホニル)-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(0.32mmol、中間体14)及びトリエチルアミン0.06mL(0.43mmol)の2-プロパノール(1.4mL)中溶液を90℃で7時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物78mgを得た(収率72%、純度95%)。
【1055】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.54 (s, 3H); 2.05-2.16 (m, 2H); 2H一部がDMSO下; 3.29 (s, 3H); 3.48-3.59 (s+m, 5H); 3.71-3.80 (m, 2H); 7.31-7.37 (m, 1H); 7.56 (d, 1H); 7.71-7.77 (m, 1H); 7.89 (dd, 1H); 7.98 (dd, 1H); 8.04 (dd, 1H); 8.34 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 477.8 [M+H]+。
【1056】
実施例26
4-[4-(4-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化360】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.46mmol、CAS150617-68-8)、4-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール302mg(1.4mmol、中間体4)及びトリエチルアミン0.19mL(1.4mmol)の2-プロパノール(3mL)中溶液を90℃で6時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を留去したら、残留物が溶液から沈殿し、それを濾過し、空気流で乾燥させた。標題化合物60mgを得た(収率31%、純度95%)。
【1057】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.11-2.23 (m, 2H); 2.30-2.36 (m, 2H); 3.46-3.55 (m, 1H); 3.55-3.66 (m+s, 5H); 3.80-3.88 (m, 2H); 7.26 (dd, 1H); 7.33-7.38 (m, 1H); 7.41 (dt, 1H); 7.58 (d, 1H); 7.62 (dd, 1H); 7.75 (ddd, 1H); 7.89 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 403.7 [M+H]+。
【1058】
実施例27
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化361】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(336μmol、中間体21)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール81.6mg(403μmol、CAS51784-03-3)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン180μL(1.0mmol)の2-プロパノール(2.0mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、沈殿を濾取し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物136mgを得た(収率83%、純度95%)。
【1059】
1HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm2.07-2.22(m、2H)2.26-2.36(m、2H)3.42-3.52(m、1H)3.52-3.66(m、5H)3.74-3.89(m、2H)7.32-7.44(m、2H)7.48-7.56(m、1H)7.69-7.85(m、4H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 463.0 & 465.0 [M+H]+。
【1060】
実施例28
7-ブロモ-1-メチル-4-{4-メチル-4-[6-(トリフルオロメトキシ)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化362】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル99mg(0.33mmol、中間体21)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメトキシ)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(0.33mmol、中間体10)及びトリエチルアミン0.19mL(1.3mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で3時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物120mg(収率63%、純度98%)を得た。
【1061】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.51 (s, 3H); 2.01-2.11 (m, 2H); 2H DMSO下; 3.48-3.59 (s+m, 5H); 3.693.78 (m, 2H); 7.40-7.44 (m, 1H); 7.48 (dd, 1H); 7.75-7.80 (m, 2H); 7.89 (d, 1H); 7.96 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.50分; MS (ESIpos): m/z = 562.4 [M+H]+。
【1062】
実施例29
7-ブロモ-4-[4-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化363】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(0.38mmol、中間体21)、5-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール96mg(0.38mmol、中間体9)及びトリエチルアミン0.11mL(0.76mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を、90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物170mgを得た(収率85%、純度95%)。
【1063】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.06-2.20 (m, 2H); 2.26-2.35 (m, 2H); 3.49 (tt, 1H); 3.53-3.64 (s+m, 5H); 3.77-3.86 (m, 2H); 7.44 (dd, 1H); 7.51 (dd, 1H); 7.75-7.80 (m, 3H); 7.86 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 496.2 [M+H]+。
【1064】
実施例30
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-{4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化364】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(0.39mmol、中間体21)、5-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール96mg(0.39mmol、中間体6)及びトリエチルアミン0.11mL(0.78mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応を攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥させて、標題化合物50mgを得た。酢酸エチル相をブラインでさらに洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物35mgを得た(収率18%、純度98%)。
【1065】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6H); 2.06-2.20 (m, 2H); 2.25-2.33 (m, 2H); 3.03 (spt, 1H); 3.45 (tt, 1H); 3.53-3.64 (s+m, 5H); 3.77-3.85 (m, 2H); 7.26 (dd, 1H); 7.51 (dd, 1H); 7.58 (d, 1H); 7.60 (d, 1H); 7.76-7.80 (m, 2H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.51分; MS (ESIpos): m/z = 506.5 [M+H]+。
【1066】
実施例31
7-ブロモ-4-[4-(5,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化365】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(0.38mmol、中間体21)、5,6-ジフルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール96mg(0.38mmol、中間体12)及びトリエチルアミン0.11mL(0.76mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物170mgを得た(収率86%、純度97%)。
【1067】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.05-2.19 (m, 2H); 2.25-2.35 (m, 2H); 3.48 (tt, 1H); 3.53-3.64 (s+m, 5H); 3.76-3.86 (m, 2H); 7.50 (dd, 1H); 7.74-7.80 (m, 2H); 7.92 (dd, 1H); 8.05 (dd, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 500.4 [M+H]+。
【1068】
実施例32
7-ブロモ-4-[4-(6-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化366】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル151mg(0.48mmol、中間体21)、6-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール120mg(0.48mmol、中間体7)及びトリエチルアミン0.13mL(0.96mmol)の2-プロパノール(7.5mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物220mgを得た(収率83%、純度90%)。
【1069】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.07-2.19 (m, 2H); 2.26-2.35 (m, 2H); 3.48 (tt, 1H); 3.53-3.54 (s+m, 5H); 3.77-3.86 (m, 2H); 7.63 (dd, 1H); 7.51 (dd, 1H); 7.74-7.80 (m, 3H); 7.95 (d, 1H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 497.3 [M+H]+。
【1070】
実施例33
4-[4-(1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化367】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(336μmol、中間体21)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾチアゾール88.1mg(403μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン180μL(1.0mmol)の2-プロパノール(2.0mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、沈殿を濾取し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物149mgを得た(収率88%、純度95%)。
【1071】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.21 (m, 2 H) 2.28 - 2.36 (m, 2 H) 3.38 - 3.49 (m, 1 H) 3.50 - 3.66 (m, 5 H) 3.79 - 3.93 (m, 2 H) 7.39 - 7.58 (m, 3 H) 7.76 - 7.84 (m, 2 H) 7.95 - 8.02 (m, 1 H) 8.05 - 8.17 (m, 1 H).
LCMS (方法3): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 479.0 & 481.0 [M+H]+。
【1072】
実施例34
7-ブロモ-1-メチル-4-{4-メチル-4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化368】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル173mg(0.55mmol、中間体21)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール150mg(0.55mmol、中間体11)及びトリエチルアミン0.15mL(1.1mmol)の2-プロパノール(6mL)中懸濁液を90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を90℃で15分間攪拌した。この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥させて、標題化合物12mgを得た。酢酸エチル相をブラインでさらに洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をDMSO中で攪拌し、この手順によって生じた沈殿を濾取し、真空乾燥させて、標題化合物200mgを得た(収率68%、純度98%)。
【1073】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6H); 1.48 (s, 3H); 1.99-2.10 (m, 2H); DMSOシグナルの下2H; 3.03 (spt, 1H); 3.44-3.57 (s+m, 5H); 3.68-3.77 (m, 2H); 7.27 (dd, 1H); 7.48 (dd, 1H); 7.60-7.65 (m, 2H); 7.75-7.81 (m, 2H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.58分; MS (ESIpos): m/z = 520.4 [M+H]+。
【1074】
実施例35
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化369】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル203mg(438μmol、実施例27)、ピロリジン-2-オン74.6mg(876μmol、CAS616-45-5)、N,N′-ジメチルエタン-1,2-ジアミン190μL(1.8mmol)、ヨウ化銅(I)16.7mg(87.6μmol)及び炭酸二カリウム133mg(964μmol)のトルエン(7.5mL)中懸濁液を110℃で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製した。低純度生成物をエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物156mgを得た(収率72%、純度95%)。
【1075】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.13 (m, 4 H), 2.32 (m, 2 H), 2.60 (t, 2 H), 3.47 (m, 1 H), 3.61 (m, 5 H), 3.83 (m, 2 H), 3.98 (t, 2 H), 7.38 (m, 2 H), 7.71 (m, 3 H), 7.87 (m, 2 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 468 [M+H]+。
【1076】
実施例36
4-[4-(1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化370】
4-[4-(1,3-ベンゾイミダゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(417μmol、実施例33)、ピロリジン-2-オン71.0mg(834μmol、CAS616-45-5)、N,N′-ジメチルエタン-1,2-ジアミン180μL(1.7mmol)、ヨウ化銅(I)15.9mg(83.4μmol)及び炭酸二カリウム127mg(918μmol)のトルエン(7.1mL)中懸濁液を110℃で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製した。低純度生成物をエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物170mgを得た(収率80%、純度95%)。
【1077】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.13 (m, 4 H), 2.32 (m, 2 H), 2.59 (t, 2 H), 3.56 (m, 6 H), 3.87 (m, 2 H), 3.97 (m, 2 H), 7.47 (m, 2 H), 7.69 (m, 1 H), 7.86 (m, 2 H), 7.99 (m, 1 H), 8.11 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.20分; MS (ESIpos): m/z = 484 [M+H]+。
【1078】
実施例37
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化371】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル81mg(0.37mmol、CAS150617-68-8)、4-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]ピペリジン125mg(0.48mmol、中間体23)及びトリエチルアミン0.1mL(0.74mmol)の2-プロパノール(2.4mL)中溶液を90℃で16時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。得られた材料をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物30mgを得た(収率17%、純度95%)。
【1079】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.94 (m, 4 H), 2.86 (m, 1 H), 3.50 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.84 (m, 2 H), 4.74 (q, 2 H), 7.03 (m, 2 H), 7.34 (m, 3 H), 7.56 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.98 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 442.5 [M+H]+。
【1080】
実施例38
1-メチル-2-オキソ-4-(4-{4-[(プロパン-2-イル)oxy]フェニル}ピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化372】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.46mmol、CAS150617-68-8)、4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}ピペリジン120mg(0.55mmol、中間体25)及びトリエチルアミン0.13mL(0.9mmol)の2-プロパノール(3mL)中溶液を90℃で5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。得られた材料をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製した。標題化合物22mgを得た(収率11%、純度95%)。
【1081】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6 H), 1.93 (m, 4 H), 2.83 (m, 1 H), 3.49 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.85 (m, 2 H), 4.57 (spt, 1 H), 6.87 (m, 2 H), 7.24 (m, 2 H), 7.35 (m, 1 H), 7.57 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.95 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.40分; MS (ESIpos): m/z = 402.5 [M+H]+。
【1082】
実施例39
4-[4-(4-エトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化373】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル152mg(0.69mmol、CAS150617-68-8)、4-(4-エトキシフェニル)ピペリジン185mg(0.9mmol、CAS760150-51-4)及びトリエチルアミン0.19mL(1.4mmol)の2-プロパノール(4.6mL)中溶液を90℃で5.5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物40mgを得た(収率14%、純度95%)。
【1083】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.32 (m, 3 H), 1.93 (m, 4 H), 2.82 (m, 1 H), 3.49 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.83 (m, 2 H), 4.02 (m, 2 H), 6.88 (m, 2 H), 7.26 (m, 2 H), 7.35 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.73 (m, 1 H), 7.92 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.40分; MS (ESIpos): m/z = 402.5 [M+H]+。
【1084】
実施例40
4-[4-(4-シクロプロピルフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化374】
4-[4-(4-ブロモフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(237μmol、実施例88)の脱気THF(4.0mL)中の攪拌溶液に、2-シクロプロピル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン79.6mg(474μmol、CAS126689-01-8)、リン酸カリウム1.2mL(0.50M水溶液、590μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)27.9mg(35.5μmol)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製した。低純度生成物を分取TLC(ヘキサン/酢酸エチル;4:6)によって精製して、標題化合物6.5mg(純度95%、収率7%)を得た。
【1085】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.57 - 0.70 (m, 2 H) 0.87 - 0.99 (m, 2 H) 1.83 - 2.05 (m, 5 H) 2.76 - 2.91 (m, 1 H) 3.44 - 3.64 (m, 5 H) 3.79 - 3.91 (m, 2 H) 7.00 - 7.08 (m, 2 H) 7.19 - 7.25 (m, 2 H) 7.32 - 7.40 (m, 1 H) 7.55 - 7.60 (m, 1 H) 7.68 - 7.81 (m, 1 H) 7.89 - 8.00 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 385 [M+H]+。
【1086】
実施例41
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化375】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.76g(8.0mmol、CAS150617-68-8)、4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン2g(10.4mmol、CAS67259-62-5)及びトリエチルアミン2.24mL(16mmol)の2-プロパノール(53mL)中溶液を90℃で8時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄した。沈殿固体を濾過によって単離して、第1の標題化合物塊1.5g(純度95%、収率47%)を得た。溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に留去して少量とした。この懸濁液からの濾過によって、第2の取得物塊を単離して、さらなる標題化合物171mg(純度95%、収率5%)を得た。
【1087】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.91 (m, 4 H), 2.82 (m, 1 H), 3.50 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.73 (s, 3 H), 3.83 (m, 2 H), 6.89 (m, 2 H), 7.25 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.57 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.93 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 374.5 [M+H]+。
【1088】
実施例42
1-メチル-2-オキソ-4-[4-(4-プロポキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化376】
8mLバイアルに、4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(289μmol、中間体26)、1-ブロモ-4-プロポキシベンゼン62.1mg(289μmol、CAS39969-56-7)、光触媒ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.9mg(2.89μmol、CAS870987-63-6)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71.6mg(289μmol)及び無水炭酸ナトリウム61.2mg(578μmol)を加えた。バイアルを密閉し、窒素下に置いてから、1,2-ジメトキシエタン4mLを加えた。別のバイアルに、1,2-ジメトキシエタン-ジブロモニッケル(1:1)1.02mg(2.89μmol)及び4、4-ジ-tert-ブチル-2-2-ビ-ピリジン770μg(2.9μmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素でパージし、次にそれに、1,2-ジメトキシエタン2mLを加えた。プレ触媒溶液を15分間攪拌し、その後、溶液2mLを注射器によって第1のバイアルに加えた。得られた混合物を攪拌し、34W青色LEDランプ(7cm離れている、1.4Å、反応温度を25℃に維持)で16時間照射を行った。反応が完了したら、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、RP-HPLC[移動相A:水(0.1%ギ酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル;勾配:8分で68%Bから95%B]によって精製して、生成物20.9mg(収率18%)を白色固体として得た。
【1089】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ [ppm] = 0.96 (t, 3H), 1.68-1.76 (m, 2H), 1.91-1.98 (m, 4H), 2.79-2.87 (m, 1H), 3.47-3.54 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.81-3.84 (m, 2H), 3.90 (t, 2H), 6.89 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 7.35 (t, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.74 (t, 1H), 7.93 (d, 1H)。
【1090】
実施例43
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化377】
攪拌バーを入れた8mLバイアルに、中間体26 100mg(0.29mmol)、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモベンゼン76.0mg(0.29mmol、CAS407-14-7)、光触媒ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.9mg(0.003mmol、CAS870987-63-6)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71.6mg(0.29mmol)及び無水炭酸ナトリウム61.2mg(0.58mmol)を加えた。バイアルを密閉し、窒素下に置いてから、1,2-ジメトキシエタン4mLを加えた。別のバイアルに、1,2-ジメトキシエタン-ジブロモニッケル(1:1)1.02mg(0.006mmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2-2-ビ-ピリジン0.77mg(0.003mmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素でパージし、次にそれに、1,2-ジメトキシエタン2mLを加えた。プレ触媒溶液を15分間攪拌し、その後、溶液2mLを注射器によって第1のバイアルに加えた。溶液を、攪拌しながら10分間にわたり窒素を吹き込むことで脱気してから、パラフィルムで密閉した。得られた混合物を攪拌し、34W青色LEDランプ(7cm離れている、1.4Å、反応温度を25℃に維持)で16時間照射を行った。反応が完了したら、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、RP-HPLC[移動相A:水(0.1%ギ酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル;勾配:8分で35%Bから75%B]によって精製して、生成物18.9mg(収率15%)を白色固体として得た。
【1091】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.04 (m, 4 H) 2.90 - 3.06 (m, 1 H) 3.48 - 3.63 (m, 5 H) 3.84 (br d, 1 H) 3.84 - 3.85 (m, 1 H) 7.25 - 7.39 (m, 3 H) 7.44 - 7.65 (m, 3 H) 7.69 - 7.82 (m, 1 H) 7.88 - 8.00 (m, 1 H)。
【1092】
実施例44
N-{4-[1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-イル]フェニル}ベンゼンスルホンアミド
【化378】
4-[4-(4-ブロモフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(237μmol、実施例88)、ベンゼンスルホンアミド48.4mg(308μmol、CAS98-10-2)、N,N′-ジメチルエタン-1,2-ジアミン10μL(95μmol)、ヨウ化銅(I)18.04mg(94.8μmol)及びリン酸カリウム121mg(568μmol)のトルエン(2mL)中懸濁液を110℃で48時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物65.0mg(純度95%、収率52%)を得た。
【1093】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 1.93 (m, 4 H) 2.73 - 2.85 (m, 1 H) 3.43 - 3.52 (m, 2 H) 3.53 - 3.61 (m, 3 H) 3.75 - 3.85 (m, 2 H) 7.02 - 7.09 (m, 2 H) 7.18 - 7.27 (m, 2 H) 7.30 - 7.37 (m, 1 H) 7.49 - 7.66 (m, 4 H) 7.69 - 7.82 (m, 3 H) 7.86 - 7.93 (m, 1 H) 9.95 - 10.56 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 500 [M+H]+。
【1094】
実施例45
4-[4-(3-シクロプロピルフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化379】
4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(289μmol、中間体26)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)6.48mg(5.78μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸二ナトリウム61.2mg(578μmol)を、反応バイアル中で1,2-ジメトキシエタン5.8mLに溶かした。別のバイアルで、1,2-ジメトキシエタン-ジクロロニッケル(1:1)320μg(1.4μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン388μg(1.4μmol)を1,2-ジメトキシエタンに溶かし(10mL中100倍量)、次に5分間攪拌することで、ニッケル触媒を製造した。触媒溶液(0.1mL)を、密閉反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンを溶液に5分間吹き込み、1-ブロモ-3-シクロプロピルベンゼン82μL(580μmol、CAS1798-85-2)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン89μL(290μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって23時間照射した。半飽和重炭酸ナトリウム溶液によって反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をRP-HPLC(装置:Waters Autopurificationsystem;カラム:YMC-Triart C18 5μ 100×30mm;溶離液A:水(0.2体積%アンモニア水32%)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.00-0.50分31%B(25->70mL/分)、0.51-5.50分62-74%B(70mL/分)、DAD走査:210-400nm)によって精製して、標題化合物20mg(収率17%、純度95%)を得た。
【1095】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 0.69 (m, 2 H), 0.94 (m, 2 H), 1.96 (m, 5 H), 2.84 (m, 1 H), 3.51 (m, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 3.84 (m, 2 H), 6.90 (d, 1 H), 7.10 (m, 2 H), 7.21 (m, 1 H), 7.36 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.94 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 384.4 [M+H]+。
【1096】
実施例46
4-{4-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化380】
4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(231μmol、中間体26)、4-ブロモ-N,N-ジメチルアニリン92.5mg(462μmol、CAS586-77-6)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)5.18mg(4.62μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸二ナトリウム49mg(462μmol)を、反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン4.6mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-ジクロロニッケル(1:1)250μg(1.2μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン250μg(1.2μmol)を1,2-ジメトキシエタンに溶かし(10mL中100倍量)、次に5分間攪拌することで、Ni-触媒を製造した。触媒溶液(0.1mL)を、密閉反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンを溶液に5分間吹き込み、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71μL(230μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって23時間照射した。半飽和重炭酸ナトリウム溶液によって反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をRP-HPLC(装置:Waters Autopurificationsystem;カラム:YMC-Triart C18 5μ 100×30mm;溶離液A:水(0.2体積%アンモニア水32%)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.00-0.50分28%B(25->70mL/分)、0.51-5.50分56-64%B(70mL/分)、DAD走査:210-400nm)によって精製して、標題化合物9mg(収率10%、純度95%)を得た。
【1097】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.90 (m, 4 H), 2.76 (m, 1 H), 2.86 (s, 6 H), 3.49 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.83 (m, 2 H), 6.70 (m, 2 H), 7.17 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.73 (m, 1 H), 7.93 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.33分; MS (ESIpos): m/z = 387 [M+H]+。
【1098】
実施例47
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化381】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル47.9mg(219μmol、CAS150617-68-8)、4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]ピペリジン53.4mg(263μmol、中間体28)及びトリエチルアミン61μL(440μmol)の2-プロパノール(1.4mL)中溶液を90℃で6時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。低純度生成物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100x30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物15mg(純度95%、収率17%)を得た。
【1099】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.20 (d, 6 H), 1.96 (m, 4 H), 2.86 (m, 2 H), 3.51 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.84 (m, 2 H), 7.21 (m, 2 H), 7.27 (m, 2 H), 7.36 (m, 1 H), 7.57 (m, 1 H), 7.74 (ddd, 1 H), 7.93 (dd, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.52分; MS (ESIpos): m/z = 386.5 [M+H]+。
【1100】
実施例48
4-{4-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化382】
攪拌バーを入れた8mLバイアルに、4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.29mmol、中間体26)、(ブロモメチル)ベンゼン76.0mg(0.29mmol、CAS100-39-0)、光触媒ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.9mg(3μmol、CAS870987-63-6)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71.6mg(0.29mmol)及び無水炭酸ナトリウム61.2mg(0.58mmol)を加えた。バイアルを密閉し、窒素下に置いてから、1,2-ジメトキシエタン4mLを加えた。別のバイアルに、1,2-ジメトキシエタン-ジブロモニッケル(1:1)1.02mg(0.006mmol)及び4、4-ジ-tert-ブチル-2-2-ビ-ピリジン0.77mg(0.003mmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素でパージし、それに1,2-ジメトキシエタン2mLを加えた。プレ触媒溶液を15分間攪拌し、その後に、溶液2mLを第1のバイアルに注射器で注入した。得られた混合物を攪拌し、34W青色LEDランプ(7cm離れている、1.4Å、反応温度を25℃に維持)で16時間照射を行った。反応が完了したら、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、RP-HPLC[移動相A:水(0.1%ギ酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル;勾配:8分で68%Bから95%B]によって精製して、生成物3mg(収率2.3%)を白色固体として得た。
【1101】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.92-1.96 (m, 4H), 2.82-2.84 (m, 1H), 3.47-3.54 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.81-3.84 (m, 2H), 5.09 (s, 2H), 6.98 (d, 2H), 7.27 (d, 2H), 7.31-7.41 (m, 4H), 7.45 (d, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.74 (t, 1H), 7.93 (d, 1H)。
【1102】
実施例49
N-{4-[1-(3-シアノ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン4-イル)ピペリジン-4-イル]フェニル}ベンズアミド
【化383】
4-[4-(4-ブロモフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(237μmol、実施例88)、ベンズアミド37.3mg(308μmol、CAS55-21-0)、N,N′-ジメチルエタン-1,2-ジアミン10μL(95μmol)、ヨウ化銅(I)18.04mg(94,8μmol)及びリン酸カリウム121mg(568μmol)のトルエン(4mL)中懸濁液を110℃で48時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をエタノール中で攪拌し、沈殿を濾取し、真空乾燥した。低純度生成物をジクロロメタン/エタノールに溶かし、ジクロロメタンの留去後に、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物57.4mgを得た(収率50%、純度95%)。
【1103】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.90 - 2.08 (m, 4 H) 2.81 - 2.99 (m, 1 H) 3.47 - 3.63 (m, 5 H) 3.79 - 3.95 (m, 2 H) 7.29 - 7.42 (m, 3 H) 7.49 - 7.63 (m, 4 H) 7.69 - 7.80 (m, 3 H) 7.90 - 8.00 (m, 3 H) 10.16 - 10.35 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 464 [M+H]+。
【1104】
実施例50
1-メチル-4-[4-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化384】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル157mg(718μmol、CAS150617-68-8)、1-メチル-5-(ピペリジン-4-イル)-1H-インドール200mg(933μmol、中間体30)及びトリエチルアミン200μL(1.4mmol)の2-プロパノール(4.7mL)中溶液を90℃で6時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。低純度生成物をRP-HPLC(装置:Labomatic HD5000、Labocord-5000;Gilson GX-241、Labcol Vario 4000、カラム:YMC Cellulose SB 5μ 250×30mm;溶離液:メタノール+0.1体積%ジエチルアミン(99%)/エタノール50:50%;流量40.0mL/分;UV254nm)によって精製して、標題化合物25mg(純度95%、収率8%)を得た。
【1105】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.02 (m, 4 H), 2.95 (m, 1 H), 3.55 (m, 5 H), 3.77 (m, 3 H), 3.87 (m, 2 H), 6.39 (m, 1 H), 7.16 (m, 1 H), 7.28 (m, 1 H), 7.37 (m, 2 H), 7.50 (m, 1 H), 7.58 (m, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.96 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.32分; MS (ESIpos): m/z = 397.5 [M+H]+。
【1106】
実施例51
4-[4-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化385】
4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル15mg(43.3μmol、中間体26)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)650μg(0.58μmol、CAS870987-63-6)、水酸化リチウム1.38mg(57.8μmol)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン8.9μL(29μmol)を、反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン570μLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-ジクロロニッケル(1:1)32μg(0.14μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン39μg(0.14μmol)を1,2-ジメトキシエタンに溶かし(10mL中100倍量)、次に5分間攪拌(必要に応じて50℃まで加熱)することで、Ni-触媒を製造した。触媒溶液(0.1mL)を、密閉反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンを溶液に5分間吹き込み、1-ブロモ-3-フルオロ-5-メチルベンゼン3.6μL(29μmol、CAS202865-83-6)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって2時間照射した。反応液を減圧下に濃縮し、RP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:水(0.2体積%アンモニア32%)/アセトニトリル)-勾配)によって精製して、標題化合物3mg(収率18%、純度95%)を得た。
【1107】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.95 (m, 4 H), 2.30 (s, 3 H), 2.86 (m, 1 H), 3.55 (m, 5 H), 3.83 (m, 2 H), 6.87 (m, 1 H), 7.00 (m, 2 H), 7.34 (m, 1 H), 7.56 (m, 1 H), 7.71 (m, 1 H), 7.93 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 376.4 [M+H]+。
【1108】
実施例52
4-[4-(2-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化386】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(494μmol、CAS150617-68-8)及び4-(2-メトキシフェニル)ピペリジン283mg(1.48mmol、CAS58333-75-8)の2-プロパノール(2.4mL)中懸濁液を、還流下に2時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物177mgを得た(収率92%、純度96%)。
【1109】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.86 - 2.05 (m, 4 H) 3.18 - 3.29 (m, 1 H) 3.46 - 3.62 (m, 5 H) 3.80 - 3.90 (m, 5 H) 6.93 - 7.03 (m, 2 H) 7.18 - 7.26 (m, 1 H) 7.28 - 7.40 (m, 2 H) 7.54 - 7.62 (m, 1 H) 7.70 - 7.81 (m, 1 H) 7.90 - 7.97 (m, 1 H).
LC-MS (方法2): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 374.6 [M+H]+。
【1110】
実施例53
4-[4-([1,1′-ビフェニル]-4-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化387】
攪拌バーを入れた8mLバイアルに、4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.29mmol、中間体26)、4-ブロモビフェニル67.3mg(0.29mmol、CAS92-66-0)、光触媒ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.9mg(2.89μmol、CAS870987-63-6)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71.6mg(289μmol)及び無水炭酸ナトリウム61.2mg(0.58mmol)を加えた。バイアルを密閉し、窒素下に置いてから、1,2-ジメトキシエタン4mLを加えた。別のバイアルに、1,2-ジメトキシエタン-ジブロモニッケル(1:1)1.02mg(0.003mmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2-2-ビ-ピリジン0.77mg(0.003mmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素でパージし、それに1,2-ジメトキシエタン2mLを加えた。プレ触媒溶液を15分間攪拌し、その後、溶液(2mL)を注射器によって第1のバイアルに加えた。得られた混合物を攪拌し、34W青色LEDランプ(7cm離れている、1.4Å、反応温度を25℃に維持)で16時間照射を行った。反応が完了したら、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、RP-HPLC[移動相A:水(0.1%ギ酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル;勾配:8分で68%Bから95%B]によって精製して、生成物28.8mg(収率22%)を白色固体として得た。
【1111】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.99-2.05 (m, 4H), 2.92-3.00 (m, 1H), 3.52-3.55 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.85-3.88 (m, 2H), 7.34-7.39 (m, 2H), 7.45-7.49 (m, 4H), 7.58 (d, 1H), 7.63-7.67 (m, 4H), 7.74 (t, 1H), 7.96 (d, 1H)。
【1112】
実施例54
4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化388】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(0.55mmol、CAS150617-68-8)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.29mL(1.65mmol)の2-プロパノール(2.7mL)中溶液に、4-(4-クロロフェニル)ピペリジン塩酸塩(1:1)153mg(0.66mmol、CAS6652-06-8)を加え、反応液を還流下に2時間攪拌した。反応液を放冷して環境温度とし、水に投入した。沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物を収率82%で得た(172mg、純度99%)。
【1113】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.86 - 2.10 (m, 4 H) 2.83 - 3.00 (m, 1 H) 3.43 - 3.63 (m, 5 H) 3.76 - 3.92 (m, 2 H) 7.31 - 7.43 (m, 5 H) 7.54 - 7.60 (m, 1 H) 7.70 - 7.79 (m, 1 H) 7.90 - 7.97 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 378.1 [M+H]+。
【1114】
実施例55
4-[4-(3-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化389】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(549μmol、CAS150617-68-8)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン290μL(1.6mmol)の2-プロパノール(2.6mL)中溶液に、4-(3-メトキシフェニル)ピペリジン塩酸塩(1:1)150mg(659μmol、CAS325808-20-6)を加え、反応液を還流下に2時間攪拌した。反応液を放冷して環境温度とし、水に投入した。沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物を収率69%で得た(143mg、純度99%)。
【1115】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.08 (m, 4 H) 2.76 - 2.94 (m, 1 H) 3.43 - 3.62 (m, 5 H) 3.73 - 3.91 (m, 5 H) 6.77 - 6.84 (m, 1 H) 6.88 - 6.98 (m, 2 H) 7.20 - 7.39 (m, 2 H) 7.52 - 7.62 (m, 1 H) 7.68 - 7.80 (m, 1 H) 7.89 - 8.03 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 374.2 [M+H]+。
【1116】
実施例56
1-メチル-2-オキソ-4-[4-(4-フェノキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化390】
攪拌バーを入れた8mLバイアルに、4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.29mmol、中間体26)、1-ブロモ-4-フェノキシベンゼン71.9mg(289μmol、CAS101-55-3)、光触媒ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.9mg(2.89μmol、CAS870987-63-61)、1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン71.6mg(289μmol)及び無水炭酸ナトリウム61.2mg(0.58mmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素下に置いてから、1,2-ジメトキシエタン4mLを加えた。別のバイアルに、1,2-ジメトキシエタン-ジブロモニッケル(1:1)1.02mg(2.89μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビ-ピリジン0.77mg(0.003mmol)を加えた。触媒バイアルを密閉し、窒素でパージし、次にそれに、1,2-ジメトキシエタン2mLを加えた。プレ触媒溶液を15分間攪拌し、その後、溶液(2mL)を注射器によって第1のバイアルに加えた。得られた混合物を攪拌し、34W青色LEDランプ(7cm離れている、1.4Å、反応温度を25℃に維持)で16時間照射を行った。反応が完了したら、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、RP-HPLC[移動相A:水(0.1%ギ酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル;勾配:8分で35%Bから75%B]によって精製して、生成物61.5mg(収率49%)を白色固体として得た。
【1117】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ [ppm]: 1.97-2.02 (m, 4H), 2.87-2.95 (m, 1H), 3.49-3.56 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.83-3.86 (m, 2H), 6.99-7.01 (m, 4H), 7.13 (t, 1H), 7.34-7.41(m, 5H), 7.57 (d, 1H), 7.75 (t, 1H), 7.94 (d, 1H)。
【1118】
表5:表5の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1119】
【1120】
実施例89
7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化391】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.30g(4.37mmol、中間体21)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン2.3mL(13mmol)の2-プロパノール(18mL)中懸濁液に、4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン1.00g(5.24mmol、CAS67259-62-5)を加え、反応液を90℃で2時間攪拌した。反応液を放冷して室温とし、水に投入した。沈殿を濾去し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物を収率91%で得た(1.90g、純度95%)。
【1121】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.82 - 2.02 (m, 4 H) 2.72 - 2.90 (m, 1 H) 3.44 - 3.59 (m, 5 H) 3.72 (s, 3 H) 3.77 - 3.85 (m, 2 H) 6.83 - 6.94 (m, 2 H) 7.21 - 7.30 (m, 2 H) 7.44 - 7.56 (m, 1 H) 7.74 - 7.91 (m, 2 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 452 [M+H]+。
【1122】
実施例90
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化392】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(336μmol、中間体21)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン180μL(1.0mmol)の2-プロパノール(2.0mL)中懸濁液に、4-フェニルピペリジン65.0mg(403μmol、CAS771-99-3)を加え、反応液を90℃で2時間攪拌した。反応液を放冷して室温とし、水に投入した。沈殿を濾去し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物を収率83%で得た(125mg、純度95%)。
【1123】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.90 - 2.04 (m, 4 H) 2.81 - 2.97 (m, 1 H) 3.43 - 3.65 (m, 5 H) 3.76 - 3.89 (m, 2 H) 7.18 - 7.26 (m, 1 H) 7.29 - 7.38 (m, 4 H) 7.47 - 7.53 (m, 1 H) 7.75 - 7.79 (m, 1 H) 7.80 - 7.86 (m, 1 H).
LC-MS (方法3): Rt = 1.39分; MS (ESIpos): m/z = 422.0 & 424.0 [M+H]+。
【1124】
実施例91
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化393】
7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル110mg(243μmol、実施例89)の脱気THF(4.0mL)中の攪拌溶液に、2,4,4,5,5-ペンタメチル-1,3,2-ジオキサボロラン69.1mg(486μmol、CAS94242-85-0)、リン酸カリウム1.2mL(0.50M水溶液、610μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)28.7mg(36.5μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物22mg(純度95%、収率22%)を得た。
【1125】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.83 - 2.05 (m, 4 H) 2.47 (s, 3 H) 2.92 (ddd, 1 H) 3.42 - 3.61 (m, 5 H) 3.73 (s, 3 H) 3.82 (br d, 2 H) 6.86 - 6.96 (m, 2 H) 7.14 - 7.22 (m, 1 H) 7.22 - 7.33 (m, 2 H) 7.36 - 7.44 (m, 1 H) 7.74 - 7.84 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 388 [M+H]+。
【1126】
実施例92
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-フェニル-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化394】
7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例89)の脱気THF(3.5mL)中の攪拌溶液に、フェニルボロン酸32.3mg(265μmol、CAS98-80-6)、リン酸カリウム800μL(0.50M水溶液、400μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)26.1mg(33.2μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物70mg(純度95%、収率67%)を得た。
【1127】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.87 - 2.05 (m, 4 H) 2.77 - 2.95 (m, 1 H) 3.47 - 3.60 (m, 2 H) 3.69 (s, 3 H) 3.74 (s, 3 H) 3.83 - 3.96 (m, 2 H) 6.88 - 7.00 (m, 2 H) 7.24 - 7.34 (m, 2 H) 7.42 - 7.51 (m, 1 H) 7.53 - 7.60 (m, 2 H) 7.63 - 7.70 (m, 1 H) 7.71 - 7.78 (m, 1 H) 7.83 - 7.91 (m, 2 H) 7.95 - 8.04 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.50分; MS (ESIpos): m/z = 450.5 [M+H]+。
【1128】
実施例93
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,7-ジカルボニトリル
【化395】
DMF 2.5mL中の7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例89)に、シアン化銅(I)99.0mg(1.11mmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において150℃で12時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、沈殿を濾取し、エタノール及びDMSOで洗浄し、真空乾燥した。純度の低い生成物を、ジクロロメタン/エタノール中で攪拌した。沈殿を濾取し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物32.0mg(純度95%、収率35%)を得た。
【1129】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.84 - 2.01 (m, 4 H) 2.77 - 2.92 (m, 1 H) 3.47 - 3.61 (m, 5 H) 3.72 (s, 3 H) 3.78 - 3.89 (m, 2 H) 6.97 (s, 2 H) 7.20 - 7.32 (m, 2 H) 7.67 - 7.74 (m, 1 H) 8.00 - 8.17 (m, 2 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 399 [M+H]+。
【1130】
実施例94
7-シクロプロピル-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化396】
7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(332μmol、実施例89)の水(1.0mL)及びDMSO(4.0mL)中溶液に、2-シクロプロピル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン83.6mg(497μmol、CAS126689-01-8)、リン酸カリウム211mg(995μmol)及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)-ジクロロメタン錯体27.1mg(33.2μmol、CAS95464-05-4)を加えた。混合物を100℃で終夜攪拌した。水を留去し、残留物を、DMSO中で攪拌し、沈殿を濾取し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。標題化合物49.0mgを得た(純度95%、収率34%)。
【1131】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 0.88 (m, 2 H), 1.10 (m, 2 H), 1.91 (m, 4 H), 2.12 (m, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.48 (m, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 3.73 (s, 3 H), 3.80 (br d, 2 H), 6.90 (d, 2 H), 6.98 (dd, 1 H), 7.26 (m, 3 H), 7.78 (d, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 415 [M+H]+。
【1132】
実施例95
7-(2,2-ジメチル-2λ
6-ジアザチア-1,2-ジエン-1-イル)-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化397】
7-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(実施例89、221μmol)の1,4-ジオキサン(2.3mL)中溶液に、2,2-ジメチル-2λ-ジアザチア-1,2-ジエン24.4mg(265μmol、CAS13904-95-5)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)14.2mg(15μmol)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニル13.2mg(44.2μmol)及びナトリウム-tert-ブトキシド29.7mg(310mmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において80℃で4.5時間攪拌した。懸濁液を濾過し、濾液をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物40.0mg(純度95%、収率37%)を得た。
【1133】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.83 - 1.97 (m, 4 H) 2.74 - 2.86 (m, 1 H) 3.37 (s, 6 H) 3.42 - 3.50 (m, 5 H) 3.69 - 3.83 (m, 5 H) 6.85 - 6.92 (m, 2 H) 6.97 - 7.05 (m, 2 H) 7.24 - 7.28 (m, 2 H) 7.64 - 7.73 (m, 1 H).
LC-MS (方法1): Rt = 0.98分; MS (ESIpos): m/z = 465 [M+H]+。
【1134】
表6:表6の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1135】
【1136】
実施例102
1-メチル-2-オキソ-4-(4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}ピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化398】
1-メチル-2-オキソ-4-[4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル46mg(実施例38、109μmol)、酢酸パラジウム(II)6.14mg(27.3μmol)及びアセトアルドキシム64.6mg(1.49mmol)を、エタノール5.0mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物30mg(純度99%、収率65%)を得た。
【1137】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.25 (d, 6 H) 1.77 - 1.96 (m, 4 H) 2.56 - 2.66 (m, 1 H) 3.10 - 3.21 (m, 2 H) 3.35 - 3.43 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 4.51 - 4.62 (m, 1 H) 6.83 - 6.90 (m, 2 H) 7.21 - 7.27 (m, 2 H) 7.28 - 7.36 (m, 1 H) 7.43 - 7.48 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.59 - 7.66 (m, 1 H) 7.66 - 7.72 (m, 1 H) 7.97 (dd, 1 H)。
【1138】
実施例103
1-メチル-4-{4-メチル-4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化399】
1-メチル-4-{4-メチル-4-[5-(プロパン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(実施例21、108μmol)、酢酸パラジウム(II)6.05mg(27.3μmol)及びアセトアルドキシム31.8mg(539μmol)を、エタノール5.0mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物25mg(純度98%、収率50%)を得た。
【1139】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.26 (d, 6 H) 1.45 (s, 3 H) 1.94 - 2.06 (m, 2 H) 2.42 - 2.49 (m, 2 H) 2.96 - 3.16 (m, 3 H) 3.29 (br d, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 7.24 - 7.28 (m, 1 H) 7.29 - 7.35 (m, 1 H) 7.39 - 7.45 (m, 1 H) 7.49 - 7.53 (m, 1 H) 7.54 - 7.59 (m, 1 H) 7.59 - 7.67 (m, 3 H) 7.94 (dd, 1 H)。
【1140】
実施例104
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化400】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(実施例27、103μmol)、酢酸パラジウム(II)5.75mg(25.6μmol)及びアセトアルドキシム60.6mg(1.88mmol)を、エタノール5.0mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物29mg(純度95%、収率56%)を得た。
【1141】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.02 - 2.16 (m, 2 H) 2.23 (br dd, 2 H) 3.14 - 3.29 (m, 3 H) 3.34 - 3.42 (m, 2 H) 3.58 (s, 3 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H) 7.48 (dd, 1 H) 7.53 (br d, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 4 H) 7.84 (d, 1 H)。
【1142】
実施例105
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化401】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(実施例1、119μmol)、酢酸パラジウム(II)6.69mg(29.8μmol)及びアセトアルドキシム70.4mg(1.92mmol)を、エタノール5.0mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物28mg(純度95%、収率54%)を得た。
【1143】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.47 (s, 3 H), 1.96 - 2.06 (m, 2 H), 2.43 - 2.49 (m, 2 H), 3.06 - 3.17 (m, 2 H), 3.30 (br d, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 7.29 - 7.34 (m, 1 H), 7.35 - 7.45 (m, 3 H), 7.49 - 7.53 (m, 1 H), 7.55 - 7.59 (m, 1 H), 7.60 - 7.66 (m, 1 H), 7.71 - 7.78 (m, 2 H), 7.95 (dd, 1 H)。
【1144】
実施例106
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-エチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化402】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(434μmol、CAS150617-68-8)、2-(4-エチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール100mg(434μmol、中間体51)及びトリエチルアミン120μL(870μmol)を、2-プロパノール3.0mL中、90℃で2時間攪拌した。反応混合物を水及び酢酸エチル(1:1)で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物115mg(純度99%、収率64%)を得た。
【1145】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.72 (t, 3 H), 1.88 (q, 2 H), 2.00 - 2.11 (m, 2 H), 2.52 - 2.62 (m, 2 H), 3.40 - 3.53 (m, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 3.75 (br d, 2 H), 7.27 - 7.35 (m, 1 H), 7.35 - 7.44 (m, 2 H), 7.52 - 7.58 (m, 1 H), 7.70 - 7.81 (m, 3 H), 7.88 (dd, 1 H)。
【1146】
実施例107
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化403】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(実施例5、119μmol)、酢酸パラジウム(II)6.69mg(29.8μmol)及びアセトアルドキシム70.4mg(1.92mmol)を、エタノール5.0mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物35mg(純度95%、収率67%)を得た。
【1147】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.16 (m, 2 H), 2.16 - 2.26 (m, 2 H), 2.41 - 2.47 (m, 3 H), 3.14 - 3.28 (m, 3 H), 3.39 (br d, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.29 - 7.34 (m, 1 H), 7.48 - 7.65 (m, 5 H), 7.68 (s, 1 H), 7.93 (dd, 1 H)。
【1148】
実施例108
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化404】
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(実施例43、445μmol)、酢酸パラジウム(II)24.9mg(111μmol)及びアセトアルドキシム131mg(2.22mmol)を、エタノール10.0mL中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール0-3%)によって精製して、標題化合物115mg(純度95%、収率55%)を得た。
【1149】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.81 - 2.00 (m, 4 H), 2.71 - 2.83 (m, 1 H), 3.12 - 3.22 (m, 2 H), 3.35 - 3.44 (m, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 7.29 - 7.35 (m, 3 H), 7.46 - 7.55 (m, 4 H), 7.60 - 7.66 (m, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.99 (dd, 1 H)。
【1150】
実施例109
4-[4-(5,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化405】
4-[4-(5,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル170mg(実施例22、384μmol)、酢酸パラジウム(II)21.6mg(96μmol)及びアセトアルドキシム226mg(3.84mmol)を、エタノール6.0mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物20mg(純度98%、収率12%)を得た。
【1151】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.16 (m, 2 H), 2.17 - 2.28 (m, 2 H), 3.14 - 3.32 (m, 3 H), 3.35 - 3.44 (m, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 7.28 - 7.35 (m, 1 H), 7.46 - 7.56 (m, 2 H), 7.59 - 7.66 (m, 1 H), 7.67 - 7.72 (m, 1 H), 7.88 - 7.97 (m, 2 H), 8.05 (dd, 1 H)。
【1152】
実施例110
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化406】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.03g(3.30mmol、中間体21)、5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール800mg(3.30mmol、中間体52)及びトリエチルアミン920μL(6.6mmol)を、2-プロパノール15mL中、90℃で2時間攪拌した。反応混合物を水及び酢酸エチル(1:1)で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物1.35g(純度93%、収率77%)を得た。
【1153】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H), 2.00 - 2.11 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 3.43 - 3.58 (m, 5 H), 3.68 - 3.77 (m, 2 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.54 - 7.57 (m, 1 H), 7.60 (d, 1 H), 7.75 - 7.80 (m, 2 H)。
【1154】
実施例111
1-メチル-4-[3-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、立体異性体の混合物
【化407】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(434μmol、CAS150617-68-8)、5-メチル-2-(3-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール105mg(434μmol、中間体53)及びトリエチルアミン120μL(870μmol)を、2-プロパノール3.0mL中、90℃で2時間攪拌した。反応混合物を水及び酢酸エチル(1:1)で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物90mg(純度99%、収率50%)を得た。
【1155】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.83 - 0.90 (m, 3 H), 2.08 - 2.22 (m, 2 H), 2.29 - 2.45 (m, 4 H), 3.02 - 3.12 (m, 1 H), 3.22 - 3.30 (m, 1 H), 3.43 - 3.53 (m, 1 H), 3.53 - 3.70 (m, 4 H), 3.78 - 4.02 (m, 2 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.35 - 7.41 (m, 1 H), 7.52 - 7.61 (m, 3 H), 7.72 - 7.77 (m, 1 H), 7.86 - 7.92 (m, 1 H)。
【1156】
実施例112
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化408】
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル500mg(実施例41、1.34mmol)、酢酸パラジウム(II)75.1mg(335μmol)及びアセトアルドキシム395mg(6.69mmol)を、エタノール15mL中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物360mg(純度99%、収率68%)を得た。
【1157】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 1.97 (m, 4 H), 2.58 - 2.67 (m, 1 H), 3.10 - 3.21 (m, 2 H), 3.35 - 3.43 (m, 2 H), 3.59 (s, 3 H), 3.74 (s, 3 H), 6.85 - 6.92 (m, 2 H), 7.24 - 7.37 (m, 3 H), 7.43 - 7.48 (m, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.59 - 7.66 (m, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.98 (dd, 1 H)。
【1158】
実施例113
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化409】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル395mg(実施例12、986μmol)、酢酸パラジウム(II)110.8mg(670μmol)及びアセトアルドキシム582mg(9.86mmol)を、エタノール10mL中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール0-3%)によって精製して、標題化合物155mg(純度95%、収率36%)を得た。
【1159】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 3 H), 2.18 - 2.29 (m, 2 H), 3.17 - 3.28 (m, 2 H), 3.38 - 3.47 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 7.29 - 7.37 (m, 1 H), 7.40 - 7.46 (m, 1 H), 7.47 - 7.56 (m, 3 H), 7.60 - 7.66 (m, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.95 (dd, 1 H), 7.99 (dd, 1 H), 8.10 (dd, 1 H)。
【1160】
実施例114
1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化410】
1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(291μmol、実施例57)及びトルエン10mLの混合物に、塩化ロジウム-トリフェニルホスフィン(1:3)68mg(72.8μmol)及びアセトアルドキシム172mg(2.91μmol)を加え、混合物を110℃で6時間攪拌した。溶液を冷却して室温とし、セライト層で濾過した。その層をTHFで洗浄し、濾液を減圧下に溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(15-65%アセトニトリル/重炭酸アンモニウム水溶液緩衝液)によって精製して、標題化合物72mg(収率63%)を得た。
【1161】
1HNMR (400 MHz, d6-DMSO) δ [ppm]: 1.82-2.04 (m, 4H); 2.68-2.79 (m, 1H); 3.22 (t, 2H); 3.44 (d, 2H); 3.64 (s, 3H); 7.26 (t, 1H); 7.34-7.44 (m, 3H); 7.50 (s, 1H); 7.56 (d, 1H); 7.64-7.74 (m, 2H); 8.03 (d, 1H)。
【1162】
実施例115
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-7-(オキセタン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化411】
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-7-(オキセタン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル58mg(実施例97、122μmol)、酢酸パラジウム(II)6.82mg(30.4μmol)及びアセトアルドキシム71.8mg(1.36mmol)を、エタノール1mL中、80℃で7時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物35mg(純度90%、収率58%)を得た。
【1163】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 1.96 (m, 4 H), 2.58 - 2.66 (m, 1 H), 3.10 - 3.20 (m, 2 H), 3.38 (br d, 2 H), 3.61 (s, 3 H), 3.74 (s, 3 H), 4.37 - 4.48 (m, 1 H), 4.70 - 4.74 (m, 2 H), 4.99 (dd, 2 H), 6.85 - 6.93 (m, 2 H), 7.24 - 7.31 (m, 2 H), 7.39 - 7.49 (m, 3 H), 7.67 (br d, 1 H), 7.98 (d, 1 H)。
【1164】
実施例116
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化412】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(実施例36、98.2μmol)、酢酸パラジウム(II)5.51mg(24.6μmol)及びアセトアルドキシム58mg(1.36mmol)を、エタノール5mL中、80℃で7時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物17mg(純度95%、収率33%)を得た。
【1165】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 4 H), 2.18 - 2.28 (m, 2 H), 2.54 - 2.62 (m, 2 H), 3.22 (br t, 2 H), 3.34 - 3.47 (m, 3 H), 3.57 (s, 3 H), 3.96 (t, 2 H), 7.39 - 7.55 (m, 3 H), 7.61 (dd, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 7.86 - 7.93 (m, 2 H), 7.97 - 8.00 (m, 1 H), 8.10 (dd, 1 H)。
【1166】
実施例117
(rac)-1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化413】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル108mg(0.495mmol、CAS150617-68-8)、4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン140mg(中間体55、1.0mmol)及びトリエチルアミン0.14mL(1mmol)の2-プロパノール(3.3mL)中溶液を、90℃で4.5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)及びRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物51mgを得た(収率24%)。
【1167】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.19 (d, 6 H), 1.75 - 2.11 (m, 6 H), 2.80 - 2.93 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.65 - 3.76 (m, 2 H), 3.93 - 4.00 (m, 2 H), 7.15 - 7.23 (m, 4 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.71 - 7.76 (m, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1168】
標題化合物(48mg)を、分取キラルHPLCによってエナンチオマーに分離して、エナンチオマー1(15mg、実施例118参照)及びエナンチオマー2(12mg、実施例119参照)を得た。
【1169】
分取キラルHPLC法:
装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:Chiralpak IA 5μ 250×30;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:50mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1170】
分析キラルHPLC法:
装置:Agilent 1260HPLC;カラム:Chiralpak IA 3μ 100×4.6;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン+0.1%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:1.4mL/分;温度:60℃;UV:254nm。
【1171】
実施例118
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化414】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例117を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については実施例117を参照)により、標題化合物15mg(純度95%、収率7%)を得た。
【1172】
分析キラルHPLC(方法については実施例117を参照):Rt=2.44分。
【1173】
旋光度:[α]D=+267°(c=6mg/mL、クロロホルム)。
【1174】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.19 (d, 6 H), 1.75 - 2.11 (m, 6 H), 2.80 - 2.93 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.65 - 3.76 (m, 2 H), 3.93 - 4.00 (m, 2 H), 7.15 - 7.23 (m, 4 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.71 - 7.76 (m, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1175】
実施例119
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]アゼパン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化415】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例117を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については実施例117を参照)により、標題化合物12mg(純度95%、収率6%)を得た。
【1176】
分析キラルHPLC(方法については実施例117を参照):Rt=3.22分。
【1177】
旋光度:[α]D=-248°(c=5mg/mL、クロロホルム)。
【1178】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.19 (d, 6 H), 1.75 - 2.11 (m, 6 H), 2.80 - 2.93 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.65 - 3.76 (m, 2 H), 3.93 - 4.00 (m, 2 H), 7.15 - 7.23 (m, 4 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.71 - 7.76 (m, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1179】
実施例120
(rac)-4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化416】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル312mg(1.35mmol、CAS150617-68-8)、2-(アゼパン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール370mg(1.63mmol、中間体56)及びトリエチルアミン380μL(2.7mmol)を2-プロパノール18mL中、90℃で3.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物450mg(純度95%、収率79%)を得た。
【1180】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.93 - 2.19 (m, 3 H), 2.20 - 2.31 (m, 1 H), 2.31 - 2.47 (m, 2 H), 3.46 - 3.56 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.63 - 3.73 (m, 1 H), 3.74 - 3.84 (m, 2 H), 3.84 - 3.95 (m, 1 H), 7.28 - 7.39 (m, 3 H), 7.58 (d, 1 H), 7.68 - 7.76 (m, 3 H), 7.97 (dd, 1 H)。
【1181】
実施例121
(rac)-1-メチル-2-オキソ-4-[4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}アゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化417】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル183mg(796μmol、CAS150617-68-8)、4-{4-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}アゼパン284mg(中間体58、1.04mmol)及びトリエチルアミン220μL(1.6mmol)を、2-プロパノール8mL中、90℃で5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物180mg(純度95%、収率52%)を得た。
【1182】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (d, 6 H), 1.72 - 2.10 (m, 6 H), 2.79 - 2.91 (m, 1 H), 3.57 (s, 3 H), 3.63 - 3.75 (m, 2 H), 3.91 - 4.00 (m, 2 H), 4.51 - 4.59 (m, 1 H), 6.82 - 6.86 (m, 2 H), 7.16 - 7.21 (m, 2 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.70 - 7.76 (m, 1 H), 8.03 (dd, 1 H)。
【1183】
実施例122
(rac)-4-[4-(4-メトキシフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化418】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル250mg(1.14mmol、CAS150617-68-8)、4-(4-メトキシフェニル)アゼパン282mg(1.37mmol、中間体62)及びトリエチルアミン320μL(2.3mmol)を、2-プロパノール7.5mL中、90℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-1%)及びRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物315mg(純度95%、収率68%)を得た。
【1184】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.73 - 2.12 (m, 6 H), 3.58 (s, 3 H), 3.64 - 3.75 (m, 5 H), 3.92 - 4.00 (m, 2 H), 6.85 - 6.89 (m, 2 H), 7.19 - 7.24 (m, 2 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.55 - 7.59 (m, 1 H), 7.73 (ddd, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1185】
標題化合物(315mg)を、分取キラルHPLCによってエナンチオマー分離して、エナンチオマー1(68mg、実施例124参照)及びエナンチオマー2(64mg、実施例123参照)を得た。
【1186】
分取キラルHPLC法:
装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:Chiralpak IA 5μ 250×30;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:50mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1187】
分析キラルHPLC法:
装置:Agilent 1260HPLC;カラム:Chiralpak IA 3μ 100×4.6;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン+0.1%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:1.4mL/分;温度:60℃;UV:254nm。
【1188】
実施例123
4-[4-(4-メトキシフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化419】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例122を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例122を参照)により、標題化合物64mg(純度95%、収率14%)を得た。
【1189】
分析キラルHPLC(方法については、実施例122を参照):Rt=3.26分。
【1190】
比旋光度:-255.9°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1191】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.73 - 2.12 (m, 6 H), 3.58 (s, 3 H), 3.64 - 3.75 (m, 5 H), 3.92 - 4.00 (m, 2 H), 6.85 - 6.89 (m, 2 H), 7.19 - 7.24 (m, 2 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.55 - 7.59 (m, 1 H), 7.73 (ddd, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1192】
実施例124
4-[4-(4-メトキシフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化420】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例122を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例122を参照)により、標題化合物68mg(純度95%、収率15%)を得た。
【1193】
分析キラルHPLC(方法については、実施例122を参照):Rt=2.78分。
【1194】
比旋光度:+319.4°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1195】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.73 - 2.12 (m, 6 H), 3.58 (s, 3 H), 3.64 - 3.75 (m, 5 H), 3.92 - 4.00 (m, 2 H), 6.85 - 6.89 (m, 2 H), 7.19 - 7.24 (m, 2 H), 7.34 (ddd, 1 H), 7.55 - 7.59 (m, 1 H), 7.73 (ddd, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1196】
実施例125
(rac)-4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)アゼパン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化421】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(319μmol、中間体21)、2-(アゼパン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール87.2mg(383μmol、中間体56)及びトリエチルアミン89μL(640μmol)を、2-プロパノール3.2mL中、90℃で3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物67mg(純度95%、収率42%)を得た。
【1197】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.17 (m, 3 H), 2.19 - 2.30 (m, 1 H), 2.31 - 2.46 (m, 2 H), 3.45 - 3.54 (m, 1 H), 3.54 - 3.59 (m, 3 H), 3.63 - 3.72 (m, 1 H), 3.73 - 3.84 (m, 2 H), 3.84 - 3.94 (m, 1 H), 7.32 - 7.40 (m, 2 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.66 - 7.74 (m, 2 H), 7.78 (d, 1 H), 7.87 (d, 1 H)。
【1198】
標題化合物(67mg)を分取キラルHPLCによってエナンチオマーに分離して、エナンチオマー1(16mg、実施例127参照)及びエナンチオマー2(16mg、実施例126参照)を得た。
【1199】
分取キラルHPLC法:
装置:Labomatic HD5000、Labocord-5000;Gilson GX-241、Labcol Vario 4000、カラム:YMC Cellulose SB 5μ 250×30mm;溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:50%B;流量40.0mL/分;UV254nm。
【1200】
分析キラルHPLC法:
装置:Agilent HPLC1260;カラム:YMC Cellulose SB 3μ 100×4,6mm;溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;勾配:7分で20-50%B;流量1.4mL/分;温度:25℃;DAD254nm。
【1201】
実施例126
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)アゼパン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化422】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例125を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例125を参照)により、標題化合物16mg(純度95%、収率10%)を得た。
【1202】
分析キラルHPLC(方法については、実施例125を参照):Rt=4.83分。
【1203】
比旋光度:+79.7°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1204】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.17 (m, 3 H), 2.19 - 2.30 (m, 1 H), 2.31 - 2.46 (m, 2 H), 3.45 - 3.54 (m, 1 H), 3.54 - 3.59 (m, 3 H), 3.63 - 3.72 (m, 1 H), 3.73 - 3.84 (m, 2 H), 3.84 - 3.94 (m, 1 H), 7.32 - 7.40 (m, 2 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.66 - 7.74 (m, 2 H), 7.78 (d, 1 H), 7.87 (d, 1 H)。
【1205】
実施例127
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)アゼパン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化423】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例125を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例125を参照)により、標題化合物16mg(純度95%、収率10%)を得た。
【1206】
分析キラルHPLC(方法については、実施例125を参照):Rt=4.09分。
【1207】
比旋光度:-94.6°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1208】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.17 (m, 3 H), 2.19 - 2.30 (m, 1 H), 2.31 - 2.46 (m, 2 H), 3.45 - 3.54 (m, 1 H), 3.54 - 3.59 (m, 3 H), 3.63 - 3.72 (m, 1 H), 3.73 - 3.84 (m, 2 H), 3.84 - 3.94 (m, 1 H), 7.32 - 7.40 (m, 2 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.66 - 7.74 (m, 2 H), 7.78 (d, 1 H), 7.87 (d, 1 H)。
【1209】
実施例128
(rac)-4-[4-(4-クロロフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化424】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(436μmol、CAS150617-68-8)、4-(4-クロロフェニル)アゼパン140mg(567μmol、中間体65)及びトリエチルアミン120μL(870μmol)を、2-プロパノール4.4mL中、90℃で7時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物127mg(純度95%、収率71%)を得た。
【1210】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.75 - 2.13 (m, 7 H), 2.89 - 3.00 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.69 (br d, 2 H), 3.91 - 4.00 (m, 2 H), 7.30 - 7.39 (m, 5 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.74 (ddd, 1 H), 8.03 (dd, 1 H)。
【1211】
標題化合物(127mg)を分取キラルHPLCによってエナンチオマーに分離して、エナンチオマー1(25mg、実施例130参照)及びエナンチオマー2(25mg、実施例129参照)を得た。
【1212】
分取キラルHPLC法:
装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Amylose SA 5μ 250×30;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:50mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1213】
分析キラルHPLC法:
装置:Agilent 1260HPLC;カラム:YMC Amylose SA 3μ 100×4.6;溶離液A:2-メトキシ-2-メチルプロパン+0.1%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:90%A+10%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1214】
実施例129
4-[4-(4-クロロフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化425】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例128を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、を参照実施例128)により、標題化合物25mg(純度95%、収率14%)を得た。
【1215】
分析キラルHPLC(方法については、実施例128を参照):Rt=5.74分。
【1216】
比旋光度:-260.7°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1217】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.75 - 2.13 (m, 7 H), 2.89 - 3.00 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.69 (br d, 2 H), 3.91 - 4.00 (m, 2 H), 7.30 - 7.39 (m, 5 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.74 (ddd, 1 H), 8.03 (dd, 1 H)。
【1218】
実施例130
4-[4-(4-クロロフェニル)アゼパン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化426】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例128を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例128を参照)により、標題化合物25mg(純度95%、収率14%)を得た。
【1219】
分析キラルHPLC(方法については、実施例128を参照):Rt=2.67分。
【1220】
比旋光度:+227.6°(c=10mg/mL、クロロホルム)。
【1221】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.75 - 2.13 (m, 7 H), 2.89 - 3.00 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.69 (br d, 2 H), 3.91 - 4.00 (m, 2 H), 7.30 - 7.39 (m, 5 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.74 (ddd, 1 H), 8.03 (dd, 1 H)。
【1222】
実施例131
(rac)-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化427】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(457μmol、CAS150617-68-8)、4-フェニルアゼパン145mg(686μmol、CAS73252-01-4)及びトリエチルアミン130μL(910μmol)を、2-プロパノール3.0mL中、90℃で6時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物108mg(純度95%、収率63%)を得た。
【1223】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.78 - 2.15 (m, 7 H), 2.92 (tt, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.65 - 3.75 (m, 2 H), 3.92 - 4.01 (m, 2 H), 7.10 - 7.28 (m, 1 H), 7.28 - 7.36 (m, 5 H), 7.55 - 7.59 (m, 1 H), 7.74 (ddd, 1 H), 8.04 (dd, 1 H)。
【1224】
実施例132
(rac)-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化428】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル817mg(中間体21、2.75mmol)、4-フェニルアゼパン727mg(3.43mmol、CAS73252-01-4)及びトリエチルアミン770μL(5.5mmol)を、2-プロパノール18.0mL中、90℃で6時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタノールで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物410mg(純度95%、収率32%)を得た。
【1225】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 (br d, 7 H), 2.84 - 2.96 (m, 1 H), 3.56 (s, 3 H), 3.65 - 3.77 (m, 2 H), 3.91 - 4.02 (m, 2 H), 7.19 (s, 1 H), 7.27 - 7.35 (m, 4 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.77 (d, 1 H), 7.94 (s, 1 H)。
【1226】
実施例133
(rac)-1-メチル-7-(オキセタン-3-イル)-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化429】
7-ブロモ-4-[4-(4-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル124mg(285μmol、実施例132)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)6.4mg(5.7μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン199μL(1.7mmol)を反応バイアル中、N,N-ジメチルアセトアミド2.5mL及びトリフルオロトルエン6.5mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)0.3mg(1.4μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン0.4mg(1.4μmol)を1,2-ジメトキシエタン1.9mLに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-ブロモオキセタン50μL(570μmol、CAS39267-79-3)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン88μL(285μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって20時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)。標題化合物5mg(純度95%、収率5%)を得た。
【1227】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.78 - 2.14 (m, 5 H), 2.86 - 2.98 (m, 1 H), 3.60 (s, 3 H), 3.64 - 3.77 (m, 3 H), 3.91 - 4.04 (m, 2 H), 4.39 - 4.49 (m, 1 H), 4.71 (br d, 2 H), 4.99 (dd, 2 H), 7.16 - 7.24 (m, 1 H), 7.26 - 7.36 (m, 5 H), 7.42 - 7.47 (m, 1 H), 7.47 - 7.52 (m, 1 H), 8.04 (s, 1 H)。
【1228】
実施例134
(rac)-1-メチル-7-(モルホリン-4-イル)-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化430】
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルアゼパン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(218μmol、実施例132)の1,4-ジオキサン(640μL)中の攪拌溶液に、モルホリン22.8mg(261μmol、CAS110-91-8)、炭酸セシウム142mg(435μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)17.1mg(21.8μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を110℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物41mg(純度95%、収率40%)を得た。
【1229】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 2.12 (m, 6 H), 2.85 - 2.98 (m, 1 H), 3.38 - 3.47 (m, 4 H), 3.54 (s, 3 H), 3.57 - 3.68 (m, 2 H), 3.70 - 3.80 (m, 4 H), 3.81 - 3.94 (m, 2 H), 6.65 - 6.74 (m, 1 H), 6.97 - 7.03 (m, 1 H), 7.15 - 7.24 (m, 1 H), 7.26 - 7.37 (m, 4 H), 7.83 (d, 1 H)。
【1230】
実施例135
(rac)-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化431】
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルアゼパン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(435μmol、実施例132)、ピロリジン-2-オン74.1mg(871μmol、CAS616-45-5)、炭酸カリウム132mg(958μmol)、ヨウ化銅(I)16.6mg(87.1μmol)及びN,N-ジメチルエチレンジアミン154mg(1.74mmol)をトルエン10mL中で攪拌し、混合物を110℃で11時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物135mg(純度95%、収率67%)を得た。
【1231】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 2.16 (m, 8 H), 2.59 (t, 2 H), 2.86 - 2.96 (m, 1 H), 3.55 (s, 3 H), 3.63 - 3.76 (m, 2 H), 3.91-4.01 (m, 4 H), 7.15 - 7.23 (m, 1 H), 7.29 - 7.33 (m, 4 H), 7.68 (dd, 1 H), 7.80 (d, 1 H), 8.03 (d, 1 H)。
【1232】
実施例136
(rac)-7-(1,1-ジオキソ-1λ
6-チオモルホリン-4-イル)-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化432】
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルアゼパン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル90mg(196μmol、実施例32)の1,4-ジオキサン(570μL)に、1λ
6-チオモルホリン-1,1-ジオン31.8mg(235μmol、CAS39093-93-1)、炭酸セシウム128mg(392μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)15.4mg(19.6μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を110℃で8時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物10mg(純度95%、収率10%)を得た。
【1233】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.79 - 2.08 (m, 6 H), 2.86 - 2.96 (m, 1 H), 3.19 (br s, 4 H), 3.55 - 3.69 (m, 5 H), 3.81 - 3.93 (m, 2 H), 4.05 (br s, 4 H), 6.79 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 7.15 - 7.24 (m, 1 H), 7.26 - 7.34 (m, 4 H), 7.85 (d, 1 H)。
【1234】
実施例137
(rac)-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化433】
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルアゼパン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(344μmol、実施例132)、酢酸パラジウム(II)19.3mg(85.9μmol)及びアセトアルドキシム102mg(1.72mmol)を、エタノール5mL中、80℃で6時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物80mg(純度95%、収率49%)を得た。
【1235】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 2.03 (m, 6 H), 2.82 - 2.94 (m, 1 H), 3.27 - 3.49 (m, 4 H, 部分的に水のシグナルの下), 3.59 (s, 3 H), 7.13 - 7.23 (m, 1 H), 7.27 - 7.32 (m, 4 H), 7.47 - 7.58 (m, 2 H), 7.66 (s, 1 H), 7.74 (d, 1 H), 7.91 (d, 1 H)。
【1236】
標題化合物(80mg)を分取キラルHPLCによってエナンチオマーに分離して、エナンチオマー1(35mg、実施例138参照)及びエナンチオマー2(36mg、実施例139参照)を得た。
【1237】
分取キラルHPLC法:
装置:Labomatic HD5000、Labocord-5000;Gilson GX-241、Labcol Vario 4000。
【1238】
カラム:Chiralpak IG 5μ 250×30mm;溶離液:アセトニトリル/エタノール90:10;流量60.0mL/分;UV254nm。
【1239】
分析キラルHPLC法:
装置:Agilent HPLC1260;カラム:Chiralpak IG 3μ 100×4,6mm;溶離液:アセトニトリル+0.1体積%ジエチルアミン/エタノール85:15;流量1.4mL/分;温度:25℃;DAD254nm。
【1240】
実施例138
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化434】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例137を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例137を参照)により、標題化合物35mg(純度99%、収率22%)を得た。
【1241】
分析キラルHPLC(方法については、実施例137を参照):Rt=3.39分。
【1242】
比旋光度:-126.1°(c=2.5mg/mL、メタノール)。
【1243】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 2.03 (m, 6 H), 2.82 - 2.94 (m, 1 H), 3.27 - 3.49 (m, 4 H, 部分的に水のシグナルの下), 3.59 (s, 3 H), 7.13 - 7.23 (m, 1 H), 7.27 - 7.32 (m, 4 H), 7.47 - 7.58 (m, 2 H), 7.66 (s, 1 H), 7.74 (d, 1 H), 7.91 (d, 1 H)。
【1244】
実施例139
7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-4-[4-フェニルアゼパン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化435】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例137を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離(方法については、実施例137を参照)により、標題化合物36mg(純度99%、収率23%)を得た。
【1245】
分析キラルHPLC(方法については、実施例137を参照):Rt=5.93分。
【1246】
比旋光度:137.0°(c=2.2mg/mL、メタノール)。
【1247】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 2.03 (m, 6 H), 2.82 - 2.94 (m, 1 H), 3.27 - 3.49 (m, 4 H, 部分的に水のシグナルの下), 3.59 (s, 3 H), 7.13 - 7.23 (m, 1 H), 7.27 - 7.32 (m, 4 H), 7.47 - 7.58 (m, 2 H), 7.66 (s, 1 H), 7.74 (d, 1 H), 7.91 (d, 1 H)。
【1248】
実施例140
4-[4-エチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化436】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100g(457mmol、CAS150617-68-8)、2-(4-エチルピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール112g(457mmol、中間体66)及びトリエチルアミン130mL(910mmol)を、2-プロパノール3mL中、90℃で2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物110g(純度99%、収率56%)を得た。
【1249】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71 (t, 3 H), 1.87 (q, 2 H), 1.98 - 2.09 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.51 - 2.59 (m, 2 H), 3.42 (br t, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 3.74 (br d, 2 H), 7.18 - 7.22 (m, 1 H), 7.30 - 7.36 (m, 1 H), 7.52 - 7.58 (m, 2 H), 7.61 (d, 1 H), 7.73 (ddd, 1 H), 7.88 (dd, 1 H)。
【1250】
実施例141
7-ブロモ-4-[4-エチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化437】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(672μmol、中間体21)、2-(4-エチルピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール164mg(672mmol、中間体66)及びトリエチルアミン190μL(1.3mmol)を、2-プロパノール5.0mL中、90℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物105g(純度99%、収率31%)を得た。
【1251】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71 (t, 3 H), 1.81 - 1.91 (m, 2 H), 1.97 - 2.08 (m, 2 H), 2.51 - 2.58 (m, 2 H), 3.37 - 3.47 (m, 2 H), 3.50 - 3.58 (m, 3 H), 3.68 - 3.78 (m, 2 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.55 - 7.58 (m, 1 H), 7.58 - 7.63 (m, 1 H), 7.74 - 7.81 (m, 2 H)。
【1252】
実施例142
4-[4-(6-メトキシピリジン-3-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化438】
4-(6-メトキシ-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル25mg(63.8μmol、中間体70)をメタノール3mLに溶かし、パラジウム/炭素2.5mg(10%、23.5μmol)を加え、混合物を水素雰囲気下に室温で7時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し(水で前洗浄したセライト層)、フィルターケーキをメタノールで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物20mg(純度95%、収率84%)を得た。
【1253】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.05 (m, 4 H), 2.83 - 2.96 (m, 1 H), 3.47 - 3.56 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.80 - 3.86 (m, 5 H), 6.81 (d, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.55 - 7.60 (m, 1 H), 7.75 (dt, 2 H), 7.94 (dd, 1 H), 8.14 (d, 1 H)。
【1254】
実施例143
1-メチル-4-[4-(6-メチルピリジン-3-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化439】
1-メチル-4-(6-メチル-3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル30mg(80.0μmol、中間体73)をメタノール3mLに溶かし、パラジウム/炭素3.0mg(10%、28.2μmol)を加え、混合物を水素雰囲気下に室温で8時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し(水で前洗浄したセライト層)、フィルターケーキをメタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物20mg(純度95%、収率66%)を得た。
【1255】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.88 - 2.07 (m, 4 H), 2.44 (s, 3 H), 2.87 - 2.97 (m, 1 H), 3.47 - 3.56 (m, 2 H), 3.57 - 3.61 (m, 3 H), 3.82 (br s, 2 H), 7.22 (d, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.93 - 7.97 (m, 1 H), 8.44 (d, 1 H)。
【1256】
実施例144
1-メチル-2-オキソ-4-[4-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化440】
4-(3′,6′-ジヒドロ[3,4′-ビピリジン]-1′(2′H)-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル55mg(137μmol、中間体76)をメタノール4mLに溶かし、パラジウム/炭素5.5mg(10%、51.7μmol)を加え、混合物を水素雰囲気下に室温で8時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し(水で前洗浄したセライト層)、フィルターケーキを少量のメタノールで3回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物34mg(純度95%、収率69%)を得た。
【1257】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.93 - 2.10 (m, 4 H), 2.91 - 3.03 (m, 1 H), 3.47 - 3.63 (m, 6 H), 3.85 (br d, 2 H), 7.31 - 7.41 (m, 2 H), 7.55 - 7.62 (m, 1 H), 7.75 (ddd, 1 H), 7.81 (dt, 1 H), 7.96 (dd, 1 H), 8.46 (d, 1 H), 8.60 (d, 1 H)。
【1258】
実施例145
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化441】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸50mg(119μmol、中間体80)をジクロロメタン1.0mLに溶かし、メタンアミン120μL(2.0M THF中溶液、240μmol、CAS74-89-5)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン83μL(480μmol)及びPyBOP 66.6mg(143μmol)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-アセトニトリル15-55%)によって精製して、標題化合物4.9mg(純度95%、収率9%)を得た。
【1259】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.15 (m, 2 H) 2.16 - 2.27 (m, 2 H) 2.75 (d, 3 H) 3.05 - 3.16 (m, 2 H) 3.34 - 3.43 (m, 3 H) 3.56 - 3.63 (m, 3 H) 7.29 - 7.37 (m, 1 H) 7.39 - 7.47 (m, 1 H) 7.47 - 7.57 (m, 2 H) 7.59 - 7.67 (m, 1 H) 7.91 - 8.03 (m, 2 H) 8.06 - 8.13 (m, 1 H) 8.14 - 8.25 (m, 1 H)。
【1260】
LC-MS (方法3): Rt = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 433 [M+H]+
【1261】
実施例146
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-N,N,1-トリメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化442】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-3-ブロモ-1-メチルキノリン-2(1H)-オン100mg(220μmol、中間体78)をN-メチルメタンアミン5.0mL(2.0M THF中溶液、9.9mmol)に懸濁させ、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライド-ジクロロメタン錯体18mg(22.0μmol、CAS95464-05-4)及びトリエチルアミン(amie)61μL(440μmol)を加え、混合物を(15バール)一酸化炭素雰囲気下に100℃で22時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温及び大気圧とした。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物15.1mg(純度95%、収率15%)を得た。
【1262】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.93 - 2.08 (m, 1 H) 2.15 - 2.29 (m, 3 H) 2.91 (s, 3 H) 2.99 (s, 4 H) 3.09 - 3.20 (m, 2 H) 3.48 (br d, 1 H) 3.61 (s, 3 H) 7.31 - 7.38 (m, 1 H) 7.40 - 7.45 (m, 1 H) 7.47 - 7.58 (m, 2 H) 7.60 - 7.70 (m, 1 H) 7.93 - 8.03 (m, 2 H) 8.07 - 8.13 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 448 [M+H]+。
【1263】
実施例147
1-メチル-4-[4-(1-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化443】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(549μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール2.6mLに溶かし、1-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール142mg(659μmol、CAS180160-86-5)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン290μL(1.6mmol)を加え、混合物を還流下に2時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、得られた固体を濾去し、真空乾燥して、標題化合物197mg(純度96%、収率87%)を得た。
【1264】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.00 - 2.27 (m, 3 H) 2.06 - 2.24 (m, 1 H) 3.39 - 3.52 (m, 1 H) 3.53 - 3.72 (m, 5 H) 3.79 - 3.95 (m, 5 H) 7.12 - 7.28 (m, 2 H) 7.33 - 7.44 (m, 1 H) 7.45 - 7.64 (m, 3 H) 7.70 - 7.80 (m, 1 H) 7.84 - 7.97 (m, 1 H)。
【1265】
実施例148
1-メチル-2-オキソ-4-[4-(3-プロピル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピペリジン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化444】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(549μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール2.6mLに溶かし、4-(3-プロピル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ピペリジン246mg(1.26mmol、CAS92837-03-0)を加え、混合物をマイクロ波装置において100℃で45分間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、得られた固体を濾去し、真空乾燥して、標題化合物142mg(純度98%、収率67%)を得た。
【1266】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.94 (t, 3 H) 1.62 - 1.79 (m, 2 H) 1.97 - 2.15 (m, 2 H) 2.18 - 2.28 (m, 2 H) 2.63 - 2.76 (m, 2 H) 3.45 (ddt, 1 H) 3.51 - 3.65 (m, 5 H) 3.72 - 3.86 (m, 2 H) 7.31 - 7.38 (m, 1 H) 7.51 - 7.63 (m, 1 H) 7.67 - 7.76 (m, 1 H) 7.81 - 7.90 (m, 1 H)。
【1267】
実施例149
1-メチル-4-[4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化445】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(686μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール4.5mLに溶かし、4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピペリジン136mg(823μmol、CAS640270-01-5)及びトリエチルアミン190μL(1.4mmol)を加え、混合物を90℃で3.5時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸エチルを加え、懸濁液を濾過した。フィルターケーキを洗浄し、真空乾燥して、標題化合物80mg(純度95%、収率32%)を得た。
【1268】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 1.94 (m, 2 H), 1.99 - 2.08 (m, 2 H), 3.07 - 3.17 (m, 1 H), 3.49 - 3.57 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 3.77 - 3.86 (m, 5 H), 6.17 (d, 1 H), 7.31 - 7.39 (m, 2 H), 7.56 - 7.60 (m, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.89 (dd, 1 H)。
【1269】
実施例150
1-メチル-2-オキソ-4-[4-(ピラジン-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化446】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(915μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール6.0mLに溶かし、2-(ピペリジン-4-イル)ピラジン179mg(1.10mmol、CAS736134-74-0)及びトリエチルアミン250μL(1.8mmol)を加え、混合物を90℃で6時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物181mg(純度95%、収率54%)を得た。
【1270】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.17 (m, 4 H), 3.13 - 3.25 (m, 1 H), 3.50 - 3.63 (m, 5 H), 3.87 (br d, 2 H), 7.36 (t, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.71 - 7.77 (m, 1 H), 7.88 - 7.92 (m, 1 H), 8.54 (d, 1 H), 8.63 (dd, 1 H), 8.72 (d, 1 H)。
【1271】
実施例151
4-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化447】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(457μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール2.2mLに溶かし、4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-オール116mg(549μmol、CAS39512-49-7)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン240μL(1.4mmol)を加え、混合物を還流下に2時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、得られた固体を濾去し、真空乾燥して、標題化合物117mg(純度98%、収率64%)を得た。
【1272】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.78 (br d, 2 H) 2.19 - 2.36 (m, 2 H) 3.53 - 3.70 (m, 5 H) 3.77 - 3.90 (m, 2 H) 5.39 (s, 1 H) 7.32 - 7.39 (m, 1 H) 7.39 - 7.48 (m, 2 H) 7.55 - 7.65 (m, 3 H) 7.69 - 7.78 (m, 1 H) 7.94 - 8.01 (m, 1 H)。
【1273】
実施例152
4-{4-ヒドロキシ-4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化448】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(457μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール2.0mLに溶かし、4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-オール塩酸塩(1:1)155mg(549μmol、CAS2249-28-7)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン240μL(1.4mmol)を加え、混合物を90℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、得られた固体を濾去し、エタノールで洗浄し、100℃で真空乾燥させて、標題化合物173mg(純度95%、収率84%)を得た。
【1274】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77 - 1.84 (m, 2 H) 2.29 - 2.41 (m, 2 H) 3.54 - 3.70 (m, 5 H) 3.78 - 3.90 (m, 2 H) 5.53 (s, 1 H) 7.28 - 7.40 (m, 1 H) 7.54 - 7.68 (m, 3 H) 7.70 - 7.79 (m, 1 H) 7.86 - 8.06 (m, 3 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 428 [M+H]+。
【1275】
実施例153
8-フルオロ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化449】
4-クロロ-8-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(423μmol、中間体83)、4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン105mg(549μmol、CAS67259-62-5)及びトリエチルアミン120μL(850μmol)の2-プロパノール(2.8mL)中溶液を90℃で3.5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物80mg(純度95%、収率46%)を得た。
【1276】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.85 - 2.01 (m, 4 H), 2.76 - 2.90 (m, 1 H), 3.43 - 3.57 (m, 2 H), 3.67 - 3.75 (m, 6 H), 3.76 - 3.86 (m, 2 H), 6.87 - 6.94 (m, 2 H), 7.23 - 7.29 (m, 2 H), 7.29 - 7.37 (m, 1 H), 7.61 (ddd, 1 H), 7.75 (d, 1 H)。
【1277】
実施例154
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-8-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化450】
4-クロロ-8-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(423μmol、中間体83)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾチアゾール120mg(549μmol、CAS51784-73-7)及びトリエチルアミン120μL(850μmol)の2-プロパノール(2.8mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物122mg(純度95%、収率66%)を得た。
【1278】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.21 (m, 2 H), 2.27 - 2.38 (m, 2 H), 3.50 - 3.66 (m, 3 H), 3.71 (d, 3 H), 3.80 - 3.90 (m, 2 H), 7.29 - 7.38 (m, 1 H), 7.40 - 7.47 (m, 1 H), 7.48 - 7.55 (m, 1 H), 7.62 (ddd, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 7.99 (d, 1 H), 8.10 (d, 1 H)。
【1279】
表7:表7の下記の実施例を、指定の出発材料から、実施例153の手順に従って製造した。
【1280】
【1281】
実施例163
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,8-ジカルボニトリル
【化451】
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(102μmol、実施例158)、パラジウム(1-フェニルアリル)クロライド二量体2.6mg(5.1μmol、CAS12131-44-1)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン2.8mg(5.1μmol、CAS12150-46-8)、シアン化亜鉛14.3mg(122μmol、CAS557-21-1)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン35μL(200μmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(1mL)中溶液にアルゴンを流し、80℃で14時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:YMC Triart C18 5μm 150×50mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸);勾配:0.00-0.50分。56%B、0.51-8.50分。56-86%B)によって精製して、標題化合物14.5mg(純度99%、収率32%)を得た。
【1282】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.43 - 1.55 (m, 3 H), 1.99 - 2.13 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 3.44 - 3.59 (m, 2 H), 3.71 (br d, 2 H), 3.88 (s, 3 H), 7.15 - 7.25 (m, 1 H), 7.38 - 7.47 (m, 1 H), 7.52 - 7.65 (m, 2 H), 8.17 (br t, 2 H)。
【1283】
実施例164
8-(メタンスルホニル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化452】
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(193μmol、実施例158)のDMSO(1.5mL)中溶液をアルゴンで脱気した。その混合物に、メタンスルフィン酸ナトリウム31.2mg(290μmol、CAS20277-69-4)、(1S,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン79μL(9.5μmol、CAS1121-22-8)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)-ベンゼン(2:2:1)9.7mg(19.3μmol)を加えた。反応液を110℃で終夜攪拌した。混合物を濾過し、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μ 100×30mm;移動相:水(0.2体積%アンモニア水32%)/アセトニトリル)によって精製して、標題化合物10mg(純度95%、収率11%)を得た。
【1284】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H), 2.00 - 2.13 (m, 3 H), 2.43 (s, 3 H), 3.48 - 3.58 (m+s, 5 H), 3.58 - 3.64 (m, 3 H), 3.68 - 3.79 (m, 2 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.41 (t, 1 H), 7.54 - 7.57 (m, 1 H), 7.58 - 7.63 (m, 1 H), 8.10 (dd, 1 H), 8.40 (dd, 1 H)。
【1285】
実施例165
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化453】
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(0.61mmol、中間体92)、2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール175mg(0.74mmol、CAS51784-03-3)及びトリエチルアミン0.17mL(1.2mmol)の2-プロパノール(6.2mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物135mg(純度95%、収率53%)を得た。
【1286】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.22 (m, 2 H), 2.30 - 2.39 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 3.41 - 3.52 (m, 1 H), 3.53 - 3.66 (m, 5 H), 3.79 - 3.88 (m, 2 H), 7.35 - 7.41 (m, 2 H), 7.47 - 7.51 (m, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.71 - 7.76 (m, 2 H)。
【1287】
実施例166
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化454】
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(0.61mmol、中間体92)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール167mg(0.74mmol、CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン0.17mL(1.2mmol)の2-プロパノール(6.2mL)中溶液を90℃で3時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物185mg(純度95%、収率70%)を得た。
【1288】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.20 (m, 2 H), 2.26 - 2.36 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 3.37 - 3.48 (m, 1 H), 3.53 - 3.65 (m+s, 5 H), 3.78 - 3.88 (m, 2 H), 7.16 - 7.22 (m, 1 H), 7.45 - 7.51 (m, 1 H), 7.51 - 7.54 (m, 1 H), 7.55 - 7.62 (m, 2 H), 7.62 - 7.67 (m, 1 H)。
【1289】
実施例167
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化455】
6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.30g(4.37mmol、中間体95)を2-プロパノール25mLに溶かし、4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン1g(5.24mmol、CAS67259-62-5)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン2.3mL(13mmol)を加え、混合物を90℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、得られた固体を濾去し、真空乾燥して、標題化合物1.82g(純度95%、収率87%)を得た。
【1290】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.81 - 2.00 (m, 4 H) 2.78 - 2.92 (m, 1 H) 3.49 - 3.62 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.79 - 3.88 (m, 2 H) 6.86 - 6.94 (m, 2 H) 7.22 - 7.32 (m, 2 H) 7.48 - 7.61 (m, 1 H) 7.84 - 8.02 (m, 2 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 452 [M+H]+。
【1291】
表8:表8の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1292】
【1293】
実施例172
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化456】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)の脱気THF(3.5mL)中の攪拌溶液に、2,4,4,5,5-ペンタメチル-1,3,2-ジオキサボロラン37.7mg(265μmol、CAS94242-85-0)、リン酸カリウム800μL(0.50M水溶液、400μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)26.1mg(33.2μmol、CAS94242‐85‐0)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物26,4mg(純度95%、収率29%)を得た。
【1294】
LC-MS (方法1): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 389 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.85 - 1.99 (m, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 2.83 (dt, 1 H) 3.45 - 3.54 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 3.74 (s, 3 H) 3.77 - 3.88 (m, 2 H) 6.85 - 6.95 (m, 2 H) 7.22 - 7.32 (m, 2 H) 7.46 - 7.53 (m, 1 H) 7.54 - 7.62 (m, 1 H) 7.64 - 7.72 (m, 1 H)。
【1295】
実施例173
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化457】
N,N-ジメチルアセトアミド(2mL)中の6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)に、シアン化銅(I)99.0mg(1.11mmol)を加え、混合物をマイクロ波装置において150℃で12時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、濾過し、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製した。純度の低い生成物をエタノールから結晶化させた。沈殿を濾取し、真空乾燥して、標題化合物5.7mg(純度90%、収率5%)を得た。
【1296】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 2.03 (m, 4 H) 2.75 - 2.90 (m, 1 H) 3.50 - 3.63 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.86 (br d, 2 H) 6.86 - 6.95 (m, 2 H) 7.28 (d, 2 H) 7.69 - 7.76 (m, 1 H) 8.06 - 8.16 (m, 1 H) 8.23 - 8.31 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 399 [M+H]+。
【1297】
表9:表9の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1298】
【1299】
実施例177
6-シクロプロピル-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化458】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)の脱気THF(4.0mL)中の攪拌溶液に、2-シクロプロピル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン74.3mg(442μmol、CAS126689-01-8)、リン酸カリウム1.1mL(0.50M水溶液、550μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピル-1,1-ビフェニル)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(II)26.1mg(33.2μmol)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物38.9mg(純度95%、収率40%)を得た。
【1300】
LC-MS (方法1): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 415 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.68 - 0.74 (m, 2 H) 0.98 - 1.06 (m, 2 H) 1.83 - 2.01 (m, 4 H) 2.03 - 2.15 (m, 1 H) 2.77 - 2.92 (m, 1 H) 3.46 - 3.58 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.77 - 3.88 (m, 2 H) 6.85 - 6.96 (m, 2 H) 7.24 - 7.30 (m, 2 H) 7.40 - 7.51 (m, 2 H) 7.51 - 7.57 (m, 1 H)。
【1301】
実施例178
6-(メタンスルホニル)-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化459】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)のDMSO(4mL)中溶液をアルゴンで脱気した。その混合物に、メタンスルフィン酸ナトリウム33.9mg(332μmol、CAS20277-69-4)、(1S,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン11μL(91μmol、CAS1121-22-8)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)-ベンゼン(2:2:1)4.2mg(22.1μmol)を加えた。反応液を110℃で終夜攪拌した。混合物を濾過し、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物36mg(純度95%、収率34%)を得た。
【1302】
LC-MS (方法1): Rt = 1.10分; MS (ESIpos): m/z = 452 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.82 - 2.03 (m, 4 H) 2.82 - 2.97 (m, 1 H) 3.29 (s, 3 H) 3.52 - 3.64 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.86 - 3.95 (m, 2 H) 6.90 - 6.95 (m, 2 H) 7.20 - 7.27 (m, 2 H) 7.77 - 7.84 (m, 1 H) 8.17 - 8.22 (m, 1 H) 8.32 - 8.37 (m, 1 H)。
【1303】
実施例179
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化460】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート4.96mg(4.42μmol)、トリス(トリメチルシリル)シラン68μL(220μmol)及び炭酸ナトリウム141mg(1.33mmol)をトリフルオロトルエン4.0mLに懸濁させた。別のバイアル中、塩化ニッケル(II)・ジメトキシエタン付加物240μg(1.1μmol)及び4,4′ジ-tert-ブチル-2,2′ビピリジン300μg(1.1μmol)をN,N-ジメチルアセトアミド2.0mLに溶かし、5分間攪拌した。触媒溶液を、密閉した反応バイアルに注射器で注入し、溶液にアルゴンをさらに5分間吹き込んだ。次に、3-ブロモオキセタン83μL(990μmol、CAS39267-79-3)を加えた。次に、マイクロ波バイアルを、水浴に入れて温度を35℃以下に維持しながら、2個の40W Kessil LEDアクアリウムライト(各40W、距離4cm)によって20時間照射を行った。反応混合物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μ 100×30mm;移動相:水(0.2体積%アンモニア水32%)/アセトニトリル)-勾配)によって精製して、標題化合物44.1mg(純度95%、収率44%)を得た。
【1304】
LC-MS (方法1): Rt = 1.20分; MS (ESIpos): m/z = 431 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.85 - 2.01 (m, 4 H) 2.80 - 2.92 (m, 1 H) 3.48 - 3.62 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.86 (br d, 2 H) 4.30 - 4.43 (m, 1 H) 4.61 (t, 2 H) 5.01 (dd, 2 H) 6.86 - 6.95 (m, 2 H) 7.21 - 7.31 (m, 2 H) 7.53 - 7.65 (m, 1 H) 7.78 - 7.94 (m, 2 H)。
【1305】
実施例180
6-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化461】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)の脱気THF(3.5mL)中の攪拌溶液に、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン55.7mg(265μmol、CAS287944-16-5)、リン酸カリウム800μL(0.50M水溶液、400μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)26.1mg(33.2μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカ、ジクロロメタン/エタノール;95:5)によって精製して、標題化合物14mg(純度95%、収率14%)を得た。
【1306】
LC-MS (方法1): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 456 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.83 - 2.03 (m, 4 H) 2.52 - 2.56 (m, 2 H) 2.80 - 2.92 (m, 1 H) 3.48 - 3.62 (m, 5 H) 3.74 (s, 3 H) 3.82 - 3.92 (m, 4 H) 4.21 - 4.31 (m, 2 H) 6.36 - 6.47 (m, 1 H) 6.86 - 6.95 (m, 2 H) 7.21 - 7.31 (m, 2 H) 7.53 - 7.60 (m, 1 H) 7.77 - 7.84 (m, 1 H) 7.86 - 7.96 (m, 1 H)。
【1307】
実施例181
4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-6-フェニル-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化462】
6-ブロモ-4-[4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(221μmol、実施例167)の脱気THF(3.5mL)中の攪拌溶液に、フェニルボロン酸32.3mg(265μmol;CAS98-80-6)、リン酸カリウム800μL(0.50M水溶液、400μmol)及びクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)26.1mg(33.2μmol、CAS1310584-14-5)を加えた。混合物を70℃で終夜攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル;4:6)によって精製して、標題化合物42mg(純度95%、収率41%)を得た。
【1308】
LC-MS(方法1):Rt=1.44分;MS(ESIpos):m/z=450[M+H]+
LC-MS (方法1): Rt = 1.44分; MS (ESIpos): m/z = 450 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.85 - 2.04 (m, 4 H) 2.81 - 2.93 (m, 1 H) 3.52 - 3.65 (m, 5 H) 3.73 (s, 3 H) 3.91 - 3.99 (m, 2 H) 6.85 - 6.96 (m, 2 H) 7.23 - 7.30 (m, 2 H) 7.36 - 7.44 (m, 1 H) 7.48 - 7.55 (m, 2 H) 7.64 - 7.69 (m, 1 H) 7.70 - 7.76 (m, 2 H) 8.03 - 8.12 (m, 2 H)。
【1309】
実施例182
6-(メタンスルホニル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化463】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(193μmol、実施例171)のDMSO(1.5mL)中溶液をアルゴンで脱気した。その混合物に、メタンスルフィン酸ナトリウム31.2mg(290μmol、CAS20277-69-4)、(1S,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン79μL(9.5μmol、CAS1121-22-8)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)-ベンゼン(2:2:1)9.7mg(19.3μmol)を加えた。反応液を110℃で終夜攪拌した。混合物を濾過し、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物30mg(純度98%、収率31%)を得た。
【1310】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H), 1.96 - 2.10 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 3.29 (s, 3 H), 3.51 - 3.64 (m+s, 5 H), 3.76 - 3.88 (m, 2 H), 7.18 - 7.24 (m, 1 H), 7.55 - 7.64 (m, 2 H), 7.79 (d, 1 H), 8.18 (dd, 1 H), 8.29 (d, 1 H)。
【1311】
実施例183
4-[4-(6-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化464】
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(0.49mmol、中間体92)、6-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール146mg(0.59mmol、中間体7)及びトリエチルアミン0.14mL(0.98mmol)の2-プロパノール(4.9mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物58mg(純度95%、収率26%)を得た。
【1312】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.21 (m, 2 H), 2.28 - 2.37 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 3.43 - 3.53 (m, 1 H), 3.53 - 3.65 (m+s, 5 H), 3.83 (br d, 2 H), 7.41 - 7.46 (m, 1 H), 7.46 - 7.52 (m, 1 H), 7.55 - 7.60 (m, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H)。
【1313】
表10:表10の下記の実施例を、指定の出発材料から、実施例183に記載の手順に従って製造した。
【1314】
【1315】
実施例190
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化465】
4-クロロ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.4mmol、中間体99)、6-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール104mg(0.48mmol、CAS951921-15-6)及びトリエチルアミン0.11mL(0.8mmol)の2-プロパノール(5.7mL)中溶液を90℃で5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物72mg(純度95%、収率40%)を得た。
【1316】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.03 - 2.18 (m, 2 H), 2.30 - 2.38 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 3.39 - 3.49 (m, 1 H), 3.54 - 3.64 (m+s, 5 H), 3.78 - 3.89 (m+s, 5 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.38 - 7.42 (m, 1 H), 7.51 - 7.57 (m, 2 H), 7.57 - 7.63 (m, 1 H)。
【1317】
実施例191
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化466】
4-クロロ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.4mmol、中間体99)、6-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール111mg(0.48mmol、中間体95)及びトリエチルアミン0.11mL(0.8mmol)の2-プロパノール(5.7mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物12mg(純度95%、収率6%)を得た。
【1318】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H), 2.00 - 2.11 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 3.41 - 3.52 (m, 2 H), 3.53 - 3.59 (m, 3 H), 3.68 - 3.78 (m, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 7.17 - 7.22 (m, 1 H), 7.23 - 7.29 (m, 1 H), 7.40 (dd, 1 H), 7.52 - 7.55 (m, 2 H), 7.63 (d, 1 H)。
【1319】
実施例192
6-クロロ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化467】
4,6-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル90mg(0.36mmol、中間体100)、6-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール98mg(0.43mmol、中間体95)及びトリエチルアミン0.1mL(0.7mmol)の2-プロパノール(5mL)中溶液を90℃で3時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をDMSO中で攪拌し、24時間後に沈殿が現れ、それを濾取し、酢酸エチルで洗浄し、標題化合物60mg(純度95%、収率36%)を得た。
【1320】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 3 H), 2.02 - 2.14 (m, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 3.52 - 3.64 (m, 2 H), 3.81 - 3.91 (m, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.30 (d, 1 H), 7.52 - 7.56 (m, 2 H), 7.63 (d, 1 H), 7.83 (d, 1 H)。
【1321】
実施例193
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化468】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(実施例165、179μmol)、酢酸パラジウム(II)10mg(45μmol)及びアセトアルドキシム117.2mg(1.72mmol)を、エタノール10mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物38mg(純度95%、収率48%)を得た。
【1322】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 2 H), 2.20 - 2.29 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 3.11 - 3.29 (m, 3 H), 3.36 - 3.44 (m, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 7.34 - 7.42 (m, 2 H), 7.42 - 7.51 (m, 3 H), 7.66 - 7.77 (m, 4 H)。
【1323】
実施例194
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化469】
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル90mg(実施例166、207μmol)、酢酸パラジウム(II)11.6mg(52μmol)及びアセトアルドキシム122.4mg(2.08mmol)を、エタノール11mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物100mg(純度95%)を得た。
【1324】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.15 (m, 2 H), 2.19 - 2.27 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 3.14 - 3.26 (m, 3 H), 3.35 - 3.35 (m, 1 H), 3.35 - 3.43 (m, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 7.16 - 7.21 (m, 1 H), 7.41 - 7.49 (m, 3 H), 7.52 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.68 (s, 2 H)。
【1325】
実施例195
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化470】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(実施例214、161μmol)、酢酸パラジウム(II)9mg(40μmol)及びアセトアルドキシム95mg(1.6mmol)を、エタノール8.9mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物42mg(純度95%、収率57%)を得た。
【1326】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.47 (s, 3 H), 2.02 (br d, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 3.05 - 3.16 (m, 2 H), 3.54 (s, 3 H), 7.34 - 7.48 (m, 5 H), 7.53 - 7.60 (m, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.71 - 7.82 (m, 2 H)。
【1327】
実施例196
1,6-ジメチル-4-[4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化471】
1,6-ジメチル-4-[4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル170mg(実施例184、392μmol)、酢酸パラジウム(II)22mg(98μmol)及びアセトアルドキシム232mg(4mmol)を、エタノール22mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物75mg(純度95%、収率42%)を得た。
【1328】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.13 (m, 2 H), 2.23 (br dd, 2 H), 2.40 - 2.43 (m, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 3.15 - 3.24 (m, 3 H), 3.38 (br d, 2 H), 3.56 (s, 3 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.41 - 7.48 (m, 3 H), 7.51 - 7.53 (m, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.68 (s, 2 H)。
【1329】
実施例197
1,6-ジメチル-4-[4-メチル-4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化472】
1,6-ジメチル-4-[4-メチル-4-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル170mg(実施例188、379μmol)、酢酸パラジウム(II)21mg(95μmol)及びアセトアルドキシム224mg(3.8mmol)を、エタノール21mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物130mg(純度95%、収率73%)を得た。
【1330】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H), 1.95 - 2.04 (m, 2 H), 2.41 - 2.48 (m+2s, 8 H), 3.09 (br s, 2 H), 3.23 - 3.32 (m, 2 H), 3.54 (s, 3 H), 7.16 - 7.21 (m, 1 H), 7.37 - 7.40 (m, 1 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 7.43 - 7.47 (m, 1 H), 7.53 - 7.57 (m, 2 H), 7.61 (d, 1 H), 7.69 (s, 1 H)。
【1331】
実施例198
1,6-ジメチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化473】
1,6-ジメチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル140mg(実施例187、312μmol)、酢酸パラジウム(II)17.5mg(78μmol)及びアセトアルドキシム184mg(3.1mmol)を、エタノール17mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物45mg(純度95%、収率31%)を得た。
【1332】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H), 1.99 (br s, 2 H), 2.43 (m+s, 8 H), 3.09 (br s, 2 H), 3.23 - 3.32 (m, 2 H), 3.54 (s, 3 H), 7.17 - 7.21 (m, 1 H), 7.37 - 7.40 (m, 1 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 7.43 - 7.47 (m, 1 H), 7.51 - 7.57 (m, 2 H), 7.57 - 7.62 (m, 1 H), 7.69 (s, 1 H)。
【1333】
表11:表11の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1334】
【1335】
実施例206
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化474】
4-クロロ-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(507μmol、中間体103)を2-プロパノール3.4mLに溶かし、N,N-ジイソプロピルエチルアミン260μL(1.5mmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール130mg(609μmol、CAS51784-03-3)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水、少量のエタノール及びヘキサンで洗浄して、標題化合物203mg(純度100%、収率99%)を得た。
【1336】
LC-MS (方法1): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 403 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.23 (m, 3 H) 2.27 - 2.37 (m, 3 H) 3.37 - 3.53 (m, 2 H) 3.58 (s, 5 H) 3.60 - 3.67 (m, 2 H) 3.77 - 3.89 (m, 3 H) 7.33 - 7.42 (m, 3 H) 7.54 - 7.61 (m, 2 H) 7.61 - 7.70 (m, 3 H) 7.70 - 7.78 (m, 3 H)。
【1337】
実施例207
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化475】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(102μmol、実施例171)、パラジウム(1-フェニルアリル)クロライド二量体2.6mg(5.1μmol、CAS12131-44-1)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン2.8mg(5.1μmol、CAS12150-46-8)、シアン化亜鉛14.3mg(122μmol、CAS557-21-1)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン35μL(200μmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(1mL)中溶液にアルゴンを流し、80℃で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層を耐水フィルターによって濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物18.2mg(純度99%、収率40%)を得た。
【1338】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.31 (s, 3 H), 1.82 - 1.91 (m, 2 H), 2.24 (s, 3 H), 2.36 (br d, 2 H), 3.31 - 3.42 (m+s, 5 H), 3.50 - 3.57 (m, 2 H), 6.98 (dd, 1 H), 7.23 - 7.28 (m, 1 H), 7.29 - 7.32 (m, 1 H), 7.32 - 7.37 (m, 1 H), 7.70 (dd, 1 H), 7.95 (d, 1 H)。
【1339】
実施例208
6-シアノ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化476】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド30mg(59μmol、実施例203)、パラジウム(1-フェニルアリル)クロライド二量体1.5mg(2.9μmol、CAS12131-44-1)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン1.6mg(2.9μmol、CAS12150-46-8)、シアン化亜鉛8.3mg(71μmol、CAS557-21-1)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン21μL(120μmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(0.5mL)中溶液にアルゴンを流し、80℃で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層を耐水フィルターによって濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物13.5mg(純度99%、収率50%)を得た。
【1340】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.48 (s, 3 H), 1.98 - 2.08 (m, 2 H), 2.43 - 2.46 (m, 3 H), 2.47 - 2.58 (m, 2 H), 3.09 - 3.22 (m, 2 H), 3.26 - 3.36 (m, 2 H), 3.58 (s, 3 H), 6.09 (br s, 1 H), 6.54 (br s, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.43 - 7.47 (m, 1 H), 7.48 - 7.50 (m, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.86 (dd, 1 H), 8.28 (d, 1 H)。
【1341】
実施例209
6-(3,3-ジフルオロシクロブチル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化477】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例171)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン110μL(1mmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン2mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン(1mL)に溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-ブロモ-1,1-ジフルオロシクロブタン89μL(730μmol、CAS1310729-91-9)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(160μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって20時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物12mg(純度95%、収率14%)を得た。
【1342】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H), 2.01 - 2.12 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.68 - 2.82 (m, 2 H), 3.00 - 3.14 (m, 2 H), 3.45 - 3.61 (m, 5 H), 3.70 - 3.80 (m, 2 H), 7.05 (s, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.51 - 7.58 (m, 2 H), 7.58 - 7.64 (m, 1 H), 7.68 - 7.74 (m, 2 H)。
【1343】
実施例210
6-シクロプロピル-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化478】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(102μmol、実施例171)、ジ-μ-ヨードビス(トリ-t-ブチルホスフィノ)ジパラジウム(I)8.8mg(10μmol、CAS166445-62-1)及びトルエン1mL(アルゴンを予め流したもの)の溶液を反応容器に加え、その容器を密閉し、混合物を室温で10分間攪拌した。シクロプロピル亜鉛ブロミド610μL(0.5M THF中溶液、305μmol、CAS126403-68-7)を滴下し、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をシリカ層で濾過し、ジクロロメタン/メタノール(9:1)で洗浄し、有機層を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物29.8mg(純度100%、収率65%)を得た。
【1344】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 0.69 - 0.74 (m, 2 H), 0.97 - 1.05 (m, 2 H), 1.51 (s, 3 H), 1.97 - 2.11 (m, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 2.53 - 2.62 (m, 2 H), 3.49 - 3.58 (m, 5 H), 3.68 - 3.76 (m, 2 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.32 - 7.36 (m, 1 H), 7.36 - 7.40 (m, 1 H), 7.43 - 7.48 (m, 1 H), 7.49 - 7.51 (m, 1 H), 7.52 - 7.55 (m, 1 H)。
【1345】
実施例211
6-(ブタン-2-イル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化479】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例171)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン110μL(1mmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン2mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン1mLに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に2-ブロモブタン80μL(730μmol、CAS78-76-2)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(160μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプに6時間よって照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物20mg(純度92%、収率24%)を得た。
【1346】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.79 (t, 3 H), 1.24 (d, 3 H), 1.50 (s, 3 H), 1.53 - 1.69 (m, 2 H), 2.00 - 2.12 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.69 - 2.81 (m, 1 H), 3.44 - 3.57 (m, 5 H), 3.69 - 3.79 (m, 2 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.50 (d, 1 H), 7.55 - 7.58 (m, 1 H), 7.58 - 7.65 (m, 3 H)。
【1347】
実施例212
7-(メトキシメチル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化480】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル60mg(122μmol、実施例110)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.7mg(2.4μmol、CAS870987-63-6)及びリン酸水素二カリウム5.7mg(33μmol)を反応バイアル中、N,N-ジメチルアセトアミド0.6mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)0.8mg(3.6μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン0.9mg(3.6μmol)をジオキサン2.4mLに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次にカリウムトリフルオリド(メトキシメチル)ボレート33mg(220μmol、CAS910251-11-5)を加え.バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって16時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)。標題化合物20mg(純度95%、収率35%)を得た。
【1348】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H), 1.99 - 2.12 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 3.36 (s, 3 H), 3.43 - 3.59 (m+s, 5 H), 3.67 - 3.80 (m, 2 H), 4.57 (s, 2 H), 7.20 (dd, 1 H), 7.27 (dd, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.53 - 7.58 (m, 1 H), 7.60 (d, 1 H), 7.85 (s, 1 H)。
【1349】
実施例213
6-(メトキシメチル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化481】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル60mg(122μmol、実施例171)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン(1:1:1)2.7mg(2.4μmol、CAS870987-63-6)及び炭酸ナトリウム26mg(244μmol)を反応バイアル中、N,N-ジメチルアセトアミド0.6mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)0.8mg(3.6μmol)及び4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ビピリジン1mg(3.7μmol)をジオキサン2.4mLに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次にカリウムトリフルオリド(メトキシメチル)ボレート33mg(220μmol、CAS910251-11-5)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって16時間照射した。水で反応停止し、酢酸エチルで抽出し(3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)。標題化合物30mgを得た(純度95%、収率51%)。
【1350】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H), 1.99 - 2.11 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 3.32 (s, 3 H), 3.46 - 3.59 (m+s, 5 H), 3.70 - 3.80 (m, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 7.18 - 7.23 (m, 1 H), 7.53 - 7.58 (m, 2 H), 7.58 - 7.63 (m, 1 H), 7.65 - 7.71 (m, 1 H), 7.78 (d, 1 H)。
【1351】
実施例214
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化482】
4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(0.41mmol、中間体92)、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール125mg(0.49mmol、中間体1)及びトリエチルアミン0.11mL(0.8mmol)の2-プロパノール(4.1mL)中溶液を90℃で4時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物110mg(純度95%、収率62%)を得た。
【1352】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 3 H), 2.01 - 2.14 (m, 3 H), 2.41 (s, 3 H), 2.51 - 2.57 (m, 2 H), 3.46 - 3.58 (m+s, 5 H), 3.69 - 3.80 (m, 2 H), 7.35 - 7.43 (m, 2 H), 7.44 - 7.49 (m, 1 H), 7.54 - 7.59 (m, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 7.72 - 7.81 (m, 2 H)。
【1353】
実施例215
6-フルオロ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化483】
4-クロロ-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(317μmol、中間体103)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン170μL(950μmol)及び5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール87.6mg(380μmol、中間体52)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄し、標題化合物116mg(純度100%、収率85%)を得た。
【1354】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 2.01 - 2.12 (m, 2 H) 2.41 - 2.44 (m, 3 H) 2.51 - 2.53 (m, 2 H) 3.44 - 3.53 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 3.71 (br d, 2 H) 7.16 - 7.27 (m, 1 H) 7.53 - 7.74 (m, 5 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 331.5 [M+H]+。
【1355】
実施例216
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化484】
4-クロロ-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(423μmol、中間体103)を2-プロパノール3mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン220μL(1.3mmol)及び2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール115mg(507μmol、中間体1)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水、少量のエタノール及び少量のヘキサンで洗浄して、標題化合物169mg(純度100%、収率96%)を得た。
【1356】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 3 H) 2.08 (ddd, 2 H) 2.51 - 2.55 (m, 2 H) 3.46 - 3.55 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 3.68 - 3.78 (m, 2 H) 7.35 - 7.43 (m, 2 H) 7.58 - 7.69 (m, 3 H) 7.71 - 7.80 (m, 2 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 417.4 [M+H]+。
【1357】
実施例217
6-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化485】
4-クロロ-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(338μmol、中間体103)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン180μL(1.0mmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール87.7mg(406μmol、CAS199292-77-8)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄し、標題化合物127mg(純度98%、収率88%)を得た。
【1358】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.19 (m, 2 H) 2.27 - 2.35 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.43 (tt, 1 H) 3.55 - 3.64 (m, 5 H) 3.81 (br d, 2 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.53 (d, 1 H) 7.54 - 7.61 (m, 2 H) 7.61 - 7.70 (m, 2 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.32分; MS (ESIpos): m/z = 417.4 [M+H]+。
【1359】
実施例218
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化486】
4-クロロ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(306μmol、中間体106)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン160μL(920μmol)及び2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール83.7mg(367μmol、中間体1)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物129mg(純度100%、収率102%)を得た。
【1360】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 3 H) 2.06 (ddd, 2 H) 2.46 (s, 3 H) 2.51 - 2.56 (m, 2 H) 3.45 - 3.57 (m, 5 H) 3.69 - 3.78 (m, 2 H) 7.16 (dd, 1 H) 7.36 - 7.43 (m, 3 H) 7.71 - 7.80 (m, 3 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 413.5 [M+H]+。
【1361】
実施例219
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化487】
4-クロロ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(306μmol、中間体106)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン160μL(920μmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール78.2mg(367μmol、CAS51784-03-3)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物124mg(純度100%、収率101%)を得た。
【1362】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.21 (m, 2 H) 2.27 - 2.36 (m, 2 H) 2.47 (s, 3 H) 3.41 - 3.52 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 5 H) 3.82 (br d, 2 H) 7.18 (d, 1 H) 7.34 - 7.42 (m, 3 H) 7.69 - 7.79 (m, 3 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 399.5 [M+H]+。
【1363】
実施例220
1,7-ジメチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化488】
4-クロロ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(306μmol、中間体106)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン160μL(920μmol)及び5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール84.6mg(367μmol、中間体52)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物135mg(純度100%、収率103%)を得た。
【1364】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 1.99 - 2.10 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.46 (s, 3 H) 2.51 - 2.53 (m, 2 H) 3.48 (br t, 2 H) 3.54 (s, 3 H) 3.67 - 3.76 (m, 2 H) 7.16 (dd, 1 H) 7.18 - 7.23 (m, 1 H) 7.39 (s, 1 H) 7.54 - 7.57 (m, 1 H) 7.60 (d, 1 H) 7.76 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 427.5 [M+H]+。
【1365】
実施例221
1,7-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化489】
4-クロロ-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(306μmol、中間体106)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン160μL(920μmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール83.7mg(367μmol、CAS199292-77-8)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物126mg(純度100%、収率99%)を得た。
【1366】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.19 (m, 2 H) 2.26 - 2.34 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.47 (s, 3 H) 3.43 (tt, 1 H) 3.54 - 3.62 (m, 5 H) 3.81 (br d, 2 H) 7.16 - 7.21 (m, 2 H) 7.40 (s, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.76 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 413.5 [M+H]+。
【1367】
実施例222
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化490】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル30mg(62.6μmol、実施例33)、メチルボロン酸18.7mg(313μmol、CAS13061-96-6)、炭酸カリウム25.9mg(188μmol、CAS584-08-7)、[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体5.11mg(6.26μmol、CAS95464-05-4)を反応容器に加え、容器を密閉し、アルゴンを流した。1,4-ジオキサン600μL及び水300μL(両方ともアルゴンを予め流したもの)を加え、混合物を130℃で1時間攪拌した。混合物を耐水フィルターで濾過し、そのフィルターをジクロロメタンで2回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、YMC Triart C18 5μ 150×50mmカラムを有するWaters自動精製システムを用いる分取HPLC;溶離液A:水+0.1体積%ギ酸(99%)及び溶離液B:アセトニトリル;次の勾配:0.00-0.50分55%B(40→100mL/分)、0.51-8.50分55-85%B(100mL/分)によってさらなる精製を行って、標題化合物4mg(純度95%、収率15%)を得た。
【1368】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 2.17 - 2.25 (m, 2 H) 2.32 - 2.40 (m, 2 H) 2.48 (s, 3 H) 3.40 - 3.66 (m, 1 H) 3.47 - 3.65 (m, 5 H) 3.89 (br d, 2 H) 7.14 (d, 1 H) 7.32 (s, 1 H) 7.39 - 7.46 (m, 1 H) 7.50 (td, 1 H) 7.80 (d, 1 H) 7.94 - 8.01 (m, 2 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 415.24 [M+H]+。
【1369】
表12:表12の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1370】
【1371】
実施例233
8-ブロモ-1-メチル-4-{4-メチル-4-[5-メチル-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化491】
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(305μmol、実施例158)、ナトリウムトリフルオロメタンスルフィネート381mg(2.44mmol、CAS2926-29-6)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅22.1mg(61.1μmol、CAS34946-82-2)を、5mL反応容器に加え、容器を密閉し、アルゴンを流した。アセトニトリル2.0mL(予めアルゴンを流したもの)を加え、tert-ブチルヒドロペルオキシド290μL(70%水溶液、3.1mmol、CAS75-91-2)を30分間かけて加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、次に40℃で30分間攪拌した。混合物を2gシリカカラムで濾過し、カラムをジクロロメタン:メタノール混合物(9:1)で流し、溶媒を減圧下に除去し、YMC Triart C18 5μ 150×50mmカラム;溶離液A:水+0.1体積%ギ酸(99%)及び溶離液B:アセトニトリル;次の勾配を使用:0.00-0.50分75%B(50→100mL/分)、0.51-8.50分75-95%B(100mL/分)を有するWaters自動精製システムを用いる分取HPLCによって精製を行って、標題化合物1mg(純度90%、収率1%)を得た。
【1372】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.58 (s, 3 H) 2.11 (m, 2 H) 2.53 - 2.64 (m, 5 H) 3.55 - 3.69 (m, 2 H) 3.72 - 3.83 (m, 5 H) 7.18 (t, 1 H) 7.38 (d, 1 H) 7.42 - 7.42 (m, 1 H) 7.70 - 7.80 (m, 1 H) 7.87 (dd, 1 H) 7.91 - 7.96 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.54分; MS (ESIpos): m/z = 559.14 [M+H]+。
【1373】
実施例234
1-メチル-4-[(2S,4S)-2-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化492】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(434μmol、CAS150617-68-8)、5-メチル-2-[(2S,4S)-2-メチルピペリジン-4-イル]-1,3-ベンゾオキサゾール105mg(434μmol、中間体113)及びトリエチルアミン0.12mL(0.87mmol)の2-プロパノール(3mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒留去した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物25mg(純度95%、収率13%)を得た。
【1374】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.30 (d, 3 H) 1.85 - 1.99 (m, 1 H) 2.07 - 2.18 (m, 1 H) 2.27 - 2.36 (m, 1 H) 2.41 - 2.45 (m, 3 H) 3.37 - 3.48 (m, 2 H) 3.54 - 3.74 (m, 4 H) 4.05 (td, 1 H) 4.21 - 4.32 (m, 1 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.30 - 7.41 (m, 1 H) 7.48 - 7.54 (m, 1 H) 7.54 - 7.63 (m, 2 H) 7.75 (ddd, 1 H) 7.90 (dd, 1 H)。
【1375】
実施例235
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化493】
4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(406μmol、中間体116)を2-プロパノール3mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン210μL(1.2mmol)及び2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール111mg(487μmol、中間体1)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水、少量のエタノール及びヘキサンで洗浄して、標題化合物164mg(純度99%、収率96%)を得た。
【1376】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 3 H) 2.07 (ddd, 2 H) 2.51 - 2.57 (m, 2 H) 3.46 - 3.57 (m, 5 H) 3.68 - 3.78 (m, 2 H) 7.19 (ddd, 1 H) 7.35 - 7.48 (m, 3 H) 7.71 - 7.80 (m, 2 H) 7.94 (dd, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 417.4 [M+H]+。
【1377】
実施例236
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化494】
4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル120mg(487μmol、中間体116)を2-プロパノール3.2mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン250μL(1.5mmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール124mg(584μmol、CAS51784-03-3)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水、少量のエタノール及びヘキサンで洗浄して、標題化合物185mg(純度98%、収率93%)を得た。
【1378】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.21 (m, 2 H) 2.27 - 2.36 (m, 2 H) 3.47 (tt, 1 H) 3.54 (s, 3 H) 3.56 - 3.65 (m, 2 H) 3.82 (br d, 2 H) 7.21 (ddd, 1 H) 7.34 - 7.42 (m, 2 H) 7.46 (dd, 1 H) 7.70 - 7.76 (m, 2 H) 7.94 (dd, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 403.4 [M+H]+。
【1379】
実施例237
7-フルオロ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化495】
4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(304μmol、中間体116)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン160μL(910μmol)及び5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール84.1mg(365μmol、中間体52)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物121mg(純度100%、収率93%)を得た。
【1380】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 2.00 - 2.10 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.45 - 2.49 (m, 2 H) 3.43 - 3.56 (m, 5 H) 3.67 - 3.76 (m, 2 H) 7.15 - 7.23 (m, 2 H) 7.44 (dd, 1 H) 7.54 - 7.57 (m, 1 H) 7.60 (d, 1 H) 7.94 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 431.5 [M+H]+。
【1381】
実施例238
7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化496】
4-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(325μmol、中間体116)を2-プロパノール2.5mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン170μL(970μmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール84.2mg(389μmol、CAS199292-77-8)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物115mg(純度96%、収率82%)を得た。
【1382】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.19 (m, 2 H) 2.25 - 2.34 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.44 (tt, 1 H) 3.52 - 3.63 (m, 5 H) 3.81 (br d, 2 H) 7.16 - 7.24 (m, 2 H) 7.46 (dd, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.59 (d, 1 H) 7.93 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.32分; MS (ESIpos): m/z = 417.4 [M+H]+。
【1383】
実施例239
7-[(1-ヒドロキシシクロプロピル)メトキシ]-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化497】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(102μmol、実施例110)、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3-メトキシ-6-メチル-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート8.5mg(10.2μmol)、2-ジ(tert-ブチル)ホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-3-メトキシ-6-メチルビフェニル4.8mg(10.2μmol、CAS1262046-34-3)及び炭酸セシウム46.4mg(142μmol、CAS534-17-8)を5mL反応容器に加え、容器を密閉し、アルゴンを流した。脱気トルエン660μL及び1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパノール89.6mg(1.02mmol、CAS42082-92-8)を加え、混合物を80℃で終夜攪拌した。混合物を2gシリカカラムで濾過し、カラムをジクロロメタン:メタノール混合物(9:1)で流し、溶媒を減圧下に除去し、XBridge C18 5μ 100×30mm;溶離液A:水+0.1体積%ギ酸(99%)及び溶離液B:アセトニトリル;次の勾配を使用:勾配:0.00から0.50分43%B(25から70mL/分)、0.51-5.50分43-63%B(70mL/分)を有するWaters自動精製システムを用いる分取HPLCによって精製を行って、標題化合物11.8mg(純度90%、収率1%)を得た。
【1384】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 0.67 - 0.71 (m, 2 H) 0.74 - 0.82 (m, 2 H) 1.50 (s, 3 H) 2.04 (ddd, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.52 - 2.58 (m, 2 H) 3.49 - 3.57 (m, 5 H) 3.67 - 3.78 (m, 2 H) 4.13 (s, 2 H) 6.83 - 6.89 (m, 2 H) 7.17 - 7.21 (m, 1 H) 7.44 - 7.51 (m, 3 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.25min; MS (ESIpos): m/z = 499.28 [M+H]+。
【1385】
実施例240
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化498】
4-[4-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル30mg(62.6μmol、実施例33)、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)-2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート5.4mg(6.26μmol、CAS1536473-72-9)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2′,4′,6′-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1′-ビフェニル3mg(6.26μmol、CAS1160861-53-9)、炭酸セシウム28.5mg(87.6μmol、CAS534-17-8)を5mL反応容器に加え、容器を密閉し、アルゴンを流した。脱気トルエン1mL及びメタノール25μL(630μmol)を加え、混合物を80℃で終夜攪拌した。混合物を2gシリカカラムで濾過し、カラムをジクロロメタン:メタノール混合物(9:1)で流し、減圧下に溶媒を除去した。RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製を行って、標題化合物2.6mg(純度93%、収率9%)を得た。
【1386】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.95 - 2.03 (m, 2 H) 2.14 (br dd, 2 H) 3.24 - 3.42 (m, 6 H) 3.65 (br d, 2 H) 3.72 (s, 3 H) 6.64 - 6.70 (m, 2 H) 7.18 - 7.23 (m, 1 H) 7.29 (ddd, 1 H) 7.63 (d, 1 H) 7.73 - 7.80 (m, 2 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.29min; MS (ESIpos): m/z = 431.3 [M+H]+。
【1387】
実施例241
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[(オキセタン-3-イル)オキシ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化499】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、3-ヒドロキシオキセタン68μL(1.0mmol、CAS7748-36-9)を用いて実施例110から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(5.0mg、純度95%、収率10%)を製造した。
【1388】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.50 (s, 3 H) 2.00 - 2.08 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.55 (br d, 2 H) 3.46 - 3.58 (m, 5 H) 3.70 (dt, 2 H) 4.60 - 4.65 (m, 2 H) 4.99 (m, 2 H) 5.33 - 5.44 (m, 1 H) 6.61 (d, 1 H) 6.71 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.50 (s, 1 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.27min; MS (ESIpos): m/z = 485.34 [M+H]+。
【1389】
実施例242
6-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化500】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、3-ヒドロキシプロピオニトリル66μL(1.0mmol、CAS109-78-4)を用いて実施例171から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(0.9mg、純度70%、収率1.3%)を製造した。
【1390】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.52 (s, 3 H) 2.04 - 2.12 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.53 - 2.62 (m, 2 H) 3.49 - 3.60 (m, 5 H) 3.66 - 3.78 (m, 2 H) 7.16 - 7.24 (m, 2 H) 7.26 (d, 1 H) 7.35 (d, 1 H) 7.46 (d, 1 H) 7.51 (d, 1 H) 8.10 - 8.18 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 0.93分; MS (ESIpos): m/z = 429.29 [M+H]+。
【1391】
実施例243
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化501】
実施例240の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール26μL(0.65mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例27 30mg(65μmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(16.2mg、純度94%、収率57%)を製造した。
【1392】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 2.16 - 2.25 (m, 2 H) 2.31 - 2.39 (m, 2 H) 3.30 - 3.41 (m, 1 H) 3.53 - 3.63 (m, 5 H) 3.77 - 3.87 (m, 2 H) 3.92 (s, 3 H) 6.84 - 6.86 (m, 1 H) 6.86 - 6.92 (m, 1 H) 7.30 - 7.40 (m, 2 H) 7.55 - 7.60 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 415.3 [M+H]+。
【1393】
実施例244
7-(シクロプロピルオキシ)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化502】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、シクロプロパノール49μL(1.0mmol、CAS16545-68-9)を用いて実施例110から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)による精製を行って、標題化合物(10.1mg、純度95%、収率21%)を製造した。
【1394】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 0.68 - 0.81 (m, 2 H) 0.81 - 0.94 (m, 2 H) 1.50 (s, 3 H) 1.96 - 2.09 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.49 (s, 1 H) 2.55 (br d, 2 H) 3.55 (br d, 5 H) 3.63 - 3.74 (m, 2 H) 3.94 (dt, 1 H) 6.97 (dd, 1 H) 7.03 (d, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.50 (s, 1 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.47分; MS (ESIpos): m/z = 469.32 [M+H]+。
【1395】
実施例245
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-8-(オキセタン-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化503】
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例158)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び110μL2,6-ジメチルピリジン(980μmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-ブロモオキセタン61μL(730μmol、CAS39267-79-3)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(160μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって4時間照射した。反応液を減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物20mgを得た(純度95%、収率25%)。
【1396】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 2.00 - 2.11 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.51 - 2.53 (m, 2 H) 3.31 (s, 3 H) 3.42 - 3.54 (m, 2 H) 3.65 - 3.80 (m, 2 H) 4.57 - 4.69 (m, 2 H) 4.70 - 4.86 (m, 1 H) 4.93 - 5.04 (m, 2 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.33 - 7.42 (m, 1 H) 7.52 - 7.62 (m, 2 H) 7.74 - 7.83 (m, 1 H) 7.87 - 7.93 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 469.5 [M+H]+。
【1397】
実施例246
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化504】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール41μL(1.0mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例171から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(4mg、純度95%、収率9%)を製造した。
【1398】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.29 - 1.33 (m, 3 H) 1.79 - 1.90 (m, 2 H) 2.25 (s, 3 H) 2.33 - 2.42 (m, 2 H) 3.29 - 3.39 (m, 5 H) 3.47 - 3.58 (m, 2 H) 3.67 (s, 3 H) 6.95 - 7.02 (m, 1 H) 7.07 - 7.14 (m, 2 H) 7.20 - 7.24 (m, 1 H) 7.24 - 7.27 (m, 1 H) 7.29 - 7.34 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 443.28 [M+H]+。
【1399】
実施例247
7-(シクロブチルオキシ)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化505】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、シクロブタノール80μL(1.0mmol、CAS2919-23-5)を用いて実施例110 50mg(0.102mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)による精製を行って、標題化合物(21.8mg、純度95%、収率44%)を製造した。
【1400】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.50 (s, 3 H) 1.65 - 1.78 (m, 1 H) 1.81 - 1.91 (m, 1 H) 2.03 (m, 2 H) 2.08 - 2.20 (m, 2 H) 2.43 - 2.57 (m, 7 H) 3.46 - 3.59 (m, 5 H) 3.69 (m, 2 H) 4.81 - 4.88 (m, 1 H) 6.71 (d, 1 H) 6.77 (dd, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.49 (dt, 1 H) 7.77 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.54分; MS (ESIpos): m/z = 483.33 [M+H]+。
【1401】
実施例248
7-メトキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化506】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール41μL(1.0mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例110 50mg(1.02mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(3mg、純度95%、収率7%)を製造した。
【1402】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.51 (s, 3 H) 2.04 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.55 (br d, 2 H) 3.50 - 3.58 (m, 5 H) 3.63 - 3.78 (m, 2 H) 3.92 (s, 3 H) 6.83 - 6.84 (m, 1 H) 6.87 (d, 1 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 7.46 (d, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.33分; MS (ESIpos): m/z = 443.3 [M+H]+。
【1403】
実施例249
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,7-ジカルボニトリル
【化507】
実施例208の製造に用いた同様の手順を用い、実施例110 50mg(0.102mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)による精製を行って、標題化合物(1.9mg、純度95%、収率4%)を製造した。
【1404】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.54 (s, 3 H) 2.06 - 2.14 (m, 2 H) 2.48 (s, 3 H) 2.60 (br d, 2 H) 3.54 - 3.63 (m, 5 H) 3.76 (dt, 2 H) 7.23 (dd, 1 H) 7.49 (d, 1 H) 7.52 - 7.55 (m, 1 H) 7.57 (dd, 1 H) 7.87 (d, 1 H) 8.01 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 438.31 [M+H]+。
【1405】
実施例250
7-シクロプロピル-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化508】
実施例210の製造に用いた同様の手順を用い、実施例110 50mg(0.102mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)による精製を行って、標題化合物(31.6mg、純度94%、収率65%)を製造した。
【1406】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 0.81 - 0.87 (m, 2 H) 1.05 - 1.13 (m, 2 H) 1.49 (s, 3 H) 1.98 - 2.08 (m, 3 H) 2.14 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.53 (br d, 2 H) 3.46 - 3.56 (m, 5 H) 3.63 - 3.75 (m, 2 H) 6.91 (dd, 1 H) 7.11 (s, 1 H) 7.13 - 7.15 (m, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.44 (d, 1 H) 7.46 - 7.47 (m, 1 H) 7.49 (s, 1 H) 7.72 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.17分; MS (ESIpos): m/z = 453.35 [M+H]+。
【1407】
実施例251
7-[(1-シアノシクロプロピル)メトキシ]-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化509】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル98.8μL(1.02mmol、CAS98730-77-9)を用いて実施例110 50mg(0.102mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(31.6mg、純度94%、収率65%)を製造した。
【1408】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.12 - 1.23 (m, 2 H) 1.35 - 1.45 (m, 2 H) 1.51 (s, 3 H) 2.04 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.55 (br d, 2 H) 3.49 - 3.57 (m, 5 H) 3.70 (dt, 2 H) 4.13 (s, 2 H) 6.83 (s, 1 H) 6.86 (d, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.46 (d, 1 H) 7.47 - 7.48 (m, 1 H) 7.50 (s, 1 H) 7.81 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 508.31 [M+H]+。
【1409】
実施例252
7-(3,3-ジフルオロシクロブチル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化510】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例110)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン114μL(977μmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-ブロモ-1,1-ジフルオロシクロブタン89μL(733μmol、CAS1310729-91-9)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(163μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって5時間照射した。反応液を減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製した。標題化合物40mgを得た(純度95%、収率46%)。
【1410】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 1.99 - 2.11 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.76 - 2.93 (m, 2 H) 2.98 - 3.17 (m, 2 H) 3.43 - 3.54 (m, 2 H) 3.54 - 3.63 (m, 4 H) 3.67 - 3.79 (m, 2 H) 7.17 - 7.23 (m, 1 H) 7.27 - 7.33 (m, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.53 - 7.64 (m, 2 H) 7.80 - 7.89 (m, 1 H)。
【1411】
LC-MS (方法2): Rt = 1.44分; MS (ESIpos): m/z = 503.6 [M+H]+。
【1412】
実施例253
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-8-[(オキセタン-3-イル)オキシ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化511】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、オキセタン-3-オール54μL(1.02mmol、CAS16545-68-9)を用いて実施例158 40mg(0.081mmol)から、RP-HPLC(カラム:YMCTriart C18 5μ 150×50mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸99%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(2.8mg、純度97%、収率7%)を製造した。
【1413】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 2.03 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.54 (br d, 2 H) 3.51 (m, 2 H) 3.69 (dt, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 4.68 - 4.73 (m, 2 H) 4.92 - 4.97 (m, 2 H) 5.24 - 5.30 (m, 1 H) 6.75 (dd, 1 H) 7.11 - 7.21 (m, 2 H) 7.43 - 7.51 (m, 3 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 485.28 [M+H]+。
【1414】
実施例254
4-[4-(5,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化512】
実施例240の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール24μL(0.60mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例160 30mg(0.060mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(2.1mg、純度95%、収率7%)を製造した。
【1415】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 2.09 - 2.22 (m, 2 H) 2.33 (br dd, 2 H) 3.32 - 3.55 - 3.62 (m, 5 H) 3.83 (dt, 2 H) 3.93 (s, 3 H) 6.85 - 6.91 (m, 2 H) 7.56 - 7.64 (m, 2 H) 7.82 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 451.22 [M+H]+。
【1416】
実施例255
1,7-ジメチル-2-オキソ-4-(4-フェニルピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化513】
実施例222の製造に用いた同様の手順を用い、実施例90 30mg(0.060mmol)から、RP-HPLC(カラム:YMCTriart C18 5μ 150×50mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸99%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(12.1mg、純度95%、収率48%)を製造した。
【1417】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.91 - 2.08 (m, 4 H) 2.49 (s, 3 H) 2.91 (tt, 1 H) 3.51 - 3.61 (m, 5 H) 3.87 (br d, 2 H) 7.14 (d, 1 H) 7.22 - 7.38 (m, 6 H) 7.84 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 358.17 [M+H]+。
【1418】
実施例256
7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-4-(4-フェニルピペリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化514】
実施例240の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール29μL(0.71mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例90 30mg(0.071mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(15.4mg、純度95%、収率58%)を製造した。
【1419】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.92 - 2.03 (m, 4 H) 2.85 - 2.94 (m, 1 H) 3.50 - 3.60 (m, 5 H) 3.76 - 3.87 (m, 2 H) 3.93 (s, 3 H) 6.85 (s, 1 H) 6.88 (d, 1 H) 7.21 - 7.27 (m, 1 H) 7.35 (d, 4 H) 7.87 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 374.20 [M+H]+。
【1420】
実施例257
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-プロポキシ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化515】
実施例239の製造に用いた同様の手順を用い、1-プロパノール76μL(1.02mmol、CAS71-23-8)を用いて実施例110 50mg(0.102mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(9.2mg、純度95%、収率19%)を製造した。
【1421】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 1.04 (t, 3 H) 1.51 (s, 3 H) 1.82 (sxt, 2 H) 2.01 - 2.09 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.55 (br d, 2 H) 3.49 - 3.57 (m, 5 H) 3.71 (dt, 2 H) 4.09 (t, 2 H) 6.81 - 6.87 (m, 2 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.46 (d, 1 H) 7.49 - 7.53 (m, 1 H) 7.79 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.49分; MS (ESIpos): m/z = 471.33 [M+H]+。
【1422】
実施例258
4-[4-(6-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化516】
実施例240の製造に用いた同様の手順を用い、メタノール24μL(0.70mmol、CAS67-56-1)を用いて実施例32 30mg(0.060mmol)から、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)による精製を行って、標題化合物(3.8mg、純度90%、収率13%)を製造した。
【1423】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 2.17 - 2.24 (m, 4 H) 2.27 - 2.40 (m, 3 H) 3.54 - 3.63 (m, 5 H) 3.79 - 3.88 (m, 2 H) 3.93 (s, 3 H) 6.83 - 6.92 (m, 2 H) 7.35 - 7.41 (m, 1 H) 7.63 - 7.70 (m, 2 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 449.19 [M+H]+。
【1424】
表13:表13の下記の実施例を、指定の出発材料から、表中に記載の手順に従って製造した。
【1425】
【1426】
実施例281
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化517】
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル700mg(2.35mmol、中間体21)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール509mg(2.35mmol、CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン0.66mL(4.7mmol)の2-プロパノール(30mL)中溶液を、90℃で2時間及び室温で70時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物860mg(純度99%、収率76%)を得た。
【1427】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.19 (m, 2 H) 2.26 - 2.34 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.36 - 3.50 (m, 1 H) 3.54 - 3.65 (m, 5 H) 3.81 (br d, 2 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.49 - 7.59 (m, 3 H) 7.78 (dd, 2 H)。
LC-MS (方法2): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 479.3 [M+H]+
【1428】
実施例282
7-(ジメチルホスホリル)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化518】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル360mg(754μmol、実施例281)、(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)26.2mg(45μmol)、パラジウム(II)ジアセテート8.47mg(38μmol)及びリン酸三カリウム176mg(830μmol)のDMF(12mL)中懸濁液に、ジメチルホスフィンオキサイド64.7mg(830μmol、CAS7211-39-4)を加え、混合物を130℃で6時間攪拌した。水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した(2回)。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)。純度の低い生成物を、ヘキサン中で1時間攪拌した。この手順から沈殿した固体を濾取し、乾燥させた。標題化合物150mgを得た(純度85%、収率36%)。
【1429】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.74 (d, 6 H) 2.12 - 2.22 (m, 2 H) 2.26 - 2.33 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.39 - 3.52 (m, 1 H) 3.56 - 3.69 (m, 5 H) 3.79 - 3.89 (m, 2 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.50 - 7.56 (m, 1 H) 7.57 - 7.61 (m, 1 H) 7.69 (ddd, 1 H) 7.80 - 7.86 (m, 1 H) 7.94 - 8.05 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.03分; MS (ESIpos): m/z = 475.6 [M+H]+。
【1430】
実施例283
4-{4-[5-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化519】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル54.6mg(250μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール3mLに溶かし、5-(2-メトキシエチル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール65mg(250μmol、中間体123)及びトリエチルアミン70μL(500μmol)を加え、混合物を90℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物90mg(純度98%、収率80%)を得た。
【1431】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.21 (m, 2 H) 2.31 (br d, 2 H) 2.88 - 2.96 (m, 2 H) 3.24 (s, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.53 - 3.66 (m, 7 H) 3.78 - 3.90 (m, 2 H) 7.20 - 7.27 (m, 1 H) 7.29 - 7.39 (m, 1 H) 7.53 - 7.65 (m, 3 H) 7.72 - 7.81 (m, 1 H) 7.89 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.20分; MS (ESIpos): m/z = 443.3 [M+H]+。
【1432】
実施例284
4-{4-[6-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化520】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル58.8mg(269μmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール3mLに溶かし、6-(2-メトキシエチル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール70mg(269μmol、中間体127)及びトリエチルアミン75μL(540μmol)を加え、混合物を90℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸エチル及び水を加え、懸濁液を濾過した。フィルターケーキを洗浄し、真空乾燥して、標題化合物85mg(純度96%、収率69%)を得た。
【1433】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.20 (m, 2 H) 2.26 - 2.33 (m, 2 H) 2.94 (t, 2 H) 3.24 (s, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.54 - 3.65 (m, 7 H) 3.84 (br d, 2 H) 7.24 (dd, 1 H) 7.32 - 7.39 (m, 1 H) 7.55 - 7.64 (m, 3 H) 7.70 - 7.78 (m, 1 H) 7.89 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 443.3 [M+H]+。
【1434】
実施例285
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[(オキセタン-3-イル)メチル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化521】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例110)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン110μL(980μmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-(ブロモメチル)オキセタン74μL(730μmol、CAS1374014-30-8)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(160μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって5時間照射した。反応液を減圧下に濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製した。標題化合物30mgを得た(純度99%、収率38%)。
【1435】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 1.97 - 2.10 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.08 - 3.16 (m, 2 H) 3.29 - 3.32 (m, 1 H) 3.42 - 3.52 (m, 2 H) 3.55 (s, 3 H) 3.65 - 3.77 (m, 2 H) 4.38 (t, 2 H) 4.63 (dd, 2 H) 7.12 - 7.25 (m, 2 H) 7.36 - 7.44 (m, 1 H) 7.52 - 7.64 (m, 2 H) 7.70 - 7.84 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 483.6 [M+H]+。
【1436】
実施例286
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-[(オキセタン-3-イル)メチル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化522】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(163μmol、実施例171)、ビス{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]フェニル}イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート-4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(1:1:1)3.7mg(3.3μmol、CAS870987-63-6)及び2,6-ジメチルピリジン110μL(980μmol)を反応バイアル中、1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かした。別のバイアル中、1,2-ジメトキシエタン-二塩化ニッケル(1:1)1.8mg(8.1μmol)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン2.2mg(8.1μmol)を1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かし、次に5分間攪拌することでNi触媒を製造した。その触媒溶液を密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気し、次に3-(ブロモメチル)オキセタン74μL(730μmol、CAS1374014-30-8)及び1,1,1,3,3,3-ヘキサメチル-2-(トリメチルシリル)トリシラン50μL(160μmol)を加えた。バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって6時間照射した。水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-8%)。標題化合物4mgを得た(純度95%、収率5%)。
【1437】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.54 (s, 3 H) 2.03 - 2.16 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 3.10 (d, 2 H) 3.26 - 3.35 (m, 1 H) 3.46 - 3.62 (m, 5 H) 3.69 - 3.82 (m, 2 H) 4.33 - 4.45 (m, 2 H) 4.67 (dd, 2 H) 7.18 - 7.30 (m, 1 H) 7.46 - 7.55 (m, 1 H) 7.55 - 7.68 (m, 4 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.44分; MS (ESIpos): m/z = 483.5 [M+H]+。
【1438】
実施例287
1-メチル-4-{4-[5-(オキセタン-3-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化523】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル30.5mg(139μmol、CAS150617-68-8)、5-(オキセタン-3-イル)-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール36mg(139μmol、中間体129)及びトリエチルアミン39μL(280μmol)の2-プロパノール(2mL)中溶液を90℃で3時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、濾過し、減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物15mg(純度95%、収率23%)を得た。
【1439】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.10 - 2.23 (m, 2 H) 2.26 - 2.35 (m, 2 H) 3.39 - 3.52 (m, 1 H) 3.54 - 3.67 (m, 5 H) 3.80 - 3.92 (m, 2 H) 4.33 - 4.46 (m, 1 H) 4.62 - 4.70 (m, 2 H) 4.94 - 5.02 (m, 2 H) 7.31 - 7.47 (m, 2 H) 7.54 - 7.62 (m, 1 H) 7.69 - 7.82 (m, 3 H) 7.86 - 7.94 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.09分; MS (ESIpos): m/z = 441.5 [M+H]+。
【1440】
実施例288
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化524】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル800mg(3.66mmol、CAS150617-68-8)を2-プロパノール15mLに溶かし、5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.06g(4.39mmol、中間体52)及びトリエチルアミン1mL(7.3mmol)を加え、混合物を90℃で2時間加熱した。懸濁液を冷却して室温とし、72時間を攪拌した。酢酸エチルを加え、混合物を15分間還流下に加熱した。水を加え、懸濁液を濾過した。フィルターケーキを洗浄し、真空乾燥し、標題化合物1.2g(純度95%、収率76%)を得た。
【1441】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H) 1.99 - 2.10 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 2.51 - 2.54 (m, 2 H) 3.38 - 3.58 (m, 5 H) 3.67 - 3.77 (m, 2 H) 7.20 (dd, 1 H) 7.34 (t, 1 H) 7.54 - 7.62 (m, 3 H) 7.73 (ddd, 1 H) 7.89 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 413.4 [M+H]+。
【1442】
実施例289
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化525】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(249μmol、中間体132)を2-プロパノール2mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン130μL(750μmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール67.9mg(298μmol、CAS199292-77-8)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物120mg(純度100%、収率103%)を得た。
【1443】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.22 (m, 2 H) 2.27 - 2.35 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.41 - 3.52 (m, 1 H) 3.57 - 3.67 (m, 5 H) 3.85 (br d, 2 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.65 (dd, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 8.08 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 467.4 [M+H]+。
【1444】
実施例290
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化526】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル65mg(215μmol、中間体132)を2-プロパノール2mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン110μL(650μmol)及び5-メチル-2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール59.5mg(259μmol、中間体52)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物104mg(純度100%、収率100%)を得た。
【1445】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50 (s, 3 H) 2.07 (ddd, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 2.52 (m, 2 H) 3.52 (br t, 2 H) 3.62 (s, 3 H) 3.70 - 3.81 (m, 2 H) 7.21 (dd, 1 H) 7.54 - 7.58 (m, 1 H) 7.58 - 7.65 (m, 2 H) 7.81 (s, 1 H) 8.08 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.48分; MS (ESIpos): m/z = 481.5 [M+H]+。
【1446】
実施例291
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化527】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(249μmol、中間体132)を2-プロパノール2mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン130μL(750μmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール63.5mg(298μmol、CAS51784-03-3)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物119mg(純度100%、収率106%)を得た。
【1447】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.11 - 2.23 (m, 2 H) 2.29 - 2.38 (m, 2 H) 3.45 - 3.55 (m, 1 H) 3.58 - 3.67 (m, 5 H) 3.86 (br d, 2 H) 7.34 - 7.42 (m, 2 H) 7.62 - 7.68 (m, 1 H) 7.70 - 7.77 (m, 2 H) 7.83 (s, 1 H) 8.08 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 453.4 [M+H]+。
【1448】
実施例292
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化528】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(249μmol、中間体132)を2-プロパノール2mLに懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン130μL(750μmol)及び2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール67.9mg(298μmol、中間体1)を加え、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、懸濁液を水で希釈し、15分間攪拌した。固体を濾去し、水及びエタノールで洗浄して、標題化合物119mg(純度100%、収率103%)を得た。
【1449】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.52 (s, 3 H) 2.08 (ddd, 2 H) 2.52 - 2.59 (m, 2 H) 3.55 (br t, 2 H) 3.62 (s, 3 H) 3.71 - 3.83 (m, 2 H) 7.35 - 7.43 (m, 2 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.72 - 7.80 (m, 2 H) 7.81 (s, 1 H) 8.08 (d, 1 H)。
【1450】
LC-MS (方法2): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 467.4 [M+H]+。
【1451】
実施例293
7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化529】
4-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.22g(9.45mmol、中間体136)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール2.04g(9.45mmol、CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン2.6mL(19mmol)の2-プロパノール(120mL)中溶液を90℃で6時間攪拌した。その後、水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物2.25gを得た(純度95%、収率55%)。
【1452】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.16 (m, 2 H) 2.28 (br d, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.40 - 3.46 (m, 2 H) 3.48 (s, 3 H) 3.54 (br t, 2 H) 3.76 (br d, 2 H) 6.76 (s, 1 H) 6.79 (d, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.52 (s, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.71 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 415.5 [M+H]+。
【1453】
実施例294
4-[4-(6-ブロモ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化530】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(457μmol、CAS150617-68-8)、6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール257mg(915μmol、中間体124)及びトリエチルアミン250μL(1.8mmol)の2-プロパノール(5mL)中溶液を90℃で3.5時間攪拌した。懸濁液を冷却して室温とし、72時間攪拌した。水を加え、反応液を酢酸エチルで抽出した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。純度の低い生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製して、標題化合物90mg(純度99%、収率42%)を得た。
【1454】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 - 2.20 (m, 2 H) 2.28 - 2.33 (m, 2 H) 3.48 (tt, 1 H) 3.56 - 3.66 (m, 5 H) 3.84 (br d, 2 H) 7.35 (t, 1 H) 7.54 - 7.60 (m, 2 H) 7.69 - 7.77 (m, 2 H) 7.88 (dd, 1 H) 8.08 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.34分; MS (ESIpos): m/z = 465.4 [M+H]+。
【1455】
実施例295
4-{4-[5-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化531】
4-{4-[5-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル60mg(136μmol、実施例283)、酢酸パラジウム(II)15.2mg(67.8μmol)及びアセトアルドキシム80mg(1.36mmol)を、エタノール4mL中、80℃で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物55mg(純度99%、収率87%)を得た。
【1456】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.17 (m, 2 H) 2.17 - 2.25 (m, 2 H) 2.92 (t, 2 H) 3.16 - 3.27 (m, 6 H) 3.36 - 3.44 (m, 2 H) 3.54 - 3.61 (m, 5 H) 7.24 (d, 1 H) 7.32 (t, 1 H) 7.47 - 7.70 (m, 6 H) 7.93 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 461.7 [M+H]+。
【1457】
実施例296
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化532】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル126mg(303μmol、実施例216)、酢酸パラジウム(II)17mg(75.6μmol)及びアセトアルドキシム179mg(3.02mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物78.5mg(純度100%、収率60%)を得た。
【1458】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 (s, 3 H) 1.96 - 2.06 (m, 2 H) 2.41 - 2.48 (m, 2 H) 3.04 - 3.14 (m, 2 H) 3.26 (br s, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.34 - 7.42 (m, 2 H) 7.47 (br s, 1 H) 7.50 - 7.58 (m, 2 H) 7.58 - 7.66 (m, 2 H) 7.70 - 7.78 (m, 2 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.12分; MS (ESIpos): m/z = 435.4 [M+H]+。
【1459】
実施例297
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-7-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化533】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-7-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル96mg(222μmol、実施例226)、酢酸パラジウム(II)12.4mg(55.4μmol)及びアセトアルドキシム131mg(2.22mmol)を、エタノール2mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物50mg(純度100%、収率54%)を得た。
【1460】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 (s, 3 H) 2.00 (br t, 2 H) 2.38 - 2.47 (m, 2 H) 3.09 (br t, 2 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 3.55 (s, 3 H) 7.31 - 7.42 (m, 3 H) 7.46 (br s, 1 H) 7.59 (br s, 2 H) 7.74 (br t, 2 H) 7.92 (br d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.20分; MS (ESIpos): m/z = 451.4 [M+H]+。
【1461】
実施例298
6-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化534】
6-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル68mg(160μmol、実施例217)、酢酸パラジウム(II)9mg(40μmol)及びアセトアルドキシム142mg(2.4mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物41.4mg(純度100%、収率60%)を得た。
【1462】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.15 (m, 2 H) 2.17 - 2.26 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.13 - 3.25 (m, 3 H) 3.35 - 3.43 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 7.18 (d, 1 H) 7.47 - 7.63 (m, 6 H) 7.73 (br s, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.17分; MS (ESIpos): m/z = 435.4 [M+H]+。
【1463】
実施例299
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化535】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(174μmol、実施例206)、酢酸パラジウム(II)9.8mg(43.5μmol)及びアセトアルドキシム154.2mg(2.6mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で27時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物26.8mg(純度100%、収率37%)を得た。
【1464】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.18 (m, 2 H) 2.19 - 2.29 (m, 2 H) 3.13 - 3.30 (m, 3 H) 3.35 (br s, 2 H) 3.60 (s, 3 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H) 7.50 - 7.62 (m, 4 H) 7.69 - 7.76 (m, 3 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 421.4 [M+H]+。
【1465】
実施例300
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化536】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(159μmol、実施例227)、酢酸パラジウム(II)8.9mg(39.7μmol)及びアセトアルドキシム140.7mg(2.4mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で27時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物25.8mg(純度100%、収率37%)を得た。
【1466】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 2 H) 2.19 - 2.27 (m, 2 H) 3.14 - 3.30 (m, 3 H) 3.36 (br s, 2 H) 3.58 (s, 3 H) 7.33 - 7.41 (m, 3 H) 7.53 (br d, 1 H) 7.61 (d, 1 H) 7.69 - 7.76 (m, 3 H) 7.91 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.16分; MS (ESIpos): m/z = 437.4 [M+H]+。
【1467】
実施例301
7-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化537】
7-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル68mg(143μmol、実施例229)、酢酸パラジウム(II)8.0mg(35.7μmol)及びアセトアルドキシム126.6mg(2.14mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物13.4mg(純度100%、収率21%)を得た。
【1468】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.15 (m, 2 H) 2.16 - 2.25 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.13 - 3.27 (m, 3 H) 3.36 - 3.42 (m, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.35 (dd, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 2 H) 7.56 - 7.62 (m, 2 H) 7.71 (s, 1 H) 7.91 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 451.4 [M+H]+。
【1469】
実施例302
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化538】
1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル800mg(1.94mmol、実施例288)、酢酸パラジウム(II)109mg(485μmol)及びアセトアルドキシム1.15g(19.4mmol)を、エタノール80mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物210mg(純度92%、収率23%)を得た。
【1470】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H) 1.94 - 2.03 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 2.44 - 2.48 (m, 2 H) 3.04 - 3.15 (m, 2 H) 3.25 - 3.32 (m, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.32 (t, 1 H) 7.40 (br s, 1 H) 7.49 - 7.65 (m, 5 H) 7.95 (s, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.17分; MS (ESIpos): m/z = 431.6 [M+H]+。
【1471】
実施例303
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化539】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル118mg(281μmol、実施例235)、酢酸パラジウム(II)15.7mg(70.1μmol)及びアセトアルドキシム166mg(2.8mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物70mg(純度100%、収率57%)を得た。
【1472】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 (s, 3 H) 2.00 (br t, 2 H) 2.41 - 2.48 (m, 2 H) 3.10 (br t, 2 H) 3.25 - 3.32 (m, 2 H) 3.53 (s, 3 H) 7.12 - 7.21 (m, 1 H) 7.38 (br dd, 3 H) 7.44 (br s, 1 H) 7.58 (br s, 1 H) 7.69 - 7.79 (m, 2 H) 7.97 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 435.4 [M+H]+。
【1473】
実施例304
7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化540】
7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル68mg(157μmol、実施例238)、酢酸パラジウム(II)8.8mg(39.2μmol)及びアセトアルドキシム139mg(2.4mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物32.6mg(純度100%、収率48%)を得た。
【1474】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.03 - 2.16 (m, 2 H) 2.17 - 2.26 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.12 - 3.27 (m, 3 H) 3.36 - 3.44 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 7.12 - 7.21 (m, 2 H) 7.39 (dd, 1 H) 7.51 (br s, 2 H) 7.58 (d, 1 H) 7.69 (br s, 1 H) 7.95 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.17分; MS (ESIpos): m/z = 435.4 [M+H]+。
【1475】
実施例305
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化541】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(170μmol、実施例236)、酢酸パラジウム(II)9.57mg(42.6μmol)及びアセトアルドキシム151mg(2.6mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で27時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物36.1mg(純度100%、収率50%)を得た。
【1476】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.17 (m, 2 H) 2.18 - 2.27 (m, 2 H) 3.15 - 3.30 (m, 3 H) 3.35 - 3.43 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 7.17 (td, 1 H) 7.33 - 7.43 (m, 3 H) 7.51 (d, 1 H) 7.67 - 7.76 (m, 3 H) 7.96 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 421.5 [M+H]+。
【1477】
実施例306
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化542】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(161μmol、実施例292)、酢酸パラジウム(II)9.02mg(40.2μmol)及びアセトアルドキシム47.5mg(804μmol)を、エタノール2mL中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物45.5mg(純度100%、収率58%)を得た。
【1478】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.47 (s, 3 H) 1.97 - 2.07 (m, 2 H) 2.43 - 2.49 (m, 2 H) 3.12 (br t, 2 H) 3.26 - 3.33 (m, 2 H) 3.63 (s, 3 H) 7.34 - 7.43 (m, 2 H) 7.52 (br s, 1 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.66 (br s, 1 H) 7.71 - 7.79 (m, 3 H) 8.13 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 485.5 [M+H]+。
【1479】
実施例307
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化543】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(161μmol、実施例289)、酢酸パラジウム(II)9.02mg(40.2μmol)及びアセトアルドキシム142.5mg(2.4mmol)を、エタノール2mL中、8時間80℃で攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物40.6mg(純度100%、収率52%)を得た。
【1480】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.18 (m, 2 H) 2.18 - 2.27 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.15 - 3.29 (m, 3 H) 3.37 - 3.44 (m, 2 H) 3.65 (s, 3 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.52 (s, 1 H) 7.57 (d, 2 H) 7.63 (dd, 1 H) 7.78 (br s, 2 H) 8.12 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 485.5 [M+H]+。
【1481】
実施例308
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化544】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル75mg(166μmol、実施例291)、酢酸パラジウム(II)9.3mg(41.4μmol)及びアセトアルドキシム147mg(2.5mmol)を、エタノール2mL中、80℃で9時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物48.8mg(純度100%、収率63%)を得た。
【1482】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.19 (m, 2 H) 2.20 - 2.29 (m, 2 H) 3.16 - 3.31 (m, 3 H) 3.38 - 3.45 (m, 2 H) 3.65 (s, 3 H) 7.33 - 7.42 (m, 2 H) 7.59 (br s, 1 H) 7.63 (br d, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 2 H) 7.78 (br s, 2 H) 8.12 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 471.5 [M+H]+。
【1483】
実施例309
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-8-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化545】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-8-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(159μmol、実施例162)、酢酸パラジウム(II)8.91mg(39.7μmol)及びアセトアルドキシム140.7mg(2.38mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で27時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物6.6mg(純度100%、収率10%)を得た。
【1484】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.17 (m, 2 H) 2.19 - 2.27 (m, 2 H) 3.19 (s, 3 H) 3.36 - 3.42 (m, 2 H) 3.74 (s, 3 H) 7.32 (t, 1 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H) 7.55 (d, 1 H) 7.68 - 7.76 (m, 4 H) 7.92 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.14分; MS (ESIpos): m/z = 437.4 [M+H]+。
【1485】
実施例310
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-8-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化546】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-8-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル117mg(265μmol、実施例230)、酢酸パラジウム(II)14.9mg(66.2μmol)及びアセトアルドキシム156mg(2.64mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物44.7mg(純度100%、収率37%)を得た。
【1486】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 (s, 3 H) 1.95 - 2.06 (m, 2 H) 2.40 - 2.47 (m, 2 H) 3.10 (br t, 2 H) 3.24 - 3.32 (m, 2 H) 3.71 (s, 3 H) 7.32 (t, 1 H) 7.35 - 7.43 (m, 2 H) 7.48 (br s, 1 H) 7.62 (br s, 1 H) 7.68 - 7.79 (m, 3 H) 7.93 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.19分; MS (ESIpos): m/z = 451.4 [M+H]+。
【1487】
実施例311
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化547】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(194μmol、実施例218)、酢酸パラジウム(II)10.9mg(48.5μmol)及びアセトアルドキシム115mg(1.94mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物54mg(純度100%、収率65%)を得た。
【1488】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 (s, 3 H) 1.94 - 2.04 (m, 2 H) 2.43 - 2.48 (m, 5 H) 3.05 - 3.14 (m, 2 H) 3.26 - 3.32 (m, 2 H) 3.55 (s, 3 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.35 - 7.42 (m, 3 H) 7.55 (br s, 1 H) 7.74 (ddt, 2 H) 7.82 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 431.5 [M+H]+。
【1489】
実施例312
1,7-ジメチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化548】
1,7-ジメチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(188μmol、実施例220)、酢酸パラジウム(II)10.5mg(46.9μmol)及びアセトアルドキシム110.8mg(1.87mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物52mg(純度100%、収率62%)を得た。
【1490】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H) 1.92 - 2.02 (m, 2 H) 2.44 (d, 8 H) 3.03 - 3.12 (m, 2 H) 3.24 - 3.32 (m, 2 H) 3.55 (s, 3 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.37 (br s, 1 H) 7.51 - 7.56 (m, 2 H) 7.59 (d, 1 H) 7.81 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 445.5 [M+H]+。
【1491】
実施例313
1,7-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化549】
1,7-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(194μmol、実施例221)、酢酸パラジウム(II)10.9mg(48.5μmol)及びアセトアルドキシム114.6mg(1.94mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物33mg(純度100%、収率40%)を得た。
【1492】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.14 (m, 2 H) 2.16 - 2.25 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.46 (s, 3 H) 3.13 - 3.27 (m, 3 H) 3.38 (br d, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.35 (s, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.50 - 7.53 (m, 1 H) 7.57 (d, 1 H) 7.66 (s, 1 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.22分; MS (ESIpos): m/z = 431.4 [M+H]+。
【1493】
実施例314
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化550】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1,7-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(201μmol、実施例219)、酢酸パラジウム(II)11.3mg(20.2μmol)及びアセトアルドキシム118.6mg(2.0mmol)を、エタノール2.5mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物45mg(純度100%、収率54%)を得た。
【1494】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.16 (m, 2 H) 2.18 - 2.26 (m, 2 H) 2.46 (s, 3 H) 3.15 - 3.29 (m, 3 H) 3.39 (br d, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.35 (d, 1 H) 7.36 - 7.41 (m, 2 H) 7.43 - 7.49 (m, 1 H) 7.67 (br d, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 2 H) 7.80 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 417.4 [M+H]+。
【1495】
実施例315
4-{4-[4-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化551】
4-{4-[4-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(226μmol、実施例265)、酢酸パラジウム(II)12.7mg(56.5μmol)及びアセトアルドキシム133.4mg(2.26mmol)を、エタノール3mL中、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物80mg(純度99%、収率80%)を得た。
【1496】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.17 (m, 2 H) 2.19 - 2.26 (m, 2 H) 3.14 - 3.27 (m, 8 H) 3.36 - 3.46 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.68 (t, 2 H) 7.21 - 7.35 (m, 3 H) 7.48 - 7.57 (m, 3 H) 7.60 - 7.73 (m, 2 H) 7.94 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.11分; MS (ESIpos): m/z = 461.5 [M+H]+。
【1497】
実施例316
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化552】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル130mg(338μmol、実施例2)、酢酸パラジウム(II)19mg(84.5μmol)及びアセトアルドキシム200mg(3.38mmol)を、エタノール15mL中、80℃で9時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物74mgを得た。
【1498】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.18 (m, 2 H) 2.20 - 2.32 (m, 2 H) 3.17 - 3.31 (m, 3 H) 3.35 - 3.44 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 7.30 - 7.41 (m, 3 H) 7.47 - 7.55 (m, 2 H) 7.61 - 7.75 (m, 4 H) 7.93 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.03分; MS (ESIpos): m/z = 403.8 [M+H]+。
【1499】
実施例317
4-{4-[6-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化553】
4-{4-[6-(2-メトキシエチル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(181μmol、実施例284)、酢酸パラジウム(II)20.2mg(90.2μmol)及びアセトアルドキシム106.8mg(1.8mmol)を、エタノール5mL中、80℃で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物60mg(純度95%、収率68%)を得た。
【1500】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.16 (m, 2 H) 2.18 - 2.25 (m, 2 H) 2.94 (t, 2 H) 3.16 - 3.29 (m, 6 H) 3.35 - 3.43 (m, 2 H) 3.55 - 3.61 (m, 5 H) 7.23 (dd, 1 H) 7.32 (t, 1 H) 7.47 - 7.70 (m, 6 H) 7.93 (dd, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 0.86分; MS (ESIpos): m/z = 461.6 [M+H]+。
【1501】
実施例318
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化554】
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(102μmol、実施例35)、酢酸パラジウム(II)5.7mg(25.4μmol)及びアセトアルドキシム60mg(1.01mmol)を、エタノール5mL中、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物10mg(純度95%、収率19%)を得た。
【1502】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.17 (m, 4 H) 2.19 - 2.27 (m, 2 H) 2.53 - 2.59 (m, 2 H) 3.16 - 3.30 (m, 3 H) 3.35 - 3.43 (m, 2 H) 3.56 (s, 3 H) 3.96 (t, 2 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H) 7.47 (s, 1 H) 7.60 (dd, 1 H) 7.66 - 7.75 (m, 3 H) 7.86 (s, 1 H) 7.90 (d, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 0.98分; MS (ESIpos): m/z = 486.6 [M+H]+。
【1503】
実施例319
8-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化555】
8-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル68mg(154μmol、実施例232)、酢酸パラジウム(II)8.64mg(38.5μmol)及びアセトアルドキシム136.5mg(2.31mmol)を、エタノール1.5mL中、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物18mg(純度100%、収率26%)を得た。
【1504】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.02 - 2.15 (m, 2 H) 2.16 - 2.25 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 3.14 - 3.27 (m, 3 H) 3.35 - 3.42 (m, 2 H) 3.74 (s, 3 H) 7.18 (d, 1 H) 7.32 (t, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.53 - 7.62 (m, 2 H) 7.68 - 7.76 (m, 2 H) 7.88 - 7.94 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.23分; MS (ESIpos): m/z = 451.4 [M+H]+。
【1505】
表14:化合物を、記載の通りに製造した。
【1506】
【1507】
実施例337
6-(ジメチルホスホリル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化556】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル950mg(1.93mmol、実施例171)、(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)67.1mg(116μmol)、パラジウム(II)ジアセテート21.7mg(97μmol)及びリン酸三カリウム451mg(2.13mmol)のDMF(40mL)中懸濁液に、ジメチルホスフィンオキサイド178mg(2.13mmol、CAS7211-39-4)を加え、混合物を80℃で2時間攪拌した。水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物630mg(純度95%、収率66%)を得た。
【1508】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.50 (s, 3 H) 1.71 (d, 6 H) 1.93 - 2.13 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 3.58 (s, 5 H) 3.71 - 3.89 (m, 2 H) 7.12 - 7.26 (m, 1 H) 7.52 - 7.63 (m, 2 H) 7.65 - 7.72 (m, 1 H) 7.98 - 8.11 (m, 1 H) 8.15 - 8.24 (m, 1 H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.04分; MS (ESIpos): m/z = 489 [M+H]+。
【1509】
実施例338
6-(ジメチルホスホリル)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化557】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル400mg(838μmol、実施例396)、(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)29.1mg(50.3μmol)、パラジウム(II)ジアセテート9.41mg(41.9μmol)及びリン酸三カリウム196mg(922μmol)のDMF(20mL)中懸濁液に、ジメチルホスフィンオキサイド77.8mg(922μmol、CAS7211-39-4)を加え、混合物を80℃で2時間攪拌した。水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)。標題化合物165mgを得た(純度95%、収率41%)。
【1510】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.70 (d, J=13.43 Hz, 6 H) 2.05 - 2.22 (m, 2 H) 2.28 - 2.38 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.40 - 3.52 (m, 1 H) 3.60 (s, 5 H) 3.80 - 3.94 (m, 2 H) 7.10 - 7.25 (m, 1 H) 7.47 - 7.62 (m, 2 H) 7.64 - 7.73 (m, 1 H) 8.00 - 8.11 (m, 1 H) 8.18 - 8.29 (m, 1 H)
LC-MS 方法2): Rt = 0.99分; MS (ESIpos): m/z = 475 [M+H]+。
【1511】
実施例339
6-(メタンスルホニル)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化558】
メタンスルフィン酸ナトリウム120mg(1.17mmol)、(1S,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン47μL(350μmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)・ベンゼン錯体401mg(117μmol、CAS42152-46-5)を6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル280mg(587μmol、実施例396)のDMSO(5.1mL)中N
2脱気溶液に加えた。それを最初に、110℃で4.5時間、次に室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:エタノール80:20)及びRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率2%(6mg)で得た。
【1512】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.07 - 2.18 (m, 2 H) 2.30 - 2.38 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.29 (s, 3 H) 3.44 - 3.53 (m, 1 H) 3.62 (s, 3 H) 3.63 - 3.69 (m, 2 H) 3.89 (br d, 2 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.59 (d, 1 H) 7.80 (d, 1 H) 8.20 (dd, 1 H) 8.30 (d, 1 H)。
【1513】
実施例340
4-[4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化559】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル27mg(124μmol)のエタノール(1.24mL)中懸濁液に、トリエチルアミン52μL(370μmol)及び4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)ピペリジン-4-オール29mg(124μmol、中間体254)を加えた。混合物を90℃で5時間及び室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過し、エタノールで洗浄した。生成物を、収率52%(28mg)で得た。
【1514】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.03 - 2.13 (m, 2H), 2.33 - 2.43 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.65 (br d, 2H), 3.77 - 3.88 (m, 2H), 5.99 (s, 1H), 7.28 - 7.39 (m, 3H), 7.41 (s, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.75 (ddd, 1H), 7.80 (dd, 1H), 7.91 - 7.99 (m, 1H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 416 [M+H]+。
【1515】
実施例341
4-[4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メトキシピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化560】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル62mg(283μmol)のエタノール(2.8mL)中懸濁液に、トリエチルアミン120μL(850μmol)及び4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メトキシピペリジン70mg(283μmol、中間体255)を加えた。混合物を90℃で5時間及び室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過し、固体をエタノールで洗浄し、乾燥させた。生成物を、収率73%(98mg)で得た。
【1516】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.34 - 2.41 (m, 4H), 3.12 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.61 - 3.81 (m, 4H), 7.30 - 7.42 (m, 3H), 7.50 (s, 1H), 7.57 (dd, 1H), 7.74 (ddd, 1H), 7.82 - 7.88 (m, 1H), 7.90 - 8.00 (m, 2H)。
【1517】
実施例342
4-[4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化561】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル40mg(181μmol)のエタノール(1.8mL)中懸濁液に、トリエチルアミン76μL(540μmol)及び4-(1-ベンゾチオフェン-2-イル)-4-メチルピペリジンの塩酸との塩97mg(純度50%、181μmol、中間体278)を加えた。反応混合物を90℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。分取HPLCによる精製によって、生成物を収率16%(13.5mg)で得た。
【1518】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.48 (s, 3H), 2.04 - 2.14 (m, 2H), 2.31 - 2.41 (m, 2H), 3.53 - 3.64 (m, 5H), 3.72 (ddd, 2H), 7.28 - 7.41 (m, 4H), 7.56 (dd, 1H), 7.70 - 7.81 (m, 2H), 7.91 (ddd, 2H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 414 [M+H]+。
【1519】
実施例343
4-[4-(6-メトキシナフタレン-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化562】
反応を、二つの別個のMW-バイアルで実施した。4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(289μmol、中間体26)、2-ブロモ-6-メトキシナフタレン308mg(1.30mmol)、次に2,6-ジメチルピリジン0.2mL(1.7mmol、CAS108-48-5)及び[Ir(dF(CF
3)ppy
2)
2(dtbbpy)]PF
66.5mg(5.8μmol、CAS870987-63-6)を1,2-ジメトキシエタン4mLに溶かし、2個の反応バイアルに分けた。別のバイアル中、、塩化ニッケル(II)エチレングリコール二量体3.2mg(14μmol、CAS29046-78-4)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(3.9mg、14μmol;CAS72914-19-3)を1,2-ジメトキシエタン2mLに溶かし、次に5分間攪拌した。触媒溶液を注射器に取り、密閉した反応バイアルに分配し、アルゴンで5分間脱気した。トリス(トリメチルシリル)シラン89μL(290μmol、CAS1873-77-4)を加え、その後2個のバイアルに分配した。MW-バイアルを水浴に入れ、その後、それらを2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって照射した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を黄色油状物として収率26%で得た(34mg)。
【1520】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.14 (m, 4 H) 2.97 - 3.07 (m, 1 H) 3.52 - 3.64 (m, 5 H) 3.83 - 3.92 (m, 5 H) 7.15 (dd, 1 H) 7.30 (d, 1 H) 7.33 - 7.40 (m, 1 H) 7.51 (dd, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.72 - 7.84 (m, 4 H) 7.97 (dd, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.36分; MS (ESIpos): m/z = 424 [M+H]+。
【1521】
表15:化合物を記載のように製造した。
【1522】
【1523】
実施例348
1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化563】
4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル250mg(1.14mmol)、4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン306mg(1.26mmol、中間体248)及びトリエチルアミン0.48mL(3.4mmol)の2-プロパノール(20mL)中懸濁液を90℃で6時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を攪拌した。この手順によって生成した沈殿を濾取し、真空乾燥した。標題化合物240mgを得た(収率47%、純度95%)。
【1524】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.08 - 2.24 (m, 2 H) 2.31 - 2.39 (m, 2 H) 2.55 - 2.60 (m, 3 H) 3.30 - 3.32 (m, 1 H) 3.58 - 3.69 (m, 5 H) 3.79 - 3.91 (m, 2 H) 7.32 - 7.44 (m, 3 H) 7.45 - 7.51 (m, 1 H) 7.56 - 7.62 (m, 1 H) 7.70 - 7.78 (m, 1 H) 7.86 - 7.92 (m, 1 H) 7.92 - 7.98 (m, 1 H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.33分; MS (ESIpos): m/z = 426 [M+H]+。
【1525】
表16:化合物を、記載のように製造した。
【1526】
【1527】
実施例375
4-[4-(1,3-ジメチル-1H-インダゾール-5-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化564】
反応を二つの別個のMW-バイアルで実施した。4-(4-ブロモピペリジン-1-イル)-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(433μmol、中間体26)、5-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-インダゾール439mg(1.95mmol)、次に2,6-ジメチルピリジン0.3mL(2.6mmol、CAS108-48-5)及び[Ir(dF(CF
3)ppy
2)
2(dtbbpy)]PF
69.7mg(8.7μmol、CAS870987-63-6)を、1,2-ジメトキシエタン6mLに溶かし、2個の反応バイアルに分けた。別のバイアル中、塩化ニッケル(II)エチレングリコール二量体4.8mg(22μmol、CAS29046-78-4)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン5.8mg(22μmol;CAS72914-19-3)を1,2-ジメトキシエタン3mLに溶かし、次に5分間攪拌した。触媒溶液を注射器に取り、密閉した反応バイアルに分配し、アルゴンで5分間脱気した。トリス(トリメチルシリル)シラン130μL(430μmol;CAS1873-77-4)を加え、その後、2個のバイアルに分配した。MW-バイアルを水浴に入れ、その後、それらを2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって照射した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を、収率34%(62mg)で得た。
【1528】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.95 - 2.12 (m, 4 H) 2.48 (s, 3 H) 2.95 - 3.06 (m, 1 H) 3.49 - 3.57 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.87 (br d, 2 H) 3.94 (s, 3 H) 7.35 - 7.43 (m, 2 H) 7.49 - 7.53 (m, 1 H) 7.58 (dd, 1 H) 7.62 (s, 1 H) 7.75 (ddd, 1 H) 7.98 (dd, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 413 [M+H]+。
【1529】
表17:化合物を、記載のように製造した。
【1530】
【1531】
実施例379
(rac)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化565】
7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.1g(実施例293)、炭酸セシウム2.6g及び3-ブロモオキソラン801mgのDMF(40mL)中混合物を、アルゴン下に100℃で5時間攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物870mgを得た。
【1532】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.95 - 2.20 (m, 3 H) 2.22 - 2.38 (m, 3 H) 2.40 - 2.44 (m, 3 H) 2.53 - 2.55 (m, 1 H) 3.38 - 3.48 (m, 1 H) 3.51 - 3.61 (m, 5 H) 3.73 - 4.00 (m, 6 H) 5.24 - 5.34 (m, 1 H) 6.87 - 6.93 (m, 1 H) 6.93 - 7.01 (m, 1 H) 7.14 - 7.23 (m, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.63 (m, 1 H) 7.74 - 7.86 (m, 1 H)。
【1533】
実施例380
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化566】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル860mg(実施例379)をキラルHPLC:装置:Labomatic HD5000、Labocord-5000;Gilson GX-241、Labcol Vario 4000、カラム:Amylose SA 5μ 250×30mm;溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン(99%);溶離液B:エタノール;定組成50%A+50%B;流量50.0mL/分;UV254nmによって分離した。
【1534】
標題化合物152mgを得た。
【1535】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.95 - 2.20 (m, 3 H) 2.22 - 2.38 (m, 3 H) 2.40 - 2.44 (m, 3 H) 2.53 - 2.55 (m, 1 H) 3.38 - 3.48 (m, 1 H) 3.51 - 3.61 (m, 5 H) 3.73 - 4.00 (m, 6 H) 5.24 - 5.34 (m, 1 H) 6.87 - 6.93 (m, 1 H) 6.93 - 7.01 (m, 1 H) 7.14 - 7.23 (m, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.63 (m, 1 H) 7.74 - 7.86 (m, 1 H)。
【1536】
分析キラルHPLC:Rt=4.82分。
【1537】
装置:Agilent HPLC1260;カラム:Amylose SA 3μ 100×4,6mm;
溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン(99%);溶離液B:エタノール;定組成:50%A+50%B;
流量1.4mL/分;温度:25℃;DAD254nm。
【1538】
実施例381
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化567】
実施例380に記載の1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル860mg(実施例379)のキラル分離により、標題化合物120mgを得た。
【1539】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.95 - 2.20 (m, 3 H) 2.22 - 2.38 (m, 3 H) 2.40 - 2.44 (m, 3 H) 2.53 - 2.55 (m, 1 H) 3.38 - 3.48 (m, 1 H) 3.51 - 3.61 (m, 5 H) 3.73 - 4.00 (m, 6 H) 5.24 - 5.34 (m, 1 H) 6.87 - 6.93 (m, 1 H) 6.93 - 7.01 (m, 1 H) 7.14 - 7.23 (m, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.63 (m, 1 H) 7.74 - 7.86 (m, 1 H)。
【1540】
分析キラルHPLC:Rt=6.53分。
【1541】
装置:Agilent HPLC1260;カラム:Amylose SA 3μ 100×4,6mm;
溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン(99%);溶離液B:エタノール;定組成:50%A+50%B;
流量1.4mL/分;温度:25℃;DAD254nm。
【1542】
表18:化合物を、実施例1の合成と同様にして製造した。
【1543】
【1544】
表19:化合物を、実施例1の合成と同様にして製造した。
【1545】
【1546】
実施例396
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化568】
6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.2g(中間体95)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール1.6g(CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン2.1mLの2-プロパノール(100mL)中溶液を、90℃で5時間攪拌し。その後、水及び酢酸エチルを加えた。沈殿を濾去し、酢酸エチルで洗浄して、第1の標題化合物塊1.7gを得た。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)。さらなる標題化合物620mgを得た。
【1547】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.99 - 2.18 (m, 2 H) 2.26 - 2.34 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.50 (m, 1 H) 3.56 (s, 5 H) 3.77 - 3.89 (m, 2 H) 7.15 - 7.23 (m, 1 H) 7.54 (s, 3 H) 7.82 - 7.96 (m, 2 H)。
【1548】
実施例397
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化569】
8-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル1.0g(中間体86)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール727mg(CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン0.94mLの2-プロパノール(40mL)中溶液を、90℃で4時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加えた。沈殿を濾去し、酢酸エチルで洗浄して、標題化合物1.1gを得た。
【1549】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.03 - 2.20 (m, 2 H) 2.25 - 2.33 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.39 - 3.51 (m, 1 H) 3.53 - 3.65 (m, 2 H) 3.70 (s, 3 H) 3.77 - 3.88 (m, 2 H) 7.14 - 7.22 (m, 1 H) 7.22 - 7.33 (m, 1 H) 7.48 - 7.63 (m, 2 H) 7.80 - 7.91 (m, 1 H) 8.00 (d, 1 H)。
【1550】
実施例398
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキセタン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化570】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル300mg(実施例281)、リン酸三カリウム400mg及びN-メチルオキセタン-3-アミン66mgのジオキサン(10mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G249mg(CAS1310584-14-5)を加え、この混合物を11℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物75mgを得た。
【1551】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.02 - 2.16 (m, 2 H) 2.20 - 2.31 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.10 (s, 3 H) 3.36 - 3.45 (m, 1 H) 3.53 (s, 6 H) 3.68 - 3.79 (m, 2 H) 4.62 - 4.73 (m, 2 H) 4.80 - 4.90 (m, 2 H) 5.02 - 5.15 (m, 1 H) 6.38 (d, 1 H) 6.71 - 6.79 (m, 1 H) 7.03 - 7.08 (m, 1 H) 7.13 - 7.22 (m, 1 H) 7.30 - 7.32 (m, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.56 - 7.60 (m, 1 H) 7.63 - 7.70 (m, 1 H)。
【1552】
表20:化合物を実施例398と同様にして製造した。
【1553】
【1554】
実施例402
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化571】
4-クロロ-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル270mg(中間体99)、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール235mg(CAS199292-77-8)及びトリエチルアミン0.3mLの2-プロパノール(20mL)中溶液を、90℃で5時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加えた。沈殿を濾去し、酢酸エチルで洗浄して、第1の標題化合物塊290mgを得た。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)。さらなる標題化合物105mgを得た。
【1555】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.06 - 2.19 (m, 2 H) 2.31 - 2.39 (m, 2 H) 2.40 - 2.44 (m, 3 H) 3.40 - 3.50 (m, 1 H) 3.58 - 3.64 (m, 2 H) 3.79 - 3.87 (m, 5 H) 3.85 - 3.87 (m, 3 H) 7.17 - 7.21 (m, 1 H) 7.22 - 7.27 (m, 1 H) 7.38 - 7.43 (m, 1 H) 7.51 - 7.56 (m, 2 H) 7.51 - 7.55 (m, 2 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H)。
【1556】
実施例403
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化572】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例396)300mg、パラジウム(π-シンナミル)クロライド二量体(CAS12131-44-1)16.3mg、シアン化亜鉛(CAS557-21-1)56mg、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン17.4mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.22mLのN,N-ジメチルアセトアミド(15mL)中混合物を、120℃で9時間攪拌した。その後、水を加え、それを酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)、標題化合物105mgを得た。
【1557】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.12 - 2.25 (m, 2 H) 2.26 - 2.37 (m, 3 H) 2.41 - 2.45 (m, 3 H) 3.40 - 3.49 (m, 1 H) 3.55 - 3.71 (m, 5 H) 3.81 - 3.92 (m, 2 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.51 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 1 H) 8.08 - 8.14 (m, 1 H) 8.23 - 8.27 (m, 1 H)。
【1558】
実施例404
3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキサミド
【化573】
3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボン酸(中間体257)10mg、アンモニア水(2M)0.11mL、N,N-ジイソプロピルエチルアミン12μL及びHATU 12.9mgのDMF(0.22mL)中溶液を室温で14時間攪拌した。その後、水を加え、それを酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)、標題化合物4mgを得た。
【1559】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.12 - 1.16 (m, 1 H) 1.21 - 1.29 (m, 2 H) 2.12 - 2.24 (m, 2 H) 2.29 - 2.37 (m, 2 H) 2.40 - 2.46 (m, 3 H) 3.42 - 3.54 (m, 1 H) 3.56 - 3.72 (m, 5 H) 3.82 - 3.95 (m, 2 H) 7.15 - 7.24 (m, 1 H) 7.47 - 7.56 (m, 2 H) 7.57 - 7.68 (m, 2 H) 8.08 - 8.23 (m, 2 H) 8.32 - 8.42 (m, 1 H)。
【1560】
実施例405
6-エトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化574】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(135mg、283μmol、実施例396)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2′,4′,6′-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1′-ビフェニル(13.7mg、28.3μmol;CAS1160861-53-9)、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)-2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(24.2mg、28.3μmol;CAS1536473-72-9)、炭酸セシウム(129mg、396μmol;CAS534-17-8)を5mL反応容器に加え、容器を圧着によって密閉し、アルゴンを流した。トルエン(脱水物、脱気、1.5mL)及びエタノール(160μL、2.83mmol)を加え、混合物を80℃で終夜攪拌した。混合物をIsoluteのカラム(2g、直径1cm)で濾過し、そのIsoluteをジクロロメタン:メタノール(9:1)の混合物で洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g、SNAP ultra、ヘキサン:酢酸エチル50:50から100)による精製によって、標題化合物を得た(35mg、純度95%、収率36%)。
【1561】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.46 (t, 3 H) 2.18 - 2.30 (m, 2 H) 2.41 - 2.48 (m, 2 H) 3.28 (tt, 1 H) 3.59 - 3.71 (m, 5 H) 3.83 - 3.91 (m, 2 H) 7.13 - 7.18 (m, 1 H) 7.24 - 7.28 (m, 2 H) 7.29 - 7.33 (m, 1 H) 7.38 - 7.43 (m, 1 H) 7.48 - 7.52 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.32分; MS (443.3): m/z = [M+H]+。
【1562】
実施例406
6-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化575】
6-エトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例405)を製造するのに用いたものと類似の手順を用い、6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(135mg、283μmol、実施例396)及び2,2-ジフルオロプロパノール(230μL、2.8mmol;CAS33420-52-9)から、標題化合物(21mg、純度90%、収率15%)を製造した。
【1563】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.80 - 1.80 (m, 1 H) 2.19 - 2.32 (m, 2 H) 2.40 - 2.50 (m, 5 H) 3.30 (tt, 1 H) 3.59 - 3.72 (m, 5 H) 3.81 - 3.90 (m, 2 H) 4.18 (t, 2 H) 7.12 - 7.17 (m, 1 H) 7.30 - 7.36 (m, 3 H) 7.40 (d, 1 H) 7.47 - 7.51 (m, 1 H)LC-MS (方法1): Rt = 1.32分; MS (493.3): m/z = [M+H]+。
【1564】
実施例407
6-(2,2-ジフルオロエトキシ)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化576】
6-エトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例405)を製造するのに用いたものと類似の手順を用い、6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(135mg、283μmol、実施例396)及び2,2-ジフルオロエタノール(180μL、2.8mmol;CAS359-13-7)から、標題化合物(36mg、純度80%、収率26%)を製造した。
【1565】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.57 (s, 3 H) 2.19 - 2.32 (m, 2 H) 2.40 - 2.50 (m, 5 H) 2.41 - 2.48 (m, 2 H) 3.30 (tt, 1 H) 3.60 - 3.71 (m, 5 H) 3.81 - 3.89 (m, 2 H) 4.25 (td, 2 H) 6.13 (tt, 1 H) 7.13 - 7.18 (m, 1 H) 7.28 - 7.37 (m, 3 H) 7.38 - 7.42 (m, 1 H) 7.48 - 7.52 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.26分; MS (479.3): m/z = [M+H]+。
【1566】
実施例408
6-(シクロプロピルメトキシ)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化577】
6-エトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例405)を製造するのに用いたものと類似の手順を用い、6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(135mg、283μmol、実施例396)及びシクロプロパンメタノール(230μL、2.8mmol;CAS2516-33-8)から、標題化合物(57mg、純度90%、収率43%)を製造した。
【1567】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.35 - 0.42 (m, 2 H) 0.64 - 0.72 (m, 2 H) 1.20 - 1.37 (m, 2 H) 2.19 - 2.31 (m, 2 H) 2.39 - 2.46 (m, 1 H) 2.40 - 2.46 (m, 2 H) 2.48 (s, 3 H) 3.29 (tt, 1 H) 3.59 - 3.70 (m, 5 H) 3.82 - 3.90 (m, 4 H) 7.13 - 7.18 (m, 1 H) 7.27 - 7.33 (m, 3 H) 7.40 (d, 1 H) 7.49 - 7.52 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.38分; MS (469.3): m/z = [M+H]+。
【1568】
実施例409
6-シクロブチル-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化578】
MW-バイアルに6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(419μmol、実施例396)及び[Ir(dF(CF
3)ppy
2)
2(dtbbpy)]PF
6(9.40mg、8.38μmol、CAS870987-63-6)を入れた。別のバイアル中、塩化ニッケル(II)エチレングリコール二量体4.6mg(8.4μmol、CAS29046-78-4)及び4,4′-ジ-tert-ブチル-2,2′-ビピリジン(5.6mg、21μmol;CAS72914-19-3)を1,2-ジメトキシエタン8.4mLに溶かし、次に5分間攪拌することで、Ni触媒を製造した。触媒溶液を、密閉した反応バイアルに注射器で注入し、アルゴンで5分間脱気した。その後、トリス(トリメチルシリル)シラン130μL(420μmol;CAS1873-77-4)、2,6-ジメチルピリジン0.29mL(2.5mmol)及びブロモシクロブタン0.18mmol(1.9mmol)を加えた。MW-バイアルをHepatochemリアクターに入れ、次にそれを40W Kessil LEDアクアリウムランプによって照射した。16時間後、水を加え、混合物を酢酸エチル3回で抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を黄色固体として収率41%で得た(87mg)。
【1569】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.78 - 1.89 (m, 1 H) 1.93 - 2.03 (m, 1 H) 2.04 - 2.19 (m, 4 H) 2.29 - 2.38 (m, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 3.41 - 3.50 (m, 1 H) 3.57 (s, 3 H) 3.58 - 3.69 (m, 4 H) 3.78 - 3.88 (m, 2 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 2 H) 7.56 - 7.66 (m, 3 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.47分; MS (ESIpos): m/z = 453 [M+H]+。
【1570】
実施例410
6-[2,2-ジメチルシクロブチル]-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化579】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(419μmol、実施例396)及び2-ブロモ-1,1-ジメチルシクロブタン307mg(250μL、1.9mmol)を用いることで、そして溶媒としてN,N-ジメチルアセトアミド(1.7mL)及びベンゾトリフルオリド(6.7mL)の混合物を用いることで、実施例409に従って製造した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、収率12%(26mg)で得た。
【1571】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.47 (d, 3 H) 1.61 (d, 3 H) 2.07 - 2.19 (m, 2 H) 2.25 - 2.37 (m, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 2.72 (t, 2 H) 3.40 - 3.49 (m, 1 H) 3.56 (s, 3 H) 3.57 - 3.64 (m, 2 H) 3.82 (br d, 2 H) 5.13 (tt, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.47 - 7.54 (m, 2 H) 7.55 - 7.64 (m, 3 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.55分; MS (ESIpos): m/z = 481 [M+H]+。
【1572】
実施例411
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化580】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(100mg、209μmol、実施例396)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン93mg(90μL、420μmol、CAS1055881-27-0)及びXPhos PdG4(9.01mg、10.5μmol)を1,4-ジオキサン4mLに溶かし、続いて2M炭酸ナトリウム0.27mLを加えた。反応混合物を、10分間超音波処理しながらアルゴンを吹き込むことで脱気し、次に100℃で4時間攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。カラムクロマトグラフィーによる精製によって、生成物を収率65%(71mg)で黄色固体として得た。
【1573】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.03 - 2.15 (m, 2 H) 2.28 - 2.37 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.41 - 3.51 (m, 1 H) 3.55 - 3.67 (m, 5 H) 3.84 (br d, 2 H) 6.15 - 6.20 (m, 1 H) 6.23 - 6.28 (m, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.67 (d, 1 H) 7.88 - 7.93 (m, 2 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.41分; MS (ESIpos): m/z = 493 [M+H]+。
【1574】
実施例412
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-6-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化581】
この化合物は、文献:J. P. Phelan et al. J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 8037-8047からの方法によって製造した。
【1575】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(60.0mg、122μmol、実施例411)、N,N-ジエチルエタンアミニウムビス[ベンゼン-1,2-ジオラト(2-)-κ2O1,O2](ヨードメチル)シリケート(1-)119mg(244μmol)及び2,4,5,6-テトラ(9H-カルバゾール-9-イル)イソフタロニトリル4.8mg(6.09μmol、CAS1416881-52-1)を溶媒DMSO 2.4mLに溶かし、アルゴンで5分間脱気した。そのMW-バイアルを水浴に入れ(温度を35℃以下に維持するため)、次に、2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって12時間照射した。1M水酸化ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を1M水酸化ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。カラムクロマトグラフィーによる精製によって、生成物を黄色固体として得た(25mg、収率38%)。
【1576】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.20 - 1.26 (m, 2 H) 1.38 - 1.44 (m, 2 H) 2.04 - 2.16 (m, 2 H) 2.29 - 2.38 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.43 - 3.52 (m, 1 H) 3.57 (s, 3 H) 3.59 - 3.67 (m, 2 H) 3.84 (br d, 2 H) 7.20 (dd, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.59 (d, 2 H) 7.79 (dd, 1 H) 7.86 - 7.91 (m, 1 H)。
【1577】
実施例413
2-({3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-7-イル}オキシ)アセトアミド
【化582】
({3-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-7-イル}オキシ)酢酸460mg(実施例416)のTHF(23mL)中溶液を、-20℃で4-メチルモルホリン492mg及びクロロギ酸エチル528mgでゆっくり処理した。-20℃でさらに30分間攪拌した後、アンモニア水1.5mLを滴下した。完了後、昇温させて室温とし、それをさらに30分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物300mgを得た。
【1578】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.06 - 2.21 (m, 3 H) 2.25 - 2.36 (m, 2 H) 2.40 - 2.46 (m, 3 H) 3.37 - 3.49 (m, 1 H) 3.51 - 3.67 (m, 5 H) 3.72 - 3.87 (m, 2 H) 4.57 - 4.72 (m, 2 H) 5.70 - 5.80 (m, 1 H) 5.70 - 5.80 (m, 1 H) 6.94 - 7.04 (m, 2 H) 7.13 - 7.24 (m, 1 H) 7.43 - 7.62 (m, 3 H) 7.63 - 7.74 (m, 1 H) 7.77 - 7.88 (m, 1 H)。
【1579】
表21:化合物を記載のようにして製造した。
【1580】
【1581】
実施例418
7-(シクロプロピルアミノ)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化583】
7-ブロモ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(50.0mg、102μmol、実施例110)、Xantphos(11.8mg、20.4μmol;CAS161265-03-8)ジ-μ-クロロビス[(1,2,3-n)-1-フェニル-2-プロペニル]ジパラジウム(II)(5.27mg、10.2μmol;CAS12131-44-1)、炭酸セシウム(99.5mg、305μmol;CAS534-17-8)を5mL容器に加え、アルゴンを流した。tert-アミルアルコール(アルゴンを予め吹き込んだもの)(500μL)及びシクロプロピルアミン(14μL、200μmol;CAS765-30-0)を加え、容器を圧着により密閉し、混合物を95℃で終夜攪拌した。混合物を2g Isoluteカラムで濾過した。カラムをジクロロメタン/メタノール(9:1)で3回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、続いて酸性分取HPLCによって精製して、標題化合物(7.5mg、純度95%、収率15%)を得た。
【1582】
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ ppm 0.47 - 0.53 (m, 2 H) 0.78 - 0.85 (m, 2 H) 1.47 - 1.52 (m, 3 H) 1.74 - 1.78 (m, 1 H) 1.97 - 2.06 (m, 2 H) 2.42 - 2.46 (m, 3 H) 2.48 - 2.57 (m, 2 H) 3.44 - 3.54 (m, 5 H) 3.61 - 3.70 (m, 2 H) 6.61 (d, 1 H) 6.65 (dd, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.22 - 7.29 (m, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.48 - 7.51 (m, 1 H) 7.60 - 7.64 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.38分; MS (468.4): m/z = [M+H]+
【1583】
実施例419
7-メトキシ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化584】
6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(394μmol、中間体263)のジオキサン(1mL)及び水(50μL)中懸濁液に、トリメチルボロキシン61μL(0.43mmol、CAS823-96-1)、炭酸セシウム321mg(0.98mmol)及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)29mg(39.4μmol)を加えた。反応混合物を窒素で5分間パージし、次に90℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。生成物が層間で沈殿したので、抽出液を濾過した。固体をRP-HPLCによって精製し、生成物を、収率67%で得た(140mg)。
【1584】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.07 - 2.20 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 2.29 (br s, 2H), 2.42 (s, 3H), 3.37 - 3.46 (m, 1H), 3.52 - 3.63 (m, 5H), 3.79 (br d, 2H), 3.99 (s, 3H), 6.90 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.56 - 7.61 (m, 2H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.40分; MS (ESIpos): m/z = 443 [M+H]+。
【1585】
実施例420
6-ブロモ-4-[4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化585】
トリエチルアミン(360μL、2.6mmol)を、6-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル282mg(861μmol、中間体264)及び2-(4-フルオロピペリジン-4-イル)-5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール300mg(300mg、861μmol、中間体267)のエタノール(5.3mL)中懸濁液に加え、90℃で2時間攪拌した。冷却して室温とした後、懸濁液を濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を溶媒留去し、RP-HPLCによって精製した。生成物を、収率4%で得た。
【1586】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.46 (s, 3H), 2.52 - 2.74 (m, 4H), 3.62 (s, 3H), 3.67 - 3.84 (m, 4H), 4.05 (s, 3H), 7.03 (s, 1H), 7.33 (dd, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.72 (d, 1H), 8.02 (s, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 527 [M+H]+。
【1587】
実施例421
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-ニトロ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化586】
4-クロロ-1,6-ジメチル-7-ニトロ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体279)230mg、5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール(CAS199292-77-8)179mg及びトリエチルアミン0.23mLの2-プロパノール(15mL)中溶液を、90℃で4時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加えた。沈殿を濾去し、酢酸エチルで洗浄して、最初の標題化合物塊220mgを得た。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、さらなる標題化合物30mgを得た。
【1588】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.09 - 2.23 (m, 2 H) 2.29 - 2.37 (m, 2 H) 2.32 - 2.33 (m, 1 H) 2.41 - 2.44 (m, 3 H) 2.44 - 2.47 (m, 3 H) 3.20 - 3.25 (m, 3 H) 3.39 - 3.53 (m, 1 H) 3.59 - 3.72 (m, 2 H) 3.80 - 3.93 (m, 2 H) 7.06 - 7.25 (m, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.65 (m, 1 H) 7.88 - 7.95 (m, 1 H) 8.08 - 8.14 (m, 1 H)。
【1589】
実施例422
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化587】
三臭化ホウ素(18mL、1.0Mジクロロメタン中溶液、18mmol;CAS10294-33-4)を、窒素雰囲気下に-78℃で6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(1.86g、3.67mmol、中間体281)のジクロロメタン(38mL)中懸濁液にゆっくり加えた。混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。
【1590】
反応混合物を氷水に投入し、1時間攪拌した。層を分離し、有機層を部分的に溶媒留去した。沈殿を濾過し、乾燥し、生成物を収率71%で得た。
【1591】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.01 - 2.15 (m, 2H), 2.25 - 2.36 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 3.37 - 3.62 (m, 9H), 3.78 (br d, 2H), 6.94 (s, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.90 (s, 1H), 11.64 (s, 1H)
LC-MS 方法2): Rt = 0.75分; MS (ESIpos): m/z = 493 [M+H]+。
【1592】
実施例423
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化588】
三臭化ホウ素(17mL、1.0Mジクロロメタン中溶液、17mmol;CAS10294-33-4)を、6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(2.17g、4.16mmol)をジクロロメタン43mLに溶かした懸濁液にゆっくり加え、窒素雰囲気下に冷却して-78℃とした。混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。反応混合物を氷水に投入し、1時間攪拌した。ジクロロメタンを溶媒留去し、水層を酢酸エチル:メタノール9:1で3回抽出した。有機層を耐水性フィルターで濾過し、減圧下に濃縮した。生成物を、定量的収率で得た(2.38g)。
【1593】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (s, 3 H) 2.01 (ddd, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.44 - 2.48 (m, 2 H) 3.45 (s, 3 H) 3.47 - 3.53 (m, 2 H) 3.65 - 3.75 (m, 2 H) 6.93 (s, 1 H) 7.15 - 7.24 (m, 1 H) 7.55 - 7.57 (m, 1 H) 7.60 (d, 1 H) 7.92 (s, 1 H) 11.62 (br s, 1 H)。
【1594】
実施例424
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化589】
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(100mg、203μmol、実施例422)、炭酸セシウム198mg(608μmol)の入ったMWバイアルにアルゴンを流し、脱水DMF 3.1mLを加え、次に3-ブロモオキソラン39μL(410μmol)を加えた。反応混合物をアルゴン下に加熱して100℃とした。変換が不完全な場合、追加当量の3-ブロモオキソラン及び炭酸セシウムを加え、それを100℃で攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、疎水性フィルターで濾過した。溶媒を減圧下に留去し、粗生成物をpHPLCによって精製した。生成物を、収率35%で得た(41mg)。
【1595】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.14 (m, 3 H) 2.26 - 2.37 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.38 - 3.47 (m, 1 H) 3.59 (s, 5 H) 3.76 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 2 H) 3.94 - 4.01 (m, 1 H) 5.43 - 5.49 (m, 1 H) 6.99 (s, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.96 (s, 1 H)。
【1596】
実施例425
(rac)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化590】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル150mg(266μmol、実施例424)、ジ-クロロビス[(1,2,3-n)-1-フェニル-2-プロペニル]ジパラジウム(II)13.8mg(26.6μmol;CAS12131-44-1)、1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン14.8mg(26.6μmol;CAS12150-46-8)及びシアン化亜鉛46.9mg(399μmol;CAS557-21-1)の入ったフラスコに窒素を流した。次に、N,N-ジメチルアセトアミド1.9mL及びジ-イソプロピルエチルアミン93μL(530μmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下に80℃で5.5時間攪拌した。混合物をセライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:エタノール90:10)及びRP-HPLCによって精製した。
【1597】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.11 (m, 1 H) 2.11 - 2.21 (m, 2 H) 2.25 - 2.33 (m, 3 H) 2.34 - 2.40 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.46 (m, 1 H) 3.61 - 3.67 (m, 2 H) 3.77 - 3.86 (m, 3 H) 3.87 - 3.93 (m, 2 H) 3.94 - 4.02 (m, 1 H) 5.53 (td, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.17 - 7.22 (m, 1 H) 7.49 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 8.17 (s, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.20分; MS (ESIpos): m/z = 510 [M+H]+。
【1598】
実施例426
7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化591】
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル200mg(394μmol、実施例423)、[Pd(シンナミル)Cl]
220.4mg(39.4μmol、CAS12131-44-1)、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン22mg(39.4μmol、CAS12150-46-8)及びシアン化亜鉛69.4mg(591μmol)の入ったフラスコを密閉し、アルゴンを流した。脱気N,N-ジメチルアセトアミド2mL及びジ-イソプロピルエチルアミン140μLをその順で加えた。混合物を80℃で2日間攪拌した。粗生成物をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率48%で得た(91mg)。
【1599】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.48 (s, 3H), 1.97 - 2.08 (m, 2H), 2.40 - 2.47 (m, 5H), 3.40 - 3.54 (m, 5H), 3.65 - 3.75 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 7.20 (dd, 1H), 7.54 - 7.57 (m, 1H), 7.60 (d, 1H), 8.04 (s, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 454 [M+H]+。
【1600】
実施例427
(rac)-6-エトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化592】
MW-バイアルに6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル186mg(330μmol、実施例424)、tBuBrettPhos配位子16mg(33.0μmol)、tBuBrettPhos Pd G3 28mg(33.0μmol)及び炭酸セシウム151mg(462μmol)を入れ、窒素を流した。脱気トルエン1.9mL及びエタノール190μLを加え、混合物を窒素雰囲気下に80℃で4時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン100→ジクロロメタン:エタノール90:10)及びRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率9%で得た(15mg)。
【1601】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.36 (t, 3 H) 1.98 - 2.15 (m, 3 H) 2.28 - 2.37 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.51 - 3.57 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.74 - 3.82 (m, 3 H) 3.83 - 3.91 (m, 2 H) 3.92 - 3.98 (m, 1 H) 4.10 (q, 2 H) 5.31 - 5.36 (m, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.16 - 7.21 (m, 2 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.28分; MS (ESIpos): m/z = 529 [M+H]+。
【1602】
実施例428
7-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化593】
7-メトキシ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル20mg(37.5μmol、実施例419)のジクロロメタン(0.4mL)中の攪拌懸濁液に、-78℃で三臭化ホウ素190μL(1.0Mジクロロメタン中溶液、190μmol)を注射器によって加えた。1時間後、冷却浴を外し、反応混合物を昇温させて室温とし、3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、懸濁液が形成するまでそれを攪拌した。懸濁液を濾過し、固体を乾燥させた。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を収率87%で得た。
【1603】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.05 - 2.17 (m, 2H), 2.19 (s, 3H), 2.26 - 2.32 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 3.36 - 3.44 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 3.55 (br t, 2H), 3.77 (br d, 2H), 6.80 (s, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.51 - 7.60 (m, 3H)。
LC-MS (方法1): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 429 [M+H]+。
【1604】
実施例429
(rac)-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化594】
7-ヒドロキシ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル61mg(142μmol、実施例428)のTHF(0.5mL)中懸濁液に、3-ヒドロキシテトラヒドロフラン17μL(210μmol)、トリフェニルホスフィン75mg(285μmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート56μL(280μmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に、水3滴を加え、反応混合物を減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLC及び分取TLCによって精製した。
【1605】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.08 (m, 1 H) 2.09 - 2.18 (m, 2 H) 2.21 (s, 3 H) 2.26 - 2.39 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.45 (m, 1 H) 3.51 - 3.62 (m, 5 H) 3.75 - 3.83 (m, 3 H) 3.84 - 3.91 (m, 2 H) 3.95 - 4.02 (m, 1 H) 5.33 - 5.39 (m, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.62 (m, 2 H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 499 [M+H]+。
【1606】
実施例430
(rac)-6-(2,2-ジフルオロエトキシ)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化595】
MW-バイアルに6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル80mg(80.0mg、142μmol、実施例424)、tBuBrettPhos配位子8mg(14.0μmol)、tBuBrettPhos Pd G3 12mg(14.0μmol)及び炭酸セシウム65mg(199μmol)を入れ、窒素を流した。脱気トルエン0.8mL及び2,2-ジフルオロエタノール86μLを加え、混合物を、窒素雰囲気下に80℃で4時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を収率22%で得た。
【1607】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.00 - 2.18 (m, 3 H) 2.26 - 2.37 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.41 (tt, 1 H) 3.52 - 3.62 (m, 5 H) 3.75 - 3.83 (m, 3 H) 3.84 - 3.98 (m, 3 H) 4.39 (td, 2 H) 5.34 - 5.40 (m, 1 H) 6.25 - 6.56 (m, 1 H) 6.97 (s, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.30 (s, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H)。
【1608】
実施例431
(rac)-4-[4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-7-[テトラヒドロフラン-3-イルオキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化596】
MW-バイアルに、6-ブロモ-4-[4-フルオロ-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(86.0μmol、中間体282)、tBuBrettPhos配位子4mg(9.0μmol)、tBuBrettPhos Pd G3 7mg(8.6μmol)及び炭酸セシウム39mg(120μmol)を入れ、窒素を流した。脱気トルエン0.48mL及びメタノール35μLを加え、混合物を窒素雰囲気下に80℃で22時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を溶媒留去した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を収率3%で得た(2mg)。
【1609】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.08 (m, 1 H) 2.27 - 2.37 (m, 1 H) 2.45 (s, 3 H) 2.60 (br d, 3 H) 2.64 - 2.72 (m, 1 H) 3.60 (s, 3 H) 3.67 - 3.82 (m, 5 H) 3.83 - 3.90 (m, 5 H) 3.92 - 3.98 (m, 1 H) 5.33 - 5.39 (m, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.20 (s, 1 H) 7.33 (dd, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.72 (d, 1 H)。
【1610】
実施例432
(rac)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル
【化597】
7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル(実施例426)30mg及びトリフェニルホスフィン26mgのTHF(0.3mL)中懸濁液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート26μLと次にオキソラン-3-オール8μLを加えた。反応混合物を室温で14時間攪拌した。反応混合物に、水0.1mLを加え、次に混合物を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物37mgを得た。
【1611】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.48 (s, 3H), 1.99 - 2.11 (m, 3H), 2.30 - 2.40 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.48 - 3.61 (m, 5H), 3.69 - 4.00 (m, 6H), 5.51 (br dd, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.20 (dd, 1H), 7.54 - 7.58 (m, 1H), 7.60 (d, 1H), 8.19 (s, 1H)。2HシグナルばDMSOシグナル下にある。
LC-MS 方法2): Rt = 1.31分; MS (ESIpos): m/z = 524 [M+H]+。
【1612】
実施例433
(rac)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化598】
1,4-ジオキサン3.4mLに懸濁させた(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(177μmol、中間体283)及びXPhos Pd G4 7.64mg(8.87μmol)の懸濁液が入ったフラスコに窒素を流した。炭酸ナトリウムの水溶液(230μL、2.0M、460μmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン77μL(350μmol)を加え、混合物を100℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、耐水性フィルターで濾過し、溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル60:40→酢酸エチル100→酢酸エチル:エタノール90:10)及びRP-HPLCによって精製した。生成物を収率40%で得た(41mg)。
【1613】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.92 - 2.15 (m, 3 H) 2.24 - 2.38 (m, 3 H) 2.40 - 2.44 (m, 3 H) 3.36 - 3.48 (m, 1 H) 3.51 - 3.67 (m, 5 H) 3.73 - 3.86 (m, 5 H) 3.91 - 4.05 (m, 1 H) 5.34 - 5.49 (m, 1 H) 5.87 - 6.02 (m, 1 H) 6.19 - 6.33 (m, 1 H) 6.88 - 7.05 (m, 1 H) 7.12 - 7.24 (m, 1 H) 7.47 - 7.68 (m, 3 H)。
【1614】
実施例434
(rac)-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-6-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化599】
このシクロプロパン化法反応は、文献:J.P.Phelan et al.J.Am.Chem.Soc.2018,140,8037-8047から適合させたものである。
【1615】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル55mg(95.1μmol、実施例433)、N,N-ジエチルエタンアミニウムビス[ベンゼン-1,2-ジオラト(2-)-κ2O1,O2](ヨードメチル)シリケート(1-)93mg(190μmol、製造については、J.Am.Chem.Soc.2018、140,8037-8047を参照)及び2,4,5,6-テトラ(9H-カルバゾール-9-イル)イソフタロニトリル3.75mg(4.75μmol、CAS1416881-52-1)をDMSO 1.9mLに溶かし、アルゴンで5分間脱気した。MW-バイアルを水浴(温度を35℃以下に維持するため)に入れ、次に、2個の40W Kessil LEDアクアリウムランプによって12時間照射した。1M水酸化ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を1M水酸化ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、疎水性フィルターで濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物を、収率49%で得た(29mg)。
【1616】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 - 1.12 (m, 2 H) 1.35 - 1.42 (m, 2 H) 2.01 - 2.13 (m, 3 H) 2.25 - 2.37 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 6 H) 3.76 - 3.89 (m, 6 H) 5.41 - 5.46 (m, 1 H) 6.90 (s, 1 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 7.52 - 7.55 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.78 (s, 1 H)
LC-MS 方法2): Rt = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 593 [M+H]+。
【1617】
表22:化合物を記載のようにして製造した。
【1618】
【1619】
実施例446
(rac)-1-メチル-4-{4-[5-(2-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-7-{[オキサン-3-イル]オキシ}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化600】
7-ヒドロキシ-1-メチル-4-{4-[5-(2-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル260mg(実施例444)、ヨウ化ナトリウム49mg、炭酸セシウム576mg及び3-ブロモオキサン389mgのDMF(13mL)中混合物をアルゴン下に120℃で20時間攪拌し、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製して、標題化合物45mgを得た。
【1620】
1NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.48 - 1.64 (m, 2 H) 1.66 - 1.88 (m, 2 H) 2.00 - 2.19 (m, 5 H) 2.22 - 2.37 (m, 3 H) 2.60 - 2.65 (m, 3 H) 3.44 - 3.70 (m, 9 H) 3.75 - 3.91 (m, 3 H) 4.63 - 4.77 (m, 1 H) 6.90 - 7.05 (m, 2 H) 7.35 - 7.57 (m, 3 H) 7.74 - 7.86 (m, 1 H) 7.88 - 7.97 (m, 1 H)。
【1621】
実施例447
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化601】
4-クロロ-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(42.0mg、168μmol、中間体274)のエタノール(1mL)中懸濁液に、ジ-イソプロピルエチルアミン58μL(340μmol)及び2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール34mg(168μmol、CAS51784-03-3)を加えた。反応混合物を90℃で3時間及び室温で終夜攪拌した。得られた懸濁液を濾過し、固体を乾燥させた。生成物を収率63%で得た。
【1622】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.03 - 2.15 (m, 2H), 2.17 - 2.26 (m, 2H), 2.74 (d, 3H), 3.09 (br t, 2H), 3.19 - 3.30 (m, 1H), 3.36 (br d, 2H), 3.59 (s, 3H), 7.29 - 7.41 (m, 3H), 7.50 - 7.55 (m, 1H), 7.60 - 7.67 (m, 1H), 7.69 - 7.75 (m, 2H), 7.93 (dd, 1H), 8.18 (q, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.05分; MS (ESIpos): m/z = 417 [M+H]+。
【1623】
実施例448
N,1-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化602】
4-クロロ-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド30mg(120μmol、中間体274)の2-プロパノール(1mL)中懸濁液に、ジ-イソプロピルエチルアミン42μL(240μmol)及び5-メチル-2-(ピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール29mg(132μmol、CAS199292-77-8)を加えた。反応混合物を90℃で3時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物(68mg)をDMSOで希釈し、濾過し、濾液をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率76%で得た(41mg)。
【1624】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.01 - 2.13 (m, 2H), 2.15 - 2.24 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.73 (d, 3H), 3.08 (br t, 2H), 3.16 - 3.27 (m, 1H), 3.36 (br s, 2H), 3.59 (s, 3H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.29 - 7.35 (m, 1H), 7.50 - 7.59 (m, 3H), 7.60 - 7.67 (m, 1H), 7.92 (dd, 1H), 8.17 (q, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.13分; MS (ESIneg): m/z = 429 [M-H]-。
【1625】
実施例449
4-[4-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-イル]-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化603】
4-クロロ-N,1-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド30.0mg(120μmol、中間体274)の2-プロパノール(1mL)中懸濁液に、ジ-イソプロピルエチルアミン42μL(240μmol)及び2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール29mg(132μmol、中間体1)を加えた。反応混合物を90℃で3時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物(70mg)をDMSOで希釈し、濾過し、濾液をRP-HPLCによって精製した。生成物を、収率88%で得た(47mg)。
【1626】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.47 (s, 3H), 1.97 (ddd, 2H), 2.99 - 3.09 (m, 2H), 3.15 - 3.24 (m, 2H), 3.56 (s, 3H), 7.32 (td, 1H), 7.34 - 7.42 (m, 2H), 7.51 (dd, 1H), 7.60 - 7.67 (m, 1H), 7.69 - 7.79 (m, 2H), 7.95 (dd, 1H), 8.01 (br d, 1H)。アミド上のメチル基からのプロトン(3H)及びピペリジニルのプロトン(2H)がDMSOシグナルの下にある。
【1627】
LC-MS (方法2): Rt = 1.11分; MS (ESIneg): m/z = 429 [M-H]-。
【1628】
実施例450
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[5-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化604】
1-メチル-2-オキソ-4-{4-[5-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例334)40mg、酢酸パラジウム(II)48mg及びアセトアルドキシム25.3mgを、エタノール2mL中、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物20mgを得た。
【1629】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.02 - 2.17 (m, 4 H) 2.19 - 2.28 (m, 2 H) 3.14 - 3.30 (m, 3 H) 3.36 - 3.46 (m, 2 H) 3.56 - 3.63 (m, 3 H) 3.86 - 3.95 (m, 2 H) 7.32 (s, 1 H) 7.54 (d, 2 H) 7.59 - 7.73 (m, 4 H) 7.89 - 7.98 (m, 2 H)。
【1630】
実施例451
4-[4-(3-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化605】
酢酸Pd(II)20mg(88.9μmol)を、4-[4-(3-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン-1-イル]-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル145mg(355μmol、実施例336)及びN-[(1E)-エチリデン]ヒドロキシルアミン110μL(1.8mmol、CAS107-29-9)のエタノール(4.5mL)中懸濁液に加え、変換が完了するまで80℃で終夜攪拌した(進行が全く認められたなかった場合は、追加の試薬を加えた。)。混合物を冷却して室温とし、セライトで濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物をRP-HPLCによって精製して、生成物を、収率45%で得た(69mg)。
【1631】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.95 - 2.12 (m, 2 H) 2.13 - 2.27 (m, 2 H) 2.89 - 2.97 (m, 3 H) 3.10 - 3.22 (m, 2 H) 3.37 - 3.50 (m, 2 H) 3.53 - 3.69 (m, 3 H) 7.23 - 7.35 (m, 1 H) 7.36 - 7.55 (m, 6 H) 7.57 - 7.72 (m, 2 H) 7.90 - 8.07 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 426 [M+H]+ 。
【1632】
実施例452
6-(ジメチルホスホリル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化606】
6-(ジメチルホスホリル)-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例337)300mg、酢酸パラジウム(II)35mg及びアセトアルドキシム181mgを、エタノール30mL中、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物180mgを得た。
【1633】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.45 (s, 3 H) 1.71 (d, J=13.43 Hz, 6 H) 1.89 - 2.06 (m, 2 H) 2.43 (s, 4 H) 3.02 - 3.19 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 7.12 - 7.26 (m, 1 H) 7.39 - 7.50 (m, 1 H) 7.51 - 7.69 (m, 4 H) 7.90 - 8.00 (m, 1 H) 8.22 - 8.33 (m, 1 H)。
【1634】
表23:化合物を記載のようにして製造した。
【1635】
【1636】
実施例492
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化607】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例396)350mg、酢酸パラジウム(II)41mg及びアセトアルドキシム217mgを、エタノール15mL中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物130mgを得た。
【1637】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.96 - 2.12 (m, 2 H) 2.18 - 2.28 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.09 - 3.27 (m, 3 H) 3.57 (s, 3 H) 7.10 - 7.22 (m, 1 H) 7.45 - 7.61 (m, 4 H) 7.71 - 7.82 (m, 2 H) 7.93 - 8.01 (m, 1 H)。
【1638】
実施例493
8-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化608】
酢酸パラジウム(II)5.88mg(26.2μmol)を、8-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル50mg(105μmol、実施例397)及びアセトアルドキシム64μL(1.0mmol、CAS107-29-9)のエタノール(1.6mL)中懸濁液に加え、窒素雰囲気下に80℃で終夜攪拌した。変換が不完全であったため、追加の2組の酢酸Pd(II)及びアセトアルドキシムを加え、攪拌を80℃で続けた。反応混合物をセライトで濾過し、EtOHで洗浄し、溶媒留去した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を、収率13%で得た(6.6mg)。
【1639】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.03 - 2.15 (m, 2 H) 2.17 - 2.25 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.13 - 3.27 (m, 3 H) 3.34 - 3.40 (m, 2 H) 3.73 (s, 3 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.24 (t, 1 H) 7.49 - 7.56 (m, 2 H) 7.57 (d, 1 H) 7.73 (d, 1 H) 7.90 (dd, 1 H) 7.94 (dd, 1 H)。
【1640】
実施例494
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキセタン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化609】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキセタン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例398)70mg、酢酸パラジウム(II)8mg及びアセトアルドキシム43mgを、エタノール3mL中、90℃で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物50mgを得た。
【1641】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.11 (m, 2 H) 2.13 - 2.26 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.03 (s, 3 H) 3.09 - 3.22 (m, 3 H) 3.54 (s, 3 H) 4.66 (s, 2 H) 4.84 (s, 2 H) 4.90 - 5.02 (m, 1 H) 6.36 - 6.45 (m, 1 H) 6.66 - 6.73 (m, 1 H) 7.14 - 7.21 (m, 1 H) 7.32 - 7.38 (m, 1 H) 7.47 - 7.54 (m, 1 H) 7.54 - 7.60 (m, 2 H) 7.64 - 7.73 (m, 1 H)。
【1642】
実施例495
7-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化610】
7-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例399)30mg、酢酸パラジウム(II)4mg及びアセトアルドキシム19mgを、エタノール3mL中、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物25mgを得た。
【1643】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 1.96 - 2.12 (m, 2 H) 2.14 - 2.24 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.07 (s, 3 H) 3.12 - 3.24 (m, 3 H) 3.53 (s, 5 H) 3.56 - 3.66 (m, 2 H) 4.69 - 4.80 (m, 1 H) 6.27 - 6.47 (m, 1 H) 6.64 - 6.82 (m, 1 H) 7.08 - 7.22 (m, 1 H) 7.26 - 7.36 (m, 1 H) 7.46 - 7.54 (m, 1 H) 7.57 (d, J=8.11 Hz, 2 H) 7.62 - 7.72 (m, 1 H)。
【1644】
実施例496
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキソラン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化611】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキソラン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例400)40mg、酢酸パラジウム(II)4.5mg及びアセトアルドキシム48mgを、エタノール3.8mL中、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、ラセミ体1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキソラン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド18mgを得た。この取得物について、キラルHPLC分離を行った:装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Cellulose SB 5μ、250×30;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル+0.1体積%ジエチルアミン;定組成:60%A+40%B;流量:50mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1645】
標題化合物6mgを得た。
【1646】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 1.92 (m, 1 H) 2.00 - 2.13 (m, 2 H) 2.14 - 2.24 (m, 2 H) 2.39 - 2.45 (m, 3 H) 2.85 - 2.96 (m, 3 H) 3.11 - 3.27 (m, 3 H) 3.34 - 3.40 (m, 2 H) 3.53 - 3.58 (m, 3 H) 3.59 - 3.72 (m, 1 H) 3.74 - 3.86 (m, 2 H) 3.92 - 4.04 (m, 1 H) 4.68 - 4.85 (m, 1 H) 6.46 - 6.62 (m, 1 H) 6.82 - 6.96 (m, 1 H) 7.12 - 7.25 (m, 1 H) 7.27 - 7.39 (m, 1 H) 7.48 - 7.63 (m, 3 H) 7.64 - 7.74 (m, 1 H)。
【1647】
分析キラルHPLC:Rt=5.05分。
【1648】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SB 3μ、100×4.6;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:60%A+40%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1649】
実施例497
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキソラン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化612】
実施例496におけるラセミ体1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[メチル(オキソラン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド18mgのキラル分離によって、標題化合物3mgを得た。
【1650】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.80 - 1.92 (m, 1 H) 2.00 - 2.13 (m, 2 H) 2.14 - 2.24 (m, 2 H) 2.39 - 2.45 (m, 3 H) 2.85 - 2.96 (m, 3 H) 3.11 - 3.27 (m, 3 H) 3.34 - 3.40 (m, 2 H) 3.53 - 3.58 (m, 3 H) 3.59 - 3.72 (m, 1 H) 3.74 - 3.86 (m, 2 H) 3.92 - 4.04 (m, 1 H) 4.68 - 4.85 (m, 1 H) 6.46 - 6.62 (m, 1 H) 6.82 - 6.96 (m, 1 H) 7.12 - 7.25 (m, 1 H) 7.27 - 7.39 (m, 1 H) 7.48 - 7.63 (m, 3 H) 7.64 - 7.74 (m, 1 H)。
【1651】
分析キラルHPLC:Rt=5.87分。
【1652】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SB 3μ、100×4.6;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:60%A+40%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1653】
実施例498
6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化613】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例492)100mg、パラジウム(π-シンナミル)クロライド二量体(CAS12131-44-1)5.3mg、シアン化亜鉛(CAS557-21-1)28.4mg、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン5.6mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.07mLのN,N-ジメチルアセトアミド(3mL)中混合物を、120℃で9時間攪拌した。その後、水を加え、それをジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物40mgを得た。
【1654】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.02 - 2.29 (m, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 3.11 - 3.27 (m, 3 H) 3.61 (s, 3 H) 7.12 - 7.22 (m, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.62 (m, 2 H) 7.66 - 7.72 (m, 1 H) 7.73 - 7.81 (m, 1 H) 8.00 - 8.07 (m, 1 H) 8.23 (d, 1 H)。
【1655】
実施例499
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボキサミド
【化614】
1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3,6-ジカルボニトリル(実施例403)52mg、酢酸パラジウム(II)7mg及びアセトアルドキシム72mgを、エタノール5mL中、90℃で4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物20mgを得た。
【1656】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ [ppm]: 2.09 - 2.29 (m, 4 H) 2.42 - 2.45 (m, 3 H) 3.16 - 3.28 (m, 3 H) 3.39 - 3.48 (m, 2 H) 3.57 - 3.65 (m, 3 H) 7.10 - 7.29 (m, 1 H) 7.39 - 7.48 (m, 1 H) 7.49 - 7.66 (m, 4 H) 7.68 - 7.78 (m, 1 H) 8.04 - 8.17 (m, 2 H) 8.39 - 8.46 (m, 1 H)。
【1657】
表24:化合物を記載のようにして製造した。
【1658】
【1659】
実施例514
(rac)-6-シアノ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化615】
3-ブロモオキソラン23μL(240μmol)を、窒素雰囲気下に6-シアノ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(95.0mg、201μmol、中間体286)及び炭酸セシウム131mg(403μmol)のDMF(3.3mL)中懸濁液に加え、85℃で終夜攪拌した。変換が不完全であったため、追加の1.2当量の3-ブロモオキソランを加え、攪拌を85℃でB継続した。水及び酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、耐水フィルターで濾過し、溶媒留去した。粗生成物をRP-HPLCによって精製し、生成物を、収量63mgで得た。
【1660】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.11 (m, 3 H) 2.30 - 2.39 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.07 (br t, 2 H) 3.23 - 3.30 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.81 (br td, 1 H) 3.87 - 4.00 (m, 3 H) 5.48 (br dd, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.45 (br s, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.59 (d, 2 H) 8.13 (s, 1 H)。
【1661】
(シグナルは、部分鉄器にDMSOシグナルと重なっている。)。
【1662】
LC-MS (方法1): Rt = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 542 [M+H]+。
【1663】
標題化合物37mgを分取キラルHPLCによってエナンチオマーに分離した。
【1664】
装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Cellulose SC 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;勾配:;流量:150mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1665】
エナンチオマー1(実施例515)13.7mg及びエナンチオマー2(実施例516)13.5mgを得た。
【1666】
実施例515
6-シアノ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化616】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例514を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により(方法については、実施例514を参照)、標題化合物13.7mgを得た。
【1667】
分析キラルHPLC:Rt=5.32分。
【1668】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;勾配:;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1669】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.11 (m, 3 H) 2.30 - 2.39 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.07 (br t, 2 H) 3.23 - 3.30 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.81 (br td, 1 H) 3.87 - 4.00 (m, 3 H) 5.48 (br dd, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.45 (br s, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.59 (d, 2 H) 8.13 (s, 1 H)。
【1670】
実施例516
6-シアノ-1-メチル-4-[4-メチル-4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化617】
ラセミ標題化合物の製造については、実施例514を参照する。分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により(方法については、実施例514を参照)、標題化合物13.5mgを得た。
【1671】
分析キラルHPLC:Rt=6.23分。
【1672】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;勾配:;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1673】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.11 (m, 3 H) 2.30 - 2.39 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.07 (br t, 2 H) 3.23 - 3.30 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.81 (br td, 1 H) 3.87 - 4.00 (m, 3 H) 5.48 (br dd, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.45 (br s, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.59 (d, 2 H) 8.13 (s, 1 H)。
【1674】
表25:化合物を記載のようにして製造した。
【1675】
【1676】
実施例530
6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化618】
6-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体264)500mg、4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジンのトリフルオロ酢酸との塩(中間体248)545mg及びトリエチルアミン0.43mLの2-プロパノール(27mL)中溶液を、90℃で5時間攪拌した。その後、水を加え、反応液をジクロロメタンで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)。標題化合物160mgを得た。
【1677】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 5 H) 2.27 - 2.36 (m, 2 H) 2.54 - 2.60 (m, 3 H) 3.48 - 3.69 (m, 6 H) 3.73 - 3.90 (m, 2 H) 3.98 - 4.13 (m, 3 H) 6.89 - 7.12 (m, 1 H) 7.24 - 7.59 (m, 3 H) 7.86 - 8.01 (m, 2 H)。
【1678】
実施例531
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化619】
6-ブロモ-7-メトキシ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例530)460mgのジクロロメタン(20mL)中溶液に、-70℃で、三臭化ホウ素溶液(1Mジクロロメタン中溶液)8.6mLを加えた。1時間かけて昇温させて室温とし、室温でさらに14時間攪拌した。反応液を重炭酸塩水溶液に投入し(pred)、ジクロロメタンで抽出した(2回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)。標題化合物220mgを得た。
【1679】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.05 - 2.15 (m, 2 H) 2.29 - 2.35 (m, 2 H) 2.55 - 2.61 (m, 3 H) 3.44 - 3.47 (m, 3 H) 3.51 - 3.65 (m, 4 H) 3.72 - 3.82 (m, 2 H) 6.83 - 6.90 (m, 1 H) 7.33 - 7.54 (m, 3 H) 7.86 - 7.91 (m, 1 H) 7.92 - 7.97 (m, 1 H)。
【1680】
実施例532
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化620】
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例531)420mg、炭酸セシウム789mg及び3-ブロモオキソラン244mgのDMF(15mL)中混合物を、アルゴン下に100℃で7.5時間攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-1%)によって精製して、標題化合物290mgを得た。
【1681】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.00 - 2.18 (m, H) 2.27 - 2.43 (m, 3 H) 2.55 - 2.59 (m, 3 H) 2.63 - 2.70 (m, 1 H) 2.71 - 2.76 (m, 1 H) 2.87 - 2.91 (m, 1 H) 3.51 - 3.65 (m, 6 H) 3.76 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 2 H) 3.95 - 4.03 (m, 1 H) 5.43 - 5.49 (m, 1 H) 6.96 - 7.02 (m, 1 H) 7.35 - 7.52 (m, 3 H) 7.91 - 7.99 (m, 2 H)。
【1682】
実施例533
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化621】
6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例532)51mg285mgの溶液を、トルエン(10mL)中、アセトアルドキシム285mg及びクロリドトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(CAS14694-95-2)45mgと110℃で20時間反応させた。反応混合物を水酢酸エチルで希釈し(2倍)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物240mgを得た。
【1683】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.97 - 2.10 (m, 4 H) 2.00 - 2.15 (m, 4 H) 2.19 - 2.36 (m, 4 H) 2.56 - 2.59 (m, 3 H) 3.15 - 3.25 (m, 2 H) 3.58 - 3.64 (m, 3 H) 3.75 - 4.04 (m, 5 H) 5.37 - 5.45 (m, 1 H) 6.99 - 7.04 (m, 1 H) 7.34 - 7.52 (m, 5 H) 7.66 - 7.72 (m, 1 H) 7.92 - 8.02 (m, 2 H)。
【1684】
実施例534
(rac)-6-シアノ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化622】
6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例533)235mg、パラジウム(π-シンナミル)クロライド二量体(CAS12131-44-1)9.5mg、シアン化亜鉛(CAS557-21-1)51.7mg、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン10.2mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.13mLのN,N-ジメチルアセトアミド(12mL)中混合物を、120℃で8時間攪拌した。その後、水を加え、それを酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製して、標題化合物10mgを得た。
【1685】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.03 - 2.28 (m, 5 H) 2.33 - 2.42 (m, 1 H) 2.55 - 2.60 (m, 3 H) 3.13 - 3.25 (m, 2 H) 3.36 - 3.41 (m, 2 H) 3.59 - 3.65 (m, 3 H) 3.77 - 4.03 (m, 4 H) 5.45 - 5.53 (m, 1 H) 7.02 - 7.06 (m, 1 H) 7.35 - 7.50 (m, 3 H) 7.51 - 7.59 (m, 1 H) 7.69 - 7.75 (m, 1 H) 7.92 - 7.99 (m, 1 H) 8.10 - 8.17 (m, 1 H)。
【1686】
実施例535
6-シアノ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化623】
6-シアノ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例534)350mgをキラルHPLCによって分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC-4;カラム:YMC Cellulose SC 10μ、250×50;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:30%A+70%B;流量:130mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1687】
標題化合物140mgを得た。
【1688】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.08 (m, 1 H) 2.08 - 2.19 (m, 2 H) 2.20 - 2.28 (m, 2 H) 2.57 - 2.60 (m, 3 H) 3.14 - 3.24 (m, 2 H) 3.47 - 3.54 (m, 3 H) 6.85 - 6.92 (m, 1 H) 7.36 - 7.54 (m, 4 H) 7.66 - 7.73 (m, 1 H) 7.93 - 8.00 (m, 1 H) 8.01 - 8.08 (m, 1 H)。
【1689】
旋光度:[α]D=5.17°(c=5mg/mL、クロロホルム)。
【1690】
分析キラルHPLC:Rt=2.57分。
【1691】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:30%A+70%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1692】
実施例536
6-シアノ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化624】
実施例535に記載の6-シアノ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例534)350mgのキラル分離により、標題化合物140mgを得た。
【1693】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 - 2.08 (m, 1 H) 2.08 - 2.19 (m, 2 H) 2.20 - 2.28 (m, 2 H) 2.57 - 2.60 (m, 3 H) 3.14 - 3.24 (m, 2 H) 3.47 - 3.54 (m, 3 H) 6.85 - 6.92 (m, 1 H) 7.36 - 7.54 (m, 4 H) 7.66 - 7.73 (m, 1 H) 7.93 - 8.00 (m, 1 H) 8.01 - 8.08 (m, 1 H)。
【1694】
旋光度:[α]D=-3.4°(c=5mg/mL、クロロホルム)。
【1695】
分析キラルHPLC:Rt=3.13分。
【1696】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:30%A+70%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1697】
実施例537
(-)-6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-{[(3R)-オキソラン-3-イル]オキシ}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化625】
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例422)100mg及びトリフェニルホスフィン80mgのジクロロメタン(1.1mL)中懸濁液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート60μL、次に(3S)-オキソラン-3-オール300μLを加えた。反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物に、水を加え、次に混合物を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物59mgを得た。
【1698】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.00 - 2.15 (m, 3 H) 2.27 - 2.38 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.38 - 3.48 (m, 1 H) 3.54 - 3.65 (m, 5 H) 3.75 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 2 H) 3.95 - 4.02 (m, 1 H) 5.44 - 5.49 (m, 1 H) 7.00 - 7.00 (m, 1 H) 7.17 - 7.21 (m, 1 H) 7.51 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 7.96 (s, 1 H)。
【1699】
旋光度:[α]D=-6.91°(c=10.2mg/mL、クロロホルム)。
【1700】
実施例538
(rac)-6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化626】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-{[(3RS)-オキソラン-3-イル]オキシ}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(中間体282)330mg、パラジウム(π-シンナミル)クロライド二量体(CAS12131-44-1)59mg、シアン化亜鉛(CAS557-21-1)80mg、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン63mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン0.2mLのN,N-ジメチルアセトアミド(5.6mL)中混合物を、80℃で14時間攪拌した。その後、水を加え、それを酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.1体積%ギ酸)-勾配)によって精製して、標題化合物173mgを得た。
【1701】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.02 - 2.26 (m, 5H), 2.29 - 2.39 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.12 - 3.26 (m, 3H), 3.34 - 3.40 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.81 (td, 1H), 3.86 - 4.02 (m, 3H), 5.46 - 5.52 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.50 - 7.61 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 8.12 (s, 1H)。
LC-MS (方法1): Rt = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 528 [M+H]+。
【1702】
実施例539
6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化627】
6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例538)170mgをキラルHPLCによって分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC-2;カラム:YMC Cellulose SC 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:70%A+30%B;流量:100mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1703】
標題化合物66mgを得た。
【1704】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.02 - 2.26 (m, 5H), 2.29 - 2.39 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.12 - 3.26 (m, 3H), 3.34 - 3.40 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.81 (td, 1H), 3.86 - 4.02 (m, 3H), 5.46 - 5.52 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.50 - 7.61 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 8.12 (s, 1H)。
分析キラルHPLC:Rt=4.99分。
【1705】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:70%A+30%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1706】
実施例540
6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化628】
実施例539に記載の6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例538)170mgのキラル分離により、標題化合物61mgを得た。
【1707】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.02 - 2.26 (m, 5H), 2.29 - 2.39 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.12 - 3.26 (m, 3H), 3.34 - 3.40 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.81 (td, 1H), 3.86 - 4.02 (m, 3H), 5.46 - 5.52 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.50 - 7.61 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 8.12 (s, 1H)。
分析キラルHPLC:Rt=6.61分。
【1708】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:70%A+30%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1709】
実施例541
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化629】
6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例424)260mg、tBuBrettPhos Pd G3 33.5mg、tBuBrettPhos 19mg及び炭酸セシウム179mgのメタノール(0.16mL)及びトルエン(2.2mL)中混合物を、密閉バイアル中、窒素雰囲気下に80℃で2時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、合わせた有機層を減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、ラセミ体6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル109mgを得た。この取得物を、キラルHPLCによってエナンチオマーに分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Cellulose SC 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:50%A+50%B;流量:100mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1710】
キラルHPLC分離から標題化合物38mgを得た。
【1711】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.18 (m, 3 H) 2.27 - 2.39 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.47 (m, 1 H) 3.51 - 3.63 (m, 5 H) 3.74 - 3.90 (m, 8 H) 3.91 - 3.99 (m, 1 H) 5.35 (br dd, 1 H) 6.93 (s, 1 H) 7.16 - 7.20 (m, 2 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H)。
【1712】
旋光度:[α]D=+7.5(c=9.8mg/mL、クロロホルム)。
【1713】
分析キラルHPLC:Rt=3.2分。
【1714】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:50%A+50%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1715】
実施例542
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化630】
実施例541について記載のキラル分離により、第2のエナンチオマーも得られた。標題化合物38.4mgを得た。
【1716】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.18 (m, 3 H) 2.27 - 2.39 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.37 - 3.47 (m, 1 H) 3.51 - 3.63 (m, 5 H) 3.74 - 3.90 (m, 8 H) 3.91 - 3.99 (m, 1 H) 5.35 (br dd, 1 H) 6.93 (s, 1 H) 7.16 - 7.20 (m, 2 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H)。
【1717】
旋光度:[α]D=-7.79(c=9.5mg/mL、クロロホルム)。
【1718】
分析キラルHPLC:Rt=2.91分。
【1719】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:50%A+50%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1720】
実施例543
6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化631】
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6-ブロモ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例424)250mg、tBuBrettPhos Pd G3 37.9mg、tBuBrettPhos 21.5mg及び炭酸セシウム202mgのメタノール(0.18mL)及びトルエン(2.5mL)中混合物を、密閉バイアル中、窒素雰囲気下に80℃で2時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、合わせた有機層を減圧下に溶媒留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、ラセミ体6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル181mgを得た。この取得物をエタノール7.9mL中のアセトアルドキシム230μL及び酢酸パラジウム(II)41.4mgと80℃で2.5時間反応させた。その後、同量のアセトアルドキシム及び酢酸パラジウム(II)を加え、それを80℃でさらに3.5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を耐水フィルターで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:Chromatorex 125×30mm、10μm移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、ラセミ体6-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド149mgを得た。この取得物を、キラルHPLCによってエナンチオマーに分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Cellulose SC 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル;溶離液B:メタノール;定組成:70%A+30%B;流量:150mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1721】
キラルHPLC分離から、標題化合物61mgを得た。
【1722】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.98 - 2.13 (m, 3 H) 2.21 - 2.32 (m, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.14 - 3.25 (m, 3 H) 3.35 - 3.44 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.74 - 3.81 (m, 1 H) 3.81 - 3.91 (m, 5 H) 3.91 - 3.98 (m, 1 H) 5.26 - 5.32 (m, 1 H) 6.93 (s, 1 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.30 (s, 1 H) 7.38 - 7.45 (m, 1 H) 7.50 - 7.53 (m, 1 H) 7.55 - 7.59 (m, 1 H) 7.62 (br s, 1 H)。
【1723】
旋光度:[α]D=-1.86(c=10.2mg/mL、クロロホルム)
分析キラルHPLC:Rt=4.87分。
【1724】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル;溶離液B:メタノール;定組成:70%A+30%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1725】
実施例544
(rac)-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化632】
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例429)570mgの溶液を、トルエン34mL中、アセトアルドキシム700μL及びクロリドトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(CAS14694-95-2)106mgと110℃で72時間反応させた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物318mgを得た。
【1726】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.15 (m, 3H), 2.22 (s, 5H), 2.25 - 2.35 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.13 - 3.25 (m, 3H), 3.36 (br d, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.92 (m, 3H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.28 - 5.35 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.50 - 7.53 (m, 1H), 7.55 - 7.65 (m, 3H)。
【1727】
実施例545
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化633】
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例544)310mgをキラルHPLCによって分離した。
【1728】
装置:Sepiatec:Prep SFC100;カラム:Chiralpak IA 5μ 250×30mm;溶離液A:CO2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:35%B;流量:100mL/分;温度:40℃;BPR:150バール;UV:254nm。121mg標題化合物を得た。
【1729】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.15 (m, 3H), 2.22 (s, 5H), 2.25 - 2.35 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.13 - 3.25 (m, 3H), 3.36 (br d, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.92 (m, 3H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.28 - 5.35 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.50 - 7.53 (m, 1H), 7.55 - 7.65 (m, 3H)。
【1730】
旋光度:[α]D=-0.5°(c=9.7mg/mL、クロロホルム)。
【1731】
分析キラルHPLC:Rt=2.81分。
【1732】
装置:Agilent:1260、Aurora SFC-Modul;カラム:Chiralpak IA 5μ 100×4.6mm;溶離液A:CO2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:35%B;流量:4mL/分;温度:37.5℃;BPR:100バール;UV:254nm。
【1733】
実施例546
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化634】
実施例545に記載の1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例544)310mgのキラル分離により、標題化合物119mgを得た。
【1734】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.15 (m, 3H), 2.22 (s, 5H), 2.25 - 2.35 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.13 - 3.25 (m, 3H), 3.36 (br d, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.92 (m, 3H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.28 - 5.35 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.50 - 7.53 (m, 1H), 7.55 - 7.65 (m, 3H)。
【1735】
旋光度:[α]D=1.2°(c=9.3mg/mL、クロロホルム)。
【1736】
分析キラルHPLC:Rt=5.05分。
【1737】
装置:Agilent:1260、Aurora SFC-Modul;カラム:Chiralpak IA 5μ 100×4.6mm;溶離液A:CO2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:35%B;流量:4mL/分;温度:37.5℃;BPR:100バール;UV:254nm。
【1738】
実施例547
7-[(2-メトキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化635】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体263)500mg、リン酸三カリウム864mg及び2-メトキシエタン-1-アミン153mgのTHF(19mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)80mgを加え、この混合物を100℃で終夜攪拌した。反応混合物をジクロロメタン/MeOH9:1で希釈し、濾過し、ジクロロメタン/MeOH9:1で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物128mgを得た。
【1739】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.15 (m, 2 H) 2.16 (s, 4 H) 2.25 - 2.32 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.28 - 3.32 (m, 3 H) 3.35 - 3.43 (m, 1 H) 3.44 - 3.56 (m, 7 H) 3.56 - 3.61 (m, 2 H) 3.71 (br d, 2 H) 6.13 (s, 1 H) 6.40 (s, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.40 (s, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.61 (m, 1 H)。
【1740】
実施例548
7-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化636】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体263)500mg、リン酸三カリウム1.51g及びアゼチジン-3-オール塩酸塩(1/1)223mgのTHF(20mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)80mgを加え、この混合物を100℃で終夜攪拌した。
【1741】
反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタン/イソプロパノール4:1で3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物77mgを得た。
【1742】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.17 (m, 2 H) 2.22 - 2.32 (m, 5 H) 2.42 (s, 3 H) 3.36 - 3.43 (m, 1 H) 3.48 - 3.59 (m, 5 H) 3.69 - 3.78 (m, 2 H) 3.83 - 3.90 (m, 2 H) 4.35 - 4.43 (m, 2 H) 4.52 - 4.61 (m, 1 H) 5.72 (d, 1 H) 6.10 (s, 1 H) 7.16 - 7.21 (m, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.56 - 7.60 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 485 [M+H]+。
【1743】
実施例549
1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-7-[(オキセタン-3-イル)アミノ]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化637】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体263)250mg、リン酸三カリウム324mg及びオキセタン-3-アミン223mgのTHF(10mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)40mgを加え、この混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製した。RP-HPLCによってさらなる精製を行って、標題化合物62mgを得た。
【1744】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.05 - 2.15 (m, 2H), 2.21 - 2.32 (m, 5H), 2.42 (s, 3H), 3.36 - 3.44 (m, 1H), 3.44 - 3.57 (m, 5H), 3.72 (br d, 2H), 4.59 - 4.64 (m, 2H), 4.79 - 4.87 (m, 1H), 4.90 - 4.95 (m, 2H), 6.03 (s, 1H), 6.65 (d, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.58 (d, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 484 [M+H]+。
【1745】
実施例550
7-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化638】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体263)250mg、4リン酸三カリウム32mg及び2-アミノエタン-1-オール62mgのTHF(10mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)40mgを加え、この混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン/イソプロパノール4:1で3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物83mgを得た。
【1746】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.04 - 2.16 (m, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.24 - 2.34 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.34 - 3.42 (m, 3 H) 3.47 - 3.57 (m, 5 H) 3.61 - 3.67 (m, 2 H) 3.68 - 3.76 (m, 2 H) 4.86 (t, 1 H) 6.05 (t, 1 H) 6.38 (s, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.39 - 7.42 (m, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.56 - 7.60 (m, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.14分; MS (ESIpos): m/z = 473 [M+H]+。
【1747】
実施例551
7-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化639】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体263)100mg、リン酸三カリウム130mg及び2-(メチルアミノ)エタノール32μLのTHF(4mL)中懸濁液をアルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)16mgを加え、この混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をRP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製して、標題化合物2.2mgを得た。
【1748】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.04 - 2.18 (m, 2H), 2.25 - 2.36 (m, 5H), 2.42 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 3.19 (t, 2H), 3.36 - 3.46 (m, 1H), 3.50 - 3.66 (m, 7H), 3.79 (br d, 2H), 4.67 (t, 1H), 6.82 (s, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.52 (s, 2H), 7.58 (d, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 486 [M+H]+。
【1749】
実施例552
7-[(2-メトキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化640】
7-[(2-メトキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例547)175mgの溶液をトルエン4mL中のアセトアルドキシム103mg及びクロリドトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(CAS14694-95-2)16mgと110℃で14時間反応させた。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し(2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物16mgを得た。
【1750】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.00 - 2.12 (m, 2 H) 2.14 - 2.24 (m, 5 H) 2.42 (s, 3 H) 3.12 - 3.23 (m, 3 H) 3.27 - 3.37 (m, 5 H, 部分的に水シグナルに埋もれている) 3.40 - 3.47 (m, 2 H) 3.53 (s, 3 H) 3.56 - 3.63 (m, 2 H) 5.57 - 5.63 (m, 1 H) 6.41 (s, 1 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.29 (br s, 1 H) 7.43 - 7.47 (m, 1 H) 7.50 - 7.61 (m, 3 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.16分; MS (ESIneg): m/z = 502 [M-H]-。
【1751】
実施例553
7-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化641】
7-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-1,6-ジメチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例548)51mgの溶液を、トルエン3.8mL中のアセトアルドキシム62mg及びクロリドトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(CAS14694-95-2)20mgと110℃で14時間反応させた。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し(2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物65mgを得た。
【1752】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 2.00 - 2.13 (m, 2H), 2.17 - 2.28 (m, 5H), 2.42 (s, 3H), 3.10 - 3.24 (m, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.75 (dd, 2H), 4.30 (t, 2H), 4.51 - 4.63 (m, 1H), 5.65 (d, 1H), 6.20 (s, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.34 (br s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.57 (d, 2H)。->2個のプロトンが水シグナルの下
LC-MS (方法1): Rt = 1.04分; MS (ESIpos): m/z = 503 [M+H]+。
【1753】
実施例554
(rac)-1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化642】
6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体283)250mgのジオキサン(6.1mL)及び水(0.61mL)中懸濁液に、トリメチルボロキシン89μL、炭酸セシウム345mg及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ-パラジウム(II)31mgを加え、窒素ガスで5分間パージし、90℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物56mgを得た。
【1754】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.23 (m, 6H), 2.27 - 2.37 (m, 3H), 2.57 (s, 3H), 3.50 - 3.63 (m, 6H), 3.74 - 3.92 (m, 5H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.33 - 5.40 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 7.35 - 7.51 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.95 (dd, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.40分; MS (ESIpos): m/z = 526 [M+H]+。
【1755】
実施例555
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー1
【化643】
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例554)54mgをキラルHPLCによって分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Cellulose SB 5μ、250×30;
溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール+0.1体積%ジエチルアミン;定組成:70%A+30%B;流量:50mL/分;温度:25℃;UV:254nm。標題化合物13mgを得た。
【1756】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.15 (m, 3H), 2.22 (s, 5H), 2.25 - 2.35 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.13 - 3.25 (m, 3H), 3.36 (br d, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.92 (m, 3H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.28 - 5.35 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.50 - 7.53 (m, 1H), 7.55 - 7.65 (m, 3H)。
【1757】
分析キラルHPLC:Rt=11.62分。
【1758】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SB 3μ、100×4.6;
溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:70%A+30%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1759】
実施例556
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル、エナンチオマー2
【化644】
実施例555に記載の1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例554)54mgのキラル分離により、標題化合物9mgを得た。
【1760】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.99 - 2.15 (m, 3H), 2.22 (s, 5H), 2.25 - 2.35 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 3.13 - 3.25 (m, 3H), 3.36 (br d, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.77 - 3.92 (m, 3H), 3.95 - 4.01 (m, 1H), 5.28 - 5.35 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.15 - 7.21 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.50 - 7.53 (m, 1H), 7.55 - 7.65 (m, 3H)。
【1761】
分析キラルHPLC:Rt=9.58分。
【1762】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Cellulose SB 3μ、100×4.6;
溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:70%A+30%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1763】
実施例557
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化645】
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例554)29.5mg、酢酸パラジウム(II)3.2mg及びアセトアルドキシム10μLを、エタノール0.5mL中、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し(3回)、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配0-20%)によって精製して、ラセミ体1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド11mgを得た。この取得物を、キラルHPLCによってエナンチオマーに分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC;カラム:YMC Amylose SA 5μ、250×30;溶離液A:ヘキサン;溶離液B:エタノール;定組成:50%A+50%B;流量:30mL/分;温度:25℃;UV:220nm。
【1764】
4.8mg標題化合物を得た。
【1765】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.16 (m, 3 H) 2.19 - 2.31 (m, 6 H) 2.57 (s, 3 H) 3.14 - 3.24 (m, 2 H) 3.34 - 3.41 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.77 - 3.92 (m, 3 H) 3.95 - 4.02 (m, 1 H) 5.28 - 5.34 (m, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.36 - 7.44 (m, 3 H) 7.45 - 7.51 (m, 1 H) 7.63 (s, 2 H) 7.92 - 7.98 (m, 1 H)。
【1766】
分析キラルHPLC:Rt=2.86分。
【1767】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Amylose SA 3μ、100×4.6;溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:50%A+50%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:220nm。
【1768】
実施例558
1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化646】
実施例557に記載のラセミ体1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド11mg(実施例557における合成)のキラル分離により、標題化合物6mgを得た。
【1769】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.16 (m, 3 H) 2.19 - 2.31 (m, 6 H) 2.57 (s, 3 H) 3.14 - 3.24 (m, 2 H) 3.34 - 3.41 (m, 2 H) 3.59 (s, 3 H) 3.77 - 3.92 (m, 3 H) 3.95 - 4.02 (m, 1 H) 5.28 - 5.34 (m, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.36 - 7.44 (m, 3 H) 7.45 - 7.51 (m, 1 H) 7.63 (s, 2 H) 7.92 - 7.98 (m, 1 H)。
【1770】
分析キラルHPLC:Rt=5.56分。
【1771】
装置:Waters Alliance 2695;カラム:YMC Amylose SA 3μ、100×4.6;溶離液A:ヘキサン+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:エタノール;定組成:50%A+50%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:220nm。
【1772】
実施例559
7-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化647】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[3-(2-メチルフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体284)100mg、リン酸三カリウム287mg及び2-アミノエタン-1-オール35mgのTHF(4mL)中懸濁液を、アルゴンで10分間パージし、XPhos Pd G2(CAS1310584-14-5)15mgを加え、この混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物19mgを得た。
【1773】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 7.89 - 8.00 (m, 1H), 7.33 - 7.53 (m, 4H), 6.34 - 6.41 (m, 1H), 6.01 - 6.10 (m, 1H), 4.86 (t, 1H), 3.67 - 3.77 (m, 2H), 3.62 - 3.67 (m, 2H), 3.47 - 3.57 (m, 6H), 3.34 - 3.39 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.26 - 2.34 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.07 - 2.16 (m, 2H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 499 [M+H]+。
【1774】
実施例560
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化648】
7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル500mg(1.60mmol、中間体262)、4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジンのトリフルオロ酢酸との塩855mg(2.41mmol、中間体280)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン1.4mL(8mmol)のエタノール中懸濁液を、100℃で終夜攪拌した。冷却して室温とした後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-5%)。純度の低い生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル勾配10-64%)によって精製して、標題化合物525mg(純度90%、収率57%)を得た。
【1775】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.91 - 2.05 (m, 2H), 2.12 - 2.21 (m, 2H), 2.22 - 2.30 (m, 3H), 2.42 - 2.46 (m, 3H), 3.00 - 3.12 (m, 1H), 3.49 - 3.62 (m, 5H), 3.78 - 3.89 (m, 2H), 6.43 - 6.49 (m, 1H), 7.28 - 7.41 (m, 4H), 7.74 - 7.76 (m, 1H), 7.78 - 7.81 (m, 1H), 7.96 (d, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.53分; MS (ESIpos): m/z = 518 [M+H]+。
【1776】
実施例561
7-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化649】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル100mg(194μmol、実施例583)、リン酸三カリウム123mg(581μmol)及び2-アミノエタン-1-オール23.7mg(387μmol;CAS141-43-5)のTHF(1mL)中懸濁液を、アルゴンで10分間パージし、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)30.5mg(38.7μmol、CAS1310584-14-5)を加え、混合物を70℃で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(ジクロロメタン/メタノール9:1)精製して、標題化合物14mg(純度99%、収率14%)を得た。
【1777】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.87 - 2.01 (m, 2H), 2.10 - 2.20 (m, 5H), 2.24 (s, 3H), 2.94 - 3.06 (m, 1H), 3.34 - 3.39 (m, 2H), 3.43 - 3.53 (m, 5H), 3.64 (q, 2H), 3.71 (br d, 2H), 4.86 (t, 1H), 6.00 - 6.07 (m, 1H), 6.41 (br d, 1H), 6.45 (d, 1H), 7.31 - 7.40 (m, 4H), 7.42 (s, 1H), 7.92 - 7.97 (m, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 497 [M+H]+。
【1778】
実施例562
7-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化650】
7-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル70mg(141μmol、実施例584)のトルエン(4.6mL)中懸濁液に、N-[(1E)-エチリデン]ヒドロキシルアミン83.3mg(1.41mmol、CAS107-29-9)及びトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド26.2mg(28.2μmol、CAS14694-95-2)を加えた。混合物を110℃で3日間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-20%)によって精製して、標題化合物10mg(純度95%、収率13%)を得た。
【1779】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.84 - 1.97 (m, 2H), 1.99 - 2.08 (m, 2H), 2.14 - 2.20 (m, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.75 - 2.86 (m, 1H), 3.09 - 3.21 (m, 2H), 3.27 - 3.37 (m, 4H水シグナルの下), 3.50 - 3.55 (m, 3H), 3.66 (q, 2H), 4.85 (t, 1H), 5.51 (t, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.45 (d, 1H), 7.25 - 7.30 (m, 1H), 7.30 - 7.40 (m, 4H), 7.45 - 7.49 (m, 1H), 7.50 - 7.57 (m, 1H), 7.92 - 7.96 (m, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.02分; MS (ESIpos): m/z = 516 [M+H]+。
【1780】
実施例563
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化651】
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル2.8g(5.56mmol、中間体288)のトルエン(70mL)中懸濁液に、N-[(1E)-エチリデン]ヒドロキシルアミン3.34g(56.5mmol、CAS107-29-9)及びトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド150mg(565μmol、CAS14694-95-2)を加えた。混合物を110℃で20時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物1.3gを得た。
【1781】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.12 (m, 2 H) 2.19 - 2.27 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.18 (s, 3 H) 3.55 (s, 3 H) 7.17 - 7.21 (m, 1 H) 7.51 - 7.53 (m, 1 H) 7.53 - 7.60 (m, 2 H) 7.61 - 7.65 (m, 1 H) 7.71 - 7.76 (m, 1 H) 8.02 - 8.08 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 513 [M+H]+。
【1782】
実施例564
6-シアノ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化652】
6-ブロモ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例563)1.3g、パラジウム(π-シンナミル)クロライド二量体(CAS12131-44-1)65.6mg、シアン化亜鉛(CAS557-21-1)357mg、1,1′-ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン70.2mg及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン5.3mLのN,N-ジメチルアセトアミド(40mL)中混合物を、100℃で14時間攪拌した。その後、重炭酸ナトリウム溶液を加え、それをジクロロメタンで抽出した(2回)。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒留去後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-5%)によって精製して、標題化合物900mgを得た。
【1783】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.11 - 2.26 (m, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 3.13 - 3.22 (m, 3 H) 3.35 - 3.41 (m, 2 H) 3.57 (s, 3 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.49 - 7.53 (m, 1 H) 7.55 - 7.63 (m, 2 H) 7.68 - 7.74 (m, 1 H) 7.75 - 7.79 (m, 1 H) 8.29 (d, 1 H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.14分; MS (ESIpos): m/z = 460 [M+H]+。
【1784】
実施例565
(rac)-6-シアノ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-{[(オキソラン-3-イル)メチル]アミノ}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化653】
6-シアノ-7-フルオロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例564)400mg及び1-[(3RS)-オキソラン-3-イル]メタンアミン106mgのDMA(8mL)中混合物を、密閉反応バイアル中、140℃で20時間加熱した。その後、溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物95mgを得た。
【1785】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.60 - 1.71 (m, 1 H) 1.93 - 1.93 (m, 1 H) 1.94 - 2.03 (m, 1 H) 2.04 - 2.14 (m, 2 H) 2.17 - 2.24 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 2.63 - 2.72 (m, 1 H) 3.11 - 3.22 (m, 3 H) 3.54 (s, 5 H) 3.61 - 3.68 (m, 1 H) 3.69 - 3.76 (m, 1 H) 3.76 - 3.84 (m, 1 H) 6.71 - 6.78 (m, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.40 - 7.46 (m, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.61 - 7.66 (m, 1 H) 7.90 (s, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.11分; MS (ESIpos): m/z = 541 [M+H]+。
【1786】
実施例566
6-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化654】
6-クロロ-4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体292)150mg、2-(4-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール135mg(中間体1、1.0mmol)及びトリエチルアミン0.24mL(1mmol)の2-プロパノール(8mL)中溶液を、90℃で6時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を高攪拌した。得られた沈殿を濾取して、標題化合物185mgを得た。
【1787】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 (br d, 2 H) 2.26 - 2.35 (m, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.56 - 3.64 (m, 5 H) 3.79 (br d, 2 H) 4.06 (s, 3 H) 7.06 (s, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.51 - 7.60 (m, 2 H) 7.80 (s, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 463 [M+H]+。
【1788】
実施例567
6-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化655】
6-クロロ-7-メトキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例566)180mgのジクロロメタン(5mL)中溶液に、-70℃で三臭化ホウ素溶液(1Mジクロロメタン中溶液)3.9mLを加えた。1時間かけて昇温させて室温とし、室温でさらに14時間攪拌した。反応液を氷水に投入し、高攪拌した。沈殿を濾取し、40℃で乾燥させて、標題化合物200mgを得た。
【1789】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.09 (br s, 2 H) 2.29 (br s, 2 H) 2.42 (s, 3 H) 3.35 - 3.46 (m, 1 H) 3.48 (s, 3 H) 3.57 (s, 2 H) 3.77 (br s, 2 H) 6.98 (s, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.52 (s, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.76 (s, 1 H)。
【1790】
実施例568
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化656】
6-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例567)185mg、炭酸セシウム537mg及び3-ブロモオキソラン77μLのDMF(5mL)中混合物を、アルゴン下に100℃で14時間攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物70mgを得た。
【1791】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.01 - 2.16 (m, 3 H) 2.33 (dt, 4 H) 2.42 (s, 3 H) 3.42 (br s, 1 H) 3.60 (s, 5 H) 3.75 - 3.84 (m, 3 H) 3.89 (br d, 2 H) 3.96 (d, 1 H) 5.47 (br d, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.19 (dd, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.58 (d, 1 H) 7.81 (s, 1 H)。
【1792】
実施例569
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化657】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例568)65mgのトルエン(5mL)中懸濁液に、N-[(1E)-エチリデン]ヒドロキシルアミン(CAS107-29-9)74mg及びトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(CAS14694-95-2)11.6mgを加えた。混合物を110℃で24時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/エタノール勾配0-10%)によって精製して、標題化合物60mgを得た。
【1793】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.11 (m, 3 H) 2.18 - 2.28 (m, 2 H) 2.33 (s, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.19 (br d, 3 H) 3.60 (s, 3 H) 3.77 - 3.86 (m, 1 H) 3.89 (d, 2 H) 3.93 - 4.01 (m, 1 H) 5.42 (br s, 1 H) 7.04 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.46 - 7.60 (m, 3 H) 7.67 (s, 1 H) 7.82 (s, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.21分; MS (ESIpos): m/z = 537 [M+H]+。
【1794】
実施例570
6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化658】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例569)55mgをキラルHPLCによって分離した:装置:Sepiatec:Prep SFC100;カラム:Chiralpak IG 5μ 250×30mm;溶離液A:CO
2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:45%B;流量:100mL/分;温度:40℃;BPR:150バール;UV:230nm。標題化合物21mgを得た。
【1795】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.11 (m, 3 H) 2.18 - 2.28 (m, 2 H) 2.33 (s, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.19 (br d, 3 H) 3.60 (s, 3 H) 3.77 - 3.86 (m, 1 H) 3.89 (d, 2 H) 3.93 - 4.01 (m, 1 H) 5.42 (br s, 1 H) 7.04 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.46 - 7.60 (m, 3 H) 7.67 (s, 1 H) 7.82 (s, 1 H)。
【1796】
旋光度:[α]D=4.93°(c=6.4mg/mL、クロロホルム)。
【1797】
分析キラルHPLC:Rt=3.06分。
【1798】
装置:Agilent:1260、Aurora SFC-Modul;カラム:Chiralpak IG 5μ 100×4.6mm;溶離液A:CO2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:45%B;流量:4mL/分;温度:37.5℃;BPR:100バール;UV:230nm。
【1799】
実施例571
6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化659】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例569)55mgをキラルHPLCによって分離した:装置:Sepiatec:Prep SFC100;カラム:Chiralpak IG 5μ 250×30mm;溶離液A:CO
2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:45%B;流量:100mL/分;温度:40℃;BPR:150バール;UV:230nm。
【1800】
標題化合物15mgを得た。
【1801】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 - 2.11 (m, 3 H) 2.18 - 2.28 (m, 2 H) 2.33 (s, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 3.19 (br d, 3 H) 3.60 (s, 3 H) 3.77 - 3.86 (m, 1 H) 3.89 (d, 2 H) 3.93 - 4.01 (m, 1 H) 5.42 (br s, 1 H) 7.04 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.46 - 7.60 (m, 3 H) 7.67 (s, 1 H) 7.82 (s, 1 H)。
【1802】
旋光度:[α]D=-6.69°(c=5.4mg/mL、クロロホルム)。
【1803】
分析キラルHPLC:Rt=4.07分。
【1804】
装置:Agilent:1260、Aurora SFC-Modul;カラム:Chiralpak IG 5μ 100×4.6mm;溶離液A:CO2;溶離液B:エタノール+0.2体積%アンモニア水(32%);定組成:45%B;流量:4mL/分;温度:37.5℃;BPR:100バール;UV:230nm。
【1805】
実施例572
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化660】
6-クロロ-7-ヒドロキシ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例567)231mg、炭酸セシウム504mg及び3-(ブロモメチル)オキソラン170mgのDMF(8.1mL)中混合物を、アルゴン下に100℃で6.5時間攪拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に溶媒留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-2%)によって精製して、標題化合物180mgを得た。
【1806】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.63 - 1.80 (m, 1 H) 2.02 - 2.15 (m, 3 H) 2.26 - 2.31 (m, 1 H) 2.39 - 2.44 (m, 3 H) 2.70 - 2.82 (m, 1 H) 3.38 - 3.48 (m, 1 H) 3.56 - 3.63 (m, 6 H) 3.66 - 3.74 (m, 1 H) 3.75 - 3.86 (m, 4 H) 4.15 - 4.32 (m, 2 H) 7.05 - 7.11 (m, 1 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.50 - 7.55 (m, 1 H) 7.55 - 7.61 (m, 1 H) 7.77 - 7.84 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 533 [M+H]+。
【1807】
実施例573
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド
【化661】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例572)90mg、酢酸パラジウム(II)9.5mg及びアセトアルドキシム100mgを、エタノール5.4mL中、90℃で7時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%)によって精製して、標題化合物110mgを得た。
【1808】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.68 - 1.80 (m, 2 H) 1.99 - 2.07 (m, 2 H) 2.18 - 2.27 (m, 2 H) 2.41 - 2.45 (m, 3 H) 2.70 - 2.83 (m, 1 H) 3.12 - 3.26 (m, 3 H) 3.35 - 3.40 (m, 1 H) 3.58 - 3.64 (m, 4 H) 3.65 - 3.75 (m, 1 H) 3.77 - 3.87 (m, 2 H) 4.10 - 4.29 (m, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 1 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.46 - 7.50 (m, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.62 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.27分; MS (ESIpos): m/z = 552 [M+H]+。
【1809】
実施例574
6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー1
【化662】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例573)85mgをキラルHPLC装置によって分離した:PrepCon Labomatic HPLC-4;カラム:YMC Cellulose SB 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:60%A+40%B;流量:100mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1810】
標題化合物35mgを得た。
【1811】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.68 - 1.80 (m, 2 H) 1.99 - 2.07 (m, 2 H) 2.18 - 2.27 (m, 2 H) 2.41 - 2.45 (m, 3 H) 2.70 - 2.83 (m, 1 H) 3.12 - 3.26 (m, 3 H) 3.35 - 3.40 (m, 1 H) 3.58 - 3.64 (m, 4 H) 3.65 - 3.75 (m, 1 H) 3.77 - 3.87 (m, 2 H) 4.10 - 4.29 (m, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 1 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.46 - 7.50 (m, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.62 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H)。
【1812】
分析キラルHPLC:Rt=5.05分。
【1813】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SC 3μ、100×4.6;
溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:メタノール;定組成:30%A+70%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1814】
実施例575
6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド、エナンチオマー2
【化663】
(rac)-6-クロロ-1-メチル-4-[4-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)メトキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(実施例573)85mgをキラルHPLCによって分離した:装置:PrepCon Labomatic HPLC-4;カラム:YMC Cellulose SB 10μ、250×50;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:60%A+40%B;流量:100mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1815】
標題化合物35mgを得た。
【1816】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.68 - 1.80 (m, 2 H) 1.99 - 2.07 (m, 2 H) 2.18 - 2.27 (m, 2 H) 2.41 - 2.45 (m, 3 H) 2.70 - 2.83 (m, 1 H) 3.12 - 3.26 (m, 3 H) 3.35 - 3.40 (m, 1 H) 3.58 - 3.64 (m, 4 H) 3.65 - 3.75 (m, 1 H) 3.77 - 3.87 (m, 2 H) 4.10 - 4.29 (m, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 1 H) 7.15 - 7.22 (m, 1 H) 7.46 - 7.50 (m, 1 H) 7.51 - 7.54 (m, 1 H) 7.55 - 7.62 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H)。
【1817】
分析キラルHPLC:Rt=2.85分。
【1818】
装置:Thermo Fisher UltiMate 3000;カラム:YMC Cellulose SB 3μ、100×4.6;溶離液A:メチルtert-ブチルエーテル+0.1体積%ジエチルアミン;溶離液B:アセトニトリル;定組成:60%A+40%B;流量:1.4mL/分;温度:25℃;UV:254nm。
【1819】
実施例576
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-4-{4-[2-(ピリジン-3-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化664】
(rac)-6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体270)250mg、3-[4-(ピペリジン-4-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル]ピリジン(CAS2360335-15-3)173mg及びトリエチルアミン0.34mLの2-プロパノール(4.2mL)中溶液を、90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を高攪拌した。得られた沈殿を濾取して、標題化合物380mgを得た。
【1820】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.91 - 2.11 (m, 3H), 2.19 - 2.27 (m, 2H), 2.28 - 2.40 (m, 1H), 3.18 - 3.29 (m, 1H), 3.40 - 3.48 (m, 1H), 3.53 - 3.64 (m, 5H), 3.77 - 3.84 (m, 3H), 3.85 - 3.93 (m, 2H), 3.95 - 4.02 (m, 1H), 5.43 - 5.49 (m, 1H), 6.96 - 7.02 (m, 1H), 7.59 - 7.65 (m, 1H), 7.96 - 8.01 (m, 1H), 8.19 - 8.22 (m, 1H), 8.33 - 8.39 (m, 1H), 8.58 - 8.66 (m, 1H), 9.20 - 9.24 (m, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.24分; MS (ESIpos): m/z = 579 [M+H]+。
【1821】
実施例577
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化665】
(rac)-6-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体270)240mg、4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン(中間体294)318mg及びトリエチルアミン0.33mLのエタノール(4mL)中溶液を90℃で2時間攪拌した。その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を高攪拌した。得られた沈殿を濾取して、標題化合物360mgを得た。
【1822】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.89 - 2.10 (m, 3H), 2.16 - 2.19 (m, 3H), 2.20 - 2.28 (m, 2H), 2.28 - 2.39 (m, 2H), 3.11 - 3.23 (m, 1H), 3.52 - 3.63 (m, 5H), 3.77 - 3.84 (m, 3H), 3.85 - 3.94 (m, 2H), 3.95 - 4.02 (m, 1H), 5.43 - 5.49 (m, 1H), 6.97 - 7.02 (m, 1H), 7.38 - 7.50 (m, 4H), 7.95 - 7.98 (m, 1H), 8.37 - 8.40 (m, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 591 [M+H]+。
【1823】
実施例578
(rac)-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化666】
(rac)-6-ブロモ-1-メチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例577)160mgのジオキサン(0.7mL)及び水(0.04mL)中懸濁液に、トリメチルボロキシン42μL、炭酸セシウム221mg及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ-パラジウム(II)19.9mgを加え、窒素ガスで5分間パージし、80℃で4時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(耐水フィルター)、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル(50:50)-酢酸エチル(100)-酢酸エチル/メタノール(8:2)、勾配)によって精製して、標題化合物78mgを得た。
【1824】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.92 - 2.09 (m, 3H), 2.20 (d, 8H), 2.27 - 2.38 (m, 1H), 3.11 - 3.22 (m, 1H), 3.50 - 3.62 (m, 5H), 3.75 - 3.83 (m, 3H), 3.84 - 3.92 (m, 2H), 3.95 - 4.02 (m, 1H), 5.33 - 5.40 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 7.37 - 7.46 (m, 2H), 7.47 - 7.51 (m, 2H), 7.61 (s, 1H), 8.38 (s, 1H)
LC-MS (方法1): Rt = 1.26分; MS (ESIpos): m/z = 526 [M+H]+。
【1825】
実施例579
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化667】
7-ブロモ-4-クロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(中間体303)245mg、4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン(中間体298、純度約30%)933mg及びトリエチルアミン0.41mLの2-プロパノール(4mL)中溶液を80℃で14時間攪拌した。
【1826】
その後、水及び酢酸エチルを加え、反応液を高攪拌した。得られた沈殿を濾取した。この残留物を、繰り返しフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配0-3%及びヘキサン/酢酸エチル勾配0-80%)によって精製して、標題化合物92mgを得た。
【1827】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.85 - 1.98 (m, 2H), 2.10 - 2.18 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.87 - 2.98 (m, 1H), 3.47 - 3.57 (m, 5H), 3.77 - 3.85 (m, 2H), 7.31 - 7.41 (m, 4H), 7.71 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.79 - 7.81 (m, 1H), 7.96 - 7.98 (m, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.43分; MS (ESIpos): m/z = 518 [M+H]+。
【1828】
実施例580
(rac)-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-7-[(オキソラン-3-イル)オキシ]-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
【化668】
7-ブロモ-1,6-ジメチル-4-{4-[1-(2-メチルフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]ピペリジン-1-イル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例579)85mg、水素化ナトリウム(鉱油中60%品)13.2mg及びオキソラン-3-オール(CAS453-20-3)20μLのDMF(2mL)中混合物を80℃で3時間攪拌した。
【1829】
冷却して室温とした後、混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。水層をジクロロメタン/2-プロパノール4:1で再度抽出した(2回)。合わせた有機層を濾過し(耐水フィルターを使用)、減圧下に濃縮した。残留物をDMSO 1mLに溶かし、水30mLで希釈した。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、真空乾燥させた。残留物を、RP-HPLC(カラム:X-Bridge C18 5μm 100×30mm、移動相:アセトニトリル/水(0.2体積%アンモニア32%)-勾配)によって精製した。標題化合物9mgを得た。
【1830】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ [ppm]= 1.81 - 1.96 (m, 2H), 1.99 - 2.08 (m, 1H), 2.09 - 2.18 (m, 2H), 2.21 - 2.23 (m, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.26 - 2.38 (m, 1H), 2.90 (tt, 1H), 3.45 - 3.54 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.72 - 3.91 (m, 5H), 3.96 - 4.01 (m, 1H), 5.32 - 5.39 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.29 - 7.41 (m, 4H), 7.62 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.96 (s, 1H)
LC-MS (方法2): Rt = 1.35分; MS (ESIpos): m/z = 525 [M+H]+。
【1831】
実験の部-生物学的アッセイ
ヒトDGKαキナーゼ活性阻害アッセイ。
【1832】
本発明の化合物のヒトDGKα阻害活性を、以下の段落に記載のヒトDGKαキナーゼ活性アッセイを用いて定量した。基本的には、酵素反応の副生成物として生成するアデノシン二リン酸(ADP)をPromega社製「ADP-Glo(商標名)キナーゼアッセイ」キットを用いて定量することによって、酵素活性を測定した。この検出システムは次のように機能する。第1段階で、キナーゼ反応で消費されなかったATPをアデニル酸シクラーゼ(「ADP-Glo-試薬」)を用いて定量的にcAMPに変換し、次にアデニル酸シクラーゼを停止し、キナーゼ反応で生じたADPをATPに変換し、それが次に、ルシフェラーゼによる反応で、グロー発光シグナルを発生させる(「キナーゼ検出試薬」)。
【1833】
酵素としては、C末端FLAG標識組換え全長ヒトDGKα(バキュロウィルス感染昆虫細胞で発現、下記で記載の抗Flagプルダウン及びサイズ排除クロマトグラフィーを用いて精製、DGKa_hu_1)を使用した。キナーゼの基質には、オクチル-β-D-グルコピラノシドミセルで再構成された1,2-ジオレオイル-sn-グリセロールを使用した。ミセルの調製のため、16.1mM 1,2-ジオレオイル-sn-グリセロール(Avanti、カタログ番号O8001-25G)のクロロホルム中溶液1容量を、窒素気流を用いてゆっくりと蒸発させた。次に、510mM オクチル-β-D-グルコピラノシド(Sigma-Aldrich、カタログ番号O8001-10G)のMOPS緩衝液(pH7.4)中溶液22.55容量を加え、混合物を超音波浴で20秒間超音波処理した。次に、50mM MOPS緩衝液(pH7.4)35容量を加えて、0.28mM 1,2-ジオレオイル-sn-グリセロール及び200mM オクチル-β-D-グルコピラノシドの溶液を得て、これを小分けし、液体窒素で急速冷凍し、用時まで-20℃で保存した。各実験について、新鮮な小分けサンプルを迅速に解凍し、95.7μMアデノシン三リン酸(Promega)を含む水系アッセイ緩衝液(下記に記載)で24倍希釈して、1.67倍濃縮基質溶液を得た。
【1834】
アッセイのため、試験化合物のジメチルスルホキシド(DMSO、Sigma)中100倍濃縮溶液50nLを、白色1536ウェル又は白色低容量384ウェルマイクロタイタープレート(いずれもGreiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)にピペットで入れた。その後、ヒトDGKαの水系アッセイ緩衝液中溶液2μL[50mM(3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS、pH7.4、Sigma-Aldrich)、1mMジチオトレイトール(DTT、Sigma-Aldrich)、100mM NaCl(Sigma-Aldrich)、10mM MgCl2(Sigma-Aldrich)、0.1%(w/v)ウシγグロブリン(BGG、Sigma-Aldrich)、1μM CaCl2(Sigma-Aldrich)]をウェルに添加し、混合物を22℃で15分間インキュベートして試験化合物の酵素への前結合を行った。基質溶液[上記の調製;アッセイ緩衝液中、11.7μM 1,2-ジオレオイル-sn-グリセロール(=>5μLアッセイ体積中の最終濃度は7μMである。)、8.33mMオクチル-β-D-グルコピラノシド(=>5μLアッセイ体積中の最終濃度は5mMである。)、及び91.67μMアデノシン三リン酸(=>5μLアッセイ体積中の最終濃度は55μMである)]3μLを加えることで反応を開始し、得られた混合物を22℃で20分間の反応時間にわたりインキュベートした。DGKαの濃度を酵素ロットの活性に応じて調節し、アッセイが直線範囲となるように適宜選択し、代表的な濃度は約0.1nMである。「ADP-Glo-試薬」(水で1:1.5希釈)2.5μLを加えて反応を停止し、得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、キナーゼ反応で消費されなかったATPを完全にcAMPに変換した。その後、「キナーゼ検出試薬」(製造元の推奨濃度の1.2倍)2.5μLを加え、得られた混合物を22℃で1時間インキュベートした後、好適な測定装置(例えばPerkin ElmerからのViewlux(商標名))を用いて発光を測定した。発光量を、生成したADPの量、ひいてはDGKαの活性の尺度とした。
【1835】
データを正規化した(阻害剤を含まない酵素反応=0%阻害、酵素を含まない以外は他のすべてのアッセイ成分=100%阻害)。通常、試験化合物については、20μM~0.07nMの範囲の11の異なる濃度(20μM、5.7μM、1.6μM、0.47μM、0.13μM、38nM、11nM、3.1nM、0.9nM、0.25nM及び0.07nM、連続希釈によって100倍濃厚DMSO中溶液のレベルでアッセイ前に別個に調製した希釈シリーズ、正確な濃度は使用されたピペッターに応じて変動し得る。)で、各濃度につき二連の値で、同じマイクロタイタープレート上で試験を行い、IC50値をGenedata Screener(商標名)ソフトウェアを使用して算出した。
【1836】
表26:イン・ビトロヒトDGKαキナーゼ活性阻害アッセイでの実施例のIC50値
【1837】
【1838】
Jurkat IL2-レポーター細胞系におけるトランス活性化アッセイ
トランス活性化アッセイを、IL2プロモーターの制御下でホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子構築物を安定的にトランスフェクトしたPromegaから購入したJurkat細胞(Promega、#CS187001)で実施した。細胞を、製造業者の指定に従って培養した。バルク細胞を約1E+06細胞/mLの培養密度で回収し、凍結保存培地(70%RPMI/20%FCS/10%DMSO)に懸濁させ、1E+07~1E+08細胞/バイアルの細胞密度で1.8mL凍結保存バイアル中-1°/分で凍結し、さらなる用時まで-150℃以下で保存した。凍結した細胞を解凍し、3.5E+05細胞/mLの開始密度で培地中で6日間培養した。第6日に、300×gで5分間遠心し、培地を傾斜法で除去し、細胞濃度を、新鮮なアッセイ培地(RPMI 500mL(Gibco、#22400)+L-グルタミン5mL(Sigma、#G7513)+ペニシリン/ストレプトマイシン5mL(Sigma#P0781)+非必須アミノ酸5mL(Invitrogen、#11140)+ピルビン酸ナトリウム5mL(Gibco、#1136088)、FBS 5mL(Biochrom、#S0615))で5.0E+06細胞/mLに調節した。細胞作業原液を、EC30刺激による中(neutral)対照及び化合物、EC100刺激による高(high)対照の二つに分けた。
【1839】
抗CD3抗体(BD Pharmingen、#555329)、抗CD28抗体(BD Pharmingen、#555725)及びヤギ抗マウス抗IgG抗体(ThermoFisher、#31160)を1/1/4の比でアッセイ培地で最終濃度の2倍に希釈した抗体プレミックスを調製した(最終濃度は細胞バッチによって決まり、通常、中対照では0.055/0.055/0.22μg/mL、高対照では0.5/0.5/2mg/mL)。使用前に、プレミックス溶液を1+1体積で細胞に加えた。
【1840】
DMSO中の試験化合物の100倍濃縮溶液50nLを白色マイクロタイター試験プレート(384、Greiner Bio-One、Germany)に移した。これには、Hummingbirdリキッドハンドラー(Digilab, USA)又はEcho音響システム(Labcyte, USA)を使用した。調製したばかりの細胞懸濁液5μLを試験プレートのウェルに加え、37℃で5%CO2雰囲気でインキュベートした。4時間のインキュベーション終了後、Bio-Gloルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega、#G7941、供給者の推奨通りに調製)3μLをすべてのウェルに加えた。試験プレートを20℃で10分間インキュベートしてから、マイクロプレートリーダー(代表的にはドイツBMG社のPherastar、又は米国Perkin-Elmer社のViewLux)で発光を測定した。データを正規化し(中対照=効果0%、高対照=効果100%)。化合物については、最大11の濃度(代表的には20μM、5.7μM、1.6μM、0.47μM、0.13μM、38nM、11nM、3.1nM、0.89nM、0.25nM、0.073nM)で二連で試験を行った。希釈シリーズは、連続希釈により100倍濃縮体でアッセイ前に作った。EC50値は、市販のソフトウェアパッケージ(Genedata Analyzer、Switzerland)を用いて4パラメータ適合により計算した。
【1841】
ヒトPBMCのポリクローナル活性化
ヒト末梢血単核球(PBMC)のIL-2及びIFN-γ分泌に対するDGKα化合物の効果を調べるために、スクリーニングアッセイとして24時間ヒトPBMCアッセイを実施する。このために、96ウェル平底プレートに、50μL PBS/ウェル中、準最適刺激条件(EC10-30)のヒトaCD3(Invitrogen、クローンOKT3)抗体により4℃で終夜コーティングする。白血球除去サンプルから単離及び液体N2で凍結されたPBMCを解凍し、培地(X-Vivo-20)中に再懸濁させる。4×105個の細胞/ウェルを播く。ウェルを個々の化合物濃度(10μMから3nMの5倍希釈段階)で処理し、ウェル当たりの最終DMSO濃度は0.1%である。培地+DMSO(0.1%)を基底線値として用いる。陽性対照として、1000ng/mLのCD3+CD28(1μg/mL)及びDGKa基準化合物を用いる。24時間後、培地を回収し、hIL-2又はhIFN-γELISAを行う。次のパラメータ:EC50値、50%増加時の濃度;%での最大増加率及び個々の濃度及び選択されたDGKα基準化合物の最大濃度(10μM)に正規化した最大効果を計算する。
【1842】
マウスOT-I抗原特異的T細胞のイン・ビトロ活性化
マウス抗原特異的T細胞におけるDGKα化合物の効果を調べるために、OT-Iマウスの脾臓及びリンパ節を採取し、40μmの細胞濾過器ですり潰し、1mLのACK溶解緩衝液(Gibco)/脾臓中で1分間インキュベートする。4×106細胞/mLを、50mL falcon中37℃で30分間にわたり、0.05ng/mL SIINFEKLを含む培地中でインキュベートする。その後、細胞を遠心し、4×106細胞/mLを新鮮な培地(DMEM;10%FCS、1%Pen/Strep、0.1%β-メルカプトエタノール、1%HEPES)に再懸濁させる。96ウェル丸底プレートで、ウェル当たり4×105細胞を播く。ウェルを、0.1%の最終DMSO濃度で、個々の化合物濃度(10μM~3nMまでの5倍希釈段階)で処理する。培地+DMSO(0.1%)を基底線値として用いる。陽性対照として、4×SIINFEKL濃縮液(0.2ng/mL)及びDGKa基準化合物とインキュベートした細胞を使用する。プレートを遠心して、インキュベーション前のT細胞とAPCの間の距離を縮める。24時間後、培地を回収し、mIL-2又はmIFN-γ ELISAを実施する。次のパラメータ:EC50値、50%増加での濃度;%での最大増加率及び個々の濃度及び選択されたDGKα基準化合物の最大濃度(10μM)に正規化した最大効果を計算する。
【1843】
DGKα表面プラズモン共鳴相互作用アッセイ
本発明で記載の化合物のDGKαへの結合能力を、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いて求めることができる。これにより、平衡解離定数(KD[M])、ならびに会合及び解離速度定数(それぞれ、kon[1/Ms]及びkoff[1/s])に関しての結合の定量化が可能となる。測定は、Biacore(登録商標)T200、Biacore(登録商標)S200、Biacore(登録商標)8K(GE Healthcare)を使用して行うことができる。
【1844】
このセクションで説明するすべての緩衝液は、次に示す追加の緩衝液成分、ジチオトレイトール(Sigma、#D0632-25G)、アデノシン5′-三リン酸(Sigma、#A26209-10G)、MgCl2(Sigma、#M1028-100ML)、ジメチルスルホキシド(BiomolからのDMSO、#54686.500)を補充した10×HBS-P+緩衝液(GE Healthcare、#BR100671)で調製した。
【1845】
SPR測定のために、組換え及びビオチン化ヒトDGKα(DGKa_hu_1Avi)を、ストレプトアビジン-ビオチン相互作用を介してシリーズSセンサーチップSA(GE Healthcare、#BR-1005-31)上に固定化した。すなわち、DGKαを、固定化緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、0.05体積%界面活性剤P20、2mM MgCl2、1mM DTT、pH7.4)で濃度19μg/mLに希釈し、温度10℃で500秒間にわたり流量10μL/分を用いてSAチップ表面に捕捉させた。代表的には、約8000~10000RUの固定化レベルが達成された。基準表面は、固定化タンパク質のないストレプトアビジン表面からなるものであった。化合物を、10mMDMSO原液からランニングバッファー(10mM HEPES、150mM NaCl、0.05体積%界面活性剤P20、2mM MgCl2、1mM DTT、0.2mM ATP及び1体積%DMSO、pH7.4)に希釈した。SPR結合測定では、連続希釈液(代表的には、1:3希釈で、最大2μM又は20μMの8濃度)を固定化タンパク質上に注入した。結合アフィニティ及び結合速度を、18℃及び流量100μL/分で測定した。
【1846】
ゆっくりと解離する化合物の再生のため、ATPを含まない再生緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、0.05体積%界面活性剤P20、1mM DTT及び1体積%DMSO、pH7.4)を30μL/分の流量で200秒間にわたり注入することで、追加の再生段階を含めた。
【1847】
その二重基準センサーグラムを、Biacore(登録商標)T200、S200、8K評価ソフトウェア(Biacore T200 Evaluation Software version 2.0、Biacore S200 Evaluation Software version 1.0、Biacore 8K Evaluation Software v1.1.1.7442, GE Healthcare)で実行される簡単な可逆的ラングミュア1:1反応機構に適合させた。
【1848】
バキュロウィルス系を用いた昆虫細胞でのDGKαの発現
発現構築物:
ヒトDGKαの全長配列をコードするcDNA(Uniprot P23743)を、真核細胞での発現に最適化し、Life Technologies社のGeneArt Technologyにより合成した。
【1849】
そのDNA配列は以下の塩基配列をコードしていた。
【1850】
構築物DGKa_huアミノ酸M1~S735
さらに、その発現構築物は、翻訳開始のためのコザックDNA配列(GCCACC)、C末端にフラグ(DYKDDDDK)配列、次に二つの終止コドン、さらにゲートウェイクローニングのための5′及び3′att-DNA配列をコードしていた。
【1851】
DGKa構築物を、ゲートウェイ技術を用いて、デスティネーションベクターpD-INSにサブクローニングした。ベクターpD-INSは、DGK-フラグタンパク質の発現を可能にするバキュロウィルス導入ベクター(ベクターpVL1393, Pharmingenに基づく)である。それぞれのタンパク質は、DNA_hu_1と名付けられた。
【1852】
さらに、C末端フラグタグを有するDNA構築物DGKa_huもデスティネーションベクターpD-INSAにサブクローニングした。このバキュロウィルス導入ベクターは、DGKa_hu-フラグタンパク質のN末端にHis6タグ+Aviタグタンパク質の配列を融合させるように設計されている。そのAviタグ配列は、DGKαタンパク質の部位特異的なイン・ビトロビオチン化を可能にする。
【1853】
組換えバキュロウィルスの作製
別のアプローチで、二つのDGK導入ベクターのそれぞれを、Fugene HD(Roche)を用いてSf9細胞にバキュロウィルスDNA(Flashbac Gold DNA, Oxford Expression Technologies)と共トランスフェクションした。5日後、各種DGKタンパク質をコードする組換えバキュロウィルスを含むトランスフェクション細胞の上清を、ウィルス増幅のためのSf9細胞のさらなる感染に使用することで、ウィルス力価をqPCRを使用してモニタリングした。
【1854】
バイオリアクターを用いるSf9細胞でのDGK発現
使い捨て培養バッグを有するWaveバイオリアクターで培養したSf9細胞(Insect-xpress培地、Lonza、27℃)に、組換えバキュロウィルスストックの一つを感染倍率1で細胞密度106細胞/mLで感染させ、72時間培養した。その後、遠心(800×g)により細胞を採取し、細胞ペレットを-80℃で凍結した。
【1855】
ビオチン化DGKa_hu_1Aviを製造するために、バイオリアクター内のSf9細胞に、DGKa_hu_1Aviをコードするバキュロウィルスと、ビオチン化酵素BirAをコードするバキュロウィルスを共感染させた。
【1856】
DGK-フラグタンパク質の精製
DGK-フラグタンパク質の精製を、以下のような2段階クロマトグラフィー手順で行った。
【1857】
ペレット化した細胞(8リットル細胞培養から)を溶解緩衝液(50mM Tris・HCl 7.4;150mM NaCl;10mM MgCl2; 1μM CaCl2;1mM DTT;0.1%NP-40;完全プロテアーゼ阻害剤カクテル-(Roche))に再懸濁し、冷凍-解凍サイクルで溶解させ、次に氷上で60分間インキュベートした。溶解物を63.000×gで30分間、4℃で遠心した。次に、回転するプラスチックフラスコ中、可溶性上清を25mLの抗フラグM2アガロース(Sigma)と共に4℃で16時間インキュベートして、DGK-フラグタンパク質の結合を行った後、洗浄緩衝液(Wash-Buffer)(50mM Tris・HCl 7.4;150mM NaCl;10mM MgCl2;1μM CaCl2;1mM DTT)25mLで10回洗い、最後に溶離緩衝液(Wash-Buffer with 300μg/mLフラグタンパク質を含む洗浄緩衝液、4℃で30分間インキュベート、15mLで3回)で結合タンパク質を溶離させた。
【1858】
アフィニティークロマトグラフィーからの溶出画分を10mLに濃縮し(Amicon Ultra 15、遠心フィルター、30kDa MWカットオフ; Millipore #UFC903024を使用)、サイズ排除クロマトグラフィーカラム(S200分取用26/60、GE Healthcare)に適用し、得られた単量体ピーク画分を回収し、蓄積し、再度濃縮した。洗浄緩衝液を、サイズ排除クロマトグラフィー及び最終濃縮サンプルに使用した。最終タンパク質サンプル濃度は5~10mg/mLで、収量は細胞培養液1リットル当たり最終タンパク質1~2mgであった。
【1859】
DGKa_hu_1Aviについては、質量分析により100%のビオチン化レベルが示された。
【1860】
マウス抗原特異的OT1 T細胞のイン・ビボ活性化
化合物の経口投与により、イン・ビボでの抗原特異的T細胞の活性化が促進される。
【1861】
イン・ビボでの抗原特異的T細胞増殖の直接検出は、同族抗原に特異的なT細胞の存在と、さらには細胞増殖の特異的測定手順が必要なため、技術的に困難である。卵白アルブミン由来ペプチドを抗原と認識するT細胞受容体についてトランスジェニックであるCD8 T細胞の直接導入を利用するOT-I導入モデルでは、これらの要件の両方とも満足される。導入の前に、これらの細胞を、蛍光色素CFSEで標識し、それは細胞分裂のたびに希釈されるため、細胞増殖の検出が可能である。CFSE標識T細胞の導入後、マウスに卵白アルブミン抗原OVA-30をワクチン接種する。導入されたOT-I細胞のみがAPCによって提示されたOVA抗原を認識することができ、これらの導入T細胞のみが活性化される。OT-I細胞におけるCFSEレベルのフローサイトメトリー分析を、CD69、CD25及びPD1のような複数の活性化マーカーの測定と組み合わせることができる。
【1862】
特に、マウスには2×10×6 CFSE標識OT-I T細胞を与え、1日後に2.5μg OVA-30を静脈投与してワクチン接種する。その後、マウスを、ビヒクルのみ、化合物単独又は他の免疫調整剤との組み合わせの投与を受けた群に分ける。マウスは2~20日間処理し、脾臓、血液及びリンパ節のT細胞組成(導入OT-1細胞を含む)をFACSによって分析する。
【1863】
イン・ビボ同系腫瘍モデル
動物は6~8週齢で試験に割り当てる。動物の飼育、給餌及び健康状態は、動物福祉ガイドラインに従う。同系腫瘍細胞を適切な培地で培養し、接種前に少なくとも3回分割する。雌マウスに、適切な量の腫瘍細胞を培地又は培地/マトリゲル混合物に入れ、モデルに応じて、皮下、静脈、腹腔内で接種する。4~10日後、動物を無作為化し、腫瘍が約40~70mm2の大きさになった時点で治療を開始する。
【1864】
腫瘍の大きさは、長さ(a)及び幅(b)を測定するノギスを用いて測定する。腫瘍の体積は、下記式に従って計算される。
【1865】
v=(a×b^2)/2
単独療法及び併用治療の有意性を、二元ANOVA解析によって求めて、対照群に対して算出する。
【配列表】