(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240723BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240723BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
G06Q50/10
G01C21/26 P
G08G1/005
(21)【出願番号】P 2021108013
(22)【出願日】2021-06-29
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】駒嶺 聡史
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 豊和
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 功一
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
(72)【発明者】
【氏名】辛島 潤
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 宏光
(72)【発明者】
【氏名】南 翔太
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-193911(JP,A)
【文献】特開2019-219776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得し、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出し、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択し、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信する、制御部、
を備え
、
前記制御部は、前記現在向かっている目的地における前記ユーザの予定滞在時間に基づいて、前記推奨する施設を選択する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ユーザが現在向かっている目的地から、前記ユーザの次の目的地までの経路に基づいて、前記推奨する施設を選択する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ユーザの次の目的地までの経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を、前記推奨する施設として選択する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記現在向かっている目的地において前記ユーザが前記予定滞在時間を過ごした後、営業終了時刻までに到達可能な施設を、前記推奨する施設として選択する、情報処理装置。
【請求項5】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得し、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出し、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択し、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信する、制御部、
を備え、
前記制御部は、前記旅行における前記ユーザの最後の目的地から、前記ユーザが帰宅する経路に基づいて、前記推奨する施設を選択する、情報処理装置。
【請求項6】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得し、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出し、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択し、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信する、制御部、
を備え、
前記制御部は、前記推奨する施設の候補が複数ある場合、前記ユーザが現在地から最も早く到達できる施設を、前記推奨する施設として選択する、情報処理装置。
【請求項7】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記現在向かっている目的地における前記ユーザの予定滞在時間に基づいて、前記推奨する施設を選択することと、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項8】
請求項
7に記載のプログラムにおいて、
前記ユーザが現在向かっている目的地から、前記ユーザの次の目的地までの経路に基づいて、前記推奨する施設を選択すること、をさらに含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項
8に記載のプログラムにおいて、
前記ユーザの次の目的地までの経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を、前記推奨する施設として選択すること、をさらに含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項
7に記載のプログラムにおいて、
前記現在向かっている目的地において前記ユーザが前記予定滞在時間を過ごした後、営業終了時刻までに到達可能な施設を、前記推奨する施設として選択すること、をさらに含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項11】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記旅行における前記ユーザの最後の目的地から、前記ユーザが帰宅する経路に基づいて、前記推奨する施設を選択すること
と、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項12】
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記推奨する施設の候補が複数ある場合、前記ユーザが現在地から最も早く到達できる施設を、前記推奨する施設として選択すること
と、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項13】
情報処理装置における情報処理方法であって、
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記現在向かっている目的地における前記ユーザの予定滞在時間に基づいて、前記推奨する施設を選択することと、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項14】
請求項
13に記載の情報処理方法において、
前記ユーザが現在向かっている目的地から、前記ユーザの次の目的地までの経路に基づいて、前記推奨する施設を選択すること、をさらに含む、情報処理方法。
【請求項15】
請求項
14に記載の情報処理方法において、
前記ユーザの次の目的地までの経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を、前記推奨する施設として選択すること、をさらに含む、情報処理方法。
【請求項16】
請求項
13に記載の情報処理方法において、
前記現在向かっている目的地において前記ユーザが前記予定滞在時間を過ごした後、営業終了時刻までに到達可能な施設を、前記推奨する施設として選択すること、をさらに含む、情報処理方法。
【請求項17】
情報処理装置における情報処理方法であって、
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記旅行における前記ユーザの最後の目的地から、前記ユーザが帰宅する経路に基づいて、前記推奨する施設を選択すること
と、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
旅行者の荷物を預かることが可能な施設を検索する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
旅行中の荷物を施設に預けた場合、施設の場所によっては、旅行者が次の行き先に移動するときに荷物を受け取るために遠回りをしなければならず、不便な場合がありうる。
【0005】
本開示の目的は、旅行者が荷物を預ける際の利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る情報処理装置は、
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得し、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出し、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択し、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信する、制御部、
を備える。
【0007】
本開示に係るプログラムは、
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる。
【0008】
本開示に係る情報処理方法は、
情報処理装置における情報処理方法であって、
旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得することと、
前記スケジュール情報から前記ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出することと、
抽出した前記スケジュール情報に基づいて、前記ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することと、
前記ユーザの端末装置に、前記推奨する施設の情報を送信することと、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、旅行者が荷物を預ける際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。
図1を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成及び概要を説明する。
【0013】
情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末装置20とを備える。情報処理装置10と、端末装置20とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続されている。ネットワーク30は移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワークであってよい。
【0014】
図1では、情報処理装置10及び端末装置20をそれぞれ1台ずつ示しているが、情報処理装置10及び端末装置20は、それぞれ2台以上であってもよい。
【0015】
端末装置20は、旅行中のユーザが所有している端末装置である。ユーザは、旅行の目的地に移動している。
【0016】
ユーザは、荷物を持って旅行するものとする。ユーザは、旅行中に、荷物を預けることが可能な施設に、荷物を預けることを予定している。ここで、ユーザが預ける「荷物」との用語の意味には、バッグなどのような物だけでなく、ペットも含まれるものとする。ユーザは、旅行中、車で移動してもよいし、電車などの公共交通機関で移動してもよい。
【0017】
情報処理装置10は、荷物を預けることができる施設の情報を格納している。荷物を預けることができる施設は、コインロッカー、荷物預かりサービスを提供している店舗、ペットショップなどであってよい。
【0018】
情報処理装置10は、旅行の目的地に移動しているユーザの端末装置20から、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼を取得すると、ユーザの旅行のスケジュール情報を取得する。情報処理装置10は、取得したスケジュール情報から、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出する。情報処理装置10は、抽出した、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報に基づいて、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する。情報処理装置10は、選択した推奨する施設の情報を、端末装置20に送信する。
【0019】
情報処理装置10は、端末装置20と、ネットワーク30を介して通信可能である。情報処理装置10は、例えば、サーバとして機能するように構成された専用のコンピュータである。情報処理装置10は、汎用のPC(Personal Computer)であってもよい。
【0020】
端末装置20は、情報処理装置10とネットワーク30を介して通信可能である。端末装置20は、旅行するユーザが所有している端末装置である。端末装置20は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどであってよい。
【0021】
図2を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置10の構成を説明する。
【0022】
情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを備える。
【0023】
通信部11は、ネットワーク30に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、LAN(Local Area Network)に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク30に接続されている。通信部11は、ネットワーク30を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部11は、ネットワーク30を介して、端末装置20と通信可能である。
【0024】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク30から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部12の一部は、情報処理装置10の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部12の一部は、任意のインタフェースを介して情報処理装置10と接続されてよい。
【0025】
入力部13は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部13は、物理キー、静電容量キー、出力部14のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等を含むが、これに限定されない。
【0026】
出力部14は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部14は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0027】
制御部15は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。制御部15は、情報処理装置10の各部を制御しながら、情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0028】
図3を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置20の構成を説明する。
【0029】
端末装置20は、通信部21と、記憶部22と、入力部23と、出力部24と、制御部25と、位置情報取得部26とを備える。
【0030】
通信部21は、ネットワーク30に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、端末装置20は、通信部21を介してネットワーク30に接続されている。通信部21は、ネットワーク30を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部21は、ネットワーク30を介して、情報処理装置10と通信可能である。
【0031】
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部22は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、端末装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク30から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部22の一部は、端末装置20の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部22の一部は、任意のインタフェースを介して端末装置20と接続されてよい。
【0032】
入力部23は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部23は、物理キー、静電容量キー、出力部24のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等であるが、これらに限定されない。
【0033】
出力部24は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部24は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0034】
制御部25は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部25は、端末装置20の各部を制御しながら、端末装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0035】
位置情報取得部26は、任意の衛星測位システムに対応する1つ以上の受信機を含む。例えば、位置情報取得部26は、GPS(Global Positioning System)受信機を含んでもよい。位置情報取得部26は、端末装置20の位置の測定値を位置情報として取得する。位置情報は、例えば住所、緯度、経度、及び高度等を含む。
【0036】
(情報処理システムの動作)
図1に示す情報処理システム1の動作を、
図1~
図3を参照して説明する。
【0037】
情報処理装置10の記憶部12は、荷物を預けることができる施設の情報を格納している。荷物を預けることができる施設は、コインロッカー、荷物預かりサービスを提供している店舗、ペットショップなどであってよい。
【0038】
記憶部12が格納している荷物を預けることができる施設の情報は、施設の位置、預かることのできる荷物の種類、営業時間、荷物の預かりの料金などの情報を含んでよい。
【0039】
端末装置20のユーザは、旅行中、目的地に向かって移動する。ユーザの旅行中の目的地は、1つでもよいし、複数であってもよい。
【0040】
端末装置20のユーザは、旅行の目的地に移動していて荷物を預けたいときなどに、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を、端末装置20の入力部23に入力する。
【0041】
荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報は、ユーザを特定するためのユーザ識別情報、端末装置20の位置情報、荷物の種類などの情報を含んでよい。端末装置20の位置情報は、ユーザが入力部23への入力操作をしたときに位置情報取得部26が取得した端末装置20の位置情報であってよい。荷物の種類の情報は、どのような荷物であるか(例えば、バッグ、スーツケース、ペット)、荷物の大きさなどの情報を含んでよい。また、荷物がペットである場合、荷物の種類の情報は、ペットがどのような動物であるかの情報を含んでよい。
【0042】
制御部25は、入力部23が入力を受け付けた、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を、通信部21を介して情報処理装置10に送信する。
【0043】
情報処理装置10の通信部11は、端末装置20が送信した、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を受信する。制御部15は、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を、通信部11を介して取得する。
【0044】
制御部15は、旅行の目的地に移動しているユーザの端末装置20から、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を取得すると、ユーザの旅行のスケジュール情報を取得する。制御部15は、例えば、ユーザが使用しているスケジュール管理用のアプリケーションのデータを保存しているサーバから、通信部11を介して、ユーザのスケジュール情報を取得してよい。
【0045】
スケジュール情報は、ユーザの旅行のスケジュールに関する情報を含む。スケジュール情報は、旅行中にユーザが立ち寄る目的地、各目的地におけるユーザの予定滞在時間、ユーザが目的地に立ち寄る順番などの情報を含んでよい。
【0046】
制御部15は、端末装置20の位置情報と、取得したスケジュール情報とに基づいて、ユーザが現在向かっている目的地を推定する。制御部15は、取得したスケジュール情報から、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出する。
【0047】
制御部15は、抽出した、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報に基づいて、記憶部12に格納している施設の中から、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する。
【0048】
制御部15は、例えば、ユーザが現在向かっている目的地から、ユーザの次の目的地までの経路に基づいて、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択してよい。制御部15は、例えば、ユーザが現在向かっている目的地から、ユーザの次の目的地までの経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を、推奨する施設として選択する。旅行におけるユーザの目的地が1つである場合、ユーザの次の目的地は、ユーザの自宅であってもよい。
【0049】
このように、ユーザが現在向かっている目的地から、ユーザの次の目的地までの経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を推奨することで、推奨された施設にユーザが荷物を預けた場合、ユーザは、現在向かっている目的地から次の目的地に移動する際に、それほど遠回りをせずに、スムーズに次の目的地に移動することができる。
【0050】
制御部15は、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する際、さらに、ユーザが現在向かっている目的地におけるユーザの予定滞在時間に基づいて、推奨する施設を選択してよい。
【0051】
制御部15は、ユーザが現在向かっている目的地に到着し、ユーザが現在向かっている目的地において予定滞在時間を過ごした後、その施設の営業終了時刻までに到達可能な施設を、推奨する施設として選択してよい。
【0052】
このように、ユーザが現在向かっている目的地におけるユーザの予定滞在時間と、施設の営業終了時刻とに基づいて、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することにより、ユーザが営業終了時刻までに確実に荷物を預けることができる施設を推奨することができる。
【0053】
制御部15は、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する際、ユーザが旅行からスムーズに帰宅できることを優先して、推奨する施設を選択してよい。例えば、制御部15は、旅行におけるユーザの目的地のうちの最後の目的地から、ユーザが帰宅する経路に基づいて、推奨する施設を選択してよい。制御部15は、ユーザの最後の目的地からユーザが帰宅する経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を、推奨する施設として選択してよい。
【0054】
このように、ユーザの最後の目的地からユーザが帰宅する経路上のある地点から所定時間以内に到達することが可能な施設を推奨することで、推奨された施設にユーザが荷物を預けた場合、ユーザは、旅行の最後の目的地から帰宅する際、それほど遠回りをせずに、スムーズに帰宅することができる。
【0055】
制御部15は、推奨する施設の候補が複数ある場合、ユーザが現在地から最も早く到達できる施設を、推奨する施設として選択してよい。
【0056】
このように、ユーザが現在地から最も早く到達できる施設をすることで、推奨された施設にユーザが荷物を預けた場合、ユーザは、荷物を持たずに旅行する時間を最大化することができる。すなわち、ユーザは、不要な荷物も持つことなく、長い時間を快適に旅行することができる。
【0057】
制御部15は、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択すると、選択した推奨する施設の情報を、通信部11を介して端末装置20に送信する。
【0058】
端末装置20の通信部21は、情報処理装置10が送信した、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設の情報を受信する。制御部25は、情報処理装置10が送信した、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設の情報を、通信部21を介して取得する。制御部15は、取得した施設の情報を、出力部24に出力させる。これにより、ユーザは、出力部24の表示を見ることで、荷物を預けるための施設として推奨された施設を確認することができる。
【0059】
図4に示すフローチャートを参照して、情報処理システム1の動作を説明する。
【0060】
ステップS101において、情報処理装置10の制御部15は、旅行の目的地に移動しているユーザの端末装置20から、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を取得すると、ユーザの旅行のスケジュール情報を取得する。
【0061】
ステップS102において、制御部15は、ステップS101において取得したスケジュール情報から、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出する。
【0062】
ステップS103において、制御部15は、ステップS102において抽出した、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報に基づいて、記憶部12に格納している施設の中から、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する。
【0063】
ステップS104において、制御部15は、ステップS103において選択した、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設の情報を、端末装置20に送信する。
【0064】
上述のように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部15は、旅行の目的地に移動しているユーザの旅行のスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報から、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報を抽出する。制御部15は、抽出したスケジュール情報に基づいて、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択する。制御部15は、ユーザの端末装置20に、推奨する施設の情報を送信する、これにより、本実施形態に係る情報処理装置10は、単にユーザの現在位置に基づいて推奨する施設を選択するのではなく、ユーザが現在向かっている目的地に着いた後のスケジュール情報に基づいて、ユーザが荷物を預けるための施設として推奨する施設を選択することができる。したがって、本実施形態に係る情報処理装置10は、旅行者が荷物を預ける際の利便性を向上させることができる。
【0065】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の複数のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【0066】
例えば、上述した実施形態において情報処理装置10において実行される一部の処理動作が、端末装置20において実行されてもよい。また、上述した実施形態において端末装置20において実行される一部の処理動作が、情報処理装置10において実行されてもよい。
【0067】
例えば、スマートフォン又はコンピュータ等の汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10等の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させることも考えられる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0068】
例えば、上述した実施形態において、情報処理装置10が、旅行中のユーザから、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を取得する場合を説明したが、これは一例である。情報処理装置10は、旅行に行く前のユーザから、荷物を預けることができる施設の情報提供依頼に関する情報を取得してもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
20 端末装置
21 通信部
22 記憶部
23 入力部
24 出力部
25 制御部
26 位置情報取得部
30 ネットワーク