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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】固定部材、及び固定構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/40 20060101AFI20240723BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240723BHJP
   F16B 2/24 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
H01L23/40 E
H05K7/20 E
F16B2/24 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020080708
(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公開番号】P2021174976
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】槇田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】柳田 聡司
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-162996(JP,A)
【文献】特開2002-314014(JP,A)
【文献】特開2014-045087(JP,A)
【文献】特開2018-174218(JP,A)
【文献】特開2019-134102(JP,A)
【文献】特開2009-049268(JP,A)
【文献】特開2008-117840(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/40
H05K 7/20
F16B 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、
前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、
前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、
前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、
を備え
前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記押圧部の押される面と前記ベース部材の表面とが面一になることを特徴とする固定部材。
【請求項2】
ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、
前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、
前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、
前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、
を備え
前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記押圧部の押される面の反対側の面が前記ベース部材の表面に当接した状態になることを特徴とする固定部材。
【請求項3】
ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、
前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、
前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、
前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、
を備え、
前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記圧入部が前記固定穴の底面に当接した状態になることを特徴とする固定部材。
【請求項4】
前記圧入部は、板状の本体部と、前記本体部の少なくとも一方の面に形成された凸部とからなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の固定部材。
【請求項5】
ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、
前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、
前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、
前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、
を備え、
前記圧入部は、板状の本体部と、前記本体部の少なくとも一方の面に形成された凸部とからなり、
前記押圧部は、前記本体部から前記固定穴の長手方向の両側に突出していることを特徴とする固定部材。
【請求項6】
ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、
前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、
前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、
前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、
を備え、
前記圧入部は、板状の本体部と、前記本体部の少なくとも一方の面に形成された凸部とからなり、
前記押圧部は、前記本体部から前記固定穴の短手方向に突出しており、前記固定穴の長手方向における前記本体部の中央にあることを特徴とする固定部材。
【請求項7】
前記圧入部は、屈曲部を有する板ばねであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の固定部材。
【請求項8】
ベース部材と、
前記ベース部材の表面に配置される電子部品と、
請求項1からのいずれか一項に記載の固定部材と、
を備えることを特徴とする固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定部材、及び固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電力用半導体素子等の発熱量の多い電子部品は、発生した熱を放散させるため、放熱を促進する部材に押し付けられるように固定される。例えば、特許文献1には、電子部品の固定構造の一例が記載されている。特許文献1に記載される固定構造においては、放熱板上に絶縁放熱シートを配置し、その絶縁放熱シート上に電子部品を配置し、板ばね状の固定金具により当該電子部品を絶縁放熱シート及び放熱板に押し付けて固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-174218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の固定金具は、ネジによって放熱板に固定されている。そのため、電子部品を放熱板に固定する際には、電子部品及び固定金具をそれぞれ配置した上で、固定金具をネジ止めする作業が必要であり、さらに固定金具とは別の部材であるネジを用意する必要があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電子部品を固定する作業効率を向上させることができる固定部材及び固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の固定部材は、ベース部材の表面に配置される電子部品を固定する固定部材であって、前記ベース部材の表面に形成された固定穴に圧入される圧入部と、前記圧入部を前記固定穴に圧入するときに押される押圧部と、前記電子部品の表面に当接して前記電子部品を前記ベース部材の表面に押し付ける固定部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記の固定部材において、前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記押圧部の押される面と前記ベース部材の表面とが面一になることが好ましい。
【0008】
上記の固定部材において、前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記押圧部の押される面の反対側の面が前記ベース部材の表面に当接した状態になることが好ましい。
【0009】
上記の固定部材において、前記圧入部が前記固定穴に圧入されて前記電子部品を固定する位置になると、前記圧入部が前記固定穴の底面に当接した状態になることが好ましい。
【0010】
上記の固定部材において、前記圧入部は、板状の本体部と、前記本体部の少なくとも一方の面に形成された凸部とからなることが好ましい。
【0011】
上記の固定部材において、前記押圧部は、前記本体部から前記固定穴の長手方向の両側に突出していることが好ましい。
【0012】
上記の固定部材において、前記押圧部は、前記本体部から前記固定穴の短手方向に突出しており、前記固定穴の長手方向における前記本体部の中央にあることが好ましい。
【0013】
上記の固定部材において、前記圧入部は、屈曲部を有する板ばねであることが好ましい。
【0014】
本発明の一態様の固定構造は、ベース部材と、前記ベース部材の表面に配置される電子部品と、上述した固定部材と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様の固定部材及び固定構造は、電子部品を固定する作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態の固定構造の斜視図である。
図2】第1実施形態の固定構造の平面図である。
図3】第1実施形態の固定部材の斜視図である。
図4】第1実施形態の固定部材の側面図である。
図5図2におけるA-A断面図である。
図6図2におけるB-B断面図である。
図7】第1実施形態の第1変形例の固定部材の斜視図である。
図8】第1実施形態の第2変形例の固定部材の斜視図である。
図9】第1実施形態の第2変形例の固定構造の断面図である。
図10】第1実施形態の第3変形例の固定構造の平面図である。
図11】第2実施形態の固定構造の斜視図である。
図12】第2実施形態の固定構造の平面図である。
図13】第2実施形態の固定部材の斜視図である。
図14】第2実施形態の固定部材の側面図である。
図15図12におけるC-C断面図である。
図16】第2実施形態の第1変形例の固定部材の斜視図である。
図17】第2実施形態の第1変形例の固定部材の側面図である。
図18】第2実施形態の第2変形例の固定構造の断面図である。
図19】第3実施形態の固定構造の斜視図である。
図20】第3実施形態の固定構造の平面図である。
図21】第3実施形態の固定部材の斜視図である。
図22】第3実施形態の固定部材の側面図である。
図23図20におけるD-D断面図である。
図24】第3実施形態の第1変形例の固定部材の斜視図である。
図25】第3実施形態の第1変形例の固定構造の断面図である。
図26】第3実施形態の第2変形例の固定部材の斜視図である。
図27】第3実施形態の第2変形例の固定構造の断面図である。
図28】第4実施形態の固定構造の平面図である。
図29】第4実施形態の固定部材の斜視図である。
図30】第4実施形態の第1変形例の固定構造の平面図である。
図31】第4実施形態の第1変形例の固定部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。本発明には各実施形態を組み合わせて構成されるものも含まれる。
【0018】
(第1実施形態)
第1実施形態の固定構造100は、図1及び図2に示すように、電子部品90をベース部材80に固定するための構造である。固定構造100は、ベース部材80と、電子部品90と、固定部材10と、を備える。
【0019】
ベース部材80は、平板状の部材である。ベース部材80は、高い熱伝導性を有する金属で形成される。金属の一例としては、例えばアルミニウム合金などが挙げられる。ベース部材80は、電子部品90と接し、電子部品90の放熱を促進する。ベース部材80は、固定穴81を備える。固定穴81は、ベース部材80の電子部品90が配置される表面85に設けられる穴である。固定穴81は、底を有する凹部である。固定穴81は、表面85において、電子部品90が配置される領域に隣接する位置に設けられる。固定穴81は、ベース部材80の厚さ方向から見た場合、電子部品90の一辺に沿う直線状である。図5に示すように、固定穴81の短手方向で対向する2つの内壁面は、平行である。固定穴81の短手方向の幅W81は、一定である。
【0020】
電子部品90は、例えば、電力の制御のために用いられる半導体素子(電力用半導体素子)である。電力用半導体素子は、パワーデバイスなどとも呼ばれる。電子部品90は、チップと、複数の端子と、封止部材と、を備える。チップは、シリコン等の半導体で形成された基板上に、複数の電子素子及び配線を実装した装置である。端子は、導電性を有する材料で形成される。端子は、例えば鉄、ニッケル合金、銅等の金属で形成される。複数の端子は、チップと接続される。封止材は、例えば樹脂で形成される。封止材は、チップを密封する。封止材は、チップ及び端子の一部を覆う。電子部品90は、電力の制御に伴い発熱する。電子部品90は、ベース部材80の表面85に配置される。電子部品90は、ベース部材80の表面85に接する。電子部品90の熱は、ベース部材80に伝導する。なお、電子部品90は、電力用半導体素子に限定されない。
【0021】
以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。X軸は、ベース部材80の厚さ方向から見た場合の固定穴81の長手方向と平行である。Y軸は、ベース部材80の厚さ方向から見た場合の固定穴81の短手方向と平行である。Z軸は、ベース部材80の厚さ方向と平行である。X軸と平行な方向は、X方向と記載される。Y軸と平行な方向は、Y方向と記載される。Z軸と平行な方向は、Z方向と記載される。Y方向のうち固定穴81から電子部品90に向かう方向を+Y方向とする。Z方向のうちベース部材80から電子部品90に向かう方向を+Z方向とする。+Z方向を上として+Y方向を向いた場合の右方向を+X方向とする。
【0022】
固定部材10は、ベース部材80の表面85に配置される電子部品90を固定する部材である。固定部材10は、電子部品90をベース部材80の表面85に押し付ける。固定部材10は、図3及び図4に示すように、1枚の金属板を加工することによって形成される。金属板の一例としては、例えば高炭素鋼、ステンレス鋼、銅合金などの金属板が挙げられる。固定部材10は、圧入部20と、2つの押圧部30と、固定部40と、を備える。
【0023】
圧入部20は、ベース部材80の固定穴81に圧入される部分である。圧入部20は、平板状の本体部21と、本体部21に設けられる凸部23と、を備える。本体部21の厚さ方向は、Y方向と平行である。本体部21の厚さ(Y方向の長さ)は、固定穴81のY方向の幅W81よりも小さい。凸部23は、本体部21に設けられる突起である。凸部23は、板状の本体部21の少なくとも一方の面に設けられる。第1実施形態においては、凸部23は、本体部21の-Y方向の面に設けられる。すなわち、凸部23は、本体部21から-Y方向に突出している。凸部23は、本体部21のX方向の中央にある。凸部23は、本体部21と一体に繋がっている。図5及び図6に示すように、本体部21を固定穴81に挿入した場合には、本体部21のY方向の表裏面と固定穴81の内壁面面との間には隙間がある。本体部21は、固定穴81のY方向に対向する2つの内壁面の両方に面する。
【0024】
圧入部20が固定穴81に圧入される前の状態における圧入部20のY方向の最大幅W20(図4参照)は、固定穴81のY方向の幅W81(図5参照)よりも大きい。このため、圧入部20は、固定穴81に圧入されると、固定穴81の内壁面から受ける反力によって変形する。具体的には、凸部23が、固定穴81の内壁面に押されることによって、Y方向に圧縮される。
【0025】
押圧部30は、圧入部20を固定穴81に圧入するときに押される部分である。押圧部30は、圧入部20(本体部21)のX方向の両側にある。押圧部30は、圧入部20と一体に繋がっている。一方の押圧部30が、圧入部20から+X方向突出している。他方の押圧部30が、圧入部20から-X方向突出している。押圧部30は、厚さ方向がY方向と平行である平板状の部分である。押圧部30の厚さ(Y方向の長さ)は、圧入部20の本体部21の厚さ(Y方向の長さ)と等しい。押圧部30の-Z方向の端部において、押圧部30のX方向の長さは-Z方向に向かうにしたがって小さくなっている。これにより、押圧部30を固定穴81に挿入しやすくなっている。
【0026】
固定部40は、電子部品90の表面に接する部分である。固定部40は、電子部品90をベース部材80の表面85に押し付ける。図3に示すように、固定部40は、湾曲部41と、腕部43と、先端部45と、を備える。湾曲部41は、圧入部20の+Z方向にある。湾曲部41は、圧入部20と一体に繋がっている。湾曲部41は、圧入部20から+Y方向に曲がっている。腕部43は、湾曲部41の+Y方向にある。腕部43は、湾曲部41と一体に繋がっている。腕部43は、平板状の部分である。腕部43は、ベース部材80の表面85に対して傾斜している。腕部43は、+Y方向に向かうにしたがってベース部材80の表面85に近付くように傾斜している。先端部45は、腕部43の+Y方向にある。先端部45は、腕部43と一体に繋がっている。先端部45は、平板状の部分である。先端部45は、ベース部材80の表面85に対して傾斜している。先端部45は、+Y方向に向かうにしたがってベース部材80の表面85から離れるように傾斜している。X方向から見た場合、湾曲部41、腕部43及び先端部45は、略S字を描いている。
【0027】
圧入部20を固定穴81に圧入するとき、押圧部30の上面31(+Z方向の面)が押される。圧入部20は、上面31がベース部材80の表面85と平行な状態で固定穴81に圧入される。押圧部30の上面31が押されることによって、凸部23が変形しながら圧入部20が固定穴81に入っていく。圧入部20は、図6に示すように押圧部30の上面31がベース部材80の表面85と面一になるまで、固定穴81に圧入される。上面31が表面85と面一になるとは、上面31及び表面85が同一平面上に配置されることを意味する。圧入部20が固定穴81に圧入された状態において、本体部21のうち凸部23とは反対側の面(+Y方向の面)及び凸部23は、固定穴81の内壁面を押している。
【0028】
圧入が完了したとき(上面31が表面85と面一となったとき)、圧入部20の-Y方向の端部は、固定穴81の底に接していない。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。湾曲部41に生じる弾性力によって、腕部43が電子部品90を押さえつける。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20が固定穴81に圧入されて固定部材10が電子部品90を固定する位置になると、押圧部30の押される上面31とベース部材80の表面85とが面一になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20が固定穴81に圧入されたとき、押圧部30の押される上面31とベース部材80の表面85とが面一になる。
【0029】
なお、圧入部20において、凸部23は、必ずしも本体部21の-Y方向の面に設けられなくてもよい。凸部23は、本体部21の+Y方向の面に設けられてもよいし、本体部21の-Y方向の面及び+Y方向の面の両方に設けられてもよい。凸部23は、板状の本体部21の少なくとも一方の面に設けられていればよい。
【0030】
圧入部20は、必ずしも押圧部30の上面31がベース部材80の表面85と面一になるまで、固定穴81に圧入されなくてもよい。固定部材10が電子部品90を固定する位置になったとき、押圧部30の上面31は、ベース部材80の表面85に対してZ方向にずれていてもよい。
【0031】
ベース部材80の固定穴81は、必ずしも上述したような穴に限定されない。例えば、固定穴81は、ベース部材80を厚さ方向(Z方向)に貫通する貫通穴であってもよい。
【0032】
以上説明したように、第1実施形態の固定部材10は、ベース部材80の表面85に配置される電子部品90を固定する部材である。固定部材10は、圧入部20と、押圧部30と、固定部40と、を備える。圧入部20は、ベース部材80の表面85に形成された固定穴81に圧入される。押圧部30は、圧入部20を固定穴81に圧入するときに押される。固定部40は、電子部品90の表面に当接して電子部品90をベース部材80の表面85に押し付ける。
【0033】
これにより、第1実施形態の固定部材10は、圧入部20がベース部材80の固定穴81に圧入されることによりベース部材80に固定される。このため、固定部材10をベース部材80に固定するためのネジなどの別部材を必要としない。したがって、固定部材10は、ベース部材80に電子部品90を固定する作業効率を向上させることができる。
【0034】
固定部材10において、圧入部20が固定穴81に圧入されて電子部品90を固定する位置になると、押圧部30の押される面(上面31)とベース部材80の表面85とが面一になる。
【0035】
これにより、押圧部30の押される面(上面31)とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10によれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0036】
固定部材10において、圧入部20は、板状の本体部21と、本体部21の少なくとも一方の面に形成された凸部23とからなる。
【0037】
これにより、圧入部20が圧入されると、凸部23が変形し、凸部23と固定穴81の内壁面との間の摩擦が大きくなる。このため、圧入部20が固定穴81から抜けにくくなる。固定部材10は、ベース部材80に容易に固定できる。
【0038】
固定部材10において、押圧部30は、本体部21から固定穴81の長手方向(X方向)の両側に突出している。
【0039】
本体部21の両側にある押圧部30が押圧されることによって、圧入部20を圧入するときに固定部材10の回転が抑制される。すなわち、圧入部20を圧入するときに、固定部材10をベース部材80の厚さ方向(Z方向)に沿って真っすぐ移動させることができる。このため、固定部材10は、適切な姿勢でベース部材80に固定される。固定部材10は、適切な位置及び力で電子部品90を押すことができる。
【0040】
第1実施形態の固定構造100は、ベース部材80と、ベース部材80の表面85に配置される電子部品90と、上述した固定部材10と、を備える。
【0041】
これにより、第1実施形態の固定構造100は、圧入部20がベース部材80の固定穴81に圧入されることによりベース部材80に固定される。このため、固定部材10をベース部材80に固定するためのネジなどの別部材を必要としない。したがって、固定構造100は、ベース部材80に電子部品90を固定する作業効率を向上させることができる。
【0042】
(第1実施形態の第1変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、第1実施形態の第1変形例の固定部材10Aは、圧入部20Aを備える。圧入部20Aは、2つの凸部23を備える。2つの凸部23は、本体部21の-Y方向の面に設けられる。2つの凸部23は、X方向に隙間を空けて配置される。凸部23は、本体部21と一体に繋がっている。2つの凸部23は、本体部21のX方向の中央を通るYZ平面に対して、対称に配置される。2つの凸部23のZ方向の位置は、同じである。なお、圧入部20Aは、本体部21の一方の面に3つ以上の凸部23を備えていてもよい。
【0043】
上述したように、第1実施形態の第1変形例の固定部材10Aにおいて、圧入部20Aは、本体部21の一方の面に複数の凸部23を備える。
【0044】
これにより、複数の場所で凸部23が固定穴81の内壁面に接するので、圧入部20の回転が抑制される。このため、固定部材10Aは、適切な姿勢でベース部材80に固定される。固定部材10Aは、適切な位置及び力で電子部品90を押すことができる。
【0045】
(第1実施形態の第2変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、第1実施形態の第2変形例の固定構造100Bは、ベース部材80Bと、固定部材10Bと、を備える。ベース部材80Bは、凹部87を備える。凹部87は、固定穴81の-Y方向に配置される。凹部87は、固定穴81と繋がっている。凹部87は、固定穴81よりも浅い。
【0046】
図8に示すように、固定部材10Bは、押圧部30Bを備える。押圧部30Bは、圧入部20を固定穴81に圧入するときに押される部分である。押圧部30Bは、圧入部20のX方向の中央にある。押圧部30Bは、圧入部20と一体に繋がっている。押圧部30Bは、圧入部20から-Y方向に突出している。押圧部30Bは、厚さ方向がZ方向と平行である平板状の部分である。押圧部30Bの厚さ(Z方向の長さ)は、圧入部20の本体部21の厚さ(Y方向の長さ)と等しい。押圧部30Bは、例えば、切り込みを入れた本体部21の一部を曲げることによって形成される。固定部材10Bが電子部品90を固定するとき、押圧部30Bは、凹部87に嵌まる。押圧部30Bの厚さは、凹部87の深さ(Z方向の長さ)と同じである。
【0047】
圧入部20を固定穴81に圧入するとき、押圧部30Bの上面31B(+Z方向の面)が押される。圧入部20は、上面31Bがベース部材80の表面85と平行な状態で固定穴81に圧入される。押圧部30Bの上面31Bが押されることによって、凸部23が変形しながら圧入部20が固定穴81に入っていく。圧入部20は、図9に示すように押圧部30Bの上面31Bがベース部材80の表面85と面一になるまで、固定穴81に圧入される。押圧部30Bは、凹部87に入る。
【0048】
圧入が完了したとき(上面31Bが表面85と面一となったとき)、押圧部30Bの下面32Bは凹部87の底面に接する。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20が固定穴81に圧入されて固定部材10Bが電子部品90を固定する位置になると、押圧部30Bの押される上面31Bとベース部材80の表面85とが面一になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20が固定穴81に圧入されたとき、押圧部30Bの押される上面31Bとベース部材80の表面85とが面一になる。
【0049】
上述したように、第1実施形態の第2変形例の固定部材10Bにおいて、押圧部30Bは、本体部21から固定穴81の短手方向(Y方向)に突出しており、固定穴81の長手方向(X方向)における本体部21の中央にある。
【0050】
これにより、圧入部20を圧入するときに固定部材10Bの回転が抑制される。すなわち、圧入部20を圧入するときに、固定部材10Bをベース部材80の厚さ方向(Z方向)に沿って真っすぐ移動させることができる。このため、固定部材10Bは、適切な姿勢でベース部材80に固定される。固定部材10Bは、適切な位置及び力で電子部品90を押すことができる。
【0051】
固定部材10Bにおいて、圧入部20が固定穴81に圧入されて電子部品90を固定する位置になると、押圧部30Bの押される面(上面31B)とベース部材80の表面85とが面一になる。
【0052】
これにより、押圧部30Bの押される面(上面31B)とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Bによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0053】
なお、押圧部30Bは、圧入部20から-Y方向に突出していなくてもよい。例えば、押圧部30BのY方向の長さが、本体部21のY方向の長さと同じであってもよい。本体部21の一部が押圧部30Bであるともいえる。この場合、上面31Bは、本体部21の設けられた穴の+Z方向を向いた内壁面である。本体部21の設けられた穴は、例えば湾曲部41まで延びている。Z方向から見た場合、上面31Bは、湾曲部41に重ならない。このため、圧入部20を固定穴81に圧入するとき、押圧部30Bの上面31Bを押すことができる。このような構造を有する固定部材10Bは、更なる省スペース化、及び低コスト化を実現できる。さらに、本体部21の設けられた穴は、先端部45の+Y方向の端部まで延びていてもよい。すなわち、本体部21から延びる穴によって、固定部40が2つに分割されていてもよい。これにより、後述する第1実施形態の第3変形例と同様に、固定部材10Bは、離れた2つの場所で電子部品90を押さえつけることができる。固定部材10Bは、電子部品90の浮き上がりを抑制できる。
【0054】
(第1実施形態の第3変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、第1実施形態の第3変形例の固定構造100Cの固定部材10Cは、固定部40Cを備える。固定部40Cは、第1腕部431と、第1先端部451と、第2腕部432と、第2先端部452と、スリット49と、を備える。
【0055】
第1腕部431及び第2腕部432は、湾曲部41の+Y方向にある。第1腕部431及び第2腕部432は、湾曲部41と一体に繋がっている。第1腕部431及び第2腕部432は、平板状の部分である。第1腕部431及び第2腕部432は、ベース部材80の表面85に対して傾斜している。第1腕部431及び第2腕部432は、+Y方向に向かうにしたがってベース部材80の表面85に近付くように傾斜している。第1先端部451は、第1腕部431の+Y方向にある。第1先端部451は、第1腕部431と一体に繋がっている。第2先端部452は、第2腕部432の+Y方向にある。第2先端部452は、第2腕部432と一体に繋がっている。第1先端部451及び第2先端部452は、平板状の部分である。第1先端部451及び第2先端部452は、ベース部材80の表面85に対して傾斜している。第1先端部451及び第2先端部452は、+Y方向に向かうにしたがってベース部材80の表面85から離れるように傾斜している。
【0056】
スリット49は、第1腕部431及び第1先端部451と、第2腕部432及び第2先端部452との間に配置される。スリット49の+Y方向の端部は、開放されている。スリット49の-Y方向の端部は、湾曲部41まで至る。スリット49は、固定部40CのX方向の中央に配置される。
【0057】
スリット49によって第1腕部431及び第1先端部451と、第2腕部432及び第2先端部452とが隔てられている。これにより、第1腕部431及び第1先端部451は、第2腕部432及び第2先端部452に対して独立して動ける。このため、固定部材10Cは、離れた2つの場所で電子部品90を押さえつけることができる。固定部材10Cは、電子部品90の浮き上がりを抑制できる。
【0058】
なお、固定部材10Cは、押圧部30を備えていなくてもよい。この場合、例えば、スリット49が本体部21まで延びている。本体部21側の端部にあるスリット49の内壁面は、+Z方向を向いた平面状に形成される。このため、圧入部20を固定穴81に圧入するとき、スリット49の+Z方向を向いた内壁面を押すことができる。このような構造を有する固定部材10Cは、更なる省スペース化、及び低コスト化を実現できる。
【0059】
(第2実施形態)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図11に示すように、第2実施形態の固定構造100Dは、固定部材10Dを備える。図13に示すように、固定部材10Dは、押圧部50を備える。押圧部50は、圧入部20を固定穴81に圧入するときに押される部分である。図13に示すように、押圧部50は、圧入部20と固定部40との間にある。押圧部50は、圧入部20及び固定部40と一体に繋がっている。押圧部50は、厚さ方向がZ方向と平行である平板状の部分である。
【0060】
圧入部20を固定穴81に圧入するとき、押圧部50の上面51(+Z方向の面)が押される。圧入部20は、上面51がベース部材80の表面85と平行な状態で固定穴81に圧入される。押圧部50の上面51が押されることによって、凸部23が変形しながら圧入部20が固定穴81に入っていく。圧入部20は、押圧部50の下面52(-Z方向の面)がベース部材80の表面85と接するまで、固定穴81に圧入される。
【0061】
圧入が完了したとき(下面52が表面85と接したとき)、圧入部20の-Y方向の端部は、固定穴81の底に接していない。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20が固定穴81に圧入されて固定部材10Dが電子部品90を固定する位置になると、押圧部50の押される上面51の反対側の下面52がベース部材80の表面85に接した状態になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20が固定穴81に圧入されたとき、下面52がベース部材80の表面85に接する。
【0062】
なお、図15は、下面52が表面85に接した後に、上面51に作用する押圧力が取り除かれた状態を示す。図15に示すように、上面51の押圧力がなくなると、固定部40が電子部品90から受ける反力によって、押圧部50が表面85から浮くことがある。電子部品90が適切に固定されているか確認又は検査するとき、押圧部50が表面85から所定距離以下で浮いている状態は、下面52がベース部材80の表面85に接している状態であると判断される。
【0063】
上述したように、第2実施形態の固定部材10Dにおいて、圧入部20が固定穴81に圧入されて電子部品90を固定する位置になると、押圧部50の押される面(上面51)の反対側の面(下面52)がベース部材80の表面85に当接した状態になる。
【0064】
これにより、押圧部50の押される面(上面31)の反対側の面(下面52)とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Dによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0065】
(第2実施形態の第1変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図16に示すように、第2実施形態の第1変形例の固定部材10Eは、圧入部20Eを備える。圧入部20Eは、凸部23Eを備える。凸部23Eは、本体部21の-Y方向の面に設けられる。凸部23Eは、XY平面で切った断面積が-Z方向に向かうにしたがって小さくなる楔状である。凸部23Eの幅(X方向の長さ)は、-Z方向に向かうしたがって小さくなっている。凸部23Eの厚さ(Y方向の長さ)は、-Z方向に向かうしたがって小さくなっている。なお、圧入部20Eは、本体部21の両方の面に凸部23Eを備えてもよい。圧入部20Eは、本体部21の一方の面に複数の凸部23Eを備えてもよい。
【0066】
圧入部20Eが固定穴81に圧入される前の状態における圧入部20EのY方向の最大幅W20E(図17参照)は、固定穴81のY方向の幅W81(図5参照)よりも大きい。このため、圧入部20Eは、固定穴81に圧入されると、固定穴81の内壁面から受ける反力によって変形する。具体的には、凸部23Eが、固定穴81の内壁面に押されることによって、Y方向に圧縮される。圧入部20Eが固定穴81に圧入された状態において、本体部21のうち凸部23Eとは反対側の面(+Y方向の面)及び凸部23Eは、固定穴81の内壁面を押している。
【0067】
上述したように、固定部材10Eにおいて、圧入部20Eは、ベース部材80の表面85から裏面に向かう方向(-Z方向)に向かうにしたがって小さくなる楔状の凸部23Eを備える。
【0068】
これにより、圧入部20Eは、固定穴81にスムーズに入る。圧入部20Eが圧入されると、凸部23Eが変形し、凸部23と固定穴81の内壁面との間の摩擦が大きくなる。このため、圧入部20Eが固定穴81から抜けにくくなる。また、凸部23Eの+Z方向の端部が固定穴81の内壁面に引っ掛かることで、圧入部20Eは、固定穴81からより抜けにくくなる。
【0069】
(第2実施形態の第2変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図18に示すように、第2実施形態の第2変形例の固定構造100Fは、ベース部材80Fと、固定部材10Fと、を備える。ベース部材80Fは、凹部89を備える。凹部89は、固定穴81の+Y方向に配置される。凹部89は、固定穴81と電子部品90との間に配置される。凹部89は、固定穴81と繋がっている。凹部89は、固定穴81よりも浅い。
【0070】
図18に示すように、固定部材10Fは、押圧部50を備える。固定部材10Fが電子部品90を固定するとき、押圧部50は、凹部89に嵌まる。押圧部50の厚さは、凹部89の深さ(Z方向の長さ)と同じである。
【0071】
圧入部20を固定穴81に圧入するとき、押圧部50の上面51(+Z方向の面)が押される。圧入部20は、上面51がベース部材80の表面85と平行な状態で固定穴81に圧入される。押圧部50の上面51が押されることによって、凸部23が変形しながら圧入部20が固定穴81に入っていく。圧入部20は、図18に示すように押圧部50の上面51がベース部材80の表面85と面一になるまで、固定穴81に圧入される。押圧部50は、凹部89に入る。
【0072】
圧入が完了したとき(上面51が表面85と面一となったとき)、押圧部50の下面52は凹部89の底面に接する。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20が固定穴81に圧入されて固定部材10Fが電子部品90を固定する位置になると、押圧部50の押される上面51とベース部材80の表面85とが面一になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20が固定穴81に圧入されたとき、押圧部50の押される上面51とベース部材80の表面85とが面一になる。
【0073】
上述したように、固定部材10Fにおいて、圧入部20が固定穴81に圧入されて電子部品90を固定する位置になると、押圧部50の押される面(上面51)とベース部材80の表面85とが面一になる。
【0074】
これにより、押圧部50の押される面(上面51)とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Fによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0075】
(第3実施形態)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図19に示すように、第3実施形態の固定構造100Gは、ベース部材80Gと、固定部材10Gと、を備える。ベース部材80Gは、固定穴81Gを備える。固定穴81Gは、表面85と平行な底面811を有する凹部である。固定穴81Gは、貫通穴ではない。固定穴81Gは、表面85において、電子部品90が配置される領域に隣接する位置に設けられる。固定穴81GのY方向の幅は、-Z方向に向かうにしたがって小さくなっている。具体的には、固定穴81Gの-Y方向側の内壁面は、XZ平面と平行である。固定穴81Gの+Y方向側の内壁面は、-Z方向に向かうにしたがって対向する内壁面(-Y方向側の内壁面)に近付くように傾斜している。
【0076】
図21に示すように、固定部材10Gは、圧入部20Gと、押圧部60と、を備える。圧入部20Gは、板ばねである。圧入部20Gは、固定穴81GのY方向に対向する2つの内壁面の両方に接する。圧入部20Gは、第1側面部25と、第1屈曲部26と、底面部27と、第2屈曲部28と、第2側面部29と、を備える。第1側面部25は、平板状の部分である。第1屈曲部26は、第1側面部25から底面部27に向かって曲がっている。第1屈曲部26は、第1側面部25と底面部27とを連結している。底面部27は、厚さ方向がZ方向と平行である平板状の部分である。第2屈曲部28は、底面部27から第2側面部29に向かって曲がっている。第2屈曲部28は、底面部27と第2側面部29とを連結している。第2側面部29は、平板状の部分である。圧入部20Gを固定穴81Gに挿入した場合には、第1側面部25は、固定穴81Gの+Y方向側の内壁面に接する。圧入部20Gを固定穴81Gに挿入した場合には、底面部27は、固定穴81Gの底面811に接する。圧入部20Gを固定穴81Gに挿入した場合には、第2側面部29は、固定穴81Gの-Y方向側の内壁面に接する。
【0077】
圧入部20Gが固定穴81Gに圧入される前の状態における圧入部20GのY方向の最大幅W20G(図22参照)は、固定穴81GのY方向の最大幅W81G(図23参照)よりも大きい。このため、圧入部20Gは、固定穴81Gに圧入されると、固定穴81Gの内壁面から受ける反力によって変形する。具体的には、第1側面部25及び第2側面部29が、固定穴81Gの内壁面に押されることによって、互いに近づくように変形する。
【0078】
押圧部60は、圧入部20Gを固定穴81Gに圧入するときに押される部分である。図21に示すように、押圧部60は、圧入部20Gの一部である。押圧部60は、圧入部20Gの底面部27である。
【0079】
圧入部20Gを固定穴81Gに圧入するとき、押圧部60の上面61(+Z方向の面)が押される。圧入部20Gは、上面61がベース部材80Gの表面85と平行な状態で固定穴81Gに圧入される。押圧部60の上面61が押されることによって、圧入部20Gが変形しながら固定穴81Gに入っていく。圧入部20Gにおいて、第1屈曲部26及び第2屈曲部28が変形し、第2側面部29が第1側面部25に近付く。圧入部20Gは、押圧部60の下面62(-Z方向の面)が固定穴81Gの底面811と接するまで、固定穴81Gに圧入される。圧入部20Gが固定穴81Gに圧入された状態において、第1側面部25及び第2側面部29は、固定穴81Gの内壁面を押している。
【0080】
圧入が完了したとき(下面62が底面811と接したとき)、第2側面部29の先端は、ベース部材80の表面85よりも-Z方向に位置する(表面85から突出していない)。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20Gが固定穴81Gに圧入されて固定部材10Gが電子部品90を固定する位置になると、押圧部60の押される上面61の反対側の下面62が固定穴81Gの底面811に接した状態になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20Gが固定穴81Gに圧入されたとき、下面62が固定穴81Gの底面811に接する。
【0081】
なお、固定穴81Gは、必ずしも上述したような形状を有していなくてもよい。例えば、固定穴81GのY方向の幅は、-Z方向に向かうにしたがって大きくなっていてもよい。また、ベース部材80Gは、固定穴81Gの開口部の縁に突起(段差)などを備えていてもよい。これにより、圧入部20Gが固定穴81Gからより抜けにくくなる。
【0082】
上述したように、第3実施形態の固定部材10Gにおいて、圧入部20Gが固定穴81Gに圧入されて電子部品90を固定する位置になると、圧入部20Gが固定穴81Gの底面811に当接した状態になる。
【0083】
これにより、圧入部20Gと固定穴81Gの底面811との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Gによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0084】
固定部材10Gにおいて、圧入部20Gは、屈曲部(第1屈曲部26及び第2屈曲部28)を有する板ばねである。
【0085】
これにより、圧入部20Gが圧入されると、屈曲部(第1屈曲部26及び第2屈曲部28)が変形する。屈曲部(第1屈曲部26及び第2屈曲部28)に生じる弾性力によって、圧入部20Gのうち固定穴81Gの内壁面に接する部分(第1側面部25及び第2側面部29)が固定穴81Gの内壁面に押し付けられる。このため、圧入部20Gが固定穴81から抜けにくくなる。また、第2側面部29の先端が固定穴81Gの内壁面に引っ掛かることで、圧入部20Gは、固定穴81Gからより抜けにくくなる。
【0086】
(第3実施形態の第1変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図25に示すように、第3実施形態の第1変形例の固定構造100Hは、ベース部材80Hと、固定部材10Hと、を備える。ベース部材80Hは、固定穴81Hを備える。固定穴81Hは、表面85において、電子部品90が配置される領域に隣接する位置に設けられる。固定穴81HのY方向の幅は、-Z方向に向かうにしたがって小さくなっている。具体的には、固定穴81Hの-Y方向側の内壁面は、XZ平面と平行である。固定穴81Hの+Y方向側の内壁面は、-Z方向に向かうにしたがって対向する内壁面(-Y方向側の内壁面)に近付くように傾斜している。
【0087】
図24に示すように、固定部材10Hは、圧入部20Hと、押圧部70と、を備える。圧入部20Hは、板ばねである。圧入部20Hは、固定穴81HのY方向に対向する2つの内壁面の両方に接する。圧入部20Hは、第1側面部25Hと、屈曲部26Hと、第2側面部29Hと、を備える。第1側面部25Hは、平板状の部分である。屈曲部26Hは、第1側面部25Hから第2側面部29Hに向かって曲がっている。屈曲部26Hは、第1側面部25Hと第2側面部29Hとを連結している。第2側面部29Hは、平板状の部分である。圧入部20Hを固定穴81Hに挿入した場合には、第1側面部25Hは、固定穴81Hの+Y方向側の内壁面に接する。圧入部20Hを固定穴81Hに挿入した場合には、屈曲部26Hは、固定穴81Hの底面に面する。圧入部20Hを固定穴81Hに挿入した場合には、第2側面部29Hは、固定穴81Hの-Y方向側の内壁面に接する。
【0088】
圧入部20Hが固定穴81Hに圧入される前の状態における圧入部20HのY方向の最大幅W20H(図24参照)は、固定穴81HのY方向の最大幅W81H(図25参照)よりも大きい。このため、圧入部20Hは、固定穴81Hに圧入されると、固定穴81Hの内壁面から受ける反力によって変形する。具体的には、第1側面部25H及び第2側面部29Hが、固定穴81Hの内壁面に押されることによって、互いに近づくように変形する。
【0089】
押圧部70は、圧入部20Hを固定穴81Hに圧入するときに押される部分である。図24に示すように、押圧部70は、圧入部20Hの-Y方向にある。押圧部70は、圧入部20Hと一体に繋がっている。押圧部70は、第2側面部29Hから-Y方向に延びている。押圧部70は、厚さ方向がZ方向と平行である平板状の部分である。
【0090】
圧入部20Hを固定穴81Hに圧入するとき、押圧部70の上面71(+Z方向の面)が押される。圧入部20Hは、上面71がベース部材80Hの表面85と平行な状態で固定穴81Hに圧入される。押圧部70の上面71が押されることによって、圧入部20Hが変形しながら固定穴81Hに入っていく。圧入部20Hにおいて、屈曲部26Hが変形し、第2側面部29Hが第1側面部25Hに近付く。圧入部20Hは、押圧部70の下面72(-Z方向の面)がベース部材80Hの表面85と接するまで、固定穴81Hに圧入される。圧入部20Hが固定穴81Hに圧入された状態において、第1側面部25H及び第2側面部29Hは、固定穴81Hの内壁面を押している。
【0091】
圧入が完了したとき(下面72が表面85と接したとき)、屈曲部26Hは、固定穴81Hの底面に接しない。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20Hが固定穴81Hに圧入されて固定部材10Hが電子部品90を固定する位置になると、押圧部70の押される上面71の反対側の下面72がベース部材80Hの表面85に接した状態になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20Hが固定穴81Hに圧入されたとき、下面72がベース部材80Hの表面85に接する。
【0092】
なお、図25は、下面72が表面85に接した後に、上面71に作用する押圧力が取り除かれた状態を示す。図25に示すように、上面71の押圧力がなくなると、固定部40が電子部品90から受ける反力によって、押圧部70が表面85から浮くことがある。電子部品90が適切に固定されているか確認又は検査するとき、押圧部70が表面85から所定距離以下で浮いている状態は、下面72がベース部材80の表面85に接している状態であると判断される。
【0093】
上述したように、第3実施形態の第1変形例の固定部材10Hにおいて、圧入部20Hが固定穴81Hに圧入されて電子部品90を固定する位置になると、圧入部20Hがベース部材80Hの表面85に当接した状態になる。
【0094】
これにより、押圧部70とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Hによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0095】
(第3実施形態の第2変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図27に示すように、第3実施形態の第2変形例の固定構造100Iは、ベース部材80Iと、固定部材10Iと、を備える。ベース部材80Iは、固定穴81Iを備える。固定穴81Iは、表面85において、電子部品90が配置される領域に隣接する位置に設けられる。固定穴81Iの-Y方向側の内壁面は、+Y方向側の内壁面と平行であり、XZ平面と平行である。固定穴81Iの-Y方向の幅W81Iは、一定である。
【0096】
図26に示すように、固定部材10Iは、圧入部20Iと、押圧部50(第1押圧部)と、押圧部70(第2押圧部)と、を備える。圧入部20Iは、板ばねである。圧入部20Iは、固定穴81IのY方向に対向する2つの内壁面の両方に接する。圧入部20Iは、第1側面部25Iと、屈曲部26Iと、第2側面部29Iと、を備える。第1側面部25Iは、平板状の部分である。屈曲部26Iは、第1側面部25Iから第2側面部29Iに向かって曲がっている。屈曲部26Iは、第1側面部25Iと第2側面部29Iとを連結している。第2側面部29Iは、平板状の部分である。圧入部20Iを固定穴81Iに挿入した場合には、第1側面部25Iは、固定穴81Iの+Y方向側の内壁面に接する。圧入部20Iを固定穴81Iに挿入した場合には、屈曲部26Iは、固定穴81Iの底面に面する。圧入部20Iを固定穴81Iに挿入した場合には、第2側面部29Iは、固定穴81Iの-Y方向側の内壁面に接する。
【0097】
圧入部20Iが固定穴81Iに圧入される前の状態における圧入部20IのY方向の最大幅W20I(図26参照)は、固定穴81IのY方向の幅W81I(図27参照)よりも大きい。このため、圧入部20Iは、固定穴81Iに圧入されると、固定穴81Iの内壁面から受ける反力によって変形する。具体的には、第1側面部25I及び第2側面部29Iが、固定穴81Iの内壁面に押されることによって、互いに近づくように変形する。
【0098】
圧入部20Iを固定穴81Iに圧入するとき、押圧部50の上面51及び押圧部70の上面71が押される。上面51及び上面71が押されることによって、圧入部20Iが変形しながら固定穴81Iに入っていく。圧入部20Iにおいて、屈曲部26Iが変形し、第2側面部29Iが第1側面部25Iに近付く。圧入部20Iは、押圧部50の下面52及び押圧部70の下面72がベース部材80Iの表面85と接するまで、固定穴81Iに圧入される。圧入部20Iが固定穴81Iに圧入された状態において、第1側面部25I及び第2側面部29Iは、固定穴81Iの内壁面を押している。
【0099】
圧入が完了したとき(下面52及び下面72が表面85と接したとき)、屈曲部26Iは、固定穴81Iの底面に接しない。圧入が完了したとき、固定部40は、電子部品90に接している。これにより、電子部品90が固定部40によって固定される。このように、圧入部20Iが固定穴81Iに圧入されて固定部材10Iが電子部品90を固定する位置になると、押圧部50の押される上面51の反対側の下面52、及び押圧部70の押される上面71の反対側の下面72がベース部材80Iの表面85に接した状態になる。言い換えると、固定部40が所定の力で電子部品90を押さえつけるまで圧入部20Iが固定穴81Iに圧入されたとき、下面52及び下面72がベース部材80Iの表面85に接する。
【0100】
なお、固定部材10Iは、押圧部50及び押圧部70の両方を備えていなくてもよい。固定部材10Iは、押圧部50及び押圧部70の少なくとも一方を備えていればよい。また、固定部材10Iが押圧部70を備えない場合、第2側面部29Iは、ベース部材80Iの表面85まで延びていなくてもよい。第2側面部29Iの先端が、固定穴81Iの中に配置されてもよい。
【0101】
上述したように、第3実施形態の第2変形例の固定部材10Iにおいて、圧入部20Iが固定穴81Iに圧入されて電子部品90を固定する位置になると、押圧部50及び押圧部70がベース部材80Iの表面85に当接した状態になる。
【0102】
これにより、押圧部50又は押圧部70とベース部材80の表面85との位置関係を確認又は検査することによって、電子部品90が適切に固定されているかを判断できるようになる。固定部材10Iによれば、電子部品90が適切に固定されているかについて、容易に確認又は検査することができる。
【0103】
(第4実施形態)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図28に示すように、第4実施形態の固定構造100Jは、ベース部材80Jと、固定部材10Jと、を備える。ベース部材80Jは、固定穴83を備える。固定穴83は、表面85において、電子部品90が配置される領域に隣接する位置に設けられる。固定穴83は、Z方向から見た場合、電子部品90の一辺に沿う直線状である。固定穴83のX方向の長さは、1つの電子部品90のX方向の長さよりも大きい。固定構造100Jにおいては、複数の電子部品90が、1つの固定穴83に沿って配置される。
【0104】
図29に示すように、固定部材10Jは、圧入部20Jと、2つの押圧部30と、3つの固定部40と、を備える。圧入部20Jは、固定穴83に圧入される部分である。圧入部20Jは、本体部21Jと、3つの凸部23と、を備える。本体部21Jは、厚さ方向がY方向と平行である平板状の部分である。凸部23は、本体部21Jに設けられる突起である。3つの凸部23は、板状の本体部21Jの一方の面に設けられる。3つの凸部23は、それぞれ固定部40が配置される位置に対応して配置される。すなわち、凸部23のX方向の位置は、固定部40のX方向の位置と同じである。圧入部20Jを固定穴83に挿入した場合には、本体部21Jは、固定穴83のY方向に対向する2つの内壁面の両方に面する。
【0105】
3つの固定部40は、X方向に間隔を空けて配置される。3つの固定部40は、圧入部20Jから互いに同じ方向(+Y方向)に延びている。3つの固定部40は、それぞれ異なる電子部品90をベース部材80Jに押し付ける。
【0106】
なお、固定部材10Jが備える固定部40の数は、3つでなくてもよく、2つでもよいし、4つ以上であってもよい。固定部材10Jは、複数の固定部40を備えていればよい。複数の固定部40は、圧入部20Jに対して同じ方向に延びていなくてもよく、異なる方向に延びていてもよい。
【0107】
圧入部20Jは、必ずしも複数の凸部23を備えていなくてもよい。圧入部20Jは、少なくとも1つの凸部23を備えていればよい。ただし圧入部20Jは、回転を抑制できる点で、複数の凸部23を備える方が好ましい。例えば、圧入部20Jが2つの凸部23を備える場合、最も+X方向にある固定部40に対応する位置に一方の凸部23が配置され、最も-X方向にある固定部40に対応する位置に他方の凸部23が配置される。
【0108】
圧入部20Jにおいて、全ての凸部23が本体部21Jの一方の面に配置されなくてもよい。例えば、一部の凸部23が本体部21Jの一方の面に配置され、他の凸部23が本体部21Jの他方の面に配置されてもよい。この場合、固定穴83は、全ての凸部23が固定穴83に入るように、途中で屈曲させればよい(Z方向から見て蛇行するように形成すればよい)。これにより、全ての凸部23Jが固定穴83の内壁面に接し、且つ本体部21Jのうち凸部23Jの裏側の部分も固定穴83の内壁面に接する。
【0109】
上述したように、第4実施形態の固定部材10Jは、固定穴83に圧入される圧入部20Jと、複数の固定部40と、を備える。複数の固定部40のそれぞれは、異なる電子部品90の表面に接してそれぞれの電子部品90をベース部材80の表面85に押し付ける。
【0110】
これにより、1つの圧入部20Jを固定穴83に圧入することによって、複数の電子部品90を一度に固定できる。したがって、固定部材10Jは、ベース部材80に電子部品90を固定する作業効率を向上させることができる。
【0111】
(第4実施形態の第1変形例)
上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。図30に示すように、第4実施形態の第1変形例の固定構造100Kは、ベース部材80Kと、固定部材10Kと、を備える。ベース部材80Kは、固定穴83を備える。固定構造100Kにおいては、複数の電子部品90が、1つの固定穴83に沿って配置される。
【0112】
図31に示すように、固定部材10Kは、圧入部20Kと、2つの押圧部30と、3つの固定部40と、を備える。圧入部20Kは、上述した圧入部20Jと同様の構成を備える。
【0113】
3つの固定部40は、X方向に間隔を空けて配置される。3つのうちX方向の両端に配置される2つの固定部40は、圧入部20Kから互いに同じ方向(+Y方向)に延びている。3つのうちX方向の中間に配置される1つの固定部40は、圧入部20Kから、他の2つの固定部40とは反対方向(-Y方向)に延びている。3つの固定部40は、それぞれ異なる電子部品90をベース部材80Kに押し付ける。
【0114】
上述したように、第4実施形態の第1変形例の固定部材10Kは、固定穴83に圧入される圧入部20Kと、複数の固定部40と、を備える。複数の固定部40のそれぞれは、異なる電子部品90の表面に接してそれぞれの電子部品90をベース部材80の表面85に押し付ける。
【0115】
これにより、1つの圧入部20Kを固定穴83に圧入することによって、複数の電子部品90を一度に固定できる。したがって、固定部材10Kは、ベース部材80に電子部品90を固定する作業効率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0116】
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H、10I、10J、10K 固定部材
20、20A、20E、20G、20H、20I、20J、20K 圧入部
21、21J 本体部
23、23E、23J 凸部
25、25H 第1側面部
26 第1屈曲部
26H、26I 屈曲部
27 底面部
28 第2屈曲部
29、29H、29I 第2側面部
30、30B 押圧部
31、31B 上面
32B 下面
40、40C 固定部
41 湾曲部
43 腕部
45 先端部
49 スリット
50 押圧部
51 上面
52 下面
60 押圧部
61 上面
62 下面
70 押圧部
71 上面
72 下面
80、80B、80F、80G、80H、80I、80J、80K ベース部材
81、81G、81H、81I、83 固定穴
85 表面
87、89 凹部
90 電子部品
100、100B、100C、100D、100F、100G、100H、100I、100J、100K 固定構造
431 第1腕部
432 第2腕部
451 第1先端部
452 第2先端部
811 底面
図1
図2
図3
図4
図5
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