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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/70 20230101AFI20240722BHJP
【FI】
H04N25/70
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023133796
(22)【出願日】2023-08-21
(62)【分割の表示】P 2020531831の分割
【原出願日】2019-07-18
(65)【公開番号】P2023144118
(43)【公開日】2023-10-06
【審査請求日】2023-08-25
(31)【優先権主張番号】P 2018141605
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000153878
【氏名又は名称】株式会社半導体エネルギー研究所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 圭
(72)【発明者】
【氏名】楠本 直人
【審査官】櫃本 研太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-22706(JP,A)
【文献】特開2011-119711(JP,A)
【文献】特開2011-119674(JP,A)
【文献】国際公開第2011/135908(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/125353(WO,A1)
【文献】特開2015-56878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/00-25/79
H01L 27/14-27/148
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のトランジスタ乃至第5のトランジスタと、光電変換デバイスと、第1のキャパシタと、第2のキャパシタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1のキャパシタの他方の電極と電気的に接続され、かつ、前記光電変換デバイスの一方の電極と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1のキャパシタの他方の電極と電気的に接続され、かつ、前記光電変換デバイスの一方の電極と電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、かつ、前記第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続される撮像装置。
【請求項2】
第1のトランジスタ乃至第5のトランジスタと、光電変換デバイスと、第1のキャパシタと、第2のキャパシタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1のキャパシタの他方の電極と電気的に接続され、前記光電変換デバイスの一方の電極と電気的に接続され、かつ、前記第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記光電変換デバイスの他方の電極と電気的に接続され、
前記第2のキャパシタの一方の電極は、前記第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続される撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、撮像装置に関する。
【0002】
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
【0003】
なお、本明細書等において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。トランジスタ、半導体回路は半導体装置の一態様である。また、記憶装置、表示装置、撮像装置、電子機器は、半導体装置を有する場合がある。
【背景技術】
【0004】
基板上に形成された酸化物半導体薄膜を用いてトランジスタを構成する技術が注目されている。例えば、酸化物半導体を有するオフ電流が極めて低いトランジスタを画素回路に用いる構成の撮像装置が特許文献1に開示されている。
【0005】
また、オフ電流が極めて低いトランジスタをメモリセルに用いる構成の記憶装置が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2011-119711号公報
【文献】特開2011-119674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
イメージセンサを高解像度化するには、一画素あたりの面積を縮小し画素密度を高める必要がある。画素面積の縮小は光電変換デバイスの受光部面積の縮小を伴うため、光感度が低下してしまう。特に低照度下での撮像においては、撮像データのS/N比が大幅に低下する場合がある。すなわち、従来の構成のイメージセンサでは、解像度と光感度はトレードオフの関係にあるという課題がある。
【0008】
上記課題に対しては、光感度の高いアバランシェ増倍効果を利用した光電変換デバイスを用いることが解決策の一つとなる。ただし、アバランシェ増倍効果を利用するには、比較的高い電圧を光電変換デバイスに印加する必要があり、専用の電源回路などを用いなければならない。
【0009】
したがって、本発明の一態様では、画素に供給する電圧よりも高い電圧を生成することができる撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、画素に供給する二つの電位を加算することができる撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、画素内でリセット電位を生成することができる撮像装置を提供することを目的の一つとする。
【0010】
または、低消費電力の撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、高速に撮像が行える撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、信頼性の高い撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、新規な撮像装置を提供することを目的の一つとする。または、上記撮像装置の動作方法を提供することを目的の一つとする。または、新規な半導体装置などを提供することを目的の一つとする。
【0011】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様は、画素に供給する電位よりも高い電位を画素内で生成する撮像装置に関する。
【0013】
本発明の一態様は、第1の回路と、第2の回路と、を備えた画素を有する撮像装置であって、第2の回路は、光電変換デバイスを有し、第1の回路と第2の回路は電気的に接続され、第1の回路は、第1の電位と第2の電位を加算して第3の電位を生成する機能を有し、第2の回路は、第3の電位が印加された光電変換デバイスでデータを生成する機能、ならびにデータを出力する機能を有する撮像装置である。
【0014】
第1の回路は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第1のキャパシタと、を有し、第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、第1のキャパシタの他方の電極は、第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方は第2の回路と接続することができる。
【0015】
第2の回路は、さらに、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタと、を有し、光電変換デバイスの一方の電極は、第3のトランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第3のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第2のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、第2のキャパシタの一方の電極は、第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第5のトランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続することができる。
【0016】
第2の回路の第3のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1の回路と接続することができる。または、第2の回路の第3のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第1の回路と接続することができる。
【0017】
上記と異なる構成として、第2の回路は、さらに、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタと、を有し、光電変換デバイスの一方の電極は、第2のキャパシタの一方の電極と電気的に接続され、第2のキャパシタの他方の電極は、第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第5のトランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、光電変換デバイスの他方の電極は、第3のトランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、光電変換デバイスの一方の電極は第1の回路と接続されていてもよい。
【0018】
撮像装置が有するトランジスタの少なくとも一つ以上は、チャネル形成領域に金属酸化物を有し、金属酸化物は、Inと、Znと、M(MはAl、Ti、Ga、Sn、Y、Zr、La、Ce、NdまたはHf)と、を有することが好ましい。
【0019】
光電変換デバイスには、アバランシェフォトダイオードを用いることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一態様を用いることで、画素に供給する電圧よりも高い電圧を生成することができる撮像装置を提供することができる。または、画素に供給する二つの電位を加算することができる撮像装置を提供することができる。または、画素内でリセット電位を生成することができる撮像装置を提供することができる。
【0021】
または、低消費電力の撮像装置を提供することができる。または、高速に撮像が行える撮像装置を提供することができる。または、信頼性の高い撮像装置を提供することができる。または、新規な撮像装置を提供することができる。または、上記撮像装置の動作方法を提供することができる。または、新規な半導体装置などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、画素回路を説明する図である。
図2図2は、画素回路を説明する図である。
図3図3は、画素回路を説明する図である。
図4図4(A)、(B)は、画素回路を説明する図である。
図5図5(A)、(B)は、画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図6図6(A)、(B)は、画素回路を説明する図である。
図7図7(A)、(B)は、画素回路を説明する図である。
図8図8は、画素回路を説明する図である。
図9図9は、画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図10図10は、画素回路を説明する図である。
図11図11は、画素回路を説明する図である。
図12図12は、画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図13図13は、撮像装置を説明するブロック図である。
図14図14(A)、(B)は、シミュレーション結果を説明する図である。
図15図15(A)~(E)は、撮像装置の画素の構成を説明する図である。
図16図16(A)、(B)は、撮像装置の画素の構成を説明する図である。
図17図17(A)~(C)は、トランジスタを説明する図である。
図18図18(A)、(B)は、撮像装置の画素の構成を説明する図である。
図19図19(A)~(D)は、トランジスタを説明する図である。
図20図20(A)~(C)は、撮像装置の画素の構成を説明する図である。
図21図21(A1)~(B3)は、撮像装置を収めたパッケージ、モジュールの斜視図である。
図22図22(A)~(F)は、電子機器を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略することがある。なお、図を構成する同じ要素のハッチングを異なる図面間で適宜省略または変更する場合もある。
【0024】
また、回路図上では単一の要素として図示されている場合であっても、機能的に不都合がなければ、当該要素が複数で構成されてもよい。例えば、スイッチとして動作するトランジスタは、複数が直列または並列に接続されてもよい場合がある。また、キャパシタを分割して複数の位置に配置する場合もある。
【0025】
また、一つの導電体が、配線、電極および端子のような複数の機能を併せ持っている場合があり、本明細書においては、同一の要素に対して複数の呼称を用いる場合がある。また、回路図上で要素間が直接接続されているように図示されている場合であっても、実際には当該要素間が複数の導電体を介して接続されている場合があり、本明細書ではこのような構成でも直接接続の範疇に含める。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様である撮像装置について、図面を参照して説明する。
【0027】
本発明の一態様は、画素内で昇圧動作を行うことができる撮像装置である。画素内で高い電圧を生成することで、高電圧電源を用いることなくアバランシェフォトダイオードを動作させることができる。したがって、低消費電力で高感度の撮像装置を提供することができる。
【0028】
<構成例1>
図1は、本発明の一態様の撮像装置に用いることができる画素10aを説明する図である。画素10aは、回路11および回路12を有する構成とすることができる。
【0029】
回路11はリセット電位を生成する回路であり、供給される2つの電位を加算することにより、高い電圧を生成することができる。
【0030】
回路12は光電変換デバイスを有し、回路11で生成したリセット電位を用いて光電変換デバイスを動作させ、画像データを生成、保持することができる。
【0031】
光電変換デバイスとしては、アバランシェフォトダイオードを用いることが好ましい。回路11で高い電圧(リセット電位)が生成できるため、高電圧電源を用いることなくアバランシェフォトダイオードを動作させることができる。
【0032】
回路11は、トランジスタ102と、トランジスタ103と、キャパシタ107を有することができる。トランジスタ102のソースまたはドレインの一方は、キャパシタ107の一方の電極と電気的に接続される。キャパシタ107の他方の電極は、トランジスタ103のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ102のソースまたはドレインの一方は、回路12と接続することができる。
【0033】
回路12は、光電変換デバイス101と、トランジスタ104と、トランジスタ105と、トランジスタ106と、キャパシタ108を有することができる。なお、キャパシタ108を設けない構成としてもよい。
【0034】
光電変換デバイス101の一方の電極(カソード)は、トランジスタ104のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ104のソースまたはドレインの他方は、キャパシタ108の一方の電極と電気的に接続される。キャパシタ108の一方の電極は、トランジスタ105のゲートと電気的に接続される。トランジスタ105のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ106のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ104のソースまたはドレインの一方は、回路11と電気的に接続することができる。
【0035】
ここで、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方、キャパシタ108の一方の電極、トランジスタ105のゲートを接続する配線をノードFDとする。ノードFDは電荷蓄積部として機能させることができる。
【0036】
光電変換デバイス101の他方の電極(アノード)は、配線122と電気的に接続される。トランジスタ102のゲートは、配線125と電気的に接続される。トランジスタ102のソースまたはドレインの他方は、配線123に電気的に接続される。トランジスタ103のゲートは、配線126と電気的に接続される。トランジスタ103のソースまたはドレインの他方は、配線124と電気的に接続される。トランジスタ104のゲートは、配線127と電気的に接続される。キャパシタ108の他方の電極は、例えばGND配線などの基準電位線と電気的に接続される。トランジスタ105のソースまたはドレインの他方は、配線121と電気的に接続される。トランジスタ106のゲートは、配線128と電気的に接続される。トランジスタ106のソースまたはドレインの他方は、配線129と電気的に接続される。
【0037】
配線121、122は、電源線としての機能を有することができる。配線123、124はリセット電位を生成するための電位を供給する機能を有することができる。配線123、124の電位は、光電変換デバイス101の接続の向きによって異なる。図1に示す構成では光電変換デバイス101のカソード側がトランジスタ102と電気的に接続する構成であり、ノードFDを高電位にリセットして動作させる構成であるため、配線123、124は高電位(配線122よりも高い電位)とする。光電変換デバイス101の接続の向きが図1と逆の場合には、配線123、124は低電位(配線122よりも低い電位)とすればよい。
【0038】
配線125、126、127、128は、各トランジスタの導通を制御する信号線として機能させることができる。配線129は出力線として機能させることができる。
【0039】
光電変換デバイス101としては、フォトダイオードを用いることができる。本発明の一態様では、アバランシェフォトダイオードを用いることが好ましい。
【0040】
トランジスタ102、103は、リセット電位を生成する機能を有する。トランジスタ104は、ノードFDの電位を制御する機能を有する。トランジスタ105はソースフォロア回路として機能し、ノードFDの電位を画像データとして配線129に出力することができる。トランジスタ106は画像データを出力する画素を選択する機能を有する。
【0041】
光電変換デバイス101にアバランシェフォトダイオードを用いる場合は、比較的高い電圧を印加するため、光電変換デバイス101と接続されるトランジスタには高耐圧のトランジスタを用いることが好ましい。高耐圧のトランジスタには、例えば、チャネル形成領域に金属酸化物を用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタ)などを用いることができる。具体的には、トランジスタ102、104などにOSトランジスタを適用することが好ましい。また、トランジスタ103、105、106にOSトランジスタを適用してもよい。
【0042】
また、OSトランジスタは、オフ電流が極めて低い特性も有する。トランジスタ102、104にOSトランジスタを用いることによって、ノードFDで電荷を保持できる期間を極めて長くすることができる。そのため、回路構成や動作方法を複雑にすることなく、全画素で同時に電荷の蓄積動作を行うグローバルシャッタ方式を適用することができる。
【0043】
なお、上記に限らず、OSトランジスタおよびチャネル形成領域にSiを用いたトランジスタ(以下、Siトランジスタ)を任意に組み合わせて適用してもよい。また、全てのトランジスタをOSトランジスタまたはSiトランジスタとしてもよい。Siトランジスタとしては、アモルファスシリコンを有するトランジスタ、結晶性のシリコン(代表的には、低温ポリシリコン、単結晶シリコンなど)を有するトランジスタなどが挙げられる。
【0044】
<構成例2>
本発明の一態様の撮像装置には、図2に示す画素10bの構成を用いてもよい。当該構成では、回路11と回路12の接続の位置が画素10aと異なり、ノードFDに回路11が接続される。当該構成では、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方、キャパシタ108の一方の電極、トランジスタ105のゲート、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方およびキャパシタ107の一方の電極を接続する配線がノードFDとなる。回路11、回路12およびそれらと接続する配線の構成は、画素10aと同じである。
【0045】
<構成例3>
本発明の一態様の撮像装置には、図3に示す画素10cの構成を用いてもよい。当該構成では、回路12におけるトランジスタ104の接続の位置が図1に示す画素10aと異なる。トランジスタ104のソースまたはドレインの一方は光電変換デバイス101の他方の電極(アノード)と電気的に接続され、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方は配線122と電気的に接続される。その他の構成は、画素10aと同じである。
【0046】
当該構成では、ノードFDは、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方、キャパシタ107の一方の電極、キャパシタ108の一方の電極、トランジスタ105のゲート、および光電変換デバイス101の一方の電極(カソード)を接続する配線となる。なお、ノードFDの電位は、光電変換デバイス101の他方の電極(アノード)に分配される電位を含めて確定される。
【0047】
トランジスタ104は、ノードFDの電位を制御する機能を有する。具体的には、ノードFDの電位の初期化および保持の動作に用いられる。画素10aでは、トランジスタ104を非導通とすることで、光電変換デバイス101とノードFDとの導通を遮断し、ノードFDの電位を確定する動作を行う。
【0048】
画素10cでは、トランジスタ104を非導通とすることで、光電変換デバイス101の他方の電極(アノード)と配線122との導通を遮断する。トランジスタ104を非導通とすると光電変換デバイス101のアノードの電位が上昇してカソードとアノードの電位差が順方向電圧(Vf)に近づき、光電変換デバイス101の動作は停止する。したがって、ノードFDの電位を確定することができる。
【0049】
<回路12の変形例>
上述した画素10a、10b、10cは、ノードFDのリセット電位を光電変換デバイス101のアノードよりも高い電圧とし、逆バイアスがかかる向きに光電変換デバイス101を接続する構成である。
【0050】
その他の構成として、図4(A)、(B)に示す回路12の変形例のように、ノードFDのリセット電位を光電変換デバイス101のカソードよりも低い電圧とし、逆バイアスがかかる向きに光電変換デバイス101を接続する構成であってもよい。図4(A)に示す回路12は、画素10a、10bの変形例として適用することができ、図4(B)に示す回路12は、画素10cの変形例として適用することができる。
【0051】
なお、図4(A)、(B)に示す構成では、ノードFDが負電位となるように動作させることが好ましい。したがって、少なくともトランジスタ105にはp-ch型トランジスタを用いることが好ましい。
【0052】
<回路11の動作>
図2に示す回路11と回路12との接続構成を例として、回路11における電圧の加算動作を説明する。まず、トランジスタ102を導通させ、ノードFDに配線123の電位“VRS1”(リセット電位1)を書き込む。また、トランジスタ103を導通させ、キャパシタ107の他方の電極に配線124の電位“VREF”(参照電位)を供給する。このとき、キャパシタ107には電位“VRS1-VREF”が保持される。次に、ノードFDをフローティングとし、キャパシタ107の他方の電極に配線124の電位“VRS2”(リセット電位2)を供給する。
【0053】
このとき、キャパシタ107の容量値をC107、ノードFDの容量値をCFDとすると、ノードFDの電位は、“VRS1+(C107/(C107+CFD))×(VRS2-VREF)”となる。ここで、C107の値がCFDよりも十分大きく、CFDの値を無視できるようになれば、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2-VREF”となる。
【0054】
したがって、“VRS1”=“VRS2”、“VREF”=0Vであって、C107がCFDに比べて十分に大きければノードFDの電位は“2VRS1”に近づく。つまり、画素に供給できる電圧の約2倍となる電圧をリセット電位としてノードFDに供給できることになる。
【0055】
ノードFDに供給された高電圧のリセット電位は、光電変換デバイス101に供給することができる。“VRS1”、“VRS2”として適切な電圧を供給することで、専用の高電圧電源を用いることなく、アバランシェフォトダイオードを動作させることができる。
【0056】
<構成例1の動作>
次に、画素10aの動作の一例を図5(A)のタイミングチャートを用いて説明する。なお、本明細書におけるタイミングチャートの説明においては、高電位を“HH”または“H”(“HH”>“H”)、低電位を“L”、リセット電位を“VRS1”または“VRS2”、参照電位を“VREF”で表す。配線121には常時“H”が供給され、配線122には常時“L”が供給されている状態とする。
【0057】
なお、ここでは電位の分配、結合または損失において、回路の構成や動作タイミングなどに起因する詳細な変化は勘案しない。また、キャパシタを用いた容量結合による電位の変化は、当該キャパシタと、接続される要素との容量比に依存するが、説明を明瞭にするため、当該要素の容量値は十分に小さい値に仮定する。
【0058】
期間T1において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VREF”、配線125の電位を“H”、配線126の電位を“H”、配線127の電位を“H”、配線128の電位を“L”とすると、トランジスタ102、104が導通し、ノードFDには配線123の電位“VRS1”が供給される。また、トランジスタ103が導通し、キャパシタ107の他方の電極に配線124の電位“VREF”が供給される。上記動作において、キャパシタ107には“VRS1-VREF”が保持される。
【0059】
期間T2において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“H”、配線127の電位を“H”、配線128の電位を“L”とすると、キャパシタ107の他方の電極には、配線124の電位“VRS2”が供給される。このとき、キャパシタ107の容量結合により、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2’”となる(リセット動作)。
【0060】
回路11の動作で説明したように、C107の値がCFDの値よりも十分大きく、CFDの値を無視できるようになれば、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2-VREF”となる。ここで、“VREF”が0Vであって、CFDが実際には無視できない値を有することを仮定すると、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2’”として表すことができる。
【0061】
“VRS1”および“VRS2”は、“VRS1+VRS2’”で光電変換デバイス101がアバランシェ増倍特性を示す電圧に達するように設定することが好ましい。例えば、“VRS1”および“VRS2”は、光電変換デバイス101がアバランシェ増倍特性を示す電圧の1/2よりも高い電圧とする。
【0062】
また、期間T2では、光電変換デバイス101の動作に応じてノードFDの電位が低下する(蓄積動作)。
【0063】
期間T3において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“L”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“L”とすると、ノードFDの電位は確定し、保持される(保持動作)。
【0064】
期間T4において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“L”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“H”とすると、トランジスタ106が導通し、トランジスタ105のソースフォロア動作によりノードFDの電位が配線129に読み出される(読み出し動作)。
【0065】
以上が図1に示す画素10aの動作の一例である。なお、図4(A)に示す回路12を適用する場合は、“VRS1”および“VRS2”に負電位を用いればよい。
【0066】
<構成例2、3の動作>
次に、画素10b、10cの動作の一例を図5(B)のタイミングチャートを用いて説明する。なお、画素10b、10cは回路要素の接続形態が異なるが、同一のタイミングチャートで動作することができる。
【0067】
期間T1において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VREF”、配線125の電位を“H”、配線126の電位を“H”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“L”とすると、トランジスタ102が導通し、ノードFDには配線123の電位“VRS1”が供給される。また、トランジスタ103が導通し、キャパシタ107の他方の電極に配線124の電位“VREF”が供給される。上記動作において、キャパシタ107には“VRS1-VREF”が保持される。
【0068】
期間T2において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“H”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“L”とすると、キャパシタ107の他方の電極には、配線124の電位“VRS2”が供給される。このとき、キャパシタ107の容量結合により、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2’”となる(リセット動作)。
【0069】
回路11の動作で説明したように、C107の値がCFDの値よりも十分大きく、CFDの値を無視できるようになれば、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2-VREF”となる。ここで、“VREF”が0Vであって、CFDが実際には無視できない値を有することを仮定すると、ノードFDの電位は“VRS1+VRS2’”として表すことができる。
【0070】
期間T3において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“L”、配線127の電位を“H”、配線128の電位を“L”とすると、光電変換デバイス101の動作に応じてノードFDの電位が低下する(蓄積動作)。
【0071】
期間T4において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“L”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“L”とすると、ノードFDの電位は確定し、保持される(保持動作)。
【0072】
期間T5において、配線123の電位を“VRS1”、配線124の電位を“VRS2”、配線125の電位を“L”、配線126の電位を“L”、配線127の電位を“L”、配線128の電位を“H”とすると、トランジスタ106が導通し、トランジスタ105のソースフォロア動作によりノードFDの電位が配線129に読み出される(読み出し動作)。
【0073】
以上が図2に示す画素10b、および図3に示す画素10cの動作の一例である。なお、画素10bに図4(A)に示す回路12を適用する場合、および画素10cに図4(B)に示す回路12を適用する場合は、“VRS1”および“VRS2”に負電位を用いればよい。
【0074】
<構成例1、2、3の変形例>
本発明の一態様においては、図6(A)、(B)に例示するように、トランジスタにバックゲートを設けた構成としてもよい。図6(A)は、バックゲートがフロントゲートと電気的に接続された構成を示しており、オン電流を高める効果を有する。図6(B)は、バックゲートが定電位を供給できる配線と電気的に接続された構成を示しており、トランジスタのしきい値電圧を制御することができる。
【0075】
また、図6(A)、(B)を組み合わせるなど、それぞれのトランジスタが適切な動作が行えるような構成としてもよい。また、バックゲートが設けられないトランジスタを画素回路が有していてもよい。なお、トランジスタにバックゲートを設ける構成は、画素10a乃至10cのすべてに適用することができる。
【0076】
また、画素10a、10bの変形例として、回路11は、図7(A)、(B)に示すように、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方と、キャパシタ107の一方の電極とがトランジスタ104を介して電気的に接続される構成であってもよい。
【0077】
また、画素10a、10b、10cは、変形を伴うことで複数の画素でソースフォロア回路を共有することができる。例えば、図8に示す構成とする。図8は画素10aを基本構成として、さらに適切な要素を加えた構成であり、グローバルシャッタ方式にも対応することができる。複数の画素でソースフォロア回路を共有することで、画素一つあたりのトランジスタ数を減らすことができる。
【0078】
図8は、垂直方向の4画素でリセット回路(トランジスタ111)およびソースフォロア回路(トランジスタ105)を共有する共有型画素回路の構成を示している。画素10a’(画素10a’[1]乃至[4])は、画素10aが有する要素の他、キャパシタ109、トランジスタ110を有する。
【0079】
キャパシタ109の一方の電極は、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方と電気的に接続される。トランジスタ104のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ110のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ110のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ111のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ111のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ105のゲートと電気的に接続される。
【0080】
キャパシタ109の他方の電極、およびトランジスタ111のソースまたはドレインの他方は、例えばGND配線などの基準電位線と電気的に接続される。トランジスタ110のゲートは、配線130と電気的に接続される。トランジスタ111のゲートは、配線131と電気的に接続される。配線130(配線130[1]乃至[4])および配線131は、各トランジスタの導通を制御する信号線として機能させることができる。
【0081】
画素10a’[1]乃至[4]のそれぞれにおけるトランジスタ110のソースまたはドレインの他方、トランジスタ111のソースまたはドレインの一方、およびトランジスタ105のゲートが接続される配線がノードFDとなる。また、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方、キャパシタ109の一方の電極、およびトランジスタ110のソースまたはドレインの一方を接続する配線をノードADとする。ノードADは、各画素で撮像したデータを保持する機能を有する。
【0082】
図8に示す共有型画素回路の動作を図9に示すタイミングチャートを用いて説明する。なお、当該動作は、全ての画素で同時に蓄積動作を行うグローバルシャッタ方式である。
【0083】
期間T1乃至期間T3の動作は、画素10aの動作の説明を参照することができる。なお、蓄積動作で取得したデータは、ノードAD[1]乃至[4]に保持される。
【0084】
期間T4で配線131の電位を“H”とすると、トランジスタ111が導通し、ノードFDの電位がリセットされる。リセット電位としては、例えば、GNDまたは0Vなどとすることができる。
【0085】
期間T5で、配線131の電位を“L”、配線130[1]の電位を“H”、配線128の電位を“H”とすると、トランジスタ110が導通し、ノードAD[1]の電位がノードFDに分配される。また、トランジスタ105のソースフォロア動作およびトランジスタ106の導通により、ノードFDの電位に従った電位が配線129に読み出される。
【0086】
ノードAD[2]乃至[4]にはデータが保持されているため、期間T6乃至T12まで上記動作を繰り返すことで、画素10a’[1]乃至[4]からデータを読み出すことができる。
【0087】
上記説明と同様に、画素10bおよび画素10cも共有型画素回路の構成とすることができる。図10は、垂直方向4画素の共有型画素回路に画素10bを適用した構成(画素10b’[1]乃至[4])を示している。図11は、垂直方向4画素の共有型画素回路に画素10cを適用した構成(画素10c’[1]乃至[4])を示している。いずれの共有型画素回路も図12に示すタイミングチャートで動作させることができる。
【0088】
図13は、本発明の一態様の撮像装置の回路構成を説明するブロック図の一例である。当該撮像装置は、マトリクス状に配列された画素10を有する画素アレイ21と、画素アレイ21の行を選択する機能を有する回路22(ロードライバ)と、画素10からデータを読み出す機能を有する回路23と、電源電位を供給する回路28を有する。画素10には、画素10a、10b、10cおよびその変形例のいずれかを用いることができる。
【0089】
回路23は、画素アレイ21の列を選択する機能を有する回路24(カラムドライバ)と、画素10の出力データに対して相関二重サンプリング処理を行うための回路25(CDS回路)と、回路25から出力されたアナログデータをデジタルデータに変換する機能を有する回路26(A/D変換回路等)を有する。
【0090】
回路23は、配線129と電気的に接続され、画素10が出力するデータをデジタルデータに変換した後に外部に出力することができる。例えば、ニューラルネットワーク、記憶装置、表示装置、通信装置などを出力先とすることができる。
【0091】
次に、画素回路の動作に関するシミュレーション結果を説明する。シミュレーションは、図1に示す画素10aおよび図2に示す画素10bを想定し、ノードFDの電位の算出を行った。
【0092】
シミュレーションに用いたパラメータは以下の通りであり、トランジスタサイズはL/W=3μm/10μm(トランジスタ102、103、104)、L/W=3μm/50μm(トランジスタ105、106)、キャパシタ107の容量値は200fF、キャパシタ108の容量値は100fF(画素10aは未設定)、光電変換デバイス101の容量値は20fF、リセット電位1(VRS1)は20V、リセット電位2(VRS2)は26Vとした。また、トランジスタのゲートに印加する電圧は、“H”として+26Vまたは+46V、“L”として0Vとした。なお、回路シミュレーションソフトウェアにはSPICEを用いた。
【0093】
図14(A)は、図5(A)のタイミングチャートに従って画素10aを動作させたときのシミュレーション結果である。横軸は時間、縦軸(左)はゲート配線(GL1、GL2)に供給する電圧、縦軸(右)はノードFDの電圧を示している。なお、GL1は配線125、GL2は配線126に相当する。
【0094】
ノードFDにVRS1が書き込まれた後、容量比に従ってVRS2が付加され、高電圧(VRS1+VRS2’)が生成できることが確かめられた。
【0095】
図14(B)は、図5(B)のタイミングチャートに従って画素10bを動作させたときのシミュレーション結果である。画素10aと同様に、ノードFDにVRS1が書き込まれた後、容量比に従ってVRS2が付加され、高電圧(VRS1+VRS2’)が生成できることが確かめられた。
【0096】
以上のシミュレーション結果により、本発明の一態様を用いることで、高電圧電源回路を用いることなく画素内で高電圧を生成でき、アバランシェフォトダイオードの動作が可能となることが確認できた。
【0097】
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
【0098】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像装置の構造例などについて説明する。
【0099】
図15(A)、(B)に、撮像装置が有する画素の構造を例示する。図15(A)に示す画素は、層561および層562の積層構造である例である。
【0100】
層561は、光電変換デバイス101を有する。光電変換デバイス101は、図15(C)に示すように層565aと、層565bと、層565cとの積層とすることができる。
【0101】
図15(C)に示す光電変換デバイス101はpn接合型フォトダイオードであり、例えば、層565aにp型半導体、層565bにn型半導体、層565cにn型半導体を用いることができる。または、層565aにn型半導体、層565bにp型半導体、層565cにp型半導体を用いてもよい。または、層565bをi型半導体としたpin接合型フォトダイオードであってもよい。
【0102】
上記pn接合型フォトダイオードまたはpin接合型フォトダイオードは、単結晶シリコンを用いて形成することができる。また、pin接合型フォトダイオードとしては、非晶質シリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコンなどの薄膜を用いて形成することもできる。
【0103】
また、層561が有する光電変換デバイス101は、図15(D)に示すように、層566aと、層566bと、層566cと、層566dとの積層としてもよい。図15(D)に示す光電変換デバイス101はアバランシェフォトダイオードの一例であり、層566a、層566dは電極に相当し、層566b、566cは光電変換部に相当する。
【0104】
層566aには、低抵抗の金属層などを用いることが好ましい。例えば、アルミニウム、チタン、タングステン、タンタル、銀またはそれらの積層を用いることができる。
【0105】
層566dは、可視光に対して高い透光性を有する導電層を用いることが好ましい。例えば、インジウム酸化物、錫酸化物、亜鉛酸化物、インジウム-錫酸化物、ガリウム-亜鉛酸化物、インジウム-ガリウム-亜鉛酸化物、またはグラフェンなどを用いることができる。なお、層566dを省く構成とすることもできる。
【0106】
光電変換部の層566b、566cは、例えばセレン系材料を光電変換層としたpn接合型フォトダイオードの構成とすることができる。層566bとしてはp型半導体であるセレン系材料を用い、層566cとしてはn型半導体であるガリウム酸化物などを用いることが好ましい。
【0107】
セレン系材料を用いた光電変換デバイスは、可視光に対する外部量子効率が高い特性を有する。当該光電変換デバイスでは、アバランシェ増倍を利用することにより、入射される光(Light)の量に対する電子の増幅を大きくすることができる。また、セレン系材料は光吸収係数が高いため、光電変換層を薄膜で作製できるなどの生産上の利点を有する。セレン系材料の薄膜は、真空蒸着法またはスパッタ法などを用いて形成することができる。
【0108】
セレン系材料としては、単結晶セレンや多結晶セレンなどの結晶性セレン、非晶質セレン、銅、インジウム、セレンの化合物(CIS)、または、銅、インジウム、ガリウム、セレンの化合物(CIGS)などを用いることができる。
【0109】
n型半導体は、バンドギャップが広く、可視光に対して透光性を有する材料で形成することが好ましい。例えば、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、インジウム酸化物、錫酸化物、またはそれらが混在した酸化物などを用いることができる。また、これらの材料は正孔注入阻止層としての機能も有し、暗電流を小さくすることもできる。
【0110】
また、層561が有する光電変換デバイス101は、図15(E)に示すように、層567aと、層567bと、層567cと、層567dと、層567eとの積層としてもよい。図15(E)に示す光電変換デバイス101は有機光導電膜の一例であり、層567a、層567eは電極に相当し、層567b、567c、567dは光電変換部に相当する。
【0111】
光電変換部の層567b、567dのいずれか一方はホール輸送層、他方は電子輸送層とすることができる。また、層567cは光電変換層とすることができる。
【0112】
ホール輸送層としては、例えば酸化モリブデンなどを用いることができる。電子輸送層としては、例えば、C60、C70などのフラーレン、またはそれらの誘導体などを用いることができる。
【0113】
光電変換層としては、n型有機半導体およびp型有機半導体の混合層(バルクヘテロ接合構造)を用いることができる。
【0114】
図15(A)に示す層562としては、例えばシリコン基板を用いることができる。当該シリコン基板は、Siトランジスタ等を有する。当該Siトランジスタを用いて、画素回路の他、当該画素回路を駆動する回路、画像信号の読み出し回路、画像処理回路等を設けることができる。具体的には、実施の形態1で説明した画素回路および周辺回路(画素10、回路22、23、28など)が有する一部または全てのトランジスタを層562に設けることができる。
【0115】
また、画素は、図15(B)に示すように層561、層563および層562の積層構造を有していてもよい。
【0116】
層563は、OSトランジスタ(例えば、画素10aのトランジスタ102、103,104など)を有することができる。このとき、層562は、Siトランジスタ(例えば、画素10aのトランジスタ105、106など)を有していてもよい。また、実施の形態1で説明した周辺回路が有する一部のトランジスタを層563に設けてもよい。
【0117】
当該構成とすることで、画素回路を構成する要素および周辺回路を複数の層に分散させ、当該要素同士または当該要素と当該周辺回路を重ねて設けることができるため、撮像装置の面積を小さくすることができる。なお、図15(B)の構成において、層562を支持基板とし、層561および層563に画素10および周辺回路を設けてもよい。
【0118】
OSトランジスタに用いる半導体材料としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物半導体などであり、例えば、後述するCAAC-OS(C-Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)またはCAC(Cloud-Aligned Composite)-OSなどを用いることができる。CAAC-OSは結晶を構成する原子が安定であり、信頼性を重視するトランジスタなどに適する。また、CAC-OSは、高移動度特性を示すため、高速駆動を行うトランジスタなどに適する。
【0119】
OSトランジスタは半導体層のエネルギーギャップが大きいため、数yA/μm(チャネル幅1μmあたりの電流値)という極めて低いオフ電流特性を示す。また、OSトランジスタは、インパクトイオン化、アバランシェ降伏、および短チャネル効果などが生じないなどSiトランジスタとは異なる特徴を有し、高耐圧で信頼性の高い回路を形成することができる。また、Siトランジスタでは問題となる結晶性の不均一性に起因する電気特性のばらつきもOSトランジスタでは生じにくい。
【0120】
OSトランジスタが有する半導体層は、例えばインジウム、亜鉛およびM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn-M-Zn系酸化物で表記される膜とすることができる。
【0121】
半導体層を構成する酸化物半導体がIn-M-Zn系酸化物の場合、In-M-Zn酸化物を成膜するために用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:7、In:M:Zn=5:1:8等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
【0122】
半導体層としては、キャリア密度の低い酸化物半導体を用いる。例えば、半導体層は、キャリア密度が1×1017/cm以下、好ましくは1×1015/cm以下、さらに好ましくは1×1013/cm以下、より好ましくは1×1011/cm以下、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10-9/cm以上のキャリア密度の酸化物半導体を用いることができる。そのような酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ。当該酸化物半導体は欠陥準位密度が低く、安定な特性を有する酸化物半導体であるといえる。
【0123】
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性および電気特性(電界効果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とするトランジスタの半導体特性を得るために、半導体層のキャリア密度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
【0124】
半導体層を構成する酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、半導体層におけるシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1017atoms/cm以下とする。
【0125】
また、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、酸化物半導体と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増大してしまうことがある。このため、半導体層におけるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下にする。
【0126】
また、半導体層を構成する酸化物半導体に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じてキャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため半導体層における窒素濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)は、5×1018atoms/cm以下にすることが好ましい。
【0127】
また、半導体層を構成する酸化物半導体に水素が含まれていると、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸化物半導体中に酸素欠損を形成する場合がある。酸化物半導体中のチャネル形成領域に酸素欠損が含まれていると、トランジスタはノーマリーオン特性となる場合がある。さらに、酸素欠損に水素が入った欠陥はドナーとして機能し、キャリアである電子が生成されることがある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成する場合がある。したがって、水素が多く含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタは、ノーマリーオン特性となりやすい。
【0128】
酸素欠損に水素が入った欠陥は、酸化物半導体のドナーとして機能しうる。しかしながら、当該欠陥を定量的に評価することは困難である。そこで、酸化物半導体においては、ドナー濃度ではなく、キャリア濃度で評価される場合がある。よって、本明細書等では、酸化物半導体のパラメータとして、ドナー濃度ではなく、電界が印加されない状態を想定したキャリア濃度を用いる場合がある。つまり、本明細書等に記載の「キャリア濃度」は、「ドナー濃度」と言い換えることができる場合がある。
【0129】
よって、酸化物半導体中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、酸化物半導体において、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm未満、好ましくは1×1019atoms/cm未満、より好ましくは5×1018atoms/cm未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm未満とする。水素などの不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
【0130】
また、半導体層は、例えば非単結晶構造でもよい。非単結晶構造は、例えば、c軸に配向した結晶を有するCAAC-OS(C-Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高く、CAAC-OSは最も欠陥準位密度が低い。
【0131】
非晶質構造の酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質構造の酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質構造であり、結晶部を有さない。
【0132】
なお、半導体層が、非晶質構造の領域、微結晶構造の領域、多結晶構造の領域、CAAC-OSの領域、単結晶構造の領域のうち、二種以上を有する混合膜であってもよい。混合膜は、例えば上述した領域のうち、いずれか二種以上の領域を含む単層構造、または積層構造を有する場合がある。
【0133】
以下では、非単結晶の半導体層の一態様であるCAC(Cloud-Aligned Composite)-OSの構成について説明する。
【0134】
CAC-OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
【0135】
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
【0136】
例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OS(CAC-OSの中でもIn-Ga-Zn酸化物を、特にCAC-IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
【0137】
つまり、CAC-OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
【0138】
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1-x0)(ZnO)m0(-1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
【0139】
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa-b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
【0140】
一方、CAC-OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC-OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。したがって、CAC-OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
【0141】
なお、CAC-OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
【0142】
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
【0143】
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC-OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
【0144】
CAC-OSは、例えば基板を意図的に加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC-OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、および窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
【0145】
CAC-OSは、X線回折(XRD:X-ray diffraction)測定法のひとつであるOut-of-plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折測定から、測定領域のa-b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
【0146】
また、CAC-OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域(リング領域)と、該リング領域に複数の輝点が観測される。したがって、電子線回折パターンから、CAC-OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano-crystal)構造を有することがわかる。
【0147】
また、例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
【0148】
CAC-OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC-OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
【0149】
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。したがって、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
【0150】
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
【0151】
したがって、CAC-OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
【0152】
また、CAC-OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。したがって、CAC-OSは、様々な半導体装置の構成材料として適している。
【0153】
図16(A)は、図15(A)に示す画素の断面の一例を説明する図である。層561は光電変換デバイス101として、シリコンを光電変換層とするpn接合型フォトダイオードを有する。層562はSiトランジスタを有し、図16(A)では画素10bを例として、画素回路を構成するトランジスタ102、104を例示する。
【0154】
光電変換デバイス101において、層565aはp型領域、層565bはn型領域、層565cはn型領域とすることができる。また、層565bには、電源線と層565cとを接続するための領域536が設けられる。例えば、領域536はp型領域とすることができる。
【0155】
図16(A)に示すSiトランジスタはシリコン基板540にチャネル形成領域を有するフィン型であり、チャネル幅方向の断面を図17(A)に示す。Siトランジスタは、図17(B)に示すようにプレーナー型であってもよい。
【0156】
または、図17(C)に示すように、シリコン薄膜の半導体層545を有するトランジスタであってもよい。半導体層545は、例えば、シリコン基板540上の絶縁層546上に形成された単結晶シリコン(SOI(Silicon on Insulator))とすることができる。
【0157】
図16(A)では、層561が有する要素と層562が有する要素との電気的な接続を貼り合わせ技術で得る構成例を示している。
【0158】
層561には、絶縁層542、導電層533および導電層534が設けられる。導電層533および導電層534は、絶縁層542に埋設された領域を有する。導電層533は、層565aと電気的に接続される。導電層534は、領域536と電気的に接続される。また、絶縁層542、導電層533および導電層534の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
【0159】
層562には、絶縁層541、導電層531および導電層532が設けられる。導電層531および導電層532は、絶縁層541に埋設された領域を有する。導電層532は、電源線と電気的に接続される。導電層531は、トランジスタ104のソースまたはドレインと電気的に接続される。また、絶縁層541、導電層531および導電層532の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
【0160】
ここで、導電層531および導電層533は、主成分が同一の金属元素であることが好ましい。導電層532および導電層534は、主成分が同一の金属元素であることが好ましい。また、絶縁層541および絶縁層542は、同一の成分で構成されていることが好ましい。
【0161】
例えば、導電層531、532、533、534には、Cu、Al、Sn、Zn、W、Ag、PtまたはAuなどを用いることができる。接合のしやすさから、好ましくはCu、Al、W、またはAuを用いる。また、絶縁層541、542には、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、窒化チタンなどを用いることができる。
【0162】
つまり、導電層531および導電層533の組み合わせと、導電層532および導電層534の組み合わせのそれぞれに、上記に示す同一の金属材料を用いることが好ましい。また、絶縁層541および絶縁層542のそれぞれに、上記に示す同一の絶縁材料を用いることが好ましい。当該構成とすることで、層561と層562の境を接合位置とする、貼り合わせを行うことができる。
【0163】
当該貼り合わせによって、導電層531および導電層533の組み合わせと、導電層532および導電層534の組み合わせのそれぞれの電気的な接続を得ることができる。また、絶縁層541および絶縁層542の機械的な強度を有する接続を得ることができる。
【0164】
金属層同士の接合には、表面の酸化膜および不純物の吸着層などをスパッタリング処理などで除去し、清浄化および活性化した表面同士を接触させて接合する表面活性化接合法を用いることができる。または、温度と圧力を併用して表面同士を接合する拡散接合法などを用いることができる。どちらも原子レベルでの結合が起こるため、電気的だけでなく機械的にも優れた接合を得ることができる。
【0165】
また、絶縁層同士の接合には、研磨などによって高い平坦性を得たのち、酸素プラズマ等で親水性処理をした表面同士を接触させて仮接合し、熱処理による脱水で本接合を行う親水性接合法などを用いることができる。親水性接合法も原子レベルでの結合が起こるため、機械的に優れた接合を得ることができる。
【0166】
層561と、層562を貼り合わせる場合、それぞれの接合面には絶縁層と金属層が混在するため、例えば、表面活性化接合法および親水性接合法を組み合わせて行えばよい。
【0167】
例えば、研磨後に表面を清浄化し、金属層の表面に酸化防止処理を行ったのちに親水性処理を行って接合する方法などを用いることができる。また、金属層の表面をAuなどの難酸化性金属とし、親水性処理を行ってもよい。なお、上述した方法以外の接合方法を用いてもよい。
【0168】
図16(B)は、図15(A)に示す画素の層561にセレン系材料を光電変換層とするpn接合型フォトダイオードを用いた場合の断面図である。一方の電極として層566aと、光電変換層として層566b、566cと、他方の電極として層566dを有する。
【0169】
この場合、層561は、層562上に直接形成することができる。層566aは、トランジスタ104のソースまたはドレインと電気的に接続される。層566dは、導電層537を介して電源線と電気的に接続される。なお、層561に有機光導電膜を用いた場合もトランジスタとの接続形態は同様となる。
【0170】
図18(A)は、図15(B)に示す画素の断面の一例を説明する図である。層561は光電変換デバイス101として、シリコンを光電変換層とするpn接合型フォトダイオードを有する。層562はSiトランジスタを有し、図18(A)では画素10bを例として、画素回路を構成するトランジスタ105、106を例示する。層563はOSトランジスタを有し、画素回路を構成するトランジスタ102、104を例示する。層561と層563とは、貼り合わせで電気的な接続を得る構成例を示している。
【0171】
図19(A)にOSトランジスタの詳細を示す。図19(A)に示すOSトランジスタは、酸化物半導体層および導電層の積層上に絶縁層を設け、当該酸化物半導体層に達する溝を設けることでソース電極205およびドレイン電極206を形成するセルフアライン型の構成である。
【0172】
OSトランジスタは、酸化物半導体層に形成されるチャネル形成領域、ソース領域203およびドレイン領域204のほか、ゲート電極201、ゲート絶縁膜202を有する構成とすることができる。当該溝には少なくともゲート絶縁膜202およびゲート電極201が設けられる。当該溝には、さらに酸化物半導体層207が設けられていてもよい。
【0173】
OSトランジスタは、図19(B)に示すように、ゲート電極201をマスクとして酸化物半導体層にソース領域およびドレイン領域を形成するセルフアライン型の構成としてもよい。
【0174】
または、図19(C)に示すように、ソース電極205またはドレイン電極206とゲート電極201とが重なる領域を有するノンセルフアライン型のトップゲート型トランジスタであってもよい。
【0175】
トランジスタ102、104はバックゲート535を有する構造を示しているが、バックゲートを有さない構造であってもよい。バックゲート535は、図19(D)に示すトランジスタのチャネル幅方向の断面図のように、対向して設けられるトランジスタのフロントゲートと電気的に接続してもよい。なお、図19(D)は図18(A)のトランジスタを例として示しているが、その他の構造のトランジスタも同様である。また、バックゲート535にフロントゲートとは異なる固定電位を供給することができる構成であってもよい。
【0176】
OSトランジスタが形成される領域とSiトランジスタが形成される領域との間には、水素の拡散を防止する機能を有する絶縁層543が設けられる。トランジスタ105、106のチャネル形成領域近傍に設けられる絶縁層中の水素は、シリコンのダングリングボンドを終端する。一方、トランジスタ102、104のチャネル形成領域の近傍に設けられる絶縁層中の水素は、酸化物半導体層中にキャリアを生成する要因の一つとなる。
【0177】
絶縁層543により、一方の層に水素を閉じ込めることでトランジスタ105、106の信頼性を向上させることができる。また、一方の層から他方の層への水素の拡散が抑制されることでトランジスタ102、104の信頼性も向上させることができる。
【0178】
絶縁層543としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)等を用いることができる。
【0179】
図18(B)は、図15(B)に示す画素の層561にセレン系材料を光電変換層とするpn接合型フォトダイオードを用いた場合の断面図である。層561は、層563上に直接形成することができる。層561、562、563の詳細は、前述の説明を参照できる。なお、層561に有機光導電膜を用いた場合もトランジスタとの接続形態は同様となる。
【0180】
図20(A)は、本発明の一態様の撮像装置の画素にカラーフィルタ等を付加した例を示す斜視図である。当該斜視図では、複数の画素の断面もあわせて図示している。光電変換デバイス101が形成される層561上には、絶縁層580が形成される。絶縁層580は可視光に対して透光性の高い酸化シリコン膜などを用いることができる。また、パッシベーション膜として窒化シリコン膜を積層してもよい。また、反射防止膜として、酸化ハフニウムなどの誘電体膜を積層してもよい。
【0181】
絶縁層580上には、遮光層581が形成されてもよい。遮光層581は、上部のカラーフィルタを通る光の混色を防止する機能を有する。遮光層581には、アルミニウム、タングステンなどの金属層を用いることができる。また、当該金属層と反射防止膜としての機能を有する誘電体膜を積層してもよい。
【0182】
絶縁層580および遮光層581上には、平坦化膜として有機樹脂層582を設けることができる。また、画素別にカラーフィルタ583(カラーフィルタ583a、583b、583c)が形成される。例えば、カラーフィルタ583a、583b、583cに、R(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)などの色を割り当てることにより、カラー画像を得ることができる。
【0183】
カラーフィルタ583上には、可視光に対して透光性を有する絶縁層586などを設けることができる。
【0184】
また、図20(B)に示すように、カラーフィルタ583の代わりに光学変換層585を用いてもよい。このような構成とすることで、様々な波長領域における画像が得られる撮像装置とすることができる。
【0185】
例えば、光学変換層585に可視光線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば、赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層585に近赤外線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば、遠赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層585に可視光線の波長以上の光を遮るフィルタを用いれば、紫外線撮像装置とすることができる。
【0186】
また、光学変換層585にシンチレータを用いれば、X線撮像装置などに用いる放射線の強弱を可視化した画像を得る撮像装置とすることができる。被写体を透過したX線等の放射線がシンチレータに入射されると、フォトルミネッセンス現象により可視光線や紫外光線などの光(蛍光)に変換される。そして、当該光を光電変換デバイス101で検知することにより画像データを取得する。また、放射線検出器などに当該構成の撮像装置を用いてもよい。
【0187】
シンチレータは、X線やガンマ線などの放射線が照射されると、そのエネルギーを吸収して可視光や紫外光を発する物質を含む。例えば、GdS:Tb、GdS:Pr、GdS:Eu、BaFCl:Eu、NaI、CsI、CaF、BaF、CeF、LiF、LiI、ZnOなどを樹脂やセラミクスに分散させたものを用いることができる。
【0188】
なお、セレン系材料を用いた光電変換デバイス101においては、X線等の放射線を電荷に直接変換することができるため、シンチレータを不要とする構成とすることもできる。
【0189】
また、図20(C)に示すように、カラーフィルタ583上にマイクロレンズアレイ584を設けてもよい。マイクロレンズアレイ584が有する個々のレンズを通る光が直下のカラーフィルタ583を通り、光電変換デバイス101に照射されるようになる。また、図20(B)に示す光学変換層585上にマイクロレンズアレイ584を設けてもよい。
【0190】
以下では、イメージセンサチップを収めたパッケージおよびカメラモジュールの一例について説明する。当該イメージセンサチップには、上記撮像装置の構成を用いることができる。
【0191】
図21(A1)は、イメージセンサチップを収めたパッケージの上面側の外観斜視図である。当該パッケージは、イメージセンサチップ450(図21(A3)参照)を固定するパッケージ基板410、カバーガラス420および両者を接着する接着剤430等を有する。
【0192】
図21(A2)は、当該パッケージの下面側の外観斜視図である。パッケージの下面には、半田ボールをバンプ440としたBGA(Ball grid array)を有する。なお、BGAに限らず、LGA(Land grid array)やPGA(Pin Grid Array)などを有していてもよい。
【0193】
図21(A3)は、カバーガラス420および接着剤430の一部を省いて図示したパッケージの斜視図である。パッケージ基板410上には電極パッド460が形成され、電極パッド460およびバンプ440はスルーホールを介して電気的に接続されている。電極パッド460は、イメージセンサチップ450とワイヤ470によって電気的に接続されている。
【0194】
また、図21(B1)は、イメージセンサチップをレンズ一体型のパッケージに収めたカメラモジュールの上面側の外観斜視図である。当該カメラモジュールは、イメージセンサチップ451を固定するパッケージ基板411、レンズカバー421、およびレンズ435等を有する。また、パッケージ基板411およびイメージセンサチップ451(図21(B3)参照)の間には撮像装置の駆動回路および信号変換回路などの機能を有するICチップ490(図21(B3)参照)も設けられており、SiP(System in package)としての構成を有している。
【0195】
図21(B2)は、当該カメラモジュールの下面側の外観斜視図である。パッケージ基板411の下面および側面には、実装用のランド441が設けられたQFN(Quad flat no-lead package)の構成を有する。なお、当該構成は一例であり、QFP(Quad flat package)や前述したBGAが設けられていてもよい。
【0196】
図21(B3)は、レンズカバー421およびレンズ435の一部を省いて図示したモジュールの斜視図である。ランド441は電極パッド461と電気的に接続され、電極パッド461はイメージセンサチップ451またはICチップ490とワイヤ471によって電気的に接続されている。
【0197】
イメージセンサチップを上述したような形態のパッケージに収めることでプリント基板等への実装が容易になり、イメージセンサチップを様々な半導体装置、電子機器に組み込むことができる。
【0198】
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
【0199】
(実施の形態3)
本発明の一態様に係る撮像装置を用いることができる電子機器として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像記憶装置または画像再生装置、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯データ端末、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図22(A)乃至(F)に示す。
【0200】
図22(A)は携帯電話機の一例であり、筐体981、表示部982、操作ボタン983、外部接続ポート984、スピーカ985、マイク986、カメラ987等を有する。当該携帯電話機は、表示部982にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部982に触れることで行うことができる。当該携帯電話機における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。
【0201】
図22(B)は携帯データ端末であり、筐体911、表示部912、スピーカ913、カメラ919等を有する。表示部912が有するタッチパネル機能により情報の入出力を行うことができる。また、カメラ919で取得した画像から文字等を認識し、スピーカ913で当該文字を音声出力することができる。当該携帯データ端末における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。
【0202】
図22(C)は監視カメラであり、支持台951、カメラユニット952、保護カバー953等を有する。カメラユニット952には回転機構などが設けられ、天井に設置することで全周囲の撮像が可能となる。当該カメラユニットにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。なお、監視カメラとは慣用的な名称であり、用途を限定するものではない。例えば監視カメラとしての機能を有する機器はカメラ、またはビデオカメラとも呼ばれる。
【0203】
図22(D)はビデオカメラであり、第1筐体971、第2筐体972、表示部973、操作キー974、レンズ975、接続部976、スピーカ977、マイク978等を有する。操作キー974およびレンズ975は第1筐体971に設けられており、表示部973は第2筐体972に設けられている。当該ビデオカメラにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。
【0204】
図22(E)はデジタルカメラであり、筐体961、シャッターボタン962、マイク963、発光部967、レンズ965等を有する。当該デジタルカメラにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。
【0205】
図22(F)は腕時計型の情報端末であり、表示部932、筐体兼リストバンド933、カメラ939等を有する。表示部932は、情報端末の操作を行うためのタッチパネルを備える。表示部932および筐体兼リストバンド933は可撓性を有し、身体への装着性が優れている。当該情報端末における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置を適用することができる。
【0206】
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0207】
10:画素、10a:画素、10b:画素、10c:画素、11:回路、12:回路、21:画素アレイ、22:回路、23:回路、24:回路、25:回路、26:回路、28:回路、101:光電変換デバイス、102:トランジスタ、103:トランジスタ、104:トランジスタ、105:トランジスタ、106:トランジスタ、107:キャパシタ、108:キャパシタ、109:キャパシタ、110:トランジスタ、111:トランジスタ、121:配線、122:配線、123:配線、124:配線、125:配線、126:配線、127:配線、128:配線、129:配線、130:配線、131:配線、201:ゲート電極、202:ゲート絶縁膜、203:ソース領域、204:ドレイン領域、205:ソース電極、206:ドレイン電極、207:酸化物半導体層、410:パッケージ基板、411:パッケージ基板、420:カバーガラス、421:レンズカバー、430:接着剤、435:レンズ、440:バンプ、441:ランド、450:イメージセンサチップ、451:イメージセンサチップ、460:電極パッド、461:電極パッド、470:ワイヤ、471:ワイヤ、490:ICチップ、531:導電層、532:導電層、533:導電層、534:導電層、535:バックゲート、536:領域、537:導電層、540:シリコン基板、541:絶縁層、542:絶縁層、543:絶縁層、545:半導体層、546:絶縁層、561:層、562:層、563:層、565a:層、565b:層、565c:層、566a:層、566b:層、566c:層、566d:層、567a:層、567b:層、567c:層、567d:層、567e:層、580:絶縁層、581:遮光層、582:有機樹脂層、583:カラーフィルタ、583a:カラーフィルタ、583b:カラーフィルタ、583c:カラーフィルタ、584:マイクロレンズアレイ、585:光学変換層、586:絶縁層、911:筐体、912:表示部、913:スピーカ、919:カメラ、932:表示部、933:筐体兼リストバンド、939:カメラ、951:支持台、952:カメラユニット、953:保護カバー、961:筐体、962:シャッターボタン、963:マイク、965:レンズ、967:発光部、971:筐体、972:筐体、973:表示部、974:操作キー、975:レンズ、976:接続部、977:スピーカ、978:マイク、981:筐体、982:表示部、983:操作ボタン、984:外部接続ポート、985:スピーカ、986:マイク、987:カメラ
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