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特許7524391冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法
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  • 特許-冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法 図1
  • 特許-冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法 図2
  • 特許-冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/14 20060101AFI20240722BHJP
   B65F 1/16 20060101ALI20240722BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20240722BHJP
   A61L 2/20 20060101ALI20240722BHJP
   A61L 2/10 20060101ALI20240722BHJP
【FI】
B65F1/14 Z
B65F1/16
B65F1/00 Z
A61L2/20 100
A61L2/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023065550
(22)【出願日】2023-04-13
(65)【公開番号】P2023157879
(43)【公開日】2023-10-26
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202210388196.0
(32)【優先日】2022-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518265155
【氏名又は名称】福建納仕達電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】FUJIAN NASHIDA ELECTRONIC INCORPORATED COMPANY
【住所又は居所原語表記】Area B,3rd Floor,Building 3,Taiwan Pioneer Park,Beicuo Town,Jinjingwan 2nd Road,Pingtan Comprehensive Experimental Zone,Fujian Province,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 世平
(72)【発明者】
【氏名】林 昊均
(72)【発明者】
【氏名】陳 江群
(72)【発明者】
【氏名】林 洲
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-069061(JP,A)
【文献】特開2003-088570(JP,A)
【文献】登録実用新案第3244483(JP,U)
【文献】登録実用新案第3179009(JP,U)
【文献】国際公開第2022/009897(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00- 1/16
B65F 3/00
A61L 2/00- 2/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線パルステスト回路、冷陰極型紫外線ランプに基づく紫外線殺菌脱臭回路、マイクロコンピュータコントローラ及び箱蓋駆動回路を提供し、前記赤外線パルステスト回路、前記紫外線殺菌脱臭回路及び前記箱蓋駆動回路はいずれも前記マイクロコンピュータコントローラに接続される、冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法であって、
ステップS1において、前記紫外線殺菌脱臭回路の動作周期及びオフ周期を設定し、動作周期を9分間超にし、前記赤外線パルステスト回路が前記紫外線殺菌脱臭回路の動作周期内で1秒当たりにn回動作し、毎回の前記赤外線パルステスト回路の動作時間が1ms~8msであるように前記赤外線パルステスト回路を設定し、隣接する2回の前記赤外線パルステスト回路の動作間の期間をインターバル時間とするステップと、
ステップS2において、閉蓋待機状態では、前記紫外線殺菌脱臭回路が動作状態に入り、動作周期のカウントを開始するステップと、
ステップS3において、1つのインターバル時間が経過した後、前記マイクロコンピュータコントローラはトリガ信号を発信し、前記紫外線殺菌脱臭回路を一時オフ状態にし、当該一時オフ状態において前記マイクロコンピュータコントローラは前記赤外線パルステスト回路の動作開始をトリガし、前記赤外線パルステスト回路は赤外線検知パルスを送信するステップと、
ステップS4において、前記赤外線パルステスト回路が動作する時に、障害物がゴミ箱に接近していることが検知されない場合に、赤外線パルステスト回路の動作時間が終了した後に前記赤外線パルステスト回路をオフにし、さらに前記マイクロコンピュータコントローラによって前記紫外線殺菌脱臭回路を制御して起動させ、前記ステップS3に戻り、前記紫外線殺菌脱臭回路の動作周期のカウントが終了するまでするステップと、
ステップS5において、前記紫外線殺菌脱臭回路をオフにし、オフ周期のカウントを開始し、オフ周期のカウントが終了すると、前記ステップS2に戻るステップと、を含み、
前記ステップS1から前記ステップS5の順で実行することを特徴とする冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法。
【請求項2】
前記紫外線殺菌脱臭回路の動作周期内で前記赤外線パルステスト回路が1秒当たりに前記赤外線検知パルスを送信する回数は3~8回であり、前記紫外線殺菌脱臭回路の動作時間のデューティ比は93.6%より大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法。
【請求項3】
前記赤外線パルステスト回路が動作する時に、送信した赤外線検知パルスが障害物の接近を感知すると、当該赤外線検知パルスが障害物の表面に反射され、前記赤外線パルステスト回路が障害物に反射された信号を処理し、前記マイクロコンピュータコントローラにフィードバックし、前記マイクロコンピュータコントローラが前記紫外線殺菌脱臭回路をオフ状態に制御し、動作周期のカウントが一時的に中止し、前記マイクロコンピュータコントローラは前記箱蓋駆動回路をさらにトリガし、前記箱蓋駆動回路が箱蓋を開くように制御し、箱蓋が閉まると、動作周期のカウントが続く、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法。
【請求項4】
前記紫外線殺菌脱臭回路がオフ状態にある時に、送信した赤外線検知パルスが障害物の接近を感知すると、当該赤外線検知パルスが障害物表面に反射され、前記赤外線パルステスト回路が障害物に反射された信号を処理し、前記マイクロコンピュータコントローラにフィードバックし、オフ周期のカウントが一時的に中止し、前記マイクロコンピュータコントローラは前記箱蓋駆動回路をさらにトリガし、前記箱蓋駆動回路が箱蓋を開くように制御し、箱蓋が閉まると、前記マイクロコンピュータコントローラにおけるオフ周期のカウントが続く、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法。
【請求項5】
前記動作周期は10~30分間であり、オフ周期は20~60分間である、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子的生活ゴミ容器の制御技術に関し、特に、冷陰極型デュアルバンド紫外線ランプによる紫外線殺菌とオゾン殺菌との同時作用により、殺菌と脱臭を可能にする赤外感知回路の制御に適用される、冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルスが世界中で暴れることを背景に、殺菌と消臭をする非接触型感知式ゴミ箱が消費者に好まれている。従来技術の殺菌消臭性ゴミ箱には、オゾン方法又は紫外線照射方法を用いるものがほとんどであるが、単一の方法だけで殺菌消臭効果が不十分である。
<先行技術文献>
<特許文献>
<特許文献1>登録実用新案第3179009号公報
<特許文献2>特開2003-88570号公報
ゴミ箱内に一本のデュアルバンドの冷陰極型紫外線ランプを用いると、254nm波長と185nm波長の紫外線光波を同時に生成することができる。そのうち254nm波長は比較的高い光子エネルギーを有し、微生物を照射して滅菌するために用いられ、185nmの波長の光波は空気を照射し空気中のO(酸素)をO(オゾン)に変えることができ、オゾン滅菌に用いられ、オゾンの拡散性は紫外線が直線に沿って伝播するしかできず消毒に死角があるという欠点をちょうどよく補うことができ、このため、二重作用の実用効果が比較的理想的である。また、一本のデュアルバンドの冷陰極型紫外線ランプだけで紫外線殺菌とオゾン殺菌を同時に行うことができ、それにより製品の回路構造と機械構造を簡単にし、製品コストを効果的に削減する。
【0003】
冷陰極型紫外線ランプの駆動電圧が比較的高いため、昇圧駆動回路を備えることが必要となり、当該昇圧駆動回路には高圧パルスと高調波が存在する。感知式ゴミ箱は、使用者のニーズに適応するために、いつでも感知して蓋を開ける機能を備えるべきであり、そのため、赤外線パルステスト回路は赤外線検知パルスを絶えず送信する必要があり、冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路は一定の時間連続的に動作しなければ、よい効果を達成することができず、そのため、当該冷陰極型紫外線ランプが感知式ゴミ箱に取付けられるとき、その高圧パルスと高調波は感知回路において微弱な信号を処理する赤外線パルステスト回路と強く干渉することで、同時動作の時間帯内に赤外線パルステスト回路の動作が不確実になり、感知式ゴミ箱がいつでもは感知して蓋を開けることができなくなり、使用ニーズに影響を与える。
【0004】
また、従来技術において、紫外線ランプは閉蓋待機時に休止せずに動作状態にあることが多く、一方では冷陰極型紫外線ランプの耐用年数に大きな影響を与え、使用コストを増加し、他方では長時間動作による過剰なオゾンが拡散し環境に影響を与え、安全衛生の問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来技術の不都合に鑑み、信号の干渉を回避し、感知による蓋開きの確実性を確保し、紫外線ランプの耐用年数を延ばし、環境安全を確保する冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、以下の手段により実現される。
冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法は、赤外線パルステスト回路、冷陰極型紫外線ランプに基づく紫外線殺菌脱臭回路、マイクロコンピュータコントローラ及び箱蓋駆動回路を提供し、前記赤外線パルステスト回路、紫外線殺菌脱臭回路及び箱蓋駆動回路はいずれもマイクロコンピュータコントローラに接続され、
その要点は、以下の制御ステップを含むことであり、
S1において、紫外線殺菌脱臭回路の動作周期及びオフ周期を設定し、動作周期を9分間超にし、赤外線パルステスト回路が紫外線殺菌脱臭回路の動作周期内で1秒当たりにn回動作し、毎回の赤外線パルステスト回路の動作時間が1ms~8msであるように赤外線パルステスト回路を設定し、隣接する2回の赤外線パルステスト回路の動作間の期間をインターバル時間とする。
S2において、閉蓋待機状態では、紫外線殺菌脱臭回路が動作状態に入り、動作周期のカウントを開始する。
S3において、1つのインターバル時間が経過した後、マイクロコンピュータコントローラはトリガ信号を発信し、紫外線殺菌脱臭回路を一時オフ状態にし、当該一時オフ状態においてマイクロコンピュータコントローラは赤外線パルステスト回路の動作開始をトリガし、赤外線パルステスト回路は赤外線検知パルスを送信する。
S4において、赤外線パルステスト回路が動作する時に、障害物がゴミ箱に接近していることが検知されない場合に、赤外線パルステスト回路の動作時間が終了した後に赤外線パルステスト回路をオフにし、さらにマイクロコンピュータコントローラによって紫外線殺菌脱臭回路を制御して起動させ、ステップS3に戻り、紫外線殺菌脱臭回路の動作周期のカウントが終了するまでする。
S5において、紫外線殺菌脱臭回路をオフにし、オフ周期のカウントを開始し、オフ周期のカウントが終了すると、ステップS2に戻る。
【0007】
このように、赤外線パルステスト回路はその動作時間内で赤外線検知パルスを送信し、このとき紫外線殺菌脱臭回路は1ms~8msの期間に一時的にオフとなり、1秒の周期を例とし、すなわち、1秒の周期内で赤外線パルステスト回路は赤外線検知パルスを3回送信し、毎回、紫外線殺菌脱臭回路は1msの期間に一時的にオフとなり、計算により、紫外線殺菌脱臭回路の動作時間のデューティ比は99.7%であることが分かり、1秒当たりに8回送信し、毎回、紫外線殺菌脱臭回路は8msの期間に一時的にオフとなると仮定すれば、計算により、紫外線殺菌脱臭回路の動作時間のデューティ比は93.6%であることが分かり、このような高デューティ比の動作時間は、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路が常時動作状態にあることに相当し、紫外線照射の連続性及びオゾン濃度の変化にほとんど影響を与えない。
【0008】
本発明の赤外線パルステスト回路に基づく動作時間は冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路の動作時間より遥かに短く、紫外線殺菌脱臭回路を一定の回数、ごく短期間で一時的にオフにし、両者の動作時間に対して組み込み制御を行い、すなわち赤外線パルステスト回路の動作時間を紫外線ランプ殺菌脱臭回路の動作時間内に組み込むことにより、紫外線殺菌脱臭回路と赤外線パルステスト回路の動作状態の時間的な分離と整合を効果的に実現し、これにより、一方では、紫外線殺菌脱臭回路は赤外線パルステスト回路に干渉を与えず、赤外線パルステスト回路の動作安定性を高め、感知による蓋開きの確実性を確保し、他方では、紫外線殺菌脱臭回路は、動作時間内で、基本的に常時動作状態にあるため、紫外線照射の連続性を確保し、紫外線殺菌時間とオゾン濃度の累積要件を共に満たすことができ、また、紫外線殺菌脱臭回路にオフ周期が設定され、このように紫外線ランプの耐用年数を効果的に延ばすこともでき、ゴミ箱内のオゾン濃度を効果的に制御することもできる。
【0009】
本発明はさらに、以下のように具体化することができる。
紫外線殺菌脱臭回路の動作周期内で赤外線パルステスト回路が1秒当たりに赤外線検知パルスを送信する回数は3~8回であり、紫外線殺菌脱臭回路の動作時間のデューティ比は93.6%より大きい。
【0010】
赤外線感知による蓋開きを確保した上で、紫外線殺菌脱臭回路の高デューティ比の動作時間を確保することで、紫外線照射の連続性及びオゾン濃度の累積を確保する。
【0011】
赤外線パルステスト回路が動作する時に、送信した赤外線検知パルスが障害物の接近を感知すると、当該赤外線検知パルスが障害物の表面に反射され、赤外線パルステスト回路が障害物に反射された信号を処理し、マイクロコンピュータコントローラにフィードバックし、マイクロコンピュータコントローラが紫外線殺菌脱臭回路をオフ状態に制御し、動作周期のカウントが一時的に中止し、マイクロコンピュータコントローラは箱蓋駆動回路をさらにトリガし、箱蓋駆動回路が箱蓋を開くように制御し、箱蓋が閉まると、動作周期のカウントが続く。
【0012】
感知式ゴミ箱が感知して蓋開きをトリガしてからゴミ捨てが終わって箱蓋が閉まるまで数秒間だけかかるので、蓋が閉まると紫外線殺菌消臭回路は元の動作状態を回復し、当該動作周期の累積を継続し、感知による蓋開きが使用に利便性を提供することを確保しながら、動作周期の完全性を確保することもでき、全体の殺菌消臭効果にもほとんど影響を与えない。
【0013】
前記紫外線殺菌脱臭回路がオフ状態にある時に、送信した赤外線検知パルスが障害物の接近を感知すると、当該赤外線検知パルスが障害物表面に反射され、赤外線パルステスト回路が障害物に反射された信号を処理し、マイクロコンピュータコントローラにフィードバックし、オフ周期のカウントが一時的に中止し、マイクロコンピュータコントローラは箱蓋駆動回路をさらにトリガし、箱蓋駆動回路が箱蓋を開くように制御し、箱蓋が閉まると、マイクロコンピュータコントローラにおけるオフ周期のカウントが続く。
【0014】
同様に、箱蓋の短時間開閉がオフ周期の完全性にもほとんど影響を与えない一方で、オゾンが不安定なガスであり、半減期を有するため、一定時間のオフ周期はオゾンがある程度消耗されると直ちに起動して、殺菌消臭効果を保証することができる。
【0015】
前記動作周期は10~30分間であり、オフ周期は20~60分間である。
【0016】
殺菌脱臭効果を確保するためには、紫外線照射による細菌の死滅には一定の時間が必要であり、オゾン濃度の累積にも一定時間が必要であるため、紫外線殺菌脱臭回路は10分間以上継続して動作すべきである。細菌の繁殖成長速度及びオゾンの消耗を考慮して、オフ周期を60分間以内にすべきである。
【発明の効果】
【0017】
本発明により提供される冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法は、赤外線パルステスト回路の動作時間を紫外線ランプ殺菌脱臭回路の動作時間内に組み込むことにより、紫外線殺菌脱臭回路と赤外線パルステスト回路の動作状態の時間的な分離と整合を効果的に実現し、冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路が赤外線テスト回路に与える干渉を回避し、待機状態でいつでも感知して蓋を開くことを可能にし、冷陰極型紫外線ランプの耐用年数を延ばし、ゴミ箱内のオゾン濃度を制御し、また、理想的な殺菌消臭効果を達成し、安全性能に優れ、回路構造が簡単で確実であり、コストが低く、非常に高い実用価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法における制御フレーム構造の概略図である。
図2】本発明に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法において、紫外線殺菌消臭回路が動作状態に入る時におけるそれと赤外線パルステスト回路の動作のタイミング概略図である。
図3】本発明に記載の冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法において、紫外線殺菌消臭回路の閉蓋待機状態での間欠動作のタイミング概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施例に合わせて本発明についてさらに説明する。
【最適な実施例】
【0020】
図1及び図2を参照すると、冷陰極型紫外線ランプによる消臭機能付きの感知式ゴミ箱回路の制御方法において、制御回路構造は赤外線パルステスト回路1、マイクロコンピュータコントローラ2、冷陰極型紫外線ランプの紫外線殺菌脱臭回路3及び箱蓋駆動回路4を含む。赤外線パルステスト回路1は反射型赤外線パルステスト回路であり、それは赤外送信管11及び赤外受信管12を含み、マイクロコンピュータコントローラ2は各ユニット回路の協調動作を制御し、冷陰極型紫外線ランプの紫外線殺菌脱臭回路3は昇圧駆動回路31及びデュアルバンドの冷陰極型紫外線ランプ32からなり、昇圧駆動回路31は安全低圧電源を370V程度の電源に切り替えてデュアルバンドの冷陰極型紫外線ランプ32の使用に供し、箱蓋駆動回路4は箱蓋の開閉を駆動する。紫外線による人の目や皮膚の損傷を防止するために、ゴミ箱が密閉した閉蓋待機状態にある場合にのみ紫外線殺菌脱臭回路3の動作を許可するようにし、紫外線殺菌脱臭回路3が動作する時に、感知式ゴミ箱は感知による蓋開き機能を備えるべきであり、紫外線殺菌脱臭回路3が比較的長く動作し続けるため、この時間帯内に感知による蓋開きが不可能であれば、感知式ゴミ箱の使用に不便さが生じる。閉蓋待機状態で、且つ紫外線殺菌脱臭回路3が動作状態にある場合、反射型赤外線パルステスト回路1が動作するタイミングで、マイクロコンピュータコントローラ2は紫外線殺菌脱臭回路3を一時オフ状態にあるように制御し、反射型赤外線パルステスト回路1がテストを完了した後、障害物5のゴミ箱の感知窓への接近を感知しなければ、反射型赤外線パルステスト回路1を直ちにオフにし、紫外線殺菌脱臭回路3をオンにし、このように、紫外線殺菌脱臭回路3による反射型赤外線パルステスト回路1への干渉を回避し、また反射型赤外線パルステスト回路1の動作時間は冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3の動作時間より遥かに短く、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3は10分間以上継続しなければその殺菌効果が理想的ではないため、紫外線照射による細菌の死滅に一定の時間が必要であり、オゾン濃度の累積に一定の時間が必要であり、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3が動作する時にこのようなごく短期間の一時的オフを行うことは、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路が継続的に動作することに相当し、紫外線照射の連続性及びオゾン濃度の変化にほとんど影響を与えない。
【0021】
図2を参照すると、閉蓋待機状態で、且つ紫外線殺菌脱臭回路3が動作状態にある場合、本実施例の1秒周期当たりに、反射型赤外線パルステスト回路1は赤外送信管11によって感知領域に赤外線検知パルスを4回送信し、赤外線検知パルスを送信する毎に、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3が一時的にオフとなる時間は3msである。1秒周期当たりに、反射型赤外線パルステスト回路1が平均的に4回の赤外線検知パルスを送信することで、感知式ゴミ箱の反応が鈍くなく、またあまり長時間を占用せず、1秒あたりに4回の赤外線検知パルスを送信し、毎回に冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路3が3ms一時的にオフとなり、計算によると、冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路3の動作時間のデューティ比は98.8%であり、高デューティ比の動作時間は冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路が継続的に動作することに相当し、紫外線照射の連続性及びオゾン濃度の変化にほとんど影響を与えない。
【0022】
本実施例では、U字形の3.3ワットのデュアルバンドの冷陰極型紫外線ランプ32が用いられ、その耐用年数は13000時間程度であり、感知式ゴミ箱が閉蓋待機状態にある場合、冷陰極型デュアルバンド紫外線ランプ32は動作周期が10分間であり、オフ周期が20分間であり、繰り返して間欠的に動作し、毎日24時間で計算すると、冷陰極型デュアルバンド紫外線ランプ32は、実際に、毎日長くとも8時間動作し、冷陰極型デュアルバンド紫外線ランプ32は4年間以上使用することができ、これは市場の要求にほぼ符合し、また、ゴミ箱内のオゾン濃度が高すぎることを引き起こすこともなく、箱蓋が開く時に少量のオゾンが拡散し(オゾンの比重は空気より重い)、拡散したオゾン濃度は1ppmの安全衛生基準を超えず、また、大部分の細菌繁殖の世代時間が20~30分間であることも総合的に考慮し、オゾンが不安定なガスであり、その半減期が30分間程度であることも考慮して、冷陰極型紫外線ランプ32が10分間継続的に動作してから動作を20分間停止することは、本実施例の総合的な考慮による好ましい選択である。
【0023】
感知式ゴミ箱の閉蓋待機状態で、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3は動作状態又はオフ状態にある可能性があり、障害物5がゴミ箱の感知窓に近づくと、赤外送信管11から送信された赤外線検知パルスは障害物5の表面による反射で赤外受信管12に受信され、受信された微弱信号はさらに反射型赤外線パルステスト回路1によって増幅処理された後、マイクロコンピュータコントローラ2にフィードバックされ、マイクロコンピュータコントローラ2は昇圧駆動回路31を制御して動作を停止させ、それにより冷陰極型デュアルバンド紫外線ランプ32の高圧電源を切断し、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3をオフ状態にし、紫外線放射による人の目や皮膚の損傷を防止し、さらに箱蓋駆動回路4により箱蓋を開くように制御し、ゴミ捨てが終わって箱蓋が閉まった後、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3は元の動作状態又はオフ状態を回復し、冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路3の動作状態時間又はオフ状態時間の計算は前の周期の累積時間を継続することである。感知式ゴミ箱は感知して蓋開きをトリガしてからゴミ捨てが終わって箱蓋が閉まるまで数秒間だけかかるので、蓋が閉まった後に冷陰極型紫外線ランプの殺菌消臭回路3は元の状態を回復し、且つ前の周期の累積時間を継続し、全体の殺菌消臭の効果にほとんど影響を与えない。
【0024】
本発明で言及されない部分は従来技術と同様である。
【符号の説明】
【0025】
1…反射型赤外線パルステスト回路、11…赤外送信管、12…赤外受信管、2…マイクロコンピュータコントローラ、3…冷陰極型紫外線ランプの殺菌脱臭回路、31…昇圧駆動回路、32…冷陰極型紫外線ランプ、4…箱蓋駆動回路、5…障害物
図1
図2
図3