(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】磁気張力を有する調整可能な刃組立体
(51)【国際特許分類】
B26B 19/06 20060101AFI20240722BHJP
【FI】
B26B19/06 D
(21)【出願番号】P 2021506978
(86)(22)【出願日】2019-08-15
(86)【国際出願番号】 US2019046656
(87)【国際公開番号】W WO2020037124
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2022-07-13
(32)【優先日】2018-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591223161
【氏名又は名称】アンディス・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ANDIS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100163061
【氏名又は名称】山田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】ワーナー,エドウィン・アレン
(72)【発明者】
【氏名】トリンガリ,リチャード・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ティツコフスキー,エルビン
(72)【発明者】
【氏名】ノバク,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】グロス,ジェフリー・ディー
【審査官】小川 真
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-535143(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0019706(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01974875(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0348865(US,A1)
【文献】特開昭54-103159(JP,A)
【文献】実公昭49-7030(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/04、19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気刃組立体であって、
複数の歯を有する第1の刃縁を含む第1の刃と、
複数の歯を有する第2の刃縁を含む第2の刃であって、前記第2の刃縁が前記第1の刃縁に平行であり、前記刃が互いに対して振動する、第2の刃と、
前記第1の刃および前記第2の刃間に捕捉された刃案内組立体であって、前記第2の刃縁に対する前記第1の刃縁の相対位置を維持する刃案内組立体と、を含み、
前記刃案内組立体は、
基部およびクロス部分を含む案内部材であって、前記クロス部分が前記第1の刃および前記第2の刃間に捕捉され、前記クロス部分が前記第1の刃に隣接する第1の側と前記第2の刃に隣接する第2の側とを有する、案内部材と、
前記第1の刃および前記第2の刃間の前記案内部材の前記クロス部分に沿って延びる複数の磁石を含む磁気組立体と、を含み、
前記磁気組立体は、前記刃案内組立体と前記第1の刃との間に引き付け力を生成
し、
前記磁気組立体は、前記第2の刃に結合された巻線を含む電磁デバイスを有する、磁気刃組立体。
【請求項2】
前記案内部材の前記クロス部分は、強磁性材料である、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項3】
前記磁気組立体は、前記案内部材の前記クロス部分に結合された複数のディスク磁石を含む、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項4】
前記案内部材の前記クロス部分は、前記刃案内組立体と前記第1の刃および前記第2の刃との間に前記引き付け力を生成し、前記引き付け力を維持して、振動中に前記第1の刃および前記第2の刃を配向および支持する、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項5】
前記磁気組立体は、ヨーク、前記第1の刃、または、前記第2の刃のうちの少なくとも1つに位置し、前記ヨークは、前記第2の刃に結合されている、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項6】
前記案内部材の前記基部に結合し、前記第1の刃または前記第2の刃の一方を、前記第1の刃または前記第2の刃の他方の上で、前記クロス部分を横切る前記案内部材の面上を並進させる調整可能な隙間組立体を更に含み、
前記調整可能な隙間組立体は、前記第1の刃縁と前記第2の刃縁の間に隙間を形成するために、前記第1の刃縁を前記第2の刃縁に対して動かし、
前記調整可能な隙間組立体は、2つの所定の隙間長さ間で調整する、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項7】
前記調整可能な隙間組立体は、手動で動力供給される、請求項6に記載の磁気刃組立体。
【請求項8】
前記調整可能な隙間組立体は、電気モータによって、電気的に動力供給される、請求項6に記載の磁気刃組立体。
【請求項9】
前記第1の刃および前記第2の刃を振動させるために使用されるモータへの負荷を検出する負荷センサを更に含み、
前記モータへの負荷の変化は、前記刃間の摩擦負荷に比例し、
前記負荷センサが前記モータへの負荷を検出すると、前記負荷センサは、前記電磁デバイスに信号を送信して、前記磁気組立体の電流を増加させ、前記案内部材と前記第1の刃および前記第2の刃との間の前記引き付け力を増加させ、前記第1および第2の刃間の前記摩擦負荷を軽減させ、前記モータへの前記負荷を軽減させる、請求項1に記載の磁気刃組立体。
【請求項10】
磁気刃組立体であって、
複数の歯を有する外刃縁を含む外刃と、
複数の歯を有する内刃縁を含む内刃であって、前記内刃縁が前記外刃縁に平行であり前記外刃の上で振動する、内刃と、
前記内刃および前記外刃間に捕捉された刃案内組立体であって、前記刃案内組立体が、前記内刃が前記外刃の上で振動するときに、前記外刃縁に対する前記内刃縁の相対位置を維持する、刃案内組立体と、を含み、
前記刃案内組立体は、
基部およびクロス部分を含むT形状案内部材であって、前記クロス部分が前記内刃および前記外刃間に捕捉され、前記クロス部分が前記内刃に隣接する内セクションと前記外刃に隣接する外部分とを有する、T形状案内部材と、
前記T形状案内部材と前記内刃との間の前記クロス部分の前記内セクションに配設された複数の磁石を含む磁気組立体と、を含み、
前記磁気組立体は、前記刃案内組立体と前記内刃との間に磁気引き付け力を生成し、
前記磁気組立体は、前記内刃に結合された巻線を含む電磁デバイスを有する、磁気刃組立体。
【請求項11】
前記T形状案内部材の前記クロス部分の前記内セクションは、前記内刃に結合し、前記内刃を前記外刃の上で並進させ、
前記内刃の並進は、前記内刃縁および前記外刃縁間の隙間長さを制御する、請求項10に記載の磁気刃組立体。
【請求項12】
前記T形状案内部材の前記基部に結合し、前記内刃を前記外刃の上で、前記基部に実質上平行で前記T形状案内部材の前記クロス部分を横切る方向に、並進させる調整可能な隙間組立体を更に含み、
前記調整可能な隙間組立体は、前記内刃縁および前記外刃縁間に隙間を形成するために、前記内刃縁を前記外刃縁に対して動かし、
前記調整可能な隙間組立体は、前記内刃縁および前記外刃縁間の2つ以上の所定の隙間長さ間で調整する、請求項10に記載の磁気刃組立体。
【請求項13】
前記内刃を振動させるために使用されるモータの速度を検出するセンサを更に含み、
前記速度の変化は、前記刃間の摩擦負荷に比例し、
前記モータの前記速度が減少されるとき、前記センサは、前記磁気組立体の電流を増加させるために、前記電磁デバイスに信号を送信して、前記内刃および前記外刃との間の引張り力を増加させ、前記内刃と前記外刃との間の前記摩擦負荷を軽減させて、前記モータの負荷を軽減させる、請求項10に記載の磁気刃組立体。
【請求項14】
前記磁気組立体は、前記内刃に結合されたヨーク、前記内刃、または、前記外刃のうちの少なくとも1つに位置する、請求項10に記載の磁気刃組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願の相互参照)
[0001]本出願は、2019年4月8日に提出された第62/830,829号および2018年8月17日に提出された第62/719,281号の利益および優先権を主張し、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
[0002]本発明は、一般にバリカンやヘアカット装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、詳細には刃組立体の往復刃と静止刃の間の刃隙間を調整するように構成された調整可能な張力組立体に関する。本発明は、刃組立体の往復刃と静止刃の間に張力を提供するように構成された磁気張力組立体にも関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]本発明の1つの実施形態は、磁気刃組立体に関する。磁気刃組立体は、第1の刃、第2の刃、および刃案内組立体を含む。第1の刃は、複数の歯を有する第1の刃縁を有する。第2の刃は、複数の歯を有する第2の刃縁を有する。第2の刃縁は、第1の刃縁に平行であり、刃は互いに対して振動する。刃案内組立体は、第1および第2の刃間に捕捉され、第2の刃縁に対する第1の刃縁の相対位置を維持する。刃案内は、案内部材および磁気組立体を含む。案内部材は、基部およびクロス部分(cross-portion)を有し、クロス部分は、第1および第2の刃間に捕捉され、第1の刃に隣接する第1の側と第2の刃に隣接する第2の側とを有する。磁気組立体は、刃案内組立体と第1の刃との間に引き付け力を生成するために、第1および第2の刃間の案内部材のクロス部分に沿って延びる複数の磁石を含む。
【0004】
[0004]本発明の別の実施形態は、磁気刃組立体に関する。磁気刃組立体は、外刃、内刃、および刃案内組立体を含む。外刃は、複数の歯を備えた外刃縁を有する。内刃は、複数の歯を備えた内刃縁を有する。内刃縁は、外刃縁に平行であり、内刃は、外刃の上で振動する。刃案内組立体は、内刃および外刃間に捕捉されており、内刃が外刃の上で振動するときに、外刃縁に対する内刃縁の相対位置を維持する。刃案内組立体は、T形状案内部材および磁気組立体を含む。T形状案内組立体は、基部およびクロス部分を有する。クロス部分は、内刃および外刃間に捕捉され、内刃に隣接する内セクションと外刃に隣接する外部分とを有する。磁気組立体は、案内部材と内刃との間のクロス部分の内セクションに配設された複数の磁石を含み、刃案内組立体と内刃との間に磁気引き付け力を生成する。
【0005】
[0005]本発明の別の実施形態は、内刃、外刃、および刃案内組立体を含む刃組立体に関する。内刃は、複数の歯を備えた内刃縁を有する。外刃は、内刃縁に平行である複数の歯を備えた外刃縁を有する。内刃は、外刃の上で振動する。刃案内組立体は、内刃および外刃間に捕捉される。刃案内組立体は、案内部材、調整可能な隙間組立体、および対角スロット機構を有する。案内部材は、基部と、内刃および外刃間に捕捉されたクロス部分と、を有する。調整可能な隙間組立体は、案内部材内にあり、内刃および外刃間の案内部材のクロス部分に沿って延びる。調整可能な隙間組立体は、刃案内組立体と内刃との間に力を生成して、外刃縁に対する内刃縁の相対位置を維持する。対角スロット機構は、案内部材の基部および調整可能な隙間組立体に結合される。内刃縁および外刃縁に平行な方向への対角スロット機構の運動は、案内部材のクロス部分を内刃縁および外刃縁に垂直に動かし、したがって、内刃縁および外刃縁間の隙間は、内刃縁および外刃縁に平行な方向への対角スロット機構の運動に基づいて増加または減少する。
【0006】
[0006]代替の例示的な実施形態は、特許請求の範囲に広く記載され得るような他の特徴および特徴の組合せに関する。
【0007】
[0007]この出願は、同様の参照番号が同様の要素を指す添付の図面に関連して解釈される、以下の詳細な説明からより完全に理解されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】[0008]例示的な実施形態に係るヘアカットデバイスの斜視図である。
【
図2】[0009]例示的な実施形態に係る組み立てられた刃組立体の上部斜視図である。
【
図3】[0010]
図2の刃組立体の分解図である。
【
図4】[0011]
図3に示された上面図とは反対の位置の
図2のばね保持器の底部斜視図である。
【
図5】[0012]例示的な実施形態に係る、スイッチ、T刃、ならびに内刃および外刃を示すために幾つかの構成要素が除去された刃組立体の図である。
【
図6】[0013]例示的な実施形態に係る、ばね保持器のリッジが断面で示された
図5の刃組立体の上面図である。
【
図7】[0014]例示的な実施形態に係る、内刃および外刃が整列されている第1の整列位置の、
図5の刃組立体の上面図である。
【
図8】[0015]例示的な実施形態に係る、内刃が外刃に沿って部分的に延び部分的に引っ込む中間位置の、
図5の刃組立体の上面図である。
【
図9】[0016]例示的な実施形態に係る、内刃が外刃に対して完全に引っ込む引っ込み位置の、
図5の刃組立体の上面図である。
【
図10】[0017]磁気張力を有する刃組立体の1つの実施形態の平面図である。
【
図11】[0018]
図10の刃組立体の第1の側面図である。
【
図12】[0019]
図11に示された側面とは反対の位置の、
図10の刃組立体の第2の側面図である。
【
図13】[0020]
図10の刃組立体の後部および第1の側面の斜視図である。
【
図14】[0021]磁気張力を有する刃組立体の1つの実施形態の平面図である。
【
図15】[0022]磁気張力組立体の一部を例証している、
図14の刃組立体の第1の側面図である。
【
図16】[0023]
図15に示された側面とは反対の位置の、
図14の刃組立体の第2の側面図である。
【
図18】[0025]ヘアカットデバイスの実施形態に実装された磁気張力を有する刃組立体の別の実施形態の第1の側面図である。
【
図19】[0026]
図18に示された側面とは反対の位置の、
図18の刃組立体の第2の側面図である。
【
図20】[0027]磁気張力組立体を更に例証している、
図18の刃組立体の第1の側面図である。
【
図21】[0028]磁気張力組立体を更に例証している、
図20に示された側面とは反対の位置の、
図18の刃組立体の第2の側面図である。
【
図22】[0029]ヘアカットデバイスの実施形態に実装された磁気張力を有する刃組立体の別の実施形態の第1の側面図である。
【
図23】[0030]
図22に示された側面とは反対の位置の、
図22の刃組立体の第2の側面図である。
【
図24】[0031]磁気張力を有する刃組立体の別の実施形態の平面図である。
【
図25】[0032]
図24の刃組立体の第1の側面図である。
【
図26】[0033]
図25に示された側面とは反対の位置の、
図24の刃組立体の第2の側面図である。
【
図27】[0034]磁気張力、より具体的は、電磁張力を有する刃組立体の別の実施形態の平面図である。
【
図28】[0035]
図27の刃組立体の第1の側面図である。
【
図29】[0036]
図27の刃組立体の第1の正面側面図である。
【
図31】[0038]磁気張力、より具体的には、電磁張力の代替の実施形態を有する刃組立体の第7の実施形態の平面図である。
【
図32】[0039]電磁石に結合された
図31の刃組立体の外刃の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0040]図を全般的に参照すると、ヘアカッタやバリカンの様々な実施形態が示されている。カッタは、ヘアをカットまたはトリミングするために、下側または外側の刃の上で振動する上側または内側の刃を備えた刃組立体を含む。外刃の縁に対する内刃の縁の整列または隙間は、カットヘア長さに影響を及ぼす。例えば、外刃が刃の長さに沿って減少する表面を有する場合、外刃に対して内刃を動かすことは、カットされるヘアの長さを変化させるであろう。内刃の歯の切端と外刃の歯の切端との間に作成される隙間を調整する目的で、調整摺動体または選択機機構は、内刃に結合し、内刃の切端を外刃に対して動かす。この運動は、刃を引き出すかまたは引っ込めて、それは内刃および外刃の切端間の隙間を拡大または縮小する。隙間のサイズを制御することは、操作者が、バリカンがヘアをカットするであろう所望のカット長さを調整するのを可能にする。
【0010】
[0041]刃間の適切な張力は、システムの摩擦、刃の摩耗および断裂を軽減して、モータの稼動寿命を高める。内刃および外刃は、内歯および外歯の振動が刃の切端と干渉しないように、共に張力を掛けられる/引っ張られるべきである。内刃にアームを含めることによって形成されるT案内などの案内部材は、内刃および外刃が振動するのを可能にし、その間、(例えば、ばねまたは他の付勢機構を用いて)所望の引張り力を保持する。
【0011】
[0042]出願人が発見したことは、内刃と外刃の間に張力を生成するために磁気力を使用することが、刃間の摩擦を軽減し、それがモータへの負荷を軽減してシステムの効率全体を改善するということである。例えば、上刃および下刃(例えば、内刃および外刃)間に位置する案内部材は、磁化されるか、磁石を含むか、または、刃間に引き付け力を作成して内刃の振動の摩擦を軽減する電磁システムを含む。幾つかの実施形態では、システムは、モータまたは刃の負荷または速度を検出し、負荷を最小化するための電磁引き付け力を増加または減少させる。
【0012】
[0043]T案内を、対角スロット機構を有する案内レールもしくはクロス部分およびアームもしくは本体と、組み合わせることは、操作者が、所望の長さでヘアをカットするために、内刃および外刃の切縁間の隙間を選択するのを可能にする。この構成は、操作者が、操作前、操作中または操作後に刃のセットを選択的に調整するのを可能にする。操作者は、刃のセットを取り外して刃を手動で再整列させることなく、カットの相対接近性を選択できる。対角スロット内のまたは調整摺動体に沿った事前設定戻り止めは、望ましいカット長さに関連する所定の隙間を形成する。調整摺動体は、戻り止め間を選択されて固定されたヘアカット長さ(例えば、所定のカット長さ)まで動く。
【0013】
[0044]議論や理解を容易にするために、次に続く詳細な説明は、ヘアカット装置または「カッタ」と関連して磁気張力および/または刃セット調整を組み込む刃組立体を参照して例証するであろう。理解されるべきことは、「カッタ」が例示の目的のために提供され、本明細書に開示された刃組立体が任意のヘアカット、ヘアトリミング、またはヘアグルーミングデバイスと関連して使用できるということである。したがって、用語「カッタ」は、包括的であり、また、それらに限定されないが、ヘアトリマ、バリカン、または任意の他のヘアカットもしくはヘアグルーミングデバイスを含む任意のヘアグルーミングデバイスを指す。カッタデバイスは、人間、動物、あるいは、ヘアを有する任意の他の生物または無生物に適することができる。
【0014】
[0045]
図1は、ヘアカット装置、トリマ、バリカン、または、カッタ100の実施形態例を例証している。カッタ100は、本体102、刃セットもしくは刃組立体104、および駆動組立体106を含む。
図1に例証されたように、本体102は、手持ち式であり、クラムシェル構成の2つの部分、第1の即ち上側のハウジング108および第2の即ち下側のハウジング110(例えば、カッタ100の上部および底部の)を含む。カッタ100の本体102は、他の構成を含むことができる。例えば、上側ハウジング108および/または下側ハウジング110は、単一の統合型本体102または構成要素部品を形成する。本体102は、ハウジング108および/またはハウジング110を他のクラムシェル構成で結合(例えば、1つまたは複数の側面から)でき、本体102の上部、底部、側面、または端部に追加の部品を含むことができる。刃組立体104は、並進する上側または内側の刃112と、静止する下側または外側の刃114と、を含む。本体102とハウジング108および/または110は、刃組立体104を含む切端116を規定する。本体102は、更にモータ120を支持するための空洞118を規定する。
図1に例証されたように、空洞118は、本体102が刃組立体104に結合された駆動組立体106およびモータ120を囲むように、クラムシェル構成の上側ハウジング108および下側ハウジング110から形成される。
【0015】
[0046]駆動組立体106は、空洞118の内部に位置されて、刃組立体104をモータ120に結合する。示されたように、モータ120は、回転式のDC電気モータ120である。他の実施形態では、モータ120は、刃組立体104用の振動または往復運動を生成する旋回モータまたは磁気モータ120である。他の実施形態では、モータ120は、刃組立体104用、例えば、内刃112および/または外刃114用の振動または往復運動を生成するためのAC電気モータまたは任意の他の適切なモータである。示されたように、モータ120は、電池電力(例えば、コードレス)で動作するように構成されるが、任意の適切な電源、例えば、コンセントにプラグ接続されたコード付きカッタ100からの電気で動作するように構成できる。
【0016】
[0047]モータ120は、回転軸線のまわりを回転する回転モータ出力軸122に結合する。偏心駆動装置124は、モータ出力軸122に結合され、回転軸線のまわりを偏心して回転する。偏心駆動装置124は、モータ出力軸122からオフセットしている偏心軸126を含む。換言すると、偏心軸126は、偏心軸126が、振動回転挙動を作成するために、回転軸線のまわりを非同心状に回転するように、モータ120の回転軸線からオフセットしている。偏心軸126は、刃組立体104のヨーク128(
図2)に係合して、内刃112を直線的に並進または振動させるように構成される。刃組立体104は、本体102の切端116に結合される。例えば、刃組立体104は、接着剤、リベット、溶接、ボルト、ねじ、または少なくとも1つの締結具を用いて本体102に結合できる。
【0017】
[0048]
図2は、刃組立体104の斜視図を例証している。刃組立体104は、内刃112および外刃114を含む。例証された実施形態では、外刃114は、振動せず、内刃112が、カットを容易にするために外刃114に対して振動、往復、または摺動するように構成されるように、本体102に対して固定される。内刃112は、ヘアをカットできる切刃組立体104を作成するために、外刃114の上で振動する。
【0018】
[0049]刃組立体104は、内刃112を外刃114の上で内刃112の振動挙動を横切る方向に並進させる調整隙間組立体、機構、または摺動体130を含む。この横切る方向への内刃112の並進は、カッタ100の動作中にカット長さを変える。ばね保持器132は、ばね134を介して内刃112に結合する。ばね保持器132は、(例えば、締結具136によって)外刃114に固定式に取り付けされる。ばね134は、ばね保持器132をヨーク128に相互連結して、ヨーク128が偏心軸126の回転出力から振動するのを可能にする。
【0019】
[0050]ヨーク128は、内刃112に結合され、また、モータ120に結合される偏心軸126に結合される。ヨーク128は、偏心軸126を通るモータ120の回転出力に基づいて、外刃114の上で内刃112を振動させる。換言すると、ばね保持器132は、外刃114に固定式に結合し、また、ばね保持器132に対するヨーク128の並進を可能にするために、ばね134を介してヨーク128に連結する。ヨーク128は、内刃112に固定式に結合され、また、偏心軸126を通してモータ120出力を受容する。偏心軸126の偏心回転は、外刃114の上で内刃112を振動させる。
図1および2を参照すると、モータ120が回転すると、モータ出力軸122は、偏心軸126に結合された偏心駆動装置124を回転させる。偏心軸126がヨーク128の内部で回転すると、内刃112は、外刃114の上で振動する。
図2に例証されたように、選択機機構または調整摺動体130は、外刃114の後縁に沿って摺動可能に結合する。動作する摺動体130は、内刃112の振動挙動に直交する方向における外刃114に対する内刃112の配向を変える。様々な実施形態では、摺動体130は、手動または電気的に(例えば、モータによって)電力供給される。
【0020】
[0051]
図3は、
図2に例証された刃組立体104の分解図である。刃案内組立体、案内部材、またはT案内138は、内刃112を摺動体130に相互連結する。T案内138は、外刃縁168に対する内刃縁166の相対位置を維持する。換言すると、T案内138は、内刃112および摺動体130の双方に結合される。T案内138は、外刃114の後縁に沿った摺動体130の並進を、内刃112の振動挙動を横切る方向の内刃112の並進に変換する。T案内138は、摺動体130の内部に適合する角度付き縁140を含む。角度付き縁140は、外刃114の外側後縁に沿った摺動体130の動きが、T案内138が外刃114の上面に沿って内刃112を押しまたは引くのを引き起こすように、角度付けされている。このように、T案内138は、内刃112を外刃114に対して延ばすかまたは引っ込める。
【0021】
[0052]幾つかの実施形態では、外刃114は、T案内138用のトラック、スロット、または凹所142を含む。凹所142は、T案内を内刃112および外刃114間に捕捉して、T案内138を凹所142に沿って方向付けし、内刃112を外刃114に対して、外刃114の後縁に沿った摺動体130の摺動挙動を横切る方向に、並進させる。
【0022】
[0053]1つまたは複数の締結具136は、外刃114をばね保持器132および/または本体102に固定式に結合する(
図1)。例証された実施形態では、外刃114のいずれかの側の2つの締結具136は、外刃114が振動しないおよび/または内刃112の振動および横方向並進に対して静止するように、外刃114をばね保持器132に固定式に取り付ける。この構成では、外刃114は、固定されている、静止している、または動いていないと言われる。幾つかの実施形態では、内刃112は、外刃114に対して動き、したがって、内刃112および/または外刃114は、並進および/または振動する。内刃112は、ヘアのカットを容易にするために外刃114に対して1つの方向に振動し、操作者が摺動体130を調整するときにカッタ100のカット長さを変えるために直交方向または横断方向に並進する。
【0023】
[0054]
図3は、上部斜視図でのばね保持器132を示している。この図は、例示的な実施形態のばね保持器132に結合されたばね134の連結部を例証している。同様に、ばね134の端部は、ヨーク128に結合している。斯くして、ばね134は、モータ120からの出力に応答して内刃112が振動するときに、ヨーク128を中立の休止位置に付勢する。
【0024】
[0055]
図4は、例示的な実施形態に係るばね保持器132の下側の底部斜視図である。ばね保持器132は、ばね保持器132の後部(例えば、反対側の切端116)の一対のポケット146の内部に複数のリッジ(ridge)144を含む。ポケット146は、摺動体130の両端(例えば、いずれかの側)を受容する。リッジ144は、摺動体130がポケット146の内部で摺動または並進できるように、摺動体130端部に摺動可能に取り付く。ポケット146の内部のリッジ144は、リッジ144によって形成された戻り止めの内部に摺動体130を解除可能に保持および/またはロックする。このように、リッジ144は、外刃114の後縁に沿った摺動体130の並進および保持を可能にする。斯くして、外刃114の後縁に沿った摺動体130の並進は、カット長さを制御するために、内刃112を延ばすかまたは引っ込める。ばね保持器132は、締結具136(
図3)を受容してばね保持器132を外刃114に固定式に結合するための締結具穴148を含む。
【0025】
[0056]
図5は、刃組立体104の単離された上部斜視図であり、刃組立体104の構造は、内刃112、外刃114、摺動体130、および、T案内138の相互作用を明確に例証するために除去されている。内刃112は、内刃歯150を含む。外刃114は、外刃歯152を含む。外刃114の形状は、内刃112を外刃の上で並進させることがカッタ100のカット長さを増加させるように、凸状にすることができる。例えば、内刃歯および/または外刃歯150および/または152は、歯152の先端でより薄く、歯152の根元または基部でより厚い。
【0026】
[0057]フランジ154は、摺動体130のいずれかの側から延びており、リッジ144の戻り止めの内部に適合する突起(戻り止め)を含む(
図4)。
図3を参照して上で説明されたように、フランジ154は、ばね保持器132のポケット146の内部で摺動する。フランジ154は、リッジ144によって形成された戻り止めによって保持され、摺動体130を一時的に保持する。このように、カッタ100のカット長さは、動作中に一定に保たれる。摺動体130は、更に把持形成部156を含む。把持形成部156は、摺動体130の上部、底部、および/または、側面に位置することができ、外刃114の後縁に沿った摺動体130の留めおよび摺動を容易にする。T案内138は、基部、延長本体、または、クロス部分または案内レール170(
図3)の摺動並進を内刃112の下のリッジに連結するアーム158を含む。T案内138の案内レール170は、内刃112に隣接する上部側と、外刃114に隣接する底部側と、を有する。1対の締結具穴160は、締結具136が外刃114を通過するのを可能にし、外刃114をばね保持器132および/または本体102に固定式に結合する。
【0027】
[0058]
図6は、
図5の刃組立体104の単離された上面図である。内刃112は、ヘアをカットするために外刃114の外刃歯152の上で協働して振動する内刃歯150を有する。
図5および
図6に示されたように、内刃歯150の先端は、凹んでいる。即ち、内刃歯150の先端は、外刃歯152の先端と整列していない。T案内138は、仮想線で内刃112の下に示されており、リッジの下で内刃112に結合している。
【0028】
[0059]摺動体130が第1の方向即ち振動方向162(例えば、左および右)に並進するとき、内刃112は、第2の方向即ち横断方向164(例えば、前方および後方)に並進する。示されたように、横断方向164に沿った並進は、振動方向162に直交することができるが、それは、他の非直交方向への並進を含むこともできる。細長本体またはアーム158が確実にすることは、振動方向162の摺動体130の並進が、外刃縁168までの距離(または隙間)を増加または減少させるために、内刃112および内刃縁166を、横断方向164に並進させる、ということである。
【0029】
[0060]幾つかの実施形態では、対角スロット機構(例えば、摺動体130のアーム138)は、内刃縁166および/または外刃縁168に平行な方向の摺動体130の運動が、内刃縁166および/または外刃縁168に垂直な方向に案内レール170を動かすように、T案内138の基部または細長アーム158に結合される。換言すると、摺動体130およびチャネル172は、アーム158と案内レール170との間に対角接合部を作成する。
【0030】
[0061]細長アーム158は、T案内138の(内刃112および外刃114間に捕捉される)クロス部材または案内レール170を摺動体130に相互連結する。案内レール170は、
図6において仮想線で摺動体130の内部に例証されている。チャネル172は、摺動体130が外刃114の後部に沿って摺動するときに角度付き縁140を押すかまたは引く摺動体130の内部に配設される。チャネル172が摺動体130の内部に位置するという理由で、チャネル172は、仮想線で同じく例証されている。角度付き縁140およびチャネル172は、摺動可能に結合され、したがって、摺動体130が第1の方向即ち振動方向162に並進すると、チャネル172は、摺動体130の内部の角度付き縁140を押すかまたは引く。摺動体130を振動方向162に動かすことは、内刃112に結合されるT案内138の案内レール170を、第2の方向即ち横断方向164に、延ばすかまたは引っ込める。これは、内刃112を横断方向164に延ばすかまたは引っ込めて、カッタ100のカット長さを制御する。
【0031】
[0062]幾つかの実施形態では、案内レール170は、磁気張力組立体174を含む。例えば、案内レール170は、磁化される強磁性材料である。他の実施形態では、案内レール170は、1つまたは複数の磁石176および/または別の電磁デバイス(例えば、巻線)を含む。磁気張力組立体174および/または磁石176は、刃案内組立体またはT案内138と、内側112および/または外側114の刃と、の間に引き付け(例えば、引張り)力を生成する。幾つかの実施形態では、力は、反発する。幾つかの実施形態では、案内レール170と内刃112および/または外刃114との間の磁気引張り力は、調整可能である。
【0032】
[0063]幾つかの実施形態では、内刃112、外刃114、ヨーク128、および/または、T案内138は、内刃112および外刃114間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。幾つかの実施形態では、磁気組立体は、ヨーク128、内刃112、外刃114、または、T案内138のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃112、外刃114、ヨーク128、T案内138、および/または、それらの任意の組合せは、内刃112および外刃114間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク128は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石176を担持するプラスチックヨーク128)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石176から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石176から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃112および114間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃112および114間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0033】
[0064]
図6は、ばね保持器132の残りが除去された断面のリッジ144を示している。この図は、摺動体130のフランジ154と、ばね保持器132のリッジ144と、の間の相互作用を示している。フランジ154は、動作中の摺動体130の望まれない運動を防ぐために、リッジ144に形成された戻り止めの内部に解除可能にロックする。しかしながら、フランジ154およびリッジ144の相互作用は、操作者が摺動体130を摺動させるときに、解除される。
【0034】
[0065]
図7~9は、どのように摺動体130が内刃112を外刃114に対して動かすかを例証する様々な構成の内刃112および外刃114を例証している。内刃112は、複数の内刃歯150を含む。内刃歯150は、内刃縁166に沿って延びる。内刃縁166は、内刃歯150の先端同士を連結する想像線によって規定される。同様に、外刃縁168は、外刃歯152の先端同士を連結する想像線によって規定される。内刃112は、外刃114の上部に位置(上部に着座)され、内刃縁166は、外刃縁168と平行であり、幾つかの実施形態では、外刃縁168からオフセットしている。動作中、内刃縁166および外刃縁168は、互いに対して振動する。内刃縁166に沿って形成された想像線と、外刃縁168に沿って形成された想像線と、の間の距離は、刃隙間178として規定される。
【0035】
[0066]摺動体130の運動は、内刃112を外刃114に対して並進させ、それはヨーク128の内部の偏心軸126の配置を変える。ヨーク128は、内刃112を任意の刃隙間178で振動させるために、駆動組立体106の偏心軸126を受容するように構成される。
図7~9に例証されたように、外刃114に対する内刃112の3つの位置または構成、具体的には、「微細」、「中間」、および、「深い」構成が示されている。例えば、3つの構成が表すのは、微細隙間と、微細隙間よりも大きい中間隙間と、外刃縁168に対する内刃縁166間の微細隙間または中間隙間のいずれかよりも大きい長隙間と、である。追加の事前設定構成は、より大きな中間隙間および/またはカット長さを生成できる。摺動体130は、内刃縁166および外刃縁168間の2つ以上の所定の刃隙間178の間に順応できる。例えば、摺動体130は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれより多くの段階または所定の構成を含むことができる。
【0036】
[0067]摺動体130は、どの摺動体130の構成がより長い「深い」またはより短い「微細」カットをもたらすかを表示するために、文句または銘文(例えば、「深い」および「微細」)ならびに触覚的および/または視覚的な表示体を含むことができる。例えば、摺動体130の一方側の単一のバンプ(例えば、「微細」)と反対側の2つ以上のバンプ(例えば、「深い」)とは、いずれかの構成における刃隙間178の視覚的表示および触覚的表示の双方を提供する。同様に、摺動体130の片側の短線と反対側の長線とは、摺動体130位置でのカット長さの視覚的表示および/または触覚的表示を提供する。
【0037】
[0068]
図7は、「微細」カット構成の摺動体130を備えた第1の完全に引き出された内刃112を例証する。この位置は、内刃縁166および外刃縁168が同一線上にあるという理由で、整列位置と呼ばれる。この構成では、内刃112は、内刃歯150の内刃縁166が外刃歯152の外刃縁168と整列するように、外刃114と整列される。この整列の理由で、刃隙間178がないかまたは比較的小さい刃隙間178は、内刃縁166および外刃縁168間に存在する。
【0038】
[0069]示されたように、摺動体130は、外刃114上にセンタリングされないが、第2の締結具穴160(右側)よりも第1の締結具穴160(左側)の近くに位置する。換言すると、摺動体130は、外刃114の縁に沿って第1の側(例えば、中央より左)に位置して、T案内138を最大距離延ばす。この外刃縁168構成は、小さいかまたは存在しない刃隙間178を作成するために、外刃縁168を内刃縁166の近くに置く。その結果としては、内刃縁166は、完全に延びるかおよび/または外刃縁168と整列して短い即ち「微細」なカット長さを作り出す。
【0039】
[0070]
図7に示されたように、左フランジ154は、リッジ144に対して反対側の右フランジ154よりもリッジ144に沿って更に延長される。違う述べ方をすると、左リッジ144は、殆ど完全に左フランジ154の内部にあり、右リッジ144は、殆ど完全に摺動体130の右フランジ154の内部に延長される。この構成では、チャネル172は、案内レール170を最大距離押して、結果として、内刃歯150および/または内刃縁166の完全な延長をもたらす。
【0040】
[0071]
図8は、外刃114に対する内刃112の第2の位置またはセンタリング位置を示している。この構成では、摺動体130は、フランジ154がいずれかの側のリッジ144の上で等距離延びるように、リッジ144のいずれかの側でセンタリングされる。フランジ154は、摺動体130の両側のリッジ144の上で等距離延びる。この構成は、T案内138および案内レール170がセンタリングされてアーム158が摺動体130の内部でセンタリングされるように、チャネル172をセンタリングする。内刃縁166は、中間位置にあり、完全に延びても完全に引っ込んでもいない。内刃112の内刃縁166は、外刃114の外刃縁168の上で、完全な引き出しと完全な引っ込みとの間の中途であり、中間にサイズ決めされた刃隙間178を形成する。この構成は、中間または「中間長さ」のカットをもたらす。
【0041】
[0072]
図9は、完全に引っ込んだ内刃112を示す。摺動体130は、完全に右側に延びている。摺動体130は、左側の第1の締結具穴160よりも右側の第2の締結具穴160に近く、より長いカットの操作者に視覚的表示を提供する。右リッジ144は、殆ど完全に右フランジ154の内部にあり、左リッジ144は、殆ど完全に左フランジ154の内部に延びる。この構成では、内刃112は、内刃縁166が外刃縁168から最大に変位するように、外刃114に沿って完全に引っ込められる。この構成は、角度付き縁140を、外刃縁168から最大距離、引くかまたは変位させ、刃隙間178長さを最大化する。したがって、カッタ100のカットヘア長さは、最大化され、長い即ち「深い」カット長さを作り出す。
【0042】
[0073]
図10~13は、刃組立体204を備えたカッタ200の別の実施形態を例証している。刃組立体204は、上側本体213を備えた内刃212と、下側本体215を備えた外刃214と、を含む。カッタ200の実施形態は、説明された差異を除いて、
図1~9に例証されたカッタ100の実施形態と実質上同一または同様である。カッタ100の実施形態とは対照的に、カッタ200の実施形態は、案内チャネル282および案内本体284を規定するU形状部分280を含む(
図11~12)。カッタ200の同様の構成要素は、カッタ100と同じ参照番号が割り当てられて、200から始まっている。
【0043】
[0074]
図10は、内刃212、内側本体213、および、複数の内刃歯250を示している。内刃歯250は、内刃縁266に沿って延びる。内刃縁266は、内刃歯250の先端同士を連結する想像線によって規定される。外刃214は、本体215と複数の外刃歯252を含む。外刃歯252は、外刃縁268に沿って延びる。外刃縁268は、外刃歯252の先端同士を連結する結ぶ仮想線によって規定される。幾つかの実施形態では、内刃縁266および外刃縁268は、歯250および/または252の(先端同士ではなく)根元同士を連結する線として規定される。上刃212は、外刃214の上部に位置(上部に着座)され、内刃縁266は、外刃縁268と平行であり、外刃縁268から刃隙間278だけオフセットしている。内刃縁266および外刃縁268間の距離は、刃隙間278として規定される。
【0044】
[0075]幾つかの実施形態では、内刃212、外刃214、ヨーク228、および/または、刃案内組立体286は、内刃212および外刃214間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク228、内刃212、外刃214、または、T案内238のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃212、外刃214、ヨーク228、T案内238、および/または、それらの任意の組合せは、内刃212および外刃214間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク228は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石276を担持するプラスチックヨーク228)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石276から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石276から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃212および214間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃212および214間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0045】
[0076]
図11~13を参照すると、刃案内組立体286は、刃案内288と、外刃214の内部のスロット290によって受容される突起292と、を含む。刃案内組立体286は、外刃縁268に対する内刃縁266の相対位置を維持する。スロット290は、本体215内に位置されて外刃縁268に平行に延びる。他の実施形態では、スロット290は、外刃縁268に対して任意の適切な方向に配向される。刃案内288は、同じく外刃214に結合される。例えば、刃案内288は、摩擦嵌合(例えば、突起292がスロット290等々によって摩擦で受容される)、接着剤、および/または、任意の適切な締結具(例えば、ねじ等々)によって締結される。突起292を受容することは、刃案内288を外刃214に対して配向して、内刃212の案内を容易にする。
【0046】
[0077]
図11~12を参照すると、U形状部分280は、案内チャネル282および案内本体284を規定する。案内チャネル282は、内刃縁266の反対側にある内刃212の端部(例えば、内刃212の後端または縁)を受容する。案内チャネル282は、振動中に外刃214に対して内刃212の往復動(または横方向)案内を容易にするために、内刃縁266に平行に配向される。案内本体284は、案内チャネル282から延びて遠ざかり、内刃212および外刃214間に位置される。案内本体284は、内刃212に隣接する上部側と、外刃214に隣接する底部側と、を有する。
【0047】
[0078]幾つかの実施形態では、刃組立体204は、磁気張力組立体274を含む。磁気張力組立体274は、電磁力を使用して、内刃212および外刃214間に、例えば、刃組立体204と内刃212および/または外刃214との間に、引き付け力または張力を適用する。幾つかの実施形態では、磁気張力組立体274は、刃212および214間に張力を適用する従来のばねベースのシステムに取って代わる。引き付ける引張り力は、振動する往復動(例えば、ヘアカット)中において外刃214に対する内刃212の(上および下)位置を維持する。
【0048】
[0079]下で詳細に説明されるであろうように、幾つかの実施形態では、内刃212および/または外刃214間の磁気引張り力は、調整可能である。幾つかの実施形態では、磁気極性は、磁気力が内刃212および外刃214を反発させる(例えば、反発力を刃212および214に生成する)ように、逆にされる。
【0049】
[0080]磁気張力組立体274は、磁化された強磁性材料、および/または、内刃212および外刃214間に位置する少なくとも1つの磁石276、を含む。例証された棒磁石276は、内刃212および外刃214間にサンドイッチにされている。他の実施形態では、磁石276は、任意の適切な電磁力(例えば、永久磁石、ポリ磁石、電気コイル等々)、あるいは、形状(例えば、円形、横長形、または、磁化されたクロス部材もしくは案内レール270)を含む。幾つかの実施形態では、磁石276は、内刃212および外刃214間に位置される複数の磁石を含む。磁石276は、外刃214に締結(そうでなければ結合)される。例えば、磁石276は、接着剤、締結具(例えば、ねじ等々)、または、任意の他の適切な締結するデバイスによって締結される。磁石276は、次いで振動中に、引き付ける磁気力または引張り力を内刃212に適用する。別の述べ方をすると、内刃212は、磁石276によって外刃214に向けて引かれる。磁石276によって適用される引き付ける引張り力は、内刃212が外刃214に対して往復動でき、同時に、外刃縁268に対する内刃縁266の位置を維持するようにされる。磁石276は、磁気引き付け(例えば、引張り)力を内刃212に適用するために、刃212および214間に捕捉され、それは往復動中の内刃212の改善された張力制御を提供する。
【0050】
[0081]動作中、モータ220は、駆動組立体206および/または伝送装置(図示せず)を介して、外刃214に対する内刃212の往復動を駆動する。内刃212の往復動中、刃案内組立体286は、一定の刃隙間186を維持するために、外刃214に対する内刃212の往復運動を案内する。加えて、磁気張力組立体274は、摩擦を軽減して均一なカットを容易にするために、外刃縁268に対する内刃縁266の位置を維持するように、磁気引張り力を内刃212に適用する。
【0051】
[0082]
図14~17は、刃組立体304を備えたカッタ300の別の実施形態を例証している。刃組立体304は、上側本体313を備えた内刃312と、下側本体315を備えた外刃314と、を含む。カッタ300の実施形態は、説明された差異を除いて、カッタ100および200の実施形態と実質上同一または同様である。カッタ100および200の実施形態とは対照的に、300の実施形態は、外刃314に対する刃案内組立体306のための代替の締結具336を含む。加えて、カッタ300の刃組立体304は、磁気張力組立体374の代替の実施形態を含む。カッタ300の同様の構成要素は、カッタ100および200と同じ参照番号が割り当てられて、300を備えて始まっている。
【0052】
[0083]幾つかの実施形態では、内刃312、外刃314、ヨーク328、および/または、刃案内組立体386は、内刃312および外刃314間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク328、内刃312、外刃314、または、T案内338のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃312、外刃314、ヨーク328、刃案内組立体386、および/または、それらの任意の組合せは、内刃312および外刃314間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク328は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石376を担持するプラスチックヨーク328)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石376から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石376から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃312および314間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃312および314間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0053】
[0084]
図15~16は、本体315の外刃314のスロット390の相補的な幾何形状によって受容されるように構成される幾何形状を有する刃案内388の突起392を例証している。具体的には、突起392は、台形スロット390によって受容される台形断面形状を規定する。これは、突起392がスロット390によって捕捉されて摺動可能に受容されること、同時に、刃案内組立体386を外刃314に締結(そうでなければ保持)することも可能にする。刃案内組立体386は、外刃縁368に対する内刃縁366の相対位置を維持する。事実上、突起392およびスロット390は、分離に対する抵抗を提供するために、蟻継ぎ接合体(または蟻継ぎ)を共に形成する。突起392は、刃案内組立体386を外刃314に締結するために、スロット390によって規定される相補的な断面形状によって受容される任意の適切な断面形状(例えば、幾何的、三角形等々)を有することができる。
【0054】
[0085]
図14~17は、磁気張力組立体374を備えた刃組立体304を例証している。磁気張力組立体374は、(例えば、
図14に示されたように)締結具336によって外刃314に結合された第1の、上部の、または、上側の磁石ホルダ394を含む。上側の磁石ホルダ394は、第1の、上部の、または、上側の磁石376aを保持(または把持)する一対のアームまたは延長部396a、396bを含む。換言すると、上側の磁石376aは、(例えば、接着剤、ねじやボルトなどの締結具等々によって)延長部396aおよび396bに締結される。上側の磁石376aは、棒磁石376として例証されている。しかしながら、他の実施形態では、上側の磁石376aは、任意の適切な磁石376または複数の磁石376である。上側の磁石ホルダ394の延長部396aおよび396bは、内刃312の上で延びる。上側の磁石ホルダ394は、外刃314に面する側の反対側の内刃312の側に位置される。
【0055】
[0086]
図15~17を参照すると、第2の、底部の、または、下側の磁石376bは、(例えば、接着剤、ねじやボルトなどの締結具等々によって)内刃312に締結される。底部の磁石376bは、棒磁石376bとして例証されている。しかしながら、他の実施形態では、底部の磁石376bは、任意の適切な磁石376または複数の磁石376である。底部の磁石376bは、外刃314に面する側の反対側の内刃312の側に位置される。斯くして、上側の磁石376および底部の磁石376bは、互いに反対の、反対面関係または配向にある。この構成では、上側の磁石376aは、不動であり(例えば、外刃314に結合された延長部396aおよび396bによって把持され)、他方、底部の磁石376bは、内刃312に結合されて、動作中に内刃312と共に移動または振動するように構成される。斯くして、底部の磁石376bは、内刃312と共に往復動する。
【0056】
[0087]幾つかの実施形態では、上側の磁石376および底部の磁石376bは、内刃312および外刃314が反発力を経験するように、同じ極性を有する磁石である。幾つかの実施形態では、上側の磁石376および底部の磁石376bは、内刃312および外刃314が引き付け力を経験するように、反対の極性を有する。斯くして、磁石376aおよび376bの配向は、互いに磁気的に反発するようなものである。磁石376aおよび376bは、押し離すかまたは反発して、底部の磁石376bは、内刃312を外刃314に向けて押す。これは、刃312および314を分離する磁気力を生成し、動作中に外刃縁368に対する内刃縁366の位置を維持し、摩擦負荷を軽減してカットを容易にする。下で詳細に説明されるであろうように、幾つかの実施形態では、内刃312および/または外刃314間の磁気力は、調整可能である。
【0057】
[0088]
図18~21は、刃組立体404を備えたカッタ400の別の実施形態を例証している。刃組立体401は、外刃414に結合された内刃412を含む。カッタ400の実施形態は、説明された差異を除いて、カッタ100、200、および300の実施形態と実質上同一または同様である。カッタ100、200、および300の実施形態とは対照的に、カッタ400の実施形態は、磁気張力組立体474および刃案内組立体486の代替の実施形態を備えた刃組立体404を含む。刃組立体404は、カッタ400の実施形態に結合されて示されている。カッタ400の同様の構成要素は、カッタ100と同じ参照番号が割り当てられて、400を備えて始まっている。
【0058】
[0089]幾つかの実施形態では、内刃412、外刃414、ヨーク428、および/または、刃案内組立体486は、内刃412および外刃414間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク428、内刃412、外刃414、または、刃案内組立体438のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃412、外刃414、ヨーク428、刃案内組立体486、および/または、それらの任意の組合せは、内刃412および外刃414間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク428は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石476を担持するプラスチックヨーク428)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石476から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石476から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃412および414間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃412および414間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0059】
[0090]
図18~19は、案内面482を規定する案内部材480を備えた刃案内組立体486を例証している。刃案内組立体486は、外刃縁468に対する内刃縁466の相対位置を維持する。案内面482は、内刃412の一部に係合するように構成される傾斜面である。より具体的には、案内面482は、内刃縁466の反対側の内刃412の端部(例えば、内刃412の後端)に係合する。上刃412は、外刃414に対する内刃412の往復運動を案内して一定の隙間478を維持するために、往復動中に案内面482に沿って摺動するように構成される。幾つかの実施形態では、案内組立体486は、T案内438の案内レール470であり、T案内138および/または案内レール170と同一かまたは同様である。この構成では、T案内438の案内レール470は、内刃および外刃間に捕捉されており、内刃412に隣接する上部側と、外刃414に隣接する底部側と、を有する。
【0060】
[0091]
図19は、刃隙間調整可能レバー430を備えた刃案内組立体486を例証している。幾つかの実施形態では、調整可能なレバー430は、摺動体130と同様であり、隙間478長さを変えるために動作する。例えば、調整レバー430の回転は、内刃412の振動挙動に対して横断方向の前方または後方に案内部材480を摺動または並進させる。案内部材480が前方に動くと、内刃412は、同じく前方に動いて、刃隙間478を減少させる。案内部材480が後方に動くと、内刃412は、同じく後方に動いて、刃隙間478を増加させる。
【0061】
[0092]
図20~21は、カッタ400の磁気張力組立体474を例証している。磁気張力組立体474は、ディスク磁石476として例証された磁石476を含む。磁石476は、任意の適切な磁石476または複数の磁石476にすることができる。磁石476は、外刃414に面する側の反対側である内刃412の側に位置される。磁石476は、内刃412を外刃414に向けて引き付ける磁気引張り力を提供する。磁気引張り力は、内刃412を外刃414に向けて引くのに十分である。これは、動作中に外刃縁468に対する内刃縁466の位置を維持する磁気張力を生成し、カットを容易にする。
【0062】
[0093]幾つかの実施形態では、内刃412および/または外刃414間の磁気引張り力は、調整可能である。幾つかの実施形態では、磁気極性は、磁気力が内刃412および/または外刃414を反発させるように、逆にされる。
【0063】
[0094]
図22~23は、刃組立体504を備えたカッタ500の別の実施形態を例証している。刃組立体504は、内刃512および外刃514を含む。カッタ500の実施形態は、説明された差異を除いて、
図1~21の実施形態と実質上同一または同様である。
図1~21の実施形態とは対照的に、刃組立体504は、磁気張力組立体574および刃案内組立体586の代替の実施形態を含む。刃案内組立体586は、外刃縁568に対する内刃縁566の相対位置を維持する。刃組立体504は、カッタ500の実施形態に結合されて示されている。カッタ500の同様の構成要素は、カッタ100と同じ参照番号が割り当てられて、500を備えて始まっている。
【0064】
[0095]幾つかの実施形態では、内刃512、外刃514、ヨーク528、および/または、刃案内組立体586は、内刃512および外刃514間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク528、内刃512、外刃514、または、刃案内組立体586のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃512、外刃514、ヨーク528、刃案内組立体586、および/または、それらの任意の組合せは、内刃512および外刃514間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク528は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石576を担持するプラスチックヨーク528)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石576から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石576から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃512および514間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃512および514間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0065】
[0096]幾つかの実施形態では、案内組立体586は、T案内538の案内レール570を含み、T案内138および/または案内レール170と同一かまたは同様である。この構成では、T案内538の案内レール570は、内刃512および外刃514間に捕捉されており、内刃512に隣接する上部側と、外刃514に隣接する底部側と、を有する。
【0066】
[0097]磁気張力組立体574は、磁気張力組立体474と実質上同じであり、同様の番号は、同様の構成要素を識別する。磁気張力組立体574は、外刃514に結合された金属部材598を含む(例えば、接着剤および/または締結具)。金属部材598は、外刃514に位置され、内刃512および外刃514間にサンドイッチにされている。別の述べ方をすると、金属部材598は、内刃512に面する外刃514の内部側に、また、内刃512および外刃514間に、位置される。金属部材598は、磁石576を引き付ける追加の面または材料を提供する。斯くして、金属部材598は、内刃512を外刃514に向けて引き付ける磁石576から発せられる引き付ける磁気力と係合し、内刃512を外刃514に向けて引く。生成された磁気張力は、動作中に外刃縁568に対する内刃縁178の位置を維持する。この実施形態では、刃512および/または514は、金属構成要素である必要はなく、例えば、刃512または514は、プラスチックまたは複合部品である。
【0067】
[0098]金属部材598は、磁気力によって磁石576に引き付けられる任意の適切な強磁性材料または他の適切な材料にすることができる。幾つかの実施形態では、金属部材598は、内刃512および外刃514が反発するように、磁石576と同じ極性で磁化される。下で詳細に説明されるであろうように、幾つかの実施形態では、内刃512および/または外刃514間の磁気力は、調整可能または測定可能である。
【0068】
[0099]
図24~26は、刃組立体604を備えたカッタ600の別の実施形態を例証している。刃組立体604は、内刃612および外刃614を含む。カッタ600の実施形態は、説明された差異を除いて、
図1~23の実施形態と実質上同一または同様である。
図1~23の実施形態とは対照的に、カッタ600は、磁気張力組立体674の代替の実施形態を備えた代替の刃案内組立体686を含む。カッタ600の同様の構成要素は、カッタ100と同じ参照番号が割り当てられて、600を備えて始まっている。下で詳細に説明されるであろうように、幾つかの実施形態では、内刃612および/または外刃614間の磁気引張り力は、調整可能である。
【0069】
[00100]幾つかの実施形態では、内刃612、外刃614、ヨーク628、および/または、T案内638は、内刃612および外刃614間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク628、内刃612、外刃614、または、T案内638のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃612、外刃614、ヨーク628、T案内638、および/または、それらの任意の組合せは、内刃612および外刃614間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク628は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石676を担持するプラスチックヨーク628)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石676から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石676から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃612および614間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃612および614間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0070】
[00101]
図24~26は、案内部材680を備えた刃案内組立体686を示す。刃案内組立体686は、外刃縁668に対する内刃縁666の相対位置を維持する。幾つかの実施形態では、案内部材680は、T案内138と同一かまたは同様である。案内部材680は、T形状であり、調整組立体699(
図24に示された)によって外刃614に実装される。この構成では、T案内638のクロス部材670は、内刃612および外刃614間に捕捉されており、内刃612に隣接する上部側と、外刃614に隣接する底部側と、を有する。幾つかの実施形態では、調整組立体699は、摺動体130、レバー430、および/または、レバー630を含む。調整組立体699は、隙間678を増加または減少させるために、内刃612を外刃614の上で並進させるように動作する。T形状案内部材680は、案内基部658(延長アーム158と同一かまたは同様)と、クロス部材・部分もしくは案内レール638(案内レール138と同一かまたは同様)と、を含む。案内レール638の輪郭は、
図24に破線で示される。
【0071】
[00102]案内レール638は、内刃612および外刃614間に位置される(
図25~26)。調整組立体699は、レバー630(
図24)を含んでおり、外刃614に対する内刃612の運動を容易にし、刃隙間678を調整する。具体的には、第1の方向へのレバー630の運動は、外刃614の下刃縁668の反対側の基部に沿って起こり、振動方向を横切る方向において並進力を案内基部658に提供する。並進力は、案内部材680を並進方向(例えば、前方)に動かす。案内部材680は、刃隙間678を増加/減少させるために、内刃612を同じ並進方向(例えば、前方)に並進させる。例えば、反対方向(例えば、後方)のレバー630の運動は、並進力を案内基部658に発生させ、案内部材680をそれの元の位置に並進復帰させる。案内部材680は、内刃612に結合して、刃612を同じ方向に並進させ、刃隙間678を増加または減少させる。
【0072】
[00103]
図25~26は、磁気張力組立体674を例証している。磁気張力組立体674は、複数のディスク磁石676として例証された磁石676を含む。磁石676は、任意の適切な磁石676または複数の磁石676にすることができる。磁石676は、案内部材680に位置または結合される。幾つかの実施形態では、案内部材680は、T案内638と同一または同様である。磁石676は、案内レール638および/またはクロス部材670の案内レール638に締結される。例えば、磁石676は、クロス部材670または案内レール638に規定された関連アパーチャに受容されるように構成されたディスク磁石676である。磁石676は、関連アパーチャによって摺動可能に受容され、保持を容易にする幾何形状(例えば、「トップハット」幾何形状等々)を有する。他の実施形態では、磁石676は、(例えば、接着剤、締結具等々によって)案内レール638またはクロス部材670に結合される。磁石676は、内刃612の下側、または、案内部材680に面する内刃612の内側、に面するように位置される。磁石676は、内刃612に係合して内刃612を案内部材680に向けて(延いては、外刃614に向けて)引く引き付ける磁気力を提供する。磁気力は、刃612および614間に引き付ける磁気張力を生成するのに十分であり、動作中に外刃縁668に対する内刃縁666の位置を維持して、モータ620への負荷を軽減し、カットを容易にする。
【0073】
[00104]
図27~30は、刃組立体704を備えたカッタ700の別の実施形態を例証している。刃組立体704は、内刃712および外刃714を含む。刃案内組立体786は、外刃縁768に対する内刃縁766の相対位置を維持する。幾つかの実施形態では、案内組立体786は、T案内738の案内レール770を含み、T案内138および/または案内レール170と同一かまたは同様である。この構成では、T案内738の案内レール770は、内刃712および外刃714間に捕捉されており、内刃712に隣接する上部側と、外刃714に隣接する底部側と、を有する。
【0074】
[00105]カッタ700の実施形態は、説明された差異を除いて、
図1~26の実施形態と実質上同一または同様である。
図1~26の実施形態とは対照的に、カッタ700は、電磁石776を含む磁気張力組立体774の代替の実施形態を含む。
【0075】
[00106]幾つかの実施形態では、内刃712、外刃714、ヨーク728、T案内738、および/または、刃案内組立体786は、内刃712および外刃714間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク728、内刃712、外刃714、T案内738、または、刃案内組立体786のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃712、外刃714、ヨーク728、T案内738、刃案内組立体786、および/または、それらの任意の組合せは、内刃712および外刃714間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク728は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石776を担持するプラスチックヨーク728)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石776から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石776から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃712および714間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃712および714間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0076】
[00107]
図28~29を参照すると、電磁石776は、巻線733を備えた部材711を含む。電磁石776は、内刃712に結合される。より具体的には、部材711は、第1の端部755および第2の端部777を含む(
図29に示される)。第1および第2の端部755および777は、内刃712を通って延びて外刃714に接触する。動作中、電気(または電荷もしくは電流)は、部材711を磁化するために、巻線733に適用される。磁界は、外刃714と係合するために、第1および第2の端部755および777を通って延びる。端部755および777は、磁束を集中させて、外刃714と係合して内刃712を外刃714に向けて引く引き付ける磁気力(例えば、張力または引張り力)を提供する。磁気力は、動作中に外刃縁768に対する内刃縁766の位置を維持する磁気張力を生成するのに十分である。斯くして、端部755および777は、内刃712を外刃714に向けて引くために、磁気導管(または電磁石)として作用する。
【0077】
[00108]磁気張力組立体774から電磁石776に供給される電流または電圧(または電荷)は、カッタ700の動作に関連付けできる。具体的には、負荷センサ788は、モータ720への負荷または速度における増加および/または減少を検出するために、カッタ700と合体される。モータ720の負荷または速度における変化は、刃712および714間の摩擦負荷または速度に比例する。センサ788は、内刃712および714間の磁気力を増加または減少させるために、モータ720の負荷および/または速度変化を示す信号を電磁石776に送信する。モータ720への負荷の変化は、ヘアのカット中に受ける刃712および714間の摩擦負荷(および/または速度)を示すおよび/または比例する。検出された負荷が増加するかまたは速度が低下すると、電磁石776に供給される電圧および/または電力は、内刃712および外刃714間の張力を改善するために、増加される。例えば、センサ788が、モータ720への変化した負荷、あるいは、モータ720、内刃712および/または外刃714の間の速度変化を検出すると、センサ788は、磁気張力組立体774の電流を増加させるために、信号を電磁石776に送信して、案内部材780と内刃712および外刃714との間の磁気引き付け力または引張り力を増加させ、摩擦負荷を軽減させてモータ720への負荷を軽減させる。
【0078】
[00109]
図31~32は、刃組立体804を備えたカッタ800の別の実施形態を例証する。刃組立体804は、内刃812および外刃814を含む。刃案内組立体886は、外刃縁868に対する内刃縁866の相対位置を維持する。幾つかの実施形態では、案内組立体886は、T案内838の案内レール870を含み、T案内138および/または案内レール170と同一かまたは同様である。この構成では、T案内838の案内レール870は、内刃812および外刃814間に捕捉されており、内刃812に隣接する上部側と、外刃814に隣接する底部側と、を有する。
【0079】
[00110]カッタ800の実施形態は、説明された差異を除いて、
図1~30の実施形態と実質上同一または同様である。
図1~27の実施形態とは対照的に、カッタ800は、磁気張力組立体874の代替の実施形態を含む。磁気張力組立体874は、外刃814に結合される電磁石876を含む。磁気張力組立体874は、説明された差異を除いて、磁気張力組立体774および電磁石776(
図27~30)と実質上同一または同様である。磁気張力組立体774とは対照的に、磁気張力組立体874は、外刃(
図31~32)に結合し、他方、磁気張力組立体774は、内刃712(
図27~30)に結合する。
【0080】
[00111]幾つかの実施形態では、内刃812、外刃814、ヨーク828、T案内838、および/または、刃案内組立体886は、内刃812および外刃814間に引き付けまたは反発する力を作成するために磁化される。例えば、磁気組立体は、ヨーク828、内刃812、外刃814、T案内838、または、刃案内組立体886のうちの少なくとも1つに位置する。換言すると、内刃812、外刃814、ヨーク828、T案内838、刃案内組立体886、および/または、それらの任意の組合せは、内刃812および外刃814間の引張り力(引き付けまたは反発)を調整または制御するために磁界を作成する。例えば、磁化ヨーク828は、非導電性磁石担持体(例えば、鉄磁石876を担持するプラスチックヨーク828)または導電性磁性材料である。幾つかの実施形態では、複合力は、複数の磁石876から複合磁気力を作成するために比較的弱い磁気力の複数の磁石876から生成される。様々な磁石は、使用でき、磁気組立体の総費用を軽減できる。加えて、刃812および814間の力を制御するために磁気力を使用することは、ヘアをカットしている間に刃812および814間の摩擦を維持するために生成される引張り力を制御するために、信頼できる効率的な方法を作成する。
【0081】
[00112]磁気張力組立体874の第1および第2の端部855および877は、外刃814を通って延びて内刃812に接触する。動作中、電気(または電荷もしくは電流)は、部材811を磁化するために、巻線833に適用される。磁界は、内刃812と係合するために、第1の端部855および第2の端部877を通って延びる。端部855および877は、磁束を集中させて、内刃812と係合して外刃814に向けて引く引き付ける磁気力(例えば、張力)を提供する。磁気力は、動作中に外刃縁868に対する内刃縁866の位置を維持する磁気張力を生成するのに十分であり、カットを容易にする。斯くして、端部855および877は、内刃812を外刃814に向けて引く磁気導管(または電磁石)として作用する。
【0082】
[00113]磁気張力組立体874から電磁石876に供給される電流または電圧(あるいは電気または電荷)は、カッタ800の動作に関連付けできる。具体的には、負荷または速度センサ888は、モータ820への負荷または速度における増加および/または減少を検出するために、カッタ800と合体される。モータ820の負荷または速度における変化は、刃812および/または814間の摩擦負荷に比例する。センサ888は、内刃812および814間の磁気力を増加または減少させるために、モータ820への負荷および/または速度変化を示す信号を電磁石876に送信する。モータ820への負荷の変化は、ヘアのカット中に受ける刃812および814間の摩擦負荷を示すおよび/または比例する。同様に、モータ820、内刃812および/または外刃814の速度における変化は、刃812および814間の摩擦負荷を示すおよび/または比例する。検出された負荷が増加するかまたは速度が低下すると、電磁石876に供給される電圧および/または電流は、内刃812および外刃814間の張力を改善するために、増加される。例えば、センサ888が、変化したモータ820への負荷または速度を検出すると、センサ888は、磁気張力組立体874の電流を増加させるために、信号を電磁石876に送信して、案内部材880と内刃812および外刃814の間の磁気引き付け力または引張り力を増加させ、摩擦負荷とモータ720への負荷とを軽減させる。
【0083】
[00114]幾つかの実施形態では、電磁石876は、磁気張力組立体の他の実施形態(例えば、174、274、374、474、574、674、および774)に関連して開示されたものなど、他の磁石876(例えば、176、276、376、476、576、676、および776)と関連して使用される。更に、電磁石876(ならびに/あるいは磁石176、276、376、476、576、676、および776)は、電磁石876の選択的係合(または磁化)を容易にするために、少なくとも1つのセンサ888に関連付けできる。例えば、電磁石876は、ヘアを検出するように構成された近接センサ888、カッタ800の運動を検出するように構成されたモーションセンサ888、および/または、バリカン動作(またはモータ820の動作)の音を検出するように構成された音センサ888と関連付けされる。センサ888による関連付けされた検出に応答して、電磁石876は、電磁石876と選択的に係合する(例えば、電磁石876への電流を増加または減少させるための信号を送信する)。斯くして、内刃812および外刃814間の磁気力は、選択的に可変である。磁気力の選択的適用は、刃812および814間の摩擦負荷、モータ820の負荷、および、カッタ800による放出熱を軽減させて、使用中のユーザが経験を改善するのを可能にする。換言すると、センサ888は、カッタ800の性能およびライフサイクルの全体を高めるために、電磁石876と通信する。
【0084】
[00115]理解されるべきことは、図が詳細に例示的な実施形態を例証していることであり、また、理解されるべきことは、本出願が図面に例証または説明に記載された詳細や方法論に限定されないことである。同じく理解されるべきことは、用語が単に説明の目的のためであり、限定と考えるべきではないことである。
【0085】
[00116]本発明の様々な態様の更なる修正の実施形態や代替の実施形態は、この説明に鑑みて、当業者には明らかになるであろう。したがって、この説明は、単なる例示として解釈されるべきである。様々な例示的な実施形態に示された構造および配置は、単なる例証である。ほんの僅かな実施形態が本開示において詳細に説明されているが、多くの修正例は、本明細書で説明される主題の新規な教示や利点から実質上逸脱せずに、可能である(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状および比率における変形例、パラメータの値、実装配置、材料、色彩、配向等々の使用)。一体形成されたとして示されている幾つかの要素は、複数の部品または要素で構成でき、要素の位置は、逆にされるか、そうでなければ変えることができ、分離した要素または位置の性質や数は、改変または変更できる。任意のプロセスの序列または順序、論理アルゴリズム、または、方法ステップは、代替の実施形態に従って変更または再順序付けできる。他の代用、修正、変化および省略も、本発明の範囲から逸脱せずに、様々な例示的な実施形態の設計、動作条件および配置において行うことができる。
【0086】
[00117]本開示の目的のために、用語「結合された」は、2つの構成要素を互いに直接または間接に接合することを意味する。そういった接合は、本質的に静止しているかまたは本質的に可動であることがある。そういった接合は、2つの部材を用いて達成でき、任意の追加の中間部材が互いに単独の単一体として一体形成されるか、あるいは、2つの部材、または、2つの部材および任意の追加の部材が互いに取り付けられることがある。そういった接合は、本質的に恒久的であることがあり、代替的に、本質的に除去可能または解除可能であることがある。
【0087】
[00118]本出願は、本明細書に添付された特許請求の範囲における特徴の特定の組合せを記載しているが、本発明の様々な実施形態は、本明細書で説明された特徴のいずれかの任意の組合せに、そういった組合せが現在権利請求されているか否かにかかわらずに、関係しており、また、そういった特徴のどの組合せも、本出願や将来の出願において権利請求できる。上で議論された例示的な実施形態のいずれかの任意の特徴、要素、または構成要素は、単独で、あるいは、上で議論された他の実施形態のいずれかの任意の特徴、要素、または構成要素と組み合わせて、使用することができる。
【0088】
[00119]様々な例示的な実施形態では、図に示されたように、角度、長さ、および半径を含む相対寸法は、スケール通りである。図の実際の測定値は、様々な例示的な実施形態の相対的な寸法、角度、および比率を開示するであろう。様々な例示的な実施形態は、図から決定され得る絶対的および相対的な寸法、角度、および比率のまわりの様々な範囲に及ぶ。様々な例示的な実施形態は、図から決定され得る1つまたは複数の相対寸法や相対角度の任意の組合せを含む。更に、この説明に明白に記載されていない実際の寸法は、この説明に記載されている明白な寸法と組み合わせて、図で測定される寸法の比率を使用することによって、決定できる。