(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】縦型電界効果トランジスタと集積化された抵抗変化型メモリ・セル
(51)【国際特許分類】
H10B 63/00 20230101AFI20240723BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240723BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20240723BHJP
H01L 21/20 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
H10B63/00
H01L29/78 301X
H01L29/78 301Y
H01L29/78 301M
H01L21/20
(21)【出願番号】P 2022537231
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(86)【国際出願番号】 IB2020061481
(87)【国際公開番号】W WO2021124000
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2023-05-25
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】レズニチェク、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ヘクマットショアータバリ、バーマン
(72)【発明者】
【氏名】安藤 崇志
(72)【発明者】
【氏名】バラクリシュナン、カーシク
【審査官】小池 秀介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0198572(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0157161(US,A1)
【文献】米国特許第09443982(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10N 70/00
H01L 21/336
H10B 63/00
H10N 99/00
H01L 21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスを形成する方法であって、
縦型電界効果トランジスタを形成することであり、前記縦型電界効果トランジスタが、前記縦型電界効果トランジスタのチャネル領域の上であって誘電体キャップの下にエピタキシャル領域を含み、前記エピタキシャル領域が、水平方向に前記チャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む、前記形成すること、および
前記縦型電界効果トランジスタ上に抵抗変化型メモリ・スタックを共形に
2つ付着させることであり、前記抵抗変化型メモリ・スタックが、前記エピタキシャル領域の直接上に位置する酸化物層と、前記酸化物層の直接上に位置する頂部電極層と、前記頂部電極層の上に位置する金属充填材とを含み、前記エピタキシャル領域の前記2つの対向する突き出た領域の各々が、
2つある前記抵抗変化型メモリ・スタックの
うちの1つの底部電極として
それぞれ機能する、前記付着させること
を含む方法。
【請求項2】
前記エピタキシャル領域が、異なる結晶面に沿った分化成長の菱形ファセット形成効果の結果を含むことにより、前記エピタキシャル領域の前記2つの対向する突き出た領域が<111>面を境界としている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記縦型電界効果トランジスタを形成することが、
基板上にドープト・ソースを形成すること、
前記ドープト・ソースから延びる前記チャネル領域を形成すること、
前記チャネル領域の上に前記誘電体キャップを形成すること、
前記チャネル領域の部分から前記エピタキシャル領域を形成すること、
前記チャネル領域上および前記チャネル領域の周囲に配置された金属ゲート材料を形成すること、ならびに
前記金属ゲート材料の上に第1のインターレベル誘電体層を形成すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基板と前記ドープト・ソースとの間にカウンタドープト層を形成することをさらに含み、前記ドープト・ソースが第1のドーパントを含み、前記カウンタドープト層が前記第1のドーパントとは異なる第2のドーパントを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抵抗変化型メモリ・スタック、前記第1のインターレベル誘電体層および前記金属ゲート材料を同時にエッチングして、前記ドープト・ソースの上に位置する第1のスペーサの頂部を露出させること、ならびに
前記抵抗変化型メモリ・スタックをエッチングして、前記第1の
インターレベル誘電体層の部分を露出させること
をさらに含み、前記第1のスペーサおよび前記第1の
インターレベル誘電体層の上に凹みが形成される、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
コンタクト形成の準備として第2のインターレベル誘電体層を付着させること
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ドープト・ソースと接するソース/ドレイン・コンタクトを形成すること、
前記金属ゲート材料と接するゲート・コンタクトを形成すること、および
前記金属充填材の頂部と接する2つの抵抗変化型メモリ・コンタクトを形成すること
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
基板上にドープト・ソースを形成すること、
前記ドープト・ソース上にダミー・ゲートを形成することであり、前記ダミー・ゲートが、前記ドープト・ソース上に配置された第1のスペーサと前記ダミー・ゲート上に配置された第2のスペーサとの間に配置される、前記形成すること、
前記ダミー・ゲート、前記第1のスペーサおよび前記第2のスペーサにトレンチを形成して、前記ドープト・ソースを露出させること、
前記トレンチの中に前記ドープト・ソースからエピタキシャル層をエピタキシャルに成長させて、前記ドープト・ソースから前記ダミー・ゲートを貫いて延びるチャネル領域を形成すること、
前記チャネル領域の頂部を凹ませて誘電体キャップを形成すること、
前記チャネル領域の一部の上にエピタキシャル領域をエピタキシャルに成長させて、前記ダミー・ゲートよりも上であって、且つ前記誘電体キャップの下にソース/ドレイン領域を形成することであり、前記エピタキシャル領域が、水平方向に前記チャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む、前記形成すること、
前記ダミー・ゲートを、前記チャネル領域を取り囲む金属ゲート材料を含むゲート・スタックに置き換えること、
前記金属ゲート材料をエッチングして前記エピタキシャル領域を露出させること、
前記エピタキシャル領域を前記金属ゲート材料から分離する第1のインターレベル誘電体層を形成すること、
前記第1のインターレベル誘電体層、前記エピタキシャル領域の外面および前記誘電体キャップの側壁の直接上に酸化物層を共形に付着させること、ならびに
前記酸化物層の直接上に頂部電極層を形成すること
を含む
、半導体デバイスを形成する方法であって、
前記頂部電極層の上に金属充填材を付着させることをさらに含み、前記酸化物層、前記頂部電極層および前記金属充填材が、前記エピタキシャル領域および前記誘電体キャップのそれぞれの側方に
1つずつ配置された抵抗変化型メモリ構造体を構成し、前記エピタキシャル領域の前記2つの突き出た領域の各々が、
2つある前記抵抗変化型メモリ構造体の
うちの1つの底部電極として
それぞれ機能する
、
方法。
【請求項9】
前記エピタキシャル領域が、異なる結晶面に沿った分化成長による菱形ファセット形成効果の結果を含むことにより、前記エピタキシャル領域の前記2つの対向する突き出た領域が<111>面を境界としている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記基板と前記ドープト・ソースとの間にカウンタドープト層を形成することをさらに含み、前記ドープト・ソースが第1のドーパントを含み、前記カウンタドープト層が前記第1のドーパントとは異なる第2のドーパントを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記酸化物層、前記頂部電極層、前記第1のインターレベル誘電体層および前記金属ゲート材料を同時にエッチングして、前記ドープト・ソースの上に位置する前記第1のスペーサの頂部を露出させること、ならびに
前記酸化物層および前記頂部電極層をエッチングして、前記第1の
インターレベル誘電体層の部分を露出させること
をさらに含み、前記第1のスペーサおよび前記第1の
インターレベル誘電体層の上に凹みが形成される、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
コンタクト形成の準備として第2のインターレベル誘電体層を付着させること
をさらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記ドープト・ソースと接するソース/ドレイン・コンタクトを形成すること、
前記金属ゲート材料と接するゲート・コンタクトを形成すること、および
前記金属充填材の頂部と接する2つの抵抗変化型メモリ・コンタクトを形成すること
をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項14】
半導体デバイスであって、
縦型電界効果トランジスタであり、前記縦型電界効果トランジスタが、前記縦型電界効果トランジスタのチャネル領域の上であって誘電体キャップの下に位置するエピタキシャル領域を含み、前記エピタキシャル領域が、水平方向に前記チャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む、前記縦型電界効果トランジスタと、
前記エピタキシャル領域および前記誘電体キャップのそれぞれの側方に
1つずつある抵抗変化型メモリ構造体であり、前記抵抗変化型メモリ構造体が、前記エピタキシャル領域の外面および前記誘電体キャップの側壁の直接上に位置する酸化物層と、前記酸化物層の直接上に位置する頂部電極層と、前記頂部電極層の上に位置する金属充填材とを含み、前記エピタキシャル領域の前記2つの突き出た領域の各々が、
2つある前記抵抗変化型メモリ構造体の
うちの1つの底部電極として
それぞれ機能する、前記抵抗変化型メモリ構造体と
を含む半導体デバイス。
【請求項15】
前記エピタキシャル領域が、異なる結晶面に沿った分化成長による菱形ファセット形成効果の結果を含むことにより、前記エピタキシャル領域の前記2つの対向する突き出た領域が<111>面を境界としている、請求項
14に記載の半導体デバイス。
【請求項16】
前記縦型電界効果トランジスタが、
基板上のドープト・ソースであり、前記チャネル領域が前記ドープト・ソースから延びる、前記ドープト・ソースと、
前記チャネル領域上および前記チャネル領域の周囲に配置された金属ゲート材料と、
前記金属ゲート材料を前記エピタキシャル領域から分離する第1のインターレベル誘電体層と
をさらに含む、請求項
14に記載の半導体デバイス。
【請求項17】
前記基板と前記ドープト・ソースとの間のカウンタドープト層をさらに含み、前記ドープト・ソースが第1のドーパントを含み、前記カウンタドープト層が前記第1のドーパントとは異なる第2のドーパントを含む、
請求項
16に記載の半導体デバイス。
【請求項18】
コンタクト形成のための第2のインターレベル誘電体層
をさらに含む、請求項
17に記載の半導体デバイス。
【請求項19】
前記ドープト・ソースと接するソース/ドレイン・コンタクトと、
前記金属ゲート材料と接するゲート・コンタクトと、
前記金属充填材の頂部と接する2つの抵抗変化型メモリ・コンタクトと
をさらに含む、請求項
16に記載の半導体デバイス。
【請求項20】
基板上のドープト・ソースから延びるチャネル領域と、
第1のスペーサと第2のスペーサの間で、前記チャネル領域上および前記チャネル領域の周囲に配置された金属ゲート材料と、
前記第2のスペーサに隣接する第1のインターレベル誘電体層と、
前記チャネル領域の上に位置し、前記第2のスペーサによって前記チャネル領域から分離されているエピタキシャル領域を含む頂部ソース/ドレイン領域であり、前記エピタキシャル領域が、前記チャネル領域から外側に向かう方向に延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む、前記頂部ソース/ドレイン領域と、
前記チャネル領域の上面の上に位置する誘電体キャップと、
前記第1のインターレベル誘電体層の上面、前記第2のスペーサの上面、前記エピタキシャル領域の前記2つの突き出た領域の各々の上面、および前記誘電体キャップの側壁の上に共形に付着された酸化物層と、
前記酸化物層の上に共形に付着された頂部電極層と、
前記エピタキシャル領域のそれぞれの側方に抵抗変化型メモリ素子が1つずつ形成されるように、前記頂部電極層の上に付着された金属充填材と
を含み、
前記ソース/ドレイン領域の前記エピタキシャル領域の前記2つの突き出た領域の各々が、2つある前記抵抗変化型メモリ素子のうちの1つの底部電極としてそれぞれ機能する、
縦型電界効果トランジスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に磁気ストレージ・デバイスの分野に関し、より詳細には、抵抗変化型メモリ(resistive random access memory)(ReRAM)デバイスを縦型電界効果トランジスタ(vertical field effect transistor)(VFET)と集積化することに関する。
【背景技術】
【0002】
ReRAMは、不揮発性メモリ・デバイスの最も有望な技術の1つである。低電力および高速度の動作、高密度CMOSとコンパチブルなインテグレーション、ならびに高いサイクリング耐久性のため、ReRAM技術は、高密度ストレージ・アレイおよび新規のインメモリ・コンピューティング・システムに対する主流の選択肢となりつつある。
【0003】
ReRAMの本質的機構は、通常は2つの電極間に形成されるナノスケール導電性フィラメントの形成および破断に基づき、この形成および破断の結果として、高抵抗状態と低抵抗状態の間の反復可能な抵抗性スイッチングが起こる。ReRAM機構の欠点は、この機構がランダム性に依存すること、および導電性フィラメントの位置を制御できないことである。したがって、ReRAMデバイスを形成するための改良された設計および技術が望ましいであろう。
【発明の概要】
【0004】
縦型電界効果トランジスタを形成することを含む、半導体デバイスを形成する方法を提供することによって、先行技術の短所が解消され、追加の利点が提供される。縦型電界効果トランジスタは、縦型電界効果トランジスタのチャネル領域の上であって誘電体キャップの下にエピタキシャル領域を含む。エピタキシャル領域は、水平方向にチャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む。縦型電界効果トランジスタ上に抵抗変化型メモリ・スタックを共形に付着させる。抵抗変化型メモリ・スタックは、エピタキシャル領域の直接上に位置する酸化物層と、酸化物層の直接上に位置する頂部電極層と、頂部電極層の上に位置する金属充填材(metal fill)とを含む。エピタキシャル領域の2つの対向する突き出た領域の各々は、抵抗変化型メモリ・スタックの底部電極として機能する。
【0005】
本発明の別の態様は、基板上にドープト・ソース(doped source)を形成すること、およびドープト・ソース上にダミー・ゲートを形成することを含む、半導体デバイスを形成する方法を提供する。ダミー・ゲートは、ドープト・ソース上に配置された第1のスペーサとダミー・ゲート上に配置された第2のスペーサとの間に配置される。ダミー・ゲート、第1のスペーサおよび第2のスペーサにトレンチを形成して、ドープト・ソースを露出させ、トレンチの中にドープト・ソースからエピタキシャル層を成長させて、ドープト・ソースからダミー・ゲートを貫いて延びるチャネル領域を形成する。チャネル領域の頂部を凹ませて誘電体キャップを形成する。チャネル領域の一部の上にエピタキシャル領域を成長させて、ダミー・ゲートよりも上であって、且つ誘電体キャップの下にソース/ドレイン領域を形成する。エピタキシャル領域は、水平方向にチャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む。ダミー・ゲートを、チャネル領域を取り囲む金属ゲート材料を含むゲート・スタックに置き換える。金属ゲート材料をエッチングしてエピタキシャル領域を露出させる。第1のインターレベル誘電体層(interlevel dielectric layer)を形成してエピタキシャル領域を金属ゲート材料から分離し、第1のインターレベル誘電体層、エピタキシャル領域の外面および誘電体キャップの側壁の上に酸化物層および頂部電極を共形に付着させる。
【0006】
本発明の別の態様は、縦型電界効果トランジスタであり、縦型電界効果トランジスタが、縦型電界効果トランジスタのチャネル領域の上であって誘電体キャップの下に位置するエピタキシャル領域を含み、エピタキシャル領域が、水平方向にチャネル領域を越えて延びる三角形の2つの対向する突き出た領域を含む、縦型電界効果トランジスタと、エピタキシャル領域および誘電体キャップのそれぞれの側方にある抵抗変化型メモリ構造体とを含む、半導体デバイスを提供する。抵抗変化型メモリ構造体は、エピタキシャル領域の外面および誘電体キャップの側壁の直接上に位置する酸化物層と、酸化物層の直接上に位置する頂部電極層と、頂部電極層の上に位置する金属充填材とを含む。エピタキシャル領域の2つの突き出た領域の各々は、抵抗変化型メモリ構造体の底部電極として機能する。
【0007】
以下の詳細な説明は、例として与えられ、本発明を以下の説明だけに限定することは意図されていないが、添付図面とともに検討したときに最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】縦型電界効果トランジスタ(VFET)を製造する方法中の中間ステップにおける、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図2】誘電体キャッピング層、第2のスペーサおよびダミー・ゲートを貫くトレンチを形成することを示している、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図3】ドープト・ソースを露出させ、自己整合接合(self-alignedjunction)を形成するために第1のスペーサを貫いてエッチングした後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図4】ダミー・ゲートの側壁の内側部分を酸化させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図5】ドープト・ソースからエピタキシャル層を成長させて、エピタキシャル・チャネル領域を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図6】平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図7】チャネル領域を部分的に凹ませ、誘電体材料を充填して誘電体キャップを形成し、誘電体材料を平坦化した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図8】誘電体キャッピング層を除去し、チャネル領域上にエピタキシャル領域を形成して、ソース/ドレイン領域を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図9】エピタキシャル領域上にスペーサを付着させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図10】第2のスペーサおよびダミー・ゲートの一部を除去した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図11】スペーサの下のダミー・ゲートの残りの部分を除去して薄い酸化物層を露出させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図12】薄い酸化物層を除去し、ゲート誘電体材料および仕事関数金属(workfunction metal)を共形に付着させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図13】ゲート誘電体材料および仕事関数金属をエッチングした後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図14】金属ゲート材料を充填し、金属ゲート材料上で平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図15】金属ゲート材料を部分的に凹ませた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図16】金属ゲート材料上に第1のインターレベル誘電体層を付着させ、平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図17】第1のインターレベル誘電体層を部分的に凹ませた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図18】スペーサを除去した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図である。
【
図19】抵抗変化型メモリ・スタックを形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図20】ゲート・リソグラフィおよびエッチングを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図である。
【
図21】第1のインターレベル誘電体層をさらにエッチングした後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図22】第2のインターレベル誘電体層を付着させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【
図23】ソース/ドレイン・コンタクト、ゲート・コンタクトおよびReRAMコンタクトを形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面の倍率は必ずしも一定ではない。図面は単に概略表現であり、図面が本発明の特定のパラメータを表現することは意図されていない。図面は、本発明の典型的な実施形態だけを示すことが意図されている。図面では同じ符号が同じ要素を表している。
【0010】
本明細書には、特許請求の範囲に記載された構造体および方法の詳細な実施形態が開示されているが、開示された実施形態は単に、さまざまな形態で実施することができる、特許請求の範囲に記載された構造体および方法の例を示しているだけであることを理解することができる。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施することができるのであり、本発明が、本明細書に記載された例示的な実施形態に限定されると解釈すべきではない。この説明では、提示された実施形態を不必要に不明瞭にすることを防ぐため、よく知られた特徴および技術の詳細が省かれていることがある。
【0011】
以降の説明の目的上、「上部(upper)」、「下部(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「縦(vertical)」、「水平(horizontal)」、「頂部(top)」、「底部(bottom)」などの用語、およびそれらの用語の派生語は、図面に配置されているときの開示された構造体および方法に関する。「~の上に(above)」、「~の上にある(overlying)」、「~の頂部に(atop)」、「~の上に(on top)」、「~上に配置された(positioned on)」または「~の頂部に配置された(positionedatop)」などの用語は、第1の構造体などの第1の要素が第2の構造体などの第2の要素上にあることを意味し、第1の要素と第2の要素との間に界面構造体などの介在要素が存在してもよい。用語「じかに接触する」は、第1の構造体などの第1の要素と第2の構造体などの第2の要素とが、それらの2つの要素の界面に中間導電層、絶縁層または半導体層が存在することなく接続されていることを意味する。
【0012】
本明細書では、さまざまな要素を記述するために第1、第2などの用語が使用されることがあるが、これらの用語によってそれらの要素が限定されるべきではないことが理解される。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用されているだけである。したがって、本発明の発想の範囲を逸脱することなく、下で論じられている第1の要素が第2の要素と呼ばれることも起こりうる。
【0013】
本発明の実施形態の提示を不明瞭にすることがないように、以下の詳細な説明では、当技術分野で知られているいくつかの処理ステップまたは動作が、提示および例示の目的上、一つに結合されていることがあり、また、いくつかの例では、当技術分野で知られているいくつかの処理ステップまたは動作が詳細には説明されていないことがある。他の例では、当技術分野で知られているいくつかの処理ステップまたは動作が全く説明されていないことがある。むしろ、以下の説明は、本発明のさまざまな実施形態の示差的な特徴または要素に焦点が当てられていることを理解すべきである。
【0014】
ReRAM構造体は通常、頂部電極、底部電極、およびこれらの2つの電極間に配置された酸化物層を含む。酸化物ReRAMでは、電流伝導性フィラメントの電鋳が必要である。このプロセスは、酸化物ReRAMの電流伝導性フィラメントの位置の制御を妨げるランダム性に依存する。その結果、ReRAMセルがスケーリングされたときの形成電圧、およびデバイス変動性がより高くなる。
【0015】
本発明の実施形態は一般に磁気ストレージ・デバイスの分野に関し、より詳細には、抵抗変化型メモリ(ReRAM)デバイスを縦型電界効果トランジスタ(VFET)と集積化することに関する。提案された実施形態は、電流伝導性フィラメントの電鋳のランダム性を低減させることができ、同時に、デバイス・スケーラビリティを向上させることができる、1トランジスタ2抵抗器(1T2R)ReRAM構造体を製造する方法および関連構造体を提供する。具体的には、提案された実施形態は、VFETの頂部ソース/ドレイン領域の部分をReRAM構造体の底部電極として使用して、2つの酸化物ReRAMが、1つの縦型電界効果トランジスタと共に集積化された、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)用の縦に積み重ねられた1T2R不揮発性メモリ・セルを提供する。1トランジスタ2抵抗器ReRAM構造体を形成する1つの手法は、突き出た外側部分を有するファセット形成エピタキシャル領域(faceted epitaxial region)を含むVFETデバイスを形成すること、ならびにエピタキシャル領域の直接上にReRAMスタックを形成することであって、ReRAMスタックが、電極層の上の酸化物層および電極層の上の金属充填材を含み、酸化物層が、隣接するReRAM要素の底部電極として機能するファセット形成エピタキシャル領域の突き出た外側部分とじかに接触する、形成することを含む。以下では、
図1~23Aの添付図面を参照することによって、この1トランジスタ2抵抗器ReRAM構造体を形成することができる実施形態を詳細に説明する。
【0016】
次に
図1を参照すると、縦型電界効果トランジスタ(VFET)を製造する方法中の中間ステップにおける、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図1Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0017】
製造プロセスのこの時点で、半導体デバイス100は、半導体基板(以後「基板」)102上に配置されたダミー・ゲート120および誘電体キャッピング層140を含んでいる。基板102は例えばバルク半導体基板を含む。基板102は1種または数種の半導体材料を含む。基板102用の適当な半導体材料の非限定的な例には、シリコン(Si)、ストレインドSi、炭化シリコン(SiC)、ゲルマニウム(Ge)、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)、シリコン-ゲルマニウム-炭素(SiGeC)、Si合金、Ge合金、III-V族材料(例えばヒ化ガリウム(GaAs)、ヒ化インジウム(InAs)、リン化インジウム(InP)もしくはヒ化アルミニウム(AlAs))、II-VI族材料(例えばセレン化カドミウム(CdSe)、硫化カドミウム(CdS)、テルル化カドミウム(CdTe)、酸化亜鉛(ZnO)、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)もしくはテルル化亜鉛(ZnTe))、またはこれらの任意の組合せを含めることができる。一実施形態では基板102がゲルマニウムを含むことができる。
【0018】
基板102上のカウンタドープト層(counter-doped layer)104の上にドープト・ソース108が配置されている。ドープト・ソース108およびカウンタドープト層104は、基板102にドーパントを組み込むことによって、またはエピタキシャル成長によって基板102上に形成されたものである。一実施形態によれば、ドープト・ソース108はドーパントで濃くドープされており、ドーパントはp型ドーパント(例えばホウ素もしくはガリウム)またはn型ドーパント(例えばリンもしくはヒ素)とすることができる。カウンタドープト層104は、ドープト・ソース108のドーパントとは異なる/反対極性のドーパントを含む。例えば、ドープト・ソース108がp型ドーパントを含むときにはカウンタドープト層104がn型ドーパントを含み、ドープト・ソース108がn型ドーパントを含むときにはカウンタドープト層104がp型ドーパントを含む。ドープト・ソース108は濃くドープされており、約1019原子/cm3から約1022原子/cm3までの間で変動するドーパント濃度を含む。カウンタドープト層の厚さは、約5から約50nmまでまたは約10から約20nmまで変動する範囲の厚さとすることができる。ドープト・ソース108の厚さは、約50から約250nmまでまたは約100から約200nmまで変動する範囲の厚さとすることができる。
【0019】
ダミー・ゲート120は、ドープト・ソース108上の第1のスペーサ116と第2のスペーサ118の間に配置されている。第1のスペーサ116はドープト・ソース108上に付着させたものであり、ダミー・ゲート120は第1のスペーサ116上に付着させたものであり、第2のスペーサ118はダミー・ゲート120上に付着させたものである。第1のスペーサ116および第2のスペーサ118は、絶縁材料、例えば二酸化シリコン、窒化シリコン、SiOCNまたはSiBCNを含むことができる。第1のスペーサ116および第2のスペーサ118用の材料の他の非限定的な例は、誘電性酸化物(例えば酸化シリコン)、誘電性窒化物(例えば窒化シリコン)、誘電性酸窒化物またはこれらの任意の組合せを含む。第1のスペーサ116および第2のスペーサ118を形成する材料は、例えば化学蒸着(CVD)または物理蒸着(PVD)を含む標準付着プロセスによって付着させたものである。第1のスペーサ116および第2のスペーサ118はそれぞれ、約3nmから約15nmまでの間または約5nmから約10nmまでの間で変動する厚さを有することができる。
【0020】
ダミー・ゲート120は犠牲ゲート材料、例えばアモルファス・シリコン(aSi)または多結晶シリコン(ポリシリコン)を含む。この犠牲ゲート材料は、限定はされないが、PVD、CVD、プラズマ加速化学蒸着(PECVD)、誘導結合プラズマ化学蒸着(ICP CVD)またはこれらの任意の組合せを含む付着プロセスによって付着させることができる。ダミー・ゲート120を形成する犠牲ゲート材料は、約8nmから約100nmまでの間または約10nmから約30nmまでの間で変動する厚さを有する。
【0021】
誘電体キャッピング層140は、ダミー・ゲート120の上の第2のスペーサ118上に付着させたものである。誘電体キャッピング層140用の材料の非限定的な例は、二酸化シリコン、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)酸化物、高アスペクト比プラズマ(HARP)酸化物、高温酸化物(HTO)、高密度プラズマ(HDP)酸化物、原子層堆積(ALD)プロセスによって形成された酸化物(例えば酸化シリコン)、またはこれらの任意の組合せを含む。誘電体キャッピング層140は、約30nmから約200nmまでまたは約50nmから約100nmまで変動する範囲の厚さを有する。
【0022】
次に
図2を参照すると、誘電体キャッピング層140、第2のスペーサ118およびダミー・ゲート120を貫くトレンチ204を形成して、第1のスペーサ116を露出させることを示している、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図2Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0023】
トレンチ204は、誘電体キャッピング層140の上面から第1のスペーサ116の上面まで延びて第1のスペーサ116を露出させる。トレンチ204は、第1のスペーサ116を形成している材料に対して選択的な(第1のスペーサ116を形成している材料を実質的に除去しない)エッチング・プロセスを実行することによって形成する。このエッチング・プロセスは例えば反応性イオン・エッチング(RIE)とすることができる。当業者には知られているとおり、トレンチ204を形成するために多数のエッチング・プロセスを実行することができる。例えば、第2のスペーサ118の材料に対して選択的な第1のエッチング・プロセスを実行して、誘電体キャッピング層140の一部を除去する。次いで、ダミー・ゲート120の材料に対して選択的な第2のエッチング・プロセスを実行して、第2のスペーサ118の、第1のエッチング・プロセスによって形成されたトレンチ204の部分の下にある部分を除去する。次いで、第1のスペーサ116の材料に対して選択的な第3のエッチング・プロセスを実行して、ダミー・ゲート120の、第2のエッチング・プロセスによって形成されたトレンチ204の部分の下にある部分を除去する。この図に示されているように、その結果得られるトレンチ204は、誘電体キャッピング層140の上面を貫いて第1のスペーサ116の露出部分の上面まで延びる。トレンチ204の幅は、約3nmから約20nmまでまたは約5nmから約10nmまで変動させることができる。トレンチ204の深さは、約50nmから約300nmまでまたは約100nmから約200nmまで変動させることができる。
【0024】
次に
図3を参照すると、ドープト・ソース108を露出させ、自己整合接合を形成するために第1のスペーサ116を貫いてエッチングした後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図3Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0025】
ドープト・ソース108の材料に対して選択的な(ドープト・ソース108の材料を実質的に除去しない)プロセスを使用して、第1のスペーサ116をエッチングすることができる。第1のスペーサ116は、例えば反応性イオン・エッチングによってエッチングすることができる。エッチング・プロセスによって第1のスペーサ116の露出部分を除去して、その下のソース・コンタクト層の部分を露出させる。これによって自己整合接合(図示せず)が形成される。これは、後に詳細に説明するように、ドープト・ソース108から第1のスペーサ116の上面までソース延長部分をエピタキシャルに成長させることができるためである。
【0026】
次に
図4を参照すると、ダミー・ゲート120の側壁の内側部分を酸化させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図4Aは半導体デバイス100の上面図である。この酸化は、プラズマ酸化プロセス、または薄い酸化物層410を形成する他の酸化プロセスによって実行することができる。いくつかの実施形態では、第1のスペーサ116またはドープト・ソース108の一部も酸化されてもよい。このような実施形態では、
図5~5Aにおいて下で説明するエピタキシャル成長を実行する前に、これらの領域に形成された一切の酸化物を除去する。
【0027】
次に
図5を参照すると、ドープト・ソース108からエピタキシャル層を成長させて、エピタキシャル・チャネル領域502(以後「チャネル領域」)を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図5Aは半導体デバイス100の上面図である。当業者には知られているとおり、チャネル領域502のエピタキシャル成長はエピタキシャル半導体材料を含み、エピタキシャル成長もしくは付着あるいはその両方のプロセスは、半導体表面での形成に対して選択的であり、薄い酸化物層410、第1のスペーサ116または第2のスペーサ118などの他の表面に材料を付着させない。この図に示されているように、チャネル領域502のエピタキシャル成長は、誘電体キャッピング層140の上に延びる。
【0028】
チャネル領域502は、例えば化学蒸着(CVD)(液相(LP)または減圧化学蒸着(RPCVD))、気相エピタキシ(VPE)、分子線エピタキシ(MBE)、液相エピタキシ(LPE)、有機金属化学蒸着(MOCVD)または他の適当なプロセスを含む、適当なエピタキシャル成長プロセスを使用して成長させることができる。
【0029】
エピタキシャル・チャネル材料の供給源は、例えばシリコン、ゲルマニウムまたはこれらの組合せとすることができる。このエピタキシャル半導体材料の付着用のガス源には、シリコンを含むガス源、ゲルマニウムを含むガス源またはこれらの組合せを含めることができる。例えば、エピタキシャル・シリコン層は、シラン、ジシラン、トリシラン、テトラシラン、ヘキサクロロジシラン、テトラクロロシラン、ジクロロシラン、トリクロロシランおよびこれらの組合せからなるグループから選択されたシリコン・ガス源から付着させることができる。エピタキシャル・ゲルマニウム層は、ゲルマン、ジゲルマン、ハロゲルマン、ジクロロゲルマン、トリクロロゲルマン、テトラクロロゲルマンおよびこれらの組合せからなるグループから選択されたゲルマニウム・ガス源から付着させることができる。エピタキシャル・シリコン・ゲルマニウム合金層は、このようなガス源の組合せを利用して形成することができる。水素、窒素、ヘリウムおよびアルゴンのようなキャリア・ガスを使用することができる。
【0030】
次に
図6を参照すると、平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図6Aは半導体デバイス100の上面図である。半導体デバイス100上で実行するこの平坦化プロセスは化学機械平坦化(CMP)プロセスとすることができる。平坦化により、誘電体キャッピング層140の上の過剰なエピタキシャル成長物を除去する。
【0031】
次に
図7を参照すると、チャネル領域502を部分的に凹ませ、誘電体材料を充填して誘電体キャップ708を形成し、誘電体材料を平坦化した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図7Aは半導体デバイス100の上面図である。チャネル領域502を、依然として誘電体キャッピング層140内で第2のスペーサ118よりも上のレベルまで、部分的に凹ませる。チャネル領域502は、例えば反応性イオン・エッチングまたはウェット・エッチング・プロセスを使用することによって凹ませる。
【0032】
チャネル領域502の上に形成された凹部(図示せず)に誘電体材料を充填して、チャネル領域502の上に誘電体キャップ708を形成する。誘電体キャップ708の形成は、スペーサ920(
図9)の付着および続いて形成されるゲート構造体の自己整合を可能にする。誘電体キャップ708を形成する誘電体材料は、誘電性酸化物(例えば酸化シリコン)、誘電性窒化物(例えば窒化シリコン)、誘電性酸窒化物またはこれらの任意の組合せとすることができる。誘電体キャップ708を形成する誘電体材料は、例えばCVDまたはPVDなどの標準付着プロセスによって付着させる。付着後、過剰な誘電体材料を例えばCMPによって平坦化する。
【0033】
次に
図8を参照すると、誘電体キャッピング層140を除去し、チャネル領域502上にエピタキシャル領域810を形成することにより、ソース/ドレイン領域を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図8Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0034】
エピタキシャル領域810は、誘電体キャップ708とチャネル領域502の間に配置されている。当業者には知られているとおり、エピタキシャル領域810を形成する前に、チャネル領域502の第2のスペーサ118よりも上の部分を側壁に沿って凹ませることができる。エピタキシャル領域810は、半導体デバイス100(すなわちVFETデバイス)のソース/ドレイン領域を形成する。エピタキシャル領域810のエピタキシャル成長は、
図5~5Aにおいて上で説明したように実行することができる。
【0035】
エピタキシャル領域810において観察される菱形ファセット形成効果(diamond-shapedfaceting effect)は、異なる結晶面に沿った半導体分化成長(differentialsemiconductor growth)の結果であることに留意すべきである。ファセット形成エピタキシャル成長は最終的に、非常に低い成長速度に減速し、最も遅い成長速度を示す結晶面のセット(すなわち<111>面)で「終わり」、したがって、結果として生じる半導体構造体は、かかる最も遅い半導体成長速度を示す結晶面内で配向した表面を有する。エピタキシャル領域810は、この図に示されているように、水平方向にチャネル領域502を越えて延びる(<111>面を境界とする)三角形の2つの(対向する)突き出た領域または部分を含む。後に説明するように、この幾何形状は、突き出た領域の方への正孔/電子移動度を増強することができ、このことはReRAM性能に関して有利たり得る。結晶面の異なるセットに沿った相対的成長速度を調節し、それによって結果として生じる半導体構造体の表面配向を制御するために、成長温度、成長圧力、処理ガスの流量などを含むさまざまな処理パラメータを容易に調整することができる。
【0036】
次に
図9を参照すると、エピタキシャル領域810上にスペーサ920を付着させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図9Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0037】
スペーサ920は、後続の処理ステップの間、エピタキシャル領域810を保護する。スペーサ920は、誘電体キャップ708の側壁にも配置する。スペーサ920は、絶縁材料、例えば誘電性酸化物(例えば酸化シリコン)、誘電性窒化物(例えば窒化シリコン)、誘電性酸窒化物またはこれらの任意の組合せを含む。スペーサ920材料は、例えばCVDまたはPVDなどの標準付着プロセスによって付着させる。スペーサ材料がエピタキシャル領域810を覆い、誘電体キャップ708および第2のスペーサ118の表面からスペーサ材料が除去されるように、ドライ・エッチング・プロセス、例えばRIEプロセスによってスペーサ材料をエッチングすることができる。スペーサ920は、約5nmから約50nmまでまたは約15nmから約30nmまで変動する幅を有する。
【0038】
次に
図10を参照すると、第2のスペーサ118およびダミー・ゲート120の一部を除去した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図10Aは半導体デバイス100の上面図である。第2のスペーサ118およびダミー・ゲート120を凹ませて、水平方向にスペーサ920を越えて延びる部分を除去する。第1のスペーサ116に対して選択的な(第1のスペーサ116を実質的に除去しない)エッチング・プロセスを実行する。このエッチング・プロセスはドライ・エッチング・プロセス、例えばRIEプロセスとすることができる。
【0039】
次に
図11を参照すると、スペーサ920の下のダミー・ゲート120の残りの部分を除去して薄い酸化物層410を露出させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図11Aは半導体デバイス100の上面図である。例えば高温アンモニア(hot ammonia)を含むプロセスなどのウェット・エッチング・プロセスによって、ダミー・ゲート120の残りの部分を除去することができる。
【0040】
次に
図12を参照すると、薄い酸化物層410を除去し、ゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218を共形に付着させた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図12Aは半導体デバイス100の上面図である。ゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218は、ダミー・ゲート120に代わるゲート・スタックの部分を形成する。ゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218は、第1のスペーサ116、チャネル領域502、スペーサ920、および第2のスペーサ118の、エピタキシャル領域810の下の残存部分の上に配置する。
【0041】
ゲート誘電体材料1214は、3.9、7.0または10.0よりも大きな誘電率を有する誘電体材料とすることができる。ゲート誘電体材料1214用の適当な材料の非限定的な例は、酸化物、窒化物、酸窒化物、ケイ酸塩(例えば金属ケイ酸塩)、アルミン酸塩、チタン酸塩、窒化物またはこれらの任意の組合せを含む。(7.0よりも大きな誘電率を有する)高k材料の例は、限定はされないが、酸化ハフニウム、酸化ハフニウムシリコン、酸窒化ハフニウムシリコン、酸化ランタン、酸化ランタンアルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウムシリコン、酸窒化ジルコニウムシリコン、酸化タンタル、酸化チタン、酸化バリウムストロンチウムチタン、酸化バリウムチタン、酸化ストロンチウムチタン、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化タンタルスカンジウム鉛、ニオブ酸亜鉛鉛などの金属酸化物を含む。高k材料にはさらに、例えばランタンおよびアルミニウムなどのドーパントを含めることができる。ゲート誘電体材料1214は、例えばCVD、PVD、PECVD、ALD、蒸着、化学溶液付着または他の同様のプロセスを含む、適当な付着プロセスによって形成することができる。ゲート誘電体材料1214の厚さは、使用する付着プロセスならびに高k誘電体材料の組成および数に応じて変動させることができる。
【0042】
仕事関数金属1218は、ゲート誘電体材料1214の上に配置することができる。仕事関数金属1218の型はトランジスタの型によって異なる。適当な仕事関数金属1218の非限定的な例は、p型仕事関数金属材料およびn型仕事関数金属材料を含む。p型仕事関数材料は、ルテニウム、パラジウム、白金、コバルト、ニッケルおよび導電性金属酸化物、またはこれらの任意の組合せなどの組成物を含む。n型金属材料は、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、金属炭化物(例えば炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタンおよび炭化アルミニウム)、アルミナイド、またはこれらの任意の組合せなどの組成物を含む。仕事関数金属1218は、適当な付着プロセス、例えばCVD、PECVD、PVD、めっき、熱またはeビーム蒸着、およびスパッタリングによって付着させることができる。
【0043】
次に
図13を参照すると、ゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218をエッチングした後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図13Aは半導体デバイス100の上面図である。ゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218を凹ませて、水平方向にスペーサ920を越えて延びる部分を除去する。第1のスペーサ116に対して選択的な(第1のスペーサ116を実質的に除去しない)エッチング・プロセスを実行する。このエッチング・プロセスは例えば異方性エッチング・プロセスとすることができる。
【0044】
次に
図14を参照すると、金属ゲート材料1420を充填し、金属ゲート材料1420上で平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図14Aは半導体デバイス100の上面図である。金属ゲート材料1420は、ゲート・スタックを形成するためにゲート誘電体材料1214および仕事関数金属1218の上に付着させた導電性ゲート金属である。適当な導電性金属の非限定的な例は、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)またはこれらの任意の組合せを含む。金属ゲート材料1420を形成する導電性金属は、例えばCVD、PECVD、PVD、めっき、熱またはeビーム蒸着、およびスパッタリングなどの適当な付着プロセスによって付着させることができる。平坦化プロセス、例えばCMPを実行して、金属ゲート材料1420の表面を研磨する。
【0045】
次に
図15を参照すると、金属ゲート材料1420を部分的に凹ませた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図15Aは半導体デバイス100の上面図である。金属ゲート材料1420は、例えば反応性イオン・エッチング・プロセスなどのエッチング・プロセスによって部分的に凹ませる。
【0046】
次に
図16を参照すると、金属ゲート材料1420上に第1のインターレベル誘電体(ILD)層1610を付着させ、平坦化プロセスを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図16Aは半導体デバイス100の上面図である。第1のILD層1610は、限定はされないが、酸化シリコン、スピンオンガラス、フローアブル・オキサイド(flowable oxide)、高密度プラズマ酸化物、ホウリンケイ酸ガラス(BPSG)またはこれらの任意の組合せを含む、例えば(k<4.0の)低k誘電体材料から形成することができる。第1のILD層1610は、限定はされないが、CVD、PVD、PECVD、ALD、蒸着、化学溶液付着または同様のプロセスを含む、付着プロセスによって付着させる。
【0047】
次に
図17を参照すると、第1のILD層1610を部分的に凹ませた後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図17Aは半導体デバイス100の上面図である。第1のILD層1610は、例えば反応性イオン・エッチング・プロセスなどの適当な任意のエッチング・プロセスによって部分的に凹ませる。スペーサ920を除去する準備として、第1のILD層1610を凹ませてスペーサ920を露出させる。
【0048】
次に
図18を参照すると、スペーサ920を除去した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図18Aは半導体デバイス100の上面図である。スペーサ920は、適当な任意のエッチング・プロセスによって除去することができる。この図に示されているように、スペーサ920を除去して、エピタキシャル領域810および誘電体キャップ708を露出させる。
【0049】
次に
図19を参照すると、抵抗変化型メモリ(ReRAM)スタックを形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図19Aは半導体デバイス100の上面図である。この実施形態では、単純化して示したReRAMスタックが、酸化物層1910、酸化物層1910の上の電極層1912、および電極層1912の上の金属充填材1920を含む。酸化物層1910は、第1のILD層1610およびエピタキシャル領域810(ソース/ドレイン領域)の露出した上面、ならびに誘電体キャップ708の露出した側壁に沿って共形に付着させる。
【0050】
酸化物層1910は、例えばALDなどの知られている付着技術を使用して共形に付着させることができる。酸化物層1910は、金属酸化物材料または高k材料でできたものとすることができる。酸化物層1910用の適当な材料の非限定的な例には酸化チタン、酸化タンタルおよび酸化ハフニウムを含めることができる。酸化物層1910は、エピタキシャル領域810を電極層1912から分離する、ReRAM構造体の誘電体層の役目を果たす。
【0051】
電極層1912は、酸化物層1910の上に共形に付着させる。電極層1912は、例えばALDなどの知られている付着技術を使用して付着させることができる。電極層1912は、窒化チタンおよびアルミニウムがドープされた窒化チタンなどの材料でできたものとすることができる。この実施形態では、電極層1912が、ReRAM構造体の頂部電極の役目を果たし、一方で、エピタキシャル領域810が2つの機能を提供することができることに留意すべきである。具体的には、エピタキシャル領域810は、VFETデバイスの頂部ソース/ドレイン領域として機能し、ドープト・ソース108がVFETデバイスの底部ソース/ドレイン領域として機能する。エピタキシャル領域810はさらに、ReRAM構造体の底部電極としても機能する。
【0052】
電極層1912を酸化物層1910の上に共形に付着させた後、電極層1912の上に金属充填材1920を付着させる。金属充填材1920を付着させた後、半導体デバイス100をCMPプロセスにかけて、この図に示された滑らかで平らな表面を得る。金属充填材1920は、例えばタングステンまたは銅などの適当な低抵抗率金属でできたものとすることができる。金属充填材1920は、電極層1912と、続いて金属充填材1920の上面に形成されるコンタクトとの間の電気導体の役目を果たす。
【0053】
次に
図20を参照すると、ゲート・リソグラフィおよびエッチングを実行した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図20Aは半導体デバイス100の上面図である。
【0054】
金属充填材1920上にマスク(図示せず)を配置し、続いてパターニングすることができる。理解することができるように、このゲート・リソグラフィおよびエッチングのプロセスは、ReRAMスタック(例えば酸化物層1910、電極層1912および金属充填材1920)のエッチングと同時に実行する。当業者には知られているとおり、金属充填材1920および金属ゲート材料1420にパターンを転写し、この図に示されているように、金属充填材1920および金属ゲート材料1420の一部を除去し、第1のスペーサ116の一部を露出させる。いくつかの実施形態では、ReRAMスタック、第1のILD層1610および金属ゲート材料1420の一部を除去するために、RIEプロセスの組合せを実行することができる。
【0055】
金属ゲート材料1420およびReRAMスタックのリソグラフィおよびパターニング中に、
図21Aで観察することができるように、第1のILD層1610の部分は露出させるが、金属ゲート材料1420の部分は露出させないように、ReRAMスタックをさらに凹ませることに留意すべきである。
図21および21Aに示されているように、(ゲート)コンタクトのパターニングの準備として、第1のILD層1610の対向する部分だけを露出させる。
【0056】
次に
図22を参照すると、第2のILD層2210を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図22Aは半導体デバイス100の上面図である。第1のILD層1610を形成している誘電体材料と同様の誘電体材料を付着させて、半導体デバイス100の凹部に充填する。付着した誘電体材料は第2のILD層2210を形成し、第2のILD層2210は、第1のILD層1610と類似の材料を含み、第1のILD層1610と同様の手法で形成する。
【0057】
次に
図23を参照すると、ソース/ドレイン・コンタクト2310、ゲート・コンタクト2312およびReRAMコンタクト2314を形成した後の、本開示の一実施形態による半導体デバイス100の断面図が示されている。この実施形態において、
図23Aは半導体デバイス100の上面図である。ソース/ドレイン・コンタクト2310は、第2のILD層2210および第1のスペーサ116を貫いてドープト・ソース108まで延び、トレンチ(図示せず)の中に形成される。ソース/ドレイン・コンタクトを形成するプロセスは、標準の当技術分野でよく知られているプロセスである。通常、このプロセスは、導電性材料または導電性材料の組合せをトレンチに充填してソース/ドレイン・コンタクト2310を形成することを含む。ソース/ドレイン・コンタクト2310に充填する導電性材料は、導電性金属、例えばアルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)またはこれらの任意の組合せを含む。この導電性材料は、適当な付着プロセス、例えばCVD、PECVD、PVD、めっき、熱もしくはeビーム蒸着、またはスパッタリングによって付着させることができる。平坦化プロセス、例えばCMPを実行して、第2のILD層2210の表面から一切の導電性材料を除去する。
【0058】
ゲート・コンタクト2312(
図23Aに示されている)は、第2のILD層2210の表面から第1のILD層1610を貫いて金属ゲート材料1420まで延びる。ゲート・コンタクト2312を形成するプロセスは、標準の当技術分野でよく知られているプロセスである。このプロセスは一般に、適当なエッチング・プロセスを使用して第2のILD層2210および第1のILD層1610に金属ゲート材料1420に達するトレンチ(図示せず)を形成し、このトレンチに導電性材料または導電性材料の組合せを充填してゲート・コンタクト2312を形成することを含む。ゲート・コンタクト2312を形成する導電性材料は、適当な付着プロセス、例えばCVD、PECVD、PVD、めっき、熱もしくはeビーム蒸着、またはスパッタリングによって付着させた導電性金属、例えばアルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)またはこれらの任意の組合せとすることができる。平坦化プロセス、例えばCMPを実行して、第2のILD層2210の表面から一切の導電性材料を除去する。
【0059】
続いて、金属充填材1920の上に、金属充填材1920とじかに接触させて、ReRAMコンタクト2314を形成することができる。このReRAMコンタクトは、例えばアルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)またはこれらの任意の組合せを含む、導電性金属でできたものとすることができる。
【0060】
したがって、最終的な半導体デバイス100は、誘電体キャップ708によって分離されたエピタキシャル領域810のそれぞれの側方に1つのReRAM要素または構造体を有する縦型電界効果トランジスタを含む。この図に示されているように、両方のReRAM構造体は誘電体キャップ708の側方にあって対向するように配置されるとともに、エピタキシャル領域810は外側に向かって金属充填材1920の方へ突き出た角のある領域を含んでおり、金属充填材1920はエピタキシャル領域810、酸化物層1910および電極層1912の三角形の形状によって画定されている。上で説明したとおり、この角のある領域は、エピタキシャル領域810のファセット形成エピタキシャル成長の結果である。より具体的には、エピタキシャル領域810が異なる結晶面に沿った分化成長による菱形ファセット形成効果の結果を含むことにより、エピタキシャル領域810の2つの反対側の突き出た領域は<111>面を境界としている。ReRAM構造体の突き出た角のある領域は、電流伝導性フィラメントの電鋳を強化する。したがって、提案されたReRAM構造体内において、電鋳による電流伝導性フィラメントのランダム性が低減する。さらに、ReRAM構造体と集積化されたVFETを有することは、空間を節約し、同じフットプリント上により多くのVFETを製造することを可能にする。
【0061】
したがって、本開示の実施形態は、VFETデバイスの頂部の両側に縦に集積された2つのReRAM要素を含む半導体デバイスおよび該半導体デバイスを製造する方法を提供する。具体的には、提案された実施形態では、最終的な半導体デバイスの中のそれぞれのメモリ・セルが2つの抵抗変化型メモリ要素および1つのセレクタ(1T-2R)を含むことにより、フットプリントの低減を可能にする。抵抗変化型メモリ要素の底部電極は、縦型電界効果トランジスタの頂部ソース/ドレイン領域である。提案された半導体デバイスはさらに、デバイス性能をさらに高める単結晶半導体材料でできたチャネル領域を含む。
【0062】
本発明のさまざまな実施形態の以上の説明は例示のために示したものであり、以上の説明が網羅的であること、または、以上の説明が、開示された実施形態だけに限定されることは意図されていない。当業者には、記載された実施形態の範囲を逸脱しない多くの変更および変形が明らかとなろう。本明細書で使用した用語は、実施形態の原理、実用的用途、もしくは市販されている技術にはない技術的改善点を最もよく説明するように、または本明細書に開示された実施形態を当業者が理解できるように選択した。