(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】緊急車両に対して検知、警告及び応答する装置、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/087 20060101AFI20240722BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20240722BHJP
G01C 21/36 20060101ALI20240722BHJP
【FI】
G08G1/087
G08G1/09 H
G01C21/36
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019201311
(22)【出願日】2019-11-06
【審査請求日】2022-11-04
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100180194
【氏名又は名称】利根 勇基
(72)【発明者】
【氏名】マイケル シー.エドワーズ
(72)【発明者】
【氏名】ニール ダッタ
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-265163(JP,A)
【文献】特開2015-022453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の車両を使用して緊急車両から
第1の警戒信号を受信することと、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号に基づいて、前記第1の車両から認識信号を一斉送信することと、
第2の車両を使用して前記緊急車両から第2の警戒信号を受信することと、
前記第2の車両を使用し
て前記第1の車両からの前記認識信号を受信することと、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記第2の警戒信号及び前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号の両方に基づいて、前記第2の車両から確認信号を一斉送信すること
と、
第3の車両を使用して前記第2の車両からの前記確認信号を受信することと、
前記第2の車両から前記第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記第3の車両から前記確認信号を再度一斉送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記認識信号は、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記確認信号は、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号と、
前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第1の警告を前記第1の車両の運転者に伝えることと、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第2の警告を前記第2の車両の運転者に伝えることと、
前記第2の車両から前記第3の車両が受信した前記確認信号に基づいて、前記緊急車両に関する第3の警告を前記第3の車両の運転者に伝えることとの少なくとも1つを更に含み、
前記第1の警告は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、前記第2の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含み、前記第3の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記
第1の警戒信号
及び前記第2の警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信することは、前記第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知することを含み、
前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信することは、
前記第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して
前記緊急車両からの前記可聴サイレン及び又は前記可視点滅灯を検知することと、
前記第2の車両の通信モジュールを使用して
前記第1の車両からの前記認識信号を受信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記
第1の警戒信号
及び前記第2の警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号
を含み、
前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信することは、前記第1の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信することを含み、
前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信することは、
前記第2の車両の通信モジュールを使用して
前記緊急車両から前記電磁信号を受信することと、
前記第2の車両の前記通信モジュールを使用して
前記第1の車両からの前記認識信号を受信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1の警戒信号
及び第2の警戒信号を一斉送信するように構成された緊急車両と、
前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信するように構成された第1の車両であって、
前記緊急車両から該第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号に基づいて認識信号を一斉送信するように更に構成された第1の車両と、
前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成された第2の車両であって、
前記緊急車両から該第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号及び
前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号の両方に基づいて、確認信号を一斉送信するように更に構成された第2の車両と
、
前記第2の車両からの前記確認信号を受信するように構成された第3の車両であって
、前記第2の車両から前記第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記確認信号を再度一斉送信する第3の車両と、
を備える、システム。
【請求項8】
前記認識信号は、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した
前記第1の警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記確認信号は、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号と、
前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、
請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記
第1の警戒信号
及び前記第2の警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
前記第1の車両は、該第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知することによって前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信するよう構成され、
前記第2の車両は、該第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して
前記緊急車両からの前記可聴サイレン及び/又は前記可視点滅灯を検知し、該第2の車両の通信モジュールを使用して
前記第1の車両からの前記認識信号を受信することによって前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成される、
請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記
第1の警戒信号
及び前記第2の警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号
を含み、
前記第1の車両は、該第1の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信することによって前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信するように構成され、
前記第2の車両は、該第2の車両の通信モジュールを使用して
前記緊急車両から前記電磁信号を受信し、該第2の車両の前記通信モジュールを使用して
前記第1の車両から前記認識信号を受信することによって前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成される、
請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体と、
前記コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体に記憶され且つ1以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令と
を備え、
前記複数の命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第1の車両を使用して緊急車両から
第1の警戒信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号に基づいて、前記第1の車両から認識信号を一斉送信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して前記緊急車両から第2の警戒信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記第2の車両を使用し
て前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記第2の警戒信号及び
前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号の両方に基づいて、前記第2の車両から確認信号を一斉送信させる命令
と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第3の車両を使用して前記第2の車両からの前記確認信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両から前記第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記第3の車両から前記確認信号を再度一斉送信させる命令と、
を含む、装置。
【請求項13】
前記認識信号は、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記確認信号は、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号と、
前記第1の車両から前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記複数の命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記緊急車両から前記第1の車両が受信した前記
第1の警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第1の警告を前記第1の車両の運転者に伝えさせる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記緊急車両から前記第2の車両が受信した前記
第2の警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第2の警告を前記第2の車両の運転者に伝えさせる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、
前記第2の車両から前記第3の車両が受信した前記確認信号に基づいて、前記緊急車両に関する第3の警告を前記第3の車両の運転者に伝えさせる命令と
の少なくとも1つを更に備え、
前記第1の警告は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、前記第2の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含み、前記第3の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含む、
請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記
第1の警戒信号
及び前記第2の警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信させる前記命令は、実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知させる命令を含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる前記命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して
前記緊急車両からの前記可聴サイレン及び/又は前記可視点滅灯を検知させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の通信モジュールを使用して
前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる命令とを含む、
請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記
第1の警戒信号及び
前記第2の警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号を
含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記
第1の警戒信号を受信させる前記命令は、実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両の通信モジュールを使用して
前記緊急車両からの前記電磁信号を受信させる命令を含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記
第2の警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる前記命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の通信モジュールを使用して
前記緊急車両からの前記電磁信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の前記通信モジュールを使用して
前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる命令とを含む、
請求項12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して緊急車両に関し、より詳細には、緊急車両に対して検知、警告及び応答する装置、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消防車、警察車両、軍用車両及び救急車等の緊急車両は、緊急事態に対応する場合において出来る限り迅速に目的地に到着するために、標準的な道路法規に縛られないことが往々にして法的に認められている(例えば、交通信号、制限速度など)。歩行者や他の車両との潜在的な衝突のリスクを減少させるために、緊急車両は、通常、緊急車両が走行する周辺に警告するよう設計されたサイレンや点滅灯などの聴覚及び/又は視覚警告装置を搭載している。しかし、これらの警告装置のみでは常に効果的というわけではない。例えば、歩行者又は車両の相対的な位置/場所によっては、緊急車両の点滅灯は目立たず、点滅灯が視認されるのが間に合わずに充分な警告時間を提供できないことがある。さらに、サイレンは、周囲の騒音、ヘッドフォン、スピーカー、人の聴覚障害又は同種のものによっては聞こえ難く、サイレンが聴かれるのが間に合わずに充分な警告時間を提供できないことがある。運転者が緊急車両の存在にどれだけ迅速に気付くかにより、運転者はそれに従って、例えば、緊急車両を通過させるために路肩に車両を寄せて道を開けるなどの対応をする充分な時間がないことがある。そこで、1以上の上述の問題及び/又は1以上の他の問題に対処する装置、システム又は方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、緊急車両に対して検知、警告及び応答する装置、システム及び方法を提供する。概して、方法は、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信することを含む。第1の車両は、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて認識信号を一斉送信する。第2の車両は緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信する。第2の車両は、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて、確認信号を一斉送信する。
【0004】
概して、システムは、警戒信号を一斉送信するよう構成された緊急車両を含む。第1の車両は緊急車両から警戒信号を受信するように構成され、第1の車両は、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて認識信号を一斉送信するように更に構成される。第2の車両は緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信するように構成され、第2の車両は、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて、確認信号を一斉送信するように更に構成される。
【0005】
概して、装置は、コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体と、コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体に記憶され且つ1以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令とを備える。複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信させる命令を含む。また、複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて、第1の車両から認識信号を一斉送信させる命令も含む。また、複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信させる命令も含む。また、複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて、第2の車両から確認信号を一斉送信させる命令も含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本開示の1以上の実施形態に係る、緊急車両検知装置の概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の1以上の実施形態に係る、
図1の緊急車両検知装置の詳細図である。
【
図3】
図3は、本開示の1以上の実施形態に係る、少なくとも
図1及び
図2の緊急車両検知装置を含む、緊急車両検知、警告、及び応答システムの概略図である。
【
図4】
図4は、本開示の1以上の実施形態に係る、動作中の
図3の緊急車両検知、警告、及び応答システムの概略図である。
【
図5】
図5は、本開示の1以上の実施形態を実施する方法のフロー図である。
【
図6】
図6は、本開示の1以上の実施形態を実装するための計算ノードの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、緊急車両が走行した又はこれから走行する経路に基づいて接近する緊急車両を電子追跡し、運転者に通知するシステムを記載する。既存の地図及びGPSシステムは前方に渋滞を示す地図の更新を提供し、代替経路を推奨することがあるが、接近する緊急車両を運転者に通知することはない。その結果、運転者は、接近する緊急車両のサイレンを聞いたり、非常灯を見るまでは車を路肩に寄せることはない。本システムは、運転者に緊急車両が接近しているという警告又は表示を提供する。これによって、運転者は、路肩に車を寄せたり、代替経路を探すことにより適切に対応することが可能になる。加えて、本システムは接近する緊急車両及び/又は、前方の緊急事態を回避する代替経路を推奨することがある。より詳細には、本システムは、中央管理システム又は分散システムとして動作することができる。例えば、中央管理システムの一実施形態として、緊急出動(例えば、救急オペレータ)が実施され、運行管理者が中央サーバに一斉通信を行い、中央サーバが基地局を介して情報を各車両制御部に通知する。情報は、緊急車両が走行する推定経路上の車両に一斉通信されてもよい。また、緊急車両の目的地も一斉通信に含まれることがある。出力装置又はディスプレイは、緊急車両が接近していることを運転者に知らせることがある。幾つかの実施例において、緊急車両の経路によっては、車両ベースのナビゲーションシステムは、緊急車両の到着前であっても緊急の現場を回避する代替経路を推奨することがある。
【0008】
別の例では、緊急車両が連携できる分散システムの一実施形態では、緊急車両は、緊急車両が進行する経路に沿って自動車の前方に信号を送信し、自動車の運転者が是正措置をとれるようにする車両対車両(V2V)システムの一部として動作されることがある。送信範囲は、従来の音及び視覚通知による伝達よりも迅速なことがある。緊急車両は他の車両が緊急の現場を回避して移動できるように目的地を一斉送信することがある。一部の実施例では、有効化された自動車は、緊急車両に先駆けて緊急情報を伝達するよう互いに通信し合うことがある。一部の事例では、運転者への警告には、救急車、警察車両又は消防車などの接近する車両の形式に関する情報が含まれることがある。また、本システムは車両の前方のみでなく車両の後方から接近する事象も特定することがある。もう一つの例として、緊急車両が連携できない分散システムの別の実施形態では、経路上の「スマート」車両が緊急車両(例えば、可視点滅灯及び/又は可聴サイレン)を認識し、緊急車両の認識を一斉送信することがある。正確性はアルゴリズムで補完されてもよい。例えば、同じ経路上の複数の車両(例えば、2台、3台、又はそれ以上)が、緊急車両を認識し、同じ認識について一斉送信した場合、他の車両がその通知を経路上の車両に中継してもよい。
【0009】
図1を参照すると、一実施形態では、緊急車両検知、警告及び応答システムは、概して、参照番号100で参照され、自動車などの車両105と、車両105に配置された車両制御部110とを含む。車両105は、前部115a(フロントバンパーを含む)と、後部115b(リアバンパーを含む)と、右側部115c(右前部クォーターパネル、右前部ドア、右後部ドア及び右後部クォーターパネルを含む)と、左側部115d(左前部クォーターパネル、左前部ドア、左後部ドア及び左後部クォーターパネルを含む)と、車輪115eとを含むことができる。通信モジュール120は、車両制御部110と動作可能に接続され、通信するよう構成される。通信モジュール120は、ネットワーク130を介して(例えば、3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、Wi-Fiネットワーク、アドホックネットワーク又は同種のもの)中央サーバ125と無線で通信するよう構成される。
【0010】
作動機器エンジン135は、車両制御部110に動作可能に接続され、通信するよう構成される。センサーエンジン140は、車両制御部110に動作可能に接続され、通信するよう構成される。センサーエンジン140は、下記に更に詳しく述べるように、例えば、作動機器エンジン135及び/又は周囲環境など各種構成要素を監視するよう構成される。インタフェースエンジン145は、車両制御部110に動作可能に接続され、通信するよう構成される。車両制御部110に動作可能に接続され、通信するよう構成されるのに加えて、又はそれに代えて、通信モジュール120、作動機器エンジン135、センサーエンジン140及び/又はインタフェースエンジン145は互いに動作可能に接続され、有線又は無線通信を介して(例えば、車載ネットワークを介して)通信するように構成される。一部の実施形態では、緊急車両検知、警告、及び応答システム100の各種構成要素とのデータ通信及び各種構成要素間のデータ通信を少なくとも部分的に制御するため、
図1のように、車両制御部110は、通信モジュール120、作動機器エンジン135、センサーエンジン140及びインタフェースエンジン145と通信するよう構成される。
【0011】
本明細書中で「エンジン」という用語は、1つの主体、1つの機器、又は目的に適うように又はタスクを達成するように関連付けられた複数の主体及び機器のいずれか又は両方の組み合わせを意味する。主体及び機器は、センサ、アクチュエータ、スイッチ、中継器、発電装置、システム配線、コンピュータ、コンピュータコンポーネント、プログラマブルロジックデバイス、マイクロプロセッサ、ソフトウェア、ソフトウェアルーチン、ソフトウェアモジュール、通信装置、ネットワーク、ネットワークサービス、並びに/又はエンジンが達成する目的若しくはタスクに貢献するその他の要素及びその等価物を含むことができる。したがって、エンジンの一部は、ソフトウェアモジュール又はルーチンであり、他のエンジンは車両制御部110、通信モジュール120、ネットワーク130及び/又は中央サーバ125と通信するハードウェア及び/又は機器要素であってもよい。
【0012】
図2を参照すると、
図1のシステム100の詳細図が描かれる。
図2に示されるように、車両制御部110は、プロセッサ150とメモリ155とを含む。一部の実施形態では、
図2に示されるように、通信モジュール120は、車両制御部110に動作可能に接続され、通信するよう構成されており、送信機160と受信機165とを含む。一部の実施形態では、通信モジュール120が用いられる特定の用途によっては、送信機160及び受信機165のいずれか一方が省略されてもよい。一部の実施形態では、送信機160及び受信機165は、無線信号の送信及び受信の両方が可能な送受信機として組み合わされる。いずれの場合でも、送信機160及び受信機165は、矢印170に示されるように、ネットワーク130とデータを送受信するよう構成される。
【0013】
一部の実施形態では、
図2に示されるように、作動機器エンジン135は、車両制御部110と動作可能に接続され、通信するよう構成されており、車両105の運転を容易にするよう構成された複数の装置を含む。その際、作動機器エンジン135は、命令を受信するのみでなく、作動機器エンジン135の動作に関する情報を提供するために、車両制御部110と交信するよう設計されることがある。例えば、作動機器エンジン135は、車両バッテリー175と、モータ180(例えば、電気又は内燃)と、ドライブトレーン185と、ステアリングシステム190と、ブレーキシステム195とを含むことができる。車両バッテリー175は、電気出力をモータ180に提供し、モータ180はドライブトレーン185を介して車両105の車輪115eを駆動する。一部の実施形態では、車両バッテリー175は、モータ180に電力を供給するのに加え、作動機器エンジン135のその他の構成要素、車両制御部110、通信モジュール120、センサーエンジン140、インタフェースエンジン145又はそのいずれかの組み合わせにも電気出力を供給する。
【0014】
一部の実施形態では、
図2に示されるように、更に詳細を後述するように、センサーエンジン140は、車両制御部110と動作可能に接続され、通信するよう構成されており、センサ、計器、検知器又は車両105の運転作動に関連するパラメータを測定し、検出するよう構成されたその他のデバイスを含む。例えば、センサーエンジン140は、全地球測位システム200、車両カメラ205、車両マイクロフォン210、車両衝撃センサ215、エアバッグセンサ220、ブレーキセンサ225、加速度計230、速度計235、タコメータ240又はそのいずれかの組み合わせを含むことができる。センサ又はその他の検知デバイスは、概して、デバイスがアクセスする範囲の動作、条件及び状況を検出又は検知するように構成される。センサーエンジン140のサブコンポーネントはいずれかの作動領域に配置され、車両105の走行に関する読み取り値が取得されることがある。センサーエンジン140からの読み取り値は、車両制御部110にフィードバックされる。報告されたデータは検知データを含む、又は、検知データから派生、計算、推測されることがある。車両制御部110は、車両制御部110の制御プログラムに従ってセンサーエンジン140の較正又は動作パラメータを調整するために、センサーエンジン140に信号を送信することがある。車両制御部110は、センサーエンジン140又はその他の適切なソースからのデータを受信及び処理し、また、受信データを監視、(例えば、メモリ155に)記憶、及び/又は、(例えば、プロセッサ150によって)処理するように構成される。
【0015】
全地球測位システム200は、車両105の位置を追跡し、車両制御部110に位置情報を通信するよう構成される。車両カメラ205は、車両105の周辺を監視し、画像データを車両制御部110に通信するよう構成される。車両マイクロフォン210は、車両105の周辺を監視し、車両制御部110に雑音データを通信するよう構成される。車両衝撃センサ215は、車両と他の車両又は物体との衝撃を検知し、衝撃情報を車両制御部110に通信するよう構成される。一部の実施形態では、車両衝撃センサ215はGセンサである、又はGセンサを含む。一部の実施形態では、車両衝撃センサ215はマイクロフォンであり又はマイクロフォンを含む。一部の実施形態では、車両衝撃センサ215は、複数の車両衝撃センサを含む。それぞれのセンサは車両105の前部115a(例えば、フロントバンパー)、後部115b(例えば、リアバンパー)、右側部115c(例えば、右前部クォーターパネル、右前部ドア、右後部ドア及び/又は右後部クォーターパネル)、及び/又は、車両105左側部115d(例えば、左前部クォーターパネル、左前部ドア、左後部ドア及び/又は左後部クォーターパネル)に組み込まれることがある。エアバッグセンサ220は、車両105のエアバッグの展開を作動及び/又は検知し、エアバッグの展開情報を車両制御部110に通信するよう構成される。ブレーキセンサ225は、車両105のブレーキシステム195(例えば、アンチロックブレーキシステム195)の使用を監視し、ブレーキ情報を車両制御部110に通信するよう構成される。
【0016】
加速度計230は、車両105の加速を監視し、加速度情報を車両制御部110に通信するよう構成される。加速度計230は、例えば、2軸加速度計230又は3軸加速度計230である。一部の実施形態では、加速度計230は、車両105のエアバッグと関連付けられ、エアバッグの展開を引き起こす。速度計235は、車両105の速度を監視し、速度情報を車両制御部110に通信するように構成される。一部の実施形態では、速度計235は、車両速度の視覚表示を車両105の運転者に提供するため、例えばインタフェースエンジン145の表示部など車両105の表示部と関連付けられる。タコメータ240は、車両105のモータ180の動作速度(例えば、毎分回転数)を監視し、角速度情報を車両制御部110に通信するように構成される。一部の実施形態では、タコメータ240は、モータ180の動作速度の視覚表示を車両105の運転者に提供するために、例えばインタフェースエンジン145の表示部など車両105の表示部に関連付けられる。
【0017】
一部の実施形態では、
図2に示されるように、インタフェースエンジン145は、車両制御部110と動作可能に接続され、通信するよう構成されており、ユーザが車両制御部110及び車両制御部110が提供する機能と交信するのを可能にする少なくとも1つの入力及び出力デバイス又はシステムを含む。例えば、インタフェースエンジン145は、表示部245と、入出力(「I/O」)装置250とを含むことができる。表示部245は、複数の表示部であり、複数の表示部を含み、又はその一部であってもよい。例えば、一部の実施形態では、表示部245は、車両105のダッシュボードに関連付けられた中央表示部、車両105のインストルメントクラスタに関連付けられたインストルメントクラスタ表示部、及び/又は、車両105のダッシュボードとフロントガラスとに関連付けられたヘッドアップ表示部の1つ若しくはいずれかの組み合わせを含むことがある。つまり、本明細書中で用いられる参照番号245は、複数の表示部の1つ、又はいずれかの組み合わせを意味することがある。I/O装置250は、通信ポート(例えば、USBポート)、BLUETOOTH通信インタフェース、タッチスクリーン表示部、ダッシュボードと関連付けられたソフトキー、ステアリングホイール、若しくは車両105のその他の構成要素及び/若しくは同様の構成要素であり、それらを含み、又はその一部であってもよい。インタフェースエンジン145の一部でもあるサブコンポーネントのその他の例は、可聴アラーム、視覚警告、触覚警告、電話通信機器、並びに、コンピュータ関連構成要素、周辺機器、及びシステムを含むがこれらに限られない。
【0018】
一部の実施形態では、車両105の乗員が所有する携帯ユーザデバイス255がインタフェースエンジン145に接続し、通信するように構成されることがある。例えば、携帯ユーザデバイス255は、I/O装置250(例えば、USBポート及び/又はBLUETOOTH通信インタフェース)を介してインタフェースエンジン145と接続し、通信するように構成されることがある。一実施形態において、携帯ユーザデバイス255は、車両105の運転者又は乗員であるユーザによって車両105に持ち込まれるハンドヘルド又はその他の携帯デバイスである。加えて、又はそれに代えて、携帯ユーザデバイス255は、携帯ユーザデバイス255を一時的に車両105のダッシュボード、中央コンソール、シートバック又は他の面に取り付けるなどによって、車両105に脱着可能に接続できてもよい。別の実施形態では、携帯ユーザデバイス255は車両105に固定的に設置されていることがある。一部の実施形態では、携帯ユーザデバイス255は、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、セルラーデバイス、携帯電話、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップ、オーディオデバイス、タブレットコンピュータ、ゲームコンソール、カメラ及び/若しくはその他の適切なデバイスなどの1以上のコンピュータデバイスであり、1以上のコンピュータデバイスを含み、又はその一部である。幾つかの実施形態では、携帯ユーザデバイス255は、例えば、アップル社のiPhone(登録商標)などのスマートフォンである。
【0019】
図3を参照すると、ある実施形態では、緊急車両検知、警告、及び応答システムは、概して、参照番号260で参照され、システム100の幾つかの構成要素を含む。より詳細には、システム260はシステム100の車両105と実質的に同一の複数の車両を含む。これらの車両には同じ参照番号105が与えられ、接尾辞として下付き文字1、2、3、4、5、6又はiが加えられる。一部の実施形態では、
図3に示されるように、システム260は車両105
1~105
4を含み、これらは現在の位置を緊急車両270の近隣に有する車両群265を構成する。緊急車両270は、車両群265に接近すると、矢印275で示されるように、警戒信号を車両群265に送信するように構成される。一部の実施形態では、警戒信号275は、可視点滅灯及び/若しくは可聴サイレンであり、又はそれらを含むことができる。加えて、又はそれに代えて、警戒信号275は、車両群265に送信される電磁信号(例えば、無線信号)であり、又は電磁信号を含むことができる。電磁信号は、例えば、緊急車両270の場所、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含むことができる。車両群265は緊急車両270の近隣に位置するため、車両105
1~105
4の1以上のそれぞれのセンサーエンジン又は通信デバイスは、緊急車両270から送信される警戒信号275を検知するよう構成される。例えば、緊急車両270の点滅灯及び/又はサイレンは、1以上の車両105
1~105
4の車両カメラ及び/又は車両マイクロフォンによって検知されることがある。別の例として、緊急車両270から送信される電磁信号が、1以上の車両105
1~105
4の通信モジュールによって検知されてもよい。加えて、車両105
1~105
4は、矢印280で示されるように、アドホックネットワーク285を構築するためにそれぞれの通信モジュールを介して互いに通信するように構成される。
【0020】
一部の実施形態では、
図3に示されるように、システム260は車両105
5~105
6も含む。車両105
5~105
6は緊急車両270の近隣には位置しないが、その経路が緊急車両270の経路と交差する車両群290を構成する。車両群290と車両群265との間の物理的距離がその間で直接V2V通信が可能になる程充分に接近している場合(例えば、アドホックネットワーク285の範囲内)、1以上の車両105
5~105
6は矢印295で示されるように、それぞれの通信モジュールを介して1以上の車両105
1~105
4と通信するように構成され、アドホックネットワーク285の一部を構築する。一方、車両群290と車両群265との物理的距離がその間で直接V2V通信が可能になる程充分に接近していない(例えば、アドホックネットワーク285の範囲内にない)場合、アドホックネットワーク285を構築する1以上の車両105
1~105
4は、矢印305で示されるように、例えば、セルラーネットワーク300などのその他の通信プロトコルを介して通信するよう更に構成されることがある。このような実施形態では、1以上の車両105
5~105
6もまた、矢印310に示されるようにセルラーネットワーク300を介して通信するよう構成される。さらに、車両群290と車両群265との間の物理的距離がその間で直接V2V通信が可能なる程充分に接近していない実施形態では(例えば、アドホックネットワーク285の範囲内にない)、車両群290の車両105
5~105
6は、それぞれの通信モジュールを介して互いに通信するよう構成され、(
図3には示されない)別のアドホックネットワークを構築することがある。
【0021】
一部の実施形態では、
図3に示されるように、システム260は更に車両105
iを含む。車両105
iは、緊急車両270の近隣に位置せず、その経路は緊急車両270の経路と交差しない。車両105
iは、矢印315で示されるように、セルラーネットワーク300を介して通信するよう構成される。一部の実施形態では、
図3に示されるように、緊急車両270も、矢印320で示されるようにセルラーネットワーク300を介して通信するよう構成される。そして、一部の実施形態では、
図3に示されるように、システム260は中央サーバ125を含む。中央サーバ125は、緊急車両270、車両群265の1以上の車両105
1~105
4、車両群290の1以上の車両105
5~105
6、及び/若しくは車両105
iと、セルラーネットワーク300、アドホックネットワーク285、車両105
5~105
6によってその間に構築されたアドホックネットワーク(
図3には示されない)、又はそのいずれかの組み合わせを介してデータを送受信するよう構成される。
【0022】
さらに
図3を参照して、動作中、緊急車両270は、接近すると車両群265に向けて警戒信号275を送信する。
図3の参照の続きで
図4を参照すると、車両105
1~105
iは、それぞれ車両105の対応する構成要素と実質的に同じ構成要素を含み、これらの実質的に同じ構成要素は、
図4において同じ参照番号で参照され、接尾辞として下付き文字1、2、3、4、5、6又はiが加えられる。一部の実施形態では、
図4に示されるように、警戒信号275は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含むことができる。警戒信号275が可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含むこれらの実施形態では、車両105
1のセンサーエンジン140
1は、矢印325で示されるように警戒信号275を検知し、矢印330で示されるように、警戒信号275に基づいてデータを車両制御部110
1に送る。例えば、警戒信号275が可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含む場合、車両105
1のセンサーエンジン140
1の車両カメラ及び/又は車両マイクロフォンは警戒信号275を検知することができる。一部の実施形態では、矢印330で示されるように警戒信号275に基づいてデータを受信した後、車両制御部110
1は、車両105
1のインタフェースエンジン(
図2に示す)又は車両105
1のインタフェースエンジンと接続し通信するよう構成された携帯ユーザデバイスを介して、車両105
1の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。少なくとも1つのこれら実施形態では、運転者への警告は、接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。
【0023】
警戒信号275に基づくデータに加えて、矢印330で示されるように、センサーエンジン1401の全地球測位システムから収集された位置データが、警戒信号275に基づくデータと一緒にセンサーエンジン1401から車両制御部1101に送信されることがある。車両制御部1101は、センサーエンジン1401から組み合わされたデータを受信し、センサーエンジン1401による警戒信号275の検知と、(例えば、警戒信号275の検知の前、間又は後の)車両1051の位置とを検証するプログラミングを実行する。車両制御部1101は、組み合わされたデータに基づいて、車両1051に対する緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路を決定するようにプログラムされてもよい。センサーエンジン1401による警戒信号275の検知と、車両1051の位置とを検証した後、車両制御部1101は、矢印335で示されるように、検証に基づくデータを通信モジュール1201に送信する。通信モジュール1201は、次に、矢印340で示されるように認識信号を一斉送信する。認識信号は、センサーエンジン1401による警戒信号275の検知と、車両1051の位置と、並びに/又は、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路とに関するデータを含むことがあるがこれらに限られない。
【0024】
車両1052の通信モジュール1202は、矢印340で示されるように認識信号を受信し、矢印345で示されるように、認識信号に基づくデータを車両制御部1102に送信する。車両制御部1102は、通信モジュール1202から認識信号に基づくデータを受信し、通信モジュール1202による認識信号の受信を検証するプログラミングを実行する。さらに、警戒信号275が可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含む実施形態では、車両1051のセンサーエンジン1401が警戒信号275を検知するのと実質的に同様の方法で、車両1052のセンサーエンジン1402も、矢印350で示されるように警戒信号275を検知し、矢印355で示されるように、警戒信号275に基づくデータを車両制御部1102に送信する。一部の実施形態では、矢印355で示されるように、認識信号に基づくデータ及び/又は警戒信号275に基づくデータの受信後、車両制御部1102は、車両1052のインタフェースエンジン又は車両1052のインタフェースエンジンと接続し通信するように構成された携帯ユーザデバイスを介して、車両1052の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。このような実施形態の少なくとも1つでは、運転者への警告は接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。
【0025】
警戒信号275に基づくデータに加えて、矢印355で示されるように、センサーエンジン1402の全地球測位システムから収集された位置データが、警戒信号275に基づくデータと共に、センサーエンジン1402から車両制御部1102に送信されることがある。車両制御部1102は、センサーエンジン1402から組み合わされたデータを受信し、センサーエンジン1402による警戒信号275の検知と、(例えば、警戒信号275の検知前、検知中、検知後の)車両1052の位置とを検証するプログラミングを実行する。また、車両制御部1102は、組み合わされたデータに基づいて、車両1052に対する緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路を決定するようプログラムされることがある。センサーエンジン1402による警戒信号275の検知と、車両1052の位置と、通信モジュール1202による認識信号の受信とを検証した後で、車両制御部1102は、矢印345で示されるように、検証に基づくデータを通信モジュール1202に送り返す。通信モジュール1202は、次に、矢印360で示されるように確認信号を一斉送信する。確認信号は、センサーエンジン1402による警戒信号275の検知と、車両1052の位置と、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路と、並びに/又は、車両1051の通信モジュール1201から受信した認識信号とに関するデータを含むことがあるがこれらに限られない。
【0026】
車両1053の通信モジュール1203は、矢印360で示されるように確認信号を受信し、矢印365で示されるように確認信号に基づくデータを車両制御部1103に送信する。車両制御部1103は、通信モジュール1203から確認信号に基づくデータを受信し、通信モジュール1203による認識信号の受信を検証するプログラミングを実行する。一部の実施形態では、確認信号に基づくデータを受信した後、矢印365で示されるように、車両制御部1103は、車両1053のインタフェースエンジン又は車両1053のインタフェースエンジンと接続し通信するよう構成される携帯ユーザデバイスを介して、車両1053の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。少なくとも1つのそのような実施形態では、運転者への警告は、接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。さらに、車両制御部1103は、矢印370で示されるように、センサーエンジン1403の全地球測位システムから収集された位置データを問い合わせるが、センサーエンジン1403は警戒信号275を検知しない。センサーエンジン1403が警戒信号275を検知しないため、車両制御部1103は、緊急車両270の車両1053に対する位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路を決定するために、確認信号に基づく通信モジュール1203から受信したデータと、センサーエンジン1403から問い合わされた位置データとに頼らなければならない。
【0027】
通信モジュール1203による確認信号の受信を検証した後、車両制御部1103は、矢印365で示されるように、検証に基づくデータを通信モジュール1203に送り返す。通信モジュール1203は、次に、矢印375で示されるように、確認信号を再度一斉送信する。(再度一斉送信された)確認信号は、車両1053の位置と、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路と、並びに/又は、車両1052の通信モジュール1202から受信した確認信号とに関するデータを含むことがあるが、これらに限られない。このプロセスは、矢印375で示されるように1以上の車両1054~105iが(再度一斉送信された)確認信号を受信し、車両1053が確認信号を再度一斉送信するのと実質的に同様な方法で(再度一斉送信された)確認信号を再度一斉送信するため、限りなく継続することがある。上述した確認信号の一斉送信(及び再度一斉送信)は、アドホックネットワーク285、セルラーネットワーク300、車両群290により構築されたアドホックネットワーク、又はそのいずれかの組み合わせによって促進されることがある。さらに、上述した認識信号の一斉送信は、アドホックネットワーク285、セルラーネットワーク300、車両群290により構築されたアドホックネットワーク、又はそのいずれかの組み合わせによって促進されることがある。
【0028】
可視点滅灯及び/若しくは可聴サイレンであること若しくはこれらを含むことに加えて、又はそれに代えて、緊急車両270によって送信された警戒信号275は、車両群265に向けて送信された電磁信号(例えば、無線信号)を含むことができ、電磁信号は、例えば、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含むことができる。警戒信号275が電磁信号を含む実施形態では、車両1051の通信モジュール1201は、矢印380で示されるように警戒信号275を検知し、矢印385で示されるように警戒信号275に基づくデータを車両制御部1101に送信する。一部の実施形態では、警戒信号275に基づくデータの受信後、矢印385で示されるように、車両制御部1101は、車両1051のインタフェースエンジン、又は車両1051のインタフェースエンジンに接続し通信するように構成される携帯ユーザデバイスを介して、車両1051の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。少なくとも1つのそのような実施形態では、運転者の警告は、接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。車両制御部1101は、警戒信号275に基づくデータに加えて、矢印390で示されるようにセンサーエンジン1401の全地球測位システムから収集された位置データを問い合わせることがある。車両制御部1101は、通信モジュール1201からの警戒信号275に基づくデータと、センサーエンジン1401からの位置データ及び/又は経路データとを受信し、通信モジュール1201による警戒信号275の受信と車両1051の位置とを検証するプログラミングを実行する。車両制御部1101によって警戒信号275の受信と車両1051の位置とが検証された後で、車両制御部1101は、矢印385で示されるように、検証に基づくデータを通信モジュール1201に送り返し、通信モジュール1201は、次に、矢印395で示されるように認識信号を一斉送信する。認識信号は、通信モジュール1201による警戒信号275の検知と、車両1051の位置と、並びに/又は、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路とに関するデータを含むことがあるがこれらに限られない。
【0029】
車両1052の通信モジュール1202は、矢印395で示されるように認識信号を受信し、矢印400で示されるように認識信号に基づくデータを車両制御部1102に対して送信する。車両制御部1102は、通信モジュール1202から認識信号に基づくデータを受信し、通信モジュール1202による認識信号の受信を検証するプログラミングを実行する。さらに、警戒信号275が電磁信号を含む実施形態では、車両1051の通信モジュール1201が警戒信号275を検知するのと実質的に同様な方法で、車両1052の通信モジュール1202は、矢印405で示されるように警戒信号275を検知し、矢印400で示されるように警戒信号275に基づくデータを車両制御部1102に対して送信する。一部の実施形態では、車両制御部1102は、矢印400で示されるように認識信号に基づくデータ及び/又は警戒信号275に基づくデータの受信後、車両1052のインタフェースエンジン又は車両1052のインタフェースエンジンに接続し通信するよう構成された携帯ユーザデバイスを介して、車両1052の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。少なくとも1つのそのような実施形態では、運転者への警告は、接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。車両制御部1102は、警戒信号275に基づくデータに加えて、矢印410で示されるようにセンサーエンジン1402の全地球測位システムから収集された位置データを問い合わせることがある。
【0030】
車両制御部1102は、通信モジュール1202からの認識信号に基づくデータと、通信モジュール1202からの警戒信号275に基づくデータと、センサーエンジン1402からの位置データ及び/又は経路データとを受信し、認識信号の受信と、警戒信号275の受信と、車両1052の位置とを検証するプログラミングを実行する。認識信号の受信、警戒信号275の受信、及び車両1052の位置が車両制御部1102によって検証された後で、車両制御部1102は、矢印400で示されるように検証に基づくデータを通信モジュール1202に送り返し、通信モジュール1202は、次に、矢印415で示されるように確認信号を一斉送信する。確認信号は、通信モジュール1202による警戒信号275の検知と、車両1052の位置と、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路と、並びに/又は、車両1051の通信モジュール1201から受信した認識信号とに関するデータを含むことがあるが、これらに限られない。
【0031】
車両1053の通信モジュール1203は、矢印415で示されるように確認信号を受信し、矢印420で示されるように確認信号に基づくデータを車両制御部1103に対して送信するが、通信モジュール1203は警戒信号275を検知しない。一部の実施形態では、車両制御部1103は、矢印420で示されるように確認信号に基づくデータを受信した後、車両1053のインタフェースエンジン又は車両1053のインタフェースエンジンに接続し通信するよう構成された携帯ユーザデバイスを介して、車両1053の運転者に視覚、聴覚、又はその他の警告(例えば、触覚警告)を示す。少なくとも1つのそのような実施形態では、運転者への警告は、接近する緊急車両270を回避するための代替経路情報を含む。車両制御部1103は、確認信号に基づくデータに加えて、矢印425で示されるようにセンサーエンジン1403の全地球測位システムから収集された位置データを問い合わせることがある。車両制御部1103は、通信モジュール1203からの確認信号に基づくデータと、センサーエンジン1403からの位置データ及び/又は経路データとを受信し、通信モジュール1203による確認信号の受信と、車両1053の位置及び/又は経路とを検証するプログラミングを実行する。確認信号の受信と、車両1053の位置及び/又は経路とが車両制御部1103によって検証された後、車両制御部1103は、矢印420で示されるように検証に基づくデータを通信モジュール1203に送り返し、通信モジュール1203は、次に、矢印430で示されるように確認信号を再度一斉送信する。再度一斉送信された確認信号は、車両1053の位置及び/若しくは経路に関するデータと、並びに/又は、車両1052から受信した確認信号に関するデータとを含むことがあるが、これらに限られない。
【0032】
(再度一斉送信された)確認信号は、車両1053の位置と、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/若しくは経路と、並びに/又は、車両1052の通信モジュール1202から受信した確認信号とに関するデータを含むことがあるが、これらに限られない。このプロセスは、矢印430で示されるように1以上の車両1054~105iが(再度一斉送信された)確認信号を受信し、車両1053が確認信号を再度一斉送信するのと実質的に同様な方法で(再度一斉送信された)確認信号を再度一斉送信するため、限りなく継続することがある。上述した確認信号の一斉送信(及び、再度一斉送信)は、アドホックネットワーク285、セルラーネットワーク300、車両群290により構築されたアドホックネットワーク、又はそのいずれかの組み合わせによって促進される。さらに、上述した認識信号の一斉送信は、アドホックネットワーク285、セルラーネットワーク300、車両群290により構築されたアドホックネットワーク、又はそのいずれかの組み合わせによって促進されることがある。
【0033】
図5を参照すると、ある実施形態では、システム260の動作方法は概して参照番号500で参照される。方法500は、緊急車両270が接近するにつれて警戒信号275を車両群に向けて送信するのに応答して実行される。方法500は、ステップ505で、車両105
1を使用して緊急車両270から警戒信号275を受信することを含む。一部の実施形態では、方法500は、車両105
1が受信した警戒信号275に基づいて、車両105
1の運転者に対して緊急車両270に関する第1の警告を伝えることを更に含む。第1の警告には、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路に関するデータが含まれる。
【0034】
ステップ510で、車両1051が受信した警戒信号275に基づいて、車両1051から認識信号が一斉送信される。ステップ510の一部の実施形態では、認識信号は、車両1051によって受信された警戒信号275、並びに、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、車両1051の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも1つに関するデータを含む。
【0035】
ステップ515で、車両1052を使用して、緊急車両270から警戒信号275を受信し、車両1051から認識信号を受信する。一部の実施形態では、方法500は、車両1052が受信した警戒信号275に基づいて、緊急車両270に関する第2の警告を車両1052の運転者に伝えることを更に含む。第2の警告は、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む。
【0036】
ステップ520で、車両1052が受信した警戒信号275と認識信号との両方に基づいて、車両1052から確認信号が一斉送信される。ステップ520の一部の実施形態では、確認信号は、車両1052が受信した警戒信号275、車両1052が受信した認識信号、並びに、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路と、車両1052の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路との少なくとも1つに関するデータを含む。
【0037】
ステップ525で、車両1053を使用して、車両1052から確認信号を受信する。一部の実施形態では、方法500は、車両1053が受信した確認信号に基づいて緊急車両270に関する第3の警告を車両1053の運転者に伝えることを更に含む。第3の警告には、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータが含まれる。
【0038】
ステップ530で、車両1053が受信した確認信号のみに基づいて、車両1053から確認信号が再度一斉送信される。
【0039】
方法500の一部の実施形態では、警戒信号275は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、車両1051を使用して緊急車両270から警戒信号275を受信することは、車両1051のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知することを含み、車両1052を使用して、緊急車両270からの警戒信号275及び車両1051からの認識信号を受信することは、車両1052のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知することと、車両1052の通信モジュール1202を使用して認識信号を受信することとを含む。
【0040】
方法500の一部の実施形態では、警戒信号275は、緊急車両270の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、車両1051を用いて緊急車両270から警戒信号275を受信することは、車両1051の通信モジュール1201を用いて電磁信号を受信することを含み、車両1052を用いて緊急車両270からの警戒信号275及び車両1051からの認識信号を受信することは、車両1052の通信モジュール1202を用いて電磁信号を受信し、車両1052の通信モジュール1202を用いて認識信号を受信することを含む。
【0041】
一部の実施形態では、システム260を作動させ及び/又は方法500を実行することで、車両の運転者に対して、例えば、緊急車両が通過する道を開けるために車両を路肩に寄せるなど、接近する緊急車両に対処するためのより長い警告時間が提供される。さらに、システム260及び方法500に関連して、車両1051及び1052のみが緊急車両270から警戒信号275を受信するように記載されているが、車両1053~105iのいずれかも警戒信号275を受信することができる。各種実施形態では、警戒信号275を検知した車両1051~105iの台数に基づいて、確認信号に信頼性スコアが与えられてもよい。確認信号を単に再度一斉送信するのに比べて、信頼性スコアが高いほどより多くの車両1051~105iが実際に警戒信号275を受信していることを示す。
【0042】
図6を参照すると、一実施形態では、1以上の上述した要素、制御部(例、110
1~110
i)、システム(例、100及び/又は260)、方法(例、500)及び/若しくはステップ(例、505、510、515、520、525及び/又は530)又はそのいずれかの組み合わせの1以上の実施形態を実装するための計算ノード1000が描かれる。ノード1000は、1以上のバス1000hで相互接続されたマクロプロセッサ1000a、入力装置1000b、記憶装置1000c、ビデオ制御部1000d、システムメモリ1000e、ディスプレイ1000f、及び通信装置1000gを含む。幾つかの実施形態では、記憶装置1000cは、フロッピードライブ、ハードドライブ、CD-ROM、光ドライブ、その他の形式の記憶装置又はそのいずれかの組み合わせを含むことがある。幾つかの実施形態では、記憶装置1000cは、フロッピーディスク、CD-ROM、DVD-ROM、又はその他の形式の実行可能な命令を含むことがあるコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、及び/又は受信することができる。幾つかの実施形態では、通信装置1000gは、モデム、ネットワークカード、又はノード1000がその他のノードと通信するのを可能にするその他の装置を含むことができる。幾つかの実施形態では、いずれかのノードは、パーソナルコンピュータ、メインフレーム、PDA、スマートフォン及びセルフォンを含むがこれらに限られない、(イントラネット又はインターネットによって)相互接続した複数のコンピュータシステムを示す。
【0043】
幾つかの実施形態では、上述したいずれかのシステムの1以上の構成要素は、少なくともノード1000及び/若しくはその構成要素と、並びに/又は、ノード1000に実質的に類似した1以上のノード及び/若しくはその構成要素とを含む。幾つかの実施形態では、ノード1000及び/又は上述したシステムの1以上の上述した構成要素は、それぞれ複数の同じ構成要素を含む。
【0044】
幾つかの実施形態では、コンピュータシステムは、少なくとも、機械可読命令を実行可能なハードウェアと、所望の結果を生成する行為(典型的には機械可読命令)を実行するソフトウェアとを典型的に含む。幾つかの実施形態では、コンピュータシステムは、ハードウェア及びソフトウェアのハイブリッド、並びに、コンピュータサブシステムを含むことがある。
【0045】
幾つかの実施形態では、ハードウェアは、概して、クライアントマシン(パーソナルコンピュータ又はサーバとも呼ばれる)、ハンドヘルドプロセッシングデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又はパーソナルコンピューティングデバイス(PCD))などのプロセッサが動作可能なプラットフォームを少なくとも含む。幾つかの実施形態では、ハードウェアは、メモリ又はその他のデータ記憶装置などの機械可読命令を記憶することができるいずれかの物理的装置を含むことがある。幾つかの実施形態では、その他の形式のハードウェアは、例えば、モデム、モデムカード、ポート、及びポートカードなどの切換装置を含むハードウェアのサブシステムを含む。
【0046】
幾つかの実施形態では、ソフトウェアは、RAM又はROMなどのいずれかのメモリ媒体に記憶されるいずれかの機械コードと、その他のデバイス(例えば、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、又はCD-ROMなど)に記憶される機械コードとを含む。幾つかの実施形態では、ソフトウェアは、ソース又はオブジェクトコードを含むことができる。幾つかの実施形態では、ソフトウェアは、例えばクライアントマシン又はサーバなどのノードで実行可能ないずれかの命令一式を包含する。
【0047】
幾つかの実施形態では、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせは、本開示の一定の実施形態に関して機能及び性能を強化するのにも用いられ得る。ある実施形態では、ソフトウェアの機能はシリコンチップに直接作成されることがある。したがって、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせはコンピュータシステムの定義の範囲内にあり、本開示によって可能性のある等価構造及び等価方法として描かれる。
【0048】
幾つかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのパッシブデータ記憶装置、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)などの半永久的データ記憶装置を含む。本開示の1以上の実施形態は、コンピュータのRAMに実装され、標準的コンピュータを新しい特定のコンピューティングマシンに変化させることがある。幾つかの実施形態では、データ構造は、本開示の実施形態を可能にする、定義されたデータ編成である。一実施形態では、データ構造は、データ編成又は実行可能なコードの編成を提供することがある。
【0049】
幾つかの実施形態では、いずれかのネットワーク及び/又はその1以上の部分は、いずれかの特定のアーキテクチャで稼働するよう設計されることがある。ある実施形態では、いずれかのネットワークの1以上の部分が1つのコンピュータ、ローカルエリアネットワーク、クライアントサーバネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネット、ハンドヘルド及びその他の携帯デバイス、ハンドヘルド及びその他の無線デバイス、ハンドヘルド及びその他の携帯ネットワーク、並びに、ハンドヘルド及びその他の無線ネットワークで実行されることがある。
【0050】
幾つかの実施形態では、データベースはいずれかの標準又は専用のデータベースソフトウェアのことがある。幾つかの実施形態では、データベースは、フィールド、レコード、データ及びデータベース専用ソフトウェアによって関連付けられることがあるその他のデータベース要素を有することがある。幾つかの実施形態では、データはマッピングされることがある。幾つかの実施形態では、マッピングは1つのデータエントリを他のデータエントリと関連付けるプロセスである。ある実施形態では、キャラクタファイルの位置に含まれるデータは、第2のテーブルのフィールドにマッピングできる。幾つかの実施形態では、データベースの物理的位置は限定されず、データベースは分散されていることがある。ある実施形態では、データベースはサーバから遠隔に存在し、別のプラットフォームで動作されることがある。ある実施形態では、データベースはインターネット上でアクセス可能なことがある。幾つかの実施形態では、2以上のデータベースが実装されることがある。
【0051】
幾つかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された複数の命令は、1以上のプロセッサによって実行されることがあり、これによって、1以上のプロセッサは上述した要素、制御部(例、1101~110i)、システム(例、100及び/又は260)、方法(例、500)及び/若しくはステップ(例、505、510、515、520、525及び/又は530)並びに/又はそのいずれかの組み合わせのそれぞれの動作の全体若しくは一部を実施し又は実装する。幾つかの実施形態では、このようなプロセッサは、1以上のマイクロプロセッサ1000a、上述したシステムの構成要素の一部であるいずれかのプロセッサ、及び/又はそのいずれかの組み合わせを含むことができ、このようなコンピュータ読み取り可能な媒体は上述したシステムの1以上の構成要素に分散されることがある。幾つかの実施形態では、このようなプロセッサは、仮想コンピュータシステムとの関係で複数の命令を実行することがある。幾つかの実施形態では、このような複数の命令は、1以上のプロセッサと直接通信することがあり、並びに/又は1以上のオペレーティングシステム、ミドルウェア、ファームウェア、その他のアプリケーション、及び/若しくはそのいずれかの組み合わせと交信することがあり、これによって、1以上のプロセッサが命令を実行する。
【0052】
方法が開示されている。本方法は、概して、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信することと、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて、第1の車両から認識信号を一斉送信することと、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信することと、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて、第2の車両から確認信号を一斉送信することとを含む。
【0053】
上述した方法の実施形態は、1以上の以下の要素を単体で又は互いに組み合わせて含むことができる。
【0054】
認識信号は、第1の車両が受信した警戒信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路と、第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地、及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0055】
確認信号は、第2の車両が受信した警戒信号、第2の車両が受信した認識信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0056】
方法は、第3の車両を使用して第2の車両から確認信号を受信することと、第3の車両が受信した確認信号のみに基づいて、第3の車両から確認信号を再度一斉送信することとを更に含む。
【0057】
方法は、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて、緊急車両に関する第1の警告を第1の車両の運転者に伝えることと、第2の車両が受信した警戒信号に基づいて、緊急車両に関する第2の警告を第2の車両の運転者に伝えることと、第3の車両が受信した確認信号に基づいて、緊急車両に関する第3の警告を第3の車両の運転者に伝えることとの少なくとも1つを更に含み、第1の警告は緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、第2の警告は緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、第3の警告は緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む。
【0058】
警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信することは、第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知することを含み、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信することは、第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知することと、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信することとを含む。
【0059】
警戒信号は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信することは、第1の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信することを含み、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信することは、第2の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信することと、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信することとを含む。
【0060】
システムも開示されている。本システムは、概して、警戒信号を一斉送信するよう構成された緊急車両と、第1の車両と、第2の車両とを含み、第1の車両は、緊急車両から警戒信号を受信するように構成され、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて認識信号を一斉送信するように更に構成され、第2の車両は、緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信するように構成され、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて確認信号を一斉送信するように更に構成される。
【0061】
前述のシステムの実施形態は、1以上の以下の要素を単体で又は相互に組み合わせて含むことができる。
【0062】
認識信号は、第1の車両が受信した警戒信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0063】
確認信号は、第2の車両が受信した警戒信号、第2の車両が受信した認識信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0064】
システムは、第2の車両から確認信号を受信するよう構成された第3の車両を更に含み、第3の車両は、第3の車両が受信した確認信号のみに基づいて確認信号を再度一斉送信するように更に構成される。
【0065】
警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、第1の車両は、第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知することによって緊急車両から警戒信号を受信するように構成され、第2の車両は、第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知し、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信することによって緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信するように構成される。
【0066】
警戒信号は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、第1の車両は、第1の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信することによって緊急車両から警戒信号を受信するように構成され、第2の車両は、第2の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信し、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信することによって緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信するように構成される。
【0067】
装置も開示されている。本装置は、概して、コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体と、コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体に記憶され且つ1以上のプロセッサで実行可能な複数の命令とを含み、複数の命令は、実行されると1以上のプロセッサに第1の車両を使用して緊急車両からの警戒信号を受信させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて、第1の車両から認識信号を一斉送信させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両が受信した警戒信号及び認識信号の両方に基づいて、第2の車両から確認信号を一斉送信させる命令とを含む。
【0068】
上述した装置の実施形態は、1以上の以下の要素を単体で又は互いに組み合わせて含むことができる。
【0069】
認識信号は、第1の車両が受信した警戒信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0070】
確認信号は、第2の車両が受信した警戒信号、第2の車両が受信した認識信号、並びに、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方に関するデータを含む。
【0071】
複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第3の車両を使用して、第2の車両から確認信号を受信させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第3の車両が受信した確認信号のみに基づいて、第3の車両から確認信号を再度一斉送信させる命令とを更に含む。
【0072】
複数の命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両が受信した警戒信号に基づいて、緊急車両に関する第1の警告を第1の車両の運転者に伝えさせる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両が受信した警戒信号に基づいて、緊急車両に関する第2の警告を第2の車両の運転者に伝えさせる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第3の車両が受信した確認信号に基づいて、緊急車両に関する第3の警告を第3の車両の運転者に伝えさせる命令との少なくとも1つを更に含み、第1の警告は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、第2の警告は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、第3の警告は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む。
【0073】
警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、実行されると1以上のプロセッサに第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信させる命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知させる命令を含み、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信させる命令は、実行させると、1以上のプロセッサに、第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを検知させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信させる命令とを含む。
【0074】
警戒信号は、緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信させる命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第1の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信させる命令を含み、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して緊急車両からの警戒信号及び第1の車両からの認識信号を受信させる命令は、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両の通信モジュールを使用して電磁信号を受信させる命令と、実行されると、1以上のプロセッサに、第2の車両の通信モジュールを使用して認識信号を受信させる命令とを含む。
【0075】
上述の内容は、本開示の範囲から逸脱することなく種々の変更が可能なことが理解される。
【0076】
一部の実施形態では、各種実施形態の要素及び教示は、各種実施形態の一部又は全てと全体的に又は部分的に組み合わされることがある。加えて、各種実施形態の1以上の要素及び教示は少なくとも部分的に省略されることがあり、及び/又は、少なくとも部分的に各種実施形態の1以上のその他の要素及び教示と組み合わされることがある。
【0077】
例えば、「上部」、「下部」、「上」、「下」、「間」、「底」、「垂直」、「水平」、「角度のある」、「上方向」、「下方向」、「横方向」、「左から右」、「右から左」、「上から下」、「下から上」、「頂点」、「底」、「ボトムアップ」、「トップダウン」など任意の空間参照は、説明の目的のみであり、上述した構造の特定の配向又は位置を制限しない。
【0078】
一部の実施形態では、異なるステップ、プロセス、及び手続きが識別性のある動作として記載されていても、1以上のステップ、1以上のプロセス、及び/又は1以上の手続きは、異なる順序で、同時に、及び/又は順次実施されることもある。一部の実施形態では、ステップ、プロセス、及び/又は手続きが統合され1以上のステップ、プロセス、及び/又は手続きとなることがある。
【0079】
一部の実施形態では、各実施形態における1以上の操作ステップが省略されることがある。さらに、一部の事例では、本開示の一部の特徴は、他の特徴が対応して使用されなくとも使用されることがある。さらに、1以上の上述した実施形態及び/又は変形例は、任意の1以上のその他の上述した実施形態及び/又は変形例と全体的に又は部分的に組み合わされることがある。
【0080】
一部の実施形態が上記で詳細に説明されたが、実施形態は説明のためのみに記載されており限定するものではなく、本開示の新規の教示及び利点から実質的に逸脱することなく、実施形態にその他多くの修正、変更及び/又は置換がなされ得ることは当業者に容易に理解されるであろう。つまり、そのような修正、変更及び/又は置換のすべては、以下の特許請求の範囲に定義される本開示の範囲に含まれることが意図される。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信することと、
前記第1の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記第1の車両から認識信号を一斉送信することと、
第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信することと、
前記第2の車両が受信した前記警戒信号及び前記認識信号の両方に基づいて、前記第2の車両から確認信号を一斉送信することとを含む、方法。
〔態様2〕
前記認識信号は、
前記第1の車両が受信した前記警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様1に記載の方法。
〔態様3〕
前記確認信号は、
前記第2の車両が受信した前記警戒信号と、
前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様1に記載の方法。
〔態様4〕
第3の車両を使用して前記第2の車両から前記確認信号を受信することと、
前記第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記第3の車両から前記確認信号を再度一斉送信することとを更に含む、態様1に記載の方法。
〔態様5〕
前記第1の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第1の警告を前記第1の車両の運転者に伝えることと、
前記第2の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第2の警告を前記第2の車両の運転者に伝えることと、
前記第3の車両が受信した前記確認信号に基づいて、前記緊急車両に関する第3の警告を前記第3の車両の運転者に伝えることとの少なくとも1つを更に含み、
前記第1の警告は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、前記第2の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含み、前記第3の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含む、態様4に記載の方法。
〔態様6〕
前記警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記警戒信号を受信することは、前記第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知することを含み、
前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信することは、
前記第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知することと、
前記第2の車両の通信モジュールを使用して前記認識信号を受信することとを含む、態様1に記載の方法。
〔態様7〕
前記警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、
前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記警戒信号を受信することは、前記第1の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信することを含み、
前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信することは、
前記第2の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信することと、
記第2の車両の前記通信モジュールを使用して前記認識信号を受信することとを含む、態様1に記載の方法。
〔態様8〕
警戒信号を一斉送信するように構成された緊急車両と、
前記緊急車両から前記警戒信号を受信するように構成された第1の車両であって、該第1の車両が受信した前記警戒信号に基づいて認識信号を一斉送信するように更に構成された第1の車両と、
前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成された第2の車両であって、該第2の車両が受信した前記警戒信号及び前記認識信号の両方に基づいて、確認信号を一斉送信するように更に構成された第2の車両と
を備える、システム。
〔態様9〕
前記認識信号は、
前記第1の車両が受信した前記警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様8に記載のシステム。
〔態様10〕
前記確認信号は、
前記第2の車両が受信した前記警戒信号と、
前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様8に記載のシステム。
〔態様11〕
前記第2の車両から前記確認信号を受信するよう構成された第3の車両を更に備え、
前記第3の車両は、該第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記確認信号を再度一斉送信するように更に構成される、態様8に記載のシステム。
〔態様12〕
前記警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
前記第1の車両は、該第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知することによって前記緊急車両から前記警戒信号を受信するよう構成され、
前記第2の車両は、該第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知し、該第2の車両の通信モジュールを使用して前記認識信号を受信することによって前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成される、態様8に記載のシステム。
〔態様13〕
前記警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、
前記第1の車両は、該第1の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信することによって前記緊急車両から前記警戒信号を受信するように構成され、
前記第2の車両は、該第2の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信し、該第2の車両の前記通信モジュールを使用して前記認識信号を受信することによって前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信するように構成される、態様8に記載のシステム。
〔態様14〕
コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体と、
前記コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体に記憶され且つ1以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令と
を備え、
前記複数の命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第1の車両を使用して緊急車両から警戒信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記第1の車両から認識信号を一斉送信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両が受信した前記警戒信号及び前記認識信号の両方に基づいて、前記第2の車両から確認信号を一斉送信させる命令とを含む、装置。
〔態様15〕
前記認識信号は、
前記第1の車両が受信した前記警戒信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第1の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様14に記載の装置。
〔態様16〕
前記確認信号は、
前記第2の車両が受信した前記警戒信号と、
前記第2の車両が受信した前記認識信号と、
前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路と、前記第2の車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路との少なくとも一方と
に関するデータを含む、態様14に記載の装置。
〔態様17〕
前記複数の命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、第3の車両を使用して前記第2の車両から前記確認信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第3の車両が受信した前記確認信号のみに基づいて、前記第3の車両から前記確認信号を再度一斉送信させる命令とを更に含む、態様14に記載の装置。
〔態様18〕
前記複数の命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第1の警告を前記第1の車両の運転者に伝えさせる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両が受信した前記警戒信号に基づいて、前記緊急車両に関する第2の警告を前記第2の車両の運転者に伝えさせる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第3の車両が受信した前記確認信号に基づいて、前記緊急車両に関する第3の警告を前記第3の車両の運転者に伝えさせる命令と
の少なくとも1つを更に備え、
前記第1の警告は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含み、前記第2の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含み、前記第3の警告は、前記緊急車両の前記位置、前記進行方向、前記速度、前記目的地及び/又は前記経路に関するデータを含む、態様17に記載の装置。
〔態様19〕
前記警戒信号は可視点滅灯及び/又は可聴サイレンを含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記警戒信号を受信させる前記命令は、実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知させる命令を含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる前記命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両のカメラ及び/又はマイクロフォンを使用して前記可視点滅灯及び/又は前記可聴サイレンを検知させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の通信モジュールを使用して前記認識信号を受信させる命令とを含む、態様14に記載の装置。
〔態様20〕
前記警戒信号は、前記緊急車両の位置、進行方向、速度、目的地及び/又は経路に関するデータを含む電磁信号であり、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両を使用して前記緊急車両から前記警戒信号を受信させる前記命令は、実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第1の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信させる命令を含み、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両を使用して前記緊急車両からの前記警戒信号及び前記第1の車両からの前記認識信号を受信させる前記命令は、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の通信モジュールを使用して前記電磁信号を受信させる命令と、
実行されると、前記1以上のプロセッサに、前記第2の車両の前記通信モジュールを使用して前記認識信号を受信させる命令とを含む、態様14に記載の装置。