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特許7525211ステントにPTFE被膜を形成する方法、並びにそれによって製造されたステント及びそれに使われる治具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】ステントにPTFE被膜を形成する方法、並びにそれによって製造されたステント及びそれに使われる治具
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/82 20130101AFI20240723BHJP
   A61F 2/07 20130101ALI20240723BHJP
【FI】
A61F2/82
A61F2/07
【請求項の数】 36
(21)【出願番号】P 2023518837
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 KR2021015164
(87)【国際公開番号】W WO2022108158
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-04-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0153349
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516374842
【氏名又は名称】ビーシーエム カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ミョン ビョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム フンソン
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-530359(JP,A)
【文献】特開2004-167735(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/82 - 2/945
A61F 2/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項2】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項3】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項4】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項5】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項6】
請求項のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【請求項7】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の外面両側に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)の一部を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項8】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項9】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項10】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項11】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項12】
請求項11のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【請求項13】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の外面両側に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)の一部を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項14】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項13に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項15】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項13に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項16】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項13に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項17】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項13に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項18】
請求項1317のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【請求項19】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)の一部を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項20】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項19に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項21】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項19に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項22】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項19に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項23】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項19に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項24】
請求項1923のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【請求項25】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)を巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)の一部を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項26】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項25に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項27】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項25に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項28】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項25に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項29】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項25に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項30】
請求項2529のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【請求項31】
治具(20)を使用して、多数の空間部(11)を有し、かつ、前記多数の空間部(11)を除いて前記治具(20)と同じ形状を有するステント(10)にPTFE被膜を形成する方法であって、
記治具(20)の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)をステント(10)の内部に嵌め込んだ後、前記ステント(10)の長手方向に所定の間隔でそれぞれの第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(31)をそれぞれ対向するように第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程と、
前記治具(20)が内部に嵌め込まれたステント(10)をオーブン(40)に入れ、第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン(40)から取り出す過程と、
加熱された前記第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)がそれぞれ巻かれた治具(20)及びステント(10)を前記治具(20)の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)に嵌め込んだ後、前記治具(20)の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)に嵌め込む過程と、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)と同じ形状に形成された金型(60)の第1嵌込部(60a)に嵌め込んだ後、前記上部弾性部材(51)を加圧部材(61)で加圧することで、前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)が前記金型(60)及び加圧部材(61)から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ(31)及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ(32)を互いに接着させてステント(10)にPTFE被膜(30)を形成することにより、多数の空間部(11)の一部を埋める過程と、
前記加圧部材(61)の加圧を解除しながら金型(60)の第1嵌込部(60a)から下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)を抜き出し、前記下部弾性部材(50)の第1嵌込部(50a)及び上部弾性部材(51)の第1嵌込部(51a)からステント(10)を抜き出した後、前記ステント(10)から治具(20)を除去する過程と、を含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項32】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)はシリコーンまたはゴム材質からなることを特徴とする、請求項31に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項33】
前記加圧部材(61)は油圧又は空圧によって作動するシリンダー(61a)によって上部弾性部材(51)を加圧するかまたは加圧状態を解除することを特徴とする、請求項31に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項34】
前記治具(20)の外面に柄(21)を形成し、
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には、第1嵌込部(50a、51a)とそれぞれ連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(50b、51b)をそれぞれ形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(21)が嵌め込まれる第2嵌込部(60b)を形成することを特徴とする、請求項31に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項35】
前記下部弾性部材(50)及び上部弾性部材(51)の外面には柄(52)を形成し、
前記金型(60)の外面には、第1嵌込部(60a)と連結され、柄(52)が嵌め込まれる第3嵌込部(60c)を形成することを特徴とする、請求項31に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法。
【請求項36】
請求項3135のいずれか一項に記載のステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造された、ステント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はステントにPTFE被膜を形成する方法、並びにそれによって製造されたステント及びそれに使われる治具に関するものであり、特にステントの形状に関係なくPTFE被膜を形成することができるとともに、ステントからPTFE被膜が剥離することを防止することができ、ステントにPTFE被膜を容易に形成することができる、ステントにPTFE被膜を形成する方法、並びにそれによって製造されたステント及びそれに使われる治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、気道、食道、十二指膓、胆道、尿道管などのような人体の体腔に腫瘍やその他の原因で狭窄又は閉塞する病変部位が発生すれば、正常な機能ができないので、人体の体腔で発生した病変部位にステントを挿入して拡張させることにより、正常に機能することができるようにする。
【0003】
そして、ステントにPTFE材質の被膜を形成した。
【0004】
これと関して、特許文献1は、超弾性形状記憶合金ワイヤを交差するように編んで形成した中空円筒状本体を有するステントを製造する過程と、SUS棒の外側に人造血管(PTFE;Polytetrafluoroethylene)を斜線方向に巻いて形成した内側人造血管層の外側にステントを外挿し 、また前記ステントの外側に人造血管(PTFE;Polytetrafluoroethylene)を斜線方向に巻いて外側人造血管層を形成した後、シリコーンチューブを外挿して接着準備する過程と、前記準備されたSUS棒を真空加熱装置の内部に固定装着した後、真空作動によってステントの内側及び外側に位置する内側人造血管層 及び外側人造血管層がステントを内側及び外側で包み、互いにステント側に向かって吸着され、加熱作動によって内側人造血管層 及び外側人造血管層が互いに熱融着してステントに一体に接着する過程とによって製造することを特徴とすることを特徴とする人造血管接着型ステント製造方法を提供した。
【0005】
しかし、特許文献1の場合には、ステントより直径が大きい拡管部が形成されたステントがSUS棒に嵌められれば、SUS棒と拡管部との間に間隔が形成されるので、PTFE材質の外側人造血管層を巻くことができなかった。
【0006】
すなわち、ステントの拡管部にはPTFE材質の外側人造血管層を形成することができず、後でシリコーンなどでコーティング作業を別に行わなければならない煩わしさがあった。
【0007】
そして、従来の場合には、図1に示すように、治具1の内部に嵌め込まれたヒーター棒2によって、ステント3を包んでいるPTFE材質の内部被膜3a及び外部被膜3bを加熱した後、治具1が内部に嵌め込まれたステント3を加圧してPTFE材質の内部被膜3a及び外部被膜3bを接着させることで、ステント3に形成された多数の空間部3cを閉鎖させた。
【0008】
しかし、治具1が内部に嵌め込まれたステント3が正常に加圧されなくてPTFE材質の内部被膜3a及び外部被膜3bの一部が互いに接着されない場合があった。
【0009】
すなわち、ステント3から内部被膜3a及び外部被膜3bが剥離するおそれがあった。
【0010】
また、従来の場合には、図2に示すように、ステント3にPTFE材質の内部被膜3a及び外部被膜3bのうちの一つと空間部3cとを縫合糸3dで縫って連結したが、縫合糸3dで縫って連結することが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0052719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明は、従来と違い、ステントの形状に関係なくPTFE被膜を形成することができるとともに、ステントからPTFE被膜が剥離することを従来よりも防止することができ、ステントにPTFE被膜を従来よりも容易に形成することができる、ステントにPTFE被膜を形成する方法、並びにそれによって製造されたステント及びそれに使われる治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するために、本発明は、多数の空間部を有するステントが空間部を除いて治具と同じ形状となるように製造されることを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成するのに使われる治具を提供する。
【0014】
また、本発明は、前記治具を用いて前記治具の外面全体に第1PTFEテープを巻くテーピング作業を行う過程と、治具をステントの内部に嵌め込んだ後、ステントの外面全体に第2PTFEテープを巻くテーピング作業を行う過程と、治具が内部に嵌め込まれたステントをオーブンに入れ、第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブンから取り出す過程と、加熱された第1PTFEテープ及び第2PTFEテープがそれぞれ巻かれた治具及びステントを治具の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材の第1嵌込部に嵌め込んだ後、治具の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材の第1嵌込部に嵌め込む過程と、下部弾性部材及び上部弾性部材を下部弾性部材及び上部弾性部材と同じ形状に形成された金型の第1嵌込部に嵌め込んだ後、上部弾性部材を加圧部材で加圧することで、下部弾性部材及び上部弾性部材が金型及び加圧部材から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ及び第2PTFEテープを互いに接着させてステントにPTFE被膜を形成することにより、多数の空間部を埋める過程と、加圧部材の加圧を解除しながら金型の第1嵌込部から下部弾性部材及び上部弾性部材を抜き出し、下部弾性部材の第1嵌込部及び上部弾性部材の第1嵌込部からステントを抜き出した後、ステントから治具を除去する過程とを含むことを特徴とする、ステントにPTFE被膜を形成する方法、及びステントにPTFE被膜を形成する方法によって製造されたステントを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、治具がステントが空間部を除いて治具と同じ形状となるように製造されるので、ステントの形状に関係なく治具がステントの内面に密着する効果がある。
【0016】
すなわち、ステントの形状に関係なく、治具に支持されるステントの外面に第2PTFEテープを安定的に巻くことができる効果がある。
【0017】
言い換えれば、従来と違い、ステントの形状に関係なく、PTFE被膜を容易に形成することができる効果がある。
【0018】
本発明は、金型及び加圧部材を介して上部弾性部材及び下部弾性部材を均一に加圧して第1PTFEテープ及び第2PTFEテープを接着させることができる効果がある。
【0019】
すなわち、第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが従来よりも均一に接着されてステントの空間部を埋めるので、ステントにPTFE被膜が安定的に形成される効果がある。
【0020】
言い換えれば、ステントからPTFE被膜が剥離することを従来よりも防止する効果がある。
【0021】
本発明は、上部弾性部材及び下部弾性部材がシリコーン材又はゴム材からなるので、上部弾性部材及び下部弾性部材の製造が簡便な効果がある。
【0022】
本発明は、従来の縫合糸を使わず、第1PTFEテープ及び第2PTFEテープを接着させてステントにPTFE被膜を形成する効果がある。
【0023】
すなわち、ステントにPTFE被膜を従来よりも容易に形成する効果がある。
【0024】
本発明は、油圧または空圧によって作動するシリンダーを介して加圧部材を昇降させることができる効果がある。
【0025】
本発明は、治具又は上部弾性部材及び下部弾性部材に柄が形成されるので、上部弾性部材及び下部弾性部材並びに金型に対してステントを容易に移動させるか除去することができる効果がある。
【0026】
本発明は、治具の外面全体に巻かれた第1PTFEテープとステントの外面全体に巻かれた第2PTFEテープとが接着されれば、人体の体腔及び病変部位がステントの空間部に挿入されることを第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが防止する効果がある。
【0027】
また、治具の外面両側に巻かれた第1PTFEテープとステントの外面全体に巻かれた第2PTFEテープとが接着されれば、人体の体腔及び病変部位がステントの空間部に挿入されることをステントの外側に位置する第2PTFEテープが防止する効果がある。
【0028】
また、治具の外面全体に巻かれた第1PTFEテープとステントの外面両側に巻かれた第2PTFEテープとが接着されれば、空間部に挿入された人体の体腔及び病変部位がステントの内側にもっと突出することをステントの内側に位置する第1PTFEテープが防止する効果がある。
【0029】
また、治具の外面に所定の間隔で巻かれた多数の第1PTFEテープとステントの外面全体に巻かれた第2PTFEテープとが接着されれば、ステントの長手方向に沿って第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間と第2PTFEテープのみが形成される区間とがそれぞれ形成される効果がある。
【0030】
すなわち、人体の体腔及び病変部位がステントの空間部に挿入されることを第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間と第2PTFEテープのみが形成される区間とでそれぞれ防止する効果がある。
【0031】
また、治具の外面全体に巻かれた第1PTFEテープとステントの外面に所定の間隔で巻かれた多数の第2PTFEテープとが接着されれば、ステントの長手方向に沿って第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間と第1PTFEテープのみが形成される区間とがそれぞれ形成される効果がある。
【0032】
すなわち、人体の体腔及び病変部位がステントの空間部に挿入されることを第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間で防止するとともに、空間部に挿入された人体の体腔及び病変部位がステントの内側にもっと突出することを第1PTFEテープのみが形成される区間でそれぞれ防止する効果がある。
【0033】
また、治具及びステントの外面に所定の間隔で巻かれた多数の第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが接着されれば、ステントの長手方向に沿って第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間と第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成されない区間とがそれぞれ形成される効果がある。
【0034】
すなわち、人体の体腔及び病変部位がステントの空間部に挿入されることを第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成される区間で防止するとともに、第1PTFEテープ及び第2PTFEテープが形成されない区間で人体の体腔及び病変部位が空間部に挿入されてステントがかかる効果がある。
【0035】
また、PTFE被膜をステントにどのように形成するかによってステントの弾性が変わる効果がある。
【0036】
結論として、PTFE被膜をステントにどのように形成するかによって、ステントが病変部位で滑らないように人体の体腔にかかる形状が変わる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】従来のステントにPTFE被膜を形成する方法を示す使用状態図である。
図2】従来のステントにPTFE被膜を形成する方法を示す使用状態図である。
図3】本発明の多様な実施例に使われる治具が多様な形状のステントと同じ形状に製造されることを示す正面図であり、本発明の第2実施例~第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図4】本発明の多様な実施例に使われる治具が多様な形状のステントと同じ形状に製造されることを示す正面図であり、本発明の第2実施例~第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図5】本発明の多様な実施例に使われる治具が多様な形状のステントと同じ形状に製造されることを示す正面図であり、本発明の第2実施例~第6実施例の実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図6】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図7】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図8】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図9】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図10】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図11】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図12】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図13】本発明の第1実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図14】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図15】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図16】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図17】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図18】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図19】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図20】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図21】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図22】本発明の第2実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図23】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図24】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図25】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図26】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図27】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図28】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図29】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図30】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図31】本発明の第3実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図32】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図33】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図34】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図35】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図36】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図37】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図38】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図39】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図40】本発明の第4実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図41】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図42】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図43】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図44】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図45】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図46】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図47】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図48】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図49】本発明の第5実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図50】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図51】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図52】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図53】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図54】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図55】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図56】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図57】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図58】本発明の第6実施例によるPTFE被膜が形成されたステントの製造過程図である。
図59】本発明の第1実施例~第6実施例の他の実施例による上部弾性部材及び下部弾性部材並びに金型の平面図である。
図60】本発明の第1実施例~第6実施例のさらに他の実施例による上部弾性部材及び下部弾性部材並びに金型の平面図である。
図61】本発明の第1実施例~第6実施例のさらに他の実施例によるPTFE被膜を形成した他の形状のステントを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
前述したような本発明の多様な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明すると次のようである。
【0039】
図3図13に示すように、本発明の第1実施例によるPTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、前記ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31を巻くテーピング作業を行う。
【0040】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって、中空円筒状、または、前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状の形状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0041】
すなわち、前記ステント10は中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0042】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0043】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0044】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を巻くテーピング作業を行う。
【0045】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0046】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から取り出す過程を行う。
【0047】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱し、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0048】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具200の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0049】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーン材又はゴム材からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0050】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50aと上部弾性部材51の第1嵌込部51aはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0051】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11を埋める過程を行う。
【0052】
ここで、前記ステント10の厚さによって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一に圧力を受けるようになる。
【0053】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力により、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0054】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されて前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0055】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0056】
また、前記金型60は第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成部からなることもできる。
【0057】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除して金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0058】
ここで、前記加圧部材61は油圧又は空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0059】
それで、本発明の第1実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位を施術して拡張させる。
【0060】
そして、図3図5、及び図14図22に示すように、本発明の第2実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の外面両側、すなわち、両側端に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31をそれぞれ巻くテーピング作業を行う。
【0061】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0062】
すなわち、前記ステント10は、中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0063】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0064】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0065】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を巻くテーピング作業を行う。
【0066】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0067】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から抜き出す過程を行う。
【0068】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱するようになり、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0069】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具20の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0070】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーンまたはゴム材質からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0071】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50aと上部弾性部材51の第1嵌込部51aとはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0072】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11の一部を埋める過程を行う。
【0073】
ここで、前記ステント10の厚さよって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一な圧力を受けるようになる。
【0074】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力によって、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0075】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されることで、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0076】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって、前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0077】
また、前記第1PTFEテープ31と接着されていない第2PTFEテープ32の残りはステント10から自由な状態になる。
【0078】
また、前記金型60は、第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成からなることもできる。
【0079】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除しながら金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0080】
ここで、前記加圧部材61は油圧または空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0081】
これにより、本発明の第2実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位に施術されて病変部位を拡張させるようになる。
【0082】
そして、図3~5、及び図23図31に示すように、本発明の第3実施例によるPTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、前記ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31を巻くテーピング作業を行う。
【0083】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0084】
すなわち、前記ステント10は中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0085】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0086】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0087】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の外面の両側、すなわち両端に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32をそれぞれ巻くテーピング作業を行う。
【0088】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0089】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から抜き出す過程を行う。
【0090】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱するようになり、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0091】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具20の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0092】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーンまたはゴム材質からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0093】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0094】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11の一部を埋める過程を行う。
【0095】
ここで、前記ステント10の厚さによって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一な圧力を受けるようになる。
【0096】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力によって、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0097】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されながら、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0098】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって、前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0099】
また、前記第2PTFEテープ32と接着されていない第1PTFEテープ31の残りはステント10から自由な状態になる。
【0100】
また、前記金型60は、第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成からなることもできる。
【0101】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除しながら金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0102】
ここで、前記加圧部材61は油圧または空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0103】
これにより、本発明の第3実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位に施術されて病変部位を拡張させるようになる。
【0104】
そして、図3図5、及び図32図40に示すように、本発明の第4実施例によるPTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、前記ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程を行う。
【0105】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0106】
すなわち、前記ステント10は中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0107】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0108】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0109】
また、前記第1PTFEテープ31は治具20の長手方向に沿って一定の間隔または一定でない間隔で前記治具20の外面にそれぞれ巻かれる。
【0110】
また、前記治具20の外面にそれぞれ巻かれた多数の第1PTFEテープ31は、長手方向の長さが互いに同じかまたは互いに異なるように形成される。
【0111】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の外面全体に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を巻くテーピング作業を行う。
【0112】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0113】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から抜き出す過程を行う。
【0114】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱するようになり、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0115】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具20の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0116】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーンまたはゴム材質からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0117】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0118】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11の一部を埋める過程を行う。
【0119】
ここで、前記ステント10の厚さによって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一な圧力を受けるようになる。
【0120】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力によって、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0121】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されながら、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0122】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって、前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0123】
また、前記第1PTFEテープ31と接着されていない第2PTFEテープ32の残りはステント10から自由な状態になる。
【0124】
また、前記金型60は、第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成からなることもできる。
【0125】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除しながら金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0126】
ここで、前記加圧部材61は油圧または空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0127】
これにより、本発明の第4実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位に施術されて病変部位を拡張させるようになる。
【0128】
そして、図3図5、及び図41図49に示すように、本発明の第5実施例によるPTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、前記ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の外面全体に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31を巻くテーピング作業を行う。
【0129】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0130】
すなわち、前記ステント10は中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0131】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0132】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0133】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32をそれぞれ巻くテーピング作業を行う。
【0134】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0135】
また、前記第2PTFEテープ32はステント10の長手方向に沿って一定の間隔または一定でない間隔で前記ステント10の外面にそれぞれ巻かれる。
【0136】
また、前記ステント10の外面にそれぞれ巻かれた多数の第2PTFEテープ32は長手方向の長さが互いに同じかまたは互いに異なるように形成される。
【0137】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から抜き出す過程を行う。
【0138】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱するようになり、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0139】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具20の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0140】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーンまたはゴム材質からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0141】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0142】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11の一部を埋める過程を行う。
【0143】
ここで、前記ステント10の厚さによって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一な圧力を受けるようになる。
【0144】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力によって、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0145】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されながら、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0146】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって、前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0147】
また、前記第2PTFEテープ32と接着されていない第1PTFEテープ31の残りはステント10から自由な状態になる。
【0148】
また、前記金型60は、第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成からなることもできる。
【0149】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除しながら金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部第151aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0150】
ここで、前記加圧部材61は油圧または空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0151】
これにより、本発明の第5実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位に施術されて病変部位を拡張させるようになる。
【0152】
そして、図3図5、及び図50図58に示すように、本発明の第6実施例によるPTFE被膜30が形成されたステント10の製造は、前記ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように製造された治具20を準備した後、前記治具20の長手方向に沿って所定の間隔で外面に第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31をそれぞれ巻くテーピング作業を行う。
【0153】
ここで、前記ステント10は、超弾性形状記憶合金からなる少なくとも1本以上のワイヤ12をステント製造用治具の形状によって中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に網状に編むかまたは交差させることで形成され、多数の空間部11が外面に形成される。
【0154】
すなわち、前記ステント10は中空円筒状、または前記中空円筒状よりも直径が大きい拡管部が少なくとも一つ以上形成された中空円筒状に形成され、前記拡管部はステント製造用治具の形状によって多様な形状に形成される。
【0155】
また、前記治具20は、ステント10が空間部11を除いて治具20と同じ形状となるように、前記ステント10の内部に嵌め込まれるように形成され、金属材質からなる。
【0156】
また、前記第1PTFEテープ31は、治具20の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記治具20の円周方向にのみ巻かれるか、または前記治具20の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0157】
また、前記第1PTFEテープ31は治具20の長手方向に沿って一定の間隔または一定でない間隔で治具20の外面にそれぞれ巻かれる。
【0158】
また、前記治具20の外面にそれぞれ巻かれた多数の第1PTFEテープ31は、長手方向の長さが互いに同じかまたは互いに異なるように形成される。
【0159】
そして、前記治具20をステント10の内部に嵌め込んだ後、前記ステント10の長手方向に沿って所定の間隔で外面にそれぞれの第1PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ31とそれぞれ対向するように第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32をそれぞれ巻くテーピング作業を行う過程を行う。
【0160】
ここで、前記第2PTFEテープ32は、ステント10の螺旋方向にのみ巻かれるか、前記ステント10の円周方向にのみ巻かれるか、または前記ステント10の螺旋方向及び円周方向に混合して巻かれる。
【0161】
また、前記第2PTFEテープ32はステント10の長手方向に沿って一定の間隔または一定でない間隔で前記ステント10の外面にそれぞれ巻かれる。
【0162】
すなわち、前記第2PTFEテープ32は第1PTFEテープ31と同じ間隔でステント10の外面にそれぞれ巻かれる。
【0163】
また、前記ステント10の外面にそれぞれ巻かれた多数の第2PTFEテープ32は長手方向の長さが互いに同じかまたは互いに異なるように形成される。
【0164】
そして、前記治具20が内部に嵌め込まれたステント10をオーブン40に入れ、第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32が互いに接着可能な状態になるように加熱した後、前記オーブン40から抜き出す過程を行う。
【0165】
ここで、前記オーブン40は治具20が内部に嵌め込まれたステント10を300℃以上に加熱するようになり、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32は前記300℃以上の加熱によって性質が軟らかくなって互いに接着可能な状態になる。
【0166】
そして、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を前記治具20の一部と同じ形状に形成された下部弾性部材50の第1嵌込部50aに嵌め込んだ後、前記治具20の残部と同じ形状に形成された上部弾性部材51の第1嵌込部51aに嵌め込む過程を行う。
【0167】
ここで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、シリコーンまたはゴム材質からなり、ヒンジ部材を介して互いに連結される。
【0168】
また、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aはステント10の厚さによって変形されて拡張される。
【0169】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51を前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51と同じ形状に形成された金型60の第1嵌込部60aに嵌め込んだ後、前記上部弾性部材51を加圧部材61で加圧することで、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51が前記金型60及び加圧部材61から四方から圧力を受けるようにして第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32を互いに接着させてステント10にPTFE被膜30を形成することにより、多数の空間部11の一部を埋める過程を行う。
【0170】
ここで、前記ステント10の厚さによって第1嵌込部50a、51aが変形されて拡張された下部弾性部材50及び上部弾性部材51は金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61からいずれか一側への偏りなしに四方から均一な圧力を受けるようになる。
【0171】
また、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は、金型60の第1嵌込部60a及び加圧部材61の均一な圧力によって、第1PTFEテープ31及び第2PTFEテープ32がそれぞれ巻かれた治具20及びステント10を全体的に均一に加圧するようになる。
【0172】
また、前記ステント10のワイヤ12に密着した下部弾性部材50及び上部弾性部材51の一部は変形されず、前記ステント10のワイヤ12に密着していない下部弾性部材50及び上部弾性部材51の残部は変形されて前記ステント10の空間部11に挿入されながら、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32を加圧するようになる。
【0173】
また、前記ステント10に巻かれた第2PTFEテープ32は、下部弾性部材50及び上部弾性部材51の加圧によって、前記ステント10の空間部11に挿入され、治具20に巻かれた第1PTFEテープ31に密着しながら接着される。
【0174】
また、前記金型60は、第1嵌込部60aが形成されるように結合される少なくとも2個以上の構成からなることもできる。
【0175】
そして、前記加圧部材61の加圧を解除しながら金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出した後、前記ステント10から治具20を除去する過程を行う。
【0176】
ここで、前記加圧部材61は油圧または空圧によって作動するシリンダー61aのシリンダーロッドに連結され、前記シリンダー61aによって上部弾性部材51を加圧及び加圧解除するようになる。
【0177】
これにより、本発明の第6実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10が出来上がり、人体の体腔に発生した狭窄または閉塞する病変部位に施術されて病変部位を拡張させるようになる。
【0178】
そして、図59に示すように、本発明の第1~第6実施例の他の実施例による前記治具20は、柄21が外面に突設される。
【0179】
ここで、前記柄21は治具20の外面の一側または両側から突設される。
【0180】
よって、加熱された前記第1PTFEテープ31及び第2PTFE(polytetrafluoroethylene)テープ32ではなく、柄21を介してオーブン40から治具20及びステント10を抜き出す。
【0181】
そして、前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51の外面には、第1嵌込部50a、51aとそれぞれ連結され、柄21が嵌め込まれる第2嵌込部50b、51bがそれぞれ形成される。
【0182】
また、前記金型60の外面には、第1嵌込部60aと連結され、柄21が嵌め込まれる第2嵌込部60bが形成される。
【0183】
よって、前記柄21を介して金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出し、前記柄21を介して下部弾性部材50の第1嵌込部50a及び上部弾性部材51の第1嵌込部51aからステント10を抜き出す。
【0184】
そして、図60に示すように、本発明の第1~第6実施例のさらに他の実施例による前記下部弾性部材50及び上部弾性部材51は柄52が外面に突設される。
【0185】
ここで、前記柄52は下部弾性部材50及び上部弾性部材51の外面の一側または両側から突設される。
【0186】
また、前記金型60の外面には、第1嵌込部60aと連結され、柄52が嵌め込まれる第3嵌込部60cが形成される。
【0187】
よって、前記柄52を介して金型60の第1嵌込部60aから下部弾性部材50及び上部弾性部材51を抜き出す。
【0188】
そして、図61に示すように、本発明の第1~第6実施例のさらに他の実施例による前記PTFE被膜30が形成されたステント10は、前記ステント10より直径が大きい拡管部が形成されていない中空円筒状に形成されることもできる。
【0189】
以上では本発明を特定の好適な実施例を図示しながら説明したが、本発明は前述した実施例に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範疇内で本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変更及び修正が可能であろう。
【符号の説明】
【0190】
10 ステント
11 空間部
20 治具
21 柄
30 PTFE被膜
31 第1PTFEテープ
32 第2PTFEテープ
40 オーブン
50 下部弾性部材
50a 第1嵌込部
50b 第2嵌込部
51 上部弾性部材
51a 第1嵌込部
51b 第2嵌込部
52 柄
60 金型
60a 第1嵌込部
60b 第2嵌込部
60c 第3嵌込部
61 加圧部材
61a シリンダー
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