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特許7523569非地上ネットワークにおけるシグナリング効率の改善
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】非地上ネットワークにおけるシグナリング効率の改善
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/32 20090101AFI20240719BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W36/32
H04W84/06
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022557803
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2020081424
(87)【国際公開番号】W WO2021189359
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】シュイ シアン
(72)【発明者】
【氏名】イェローオン ビガート
(72)【発明者】
【氏名】イストバン セト.コバックス
(72)【発明者】
【氏名】マス ラウリトスン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ピン
【審査官】松▲崎▼ 祐季
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-529042(JP,A)
【文献】特開2012-005093(JP,A)
【文献】LG Electronics Inc.,Considerations on CHO in NTN[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2- 1911295,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1911295.zip>,2019年08月16日
【文献】LG Electronics Inc.,Signalling Delay in NTN[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907994,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1907994.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに対する有効タイム情報を受信するステップであって、該有効タイム情報は、少なくとも、ハンドオーバまたは再選択を実行する場合、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器にサービス可能である期間を示す、ステップと、
前記有効タイム情報に基づいて、前記1つ以上のユーザ機器に対して実行すべき1つ以上のアクションを決定するステップと、
を含む、方法であって、
1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定し、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行するために前記有効タイム情報が示す有効タイムを考慮することを含む、方法。
【請求項2】
前記有効タイム情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器にカバレッジを提供することができる期間を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つ以上の他の基地局によって形成された前記1つ以上のセルに対応するセル情報を受信するステップを更に有し、
前記セル情報は、対応するセルが前記カバレッジを前記1つ以上のユーザ機器に提供することができる地理的エリアの指標を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
セルの前記有効タイム情報は、有効ウィンドウの開始時刻、該有効ウィンドウの終了時刻、または、該セルの次の有効ウィンドウまでの期間のうちの1つ以上を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ハンドオーバまたは再選択を実行する場合、ユーザ機器にサービスするために、前記ユーザ機器において、基地局から1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを受信するステップと、
前記ユーザ機器が、前記1つ以上のセルの前記有効タイムに基づいて、1つ以上のアクションを実行するステップと、
を含む、方法であって、
1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定し、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行するために前記有効タイムを考慮することを含む、
方法。
【請求項6】
1つ以上のアクションを実行することは、ハンドオーバのために前記1つ以上のセルのターゲットセルを決定し、少なくとも条件が満たされたことに応答して前記ターゲットセルへのハンドオーバを実行するために、前記有効タイムを考慮することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ機器は、前記ターゲットセルとして、最も長い有効タイムを有する前記1つ以上のセルのうちの1つのセルを選択する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
基地局において使用される装置であって、
1つ以上のプロセッサとコンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリと、を備える装置であり、
前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、
1つ以上のユーザ機器をサービスする前記基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに対する有効タイム情報を受信するステップであって、前記有効タイム情報は、少なくとも、ハンドオーバまたは再選択を実行する場合、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器にサービス可能である期間を示す、ステップと、
前記有効タイム情報に基づいて、前記1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定するステップと、
を含む動作を実行させるように構成される、装置であって、
1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定し、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行するために前記有効タイム情報が示す有効タイムを考慮することを備える、装置。
【請求項9】
前記有効タイム情報は、対応するセルが、前記1つ以上のユーザ機器にカバレッジを提供することができる期間を示す、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、1つ以上の他の基地局によって形成された前記1つ以上のセルに対応するセル情報を受信するステップを含む動作を実行させるように構成され、
前記セル情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器に前記カバレッジを提供することができる地理的領域の指標を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記セルの有効タイム情報は、前記セルに対する、有効ウィンドウの開始時刻、該有効ウィンドウの終了時刻、または、次の有効ウィンドウまでの期間のうちのの1つ以上を示す、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
ユーザ機器において使用される装置であって、
1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリと、を備える装置であり、前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、
前記ユーザ機器において、ハンドオーバまたは再選択を実行する場合、前記ユーザ機器にサービスするために、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを基地局から受信するステップと、
前記1つ以上のセルの前記有効タイムに基づいて1つ以上のアクションを前記ユーザ機器によって実行するステップと、
を含む動作を実行させるように構成される、装置であって、
1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定し、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行するために前記有効タイムを考慮することを備える、装置。
【請求項13】
1つ以上のアクションを実行するステップは、ハンドオーバのために前記1つ以上のセルのターゲットセルを決定し、少なくとも条件が満たされたことに応答して前記ターゲットセルへのハンドオーバを実行するために、前記有効タイムを考慮するステップをさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ユーザ機器は、前記ターゲットセルとして、最も長い有効タイムを有する前記1つ以上のセルのうちの1つのセルを選択する、請求項13に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的かつ非限定的な実施形態は一般に、地上ネットワーク(TN)および非地上ネットワーク(NTN)におけるセルラー通信に関する。本発明の例示的かつ非限定的な実施形態は、これらのネットワークにおけるシグナリングに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラーネットワークは地上ネットワーク(Terrestrial Network、TN)であってもよく、典型的には地上ネットワークであり、セルラーネットワークが地上にあることを意味する。しかしながら、衛星通信産業からの3GPP(登録商標)への関心および参加が高まっており、例えば、5Gの文脈における統合衛星(Non-Terrestrial Network、NTN)およびTNインフラストラクチャへの関心が高まっている。
【0003】
5Gにおける衛星の役割および利点は研究されており、研究されており、特定の状況において、衛星カバレージをもたらす付加価値があることが認識されている。例えば、ユビキタスカバレッジが重要である産業用途では、NTNが有益であり得る。衛星は、低地球軌道(LEO)、中地球軌道(MEO)、静止地球軌道(GEO)、または高度楕円軌道(HEO)という、いくつかの異なる軌道内の宇宙輸送船を指す。
【0004】
また、NTNは、衛星のほか、空中または宇宙空間での伝送を行うネットワーク、またはネットワークのセグメントを指すこともある。空中ビヒクルとは、例えば、典型的には8~50kmの高度において動作し、準静止している無人エアクラフト・システム(UAS:テザー付きUAS、軽量エアUAS、重量エアUAS)を包含する高高度プラットフォーム(HAP)を指す。
【0005】
セルラーネットワークに接続するユーザ機器(UE)が静止している場合であっても、NTNは静止していなくてもよい。すなわち、特定の地理的エリアは、異なるタイムにNTNの異なる部分によってカバーされ得る。
【発明の概要】
【0006】
このセクションは例を含むことを意図しており、限定することを意図していない。
【0007】
例示的な実施形態では、方法は、1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイム情報を受信するステップを含む。有効タイム情報は、対応するセルが1つ以上のユーザ機器によって使用するために利用可能である期間を少なくとも示す。本願方法は、有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定することを含む。
【0008】
追加の例示的な実施形態は、コンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されるとき、前段落の方法を実行するためのコードを含むコンピュータプログラムを含む。この段落によるコンピュータ・プログラムであって、コンピュータ・プログラムは、コンピュータと共に使用するために、コンピュータ・プログラム・コードが組み込まれたコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。別の例は本段落によるコンピュータプログラムであり、プログラムは、コンピュータの内部メモリに直接ロード可能である。
【0009】
例示的な装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを含む。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサを用いて、装置に、1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、他の1つ以上の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイム情報を受信することであって、ここで、前記有効期間情報は、少なくとも、対応セルが、前記1つ以上のユーザ機器により使用可能である期間を示す、ことと、有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定することとを含む動作を実行させるように構成される。
【0010】
例示的なコンピュータプログラム製品は、コンピュータと共に使用するためにその中に具現化されたコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータプログラムコードは、を受信するためのコードであって、1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイム情報を受信するためのコードと、ここで、有効タイム情報は対応するセルが1つ以上のユーザ機器によって使用のために利用可能である期間を示し、有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定するためのコードとを含む。
【0011】
別の例示的な実施形態では、本願装置は、1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに関する有効タイム情報を受信するステップであって、前記有効タイム情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器によって使用可能であるタイムを少なくとも示す、ステップと、前記有効タイム情報に基づいて、前記1つ以上のユーザ機器に関して実行する1つ以上のアクションを決定するステップとを実行するための手段を備える。
【0012】
さらなる例示的な実施形態は、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを基地局からユーザ機器において受信するステップを含む方法である。本方法はまた、ユーザ機器によって、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上のアクションを実行することを含む。
【0013】
追加の例示的な実施形態は、コンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されるとき、前段落の方法を実行するためのコードを含むコンピュータプログラムを含む。この段落によるコンピュータ・プログラムであって、コンピュータ・プログラムは、コンピュータと共に使用するために、コンピュータ・プログラム・コードが組み込まれたコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。別の例は本段落によるコンピュータプログラムであり、プログラムは、コンピュータの内部メモリに直接ロード可能である。
【0014】
例示的な装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを含む。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサを用いて、装置において、基地局から、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムをユーザ機器において受信することと、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて、ユーザ機器によって1つ以上のアクションを実行することとを含む動作を実行させるように構成される。
【0015】
例示的なコンピュータプログラム製品は、コンピュータと共に使用するためにその中に具現化されたコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータプログラムコードは、基地局からユーザ機器において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを受信するためのコードと、ユーザ機器によって、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上のアクションを実行するためのコードとを含む。
【0016】
別の例示的な実施形態では、装置が基地局からユーザ装置において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを受信することと、ユーザ装置によって、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上の動作を実行することとを実行するための手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
添付図面の概略を説明する。
図1図1は、例示的な実施形態が実施され得る、1つの可能で非限定的な例示的なシステムのブロック図である。
図2図2は、透過衛星を有するネットワーキング-RANアーキテクチャを示す。
図3図3は、3GPP TR38.821による、透過LEO NTNのためのフィーダリンク・スイッチオーバを示す。
図4図4は、スイッチの間に衛星をサービスする2つのフィーダリンクを有するLEO透過衛星のためのフィーダリンク・スイッチオーバを示す。
図5図5は、透過型LEO衛星のためのフィーダリンク切替手順のためのコール(呼)フローを示す。
図6図6は、例示的な実施形態による、gNB2からgNB1までの有効タイム情報がXnNG-RANノード構成更新(NODE CONFIGURATION UPDATE)に含まれる、例示的な実施形態のコールフローである。
図6A図6Aは、図6に対応するセル間の可能な切替えを示す図である。
図7図7は、例示的な実施形態における、サービス対象セル情報NRのための情報要素の一部分を示す。
図8図8は、例示的な実施形態による、gNB2からgNB1への有効タイム情報がXnハンドオーバ要求確認応答メッセージに含まれるための別のシグナリングフロー提案を示す。
図8A図8Aは、図8に対応するセル間の可能な切替えを示す図である。
図9図9は例示的な実施形態による、ユーザ機器によって実行される方法のフローチャートを示す。
図10図10は、例示的な実施形態による、基地局によって実行される方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
明細書および/または図面の図に見られる略語は詳細な説明の最後に定義される。
【0019】
「例示的」という用語は本明細書では「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用され、「例示的」として本明細書で説明される任意の実施形態は必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。この詳細な説明に記載された実施形態の全ては、当業者が本発明を実施または使用することを可能にするために提供される例示的な実施形態であり、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するものではない。
【0020】
本明細書の例示的な実施形態は、非地上ネットワークにおけるシグナリング効率のための技術を説明する。これらの技術のさらなる説明は、例示的な実施形態が使用され得るシステムが説明された後に提示される。
【0021】
図1を参照すると、この図は、例示的な実施形態が実施され得る、1つの可能で非限定的な例示的なシステムのブロック図を示す。ユーザ機器(UE)110(110-1および110-2)、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード170-1、170-2および170-3、ならびにネットワーク要素190が示されている。図1では、各UE 110がワイヤレス(たとえば、セルラー)ネットワーク100とワイヤレス通信している。UEは、ワイヤレスネットワークにアクセスすることができるワイヤレス、典型的にはモバイルデバイスである。この例では、2つのUE110-1および110-2が示されている。UEは、後続の図ではUE1 110-1およびUE2 110-2と呼ばれる。個々のUEはUE 110と呼ばれ、可能な内部UE構造の以下の説明はUE110-1および110-2の両方に適用可能である。
【0022】
UE110は、1つ以上のバス127を介して相互接続された1つ以上のプロセッサ120、1つ以上のメモリ125、および1つ以上のトランシーバ130を含む。1つ以上のトランシーバ130の各々は、受信機、Rx、132、および送信機、Tx、133を含む。1つ以上のバス127は、アドレス、データ、または制御バスであり得、マザーボードまたは集積回路上の一連の回線、光ファイバまたは他の光通信機器などの任意の相互接続機構を含み得る。1つ以上のトランシーバ130は、1つ以上のアンテナ128に接続される。1つ以上のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。UE 110は、いくつかの方法で実装され得る、部分140-1および/または140-2の一方または両方を備える制御モジュール140を含む。制御モジュール140は、1つ以上のプロセッサ120の一部として実装されるなど、制御モジュール140-1としてハードウェアで実装され得る。制御モジュール140-1はまた、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを介して実装され得る。別の例では、制御部140がコンピュータプログラムコード123として実装され、1つ以上のプロセッサ120によって実行される制御部140-2として実装され得る。たとえば、1つ以上のメモリ125およびコンピュータプログラムコード123は、
1つ以上のプロセッサ120とともに、本明細書で説明する動作のうちの1つ以上をユーザ機器110に実行させるように構成され得る。UE110-1および110-2は、それぞれワイヤレスリンク111-1および111-2を介してRANノード170と通信する。UE110はまた、RANノード170-2および170-3と同様のリンクを介して通信し得るが、これらのリンクは図示されていないことに留意されたい。
【0023】
示される3つのRANノード170-1、170-2、および170-3がある。これらのRANノード170の各々は後の例ではgNBであると見なされるが、これは以下で説明されるように、ただ1つの可能性である。さらに、以下に提供される例に準拠して、RANノード(たとえば、gNB1)170-1は地上ネットワーク(TN)ノードまたは非地上ネットワーク(NTN)ノードであると仮定され、RANノード(たとえば、gNB2)170-2およびRANノード(たとえば、gNB3)170-3はNTNノードであると仮定されるが、これは単に例示的である。個々のRANノードはRANノード170と呼ばれ、RANノードの可能な内部構造の以下の説明は3つのRANノード170-1、170-2、および170-3に適用可能である。
【0024】
RANノード170は、UE110などのワイヤレスデバイスによるワイヤレスネットワーク100へのアクセスを提供する基地局である。RANノード170はたとえば、新無線(NR)とも呼ばれる5Gのための基地局、または任意の他のワイヤレス通信基地局であり得る。5Gでは、RANノード170がgNBまたはng-eNBのいずれかとして定義されるNG-RANノードであり得る。gNBはNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端をUEに提供するノードであり、NGインタフェースを介して5GC(たとえば、ネットワーク要素190)に接続される。ng-eNBはUEに向けてE-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されるノードである。NG-RANノードは、中央ユニット(CU)(gNB-CU)196および分散ユニット(DU)(gNB-DU)も含み得る複数のgNBを含み得、そのうちのDU195が示される。なお、DUは無線ユニット(RU)を含んでもよいし、無線ユニット(RU)に接続されて制御されてもよい。gNB-CUは、1つ以上のgNB-DUの動作を制御するen-gNBのgNBまたはRRCおよびPDCPプロトコルのRRC、SDAPおよびPDCPプロトコルをホストする論理ノードである。gNB-CUは、gNB-DUに接続されたF1インタフェースを終端する。参照番号198は、RANノード170の遠隔素子と、gNB-CU196とgNB-DU195との間などのRANノード170の集中素子との間のリンクも示すが、F1インタフェースは参照番号198として示されている。gNB-DUはgNBまたはen-gNBのRLC、MAC、およびPHYレイヤをホストする論理ノードであり、その動作は、gNB-CUによって部分的に制御される。1つのgNB-CUは、1つ以上のセルをサポートする。1つのセルは、1つのgNB-DUのみによってサポートされる。gNB-DUは、gNB-CUに接続されたF1インタフェース198を終端する。DU195はたとえば、RUの一部として、トランシーバ160を含むと考えられるが、
このいくつかの例はたとえば、DU195の制御下にあり、それに接続されている、別個のRUの一部として、トランシーバ160を有し得ることに留意されたい。RANノード170はまた、LTE(ロングタームエボリューション)のためのeNB(evolved NodeB)基地局、または任意の他の適切な基地局であり得る。
【0025】
RANノード170は、1つ以上のプロセッサ152、1つ以上のメモリ155、1つ以上のネットワークインターフェース(N/W I/F)161、および1つ以上のバス157を通して相互接続された1つ以上のトランシーバ160を含む。
1つ以上のトランシーバ160の各々は、受信機、Rx、162、および送信機、Tx、163を含む。1つ以上のトランシーバ160は、1つ以上のアンテナ158に接続される。1つ以上のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。CU196は、プロセッサ152、メモリ輝55、およびネットワークインターフェース161を含み得る。DU195はまた、それ自体のメモリ/メモリおよび(1つ以上の)プロセッサおよび/または他のハードウェアをメモリが、これらは図示されていないことに留意されたい。
【0026】
RANノード170は、いくつかの方法で実装され得る、部分150-1および/または150-2の一方または両方を備える制御モジュール150を含む。制御モジュール150は、1つ以上のプロセッサ152の一部として実装されるなど、制御モジュール150-1としてハードウェアで実装され得る。制御モジュール150-1はまた、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを介して実装され得る。別の例では、制御部150がコンピュータプログラムコード153として実装され、1つ以上のプロセッサ152によって実行される制御部150-2として実装され得る。たとえば、1つ以上のメモリ155およびコンピュータプログラムコード153は、1つ以上のプロセッサ152とともに、RANノード170に、本明細書で説明する動作のうちの1つ以上を実行させるように構成される。なお、制御モジュール150の機能はDU 195とCU 196との間で分散されていてもよいし、DU 195のみに実装されていてもよい。
【0027】
1つ以上のネットワークインターフェース161は、リンク176および131などを介してネットワークを介して通信する。2つ以上のRANノード170は例えば、リンク176を使用して通信する。リンク176は有線または無線または両方であり得、たとえば、5GのためのXnインターフェース、LTEのためのX2インターフェース、または他の規格のための他の適切なインターフェースを実装し得る。
【0028】
1つ以上のバス157は、アドレス、データ、または制御バスであり得、マザーボードまたは集積回路上の一連の回線、光ファイバまたは他の光通信機器、無線チャネルなどの任意の相互接続機構を含み得る。たとえば、1つ以上のトランシーバ160はLTEのためのリモートラジオヘッド(RRH)195または5GのためのgNB実装のための分散ユニット(DU)195として実装され得、RANノード170の他の要素は場合によってはRRH/DUとは異なるロケーションにあり、1つ以上のバス157は、たとえば、RANノード170の他の要素(たとえば、中央ユニット(CU)、gNB-CU)をRRH/DU195に接続するための光ファイバケーブルまたは他の適切なネットワーク接続として部分的に実装され得る。参照符号198は、それらの適切なネットワークリンクも示す。
【0029】
本明細書における説明は「セル」が機能を実行することを示すが、セルを形成する基地局が機能を実行することは明らかであるべきであることに留意されたい。セルは、基地局の一部を構成する。すなわち、基地局ごとに複数のセルが存在し得る。たとえば、単一のキャリア周波数および関連する帯域幅に対して3つのセルがあり得、各セルは360度の領域の3分の1をカバーし、したがって、単一の基地局のカバレージ領域は、近似楕円または円をカバーする。さらに、各セルは単一のキャリアに対応することができ、基地局は複数のキャリアを使用することができる。したがって、キャリアごとに3つの120度セルおよび2つのキャリアがある場合、基地局は、合計6つのセルを有する。
【0030】
ワイヤレスネットワーク100は、コアネットワーク機能を含み得るネットワーク要素190を含み得、これは、電話回線網および/またはデータ通信ネットワーク(たとえば、インターネット)などのデータネットワーク191とのリンクまたはリンク181を介して接続性を提供する。5Gのためのそのようなコアネットワーク機能は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)および/またはユーザプレーン機能(UPF)および/またはセッション管理機能(SMF)を含み得る。LTEのためのそのようなコアネットワーク機能は、MME(モビリティ管理エンティティ)/SGW(サービスゲートウェイ)機能を含み得る。これらは、ネットワーク要素190によってサポートされ得る単なる例示的な機能であり、5G機能とLTE機能の両方がサポートされ得ることに留意されたい。RANノード170は、リンク131を介してネットワーク要素190に結合される。リンク131はたとえば、5GのためのNGインターフェース、またはLTEのためのS1インターフェース、または他の規格のための他の適切なインターフェースとして実装され得る。ネットワーク要素190は、1つ以上のバス185を介して相互接続された、1つ以上のプロセッサ175、1つ以上のメモリ171、および1つ以上のネットワークインターフェース(N/W I/F)180を含む。1つ以上のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。1つ以上のメモリ171およびコンピュータプログラムコード173は、1つ以上のプロセッサ175とともに、ネットワーク要素190に1つ以上の動作を実行させるように構成される。
【0031】
ワイヤレスネットワーク100はネットワーク仮想化を実装することができ、ネットワーク仮想化は、ハードウェアおよびソフトウェアネットワークリソースとネットワーク機能とを組み合わせて、単一のソフトウェアベースの管理エンティティ、仮想ネットワークにするプロセスである。ネットワーク仮想化はプラットフォーム仮想化を伴い、しばしばリソース仮想化と組み合わされる。ネットワーク仮想化は、多くのネットワーク、またはネットワークの一部を組み合わせて仮想ユニットにする外部、または単一システム上のソフトウェア容器にネットワークのような機能を提供する内部のいずれかに分類される。ネットワーク仮想化から生じる仮想化エンティティは、プロセッサ152または175およびメモリ155および171などのハードウェアを使用して、いくつかのレベルで依然として実装され、そのような仮想化エンティティも、技術的効果を生み出すことに留意されたい。
【0032】
コンピュータ可読メモリ125、155、および171はローカル技術環境に適した任意のタイプのものとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよび取り外し可能メモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装することができる。コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、記憶機能を実行するための手段であり得る。プロセッサ120、152、および175は、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。プロセッサ120、152、および175は、UE 110、RANノード170、および本明細書で説明する他の機能を制御するなどの機能を実行するための手段であり得る。
【0033】
一般に、ユーザ機器110の様々な実施形態は、限定はしないが、スマートフォンなどのセルラー電話、タブレット、ワイヤレス通信能力を有する携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス通信能力を有するポータブルコンピュータ、ワイヤレスV2X(車からすべて)通信のためのモデムデバイスを有するビヒクル、ワイヤレス通信能力を有するデジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ワイヤレス通信能力を有するゲームデバイス、ワイヤレス通信能力を有する音楽メモリおよび再生機器、ワイヤレスインターネットアクセスおよび場合によってはブラウジングを可能にするインターネット機器(モノのインターネット、IoT、デバイスを含む)、ワイヤレス通信能力を有するワイヤレス通信タブレットを伴う自動化アプリケーションのためのセンサおよび/またはアクチュエータを有するIoTデバイス、ならびに、そのような機能の組合せを組み込むポータブルユニットまたは端末を含むことができる。
【0034】
したがって、本発明の例示的な実施形態の実施のための1つの適切であるが非限定的な技術的文脈を導入したので、例示的な実施形態をより具体的に説明する。
【0035】
図2を参照すると、UE110は、gNB250も含むNG-RAN210の遠隔無線ユニット220と通信する。遠隔無線ユニット220は、透過衛星230およびNTNゲートウェイ240を含む。UE110は、NR Uuインタフェースを介してgNB250と通信する。5Gコアネットワーク(NGインタフェースを介して通信するCN 260)があり、5G CNは、別のNGインタフェースを介してデータネットワーク191と通信する。これは一例であり、本明細書の例示的な実施形態は、再生の場合にも有効であることに留意されたい。例えば、例示的な実施形態は、他のアーキテクチャオプション、例えば、3GPP TR 38.821、図5.2.1-1に記載されている再生衛星ベースのNG-RANアーキテクチャにも適用され、ISLなしの再生衛星、gNB処理ペイロードのタイトルを有する。
【0036】
フィーダリンクスイッチの場合、NTN動作中、フィーダリンク(SRI)を異なるNTN GW間で同じ衛星に向けて切り替える必要が生じることがある。これは、例えば、メンテナンス、トラフィックオフロード、または現在のNTN GWに対して視界外に移動する衛星による(LEOのための)ことに起因し得る。切り替えは、サービスされたUEにサービス中断を引き起こすことなく実行されるべきである。これは、展開されたNTNアーキテクチャオプションに従って異なる方法で行うことができる。
【0037】
図3は、衛星のために一度に1つのフィーダリンクのみが利用可能である場合の、透過LEOのためのフィーダリンク切替えを示す。この図は、地球を移動する衛星の表現でもある。図から分かるように、gNBは地球上にあり、したがって、gNB1からgNB2へのスイッチが存在する。すなわち、タイム=T1における衛星310はRAN220-1およびgNB1からのフィーダリンクによってサービスされ、衛星310は遷移閾値320を通過し、タイム=T2において示されるように、衛星は、RAN220-2およびgNB2からのフィーダリンクによってサービスされる。衛星が一度に1つのフィーダリンクによってサービスされ得る場合、それは、Rel-15NR仮定を用いて、(GW1を介して)gNB1によってサービスされるUEのためのRRCコネクションがドロップされる必要があることを手段する。(RAN 220-2のGW2を介して)gNB2が引き継いだ後、UE(この図には示されていない)は、gNB2に対応する参照信号を見つけ、gNB2に属するセルに対して初期アクセスを実行することが可能であり得る。
【0038】
図4は(少なくとも)2つのフィーダリンクが衛星のために利用可能であるとき、フィーダリンク切替えのためのサービス継続性を可能にする1つの可能な解決策を示す。すなわち、この例は図3の例とは異なり、GW1とGW2との間の切替えのためのサービス継続性が存在しなかった。この図は、地球に固定された衛星の表現でもあることに留意されたい。この例では、GW1とGW2との間にサービス継続性がある。タイムT1において、衛星310は次のGW240-2がサービスする遷移(遷移閾値320参照)が発生する地理的位置に近づいており、UEはPCIgNB1を使用する。タイムT1.5において、衛星は2つのGW240-1および240-2によってサービスされ、UEはPCIgNB1およびPCIgNB2を使用する。タイムT2において、次のGW240-2への移行が終了し、UEはPCIgNB2を利用する。
【0039】
さらに詳細にはタイムT1において、GW1240-1はリンク430-1を使用して衛星310と通信し、これはUE110をサービスするセル420-1を作成する。タイムT1.5において、GW2240-2はリンク430-2を使用して衛星310と通信し、これは、UE110をサービスするためのセル420-2を作成する。タイムT1.5において、UE110に役立つ重複するセル420-1、420-2が存在する。タイムT2において、セル420のみが、衛星310およびGW2240-2を介してUE110に役立つ。
【0040】
フィーダ・リンクスイッチの後、地理的エリアは、gNB2とは異なるセルによってサービスされる。この新しいセルは、別のPCI(PCIgNB2として示される)を使用する。
【0041】
地上ネットワークでは、オペレータが近隣セル関係(NCR)を手動で管理する負担を軽減するために、自己構成(ANRを含む)が開発される。地上ネットワークのセルはほとんど固定されており、すなわち、セルが展開されると、非常に長いタイムにわたって動作可能になる。サービス停止は非常にまれであり、例えば、セルは、毎年数分間のメンテナンスのためにオフラインになる。隣接関係はほとんど固定されている。
【0042】
しかしながら、例えばLEO/HAPSを有する非地上ネットワークでは、特定の地理的エリアをサービスするセルが例えば、移動ビーム、フィーダリンクスイッチなどのために変化し続ける。これにより、以下の問題が1つ以上発生する。
【0043】
a)不要な測定値:
サービスセル(たとえば、地上セル)は、まもなくエリア外に移動している衛星#1のNTNセルの測定を実行するようにUEに求めることができる。UEは通常、セルを測定し、サービスセルによって設定される一定の条件を満たす場合に測定値を報告するが、サービスセルはUEに一定のセルを測定するように求めることができる。したがって、地上サービスセルは、その近隣であるNTNセルを測定するようにUEに求めることができる。
【0044】
b)不要なハンドオーバ:
サービスセル(たとえば、地上セル)は、まもなくエリア外に移動している衛星番号1のNTNセルにUEをハンドオーバし得る。UEが衛星#1のNTNセルに接続された後、UEは、その領域に移動している衛星#2の別のNTNセルに即座にハンドオーバされる。
【0045】
c)不必要なセル選択/再選択:
UEは、間もなくエリア外に移動している衛星#1のNTNセルを不必要に選択/再選択することができる。UEは、エリア内に移動している衛星#2のNTNセルに対して別のセル選択/再選択を実行しなければならない場合がある。
【0046】
図5において、関与するエンティティは、旧gNB(old_gNB)250-1、衛星310、UE110、新gNB(new_gNB)250-2、およびAMF190-1である。ステップ0(ゼロ)では、新旧gNBの間にインターフェースXnが存在する。ステップ1において、UE110は、衛星310を介して旧gNB250-1によってサービスされる。ステップ2において、システムはフィーダリンクの変更が要求されることを検出する(例えば、トラフィックオフロードによる、またはフィーダリンクメンテナンスのために、衛星310が新gNB250-2に向かって移動することによる)。
【0047】
ステップ3において、Xn衛星接続要求が(衛星情報、サービス対象セル情報)と共に存在する。ステップ4において、新gNB250-2は衛星310に接続し、そのセルはカバレッジエリア上にオーバレイする。ステップ5では、(サービス対象セル(s)情報)を持つXn衛星接続要求確認応答が存在する。ステップ6において、旧gNB250-1は、新gNB250-2によって提供されたセルを測定するようにUE110に要求する。ステップ7において、旧gNB250-1と新gNB250-2との間にUEのXnハンドオーバが存在する。ステップ8において、新gNB250-2とAMF190-1との間でパス切り替え手順が実行される。ステップ9において、旧gNB250-1は、衛星310から離脱する。
【0048】
図5の動作は、前述の不必要な測定、不必要なハンドオーバ、および不必要なセル選択/再選択の問題に適切に対処しない。
【0049】
対照的に、本明細書の例示的な実施形態は、不要なUEモビリティイベントおよび非地上ネットワークに関連するシグナリングを低減するための方法を提案する。概要として、例示的な実施形態は、以下の要素のうちの1つ以上を提案する。
【0050】
1)1つのgNBと、第2のgNBのセルのハンドオーバ候補と見なされるべき第1のgNBのセルの有効タイムを示す第2のgNBとの間の情報の交換。
【0051】
i)有効タイムは(1つ以上の)セルのグループについて、または代わりに、所定の地理的エリア内のセルのうちの少なくとも1つについて指定される。
【0052】
ii)セル間の異なる隣接関係の有効タイム値は、セルのうちの1つ以上において事前構成され得、タイマはたとえば、Xnインタフェースを介したシグナリングを使用して、シグナリングを使用してアクティブ化される(トリガされる)。
【0053】
2)加えて、UEに送信されるRRCメッセージでは、構成された測定物のための有効タイムの指示が使用され得る。
【0054】
i)代替的に、有効タイムは、システム情報ブロードキャスト(SIB)メッセージを通してUEにブロードキャストされ得る。
【0055】
3)有効タイムはまた、RRC非アクティブ/アイドルUEのためのセル(再)選択を受けるセルに適用され得る。
【0056】
4)gNB間の有効タイムの交換はまた、UEごとに、たとえば、XnまたはN2ハンドオーバ準備手順中に、またはデュアルコネクティビティのためのXnセカンダリノード追加手順中に実行され得る。ハンドオーバ準備を例に挙げると、次のようなオプションが考えられる。
【0057】
i)ソースgNBは候補gNB(すなわち、衛星gNB)へのハンドオーバ要求メッセージ中にUEのロケーション情報を含み得る。
【0058】
ii)候補gNBは、ハンドオーバが実行される場合、候補gNBがUEにサービスすることができる有効タイムを推定することができる。
【0059】
iii)候補gNBは、例えば、ハンドオーバ要求確認応答メッセージにおいて、有効時間をソースgNBに送り返すことができる。
【0060】
iv)ソースgNBはまた、正しいターゲットセルを決定するとき、有効タイムを考慮し得る。
【0061】
例えば、ソースgNBは第1の候補からの返信された有効タイムが短すぎる場合、他の衛星gNBへのハンドオーバ準備を開始することができ、
または、ソースgNBが複数の並列ハンドオーバ準備手順を開始し、次いで、対象gNBを選択することができる。別の例では、他の条件/パラメータ(たとえば、セル負荷、無線チャネル条件)が候補セルについて類似している場合、ソースgNBは、ターゲットセルとしてより長い有効タイムを有するセルを選択し得る。
【0062】
UEごとの上記のシグナリングは、シグナリングがUEのグループごとに実行され、UEがそれらのロケーションに基づいてグループ化されるように強化され得る。
【0063】
例示的な実施形態は、透過および非透過構成の両方に適用可能であることに留意されたい。
NTNにおいて透過的であることは、衛星に対して透過的であること、すなわち、gNBが地上にあり、シグナリングが衛星を通してルーティングされることを意味する。しかし、衛星が行う主なものは、増幅し、潜在的に周波数を変化させることである。無線ネットワークに関連するスケジューリング、無線リソース管理(RRM)、およびインテリジェンスは、gNBにおいて地上に留まる。例示的な実施形態はまた、gNBまたはgNBの一部(例えば、gNB-DU)が衛星上に実装される、非透明(再生)構成の場合と同様に、透過適用可能である。
【0064】
さらに、本明細書ではNTNシナリオに主に重点が置かれているが、地上での使用も可能である。一例として、1つの例示的な提案は、地上のgNBの計画された除去のために本明細書の例示的な実施形態を使用することである。計画された除去の間、またはそれに応答して、地上gNBは、たとえば、本明細書で説明する有効タイム情報と、UEの近隣gNBへのハンドオーバまたは他の転送のための対応する技法とを使用することによって、地上gNBがある期間にわたって利用不可能であることを近隣gNBに知らせることができる。
【0065】
ここで、概要が提供されたので、追加の詳細が提示される。
【0066】
図6を参照すると、この図は、NTN衛星が地球固定ビームを使用する例示的な実施形態のコールフロー(call flow)である。gNB1 170-1と同様に、2つのUE110-1および110-2が示されている。この例ではgNB2 170-2およびgNB3 170-3が非地上ネットワーク(NTN)gNBであり、gNB1 170-1は地上ネットワークgNBまたは別のNTN gNBのいずれかである。NTN gNBは、NTNにおいてサービスするgNBであり、すなわち、それは、飛行物体(例えば、衛星/HAPS、再生ケース)上のgNBであるか、またはその信号が衛星/HAPS(透過ケース)を介して転送される。非地上ネットワークgNB 170-1は衛星の情報を用いて事前構成され得るが、地上ネットワークgNB 170-1は衛星情報を用いて事前構成される必要はない。
【0067】
第1の例では図6に示すように、衛星は地球固定ビームを使用する。衛星のビームは、特定の期間にわたって地理的領域をカバーするように誘導され、次いで、次の地理的領域に切り替えられる。地球固定セルは、セルが地球に固定されること、すなわち、セルが衛星と共に移動しないことを意味し、したがって、衛星はカバレージエリアを維持するために、そのビームを絶えず調整する。これとは対照的に、地球上を移動するセルは衛星とともに移動するので、これらのセルは衛星の移動に追従して地球上を移動する。有効タイムは、関連領域内の複数のUE110に適用され得る。
【0068】
図6の始めにおいて、UE1110-1およびUE2110-2は、gNB1170-1によってサービスされる。ステップ1において、NTN gNB(たとえば、gNB2170-2、gNB3170-3)はgNB1170-1(TNまたはNTN)に、関連する地理的エリアにおけるそのセルの有効タイム時寄について通知する。例えば、有効タイム情報は、緯度および経度の頂点として、または任意の他のタイプの地理的領域説明として説明され得る、ある領域に関連する。これは、ブロック690において、有効タイム情報を有するセル情報(info)の決定またはアクセスに基づく。
【0069】
一例では、これは既存のサービス対象セル情報に有効タイム情報を追加することによって実装され得る。有効タイム情報は、非UE関連XnAP手順、たとえば、Xnセットアップ手順、またはNG-RANノード構成更新手順、または任意の他のXnAP手順を介して転送され得る。この例では、有効タイム情報が、gNB2(またはgNB3)によって開始されたNG-RANノード構成更新手順中に、XnNG-RANノード構成更新メッセージを介して転送される。別の例では、有効タイム情報は、gNB1が開始したNG-RANノード構成更新手順中にXnNG-RANノード構成更新確認応答メッセージを通じて転送される場合がある。
【0070】
別の例では、有効タイム情報はまた、他の手順、たとえば、セルリソース配位手順、またはリソースステータス報告手順、またはモビリティ設定変更手順、または任意の他の手順を介して交換され得る。有効タイム情報を受信すると、gNBは、リソース調整、ロードバランシング、モビリティ設定変更などのための有効タイム情報を考慮することができる。
【0071】
図7を簡単に参照すると、この図は、例示的な実施形態における、サービス対象セル情報NRのための情報要素(IE)の一部を示す。このIEに対する可能な例示的な追加は、以下の通りである。
【0072】
有効タイム情報リストは、オプション(O)であり、「このセルの有効期間を含む」という意味記述を持つ次の4つの項目が対応付けられている。有効タイム情報項目は、1~<maxnoofValTime>の範囲を有する。すなわち、有効タイム情報項目の最大数が存在し得る。
【0073】
有効タイム情報項目には、最初の(1st)有効ウィンドウの開始のためのUTCタイムであるサイズ(4)のオクテット文字列の有効ウィンドウ開始、最初の(1st)有効ウィンドウの開始のためのUTCタイムであるサイズ(4)のオクテット文字列の有効ウィンドウ終了、およびサイズ(36)のビット文字列を有し、次の有効ウィンドウの開始までの期間である有効期間が存在し得る。なお、ここではビット列として示しているが、情報があればフォーマットは重要ではないので、他のフォーマットを用いてもよい。別の例では、上記の項目のうちの1つ以上が任意選択の存在を有し得る。例えば、有効期間は存在しなくてもよく、これは、1つの有効期間を示す手段である。
【0074】
同様の情報が例えば、近隣NTNセルの有効タイムを示す近隣情報NR IEのために追加されてもよい。
【0075】
代替的に、gNB1170-1は、有効タイム腫報を用いて事前構成され、次いで、Xnインタフェース上のトリガを使用して、特定の事前構成された有効タイムカウンタをアクティブ化することができる。すなわち、有効タイムカウンタをあらかじめ算出して衛星に記憶しておくことができる。その場合、システムは主に、それらをオンにする、すなわち、カウンタが使用されるべきか否かを知らせる必要がある。有効性タイマが終了するとき、セルは、セルが水平線を横切る可能性が高いか、または近いうちにそうなるので、ハンドオーバ/再選択候補としてもはや考慮されるべきではない。
【0076】
図6に戻って、隣接NTNセルgNB2およびgNB3の有効タイム情報を受信すると、gNB1170-1は、複数の目的のために有効タイム情報を使用することができる。2a、2b、および2cのステップは3つの可能な選択肢であり、これらは、代替であってもよく、または様々な組み合わせで組み合わせてもよい。
【0077】
たとえば、ステップ2aにおいて、gNB1170-1はハンドオーバのための候補セルを決定するとき、隣接するNTN gNB(たとえば、gNB2170-2、gNB3170-3)の有効タイム時獲慮し得る。たとえば、gNB1は(UEによって知覚されるように)より良好なシグナリングを有し得るが、すぐに消失する隣接セルをスキップし得る。別の例として、gNB1は、他の条件/パラメータが候補セルについてほぼ同じである場合、より長い有効タイムを有する隣接セルをターゲットセルとして選択し得る。ほぼ同じことは、例えば、条件/パラメータが例えば、特定の閾値(複数可)内にあることによって決定することができる。gNB1は、選択された候補セルに向けてハンドオーバ準備手順を開始することができる。gNB1170-1がRRC再構成メッセージをUEに送信することによってハンドオーバをトリガするとき、RRC再構成メッセージは、ターゲットセルの有効タイム情報も含み得る。ターゲットセルの有効タイム情報を含むRRC再構成メッセージを受信すると、UEは、それに応じて有効タイムを使用することができる。たとえば、条件が満たされたとき(たとえば、サービスセルの信号強度が閾値を下回ったとき)にUEがハンドオーバを開始する条件式ハンドオーバの場合、UEは、ハンドオーバ準備フェーズ中にUEがハンドオーバし得る複数の候補セルのためのRRC再構成メッセージを受信し得る。ハンドオーバ条件が満たされるとき、UEは、UEが同期して接続すべきターゲットセルを決定するために有効タイムを考慮し得る。特に、ステップ2aはハンドオーバ(HO)のために、例えば、UEが隣接セルで測定を実行することを必要とせずにブラインドハンドオーバを実行するために使用され得る。gNB1は複数の候補セルを選択し、HO要求msgを送信することが可能である。
【0078】
ステップ2bにおいて、gNB1170-1はまた、測定物の指示を使用して測定を実行するようにUEに依頼するとき、gNB2(または事前に構成された)から受信された有効タイム酒考慮し得る。例えば、gNB1は、「blackCellsToAddModList」においてすぐに消滅するこれらのgNB2 NTNセルを追加することができ、
これは、UEがこれらのセルに対して測定を実行することを妨げる。
【0079】
gNB1はブラックリストに関連付けられたgNB2(または事前に構成された)から受信された有効タイムを追加することができ、したがって、UE110は、すぐに消えるのであろうそれらのセルに対して測定を実行することを回避することができる。gNB1はまた、ホワイトリストに関連する有効タイムを追加することができ、したがって、UEは有効ウィンドウを超えて測定を実行しないが、UEは有効ウィンドウ中に測定を実行することができる。別の例では、gNB1はまた、たとえば、RRCメッセージをUEに送信するときにホワイトリストまたはブラックリストに関連付けられた有効タイムを含み得る。たとえば、これは、ある条件が満たされたとき(たとえば、サービスセルの信号強度が閾値を下回ったとき)、UEが隣接セルに対して測定を実行する条件式測定のために使用され得る。測定条件が満たされるとき、UEは、UEが測定を実行すべき隣接セルを決定するために有効タイムを考慮し得る。
【0080】
有効タイム情報はまた、例示的な実施形態では、UEが測定を実行することを許可される、有効ウィンドウの満了前の最小タイムを含み得る。
【0081】
ステップ2bは、HOの前に使用できることに留意されたい。すなわち、gNB1は、UEに隣接セルに対する測定を実行するように要求することができる。
【0082】
ステップ2cにおいて、gNB1 170-1はまた、NTN gNB(たとえば、gNB2170-2、gNB3170-3)のネイバー(nbr)セルから受信された、またはシステム情報、たとえば、SIB3において事前構成された有効タイムを追加し得る。ステップ2cは2bと同様であるが、ブロードキャスト情報を含む。UE110はUEがセル選択/再選択を実行するとき、すなわち、まもなく「消える」ことになるgNB2NTNセルを回避するとき、有効タイム司複数可)を考慮し得る。
【0083】
あるいは、gNB1 170-1がシステム情報、例えば、SIB3のコンテンツを動的に調整し、すなわち、それらがまもなく消えるときにブラックリスト内のgNB2NTNセルを追加し、またはそれらがまもなく現れるときにホワイトリスト内の新gNB2NTNセルを追加することができる。
【0084】
有効タイムは他の目的のために、例えば、NTNセルに関連する特定の設定またはパラメータのためにUEを構成するときに、RRCメッセージに含まれることも可能である。UEは、有効タイムを使用して、設定またはパラメータを適用する必要があるNTNセルを決定することができる。
【0085】
図6の末尾に、UEはセルの更新されたリストを有する、すなわち、残っている(たとえば、到達不能になる)セルが除去され、視野に入ってくるセルが追加され、潜在的に、長い有効性タイマを有するセルに対する優先順位が与えられる。通常のハンドオーバまたは他の動作が実行され得る。
【0086】
図6Aは、図6に対応するセル間の可能な切り替えの図である。この例では、gNB3 170-3を含む衛星310が衛星の移動方向650によって示されるように移動している。衛星310は非地上系ネットワークノード640の一例であり、他の宇宙または空中ノードなどの他の例が可能である。これは、3つのセル、すなわち、セル610-1(gNB1170-1によって作成される)、タイムT1からT2までの衛星310によって作成されるセル610-2、および少なくともタイムT3からの衛星310によって作成されるセル610-3を示す。UE110も示されている。
【0087】
これは地球に固定されたビームの例示であるので、セル610-2は固定され、衛星310はそのビームを調整して、その固定されたセル610-2を作る。例えば、タイムT1において、衛星310はビーム630-1を形成し、タイムT2において、衛星310はビーム630-2を形成する。遷移閾値620によって示されるある時点で、衛星はもはやセル610-2を形成することができず、代わりに、別の遷移閾値(図示せず)に達するまでしばらくの間、形成され続けるセル610-3を形成する。この例では、gNB2 170-2がセル攻10-3に関連付けられているものとして示されている。2つのセル610-2と610-3との間には「ジャンプ」があり、遷移閾値620で発生する。
【0088】
第2の例では、衛星が地球移動ビームを使用する。有効タイムはUEごとに、すなわち、UEの位置に応じて異なる。有効タイム情報は、UE関連XnAP手順を介して転送されることができ、たとえば、有効タイムは、Xnハンドオーバ準備手順中にgNB間で有効タイムが交換される。同様の提案が、N2ハンドオーバ準備手順に適用され得る。
この第2の例は、例示的な実施形態による、Xn ハンドオーバ要求確認応答メッセージに含まれるgNB2からgNB1への有効タイム情報のための新しいシグナリングフロー案を示す図8によって説明される。
【0089】
フローの開始時に、UE1110-1およびUE2110-2は、gNB1170-1によってサービスされる。
【0090】
ステップ1において、gNB1 170-1は、ハンドオーバ準備手順を開始する。gNB1は、複数のハンドオーバ調製手順を並行して、または順番に開始することができる。ハンドオーバ要求メッセージは、UEの地理的位置情報を含む。ハンドオーバ要求メッセージはまた、RRC信号を介してUEによって提供される、UEの他のモビリティ情報、たとえば、移動速度、移動方向などを含み得る。
【0091】
UEがGNSS能力を有するとき、UEの位置は例えば、RRC手順を介してgNB1に提供される。UEがGNSS能力を有さないとき、NTN gNB1は、UEの地理的ロケーションを決定し得る。
【0092】
これに応答して、gNB2およびgN3は、少なくともUEの位置に基づいて有効タイムを決定する(ブロック890)。これは、既知のまたは決定されたセル情報を使用する。
【0093】
ステップ2において、衛星gNB(例えば、gNB2 170-2)は、受信したUEの位置情報および衛星エフェメリスデータに基づいて有効タイムを決定する。gNB2 170-2は、有効タイム情報を含むハンドオーバ要求確認応答(Ack)メッセージで返信する。gNB2 170-2はまた、UEが何らかの更なるアクションを取ることを支援する有効タイムを、例えばUEに対するRRC再構成メッセージに含めてもよい。有効タイム情報メッセージは、ハンドオーバ要求確認メッセージのターゲットNG-RANノードからソースNG-RANノード透過コンテナ(Target NG-RAN node To Source NG-RAN node Transparent Container)に含まれている。gNB3 170-3に関して、この例では、このgNBが応答しても、しなくてもよい。gNB3はgNB2およびgNB3によって提供される有効タイムに基づいてgNB1において実行される選択があるかのように、gNB3が候補と見なされる場合に応答すべきである。また、UEのための条件式ハンドオーバ構成の場合、gNB2とgNB3の両方がgNB1に応答すべきである。
【0094】
gNB1は、ハンドオーバを継続するかどうかを決定することができる。例えば、返信された有効タイムが短すぎる場合、gNB1は、別の候補セルを選択するか、またはハンドオーバをスキップすることを決定し得る。複数のハンドオーバ調製手順が実行される場合、gNB1は応答された有効タイムを考慮して、ターゲットセルを選択し、ハンドオーバを継続することができ、gNB1は、他のセルにおけるハンドオーバ準備をキャンセルするためのハンドオーバキャンセル手順を開始することができる。
【0095】
ステップ3において、gNB1170-1は、RRC再構成メッセージをUEに送信することによってハンドオーバをトリガする。RRCメッセージはまた、UEがいくつかのさらなるアクションをとることを支援する有効タイムを含む。
【0096】
図8の可能な結果は、少なくとも以下を含む。gNB1がgNB2の有効タイマーが短すぎ、gNB3がより良い候補であると決定した場合、HOがgNB3に対して実行され得る。そうでなければ、gNB2に対してHOを実行することができる。
【0097】
デュアルコネクティビティ(DC)のさらなるシナリオは、以下の通りである。NTN gNBセルがUEのためのセカンダリノードとして追加されると仮定する。以下の例示的なプロセスは図8と同様であり、1つの主な違いは、関連するXn手順である。
【0098】
ステップ1:gNB1は、S-NG-RANノード追加調製手順を開始する。XnAPメッセージ、例えば、Xn S-ノード追加要求メッセージは、UEの位置情報を含む。
【0099】
ステップ2:gNB2は、XnAP確認応答メッセージ(例えば、Xn S-ノード追加要求確認応答メッセージ)で有効時間を返信する。gNB1は、gNB2がセカンダリノードに適切なセルであるかどうかを決定するために有効タイムを考慮する。
【0100】
別の例では、UEの地理情報およびNTNセルの有効タイム情報はまた、他の手順、たとえば、M-NG-RANノード開始S-NG-RANノード変更準備中に転送され得る。
【0101】
図8の残りの部分が続く。
【0102】
図8Aは、図8に対応するセル間の可能な切り替えの図である。この例では、gNB3 170-3を含む衛星310が衛星の移動方向650によって示されるように移動している。衛星310は非地上系ネットワークノード640の一例であり、他の宇宙または空中ノードなどの他の例が可能である。これは、4つのセル、すなわち、セル610-1(gNB1170-1によって作成される)、タイムT1において衛星310によって作成されるセル660-1、タイムT2において衛星310によって作成されるセル660-2、
およびタイムT3において衛星310によって作成されるセル660-3を示す。UE 110も示されている。
【0103】
これは地球移動ビームの図であるので、セル660は衛星310が移動することにつれて移動する。例えば、タイムT1において、衛星310はビーム660-1を形成し、タイムT2において、衛星310はビーム660-2を形成し、タイムT3において、衛星はビーム660-3を形成する。この例では、gNB3170-3が遷移閾値620までセル攻60に関連付けられているものとして示されており、次いで、gNB2170-2はセル660に関連付けられている。例えば、タイムT3において、gNB2170-2は、セル660-3に関連付けられる。セル660-1と660-3との間には滑らかな遷移があり、これは遷移閾値620で生じる。
【0104】
図9は、本開示の例示的な実施形態による方法900のフローチャートを示す。図9はまた、例示的な実施形態による、例示的な1つ以上の方法の動作、コンピュータ可読メモリ上に具現化されたコンピュータープログラム命令の実行、ハードウエア内に実装されたロジックによって実行される機能、および/または機能を実行するための相互接続された手段を示す。方法900は、任意のUEにおいて実装され得る。実装は、制御モジュール140の制御下でUEによって行われ得る。例示のためにのみ、方法900は、図6のUE1 110-1およびUE2 110-2において実装されるように説明される。
【0105】
ブロック910において、UE110は、1つ以上のセルの有効タイムを基地局から受信する。UE110はまた、有効タイムのリストを受信し得、有効タイムは、1つ以上のセルに関連する。RRCメッセージに応じて、UEは、様々なアクションをとることができる。ブロック920~940は、UE110によって行われる様々な可能な動作を示す。
【0106】
ブロック910において、UEは、ハンドオーバ目的のための有効タイムを含むRRC再構成メッセージを受信する。ブロック920において、UEは、それに応じて有効タイムを使用し得る。たとえば、条件が満たされたとき(たとえば、サービスセルの信号強度が閾値を下回ったとき)にUEがハンドオーバを開始する条件式ハンドオーバの場合、UEは、ハンドオーバ準備フェーズ中にUEがハンドオーバし得る複数の候補セルのためのRRC再構成メッセージを受信し得る。ハンドオーバ条件が満たされるとき、UEは、UEが同期され、接続されるべきターゲットセルを決定するために有効タイムを考慮し得る。たとえば、UEは他の条件/パラメータが候補セルについてほぼ同じ(たとえば、閾値内)である場合、より長い有効タイムをもつターゲットセルを選択し得る。
【0107】
ブロック910において、UEは、測定構成目的のための有効タイムを含むRRC再構成を受信する。UEはたとえば、ホワイトリストまたはブラックリストに関連付けられた有効タイムを受信し得る。たとえば、これは、特定の条件が満たされるとき(たとえば、サービスセルの信号強度が閾値を下回るとき)、UEが隣接セルに対して測定を実行する条件式測定のためにブロック930において使用され得る。測定条件が満たされるとき、UEはUEが測定を実行すべき隣接セルを決定し、(1つ以上の)測定を実行するために有効タイムを考慮し得る。たとえば、UEは有効性ウィンドウを超えて測定を実行しないことがあり、有効性ウィンドウ中に測定を実行することがある。
【0108】
ブロック910において、UEは他の目的のために、たとえば、NTNセルに関係する特定の設定またはパラメータのためにUEを再構成するときに、RRCメッセージ中で有効タイムを受信し得る。ブロック940において、UEは、有効タイムを使用して、設定またはパラメータを適用する必要があるNTNセルを決定することができる。
【0109】
図10を参照すると、図10はまた、例示的な実施形態による、例示的な方法1000の動作、コンピュータ可読メモリ上に具現化されたコンピュータープログラム命令の実行の結果、ハードウエアに具現化されたロジックによって実行された機能、および/または機能を実行するための相互接続された手段を示す。図10の実装形態は、制御モジュール150の制御下にある基地局によるものであり得る。
【0110】
ブロック1010において、基地局は、別の基地局または複数の他の基地局から1つ以上のセルの有効タイムを受信する。これは、例えば、基地局がXn NG-RANノード構成更新手順を開始するとき、基地局開始手順または他の基地局開始手順の間に実行されることができ、基地局に応答するときに、他の基地局がそのセルのうちの1つ以上のための有効タイムを提供する。他の基地局はまた、そのセルのうちの1つ以上、ならびにこの基地局の隣接セルのための地理的エリア情報を提供し得る。この場合、有効タイムは、1つ以上のセルに固有であり得る。
【0111】
別の例では、基地局がUEの位置情報を他の基地局に提供することができる。例えば、基地局が他の基地局へのハンドオーバ準備手順を開始するとき、基地局は、他の基地局へのハンドオーバ要求メッセージにUEの位置情報を含めることができる。他の基地局は、UEのロケーションを考慮して、そのセルのうちの1つ以上のための有効タイムを決定し得る。他の基地局は、応答メッセージにおいて、有効タイムを基地局に提供する。この場合、有効タイムは、UEに固有であり得る。
【0112】
ブロック1020において、基地局は、他の基地局から受信された有効タイムに対して様々なアクションをとることができる。たとえば、ブロック1025において、基地局はハンドオーバのための候補セルを決定するとき、有効タイムを考慮し得る。たとえば、基地局は(UEによって知覚されるよう)より良好な信号を有し得るが、すぐに消失する隣接セルをスキップし得る。別の例として、基地局は、他の条件/パラメータが候補セルについてほぼ同じである場合、より長い有効タイムを有する隣接セルをターゲットセルとして選択することができる。ほぼ同様に、これは、例えば、ある閾値(複数可)内を意味する。
【0113】
別の例として、ブロック1030において、基地局はUEのための測定を構成するとき、有効タイムを考慮し得る。例えば、基地局はすぐに消失するNTNセルをブラックリストに追加することができ、これにより、UEは、それらのセルに対して測定を実行することができない。
【0114】
さらなる例として、ブロック1035において、基地局はデュアルコネクティビティ動作中にUEのためのセカンダリセルを決定するとき、有効タイムを考慮し得る。たとえば、基地局は(UEによって知覚されるよう)より良好な信号を有し得るが、すぐに消失する隣接セルをスキップし得る。別の例として、基地局は、他の条件/パラメータが候補セルについてほぼ同じである場合、より長い有効タイムを有する隣接セルをセカンダリセルとして選択することができる。
【0115】
追加の例として、ブロック1040において、基地局は、他のアクションのための有効タイムを考慮し得る。たとえば、基地局は、セルリソース配位手順、またはリソースステータス報告手順、またはモビリティ設定変更手順、または任意の他の手順のための有効タイム情報を考慮し得る。
【0116】
ブロック1050において、基地局はまた、有効タイムをUEに送信し得る。これは、ハンドオーバ、または測定、または再構成、または任意の他のアクションが後で、たとえば、ある条件が満たされるときに、UEに適用され得るシナリオにおいて使用され得る。また、基地局は、特定のシナリオの下で、有効タイムをUEに送信しない可能性がある。
【0117】
以下に現れる特許請求の範囲の範囲、解釈、または適用を限定することなく、本明細書で開示される例示的な実施形態のうちの1つ以上の技術的効果は、可能なNTNセルリストの大きなセットを用いて隣接gNB(たとえば、地上ネットワークgNB)を事前構成することの回避である。本明細書で開示される1つ以上の例示的な実施形態の別の技術的効果および利点は、変化し得るNTNセル情報を有するようにUEを事前構成することを回避することである。本明細書で開示される例示的な実施形態のうちの1つ以上の別の技術的効果および利点は、UEがセルへのハンドオーバを実行することを回避することであり、セルは、短期間しか利用できないことである。
【0118】
以下は、さらなる例示的な実施形態である。
【0119】
例1.1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに対する有効タイム情報を受信するステップであって、対応するセルが1つ以上のユーザ機器によって使用のために利用可能であるとき、有効タイム情報が期間を示す有効タイム情報を受信する、ステップと、有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定するステップと、を含む、方法。
【0120】
例2.前記有効タイム情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器にカバレージを与えることができる期間を示す、例1に記載の方法。
【0121】
例3.1つ以上の他の基地局によって形成された前記1つ以上のセルに対応するセル情報を受信するステップであって、前記セル情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器に前記カバレッジを提供することができる地理的エリアの指示を含む、ステップを含む、例2に記載の方法。
【0122】
例4.セルの有効タイム情報が、有効ウィンドウの開始時刻、有効ウィンドウの終了時刻、またはセルの次の有効ウィンドウまでの期間のうちの1つ以上を示す、例2または例3のいずれかに記載の方法。
【0123】
例5.実行する1つ以上のアクションを決定するステップは、基地局が、ハンドオーバ候補としてユーザ機器のための1つ以上のセルから1つ以上の候補セルを選択するステップと、基地局が、選択された1つ以上のセルの測定を実行するようにユーザ機器を構成するステップと、基地局が、ユーザ機器のための1つ以上のセルから候補セルをセカンダリノードとして選択するステップと、または基地局は、リソース協調、負荷分散、またはモビリティ設定変更のために1つ以上のセルから1つ以上の候補セルを選択するステップと、のアクションのうちの少なくとも1つを実行することをさらに含む、例1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【0124】
例6.基地局によりユーザ機器に向けた有効タイム情報の指示を送信するステップであって、選択されたセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器を示すシグナリングを用いて、選択されたセルへのハンドオーバーの実行を許可される、ことを含む、ステップ、または、基地局により、有効タイム情報の指示をユーザ機器に向けて送信するステップであって、選択された1つ以上のセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器を示すシグナリングを用いて、選択された1つ以上のセルに関する測定を実行すべきことを含む、ステップ、または、基地局によりユーザ機器に向けた有効タイム情報の指示を送信するステップであって、選択されたセルを示すシグナリングを用いる、選択されたセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器のセカンダリノードとして追加されるものである、ことを含む、ステップ、のアクションのうちの少なくとも1つをさらに実行する、例5に記載の方法。
【0125】
例7.前記選択された1つ以上のセルが、前記ハンドオーバまたは測定が前記選択された1つ以上のセル上で実行されるべきであることを示すホワイトリストに関連付けられる、例5または6のいずれかに記載の方法。
【0126】
例8.前記1つ以上の選択されたセルの設定が、前記ユーザ機器によって前記ハンドオーバまたは測定を実行することから除外される、例5ないし7のいずれかに記載の方法。
【0127】
例9.前記ユーザ機器に向けて前記有効タイム情報の前記基地局指示を前記送信することは、ユニキャスト無線リソース制御メッセージ中で、またはシステム情報中で前記有効タイム情報の前記基地局指示を送信することをさらに備える、例5ないし8のいずれかに記載の方法。
【0128】
例10.前記有効タイム情報は、前記ユーザ装置のロケーションに基づいて、および前記有効タイム内に前記ユーザ装置にカバレージを提供することが可能である前記対応するセルに基づいて、前記対応するセルの有効タイムを示す、例1に記載の方法。
【0129】
例11.前記有効タイム情報を受信する前に、前記1つ以上の他の基地局に要求メッセージを介して前記基地局によってユーザ装置のロケーション情報を送信するステップをさらに備え、前記有効タイム情報は前記要求メッセージの前記送信に応答して受信され、関連する1つ以上の他の基地局は、少なくとも前記ユーザ装置のロケーション情報に基づいて対応する有効タイム情報を決定する、例10に記載の方法。
【0130】
例12.前記要求メッセージは、ハンドオーバ要求、セカンダリノード追加要求、リソース調整要求、モビリティ変更設定要求、または条件式ハンドオーバ要求のうちの1つを備える、例11に記載の方法。
【0131】
例13.1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを基地局からユーザ機器において受信するステップと、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上のアクションをユーザ機器によって実行するステップと、を含む、方法。
【0132】
例14.1つ以上のアクションを実行するステップは、ハンドオーバのために前記1つ以上のセルのターゲットセルを決定し、少なくとも条件が満たされたことに応答して前記ターゲットセルへのハンドオーバを実行するために、前記有効タイムを考慮することをさらに含む、例13に記載の方法。
【0133】
例15.前記ユーザ機器が、前記ターゲットセルとして、最も長い有効タイムを有する前記1つ以上のセルのセルを選択する、例14に記載の方法。
【0134】
例16.1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定し、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行するために前記有効タイムを考慮することをさらに備える、例13に記載の方法。
【0135】
例17.1つ以上のアクションを実行することが、前記1つ以上のセルのうちの少なくとも1つのための特定の設定またはパラメータの再構成のための前記有効タイムを考慮することをさらに備える、例13に記載の方法。
【0136】
例18.コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、例1ないし17のいずれかの方法を実行するためのコードを含む、コンピュータプログラム。
【0137】
例19.例18に記載のコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは前記コンピュータと共に使用するために、前記コンピュータプログラムコードが組み込まれたコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品でコンピュータプログラム。
【0138】
例20.前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータの内部メモリに直接ロード可能である、例18に記載のコンピュータプログラム。
【0139】
例21.1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに対する有効タイム情報を受信するステップであって、有効タイム情報は、少なくとも、対応するセルが1つ以上のユーザ機器によって使用のために利用可能である期間を示す、ステップと、有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定するステップとを実行するための手段を含む装置。
【0140】
例22.前記有効タイム情報は、対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器にカバレージを与えることができる期間を示す、例21に記載の装置。
【0141】
例23.前記手段が1つ以上の他の基地局によって形成された前記1つ以上のセルに対応するセル情報を受信することを実行するようにさらに構成され、前記セル情報が対応するセルが前記1つ以上のユーザ機器に前記カバレージを与えることができる地理的領域の指示を備える、例22に記載の装置。
【0142】
例24.セルの有効タイム情報は、有効ウィンドウの開始時刻、有効ウィンドウの終了時刻、またはセルの次の有効ウィンドウまでの期間のうちの1つ以上を示す、例22または23に記載の装置。
【0143】
例25.実行すべき1つ以上のアクションを決定することは、基地局が、ハンドオーバ候補としてユーザ機器のための1つ以上のセルから1つ以上の候補セルを選択すること、基地局が、選択された1つ以上のセルの測定を実行するようにユーザ機器を構成すること、基地局が、ユーザ機器のための1つ以上のセルから候補セルをセカンダリノードとして選択すること、または、基地局が、リソース協調、負荷分散、またはモビリティ設定変更のために1つ以上のセルから1つ以上の候補セルを選択すること、のアクションのうちの少なくとも1つを実行することをさらに備える、例21から24のいずれかに記載の装置。
【0144】
例26.基地局により、ユーザ機器に向けた有効タイム情報の指示を送信するステップであって、選択されたセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器を示すシグナリングを用いて、選択されたセルへのハンドオーバーの実行を許可される、ことを含む、ステップ、または、基地局により、有効タイム情報の指示をユーザ機器に向けて送信するステップであって、選択された1つ以上のセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器を示すシグナリングを用いて、選択された1つ以上のセルに関する測定を実行すべきことを含む、ステップ、または、基地局によりユーザ機器に向けた有効タイム情報の指示を送信するステップであって、選択されたセルを示すシグナリングを用いる、選択されたセルに関する有効タイム情報の指示は、ユーザ機器のセカンダリノードとして追加されるものである、ことを含む、ステップ、のうちの少なくとも1つをさらに実行する、例25に記載の装置。
【0145】
例27.前記選択された1つ以上のセルは、前記ハンドオーバまたは測定が前記選択された1つ以上のセル上で実行されるべきであることを示すホワイトリストに関連付けられる、例25または26のいずれかに記載の装置。
【0146】
例28.前記1つ以上の選択されたセルのセットが、前記ユーザ機器によって前記ハンドオーバまたは測定を実行することから除外される、例25から27のいずれかに記載の装置。
【0147】
例29.前記ユーザ機器に向けて前記有効タイム情報の前記基地局指示を前記送信することは、ユニキャスト無線リソース制御メッセージ中で、またはシステム情報中で前記有効タイム情報の前記基地局指示を送信することをさらに備える、例25から28のいずれかに記載の装置。
【0148】
例30.前記有効タイム情報は、前記ユーザ機器のロケーションに基づいて、および前記有効タイム内に前記ユーザ機器にカバレージを提供することが可能である前記対応するセルに基づいて、前記対応するセルの有効タイムを示す、例21に記載の装置。
【0149】
例31.前記手段が、前記有効タイム情報を受信する前に、前記1つ以上の他の基地局に要求メッセージを介して前記基地局によってユーザ機器のロケーション情報を送信することを実行するようにさらに構成され、前記有効タイム情報が前記要求メッセージの前記送信に応じて受信され、関連する1つ以上の他の基地局が前記ユーザ機器のロケーション情報に少なくとも基づいて対応する有効タイム情報を決定する、例30に記載の装置。
【0150】
例32.前記要求メッセージは、ハンドオーバ要求、セカンダリノード追加要求、リソース調整要求、モビリティ変更設定要求、または条件式ハンドオーバ要求のうちの1つを備える、例31に記載の装置。
【0151】
例33.実施例21ないし32のいずれかの装置を備える基地局。
【0152】
例34.1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを基地局からユーザ機器において受信するステップと、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上のアクションをユーザ機器によって実行するステップと、を実行するための手段を含む装置。
【0153】
例35.1つ以上のアクションを実行するステップは、ハンドオーバのために前記1つ以上のセルのターゲットセルを決定し、少なくとも条件が満たされたことに応答して前記ターゲットセルへのハンドオーバを実行するために、前記有効タイムを考慮することをさらに含む、例34にセルの装置。
【0154】
例36.前記ユーザ機器は、前記ターゲットセルとして、最も長い有効タイムを有する前記1つ以上のセルのうちの1つセルを選択する、例35に記載の装置。
【0155】
例37.1つ以上のアクションを実行することは、少なくとも1つの測定のために前記1つ以上のセルの1つ以上の候補セルを決定するために前記有効タイムを考慮することと、満たされている条件に応答して前記少なくとも1つの測定を実行することとをさらに備える、例34に記載の装置。
【0156】
例38.1つ以上のアクションを実行することは、前記1つ以上のセルのうちの少なくとも1つのための特定の設定またはパラメータの再構成のための前記有効タイムを考慮することをさらに備える、例34に記載の装置。
【0157】
例39.例34ないし38のいずれかの装置を備えるユーザ機器。
【0158】
例40.例21ないし32のいずれかの装置と、例34ないし38のいずれかの装置を備える装置とを備える無線通信システム。
【0159】
例41.1つ以上のプロセッサとコンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリと、を備える装置であって、前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、1つ以上のユーザ機器をサービスする基地局において、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルに対する有効タイム情報を受信するステップであって、該有効タイム情報は、対応するセルが、1つ以上のユーザ機器によって使用のために利用可能であるときの期間を示す、ステップと、前記有効タイム情報に基づいて、1つ以上のユーザ機器のために実行すべき1つ以上のアクションを決定するステップと、を含む動作を実行させる、ように構成される、装置。
【0160】
例42.前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、例2ないし12のいずれかにおける動作を実行させるように構成される、例41に記載の装置。
【0161】
例43.1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリと、を備える、装置であって、前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、1つ以上の他の基地局によって形成された1つ以上のセルの有効タイムを基地局からユーザ機器において受信するステップと、1つ以上のセルの有効タイムに基づいて1つ以上のアクションをユーザ機器によって実行するステップと、の動作を実行させるように構成される、装置。
【0162】
例44.前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサを用いて、前記装置に、方法例14ないし17のいずれかにおける動作を実行させるように構成される、例43に記載の装置。
【0163】
本出願で使用される場合、「回路」という用語は、
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみの実装など)、および
(b)(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、および
(ii)ハードウェアプロセッサの任意の部分とソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、
ソフトウェア、およびメモリとの組み合わせであって、携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように協働する組み合わせ、のような(適用可能な)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、および
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするが、動作に必要でないときはソフトウェアが存在しなくてもよい、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路およびまたはプロセッサ、
のうちの1つ以上またはすべてを指すことができる。
【0164】
回路のこの定義は、任意の特許請求の範囲を含む、本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用されるように、回路という用語は、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、およびそれ(またはそれらの)付随するソフトウェア
および/またはファームウェアの実装も包含する。回路という用語は、例えば、特定の請求項要素に適用可能な場合、サーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイスにおけるモバイルデバイスまたは同様の集積回路のためのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路も包含する。
【0165】
本明細書の実施形態は、ソフトウェア(1つ以上のプロセッサによって実行される)、ハードウェア(たとえば、特定用途向け集積回路)、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せで実装され得る。例示的な実施形態では、ソフトウェア(たとえば、アプリケーションロジック、命令セット)は様々な従来のコンピュータ可読媒体のうちのいずれか1つ上に維持される。本明細書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」が、例えば図1に記載され描かれたコンピュータの一例を有する、コンピュータなどの命令実行システム、機器、または装置によって、またはそれらと関連して使用するための命令を含む、記憶する、通信する、伝播する、または移送することができる任意の媒体または手段であり得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスで使用するために、命令を格納、保存、および/または伝送することができる任意のメディアまたは手段であることができるコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリ125、155、171、または他の装置)を含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、伝搬信号を含まない。
【0166】
必要に応じて、本明細書で論じられる異なる機能は、異なる順序で、および/または互いに同時に実行され得る。さらに、必要に応じて、上述の機能のうちの1つ以上は、任意選択であってもよく、または組み合わせられてもよい。
【0167】
本発明の様々な態様が独立請求項に記載されているが、本発明の他の態様は記載された実施形態および/または従属請求項からの特徴と独立請求項の特徴との他の組み合わせを含み、請求項に明示的に記載されている組み合わせのみを含むものではない。
【0168】
また、本明細書では上記は本発明の例示的な実施形態を説明しているが、これらの説明は限定的な意味で見られるべきではないことに留意されたい。むしろ、添付の特許請求の技術的範囲に定義される本発明の技術的範囲から逸脱することなくなされ得るいくつかの変形および修正がある。
【0169】
明細書及び/又は図面において見られ得る以下の略語は、以下のように定義される。
【0170】
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project)
5G:第5世代(fifth generation)
5GC:5Gコアネットワーク(5G core network)
Ack またはACK:確認応答(acknowledge)
AMF:アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function)
ANR:自動隣接セル関係(automatic neighbor cell relation)
ATG:空対地(air to ground)
CU:中央ユニット(central unit)
DU:分散ユニット(distributed unit)
eNB(またはeNodeB):進化型ノードB(例えば、LTE基地局)
EN-DC:E-UTRA-NR二重接続(E-UTRA-NR dual connectivity)
en-gNBまたはEn-gNB:NRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端をUEに提供し、EN-DCにおいて二次ノードとして機能するノード
E-UTRA:進化した汎用地上無線アクセス、すなわちLTE無線アクセス技術
FDD:周波数分割複信(frequency division duplex(ing))
GEO:静止地球軌道(Geostationary Earth Orbit)
gNB (またはgNodeB):5G/NRのための基地局、すなわち、UEに向けてNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されるノード
IE:情報要素(information element)
GNSS:全地球航法衛星システム(global navigation satellite system)
GW:ゲートウェイ(gateway)
HAPS:高高度プラットフォームステーション(high altitude platform station)
HEO:高度楕円軌道(Highly Elliptical Orbit)
HO:ハンドオーバ(handover)
I/F:インタフェース(interface)
LEO:低地球軌道(Low Earth Orbit)
LTE:長期的進化(long term evolution)
MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
MEO:中地球軌道(Medium Earth Orbit)
MME:モビリティ管理エンティティ(mobility management entity)
nbr:隣接(neighbor)
NCR:隣接セル関係(neighbor cell relations)
ng またはNG:次世代(next generation)
ng-eNBまたはNG-eNB:次世代eNB(next generation eNB)
NR:新無線(new radio)
NTN:非地上系ネットワーク(non-terrestrial network)
N/WまたはNW:ネットワーク(network)
OAM:運用管理・保守(Operation and Maintenance)
PCI:物理セル識別子(physical cell identifier)
PDCP:パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol)
PHY:物理層(physical layer)
RAN:無線アクセスネットワーク(radio access network)
Rel:リリース(release)
RLC:無線回線制御(radio link control)
RRH:リモート無線ヘッド(remote radio head)
RRC:無線リソース制御(radio resource control)
RU:無線ユニット(radio unit)
Rx:受信器(receiver)
SDAP:サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol)
SGW:サービスゲートウェイ(serving gateway)
SI:試験項目研究課題(study item)
SIB:システム情報ブロードキャスト(System Information Broadcast)
SMF:セッション管理機能(session management function)
RRM:無線資源管理(radio resource management)
TDD:時分割複信(time division duplex(ing))
TN:地上ネットワーク(terrestrial network)
TS:技術仕様書(technical specification)
Tx:発信器(transmitter)
UE:ユーザ機器(user equipment、例えば、無線、典型的にはモバイルデバイス)
UPF:ユーザプレーン機能(user plane function)
UTC:協定世界時(coordinated universal time or universal coordinated time)
WI:作業項目(work item)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図6A
図7
図8
図8A
図9
図10