(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】電子著作物間の関係に基づく著作管理方法及び著作管理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/197 20200101AFI20240722BHJP
G06F 40/131 20200101ALI20240722BHJP
G06F 40/143 20200101ALI20240722BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20240722BHJP
【FI】
G06F40/197
G06F40/131
G06F40/143
G06Q50/18 310
(21)【出願番号】P 2022519531
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(86)【国際出願番号】 KR2020013166
(87)【国際公開番号】W WO2021060951
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】10-2019-0120190
(32)【優先日】2019-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522120842
【氏名又は名称】チョ,ヨン-ファ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ヨン-ファ
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-171794(JP,A)
【文献】特開2014-093001(JP,A)
【文献】特開平07-239850(JP,A)
【文献】特開2001-344230(JP,A)
【文献】特開2000-259615(JP,A)
【文献】特開2009-069899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/18
G06F 40/00-58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置の入力キー
への入力を受け付けて、コンピューターが、
テキスト、イメージ、テーブル、ビデオ又はグラフを含むデジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの出力形式を定義するマークアップ情報で構成された電子著作物
のコンテンツページに指定区間を設定するコンテンツ指定区間設定段階と、
前記指定区間に位置する第1RDコンテンツ及び
該第1RDコンテンツの出力形式を定義する第1マークアップ情報を第1RD著作内容として収集するRD著作内容収集段階と、
前記第1RD著作内容の識別情報を生成する識別情報生成段階と、
前記第1RD著作内容
が他のRD著作内容
から派生した場合、前記第1RD著作内容が他のRD著作内容から派生したことを示す連関関係の情報を収集し、前記第1RD著作内容から他のRD著作内容を派生した場合、前記第1RD著作内容から他のRD著作内容を派生したことを示す連関関係
の情報を収集する連関関係収集段階と、
前記第1RD著作内容
が他のRD著作内容
から派生した場合、前記第1RD著作内容が前記他のRD著作内容と同一であること、前記他のRD著作内容にさらに付け加えたものであること又は前記他のRD著作内容の一部であることを含む著作内容の更新内容の情報を収集し、前記第1RD著作内容から他のRD著作内容を派生した場合、前記第1RD著作内容を変更及び追加したことを含む著作内容の更新内容の情報を収集する関係属性収集段階と、
前記第1RD著作内容、
前記識別情報、
前記連関関係
の情報及び
前記更新内容の情報をデータセットに変換して第1RDを生成するRD生成段階と、
前記第1RDはRDDBに保存し、前記電子著作物は電子著作物DBに保存する保存段階と、
を
実行することを特徴とする、著作管理方法。
【請求項2】
前記RD著作内容収集段階で、
コンピューターが、前記第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報を分離して収集することを特徴とする、請求項1に記載の著作管理方法。
【請求項3】
前記RD著作内容収集段階は、
コンピューターが、
前記第1RDコンテンツに第1識別コードを付与する段階と、
前記第1マークアップ情報
において、第1RDコンテンツが位置する指定区間に第1識別コードを挿入する段階と、
前記第1識別コードが挿入された第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報を分離する段階と、
を
実行することを特徴とする、請求項2に記載の著作管理方法。
【請求項4】
コンピューターが、
前記RDDBで検索された第1RDの第1RDコンテンツを抽出する段階と、
抽出された前記第1RDコンテンツを基本形式で出力する段階と、
を
実行する、請求項3に記載の著作管理方法。
【請求項5】
前記第1RDコンテンツが修正されれば、
コンピューターが、第2RDコンテンツを生成して第2RDとして保存する段階、
を
実行することを特徴とする、請求項4に記載の著作管理方法。
【請求項6】
コンピューターが、
前記第1RDコンテンツ
と第2RDコンテンツ
を互いに比較し内容的変化を確認する段階と、
前記
第1RDコンテンツと第2RDコンテンツ
との間に内容的変化が確認されれば、指定されたIPに第2RDを伝送する段階と、
を
実行することを特徴とする、請求項5に記載の著作管理方法。
【請求項7】
前記第2RDと連携された電子著作物が前記電子著作物DBで検索されれば、
コンピューターが、前記電子著作物のソースコードを確認する段階と、
前記
電子著作物で第2RDコンテンツが第1RDコンテンツに代わって掲示されるように、前記電子著作物のソースコードから第1RDコンテンツに該当する第1マークアップ情報を第2RDコンテンツに該当する第2マークアップ情報に置き換えて補正する段階と、
補正された第2RD著作内容が前記電子著作物に掲示されるように処理する段階と、
を
実行することを特徴とする、請求項6に記載の著作管理方法。
【請求項8】
コンピューターが、
前記第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報を分離した後、前記RDDBで
第1RDの第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報を検索する段階と、
前記第1マークアップ情報に挿入された識別コードを該当第1RDコンテンツに代
替する段階と、
抽出された前記第1RDコンテンツを該当第1マークアップ情報
の出力形式に合わせて出力する段階と、
を
実行することを特徴とする、請求項3に記載の著作管理方法。
【請求項9】
前記第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報が修正されれば、
コンピューターが、第3RDコンテンツと該当第3マークアップ情報を生成して第3RDに保存する段階、
を
実行することを特徴とする、請求項8に記載の著作管理方法。
【請求項10】
コンピューターが、
前記RDDBで検索された第1RDの第1RDコンテンツを該当第1マークアップ情報
の出力形式に合わせて出力する段階、
を
実行することを特徴とする、請求項1に記載の著作管理方法。
【請求項11】
出力された前記第1RDコンテンツと該当第1マークアップ情報が修正されれば、
コンピューターが、第4RDコンテンツと該当第4マークアップ情報を生成して第4RDに保存する段階、
を
実行することを特徴とする、請求項10に記載の著作管理方法。
【請求項12】
入力装置の入力キー
への入力を受け付けて、テキスト、イメージ、テーブル、ビデオ又はグラフを含むデジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの出力形式を定義するマークアップ情報で構成された電子著作
物を生成する著作モジュールと、
前記
電子著作物のコンテンツページに設定された指定区間に識別情報を付与し、
前記指定区間に属するRDコンテンツと該当マークアップ情報をRD著作内容に分類するRD定義モジュールと、
前記RD著作内容
が他のRD著作内容
から派生した場合、前記RD著作内容が他のRD著作内容から派生したことを示す連関関係の情報を収集し、前記RD著作内容から他のRD著作内容を派生した場合、前記RD著作内容から他のRD著作内容を派生したことを示す連関関係
の情報を収集し、前記RD著作内容
が他のRD著作内容
から派生した場合、前記RD著作内容が前記他のRD著作内容と同一であること、前記他のRD著作内容にさらに付け加えたものであること又は前記他のRD著作内容の一部であることを含む著作内容の更新内容の情報を収集し、前記RD著作内容から他のRD著作内容を派生した場合、前記RD著作内容を変更及び追加したことを含む著作内容の更新内容の情報を収集する関係設定モジュールと、
前記RD著作内容、
前記識別情報、
前記連関関係
の情報及び
前記更新内容の情報をデータセットに変換してRDとして生成し、前記RDはRDDBに保存し、前記電子著作物は電子著作物DBに保存するデータ処理モジュールと、
を含む、著作管理システム。
【請求項13】
前記著作管理システムはクライアントとサーバーが互いに通信するネットワーク環境を成し、前記RDDBはクライアントとサーバーとの中で少なくとも一つ以上に構成され、前記電子著作物DBはクライアントに構成されることを特徴とする、請求項12に記載の著作管理システム。
【請求項14】
前記電子著作物DBはサーバーにさらに構成されることを特徴とする、請求項12または13に記載の著作管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子著作物間の関係に基づく著作管理方法及び著作管理システムに関するもので、著作文書作成欄に多様な形式のRD著作内容が連関関係を結ぶように形成し、連関関係に立体的な関係属性を設定することにより、RD著作内容を生きている情報として保存して管理することができる電子著作物間の関係に基づく著作管理方法及び著作管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ワープロ(word processor)は、文書を作成、編集、保存及び印刷するためのソフトウェアを言う。このようなワープロは新文書を作成するときだけでなく既存の文書を読み取って内容を確認するか修正するときに便利であり、Microsoft Corporationの‘MSワード’、株式会社ハングルとコンピュータの‘アレアハングル’が代表的である。このようなワープロは、テキストだけでなく、イメージや表を簡単に挿入するか除去し、あるいは多様なフォント支援やグラフィック支援、多段、多様なカラー支援などに広く使われており、最近インターネットとクラウドサービスの拡散によってウェブオフィスとして発展している。これにより、前記ワープロは、電子著作物の共有と協業が要求され、文書の作成や保存だけでなく、いつでもどこでも作成内容に容易にアクセスし、他人と共有するか、多くの使用者(または著作者)が文書を一緒に作成するか、文書相互間の関係や内容の把握が容易でなければならない課題を有している。このような環境の変化によって最近に構成管理(configuration management)技術が提案されている。
【0003】
前記構成管理技術は文書変更を管理する活動の集合であり、バージョン管理とバージョン制御を目的とし、ソフトウェア開発やプロジェクト管理技術を電子著作物に適用しようとする方案である。このような構成管理技術の文書管理ステムは韓国登録特許第10-1884343号公報(発明の名称:文書管理システム、方法及び端末)で提示されている。韓国登録特許第10-188433号公報は、文書項目の識別子を用いて文書を追跡するかまたは文書管理要請によって作成権限を有する使用者が文書項目のキーワードを生成して文書を管理する文書管理システムを提案する。前記文書管理システムの場合、識別子またはキーワードの検索によって文書を追跡して管理するので便宜性が向上するが、キーワード検索で文書を出力するから、キーワードが設定されていない文書は漏れることがあり、多数の文書間の内容を個別的に確認して把握しなければならないため、有機的な関係を把握するのに限界があり、また別途の作成権限を有する者によって追跡情報が生成されて管理されるので制限的であり、文書統合管理に限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記のような問題を解消するために案出されたものであり、電子著作物の作成または編集過程中にRD著作内容相互間に方向性ある連関関係を結び、当該連関関係に立体的関係属性を定義して体系的なデータとして管理することにより、RD著作内容相互間の有機的な関係によるモニタリング、分析、検証などを効果的に遂行することができる電子著作物間の関係に基づく著作管理方法及びこれを実施するための著作管理方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明はネットワーク上でRD著作内容を共有及び協業可能に体系的に管理して、多数の使用者がRD著作内容を一緒に活用するとともに検収及び修正して高品質の電子著作物を完成させることができる電子著作物間の関係に基づく著作管理方法及びこれを実施するための著作管理方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明の好適な一実施例による著作管理方法は、入力装置の入力キーによって電子著作物に指定区間を設定するコンテンツ指定区間設定段階と、前記指定区間に位置する第1RDコンテンツ及び該当第1マークアップ情報を第1RD著作内容として収集するRD著作内容収集段階と、前記第1RD著作内容の識別情報を生成する識別情報生成段階と、前記第1RD著作内容と他のRD著作内容との間の連関関係を収集する連関関係収集段階と、前記第1RD著作内容と前記他のRD著作内容との間の変化の性格に関する関係属性を収集する関係属性収集段階と、前記第1RD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性をデータセットに変換して第1RDを生成するRD生成段階と、前記第1RDはRDDBに保存し、前記電子著作物は電子著作物DBに保存する保存段階とを含む。
【0008】
また、本発明の好ましい一例として、入力装置の入力情報によって電子著作物のRDコンテンツを生成する著作モジュールと、前記RDコンテンツの指定された区間に識別情報を付与し、RDコンテンツと該当マークアップ情報をRD著作内容に分類するRD定義モジュールと、前記RD著作内容と他のRD著作内容との連関関係を収集し、前記RD著作内容と他のRD著作内容との変化の性格に関する関係属性を収集する関係設定モジュールと、前記RD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性をデータセットに変換してRDとして生成し、前記RDはRDDBに保存し、前記電子著作物は電子著作物DBに保存するデータ処理モジュールとを含む著作管理システムを開示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は著作者の思考変化によって新しく生成されているかまたは生成されたRD著作内容が一つ以上の他のRD著作内容と方向性ある連関関係を結んで互いに連携され、属性も定義されてデータとして管理されることにより、著作者のRD著作内容の変化を容易に把握して理解することができ、関係属性に基づいてRD著作内容間の分析、検証などを常時遂行することができる。
【0010】
また、RD著作内容の変化によって当該電子著作物を独立したデータファイルとしていちいち生成して管理しなくてもRD著作内容の変化を根本的に追跡して確認、修正、補完することができ、RD著作内容間の相互有機的関係に基づいて体系的に生成及び統合管理することができる。
【0011】
また、多数の使用者が一つのRD著作内容を一緒に共有及び活用して協業することができるようにデータファイルを有機的に生成して保存及び管理するので、使用者は著作のための時間、場所などにかかわらず他の使用者のRD著作内容及び所見などを参考しながら高品質のRD著作内容を完成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の好適な一実施例として、著作管理システムが有する機能的概念を体系的にブロック化して示す図である。
【
図2】本発明の好適な一実施例として、著作管理システムがRDを生成してネットワーク上で共有及び協業可能にデータ化する過程を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の好適な一実施例として、著作管理システムを概略的に示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施例として、著作管理システムによって生成された電子著作物のデータ構造を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施例として、著作管理システムによって生成されたRDを含む電子著作物のコンテンツをイメージ化した図である。
【
図6】本発明の一実施例として、
図5に示した電子著作物のRD著作内容に対するソースコードを示す図である。
【
図7】本発明の一実施例として、
図5に示した電子著作物のRD著作内容に対するソースコードを示す図である。
【
図8】本発明の一実施例として、
図6のソースコードから抽出されたRD著作内容を識別情報単位で示したテーブルである。
【
図9】本発明の一実施例として、
図6のソースコードから抽出されたRD著作内容を識別情報単位で示したテーブルである。
【
図10】本発明の好適な一実施例として、電子著作物上でRDが生成される過程を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施例として、RD設定キーが生成された電子著作物作業窓を示す図である。
【
図12】本発明の一実施例として、連関関係収集窓と関係属性収集窓がポップアップした電子著作物作業窓を示す図である。
【
図13】本発明の一実施例として、関係属性推薦可否のための質疑窓と関係属性推薦窓が生成された電子著作物作業窓を示す図である。
【
図14】本発明の他の例として、コンテンツが作成されながらRDが生成される過程を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の好適な一実施例として、サーバークライアントシステムから構成された著作管理システムを示すブロック図である。
【
図16】本発明の好適な一実施例として、RD著作内容が収集される過程を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の一実施例として、著作管理システムがRDをデータ化するためのRD著作内容のコンテンツとマークアップ情報の構成形態を示すテーブルである。
【
図18】本発明の一実施例として、著作管理システムがRDをデータ化するためのRD著作内容のコンテンツとマークアップ情報の構成形態を示すテーブルである。
【
図19】本発明の一実施例として、著作管理システムにおいてユーザーがRDDBに保存されたRDを共有及び協業を目的で検索する過程を示すフローチャートである。
【
図20】本発明の一実施例として、著作管理システムにおいてユーザーがRDDBに保存されたRDを共有及び協業を目的で検索する他の実施過程を示すフローチャートである。
【
図21】本発明の一実施例として、著作管理システムにおいて著作者がRDDBに保存されたRDを協業を目的で受信して作業する過程を示すフローチャートである。
【
図22】本発明によるRDを用いた著作管理方法を説明するための一例としてRDの要約情報を示す図である。
【
図23】ノードとエッジを用いて
図22に示した要約情報を視覚的に表現したダイアグラムである。
【
図24】本発明の好適な一実施例として、著作管理システムの関係属性の検証過程を説明するためのプロセスを示すフローチャートである。
【
図25】本発明の好適な一実施例として、RD間の関係属性別RD著作内容のテーブルを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一般に、ワープロや文書管理システムは、ハードウェア(hardware)とソフトウェア(software)の構成の組合せから具現される。ハードウェアは、中央処理装置(CPU)、記憶装置(memmory unit)、入出力装置(input-output unit)、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、FPGA(field programmmable gate array)、PLU(programmable logic unit)などの処理装置を含み、一つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータから具現される。そして、前記処理装置はオペレーティングシステム(OS)や前記オペレーティングシステム上で動作する一つ以上のアプリケーションを駆動し、ソフトウェア実行に応じてデータをアクセス、保存、操作、処理及び生成する。このような処理装置は単一の処理装置から独立的に構成されることもできるが、複数の処理要素及び/または複数の類型の処理要素を含むことができる。また、ソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)、入出力制御プログラム(input-output control program)、応用プログラム(application program)を含み、一連の命令(istruction)などの組合せで処理装置を動作させる。ソフトウェア及び/またはデータは処理装置によって、物理的装置または仮想装置、記憶媒体、伝送される信号波(signal wave)によって永久的にまたは一時的に具体化(embody)されることができ、ネットワークを介して連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で保存されるか実行されることができる。このようなハードウェアやソフトウェアに基づいて本発明による関係基盤の著作管理方法や著作管理システムが具現可能であり、説明及び理解の便宜のために、公知となった前記一般的な技術はその重複を避けるために詳細な説明は省略する。
【0014】
以下、本発明による関係基盤の著作管理方法及び著作管理システムをより詳細に説明する。本発明の説明のために、‘RD’、‘RD著作内容’、‘識別情報’、‘連関関係’、‘関係属性’、‘データセット’、‘データ化’、‘著作者’、‘共有’、‘協業’、‘ユーザー(user)’などの用語を使う。前記用語は本発明の特徴を説明するために導入した用語であり、一般的な用語または他の文献で使用する用語と区別され、明確にするために、下記のように本発明で使用する用語を定義する。
【0015】
前記‘RD’はRD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性から構成されたデータセットを指称する。前記‘RD’は本発明の説明と理解の便宜のために導入した用語であり、ただ一般的にウェブ環境で各種の情報資源を記述するメタデータの標準を規定する用語として資源記述(RD:resource description)が使われているが、本発明の説明のために使われる‘RD’用語とは違い、互いに区別されて理解及び解釈されなければならない。
【0016】
前記‘RD著作内容’は電子著作物の内容を構成するRDコンテンツと該当マークアップ情報を意味し、特にRDコンテンツは、テキスト、イメージ、テーブル、ビデオ、グラフなどの各種の情報(information)になることができる。また、本発明によるRD著作内容は、ファイル(file)のように特定のフォーマット形式の集団体ではないデータ自体を意味する。‘RD著作内容’は、RDコンテンツと、前記RDコンテンツの出力形式を定義するMark-up Language(以下、‘マークアップ情報’という)を構成する。
【0017】
前記‘識別情報’はRD著作内容を互いに識別するための情報を意味し、これは識別コードであるID、RDの題目及び種類、RDサイズなどのいずれか一つまたは組合せであることができる。
【0018】
前記‘連関関係’はRD著作内容の間に連結有無を含んで連関される関係性(SourceまたはTarget)を意味し、一つのRD著作内容は他のRD著作内容の一つまたは多数と連関関係を有することができる。
【0019】
前記‘関係属性’は互いに連関関係を結ぶRD著作内容間の変化の性格を意味する。
【0020】
前記‘データセット’は、RD著作内容、識別情報、連関関係、及び関係属性に関するデータ集合を意味する。
【0021】
前記‘データ化’はネットワーク通信環境でRDのデータセットをファイル単位ではないデータ単位で変換し、共有及び協業ができるように指定のプロセスによってRDのデータベース(以下、‘RDDB’という)と電子著作物のデータベース(以下、‘電子著作物DB’という)に保存する演算処理プロセスを意味する。
【0022】
‘著作者’は著作管理システムを用いて電子著作物を著作した使用者を意味する。
【0023】
‘共有’は著作者が生成したRDをネットワークで連結された他の共有者が参照して用いる行為を意味し、著作管理システムは共有のためのデータ環境を造成する。
【0024】
‘協業’は著作者が著作して生成したRDをネットワークで連結された他の協業者が修正して著作者に伝送し、著作者は協業者が修正したRDのRDコンテンツに自分のスタイルを適用して電子著作物として活用するかまたは活用可否を当該協業者に通知する行為を意味し、著作管理システムは協業のためのデータ環境を造成する。
【0025】
‘ユーザー(user)’は協業者または共有者を通称する。
【0026】
‘使用者’はユーザーと著作者を通称する。
【0027】
図1は本発明の好適な一実施例として、著作管理システムが有する機能的概念を体系的にブロック化して示す図、
図2は本発明の好適な一実施例として、著作管理システムがRDを生成してネットワーク上で共有及び協業可能にデータ化する過程を示すフローチャートである。
【0028】
図1及び
図2を参照すると、著作管理システムはクライアント端末機とサーバーがネットワークで連結された通信環境に構築される。
【0029】
著作者はクライアント端末機で著作管理システムを実行し、クライアント端末機に組み込まれた著作管理システムのアプリケーションで入力情報などを入力して電子著作物のコンテンツを生成する。
【0030】
電子著作物の著作過程で著作者はコンテンツにおいてRD生成のためのRDコンテンツの区間を指定する。RDコンテンツの区間が指定されれば、前記区間に位置するRDコンテンツと該当マークアップ情報を確認してRD著作内容を分類する。一方、RD著作内容が分類されれば、電子著作物のコンテンツで指定されていない他のコンテンツと識別することができるように識別情報を付与する。
【0031】
前記RD著作内容が分類されて識別情報が付与されれば、著作管理システムは著作者に質疑して特定のRDとの連関関係及び関係属性を収集する。著作管理システムの連関関係及び関係属性の収集に対するプロセスは実例を挙げて以下で説明する。
【0032】
前記RD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性が確認されれば、著作管理システムは当該情報をデータセットに変換してRDを生成し、他のRDとの有機的な管理とネットワーク共有及び協業などのためにデータ化を遂行する。一般的に、データはユニコード・トランスフォーメーション・フォーマット(Unicode Transformation Format、以下、‘UTF’という)形式でDBに保存及び管理されるので、本実施例のRDもUTFデータ形式でDBに保存及び管理される。しかし、DB保存のためのUTF形式のエンコード方式の他にも情報交換標準コード(American Standard Code for Information Interchange)形式などのエンコード方式を適用することもできる。
【0033】
一方、RD著作内容はRDコンテンツと該当マークアップ情報を分離してデータ化することができ、RD著作内容のローディングは該当マークアップ情報の形式でRDコンテンツを出力するか、前記マークアップ情報の形式を適用せずに基本形式でRDコンテンツを出力することができる。RD著作内容のRDコンテンツと該当マークアップ情報が分離されれば、当該RDの識別情報と連関関係及び関係属性はRDコンテンツまたは該当マークアップ情報と直接リンクして保存及び管理される。
【0034】
RDと電子著作物をデータ化すれば、著作管理システムは、ユーザーがRDにアクセス可能な共有環境と、RDを編集することができる協業環境などを構築し、ユーザーは前記環境でRDに対して共有及び協業を行う。
【0035】
図3は本発明の好適な一実施例として、著作管理システムを概略的に示すブロック図である。
【0036】
図1~
図3を参照すると、本発明の好適な一実施例として、著作管理システムは、コンピュータシステムのオペレーティングシステムで動作する電子著作物著作部10、RD生成部20、及び保存部30を備える。
【0037】
前記電子著作物著作部10は、著作者(または使用者)がキーボードやマウスなどの入力装置によってコンテンツ、例えばテキスト、イメージ、テーブル、ビデオ、グラフなどの各種のコンテンツを生成及び処理するための著作モジュール11を含む。ここで、前記著作モジュール11は一般的なワープロとして動作するためのものであり、キーボードやマウスなどの入力によるコンテンツの生成や保存などにおいて公知となったワードプロセッシング技術を適用することができるので、その詳細な説明は省略する。ただ、本発明による著作管理システムにおいて、前記著作モジュール11はRDを構成するためのRD著作内容の生成や収集などにおいてRD標識子の指定やRD設定キーの生成及び表示などとは公知の従来技術と違いがあり、これについては後述する。
【0038】
前記RD生成部20は電子著作物著作部10と連動して動作し、RD定義モジュール21、関係設定モジュール22及びデータ処理モジュール23を備える。前記RD定義モジュール21は、後述するRD標識子及びRD設定キーによってRD著作内容が指定される場合、RD著作内容を他のRD著作内容と区分してRD要素に分類し、識別情報を収集し、前記関係設定モジュール22は、RD著作内容の連関関係及び対象RDとの関係属性を収集する。また、前記データ処理モジュール23は、収集されたRD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性をデータセットとしてRDを生成してRDDB 31に保存する。一方、一般著作内容とRD著作内容を含む電子著作物をデータに分類して電子著作物DB 32に保存する。
【0039】
図4は本発明の一実施例として、著作管理システムによって生成された電子著作物のデータ構造を示すブロック図である。
【0040】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一例として著作管理システムによって生成された電子著作物100は文書属性110と文書本文120とに区分される。
【0041】
前記文書属性110は電子著作物100のメタ情報であり、文書ID 111、文書題目112、文書著作者113、及び文書著作日114を含む。前記文書属性は著作モジュール11によって生成され、データ処理モジュール23によって電子著作物DB 32に保存される。
【0042】
前記文書本文120は著作者が作成した文書の内容を構成するコンテンツからなり、著作モジュール11によって生成され、データ処理モジュール23によって電子著作物DB 32に保存される。前記コンテンツの一部または全部をRDコンテンツと指定してRDとして管理するRD著作内容121aと一般コンテンツ122とに区分される。ここで、一般コンテンツは文書本文においてRD要素であり、RD著作内容121aを除いた一般コンテンツ122、124、125などを示す。図示の例は二つのRDが電子著作物100に生成されたものである。
【0043】
前記RDは、RD著作内容121a、識別情報121b、連関関係121c及び関係属性121dからなる。
【0044】
前記RD著作内容121aはRDと指定されたコンテンツC1である。
【0045】
前記識別情報121bは他のRD著作内容と区分されて管理されることができるようにするための情報であり、固有識別値のID b1を有する。前記ID b1は他のRDと区別されて独立客体と定義するための情報であり、RD著作内容D1の生成時間に基づいて付与することができる。また、前記ID b1は、著作者や検索の便宜のために、RD著作内容121aの生成時間、コンピュータID、及び文書ID 111を組み合わせて使うことができる。
【0046】
前記連関関係121cはRD著作内容121aの間の連結有無であり、sourceID c1、c2、及びTargetID c3を含む。前記TargetID c3はTargetRDの識別情報121bのうちIDを意味する。前記sourceID c1、c2は他のRD(以下、説明の便宜のために、オリジナルRDと連関関係121cがあるものと指定しているRDを‘sourceRD’と言う)が連関関係121cがあるものと指定するsourceRDの識別情報121bである。ここで、前記ID b1、sourceID c1、c2及びTargetID c3はオリジナルRDの観点で付与された値であり、指定及び被指定の有無によって異なる相対的な概念に理解されなければならなく、関係属性121dを決定する主な要因である連関関係121cの方向性を基準にsourceRDとTargetRDが指定されなければならない。
【0047】
前記関係属性121dは互いに連関関係121cを結ぶRD著作内容121aの間の変化の性格を意味するものであり、その範囲、範疇または定義は多様に規定することができる。このような関係属性121dは多様に定義することができるので、一意的に断定することができないが、ただ理解の便宜のために四つの関係属性121dを例示する。例えば、RD相互間にRD著作内容121aが互いに同一である場合に第1属性として‘同一化’と規定し、連関関係121cを結ぶRDのRD著作内容121aにさらに付け加えた場合に第2属性として‘具体化’と規定し、連関関係121cを結ぶRDのRD著作内容121aの一部である場合に第3属性として‘部分化’と規定し、連関関係121cを結ぶRDのRD著作内容121aを変更及び追加した場合に第4属性として‘進捗化’と規定することができる。
【0048】
図4に示した一例として、電子著作物100は二つのRD 121、123を有する。第1RD 121は三つのRDと連関関係121cを有し、これによるそれぞれの関係属性を有する。ここで、第2RD 123は第1RD 121として例示したような資料構造において指定または被指定によって多様に連関関係及び関係属性を有することができ、図示の例では二つのRD 121、123を提示したが、RD指定によって多様に加減することができる。そして、説明及び理解の便宜のために、上述したような四つの属性(‘第1属性’:‘同一化’、‘第2属性’:‘具体化’、‘第3属性’:‘部分化’、‘第4属性’:‘進捗化’)を一例として前記第1RD 121の連関関係121cと関係属性121dを説明する。
【0049】
前記第1RD 121はID b1を有するオリジナルRDである。前記第1RDはsourceID1 c1とsourceID2 c2と連関関係121cを有し、第2属性d1、d2を有する。これは、第1RD 121のRD著作内容121aがsourceID1 c1のRD著作内容から具体化されて第2属性d1と指定された例示であり、また第1RD 121のRD著作内容121aがsourceID2 c2のRD著作内容から具体化されて第2属性d2と指定された例示である。そして、前記第1RD 121はTargetID3 c3と連関関係121cを有し、第4属性d3を有する。これは、第1RD 121のRD著作内容121aが内容変更とさらに進捗化してなるTargetID3 c3と連関関係121cを有し、第4属性d3と指定された例示である。
【0050】
図5は本発明の一実施例として、著作管理システムによって生成されたRDを含む電子著作物のコンテンツをイメージ化した図、
図6及び
図7は本発明の一実施例として、
図5に示した電子著作物のRD著作内容に対するソースコードを示す図、
図8及び
図9は本発明の一実施例として、
図6及び
図7のソースコードから抽出されたRD著作内容を識別情報単位で示したテーブルである。
【0051】
図2~
図9を参照すると、著作者は著作管理システムに構成されたエディタ機能の著作部10によって
図5のように多様なコンテンツを有する電子著作物100を著作し、各コンテンツ別に出力スタイルを多様化することができる。これをより詳細に説明すると、電子著作物100の最上端には‘『コンピュータ技術開発事業』現況及び推進方案’のコンテンツがテキストで表示され、前記テキストの形式は字体が‘ヘッドライン’であり、フォントサイズは‘19’であり、フォント色相は‘ブラック’である。また‘コンピュータ技術開発事業’の前端と後端にはそれぞれ“『”と“』”の特殊記号が挿入される。結局、‘『コンピュータ技術開発事業』現況及び推進方案’と表現されたテキスト形式のRDコンテンツと、当該テキスト形式を定義するマークアップ情報とから構成される。著作モジュール11は、通常のワープロのように、当該コンテンツの出力形式を該当マークアップ情報と定義し、
図6のようにソースコードで表現する。
【0052】
一方、著作管理システムの著作部10によって電子著作物100のコンテンツを著作する過程で、RD定義モジュール21は著作者の入力情報によってRDコンテンツを指定し、該当RDコンテンツの該当マークアップ情報を確認してRD著作内容121a、123aを分類する。このように分類したRD著作内容121a、123aに基づいてRD 121、123を定義する。また、一般コンテンツ122、124、125との視覚的区分のために、RD著作内容121a、123aの後端にRD設定キーK2を挿入する。RD設定キーK2は視覚化のための一種の記号であるので、RD設定キーK2の形態及び表現方式などは多様に変形可能である。
【0053】
次いで、RD 121、123のRD著作内容121a、123aが定義されれば、RD定義モジュール21はRD間の識別のための識別情報を付与し、当該RD著作内容121a、123aのマークアップ情報上に構成する。本実施例のマークアップ情報においてRD著作内容121aの識別情報121bは<text:metaxマークアップ情報:id=“id218251061”>である。著作管理システムは当該RD 121の識別情報121bに基づいて他のRD 123と識別し、データ化した後にもRD 121、123単位で体系的に保存及び管理する。
【0054】
電子著作物100に構成されたコンテンツの中でRD著作内容121a、123aのRDコンテンツを指定すれば、関係設定モジュール22はRD 121、123の連関関係と関係属性を著作者に質疑して収集する。前記連関関係と関係属性質疑についてのより具体的な説明は以下で例示を挙げて説明する。
【0055】
図10は本発明の好適な一実施例として、電子著作物上でRDが生成される過程を示すフローチャート、
図11は本発明の一実施例として、RD設定キーが生成された電子著作物作業窓を示す図、
図12は本発明の一実施例として、連関関係収集窓と関係属性収集窓がポップアップした電子著作物作業窓を示す図、
図13は本発明の一実施例として、関係属性推薦可否のための質疑窓と関係属性推薦窓が生成された電子著作物作業窓を示す図である。
【0056】
図3~
図13を参照すると、著作者はキーボードやマウスなどの入力装置によってコンテンツC1を作成する(S11)。著作者は作成中のコンテンツC1を本発明によるRDのRD著作内容D1と指定しようとする場合(S12)、コンテンツC1の時点にRD標識子qを表示し、終点にRD設定キーを生成する(S13)。前記RD標識子及びRD設定キーの生成は多様な方式で遂行されることができる。その一例としては、キーボード入力及びマウス入力による値でRD標識子及びRD設定キーを生成及び表示することができる。例えば、キーボード入力を活用する場合、RD標識子はshift+F1で始点を表示し、RD設定キーはshift+F2で終点位置に設定キーを生成し、マウス入力を活用する場合、始点位置クリックでRD標識子を表示し、終点位置クリックでRD設定キーを生成する。
【0057】
前記RD標識子及びRD設定キーが入力される場合、著作モジュール11はRD標識子K1とRD設定キーK2との間に位置するコンテンツC1に識別情報D2を付与し、RD著作内容D1に分類して収集する(S14)。ここで、前記識別情報D2は独立客体であり、RD著作内容D1を定義するためのものであり、本発明の分野で便宜によって多様に構成することができる。その一例としては、RD標識子とRD設定キーでRD著作内容が生成される時間値を識別情報D2に付与することにより固有の独立客体とすることができる。また、前記識別情報D2は、著作者の便宜や検索の便宜のために、コンピュータIDまたは電子著作物文書名を組み合わせたものであることができる。
図11に示した例はRD著作内容D1の時点と終点のブロック指定によってRD著作内容D1が一般コンテンツC2と区別されて反転された状態で表示された一例である。
【0058】
ここで、著作者が指定したRD著作内容D1はRD属性窓L1の活性化によってRD著作内容D1の識別情報D2をRD属性窓L1に表示する(S17)。ここで、前記RD属性窓L1は著作者に連関関係と関係属性の入力のためのインターフェースB1を提供し、このために、関係設定モジュール22は連関関係入力部(図示せず)と関係属性入力部(図示せず)とを備える。
図11を参照すると、前記連関関係入力部は連関関係収集窓L2として機能し、著作者の本人または他人の他のRDが指定できるようにする。また、前記関係属性入力部は関係属性収集窓L3として機能し、対象RDとの関係属性が指定できるようにする。
【0059】
前記連関関係収集窓L2にRD(以下、現在作業中のRD著作内容D1が連関関係があるものと指定されたRDを説明の便宜のために他のRDと区分して‘対象RD’と言う)が入力される場合(S18)、関係設定モジュール22は現在作業中のRD著作内容D1と連関関係があるターゲットRDとの連関関係D3として情報を収集する(S19)。ところで、前記対象RDが入力されなかった場合、関係設定モジュール22は決定されなかったヌル属性(null attribute)の連関関係と関係属性と定義し、データ処理モジュール23はヌル属性の連関関係と関係属性、そしてRD著作内容D1と識別情報D2をRD(以下、現在作業中のRD著作内容に係るRDを、説明の便宜のために、他のRDと区分して‘オリジナルRD’と言う)として生成してRDDB 31に保存する。
【0060】
前記連関関係収集窓L2と関係属性収集窓L3に関係属性D4が入力された場合、関係設定モジュール22はオリジナルRDと対象RDとの連関関係D3(Source及びTarget)との関係属性D4情報を収集する(S21)。そして、データ処理モジュール23は、RD著作内容D1、識別情報D2、連関関係D3及び関係属性D4を一つのデータセットとするオリジナルRDを生成してRDDB 31に保存する(S26)。
【0061】
一方、
図13に示したように、前記連関関係収集窓L2に連関関係D3が入力されたが関係属性収集窓L3に関係属性が入力されなかった場合、データ処理モジュール23は質疑窓L4を介して関係属性推薦可否を質疑する(S20)。著作者が質疑窓L4で推薦を選択すれば、関係設定モジュール22の関係属性推薦部はRDDB 30に保存された既存の対象RD情報を呼び出し(S22)、対象RDのRD著作内容とオリジナルRDのRD著作内容D1とを互いに連携して分析して両RD著作内容間の関係属性を予測し、その結果を関係属性推薦窓L5に出力してオリジナルRDと対象RDとの間の関係属性を推薦する(S23)。前記関係属性推薦部は作業中のRD著作内容に適した関係属性を決定することができるように支援し、著作者は関係属性推薦窓L5に提示された関係属性を検討してオリジナルRDと対象RDとの関係属性を効率的で容易に決定することができる。
【0062】
前記関係属性推薦部で提示された関係属性を検討して、著作者が関係属性入力窓L3に関係属性を入力した場合、関係設定モジュール22はオリジナルRDと対象RDとの関係属性D4として情報を収集する(S25)。そして、データ処理モジュール23は、RD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性を一つのデータセットとするオリジナルRDとして生成してRDDB 31に保存する(S26)。そして、前記関係属性推薦部で関係属性が提示されたが著作者の関係属性入力がない場合、関係設定モジュール22は以前に収集されたRD連関関係をリセットして削除し、RD連関関係指定段階(S18)から再び繰り返す。
【0063】
参考までに、前記関係属性推薦部は、オリジナルRDと連関関係を結ぶ対象RDのRD著作内容をそれぞれ分析し、最適の関係属性を検索し、その結果を関係属性推薦窓L5に数値化した正確度とともに表示する。RDのRD著作内容分析及び関係属性推薦はCNN(Convolutional Neural Network)モデルとともに広く用いられているディープラーニングアルゴリズムを活用することができる。
【0064】
図3~
図13を参照して説明したように、著作者は文書作成が遂行された後、文書、文段、文章または語句や単語に本発明によるRDが生成されるようにすることができる。ところで、著作者は文書作成と同時にRDが生成されるようにすることも文書作成及び管理に便利であり得る。これについて
図14を参照して説明する。
【0065】
図14は本発明の他の例として、コンテンツが作成されながらRDが生成される過程を示すフローチャートである。ここで、
図10を参照して図示しながら説明した参照符号と同じ参照符号は同じ結果の同じ段階を意味する。
【0066】
図10及び
図14を参照すると、本発明の他の例として、RD生成過程は
図10を参照して図示しながら説明したRD生成段階と同一であるが、ただしRD標識子表示、コンテンツ入力及びRD設定キーの生成による保存内容の収集に互いに違いがある。
【0067】
まず、入力しようとするコンテンツをオリジナルRDとしようとする場合、著作者はコンテンツ入力の前に入力装置によってRD標識子K1(
図11参照)を入力して位置指定を行う(S131)。前記標識子K1が入力された後、コンテンツが作成され(S132)、入力装置によってRD設定キーK2(
図11参照)を生成すれば(S133)、著作モジュール11はRD標識子K1とRD設定キーK2との間に位置するコンテンツに識別情報D2(
図11参照)を付与し、RD著作内容D1(
図11参照)に分類して収集する(S14)。そして、その後のプロセスは、
図11~
図13を参照して図示しながら説明したものと同じ段階でRDを生成して保存し、その説明の重複を避けるために、その詳細な説明は省略する。
【0068】
このように、本発明によるRDは事後に生成することもできるが、著作物生成段階で生成することもできる。これにより、著作者の思考と思考の連結がそのままRD著作内容に反映されて表現されることができるので、RD著作内容変化の流れを容易に把握することができ、さらに当該分野の知識データとして管理することができ、電子著作物とRD著作内容の著作及び管理が常時互いに連携される管理体系を具現することができるので有益である。
【0069】
図15は本発明の好適な一実施例として、サーバークライアントシステムから構成された著作管理システムを示すブロック図である。
【0070】
図15を参照すると、本発明による著作管理システム(または‘サーバークライアントシステム’)は、著作者クライアントC、C’、C”(以下、‘C’という)と関係サーバーSのネットワークシステムを構成する。ここで、前記著作者クライアントCと関係サーバーSはTCP/IP基盤のHTTPプロトコルを用いてデータ通信を行い、データ様式はJSON(JavaScript Object Notation)方式からなることができる。
【0071】
関係サーバーSは、一つ以上の著作者クライアントCとデータ通信を行いながら、著作者クライアントCのRDをデータセット形態として管理し、著作者クライアントC間のデータセット交換を中継及び管理する。よって、RD間の管理体系を著作者クライアントCの範囲に限定しなく、イーサネットだけでなくインターネットなどのグローバルネットワークに拡大してRD情報を収集して交流し、効率的に管理することができる。
【0072】
本発明による著作管理システムの著作者クライアントCは、著作部10(
図3参照)とRD生成部20(
図3参照)から構成された著作システムと、管理システムと、保存部30とを含む。前記著作システムの著作部10、RD生成部20及び保存部30は前述したので、ここでは説明を省略する。
【0073】
前記管理システムは、前記著作システムが生成したRD及び電子著作物データをデータ処理モジュール23の設定によって保存部30に保存する保存モジュール41と、RD間の有機的連結性を体系的に管理する情報バージョン管理モジュール42と、著作システムの検索命令に従って保存部30でRD及び電子著作物を検索する検索モジュール43と、検索モジュール43の検索条件を収集するために使用者に質疑し、収集された検索条件を検索モジュール43に伝達する質疑モジュール44と、著作システムと管理システムの実行の際に使用者に対する認証手続きをプロセッシングする認証モジュール45と、使用者認証のために使用者情報を登録する登録モジュール46と、関係サーバーSに接続された著作者クライアントCの使用者が電子著作物及びRDの著作を協業するようにプロセッシングする協業モジュール47と、協業によって生成された電子著作物とRDの修正履歴をアップデートして保存及び管理する修正モジュール48と、登録モジュール46で登録された使用者情報を受信して保存及び管理する使用者管理モジュール49とを含む。
【0074】
一方、関係サーバーSは著作者クライアントCの管理システムを同じに構成することができ、会員管理モジュール49’をさらに含む。関係サーバーSは幾多の使用者が接続して使用者登録を行い認証手続きを行うので、会員管理モジュール49’は認証手続き及び登録された使用者情報を保存及び管理する。
【0075】
以上で説明したように、関係サーバーSは幾多の使用者がRDを共有して協業するように処理し、著作者クライアントCでRD生成のために連関関係を結ぶべき対象RDを検索して著作者クライアントCに伝送し、著作者クライアントCで生成されたRDを関係サーバーSのRDDB 31’に保存する。
【0076】
参考までに、著作者クライアントCと関係サーバーSに構成された検索モジュール43、43’のRD検索は、RDのRD著作内容、識別情報、連関関係及び関係属性を検索条件として多様に行われることができる。また、検索モジュール43、43’は互いに連鎖した多数のRDを検索し、検索された幾多のRD間の連関構造を著作者クライアントCの視覚化モジュール50が多次元的に視覚化することができるようにする。
【0077】
図16は本発明の好適な一実施例として、RD著作内容が収集される過程を示すフローチャート、
図17及び
図18は本発明の一実施例として、著作管理システムがRDをデータ化するためのRD著作内容のRDコンテンツと該当マークアップ情報の構成形態を示すテーブルである。
【0078】
図5~
図9及び
図15~
図18を参照すると、著作者の入力キーに応じて著作モジュール11が電子著作物のコンテンツの中でRDコンテンツを指定する(S141)。RD定義モジュール21は、指定されたRDコンテンツの該当マークアップ情報を電子著作物のソースコードで確認し(S142)、確認されたRDコンテンツと該当マークアップ情報とをRD著作内容として収集する(S143)。
【0079】
RD定義モジュール21は設定されたプロセスによってRDコンテンツと該当マークアップ情報を互いに分離して実行することもでき、互いに結合して実行することもできるが、本実施例ではRDコンテンツと該当マークアップ情報を分離して実行する方式を先に説明する。
【0080】
前述したように、RDコンテンツと該当マークアップ情報が収集されれば、RD定義モジュール21はRDコンテンツの識別コードを付与する(S145)。
【0081】
図17のように、識別情報が‘id218251061’として付与されたRD著作内容のRDコンテンツは‘競争力の根幹である’と‘基礎源泉技術の必要性’と‘を痛感して課題進行’などの三つである。RD定義モジュール21は、このように収集されたRDコンテンツのそれぞれに‘識別コード1’と‘識別コード2’と‘識別コード3’とをそれぞれ付与する。
【0082】
RDコンテンツに識別コードが付与されれば、RD定義モジュール21はRD著作内容のマークアップ情報に識別コードを挿入する(S146)。識別コードが挿入される位置は本実施例のようにRDコンテンツが位置する区間であることもでき、ソースコードで当該RDコンテンツと連携される該当マークアップ情報が位置する多数の区間であることもできる。
【0083】
RDコンテンツの識別コードがマークアップ情報に挿入されれば、前記マークアップ情報と結合されたRDコンテンツを分離して
図15のように個別管理する(S147)。
【0084】
一方、RD著作内容はRDコンテンツと該当マークアップ情報を分離することなしに一体に結合して保存及び管理することができる。したがって、RD定義モジュール21は、RD著作内容を構成するRDコンテンツと該当マークアップ情報が収集されれば、当該RDコンテンツと該当マークアップ情報を別途の加工なしに管理する。
【0085】
図18に示すテーブルはRD著作内容121a、123aの保存方式に対する視覚的理解を助けるためにルックアップテーブル(Look-Up Table;LUT)形式で表現したものである。
【0086】
図19は本発明の一実施例として、著作管理システムでユーザーがRDDBに保存されたRDを共有及び協業を目的で検索する過程を示すフローチャート、
図20は本発明の一実施例として、著作管理システムでユーザーがRDDBに保存されたRDを共有及び協業を目的で検索する他の実施過程を示すフローチャートである。
【0087】
図5~
図9及び
図15~
図20を参照すると、ユーザーは関係サーバーのRDDB 31’に保存されたRDを共有または協業を目的で検索する(S31)。RD検索は、質疑モジュール44’が収集した検索条件によって検索モジュール43’がRDDB 31’で遂行する。
【0088】
RDDB 31’に保存されたRD著作内容の形式は、前述したように、RDコンテンツと該当マークアップ情報が分離されるか結合されることができ、よって後続手続きは違うように遂行される(S32)。
【0089】
RDコンテンツと該当マークアップ情報とが分離されて保存された場合、検索モジュール43’は、RD著作内容検索のために、RDコンテンツを先に抽出する(S33)。RDコンテンツは当該RDの識別情報と連携されるので、検索モジュール43’はRD自体の識別情報を基準にRDコンテンツを抽出することができる。
【0090】
検索モジュール43’は、ユーザーが確認して選択することができるように、マークアップ形式の出力可否を質疑モジュール44、44’を介して質疑し(S34)、マークアップ形式の出力を同意すれば、検索されたRD著作内容からマークアップ情報を抽出する(S35)。
【0091】
RD著作内容のマークアップ情報が抽出されれば、前記マークアップ情報に挿入された識別コードを基準に当該RDコンテンツを該当マークアップ情報に結合し(S36)、ユーザーのクライアント端末機を介してマークアップ情報形式でRDコンテンツを出力する(S37)。RDコンテンツは著作モジュール11などのようなワープロ機能の出力手段を介して出力される。
【0092】
RD著作内容が出力されれば、ユーザーは出力されたRD著作内容を出力手段の機能を活用して編集するかスタイルなどを変更することができ(S38)、前記編集またはスタイルの変更に対応してRDコンテンツと該当マークアップ情報が修正される。一般的な出力手段は、ユーザーの操作によってRDコンテンツとマークアップ情報が変更されれば、当該RDコンテンツの該当マークアップ情報は変更事項によって修正される。
【0093】
ユーザーがRDコンテンツと該当マークアップ情報を修正して当該RD著作内容を管理システムにアップロードすれば、管理システムの修正モジュール48’は前記RD著作内容のRDコンテンツと該当マークアップ情報を分離し、修正されたRD著作内容からRDを生成してRDDB 31’に保存する(S39)。
【0094】
一方、マークアップ情報形式としてのRDコンテンツ出力可否を質疑した結果(S34)がマークアップ情報形式の出力に同意しなければ、抽出されたRDコンテンツのみをユーザーのクライアント端末機に出力する(S341)。コンテンツの実行及び出力のための一般的なワープロ窓は基本的に設定されたマークアップ形式があるので、マークアップ情報がないRDコンテンツのみが伝送されても基本形式のマークアップ情報がRDコンテンツに適用されて出力される。
【0095】
RD著作内容が出力されれば、ユーザーは出力された基本形式のRD著作内容を編集する(S342)。修正されたRDコンテンツ部分も基本形式のマークアップ情報が適用されるので、ユーザーがRDコンテンツを編集すれば、既存のRDコンテンツの該当マークアップ情報もこれと連携して修正される(S343)。
【0096】
RDコンテンツと該当マークアップ情報が修正されれば、修正されたRD著作内容からRDを生成してRDDB 31’に保存する(S44)。
【0097】
一方、
図19のようにRD著作内容のRDコンテンツと該当マークアップ情報が結合された状態でRDDB 31’に保存された場合、
図20のように、検索モジュール43’は検索されたRDのRD著作内容を抽出し(S321)、RDコンテンツと該当マークアップ情報が結合されたRD著作内容を出力する(S322)。出力されたRDコンテンツは該当マークアップ情報形式で著作モジュール11または出力手段に出力される(S322)。
【0098】
前記著作モジュール11または出力手段に出力されたRD著作内容はユーザーの入力キーによってプロセッシングされて編集されるか、またはスタイル変更に対応してRDコンテンツと該当マークアップ情報が修正される(S323)。
【0099】
修正されたRDコンテンツと該当マークアップ情報が結合されたRD著作内容が管理システムにアップロードされれば、管理システムの修正モジュール48’は修正されたRD著作内容に対応してRDを生成してRDDB 31’に保存する(S324)。
【0100】
図21は本発明の一実施例として、著作管理システムで著作者がRDDBに保存されたRDを協業を目的で受信して作業する過程を示すフローチャートである。
【0101】
図15及び
図19~
図21を参照すると、ユーザーのRD著作内容の修正によってRDが生成されれば、修正モジュール48’は既存のRDと比較して生成RDの変更可否を確認し(S41)、変更が確認されれば、協業モジュール47’は、著作者が確認することができるように、指定IPに生成RDを伝送する(S42)。生成RDを受信したクライアント端末機の協業モジュール47は受信された生成RDを警告窓または著作モジュール11の作業窓にリスト形式で出力して、著作者が生成RDの発生を認知するようにする(S43)。
【0102】
著作者が出力された生成RDを確認して実行に同意すれば(S44)、検索モジュール43は電子著作物DB 32で生成RDと連携された電子著作物を検索する(S45)。電子著作物に構成されたRDは識別情報が電子著作物の固有コードとリンクされるので、これに基づいて該当電子著作物を検索する。
【0103】
電子著作物が検索されれば、協業モジュール47は当該電子著作物のソースコードを確認し(S46)、生成RDのRDコンテンツと該当マークアップ情報を補正する(S47)。前記補正は、生成RDのRD著作内容が電子著作物のソースコードと結合して相互間の衝突なしに電子著作物に掲示されるように、電子著作物のソースコードとRD著作内容を互いに調整することである。本実施例は、協業モジュール47が生成RDのRD著作内容と連携された既存RDのRD著作内容を該当識別情報を基準に確認し、生成RDのRD著作内容を既存RDのRD著作内容に代替し、前記代替によって互いに衝突したソースコードと生成RDのRD著作内容を調整する。しかし、本実施例は一実施例に過ぎなく、電子著作物と生成RDのRD著作内容を互いに補正する段階(S47)は多様な方式で遂行されることができる。
【0104】
生成RDのRD著作内容が電子著作物のソースコードに適用されれば、補正されたマークアップ情報形式でRDコンテンツが電子著作物に出力される(S48)。
【0105】
著作者は、電子著作物に出力された生成RDのRD著作内容を確認し、著作者のスタイルに合わせてRDコンテンツの出力形式を修正することができる(S49)。したがって、著作者は他のユーザーが編集または作成したRD著作内容を自分なりのスタイルに変更して自分の電子著作物に適用することができる(S50)。
【0106】
著作者によるRD著作内容の修正が完了すれば、当該RDは電子著作物のRDをバージョンアップしてRDDB 31及び電子著作物DB 32にそれぞれ保存し、バージョンアップされたRDを関係サーバーのRDDB 31’に伝送して保存する(S51)。
【0107】
一方、著作者は、他のユーザーが作業して伝送した生成RDの活用を拒否することができ、RD著作内容を編集して伝送したユーザーまたは協業グループに属する他のユーザーに一括して通知することができる。当該通知は著作管理システムが有する警告プロセスまたはチャットプロセスを介して遂行されることができる。
【0108】
図22は本発明によるRDを用いた著作管理方法を説明するための一例として、RDの要約情報を示す図である。ここで、RD要約情報は、識別情報、連関関係、及び関係属性を有する。SourceIDとTargetIDは被指定または指定によるRDの連関関係であり、‘同一化’、‘具体化’、‘部分化’及び‘進捗化’は関係属性である。前記関係属性は
図11を参照して説明した関係属性の例示と同じ意味を有する。また、説明の便宜のために、6個のRD情報を使う。そして、説明の便宜のために、IDがRN_001であるRDを‘001_RD’と、IDがRN_002であるRDを‘002_RD’と、IDがRN_003であるRDを‘003_RD’と、IDがRN_004であるRDを‘004_RD’と、IDがRN_005であるRDを‘005_RD’と、IDがRN_006であるRDを‘006_RD’という。
【0109】
図23はノードとエッジを用いて
図22に示した要約情報を視覚的に表現したダイアグラムである。ここで、ノードはその一例であり、RDの客体情報を示し、前記エッジはRD著作内容の相互間の流れ情報及び連関関係を示す。前記ノードに構成された内容は当該RDの情報、つまいID及び題目であり、前記エッジは関係属性と矢印によって流れ情報及び連関関係を示す。前記ノードとエッジからなるダイアグラムは2次元、3次元などの多次元に表現されて多様な分野によく活用されている。本発明による著作管理システムの場合、文書全体、文段、文章、語句または単語などで自由で便利にRDを生成しデータ化して管理することができるので、本発明によるRDを前記ノード/エッジダイアグラムに適用する場合、即時効果的に分析、検証などに活用することができる。
【0110】
図22を参照すると、001_RDはTargetIDの連関関係と‘具体化’、‘同一化’、‘具体化’、‘部分化’の関係属性によってそれぞれ002_RD、003_RD、004_RD、005_RDに関連している。これは、001_RDのRD著作内容に基づいて002_RD、003_RD、004_RD、005_RDのRD著作内容が‘具体化’、‘同一化’、‘具体化’、‘部分化’の性格に変化したことを意味し、これを視覚化すれば
図23に示した通りである。
【0111】
また、001_RDはsourceIDの連関関係と‘進捗化’関係属性で006_RDに関連している。これは、006_RDのRD著作内容に基づいて001_RDのRD著作内容が‘進捗化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0112】
図22を参照すると、002_RDはsourceIDの連関関係と‘具体化’の関係属性によって001_RDと003_RDに関連している。これは、002_RDのRD著作内容が001_RDと003_RDのRD著作内容に基づいて‘具体化’の性格に変化したことを意味する。また、002_RDはTargetIDの連関関係と‘同一化’の関係属性によって004_RDに関連している。これは、002_RDのRD著作内容に基づいて004_RDのRD著作内容が‘同一化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0113】
図22を参照すると、003_RDはsourceIDの連関関係と‘同一化’の関係属性によって001_RDに関連している。これは、003_RDのRD著作内容が001_RDに基づいて‘同一化’の性格に変化したことを意味する。また、003_RDはTargetIDの連関関係と‘具体化’の関係属性によって002_RD、004_RDに関連している。これは、003_RDのRD著作内容に基づいて002_RD、004_RDのRD著作内容が‘具体化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。また、003_RDはTargetIDの連関関係と‘部分化’の関係属性によって005_RDに関連している。これは、003_RDのRD著作内容に基づいて005_RDのRD著作内容が‘部分化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0114】
図22を参照すると、004_RDはsourceIDの連関関係と‘具体化’、‘同一化’、‘具体化’の関係属性によって001_RD、002_RD、003_RDに関連している。これは、004_RDのRD著作内容が001_RD、002_RD、003_RDのRD著作内容に基づいて‘具体化’、‘同一化’、‘具体化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0115】
図22を参照すると、005_RDはsourceIDの連関関係と‘部分化’の関係属性によって001_RD、003_RDに関連している。これは、005_RDのRD著作内容が001_RD、003_RDのRD著作内容に基づいて‘部分化’性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0116】
図22を参照すると、006_RDはTargetIDの連関関係と‘進捗化’の関係属性によって001_RDに関連している。これは、001_RDのRD著作内容が006_RDのRD著作内容に基づいて‘進捗化’の性格に変化したことを意味する。これを視覚化すれば
図23の通りである。
【0117】
このように、本発明によって、文書全体、文段、文章、語句または単語に対してそれぞれRDを生成し、これをデータ化して保存して管理する場合、それぞれのRD著作内容の変化流れを一目瞭然に検討/分析することができる。また、最近の共有と協業のためのサーバークライアント環境でプロジェクトを遂行する場合にも複雑に関連したRD著作内容を階層化するか細分化することにより、多数及び/または多量の電子著作物の統合的な管理が可能であり、柔軟な文書管理または著作管理を提供することにより、作業環境が改善され、経済的な著作環境を提供することができる。これは、個別的な研究文書、研究ノート及び研究者による個別的な著作管理に依存する既存の方式とは違い、研究進行過程を常時把握して追跡することができ、意味基盤の相互連関関係検討及び検証によって部分的または全体的に検証、検討及び修正による分析を著作者または組職の間にも常時遂行することができるので、効率的なプロジェクト進行及び管理を意味する。よって、本発明による著作管理システムは個人次元の文書著作及び管理が可能であるだけでなく、組職内、組職間、社会次元の大規模業務などにも本発明による著作管理システムを適用することができるので好ましい。
【0118】
一方、本発明による著作管理方法及び著作管理システムの場合、RD著作内容がRDによって互いに有機的に関連しているので、RD著作内容の推薦や検証に効果的である。これについては
図23を参照して説明する。
【0119】
図23を参照して001_RDと005_RD検証過程を説明する。前記001_RDのRD著作内容は003_RD著作内容の‘同一化’に関連し、005_RDのRD著作内容は003_RDのRD著作内容の‘部分化’に関連しているので、結局005_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘部分化’に関連しなければならない。それにもかかわらず、著作者の005_RD生成過程で関係属性を‘部分化’ではないその他の関係属性、例えば‘進捗化’や‘具体化’などを指定する場合、これは不一致に相当する。この場合、本発明による著作管理システムは、検証結果‘不一致’と判断し、著作者に‘部分化’関係属性を推薦するか不一致であることを知らせて、再検討及び再設定することができるようにする。
【0120】
次いで、001_RDと002_RD検証過程を説明する。前記001_RDのRD著作内容は003_RD著作内容の‘同一化’に相当し、002_RDのRD著作内容は003_RDの著作内容の‘具体化’の性格を有するので、結局002_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘具体化’の性格を有しなければならない。
【0121】
また、001_RDと004_RD検証過程を説明すると、前記002_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘具体化’の性格を有し、002_RDのRD著作内容と004_RDの著作内容は‘同一化’に相当するので、結局004_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘具体化’の性格を有しなければならない。
【0122】
また、003_RDと004_RD検証過程を説明すると、前記002_RDのRD著作内容は003_RD著作内容の‘具体化’の性格を有し、002_RDのRD著作内容と004_RDの著作内容は‘同一化’に相当するので、結局004_RDのRD著作内容は003_RD著作内容の‘具体化’の性格を有しなければならない。
【0123】
そして、001_RDと004_RD検証過程を説明すると、前記002_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘具体化’の性格を有し、002_RDのRD著作内容と004_RDの著作内容は‘同一化’に相当するので、結局004_RDのRD著作内容は001_RD著作内容の‘具体化’の性格を有しなければならない。
【0124】
次いで、検証対象の関係属性が重畳している場合の検証過程を説明する。前述した001_RDと004_RD検証過程を再び説明すると、001_RDと004_RDの検証は001_RDと003_RDのルートだけでなく、003_RDと004_RDのルートを介しても可能である。
【0125】
このように、本発明による著作管理システムにおいて三つのRDが連関関係を有している場合、後述するような機械学習(machine learing)を適用しなくてもプログラムによって関係属性のエラーを容易に判定して検証するか推薦することができる。そして、RDの連関関係が多くなるほど検証ルートが増加するので、検証の有効性が大きくなる。これについて
図24を参照して説明する。
【0126】
図24は本発明の好適な一実施例として、著作管理システムの関係属性の検証過程を説明するためのプロセスを示すフローチャートである。
【0127】
図23及び
図24を参照すると、本発明による著作管理システムは、検証しようとする関係属性を有するRDを選択する(S210)。本発明による著作管理システムは、著作者が関係属性を指定するか推薦しようとする場合、または関係属性の自動設定の場合に検証が必要である。このために、検証対象関係属性を有するRD(001_RD)を選択して抽出する。
【0128】
該当RD(001_RD)が選択された場合、データ処理モジュール23(
図3参照)は選択されたRD(001_RD)と連関関係を有する二つのRD(002_RD、003_RD)を抽出し(S220)、前記選択したRD(001_RD)の閉区間有無を判断する。ここで、選択されたRD(001_RD)と抽出された二つのRD(002_RD、003_RD)が互いに連関関係を有すれば、閉区間を形成するものと判定する。
【0129】
前記選択されたRD(001_RD)が閉区間に構成されない場合には、検証を終了し、後述する学習モデリング方法で検証する。そして、前記選択されたRD(001_RD)が閉区間に構成される場合には、抽出された二つのRD(002_RD、003_RD)から連関関係を抽出する。また、前記選択されたRD(001_RD)の閉区間から関係属性が‘同一化’である連関関係を抽出する(S240)。
【0130】
連関関係が同一であるか否かは二つのRDの方向性を基準に決定され、よって001_RD及び002_RDの連関関係と002_RD及び003_RDの連関関係とが同一である。
【0131】
前記連関関係が同一であることが確認されれば(S250)、二つの当該RD(001_RD、003_RD)と他の一つのRD(002_RD)との関係属性を抽出する(S260)。
【0132】
ここで、関係属性の一つである‘同一化’はRD著作内容の実体的、意味的または形態的同一の意味を意味するものではなく、RD著作内容の変化性格として関係属性を意味する。これは、RD著作内容の意味的及び/または形態的変化が小さくて実質的に同じ範疇に相当することを‘同一化’の関係属性と規定する場合、これは‘同一化’の関係属性を有するものとして適用することができる。
【0133】
確認結果、それぞれの関係属性が同一であれば(S270)、検証結果は一致したと判断し(S280)、関係属性が同一でなければ、検証結果は一致しないと判断する(S280’)。
【0134】
本実施例で、001_RD及び002_RDの関係属性と002_RD及び003_RDの関係属性は共に‘具体化’で、同一であるので、閉区間を成す001_RD、002_RD及び003_RDの相互間に関係属性は検証結果が一致したと判断する。
【0135】
まず、機械学習について説明する。一般に、機械学習は、指導学習、非指導学習、及び準指導学習を含む。群集分析(clustering)に代表される非指導学習は学習ラベル(目標値)や学習データセット(trainging data)が必要でないが、準指導学習や指導学習は入力に合う出力を捜す学習方法であるので、ラベルと学習データが必要である。前記指導学習の例として、意思決定ツリー(decision tree)、サポートベクターマシン(support vector machine)、人工神経網(artificial neural network)などがあるが、最近XGブースト(XGBoost)やディープラーニング(deep learning)に対する関心が高まっている。最近に敵対的生成ネットワーク(GAN:Generative Adversarial Network)が注目されているが、自然語処理分野では多くの課題を残しておいている。このような幾多の学習モデルにもかかわらず、精製された学習データは機械学習に非常に重要である。
【0136】
図25は本発明の好適な一実施例として、RDの関係属性とRD著作内容のテーブルを概略的に示す図である。ここで、説明及び理解の便宜のために、RD著作内容と関係属性を任意に表記した。
【0137】
図25を参照すると、テーブルには関係属性がカラム名として付与され、RD著作内容が関係属性別に位置する。ここで、前記関係属性とRD著作内容はRD生成の際に著作者によって指定されたデータである。前記関係属性とRD著作内容は著作者の思考と思考の連結がそのまま反映されて表現されたものと言える。よって、前記テーブルの関係属性とRD著作内容は精製された学習データとして有用に使われることができる。さらに、RDが蓄積されることにより、
図24を参照して説明したような検証プロセスによってRD著作内容と関係属性を検証して資料を分類/整理する場合、モデルを学習させることができる学習データとして有用な資料を確保することができる。これは、機械学習の分類に必須な精製された学習データの収集に苦労さを避けることができることを意味する。
【0138】
また、著作者は直接指定したオリジナルRDと対象RDとの間の関係属性履歴を保存管理しながら後続関係属性を指定するのに参考することができ、関係設定モジュール22はこのように累積したデータから当該著作者の関係属性設定パターンを把握することができる。また、関係設定モジュール22はこのように把握された著作者の設定パターンに合わせて関係属性を自動で設定することができる。
【0139】
そして、本発明による著作管理システムに適用可能な機械学習モデルは多様であるが、ディープラーニングモデルとして最近自然語処理分野でテキスト分類器としてCNN(Convolutional Neural Network)が広く用いられているので、CNNモデルを一例として適用することができる。参考までに、前記CNNモデルはGoogleのTensor FlowとKeras、Apache MXNet、マイクロソフトのCNTK、フェースブックのCaffeなどのオープンソースソフトウェアによって具現可能である。したがって、CNNモデルを選択し、学習データ(関係属性、RD著作内容)を配置し、モデル(CNN)に学習データを適合させ、検証対象RDを学習されたモデルに適用させることにより、検証対象のRDのRD著作内容に対する関係属性の予測が可能である。前記CNNモデルを用いた具体的方法は本発明の分野で広く公知となっているので、以下でその詳細な説明は省略する。
【0140】
以上のように、本発明による著作管理方法及び著作管理システムについてより詳細に説明したが、これは一例として例示して説明したものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の技術的思想の範囲内で自由で多様に変更することができるというのは明らかである。したがって、本発明の保護範囲は発明の詳細な説明や添付図面に限定して解釈されてはいけなく、添付の特許請求範囲によって決定されなければならない。