(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】体感プログラム及び体感装置
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20240723BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240723BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240723BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240723BHJP
G09B 7/06 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
G09B19/00 G
G06F3/01 510
G06F3/0482
G06F3/16 520
G09B7/06
(21)【出願番号】P 2020208045
(22)【出願日】2020-12-16
【審査請求日】2023-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】311014417
【氏名又は名称】アジアクリエイト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000534
【氏名又は名称】弁理士法人真明センチュリー
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 ▲邦▼男
【審査官】柳 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-522248(JP,A)
【文献】登録実用新案第3173618(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 7/06
19/00
G06F 3/01
3/04842
3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、記憶部と、ユーザの操作を受け付ける入力部とを備えたコンピュータに、前記表示部に表示された操作子を前記入力部を介して前記ユーザに選択させる試行を実行させる体感プログラムであって、指差し呼称する場合としない場合とで前記ユーザに前記指差し呼称の効果を体感させるものであり、
前記表示部に表示される前記操作子の数が変更可能に構成され、
前記操作子の数が変更された場合に、その変更
後の前記操作子の数を前記記憶部に記憶する数記憶ステップと、
その数記憶ステップで記憶された数の操作子を前記表示部に表示する操作子表示ステップと、
その操作子表示ステップで表示される操作子のうち、前記ユーザに選択させる操作子を指示することで、前記ユーザに試行を行わせる指示ステップと、
前記試行の結果である試行結果を、前記指差し呼称した場合としなかった場合とで区別して前記記憶部に記憶する結果記憶ステップと、
前記記憶部に記憶された前記指差し呼称した場合の前記試行結果と、前記指差し呼称しなかった場合の前記試行結果とを、前記表示部に表示する結果表示ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする体感プログラム。
【請求項2】
前記結果表示ステップは、前記記憶部に記憶された前記指差し呼称した場合の前記試行結果の推移と、前記指差し呼称しなかった場合の前記試行結果の推移とを前記表示部に表示することを特徴とする請求項
1記載の体感プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータは更に、音声を入力する音声入力部を備え、
前記結果記憶ステップは、前記試行中に前記音声入力部に入力された音声の大きさが所定以上の場合に、その試行結果を指差し呼称した試行として記憶するものであることを特徴とする請求項
1又は
2に記載の体感プログラム。
【請求項4】
前記試行で前記ユーザに選択させる前記操作子である正解操作子と、前記表示部に表示される操作子のうち前記正解操作子以外の1以上の操作子とを、正解候補に設定する正解候補設定ステップを、更に前記コンピュータに実行させ、
前記操作子表示ステップは、その正解候補設定ステップで正解候補に設定された前記操作子を、正解候補以外の他の前記操作子と異なった態様で表示することを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載の体感プログラム。
【請求項5】
前記指示ステップは、
前記ユーザに選択させる操作子の情報である操作子情報が表示される出題画面を前記表示部に表示する出題表示ステップと、
その出題表示ステップで表示された出題画面に切り替えて、前記操作子表示ステップによる操作子が表示される試行画面を前記表示部に表示する試行表示ステップとを備え、
その試行表示ステップは、前記試行画面に前記操作子表示ステップによる操作子と共に前記操作子情報を表示することを特徴とする請求項1から
4のいずれかに記載の体感プログラム。
【請求項6】
表示手段と、記憶手段と、ユーザの操作を受け付ける入力手段とを備え、前記表示手段に表示された操作子を前記入力手段を介して前記ユーザに選択させる試行を実行させる体感装置であって、指差し呼称する場合としない場合とで前記ユーザに前記指差し呼称の効果を体感させるものであり、
前記表示手段に表示される前記操作子の数が変更可能に構成され、
前記操作子の数が変更された場合に、その変更
後の前記操作子の数を前記記憶手段に記憶する数記憶手段と、
その数記憶手段で記憶された数の操作子を前記表示手段に表示する操作子表示手段と、
その操作子表示手段で表示される操作子のうち、前記ユーザに選択させる操作子を指示することで、前記ユーザに試行を行わせる指示手段と、
前記試行の結果である試行結果を、前記指差し呼称した場合としなかった場合とで区別して前記記憶手段に記憶する結果記憶手段と、
その結果記憶手段で記憶された前記指差し呼称した場合の前記試行結果と、前記指差し呼称しなかった場合の前記試行結果とを、前記表示手段に表示する結果表示手段と、
を備えていることを特徴とする体感装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体感プログラム及び体感装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液晶ディスプレイ11と、縦横の計140個の押しボタン(操作子)から構成されるスイッチ群21とが設けられた指差し呼称学習安全体感装置(以下「体感装置」と略す)が開示されている。ユーザは、液晶ディスプレイ11に表示されたスイッチ群21の中の1の押しボタンの縦横の位置を確認し、該当する押しボタンを選択するという試行を、指差し呼称をする場合としない場合とで複数回ずつ行う。そして、試行の終了後には指差し呼称した場合と、しない場合との試行結果が表示される。ユーザは、その試行結果を確認することで、指差し呼称の効果を体感できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、スイッチ群21の押しボタンは、体感装置に備え付けられたハードキーであるため、その数を任意に増減できない。よって、ユーザに選択させるスイッチ群21の押しボタンの数や位置が固定されるので、試行の難易度の上限および下限が固定されてしまう。例えば、ユーザの習熟度が低い場合、ユーザは選択するスイッチ群21の押しボタンの数を多く感じ、試行に対して過度に困難な印象を抱く。逆にユーザの習熟度が高い場合、ユーザはスイッチ群21に配置される押しボタンの位置を把握できているので、試行を容易に感じ、慣れやマンネリ感を抱く。このように、スイッチ群21の押しボタンの数が固定されることで、ユーザの習熟度に応じた試行ができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの習熟度が高い場合であっても低い場合であっても、ユーザに指差し呼称の効果を体感させることができる体感プログラム及び体感装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の体感プログラムは、表示部と、記憶部と、ユーザの操作を受け付ける入力部とを備えたコンピュータに、前記表示部に表示された操作子を前記入力部を介して前記ユーザに選択させる試行を実行させるプログラムであって、指差し呼称する場合としない場合とで前記ユーザに前記指差し呼称の効果を体感させるものであり、前記表示部に表示される前記操作子の数が変更可能に構成され、前記操作子の数が変更された場合に、その変更後の前記操作子の数を前記記憶部に記憶する数記憶ステップと、その数記憶ステップで記憶された数の操作子を前記表示部に表示する操作子表示ステップと、その操作子表示ステップで表示される操作子のうち、前記ユーザに選択させる操作子を指示することで、前記ユーザに試行を行わせる指示ステップと、前記試行の結果である試行結果を、前記指差し呼称した場合としなかった場合とで区別して前記記憶部に記憶する結果記憶ステップと、前記記憶部に記憶された前記指差し呼称した場合の前記試行結果と、前記指差し呼称しなかった場合の前記試行結果とを、前記表示部に表示する結果表示ステップと、を前記コンピュータに実行させるものである。
【0007】
また、本発明の体感装置は、表示手段と、記憶手段と、ユーザの操作を受け付ける入力手段とを備え、前記表示手段に表示された操作子を前記入力手段を介して前記ユーザに選択させる試行を実行させる装置であって、指差し呼称する場合としない場合とで前記ユーザに前記指差し呼称の効果を体感させるものであり、前記表示手段に表示される前記操作子の数が変更可能に構成され、前記操作子の数が変更された場合に、その変更後の前記操作子の数を前記記憶手段に記憶する数記憶手段と、その数記憶手段で記憶された数の操作子を前記表示手段に表示する操作子表示手段と、その操作子表示手段で表示される操作子のうち、前記ユーザに選択させる操作子を指示することで、前記ユーザに試行を行わせる指示手段と、前記試行の結果である試行結果を、前記指差し呼称した場合としなかった場合とで区別して前記記憶手段に記憶する結果記憶手段と、その結果記憶手段で記憶された前記指差し呼称した場合の前記試行結果と、前記指差し呼称しなかった場合の前記試行結果とを、前記表示手段に表示する結果表示手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の体感プログラムによれば、表示部に表示される操作子の数が変更可能に構成され、操作子の数が変更された場合に、その変更後の操作子の数が記憶部に記憶され、その数の操作子が表示部に表示される。そして、その表示された操作子のうちユーザに選択させる操作子が指示されることで、ユーザに試行を行わせる。表示される操作子を少なくすると、試行の難易度を低くでき、表示される操作子を多くすると試行の難易度を高くできる。よって、試行で表示される操作子の数を変更可能とすることで、ユーザに適切な難易度の試行を行わせることができる。これにより、ユーザの習熟度が高い場合であっても低い場合であっても、ユーザに指差し呼称の効果を体感させることができるという効果がある。
【0009】
また、指差し呼称した場合としなかった場合との試行結果が記憶部に記憶され、記憶されたこれらの試行結果が表示部に表示される。ユーザが表示されたこれらの試行結果を比較することで、指差し呼称した場合としなかった場合との差を一目で把握でき、ユーザに指差し呼称の効果を具体的に体感させることができるという効果もある。
【0010】
請求項2記載の体感プログラムによれば、請求項1記載の体感プログラムの奏する効果に加え、次の効果を奏する。記憶された指差し呼称した場合の試行結果の推移と、指差し呼称しなかった場合の試行結果の推移とが表示部に表示される。ユーザがこれら試行結果の推移を比較することで、指差し呼称が試行結果に及ぼす中・長期的な変化を一目で把握できる。これにより、ユーザに指差し呼称の効果をより具体的に体感させることができるという効果がある。
【0011】
請求項3記載の体感プログラムによれば、請求項1又は2に記載の体感プログラムの奏する効果に加え、次の効果を奏する。試行中に音声入力部に入力された音声の大きさが所定以上の場合に、指差し呼称した試行としてその試行結果が記憶される。試行中にユーザが発した音声(具体的には指差し呼称の掛け声)の音量に基づくことで、ユーザが指差し呼称したことを自動的かつ正確に判断できるという効果がある。また、入力された音声の大きさが所定以上の場合にユーザが指差し呼称したと判断されるので、周囲の騒音をユーザの音声と誤認識するのを抑制できるという効果もある。
【0012】
請求項4記載の体感プログラムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の体感プログラムの奏する効果に加え、次の効果を奏する。ユーザに選択させる操作子である正解操作子と、正解操作子以外の1以上の操作子とが正解候補として設定され、正解候補に設定された操作子が、正解候補以外の操作子と異なった態様で表示される。これにより、ユーザは選択する操作子を正解候補のいずれかの操作子に絞ることができるので、試行の難易度を低くすることができるという効果がある。
【0013】
例えば、ユーザが初心者である場合に、始めは正解候補を表示させながら試行を行い、その後に正解候補を非表示とすることで、表示部に表示される操作子の数を変化させることなく、試行の難易度を高くできる。これにより、ユーザを本プログラムの試行に違和感なく慣れさせることができる。
【0014】
請求項5記載の体感プログラムによれば、請求項1から4のいずれかに記載の体感プログラムの奏する効果に加え、次の効果を奏する。ユーザに選択させる操作子の情報である操作子情報が表示される出題画面が表示部に表示され、その出題画面に切り替えて、操作子表示ステップによる操作子が表示される試行画面が表示部に表示され、その試行画面には、操作子表示ステップによる操作子と共に操作子情報が表示される。
【0015】
試行画面に先立って表示される出題画面によって、ユーザは選択すべき操作子を事前に把握できる。そして、出題画面に切り替わって表示される試行画面でも、操作子と共に操作子情報が表示されるので、ユーザは該操作子情報を参照しながら操作子を選択できる。よって、ユーザは選択すべき操作子を出題画面で完全に記憶する必要がなく、操作子の選択に集中することができる。これにより、ユーザに指差し呼称の効果を適切に体感させることができるという効果がある。
【0016】
請求項6記載の体感装置によれば、請求項1記載の体感プログラムと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】(a)は、PCの電気的構成を示すブロック図であり、(b)は、出題設定テーブルを模式的に示す図であり、(c)は、設定画面を表す図である。
【
図7】(a)は、押しボタンを少数表示する場合の試行画面20を表す図であり、(b)は、押しボタンを多数表示する場合の試行画面を表す図であり、(c)は、試行画面においてユーザが押しボタンを選択した場合を表す図である。
【
図8】(a)は、回答処理のフローチャートであり、(b)は、集計・保存処理のフローチャートである。
【
図10】(a)は、結果確認画面を表す図であり、(b)は、グラフ画面を表す図である。(c)は、ランキング画面を表す図である。
【
図11】(a)は、変形例の試行画面を表す図であり、(b)は、(a)の試行画面においてユーザが押しボタンを選択した場合を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、PC1を表す模式図である。PC1は、ユーザHに指差し呼称をする場合と、指差し呼称をしない場合とで所定の試行を行わせ、指差し呼称をする場合/しない場合の結果を表示することで、ユーザHに指差し呼称の効果を体感させる情報処理装置(コンピュータ)である。
【0019】
本実施形態において、「指差し呼称」とは、ユーザHが対象物である押しボタン20aを指差しながら、対象物の位置を呼称することをいう。また「試行」とは、押しボタン20aを選択させる複数の問題をユーザHに行わせることをいう。
【0020】
PC1には、LCD2と、タッチパネル3と、ユーザHからの情報が入力されるキーボード4と、音声が入力されるマイク5とが設けられる。LCD2は、ユーザHが試行を行う試行画面20や、試行の結果である試行結果を表示する結果確認画面30(
図10(a)参照)等を表示する装置である。タッチパネル3は、ユーザHによるタッチ操作に応じて、タッチされた位置信号を入力する装置である。LCD2上にタッチパネル3が重ね合わせて配設される。
【0021】
PC1においては、LCD2に表示された試行画面20の押しボタン20aを選択させる試行を、指差し呼称する場合としない場合とで行う。その際、マイク5に入力された音声の音量に基づいて、指差し呼称した試行か、指差し呼称しなかった試行が判断される。そして、試行後にLCD2に表示される結果確認画面30等によって、指差し呼称した場合としなかった場合との試行結果が区別して表示される。これにより、ユーザHに指差し呼称の効果を体感させることができる。
【0022】
次に、
図2,3を参照して、PC1の電気的構成を説明する。
図2(a)は、PC1の電気的構成を示すブロック図である。
図2(a)に示す通り、PC1は、CPU10と、ハードディスクドライブ(以下「HDD」という)11と、RAM12とを有し、これらはバスライン13を介して入出力ポート14にそれぞれ接続されている。RAM12は、CPU10による各種プログラムの実行時にワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するためのメモリである。入出力ポート14には更に、上記したLCD2、タッチパネル3、キーボード4及びマイク5が接続される。
【0023】
CPU10は、バスライン13により接続された各部を制御する演算装置である。HDD11は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、体感プログラム11aと、出題設定テーブル11bと、結果データ11cとが保存される。CPU10によって体感プログラム11aが実行されると、
図4のメイン処理が実行される。出題設定テーブル11bには、現在の試行に用いられる出題設定が記憶され、結果データ11cには、試行結果とその試行の出題設定とが対応付けられて記憶される。
【0024】
図2(b),(c)と
図3とを参照して、出題設定テーブル11b及び結果データ11cを説明する。
図2(b)は、出題設定テーブル11bを模式的に示す図である。
図2(b)に示す通り、出題設定テーブル11bには、出題設定としてユーザ名と、縦ボタン数と、横ボタン数と、表示色入替と、表示タイプと、出題数と、出題時間と、回答時間とが記憶される。
【0025】
ユーザ名には、試行を行うユーザHの名前(氏名、ニックネーム等)が記憶される。縦ボタン数には、試行画面20に表示される押しボタン20aの縦方向の数が記憶され、横ボタン数は、試行画面20に表示される押しボタン20aの横方向の数が記憶される。表示色入替には、試行画面20に表示される同一の縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせにおいて、同一の表示色を用いるか、異なる表示色を用いるかが記憶される。具体的に、同一の表示色を用いる場合は、表示色入替「なし」が記憶され、異なる表示色を用いる場合は、表示色入替「あり」が記憶される。
【0026】
表示タイプには、試行画面20の同一の縦位置表示20b及び横位置表示20dの識別子表示20sで表示される識別子(
図7参照)の態様を「文字」とするか、「記号」とするかが記憶される。具体的に、該識別子の態様を文字とする場合は、表示タイプ「文字」が記憶され、記号とする場合は、表示タイプ「記号」が記憶される。出題数は、試行において出題される問題の数が記憶され、出題時間には、出題画面16(
図6参照)を表示する時間が記憶され、回答時間には、試行画面20が表示されてから次の問題へ移るまでの時間が記憶される。
【0027】
これら出題設定テーブル11bに記憶されるユーザ名と、縦ボタン数と、横ボタン数と、表示色入替と、表示タイプと、出題数と、出題時間と、回答時間との出題設定が、LCD2に表示される設定画面15で入力される。次に、
図2(c)を参照して設定画面15を説明する。
【0028】
図2(c)は、設定画面15を表す図である。設定画面15は、試行を行う前に表示され、上記した出題設定を設定する画面である。設定画面15には、上記のユーザ名を設定するユーザ名設定エリア15aと、上記の縦ボタン数を設定する縦ボタン数設定エリア15bと、上記の横ボタン数を設定する横ボタン数設定エリア15cと、上記の表示色入替を設定する表示色入替設定エリア15dと、上記の表示タイプを設定する表示タイプ設定エリア15eと、上記の出題数を設定する出題数設定エリア15fと、上記の出題時間を設定する出題時間設定エリア15gと、上記の回答時間を設定する回答時間設定エリア15hと、開始ボタン15iとが表示される。各エリア15a~15hは、タッチパネル3及びキーボード4を介して設定値を設定可能に構成される。
【0029】
開始ボタン15iは、各エリア15a~15hで設定された出題設定を出題設定テーブル11bに保存し、試行の開始を指示するボタンである。設定画面15において、ユーザHがタッチパネル3及びキーボード4を介して入力した出題設定が、出題設定テーブル11bに記憶される。
【0030】
次に、
図3を参照して、結果データ11cを説明する。
図3は、結果データ11cを模式的に示す図である。結果データ11cには、試行毎に、試行が開始された日時である計測日時と、試行における正解数、正解率、回答平均時間および指差し呼称(図中では「指差呼称」と表記)と、その試行において設定された出題設定とが対応付けられて記憶される。
【0031】
正解数には、試行において指示された押しボタン20aをユーザHが選択した場合、即ち正解した場合の問題数が記憶される。正解率には、正解数を試行における出題数で除算した値が記憶される。回答平均時間には、試行画面20が表示されてからユーザHが押しボタン20aを選択するまでの平均時間が記憶される。
【0032】
指差し呼称には、その試行でユーザHが指差し呼称したか、しなかったかが記憶される。具体的に、試行中にマイク5から入力された音声の大きさが所定以上(例えば、騒音レベルが60dB以上)の場合に、指差し呼称したとして、指差し呼称「あり」が記憶される。一方で、音声の大きさが所定より小さい場合は、指差し呼称しなかったとして、指差し呼称「なし」が記憶される。これら結果データ11cに記憶される、正解数、正解率、回答平均時間および指差し呼称が「試行結果」とされる。また出題設定には、試行において設定された出題設定テーブル11bの各設定値が記憶される。
【0033】
次に、
図4~10を参照して、PC1のCPU10で実行されるメイン処理を説明する。
図4は、メイン処理のフローチャートである。メイン処理は、体感プログラム11aの起動後に実行される処理である。メイン処理はまず、
図2(c)で上記した設定画面15をLCD2に表示する(S1)。
【0034】
S1の処理の後、開始ボタン15iが選択されたかを確認する(S2)。S2の処理において、開始ボタン15iが選択されなかった場合は(S2:No)、S2の処理を繰り返すことで、開始ボタン15iの選択を待機する。S2の処理において、開始ボタン15iが選択された場合は(S2:Yes)、設定画面15で設定された出題設定の設定値を、出題設定テーブル11bに保存する(S3)。S3の処理の後、試行処理(S4)を実行する。
【0035】
ここで、
図5を参照して試行処理を説明する。
図5は、試行処理のフローチャートである。試行処理はまず、指差し呼称ありの場合における出題数を表す「出題数_呼称有」と、正解数を表す「正解数_呼称有」と、回答時間を表す「回答時間_呼称有」とのそれぞれの変数に0を設定し、指差し呼称なしの場合における出題数を表す「出題数_呼称無」と、正解数を表す「正解数_呼称無」と、回答時間を表す「回答時間_呼称無」とのそれぞれの変数に0を設定する(S10)。
【0036】
S10の処理の後、試行において出題される出題問題(操作子情報)を設定する(S11)。具体的には、
図7で後述の右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmの組み合わせと左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhの組み合わせとのうちのいずれかの組み合わせと、その組み合わせに該当する押しボタン20aの縦位置および横位置とが出題問題として設定される。
【0037】
例えば、出題問題における組み合わせとして、CPU10に内蔵される乱数生成器で出力された乱数が奇数の場合は、右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmの組み合わせを設定し、乱数が偶数の場合は、左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhの組み合わせを設定しても良い。また、出題問題における縦位置として、乱数生成器で出力された乱数を出題設定テーブル11bの縦ボタン数で除算した際の余り(剰余)に1を加算した値を設定しても良いし、同様に、出題問題における横位置として、乱数生成器で出力された乱数を出題設定テーブル11bの横ボタン数で除算した際の余り(剰余)に1を加算した値を設定しても良い。
【0038】
なお、S11の処理において、出題問題は乱数に基づいて設定するものに限られない。例えば、予め縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせと、縦位置および横位置とを複数記憶しておき、試行において、記憶された縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせと、縦位置および横位置とを出題問題としても良いし、他の方式で出題問題を設定しても良い。
【0039】
S11の処理の後、S11の処理で設定された出題問題に基づいて出題画面16を表示する(S12)。
【0040】
ここで、
図6を参照して出題画面16を説明する。
図6は、出題画面16を表す図である。出題画面16は、出題問題を表示するための画面である。出題画面16は、上記した設定画面15で開始ボタン15iが選択された場合と、試行画面20で回答表示20a1,20b1,20d1及び不正解表示20a2が表示された後(
図7(c)参照)とに表示される。
【0041】
出題画面16には、主に出題数表示16aと、残り時間表示16bと、識別子表示16cと、縦位置表示16dと、横位置表示16eとが表示される。出題数表示16aには、試行における現在の出題数、即ち現在が何番目の出題かと、総出題数(即ち出題設定テーブル11bの出題数)とが表示される。残り時間表示16bには、出題画面16から試行画面20に表示が切り替えられるまでの時間、即ち出題設定として設定された出題時間と、出題画面16が表示されてからの経過時間との差が表示される。
【0042】
識別子表示16cには、
図5のS11の処理で出題問題として設定された縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせの識別子(「右」、「左」又は「→」、「←」、詳細は
図7で後述)が表示される。縦位置表示16dには、出題問題として設定された縦位置が表示され、横位置表示16eには、出題問題として設定された横位置が表示される。ユーザHは、試行画面20の前に表示されるこの出題画面16によって、出題問題を事前に把握する。
【0043】
図5に戻る。S12の処理の後、出題画面16が表示されてからの経過時間が出題設定テーブル11bの出題時間を経過したかを確認する(S13)。S13の処理において、出題画面16が表示されてからの経過時間が出題時間を経過していない場合は(S13:No)、S13の処理を繰り返すことで、出題時間の経過を待機する。
【0044】
S13の処理の後、出題設定テーブル11bの縦ボタン数、横ボタン数、表示色入替および表示タイプの各設定値と、S11の処理で設定された出題問題とに基づいて試行画面20を表示する(S14)。ここで
図7(a),(b)を参照して、試行画面20を説明する。
【0045】
図7(a)は、押しボタン20aを少数表示する場合の試行画面20を表す図であり、
図7(b)は、押しボタン20aを多数表示する場合の試行画面20を表す図である。試行画面20は試行中に表示される画面であり、複数の押しボタン20aが表示される。
【0046】
押しボタン20aは略円形状の操作子であり、複数の押しボタン20aが縦横に整列した状態で、即ちマトリックス状に配置される。ユーザHは、試行画面20の複数の押しボタン20aの中から指示された押しボタン20aをLCD2及びタッチパネル3上から触れることで選択する。
【0047】
この試行画面20には、
図2(c)の設定画面15の縦ボタン数設定エリア15b及び横ボタン数設定エリア15cで設定された縦ボタン数および横ボタン数の押しボタン20aが表示される。例えば、縦ボタン数として「3」、横ボタン数として「10」がそれぞれ設定された場合、
図7(a)に示すように、縦方向に3個、横方向に10個の計30個の押しボタン20aが表示される。また、縦ボタン数として「5」、横ボタン数として「15」がそれぞれ設定された場合、
図7(b)に示すように、縦方向に5個、横方向に15個の計75個の押しボタン20aが表示される。
【0048】
このように、試行画面20に表示される押しボタン20aの数が、縦ボタン数設定エリア15b及び横ボタン数設定エリア15cによって変更可能に構成される。試行画面20に表示される押しボタン20aの数を少なくすると、ユーザHは指示された押しボタン20aを見つけやすくなるので、試行の難易度を低くできる。一方で、試行画面20に配置される押しボタン20aの数を多くすると、多くの押しボタン20aの中から指示された押しボタン20aを探さなければならないので、試行の難易度を高くできる。
【0049】
ユーザHの習熟度に応じて、配置される押しボタン20aの数を設定することで、ユーザHが試行に対して難しさを抱くことや、逆に慣れやマンネリ感を抱くことを抑制できる。これにより、ユーザHの習熟度が高い場合であっても、低い場合であってもユーザHに指差し呼称の効果を体感させることができる。
【0050】
また、試行画面20における複数の押しボタン20aの左右には、縦位置表示20bが設けられ、複数の押しボタン20aの上部には、横位置表示20dが設けられる。縦位置表示20bは、押しボタン20aの縦方向の位置を表すものであり、本実施形態では、右縦位置表示20bmと左縦位置表示20bhとの2種類が設けられる。
図7(a)に示すように、右縦位置表示20bmには、上から「3」,「2」,「1」と押しボタン20aの縦方向の位置を表す数字が降順に表示され、左縦位置表示20bhには、上から「1」,「2」,「3」と押しボタン20aの縦方向の位置を表す数字が昇順に表示される。
【0051】
また横位置表示20dは、押しボタン20aの横方向の位置を表すものであり、本実施形態では、右横位置表示20dmと左横位置表示20dhとの2種類が設けられる。
図7(a)に示すように、右横位置表示20dmには、上から「3」,「2」,「1」と押しボタン20aの横方向の位置を表す数字が降順に表示され、左縦位置表示20bhには、上から「1」,「2」,「3」と押しボタン20aの横方向の位置を表す数字が昇順に表示される。
【0052】
右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmは、出題問題における押しボタン20aの位置を表す縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせの1つとされ、左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhも、出題問題における縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせの1つとされる。
【0053】
これらの組み合わせをユーザHに区別させるため、位置表示20bm,20bh,20dm,20dhのそれぞれには、識別子表示20sが表示される。
図7(a),(b)に示す通り、右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmの識別子表示20sの識別子として「右」が表示され、左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhの識別子表示20sの識別子として「左」が表示される。
【0054】
上記した通り、本実施形態では、識別子表示20sに表示される識別子の態様が切り替え可能に構成される。具体的には、設定画面15の表示タイプ設定エリア15eで表示タイプ「文字」が設定された場合は、
図7(a),(b)のように識別子表示20sの識別子として「右」または「左」が表示される。一方で、図示はしないが、表示タイプ「記号」が設定された場合は、右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmの識別子表示20sに「→」が表示され、左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhの識別子表示20sには「←」が表示される。
【0055】
ユーザHは、識別子表示20sの識別子を確認することで、縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせのうち、右縦位置表示20bm及び右横位置表示20dmの組み合わせと、左縦位置表示20bh及び左横位置表示20dhの組み合わせとを区別できる。また、識別子表示20sに表示される識別子の態様(文字、記号)が切り替え可能に構成されることで、識別子をユーザHの好みの態様によるものとできるので、ユーザHにとって馴染みやすい試行とすることができる。
【0056】
なお、識別子表示20sに表示される「文字」の態様として「右」、「左」を例示したが、「上」、「下」等の他の文字でも良い。また、識別子表示20sに表示される「記号」の態様として「→」、「←」を例示したが、「〇」、「☆」等の他の記号でも良い。更に識別子表示20sに表示される態様は文字や記号に限られず、アイコン等の絵柄でも良い。例えば、ユーザHが子どもの場合に、識別子表示20sに表示される絵柄を動物(ライオン、コアラ等)やキャラクターにすることで、ユーザHがとっつき易く、親しみ易い試行とすることができる。
【0057】
また、右縦位置表示20bm、左縦位置表示20bh、右横位置表示20dm及び左横位置表示20dhの表示色は変更可能に構成され、具体的には、設定画面15の表示色入替設定エリア15dで設定された表示色入替に応じた表示色の態様で表示される。表示色入替設定エリア15dで表示色入替「なし」が設定された場合は、同一の組み合わせの縦位置表示20b及び横位置表示20dが、同一の表示色で表示される。
【0058】
図7(a)は、表示色入替「なし」が設定された場合の縦位置表示20b及び横位置表示20dを表している。
図7(a)では、右縦位置表示20bmと右横位置表示20dmとが同一の表示色(図面ではドットによるハッチングで表現)で表示され、左縦位置表示20bhと左横位置表示20dhとが同一の表示色(図面では斜線によるハッチングで表現)で表示される。即ち同一の組み合わせ同士が同一の表示色で、かつ、組み合わせ毎に異なる表示色とされる。
【0059】
これにより、ユーザHは表示色または識別子表示20sの識別子のいずれかを確認することで、対応する縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせを容易に把握できる。把握した縦位置表示20b及び横位置表示20dによって指示される押しボタン20aをスムーズに選択でき、試行の難易度が過度に高くなるのを抑制できる。
【0060】
一方で
図7(b)は、表示色入替設定エリア15dで表示色入替「あり」が設定された場合の縦位置表示20b及び横位置表示20dを表している。
図7(b)では、右縦位置表示20bmと、左横位置表示20dhとが同一の表示色(図面ではドットによるハッチングで表現)で表示され、左縦位置表示20bhと、右横位置表示20dmとが同一の表示色(図面では斜線によるハッチングで表現)で表示される。即ち同一の組み合わせ同士が異なる表示色とされる。
【0061】
これにより、ユーザHは識別子表示20sの識別子をしっかり確認しなければ、対応する縦位置表示20b及び横位置表示20dを判別できない。このように、試行においてユーザHに識別子表示20sから縦位置表示20b及び横位置表示20dを判別させるステップを強いることで、試行の難易度を高くすることができる。
【0062】
なお、右縦位置表示20bm、左縦位置表示20bh、右横位置表示20dm及び左横位置表示20dhは、表示色入替の設定によって表示色を変更するものに限られず、表示色に加え、模様や輝度等、その他の表示態様に変更しても良いし、模様と輝度との組み合わせ等、これら表示態様の任意の組み合わせに変更しても良い。
【0063】
縦位置表示20b及び横位置表示20dの上方には、出題数表示20eと、識別子表示20fと、縦位置表示20gと、横位置表示20hと、残り時間表示20iとが表示される。出題数表示20eには、試行における現在の出題数、即ち現在が何番目の出題かと、総出題数とが表示される。識別子表示20fには、出題問題における縦位置表示20b及び横位置表示20dの組み合わせの識別子(「右」、「左」、又は、「→」、「←」)が表示される。縦位置表示20gには、出題問題における縦位置が表示され、横位置表示20hには、出題問題における横位置が表示される。
【0064】
即ち出題画面16に切り替わって表示される試行画面20には、出題画面16と同等の出題問題が表示される。これにより、ユーザHは出題画面16で出題問題を完全に記憶できなくても、押しボタン20aを選択する試行画面20で出題問題を確認し、該当する出題問題で指示された押しボタン20aを選択できる。これによって、押しボタン20aを選択においてユーザHの記憶力の影響を排除でき、ユーザHは押しボタン20aの選択に集中できるので、ユーザHに指差し呼称の効果を適切に体感させることができる。
【0065】
残り時間表示20iには、試行画面20が表示されてから、出題設定テーブル11b(出題設定)の回答時間までの残り時間が表示される。残り時間表示20iに残り時間が表示されることで、ユーザHは徐々に時間的な切迫感を覚えるが、そのような状況下で押しボタン20aの選択を行うことで、指差し呼称の効果を好適に体感させることができる。
【0066】
図5に戻る。S14の処理の後、押しボタン20aが選択された、又は、試行画面20が表示されてから出題設定テーブル11bの回答時間を経過したかを確認する(S15)。S15の処理において、押しボタン20aが選択されていない、且つ、試行画面20が表示されてから出題設定テーブル11bの回答時間を経過していない場合は(S15:No)、S15の処理を繰り返すことで、押しボタン20aの選択または回答時間の経過を待機する。
【0067】
S15の処理において、押しボタン20aが選択された、又は、試行画面20が表示されてから出題設定テーブル11bの回答時間を経過した場合は(S15:No)、回答処理(S16)を実行する。
【0068】
ここで、
図8(a)を参照して回答処理を説明する。
図8(a)は、回答処理のフローチャートである。回答処理はまず、試行画面20が表示されてからマイク5に入力された音声の大きさが所定以上(例えば、騒音レベルが60dB以上)かどうかを確認する(S30)。
【0069】
S30の処理において、マイク5に入力された音声の大きさが所定以上の場合は(S30:Yes)、ユーザHが指差し呼称したと判断されるので、回答時間_呼称有に試行画面20が表示されてからの時間を加算する(S31)。
【0070】
S31の処理の後、該当する押しボタン20aを回答表示20a1、不正解表示20a2に表示を変更し、該当する縦位置表示20b及び横位置表示20dを回答表示20b1,20d1に表示を変更する(S32)。
【0071】
ここで、
図7(c)を参照して、回答表示20a1,20b1,20d1及び不正解表示20a2を説明する。
図7(c)は、試行画面20においてユーザHが押しボタン20aを選択した場合を表す図である。試行画面20でユーザHが押しボタン20aを選択した場合、問題として指示された押しボタン20aの表示態様を、回答前の押しボタン20aと異なる形状(二重丸)の回答表示20a1に変更する。
【0072】
これと共に、出題問題で指定された組み合わせの縦位置に該当する縦位置表示20bの位置を、それ以外の位置と異なる表示色による回答表示20b1に変更する。同様に、出題問題で指定された組み合わせの横位置に該当する横位置表示20dの位置を、それ以外の位置と異なる表示色による回答表示20d1に変更する。これによって、ユーザHは問題として指示された押しボタン20aの位置を、押しボタン20a、縦位置表示20b及び横位置表示20dの表示態様の変化によって把握できる。
【0073】
更にこの際、ユーザHが問題として指示された押しボタン20aと異なる押しボタン20aを選択した場合、上記の表示態様の変更に加え、ユーザHが選択した押しボタン20aを回答前の押しボタン20aとは異なる形状(例えば「×」)の不正解表示20a2に変更する。ユーザHは、このような不正解表示20a2と、回答表示20a1,20b1,20d1とを比較することで、自身が選択した押しボタン20aの位置と、問題で指示された押しボタン20aの位置との差を把握し、今後の問題の回答にフィードバックできる。
【0074】
また、ユーザHが押しボタン20aを選択した場合に加え、ユーザHが押しボタン20aを選択せずに、試行画面20が表示されてから出題設定テーブル11b(出題設定)の回答時間を経過した場合も、回答表示20a1,20b1,20d1が表示される。
【0075】
なお、回答表示20a1や不正解表示20a2は、回答前の押しボタン20aと異なる形状で表示することに限られず、回答前の押しボタン20aと異なる表示色や模様、輝度、絵柄等、他の表示態様で表示しても良いし、異なる表示色と模様との組み合わせ等、これら表示態様の任意の組み合わせで表示しても良い。
【0076】
また、回答表示20b1,20d1も縦位置表示20b及び横位置表示20dと異なる表示色で表示することに限られず、縦位置表示20b及び横位置表示20dと異なる模様、輝度、絵柄等の他の表示態様で表示しても良いし、異なる表示色と輝度との組み合わせ等、これら表示態様の任意の組み合わせで表示しても良い。
【0077】
図8(a)に戻る。S32の処理の後、ユーザHが選択した押しボタン20aが、出題問題として指示された押しボタン20aであるかどうか、即ち正解であるかどうかを確認する(S33)。S33の処理において、ユーザHが選択した押しボタン20aが正解である場合は(S33:Yes)、正解数_呼称有に1を加算し(S34)、ユーザHが選択した押しボタン20aが不正解である場合は(S33:No)、S34の処理をスキップする。S33,S34の処理の後、出題数_呼称有に1を加算する(S35)。
【0078】
S30の処理において、マイク5に入力された音声の大きさが所定より小さい場合は(S30:No)、ユーザHが指差し呼称しなかったと判断されるので、回答時間_呼称無に試行画面20が表示されてからの時間を加算する(S36)。S36の処理の後、該当する押しボタン20aを回答表示20a1、不正解表示20a2に表示を変更し、該当する縦位置表示20b及び横位置表示20dを回答表示20b1,20d1に表示を変更する(S37)。
【0079】
S37の処理の後、ユーザHが選択した押しボタン20aが正解であるかどうかを確認する(S38)。S38の処理において、ユーザHが選択した押しボタン20aが正解である場合は(S38:Yes)、正解数_呼称無に1を加算し(S39)、ユーザHが選択した押しボタン20aが不正解である場合は(S38:No)、S129の処理をスキップする。S38,S39の処理の後、出題数_呼称無に1を加算する(S40)。S35,S40の処理の後、回答処理を終了する。
【0080】
回答処理においては、マイク5に入力された音声の音量に応じて、指差し呼称した/しなかったが判断される。即ち試行中にユーザHが発した音声(具体的には指差し呼称の掛け声)の音量に基づいて、指差し呼称した/しなかったが判断されるので、該判断を自動的かつ正確にすることができる。また、入力された音声の大きさが所定以上の場合にユーザHが指差し呼称したと判断されるので、周囲の騒音をユーザHの音声と誤認識するのを抑制できる。
【0081】
図5に戻る。S16の回答処理の後、出題数_呼称有と出題数_呼称無とを加算した値が出題設定テーブル11bの出題数以上かを確認する(S17)。S17の処理において、加算した値が出題設定テーブル11bの出題数より小さい場合は(S17:No)、S10以下の処理を繰り返す。S17の処理において、加算した値が出題設定テーブル11bの出題数以上の場合は(S17:Yes)、集計・保存処理(S18)を実行する。ここで
図8(b)を参照して、集計・保存処理を説明する。
【0082】
図8(b)は、集計・保存処理のフローチャートである。集計・保存処理はまず、出題数_呼称有が0より大きいかを確認する(S60)。S60の処理において、出題数_呼称有が0より大きい場合は(S60:Yes)、指差し呼称した問題がある場合である。かかる場合、正解数_呼称有を出題数_呼称有で除算した正解率を算出し(S61)、回答時間_呼称有を出題数_呼称有で除算した回答平均時間を算出する(S62)。
【0083】
S62の処理の後、出題設定テーブル11bの各値と、出題数_呼称有と、正解数_呼称有と、S141,S142の処理で算出された正解率および回答平均時間とを、指差し呼称ありとして結果データ11cに保存する(S63)。
【0084】
具体的に、正解数_呼称有と、S61,S62の処理で算出された正解率および回答平均時間と、指差呼称「あり」とを、試行結果として結果データ11cに保存し、更に出題設定テーブル11bの出題数を出題数_呼称有に設定した上で、その出題設定テーブル11bの各設定値を、出題設定として結果データ11cに保存する。
【0085】
S60の処理において、出題数_呼称有が0以下の場合は(S60:No)、ユーザHが指差し呼称しなかった場合なので、S61~S63の処理をスキップする。
【0086】
S60,S63の処理の後、出題数_呼称無が0より大きいかを確認する(S64)。S64の処理において、出題数_呼称無が0より大きい場合は(S60:Yes)、ユーザHが指差し呼称しなかった問題がある場合である。かかる場合、正解数_呼称無を出題数_呼称無で除算した正解率を算出し(S65)、回答時間_呼称無を出題数_呼称無で除算した回答平均時間を算出する(S66)。
【0087】
S66の処理の後、出題設定テーブル11bの各値と、出題数_呼称無と、正解数_呼称無と、S145,S146の処理で算出された正解率および回答平均時間とを、指差し呼称なしとして結果データ11cに保存する(S147)。
【0088】
具体的に、正解数_呼称無と、S65,S66の処理で算出された正解率および回答平均時間と、指差呼称「なし」とを試行結果として結果データ11cに保存し、更に出題設定テーブル11bの出題数を出題数_呼称無に設定した上で、その出題設定テーブル11bの各設定値を出題設定として結果データ11cに保存する。
【0089】
S64の処理において、出題数_呼称無が0以下の場合は(S64:No)、ユーザHが常に指差し呼称をした場合なので、S65~S67の処理をスキップする。S64,S67の処理の後、集計・保存処理を終了する。
【0090】
かかる集計・保存処理によって、同一の試行において指差し呼称した問題と、指差し呼称しなかった問題との試行結果および出題設定が、それぞれ区別されて(別々に)結果データ11cに記憶される。
【0091】
図5に戻る。S18の集計・保存処理の後、試行処理を終了する。
【0092】
図4に戻る。S4の試行処理の後、結果表示モードに「結果確認」を設定する(S5)。結果表示モードは、試行結果を表示する後述の結果確認画面30、グラフ画面31及びランキング画面32(いずれも
図10参照)のうち、表示する画面を記憶する変数である。本実施形態では、結果表示モードには、結果確認画面30を表示する「結果確認」と、グラフ画面31を表示する「グラフ」と、ランキング画面32を表示する「ランキング」とのいずれかが設定される。S5の処理では、S4の試行処理による試行直後に表示される結果確認画面30を表示する「結果確認」が結果表示モードに設定される。
【0093】
S5の処理の後、結果処理(S6)を実行する。ここで
図9を参照して、結果処理を説明する。
【0094】
図9は、結果処理のフローチャートである。結果処理はまず、結果表示モードを確認する(S80)。S80の処理において、結果表示モードが「結果確認」の場合は(S80:結果確認)、結果確認画面30(
図10(a)参照)をLCD2に表示する(S81)。S81の処理の後、結果確認画面30のユーザ名入力エリア30aで設定されたユーザH及び期間設定エリア30bで設定された期間の試行結果および出題設定を結果データ11cから取得し(S82)、取得した情報を結果確認画面30の結果表示エリア30cに表示する(S83)。
【0095】
S80の処理において、結果表示モードが「グラフ」の場合は(S80:グラフ)、グラフ画面31(
図10(b)参照)をLCD2に表示する(S84)。S84の処理の後、グラフ画面31のユーザ名入力エリア31aで設定されたユーザHと、期間設定エリア31bで設定された期間とに該当する試行結果および出題設定を、結果データ11cから取得し(S85)、取得した試行結果のうち、指差し呼称した場合の正解率の推移のグラフと、指差し呼称をしなかった場合の正解率の推移のグラフとを、グラフ画面31のグラフ表示エリア31cに表示する(S86)。
【0096】
S80の処理において、結果表示モードが「ランキング」の場合は(S80:ランキング)、ランキング画面32(
図10(c)参照)をLCD2に表示する(S87)。S87の処理の後、ランキング画面32の期間設定エリア32aで設定された期間の試行結果および出題設定を結果データ11cから取得し(S88)、取得した試行結果および出題設定を、正解率の高い順にランキング画面32のランキング表示エリア32bに表示する(S89)。
【0097】
ここで、
図10を参照して、結果確認画面30、グラフ画面31及びランキング画面32を説明する。
図10(a)は、結果確認画面30を表す図である。結果確認画面30は、ユーザH毎の試行結果を表示する画面である。結果確認画面30には、ユーザ名入力エリア30aと、期間設定エリア30bと、結果表示エリア30cと、グラフボタン30eと、ランキングボタン30fと、次開始ボタン30gとが設けられる。
【0098】
ユーザ名入力エリア30aは、ユーザHの名前を入力するエリアであり、ユーザ名入力エリア30aに入力されたユーザHの試行結果が、後述の結果表示エリア30cに表示される。なお、試行画面20が表示された直後に結果確認画面30が表示された場合は、直前の試行を行ったユーザHの名前がユーザ名入力エリア30aに入力される。これにより、試行を終えた直後にユーザHは自身の試行結果を確認できる。期間設定エリア30bは、試行が実施された期間を設定するエリアである。期間設定エリア30bに設定された期間の試行結果が結果表示エリア30cに表示される。
【0099】
結果表示エリア30cは、ユーザ名入力エリア30a及び期間設定エリア30bで設定されたユーザH及び期間に該当する試行の試行結果と出題設定とが表示されるエリアである。具体的に結果表示エリア30cには、該当する試行毎に、結果データ11cから取得された計測日時と、出題数と、正解数と、正解率と、回答平均時間と、指差し呼称あり/なしと、縦ボタン数等の出題設定とが表示される。これによって、指差し呼称した場合としなかった場合との試行結果が区別して表示される。
【0100】
ユーザHは、結果表示エリア30cに表示された試行結果を確認することで、過去の試行における正解率や回答平均時間の推移を確認できると共に、指差呼称をした場合としなかった場合との差を一目で確認できる。
【0101】
また、上記した通り、同一の試行において指差し呼称をした場合と、しなかった場合との試行結果が区別して結果データ11cに記憶されるので、結果表示エリア30cにおいても、これらの試行結果が別々に表示される(例えば、結果表示エリア30cに表示される計測日時「2020/11/11 15:59」の2項目)。これによって、ユーザHは、同一の試行のごく近いタイミングにおける指差し呼称をした場合としなかった場合との正解率や回答平均時間の差を確認できるので、ユーザHに指差し呼称の効果をより実感させることができる。
【0102】
グラフボタン30eは、
図10(b)で後述のグラフ画面31に表示を切り替えるボタンであり、ランキングボタン30fは、
図10(c)で後述のランキング画面32に表示を切り替えるボタンである。次開始ボタン30gは、
図2(c)の設定画面15に表示を切り替えることで、次の試行を開始させるボタンである。
【0103】
次に、
図10(b)を参照して、グラフ画面31を説明する。
図10(b)は、グラフ画面31を表す図である。グラフ画面31は、ユーザH毎に、指差呼称をした場合としなかった場合との正解率の推移のグラフを表示する画面である。グラフ画面31には、ユーザ名入力エリア31aと、期間設定エリア31bと、グラフ表示エリア31cと、結果確認画面30に表示を切り替える結果確認ボタン30dと、上記したランキングボタン30fと、次開始ボタン30gとが設けられる。
【0104】
ユーザ名入力エリア30aは、ユーザHの名前を設定するエリアであり、期間設定エリア31bは、試行が実施された期間を設定するエリアである。グラフ表示エリア31cは、ユーザ名入力エリア31a及び期間設定エリア31bで設定されたユーザH及び期間に該当する試行結果の推移が表示されるエリアである。
【0105】
具体的にグラフ表示エリア31cには、設定されたユーザH及び期間に該当する結果データ11cにおける、指差し呼称ありの場合の正解率の推移のグラフ(
図10(b)の実線によるグラフ)と、指差し呼称なしの場合の正解率の推移のグラフ(
図10(b)の破線によるグラフ)とが表示される。ユーザHがこれらのグラフを比較することで、指差し呼称が試行結果に及ぼす中・長期的な変化を一目で把握できる。これにより、ユーザHに指差し呼称の効果をより具体的に体感させることができる。
【0106】
次に、
図10(c)を参照して、ランキング画面32を説明する。
図10(c)は、ランキング画面32を表す図である。ランキング画面32は、全ユーザHの試行結果を正解率順に表示することで、所謂「ランキング」を表示する画面である。ランキング画面32には、期間設定エリア32aと、ランキング表示エリア32bと、上記した結果確認ボタン30d、グラフボタン30e及び次開始ボタン30gとが設けられる。期間設定エリア32aは、試行が実施された期間を設定するエリアである。
【0107】
ランキング表示エリア32bは、期間設定エリア32aに設定された期間の全ユーザHの試行結果および出題設定が表示されるエリアである。具体的にランキング表示エリア32bには、設定された期間に該当する結果データ11cの試行結果および出題設定が、正解率が高い順に表示される。
【0108】
ユーザHがランキング表示エリア32bを確認することで、自身と他のユーザHとの試行結果、例えば正解率や回答平均時間の差を把握できると共に、他のユーザHにおける指差し呼称をする場合としなかった場合との差も確認できるので、より客観的に指差し呼称による効果を実感させることができる。
【0109】
図9に戻る。S83,S86,S89の処理の後、ボタン操作がされたかを確認する(S90)。S90の処理において、結果確認ボタン30dが操作された場合は(S90:結果確認ボタン)、結果表示モードに結果確認を設定し(S91)、S90の処理において、グラフボタン30eが操作された場合は(S90:グラフボタン)、結果表示モードにグラフを設定し(S92)、S90の処理において、ランキングボタン30fが操作された場合は(S90:ランキングボタン)、結果表示モードにランキングを設定する(S93)。
【0110】
S91~S93の処理の後、S90以下の処理を繰り返す。また、S90の処理において、次開始ボタン30gが操作された場合は(S90:次開始ボタン)、結果処理を終了する。
【0111】
図4に戻る。S6の結果処理の後、S1以下の処理を繰り返し、次の試行に移行する。
【0112】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0113】
上記実施形態では、
図7(a),(b)の試行画面20において、全ての押しボタン20aを同一の態様で表示した。しかし、これに限られず、例えば、
図11(a)に示すように、問題で指示された押しボタン20aである正解ボタン(正解操作子)と、その正解ボタン以外の複数の押しボタン20aとを「正解候補」に設定し、正解候補に設定された押しボタン20aを「?」マーク等の通常の(略円形状の)押しボタン20aと異なる態様の正解候補表示20a3に表示を変更しても良い。
【0114】
これにより、ユーザHは選択する押しボタン20aを、正解候補表示20a3に変更された押しボタン20aのいずれかに絞ることができるので、試行画面20に表示される押しボタン20aの数を減らすことなく、試行の難易度を低下させることができる。
【0115】
また、かかる試行画面20においてユーザHが押しボタン20aを選択した場合は、
図11(b)に示すように、正解ボタンに該当する押しボタン20aを回答表示20a1に変更すると共に正解ボタン以外は不正解表示20a2に変更すれば良い。これにより、ユーザHは、正解候補表示20a3に変更された押しボタン20aのうち、どれが正解ボタンか、どれが正解ボタン以外の不正解の押しボタン20aかを一目で確認できる。
【0116】
上記実施形態では、マイク5に入力された音声の音量が所定以上の場合は、指差し呼称した試行としてその試行結果等を結果データ11cに記憶し、音量が所定より小さい場合に、指差し呼称しなかった試行としてその試行結果等を結果データ11cに記憶した。しかし、これに限られず、予め設定画面15等で、これから行う試行が指差し呼称をするものか、しないものかを設定しておき、指差し呼称をすると設定された後の試行結果等を「指差し呼称あり」として結果データ11cに記憶し、指差し呼称をしないと設定された後の試行結果等を「指差し呼称なし」として結果データ11cに記憶しても良い。
【0117】
また、音声入力部としてマイク5を例示したが、騒音計等、音声の大きさを計測可能な他の装置を音声入力部としても良い。
【0118】
上記実施形態では、試行画面20に表示される押しボタン20aの縦方向および横方向の数を、
図2(c)の縦ボタン数設定エリア15b及び横ボタン数設定エリア15cで設定したが、押しボタン20aの縦方向および横方向の数をランダムに設定しても良い。
【0119】
また、ユーザHの過去の正解率や回答平均時間からユーザHのレベル(例えば、正解率が高く且つ回答平均時間が短い場合が「高レベル」、正解率が低い又は回答平均時間が長い場合が「低レベル」)を判定し、高レベルのユーザHの場合は、押しボタン20aの数を多くし(例えば
図7(b)のように75個)、低いレベルのユーザHの場合は、押しボタン20aの数を少なくしても良い(例えば
図7(a)のように30個)。
【0120】
上記実施形態では、
図10(b)のグラフ画面31のグラフ表示エリア31cに指差し呼称あり/なしにおける正解率のグラフを表示した。しかし、これに限られず、グラフ表示エリア31cに指差し呼称あり/なしにおける回答平均時間や正解数等、他の試行結果に関するグラフを表示しても良い。また、グラフ表示エリア31cに指差し呼称あり/なしにおける正解率のグラフと回答平均時間のグラフとを同時に表示するように、複数種類の試行結果に関するグラフを同時に表示しても良い。
【0121】
上記実施形態では、試行の際、出題画面16(
図6参照)の表示後に、試行画面20(
図7参照)を表示したが、出題画面16の表示を省略し、試行画面20のみを表示するようにしても良い。
【0122】
上記実施形態では、操作子として押しボタン20aを例示したが、アイコン、キー等、選択操作が可能なその他の表示パーツを操作子としても良い。また、押しボタン20aの形状として略円形状を例示したが、三角形や星形等、他の形状でも良い。
【0123】
上記実施形態では、体感プログラム11aを実行するコンピュータとして、PC1を例示したが、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置で体感プログラム11aを実行しても良い。また、体感プログラム11aをROM等に記憶し、体感プログラム11aのみを実行する専用装置(体感装置)に、本発明を適用しても良い。
【0124】
上記実施形態に挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
【符号の説明】
【0125】
1 PC(コンピュータ)
2 LCD(表示部、表示手段)
3 タッチパネル(入力部、入力手段)
5 マイク(音声入力部)
11 HDD(記憶部、記憶手段)
11a 体感プログラム
12 RAM(記憶部、記憶手段)
16 出題画面
20 試行画面
20a 押しボタン(操作子)
H ユーザ
S3 数記憶ステップ、数記憶手段
S12 指示ステップの一部、指示手段の一部、出題表示ステップ
S14 指示ステップの一部、指示手段の一部、操作子表示ステップ、操作子表示手段、試行表示ステップ
S63,S67 結果記憶ステップ
S91,S92,S93 結果表示ステップ