(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】検品支援装置、検品作業装置、検品システム装置、検品支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240723BHJP
【FI】
G06Q10/08
(21)【出願番号】P 2020147523
(22)【出願日】2020-09-02
【審査請求日】2023-08-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発表した刊行物:「検品する伝票のバーコードと商品のバーコードを一括で読取る NEC インテリジェント・ゲート バーコード一括読取りソリューション」リーフレット 発行者名:NECソリューションイノベータ株式会社 発行年月日:2020年6月
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】垂澤 栄一
(72)【発明者】
【氏名】須藤 勇人
(72)【発明者】
【氏名】森山 栄喜
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2019/207801(JP,A1)
【文献】特開2017-088345(JP,A)
【文献】特開平11-102390(JP,A)
【文献】特開2005-059984(JP,A)
【文献】特開2021-178732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝票情報取得部、検品対象物情報取得部、画像取得部、認識部、特定部、カウント部、修正部、入力部、及び検品作業支援情報表示処理部を含み、
前記伝票情報取得部は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得部は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得部は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識部は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定部は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント部は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウント
することで、前記検品対象物の数をカウントし、
前記修正部は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、前記入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、検品支援装置。
【請求項2】
さらに、認識領域設定部、及び認識領域表示処理部を含み、
前記認識領域設定部は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理部は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識部は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、請求項1記載の検品支援装置。
【請求項3】
さらに、撮像指示信号送信部を含み、
前記撮像指示信号送信部は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得部は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、請求項1又は2記載の検品支援装置。
【請求項4】
前記認識部は、さらに、認識情報表示処理部を含み、
前記認識情報表示処理部は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の検品支援装置。
【請求項5】
さらに、照合部を含み、
前記照合部は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の検品支援装置。
【請求項6】
さらに、出力部を含み、
前記出力部は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、請求項1から5のいずれか一項に記載の検品支援装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の検品支援装置と
、検品作業装置とを含み、
前記検品作業装置は、照明機構、撮像機構、接写スタンド機構、及び照明用治具を含み、
前記照明機構は、前記照明用治具により、前記撮像機構の撮像方向を照射するように、配置され、
前記接写スタンド機構は、台座を含み、
前記台座は、撮像対象物を載置可能であり、
前記撮像機構は、前記接写スタンド機構に取り付けられ、前記台座に載置された前記撮像対象物を撮像し、前記撮像した画像を検品支援装置に送信し、
前記検品支援装置と前記検品作業装置の前記撮像機構とは、通信回線網を介して、接続可能である、検品システム装置。
【請求項8】
伝票情報取得工程、検品対象物情報取得工程、画像取得工程、認識工程、特定工程、カウント工程、修正工程、及び検品作業支援情報表示処理工程を含み、
前記伝票情報取得工程は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得工程は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得工程は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識工程は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定工程は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント工程は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウント
することで、前記検品対象物の数をカウントし、
前記修正工程は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理工程は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、検品支援方法。
【請求項9】
コンピュータに、伝票情報取得手順、検品対象物情報取得手順、画像取得手順、認識手順、特定手順、カウント手順、修正手順、及び検品作業支援情報表示処理手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記伝票情報取得手順は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得手順は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得手順は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識手順は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定手順は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント手順は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウント
することで、前記検品対象物の数をカウントし、
前記修正手順は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理手順は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検品支援装置、検品作業装置、検品システム装置、検品支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
倉庫において、商品の入荷及び出荷の際に、検品作業が行われる。作業者の目視によって検品作業を行う場合、入荷及び出荷に関する伝票に記載された商品及びその数と、検品対象物及びその数とを個々に確認する。また、特許文献1には、伝票に記載された内容を音声出力する技術が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、音声出力された商品をトレー(収納箱)内から探す手間がある。また、特許文献1の技術においても、音声出力された内容と検品対象物とを目視で確認するため、ヒューマンエラーが生じる恐れがある。そのため、正確に且つより効率的に検品作業を可能にする技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、正確に且つより効率的に検品作業を可能にする検品支援装置、検品作業装置、検品システム装置、検品支援方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の検品支援装置は、
伝票情報取得部、検品対象物情報取得部、画像取得部、認識部、特定部、カウント部、修正部、入力部、及び検品作業支援情報表示処理部を含み、
前記伝票情報取得部は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得部は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得部は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識部は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定部は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント部は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントし、
前記修正部は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、前記入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、装置である。
【0007】
本発明の検品作業装置は、
照明機構、撮像機構、接写スタンド機構、及び照明用治具を含み、
前記照明機構は、前記照明用治具により、前記撮像機構の撮像方向を照射するように、配置され、
前記接写スタンド機構は、台座を含み、
前記台座は、撮像対象物を載置可能であり、
前記撮像機構は、前記接写スタンド機構に取り付けられ、前記台座に載置された前記撮像対象物を撮像し、前記撮像した画像を検品支援装置に送信する、装置である。
【0008】
本発明の検品システム装置は、
本発明の検品支援装置と、本発明の検品作業装置とを含み、
前記検品支援装置と前記検品作業装置の前記撮像機構とは、通信回線網を介して、接続可能な装置である。
【0009】
本発明の検品支援方法は、
伝票情報取得工程、検品対象物情報取得工程、画像取得工程、認識工程、特定工程、カウント工程、修正工程、及び検品作業支援情報表示処理工程を含み、
前記伝票情報取得工程は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得工程は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得工程は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識工程は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定工程は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント工程は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントし、
前記修正工程は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理工程は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、正確に且つより効率的に検品作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1の検品支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の検品支援装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の検品支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4(A)は、伝票情報の一例を示す模式図であり、
図4(B)は、検品対象物情報の一例を示す模式図であり、
図4(C)は、検品結果ファイルの一例を示す模式図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の検品作業装置の一例の構成を示す正面図及び側面図である。
【
図6】
図6は、実施形態3の検品システム装置の一例の構成を示す模式図である。
【
図7】
図7は、タッチディスプレイに表示される画面の一例を示す模式図である。
【
図8】
図8は、タッチディスプレイに表示される画面の一例を示す模式図である。
【
図9】
図9は、ディスプレイ上に表示される各キーと画面遷移の関係の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の検品支援装置は、例えば、
さらに、認識領域設定部、及び認識領域表示処理部を含み、
前記認識領域設定部は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理部は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識部は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の検品支援装置は、例えば、
さらに、撮像指示信号送信部を含み、
前記撮像指示信号送信部は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得部は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の検品支援装置において、例えば、
前記認識部は、さらに、認識情報表示処理部を含み、
前記認識情報表示処理部は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、という態様であってもよい。前記態様において、前記認識情報表示処理部は、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示する処理を実行する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の検品支援装置は、例えば、
さらに、照合部を含み、
前記照合部は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の検品支援装置は、例えば、
さらに、出力部を含み、
前記出力部は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の検品作業装置において、例えば、
前記台座は、透過部を含む、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の検品作業装置において、例えば、
前記撮像機構が複数あり、
前記複数の撮像機構により、前記撮像対象物を多方向から撮像する、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の検品作業装置において、例えば、
前記撮像機構は、検品支援装置からの撮像指示信号を受信した場合に、撮像する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の検品支援方法は、例えば、
さらに、認識領域設定工程、及び認識領域表示処理工程を含み、
前記認識領域設定工程は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理工程は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識工程は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の検品支援方法は、例えば、
さらに、撮像指示信号送信工程を含み、
前記撮像指示信号送信工程は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得工程は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の検品支援方法において、例えば、
前記認識工程は、さらに、認識情報表示処理工程を含み、
前記認識情報表示処理工程は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、という態様であってもよい。前記態様において、前記認識情報表示処理工程は、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示する処理を実行する、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の検品支援方法は、例えば、
さらに、照合工程を含み、
前記照合工程は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理工程は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、という態様であってもよい。
【0024】
本発明の検品支援方法は、例えば、
さらに、出力工程を含み、
前記出力工程は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、という態様であってもよい。
【0025】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0026】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0028】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の検品支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、伝票情報取得部11、検品対象物情報取得部12、画像取得部13、認識部14、特定部15、カウント部16、修正部17、入力部18、及び検品作業支援情報表示処理部19を含む。また、本装置10は、例えば、任意の構成として、認識領域設定部20、認識領域表示処理部21、撮像指示信号送信部22、照合部23、出力部24を含んでもよいし、含まなくともよい。認識部14は、例えば、任意の構成として、認識情報表示処理部141を含んでもよいし、含まなくともよい。
【0029】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、アクセスポイントを介した間接通信のいずれであってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、端末(スマートフォン、タブレット端末)等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0030】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0031】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、伝票情報取得部11、検品対象物情報取得部12、画像取得部13、認識部14、特定部15、カウント部16、修正部17、及び検品作業支援情報表示処理部19として機能する。また、中央処理装置101は、例えば、認識領域設定部20、認識領域表示処理部21、撮像指示信号送信部22、照合部23、出力部24としても機能する。
【0032】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0033】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0034】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0035】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ユーザのログ情報、並びに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0036】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。入力部18は、例えば、入力装置105を使用できる。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ、タッチディスプレイ等が挙げられる。入力部18は、例えば、表示装置106上に表示されたソフトウエアキーボードの形態であってもよい。
【0037】
つぎに、本実施形態の検品支援方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の検品支援方法は、例えば、
図1の検品支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の検品支援方法は、
図1の検品支援装置10の使用には限定されない。
【0038】
まず、伝票情報取得部11により、伝票コードを含む伝票情報を取得する(S11)。前記伝票情報は、例えば、商品の入庫予定又は出庫指示等の内容を記した伝票のデータであり、検品対象の伝票毎に1つの伝票ファイルがある。以下、伝票情報として、伝票ファイルを例示する場合もあるが、例示であってこれに限定されない。前記伝票情報は、例えば、複数取得してもよい。また、前記伝票情報は、例えば、後述の画像取得部13及び認識部14によって、取得した伝票の識別コードをキーにして、外部のデータベースから1レコード分の伝票情報を取得してもよい。前記データベースは、例えば、各伝票情報を格納している。なお、これらは例示であって、前記伝票情報を取得する形式は、特に制限されない。前記伝票情報の一例を
図4(A)に示す。
図4(A)に示すように、前記伝票情報(伝票ファイル)には、例えば、伝票コード、商品コード、検品予定である検品対象物の数、検品予定日時、入庫/出庫等のデータが含まれるが、例示であって、これらのデータに限定されない。前記伝票コード及び前記商品コードは、例えば、文字(例えば、アルファベット等)、数字、記号等から構成され、それぞれ、伝票毎及び商品毎に一意のデータである。伝票情報取得部11は、例えば、取得した前記伝票情報のファイル名を前記伝票コードを用いたファイル名(例えば、「(伝票コード).(拡張子)」)に変更してもよいし、前記伝票コードを用いたファイル名を付与してもよい。これにより、他の伝票情報と混同を防ぐことができる。
【0039】
次に、検品対象物情報取得部12により、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得する(S12)。前記検品対象物情報は、例えば、商品コードに基づき、後述の検品対象物の識別コードと商品識別情報とを紐付けるデータである。具体的に、検品対象物情報取得部12は、例えば、CSV(Comma Separated Value)データから必要なデータ、すなわち、検品対象物情報を取得する。以下、検品対象物情報として、検品対象物ファイルを例示する場合もあるが、例示であってこれに限定されない。前記検品対象物情報は、例えば、複数取得してもよい。前記商品識別情報は、特に制限されず、例えば、商品名、商品の型番等がある。前記検品対象物情報の一例を
図4(B)に示す。
図4(B)に示すように、前記検品対象物情報(検品対象物ファイル)には、例えば、商品コード、及び商品識別情報(商品名等)等のデータが含まれるが、例示であって、これらのデータに限定されない。商品コードは、前述のように、例えば、文字(例えば、アルファベット等)、数字、記号等から構成され、商品毎に一意のデータである。
【0040】
前記伝票情報及び前記検品対象物情報は、例えば、前記通信回線網を介して、同一の他の装置から取得してもよいし、異なる他の装置から取得してもよい。前記他の装置とは、例えば、入庫及び出庫等の検品を依頼した検品依頼装置(PC、端末、サーバ等)等である。以下、他の装置として検品依頼装置を例に挙げて説明し、検品依頼装置のユーザを依頼者ともいうが、これに限定されない。また、前記伝票情報及び前記検品対象物情報は、例えば、作業者による検品作業前に取得してもよいし、検品作業中に取得してもよい。
【0041】
前記伝票情報及び前記検品対象物情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104等の記憶部に記憶されてもよい。また、前記検品対象物情報は、例えば、前記記憶部に予め記憶されていてもよい。前記検品対象物情報を記憶することで、例えば、前記伝票情報を取得する度に前記検品対象物情報を取得せずとも、前記伝票情報内の商品コードを商品識別情報と紐付けることができる。
【0042】
以降の工程は、例えば、作業者による検品作業中における工程である。
【0043】
次に、画像取得部13により、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得する(S13)。前記画像は、静止画でもよいし、動画であってもよい。具体的に、例えば、前記伝票の識別コードは、前記画像内に1つだけ写っており、前記検品対象物の識別コードは、前記画像内に複数写っていてもよい。前記画像内において、前記検品対象物は、例えば、コンテナ等の容器に収容されていてもよい。また、前記画像は、例えば、撮像装置から直接的に取得してもよいし、撮像装置が撮像した画像を蓄積している蓄積装置(サーバ等)から間接的に取得してもよい。前記撮像装置は、特に制限されないが、例えば、後述の検品作業装置における撮像装置であることが好ましい。前記各識別コードは、特に制限されず、例えば、バーコード等の一次元コードでもよいし、QRコード(登録商標)等の二次元コードであってもよい。また、前記伝票の識別コードと前記検品対象物の識別コードとは、例えば、それぞれ異なる次元のコードであってもよい。すなわち、前記伝票の識別コードが二次元コードであって、且つ前記検品対象物の識別コードが一次元コードであってもよいし、その逆であってもよい。前記伝票の識別コード及び前記検品対象物の識別コードは、それぞれ、伝票毎及び検品対象物毎に一意のコードである。前記伝票の識別コードは、例えば、前記伝票コードの情報を格納している。前記検品対象物の識別コードは、例えば、前記商品コードの情報を格納している。
【0044】
次に、認識部14により、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識する(S14)。すなわち、認識部14は、例えば、前記伝票コード及び前記商品コードの少なくとも一方に変換できなかった前記各識別コードは認識しない。認識部14は、例えば、さらに、認識情報表示処理部141を含んでもよい。この場合、認識情報表示処理部141により、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する処理を実行してもよい(S141)。前記処理は、例えば、表示装置106に対する処理でもよいし、外部の表示装置(例えば、タッチディスプレイ等)に対する処理でも良い。前記認識情報は、認識情報表示処理部141により、例えば、前記各識別コード上に重畳されてもよいし、前記各識別コードの周囲に重畳されてもよい。前記認識情報の種類は、特に制限されず、例えば、前記各識別コードを囲う枠でもよいし、文字、記号、及びマーク等でも良い。認識情報表示処理部141は、例えば、前記伝票の識別コードと前記検品対象物の識別コードとで異なる認識情報を重畳して表示してもよい。また、認識情報表示処理部141は、例えば、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示してもよい。「異なる認識情報」とは、例えば、同一の前記認識情報の種類(前記枠等)のうち、色や形状等の視覚的特徴が異なるものでも良いし、前記認識情報の種類が異なるものであってもよい。これにより、作業者は、どの識別コードを認識したのか否かを把握することができる。そのため、後述の修正部17による修正が容易になる。「前記各識別コードを認識する」ことは、例えば、前記各識別コードを読み込む、ともいうことができる。
【0045】
次に、特定部15により、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定する(S15)。本装置10が認識情報表示処理部141を含む場合、前記工程(S15)は、例えば、前記工程(S141)の後に処理されてもよい。特定部15は、例えば、前記認識はできたが、前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定できなかった前記伝票コード及び前記商品コードに対し、特定できないことを示す非特定情報を前記画像に重畳して表示する処理を実行してもよい。前記非特定情報は、例えば、「認識情報」を「非特定情報」と読み替えることで、前述の認識情報の記載を援用できる。一方で、特定部15は、例えば、前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定した前記伝票コード及び前記商品コードに対し、特定したことを示す特定情報を前記画像に重畳して表示する処理を実行してもよい。前記特定情報は、例えば、「認識情報」を「特定情報」と読み替えることで、前述の認識情報の記載を援用できる。前記認識情報と前記非特定情報と前記特定情報とは、異なる種類もしくは異なる視覚的特徴である。これにより、作業者は、ファイル(前記伝票情報及び前記検品対象物情報)を特定できた、又は特定できなかった識別コードがどれかを把握することができる。前記特定できなかった識別コードがある場合は、例えば、前記工程(S13)~(S15)を繰り返し実行してもよい。
【0046】
次に、カウント部16は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントする(S16)。
【0047】
次に、修正部17により、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部18によって入力された数に修正する(S17)。一方で、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がない場合は、例えば、前記工程(S17)を実行せず、次の工程(S18)に進んでもよい。また、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がない場合は、例えば、入力部18により、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がないことを入力されてもよい。
【0048】
そして、検品作業支援情報表示処理部19により、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記カウントした前記検品対象物の数(以下、カウント数ともいう)及び前記修正した前記検品対象物の数(以下、修正数ともいう)の少なくとも一方とを表示する処理を実行し(S18)、終了する(END)。前記処理は、例えば、表示装置106に対する処理でもよいし、外部の表示装置(例えば、タッチディスプレイ等)に対する処理でも良い。前記カウント数及び前記修正数の双方を表示する場合は、例えば、前記カウント数を表示する箇所と前記修正数と表示する箇所は、視覚的特徴が異なっていてもよい(例えば、各表示箇所の背景色が異なる、等)。検品作業支援情報表示処理部19により表示される情報を、まとめて、検品作業支援情報ともいう。前記検品作業支援情報は、例えば、さらに、検品作業日時(例えば、前記工程(S18)を実行した時間)等を含んでもよい。
【0049】
前記記憶部は、例えば、前記カウント数、前記修正数、前記検品作業日時、前記検品対象物の数に修正がないこと示す情報等を記憶してもよい。
【0050】
前記工程(S11)と、前記工程(S12)と、前記工程(S13)~前記工程(S141)とは、
図3に示すように、並行して処理してもよいし、順番に処理してもよい。前記順番は、特に制限されない。
【0051】
本装置10は、例えば、さらに、認識領域設定部20、認識領域表示処理部21、及び撮像指示信号送信部22を含んでもよい。この場合、本実施形態の検品支援方法は、
図3に示すように、認識領域設定部20により、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定する(S19)。前記認識領域の範囲は、例えば、前記伝票の識別コードの大きさや前記撮像装置の撮像倍率等の条件に応じて、任意に設定できる。具体的に、認識領域設定部20は、例えば、前記撮像装置の画角内の一定の範囲を前記認識領域の範囲として設定できる。
【0052】
次に、認識領域表示処理部21により、前記認識領域を表示する処理を実行する(S20)。前記処理は、例えば、表示装置106に対する処理でもよいし、外部の表示装置(例えば、タッチディスプレイ等)に対する処理でも良い。前記認識領域の表示の形式は、特に制限されず、例えば、前記認識領域を枠で囲うことで表示してもよい。前記認識領域を示す枠と、前記認識情報である前記各識別コードを認識したことを示す枠とは、異なる視覚的特徴(色や形状等)を有するものであってもよいし、同じ視覚的特徴を有するものであってもよい。
【0053】
そして、認識部14により、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する(S14)。これにより、本装置10は、例えば、前記伝票の識別コードと前記検品対象物の識別コードとを混同することなく、より正確に認識することができる。
【0054】
前記工程(S19)~前記工程(S20)は、例えば、
図3に示すように、前記工程(S13)と並行して処理してもよいし、前記工程(S13)の前又は後に処理してもよい。前記工程(S13)の前に、前記工程(S19)~前記工程(S20)を実行する場合、画像取得部13は、例えば、前記認識領域に前記伝票の識別コードが写っており、前記認識領域外に前記検品対象物の識別コードが写っている画像を取得する。
【0055】
本装置10は、例えば、さらに、撮像指示信号送信部22を含んでもよい。この場合、本実施形態の検品支援方法は、撮像指示信号送信部22により、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信する(S21)。前記撮像指示信号は、例えば、前記通信回線網によって送信される。前記撮像装置は、例えば、前記撮像指示信号を受信した時に、画像を撮像する。そして、画像取得部13により、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する(S13)。具体的に、撮像指示信号送信部22は、例えば、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在すると判断した場合に、自動的に撮像指示信号を送信してもよい。また、撮像指示信号送信部22は、例えば、後述するように、作業者によって「撮像ボタン」を押下すると、前記撮像指示信号が前記撮像装置に送信されもよい。これにより、例えば、前述と同様に、前記伝票の識別コードと前記検品対象物の識別コードとを混同することなく、より正確に認識することができる。
【0056】
本装置10は、例えば、さらに、照合部23を含んでもよい。この場合、本実施形態の検品支援方法は、照合部23により、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合する(S22)。照合部23は、例えば、さらに、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記修正数とが一致するか照合してもよい。そして、検品作業支援情報表示処理部19は、さらに、前記照合の結果を表示する処理を実行する(S18)。これにより、作業者は、前記検品予定数量と前記カウント数とが一致しているかを容易に把握できる。そして、一致していない場合は、修正部17により、前記カウント数を修正することができる。
【0057】
本装置10は、例えば、さらに、出力部24を含んでもよい。この場合、本実施形態の検品支援方法は、出力部24により、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する(S23)。前記検品結果情報は、例えば、前記工程(S18)までの処理が終了した前記伝票情報毎に1つの前記検品結果情報が出力される。以下、検品結果情報として、検品結果ファイルを例示する場合もあるが、例示であってこれに限定されない。前記検品結果情報の一例を
図4(C)に示す。
図4(C)に示すように、前記検品結果情報(検品結果ファイル)には、例えば、前記伝票コード、前記商品コード、前記検品作業日時、前記検品対象物の数(カウント数及び修正数の少なくとも一方)、入庫/出庫等のデータが含まれる。なお、検品結果ファイルのデータは、例示であって、これらのデータに限定されない。出力部24は、例えば、前記検品結果情報のファイル名を、前記伝票コードを用いたファイル名(例えば、「(伝票コード).(拡張子)」や、「Result_(伝票コード).(拡張子)」)を付与してもよい。これにより、他の伝票情報に対する検品結果情報との混同を防ぐことができる。
【0058】
前記検品結果情報は、例えば、前記通信回線網を介して、前記外部装置や他の装置(検品依頼装置等)に出力してもよい。
【0059】
前記検品結果情報は、例えば、前記記憶部に記憶されてもよい。
【0060】
本装置10による処理には、例えば、ライセンスを必要としてもよい。前記ライセンスに関する情報は、例えば、入力部18により入力されてもよいし、前記記憶部に記憶していてもよい。前記ライセンスは、例えば、1つのライセンスで、予め規定された台数分のPC等で共有可能である。
【0061】
本実施形態によれば、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントすることで、正確に且つより効率的に検品作業を行うことができる。また、本実施形態によれば、前記認識情報を認識した各識別コードに重畳して表示することで、修正時におけるヒューマンエラーの発生を抑制できる。さらに、本実施形態によれば、1枚の画像から複数の前記検品対象物の識別コードを読み取ることができるため、検品対象物毎に識別コードを読み取る必要がなく、手間がかからない。
【0062】
[実施形態2]
図5は、本実施形態の検品作業装置30の一例の構成を示す正面図及び側面図である。
図5に示すように、本装置30は、照明機構31、撮像機構32、接写スタンド機構33、及び照明用治具34を含む。本装置30は、例えば、さらに、作業台40を含む装置であってもよい。
図5において、本装置30は、作業台40の上に載置されている形態として示すが、これに限定されない。前記各部は、例えば、一体型の装置であってもよいし、一体型の装置でなくともよい。
【0063】
図5に示すように、照明機構31は、照明用治具34により、撮像機構32の撮像方向を照射するように、配置される。照明機構31の光源としては、例えば、白熱灯、蛍光灯、LED(light emitting diode)等があげられる。照明機構31は、例えば、
図5に示すような直管型であってもよいし、環型、ランプ型等の形状であってもよい。照明機構31は、例えば、1つでもよいし、2つでもよいし、3つ以上であってもよい。照明用治具34の形状は、特に制限されず、照明機構31を固定できればよい。具体的に、照明用治具34は、例えば、
図5に示すように、作業台40の天板下に収まる底面部341と、上面部343と、底面部341及び上面部343を連結させる支持部342と、を含むL字形状であることが、強度の面から好ましい。撮像機構32の撮像方向については、後述する。
【0064】
接写スタンド機構33は、台座331を含む。台座331は、撮像対象物を載置可能である。前記撮像対象物は、特に制限されず、例えば、識別コードを含む伝票及び識別コードを含む検品対象物そのものであったり、前記伝票及び前記検品対象物が収容された容器(コンテナ等)であってもよい。前記伝票の識別コード及び前記検品対象物の識別コードは、例えば、前述と同様である。台座331は、例えば、透過部を含んでもよい。具体的に、前記透過部は、例えば、ガラス、アクリル等の透明度が高い材質から構成される。台座331は、その全面が前記透過部により構成されていてもよいし、一部分が前記透過部により構成されていてもよい。また、この場合、作業台40の天板(台座331と接する面)も同様に、ガラス、アクリル等の透明度が高い材質から構成される透明部を含んでもよい。台座331が前記透過部を含むことで、例えば、台座331の下から照明機構31により光を照射することもできるし、台座331の下から撮像機構31により撮像対象物を撮像することができる。
【0065】
撮像機構32は、接写スタンド機構33に取り付けられ、台座331に載置された前記撮像物を撮像し、前記撮像した画像を検品支援装置に送信する。撮像機構32は、例えば、カメラ、ビデオカメラ等である。
図5では、撮像機構32は、本装置30の上から下方向に向かって、撮像している例を示すが、これに制限されない。撮像機構32は、例えば、横方向から前記撮像対象物を撮像してもよいし、台座331の下から上方向に向かって前記撮像対象物を撮像してもよいし、前記撮像対象物を多方向から撮像可能であってもよい。撮像機構32は、例えば、複数台あってもよい。この場合、複数の撮像機構32により、前記撮像対象物を多方向から撮像可能である。また、撮像機構32は、例えば、検品支援装置からの撮像指示信号を受信した場合に、前記撮像対象物を撮像してもよい。前記検品支援装置は、検品対象物の識別コードの数をカウントする装置であり、特に制限されないが、例えば、前記実施形態1記載の検品支援装置10である。そして、撮像機構32は、例えば、前記撮像した画像を前記検品支援装置に送信する。
【0066】
接写スタンド機構33は、例えば、
図5に示すように、撮像機構32を取り付けるための取付部332を含む。取付部332は、接写スタンド機構33の支部により、撮像機構32と台座331との距離を調整可能である。
【0067】
以下に、
図5を用いて、本装置30の各部の長さ等の範囲の一例を記載するが、例示であって、これに限定されない。
(A)照明機構31間の幅:400mm~100mm、350mm~150mm、300mm~200mm等
(B)照明機構31から作業台40の天板までの高さ:2000mm~900mm、1500mm~1000mm、1300~1100mm等
(C)撮像機構32のレンズから台座331までの高さ:1200mm~300mm、1000mm~500mm、800mm~600mm等
(D)台座331の幅:900mm~200mm、700mm~300mm、500mm~400mm等
(E)照明用治具34の底面部341の高さ:1000mm~250mm、800mm~400mm、600mm~500mm等
(F)照明機構31の長さ:1200mm~300mm、1000mm~500mm、800mm~600mm等
(G)照明機構31の端部から照明用治具34の支部342までの長さ:1200mm~300mm、1000mm~500mm、800mm~600mm等
(H)照明用治具34の上面部343の幅:600mm~100mm、400mm~200mm、300mm~250mm等
(I)照明用治具34から撮像機構32までの取付部332の長さ:300mm~50mm、200mm~100mm、150mm~130mm等
(J)取付部332から台座331までの高さ:1000mm~250mm、800mm~400mm、600mm~500mm等
(K)台座331の高さ:80mm~20mm、70mm~30mm、60mm~40mm等
(L)作業台40の支部の高さ:1400mm~350mm、1200mm~500mm、1000mm~700mm等
(M)明用治具34の底面部341の幅:2000mm~500mm、1800~700mm、1600~900mm等
【0068】
本実施形態によれば、前記伝票の識別コード及び前記検品対象物の識別コードを撮像することができる。また、本実施形態によれば、照明機構31からの照明により、前記各識別コードを明瞭に撮影することができる。さらに、本実施形態によれば、一度に複数の前記検品対象物の識別コードを撮像することができる。そのため、前記画像を検品支援装置に送信することで、正確に且つより効率的に検品作業を行うことができる。
【0069】
[実施形態3]
図6は、本実施形態の検品システム装置の一例の構成を示す模式図である。
図6に示すように、本システム装置は、前記実施形態1記載の検品支援装置10と、前記実施形態2記載の検品作業装置30とを含む。なお、
図6において、本システム装置は、タッチディスプレイ(端末)2の近くにサーバ3を分散配置するエッジコンピューティング技法を用いている。そして、検品支援装置10は、タッチディスプレイ2上に入力部18があり、その他の各部がサーバ3上にある形態である。これにより、例えば、リアルタイムな処理が可能になる。検品支援装置10及び検品作業装置30の撮像機構32とは、例えば、通信回線網を介して、接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。
図6の右側に、撮像機構32により撮像された画像の一例を示す。
図6では、コンテナボックスの中に、識別コードを含む前記検品対象物と、識別コードを含む前記伝票とが格納されている。前記伝票は、特に制限されず、例えば、検品対象物の数や商品名等が印刷媒体(用紙等)に印刷されたリストである。作業者1は、タッチディスプレイ2の入力部18によって、前記修正数を入力したり、撮像指示信号を送信したりする。
【0070】
具体的に、
図7及び
図8に基づき、作業者1が、本システム装置を用いて、検品作業を行う一例を説明する。
図7及び
図8は、タッチディスプレイ(単に、ディスプレイともいう)2に表示される画面の一例である。
【0071】
検品支援装置10は、例えば、
図7に示すように、検品支援装置10(アプリケーション)の起動後、伝票情報取得部11により取得した伝票情報を読み出して、一覧として、ディスプレイ上に表示してもよい。ディスプレイ上には、例えば、撮像機構32からリアルタイムで送信された画像が表示されている。作業者1は、例えば、ディスプレイ上に表示された「伝票を枠線内に置き、撮影キーを押してください」とのメッセージに従い、前記画像上に重畳して表示された認識領域に、前記伝票の識別コードが収まるように調整して配置し、前記ディスプレイ上に表示された「撮影」キーを押下する。前記認識領域には、前記伝票の識別コードが収まるように配置すればよく、例えば、前記伝票の全体が収まるように配置してもよいし、識別コードのみが収まるように配置してもよい。そして、検品支援装置10は、前述のように、前記伝票の識別コードを認識して前記伝票情報を特定する。前記特定後、検品支援装置10は、例えば、前記一覧としてディスプレイ上に表示した前記伝票情報のうち、
図8に示すように、前記特定した伝票情報のみを表示させてもよい。
図7に示す画面は、例えば、検品伝票選択待ち画面ともいう。
【0072】
前記伝票情報を特定した後、検品支援装置10は、例えば、
図8に示すように、前記商品識別情報と前記検品予定数量をディスプレイ上に一覧で表示する。また、ディスプレイ上に表示されている前記画像には、例えば、認識した検品対象物の識別コード毎に認識情報(枠)を重畳して表示している。検品支援装置10は、前述のように、認識した検品対象物をカウントし、前記カウントした数が、「カウント数」の入力エリアに表示される。前記入力エリアに表示された「カウント数」は、前述のように、修正部17により、ソフトウェアキーボード(入力部18)を用いて、修正可能である。具体的に、検品支援装置10は、作業者1が前記入力エリアをタップすることで、前記入力エリアがフォーカスされ、入力可能になる。修正が完了した場合や、修正がない場合は、例えば、前記ディスプレイ上に表示された「確定」キーを押下する。これにより、検品作業が終了する。
図8に示す画面は、例えば、検品確認画面ともいう。
【0073】
図9に、ディスプレイ上に表示される各キーと画面遷移の関係の一例を示す。キーは、例えば、ボタンともいう。前記キーは、特に制限されないが、例えば、撮影、確定、数字(0~9等)、前へ、次へ、次頁へ、前頁へ、更新、終了、クリア、取消、商品削除、等のキーがある。
【0074】
前記撮影キーは、例えば、撮像機構32による撮像を実行させるキーである。検品伝票選択待ち画面において、前記撮影キーの押下後、検品支援装置10による識別コードの認識に失敗した場合や、認識した伝票の識別コードが前記伝票情報にない場合、すなわち、前記伝票情報が特定できない場合等は、例えば、ディスプレイ上に、エラーメッセージが表示される。一方で、前記撮影キーの押下後、正常に、前記伝票の識別コードを認識して特定できた場合は、前記検品確認画面に遷移する。
【0075】
前記数字キーは、任意の数字を入力可能なキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、前記数字キーを押下しても画面は変更しない。一方で、前記検品確認画面では、前記数字キーを押下して、フォーカスが当たっている欄の数値(カウント数)を変更可能である。前記フォーカスを当てるには、例えば、フォーカスを当てたい欄をタッチすればよい。
【0076】
前記前へキーは、例えば、前記フォーカスを前に移動させるキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、前記前へキーを押下しても画面は変更しない。一方で、前記検品確認画面では、前記前へキーを押すと、「商品(商品識別情報)」のフォーカスを前に移動する。先頭行にフォーカスが当たっている場合は、例えば、次頁の最終行にフォーカスが移動する。
【0077】
前記次へキーは、例えば、前記フォーカスを次に移動させるキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、前記次へキーを押下しても画面は変更しない。一方で、前記検品確認画面では、前記次へキーを押すと、「商品(商品識別情報)」のフォーカスを次に移動する。先頭行にフォーカスが当たっている場合は、例えば、前頁の最終行にフォーカスが移動する。
【0078】
前記次頁へキーは、例えば、次の頁を表示させるキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、「次頁」が存在しない場合、前記次頁へキーを押しても画面は変更せず、「次頁」が存在する場合、前記次頁へキーを押すと続きの伝票コードを表示する。一方で、前記検品確認画面では、例えば、「次頁」が存在しない場合、前記次頁へキーを押しても画面は変更せず、「次頁」が存在する場合、前記次頁へキーを押すと続きの商品識別情報を表示する。続きの商品識別情報を表示した場合、フォーカスは、例えば、専用の商品に当たる。
【0079】
前記前頁へキーは、例えば、前の頁を表示させるキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、「前頁」が存在しない場合、前記前頁へキーを押しても画面は変更せず、「前頁」が存在する場合、前記前頁へキーを押すと続きの伝票コードを表示する。一方で、前記検品確認画面では、例えば、「前頁」が存在しない場合、前記前頁へキーを押しても画面は変更せず、「前頁」が存在する場合、前記前頁へキーを押すと続きの商品識別情報を表示する。続きの商品識別情報を表示した場合、フォーカスは、例えば、専用の商品に当たる。
【0080】
前記更新キーは、例えば、前記伝票情報の表示を更新するキーである。前記検品伝票選択待ち画面では、例えば、前記伝票の識別コードを認識した後、前記更新キーを押すと、前述のように、前記特定した伝票情報を表示する。
【0081】
前記終了キーは、例えば、前記検品伝票選択待ち画面及び前記検品確認画面において、検品支援装置10(アプリケーション)の処理を終了するキーである。
【0082】
前記クリアキーは、例えば、前記検品確認画面において、フォーカスが当たっている欄の数値(カウント数)をクリアにするキーである。
【0083】
前記取消キーは、例えば、前記検品確認画面において、前記カウント数等を破棄し、前記検品伝票選択待ち画面に戻るキーである。
【0084】
前記商品削除キーは、例えば、前記検品確認画面において、認識部14により前記伝票情報内にない商品コードを認識した場合に、前記伝票情報内にない商品コードを削除するキーである。具体的に、例えば、商品「カレールー」と商品「シチュールー」の2つの商品コードが認識され、前記認識した各商品コードは、ディスプレイ上に一覧で表示される。前記特定した伝票情報内には、商品「カレールー」しか記載されていない場合、商品削除キーを押すと、商品「シチュールー」がディスプレイ上から削除される。
【0085】
前記確定キーは、例えば、前記検品確認画面において、前記カウント数又は前記修正数を確定し、前記検品結果情報(検品結果フォルダ)としてデータを出力するキーである。また、前記確定キーは、例えば、前記検品確認画面において、前記出力と並行して対応する伝票情報を、検品終了伝票格納フォルダに移動するキーであってもよい。
【0086】
本実施形態によれば、前述と同様に、正確に且つより効率的に検品作業を行うことができる。また、本実施形態によれば、前記各識別コードを撮像した画像と各キーとを一緒にディスプレイ上に表示することで、作業員1による検品作業を効率化することができる。
【0087】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0088】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0089】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
伝票情報取得部、検品対象物情報取得部、画像取得部、認識部、特定部、カウント部、修正部、入力部、及び検品作業支援情報表示処理部を含み、
前記伝票情報取得部は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得部は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得部は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識部は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定部は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント部は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントし、
前記修正部は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、前記入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、検品支援装置。
(付記2)
さらに、認識領域設定部、及び認識領域表示処理部を含み、
前記認識領域設定部は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理部は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識部は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、付記1記載の検品支援装置。
(付記3)
さらに、撮像指示信号送信部を含み、
前記撮像指示信号送信部は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得部は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、付記1又は2記載の検品支援装置。
(付記4)
前記認識部は、さらに、認識情報表示処理部を含み、
前記認識情報表示処理部は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、付記1から3のいずれかに記載の検品支援装置。
(付記5)
前記認識情報表示処理部は、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示する処理を実行する、付記4記載の検品支援装置。
(付記6)
さらに、照合部を含み、
前記照合部は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理部は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、付記1から5のいずれかに記載の検品支援装置。
(付記7)
さらに、出力部を含み、
前記出力部は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、付記1から6のいずれかに記載の検品支援装置。
(付記8)
照明機構、撮像機構、接写スタンド機構、及び照明用治具を含み、
前記照明機構は、前記照明用治具により、前記撮像機構の撮像方向を照射するように、配置され、
前記接写スタンド機構は、台座を含み、
前記台座は、撮像対象物を載置可能であり、
前記撮像機構は、前記接写スタンド機構に取り付けられ、前記台座に載置された前記撮像対象物を撮像し、前記撮像した画像を検品支援装置に送信する、検品作業装置。
(付記9)
前記台座は、透過部を含む、付記8記載の検品作業装置。
(付記10)
前記撮像機構が複数あり、
前記複数の撮像機構により、前記撮像対象物を多方向から撮像する、付記8又は9記載の検品作業装置。
(付記11)
前記撮像機構は、検品支援装置からの撮像指示信号を受信した場合に、撮像する、付記8から10のいずれかに記載の検品作業装置。
(付記12)
付記1から7のいずれかに記載の検品支援装置と、付記8から11のいずれかに記載の検品作業装置とを含み、
前記検品支援装置と前記検品作業装置の前記撮像機構とは、通信回線網を介して、接続可能である、検品システム装置。
(付記13)
伝票情報取得工程、検品対象物情報取得工程、画像取得工程、認識工程、特定工程、カウント工程、修正工程、及び検品作業支援情報表示処理工程を含み、
前記伝票情報取得工程は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得工程は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得工程は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識工程は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定工程は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント工程は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントし、
前記修正工程は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理工程は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、検品支援方法。
(付記14)
さらに、認識領域設定工程、及び認識領域表示処理工程を含み、
前記認識領域設定工程は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理工程は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識工程は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、付記13記載の検品支援方法。
(付記15)
さらに、撮像指示信号送信工程を含み、
前記撮像指示信号送信工程は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得工程は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、付記13又は14記載の検品支援方法。
(付記16)
前記認識工程は、さらに、認識情報表示処理工程を含み、
前記認識情報表示処理工程は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、付記13から15のいずれかに記載の検品支援方法。
(付記17)
前記認識情報表示処理工程は、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示する処理を実行する、付記16記載の検品支援方法。
(付記18)
さらに、照合工程を含み、
前記照合工程は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理工程は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、付記13から17のいずれかに記載の検品支援方法。
(付記19)
さらに、出力工程を含み、
前記出力工程は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、付記13から18のいずれかに記載の検品支援方法。
(付記20)
コンピュータに、伝票情報取得手順、検品対象物情報取得手順、画像取得手順、認識手順、特定手順、カウント手順、修正手順、及び検品作業支援情報表示処理手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記伝票情報取得手順は、伝票コード及び検品予定数量を含む伝票情報を取得し、
前記検品対象物情報取得手順は、商品コード及び商品識別情報を含む検品対象物情報を取得し、
前記画像取得手順は、伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードが写っている画像を取得し、
前記認識手順は、前記画像内の前記各識別コードを前記伝票コード及び前記商品コードに変換して認識し、
前記特定手順は、認識した前記伝票コード及び前記商品コードと対応する前記伝票情報及び前記検品対象物情報を特定し、
前記カウント手順は、前記特定した伝票情報毎に、前記画像内における認識した前記検品対象物の識別コードの数をカウントし、
前記修正手順は、前記カウントした前記検品対象物の数に修正がある場合、前記カウントした前記検品対象物の数を、入力部によって入力された数に修正し、
前記検品作業支援情報表示処理手順は、特定した前記伝票情報の前記伝票コードと、検品予定数量と、前記特定した検品対象物情報の前記商品識別情報と、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品作業支援情報を表示する処理を実行する、プログラム。
(付記21)
さらに、認識領域設定手順、及び認識領域表示処理手順を含み、
前記認識領域設定手順は、前記伝票の識別コードを認識する認識領域の範囲を設定し、
前記認識領域表示処理手順は、前記認識領域を表示する処理を実行し、
前記認識手順は、前記認識領域内に前記伝票の識別コードが存在する場合に、前記各識別コードを認識する、付記20記載のプログラム。
(付記22)
さらに、撮像指示信号送信手順を含み、
前記撮像指示信号送信手順は、前記画像を撮像する撮像装置に対し、撮像指示信号を送信し、
前記画像取得手順は、前記撮像指示信号を受信した撮像装置が撮像した前記画像を取得する、付記20又は21記載のプログラム。
(付記23)
前記認識手順は、さらに、認識情報表示処理手順を含み、
前記認識情報表示処理手順は、前記認識した伝票の識別コード及び検品対象物の識別コードの少なくとも一方に対し、認識したことを示す認識情報を前記画像に重畳して表示する、付記20から22のいずれかに記載のプログラム。
(付記24)
前記認識情報表示処理手順は、検品対象物の識別コード毎に異なる認識情報を重畳して表示する処理を実行する、付記23記載のプログラム。
(付記25)
さらに、照合手順を含み、
前記照合手順は、前記特定した伝票情報における前記検品予定数量と、前記カウントした前記検品対象物の数とが一致するか照合し、
前記検品作業支援情報表示処理手順は、前記照合の結果を含む前記検品作業支援情報を表示する処理を実行する、付記20から24のいずれかに記載のプログラム。
(付記26)
さらに、出力手順を含み、
前記出力手順は、前記特定した伝票情報の前記伝票コードと、前記特定した検品対象物情報の前記商品コードと、前記伝票コードに対し前記カウントした前記検品対象物の数及び前記修正した前記検品対象物の数の少なくとも一方とを含む検品結果情報を出力する、付記20から25のいずれかに記載のプログラム。
(付記27)
付記20から25のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明によれば、正確に且つより効率的に検品作業を行うことができる。このため、本発明は、検品作業が必要な分野において有用である。
【符号の説明】
【0091】
10 検品支援装置
11 伝票情報取得部
12 検品対象物情報取得部
13 画像取得部
14 認識部
141 認識情報表示処理部
15 特定部
16 カウント部
17 修正部
18 入力部
19 検品作業支援情報表示処理部
20 認識領域設定部
21 認識領域表示処理部
22 撮像指示信号送信部
23 照合部
24 出力部
30 検品作業装置
31 照明機構
32 撮像機構
33 接写スタンド機構
34 照明用治具
331 台座
332 取付部
341 底面部
342 支持部
343 上面部
1 作業者
2 タッチディスプレイ
3 サーバ
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス