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特許7524792車両用電池ユニットの温度調整装置及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】車両用電池ユニットの温度調整装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/6572 20140101AFI20240723BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240723BHJP
   H01M 10/615 20140101ALI20240723BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240723BHJP
   H01M 10/633 20140101ALI20240723BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20240723BHJP
   H01M 50/20 20210101ALI20240723BHJP
   B60K 1/04 20190101ALN20240723BHJP
【FI】
H01M10/6572
H01M10/613
H01M10/615
H01M10/625
H01M10/633
H01M10/647
H01M50/20
B60K1/04 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021026564
(22)【出願日】2021-02-22
(65)【公開番号】P2022128184
(43)【公開日】2022-09-01
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 嵩
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 敏貴
(72)【発明者】
【氏名】宇都宮 隆
(72)【発明者】
【氏名】永野 裕己
(72)【発明者】
【氏名】大路 潔
(72)【発明者】
【氏名】富岡 沙絵子
【審査官】辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-079553(JP,A)
【文献】特開2012-226955(JP,A)
【文献】特開2012-234749(JP,A)
【文献】特開2012-234734(JP,A)
【文献】特表2019-515414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/6572
H01M 10/613
H01M 10/615
H01M 10/625
H01M 10/633
H01M 10/647
H01M 50/20
B60K 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定方向に対向する一対の第1の面部と、該一対の第1の面部の対向する周縁同士を繋ぐように設けられた複数の第2の面部とをそれぞれ有する複数の電池セルが、前記所定方向に隣接配置された電池モジュールを有する車両用電池ユニットの温度調整装置であって、
各前記電池セルの各前記第2の面部の少なくとも一面にそれぞれ配置された複数のペルチェ素子と、
複数の前記ペルチェ素子同士を熱的に接続する伝熱板と、
複数の前記ペルチェ素子に流す電流をそれぞれ調整することで、各前記電池セルの温度をそれぞれ調整する制御部と、を備え、
前記電池モジュールは、各前記第2の面部が前記所定方向に並ぶことで形成される複数の周壁部を有し、
前記ペルチェ素子は、少なくとも2つの前記周壁部にそれぞれ配置されており、
前記伝熱板は、前記ペルチェ素子が配置された前記周壁部毎に設けられていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項2】
請求項に記載の車両用電池ユニットの温度調整装置において、
前記ペルチェ素子は、2つの前記周壁部にそれぞれ配置されており、
一方の前記周壁部に、複数の前記ペルチェ素子の一部からなる第1ペルチェ素子群と、該一部のペルチェ素子同士を熱的に接続する第1伝熱板が配置され、
他方の前記周壁部に、複数の前記ペルチェ素子の残部からなる第2ペルチェ素子群と、該残部のペルチェ素子同士を熱的に接続する第2伝熱板が配置されていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項3】
請求項に記載の車両用電池ユニットの温度調整装置において、
前記第1ペルチェ素子群及び前記第2ペルチェ素子群は、それぞれ、複数の前記電池セルのうち前記所定方向の中央寄りに配置された電池セル及び複数の前記電池セルのうち前記所定方向の端部寄りに配置された電池セルの両方を含むように配置されていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の車両用電池ユニットの温度調整装置において、
前記第1ペルチェ素子群を構成する各ペルチェ素子と前記第2ペルチェ素子群を構成する各ペルチェ素子とは、前記所定方向に向かって、交互に配置されていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項5】
請求項に記載の車両用電池ユニットの温度調整装置において、
前記ペルチェ素子は、前記所定方向に直交する方向に対向する2つの前記周壁部を構成する前記第2の面部のそれぞれに配置されており、
前記伝熱板は、向する2つの前記周壁部のそれぞれに配置されていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の車両用電池ユニットの温度調整装置において、
複数の前記周壁部のうちの1つには、前記ペルチェ素子及び前記伝熱板が配置されず、前記制御部を構成する制御基板が配置されていることを特徴とする車両用電池ユニットの温度調整装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1つに記載の車両用電池ユニットの温度調整装置により各前記電池セルの温度を制御する制御方法であって、
各前記電池セルの温度をそれぞれ測定する温度測定工程と、
前記温度測定工程により測定された各前記電池セルの温度に応じて、各前記ペルチェ素子をそれぞれ個別に制御する温度調整工程と、を含み、
前記温度測定工程において、複数の前記電池セルの温度が予め設定された上限温度よりも高いと測定されたときには、前記温度調整工程において、前記上限温度よりも高い温度の前記電池セルに対しては吸熱となるように、各前記ペルチェ素子を制御するとともに、前記上限温度との差が大きい電池セルほど吸熱量が大きくなるように各前記ペルチェ素子に流す電流を調整することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
請求項に記載の制御方法であって、
前記温度測定工程において、複数の前記電池セル間の温度差が所定値以上であると測定されたときには、前記温度調整工程において、一部の電池セルに対しては吸熱となり、残部の電池セルに対しては放熱となるように各前記ペルチェ素子に流す電流を調整することを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、車両用電池ユニットの温度調整装置及びその制御方法に関する技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年では、車載機器の多くが電動化されており、大容量の電池を備える車両が多くなっている。電池の寿命は、電池の温度の要因が大きく、電池の温度を適切に制御することは、電池の長寿命化を図る上で重要である。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の電池の温度調整システムでは、積層された第1の電池セルと第2の電池セルとの間にペルチェ素子を配置し、第1の電池セルの温度と第2の電池セルの温度との差に応じて、ペルチェ素子に流す電流の方向と大きさとを制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-216422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ペルチェ素子は、一方の面が吸熱状態であれば反対側の面は放熱状態となる素子である。つまり、ペルチェ素子が一方の電池セルから吸熱しているときには、該ペルチェ素子は他方の電池セルに対して放熱している。このため、一方の電池セルの温度が高くなって、ペルチェ素子による吸熱を行ったとしても、その制御により他方の電池セルの温度が上昇してしまう。したがって、特許文献1のような構成では、全ての電池セルを効率良く適切な温度に制御することが困難である。
【0006】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の電池セルを有する車両用電池ユニットにおいて、電池セルの温度調整を高効率化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、所定方向に対向する一対の第1の面部と、該一対の第1の面部の対向する周縁同士を繋ぐように設けられた複数の第2の面部とをそれぞれ有する複数の電池セルが、前記所定方向に隣接配置された電池モジュールを有する車両用電池ユニットの温度調整装置を対象として、前記各電池セルの前記各第2の面部の少なくとも一面にそれぞれ配置された複数のペルチェ素子と、前記複数のペルチェ素子同士を熱的に接続する伝熱板と、前記複数のペルチェ素子に流す電流をそれぞれ調整することで、前記各電池セルの温度をそれぞれ調整する制御部と、を備える、という構成とした。
【0008】
この構成によると、ペルチェ素子が第1の面部以外の第2の面部に設けられているため、各ペルチェ素子による各電池セルに対する吸熱及び放熱を独立して行うことができる。また、ペルチェ素子同士が伝熱板により熱的に接続されている。このため、例えば、各ペルチェ素子を、一部の電池セルに対しては吸熱状態とし、他の電池セルに対しては放熱とする場合に、一部の電池セルから吸熱した熱を、他の電池セルに放熱できるようになる。したがって、電池セルの温度調整を高効率化することができる。
【0009】
前記車両用電池ユニットの温度調整装置の一実施形態では、前記電池モジュールは、前記各第2の面部が前記所定方向に並ぶことで形成される複数の周壁部を有し、前記ペルチェ素子は、少なくとも2つの前記周壁部にそれぞれ配置されており、前記伝熱板は、前記ペルチェ素子が配置された前記周壁部毎に設けられている。
【0010】
これにより、電池セル1つ当たりの利用できる伝熱板の面積が大きくなる。これにより、電池セル間の熱交換等を効率的に行うことができるようになる。この結果、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0011】
前記一実施形態において、前記ペルチェ素子は、2つの前記周壁部にそれぞれ配置されており、一方の前記周壁部に、前記複数のペルチェ素子の一部からなる第1ペルチェ素子群と、該一部のペルチェ素子同士を熱的に接続する第1伝熱板が配置され、他方の前記周壁部に、前記複数のペルチェ素子の残部からなる第2ペルチェ素子群と、該残部のペルチェ素子同士を熱的に接続する第2伝熱板が配置されている、という構成でもよい。
【0012】
この構成によると、伝熱板1つ当たりに熱的に接続されるペルチェ素子の数が少なくなることで、ペルチェ素子と伝熱板との間の熱移動が円滑になる。これにより、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0013】
複数のペルチェ素子が2つのペルチェ素子群に分けられた一実施形態において、前記第1及び第2ペルチェ素子群は、それぞれ、前記複数の電池セルのうち前記所定方向の中央寄りに配置された電池セル及び前記複数の電池セルのうち前記所定方向の端部寄りに配置された電池セルの両方を含むように配置されている、という構成でもよい。
【0014】
一般に、中央寄りの電池セルは、端部寄りの電池セルと比較して発熱しやすい。このため、各ペルチェ素子群が、中央寄りの電池セルと端部寄りの電池セルとのそれぞれを含むように配置されていれば、中央寄りの電池セルの温度調整を適切に行うことができる。また、端部寄りの電池セルの温度が下がりすぎるのも抑制することができる。したがって、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0015】
複数のペルチェ素子が2つのペルチェ素子群に分けられた一実施形態において、前記第1ペルチェ素子群を構成する各ペルチェ素子と前記第2ペルチェ素子群を構成する各ペルチェ素子とは、前記所定方向に向かって、交互に配置されている、という構成でもよい。
【0016】
この構成によると、各電池セルが利用できる伝熱板の面積を最大限大きくすることができる。これにより、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0017】
前記車両用電池ユニットの温度調整装置の他の実施形態では、前記ペルチェ素子は、前記所定方向に直交する方向に対向する2つの前記周壁部を構成する前記第2の面部のそれぞれに配置されており、前記伝熱板は、前記対向する2つの前記周壁部のそれぞれに配置されている。
【0018】
この構成によると、各電池セルに対して、電池セル全体を対向する第2の面部の両側から冷却又は加温することができる。これにより、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0019】
前記車両用電池ユニットの温度調整装置において、前記複数の周壁部のうちの1つには、前記ペルチェ素子及び前記伝熱板が配置されず、前記制御部を構成する制御基板が配置されている、という構成でもよい。
【0020】
この構成によると、ペルチェ素子及び伝熱板による電池セルの温度調整に影響を与えることなく、制御基板を配置することができる。これにより、電池ユニットをコンパクトにすることができる。
【0021】
ここに開示された技術は、前記車両用電池ユニットの温度調整装置により前記各電池セルの温度を制御する制御方法をも含む。具体的には、前記各電池セルの温度をそれぞれ測定する温度測定工程と、前記温度測定工程により測定された前記各電池セルの温度に応じて、前記各ペルチェ素子をそれぞれ個別に制御する温度調整工程と、を含み、前記温度測定工程において、前記複数の電池セルの温度が予め設定された上限温度よりも高いと測定されたときには、前記温度調整工程において、前記上限温度よりも高い温度の前記電池セルに対しては吸熱となるように、前記各ペルチェ素子を制御するとともに、前記上限温度との差が大きい電池セルほど吸熱量が大きくなるように前記各ペルチェ素子に流す電流を調整する、という構成とした。
【0022】
この構成によると、全ての電池セルを適切な温度にすることができるとともに、電池セル間の温度ばらつきを出来る限り小さくすることができる。したがって、電池セルの温度調整をより高効率化することができる。
【0023】
前記制御方法において、前記温度測定工程において、前記複数の電池セル間の温度差が所定値以上であると測定されたときには、前記温度調整工程において、一部の電池セルに対しては吸熱となり、残部の電池セルに対しては放熱となるように前記各ペルチェ素子に流す電流を調整する、という構成でもよい。
【0024】
この構成によると、温度が高い電池セルから吸熱して冷却すると同時に、温度が低い電池セルを加温することができ、電池セル間の温度ばらつきを出来る限り小さくすることができる。これにより、電池セルの温度調整を高効率化することができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、ここに開示された技術によると、複数の電池セルを有する車両用電池ユニットにおいて、電池セルの温度調整を高効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、実施形態1に係る温度調整装置を概略的に示すブロック図である。
図2図2は、温度調整装置の電池ユニットに対する配置を示す概略斜視図である。
図3図3は、電池セル、ペルチェ素子、及び伝熱板の位置関係を示す平面図である。
図4図4は、電池ユニットの温度劣化及びハイレート劣化の温度依存を示すグラフである。
図5図5は、全ての電池セルに対して吸熱する際の熱移動を示す模式図である。
図6図6は、一部の電池セルに対して吸熱し、残りの電池セルに対して放熱する際の熱移動を示す模式図である。
図7図7は、コントローラによる温度調整制御のフローチャートである。
図8図8は、実施形態2に係る温度調整装置の電池ユニットに対する配置を示す、図3相当の平面図である。
図9図9は、実施形態3に係る温度調整装置の電池ユニットに対する配置を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明における、前後方向、上下方向、及び左右方向は、説明を簡単にするために便宜上規定した方向であり、実際の使用状態を限定するものではない。
【0028】
(実施形態1)
図1は、本実施形態1に係る温度調整装置100を概略的に示す。温度調整装置100は、複数(ここでは6つ)の電池セル10を有する電池モジュール20の温度を調整する装置である。電池モジュール20は、車両用の電池ユニットを構成する。各電池セル10は、本実施形態1では、リチウムイオン電池である。
【0029】
温度調整装置100は、温度センサ101と、ペルチェ素子31と、ペルチェ素子31を制御するコントローラ103(制御部)と、を有する。温度センサ101及びペルチェ素子31は、電池セル10毎にそれぞれ設けられている。温度センサ101により計測された各電池セル10の温度は、それぞれ演算装置102に送信される。演算装置102は、取得した各電池セル10の温度をコントローラ103に送る。コントローラ103は、各電池セル10の温度に基づいて、各ペルチェ素子31に流す電流をそれぞれ調整することで、各電池セル10の温度をそれぞれ調整する。つまり、コントローラ103は、各電池セル10の温度に基づいて、各ペルチェ素子31をそれぞれ独立して制御する。
【0030】
電池モジュール20は、図2及び図3に示すように、複数の電池セル10が前後方向に積層されて構成されている。各電池セル10は、前後方向に対向する一対の第1の面部12と、一対の第1の面部12の対向する周縁同士を繋ぐように設けられた複数の第2の面部13とをそれぞれ有する。第2の面部13は、上面部13a,上面部13aと上下方向に対向する下面部13b、上面部13aと下面部13bとを左側で上下に接続する左側側面部13c(図3等参照)、上面部13aと下面部13bとを右側で上下に接続する右側側面部13dを含む。第2の面部13が前後方向に並ぶことで、電池モジュール20には、上側、下側、左側、及び右側の部分に、周壁部21がそれぞれ形成されている。
【0031】
各上面部13aは、一対の端子14をそれぞれ有する。端子は一方が正極であり、他方が負極である。正極の端子及び負極の端子は、左右を揃えた状態で前後方向に並んでいる。
【0032】
ペルチェ素子31は、左側側面部13c又は右側側面部13dのいずれか一方の面に配置されている。具体的には、前側から後側に向かって奇数番目の電池セル10は、左側側面部13cにペルチェ素子31がそれぞれ配置され、偶数番目の電池セル10は、右側側面部13dにペルチェ素子31がそれぞれ配置されている。これにより、左側の周壁部21に、左側の各ペルチェ素子31からなる左側ペルチェ素子群32L(第1ペルチェ素子群)が形成される一方、右側の周壁部21に、右側の各ペルチェ素子31からなる右側ペルチェ素子群32R(第2ペルチェ素子群)が形成される。図3に示すように、左側及び右側ペルチェ素子群32L,32Rは、それぞれ、複数の電池セル10のうち前後方向の中央寄りに配置された電池セル10及び前後方向の端部寄りに配置された電池セル10の両方を含むように配置されている。また、左側ペルチェ素子群32Lを構成する各ペルチェ素子31と右側ペルチェ素子群32Rを構成する各ペルチェ素子31とは、前後方向に向かって、左右方向に交互に配置されている。各ペルチェ素子31と左側側面部13c若しくは右側側面部13dとの間には、熱伝導グリスが塗布されている。
【0033】
図2及び図3に示すように、左側及び右側ペルチェ素子群32L,32Rをそれぞれ構成する各ペルチェ素子31は、伝熱板40により左側及び右側でそれぞれ熱的に接続されている。具体的に、左側ペルチェ素子群32Lの各ペルチェ素子31は、左側伝熱板40L(第1伝熱板)により互いに熱的に接続されており、右側ペルチェ素子群32Rの各ペルチェ素子31は、右側伝熱板40R(第2伝熱板)により互いに熱的に接続されている。つまり、伝熱板40は、ペルチェ素子31が配置された周壁部21毎に設けられている。伝熱板40は、熱伝導率が高い材料で構成され、例えば、アルミニウムや鋼板により構成されている。各伝熱板40は、各ペルチェ素子31に接触するように、不図示のスチールベルト等が電池モジュール20に巻き付けられることで支持されている。
【0034】
図2に示すように、上面部13a及び下面部13bには、ペルチェ素子31及び伝熱板40は設けられていない。コントローラ103を構成する制御基板103aは、上面部13aの位置に配置される。尚、制御基板103aは、下面部13bに配置されてもよい。
【0035】
ここで、電池セル10を高寿命化させるためには、一般に電池セル10の温度管理が重要である。特に、本実施形態1のように、電池セル10にリチウムイオン電池を採用している場合、図4に示すように、高温時において劣化が加速するおそれがある。具体的には、電池セル10の温度が高いときには、負極での反応速度が上昇する。これにより、反応に用いることができる負極の容量が急速に減少するため温度劣化が発生しやすくなる。また、電池セル10の温度が高いときには、端子付近の金属抵抗が上昇するため、これによっても劣化が進みやすくなる。
【0036】
したがって、図4に示すように、本実施形態1に係る電池セル10は、上限温度がある。本実施形態1に係る温度調整装置100は、各電池セル10の温度が上限温度以下になるように各ペルチェ素子31を制御するようにした。図4に示すように、上限温度Ta1は、47℃程度である。
【0037】
図5及び図6は、コントローラ103による各ペルチェ素子31の制御を模式的に示す。
【0038】
まず、図5の制御について説明する。この制御は、上限温度Ta1よりも高温の電池セル10(以下、単に高温の電池セル10という)が複数ある場合の制御である。図5に示すように、全ての電池セル10が上限温度Ta1よりも高く、中央の電池セル10から端部の電池セル10に向かって温度が低くなっているとする。このときには、コントローラ103は、全ての電池セル10に設けられた各ペルチェ素子31に対して、電池セル10側が吸熱となりかつ伝熱板40側が放熱となるように、各ペルチェ素子31に流す電流の向きをそれぞれ設定する。また、コントローラ103は、上限温度Ta1に対して温度が高い電池セル10ほど、電池セル10からの吸熱量が多くなるように、各ペルチェ素子31に流す電流の大きさをそれぞれ設定する。尚、温度が上限温度Ta1以下の電池セル10があるときには、コントローラ103は、それらの電池セル10のペルチェ素子31に対しては、電流を流さないようにする。また、コントローラ103は、各電池セル10の冷却をスタートして、所定時間経過したときに、各電池セル10の温度を再度測定して、各ペルチェ素子31に流す電流の大きさをそれぞれ再調整する。
【0039】
前述のように各ペルチェ素子31を制御することで、温度が高い電池セル10程、吸熱量が大きくなる。また、吸熱された熱は、該ペルチェ素子31を介して伝熱板40に放熱される。これにより、各電池セル10を効率的に冷却することができる。また、冷却後の電池セル10の温度ばらつきを出来る限り小さくすることができる。
【0040】
次に、図6の制御について説明する。この制御は、左右の伝熱板40L,40Rを利用して、電池セル10間の温度ばらつきを小さくする制御である。すなわち、前述したように、温度劣化は、反応に用いることができる負極の容量に基づくため、電池セル10の温度が上限温度Ta1以下であっても進行する。電池セル10間の温度ばらつきが大きいと、温度劣化の進み具合が大きく異なるようになって、寿命にばらつきが生じてしまう。このため、本実施形態1に係る温度調整装置100は、電池セル10間の温度ばらつきを小さくして、各電池セル10の寿命をそろえるようにした。具体的には、温度調整装置100は、電池セル10間の温度差が所定値よりも大きいときには、各ペルチェ素子31を制御して、各電池セル10間の温度差を所定値Ta2以下にするようにした。所定値Ta2は、上限温度Ta1以下の温度において温度劣化の進行具合に差が生じない程度の温度であり、例えば、5℃である。
【0041】
図6に示すように、中央の2つの電池セル10が最も高温であり、端部の2つの電池セル10が最も低温であって、その温度差が10℃であるとする。このとき、コントローラ103は、まず、最高温度と最低温度との中間温度(ここでは45℃)を算出する。そして、中間温度よりも高温の電池セル10に設けられたペルチェ素子31に対しては、電池セル10側が吸熱となりかつ伝熱板40側が放熱となるように、各ペルチェ素子31に流す電流の向きをそれぞれ設定する。また、コントローラ103は、中間温度との差が大きい電池セル10ほど、電池セル10からの吸熱量が多くなるように、各ペルチェ素子31に流す電流の大きさをそれぞれ設定する。一方で、コントローラ103は、中間温度よりも低温の電池セル10に対しては、電池セル10側が放熱となり、伝熱板40側が吸熱となるように、各ペルチェ素子31に流す電流の向きをそれぞれ設定する。図示は省略しているが、コントローラ103は、中間温度との差が大きい電池セル10ほど、電池セル10への放熱量が多くなるように、各ペルチェ素子31に流す電流の大きさをそれぞれ設定する。
【0042】
前述のように各ペルチェ素子31を制御することで、相対的に高温の電池セル10からペルチェ素子に吸熱された熱が、該ペルチェ素子31を介して伝熱板40に放熱される。放出された熱は伝熱板40を伝わり、相対的に低温の電池セル10に配置されたペルチェ素子31に吸熱される。ペルチェ素子31に吸熱された熱は、該ペルチェ素子31を介して相対的に低温の電池セル10に放熱される。このように、伝熱板40を介して、相対的に高温の電池セル10から相対的に低温の電池セル10に熱を移動させるようにすることで、各電池セル10の温度ばらつきを高効率で抑制することができる。また、ペルチェ素子31に流す電流を小さくすることができるため、消費電力を抑えることができる。
【0043】
図7は、本実施形態1に係る温度調整装置100による各電池セル10の温度を調整する際のフローチャートである。このフローチャートは、予め設定された時間毎に実施される。
【0044】
まず、ステップS1において、演算装置102は、温度センサ101により測定された各電池セル10の温度を取得する。演算装置102は、コントローラ103に各電池セル10の温度に関する情報を送信する。
【0045】
次に、ステップS2において、コントローラ103は、全ての電池セル10の温度が上限温度Ta1以下であるか否かを判定する。コントローラ103は、全ての電池セル10の温度が上限温度Ta1以下であるYESのときには、ステップS6に進む。一方で、コントローラ103は、少なくとも1つの電池セル10の温度が上限温度Ta1よりも高いNOのときには、ステップS3に進む。
【0046】
前記ステップS3では、コントローラ103は、上限温度Ta1より高温の電池セル10のペルチェ素子31が、電池セル10側が吸熱となるように電流の向きと大きさを算出する。
【0047】
次のステップS4では、コントローラ103は、前記ステップS3で設定した向き及び大きさの電流を対象となるペルチェ素子31に通電する。
【0048】
次いでステップS5において、コントローラ103は、全ての電池セル10の温度が上限温度Ta1以下であるか否かを判定する。コントローラ103は、全ての電池セル10の温度が上限温度Ta1以下であるYESのときには、リターンする。一方で、コントローラ103は、少なくとも1つの電池セル10の温度が上限温度Ta1よりも高いNOのときには、ステップS3に戻る。
【0049】
一方で、前記ステップS2の判定がYESであるときに進むステップS6では、コントローラ103は、電池セル10間の温度差が所定値Ta2以下であるか否かを判定する。コントローラ103は、最低温度の電池セル10と最高温度の電池セル10との温度差が所定値Ta2以下であるか否かにより判定する。コントローラ103は、電池セル10間の温度差が所定値Ta2以下であるYESのときには、リターンする。一方で、コントローラ103は、電池セル10間の温度差が所定値Ta2よりも大きいNOのときには、ステップS7に進む。
【0050】
前記ステップS7では、コントローラ103は、全ての電池セル10の中間温度を演算する。コントローラ103は、各電池セル10のうち最低温度と最高温度との中央値を中間温度とする。
【0051】
次のステップS8では、コントローラ103は、各ペルチェ素子31への電流の向きと大きさとを演算する。コントローラ103は、前記ステップS7で算出した中間温度よりも高い温度の電池セル10のペルチェ素子31に対しては、電池セル10側が吸熱となる一方、前記中間温度よりも低い温度の電池セル10のペルチェ素子31に対しては、電池セル10側が放熱となるように、各ペルチェ素子31への電流の向きと大きさとを演算する。
【0052】
そして、ステップS9では、前記ステップS8で設定した向き及び大きさの電流を対象となるペルチェ素子31に通電する。ステップS9の後はリターンする。
【0053】
したがって、本実施形態1では、前後方向に対向する一対の第1の面部12と、該一対の第1の面部12の対向する周縁同士を繋ぐように設けられた複数の第2の面部13とをそれぞれ有する複数の電池セル10が、前後方向に隣接配置された電池モジュール20を有する車両用電池ユニットの温度調整装置100は、各電池セル10の各第2の面部13の少なくとも一面にそれぞれ配置された複数のペルチェ素子31と、複数のペルチェ素子31同士を熱的に接続する伝熱板40と、複数のペルチェ素子31に流す電流をそれぞれ調整することで、各電池セル10の温度をそれぞれ調整するコントローラ103と、を備える。これにより、ペルチェ素子31が第1の面部12以外の第2の面部13に設けられているため、各ペルチェ素子31による各電池セル10に対する吸熱及び放熱を独立して行うことができる。また、ペルチェ素子31同士が伝熱板40により熱的に接続されている。このため、電池セル10から吸熱した熱が、ペルチェ素子31を介して伝熱板40に放熱されるようになり、電池セル10を効率的に冷却することができる。また、一部の電池セル10から吸熱した熱を、伝熱板40及びペルチェ素子31を介して、他の電池セル10に放熱できるようになり、電池セル10を効率的に加温することができる。したがって、電池セル10の温度調整を高効率化することができる。
【0054】
また、本実施形態1では、電池モジュール20は、各第2の面部が前後方向に並ぶことで形成される複数の周壁部21を有し、左側の周壁部21に、複数のペルチェ素子31からなる左側ペルチェ素子群32Lと、左側ペルチェ素子群32Lのペルチェ素子31同士を熱的に接続する左側伝熱板40Lが配置され、右側の周壁部21に、複数のペルチェ素子からなる右側ペルチェ素子群32Rと、右側ペルチェ素子群32Rのペルチェ素子31同士を熱的に接続する右側伝熱板40Rが配置されている。
【0055】
特に、本実施形態1では、左側ペルチェ素子群32Lを構成する各ペルチェ素子31と右側ペルチェ素子群32Rを構成する各ペルチェ素子31とは、前後方向に向かって、交互に配置されている。
【0056】
これにより、各電池セル10が利用できる伝熱板40の面積を最大限大きくすることができる。これにより、電池セル10間の熱交換等を効率的に行うことができるようになる。この結果、電池セル10の温度調整をより高効率化することができる。
【0057】
また、本実施形態1では、左側及び右側ペルチェ素子群32L,32Rは、それぞれ、複数の電池セル10のうち前後方向の中央寄りに配置された電池セル10及び複数の電池セル10のうち前後方向の端部寄りに配置された電池セル10の両方を含むように配置されている。一般に、中央寄りの電池セル10は、端部寄りの電池セル10と比較して発熱しやすい。このため、各ペルチェ素子群が、中央寄りの電池セル10と端部寄りの電池セル10とのそれぞれを含むように配置されていれば、中央寄りの電池セル10の温度調整を適切に行うことができる。また、端部寄りの電池セル10の温度が下がりすぎるのも抑制することができる。したがって、電池セル10の温度調整をより高効率化することができる。
【0058】
また、本実施形態1では、コントローラ103は、複数の電池セル10が上限温度Ta1よりも高いと測定されたときには、上限温度Ta1よりも高い温度の電池セル10に対しては吸熱となるように、各ペルチェ素子31を制御するとともに、上限温度Ta1との差が大きい電池セル10ほど吸熱量が大きくなるように各ペルチェ素子31に流す電流を調整する。これにより、全ての電池セル10を適切な温度にすることができるとともに、電池セル10間の温度ばらつきを出来る限り小さくすることができる。したがって、電池セル10の温度調整をより高効率化することができる。
【0059】
また、本実施形態1では、コントローラ103は、複数の電池セル10間の温度差が所定値Ta2以上であると測定されたときには、一部の電池セル10に対しては吸熱となり、残部の電池セル10に対しては放熱となるように各ペルチェ素子31に流す電流を調整する。これにより、温度が高い電池セル10から吸熱して冷却すると同時に、温度が低い電池セル10を加温することができ、電池セル10間の温度ばらつきを出来る限り小さくすることができる。これにより、電池セル10の温度調整を高効率化することができる。また、伝熱板40及びペルチェ素子31を介して電池セル10間で熱を移動させることができるため、ペルチェ素子31の消費電力を抑えることができる。
【0060】
また、本実施形態1では、コントローラ103は、電池セル10を冷却するときには、電池セル10の冷却をスタートして、所定時間経過したときに、各電池セル10の温度を再度測定して、各ペルチェ素子31に流す電流の大きさをそれぞれ再調整する。これにより、ペルチェ素子31の消費電力を抑えることができる。
【0061】
(実施形態2)
以下、実施形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において前記実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0062】
本実施形態2では、ペルチェ素子31の配置が、前述の実施形態1とは異なる。具体的には、図8に示すように、本実施形態2では、ペルチェ素子31は、前後方向に直交する方向(ここでは左右方向)に対向する左側の周壁部21及び右側の周壁部21を構成する左側側面部13c及び右側側面部13dのそれぞれに配置されており伝熱板40は、左側の周壁部21及び右側の周壁部21のそれぞれに配置されている。このような構成であっても、コントローラ103は、前記実施形態1と同様の温度調整制御を実行することができる。
【0063】
本実施形態2の構成では、各電池セル10に対して、電池セル10全体を左側側面部13c及び右側側面部13dの両側から冷却又は加温することができる。これにより、電池セル10の温度調整を高効率化することができる。
【0064】
(実施形態3)
以下、実施形態3について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において前記実施形態1及び2と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
本実施形態3では、ペルチェ素子31の配置が、前述の実施形態1及び2とは異なる。具体的には、図9に示すように、本実施形態3では、ペルチェ素子31は、下側の周壁部21を構成する下面部13bのそれぞれに配置されており伝熱板40は、下側の周壁部21のそれぞれに配置されている。このような構成であっても、コントローラ103は、前記実施形態1と同様の温度調整制御を実行することができる。
【0066】
本実施形態3の電池セル10のように、端子14が上面部13aに配置される構成の場合、下面部13bは、2番目に広い面になる。このため、各ペルチェ素子31による電池セル10からの吸熱及び電池セル10への放熱を効率的に行うことができる。また、電池モジュール20を車両に配置するときには、左右方向に比べて下側は、スペースを確保しやすい。このため、本実施形態3の構成では、電池モジュール20の車両への組み付け性を向上させることができる。
【0067】
(その他の実施形態)
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
【0068】
例えば、前述の実施形態1及び2では、左側の周壁部21及び右側の周壁部21の両方にペルチェ素子31を配置していた。これに限らず、左側の周壁部21及び右側の周壁部21のいずれか一方にのみ、ペルチェ素子31を配置するようにしてもよい。このときには、左側の周壁部21を構成する全ての左側側面部13c又は右側の周壁部21を構成する全ての右側側面部13dにそれぞれペルチェ素子31を配置する。
【0069】
また、前述の実施形態1~3では、1つの電池セル10に設けられるペルチェ素子31の数が同じであった。これに限らず、例えば、中央の電池セル10については、ペルチェ素子31を複数配置し、それ以外の電池セル10については、ペルチェ素子31を1つだけ配置するようにしてもよい。
【0070】
また、前述の実施形態1~3では、電池セル10の温度に上限温度Ta1を設定して、該上限温度Ta1に基づいてペルチェ素子31を制御していた。これに加えて、電池セル10の温度に下限温度を設定して、下限温度に基づいてペルチェ素子31を制御してもよい。これにより、前述の実施形態1~3のように、電池セル10がリチウムイオン電池である場合に、内部抵抗の上昇するのを抑制することができる。
【0071】
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
【産業上の利用可能性】
【0072】
ここに開示された技術は、所定方向に対向する一対の第1の面部と、一対の第1の面部の対向する周縁同士を繋ぐように設けられた複数の第2の面部とをそれぞれ有する複数の電池セルが、所定方向に隣接配置された電池モジュールを有する車両用電池ユニットの温度調整装置として有用である。
【符号の説明】
【0073】
10 電池セル
12 第1の面部
13 第2の面部
20 電池モジュール
21 周壁部
31 ペルチェ素子
40 伝熱板
100 温度調整装置
103 コントローラ(制御部)
103a 制御基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9