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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】遠隔会議システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20240723BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
H04N7/15 150
H04M3/56 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021130729
(22)【出願日】2021-08-10
(65)【公開番号】P2023025464
(43)【公開日】2023-02-22
【審査請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 満輝
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-124702(JP,A)
【文献】特開2005-341015(JP,A)
【文献】特開2004-214934(JP,A)
【文献】特開2012-178621(JP,A)
【文献】特開2011-053629(JP,A)
【文献】特開2018-032912(JP,A)
【文献】特開平08-336122(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/173
H04N 21/00-21/858
H04L 61/00-65/80
H04M 3/38-3/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔会議に参加するユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する離席判定部と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録し、前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出されない場合、前記遠隔会議のログを記録しないログ記録部と、を備える、
遠隔会議システム。
【請求項2】
前記キーワードが検出された場合、離席していると判定されたユーザが前記遠隔会議に用いる端末に前記ログを出力させるログ出力部をさらに備える、
請求項1に記載の遠隔会議システム。
【請求項3】
前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かの判定結果に基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを示すステータスを、各ユーザの端末における遠隔会議画面に出力するステータス状態出力部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の遠隔会議システム。
【請求項4】
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザの利用するマイクによって取得された音声を前記遠隔会議に参加する他のユーザの端末に出力しない設定にする音声設定部をさらに備える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
【請求項5】
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザの利用するカメラによって取得された画像を前記遠隔会議に参加する他のユーザの端末に出力しない設定にする画像設定部をさらに備える、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
【請求項6】
前記キーワードが検出された場合、前記ユーザが前記遠隔会議に用いる端末にアラームを通知する通知部をさらに備える、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
【請求項7】
前記ログは、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザの画像データと、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザの音声データと、
当該音声データを文字に変換した文字データとの少なくとも1つを含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
【請求項8】
前記ログは、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザとは異なるユーザの画像データと、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザとは異なるユーザの音声データと、
当該音声データを文字に変換した文字データとの少なくとも1つを含む、
請求項7に記載の遠隔会議システム。
【請求項9】
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定することと、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出することと、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録し、前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出されない場合、前記遠隔会議のログを記録しないことと、を含む、
方法。
【請求項10】
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する処理と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出する処理と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録し、前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出されない場合、前記遠隔会議のログを記録しない処理と、を遠隔会議装置に実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔会議システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テレビ会議装置や在席会議装置のように動画像の圧縮による符号化機構を含む動画像通信装置において、基本機能として内蔵している動き補償機構や測距機構の出力する情報を活用し、遠隔会議から利用者が退席(離席)している事を判定し、回線あるいは電源を確実に切断することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平08-336122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る動画像通信装置では、ユーザが遠隔会議から離席している際に、会議内容を把握するためには録音・録画機能に利用するしかなく、遠隔会議における重要な会話を聞き逃す可能性があるという課題があった。
【0005】
本開示は、そのような課題を鑑みることによって、ユーザが遠隔会議から離席している際に遠隔会議における重要な会話を聞き逃す可能性を低減できる遠隔会議システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の遠隔会議システムは、
遠隔会議に参加するユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する離席判定部と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録するログ記録部と、を備える。
【0007】
本開示の方法は、
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定することと、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出することと、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録することと、を含む。
【0008】
本開示のプログラムは、
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する処理と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出する処理と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録することを決定する処理と、を遠隔会議装置に実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によって、ユーザが遠隔会議から離席している際に遠隔会議における重要な会話を聞き逃す可能性を低減できる遠隔会議システム、方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る遠隔会議システムの構成を示すブロック図である。
図2】第2の実施形態に係る遠隔会議システムの構成を示すブロック図である。
図3】第2の実施形態に係る遠隔会議装置の構成を示すブロック図である。
図4】第2の実施形態に係る遠隔会議装置の動作を示すフローチャートである。
図5】第2の実施形態に係るユーザAの端末に出力される遠隔会議画面を示す図である。
図6】第2の実施形態に係るユーザBの端末に出力される遠隔会議画面を示す図である。
図7】第2の実施形態に係るログ記録ファイルを示す図である。
図8】第2の実施形態に係るユーザAの端末に出力されるログ出力後の遠隔会議画面を示す図である。
図9】本実施形態に係るコンピュータの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0012】
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る遠隔会議システム1の構成について説明する。遠隔会議システム1は、離席判定部13、キーワード検出部15及びログ記録部17を備える。
【0013】
離席判定部13は、遠隔会議に参加するユーザの画像に基づいて、ユーザが遠隔会議から離席しているか否かを判定する。キーワード検出部15は、遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出する。ログ記録部17は、ユーザが遠隔会議から離席したと判定された場合、かつキーワードが検出された場合、遠隔会議のログを記録する。
【0014】
したがって、第1の実施形態に係る遠隔会議システム1は、キーワードに基づく遠隔会議における重要な会話のログを記録できる。そうすることによって、遠隔会議システム1は、ユーザが離席している際に遠隔会議における重要な会話を聞き逃す可能性を低減できる。
【0015】
(第2の実施形態)
続いて、図2を用いて、第2の実施形態に係る遠隔会議システム2の構成について説明する。遠隔会議システム2は、遠隔会議装置10を備え、また、遠隔会議に参加するユーザ(例えばユーザA、ユーザB、ユーザC及びユーザD)ごとに端末20、カメラ30及びマイク40を備える。なお、遠隔会議に参加するユーザの数は上述した例に限られない。例えば、遠隔会議には、ユーザAからユーザD以外のユーザNが参加してもよい。
【0016】
遠隔会議装置10は、無線方式又は有線方式によってネットワークと接続し、各ユーザによって用いられる端末20、カメラ30及びマイク40と通信する。無線方式は、例えば無線LAN(Wireless Local Area Network)やLTE(Long Term Evolution)などの通信方式である。有線方式は、例えばイーサーネットなどの通信方式である。
【0017】
遠隔会議装置10は、遠隔会議専用の遠隔会議アプリケーションをインストールしており、各ユーザの端末20間での遠隔会議を実現する。例えば、本図に示すように、遠隔会議装置10は、ユーザAからユーザDが遠隔会議に参加する場合、ユーザAからユーザDのそれぞれの端末20にインストールされた遠隔会議アプリケーションを用いて、端末20間での遠隔会議を実現する。具体的には、遠隔会議装置10は、遠隔会議において、カメラ30及びマイク40から取得された画像データや音声データが用いることによって、各ユーザの端末20間においてユーザ間のビデオ会話や画面の共有等を実現する。
【0018】
端末20は、PC(Personal Computer)などの固定端末又はスマートフォンやタブレットなどの移動型端末などの端末であり、遠隔会議に用いられる。端末20は、遠隔会議装置10、カメラ30及びマイク40と無線方式又は有線方式によって通信する。
【0019】
また、端末20は、遠隔会議アプリケーションをインストールしている。端末20は、遠隔会議アプリケーションを起動すると、遠隔会議専用の画面(以下、遠隔会議画面)をディスプレイに表示する。遠隔会議画面については後述する。
なお、端末20は、カメラ30及びマイク40を備えていてもよい。また、端末20は、音声を出力するスピーカ(不図示)を備えている。
【0020】
カメラ30は、ユーザを撮像する機能を有し、遠隔会議に用いられる。カメラ30は、無線方式又は有線方式によってネットワークと接続し、遠隔会議装置10と通信する。また、カメラ30は、無線方式又は有線方式によって端末20と通信する。例えば、カメラ30は、撮像されたユーザの画像データを遠隔会議装置10及び端末20に送信する。なお、画像データは静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0021】
マイク40は、ユーザが発声した音声を取得する機能を有し、遠隔会議に用いられる。マイク40は、無線方式又は有線方式によってネットワークと接続し、遠隔会議装置10と通信する。マイク40は、無線方式又は有線方式によって端末20と通信する。例えば、マイク40は取得されたユーザの音声データを遠隔会議装置10及び端末20に送信する。
【0022】
続いて、図3を用いて、第2の実施形態に係る遠隔会議装置10の構成について説明する。遠隔会議装置10は、画像データ取得部11、音声データ取得部12、離席判定部13、会議設定部14、キーワード検出部15、キーワードリスト記憶部16、ログ記録部17、ログ出力部18及び通知部19を備える。
【0023】
画像データ取得部11は、遠隔会議に参加する各ユーザ(ユーザA~ユーザD)の利用するカメラ30からそれぞれ画像データを取得する。当該画像データは、遠隔会議において各端末20の遠隔会議画面に出力される画像データである。
【0024】
音声データ取得部12は、各ユーザの利用するマイク40からそれぞれ音声データを取得する。当該音声データは、遠隔会議において各端末20に出力される音声データである。
【0025】
離席判定部13は、ユーザが遠隔会議から離席しているか否を判定する。例えば、離席判定部13は、画像データ取得部11によって取得された画像に基づいて、各ユーザが遠隔会議から離席しているか否を判定する。以下の本図の説明では、離席判定部13は、画像データ取得部11によって取得されたユーザAの利用するカメラ30の画像に基づいて、ユーザAが遠隔会議から離席しているか否を判定するとする。離席判定部13は、ユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像からユーザAの顔が認識できなかった場合、ユーザAが遠隔会議から離席していると判定する。一方、離席判定部13は、ユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像からユーザAの顔が認識できた場合、ユーザAが遠隔会議から離席していない、つまり着席していると判定する。
【0026】
会議設定部14は、ユーザAが遠隔会議から離席しているか否かを示すステータスを、各ユーザの端末20における遠隔会議画面に出力するステータス状態出力部としての機能を有する。
【0027】
また、会議設定部14は、離席判定部13によるユーザAが遠隔会議から離席しているか否かの判定結果に基づいて、ユーザAの音声を遠隔会議に参加する他のユーザ(ユーザB~ユーザD)の端末20に出力するか否かを設定する音声設定部としての機能を有する。具体的には、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザAの利用するマイク40によって取得された音声を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20に出力しない設定にする。一方、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していないと判定された場合、離席していないと判定されたユーザAの利用するマイク40によって取得された音声を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20に出力する設定にする。
【0028】
また、会議設定部14は、離席判定部13によるユーザAが遠隔会議から離席しているか否かの判定結果に基づいて、ユーザAの画像を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20に出力するか否かを設定する画像設定部としての機能を有する。具体的には、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20の遠隔会議画面に出力しない設定にする。一方、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していないと判定された場合、離席していないと判定されたユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20の遠隔会議画面に出力する設定にする。
【0029】
キーワード検出部15は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席したと判定された場合、遠隔会議に参加する他のユーザの音声データ取得部12によって取得された音声データに基づく発言から所定のキーワードを検出する処理を開始する。そして、キーワード検出部15は、遠隔会議に参加する他のユーザの発言に含まれる言葉がキーワードリスト記憶部16に記憶されるキーワードに該当する場合にキーワードを検出したとする。
【0030】
キーワードリスト記憶部16は、1又は複数のキーワードを含むキーワードリストを記憶している。キーワードリストは、遠隔会議の主催者、遠隔会議に参加するユーザ等によって予め登録されている。
【0031】
ログ記録部17は、キーワード検出部15によってキーワードが検出された場合、遠隔会議におけるログを記録することを決定する。そして、ログ記録部17は、当該ログを記録する。ログは、「検出されたキーワード」、「キーワードを発言したユーザ名」、「キーワードが検出された日時(日付及び時刻)」の情報を含む。また、ログは、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザの画像データ」と、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザの音声データ」と、「当該音声データを文字に変換した文字データ」との少なくとも1つを含む。なお、ログ記録部17は、遠隔会議におけるログを記録することを決定し、ユーザの利用する端末20に遠隔会議におけるログを記録させてもよい。
【0032】
なお、ログは、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザとは異なるユーザの画像データ」と「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザとは異なるユーザの音声データ」と、「当該音声データを文字に変換した文字データ」との少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0033】
ログ出力部18は、ログ記録部17によって記録されたログをユーザの端末20の遠隔会議画面に出力させる。なお、ログ出力部18は、ログをユーザの端末20の遠隔会議画面に出力させずに、端末20にログを記憶させておいてもよい。この場合、ユーザは、例えば遠隔会議中でなくても端末20に記憶されたログを確認できる。
【0034】
通知部19は、キーワード検出部15によってキーワードが検出された場合、ユーザが遠隔会議に用いる端末20にアラームを通知する。アラームは、例えばメッセージ、音声、振動等である。
【0035】
続いて、図4を用いて、第2の実施形態に係る遠隔会議装置10の動作について説明する。以下の説明では、図4を中心に用いて説明するが、適宜図5から図8を参照して説明する。また、以下の一例に示す遠隔会議には、ユーザAからユーザDの4人が参加するとし、ユーザAを対象にして遠隔会議装置10の動作を説明する。
【0036】
まず、遠隔会議装置10は、所定のキーワードをキーワードリスト記憶部16に登録する(ステップS101)。具体的には、遠隔会議装置10は、ユーザAの端末20における操作に従って所定のキーワードをキーワードリスト記憶部16に登録する。所定のキーワードとは、会議における議論で重要とされるキーワードであり、例えば会議における議論のテーマが「オリンピック」である場合、「AI」、「自動運転」又は「オリンピック」等である。そして、登録される少なくとも1種類のキーワードは、リスト化されキーワードリストとしてキーワードリスト記憶部16に記憶される。
【0037】
なお、ステップS101の処理は、会議が開始される前に実行されることが望ましいが、会議の途中で実行されてもよい。また、遠隔会議装置10は、キーワードリスト記憶部16に記憶するキーワードをユーザAに限られず、ユーザB~ユーザDの端末20における操作に従って登録できるようにしてもよい。
【0038】
次に、遠隔会議装置10は、各端末20において遠隔会議を開始する。遠隔会議が開始された場合には、ユーザA~ユーザDのカメラ30は、ユーザの画像データを撮像し、撮像された画像データを遠隔会議装置10に逐次送信する。また、遠隔会議が開始された場合には、ユーザA~ユーザDのマイク40も同様に、ユーザの音声データを取得し、取得された音声データを遠隔会議装置10に逐次送信している。そうすることによって、遠隔会議装置10は、ユーザA~ユーザDの間におけるビデオ会話やチャット等を含む遠隔会議をユーザA~ユーザDの各端末20において開始することができる。
【0039】
遠隔会議装置10は、遠隔会議を開始した場合、遠隔会議専用の遠隔会議画面をユーザA~ユーザDの端末20にそれぞれ出力する。
例えば、遠隔会議装置10は、所定の時間において、図5に示す遠隔会議画面をユーザAの端末20に出力する。図5に示すように、ユーザAの遠隔会議画面には、遠隔会議に参加する他のユーザの画像Pが出力され、出力される画像Pにはユーザ名が付されている。例えば、ユーザBの画像Pb、ユーザCの画像Pc及びユーザDの画像Pdが出力される。画像Pは、ユーザのカメラ30によって取得されものである。また、画像Pは、画像に限られず動画でもよい。また、遠隔会議画面には、画像Pが出力されなく、代わりにユーザのアイコンが出力されてもよい。
また、遠隔会議画面には、現在時刻が出力される。例えば、遠隔会議画面には、「00:00:00」、すなわち、0時0分0秒と出力される。
【0040】
次に、画像データ取得部11は、ユーザAの利用するカメラ30からユーザAの画像データを取得する(ステップS102)。ユーザAの画像データは、ユーザAのカメラ30から取得されたものである。また、音声データ取得部12は、ユーザB~ユーザDの利用するマイク40からそれぞれ音声データをそれぞれ取得する(ステップS102)。
【0041】
そして、離席判定部13は、画像データ取得部11によって取得された画像データを用いてユーザAが遠隔会議から離席しているか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、離席判定部13は、画像データからユーザAの顔を認識できるか否かに応じてユーザAが遠隔会議から離席しているか否かを判定する。ユーザAの顔の認識は、例えばユーザの顔のパーツ(目、鼻、口等)から行われる。詳細には、離席判定部13は、画像データからユーザAの顔を認識できない場合、ユーザAが遠隔会議から離席していると判定する。一方で、離席判定部13は、画像データからユーザAの顔を認識できる場合、ユーザAが遠隔会議から離席していないと判定する。例えば、離席判定部13は、ユーザAがカメラ30とは逆側を向いている場合やユーザAがカメラ30の遠くにいて顔が認識できない場合、遠隔会議から離席していると判定する。
【0042】
なお、ステップS103において、離席判定部13は、上述した一例に限られず、ユーザAの端末20付近に設置された赤外線センサによって検出されたセンサ情報を用いて遠隔会議から離席しているか否かを判定してもよい。詳細には、離席判定部13は、赤外線センサの検出範囲においてユーザAを検出できない場合、ユーザAが遠隔会議から離席していると判定する。一方、離席判定部13は、赤外線センサの検出範囲においてユーザAを検出できる場合、ユーザAが遠隔会議から離席していないと判定する。
【0043】
離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していると判定された場合(ステップS103のYES)、会議設定部14は、ユーザAのステータスを「離席」に更新する(ステップS104)。遠隔会議装置10が設定する各ユーザのステータスは「離席」又は「着席」のいずれかである。この際、会議設定部14は、ユーザA~ユーザDの各端末20における遠隔会議画面に出力されるユーザAのステータスを「離席」に更新する。
【0044】
例えば、図6は、ステップS104においてユーザAのステータスを「離席」に更新する処理が行われた後のユーザBの端末20に出力される遠隔会議画面を示す。図6に示すように、遠隔会議画面には、ユーザが「離席」又は「着席」しているか判断可能であるようにユーザごとに「離席」又は「着席」のステータスSが出力される。「離席」はユーザが遠隔会議から離席していることを示し、「着席」はユーザが遠隔会議から離席していない(着席している)ことを示す。ここで、ユーザAのステータスSaは、「離席」となっている。また、ユーザCのステータスSc及びユーザDのステータスSdは、「着席」となっている。したがって、ユーザBは、ユーザAが遠隔会議から離席していることと、ユーザC及びユーザDは遠隔会議から離席していないこととを判断できる。なお、ユーザが会議に参加した際のユーザのステータスは、初期設定として「着席」である。
【0045】
なお、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していると判定された場合(ステップS103のYES)、ユーザB~ユーザDの端末20の遠隔会議画面にユーザAの利用するマイク40によって取得された音声を出力しない設定にしてもよい。また、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが遠隔会議から離席していると判定された場合(ステップS103のYES)、ユーザB~ユーザDの端末20の遠隔会議画面にユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像を出力しない設定にしてもよい。
【0046】
次に、キーワード検出部15は、キーワード検出機能をONにする(ステップS105)。キーワード検出部15は、キーワード検出機能をONにした場合、ユーザB~ユーザDの音声データを用いてユーザB~ユーザDがキーワードリスト記憶部16に登録されたキーワードを発声したことを検出できる状態になる。
【0047】
その後、キーワード検出部15によってキーワードが検出された場合(ステップS106のYES)、ログ記録部17は、ログを記録する(ステップS107)。ログは、「検出されたキーワード」、「キーワードを発言したユーザ名」、「キーワードが検出された日時(日付及び時刻)」の情報を含む。また、ログは、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザの画像データ」と、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザの音声データ」と、「当該音声データを文字に変換した文字データ」との少なくとも1つ(「キーワードを発言したユーザの画像データ等」)を含む。
【0048】
キーワード検出部15は、キーワード検出機能をONしている間、1又は複数のログを取得することができる。キーワード検出部15は、取得されたログを図7に示すログファイルとして記録する。図7に示すように、ログファイルに含まれるログL1では、「検出されたキーワード」は「自動運転」である。「キーワードを発言したユーザ名」は「ユーザC」である。「キーワードが検出された日時」は、「2021.07.01」「00:05:15」、すなわち、2021年7月1日の0時5分15秒である。「キーワードを発言したユーザの画像データ等」は、「Log_data_20210701_1.mp4」である。また、ログL2では、「検出されたキーワード」は「AI」である。「キーワードを発言したユーザ名」は「ユーザB」である。「キーワードが検出された日時」は、「2021.07.01」「00:07:40」、すなわち、2021年7月1日の0時7分40秒である。「キーワードを発言したユーザの画像データ等」は、「Log_data_20210701_2.mp4」である。
【0049】
上述の一例において、ログに含まれる「キーワードを発言したユーザの画像データ等」は、キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたものである。例えば、ログL1における「Log_data_20210701_1.mp4」は、キーワードが検出された時刻「00:05:15」から10分間、取得されたものである。
【0050】
なお、ログは、上述の一例に限られず、「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザとは異なるユーザの画像データ」と「キーワードが検出された時点から所定の期間に取得されたキーワードを発言したユーザとは異なるユーザの音声データ」と、「当該音声データを文字に変換した文字データ」との少なくとも1つを含んでいてもよい。例えば、ログL1は、キーワードを発言したユーザCの画像データ等を含むが、ユーザCとは異なるユーザB又はユーザDの画像データ等を含んでいてもよい。ユーザCとは異なるユーザB又はユーザDの画像データ等は、キーワードが検出された時刻の「00:05:15」から所定の時間(例えば10分)取得されたものである。
【0051】
次に、図4に示すように、ログ記録部17は、記録されたログをユーザAの端末20に送信し、当該ログをユーザAの端末20に出力させる(ステップS108)。端末20は、ログを遠隔会議装置10から受信した後、受信したログを記憶部(不図示)に記憶し、記憶されたログを図8に示すログ出力後の遠隔会議画面に出力する。
【0052】
図8に示すように、遠隔会議画面のログ欄LCには、「検出されたキーワード」、「キーワードを発言したユーザ名」、「キーワードが検出された時刻(日時)」を含むログが出力される。例えば、ログ欄LCには、ログL1の「ユーザC 自動運転 00:05:15」、ログL2の「ユーザB AI 00:07:40」、ログL3の「ユーザB オリンピック 00:08:45」、ログL4の「ユーザD AI 00:18:10」が出力される。ここで、ログ欄LCに出力されるログに含まれる「キーワードを発言したユーザ名」は、当該画像P(画像Pb、画像Pc及び画像Pd)に付されるユーザ名と対応する。
【0053】
さらに、ユーザAが遠隔会議画面のログ欄LCに出力されるログを選択した場合、クリックされたログに含まれる「キーワードを発言したユーザの画像データ等」がユーザAの利用する端末20の画面に出力される。例えば、ユーザAがログ欄LCに出力されるログL1の「ユーザC 自動運転 00:05:15」をクリックした場合、ログL1に含まれるユーザCの画像データ等「Log_data_20210701_1.mp4」がユーザAの利用する端末20の画面に出力される。
【0054】
なお、上述の一例に限られず、遠隔会議画面のログ欄LCに出力されるログは、「検出されたキーワード」、「キーワードを発言したユーザ名」、「キーワードが検出された時刻(日時)」の全てではなく、いずれかであってもよい。また、遠隔会議画面のログ欄LCに「キーワードを発言したユーザの画像データ等」が出力されてもよい。
【0055】
次に、通知部19は、端末20にアラームを端末20に通知する(ステップS109)。例えば、アラームは、会議においてキーワードが他のユーザによって発言された旨を示すメッセージ、音声又は振動等である。なお、遠隔会議装置10は、ステップS109の処理をステップS108の処理の前に実行してもよい。そして、遠隔会議装置10は、後述するステップS112の処理に進む。
【0056】
ステップS102の処理の説明に戻る。ステップS102の後、離席判定部13によってユーザAが離席していないと判定された場合(ステップS103のNO)、会議設定部14は、ユーザAのステータスを「着席」に更新する(ステップS110)。この際、会議設定部14は、ユーザA~ユーザDの各端末20における遠隔会議画面に出力されるユーザAのステータスを「着席」に更新する。
【0057】
なお、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが離席していないと判定された場合(ステップS103のNO)、ユーザB~ユーザDの端末20にユーザAの利用するマイク40によって取得された音声を出力する設定にしてもよい。また、会議設定部14は、離席判定部13によってユーザAが離席していないと判定された場合(ステップS103のNO)、ユーザB~ユーザDの端末20の遠隔会議画面にユーザAの利用するカメラ30によって取得された画像を出力する設定にしてもよい。
【0058】
次に、キーワード検出部15は、キーワード検出機能をOFFにする(ステップS111)。つまり、キーワード検出部15は、キーワード検出機能をOFFにした場合、ユーザB~ユーザDの音声データを用いて、ユーザB~ユーザDがキーワードリスト記憶部16に登録されたキーワードを発声したかを検出しない状態になる。そして、遠隔会議装置10は、後述するステップS112の処理に進む。
【0059】
ステップS109又はステップS111の後、遠隔会議装置10は、ユーザの操作に基づいて会議を終了するか否かを判定する(ステップS112)。例えば、ユーザの操作とは、遠隔会議が終了した場合やユーザAが遠隔会議から退席する場合における、遠隔会議を終了する操作を示す。遠隔会議装置10は、会議を終了すると判定した場合(ステップS112のYES)、遠隔会議装置10は処理を終了する。一方、会議を終了しないと判定した場合(ステップS112のNO)、遠隔会議装置10はステップS103の処理に戻る。
【0060】
上述の実施形態より、第2の実施形態に係る遠隔会議システム2は、キーワードに基づく遠隔会議における重要な会話のログを記録する。したがって、遠隔会議システム2は、ユーザが離席している際に遠隔会議における重要な会話を聞き逃す可能性を低減できる。さらに、遠隔会議システム2は、ログとして、キーワードが検出された時点から所定の時間における画像データ等を取得できる。つまり、遠隔会議システム2は、遠隔会議で重要な場面での画像データ等を取得できる。したがって、ユーザは、遠隔会議において録音・録画機能を利用して後から重要となる部分を再生する必要がなくなる。
【0061】
遠隔会議システム2は、キーワードが検出された場合、各ユーザの端末20における遠隔会議画面のログ欄にログを出力する。また、遠隔会議システム2は、キーワードが検出された場合、各ユーザの端末20にアラームを通知する。したがって、ユーザは、遠隔会議から離席した状態から遠隔会議に戻った場合、遠隔会議における重要な会話が行われたか否かを把握しやすくなる。
【0062】
遠隔会議システム2は、遠隔会議中において、ユーザが遠隔会議から「離席」している場合、ユーザの音声を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20に出力しない。また、遠隔会議システム2は、遠隔会議中において、ユーザが遠隔会議から「離席」している場合、ユーザの画像を遠隔会議に参加する他のユーザの端末20に出力しない。したがって、遠隔会議システム2は、ミュート忘れやカメラの切り忘れを防ぐことで、離席した後に聴覚的や視覚的なプライバシーを保護することができる。
【0063】
遠隔会議システム2は、ユーザの「離席」又は「着席」のステータスを各ユーザの端末20の遠隔会議画面に出力する。したがって、ユーザは、他のユーザが遠隔会議において「離席」又は「着席」しているかわかるので、他のユーザに対して話しかけるタイミングが計りやすい。例えば、ユーザは、遠隔会議において他のユーザがカメラをOFFにしている状態でも、他のユーザが「離席」又は「着席」しているかわかるので、他のユーザに対して話しかけるタイミングが計りやすい。
【0064】
<ハードウェア構成>
続いて、図9を用いて、遠隔会議装置10又は端末20に係るコンピュータ1000のハードウェア構成例を説明する。図9においてコンピュータ1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002とを有している。プロセッサ1001は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1001は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ1002は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1002は、プロセッサ1001から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1001は、図示されていないI/Oインターフェースを介してメモリ1002にアクセスしてもよい。
【0065】
また、上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。上述の実施形態における各構成の機能(処理)を、コンピュータにより実現してもよい。例えば、メモリ1002に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001で実行することにより実現してもよい。
【0066】
これらのプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0067】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、遠隔会議装置10の一つ又は複数の構成要素を端末20が備えていてもよい。例えば、端末20は、画像データ取得部11、音声データ取得部12、離席判定部13、会議設定部14、キーワード検出部15、キーワードリスト記憶部16、ログ記録部17、ログ出力部18及び通知部19の一つ又は複数の構成要素を備えていてもよい。
【0068】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
遠隔会議に参加するユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する離席判定部と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録するログ記録部と、を備える、
遠隔会議システム。
(付記2)
前記キーワードが検出された場合、離席していると判定されたユーザが前記遠隔会議に用いる端末に前記ログを出力させるログ出力部をさらに備える、
付記1に記載の遠隔会議システム。
(付記3)
前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かの判定結果に基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを示すステータスを、各ユーザの端末における遠隔会議画面に出力するステータス状態出力部をさらに備える、
付記1又は2に記載の遠隔会議システム。
(付記4)
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザの利用するマイクによって取得された音声を前記遠隔会議に参加する他のユーザの端末に出力しない設定にする音声設定部をさらに備える、
付記1乃至3のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
(付記5)
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、離席していると判定されたユーザの利用するカメラによって取得された画像を前記遠隔会議に参加する他のユーザの端末に出力しない設定にする画像設定部をさらに備える、
付記1乃至4のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
(付記6)
前記キーワードが検出された場合、前記ユーザが前記遠隔会議に用いる端末にアラームを通知する通知部をさらに備える、
付記1乃至5のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
(付記7)
前記ログは、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザの画像データと、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザの音声データと、
当該音声データを文字に変換した文字データとの少なくとも1つを含む、
付記1乃至6のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
(付記8)
前記ログは、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザとは異なるユーザの画像データと、
前記キーワードが検出された時点から所定の期間に取得された前記キーワードを発言したユーザとは異なるユーザの音声データと、
当該音声データを文字に変換した文字データとの少なくとも1つを含む、
付記7に記載の遠隔会議システム。
(付記9)
前記離席判定部は、
ユーザの利用するカメラによって取得された画像から当該ユーザの顔を認識できなかった場合、顔を認識できなかったユーザが前記遠隔会議から離席していると判定し、
ユーザの利用するカメラによって取得された画像から当該ユーザの顔を認識できた場合、顔を認識できたユーザが前記遠隔会議から離席していないと判定する、
付記1乃至8のいずれか1項に記載の遠隔会議システム。
(付記10)
遠隔会議に参加するユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する離席判定部と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録することを決定するログ記録部と、を備える、
遠隔会議装置。
(付記11)
前記キーワードが検出された場合、離席していると判定されたユーザが前記遠隔会議に用いる端末に前記ログを出力させるログ出力部をさらに備える、
付記10に記載の遠隔会議装置。
(付記12)
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定することと、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出することと、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録することと、を含む、
方法。
(付記13)
遠隔会議に参加するユーザの画像データに基づいて、前記ユーザが前記遠隔会議から離席しているか否かを判定する処理と、
前記遠隔会議に参加する他のユーザの発言から所定のキーワードを検出する処理と、
前記ユーザが前記遠隔会議から離席していると判定された場合、かつ前記キーワードが検出された場合、前記遠隔会議のログを記録することを決定する処理と、を遠隔会議装置に実行させる、
プログラム。
【符号の説明】
【0069】
1 遠隔会議システム
2 遠隔会議システム
10 遠隔会議装置
11 画像データ取得部
12 音声データ取得部
13 離席判定部
14 会議設定部
15 キーワード検出部
16 キーワードリスト記憶部
17 ログ記録部
18 ログ出力部
19 通知部
20 端末
30 カメラ
40 マイク
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9