(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】コンテンツの生成方法、そのプログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240723BHJP
G06F 16/332 20190101ALI20240723BHJP
G06F 40/56 20200101ALI20240723BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F16/332
G06F40/56
(21)【出願番号】P 2023142041
(22)【出願日】2023-09-01
【審査請求日】2023-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】315015139
【氏名又は名称】株式会社コンテンシャル
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(72)【発明者】
【氏名】柏崎 剛
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-042637(JP,A)
【文献】特開平07-114562(JP,A)
【文献】特開2023-115837(JP,A)
【文献】特開2014-186395(JP,A)
【文献】特開2009-128928(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 16/332
G06F 40/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータで実行するコンテンツの生成方法であって、
キーワード処理部が、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づ
く関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集
し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する工程と、
コンテンツデータ生成部が、前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて
、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し
、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータを自動で生成し、または取得する工程と、
コンテンツ処理部が、コンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して
前記コンテンツを生成する工程と、
を含む、コンテンツの生成方法。
【請求項2】
前記コンテンツデータ生成部が、識別情報を各前記コンテンツデータに付与する工程と、
前記コンテンツ処理部が、前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する工程と、
を含む、請求項1に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項3】
さらに、判定処理部が、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定し、判定結果を生成する工程と、
前記判定処理部が、前記判定結果を前記ユーザーに提示する工程と、
を含む、請求項1または請求項2に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項4】
登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づ
く関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集
し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供するキーワード処理部と、
前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し
、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータを自動で生成し、または取得するコンテンツデータ生成部と、
記憶部に格納されたコンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して
前記コンテンツを生成するコンテンツ処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツデータ生成部は、識別情報を各前記コンテンツデータに付与し、
前記コンテンツ処理部は、前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
さらに、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定して判定結果を生成し、前記判定結果を前記ユーザーに提示する判定部と、
を備える、請求項4または請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータプログラムであって、
登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づ
く関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集
し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する機能と、
前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し
、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータをコンテンツデータ生成部に自動で生成させ、または取得させる機能と、
コンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して
前記コンテンツを生成する機能と、
をコンピュータに実行させるコンテンツの生成プログラム。
【請求項8】
識別情報を各前記コンテンツデータに付与する機能と、
前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する機能と、
をコンピュータに実行させる、請求項7に記載のコンテンツの生成プログラム。
【請求項9】
さらに、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定し、判定結果を生成する機能と、
前記判定結果を前記ユーザーに提示する機能と、
をコンピュータに実行させる、請求項7または請求項8に記載のコンテンツの生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ネットワークで公開するコンテンツについて、利用者の興味・関心の高いキーワードを収集した後、これらのキーワードを有効に利用したコンテンツを作成させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの利用者は、それぞれ特定の目的に応じたキーワードを利用して検索し、その検索結果に応じて目的とする情報などが得られるコンテンツ、ウェブサイトを探している。この検索処理では、たとえば入力したキーワードが目的の内容に対して広い内容を意味している場合や、目的の内容を十分に特定できていない場合がある。その場合、検索結果には、目的に沿った内容のものとともに、目的とは関連性の低い内容のものを含む膨大な結果が得られる可能性がある。
目的に合った検索結果を得るために、目的のテーマに関連する複数のキーワードを組み合せるという手法が採られている。このような関連するキーワードは、たとえば検索サービスサイトや、ウェブブラウザに搭載された予測機能などにより、利用者が入力したワードに関連性があると予測するワードを提示するものがある。
【0003】
逆に、コンテンツの作成や更新、管理処理を行うウェブサイトのクリエイター側は、利用者の興味や関心に対応した分野などを把握できれば、利用者が求めているテーマに沿ったコンテンツが作成できる。そのため利用者が検索に用いる関連するキーワードを検討、調査することは、利用者のニーズを捉えるために重要な工程といえる。
【0004】
このような検索に用いるキーワードについて、入力された第1のクエリに対し、記憶部に記憶されたクエリの履歴から第1のクエリの特徴量と類似する特徴量の第2のクエリを抽出し、サジェストする追加クエリを決定するものがある(たとえば、特許文献1)。
そのほか、データベースに存在する文書を検索し、特定のワードに対する共起単語やクエリ単語を抽出し、それらの単語を含むフレーズに対して関連度を算出して提示することで、文書の内容が、ユーザーが求めている内容であるかを容易に把握可能にするものが知られている(たとえば、特許文献2)。
また、映像や画像、音声などの素材データをカード情報として記憶し、複数のカードの組み合せをテンプレートに当てはめて映像コンテンツを生成する自動生成システムが知られている(たとえば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018- 22214号公報
【文献】特開2006-139484号公報
【文献】特開2017- 63339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ウェブサイトの管理者やコンテンツのクリエイターは、ウェブサイトのコンテンツを閲覧する閲覧ユーザーが興味を持つ内容や分野などを把握することで、閲覧ユーザーが求めるテーマに沿ったコンテンツを作成する。そのため、ネットワークを利用する利用者の興味や嗜好に関するキーワードの調査・収集に労力を傾けている。
しかしながら、このようなキーワードを収集することができても、コンテンツを構成する文書や画像、動画などの作成には時間や労力、またコンテンツ生成のための知識が必要である。コンテンツの生成時間やその労力を軽減するために、内容や情報量を少なくした場合、閲覧ユーザーの関心が高いキーワードを利用していても、コンテンツ自体の評価や信頼性の低下を招くおそれがあるという課題がある。
また、閲覧ユーザーの興味や関心は短期間に変化していくため、その変化に追従してコンテンツの更新を行うには、高いコンテンツの生成能力を必要とするという課題がある。
【0007】
斯かる課題について、特許文献1~3には開示も示唆もなく、特許文献1~3に開示された構成では斯かる課題を解決することができない。
【0008】
そこで、本開示の技術の目的は、上記課題に鑑み、コンテンツの作成において、収集したキーワードを利用して複数のコンテンツデータを自動生成させ、このコンテンツデータを指定したレイアウトに対して組み合せてコンテンツを組立てることで、特定のテーマに対する流行性や嗜好性に沿ったコンテンツの生成処理の迅速化、容易化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本開示のコンテンツの生成方法の一側面は、コンピュータで実行するコンテンツの生成方法であって、キーワード処理部が、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づく関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する工程と、コンテンツデータ生成部が、前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータを自動で生成し、または取得する工程と、コンテンツ処理部が、コンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して前記コンテンツを生成する工程とを含む。
【0010】
上記コンテンツの生成方法において、前記コンテンツデータ生成部が、識別情報を各前記コンテンツデータに付与する工程と、前記コンテンツ処理部が、前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する工程とを含む。
上記コンテンツの生成方法において、さらに、判定処理部が、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定し、判定結果を生成する工程と、前記判定処理部が、前記判定結果を前記ユーザーに提示する工程を含む。
【0011】
上記目的を達成するため、本開示の情報処理装置の一側面は、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づく関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供するキーワード処理部と、前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータを自動で生成し、または取得するコンテンツデータ生成部と、記憶部に格納されたコンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して前記コンテンツを生成するコンテンツ処理部とを備える。
【0012】
上記情報処理装置において、前記コンテンツデータ生成部は、識別情報を各前記コンテンツデータに付与し、前記コンテンツ処理部は、前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する。
上記情報処理装置において、さらに、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定して判定結果を生成し、前記判定結果を前記ユーザーに提示する判定部と、を備える。
【0013】
上記目的を達成するため、本開示のコンテンツの生成プログラムの一側面は、コンピュータプログラムであって、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づく関連ワード、および先に収集した関連ワードに基づく複数の関連ワードを収集し、前記関連ワードの収集傾向を解析し、この解析結果を利用して抽出条件に適合する前記関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報を記憶部に記憶するとともに、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する機能と、前記ユーザーから受けた生成指示に基づいて、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードを利用し、前記ユーザーが管理するコンテンツに適用するための1または複数のコンテンツデータをコンテンツデータ生成部に自動で生成させ、または取得させる機能と、コンテンツレイアウト情報を読み出し、前記ユーザーによって設定された入力指示に従って、該コンテンツレイアウト情報に形成された1または複数の入力部に対して前記コンテンツデータを配置して前記コンテンツを生成する機能とをコンピュータに実行させる。
【0014】
上記コンテンツの生成プログラムにおいて、識別情報を各前記コンテンツデータに付与する機能と、前記入力指示として前記入力部に設定された1または複数の前記関連ワードおよび前記識別情報に基づいて、前記コンテンツデータを配置する機能とをコンピュータに実行させる。
上記コンテンツの生成プログラムにおいて、さらに、前記入力部ごとに設定された前記コンテンツデータの前記関連ワードを読み出して、前記生成指示または前記入力指示のいずれかに含まれる前記関連ワードと対比し、前記コンテンツデータ内に、指示された前記関連ワードが所定の割合以上が含まれているか否かを判定して判定結果を生成する機能と、前記判定結果を前記ユーザーに提示する機能をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
【0016】
(1) コンテンツの作成において、ネットワークの利用者の嗜好性や流行性に沿っているものと判断してキーワードを収集し、このキーワードを不足なくコンテンツに利用させることで、アクセス数の増加などを含むコンテンツやこのコンテンツを含むウェブサイトに対する評価の向上が図れる。
(2) 閲覧ユーザーの嗜好性や流行性に沿ったキーワードを抽出し、このキーワードを利用したコンテンツの自動作成を可能にすることで、コンテンツの生成のための調査やコンテンツ生成作業の負荷の軽減や迅速化が図れる。
(3) 閲覧ユーザーが興味をもつ話題やテーマなどのキーワードの変遷に対し、迅速なコンテンツの更新や編集を実行することで、有益性や満足度の高いコンテンツの提供が可能となる。
【0017】
(4) 複数の入力部を備えるレイアウト情報を利用し、その入力部ごとに指定したキーワードを利用したコンテンツデータを当てはめることで、クリエイターや管理者などの意図や嗜好などの個性化を含むコンテンツの自動生成が可能となる。
(5) 複数の入力部を含むレイアウト情報を利用することで、コンテンツを部分的な更新や編集などが可能となり、コンテンツ全体を再生成しなくても、閲覧ユーザーの嗜好性や流行性の変遷に対応したコンテンツの更新が行える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成を示す図である。
【
図2】抽出ワード情報の生成機能の一例を示す図である。
【
図3】抽出ワード情報の生成処理の一例を示す図である。
【
図4】コンテンツデータとレイアウトデータを利用したコンテンツの生成処理例を示す図である。
【
図5】コンテンツを生成させるための指示情報および設定情報の一例を示す図である。
【
図6】コンテンツ生成処理を示すフローチャートである。
【
図7】抽出ワード情報の生成処理を示すサブフローチャートである。
【
図8】実施例1に係るコンテンツの生成処理例を示す図である。
【
図9】実施例2に係るコンテンツの生成処理例を示す図である。
【
図10】実施例2のコンテンツ生成処理を示すフローチャートである。
【
図11】第2の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成を示す図である。
【
図12】関連ワードの利用状態の判定処理を示す図である。
【
図13】コンテンツ生成処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ生成システムを示している。
図1に示す構成は一例であり、本開示の技術が斯かる構成に限定されない。
このコンテンツ生成システム2は、ネットワークを通じて閲覧ユーザーに提供するコンテンツの内容を表すテーマワードに関連するキーワード(以下、「関連ワード」とする)を自動で収集し、かつ少なくとも収集した関連ワードを利用したコンテンツを自動生成する機能を有する。
【0020】
このテーマワードは、たとえばネットワーク上で多くの閲覧ユーザーが興味をもつ内容、または流行しているものや分野などについて、大枠の概念で表したキーワードである。関連ワードは、テーマワードが示す内容や、テーマワードに基づいて作成されたコンテンツの目的や用途、その他コンテンツの利用者に対して提供可能な情報などを特定するキーワードであり、たとえばネットワーク上で閲覧ユーザーがテーマワードと組み合せて情報の検索に用いるほか、記事や動画、音声情報などで構成されるコンテンツの内容、種別などの特定に利用されるキーワードが含まれる。
【0021】
ここで、本開示のコンテンツは、ネットワークを通じて公開される特定のウェブサイトの全体、またはその中の表示部に表示された領域、または複数ページで構成されるウェブサイトをページごとに特定したものである。コンテンツデータは、ウェブサイトに掲載される記事、動画、音声その他などコンテンツの構成要素である。そしてコンテンツは、単一または複数を組み合せたコンテンツデータによって形成されるものとして特定する。
そのほか、このコンテンツ生成システム2で実行するコンテンツの生成は、新たにウェブページなどのコンテンツを生成する場合のほか、既存のコンテンツの一部または全部の内容の変更や修正などの更新処理も含まれる。
【0022】
コンテンツ生成システム2は、たとえば
図1に示すように、情報処理装置4とユーザー端末6を含む構成であり、情報処理装置4とユーザー端末6がインターネットなどのネットワークを介して情報を送受信している。
【0023】
<情報処理装置4について>
情報処理装置4は、たとえば関連ワードの収集と、収集した関連ワードを設定した抽出条件に基づいて選別した抽出ワード情報を生成する処理機能、抽出ワード情報を利用してコンテンツを構成するコンテンツデータを生成する機能、コンテンツデータを利用してコンテンツを生成する機能を備えており、処理部8、通信部10、記憶部12、情報提示部14を備えるコンピュータで構成されている。情報処理装置4は、たとえばネットワークに接続可能なPC(Personal Computer)や、コンテンツをネットワーク上に公開し、または管理するサーバー装置などが用いられる。
【0024】
処理部8は、関連ワードの収集処理やコンテンツデータの生成処理、コンテンツデータを利用したコンテンツの生成処理を実行する機能部の一例である。この処理部8は、たとえば情報処理装置4のプロセッサおよびRAM(Random Access Memory)などで構成されており、コンテンツ生成プログラムの実行演算により、キーワード処理部16、コンテンツデータ生成部18、コンテンツ処理部20として機能する。
キーワード処理部16は、関連ワードを収集するとともに、これらの中から抽出条件に対応する関連ワードを抽出して抽出ワード情報22を生成する機能部の一例である。
コンテンツデータ生成部18は、抽出ワード情報22の一部または全部の関連ワードを利用してコンテンツを構成するコンテンツデータを自動生成する機能部の一例である。このコンテンツデータ生成部18は、たとえば情報処理装置4に形成された、文書や画像若しくは映像などを生成可能な、所謂、生成型の人工知能(以下、「AI」:Artificial Intelligenceとする。)のプログラム、または設定された関連ワードに基づき、図示しないデータベースに蓄積された文書や画像などを組み合せる機能を利用してもよい。その他、コンテンツデータ生成部18は、たとえば外部の図示しない生成型AIなどを利用した文書や画像、映像などを生成可能なウェブサイトやAIを搭載したコンピュータなどの生成手段にアクセスし、これらの生成手段に関連ワードを提供して生成させたコンテンツデータを取得してもよい。
【0025】
通信部10は、登録したユーザーが使用するユーザー端末6や、関連ワードの収集に利用する情報供給手段30(
図2)とネットワークを通じて接続する機能である。
記憶部12は、たとえば収集した関連ワードやこの関連ワードから抽出して生成した抽出ワード情報22やコンテンツを構成するためのパーツであるコンテンツデータ24、コンテンツであるウェブページの形式を規定するテンプレートなどを含むレイアウト情報26などのデータを記憶する手段である。またこの記憶部12には、図示しない本開示のコンテンツ生成プログラム、その他、情報処理装置4の基本動作を制御するOS(Operating System)などのプログラムを格納する。記憶部12は、たとえばROM(Read Only Memory)や不揮発メモリで構成されればよい。
情報提示部14は、生成した抽出ワード情報のほか、この抽出ワードで生成されたコンテンツデータ24や、このコンテンツデータ24を利用して生成されたコンテンツを表示、またはユーザーに提示する手段の一例である。この情報提示部14は、たとえば情報処理装置4の表示手段であるモニター、または通信部10を通じてユーザー端末6に抽出ワード情報22やコンテンツデータ24、コンテンツなどの送信制御を実行する処理部であってもよい。
【0026】
<ユーザー端末6について>
ユーザー端末6は、情報処理装置4を利用して特定のテーマワードに対する抽出ワード情報の要求やコンテンツの生成指示、その他、生成したコンテンツをネットワーク上に対してアップロード指示などを出すユーザーが利用する端末装置であり、たとえばPCのほか、携帯端末装置など情報入力機能、通信機能および情報表示機能を備えたコンピュータで構成される。このユーザーは、テーマワードと取得した抽出ワード情報を利用してウェブサイトの運営、管理やコンテンツの作成を行う者が含まれる。ユーザー端末6は、たとえば情報処理装置4に端末情報やユーザーの識別情報などが生成される抽出ワード情報22やコンテンツデータ24などと関連付けて登録される。ユーザー端末6は、たとえば情報処理装置4との間で、テーマワードや関連ワードの収集条件、レイアウト情報26の指定、レイアウト情報26に対するコンテンツデータの配置位置の指示などを送信するのに対し、情報処理装置4から抽出ワード情報、コンテンツデータや完成したコンテンツなどを受信する。
【0027】
<関連ワードの収集処理と抽出ワード情報の生成処理について>
図2は、抽出ワード情報の生成機能について示している。
図2に示す構成は一例である。
情報処理装置4のキーワード処理部16は、たとえばユーザー端末6から受けたコンテンツの生成指示に含まれるテーマワードや関連ワードの収集条件などに基づき、外部の情報供給手段30に通信部10を通じてアクセスして、ネットワーク上で公開されたキーワードを収集する。このとき、キーワード処理部16には、たとえばコンテンツ生成プログラムの実行により、関連ワード収集部32および抽出ワード情報生成部34が形成される。
【0028】
関連ワード収集部32は、情報供給手段30に対してユーザー端末6から設定されたテーマワードや先に収集した関連ワードおよび収集条件などを提供し、この情報に基づいて収集された関連ワードを情報供給手段30から受信する機能部の一例である。
【0029】
抽出ワード情報生成部34は、収集された複数の関連ワードに対して、抽出条件に基づいて一部のまたは全部の関連ワードを抽出するとともに、その収集処理において取得した関連ワードの評価値などを設定した抽出ワード情報を生成する機能部の一例である。この抽出処理では、たとえば収集した関連ワードについて、ネットワーク上での出現傾向、または収集傾向などを解析し、この解析結果と抽出条件に基づいて一部の関連ワードを抽出することで、抽出ワード情報を生成する。収集傾向は、たとえばテーマワードおよび複数の関連ワードを利用して、複数段階で関連ワードを収集した場合に、同一の関連ワードが繰り返し出現した場合の出現数や、出現のタイミングの取得や連続性などの出現状態の情報が含まれる。そのほか、収集傾向は、たとえばテーマワードや関連ワードに関し、情報供給手段30が保持している情報、もしくは情報供給手段30によって提示された情報に基づいて解析可能な情報が含まれる。さらに、抽出処理の基準である抽出条件は、たとえば収集傾向の解析結果に基づいて、複数の関連ワードの中から特定のキーワードを選択する条件の一例であり、たとえば出現数に対する閾値や、出現時期、出現の連続数などが含まれる。
そして、抽出ワード情報生成部34は、抽出条件に基づいて抽出した一部または全部の関連ワードにより抽出ワード情報を生成し、情報提示部14を通じてユーザーに提示するとともに、ユーザー端末6に送信する。
【0030】
<情報供給手段30について>
情報供給手段30は、入力したキーワードに対する関連ワードを提供する機能を備えたサーバー装置、データベースなどで構成されており、たとえばキーワードに関連するウェブサイトの検索サービスなどが含まれる。そのほか情報供給手段30は、たとえば情報処理装置4から入力されたテーマワードや関連ワードなどを利用して、図示しない外部の検索サービスから検索結果を取得し、情報処理装置4に提供する機能を備える処理装置、または入力したキーワードに対して図示しない調査手段やデータベースなどを利用して関連ワードの調査や、閲覧ユーザーや他のウェブサイトで使用する関連ワードの推測などの処理が可能なAIなどのサービスを提供するウェブサイトなどであってもよい。
【0031】
関連ワードの収集処理では、たとえば情報供給手段30が指定された収集条件に対応した情報を提供する機能を備えてもよく、または情報処理装置4がテーマワードや関連ワードを情報供給手段30に入力したことによって得られる検索情報の中から、設定された収集条件に対応した情報を抽出するものであってもよい。またこの収集処理に利用する情報供給手段30は、たとえば単一の検索サービスやAIを利用できるウェブサイト、データベースに限られず、複数のサービスを併用して関連ワードを収集してもよい。そして、このように複数の情報供給手段30を利用した場合、情報処理装置4は、たとえばそれぞれ収集した関連ワードを共通の作業領域である抽出ワード情報生成部34などに格納し、収集傾向の解析などの処理を実行すればよい。
【0032】
<関連ワードの収集条件について>
情報供給手段30を利用して関連ワードを収集するための収集条件は、キーワードを収集する手段や情報の種類などの条件であり、たとえば以下のものが含まれる。
(1) 情報供給手段30が蓄積している過去の検索に利用されたキーワードであって、テーマワードまたはこれに関連するキーワードで検索した結果に対し、さらにその内容を絞り込むことを目的として次に入力されるキーワードを収集する条件(以下、「収集条件1」とする)、
(2) 情報供給手段30により、過去の検索記録などの情報から予測して割り出したものであって、テーマワードと組み合せて使用されることで、検索対象のコンテンツなどの情報を特定し、または検索範囲を絞り込むためのキーワードを収集する条件(以下、「収集条件2」とする)、
(3) 情報供給手段30が有する検索機能、または図示しない検索手段を利用し、テーマワードや先に取得している関連ワードによって得た検索結果に対し、その検索結果に挙げられたウェブサイトやコンテンツで使われているキーワードを収集する条件(以下、「収集条件3」とする)、
(4) 情報供給手段30が有する検索機能、または図示しない検索手段を利用して得た検索結果において、検索結果ページに表示された広告などで使用されているキーワードを収集する条件(以下、「収集条件4」とする)。
【0033】
なお、ここに示す収集条件1~4は一例であり、本開示の技術は、収集条件1~4以外の条件に基づいて関連ワードの収集を行ってもよい。
【0034】
<抽出ワード情報の生成処理について>
次に、関連ワードの収集と、抽出ワード情報の生成について、具体的な処理の流れを示す。
図3は、関連ワードの収集と抽出ワード情報の生成処理の一例を示している。
図3に示す構成は一例であり、本開示の技術が斯かる構成に限定されない。
【0035】
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6からコンテンツ生成指示を受けたことを契機に、キーワード処理部16に処理領域40を形成すると、ユーザー端末6から取得したテーマワード42と、指定された収集条件に応じて情報供給手段30を利用した関連ワードの収集を実行する。
関連ワードの収集処理では、たとえば
図3に示すように、入力されたテーマワード42に基づいて情報供給手段30から関連ワードを収集し、その収集一覧情報を生成する。ここでは、単一の収集条件1を設定して収集処理を行う場合を示しているが、複数設定した収集条件ごとに関連ワードの収集処理を行ってもよい。収集一覧情報には、たとえば収集処理に利用したワード情報部44と、収集結果部46で構成される。第1階層(I)の情報収集処理では、ワード情報部44にテーマワードを設定し、情報供給手段30から収集した複数の関連ワードA、B、・・・・Xが収集結果部46に格納される。
【0036】
次に、情報処理装置4は、第2階層(II)の収集処理として、第1階層(I)で収集した複数の関連ワードを利用して、情報供給手段30から関連ワードをそれぞれ収集し、その収集結果ごとに収集一覧情報を生成する。つまり、第2階層(II)以降の収集処理では、先に収集した関連ワードに対する関連ワードを調査して収集する。これにより収集処理では、収集処理の階層数と収集したワードの数の倍数に応じた収集結果部46が生成される。情報処理装置4は、たとえば予め設定した収集階層数条件、または得られた関連ワードの数、その他、後述する重複した関連ワードの出現回数に対して設定した閾値などの設定条件に応じて収集処理を実行すればよい。この設定条件は、たとえば情報処理装置4の関連ワード収集部32に予め設定されていてもよく、またはユーザー端末6を通じてユーザーが希望する設定条件を入力してもよい。
【0037】
情報処理装置4は、たとえば収集した複数の関連ワードに対して収集傾向の解析処理を行う。この解析処理では、たとえば収集傾向の評価値基準情報として、関連ワードの出現回数を利用する場合を示す。情報処理装置4は、たとえば全ての収集結果部46を対比し、同一の関連ワードを抽出してグループ分けした後、各関連ワードの出現回数をカウントする。具体的には、第1階層(I)の収集結果部46に含まれる関連ワードA、関連ワードXが第2階層(II)の収集結果部46に含まれているため、これらをそれぞれ重複ワードM1、M2として指定し、抽出領域50を生成して格納する。この抽出領域50は、収集傾向の解析処理の実行領域であるとともに、ユーザーに提示する抽出ワードの設定処理を実行する領域であって、たとえば抽出ワード部52と評価値部54を備える。
【0038】
抽出ワード部52は、収集した関連ワードの内、同一または異なる収集階層において重複して関連ワードが抽出され、収納される領域の一例である。
評価値部54は、評価値基準情報に基づいて設定される評価値が格納される領域の一例である。この評価値は、たとえば出現回数などの評価値基準情報がそのまま利用される場合のほか、評価値基準情報に対し図示しない設定情報に基づいて算出される場合が含まれる。すなわち、評価値の設定では、たとえば出現回数が多いものを高く評価すればよい。
この評価値部54には、たとえば出現回数を評価値とするほか、この出現回数に代えて、または出現回数と組み合せて出現した収集階層の情報を評価値としてもよい。情報処理装置4は、メインのキーワードであるテーマワードに近いキーワードを優位とし、より早い段階の階層で収集した関連ワードに高い評価を設定してもよい。出現回数と収集階層数を組み合せて評価値を設定する場合は、既述の設定条件を利用すればよい。
【0039】
そのほか評価値は、たとえば重複する関連ワードが出現した収集階層を組み合せて評価値を算出してもよい。この場合、たとえば第1階層(I)の収集と図示しない第3階層(III)の収集で重複した関連ワードと、第2階層(II)の収集と図示しない第4階層(IV)の収集および図示しない第6階層(VI)の収集で重複する関連ワードが有る場合に、より早期に重複して出現したことや、または次に出現するまでの収集階層の間隔が短いなどの要素を評価値に利用してもよい。
【0040】
また、収集傾向の解析処理は、たとえば出現回数のように関連ワードの収集条件に関わらず共通の評価値基準情報を利用するもののほか、収集条件1~4ごとに特有の評価値基準情報を利用する場合も含まれる。この場合、評価値基準情報は、たとえば情報処理装置4が取得した関連ワードから解析するもののほか、情報供給手段30が取得している情報を利用して解析するものや、情報供給手段30から提示された情報に基づいて収集傾向を解析するものが含まれる。
【0041】
具体例として、情報供給手段30が検索サービスを行うサーバーの場合、所定期間に関連ワードをユーザーが入力した回数、すなわち検索回数をサーバーから取得して評価値基準情報としてもよい。そのほか、収集条件4の場合、情報処理装置4は、たとえば検索処理で入力されたキーワードに関連付けられた検索結果ページに表示された広告の出稿料金を取得してもよい。そして、収集傾向の解析処理では、重複する複数の関連ワード間で、広告の出稿料金を直接、または出稿料金から割り出した評価情報を対比してもよい。
また、収集条件3の場合、情報処理装置4は、たとえば検索結果に挙げられたウェブサイトやコンテンツに対し、テーマワードや関連ワード出現数とともに、これらのキーワードが配置された位置情報を収集してもよい。この位置情報の収集では、たとえばウェブサイトやコンテンツの全体構成に対して、出現する行数や上部側、中央側、下部側などに区分した情報、またはHTML形式のウェブサイトであれば見出しや掲題などのタグに記載されているかなどの情報を収集する。また、1つのコンテンツ内に同一の関連ワードが複数用いられている場合は、たとえばその関連ワードが集中、もしくは多く使われている範囲などの位置情報を取得してもよい。そして、収集傾向の解析処理では、たとえば、複数の関連ワード同士で、コンテンツの上部側やタイトルタグに含まれているものを高く評価するなどで対比してもよい。
【0042】
この評価値が高い抽出ワードは、関連するキーワードが繰り返し再帰して出現しているものであり、検索サービスなどで情報供給手段30を利用する一般の閲覧ユーザーが検索処理に入力したワードであって、最初に設定したテーマワードに対する関連度が高いものと評価している。すなわち、抽出ワードは、テーマワードに対し、ユーザーの興味・関心や嗜好性、流行性が高い関連ワードであると推測することができる。
【0043】
そして抽出ワード情報生成部34は、生成した抽出領域50に対して予め設定した抽出条件に基づき、抽出ワード部52に格納された一部または全ての抽出ワードを抽出する。抽出条件は、たとえば評価値の高いものから所定数を抽出することなどが指定されている。
【0044】
そのほか、抽出ワード情報の生成処理では、複数の異なる収集条件として、たとえば収集条件1~4の2以上が設定され、それぞれの収集条件ごとに関連ワードを収集して抽出領域50を生成してもよく、または生成した複数の抽出領域50を組み合せて単一化してもよい。複数の抽出領域50を組み合せる場合、たとえば収集条件ごとに評価基準や付与する評価値に重み付けを設定してもよい。
【0045】
<コンテンツ生成処理について>
図4は、コンテンツデータとレイアウトデータを利用したコンテンツの生成処理の一例を示している。
処理部8は、抽出ワード情報の生成処理が完了すると、コンテンツデータ生成部18に対し、ユーザーが抽出ワード情報から選択した関連ワードに基づいてコンテンツデータ24を生成し、または情報処理装置4外部の生成手段で生成したコンテンツデータ24を取得する。コンテンツデータの生成処理では、たとえば選択された各関連ワードに対し、コンテンツのどの構成で利用するかの指示情報が設定される。生成または取得したコンテンツデータ24は、記憶部12に格納される。
次に、処理部8は、コンテンツ処理部20により、コンテンツデータを利用したコンテンツの生成を行う。このコンテンツの生成処理では、レイアウトデータ60を利用する。
【0046】
このレイアウトデータ60は、レイアウト情報26に格納された複数のフォーマットの中からユーザーに選択され、かつ配置すべきコンテンツデータや関連ワードなどの指示情報が設定されたデータの一例である。レイアウトデータ60は、たとえば
図4に示すように、コンテンツの構成を表す複数の入力部62に対し、タイトルエリアとして特定した入力部62-1、見出し1エリアとして特定した入力部62-2、本文1エリアとして特定した入力部62-3、・・・62-Nなどのコンテンツの構成を表すレイアウト設定情報が設定されている。また、コンテンツデータ24には、複数のデータの識別情報として、「コンテンツデータA」24-1、「コンテンツデータB」24-2、・・・、「コンテンツデータX」24-Xなどが設定されている。
【0047】
図5は、コンテンツを生成させるための指示情報および設定情報の一例を示している。
【0048】
図5のAに示す指示情報DB(Data Base)70は、本開示のコンテンツの生成指示を構成する指示情報の一例であり、コンテンツデータの生成処理においてユーザーから設定される指示情報を格納する領域である。この指示情報DB70には、たとえば抽出ワード情報の中から選択された関連ワードを格納するキーワード部72、関連ワードの収集条件を格納する収集条件部74、コンテンツのどの構成に利用するかを指示する利用指示部76、関連ワードの重要度を示す重要度部78を備える。
キーワード部72には、ユーザーが選択した関連ワードが格納される。
利用指示部76には、選択された関連ワードがコンテンツのどの構成に利用するかを示す情報が格納される。この利用指示部76に設定される情報は、生成したコンテンツデータ24の識別情報に対応している。
重要度部78は、コンテンツデータの生成において、関連ワードの利用優先度を表す情報であり、たとえば抽出ワード情報の生成において設定された評価値、または評価値に基づいて設定される情報が格納される。すなわち、コンテンツデータは、選択された全ての関連ワードを利用する場合のほか、選択された関連ワードの中から優先度の高い一部を利用して生成される場合もある。そのほか、この重要度は、たとえばコンテンツデータに利用する関連ワードの登場回数や頻度などの指示情報であってもよい。
【0049】
また、
図5のBに示すレイアウト設定情報DB80は、生成されたコンテンツデータの配置位置などを表した本開示の入力指示を構成する指示情報の一例であり、選択したレイアウトデータ60の入力部62に配置させるコンテンツデータの設定情報が格納される。このレイアウト設定情報DB80には、たとえば入力エリア部82、データ形式部84、識別情報部86、キーワード部88を備える。
入力エリア部82は、レイアウトデータ60の入力部62を特定する情報として、たとえばコンテンツの構成情報である、「タイトルエリア」、「見出し1エリア」、「本文1エリア」などの情報が格納される。
データ形式部84は、コンテンツの種別を表す情報の一例であり、たとえば入力部62に対して配置させるコンテンツデータのデータ形式が格納される。たとえばタイトルエリアとして特定された入力部62-1には、テキスト形式のコンテンツデータを配置させる指示が設定される。また本文1エリアとして特定された入力部62-3には、画像・動画形式のコンテンツデータを配置させる指示が設定される。これにより、コンテンツ処理部20は、たとえば読み込んだコンテンツデータの形式がレイアウト設定情報のデータ形式と異なる場合、コンテンツデータの選択エラーなどを生成してもよい。
識別情報部86は、入力部に配置させるコンテンツデータを識別する識別情報が格納される。この識別情報は、コンテンツデータ生成部18が発行した情報であり、ユーザーコンテンツデータの生成指示において、コンテンツデータとその配置先として設定した入力部に対して同一の情報が設定される。
キーワード部88は、コンテンツデータの生成処理において、ユーザーが生成指示に設定した情報を格納する領域の一例であり、抽出ワード情報から選択された関連ワードに対して指定した情報が格納される。
【0050】
<コンテンツ生成処理について>
図6は、コンテンツ生成処理例、
図7は、抽出ワード情報の生成処理例を示している。
図6、
図7に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
【0051】
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6から関連ワードを収集するためのキーワードが入力される(S101)と、キーワード処理部16を機能させ、抽出ワード情報の生成処理を実行する(S102)。情報処理装置4は、生成された抽出ワード情報を読み出してユーザー端末6に送信または情報提示部14のモニターなどに表示させてユーザーに提示し、コンテンツデータの生成するための指示情報を作成する。
【0052】
情報処理装置4は、たとえばユーザーに対し、抽出ワード情報からコンテンツデータの生成に利用する関連ワードを選出させるとともに、この選出された関連ワードごとにコンテンツのどの構成で利用するかの設定指示を入力させる。この処理では、たとえば特定の関連ワードに対し、コンテンツの構成のうち、「タイトル」で使う指示があれば(S103のYES)、この関連ワードに対して「タイトル」を設定し(S104)、次に、「見出し」で使う指示があれば(S105のYES)、この関連ワードに対して「見出し」を設定し(S106)、さらに「本文」で使う指示があれば(S107のYES)、この関連ワードに対して「本文」を設定する(S108)。この使用の指示は、たとえば指示情報DB70に格納された関連ワードごとの利用指示部76に対して、「タイトル」や「見出し」、「本文」などのコンテンツの構成情報を設定すればよい。
この設定処理はユーザーが選択した全ての関連ワードに対して実行される(S109のNO)。
【0053】
情報処理装置4は、選択された全ての関連ワードに対して使用指示が設定されると(S109のYES)、この使用指示に基づいて関連ワードを利用したコンテンツデータを生成するとともに、生成したコンテンツデータに対して識別情報を付与する(S110)。コンテンツデータは、たとえば関連ワードの使用指示にあるコンテンツの構成ごとに形成され、かつ識別情報が設定される。この識別情報は、たとえば既述した「コンテンツデータA」、「コンテンツデータB」・・・のほか、コンテンツの構成を表す「タイトル」や「見出し」、「本文」などの情報や、その他、数字やアルファベットなどを利用した情報であってもよく、入力部62と配置先のコンテンツデータとを紐付ける情報であればよい。
また、情報処理装置4の処理部8は、たとえばレイアウト設定情報DB80に対し、レイアウトデータ60の各入力部62に設定されたコンテンツデータの識別情報や設定された関連ワードを格納する。
【0054】
情報処理装置4のコンテンツ処理部20は、レイアウトデータ60の入力部62に対し、識別情報に基づいてコンテンツデータ24を配置して(S111)、コンテンツを生成し、コンテンツを出力する(S112)。このとき情報処理装置4は、生成したコンテンツをユーザー端末6に送信、または情報提示部14を利用して表示させるほか、ユーザーによって設定されたサーバーに対してアップロードし、ネットワーク上に公開する処理を行っても良い。
【0055】
<抽出ワード情報の生成処理について>
図7は、抽出ワード情報の生成処理例を示している。
図7に示す処理は、
図6のS102のサブフローチャートであり、処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。この抽出ワード情報生成処理では、たとえば処理内容として、関連ワード収集処理F1とキーワード抽出処理F2に区分される。
【0056】
情報処理装置4は、たとえば関連ワード収集処理F1として、ユーザー端末6から入力された収集条件を設定すると(S201)、この収集条件に応じた情報供給手段30にアクセスする(S202)。情報処理装置4は、ユーザー端末6から関連ワードの調査対象であるテーマワードを取得し(S203)、このテーマワードや、収集処理の先の階層で取得した関連ワードを利用した関連ワードの収集処理を行い(S204)、その関連ワード等を記録する(S205)。収集した関連ワードは、たとえばキーワード抽出処理F2を実行するための処理領域40等に格納すればよく、または記憶部12に形成したデータベースなどに格納してもよい。また、この収集処理では、関連ワードとともに、収集した日時や情報供給手段30を特定する情報、その他、同一の関連ワードの出現回数などを記録してもよい。
【0057】
情報処理装置4は、関連ワードの収集処理において設定条件として、たとえば収集処理の回数や、重複する関連ワードの出現回数などを確認し、この設定条件を満たすかを判断する(S206)。情報処理装置4は、設定条件を満たすまで(S206のNO)関連ワードの収集処理(S204、S205)を繰り返し実行し、設定条件を満たすと(S206のYES)、キーワード抽出処理F2に移行する。
【0058】
情報処理装置4は、たとえばキーワード抽出処理F2として、収集した関連ワードについて、出現回数の計数や、重複する関連ワードを選択して抽出領域50に格納するほか、出現回数や収集階層の情報を利用して各関連ワードに評価値を設定するとともに、ランク付けなどを含む解析処理を実行する(S207)。そして抽出ワード情報生成部34は、たとえば出現回数やランクの順位などの抽出条件に基づき、抽出領域50に格納された関連ワードを1または複数抽出し、抽出ワード情報を生成する(S208)。この抽出ワード情報には、抽出された関連ワードとともに、テーマワードや出現回数などの評価値、収集に利用した情報供給手段の識別情報などを含んでもよい。
【0059】
〔第1の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下のいずれかの効果が得られる。
(1) コンテンツ内に、ネットワークの利用者の嗜好性や流行性に合せた複数の関連ワードを取入れることで、コンテンツに対するアクセス数の増加など、評価の高いコンテンツの作成、更新処理が可能となる。
(2) ネットワークの利用者の嗜好性や流行性に沿っているものと判断した関連ワードを収集し、この関連ワードを利用してコンテンツを生成することで、アクセス数の増加などを含むコンテンツやこのコンテンツを含むウェブサイトに対する評価の向上が図れる。
(3) 閲覧ユーザーの嗜好性や流行性に沿った関連ワードを自動で抽出し、かつこの関連ワードを利用したコンテンツを自動作成することで、流行性のあるテーマなどの調査やコンテンツ生成作業の負荷の軽減、作成処理の迅速化が図れる。
【0060】
(4) 閲覧ユーザーが興味をもつ話題やテーマなどのキーワードの変遷に対し、迅速なコンテンツの更新や編集を実行することで、有益性や満足度の高いコンテンツの提供が可能となる。
(5) 複数の入力部を備えるレイアウト情報を利用し、その入力部ごとに指定したキーワードを利用したコンテンツデータを配置することで、クリエイターや管理者などの意図や嗜好などの個性化を含むコンテンツの自動生成が可能となる。
(6) 複数の入力部を含むレイアウト情報を利用することで、コンテンツを部分的な更新や編集などが可能となり、コンテンツ全体を再生成しなくても、閲覧ユーザーの嗜好性や流行性の変遷に対応したコンテンツの更新が行える。
【0061】
〔実施例1〕
図8は、コンテンツ生成処理の実施例を示している。
図8に示す処理内容、設定情報、表示画面は一例である。
コンテンツ生成システム2では、たとえば生成された抽出ワード情報22を利用してコンテンツデータの生成に利用する関連ワードの選出や、コンテンツのどの構成に関連ワードを利用するかの指示情報を生成する。この抽出ワード情報22は、たとえばテーマワードとして「キャンプ」が設定され、異なる収集条件1、収集条件2、収集条件3に基づいて収集した複数の抽出領域50-1、50-2、50-3で構成されている。
また各抽出領域50-1、50-2、50-3には、たとえば選択された関連ワードに対し、それぞれコンテンツのどの構成で利用するかを指示する選択指示部56が構成されている。この選択指示部56には、たとえば「タイトルで使う」、「見出しで使う」、「本文で使う」を指示するチェックボックスが含まれている。
【0062】
なお、この実施例では、全ての関連ワードに対して選択指示部56を備える場合を示しているが、これに限らない。選択指示部56は、抽出領域50-1、50-2、50-3にそれぞれ1つが設けられてもよい。この場合、コンテンツデータ生成部18は、抽出領域50-1、50-2、50-3に含まれる複数の関連ワードの全てを利用してもよく、またはランダム、または図示しない選出条件に基づいて1または複数の関連ワードを選出してコンテンツデータの生成に利用してもよい。
【0063】
そしてコンテンツデータ生成部18は、抽出領域50-1、50-2、50-3の関連ワードおよびその選択指示部56の情報に基づいて、コンテンツデータ24を自動生成し、または情報処理装置4外の生成機能を利用して生成したコンテンツデータ24を取得して、レイアウトデータ60の各入力部62に配置させ、コンテンツであるウェブページ90を生成する。
【0064】
〔実施例2〕
図9は、コンテンツ生成処理の他の実施例を示している。
図9に示す処理内容、設定情報、表示画面は一例である。
実施例2に係るコンテンツ生成システム2では、抽出ワード情報22に含まれる関連ワードの選択処理として、関連ワードに設定される重要度を利用する場合を示している。抽出ワード情報22には、実施例1と同様に、異なる収集条件1、収集条件2、収集条件3に基づいて収集した複数の抽出領域50-1、50-2、50-3で構成されている。また各抽出領域50-1、50-2、50-3は、各関連ワードに重要度を示す情報とともに、「重要度の高いもの優先して使用する」旨の選択指示部58を備えている。
この重要度は、選択された関連ワードに対するユーザーの評価し、またはネットワーク上やその他の情報源における関連ワードの流行性や閲覧ユーザーの嗜好性、検索数などの評価情報の一例であって、抽出領域50-1、50-2、50-3ごと、または抽出ワード情報22に含まれる関連ワード全体を通じて設定されてもよい。この重要度の情報は、たとえば抽出ワード情報の生成処理の解析処理で設定された評価値、またはこの評価値に基づいて設定してもよい。
【0065】
選択指示部58は、コンテンツの生成指示を構成する情報の一例であって、抽出領域50にある関連ワードのうち、少なくとも高い重要度が設定された関連ワードを利用してコンテンツデータを生成させる指示である。すなわち、コンテンツデータの生成処理では、選択指示部58が設定されている場合、抽出領域50-1、50-2、50-3内の関連ワードが選択された場合であっても、コンテンツデータの生成処理で、選択された全ての関連ワードが利用されない場合も含んでいる。この場合、コンテンツデータ生成部18は、たとえば少なくとも特定の閾値以上の重要度の関連ワード、または少なくとも設定された個数の関連ワードを重要度の上位から選出してコンテンツデータの生成に利用すればよい。
【0066】
そして、コンテンツ処理部20は、生成されたコンテンツデータを利用して、コンテンツであるウェブページ90を生成すればよい。
【0067】
<コンテンツ生成処理について>
図10は、実施例2のコンテンツ生成処理例を示している。
図10に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
【0068】
このコンテンツ生成処理において、キーワードの入力(S301)、抽出ワード情報の生成処理(S302)は、既述のS101、S102(
図6)と同様の処理を行えばよく、説明を省略する。
【0069】
情報処理装置4は、生成された抽出ワード情報をユーザーに提示し、コンテンツデータの生成に利用する関連ワードを選出させるとともに、関連ワードの重要度の高い順に使用するかの選択指示が有るかを判断する(S303)。すなわち、情報処理装置4は、たとえば抽出領域50-1、50-2、50-3に形成した選択指示部58が選択されている場合(S303のYES)、コンテンツデータ生成部18に対して重要度の高い順に使用する指示情報を設定する。この指示情報は、たとえば指示情報DB70の重要度部78やその他図示しない指示領域に設定すればよい。
【0070】
情報処理装置4は、関連ワードの使用指示および重要度の選択指示部58に基づいて関連ワードを利用したコンテンツデータを生成するとともに、生成したコンテンツデータに対して識別情報を付与する(S305)。また、情報処理装置4の処理部8は、たとえばレイアウト設定情報DB80に対し、レイアウトデータ60の各入力部62に設定されたコンテンツデータの識別情報や設定された関連ワードを格納する。
【0071】
情報処理装置4のコンテンツ処理部20は、レイアウトデータ60の入力部62に対し、識別情報に基づいてコンテンツデータ24を配置して(S306)、コンテンツを生成し、コンテンツを出力する(S307)。
【0072】
〔第2の実施形態〕
図11は、第2の実施形態に係るコンテンツ生成システムを示している。
図11に示す構成は一例であり、本開示の技術が斯かる構成に限定されない。また
図11において、
図1と同一部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施形態に係るコンテンツ生成システム2は、既述のコンテンツの生成機能に加えて、さらに生成されたコンテンツデータ24がコンテンツの生成指示に従って構成されているかの判定機能を含むコンテンツ生成処理を実行する。
そこで、この情報処理装置4には、たとえば処理部8内に、判定処理部100が形成される。この判定処理部100は、コンテンツ生成プログラムの実行による機能部の一例であり、コンテンツの生成指示として設定された関連ワードの情報を利用してコンテンツデータ24が生成されているかの判定機能を備える。さらに、判定処理部100は、コンテンツデータ24が指示された関連ワードが利用されていない、または所定の割合以上、出現しない場合、ユーザーに対してその判定結果を提示する機能を備える。
そして、情報処理装置4は、たとえばユーザーからの指示に基づいて、コンテンツデータ生成部18に対し、コンテンツデータ24の変更、または再生成を行わせる。
【0073】
<判定処理について>
コンテンツデータ24に対する判定処理では、たとえば
図12のAに示すように、判定基準情報102として、指示情報DB70に設定された指示情報の内、少なくともキーワード部72に設定された関連ワード情報を利用する。
判定処理部100は、たとえば生成されたコンテンツ内に配置され、または生成され入力部62に配置される前のコンテンツデータ24-Xを読み出し、判定基準情報102と対比する。この対比処理では、たとえばコンテンツデータ24-X内に判定基準情報102に格納された関連ワードが存在するかのほか、その出現回数や頻度、出現位置などの情報を抽出すればよい。
【0074】
なお、コンテンツデータ24-Xが記事などテキスト形式以外で構成されている場合、すなわち、画像や動画などで構成されている場合は、コンテンツデータ24-Xの一部または全部を関連ワードと対比可能な情報に変換してもよい。この変換処理には、たとえばコンテンツが動画であれば、コンテンツを再生するブラウザや動画再生プログラムを利用して、動画内の音声、画像が表している内容をテキスト化したり、またはテキスト形式の字幕データを読み取るなどの処理を行ってもよい。そのほか、判定処理部100は、その他の変換処理として、たとえば動画や画像で表されている内容を説明する記載を読み取るほか、ネットワーク上で同一または類似する動画や画像を含むウェブサイトなどを調査し、そのウェブサイトなどに記載されている説明などのテキストデータを取得する手法も含んでよい。
【0075】
そして、判定処理部100は、たとえば
図12のBに示すように、関連ワードの使用状態の判定結果の一例として、判定結果画面110を生成し、ユーザー端末6に提示する。この判定結果画面110には、たとえばコンテンツデータ24-Xに対し、関連ワードが使用されている部分を示す使用状態表示104を表示させる。この使用状態表示104は、たとえば記事など文書で形成されたコンテンツデータ24-X内の関連ワードの字体やフォントの変更や、背景色の変更などによりハイライトさせる処理を含む。
【0076】
さらに判定処理部100は、たとえば判定結果画面110とともに、抽出ワードの中から使用されていない関連ワードをユーザーに把握させるために、判定基準情報102に格納された関連ワードのうち、コンテンツデータ24-Xで使用されている関連ワードに使用状態表示104を表示させるとともに、使用されていない関連ワードに不使用状態表示106を表示させてもよい。この不使用状態表示106は、たとえば使用状態表示104と区別可能に形成されており、字体やフォントの変更や、背景色の変更などによりハイライトさせればよい。
そのほか、判定基準情報102には、使用状態表示104を表示させず、不使用状態表示106のみを表示させてもよい。
【0077】
そして、情報処理装置4は、ユーザーからの指示に基づいて、コンテンツデータ生成部18を機能させて不使用状態表示106が付された関連ワードを追加するコンテンツデータに修正し、または再生成するほか、ユーザーが直接修正内容を入力してもよい。
【0078】
<コンテンツ生成処理について>
図13はコンテンツ生成処理例を示している。
図13に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
【0079】
コンテンツ生成処理において、抽出ワード情報の生成処理(S401)、コンテンツデータの生成処理(S402)は、既述のS101~S110(
図6)と同様の処理を行えばよく、説明を省略する。
【0080】
情報処理装置4は、特定のコンテンツデータ24-Xとこれに対応する指示情報を読み出し、対比して指示された関連ワードの有無を判定する(S403)。コンテンツデータ24-Xと指示情報の特定には、たとえばコンテンツデータ24-Xやレイアウト設定情報DB80および指示情報DB70の利用指示部76に設定された識別情報を利用して、対応関係を把握すればよい。
【0081】
判定処理部100は、対比処理により、コンテンツデータ24-Xが、指示情報に設定された条件を満たしているかを判定し(S404)、条件を満たしていると判断した場合(S404のYES)、レイアウト情報を利用してコンテンツを生成、または生成されたコンテンツを維持させる(S405)。この条件は、たとえばコンテンツデータ24-X内に生成指示や入力指示に設定した関連ワードを全て使用しているか、または所定の割合や個数以上を使用しているかなどが設定されるほか、閾値以上の出現回数となっているかなどが設定される。そのほか、この条件は、既述の実施例2に示すように、関連ワードに設定された優先度の高いものから順に利用しているかなどが設定されてもよい。
そしてコンテンツ処理部20は、判定結果を受けてユーザーや情報提示部14を通じてコンテンツを提示する(S406)。
【0082】
また、判定処理部100は、コンテンツデータ24-Xが、条件を満たしていないと判断した場合(S404のNO)、判定結果画面110や少なくとも不使用状態表示106を含む判定基準情報102などの判定結果をユーザーに提示(S407)すればよい。
【0083】
〔第2の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、次のいずかの効果が得られる。
(1) 第1の実施形態や実施例1、実施例2と同様の効果が得られる。
(2) コンテンツの作成において、収集した関連ワードの使用状態を監視し、その監視結果や、収集したのに使用されていない関連ワードを提示させることで、コンテンツの記載内容のチェック処理の時間的、作業的負荷を軽減させることができる。
(3) 収集したキーワードに対し、コンテンツ内の使用状態の監視結果とともに、利用されていない関連ワードを特定し、提示することで、コンテンツの生成や更新の迅速性が高められる。
〔変形例〕
【0084】
以上説明した実施形態、実施例について、その特徴事項や変形例を以下に列挙する。
【0085】
(1) 上記実施形態では、キーワードの収集条件に対し、1つの情報供給手段30から関連ワードを収集する例と、異なる複数の収集条件により関連ワードを収集する例を示したがこれに限らない。
情報処理装置4は、たとえば同一のテーマワードで、かつ共通の収集条件であって、異なる複数の検索サービスなどから関連ワードを収集し、その収集傾向を解析して抽出ワード情報を生成してもよい。また、この場合、ユーザーの設定により、もしくは検索サービスの利用者数などの情報に基づき、情報供給手段30ごとの収集結果に対して重み付けを設定して評価値を割り出してもよい。具体的には、利用者数の多い検索サービスで収集した関連ワードに対する評価値を大きく設定するようにしてもよい。これにより、利用者数が多い=閲覧ユーザーの嗜好性や流行性、情報のニーズが反映し易くなり、よりユーザーが検索し易いキーワードの抽出の精度が高められる。
【0086】
(2) 上記実施形態および実施例では、判定処理部100は、コンテンツデータ24-X内で指示された関連ワードが使用されているか、またはその出現回数を監視する場合を示したがこれに限られない。判定処理部100は、たとえばコンテンツデータ24-X内における関連ワードごとの出現位置や集中度、複数の関連ワード間での出現頻度や出現のバランスなどを評価し、その評価結果を判定結果画面110によってユーザーに提示してもよい。そして、判定処理部100は、たとえば関連ワードを使用していても、その出現位置や頻度、出現状態使などが適切でないと判定した場合は、コンテンツデータ生成部18に対して、コンテンツデータ24の更新や修正指示を出力してもよい。
【0087】
(3) 上記第2の実施形態では、生成されたコンテンツデータに対し関連ワードが指示通りに利用されてないとの判定結果が生成された場合、その判定結果をユーザーに提示し、ユーザーの指示に基づいてコンテンツデータの修正や再生成を行う場合を示したが、これに限られない。情報処理装置4の判定処理部100は、たとえば判定結果画面110をユーザーに提示するとともに、自動でコンテンツデータ生成部18に対して、使用していない関連ワードを含む新たなコンテンツデータの生成、または判断対象となったコンテンツデータ24-Xに対して使用していない関連ワードを含む内容に修正させる指示を出力してもよい。
【0088】
以上説明したように、本発明の好ましい実施形態および実施例について説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本開示のコンテンツの生成処理によれば、テーマワードに対してネットワーク上などから収集し、抽出した抽出ワード情報に対し、ユーザーが指定した生成指示により自動でコンテンツデータを生成するとともに、このコンテンツデータをユーザーによる入力指示に従ってレイアウトさせることで、閲覧ユーザーの流行性などに沿っており、かつユーザーごとの個性を備えたコンテンツの生成が迅速、かつ容易に生成でき、有用である。
【符号の説明】
【0090】
2 コンテンツ生成システム
4 情報処理装置
6 ユーザー端末
8 処理部
10 通信部
12 記憶部
14 情報提示部
16 キーワード処理部
18 コンテンツデータ生成部
20 コンテンツ処理部
22 抽出ワード情報
24、24-1、24-2、・・・24-X コンテンツデータ
26 レイアウト情報
30 情報供給手段
32 関連ワード収集部
34 抽出ワード情報生成部
40 処理領域
42 テーマワード
44 ワード情報部
46 収集結果部
50、50-1、50-2、50-3 抽出領域
52 抽出ワード部
54 評価値部
56、58 選択指示部
60 レイアウトデータ
62、62-1、62-2、62-3、・・・62-N 入力部
70 指示情報DB
72 キーワード部
74 収集条件部
76 利用指示部
78 重要度部
80 レイアウト設定情報DB
82 入力エリア部
84 データ形式部
86 識別情報部
88 キーワード部
90 ウェブページ
100 判定処理部
102 判定基準情報
104 使用状態表示
106 不使用状態表示
110 判定結果画面
120 更新判定部
【要約】
【課題】特定のテーマに対する流行性や嗜好性に沿ったコンテンツの生成処理の迅速化、容易化を実現する。
【解決手段】このコンテンツの生成方法では、キーワード処理部(16)が、ユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に適合する関連ワードを抽出して生成した抽出ワード情報(22)を記憶部(12)に記憶するとともに、抽出ワード情報をユーザーに提供する工程と、コンテンツデータ生成部(18)が、ユーザーから受けた生成指示に基づいて関連ワードを利用した1または複数のコンテンツデータ(24)を自動で生成し、または取得する工程と、コンテンツ処理部(20)が、コンテンツレイアウト情報(26)を読み出し、ユーザーが設定した入力指示に従って、コンテンツレイアウト情報の入力部(62)に対してコンテンツデータを配置してコンテンツを生成する工程を含む。
【選択図】
図1