(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】静的等化器係数の確定装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04B 3/06 20060101AFI20240723BHJP
H04B 10/075 20130101ALI20240723BHJP
H04B 10/61 20130101ALI20240723BHJP
【FI】
H04B3/06 A
H04B10/075
H04B10/61
(21)【出願番号】P 2020158415
(22)【出願日】2020-09-23
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】201911016991.1
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ファヌ・ヤンヤン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ジェヌニン
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-025518(JP,A)
【文献】特開2018-182620(JP,A)
【文献】特表2015-510366(JP,A)
【文献】国際公開第2016/103631(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/087494(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 3/06
H04B 10/075
H04B 10/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静的等化器の係数の確定装置であって、
前記静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、
前記確定装置は、
前記光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定するための第一取得ユニット;
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得するための第一変換ユニット;及び
前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算するための第一計算ユニットを含
み、
前記動的等化器は、4×4のMIMO動的等化器又は2×4のMIMO動的等化器であり、
前記第一変換ユニットは、前記4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数に対して変換を行うことにより取得された2×4個の係数、或いは、前記2×4のMIMO動的等化器の2×4個の係数のうちの4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に基づいてフーリエ変換を行い、4つの主対角線周波数領域係数及び4つの副対角線周波数領域係数を取得し、
前記第一計算ユニットは、4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算する、確定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の確定装置であって、
前記第一取得ユニットは、
テスト信号又はデータ信号を前記光通信システムに入力するための第一入力ユニット;
前記テスト信号、又は、前記データ信号が前記光通信システムを通過した後の出力信号を前記動的等化器に入力するための第二入力ユニット;及び
前記動的等化器が収束するときに、前記動的等化器の係数を取得するための第二取得ユニットを含む、確定装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の確定装置であって、
前記第一計算ユニットは、4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みと、分散等化器の周波数レスポンスとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算する、確定装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の確定装置であって、
前記4つの主対角線係数に基づいて主対角線上の第1係数の累積値を計算し、前記4つの副対角線係数に基づいて副対角線上の第2係数の累積値を計算するための第二計算ユニット;及び
前記第1係数の累積値及び前記第2係数の累積値に基づいて、前記第1重み及び前記第2重みを計算するための第三計算ユニットをさらに含む、確定装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の確定装置であって、
前記第1係数の累積値が前記第2係数の累積値以上であるときに、前記第三計算ユニットは、前記第1重みを1に設定し、前記第2重みを0に設定し、前記第1係数の累積値が前記第2係数の累積値よりも小さいときに、前記第三計算ユニットは、前記第1重みを0に設定し、前記第2重みを1に設定する、確定装置。
【請求項6】
請求項1に記載の確定装置であって、
前記光通信システムの使用過程で、前記光通信システムの出力信号に基づいて前記動的等化器の係数を再び取得し、再び取得した前記動的等化器の係数に基づいて前記静的等化器の係数を再び計算し、再び計算した前記静的等化器の係数に基づいて前記静的等化器の係数を更新するための更新ユニットをさらに含む、確定装置。
【請求項7】
請求項1乃至
6のうちの任意の1項に記載の確定装置を含む、電子機器。
【請求項8】
静的等化器の係数の確定方法であって、
前記静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、
前記
確定方法は、
前記光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定し;
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び
前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを
含み、
前記動的等化器は、4×4のMIMO動的等化器又は2×4のMIMO動的等化器であり、
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び、前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することは、
前記4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数に対して変換を行うことにより取得された2×4個の係数、或いは、前記2×4のMIMO動的等化器の2×4個の係数のうちの4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に基づいてフーリエ変換を行い、4つの主対角線周波数領域係数及び4つの副対角線周波数領域係数を取得し;及び
4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを含む、確定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
コヒーレント光通信システムは、伝送帯域幅が大きく、拡張可能性が大きいという利点があり、通信伝送ネットワークにおいて重要な位置を占めている。コヒーレント光通信システムでは、伝送信号は、光ファイバー伝送効果、光送受信機の望ましくない特性などにより引き起こされる様々な信号損傷を同時に受ける。コヒーレント光通信システムは、デジタル等化技術を採用してこれらの信号損傷を補償することができる。
【0003】
一般的に使用される等化スキームには、静的等化器(固定等化器とも言う)(FEQ;fixed equalizer)及び動的等化器(AEQ;adaptive equalizer)の2つの部分が含まれる。静的等化補償は、長いメモリ及び短いメモリ符号間干渉(ISI;Inter Symbol Interference)の静的損傷、例えば、光送受信機の各チャネルの周波数レスポンス、相対遅延、振幅と位相の不均衡、及びチャネル波長分散(Chromatic Dispersion)を来す。動的等化は、通常、短いメモリ長さの動的損傷、例えば、光ファイバー偏光モード分散(PMD;Polarization Mode Dispersion)を処理する。
【0004】
動的等化の有限インパルスレスポンス(FIR;Finite Impulse Response)フィルター係数は適応的である。良く用いられる係数更新アルゴリズムは、定数モジュラスアルゴリズム(CMA;constant modulus algorithm)、マルチモジュラスアルゴリズム(MMA;Multi-modulus algorithm)、最小平均二乗誤差アルゴリズム(LMS;Least-Mean-Square)などがある。また、静的等化のFIRフィルター係数は、その自体では更新することができない。よって、静的等化器にフィルタリング係数を提供する必要がある。一般的な係数計算方法は、まず、補償する必要のある静的損傷を1つずつ測定し、それから、それらのジョイントレスポンスを計算することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、異なる静的損傷のレスポンスの取得は、異なる測定方法又はモニタリング方法に依存する可能性があるため、係数の計算方法がより複雑になり、また、幾つかの測定方法又はモニタリング方法はさらに、追加のデバイス又は高価な機器を必要とするため、コストが高くなる。
【0006】
本発明の目的は、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定する静的等化器係数の確定装置及び方法を提供することにある。計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の第一側面によれば、静的等化器係数の確定装置が提供され、前記静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、前記確定装置は、
前記光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定するための第一取得ユニット;
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得するための第一変換ユニット;及び
前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算するための第一計算ユニットを含む。
【0008】
本発明の実施例の第二側面によれば、電子機器が提供され、前記電子機器は、本発明の実施例の第一側面に記載の装置を含む。
【0009】
本発明の実施例の第三側面によれば、静的等化器係数の確定方法が提供され、前記静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、前記確定方法は、
前記光通信システムの出力信号を動的等化器に入力し、前記動的等化器の係数を取得し;
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び
前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを含む。
【0010】
本発明の有益な効果は次の通りであり、即ち、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定することができ、また、計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例1における光通信システムに対しての等化処理を示す図である。
【
図2】本発明の実施例1における静的等化器20を示す図である。
【
図3】本発明の実施例1における静的等化器係数の確定装置を示す図である。
【
図4】本発明の実施例1における第一取得ユニット101を示す図である。
【
図5】本発明の実施例1における4×4のMIMO動的等化器を示す図である。
【
図6】本発明の実施例1における2×4のMIMO動的等化器を示す図である。
【
図7】本発明の実施例2における電子機器を示す図である。
【
図8】本発明の実施例2における電子機器のシステム構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明の実施例3における静的等化器係数の確定方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明を実施するための好ましい実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明の実施例では、静的等化器係数の確定装置が提供され、該静的等化器係数の確定装置は、光通信システムの光受信機端に設けられる。
【0014】
図1は、本発明の実施例1における光通信システムに対しての等化処理を示す図である。
図1に示すように、光通信システム10は、光送信機11、光ファイバーリンク12及び光受信機13を含み、静的等化器20は、光受信機13が受信した信号に対して静的等化処理を行い、動的等化器30は、静的等化補償を経た信号に対して動的等化処理を行う。静的等化器係数の確定装置100は、光通信システム10の出力信号に基づいて、静的等化器20の係数を確定する。
【0015】
本実施例では、光通信システム10は、背中合わせのシステムであっても良く、即ち、光通信システム10は、光ファイバーリンク12を含まず、光送信機11と光受信機13との直接接続によるものであっても良い。
【0016】
本実施例では、静的等化器20及び動的等化器30は、各種の既存の等化器構造を使用しても良い。本発明の実施例は、静的等化器20及び動的等化器30の具体的な構造について限定しない。
【0017】
図2は、本発明の実施例1における静的等化器20を示す図である。
図2に示すように、静的等化器は、直流補償モジュール21、FFT変換モジュール22、IQ分離モジュール23、線形等化器24、周波数オフセット補償モジュール25及びIFFT変換モジュール26を含む。光受信機が受信した4パス(Path)の信号XI、XQ、YI、YQは、直流補償モジュール21を通過して4パスの信号中の直流成分が除去され、また、2つの偏光状態の同相パス(Iパス)及び直交パス(Qパス)上の計4パスの時間領域実数信号s
xi(t)、s
xq(t)、s
yi(t)及びs
yq(t)が出力される。
【0018】
その後、FFT変換モジュール22により、各偏光状態上の複素信号s
xi(t)+j*s
xq(t)及びs
yi(t)+j*s
yq(t)に対して高速フーリエ変換(FFT)を行うことで、信号を周波数領域に変換する。以下の公式(1)により表すことができる。
【数1】
【0019】
ここで、Sx(f)は、偏光状態xの周波数領域信号を示し、Sy(f)は、偏光状態yの周波数領域信号を示し、sxi(t)、sxq(t)、syi(t)及びsyq(t)は、4パスの時間領域実数信号を示す。
【0020】
IQ分離モジュール23は、S
x(f)及びS
y(f)を4パスの信号に分ける。それの出力する4パスの信号は、以下の公式(2)により表すことができる。
【数2】
【0021】
ここで、Sxi(f)、Sxq(f)、Syi(f)及びSyq(f)は、それぞれ、分けられた4パスの信号を示す。
【0022】
本実施例では、例えば、線形等化器24は、4つの周波数領域複素フィルターを用いて、整合フィルタリング、リンク分散の補償、並びに光送受信機の周波数レスポンス及びIQ不平衡の補償を実現する。
【0023】
周波数オフセット補償モジュール25は、光送受信機のレーザーの間の周波数オフセットに対して大まかな補償を行い、最後には、信号は再びIFFT変換モジュール26により時間領域に変換される。
【0024】
本実施例では、静的等化器係数とは、線形等化器24の係数、例えば、
図2に示す係数H
XI、H
XQ、H
YI及びH
YQを指す。
【0025】
図3は、本発明の実施例1における静的等化器係数の確定装置を示す図である。該静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、例えば、該静的等化器は、
図1及び
図2に示す静的等化器20である。
【0026】
図3に示すように、静的等化器係数の確定装置100は、以下のようなものを含む。
【0027】
第一取得ユニット101:光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定し;
第一変換ユニット102:該動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び
第一計算ユニット103:該動的等化器の少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、該静的等化器の係数を計算する。
【0028】
このように、動的等化器及び静的等化器は、幾つかの性能に大きな類似点があり、また、動的等化器の係数は、比較的に容易に確定することができる。よって、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定することができ、また、計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【0029】
本実施例では、静的等化器の係数を確定するための動的等化器は、光通信システムに対して動的等化処理を行う動的等化器とは異なっても良く、例えば、
図1における動的等化器30とは異なり、該光通信システムに対して動的等化処理を行う動的等化器を直接使用しても良く、例えば、
図1に示す動的等化器30を直接使用することができる。言い換えると、静的等化器の係数を確定するための動的等化器及び光通信システムに対して動的等化処理を行う動的等化器は、同一の動的等化器であっても良く、異なる2つの動的等化器であっても良い。
【0030】
本実施例では、第一取得ユニット101は、光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定する。
【0031】
図4は、本発明の実施例1における第一取得ユニット101を示す図である。
図4に示すように、第一取得ユニット101は、以下のようなものを含む。
【0032】
第一入力ユニット401:テスト信号又はデータ信号を該光通信システムに入力するために用いられ;
第二入力ユニット402:該テスト信号、又は該データ信号が該光通信システムを通過した後の出力信号を該動的等化器に入力するために用いられ;及び
第二取得ユニット403:該動的等化器が収斂(収束)するときに、該動的等化器の係数を取得する。
【0033】
本実施例では、第一入力ユニット401は、テスト信号又はデータ信号を該光通信システムに入力することで該光通信システムの出力信号を取得し、これにより、動的等化器の係数を確定する。言い換えると、本実施例では、動的等化器の係数の確定は、光通信システムの使用前の較正段階で行われても良く、このときに使用されるのは、テスト信号であり、或いは、動的等化器の係数の確定は、光通信システムの使用段階で行われても良く、このときに使用されるのは、データ信号、即ち、実際伝送の信号である。
【0034】
本実施例では、静的等化器の係数を確定するための動的等化器は、様々な種類の動的等化器であっても良く、例えば、光ファイバーリンクを有しない背中合わせのシステムに用いられる4×4のMIMO(多入力多出力)動的等化器、又は、光ファイバーリンクを有する光通信システムに用いられる2×4のMIMO動的等化器である。なお、2×4のMIMO動的等化器は、4×2のMIMO動的等化器と称されても良い。
【0035】
本実施例では、4×4のMIMO動的等化器及び2×4のMIMO動的等化器を例にとって説明を行う。
【0036】
第一変換ユニット102は、該動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得する。
【0037】
図5は、本発明の実施例1における4×4のMIMO動的等化器を示す図である、
図6は、本発明の実施例1における2×4のMIMO動的等化器を示す図である。
図5に示すように、4×4のMIMO動的等化器は、4×4個の係数を有し、2×4のMIMO動的等化器は、2×4個の係数を有する。
【0038】
4×4のMIMO動的等化器の場合、まず、その4×4個の係数に対して変換を行うことで2×4個の係数を取得する必要があり、例えば、以下の公式(3)により、4×4個の係数を2×4個の係数に変換することができる。
【数3】
【0039】
ここで、h1n、h2n、h3n及びh4nは、4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数であり、g1n及びg2nは、変換後に取得された2×4個の係数である。
【0040】
本実施例では、第一変換ユニット102は、4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数に対して変換を行うことで取得された2×4個の係数、或いは、2×4のMIMO動的等化器の2×4個の係数のうちの4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に基づいてフーリエ変換を行い、4つの主対角線周波数領域係数及び4つの副対角線周波数領域係数を取得する。
【0041】
本実施例では、フーリエ変換の長さが一般的にMIMO動的等化器のタップ数よりも大きいので、各サブフィルター時間領域係数の末尾にゼロを追加することで、その長さをフーリエ変換の長さに等しくさせた後に、フーリエ変換を行う必要がある。
【0042】
本実施例では、4つの主対角線係数は、それぞれ、g11、g12、g23及びg24であり、4つの副対角線係数は、それぞれ、g13、g14、g21及びg22である。これらの係数は、サブフィルターと称されても良い。4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に対してフーリエ変換を行った後に取得された4つの主対角線周波数領域係数は、G11、G12、G23及びG24と表すことができ、4つの副対角線周波数領域係数は、G13、G14、G21及びG22と表すことができる。
【0043】
第一計算ユニット103は、4つの主対角線周波数領域係数及び該主対角線周波数領域係数の第1重み、並びに4つの副対角線周波数領域係数及び該副対角線周波数領域係数の第2重みに基づいて、該静的等化器の係数を計算する。また、静的等化器の入力信号に分散損傷があるときに、第一計算ユニット103はさらに、分散等化器の周波数レスポンスに基づいて該静的等化器の係数を計算する。
【0044】
例えば、以下の公式(4)に基づいて該静的等化器の係数を計算することができる。
【数4】
【0045】
ここで、HXI、HXQ、HYI及びHYQは、それぞれ、該静的等化器の4つの係数を表し、G11、G12、G23及びG24は、4つの主対角線周波数領域係数を表し、G13、G14、G21及びG22は、4つの副対角線周波数領域係数を表し、k1は、第1重みを表し、k2は、第2重みを表し、HCDCは、分散等化器の周波数レスポンスを表す。
【0046】
本実施例では、分散等化器の周波数レスポンスは、従来の方法で計算することができ、例えば、以下の公式(5)により分散等化器の周波数レスポンスを計算することができる。
【数5】
【0047】
ここで、HCDCは、分散等化器の周波数レスポンスを表し、β2は、グループ速度分散係数であり、zは、伝送距離であり、ωは、光キャリアに対する角周波数である。また、より高次の分散を補償しようとする場合、HCDCはさらに、高次分散係数を考慮する必要がある。
【0048】
本実施例では、第1重み及び第2重みは、様々な方法で確定されても良い。例えば、主対角線上の第1係数の累積値及び副対角線上の第2係数の累積値に基づいて確定することができる。
【0049】
本実施例では、装置100はさらに、以下のようなものを含んでも良い。
【0050】
第二計算ユニット104:該4つの主対角線係数に基づいて主対角線上の第1係数の累積値を計算し、また、該4つの副対角線係数に基づいて副対角線上の第2係数の累積値を計算するために用いられ;及び
第三計算ユニット105:該第1係数の累積値及び該第2係数の累積値に基づいて、該第1重み及び該第2重みを計算するために用いられる。
【0051】
例えば、第1重み及び第2重みは、以下の公式(6)により算出することができる。
【数6】
【0052】
ここで、k1は、第1重みを表し、k2は、第2重みを表し、W1は、主対角線上の第1係数の累積値を表し、W2は、副対角線上の第2係数の累積値を表す。
【0053】
例えば、第1係数の累積値及び第2係数の累積値は、以下の公式(7)により計算することができる。
【数7】
【0054】
ここで、W1は、主対角線上の第1係数の累積値を表し、W2は、副対角線上の第2係数の累積値を表し、Nは、サブフィルターgmnのタップ数を表し、m=1,2であり、n=1,2,3,4である。
【0055】
また、例えば、第1係数の累積値W1が該第2係数の累積値W2以上であるときに、第三計算ユニット105は、第1重みk1を1に設定し、第2重みk2を0に設定する。第1係数の累積値W1が第2係数の累積値W2よりも小さいときに、第三計算ユニット105は、第1重みk1を0に設定し、該第2重みk2を1に設定する。
【0056】
本実施例では、装置100はさらに、以下のようなものを含んでも良い。
【0057】
更新ユニット106:該光通信システムの使用過程で、該光通信システムの出力信号に基づいて再び該動的等化器の係数を取得し、再び取得した該動的等化器の係数に基づいて再び該静的等化器の係数を計算し、そして、再び計算した該静的等化器の係数に基づいて、該静的等化器の係数を更新するために用いられる。
【0058】
本実施例では、該静的等化器の係数を再び計算する方は、上述の方法と同じであり、即ち、第一取得ユニット101、第一変換ユニット102及び第一計算ユニット103を用いて静的等化器の係数を再び計算するので、ここでは、重複説明を省略する。
【0059】
このように、光通信システムの使用過程で該光通信システムの出力信号に基づいて該静的等化器の係数を更新することで、部品劣化、環境変化などのファクターによる、静的等化器のパフォーマンスのへの影響を避け、静的等化器係数の正確性及び有効性を保証することができる。
【0060】
上述の実施例から分かるように、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定することができ、また、計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【実施例2】
【0061】
本発明の実施例はさらに、電子機器を提供し、
図7は、本発明の実施例2における電子機器を示す図である。
図7に示すように、電子機器700は、静的等化器係数の確定装置701を含み、静的等化器係数の確定装置701の構造及び機能は、実施例1中の記載と同じであり、ここでは、詳しい説明を省略する。
【0062】
図8は、本発明の実施例2における電子機器のシステム構成を示すブロック図である。
図8に示すように、電子機器800は、処理器801及び記憶器802を含み、該記憶器802は、処理器801に接続される。該図は、例示に過ぎず、例えば、該構造に対して他の類型の構造を用いて補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0063】
図8に示すように、電子機器800はさらに、入力ユニット803、表示器804及び電源805を含んでも良い。
【0064】
1つの実施方式では、実施例1に記載の静的等化器係数の確定装置の機能が処理器801に統合されても良い。そのうち、処理器801は次のように構成されても良く、即ち、該光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定し;該動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び、該動的等化器の該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、該静的等化器の係数を計算する。
【0065】
例えば、該光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定することは、テスト信号又はデータ信号を該光通信システムに入力し;該テスト信号、又は該データ信号の該光通信システムを通過した後の出力信号を該動的等化器に入力し;及び、該動的等化器が収束するときに、該動的等化器の係数を取得することを含む。
【0066】
例えば、該動的等化器は、4×4のMIMO動的等化器又は2×4のMIMO動的等化器であり、該動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し、及び該動的等化器の該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、該静的等化器の係数を計算することは、該4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数に対して取得された2×4個の係数、或いは、該2×4のMIMO動的等化器の2×4個の係数のうちの4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に基づいてフーリエ変換を行い、4つの主対角線周波数領域係数及び4つの副対角線周波数領域係数を取得し;及び、4つの主対角線周波数領域係数及び該主対角線周波数領域係数の第1重み、並びに4つの副対角線周波数領域係数及び該副対角線周波数領域係数の第2重みに基づいて、該静的等化器の係数を計算することを含む。
【0067】
例えば、4つの主対角線周波数領域係数及び該主対角線周波数領域係数の第1重み、並びに4つの副対角線周波数領域係数及び該副対角線周波数領域係数の第2重みに基づいて、該静的等化器の係数を計算することは、4つの主対角線周波数領域係数及び該主対角線周波数領域係数の第1重み、4つの副対角線周波数領域係数及び該副対角線周波数領域係数の第2重み、並びに分散等化器の周波数レスポンスに基づいて、該静的等化器の係数を計算することを含む。
【0068】
例えば、該4つの主対角線係数に基づいて主対角線上の第1係数の累積値を計算し、また、該4つの副対角線係数に基づいて副対角線上の第2係数の累積値を計算し;及び、該第1係数の累積値及び該第2係数の累積値に基づいて、該第1重み及び該第2重みを計算することができる。
【0069】
例えば、該第1係数の累積値及び該第2係数の累積値に基づいて、該第1重み及び該第2重みを計算することは、該第1係数の累積値が該第2係数の累積値以上であるときに、該第1重みを1に設定し、該第2重みを0に設定し;及び、該第1係数の累積値が該第2係数の累積値よりも小さいときに、該第1重みを0に設定し、該第2重みを1に設定することを含む。
【0070】
また、例えば、該光通信システムの使用過程で、該光通信システムの出力信号に基づいて再び該動的等化器の係数を取得し、そして、再び取得した該動的等化器の係数に基づいて再び該静的等化器の係数を計算し;及び、再び計算した該静的等化器の係数に基づいて、該静的等化器の係数を更新することができる。
【0071】
もう1つの実施方式では、実施例1に記載の静的等化器係数の確定装置が処理器801と別々で配置されても良く、例えば、該静的等化器係数の確定装置を、処理器801に接続されるチップ(chip)として構成し、処理器801の制御により該静的等化器係数の確定装置の機能を実現しても良い。
【0072】
本実施例では、電子機器800は、
図8に示す全ての部品を含む必要がない。
【0073】
図8に示すように、処理器801は、制御器又は操作コントローラと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでも良い。処理器801は、入力を受信して電子機器800の各部品の操作を制御することができる。
【0074】
該記憶器802は、例えば、バッファ、スレッシュメモリ、HDD、移動可能な媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数を含んでも良い。処理器801は、記憶器802に記憶されているプログラムを実行することで、情報の記憶、処理などを実現することができる。他の部品の機能は従来と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。また、電子機器800の各部品は、専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良く、これらは、すべて、本発明の範囲に属する。
【0075】
本実施例では、電子機器800は、独立した機器、例えば、独立したコンピュータであっても良く、又は、光受信機に統合されても良い。
【0076】
上述の実施例から分かるように、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定することができ、また、計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【実施例3】
【0077】
本発明の実施例はさらに、静的等化器係数の確定方法を提供し、それは、実施例1における静的等化器係数の確定装置に対応する。
【0078】
図9は、本発明の実施例3における静的等化器係数の確定方法を示す図である。該静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられる。
図9に示すように、該方法は、以下のようなステップを含む。
【0079】
ステップ901:該光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定し;
ステップ902:該動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び
ステップ903:該動的等化器の該少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、該静的等化器の係数を計算する。
【0080】
本実施例では、上述各ステップの実行は実施例1における各部品の機能の実現を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0081】
上述の実施例から分かるように、動的等化器の係数に基づいて静的等化器の係数を確定することができ、また、計算方法が簡単であり且つ追加のデバイスを必要としないので、比較的低いコストで静的等化器の係数を迅速に確定することができる。
【0082】
本発明の実施例はさらに、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、静的等化器係数の確定装置又は電子機器中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、コンピュータに、前記静的等化器係数の確定装置又は電子機器中で実施例3に記載の静的等化器係数の確定方法を実行させる。
【0083】
本発明の実施例はさらに、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、静的等化器係数の確定装置又は電子機器中で実施例3に記載の静的等化器係数の確定方法を実行させる。
【0084】
本発明の実施例を参照しながら説明した静的等化器係数の確定装置、又は電子機器中で実行される静的等化器係数の確定方法は、ハードウェア、処理器により実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせにより実現することができる。例えば、機能ブロック図における1つ又は複数の機能及び/又は機能ブロック図における1つ又は複数の機能の組み合わせは、コンピュータプログラムにおける各ソフトウェアモジュールに対応しても良く、各ハードウェアモジュールに対応しても良い。また、これらのソフトウェアモジュールは、それぞれ、方法を示す図に示す各ステップに対応することができる。これらのハードウェアモジュールは、例えば、FPGA(field-programmable gate array)を用いてこれらのソフトウェアモジュールを固化して実現することができる。
【0085】
また、本発明の実施例による装置、方法などは、ソフトウェアにより実現されても良く、ハードェアにより実現されてもよく、ハードェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、このようなコンピュータ可読プログラムにも関し、即ち、前記プログラムは、ロジック部品により実行される時に、前記ロジック部品に、上述の装置又は構成要素を実現させることができ、又は、前記ロジック部品に、上述の方法又はそのステップを実現させることができる。さらに、本発明は、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フレッシュメモリなどにも関する。
【0086】
また、以上の実施例などに関し、さらに以下の付記を開示する。
【0087】
(付記1)
静的等化器の係数の確定方法であって、
前記静的等化器は、光通信システムに対して静的等化処理を行うために用いられ、
前記方法は、
前記光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定し;
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び
前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを含む、方法。
【0088】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記前記光通信システムの出力信号に基づいて、動的等化器の係数を確定することは、
テスト信号又はデータ信号を前記光通信システムに入力し;
前記テスト信号、又は、前記データ信号が前記光通信システムを通過した後の出力信号を前記動的等化器に入力し;及び
前記動的等化器が収束するときに、前記動的等化器の係数を取得しすることを含む、方法。
【0089】
(付記3)
付記1に記載の方法であって、
前記動的等化器は、4×4のMIMO動的等化器又は2×4のMIMO動的等化器であり、
前記動的等化器の少なくとも一部の係数に対してフーリエ変換を行い、前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスを取得し;及び、前記動的等化器の前記少なくとも一部の係数の周波数レスポンスに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することは、
前記4×4のMIMO動的等化器の4×4個の係数に対して変換を行うことで取得された2×4個の係数、或いは、前記2×4のMIMO動的等化器の2×4個の係数のうちの4つの主対角線係数及び4つの副対角線係数に基づいてフーリエ変換を行い、4つの主対角線周波数領域係数及び4つの副対角線周波数領域係数を取得し;及び
4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを含む、方法。
【0090】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することは、
4つの主対角線周波数領域係数及び前記主対角線周波数領域係数の第1重みと、4つの副対角線周波数領域係数及び前記副対角線周波数領域係数の第2重みと、分散等化器の周波数レスポンスとに基づいて、前記静的等化器の係数を計算することを含む、方法。
【0091】
(付記5)
付記3に記載の方法であって、さらに、
前記4つの主対角線係数に基づいて主対角線上の第1係数の累積値を計算し、また、前記4つの副対角線係数に基づいて副対角線上の第2係数の累積値を計算し;及び
前記第1係数の累積値及び前記第2係数の累積値に基づいて、前記第1重み及び前記第2重みを計算することを含む、方法。
【0092】
(付記6)
付記5に記載の方法であって、
前記第1係数の累積値及び前記第2係数の累積値に基づいて、前記第1重み及び前記第2重みを計算することは、
前記第1係数の累積値が前記第2係数の累積値以上であるときに、前記第1重みを1に設定し、前記第2重みを0に設定し;及び
前記第1係数の累積値が前記第2係数の累積値よりも小さいときに、前記第1重み設定を0に設定し、前記第2重みを1に設定することを含む、方法。
【0093】
(付記7)
付記1に記載の方法であって、さらに、
前記光通信システムの使用過程で、前記光通信システムの出力信号に基づいて前記動的等化器の係数を再び取得し、再び取得した前記動的等化器の係数に基づいて前記静的等化器の係数を再び計算し;及び
再び計算した前記静的等化器の係数に基づいて、前記静的等化器の係数に対して更新を行うことを含む、方法。
【0094】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。