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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】自動運転システム及び車両の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60W 50/14 20200101AFI20240723BHJP
   B60K 35/00 20240101ALI20240723BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
B60W50/14
B60K35/00
G08G1/16 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023114630
(22)【出願日】2023-07-12
(62)【分割の表示】P 2020173988の分割
【原出願日】2020-10-15
(65)【公開番号】P2023145523
(43)【公開日】2023-10-11
【審査請求日】2023-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100180194
【弁理士】
【氏名又は名称】利根 勇基
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 広矩
【審査官】津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-42612(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 30/00
B60W 40/00
B60W 50/00
B60K 35/00
G08G 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の周囲に存在する他車両を検出する車両検出装置と、
前記車両検出装置によって検出された他車両を車両アイコンとして表示する表示装置と、
前記表示装置の表示内容を制御する表示制御部と、
前記自車両の自律走行を制御する車両制御部と、
前記車両検出装置によって検出された他車両のうち、前記自車両の隣接車線に存在して前記自車両の前方の走行車線に入ってくると予想される他車両を、減速対象車両として設定する対象車両設定部と
を備え、
前記車両制御部は、前記自車両が前記減速対象車両に接近しないように該自車両の加減速を制御し、
前記表示制御部は、前記車両検出装置によって検出された複数の他車両を前記表示装置に表示するときに、前記減速対象車両が最も強調されるように該減速対象車両の車両アイコンを表示する、自動運転システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記自車両の隣接車線に存在する前記減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる色相で表示する、請求項1に記載の自動運転システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記自車両の隣接車線に存在する前記減速対象車両の車両アイコンを第1の表示態様で表示し、前記自車両の走行車線において該自車両の前方に位置し且つ該自車両に最も近い第一先行車両の車両アイコンを第2の表示態様で表示し、前記第1の表示態様と前記第2の表示態様とは色相が異なる、請求項1又は2に記載の自動運転システム。
【請求項4】
前記第1の表示態様は有彩色であり、前記第2の表示態様は無彩色である、請求項に記載の自動運転システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記自車両の隣接車線に存在し且つ前記表示装置に表示されている他車両が前記減速対象車両に設定されたときに、該他車両の車両アイコンの表示態様を前記第1の表示態様に変更する、請求項3又は4に記載の自動運転システム。
【請求項6】
他車両を検出する車両検出装置と、該車両検出装置によって検出された他車両を車両アイコンとして表示する表示装置とを備える車両の制御方法であって、
前記車両検出装置によって検出された他車両のうち、前記車両の隣接車線に存在して前記車両の前方の走行車線に入ってくると予想される他車両を、減速対象車両を設定することと、
前記車両が前記減速対象車両に接近しないように該車両の加減速を制御することと、
前記車両検出装置によって検出された複数の他車両を前記表示装置に表示するときに、前記減速対象車両が最も強調されるように該減速対象車両の車両アイコンを表示することと
を含む、車両の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動運転システム及び車両の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自律走行可能な車両のドライバに周囲の情報を与えるために、車両に搭載された車両検出装置によって検出された他車両を車内の表示装置に表示することが知られている。特許文献1に記載の走行制御装置では、自車両の周囲に存在する複数の他車両が検出された場合には、これら複数の他車両が表示装置に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-187982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の自律走行が実施されるときには、検出された周囲の他車両との衝突を回避するように車両の自律走行が制御される。特に、車両の円滑な走行を妨げるような他車両が減速対象車両として設定され、車両が減速対象車両に接近しないように車両の加減速が制御される。
【0005】
したがって、減速対象車両の有無に応じて車両の制御が変化する。このため、車両のドライバのような自律走行の監視者が減速対象車両の設定状況を迅速に把握できることが望ましい。しかしながら、複数の他車両が表示装置に表示されるようなときには、複数の他車両の中から減速対象車両を識別することが困難である。
【0006】
上記課題に鑑みて、本発明の目的は、自車両の周囲に存在する複数の他車両が表示装置に表示される場合に、表示装置上での減速対象車両の識別を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の要旨は以下のとおりである。
【0008】
(1)自車両の周囲に存在する他車両を検出する車両検出装置と、前記車両検出装置によって検出された他車両を車両アイコンとして表示する表示装置と、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御部と、前記自車両の自律走行を制御する車両制御部と、前記車両検出装置によって検出された他車両の中から減速対象車両を設定する対象車両設定部とを備え、前記車両制御部は、前記自車両が前記減速対象車両に接近しないように該自車両の加減速を制御し、前記表示制御部は、前記車両検出装置によって検出された複数の他車両を前記表示装置に表示するときに、前記減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、自動運転システム。
【0009】
(2)前記表示制御部は、前記減速対象車両が前記自車両の隣接車線上に位置しており且つ該自車両の走行車線上に先行車両が検出されているときには、該自車両と該減速対象車両との間の距離が該自車両と該先行車両との間の距離よりも短い場合に、該減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、上記(1)に記載の自動運転システム。
【0010】
(3)前記表示制御部は、前記減速対象車両が前記自車両の隣接車線上に位置しており且つ該自車両の走行車線上に先行車両が検出されていないときには、該自車両と該減速対象車両との間の距離が所定距離よりも短い場合に、該減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、上記(1)又は(2)に記載の自動運転システム。
【0011】
(4)前記表示制御部は、前記表示装置に表示される複数の他車両の中で前記減速対象車両が最も強調されるように該減速対象車両の車両アイコンを表示する、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0012】
(5)前記表示制御部は、前記減速対象車両が前記自車両の隣接車線に存在しているときには、該減速対象車両が該自車両の走行車線に存在しているときに比べて、該減速対象車両が強調されるように該減速対象車両の車両アイコンを表示する、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0013】
(6)前記表示制御部は、前記自車両の走行車線において該自車両の前方に位置し且つ該自車両に最も近い第一先行車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0014】
(7)前記表示制御部は、前記第一先行車両と前記自車両との間の距離が所定距離よりも短い場合に、該第一先行車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、上記(6)に記載の自動運転システム。
【0015】
(8)前記表示制御部は、前記第一先行車両が前記減速対象車両以外の他車両よりも強調されるように該第一先行車両の車両アイコンを表示する、上記(6)又は(7)に記載の自動運転システム。
【0016】
(9)前記表示制御部は、前記車両制御部によって前記自車両の車線変更が実施されているときには、前記第一先行車両の代わりに、車線変更後の車線において前記自車両の前方に位置し且つ該自車両に最も近い他車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する、上記(6)から(8)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0017】
(10)前記表示制御部は、前記表示装置に表示されている他車両が前記減速対象車両に設定されたときに、該他車両の車両アイコンの表示態様を変更する、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0018】
(11)前記表示制御部は、前記自車両の隣接車線に存在し且つ前記表示装置に表示されている他車両が前記減速対象車両に設定されたときに、該他車両の車両アイコンの表示態様を変更する、上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の自動運転システム。
【0019】
(12)他車両を検出する車両検出装置と、該車両検出装置によって検出された他車両を車両アイコンとして表示する表示装置とを備える車両の制御方法であって、前記車両検出装置によって検出された他車両の中から減速対象車両を設定することと、前記車両が前記減速対象車両に接近しないように該車両の加減速を制御することと、前記車両検出装置によって検出された複数の他車両を前記表示装置に表示するときに、前記減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示することとを含む、車両の制御方法。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、自車両の周囲に存在する複数の他車両が表示装置に表示される場合であっても、表示装置上での減速対象車両の識別が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の第一実施形態に係る自動運転システムの構成を概略的に示す図である。
図2図2は、本発明の第一実施形態に係る自動運転システムが搭載された車両の構成の一部を概略的に示す図である。
図3図3は、図1のECUの機能ブロック図である。
図4図4は、表示装置に表示された画像の一例を示す図である。
図5図5は、第一実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図6図6は、第二実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図7A図7Aは、第三実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図7B図7Bは、第三実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図8図8は、第四実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図9図9は、第五実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図10図10は、第六実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
【0023】
<第一実施形態>
最初に、図1図5を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
【0024】
<自動運転システムの構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る自動運転システム1の構成を概略的に示す図である。自動運転システム1は、車両に搭載され、車両の自律走行を実施する。車両の自律走行では、車両の加速、操舵及び制動の一部又は全部が自動的に実行される。すなわち、自動運転システム1が搭載される車両はいわゆる自動運転車両である。
【0025】
図1に示されるように、自動運転システム1は、車両検出装置2、GNSS受信機3、地図データベース4、ナビゲーション装置5、アクチュエータ6、表示装置7及び電子制御ユニット((Electronic Control Unit(ECU))10を備える。車両検出装置2、GNSS受信機3、地図データベース4、ナビゲーション装置5、アクチュエータ6及び表示装置7は、車両に設けられ、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワークを介してECU10に通信可能に接続される。
【0026】
車両検出装置2は、車両(自車両)の周囲に存在する他車両を検出する。具体的には、車両検出装置2は、車両の周囲の他車両の有無、車両から他車両までの距離、及び車両と他車両との相対速度を検出する。車両検出装置2の出力はECU10に送信される。本実施形態では、車両検出装置2は、車外カメラ、ライダ(LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging))、ミリ波レーダ若しくは超音波センサ(ソナー)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される。
【0027】
図2は、本発明の第一実施形態に係る自動運転システム1が搭載された車両20の構成の一部を概略的に示す図である。図2に示されるように、車両20は、車外カメラ21、ライダ22、ミリ波レーダ23及び超音波センサ(ソナー)24を備える。
【0028】
車外カメラ21は車両20の周囲を撮影して車両20の周囲の画像を生成する。本実施形態では、車外カメラ21は車両20の前方を撮影するように車両20の前方(例えば、車内のルームミラーの背面、フロントバンパー等)に配置される。なお、車外カメラ21は測距可能なステレオカメラであってもよい。
【0029】
ライダ22は、車両20の周囲にレーザ光を照射し、レーザ光の反射光を受信する。このことによって、ライダ22は、車両20の周囲の物体の有無、車両20から物体までの距離、及び車両20と物体との相対速度を検出することができる。本実施形態では、ライダ22は、車両20の上部、具体的には車両20のルーフ上に設けられている。
【0030】
ミリ波レーダ23は、車両20の周囲にミリ波を発信し、ミリ波の反射波を受信する。このことによって、ミリ波レーダ23は、車両20の周囲の物体の有無、車両20から物体までの距離、及び車両20と物体との相対速度を検出することができる。本実施形態では、ミリ波レーダ23は、車両20の前部及び後部(例えば車両20のフロントバンパー及びリアバンパー)に設けられている。
【0031】
超音波センサ24は、車両20の周囲に超音波を発信し、超音波の反射波を受信する。このことによって、超音波センサ24は、車両20の周囲の物体の有無、車両20から物体までの距離、及び車両20と物体との相対速度を検出することができる。本実施形態では、超音波センサ24は、車両20の両側部(例えば車両20の左右のフロントフェンダー)に設けられている。
【0032】
なお、車外カメラ21、ライダ22、ミリ波レーダ23及び超音波センサ24の位置及び数は、上記に限定されない。また、これらの一部は省略されてもよい。
【0033】
GNSS受信機3は、複数の測位衛星を捕捉し、測位衛星から発信された電波を受信する。GNSS受信機3は、電波の発信時刻と受信時刻との差に基づいて測位衛星までの距離を算出し、測位衛星までの距離及び測位衛星の位置(軌道情報)に基づいて車両20の現在位置(例えば車両20の緯度及び経度)を検出する。GNSS受信機3の出力はECU10に送信される。なお、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)は、米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州のGalileo、日本のQZSS、中国のBeiDou、インドのIRNSS等の衛星測位システムの総称である。したがって、GNSS受信機3にはGPS受信機が含まれる。
【0034】
地図データベース4は地図情報を記憶している。地図データベース4に記憶された地図情報は、車両20の外部との通信、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術等を用いて更新される。ECU10は地図データベース4から地図情報を取得する。
【0035】
ナビゲーション装置5は、GNSS受信機3によって検出された車両20の現在位置、地図データベース4の地図情報、ドライバによる入力等に基づいて、目的地までの車両20の走行ルートを設定する。ナビゲーション装置5によって設定された走行ルートはECU10に送信される。なお、GNSS受信機3及び地図データベース4はナビゲーション装置5に組み込まれていてもよい。
【0036】
アクチュエータ6は車両20を動作させる。例えば、アクチュエータ6は、車両20の加速のための駆動装置(エンジン及びモータの少なくとも一方)、車両20の制動のためのブレーキアクチュエータ、車両20の操舵のためのステアリングモータ等を含む。ECU10は車両20の自律走行のためにアクチュエータ6を制御する。
【0037】
表示装置7は、文字、画像等のデジタル情報を表示するディスプレイを有し、車両20のドライバに各種情報を提示する。表示装置7は、車両20のドライバによって視認されるように車両20の内部に設けられる。表示装置7は、例えば、タッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、デジタルメータパネル等の少なくとも一つから構成されたヒューマン・マシン・インターフェース(Human Machine Interface(HMI))である。なお、表示装置7は、音声等の音を発生させるスピーカ、ドライバが入力操作を行うための操作ボタン、ドライバから音声情報を受信するマイク等を備えていてもよい。
【0038】
ECU10は車両の各種制御を実行する。図1に示されるように、ECU10は、通信インターフェース11、メモリ12及びプロセッサ13を備える。通信インターフェース11及びメモリ12は信号線を介してプロセッサ13に接続されている。なお、本実施形態では、一つのECU10が設けられているが、機能毎に複数のECUが設けられていてもよい。
【0039】
通信インターフェース11は、ECU10を車内ネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。ECU10は、通信インターフェース11を介して、車両検出装置2、GNSS受信機3、地図データベース4、ナビゲーション装置5、アクチュエータ6及び表示装置7に接続される。
【0040】
メモリ12は、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。メモリ12は、プロセッサ13によって各種処理が実行されるときに使用されるプログラム、データ等を記憶する。
【0041】
プロセッサ13は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。なお、プロセッサ13は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。
【0042】
図3は、図1のECU10の機能ブロック図である。本実施形態では、ECU10は、表示制御部15、車両制御部16及び対象車両設定部17を有する。表示制御部15、車両制御部16及び対象車両設定部17は、ECU10のメモリ12に記憶されたプログラムをECU10のプロセッサ13が実行することによって実現される機能モジュールである。
【0043】
表示制御部15は表示装置7の表示内容を制御する。本実施形態では、表示装置7は、車両20の走行車線及び隣接車線と共に、車両20及び車両20の周囲の他車両を表示する。車両20の周囲の他車両は車両検出装置2によって検出される。車両20の走行車線の形状並びに隣接車線の形状及び数は、地図データベース4に記憶された地図情報から特定される。すなわち、表示制御部15は、GNSS受信機3の出力等に基づいて特定された車両20の現在位置に対応する地図情報を地図データベース4から取得する。なお、車両20の走行車線及び隣接車線は車両検出装置2によって検出されてもよい。
【0044】
図4は、表示装置7に表示された画像の一例を示す図である。図4に示されるように、表示装置7は車両20(自車両)及び他車両30をそれぞれ車両アイコンとして表示する。車両アイコンの大きさ及び形は予め定められている。
【0045】
図4に示されるように、表示装置7には、車両20の後方において車両20よりも高い位置から見たときの画像が表示される。表示制御部15は、車両20の近傍に複数の他車両が存在する場合には、車両検出装置2によって検出された複数の他車両を表示装置7に表示する。車両20のドライバは、斯かる表示を視認することで車両20の周囲の他車両30の検出状態を把握することができ、ひいては車両20による自律走行の行動状態を確認することができる。
【0046】
車両制御部16は、車両20の自律走行が実施されるときに、アクチュエータ6を用いて車両20の自律走行を制御する。例えば、車両制御部16はアクチュエータ6を用いて車両20の操舵及び加減速を制御することによって車両20の自律的な車線変更を実施する。
【0047】
対象車両設定部17は、車両検出装置2によって検出された他車両の中から減速対象車両を設定する。なお、本明細書において、減速対象車両とは、その挙動によって車両20(自車両)の速度を制限する他車両を意味する。
【0048】
まず、対象車両設定部17は、車両20の走行車線上の先行車両と、車両20の前方の走行車線に入ってきそうな隣接車線上の他車両とを減速対象候補に設定する。このとき、隣接車線上の他車両が車両20の前方の走行車線に入ってきそうか否かの判定は、例えば他車両の横速度に基づいて行われる。この場合、例えば、他車両が車両20の走行車線に近付く方向の他車両の横速度が所定値以上であるときに、隣接車線上の他車両が車両20の前方の走行車線に入ってきそうと判定される。また、車両検出装置2の出力等に基づいて隣接車線上の他車両の前方に障害物(落下物、故障車両、工事現場等)が検出された場合には、隣接車線上の他車両が車両20の前方の走行車線に入ってきそうと判定される。また、車線の減少によって隣接車線が消滅して車両20の走行車線が被合流車線になる場合には、隣接車線上の他車両が車両20の前方の走行車線に入ってきそうと判定される。
【0049】
次いで、対象車両設定部17は所定条件に基づいて減速対象候補の中から減速対象車両を設定する。例えば、対象車両設定部17は、マップ等を用いて、車両20と減速対象候補との間の距離及び車両20と減速対象候補との相対速度に基づいて、減速対象候補が減速対象車両の要件を満たすか否かを判定する。また、車両20の走行車線が被合流車線になる場合には、対象車両設定部17は、合流前の所定地点において車両20と隣接車線上の減速対象候補との間の距離が所定距離以上になるように定められた要件を用いて、隣接車線上の減速対象候補が減速対象車両の要件を満たすか否かを判定する。なお、複数の減速対象候補が減速対象車両の要件を満たす場合、車両20の速度の制限量(例えば車両20の減速度合い)が最も大きくなる減速対象候補が減速対象車両に設定される。一方、減速対象車両の要件を満たす他車両が存在しない場合には、減速対象車両は設定されない。
【0050】
対象車両設定部17によって減速対象車両が設定されると、車両制御部16は、車両20が減速対象車両に接近しないように車両20の加減速を制御する。具体的には、車両制御部16は、車両20が減速対象車両に接近しないように、車両20の減速を行い又は目標車速への車両20の加速を抑制する。
【0051】
したがって、減速対象車両の有無に応じて車両20の制御が変化する。このため、車両20のドライバのような自律走行の監視者が減速対象車両の設定状況を迅速に把握できることが望ましい。しかしながら、車両20の周囲の複数の他車両が表示装置7に表示されるようなときには、複数の他車両の中から減速対象車両を識別することが困難である。
【0052】
そこで、本実施形態では、表示制御部15は、車両検出装置2によって検出された複数の他車両を表示装置7に表示するときに、減速対象車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。このことによって、自車両の周囲に存在する複数の他車両が表示装置7に表示される場合であっても、表示装置7上での減速対象車両の識別が容易となる。
【0053】
具体的には、表示制御部15は、第1の表示態様で減速対象車両の車両アイコンを表示し、デフォルトの表示態様で残りの他車両の車両アイコンを表示する。したがって、表示制御部15は、表示装置7に表示されている他車両が減速対象車両に設定されたときには、減速対象車両に設定された他車両の車両アイコンの表示態様をデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更する。第1の表示態様及びデフォルトの表示態様は、例えば、透明度、輝度、色(色相)、色の明度、色の彩度等が互いに異なる。
【0054】
特に、本実施形態では、表示制御部15は、表示装置7に表示される複数の他車両の中で減速対象車両が最も強調されるように減速対象車両の車両アイコンを表示する。このことによって、表示装置7上で減速対象車両を視覚的に識別することがより容易となる。この場合、例えば、第1の表示態様は表示装置7の背景色と異なる色に設定され、デフォルトの表示態様は表示装置7の背景色と同一の色に設定される。具体的として、第1の表示態様がアンバー又は白色に設定され、デフォルトの表示態様は、背景色が青色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されていないとき)には薄い青色に設定され、背景色が灰色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されているとき)には薄い灰色に設定される。なお、第1の表示態様の透明度がデフォルトの表示態様の透明度よりも低くされ、又は第1の表示態様の輝度がデフォルトの表示態様の輝度よりも高くされてもよい。また、第1の表示態様及びデフォルトの表示態様が同一の色に設定され、第1の表示態様の色の彩度がデフォルトの表示態様の色の彩度よりも高くされてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、表示制御部15は他車両と共に自車両(車両20)を表示装置7に表示する。このとき、表示制御部15は、表示装置7に表示される全ての他車両の車両アイコンと異なる表示態様で自車両の車両アイコンを表示する。このことによって、表示装置7上での自車両と他車両との識別が容易となる。例えば、自車両の車両アイコンは黒色で表示装置7に表示される。
【0056】
<他車両表示処理>
以下、図5のフローチャートを用いて、上述した制御について説明する。図5は、第一実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0057】
最初に、ステップS101において、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両は、車両検出装置2によって検出された他車両の中から選択される。例えば、自車両の走行車線又は隣接車線において自車両の前方に位置し且つ自車両との相対距離が所定距離以下である他車両が、表示装置7に表示すべき他車両として選択される。なお、自車両の後方近傍に位置する他車両も、表示装置7に表示すべき他車両として選択されてもよい。
【0058】
ステップS101において表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、ステップS101において表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS102に進む。
【0059】
ステップS102では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に減速対象車両が含まれるか否かを判定する。言い換えれば、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうちの一つが減速対象車両に設定されているか否かを判定する。減速対象車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS103に進む。
【0060】
ステップS103では、表示制御部15は第1の表示態様で減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、減速対象車両が自車両の走行車線上に位置している場合には、減速対象車両の車両アイコンが走行車線上に表示され、減速対象車両が自車両の隣接車線上に位置している場合には、減速対象車両の車両アイコンが隣接車線上に表示される。また、表示装置7に表示されていた他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の車両アイコンの表示態様がデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更される。
【0061】
次いで、ステップS104において、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち減速対象車両以外の残りの他車両が存在するか否かを判定する。残りの他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、残りの他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS105に進む。
【0062】
ステップS105では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には減速対象車両以外の残りの他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS105の後、本制御ルーチンは終了する。
【0063】
一方、ステップS102において減速対象車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS103及びS104をスキップしてステップS105に進む。ステップS105では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には表示装置7に表示すべき全ての他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS105の後、本制御ルーチンは終了する。
【0064】
<第二実施形態>
第二実施形態に係る自動運転システムは、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る自動運転システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0065】
通常、ドライバのような自律走行の監視者は自車両の隣接車線上の先行車両よりも自車両の走行車線上の先行車両に注意を向けがちである。このことを考慮し、第二実施形態では、表示制御部15は、減速対象車両が自車両の隣接車線に存在しているときには、減速対象車両が自車両の走行車線に存在しているときに比べて、減速対象車両が強調されるように減速対象車両の車両アイコンを表示する。このことによって、自律走行の監視者が自車両の走行車線上の先行車両に注意を向けていたとしても、隣接車線に減速対象車両が出現したときにこの減速対象車両への注意を促すことができる。
【0066】
具体的には、表示制御部15は、第1の表示態様で自車両の隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示し、第2の表示態様で自車両の走行車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示し、デフォルトの表示態様で残りの他車両の車両アイコンを表示する。第1の表示態様、第2の表示態様及びデフォルトの表示態様は、例えば、透明度、輝度、色(色相)、色の明度、色の彩度等が互いに異なる。
【0067】
例えば、第1の表示態様は表示装置7の背景色と異なる有彩色に設定され、第2の表示態様は表示装置7の背景色と異なる無彩色(白色、黒色又は灰色)に設定され、デフォルトの表示態様は表示装置7の背景色と同一の色に設定される。具体的として、第1の表示態様がアンバーに設定され、第2の表示態様が白色に設定され、デフォルトの表示態様は、背景色が青色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されていないとき)には薄い青色に設定され、背景色が灰色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されているとき)には薄い灰色に設定される。なお、デフォルトの表示態様、第2の表示態様、第1の表示態様の順で、車両アイコンの透明度が低くされ又は車両アイコンの輝度が高くされてもよい。また、第1の表示態様、第2の表示態様及びデフォルトの表示態様が同一の色に設定され、デフォルトの表示態様、第2の表示態様、第1の表示態様の順で、車両アイコンの色の彩度が高くされてもよい。
【0068】
<他車両表示処理>
以下、図6のフローチャートを用いて、上述した制御について詳細に説明する。図6は、第二実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0069】
最初に、ステップS201において、図5のステップS101と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS202に進む。
【0070】
ステップS202では、図5のステップS102と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に減速対象車両が含まれるか否かを判定する。減速対象車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS203に進む。
【0071】
ステップS203では、表示制御部15は、減速対象車両が自車両の隣接車線上に位置しているか否かを判定する。言い換えれば、表示制御部15は、自車両の隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定されているか否かを判定する。
【0072】
ステップS203において減速対象車両が隣接車線上に位置していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS204に進む。ステップS204では、表示制御部15は第1の表示態様で隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、表示装置7に表示されていた隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の表示態様がデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更される。
【0073】
一方、ステップS203において減速対象車両が隣接車線上に位置していないと判定された場合、すなわち減速対象車両が自車両の走行車線上に位置していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS205に進む。ステップS205では、表示制御部15は第2の表示態様で自車両の走行車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、表示装置7に表示されていた自車両の走行車線上の他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の表示態様がデフォルトの表示態様から第2の表示態様に変更される。
【0074】
ステップS204又はステップS205の後、本制御ルーチンはステップS206に進む。ステップS206では、図5のステップS104と同様に、表示装置7に表示すべき他車両のうち減速対象車両以外の残りの他車両が存在するか否かを判定する。残りの他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、残りの他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS207に進む。
【0075】
ステップS207では、図5のステップS105と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には減速対象車両以外の残りの他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS207の後、本制御ルーチンは終了する。
【0076】
一方、ステップS202において減速対象車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS203~S206をスキップしてステップS207に進む。ステップS207では、図5のステップS105と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には表示装置7に表示すべき全ての他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS207の後、本制御ルーチンは終了する。
【0077】
<第三実施形態>
第三実施形態に係る自動運転システムは、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る自動運転システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第三実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0078】
自車両の近傍に複数の他車両が存在する走行環境下では、減速対象車両の設定が頻繁に切り替わることが多い。このため、減速対象車両の設定の有無が常に表示装置7に表示されると、表示装置7上の表示が煩雑となる。また、隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定される場合に、自車両への影響度合いは自車両の走行車線上の先行車両の有無及び減速対象車両の位置に応じて異なる。
【0079】
このため、第三実施形態では、表示制御部15は、減速対象車両が自車両の隣接車線上に位置しており且つ自車両の走行車線上に先行車両が検出されているときには、自車両と減速対象車両との間の距離が自車両と先行車両との間の距離よりも短い場合に、減速対象車両を残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。一方、表示制御部15は、減速対象車両が自車両の隣接車線上に位置しており且つ自車両の走行車線上に先行車両が検出されていないときには、自車両と減速対象車両との間の距離が所定距離よりも短い場合に、減速対象車両を残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。この結果、隣接車線上の減速対象車両が自車両の加減速制御に影響を与える可能性が高いときに減速対象車両への注意が促されることとなり、表示装置7上の表示が煩雑になることを抑制することができる。
【0080】
<他車両表示処理>
以下、図7A及び図7Bのフローチャートを用いて、上述した制御について詳細に説明する。図7A及び図7B、第三実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0081】
最初に、ステップS301において、図5のステップS101と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS302に進む。
【0082】
ステップS302では、図5のステップS102と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に減速対象車両が含まれるか否かを判定する。減速対象車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS303に進む。
【0083】
ステップS303では、表示制御部15は、減速対象車両が自車両の隣接車線上に位置しているか否かを判定する。言い換えれば、表示制御部15は、自車両の隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定されているか否かを判定する。
【0084】
ステップS303において減速対象車両が隣接車線上に位置していないと判定された場合、すなわち減速対象車両が自車両の走行車線上に位置していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS304に進む。ステップS304では、表示制御部15は第1の表示態様で自車両の走行車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。
【0085】
一方、ステップS303において減速対象車両が隣接車線上に位置していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS305に進む。ステップS305では、表示制御部15は、車両検出装置2によって自車両の走行車線上に先行車両が検出されているか否かを判定する。自車両の走行車線上に先行車両が検出されていると判定された場合、本制御ルーチンはステップS306に進む。
【0086】
ステップS306では、表示制御部15は、自車両が先行車両よりも減速対象車両に近いか否かを判定する。すなわち、表示制御部15は、自車両と減速対象車両との間の距離が自車両と先行車両との間の距離よりも短いか否かを判定する。二つの車両間の距離として、例えば、自車両の進行方向における車両間の距離、又は二つの車両の中心座標間の距離が用いられる。なお、自車両の走行車線上に複数の先行車両が存在する場合には、自車両と先行車両との間の距離として、自車両と自車両に最も近い先行車両(後述する第一先行車両)との間の距離が用いられる。
【0087】
ステップS306において自車両が先行車両よりも減速対象車両に近いと判定された場合、本制御ルーチンはステップS307に進む。ステップS307では、表示制御部15は第1の表示態様で隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、表示装置7に表示されていた隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の表示態様がデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更される。
【0088】
一方、ステップS306において自車両が先行車両よりも減速対象車両に近くないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS308に進む。ステップS308では、表示制御部15は隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。
【0089】
また、ステップS305において自車両の走行車線上に先行車両が検出されていないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS309に進む。ステップS309では、表示制御部15は、減速車両と自車両との間の距離が所定距離よりも短いか否かを判定する。二つの車両間の距離として、例えば、自車両の進行方向における車両間の距離、又は二つの車両の中心座標間の距離が用いられる。所定距離は、例えば、予め定められた固定値に設定される。なお、所定値は、ドライバ等によって設定される車間モード(例えば、短車間モード、中車間モード又は長車間モード)、自車両の速度等に応じて設定されてもよい。
【0090】
ステップS309において減速対象車両と自車両との間の距離が所定距離よりも短いと判定された場合、本制御ルーチンはステップS310に進む。ステップS310では、表示制御部15は第1の表示態様で隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、表示装置7に表示されていた隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の表示態様がデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更される。
【0091】
一方、ステップS309において減速対象車両と自車両との間の距離が所定距離以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS311に進む。ステップS311では、表示制御部15は隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。
【0092】
ステップS304、S307、S308、S310又はS311の後、本制御ルーチンはステップS312に進む。ステップS312では、図5のステップS104と同様に、表示装置7に表示すべき他車両のうち減速対象車両以外の残りの他車両が存在するか否かを判定する。残りの他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、残りの他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS313に進む。
【0093】
ステップS313では、図5のステップS105と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には減速対象車両以外の残りの他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS313の後、本制御ルーチンは終了する。
【0094】
一方、ステップS302において減速対象車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS303~S312をスキップしてステップS313に進む。ステップS313では、図5のステップS105と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコン、この場合には表示装置7に表示すべき全ての他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS313の後、本制御ルーチンは終了する。
【0095】
<第四実施形態>
第四実施形態に係る自動運転システムは、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る自動運転システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第四実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0096】
ドライバのような自律走行の監視者は、基本的に、減速対象車両が存在しないときには、自車両の走行車線において直ぐ前方に位置する先行車両に注意を向けることが望ましい。このため、第四実施形態では、表示制御部15は、自車両の走行車線において自車両の前方に位置し且つ自車両に最も近い第一先行車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。このことによって、自車両の周囲に存在する複数の他車両が表示装置7に表示される場合であっても、表示装置7上での第一先行車両の識別が容易となる。
【0097】
具体的には、表示制御部15は、第1の表示態様で自車両の隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示し、第2の表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示し、デフォルトの表示態様で残りの他車両の車両アイコンを表示する。したがって、表示制御部15は、第一先行車両が減速対象車両であるか否かに関わらず、第2の表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示する。一方、表示制御部15は、表示装置7に表示されている隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定されたときには、減速対象車両に設定された隣接車線上の他車両の車両アイコンの表示態様をデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更する。第1の表示態様、第2の表示態様及びデフォルトの表示態様は、例えば、透明度、輝度、色(色相)、色の明度、色の彩度等が互いに異なる。
【0098】
特に、第四実施形態では、表示制御部15は、第一先行車両が減速対象車両以外の他車両よりも強調されるように第一先行車両の車両アイコンを表示する。このことによって、減速対象車両が存在するときには減速対象車両への注意を促すことができ、減速対象車両が存在しないときには第一先行車両への注意を促すことができる。
【0099】
この場合、例えば、第1の表示態様は表示装置7の背景色と異なる有彩色に設定され、第2の表示態様は表示装置7の背景色と異なる無彩色(白色、黒色又は灰色)に設定され、デフォルトの表示態様は表示装置7の背景色と同一の色に設定される。具体的として、第1の表示態様がアンバーに設定され、第2の表示態様が白色に設定され、デフォルトの表示態様は、背景色が青色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されていないとき)には薄い青色に設定され、背景色が灰色であるとき(例えばドライバによるステアリングの把持が要求されているとき)には薄い灰色に設定される。なお、デフォルトの表示態様、第2の表示態様、第1の表示態様の順で、車両アイコンの透明度が低くされ又は車両アイコンの輝度が高くされてもよい。また、第1の表示態様、第2の表示態様及びデフォルトの表示態様が同一の色に設定され、デフォルトの表示態様、第2の表示態様、第1の表示態様の順で、車両アイコンの色の彩度が高くされてもよい。
【0100】
<他車両表示処理>
以下、図8のフローチャートを用いて、上述した制御について詳細に説明する。図8は、第四実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0101】
最初に、ステップS401において、図5のステップS101と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS402に進む。
【0102】
ステップS402では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に第一先行車両が含まれるか否かを判定する。第一先行車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS403に進む。
【0103】
ステップS403では、表示制御部15は第2の表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。ステップS403の後、本制御ルーチンはステップS404に進む。一方、ステップS402において第一先行車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS403をスキップしてステップS404に進む。
【0104】
ステップS404では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に自車両の隣接車線上の減速対象車両が含まれるか否かを判定する。隣接車線上の減速対象車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS405に進む。
【0105】
ステップS405では、表示制御部15は、第1の表示態様で隣接車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。このとき、表示装置7に表示されていた隣接車線上の他車両が減速対象車両に設定された場合には、この他車両の表示態様がデフォルトの表示態様から第1の表示態様に変更される。ステップS405の後、本制御ルーチンはステップS406に進む。一方、ステップS404において隣接車線上の減速対象車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS405をスキップしてステップS406に進む。
【0106】
ステップS406では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち第一先行車両及び減速対象車両以外の残りの他車両が存在するか否かを判定する。残りの他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、残りの他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS407に進む。
【0107】
ステップS407では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両のうち未表示の他車両の車両アイコンをデフォルトの表示態様で表示装置7に表示する。ステップS407の後、本制御ルーチンは終了する。
【0108】
<第五実施形態>
第五実施形態に係る自動運転システムは、以下に説明する点を除いて、基本的に第四実施形態に係る自動運転システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第五実施形態について、第四実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0109】
第一先行車両の自車両への影響度合いは第一先行車両の位置に応じて異なる。このため、第五実施形態では、表示制御部15は、第一先行車両と自車両との間の距離が所定距離よりも短い場合に、第一先行車両の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。このことによって、第一先行車両が自車両の加減速制御に影響を与える可能性が高いときに第一先行車両への注意が促されることとなり、自律走行の監視者の監視負担を軽減することができる。
【0110】
<他車両表示処理>
以下、図9のフローチャートを用いて、上述した制御について詳細に説明する。図9は、第五実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0111】
最初に、ステップS501において、図8のステップS401と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS502に進む。
【0112】
ステップS502では、図8のステップS402と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に第一先行車両が含まれるか否かを判定する。第一先行車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS503に進む。
【0113】
ステップS503では、表示制御部15は、第一先行車両と自車両との間の距離が所定距離よりも短いか否かを判定する。二つの車両間の距離として、例えば、自車両の進行方向における車両間の距離、又は二つの車両の中心座標間の距離が用いられる。所定距離は、例えば、予め定められた固定値に設定される。なお、所定値は、ドライバ等によって設定される車間モード(例えば、短車間モード、中車間モード又は長車間モード)、自車両の速度等に応じて設定されてもよい。
【0114】
ステップS503において第一先行車両と自車両との間の距離が所定距離よりも短いと判定された場合、本制御ルーチンはステップS504に進む。ステップS504では、表示制御部15は第2の表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。
【0115】
一方、ステップS503において第一先行車両と自車両との間の距離が所定距離以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS505に進む。ステップS505では、表示制御部15はデフォルトの表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。
【0116】
ステップS504又はステップS505の後、本制御ルーチンはステップS506に進む。一方、ステップS502において第一先行車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS503~S505をスキップしてステップS506に進む。ステップS506~S509は、図8のステップS404~S407と同様であることから説明を省略する。
【0117】
<第六実施形態>
第六実施形態に係る自動運転システムは、以下に説明する点を除いて、基本的に第四実施形態に係る自動運転システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第六実施形態について、第四実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0118】
車両制御部16は、走行計画において予め計画された車線変更(例えば合流のための車線変更)の地点に自車両が到達したとき、又はウィンカレバーの操作等を介してドライバによって車線変更が指示されたときに、自律的な車線変更を実施する。車線変更が開始されると、車線変更後の車線に存在する他車両の自車両への影響度合いが大きくなる。
【0119】
このため、第六実施形態では、車両制御部16は、車両制御部16によって自車両の車線変更が実施されているときには、第一先行車両の代わりに、車線変更後の車線において自車両の前方に位置し且つ自車両に最も近い他車両(以下、「車線変更後の先行車両」と称する)の車両アイコンを残りの他車両の車両アイコンと異なる表示態様で表示する。このことによって、車両変更の実施によって注意すべき他車両が変更されたことをドライバに認識させることができる。
【0120】
<他車両表示処理>
以下、図10のフローチャートを用いて、上述した制御について詳細に説明する。図10は、第六実施形態における他車両表示処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。所定の実行間隔は、例えば、車両検出装置2による他車両の検出結果が更新される間隔である。
【0121】
最初に、ステップS601において、図8のステップS401と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両が存在するか否かを判定する。表示装置7に表示すべき他車両が存在しないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、表示装置7に表示すべき他車両が存在すると判定された場合、本制御ルーチンはステップS602に進む。
【0122】
ステップS602では、表示制御部15は、車両制御部16によって車線変更が実施されているか否かを判定する。車線変更が実施されていないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS603に進む。
【0123】
ステップS603では、図8のステップS402と同様に、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に第一先行車両が含まれるか否かを判定する。第一先行車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS604に進む。
【0124】
ステップS604では、図8のステップS403と同様に、表示制御部15は第2の表示態様で第一先行車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。ステップS604の後、本制御ルーチンはステップS607に進む。一方、ステップS603において第一先行車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS604をスキップしてステップS607に進む。
【0125】
また、ステップS602において車線変更が実施されていると判定された場合、本制御ルーチンはステップS605に進む。ステップS605では、表示制御部15は、表示装置7に表示すべき他車両に車線変更後の先行車両が含まれるか否かを判定する。車線変更後の先行車両が含まれると判定された場合、本制御ルーチンはステップS606に進む。
【0126】
ステップS606では、表示制御部15は第2の表示態様で車線変更後の先行車両を表示装置7に表示する。ステップS606の後、本制御ルーチンはステップS607に進む。一方、ステップS605において車線変更後の先行車両が含まれないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS606をスキップしてステップS607に進む。
【0127】
ステップS607~ステップS610は、図8のステップS404~S407と同様であることから説明を省略する。
【0128】
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、他車両のみが表示装置7に表示され、自車両(車両20)は表示装置7に表示されなくてもよい。
【0129】
また、自動運転システム1の表示装置7は、車両20に加えて又は車両20の代わりに、オペレータが車両20の自律走行を遠隔監視するために車両20の外部のサーバに設けられていてもよい。この場合、車両検出装置2の出力等が車両20からサーバに送信され、サーバのプロセッサが表示制御部及び対象車両設定部として機能してもよい。また、斯かるサーバには、オペレータが車両20の自律走行を遠隔制御するための操舵装置等が設けられていてもよい。
【0130】
また、他車両を示す車両アイコンとして、複数の種類の車両アイコンが用いられてもよい。例えば、車両検出装置2によって検出された他車両が乗用車又はトラックとして識別され、他車両を示す車両アイコンとして、乗用車の車両アイコン及びトラックの車両アイコンが用いられてもよい。
【0131】
また、上述した実施形態は、任意に組み合わせて実施可能である。例えば第二実施形態と第三実施形態とが組み合わされる場合、図7AのステップS304において、図6のステップS205と同様に、表示制御部15は第2の表示態様で自車両の走行車線上の減速対象車両の車両アイコンを表示装置7に表示する。また、第五実施形態と第六実施形態とが組み合わされる場合、図10の制御ルーチンにおいて、ステップS603及びS604の代わりに、図9のステップS502~S505が実行される。
【符号の説明】
【0132】
1 自動運転システム
2 車両検出装置
7 表示装置
10 電子制御ユニット(ECU)
15 表示制御部
16 車両制御部
17 対象車両設定部
20 車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10