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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】人力駆動車用のインタフェース装置
(51)【国際特許分類】
   B62K 23/02 20060101AFI20240723BHJP
   B62J 45/00 20200101ALI20240723BHJP
   B62J 50/22 20200101ALI20240723BHJP
【FI】
B62K23/02
B62J45/00
B62J50/22
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019093022
(22)【出願日】2019-05-16
(65)【公開番号】P2020185949
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】田原 修平
(72)【発明者】
【氏名】三島 栄治
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-211893(JP,A)
【文献】特開2001-187593(JP,A)
【文献】特開2018-203189(JP,A)
【文献】実開昭57-182586(JP,U)
【文献】特開2002-087362(JP,A)
【文献】特開2018-103688(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0034501(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 23/02
B62K 11/14
B62J 45/00
B62J 50/21 - 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人力駆動車用のインタフェース装置であって、
ベース部と、
前記ベース部に設けられ、表示面を含む表示部と、
前記ベース部に設けられ、第1操作面を有する第1操作部と、
前記ベース部に設けられ、第2操作面を有する第2操作部と、を備え、
前記ベース部は、前記表示面と実質的に直交する予め定める第1方向において、第1端部と第2端部とを有し、
前記表示部は、前記ベース部の前記第1端部に少なくとも設けられ、
前記第1操作面の一部および前記第2操作面の一部のそれぞれは、前記予め定める第1方向から見て、前記予め定める第1方向に垂直な予め定める第2方向において、前記表示部のうちの前記予め定める第2方向に垂直な予め定める第3方向における一方の端部から、前記表示部のうちの前記予め定める第3方向における他方の端部までの範囲に含まれるように、前記表示部に隣接し、
前記第1操作面と前記第2操作面とは、前記予め定める第1方向から見て、前記予め定める第3方向に並んで配置され、
前記予め定める第1方向のうち、前記第2端部から前記第1端部に向かう方向において、前記第1操作面の最も下流側の第1操作端部と、前記第2操作面の最も下流側の第2操作端部とは、異なる位置に配置され、
前記ベース部は、前記第1操作部および前記第2操作部が設けられる第1配置面を含み、
前記第1配置面は、平面に形成され、前記予め定める第2方向から見て、前記予め定める第3方向に平行な直線に対して傾斜する、インタフェース装置。
【請求項2】
前記ベース部に設けられ、前記第1操作面が操作されると信号を生成するように構成される第1電子部品、および、前記第2操作面が操作されると信号を生成するように構成される第2電子部品が実装される第1回路基板と、
前記ベース部に設けられ、前記表示部に情報を表示させるように構成される電子回路に含まれる第3電子部品が実装される第2回路基板と、をさらに備え、
前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、一体に形成される、請求項1に記載のインタフェース装置。
【請求項3】
前記第1操作部は、前記ベース部に移動可能に設けられ、
前記第2操作部は、前記第1操作部から独立して操作可能に、前記ベース部に移動可能に設けられる、請求項1または2に記載のインタフェース装置。
【請求項4】
前記第1操作部の移動方向と、前記第2操作部の移動方向とは平行する、請求項に記載のインタフェース装置。
【請求項5】
前記第1操作部の移動方向と、前記第2操作部の移動方向とは、前記予め定める第2方向から見て、前記予め定める第1方向に対して傾斜する、請求項またはに記載のインタフェース装置。
【請求項6】
前記第1操作部に操作をしない状態における前記第1配置面から前記第1操作面の前記第1操作端部までの第1距離と、前記第2操作部に操作をしない状態における前記第1配置面から前記第2操作面の前記第2操作端部までの第2距離と、は、等しい、請求項1または2に記載のインタフェース装置。
【請求項7】
前記ベース部に設けられ、第3操作面を有する第3操作部をさらに備え、
前記ベース部は、前記第1配置面とは異なり、かつ、前記第3操作部が設けられる第2配置面をさらに含む、請求項1、2、またはに記載のインタフェース装置。
【請求項8】
前記予め定める第2方向から見て、前記第1操作端部と前記第2操作端部とを結ぶ直線は、前記予め定める第3方向に平行な直線に対して、傾斜する、請求項1からのいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項9】
前記表示面は、平面である、請求項1からのいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項10】
人力駆動車の車体に取り付け可能に構成される取付部をさらに備える、請求項1からのいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項11】
前記取付部は、前記人力駆動車のハンドルバーに取り付け可能に構成される、請求項10に記載のインタフェース装置。
【請求項12】
前記取付部は、前記ベース部の前記第2端部に設けられる、請求項10または11に記載のインタフェース装置。
【請求項13】
前記ベース部は、前記第1操作部、前記第2操作部、および、前記表示部が設けられる第1部分と、前記取付部が設けられる第2部分と、を含む、請求項10から12のいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項14】
前記第1操作面の形状と前記第2操作面の形状とは、前記予め定める第2方向に平行な予め定める平面に関して、対称である、請求項1から13のいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項15】
前記第1操作面の形状と前記第2操作面の形状とは、異なる、請求項1から14のいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【請求項16】
前記第1操作面は、第3操作端部をさらに有し、
前記第1操作端部は、前記第3操作端部よりも前記第2操作面から遠い位置に配置され、
前記第2操作面は、第4操作端部をさらに有し、
前記第2操作端部は、前記第4操作端部よりも前記第1操作面から遠い位置に配置され、
前記予め定める第1方向のうち、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向において、前記第3操作端部は、前記第1操作端部よりも下流側に位置し、
前記予め定める第1方向のうち、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向において、前記第4操作端部は、前記第2操作端部よりも下流側に位置する、請求項1から15のいずれか一項に記載のインタフェース装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人力駆動車用のインタフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車は、第1操作面と、第2操作面と、表示面を含む表示部と、を備えるインタフェース装置を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5517169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の1つは、ユーザビリティに貢献できるインタフェース装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従うインタフェース装置は、人力駆動車用のインタフェース装置であって、ベース部と、前記ベース部に設けられ、表示面を含む表示部と、前記ベース部に設けられ、第1操作面を有する第1操作部と、前記ベース部に設けられ、第2操作面を有する第2操作部と、を備え、前記ベース部は、前記表示面と実質的に直交する予め定める第1方向において、第1端部と第2端部とを有し、前記表示部は、前記ベース部の前記第1端部に少なくとも設けられ、前記第1操作面および前記第2操作面のそれぞれは、前記予め定める第1方向から見て、前記予め定める第1方向に垂直な予め定める第2方向において、前記表示部に隣接し、前記第1操作面と前記第2操作面とは、前記予め定める第1方向から見て、前記予め定める第2方向に垂直な予め定める第3方向に並んで配置され、前記予め定める第1方向のうち、前記第2端部から前記第1端部に向かう方向において、前記第1操作面の最も下流側の第1操作端部と、前記第2操作面の最も下流側の第2操作端部とは、異なる位置に配置される。
第1側面のインタフェース装置によれば、予め定める第2方向において第1操作部および第2操作部が表示部に隣接し、かつ、予め定める第1方向において、第1操作端部と第2操作端部とは異なる位置に配置されるため、インタフェース装置をユーザが表示面を見やすく、かつ、第1操作部および第2操作部の両方を操作しやすい位置に配置できる。このため、ユーザビリティに貢献できる。
【0006】
本開示の第1側面に従う第2側面のインタフェース装置において、前記ベース部に設けられ、前記第1操作面が操作されると信号を生成するように構成される第1電子部品、および、前記第2操作面が操作されると信号を生成するように構成される第2電子部品が実装される第1回路基板と、前記表示部に情報を表示させるように構成される電子回路に含まれる第3電子部品が実装される第2回路基板と、をさらに備え、前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、一体に形成される。
第2側面のインタフェース装置によれば、第1回路基板と第2回路基板とが一体に形成されるため、部品点数を削減できる。
【0007】
本開示の第1または第2側面に従う第3側面のインタフェース装置において、前記ベース部は、前記第1操作部および前記第2操作部が設けられる第1配置面を含み、前記第1配置面は、平面に形成され、前記予め定める第2方向から見て、前記予め定める第3方向に平行な直線に対して傾斜する。
第3側面のインタフェース装置によれば、第1配置面が予め定める第2方向から見て、予め定める第方向に平行な直線に対して傾斜するため、ユーザは第1配置面に沿って指等を動かすことによって、第1操作部および第2操作部のそれぞれに指等を移動しやすい。
【0008】
本開示の第1から第3側面のいずれか1つに従う第4側面のインタフェース装置において、前記第1操作部は、前記ベース部に移動可能に設けられ、前記第2操作部は、前記第1操作部から独立して操作可能に、前記ベース部に移動可能に設けられる。
第4側面のインタフェース装置によれば、ユーザが第1操作部と第2操作部とを区別して操作しやすい。
【0009】
本開示の第4側面に従う第5側面のインタフェース装置において、前記第1操作部の移動方向と、前記第2操作部の移動方向とは平行する。
第5側面のインタフェース装置によれば、ユーザが第1操作部の移動方向と第2操作部の移動方向とを直感的に把握しやすい。
【0010】
本開示の第4または第5側面に従う第6側面のインタフェース装置において、前記第1操作部の移動方向と、前記第2操作部の移動方向とは、前記予め定める第2方向から見て、前記予め定める第1方向に対して傾斜する。
第6側面のインタフェース装置によれば、第1操作部および第2操作部の両方を操作しやすい。
【0011】
本開示の第3側面に従う第7側面のインタフェース装置において、前記第1操作部に操作をしない状態における前記第1配置面から前記第1操作面の前記第1操作端部までの第1距離と、前記第2操作部に操作をしない状態における前記第1配置面から前記第2操作面の前記第2操作端部までの第2距離と、は、等しい。
第7側面のインタフェース装置によれば、第1距離と第2距離とが同じになるように第1操作部および第2操作部を第1配置面に配置できる。
【0012】
本開示の第3または第7側面に従う第8側面のインタフェース装置において、前記ベース部に設けられ、第3操作面を有する第3操作部をさらに備え、前記ベース部は、前記第1配置面とは異なり、かつ、前記第3操作部が設けられる第2配置面をさらに含む。
第8側面のインタフェース装置によれば、第1配置面と異なる第2配置面に、第3操作部を設けることができる。
【0013】
本開示の第1から第8側面のいずれか1つに従う第9側面のインタフェース装置において、前記予め定める第2方向から見て、前記第1操作端部と前記第2操作端部とを結ぶ直線は、前記予め定める第3方向に平行な直線に対して、傾斜する。
第9側面のインタフェース装置によれば、予め定める第2方向から見て、第1操作端部と第2操作端部とを結ぶ直線が予め定める第3方向に平行な直線に対して傾斜するように、第1操作部および第2操作部をベース部に設けることができる。
【0014】
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面のインタフェース装置において、前記表示面は、平面である。
第10側面のインタフェース装置によれば、表示面を平面によって構成できる。
【0015】
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第11側面のインタフェース装置において、人力駆動車の車体に取り付け可能に構成される取付部をさらに備える。
第11側面のインタフェース装置によれば、取付部によってインタフェース装置を人力駆動車の車体に取り付けできる。
【0016】
本開示の第11側面に従う第12側面のインタフェース装置において、前記取付部は、前記人力駆動車のハンドルバーに取り付け可能に構成される。
第12側面のインタフェース装置によれば、取付部によってインタフェース装置を人力駆動車のハンドルバーに取り付けできる。
【0017】
本開示の第11または第12側面に従う第13側面のインタフェース装置において、前記取付部は、前記ベース部の前記第2端部に設けられる。
第13側面のインタフェース装置によれば、予め定める第1方向において、表示部が設けられる第1端部とは反対側の第2端部において、インタフェース装置を人力駆動車の車体に取り付けできる。
【0018】
本開示の第11から第13側面のいずれか1つに従う第14側面のインタフェース装置において、前記ベース部は、前記第1操作部、前記第2操作部、および、前記表示部が設けられる第1部分と、前記取付部が設けられる第2部分と、を含む。
第14側面のインタフェース装置によれば、ベース部を第1部分と第2部分との少なくとも2つに分割して構成できる。
【0019】
本開示の第1から第14側面のいずれか1つに従う第15側面のインタフェース装置において、前記第1操作面の形状と前記第2操作面の形状とは、前記予め定める第2方向に平行な予め定める平面に関して、対称である。
第15側面のインタフェース装置によれば、予め定める第2方向に平行な予め定める平面に関して、第1操作面の形状と第2操作面の形状とを対称にできる。
【0020】
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第16側面のインタフェース装置において、前記第1操作面の形状と前記第2操作面の形状とは、異なる。
第16側面のインタフェース装置によれば、第1操作面の形状と第2操作面の形状とが異なるため、ユーザは第1操作面と第2操作面とをそれぞれ把握しやすい。
【0021】
本開示の第1から第16側面のいずれか1つに従う第17側面のインタフェース装置において、前記第1操作面は、第3操作端部をさらに有し、前記第1操作端部は、前記第3操作端部よりも前記第2操作面から遠い位置に配置され、前記第2操作面は、第4操作端部をさらに有し、前記第2操作端部は、前記第4操作端部よりも前記第1操作面から遠い位置に配置され、前記予め定める第1方向のうち、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向において、前記第3操作端部は、第1操作端部よりも下流側に位置し、前記予め定める第1方向のうち、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向において、前記第4操作端部は、第2操作端部よりも下流側に位置する。
第17側面のインタフェース装置によれば、第1操作部および第2操作部の両方を操作しやすい。
【発明の効果】
【0022】
本開示の人力駆動車用のインタフェース装置は、ユーザビリティに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施形態の人力駆動車用のインタフェース装置を含む人力駆動車の側面図。
図2】第1実施形態の人力駆動車用のインタフェース装置の正面図。
図3図2の人力駆動車用インタフェース装置の斜視図。
図4図2の人力駆動車用インタフェース装置の第1側面図。
図5図2の人力駆動車用インタフェース装置の第2側面図。
図6図2の人力駆動車用インタフェース装置の底面図。
図7図2の人力駆動車用インタフェース装置からベース部の第1部分を取り外した状態の人力駆動車用のインタフェース装置の正面図。
図8図4の人力駆動車用インタフェース装置の部分拡大図。
図9】第2実施形態の人力駆動車用のインタフェース装置の斜視図。
図10図9の人力駆動車用のインタフェース装置の第1側面図。
図11図10の人力駆動車用インタフェース装置の部分拡大図。
図12】第1変形例の人力駆動車用のインタフェース装置の第1側面図。
図13】第2変形例の人力駆動車用のインタフェース装置の第1側面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
図1から図8を参照して、第1実施形態の人力駆動車用のインタフェース装置40について説明する。以下、人力駆動車用のインタフェース装置40を、単にインタフェース装置40と記載する。人力駆動車10は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車、ならびに、電動自転車(E-bike)を含む。人力駆動車10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車も含む。電動自転車は、電気モータによって車両の推進を補助する電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
【0025】
人力駆動車10は、第1車輪12Aと第2車輪12Bと、を含む。本実施形態では、第1車輪12Aは前輪を含み、第2車輪12Bは後輪を含む。人力駆動車10は、クランク14をさらに含む。人力駆動車10は、車体16をさらに備える。車体16は、フレーム18をさらに備える。クランク14には、人力駆動力が入力される。クランク14は、フレーム18に対して回転可能なクランク軸14Aと、クランク軸14Aの軸方向の端部にそれぞれ設けられるクランクアーム14Bとを含む。各クランクアーム14Bには、一対のペダル20がそれぞれ連結される。本実施形態では、後輪が、駆動輪である。駆動輪は、クランク14が回転することによって駆動される。駆動輪は、フレーム18に支持される。クランク14と駆動輪とは、駆動機構22によって連結される。駆動機構22は、クランク軸14Aに結合される第1回転体24を含む。クランク軸14Aと第1回転体24とは、第1ワンウェイクラッチを介して結合されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク14が前転した場合に、第1回転体24を前転させ、クランク14が後転した場合に、第1回転体24を後転させないように構成される。第1回転体24は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構22は、第2回転体26と、連結部材28とをさらに含む。連結部材28は、第1回転体24の回転力を第2回転体26に伝達する。連結部材28は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
【0026】
第2回転体26は、駆動輪に連結される。第2回転体26は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体26と駆動輪との間には、好ましくは、第2ワンウェイクラッチが設けられている。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体26が前転した場合に、駆動輪を前転させ、第2回転体26が後転した場合に、駆動輪を後転させないように構成される。
【0027】
第2車輪12Bが前輪を含み、第1車輪12Aが後輪を含んでいてもよい。車体16は、フロントフォーク30、ステム32、および、ハンドルバー34をさらに含む。フレーム18には、フロントフォーク30を介して前輪が取り付けられている。フロントフォーク30には、ハンドルバー34がステム32を介して連結されている。以下の実施形態では、後輪を駆動輪として説明するが、前輪が駆動輪であってもよく、前輪および後輪の両方が駆動輪であってもよい。
【0028】
人力駆動車10は、人力駆動車用のバッテリ36を含む。バッテリ36は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。バッテリ36は、インタフェース装置40に電力を供給するように構成される。バッテリ36は、インタフェース装置40と電線または無線通信ユニットを介して通信可能に接続されてもよい。バッテリ36は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)によってインタフェース装置40と通信可能に構成されてもよい。バッテリ36は、例えばフレーム18に設けられる。バッテリ36は、例えば少なくとも一部がフレーム18に収容されていてもよく、全体がフレーム18に収容されていてもよい。インタフェース装置40には、バッテリ36とは異なるバッテリ41が設けられてもよい。バッテリ41は、例えば充電池であってもよく、一次電池であってもよく、コンデンサであってもよい。一次電池は、充電できない電池を含む。バッテリ41は、バッテリ36によって充電されるように構成されてもよい。バッテリ41は、インタフェース装置40のベース部42に収容される。バッテリ41がインタフェース装置40のベース部42に収容される場合、好ましくは、インタフェース装置40は、バッテリ41を含む。
【0029】
人力駆動車10は、ドライブユニット38を含んでいてもよい。ドライブユニット38は、人力駆動車10に推進力を付与するように構成されるモータ38Aを含む。モータ38Aは、電気モータを含む。モータ38Aは、ペダル20から後輪までの人力駆動力の動力伝達経路、または、前輪に回転を伝達するように設けられる。ペダル20から後輪までの人力駆動力の動力伝達経路は、後輪を含む。本実施形態では、モータ38Aは、第1回転体24に回転を伝達するように設けられる。モータ38Aおよびモータ38Aが設けられるハウジングは、ドライブユニット38を構成する。モータ38Aとクランク軸14Aとの間の動力伝達経路には、好ましくは、クランク軸14Aを人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク14の回転力によってモータ38Aが回転しないように第3ワンウェイクラッチが設けられる。
【0030】
ハンドルバー34は、人力駆動車10の左右方向に延びる部分を有する。本実施形態のインタフェース装置40は、人力駆動車10のハンドルバー34において、人力駆動車10の左右方向に延びる部分のうち、左側のグリップの近傍に取り付けることによって、好適に用いられる。人力駆動車10の左右方向は、人力駆動車10にライダが一般的な姿勢で乗車した状態において、ライダの左右方向と等しい。ライダが人力駆動車10に一般的な姿勢で乗車した場合、ライダの左手はハンドルバー34の左側のグリップを把持する。
【0031】
インタフェース装置40は、ベース部42と、表示部44と、第1操作部46と、第2操作部48と、を備える。表示部44は、ベース部42に設けられ、表示面50を含む。第1操作部46は、ベース部42に設けられ、第1操作面52を有する。第2操作部48は、ベース部42に設けられ、第2操作面54を有する。ベース部42は、表示面50と実質的に直交する予め定める第1方向D1において、第1端部56と第2端部58とを有する。表示部44は、ベース部42の第1端部56に少なくとも設けられる。
【0032】
好ましくは、ベース部42は、第1面42Aと、第2面42Bと、を備える。第1面42Aは、予め定める第1方向D1と交差する。第2面42Bは、予め定める第1方向D1と交差し、かつ、第1面42Aとは反対方向を向く。第1操作部46および第2操作部48は、第1面42Aから突出するように、ベース部42に設けられる。好ましくは、ベース部42は、第1面42Aと第2面42Bとを接続する第3面42Cとをさらに備える。好ましくは、ベース部42は、第1部分60と、第2部分62と、を含む。第1部分60には、第1操作部46、第2操作部48、および、表示部44が設けられる。第1部分60は、第1面42Aを含む。第2部分62は、第2面42Bを含む。第1部分60は、第2部分62に取り付けられる。ベース部42は、ハウジングを形成する。第1部分60と第2部分62との間には、空間42Sが形成される。ベース部42は、例えば合成樹脂を含んで形成される。
【0033】
好ましくは、インタフェース装置40は、パネル部材44Aをさらに備える。表示面50は、パネル部材44Aの表面に形成される。パネル部材44Aは、液晶パネルを含んでいてもよく、有機EL(electro-luminescence)パネルを含んでいてもよく、タッチパネルを含んでいてもよい。表示面50は、例えば、四角形状に構成される。表示面50の形状は、特に限定されない。好ましくは、表示面50は、平面である。表示面50は、少なくとも一部が湾曲または屈曲していてもよい。表示面50の少なくとも一部が湾曲または屈曲する場合、第1方向D1は、例えば、表示面50の予め定める点における接平面と実質的に直交する。予め定める点は、一例では、表示面50上かつ表示面50の重心と対応する位置およびその周辺領域から選ばれる。予め定める点は、別例では、表示面50の外周上の任意の2点を結び、かつ、表示面50に沿う線分のうちの最も長い線分を二分する点およびその周辺領域から選ばれる。
【0034】
パネル部材44Aの表示面50と第1部分60の第1面42Aとが、同一平面上に含まれるようにパネル部材44Aは、ベース部42に設けられてもよい。パネル部材44Aの表示面50は、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1部分60の第1面42Aよりも、下流側に配置されてもよい。パネル部材44Aの表示面50は、予め定める第1方向D1のうち、方向D11において、第1部分60の第1面42Aよりも、上流側に配置されてもよい。ベース部42には、第1面42Aに開口し、パネル部材44Aの少なくとも一部が配置される第1貫通孔60Aが形成されてもよい。第1部分60の第1面42Aは、パネル部材44Aの表示面50を覆うように形成されてもよい。第1部分60の第1面42Aが、パネル部材44Aの表示面50を覆うように形成される場合、第1部分60の第1面42Aのうちパネル部材44Aの表示面50を覆う部分は、透光性を有する材料によって形成される。透光性を有する材料は、例えば樹脂またはガラスを含む。インタフェース装置40は、パネル部材44Aの表示面50を覆うように構成されるカバー部材をさらに備えていてもよい。インタフェース装置40がカバー部材を備える場合、カバー部材は、透光性を有する材料によって形成される。
【0035】
第1操作面52および第2操作面54のそれぞれは、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第1方向D1に垂直な予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接する。第1操作面52と第2操作面54とは、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第2方向D2に垂直な予め定める第3方向D3に並んで配置される。本実施形態では、インタフェース装置40は、ベース部42に設けられる第4操作部66をさらに備える。第4操作部66は、第4操作面68を有する。第4操作部66は、予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接する。第1操作面52、第2操作面54、および、第4操作面68は、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第3方向D3に並んで配置される。第4操作面68は、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第3方向D3において、第1操作面52と第2操作面54との間に配置される。本実施形態では、予め定める第1方向D1から、かつ、表示面50が3つの操作部46,48,66の右方になるように見た場合、3つの操作部46,48,66のうちの最も上方の操作部46,48,66が第1操作部46であり、最も下方の操作部46,48,66が第2操作部48であり、第1操作部46と第2操作部48との間に配置される操作部46,48,66が第4操作部66である。
【0036】
好ましくは、第1操作部46は、ベース部42に移動可能に設けられ、第2操作部48は、第1操作部46から独立して操作可能に、ベース部42に移動可能に設けられる。好ましくは、第1操作部46の移動方向M11と、第2操作部48の移動方向M21とは平行する。例えば、第1操作部46は、ベース部42に設けられ、ベース部42に対して移動方向M11に移動可能に構成されるボタンである。第2操作部48は、ベース部42のうちの第1操作部46が設けられる場所とは異なる場所に設けられる。例えば、第2操作部48は、ベース部42に対して移動方向M21に移動可能に構成されるボタンである。第1操作部46がボタンの場合、第1操作面52は、第1操作部46のうちの移動方向M11の一方の端部に形成される。第2操作部48がボタンの場合、第2操作面54は、第2操作部48のうちの移動方向M21の一方の端部に形成される。本実施形態では、第1操作面52は、平面であってもよく、曲面であってもよい。第2操作面54は、平面であってもよく、曲面であってもよい。本実施形態では、第1操作面52および第2操作面54は、平面である。好ましくは、第1操作面52の形状と第2操作面54の形状とは、予め定める第2方向D2に平行な予め定める平面53に関して、対称である。好ましくは、予め定める平面53は、第1操作面52と第2操作面54との間を通過する。本実施形態では、第1操作面52および第2操作面54は、予め定める平面53に近い部分の幅が大きな台形形状を有する。第1操作面52および第2操作面54の形状は、特に限定されず、例えば三角形状であってもよく、円形状であってもよく、四角形状であってもよい。第1操作部46と第2操作部48とは、別体に形成されてもよい。第1操作部46と第2操作部48とは、例えばゴムなどの弾性材料によって、一体成形されてもよい。
【0037】
好ましくは、第4操作部66は、第1操作部46および第2操作部48から独立して操作可能に、ベース部42に移動可能に設けられる。好ましくは、第4操作部66の移動方向M41と、第1操作部46の移動方向M11および第2操作部48の移動方向M21とは平行する。例えば、第4操作部66は、ベース部42のうちの第1操作部46および第2操作部48が設けられる場所とは異なる場所に設けられ、ベース部42に対して移動方向M41に移動可能に構成されるボタンである。第4操作部66がボタンの場合、第4操作面68は、第4操作部66のうちの移動方向M41の一方の端部に形成される。第4操作面68は、平面であってもよく、曲面であってもよい。第4操作面68の形状と、第1操作面52および第2操作面54の形状とは、異なってもよく、同じでもよい。本実施形態では、第4操作面68は、四角形状を有する。好ましくは、予め定める第2方向D2における第1操作部46の最大幅および第2操作部48の最大幅は、等しい。好ましくは、予め定める第2方向D2における第4操作部66の最大幅は、第1操作部46の最大幅および第2操作部48の最大幅よりも小さい。好ましくは、第4操作部66は、第4操作部66から第1操作部46までの距離と、第4操作部66から第2操作部48までの距離と、が等しくなるようにベース部42に設けられる。好ましくは、予め定める平面53は、第1操作部46と第2操作部48との間において、第4操作面68の中心を通過する。好ましくは、予め定める平面53に関して、第4操作面68は、対称の形状を有する。
【0038】
第1部分60には、第1面42Aに開口し、第1操作部46、第2操作部48、および、第4操作部66の少なくとも一部を配置するように構成される1つ以上の第2貫通孔60Bが形成される。好ましくは、第1操作部46、第2操作部48、および、第4操作部66のそれぞれと個別に対応する複数の第2貫通孔60Bが第1部分60に形成される。各第2貫通孔60Bは、第1操作部46、第2操作部48、または、第4操作部66の形状と対応する。第1操作部46、第2操作部48、および、第4操作部66は、対応する各第2貫通孔60Bを通過するように配置される。
【0039】
好ましくは、ベース部42は、第1操作部46および第2操作部48が設けられる第1配置面64を含む。好ましくは、第1配置面64は、平面に形成され、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して傾斜する。好ましくは、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4に沿って延びる。直線K3は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4に平行な直線K4に対して傾斜する。第1配置面64は、ベース部42の第1面42Aに含まれる。好ましくは、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見た場合、第1操作部46が設けられる場所から第2操作部48が設けられる場所に向かう方向において、ベース部42の第1端部56から第2端部58に向かうように傾斜する。好ましくは、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見た場合、予め定める第1方向D1において、少なくとも一部が表示面50に関してベース部42の第2端部58側に配置される。好ましくは、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見た場合、予め定める第3方向D3における第1操作部46側の端部よりも第2操作部48側が、表示面50からベース部42の第2端部58側に離れた位置に配置される。
【0040】
好ましくは、第1操作面52は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4と平行な直線K4と実質的に平行する。好ましくは、第2操作面54は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4と平行な直線K4と実質的に平行する。好ましくは、第4操作面68は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4と平行な直線K4と実質的に平行する。
【0041】
好ましくは、第1操作部46の移動方向M11と、第2操作部48の移動方向M21とは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1に対して傾斜する。本実施形態では、第1操作部46の移動方向M11と、第2操作部48の移動方向M21とは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4と平行な直線K4と直交する。
【0042】
好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1操作面52の最も下流側の第1操作端部52Aと、第2操作面54の最も下流側の第2操作端部54Aとは、異なる位置に配置される。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第4操作面68の最も下流側の第5操作端部68Aと、第1操作端部52Aの位置とは、異なる位置に配置される。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第5操作端部68Aと、第2操作端部54Aとは、異なる位置に配置される。
【0043】
第1操作面52は、第3操作端部52Bをさらに有し、第1操作端部52Aは、第3操作端部52Bよりも第2操作面54から遠い位置に配置される。第2操作面54は、第4操作端部54Bをさらに有し、第4操作端部54Bは、第2操作端部54Aよりも第1操作面52から遠い位置に配置される。予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第3操作端部52Bは、第1操作端部52Aよりも下流側に位置する。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第4操作端部54Bは、第2操作端部54Aよりも下流側に位置する。好ましくは、第1操作端部52A、第3操作端部52B、第2操作端部54A、および、第4操作端部54Bは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第1操作端部52A、第3操作端部52B、第2操作端部54A、および、第4操作端部54Bの順に並ぶ。
【0044】
第4操作面68は、第6操作端部68Bをさらに有する。第6操作端部68Bは、第5操作端部68Aよりも第1操作面52から遠い位置に配置される。予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第6操作端部68Bは、第5操作端部68Aよりも下流側に位置する。例えば、第1操作端部52A、第3操作端部52B、第2操作端部54A、第4操作端部54B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bは、予め定める第1方向D1において全て異なる位置に配置される。例えば、第1操作端部52A、第3操作端部52B、第2操作端部54A、第4操作端部54B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第1操作端部52A、第5操作端部68A、第6操作端部68B、第3操作端部52B、第2操作端部54A、および、第4操作端部54Bの順に並ぶ。
【0045】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1操作面52の第1操作端部52A、第1操作面52の第3操作端部52B、第2操作面54の第2操作端部54A、および、第2操作面54の第4操作端部54Bのうちの3つ以上は、予め定める第1方向D1において異なる位置に配置される。予め定める第2方向D2から見て、第1配置面64において予め定める第3方向D3に並ぶ全ての操作面のうちの予め定める方向D11の最も下流側の端部および最も上流側の端部の全てが、予め定める第1方向D1において全て異なる位置に配置されてもよい。
【0046】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部52Aと第2操作端部54Aとを結ぶ直線K5は、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、傾斜する。例えば、予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部52Aと第2操作端部54Aとを結ぶ直線K5は、予め定める第4方向D4に平行な直線K4に平行する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、直線K5は、直線K3に対して、5度以上80度以下の範囲において傾斜する。好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K5は、直線K3に対して、5度以上30度以下の範囲において傾斜する。さらに好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K5は、直線K3に対して、5度以上15度以下の範囲において傾斜する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、直線K4は、直線K3に対して、5度以上80度以下の範囲において傾斜する。好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K4は、直線K3に対して、5度以上30度以下の範囲において傾斜する。さらに好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K4は、直線K3に対して、5度以上15度以下の範囲において傾斜する。
【0047】
好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64から第1操作面52の第1操作端部52Aまでの第1距離L11と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作面54の第2操作端部54Aまでの第2距離L21と、は、等しい。好ましくは、第4操作部66に操作をしない状態における第1配置面64から第4操作面68の第5操作端部68Aまでの第4距離L41は、第1距離L11および第2距離L21よりも大きい。好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64からの第1操作部46の突出量と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作部48の突出量と、は、等しい。好ましくは、第1操作部46の移動方向M11における最大移動量と、第2操作部48の移動方向M21における最大移動量と、は、等しい。好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64からの第1操作部46の突出量、および、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作部48の突出量は、第4操作部66に操作をしない状態における第4操作部66の突出量よりも小さい。
【0048】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1操作端部52Aは、表示面50よりも下流側に位置する。予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第2操作端部54A、第3操作端部52B、第4操作端部54B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bは、表示面50よりも上流側に位置してもよく、下流側に位置してもよい。
【0049】
好ましくは、インタフェース装置40は、第3操作部70をさらに備える。第3操作部70は、ベース部42に設けられ、第3操作面72を有する。ベース部42は、第2配置面74をさらに含む。第2配置面74は、第1配置面64とは異なり、かつ、第3操作部70が設けられる。第2配置面74は、ベース部42の第3面42Cに設けられる。本実施形態では、第3操作部70は、予め定める第1方向D1から、かつ、表示面50が3つの操作部46,48,66の右方になるように見た場合、第2配置面74は、ベース部42の下方の面を構成する。好ましくは、第3操作部70は、ベース部42に移動可能に設けられる。好ましくは、第3操作部70の移動方向M31は、予め定める第4方向D4に平行する。
【0050】
好ましくは、人力駆動車10の車体16に取り付け可能に構成される取付部76をさらに備える。好ましくは、取付部76は、人力駆動車10のハンドルバー34に取り付け可能に構成される。取付部76は、例えば、クランプ76Aを含む。好ましくは、取付部76は、ベース部42の第2端部58に設けられる。取付部76は、第2部分62に設けられる。好ましくは、取付部76は、ハンドルバー34に取り付けた場合、表示部44がライダの視認しやすい位置、かつ、第1操作部46および第2操作部48が親指を用いて操作しやすい位置に配置可能になるようにベース部42に設けられる。
【0051】
クランプ76Aは、第1端部76Bと、第2端部76Cと、第1端部76Bおよび第2端部76Cを連結する連結部76Dと、を含む。連結部76Dは、内周面が実質的に円環状を有する。第1端部76Bと、第2端部76Cとは、ハンドルバー34の軸線まわりにおいて、相互に離間して配置され、ハンドルバー34の軸線まわりにおいて、相互に対向して配置される。第1端部76Bおよび第2端部76Cの一方には、貫通孔が形成され、第1端部76Bおよび第2端部76Cの他方には、雌ねじ部が形成される。貫通孔には、ボルト77が挿入される。ボルト77が貫通孔に挿入され、かつ、雌ねじ部に結合されることによって、第1端部76Bと第2端部76Cとが互いに近づき、連結部76Dによってハンドルバー34が締め付けられる。これによって、クランプ76Aがハンドルバー34に固定される。クランプ76Aは、弾性を有する材料によって構成される。クランプ76Aは、例えば、金属材料を含んで形成されてもよく、樹脂材料を含んで形成されてもよい。クランプ76Aは、ベース部42に着脱可能に取り付けられてもよく、ベース部42の第2部分62と一体成形されてもよい。クランプ76Aは、ベース部42に着脱可能に取り付けられる場合、ベース部42に対して第2方向D2に平行な軸線X1まわりに変位するように構成されてもよい。例えば第2方向D2に平行な軸線X1に沿って延びるボルトによって、クランプ76Aをベース部42に取り付けることによって、クランプ76Aをベース部42に対して、第2方向D2に平行な軸線X1まわりに変位可能に取り付けることができる。クランプ76Aは、例えば第2方向D2から見て、第3方向D3におけるベース部42の中央部、またはベース部42の中央部よりも第1操作部46寄りの位置において、ベース部42に連結される。クランプ76Aは、例えば第1方向D1から見て、第2方向D2におけるベース部42の中央部、またはベース部42の中央部よりも第1操作部46寄りの位置において、ベース部42に連結される。好ましくは、クランプ76Aは、第1方向D1から見て、第1操作部46および第2操作部48が設けられる第2方向D2における一端部において、ベース部42に連結される。
【0052】
好ましくは、インタフェース装置40は、第1回路基板78と、第2回路基板80と、をさらに備える。第1回路基板78は、ベース部42に設けられる。第1回路基板78には、第1操作面52が操作されると信号を生成するように構成される第1電子部品82、および、第2操作面54が操作されると信号を生成するように構成される第2電子部品84が実装される。第2回路基板80は、ベース部42に設けられる。第回路基板80には、表示部44に情報を表示させるように構成される電子回路に含まれる第3電子部品86が実装される。好ましくは、第1回路基板78と第2回路基板80とは、一体に形成される。好ましくは、第1回路基板78と第2回路基板80とは、プリント配線基板を含む。プリント配線基板は、フレキシブルプリント配線基板を含んでいてもよい。第1電子部品82は、例えば、電気スイッチを含む。第2電子部品84は、例えば、電気スイッチを含む。第1電子部品82は、第1操作部46に直接または間接的に結合される。第2電子部品84は、第2操作部48に直接または間接的に結合される。好ましくは、第1操作部46および第2操作部48は、それぞれバイアス部材によって初期位置にバイアスされる。バイアス部材は、第1操作部46および第2操作部48を、方向D11にバイアスする。バイアス部材は、ばね、エラストマ、および、ゴムなどの弾性部材を含む。例えば、第1回路基板78には、第4操作面68が操作されると信号を生成するように構成される第4電子部品85が実装される。第4電子部品85は、第4操作部66に直接または間接的に結合される。好ましくは、第4操作部66は、バイアス部材によって方向D11にバイアスされ、初期位置にバイアスされる。
【0053】
第3電子部品86は、例えば、表示部44の駆動回路を含む。好ましくは、第1回路基板78および第2回路基板80は、第1部分60と第2部分62との間に形成される空間42Sに配置される。好ましくは、第1回路基板78および第2回路基板80は、平面状に形成され、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、傾斜する。例えば、予め定める第2方向D2から見て、第1回路基板78および第2回路基板80は、予め定める第4方向D4に平行な直線K4に平行する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、第1回路基板78および第2回路基板80は、直線K3に対して、5度以上80度以下の範囲において傾斜する。好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1回路基板78および第2回路基板80は、直線K3に対して、5度以上30度以下の範囲において傾斜する。さらに好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1回路基板78および第2回路基板80は、直線K3に対して、5度以上15度以下の範囲において傾斜する。
【0054】
第1操作部46および第2操作部48は、人力駆動車10に搭載されるコンポーネントを操作するために用いられる。第1操作部46および第2操作部48が操作対象とするコンポーネントは、例えば、ドライブユニット38、インタフェース装置40、ランプ、変速機、ブレーキ装置、アジャスタブルシートポスト、および、サスペンション装置の少なくとも1つを含む。第1操作部46および第2操作部48の操作対象のコンポーネントがドライブユニット38の場合、第1操作部46は、例えば、モータ38Aによるアシスト力を大きくさせるための操作部として用いられ、第2操作部48は、例えば、モータ38Aによるアシスト力を小さくさせるための操作部として用いられる。好ましくは、第1操作部46および第2操作部48と、操作対象とするコンポーネントとの組合せに関する情報、または、第1操作部46および第2操作部48と、操作対象とするコンポーネントの動作との組み合わせに関する情報は、記憶部に変更可能に記憶されている。記憶部は、例えば、第2回路基板80に設けられる。
【0055】
第4操作部66は、人力駆動車10に搭載されるコンポーネントを操作するために用いられる。第4操作部66の操作対象のコンポーネントは、例えば、ドライブユニット38、インタフェース装置40、ランプ、変速機、ブレーキ装置、アジャスタブルシートポスト、および、サスペンション装置の少なくとも1つを含む。第4操作部66の操作対象のコンポーネントがインタフェース装置40の場合、第4操作部66は、例えば、表示部44に表示させる情報を変更するための操作部として用いられる。
【0056】
第3操作部70は、人力駆動車10に搭載されるコンポーネントを操作するために用いられる。第3操作部70の操作対象のコンポーネントは、例えば、ドライブユニット38、インタフェース装置40、ランプ、変速機、ブレーキ装置、アジャスタブルシートポスト、および、サスペンション装置の少なくとも1つを含む。第3操作部70の操作対象のコンポーネントがランプの場合、第3操作部70は、例えば、ランプの点灯と消灯とを切り替えるための操作部として用いられる。
【0057】
<第2実施形態>
図9から図11を参照して、第2実施形態のインタフェース装置40について説明する。第2実施形態のインタフェース装置40は、第1操作部46の第1操作面88の形状および第2操作部48の第2操作面90の形状が異なる点以外は、第1実施形態のインタフェース装置40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0058】
第1操作部46は、ベース部42に設けられ、第1操作面88を有する。第2操作部48は、ベース部42に設けられ、第2操作面90を有する。
【0059】
第1操作面88および第2操作面90のそれぞれは、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接する。第1操作面88と第2操作面90とは、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第2方向D2に垂直な予め定める第3方向D3に並んで配置される。本実施形態では、インタフェース装置40は、ベース部42に設けられる第4操作部66をさらに備える。第4操作部66は、第4操作面68を有する。第4操作部66は、予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接する。第1操作面88、第2操作面90、および、第4操作面68は、予め定める第3方向D3に並んで配置される。第4操作面68は、予め定める第3方向D3において、第1操作面88と第2操作面90との間に配置される。本実施形態では、予め定める第1方向D1から、かつ、表示面50が3つの操作部46,48,66の右方になるように見た場合、3つの操作部46,48,66のうちの最も上方の操作部46,48,66が第1操作部46であり、最も下方の操作部46,48,66が第2操作部48であり、第1操作部46と第2操作部48との間に配置される操作部46,48,66が第4操作部66である。
【0060】
好ましくは、第1操作部46は、ベース部42に移動可能に設けられ、第2操作部48は、第1操作部46から独立して操作可能に、ベース部42に移動可能に設けられる。好ましくは、第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは傾斜する。第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは平行してもよい。例えば、第1操作部46は、ベース部42に設けられ、ベース部42に対して移動方向M12に移動可能に構成されるボタンである。第2操作部48は、ベース部42のうちの第1操作部46が設けられる領域とは異なる領域に設けられ、ベース部42に対して移動方向M22に移動可能に構成されるボタンである。第1操作部46がボタンの場合、第1操作面88は、第1操作部46のうちの移動方向M12の一方の端部に形成される。第2操作部48がボタンの場合、第2操作面90は、第2操作部48のうちの移動方向M22の一方の端部に形成される。第1操作面88は、平面であってもよく、曲面であってもよい。第2操作面90は、平面であってもよく、曲面であってもよい。本実施形態では、第1操作面88および第2操作面90は、曲面である。好ましくは、第1操作面88の形状と第2操作面90の形状とは、予め定める第2方向D2に平行な予め定める平面53に関して、対称である。本実施形態では、第1操作面88および第2操作面90は、予め定める第2方向D2に平行な予め定める平面53に近い部分の幅が大きな台形を有する。本実施形態では、第1操作面88は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第3方向D3の両端部を結ぶ直線に対して、予め定める第3方向D3の中央が凹む湾曲形状を有する。本実施形態では、第2操作面90は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第3方向D3の両端部を結ぶ直線に対して、予め定める第3方向D3の中央が凹む湾曲形状を有する。第1操作面52および第2操作面54の形状は、特に限定されず、例えば三角形状であってもよく、円形状であってもよく、四角形状であってもよく、湾曲していなくてもよい。
【0061】
本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、第1操作面88は、第1操作部46から第2操作部48に向かう方向において、第1配置面64に近づくように第1配置面64に対して傾斜するようにベース部42に設けられる。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、第2操作面90は、第2操作部48から第1操作部46に向かう方向において、第1配置面64に近づくように第1配置面64に対して傾斜するようにベース部42に設けられる。
【0062】
好ましくは、第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1に対して傾斜する。本実施形態では、第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは異なる。本実施形態では、第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第4方向D4と平行な直線K4に対して傾斜する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、第1操作部46の移動方向M12と、第2操作部48の移動方向M22とは、傾斜する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、第1操作部46の移動方向M12および第2操作部48の移動方向M22と、第4操作部66の移動方向M41とは、傾斜する。予め定める第2方向D2から見て、第1操作部46の移動方向M12および第2操作部48の移動方向M22と、第4操作部66の移動方向M41とは、平行していてもよい。
【0063】
好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1操作面88の最も下流側の第1操作端部88Aの位置は、第2操作面90の最も下流側の第2操作端部90Aの位置と異なる。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第4操作面68の最も下流側の第5操作端部68Aと、第1操作端部88Aとは、異なる位置に配置される。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第5操作端部68Aと、第2操作端部90Aとは、異なる位置に配置される。
【0064】
第1操作面88は、第3操作端部88Bをさらに有し、第1操作端部88Aは、第3操作端部88Bよりも第2操作面90から遠い位置に配置される。第2操作面90は、第4操作端部90Bをさらに有し、第2操作端部90Aは、第4操作端部90Bよりも第1操作面88から遠い位置に配置され、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第3操作端部88Bは、第1操作端部88Aよりも下流側に位置する。好ましくは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第4操作端部90Bは、第2操作端部90Aよりも下流側に位置する。好ましくは、第1操作端部88A、第3操作端部88B、第4操作端部90B、および、第2操作端部90Aは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第1操作端部88A、第2操作端部90A、第3操作端部88B、および、第4操作端部90Bの順に並ぶ。
【0065】
第4操作面68は、第6操作端部68Bをさらに有する。第6操作端部68Bは、第5操作端部68Aよりも第1操作面88から遠い位置に配置される。予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第6操作端部68Bは、第5操作端部68Aよりも下流側に位置する。例えば、第1操作端部88A、第3操作端部88B、第2操作端部90A、第4操作端部90B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bは、予め定める第1方向D1において全て異なる位置に配置される。例えば、第1操作端部88A、第3操作端部88B、第2操作端部90A、第4操作端部90B、第5操作端部68A、第6操作端部68Bは、予め定める第1方向D1のうち、第1端部56から第2端部58に向かう方向D12において、第1操作端部88A、第5操作端部68A、第6操作端部68B、第2操作端部90A、第3操作端部88B、および、第4操作端部90Bの順に並ぶ。
【0066】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1配置面64に配置される第1操作面88の第1操作端部88A、第1操作面88の第3操作端部88B、第2操作面90の第2操作端部90A、および、第2操作面90の第4操作端部90Bのうちの3つ以上は、予め定める第1方向D1において異なる位置に配置される。予め定める第2方向D2から見て、第1配置面64において予め定める第3方向D3に並ぶ全ての操作面のうちの予め定める方向D11の最も下流側の端部および最も上流側の端部の全てが、予め定める第1方向D1において全て異なる位置に配置されてもよい。
【0067】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部88Aと第2操作端部90Aとを結ぶ直線K6は、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、傾斜する。予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部88Aと第2操作端部90Aとを結ぶ直線K6は、予め定める第4方向D4に平行な直線K4に対して、平行する。好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部88Aと第4操作端部90Bとを結ぶ直線K7は、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、傾斜する。予め定める第2方向D2から見て、第1操作端部88Aと第4操作端部90Bとを結ぶ直線K7は、予め定める第4方向D4に平行な直線K4に傾斜する。本実施形態では、予め定める第2方向D2から見て、直線K6および直線K7は、直線K3に対して、5度以上80度以下の範囲において傾斜する。好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K6および直線K7は、直線K3に対して、5度以上30度以下の範囲において傾斜する。さらに好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K6は、直線K3に対して、5度以上15度以下の範囲において傾斜する。さらに好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、直線K6は、直線K7に対して、5度以上30度以下の範囲において傾斜する。
【0068】
好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64から第1操作面88の第1操作端部52Aまでの第1距離L12と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作面90の第2操作端部54Aまでの第2距離L22と、は、異なる。好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64から第1操作面88の第1操作端部52Aまでの第1距離L12は、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作面90の第2操作端部54Aまでの第2距離L22よりも大きい。好ましくは、第4操作部66に操作をしない状態における第1配置面64から第4操作面68の第5操作端部68Aまでの第4距離L41は、第1距離L12よりも小さく、かつ、第2距離L22よりも大きい。好ましくは、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64からの第1操作部46の突出量と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作部48の突出量と、は、等しい。好ましくは、第1操作部46の移動方向M12における最大移動量と、第2操作部48の移動方向M22における最大移動量と、は、等しい。
【0069】
好ましくは、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1操作端部88Aは、表示面50よりも下流側に位置する。予め定める第2方向D2から見て、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第2操作端部90A、第3操作端部88B、第4操作端部90B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bは、表示面50よりも上流側に位置してもよく、下流側に位置してもよい。
【0070】
好ましくは、インタフェース装置40は、第1回路基板78と、第2回路基板80と、をさらに備える。第1回路基板78は、ベース部42に設けられ、第1操作面88が操作されると信号を生成するように構成される第1電子部品82、および、第2操作面90が操作されると信号を生成するように構成される第2電子部品84が実装される。
【0071】
本実施形態のインタフェース装置40によれば、インタフェース装置40を左側のハンドルバー34に取り付けた場合、第1配置面64に配置される操作面88,90,68のうちの人力駆動車10の最も上方に配置される第1操作端部88A、および、人力駆動車10の最も下方に配置される第4操作端部90Bの、第1配置面64からの突出量が他の部分よりも大きい。このため、第1操作端部88Aと第4操作端部90Bとの間の空間に指を配置して第1操作部46と第2操作部48とを好適に操作できる。
【0072】
<変形例>
実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車用のインタフェース装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車用のインタフェース装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0073】
・第1実施形態および第2実施形態では、予め定める第1方向D1から、かつ、表示面50が3つの操作部46,48,66の右方になるように見た場合、3つの操作部46,48,66のうちの最も上方の操作部が第1操作部であり、最も下方の操作部が第2操作部であるが、3つの操作部46,48,66のうちのいずれかの操作部を第1操作部と対応させ、操作部46,48,66のうちの第1操作部と対応させないいずれかの操作部を第2操作部と対応させてもよい。インタフェース装置40は、予め定める第1方向D1から見て、予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接し、かつ、第3方向D3に並んで配置される操作面を有する4つ以上の操作部を備えていてもよい。インタフェース装置40が予め定める第1方向D1から見て、予め定める第2方向D2において、表示部44に隣接し、かつ、第3方向D3に並んで配置される操作面を有する3つ以上の操作部を備える場合、3つ以上の操作部のうちの少なくとも1つの操作部が第1操作部と対応し、他の1つが第2操作部と対応する。この場合も、予め定める第1方向D1のうち、第2端部58から第1端部56に向かう方向D11において、第1操作面の最も下流側の第1操作端部の位置を第2操作面の最も下流側の第2操作端部の位置と異なせることによって、ユーザビリティに貢献できる。
【0074】
・第1実施形態、または、第1実施形態の変形例において、予め定める第2方向D2から見て、第3操作端部52B、第4操作端部54B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bの少なくとも1つは、予め定める第1方向D1における第1操作端部52A、第2操作端部54A、第3操作端部52B、第4操作端部54B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bのうちの自身以外と同じ位置に位置してもよい。
【0075】
・第2実施形態、または、第2実施形態の変形例において、予め定める第2方向D2から見て、第3操作端部88B、第4操作端部90B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bの少なくとも1つは、予め定める第1方向D1における第1操作端部88A、第2操作端部90A、第3操作端部88B、第4操作端部90B、第5操作端部68A、および、第6操作端部68Bのうちの自身以外と同じ位置に位置してもよい。
【0076】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第1操作面52,88の形状と第2操作面54,90の形状とは、異なっていてもよい。
【0077】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第1回路基板78および第2回路基板80は、予め定める第2方向D2から見て、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、平行するようにベース部42の空間42Sに配置されてもよい。
【0078】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第1回路基板78と第2回路基板80とは、別体に形成されてもよい。第1回路基板78と第2回路基板80とが別体に形成される場合、予め定める第2方向D2から見て、第1回路基板78は、第2回路基板80に対して傾斜するようにベース部42の空間42Sに配置されてもよい。第1回路基板78と第2回路基板80とが別体に形成される場合、予め定める第2方向D2から見て、第2回路基板80は、予め定める第3方向D3に平行な直線K3に対して、平行するようにベース部42の空間42Sに配置されてもよい。
【0079】
・第1実施形態、または、第1実施形態の変形例を含む実施形態において、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64から第1操作面52の第1操作端部52Aまでの第1距離L11と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作面54の第2操作端部54Aまでの第2距離L21とを異ならせてもよい。例えば、図12に示すように、第1操作部46に操作をしない状態における第1配置面64からの第1操作部46の突出量と、第2操作部48に操作をしない状態における第1配置面64から第2操作部48の突出量と、を異ならせる。
【0080】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見た場合、予め定める第1方向D1において、少なくとも一部が表示面50よりもベース部42の第1端部56側に配置されてもよい。図13に示すように、第1配置面64は、予め定める第2方向D2から見た場合、予め定める第1方向D1において、実質的に全体が表示面50よりもベース部42の第1端部56側に配置されてもよい。
【0081】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第1操作部46は、予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンであってもよく、タッチパネルであってもよい。第1操作部46が予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンである場合、予め定める回転軸心は、例えば予め定める第2方向D2または予め定める第4方向D4に平行である。第1操作部46は、タッチパネルである場合、第1電子部品82を省略してもよい。要するに、第1操作面52,88を有する第1操作部46であれば、どのような構成であってもよい。
【0082】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第2操作部48は、予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンであってもよく、タッチパネルであってもよい。第2操作部48が予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンである場合、予め定める回転軸心は、例えば予め定める第2方向D2または予め定める第4方向D4に平行である。第2操作部48は、タッチパネルである場合、第2電子部品84を省略してもよい。要するに、第2操作面54,90を有する第2操作部48であれば、どのような構成であってもよい。
【0083】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第4操作部66は、予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンであってもよく、タッチパネルであってもよい。第4操作部66が予め定める回転軸心まわりに回転可能なボタンである場合、予め定める回転軸心は、例えば予め定める第2方向D2または予め定める第4方向D4に平行である。第4操作部66は、タッチパネルである場合、第4電子部品85を省略してもよい。要するに、第4操作面68を有する第4操作部66であれば、どのような構成であってもよい。
【0084】
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例を含む実施形態において、第3操作部70および第4操作部66の少なくとも1つは省略されてもよい。
【0085】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0086】
10…人力駆動車、16…車体、34…ハンドルバー、40…インタフェース装置、42…ベース部、64…第1配置面、74…第2配置面、56…第1端部、58…第2端部、60…第1部分、62…第2部分、44…表示部、50…表示面、46…第1操作部、52,88…第1操作面、52A,88A…第1操作端部、52B,88B…第3操作端部、48…第2操作部、54,90…第2操作面、54A,90A…第2操作端部、54B,90B…第4操作端部、70…第3操作部、72…第3操作面、76…取付部、78…第1回路基板、80…第2回路基板、82…第1電子部品、84…第2電子部品、86…第3電子部品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13