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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-18
(45)【発行日】2024-07-26
(54)【発明の名称】真空断熱調理装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
A47J27/00 101C
A47J27/00 101D
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023515862
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 KR2020017219
(87)【国際公開番号】W WO2022055036
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-03-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0115595
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523085577
【氏名又は名称】韓 仁午
【氏名又は名称原語表記】HAN, In O
【住所又は居所原語表記】304ho, 64, Maebongsan-gil, Songsan-myeon Hwaseong-si Gyeonggi-do 18549 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003764
【氏名又は名称】弁理士法人OMNI国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130580
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 靖
(72)【発明者】
【氏名】韓 仁午
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05567458(US,A)
【文献】登録実用新案第3116198(JP,U)
【文献】特開2003-10054(JP,A)
【文献】特開2003-314949(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0199839(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;
前記底板及び前記側壁によって形成された収納空間に収納され、外部で予め高温に加熱された石材及び食材が幾重にも収納される棚;及び
前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含み、
前記真空断熱本体の側壁の内側面には、前記側壁の上端から下端に向かう方向に前記棚を指定された位置に整列させるための整列溝が形成され、前記側壁の下端には前記棚の下面を前記底板の内側面に対して離隔させる段部が形成された、真空断熱調理装置。
【請求項2】
前記蓋は、金属素材で製作されて、内部に大気圧より低い真空圧が形成され、上面には取っ手が形成された、請求項1に記載の真空断熱調理装置。
【請求項3】
底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;
前記底板及び前記側壁によって形成された収納空間に収納され、外部で予め高温に加熱された石材及び食材が幾重にも収納される棚;及び
前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含み、
前記蓋は、木の素材で前記開口に結合する形状で形成された第1蓋、及び金属素材で前記第1蓋の内側面に結合して前記側壁に嵌め込まれて結合して中の部分に凹むように形成された第2蓋を含み、
前記第2蓋の外側面には複数個の輪が等間隔で形成され、
前記棚には前記輪に各々着脱可能に結合するフックが形成された、真空断熱調理装置。
【請求項4】
前記第1蓋には取っ手が形成されて、前記第2蓋のうち前記側壁と接触する部分には、前記真空断熱本体内部で発生した蒸気を排出する排出部が形成された、請求項に記載の真空断熱調理装置。
【請求項5】
底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;
前記底板及び前記側壁によって形成された収納空間に収納され、外部で予め高温に加熱された石材及び食材が幾重にも収納される棚;及び
前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含み、
前記棚は、前記真空断熱本体の内部に挿入されるサイズで形成され、多数個の横棒が形成された下部棚、前記下部棚から上部に離隔して前記横棒が形成された上部棚、前記上部棚と前記下部棚との間に少なくとも一つが配置されて、前記横棒が形成された中間棚、及び前記上部棚、前記中間棚及び前記下部棚を相互連結する縦棒、前記縦棒から前記上部棚の上部に延びたフックを含み、
前記下部棚及び前記上部棚は、相互平行するように配置され、前記中間棚は、前記下部棚に対して傾斜するように配置された、真空断熱調理装置。
【請求項6】
前記下部棚、上部棚及び前記中間棚は、円形で形成され、
前記棚の側面の一部には、前記下部棚、上部棚及び前記中間棚から石材または食材が落下するのを防止する金網が形成され、
前記横棒の方向は、前記金網の開口方向と並んで形成された、請求項に記載の真空断熱調理装置。
【請求項7】
前記下部棚及び前記中間棚との間、前記中間棚及び前記上部棚との間には、各々石材または食物が収納できる金属収納容器が着脱可能に結合する、請求項に記載の真空断熱調理装置。
【請求項8】
前記金属収納容器の側面には、パイプ形状を有する回動部材が結合して、前記回動部材は、前記縦棒に回動可能に結合した、請求項に記載の真空断熱調理装置。
【請求項9】
前記縦棒の端部は、前記蓋の外側に延びて、前記蓋には前記縦棒が通過できるように逃避ホールが形成された、請求項に記載の真空断熱調理装置。
【請求項10】
前記棚は、円板形状で加熱された石材を収納する第1石材収納棚、前記第1石材収納棚の中央部に円柱形状で立てられて形成されて加熱された石材を収納する第2石材収納棚及び前記第2石材収納棚の上端から横方向に延びた棒に挟まれて、前記第2石材収納棚周辺に立てられた状態で配置されて、食物が収納される食物収納棚を含む、請求項1に記載の真空断熱調理装置。
【請求項11】
前記棚は、底棚、前記底棚の枠から上部に延びて収納空間を形成する側面棚、前記底棚と側面棚を連結する連結部材及び前記側面棚の上端に形成された取っ手を含む、請求項1に記載の真空断熱調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空断熱調理装置に関し、特に高温に加熱された石材及び加工しようとする食材を真空断熱処理された容器内に共に投入して間接熱で食物を調理して安全で、食物の焦げを防止して一定の温度に保温維持も可能な真空断熱調理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、食文化が西欧化されながら、肉を直火で焼くバーベキュー及びバーベキュー装備の技術開発が急速に進められている。
【0003】
バーベキュー装備は、炭火または薪などを利用するか、ガスまたは電気エネルギーを利用して肉を加熱して調理する。
【0004】
バーベキュー装備によって調理された肉は、主に直火方式で調理されるため、味と風味が強い長所がある反面、肉表面が焦げるなど均一な調理が容易ではなく、火傷の危険があり、調理後処理に手間がかかる問題点がある。
【0005】
日本公開特許第2007-049974、高温高圧石焼肉調理ホールフック新しい調理法(2007年3月1日公開)には、家庭及びレストランで加熱した石と食肉を圧力鍋に投入して食肉を石で焼きながら高温高圧で蒸して調理する新しい調理法が開示された。
【0006】
しかし、前記日本公開特許の場合、単に石と食肉を圧力鍋に投入して加熱する技術が開示されているが、容器を直接火で加熱するため、安全事故の危険性が高く、特に容器に石と食肉を共に混合するため、調理後食肉を石から分離し難く、この過程で高温の石によって火傷の危険が存在して、圧力容器を直接加熱するので、依然として食肉が焦げたり焼き足りないなど均一な調理が難しい問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は食物を調理する時、直接熱を使わないため、火傷の危険を減らすことができ、予め加熱された石材の間接熱及び真空断熱される容器による簡単な調理方式で食肉が焦げたり焼き足りないなど、不均一な調理を防止できる真空断熱調理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例として、底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;前記底板及び前記側壁によって形成された収納空間に収納され、外部で予め高温に加熱された石材及び食材が幾重にも収納される棚;及び前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含む。
【0009】
前記真空断熱本体の側壁の内側面には、前記側壁の上端から下端に向かう方向に前記棚を指定された位置に整列させるための整列溝が形成されて、前記側壁の下端には、前記棚の下面を前記底板の内側面に対して離隔させる段部が形成される。
【0010】
前記蓋は、金属素材で製作されて、内部に大気圧より低い真空圧が形成され、上面には取っ手が形成される。
【0011】
前記蓋は、木の素材で前記開口に結合する形状で形成された第1蓋、及び金属素材で前記第1蓋の内側面に結合して前記側壁に嵌め込まれて結合して、中の部分に凹むように形成された第2蓋を含み、前記第2蓋の外側面には、複数個の輪が等間隔で形成されて、前記棚には、前記輪に各々着脱可能に結合するフックが形成される。
【0012】
前記第1蓋には、取っ手が形成されて、前記第2蓋のうち前記側壁と接触する部分には、前記真空断熱本体内部で発生した蒸気を排出する排出部が形成される。
【0013】
前記棚は、前記真空断熱本体の内部に挿入されるサイズで形成されて、多数個の横棒が形成された下部棚、前記下部棚から上部に離隔して前記横棒が形成された上部棚、前記上部棚と前記下部棚との間に少なくとも一つが配置されて、前記横棒が形成された中間棚、及び前記上部棚、前記中間棚及び前記下部棚を相互連結する縦棒、前記縦棒から前記上部棚の上部に延びたフックを含み、前記下部棚及び前記上部棚は、相互平行するように配置されて、前記中間棚は、前記下部棚に対して傾斜するように配置される。
【0014】
前記下部棚、上部棚及び前記中間棚は、円形で形成されて、前記棚側面の一部には、前記下部棚、上部棚及び前記中間棚から石材または食材が落下するのを防止する金網が形成され、前記横棒の方向は、前記金網の開口方向と並んで形成される。
【0015】
前記下部棚及び前記中間棚との間、前記中間棚及び前記上部棚との間には、各々石材または食物が収納できる金属収納容器が着脱可能に結合する。
【0016】
前記金属収納容器の側面には、パイプ形状を有する回動部材が結合して、前記回動部材は、前記縦棒に回動可能に結合する。
【0017】
前記縦棒の端部は、前記蓋の外側に延びて、前記蓋には、前記縦棒が通過できるように逃避ホールが形成される。
【0018】
前記棚は、円板形状で加熱された石材を収納する第1石材収納棚、前記第1石材収納棚の中央部に円柱形状で立てられて形成されて、加熱された石材を収納する第2石材収納棚、前記第2石材収納棚の上端から横方向に延びた棒に挟まれて、前記第2石材収納棚周辺に立てられた状態で配置されて、食物が収納される食物収納棚、及び前記真空断熱本体の底板の外側面に形成された取っ手を含む。
【0019】
前記棚は、底棚、前記底棚の枠から上部に延びて収納空間を形成する側面棚、前記底棚と側面棚を連結する連結部材、及び前記側面棚の上端に形成された取っ手を含む。
【0020】
底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;前記真空断熱本体に挿入されるメッシュ底板、前記メッシュ底板の枠から延びて高温に加熱された石材が収納される収納空間を形成するメッシュ側面板、及び前記メッシュ側面板に結合して、前記メッシュ側面板に対し回動されて、前記メッシュ底板と向かい合うように配置されるメッシュ上板、及び前記メッシュ上板と前記メッシュ側面板をロックするロック装置を含む金網;及び前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含む。
【0021】
一実施例として、真空断熱調理装置は、底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;前記真空断熱本体に挿入され、底棚、前記底棚の上部に配置される側面棚、前記底棚と側面棚を連結する連結棚、前記底棚と向かい合うように配置されたカバー棚、前記カバー棚と前記側面棚を連結するヒンジ、及び前記カバー棚及び前記側面棚をロックまたは解除するロック装置を含む棚;及び前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含む。
【0022】
一実施例として、真空断熱調理装置は、底板及び前記底板の枠から一側に延びた側壁を含み、前記底板及び前記側壁は、大気圧より低い真空圧によって真空断熱される真空断熱本体;前記真空断熱本体に挿入され、半球形状を有する第1金網部材、前記第1金網部材と向かい合うように配置されて半球形状を有する第2金網部材、前記第1及び第2金網部材を相互連結するヒンジ及び前記第1及び第2金網部材をロックまたは解除するロック装置を含む棚;及び前記真空断熱本体の開放された開口と同じ形状で前記開口を開放または閉鎖する蓋を含む。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る真空断熱調理装置は、食物を調理する時、直接的に熱を使わないため、火傷の危険を減らすことができ、予め加熱された石材の間接熱及び真空断熱される容器による簡単な調理方式で食肉が焦げたり焼き足りないなど不均一な調理を防止できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例に係る真空断熱調理装置の外観斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る真空断熱調理装置の分解斜視図である。
図3図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図4】本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置の断面図である。
図5図4の‘A’部分を拡大した拡大図である。
図6】本発明の他の実施例に係る棚を図示した断面図である。
図7図6の‘B’方向でみた正面図である。
図8】本発明のさらに他の実施例に係る棚に装着される金属収納容器を図示した断面図である。
図9】本発明のさらに他の実施例に係る棚を図示した斜視図である。
図10図9の‘C’部分を拡大した拡大図である。
図11】本発明のさらに他の実施例に係る棚を図示した斜視図である。
図12】本発明のさらに他の実施例に係る真空断熱調理装置の断面図である。
図13】本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置に使われる他の実施例に係る棚を図示した図面である。
図14】本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置に使われる他の実施例に係る棚を図示した図面である。
図15】本発明のさらに他の実施例に係る真空断熱調理装置を図示した斜視図である。
図16】本発明のさらに他の実施例に係る真空断熱調理装置を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、説明される本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができ、特定実施例を図面に例示して、詳細に説明する。
【0026】
しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。本発明を説明するに当たり、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0027】
本出願で使った用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、工程、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたのが存在することを指定しようとするのであって、一つまたはそれ以上の別の特徴や数字、工程、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0028】
また、第1、第2等の用語は、様々な構成要素を区分して説明するために使われることができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は、一つの構成要素を別の構成要素から区別する目的にだけ使われる。
【0029】
また、本出願で少なくとも二つの異なる実施例が各々記載されている場合、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で特別な記載がなくても、各実施例は構成要素の全部または一部を相互併合及び混用して使うことができる。
【0030】
図1は、本発明の一実施例に係る真空断熱調理装置の外観斜視図である。
【0031】
図2は、本発明の一実施例に係る真空断熱調理装置の分解斜視図である。図3は、図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【0032】
図1図3を参照すると、真空断熱調理装置1000は、真空断熱本体100、棚200及び蓋300を含む。
【0033】
真空断熱本体100は、例えば、ステンレス鋼のような金属素材で製作され、真空断熱本体100は、上部が開放された円筒形状で形成される。
【0034】
たとえ本発明の一実施例で、真空断熱本体100は、円筒形状を有することが図示及び説明されているが、真空断熱本体100は、中空を有する様々な筒形状で形成されることができる。
【0035】
真空断熱本体100は、底板110、及び底板110の枠から一側に延びて、内部に収納空間130を形成する側壁120を含む。
【0036】
真空断熱本体100の底板110及び側壁120は、内部に空の空間が形成されて、空き空間に大気圧より低い真空圧が形成されて、熱伝導率を大きく低下させて、真空断熱本体100の内部の熱が外部に伝達されるのを防止する。
【0037】
内部に真空圧が形成された底板110は、金属素材で製作され、底板110の内側面は、中の部分が凹むように形成されて、調理中に発生する油、水分を集めることができる。
【0038】
真空断熱本体100の内側面には整列溝122及び段部124が形成される。
【0039】
整列溝122は、側壁120の内側面の上端から内側面の下端に向かう方向にストライプ形状で形成される。
【0040】
整列溝122は、側壁120の内側面から凹む溝形状で形成されて、これと異なるように側壁120の内側面の一部に側壁120と同じ素材の板材を上端から下端に向かう方向に重ね合わせた整列溝122を形成しても差し支えない。
【0041】
整列溝122には、後述される棚200の縦棒203が一部配置されて、棚200を真空断熱調理装置1000の内部で指定された位置に安定的に配置することができ、特に棚200が真空断熱本体100の内部で回転されるのを防止することができる。
【0042】
整列溝122は、側壁120の内側面に少なくとも一つが形成され、棚200の縦棒203と対応する個数及び縦棒203と対応する位置に形成されることができる。
【0043】
例えば、棚200の縦棒203が三つ形成される場合、真空断熱本体100の内側面には、縦棒203と対応する位置に三つの整列溝122が形成される。
【0044】
段部124は、側壁120の下端に棚200の底が定着できるように形成され、段部124は、棚200の下面を前記底板110の内側面に対して離隔させる。
【0045】
このように段部124を真空断熱本体100に形成する場合、底板110と棚200の下面が離隔して、食物の調理時発生して底板110に集まるようになる油または水などの物質が調理される食物に接触するのを防止することができる。
【0046】
棚200は、金属素材で製作され、棚200は、真空断熱本体100に形成された収納空間130に挿入されるサイズ及び形態で形成され、予め高温に加熱された石材及び食材を多段に幾重にも収納することができるように多層で形成される。
【0047】
例えば、真空断熱本体100が円筒形状で形成される場合、棚200は、多層で形成された円板を含む。
【0048】
棚200は、例えば、下部棚202、上部棚204、中間棚206、及び縦棒203を含む。
【0049】
下部棚202には、石材または食材が置けるように多数個の横棒201が離隔するように形成される。
【0050】
上部棚204は、下部棚202から上部に離隔した位置に配置されて、上部棚204には多数個の横棒201が離隔するように形成される。
【0051】
中間棚206は、上部棚204と下部棚202との間に少なくとも一つが配置され、中間棚206は、多数個の横棒201が離隔するように形成される。
【0052】
本発明の一実施例では、上部棚204、中間棚206、及び下部棚202が多数個の横棒201が離隔して形成されるものと図示及び説明しているが、横棒201の代わりに上部棚204、中間棚206及び下部棚202は、メッシュ形状を有する金網で形成しても差し支えない。
【0053】
一方、棚200の縦棒203は、上部棚204、中間棚206及び下部棚202の枠を相互連結して、上部棚204、中間棚206及び下部棚202を一体で固定する。
【0054】
特に、縦棒203の下端は、下部棚202の下部に一定の長さ延びて側壁120の下端に形成された段部124に定着することによって、棚200及び底板110の内側面は、相互一定間隔離隔する。
【0055】
縦棒203は、多数個が上部棚204、中間棚206及び下部棚202に連結され、例えば、円形で形成された棚200には、縦棒203が120度間隔で三つが形成されることができる。
【0056】
図4は、本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置の断面図である。
【0057】
図4を参照すると、棚200に含まれた縦棒203は、フック203-1をさらに含む。
【0058】
フック203-1は、縦棒203の上端から上部棚204の上部に一定の長さ延びて形成される。
【0059】
フック203-1は、後述される蓋300に形成された輪322に係止するように折り曲げられて、棚200と蓋300を結合または分離する役割をする。
【0060】
フック203-1は、後述される蓋300に形成される輪322と結合及び分離するのに適するように、‘L’字形状で形成されることができる。
【0061】
フック203-1によって棚200と後述される蓋300が連結される場合、使用者が調理後に熱く焼かれた棚200を直接掴むことなく、蓋300及び棚200を同時に外部に取り出すことができるようになる。
【0062】
図1図3を再び参照すると、蓋300は、木の素材または内部に大気圧より低い真空圧が形成された金属素材で製作されることができ、真空断熱本体100の開放された開口と同じ形状及びサイズで製作されて、真空断熱本体100の開口と結合または分離する。
【0063】
蓋300を木の素材などで製作する場合、蓋300を食物を調理するまな板などとして使うことができる。
【0064】
真空断熱本体100と蓋300が堅固に結合する場合、真空断熱本体100の内部に形成された収納空間130は真空断熱されて、真空断熱本体100の収納空間130で食べものを調理する時、加熱された石材などから放出される熱が外部に排出されるのを最小化できて、調理後には、蓋300を真空断熱本体100と分離して、開口を介して内部に収納された棚200または食材を取り出すことができるようになる。
【0065】
蓋300の上面には、蓋300を開け閉じする時、使用者が手で把持できる形状及びサイズで取っ手301が形成される。
【0066】
たとえば、本発明の一実施例で、取っ手301が蓋300と同じ材質で一体で形成されたものと図示及び説明されているが、これと異なって取っ手301は、蓋300と別の材質で製作された後蓋300に結合しても差し支えない。
【0067】
図5は、図4の‘A’部分を拡大した拡大図である。
【0068】
図4及び図5を参照すると、蓋300は、第1蓋310及び第2蓋320を含むことができる。
【0069】
第1蓋310は木の素材で製作されて、真空断熱本体100の開放された開口に結合する形状で形成される。
【0070】
第2蓋320は、金属素材、例えばステンレススチール素材で製作され、第1蓋310の内側面に結合する形状で製作されて、第1蓋310の内側面に締りばめ方式またはねじ結合など様々な方式で密着するように結合する。
【0071】
第1蓋310に第2蓋320を結合する場合、木の素材で形成された第1蓋310で食物調理時発生する水蒸気などの湿気が直接露出しないことにより、第1蓋310が汚染または形状が変形されるのを防止することができる。
【0072】
第2蓋320は第1蓋310に結合した後、側壁120に嵌め込まれて結合して、第2蓋320の中の部分は凹むように形成される。
【0073】
本発明の一実施例で、第2蓋320の中の部分を凹むように形成するのは、使用者が必要に応じて真空断熱調理装置1000を第1及び第2蓋310、320を底に配置して、側壁120を持ち上げて利用する場合、調理中発生する油などの異物が容器外側に漏れることなく凹む部分に集まるように油受けの役割をさせるためである。
【0074】
第2蓋320は、輪322を含むが、輪322は、第2蓋320の外側面に、先に説明したフック203-1と対応する位置に複数個が形成されて、輪322は、フック203-1に結合または分離される。
【0075】
輪322は、‘L’字形状を有するフック203-1が結合して定着できるように‘U’字形状で形成されることができる。
【0076】
本発明の一実施例で、第2蓋320は、排出部324をさらに含むことができる。
【0077】
排出部324は、第2蓋320及び側壁120と接触する第2蓋320の一部に溝を形成して、食物を調理する時、真空断熱本体100の内部で発生した蒸気を外部に排出する。
【0078】
本発明の一実施例では、図4に図示したように取っ手301が蓋300に形成されたのが図示されているが、これと異なって、蓋300に取っ手301を形成せず真空断熱調理本体100の底板110の外側面に他の取っ手303を形成することができる。
【0079】
このように取っ手303を真空断熱調理本体100の底板110の外側面に形成する場合、使用者は、蓋300を台として使って取っ手303によって真空断熱調理本体100を逆さま持ち上げることによってより簡単に食物を外部に排出することができる。
【0080】
以下、図6図11を参照して、真空断熱調理装置1000で使われる様々な棚の実施例を説明する。
【0081】
図6は、本発明の他の実施例に係る棚を図示した断面図である。図7は、図6の‘B’方向でみた正面図である。
【0082】
図6及び図7を参照すると、棚230は、下部棚231、上部棚233、中間棚235及びこれらを相互連結する縦棒232を含む。
【0083】
下部棚231、上部棚233及び中間棚235は、各々環状枠234及び環状枠234に結合した多数の横棒238からなる。
【0084】
下部棚231及び上部棚233は、相互平行するように配置される反面、中間棚235は、下部棚231に対して一定の角度θに傾斜するように配置される。
【0085】
中間棚235を下部棚231及び上部棚233に対して一定の角度θに傾斜するように配置する場合、食物を調理する途中発生する油または水分は排出して、石材や食材は棚230から離脱するのを防止することができる。
【0086】
本発明の一実施例で、棚230は、下部棚231、上部棚233及び中間棚235の配置された石材または食材が落下するのを防止する金網236をさらに含むことができる。
【0087】
金網236は、棚230への石材または食材が収納及び排出を邪魔しないように、棚230の側面の一部にだけ形成される。例えば、金網236は、円形で形成された棚の側面のうち2/3部分にだけ形成されて、残りの部分には金網236が形成されないことによって開口が形成されることができる。
【0088】
一方、横棒238の方向は、金網236の開口方向と並んで形成されるが、これは石材や食材を出し入れする際に、石材や食材が多数個形成された横棒238に引っかかることなく出し入れし易いようにするためである。
【0089】
図8は、本発明のさらに他の実施例に係る棚に装着される金属収納容器を図示した断面図である。
【0090】
図8を参照すると、真空断熱調理装置1000は、棚240に着脱可能に結合する金属収納容器400をさらに含むことができる。
【0091】
金属収納容器400は、金属素材で製作されて、内部に石材や食材が配置できる空間を有し、下部棚241及び中間棚245との間、中間棚245及び上部棚243との間に着脱可能に結合することができる形態で形成される。
【0092】
上部棚204、中間棚206及び下部棚202の枠を相互連結する縦棒242は、金属収納容器400を出し入れする時に、邪魔しない位置に形成される。
【0093】
金属収納容器400を使う場合、使用者は、石材または食材を金属収納容器400に分けて配置した後、棚240を介して棚240に出し入れできるようになり、簡単に食物を調理できるようになる。
【0094】
一方、下部棚241の下面には、底板110の内側面と棚240を離隔することができるように、支持台210をさらに含むことができる。
【0095】
支持台210を形成する場合、別途に段部124が形成されなかった真空断熱調理装置1000においても、底板110と棚200の下面が離隔して、食物調理時発生して底板110に集まる油または水などが調理される食物に接触するのを防止することができる。
【0096】
図9は、本発明のさらに他の実施例に係る棚を図示した斜視図である。図10図9の‘C’部分を拡大した拡大図である。
【0097】
図9及び図10を参照すると、金属収納容器500は、回動部材510をさらに含むことができる。
【0098】
回動部材510は、中空が形成されたパイプ形状を有し、回動部材510の外側面は、金属収納容器500の側面に結合して、回動部材510の中空には棚250の縦棒255が挿入される。
【0099】
回動部材510によって、金属収納容器500は棚250に対して回動部材510と結合した縦棒255を回転軸に回転されて、これにより金属収納容器400に石材及び食材を簡単に出し入れし易くなる。
【0100】
この時、回動部材510は、金属収納容器500の高さよりさらに長く形成して、上下に配置された多数個の金属収納容器500が回転する時、互いに引っかかることを防止することができる。
【0101】
一方、金属収納容器500が好まない方向に回転するのを防止するために、棚250の側面の一部を鉄心または金網を形成して、金属収納容器500が好まない方向に回転するのを防止することができる。
【0102】
また、金属収納容器500が意図せずに棚250から回転して抜けるのを防止するために、金属収納容器500と棚250を固定することができる固定装置(図示せず)をさらに含むことができる。
【0103】
図11は、本発明のさらに他の実施例に係る棚を図示した斜視図である。
【0104】
図11を参照すると、棚260は、図1に図示された真空断熱調理装置1000に適用されることができる。
【0105】
棚260は、底棚262、側面棚264及び連結部材266を含む。
【0106】
底棚262は、石材または食材が置かれる底を形成して、例えば、多数個の横棒261が所定間隔だけ離隔して形成できるが、これと異なって、板材の一定間隔で溝を形成して製作されてもよい。
【0107】
側面棚264は、底棚262の枠から上部に延びて形成される。
【0108】
連結部材2266は、底棚262と側面棚264を連結する。
【0109】
連結部材266によって、底棚262と側面棚264が連結されて一定の収納空間が形成されて、前記収納空間に石材または食材などが置かれるようになる。
【0110】
また、側面棚264の上端には、使用者が棚260を掴んで持ち上げたり運べるようにする取っ手268をさらに含む。
【0111】
取っ手268は、棚260と同じ素材で製作されて、側面棚264の上端に回動可能に結合して、取っ手268は、棚260を持ち上げたり運ぶ場合には、棚260の垂直に回動させて取っ手268を手で掴んで運ぶことができ、保管したり調理時には、取っ手268を棚260の上部の外周面に密着させて固定することができる。
【0112】
本発明の一実施例により形成された棚260は、多数個が順次真空断熱調理装置1000の収納空間130に幾重にも収納されて多層形態で使用することができ、棚260が個別的に形成されて、必要に応じて所望の棚260だけを真空断熱調理装置1000から選択的に出し入れすることができる。
【0113】
図12は、本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置を図示した断面図である。図12に図示された真空断熱調理装置は、縦棒272及び逃避ホール302を除くと、先述した図1図5に図示及び説明した真空断熱調理装置と実質的に同じ構成を有する。従って、同じ構成に対する重複する説明は省略して、同じ構成に対する同じ名称及び同じ参照符号を付与する。
【0114】
図12を参照すると、真空断熱調理装置1000の縦棒272の端部は、蓋300の外側に延びる。
【0115】
外側に延びて導き出された縦棒272の端部は、使用者が掴むことができる形状で製作され、例えば、縦棒272の導き出された一部を折り曲げて取っ手として使うことができる。
【0116】
蓋300の外側の一部には、延びた縦棒272が貫通できる逃避ホール302をさらに含む。
【0117】
逃避ホール302は、縦棒272の一部が通過できる形状で製作されて、逃避ホール302を介して蓋300の外側に延びた縦棒272と蓋300は干渉なしに結合及び分離することができる。
【0118】
一方、逃避ホール302は、真空断熱本体内部で発生した蒸気を排出する役割を同時に行ってもよく、このような場合、蓋300の排出部324を別に形成する必要がなくなる。
【0119】
図13は、本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置に使われる他の実施例に係る棚を図示した図面である。
【0120】
図13を参照すると、棚280は、図1に図示された真空断熱調理装置1000の内部に収納されることができる。
【0121】
棚280は、底棚281、側面棚282、連結部材283、カバー棚284、ヒンジ285及びロック装置286を含む。
【0122】
底棚281は、石材または食材が置かれる底を形成して、例えば、石材または食物を支持するために多数個の横棒が所定間隔だけ離隔するように結合することができる。
【0123】
側面棚282は、底棚281の枠から上部に延びるように複数個が形成される。
【0124】
連結部材283は、底棚281と側面棚282を相互連結する。
【0125】
カバー棚284は、底棚281と同じ形状及び同じサイズで形成され、底棚281及び側面棚282に収納された石材または食物が外部に離脱するのを防止する。
【0126】
ヒンジ285は、カバー棚284及び側面棚282の上端を連結して、これによりカバー棚284は、側面棚282から回動されて、これにより使用者は容易かつ速く石材または食物を底棚281及び側面棚282に収納することができる。
【0127】
ロック装置286は、カバー棚284が任意に側面棚282から開放されるのを防止し、ロック装置286は、安全のため少なくとも二つ以上がカバー棚284または側面棚282に形成されることができる。ロック装置286は、例えば、掛け金などを含むことができる。
【0128】
図14は、本発明の他の実施例に係る真空断熱調理装置に使われる他の実施例に係る棚を図示した図面である。
【0129】
図14を参照すると、棚290は、図1に図示された真空断熱調理装置1000に適用されることができる。
【0130】
棚290は、第1金網部材291、第2金網部材292、ヒンジ293及びロック装置294を含む。
【0131】
第1金網部材291は、半球形状で形成される第1金網291a及び第1金網291aの枠に連結される第1針金291bを含む。
【0132】
第2金網部材292は、半球形状で形成される第2金網292a及び第2金網292aの枠に連結される第2針金292bを含む。
【0133】
第1金網部材291及び第2金網部材292は、第1及び第2金網291a、292aが重なった時収納空間が形成されるように配置される。
【0134】
ヒンジ293は、第1金網部材291及び第2金網部材292の枠に結合して、これにより第1及び第2金網部材291、292は、相互広がることができるようになる。
【0135】
ロック装置294は、第1及び第2金網部材291、292との間に石材または食物が挿入された状態で、第1及び第2金網部材291、292が任意に広がって石材または食物が外部に流出されるのを防止し、ロック装置294は、広く知られた様々な構造が用いられ、ロック装置294は、少なくとも二つが第1及び第2金網部材291、292に適用されることができる。
【0136】
図15は、本発明のまた他の実施例に係る真空断熱調理装置を図示した斜視図である。図15に図示された真空断熱調理装置は、高温に加熱された石材を収納する金網を除くと、先述した図1に図示及び説明された真空断熱調理装置と実質的に同じ構成を有する。従って、同じ構成に対する重複した説明は省略して、同じ技術構成に対しては同じ名称及び同じ参照符号を付与する。
【0137】
図15を参照すると、使用者が高温に加熱された石材をより容易に真空断熱本体100に挿入することができるようにするために、メッシュ形状を有する金網600が使われる。
【0138】
金網600は、メッシュ底板610、メッシュ側面板630及びメッシュ上板650及びロック装置620で形成され、メッシュ底板610は、真空断熱本体100に挿入される円形形状で形成され、メッシュ側面板630は、メッシュ底板610の枠から所定高さに延びて、これによりメッシュ側面板630及びメッシュ底板610によって石材などを収納できる空間が形成される。
【0139】
一方、メッシュ側面板630及びメッシュ底板610によって形成された収納空間に石材をより容易に投入及び投入された石材の離脱を防止するために、メッシュ側面板630にはメッシュ底板610と同じに形成されたメッシュ上板650が連結されて、メッシュ上板650にはメッシュ上板650をメッシュ側面板630にロックするロック装置620が結合する。
【0140】
図16は、本発明のさらに他の実施例に係る真空断熱調理装置を図示した断面図である。図16に図示された真空断熱調理装置は、棚220、底板110を除くと、先述した図1に図示及び説明された真空断熱調理装置と実質的に同じ構成を有する。従って、同じ構成に対する重複した説明は省略して、同じ技術構成に対しては同じ名称及び同じ参照符号を付与する。
【0141】
図16を参照すると、真空断熱調理装置1000の棚220は、第1石材収納棚221、第2石材収納棚223及び食物収納棚225を含む。
【0142】
第1石材収納棚221は、円板形状で加熱された石材(S)を収納できる形状で形成されて、例えば、本発明の一実施例に係る金属収納容器400と類似する形状であり得る。
【0143】
第2石材収納棚223は、第1石材収納棚221の中央部に円柱形状で立てられて形成されて、例えば多数個の縦に立てられた縦棒の一部を金網または棒などで包んで内部に収納空間を形成して、前記収納空間には加熱された石材(S)が収納される。
【0144】
第2石材収納棚223の上部には、横方向に少なくとも一つ以上の横棒が形成されることができる。
【0145】
前記横棒には、後述する食物収納棚225が吊り下げられるようになる。
【0146】
食物収納棚225は、下部と側面が多数個の棒が一定の間隔で離隔して形成されるかまたは金網で形成されて、内部に一定の収納空間を有する円筒、直六面体など様々な形状で形成され、食物収納棚225の一面には、食物を前記収納空間に収納するか調理後排出できる開口が形成される。
【0147】
また、食物収納棚225の上部には、第2石材収納棚223の上部に形成された横棒に食物収納棚225が係止するように輪225aが形成される。
【0148】
本発明の一実施例で、第1石材収納棚221、第2石材収納棚223及び食物収納棚225で使う場合、各棚220に収納された石材及び食材の重さから調理が完了した後、棚220を真空断熱調理装置1000から取り出し難い問題が生じる。
【0149】
これを解決するために、本発明の一実施例では、蓋300を下方に配置して台の役割をして、真空断熱本体100は上方にして蓋の役割をすることができるように配置及び真空断熱本体100の底板110の外側面には、使用者が把持可能で、底板110に対して垂直な状態または水平な状態で折り畳まれる取っ手303をさらに含むことができる。
【0150】
本発明の一実施例で、蓋300を下方に配置して台の役割で使う場合、取っ手303は、底板110に対して垂直な状態で立てて使うことができ、逆に底板110を下方に配置して台の役割で使う場合には、取っ手3030を底板110と水平な状態で折り畳んで保管することができる。これのために、底板110の外側面には取っ手303が内部に折り畳まれて保管されることができる溝(図示せず)が形成されることができる。
【0151】
このように取っ手303を真空断熱調理本体100の底板110の外側面に形成する場合、真空断熱本体100の内部に棚220に収納された石材(S)及び食材の重さと関係なく常に一定の重さ、即ち、真空断熱本体100の重さだけを持ち上げることによって、より容易に食物を外部に排出することができる。
【0152】
また、上部が真空断熱本体100によって詰まることで、内部の熱エネルギーをさらに効率的に管理できる効果を有する。
【0153】
一方、蓋300の内側面は、中の部分が凹むように形成されるため、蓋300を台の役割で使っても調理中発生する油及び水分が真空断熱調理装置1000の外部に流出されず蓋300の内側面の中の凹む部分に溜まることができる。
【0154】
以上、詳細に説明したが、本発明は、食物を調理する時、直接熱を使わないために、火傷の危険を減らすことができ、予め加熱された石材の間接熱及び真空断熱される容器による簡単な調理方式で食肉が焦げたり焼き足りないなど不均一調理を防止できる効果を有する。
【0155】
一方、本図面に開示された実施例は、理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者には自明である。
【産業上の利用可能性】
【0156】
本発明は、食物の焦げを防止して一定の温度で保温維持も可能な真空断熱調理装置に利用することができる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16