(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び商談支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240723BHJP
【FI】
G06Q30/0241
(21)【出願番号】P 2021079179
(22)【出願日】2021-05-07
【審査請求日】2022-07-27
(31)【優先権主張番号】P 2020214220
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】510210759
【氏名又は名称】ジェイフロンティア株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520508837
【氏名又は名称】川口 ひびき
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(72)【発明者】
【氏名】川口 ひびき
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-163184(JP,A)
【文献】特開2004-227401(JP,A)
【文献】特開2002-056300(JP,A)
【文献】特開2012-060392(JP,A)
【文献】特開2007-003700(JP,A)
【文献】特開2003-178231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声及び映像の少なくとも何れか一方を用い
た販売
であって、所定審査において複数のチェック基準をクリアしたものだけが認められている販売を行う対象を示す販売情報の登録を、提供者端末から受け付ける登録処理部と、
ユーザが指定した条件情報に基づいて前記登録処理部によって受け付けられた前記販売情報をユーザ端末に出力可能な出力処理部と、
を備え
、
前記登録処理部は、
前記販売情報について、前記複数のチェック基準の夫々をクリアすることができるか否かを、前記所定審査及び前記登録の前に判断する事前チェック手段と、
前記複数のチェック基準のうち、クリアすることができないと判断されたチェック基準が存在する場合、
その旨を通知する通知情報
と、クリアすることができないと判断されるチェック基準
及び代替案を含むアドバイス情報とを前記提供者端末に出力する制御を実行する出力制御手段と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記販売情報には、前記対象を説明する説明テキストが含まれており、
前記複数のチェック基準は、
音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う場合に不適切となる禁止語句が前記説明テキストに含まれてないこと、というチェック基準を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記販売情報には、前記対象を説明する説明テキストが含まれており、
前記登録処理部の前記事前チェック手段は、
音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う場合に不適切となる禁止語句が前記説明テキストに含まれているか否かを前記チェック基準のひとつを満たすか否として判定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記登録処理部の前記出力制御手段は、
前記提供者端末から受信した前記説明テキストに前記禁止語句が含まれている場合には、
前記通知情報
及び前記アドバイス情報を当該提供者端末に出力する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記条件情報に基づいて前記ユーザの前記販売情報へのアクセス状況を示す利用情報を取得する利用情報取得部を更に備える請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記販売情報には、音声及び映像の少なくとも何れか一方を放送するエリアに関する情報が含まれており、
前記登録処理部は、前記販売情報を前記登録した前記提供者端末に対し、前記エリアに基づいて前記販売する前記対象に関する情報を出力する請求項1から5の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
電子機器に、
音声及び映像の少なくとも何れか一方を用い
た販売
であって、所定審査において複数のチェック基準をクリアしたものだけが認められている販売を行う対象を示す販売情報の登録を、提供者端末から受け付ける登録処理機能と、
ユーザが指定した条件情報に基づいて前記登録処理機能によって受け付けられた前記販売情報をユーザ端末に出力可能な出力処理機能と、
を実行さ
せ、
前記登録処理機能
として、
前記販売情報について、前記複数のチェック基準の夫々をクリアすることができるか否かを、前記所定審査及び前記登録の前に判断する事前チェック機能と、
前記複数のチェック基準のうち、クリアすることができないと判断されたチェック基準が存在する場合、
その旨を通知する通知情報
と、クリアすることができないと判断されるチェック基準
及び代替案を含むアドバイス情報とを前記提供者端末に出力する制御を実行する出力制御機能と、
を実行させるプログラム。
【請求項8】
電子機器が実行する商談支援方法であって、
音声及び映像の少なくとも何れか一方を用い
た販売
であって、所定審査において複数のチェック基準をクリアしたものだけが認められている販売を行う対象を示す販売情報の登録を、提供者端末から受け付ける登録処理ステップと、
ユーザが指定した条件情報に基づいて前記登録処理ステップにおいて受け付けられた前記販売情報をユーザ端末に出力可能な出力処理ステップと、
を実行させ
、
前記登録処理ステップは、
前記販売情報について、前記複数のチェック基準の夫々をクリアすることができるか否かを、前記所定審査及び前記登録の前に判断する事前チェックステップと、
前記複数のチェック基準のうち、クリアすることができないと判断されたチェック基準が存在する場合、
その旨を通知する通知情報
と、クリアすることができないと判断されるチェック基準
及び代替案を含むアドバイス情報とを前記提供者端末に出力する制御を実行する出力制御ステップと、
を含む商談支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び商談支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビショッピングに関し、販売を促進するためにコンピュータ等の情報処理装置が用いられている。この種の技術を開示するものとして、例えば特許文献1がある。
【0003】
特許文献1は、テレビ放送を通じて商品の販売を行うテレビショッピングでの商品の販売を促進するテレビショッピング販売促進システムに関するものである。特許文献1のテレビショッピング販売促進システムは、放送データの放送局名と放送局データベースとを照合してテレビ放送の放送エリアを抽出し、抽出された放送エリアと顧客データベースとを照合して放送エリアに住所を有する顧客を選択し、テレビ放送の放送開始時間の直前であると判断された場合に、選択した顧客の連絡先にテレビ放送の放送開始時間を通知する処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いるコンテンツとしてテレビやラジオ等で販売を行う事業者としてのユーザは、販売する対象を提供者により提供の提案がされる商品の中から検討していた。しかし、ユーザが商品検討を行うためには、提供者との直接的な商談が必要であり商品検討の効率性という観点で課題があった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う対象の検討をより効率的に行うことができる情報処理装置、プログラム及び商談支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う対象を示す販売情報の登録を受け付ける登録処理部と、ユーザが指定した条件情報に基づいて前記登録処理部によって受け付けられた前記販売情報をユーザ端末に出力可能な出力処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の情報処理装置、プログラム及び商談支援方法によれば、ユーザが音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う対象の検討をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る商談支援システムの模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る管理サーバの機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るテレビショッピングにおける商談の流れを説明する模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る管理サーバに設けられた商談支援ウェブサイト画面のうちメーカー用画面の一例を示す模式図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る管理サーバに設けられた管理用ウェブサイト画面の一例を示す模式図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る管理サーバに設けられた商談支援ウェブサイト画面のうちバイヤー用画面の一例の上方部を示す模式図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る管理サーバに設けられた商談支援ウェブサイト画面のうちバイヤー用画面の一例の中央部を示す模式図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る管理サーバに設けられた商談支援ウェブサイト画面のうちバイヤー用画面の一例の下方部を示す模式図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る管理サーバによる商談支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図11】「機能要件一覧のユーザサイド」について説明する図である。
【
図12】「機能要件一覧の管理者サイド」について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
<商談支援システム>
商談支援システムSの概要について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る商談支援システムSの模式図である。商談支援システムSは、複数の商品メーカーと複数のバイヤーとの商談の管理を行い支援するためのシステムである。本実施形態の商談支援システムSは、情報処理装置としての管理サーバ1と、提供者端末としてのメーカー端末2と、ユーザ端末としてのバイヤー端末3と、を備える。なお、ここでいうシステムは、複数の装置や複数の手段等により構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0012】
図1に示す商談支援システムSは、商品をわかりやすく提示する機能と、テレビショッピングに商品を提供する提供者(商品メーカー)がテレビショッピングに必要な要件を満たした商品を、テレビショッピングを通じて消費者にプレゼンテーションする販売者(放送局や通信販売事業者等のバイヤー)に容易に提示できる機能を有する。テレビショッピングとは、テレビ放送を利用した通信販売である。本実施形態では、商品とは、有体物である物品と無体物であるサービスとを含む販売対象である。なお、本実施形態に係る商品やサービスは、テレビを利用した通信販売での提供に限らず、ラジオを利用した通信販売でも良い。詳細は、後述する。
【0013】
本実施形態に係る商談支援システムSは、商品メーカーとバイヤーの間にプラットフォームとして設けられることで、従来商品メーカーとバイヤーとが行っていた顔合わせから商流までのやり取りを簡便化するものである。以下に、本実施形態に係る商談支援システムSの詳細について、説明する。
【0014】
商談支援システムSは、管理サーバ1と、クライアントであるn台(nは、1以上の任意の整数値)のメーカー端末2と、クライアントであるm台(mは、1以上の任意の整数値)のバイヤー端末3と、がネットワークNを介して相互に通信を行うことにより、商品メーカー及びバイヤーに商談支援に関するWebサービスを提供する。
【0015】
ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、又はこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、以下の説明では、便宜上、メーカー端末2とバイヤー端末3の個数がそれぞれ1個の場合について説明する。
【0016】
管理サーバ1は、商談支援処理を行うための装置である。管理サーバ1は、例えば、商談支援システムSを運営する商談支援事業者の運用担当により設置される。管理サーバ1は、例えば、サーバ機能を有するコンピュータにより実現される。管理サーバ1は、
図1に示すような商談支援ウェブサイトや管理ウェブサイトを構築する。
【0017】
メーカー端末2は、商品メーカーにより所有されるコンピュータである。本実施形態に係る商品メーカーは、自ら開発した商品を販売する事業者であるが、これに限らず、例えば他の事業者の開発した商品を仕入れて売る卸売業者でも良い。また、商品メーカーには、商談支援システムのサービス契約に関する窓口担当や自社アカウント管理を行うアカウント管理者と、商品を登録する商品登録者がいる。しかし、以下の説明において、便宜上、商品メーカーの商品登録者を単に商品メーカーとして説明する。また、メーカー端末2は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理機能を備えた電子機器一般により実現される。
【0018】
バイヤー端末3は、バイヤーにより所有されるコンピュータである。また、本実施形態に係るバイヤーは、テレビやラジオを利用した通信販売である放送通販を運営する放送通販事業者である。なお、放送通販に利用するメディアは、テレビだけでも良いし、ラジオだけでも良い。また、放送通販事業者には、バイヤーの他に、商談支援システムのサービス契約に関する窓口や自社アカウント管理を行うアカウント管理者がいる。また、以下の説明において、便宜上、放送通販事業者のバイヤーを単にバイヤーとして説明する。また、以下の説明において、便宜上、放送通販を代表してテレビショッピングについて説明する。また、バイヤー端末3は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理機能を備えた電子機器一般により実現される。
【0019】
本実施形態では、商談支援事業者は、管理サーバ1を介して管理サーバ1に構築された管理ウェブサイトにアクセスして商談支援システムSに関する管理を行うことができる。
【0020】
また、商品メーカーは、メーカー端末2を介して管理サーバ1に構築された商談支援ウェブサイトにアクセスして、販売したい商品を登録したり、バイヤーとの商談の日程調整を行ったりすることができる。
【0021】
また、バイヤーは、バイヤー端末3を介して管理サーバ1に構築された商談支援ウェブサイトにアクセスして、テレビショッピングで取り扱うための商品を検索したり、商品メーカーとの商談の日程調整を行ったりすることができる。
【0022】
[管理サーバのハードウェア構成]
次に、本実施形態のハードウェアの構成について
図2を参照して説明する。ここで、
図2は、本発明の実施形態に係る管理サーバ1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0023】
管理サーバ1は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)40と、ROM(Read Only Memory)41と、RAM(Random Access Memory)42と、入力部43と、出力部44と、記憶部45と、通信部46と、電源部47と、バス48と、入出力インターフェース49と、を備えている。
【0024】
CPU40は、ROM41に記録されているプログラム、又は、記憶部45からRAM42にロードされたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。RAM42には、かかるプログラム以外にも、CPU40が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0025】
CPU40、ROM41及びRAM42は、バス48を介して相互に接続されている。このバス48にはまた、入出力インターフェース49も接続されている。入出力インターフェース49には、入力部43、出力部44、記憶部45、通信部46及び電源部47が接続されている。
【0026】
入力部43は、各種ボタンやマイク等で構成され、ユーザの指示操作や指示音声に応じて各種情報を入力する。
【0027】
出力部44は、液晶ディスプレイ等で構成され、CPU40が出力する画像データや映像データに対応する画像や映像を出力する。
【0028】
記憶部45は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。本実施形態に係る商談支援システムSでは、記憶部45に登録する商品に関する販売情報や商品メーカー等のアカウント情報を記憶するデータベースが設けられている。販売情報は、登録する商品に関する情報である。例えば、販売情報には説明テキストが含まれ、説明テキストによって販売情報に含まれる価格やサイズ等の商品の特徴や提供する商品メーカーの特徴等が説明される。
【0029】
通信部46は、ネットワークNを介して他の装置(例えば、メーカー端末2やバイヤー端末3)との間でCPU40が通信を行うための制御を行う。
【0030】
電源部47は、外部電源に接続されることによって管理サーバ1の各部に電力を供給可能に構成される。
【0031】
次に、管理サーバ1の機能的構成について
図3を用いて説明する。
図3は、
図2の管理サーバ1の機能的構成のうち、商談支援処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0032】
まず、管理サーバ1の商談支援処理を実行する各機能ブロックについて説明する。本実施形態の制御部50は、
図3に示すように、通信処理部51と、出力処理部52と、入力処理部53と、登録処理部54と、利用情報取得部55と、商談情報管理部56と、を有する。
【0033】
通信処理部51は、外部の機器と通信を行うための処理を行う。例えば、メーカー端末2から送信された商品登録に関する指令信号を通信部46が受信した場合に、通信処理部51は、受信した指令信号を登録処理部54に伝達する。
【0034】
出力処理部52は、出力部44の画面に画像を表示する制御を行う。例えば、記憶部45に記憶されている管理ウェブサイトの画面を出力部44の画面に表示する制御を行う。これにより、管理ウェブサイトの画面は、管理サーバ1の出力部44の画面に表示され、商談支援事業者により閲覧可能となる。
【0035】
入力処理部53は、入力部43に入力された商談支援事業者による操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力処理部53は、商談支援事業者による入力部43への商談支援システムSの管理や後述の登録処理を行うための入力操作を受け付ける。
【0036】
登録処理部54は、商品の登録に関する各種の処理を行う。言い換えると、登録処理部54は、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う対象を示す販売情報の登録を受け付ける。音声及び映像の少なくとも何れかを用いた販売とは、例えば、テレビやラジオを利用した通信販売である。
【0037】
登録処理部54が行う処理には、アカウント管理処理、禁止語句判定処理、必要語句判定処理、検索処理、登録通知処理、動画アップ処理、提案進捗確認処理、商品審査やメーカー審査等の審査登録処理や資料請求や独占交渉等の依頼処理がある。
【0038】
アカウント管理処理は、記憶部45に設けられた商品メーカー等のアカウント情報のデータベースの入出力管理を行う処理である。例えば、登録処理部54は、通信部46を介して通信処理部51が商品メーカーやバイヤーによる入会申し込み情報を受信した場合にアカウント管理処理を実行する。この場合、登録処理部54は、企業プロフィール、営業担当や料金の支払い情報の設定等の情報をデータベースに入力する。また、登録処理部54は、設定したアカウント情報の変更や退会処理を行うことができる。
【0039】
禁止語句判定処理は、商品登録審査時に販売情報に禁止語句(禁止表現)が含まれているか否かを判定する処理である。禁止語句は、例えば、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく表現を事前に記憶部45に記憶させておいてもよいし、テレビショッピングで放送できない表現を事前に記憶部45に記憶させておいてもよい。
【0040】
登録処理部54は、商品審査時に禁止語句判定処理を実行し、予め記憶部45に記憶させた禁止語句に基づいて審査する商品の販売情報に含まれる説明テキストに禁止語句がないか否かを判定する。言い換えると、販売情報には、商品を説明する説明テキストが含まれており、登録処理部54は、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う場合に不適切となる禁止語句が説明テキストに含まれているか否かを判定する。
【0041】
また、登録処理部54は、販売情報に禁止語句がある場合、入力部43を介してメーカー端末2に通知情報を通知する。言い換えると、登録処理部54は、メーカー端末2から受信した説明テキストに禁止語句が含まれている場合には、禁止語句を含むことを示す通知情報をメーカー端末2に出力する。
【0042】
必要語句判定処理は、商品審査時に実行されて販売情報における必要事項に漏れがないか否かを判定する処理である。
【0043】
検索処理は、バイヤー端末3から登録商品の検索指令を受信した場合に、指令に基づいて記憶部45に記憶させた販売情報を検索し、検索結果を出力する処理である。例えば、登録処理部54は、バイヤー端末3から登録商品の検索指令を受信した場合に検索処理を実行し、検索指令に基づいて記憶部45に記憶させた販売情報を検索して検索結果を出力する。更に、検索指令には検索条件情報が含まれ、バイヤーは、検索条件によって欲しい商品又はサービスのグループを絞った上で商品の一覧を検索することができる。
【0044】
即ち、出力処理部52は、バイヤーが指定した条件情報に基づいて登録処理部54によって受け付けられた販売情報をバイヤー端末3に出力可能である。更に、登録処理部54は、カテゴリを絞る機能における条件や検索の履歴を記憶部45に記憶させ、記憶させた履歴情報に基づいて扱う商品種類の異なるバイヤー毎の検索傾向に応じて販売情報を区分して提案情報を作成し検索指令受信時に提案情報を出力しても良い。
【0045】
登録通知処理は、商品審査で商品登録となった時に、登録された商品が記憶部45に予め記憶させた条件に該当するか否かを判定して条件に該当する場合にバイヤーへの通知を行う処理である。
【0046】
動画アップ処理は、出演者動画等の動画を管理サーバ1にアップロードする処理である。提案進捗確認処理は、各商品審査の進捗状況に関する情報を取得し、メーカー端末2やバイヤー端末3に出力する処理である。
【0047】
審査登録処理は、商品審査やメーカー審査に関する処理である。登録処理部54は、審査依頼情報を取得すると記憶部45に設けられた審査状況を示す審査ステータス情報部に「審査中」のステータス情報を記憶させ、審査登録処理を実行する。具体的には、登録処理部54は、審査申請情報を受信した場合、商談支援事業者への審査依頼通知を出力する。又は、登録処理部54は、審査申請指示を受信した場合、自動で審査を行う。
【0048】
例えば、登録処理部54が商談支援事業者への審査依頼通知を出力した場合、審査依頼通知を確認した商談支援事業者は、依頼された商品又は商品メーカーの審査を行って審査結果を入力部43に入力する。登録処理部54は、入力部43に入力された審査結果を記憶部45の審査ステータス情報部に記憶させる。審査ステータス情報部に記憶された情報は、商談支援ウェブサイトの販売情報の画面に表示され、審査状況の確認が商品メーカーによって可能な設定となっている。
【0049】
また、登録処理部54は、審査結果から商品の登録が決定した場合、記憶部45のデータベースに販売情報を記憶させる。また、登録処理部54は、審査結果から商品メーカーの新規アカウントの登録が決定した場合、記憶部45のデータベースにメーカー情報を記憶させる。メーカー情報とは、商品メーカーの財務情報や経歴等を含む情報である。
【0050】
一方、登録処理部54が自動で審査処理を行う場合、予め記憶部45に記憶させた設定した条件に基づいて審査対象の販売情報又はメーカー情報を審査して審査結果を出力する。また、登録処理部54は、審査結果から商品の登録が決定した場合、記憶部45のデータベースに販売情報を記憶させる。また、登録処理部54は、審査結果から商品メーカーの新規アカウントの登録が決定した場合、記憶部45のデータベースにメーカー情報を記憶させる。
【0051】
また、商品審査に関する審査処理は、機械学習等により学習した学習モデル(AI:Artificial Intelligence)を用いて販売情報の登録可否や修正箇所等を提示させる処理であっても良い。
【0052】
また、商品審査とは、商品メーカーに登録申請された商品が基準をクリアしているか否かを確認する審査である。商品審査には、商品に訴求力があるか否かの訴求チェックや法律に適合するか否かの法務チェックが含まれる。また、メーカー審査は、反社会的勢力であるか否かのチェックや商品メーカーの財務状態が健全か否かをチェックする財務チェックが含まれる。
【0053】
また、依頼処理は、資料やサンプルの請求や独占交渉依頼を行う処理である。商談支援ウェブサイトの販売情報の閲覧画面には、資料やサンプルの請求ボタンや独占交渉依頼ボタンが表示されており、資料やサンプルの請求ボタンや独占交渉依頼ボタンが押されることで登録処理部54の依頼処理が実行する。例えば、資料やサンプルの請求ボタンが押されると、登録処理部54は、依頼処理を実行して後述する商談情報管理部56に指令して資料作成処理を行わせて資料を作成させる、又は商品メーカーに資料又はサンプルの送付依頼のメッセージを送付する。
【0054】
なお、本実施形態に係る商談支援システムSでは、資料やサンプルの請求は、請求者名を匿名にして行うことが可能である。例えば、商談支援ウェブサイトの販売情報の閲覧画面には、匿名での資料やサンプルの請求ボタンが表示されており、当該ボタンを押すことで商品メーカーに匿名で資料やサンプルの請求ができる。
【0055】
また、本実施形態に係る販売情報には、独占販売契約の可否を示す情報を含めることが可能であり、バイヤーは、商談支援ウェブサイトで独占販売の可否を示す情報を閲覧可能である。また、独占販売が可能な販売情報の商品画面には独占交渉依頼ボタンが表示される。独占交渉依頼ボタンが押されると、登録処理部54は、依頼処理を実行して商品メーカーに独占販売依頼のメッセージを送付する。
【0056】
利用情報取得部55は、商品メーカーやバイヤーによる商談支援ウェブサイトの利用履歴等の情報である指標を取得する。指標には、商品メーカーやバイヤーの利用状況や商品メーカーによる商品登録数や資料請求数やメッセージ交換数や成約数等が含まれる。言い換えると、管理サーバ1は、条件情報に基づいてバイヤーの販売情報へのアクセス状況を示す利用情報を取得する利用情報取得部55を更に備える。また、利用情報取得部55は、通信処理部51に指令して取得した情報について通信部46を介してメーカー端末2やバイヤー端末3へ出力することができる。
【0057】
商談情報管理部56は、商談を行う際に必要な情報処理を管理する処理を行う。例えば、商談情報管理部56は、販売情報に関する資料を自動で作成する資料作成処理や成約後の商流の管理処理、商品メーカーやバイヤーのスケジュールの管理処理、バイヤーと商品メーカーとの間のメッセージやり取りのメッセージ処理等を行う。
【0058】
資料作成処理は、販売情報に基づいて資料データを作成する処理である。資料作成処理は、商談情報管理部56が資料作成指示情報を取得した場合に実行される。資料作成指示情報は、資料作成処理による資料の作成を指示するための情報である。資料作成指示情報は、例えば、商談支援ウェブサイトの販売情報の閲覧画面上の資料やサンプルの請求ボタンを押すことで生成される。商談情報管理部56は、当該資料生成指示情報を取得することで記憶部45のデータベースに記憶された販売情報に基づいて資料を生成する。
【0059】
また、商談情報管理部56のスケジュール管理処理は、記憶部45に設けられた商品メーカーやバイヤーのスケジュール情報のデータベースへの情報の入出力管理及びデータベースの情報に基づいて外部にスケジュール情報を出力する処理である。本実施形態に係るスケジュール管理処理は、通常は自アカウント以外のスケジュールの閲覧はできない設定となっているが、商談の日程調整の際には、予め設定した範囲のスケジュールを公開可能な設定としている。これにより、商品メーカーとバイヤーとが商談日程の調整を行う場合に都合を合わせやすくしている。
【0060】
なお、本実施形態に係るスケジュール管理処理では、記憶部45にスケジュール情報を記憶させて、商品メーカーやバイヤーのスケジュールの管理処理を行っているが、これに限らず、外部のスケジュールシステムと連携させても良い。
【0061】
また、メッセージ処理は、記憶部45に設けられたメッセージ情報のデータベースの情報の入出力管理及びデータベースの情報に基づいて外部にスケジュール情報を出力する処理である。商品メーカーやバイヤーは、メーカー端末2やバイヤー端末3から管理サーバ1にアクセスして、商談支援ウェブサイトにおいて電子掲示板形式でメッセージのやり取りが可能である。なお、メッセージ処理は、管理サーバ1に設けられた電子掲示板形式で行われる構成に限らず、例えば管理サーバ1を介して電子メールのやり取りを行う構成であっても良い。
【0062】
<商談支援処理>
次に、本実施形態に係る商談支援システムSで実行される商談支援処理における動作について
図4~9を用いて説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係るテレビショッピングにおける商談の流れを説明する模式図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ1に設けられた商談支援ウェブサイトのうち、商品メーカー用画面の一例を示す模式図である。
【0063】
図6は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ1に設けられた管理用ウェブサイト画面の一例を示す模式図である。
図7~9は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ1に設けられた商談支援ウェブサイトのうちバイヤー用画面の一例を3つに分けて示した模式図である。
【0064】
まずは、
図4を用いて、本実施形態に係る商談支援システムSによる契約・商品登録・商談等の流れについて説明する。
図4は、図の上方から下方に行くに従い、契約・商品登録・商談の段階が進むように商品メーカー、商談支援事業者、バイヤーのやり取り内容が記載されている。やり取り内容の下方に示される矢印は、やり取り内容に記載の行動について、行動を行う者から行われる者に向かっている。
【0065】
まず、商談支援システムSは、
図4に示すように商談支援ウェブサイトを介して商品メーカーからメーカー審査の申請を受け付ける。次に、商談支援システムSは、メーカー審査の申請を受け付けた場合、自動で承認処理を行う。又は、商談支援システムSは、商談支援事業者による承認処理が入力されるまで待機する。又は、商談支援システムSは、承認処理のうちの一部を商談支援システムSが行い、承認処理のうちの残りの部分について商談支援事業者によって入力されるまで待機する。
【0066】
次に、商談支援システムSは、
図4に示すように商談支援ウェブサイトを介して商品メーカーからの商品審査の申請を受け付ける。次に、商談支援システムSは、商品審査の申請を受け付けた場合、自動で承認処理を行う。又は、商談支援システムSは、商談支援事業者による承認処理が入力されるまで待機する。又は、商談支援システムSは、承認処理のうちの一部を商談支援システムSが行い、承認処理のうちの残りの部分について商談支援事業者によって入力されるまで待機する。
【0067】
商品審査の申請がされた販売情報は、商談支援ウェブサイトで、
図5に示すような一覧で確認できる。
図5に示す商談支援ウェブサイトの左側には、画面切換のためのメニューボタンがある。メニューボタンには、単品登録ボタンと、セット登録ボタンと、商品一覧ボタンと、コメント一覧ボタンがある。単品登録ボタンは、商品単品を登録申請するための画面に移行するためのボタンである。セット登録ボタンは、複数の商品をセットで登録申請するための画面に移行するためのボタンである。商品一覧ボタンは、登録申請するための商品一覧を表示するためのボタンである。コメント一覧ボタンは、バイヤーや商談支援事業者とのメッセージのやり取りを行う画面を表示するためのボタンである。
【0068】
また、
図5に示す商談支援ウェブサイトの右側の画面には、登録申請するための商品一覧及びフィルターボタンが表示されている。一覧には、行ごとに登録申請した商品が表示されている。また、一覧には、商品毎に状態、品番、アイテム名・セット名、詳細な販売情報へのリンクボタンが記載されている。状態の列には、登録申請の進捗状態が示される。例えば、登録申請した商品が商談支援事業者の承認待ちの状態の場合は、状態の欄に承認待と記載される。
【0069】
また、品番の列は、商品毎に設定された番号が記載される。また、アイテム名・セット名の列には、それぞれ商品単品の名称と複数の商品をセットにした場合の名称が記載される。また、詳細ボタンは、押すことで登録申請の際に入力した商品に関する詳細な販売情報の画面へ移行する。また、商品申請前の状態では、リンクボタンは、詳細の販売情報の編集が可能な詳細編集ボタンとなっている。また、フィルターボタンは、設定した条件に基づいて一覧に表示させる商品を絞り込むボタンである。
【0070】
なお、商品メーカー用の商談支援ウェブサイトの表示する項目は、上記の項目に限らず、一部であっても良いし、他の項目が追加されても良い。また、
図5~9の例のウェブサイトの表示内容は、商品が物品である場合の例が記載されている。しかし、商品がサービスの場合は、ウェブサイトの表示内容はサービスに合わせた内容を記載可能である。
【0071】
また、ここで商品審査のための販売情報は、所定の形式に沿って入力される。所定の形式は、各種法律への適合確認に必要な情報や、バイヤー毎のチェック基準に沿った情報の入力を要する形式となっている。所定の形式は、予め商談支援事業者により設定される。設定される形式は、一種類のみでも良いし、登録する商品の種類に応じて内容が異なる複数の形式を設定しても良い。例えば、複数のバイヤーの中で最も厳しい条件に基づいて所定の形式を設定してもよい。また、例えば、物品の登録に必要な形式とサービスに必要な形式は、別の形式でも良い。また、例えば、食品に関する商品の登録に必要な形式と、化粧品に関する商品の登録に必要な形式は、異なっていても良い。
【0072】
登録処理部54は、メーカー端末2より送信された販売情報の登録審査申請を受信した時に、申請された販売情報が所定の形式に沿っているか否か確認する。所定の形式に沿っていない販売情報とは、例えば、所定の入力欄に情報が入力されていない販売情報である。
【0073】
販売情報が所定の形式に沿ったものではない場合、登録処理部54は、登録審査申請を却下する。これにより、登録される販売情報は、所定の情報を含まない商品が登録されることを抑制し、バイヤーの商品検索や検討をより容易にさせることができる。
【0074】
商談支援事業者は、
図6に示すように審査申請が行われた販売情報を閲覧して審査と承認処理が可能である。
図6に示す管理用ウェブサイトの左側には、画面切換のためのメニューボタンがある。メニューボタンには、商品一覧ボタンと、コメント一覧ボタンがある。商品一覧ボタンは、商品メーカーより申請された商品の一覧と承認非承認の選択ボタンとが表示された画面に移行するためのボタンである。コメント一覧ボタンは、商品メーカーとのメッセージのやり取りを行う画面を表示するためのボタンである。なお、商談支援システムSで商品審査を自動で行う場合、承認非承認のボタンは、商談支援システムSによる審査結果に基づいて自動で押す設定としても良い。
【0075】
また、
図6に示す管理用ウェブ際の右側には、申請された商品の簡易表示画面と承認非承認のボタンが表示されている。簡易表示画面は、申請された販売情報の一部を表示した画面である。簡易表示画面の上部には、申請の状態や、品番、商品メーカー名、販売情報をすべて表示させるためのボタンが表示されている。
【0076】
また、簡易表示画面の下部には、アイテム名、サイズ情報、価格情報、アフターサービスに関する情報、返品先情報が記載されている。商談支援事業者は、これらの情報を確認したり、すべての情報を表示させるボタンを押し移行した販売情報の画面を確認したりして審査を行う。商談支援事業者は、審査終了後に審査の結果に基づいて承認非承認のボタンを押して承認処理を行うことが可能である。しかし、上述のように、商談支援システムSに承認処理を行わせても良い。
【0077】
なお、管理用ウェブサイトの表示内容は、上記の内容に限らず、一部であっても良いし、他の項目が追加されても良い。また、管理用ウェブサイトの表示内容は、商品が物品である場合の例が記載されている。しかし、表示される商品は、上述のようにサービスでも良く、その場合の管理用ウェブサイトの表示内容は、サービス内容に合わせて記載される。
【0078】
次に、バイヤーは、商談支援ウェブサイトで登録された商品について検索条件を指定して検索可能である。また、バイヤーは、商品等の検索結果のうち一つ選択して
図7~9に示されるような商品等の販売情報を見ることができる。本実施形態に係る商談支援ウェブサイトの商品画面には、
図7~9に示されるように要所に詳細資料へのリンクが貼っており、より簡便に商品の詳細を確認できる設定となっている。
【0079】
バイヤーが閲覧可能で登録された商品情報の一部が記載された簡易表示画面の一例を
図7~9を用いて説明する。
図7~9は、簡易表示画面について上部、中央部、下部の3つの図に分けた場合の図である。
図7で示す簡易表示画面の上部には、品番、メーカー名、情報をすべて表示させるためのボタンが表示されている。また、簡易表示画面の下部には、アイテム名、サイズ情報、価格情報、アフターサービスに関する情報、返品先情報、PL保険加入情報、在庫情報が記載されている。
【0080】
また、
図8で示す簡易表示画面には、原材料名、成分、特定原材料に関するアレルギー物質、特定原材料に準ずるもののアレルギー物質、原産国名、成分の由来情報、栄養成分表示、その他詳細情報、商品使用時の注意情報、梱包材の原材料等の情報、保存に関する情報、品質に関する情報、取扱説明書に関する情報、リーフレットに関する情報、医薬部外品・特定保健用食品の場合の記載事項が表示されている。
【0081】
また、
図8に示すように、栄養成分表示の項目には、分析ファイルを表示するためのリンクボタンと、商品パッケージファイルを表示するためのリンクボタンが表示されており、予め分析ファイルや商品パッケージファイル等登録しておくことで、リンクボタンを押すことで登録したファイルを表示させることができる。なお、栄養成分表示は、該当商材のみ記載が必要となる項目である。
【0082】
また、
図8に示すように、取扱説明書の項目には、ファイルを表示するボタンが表示され、取扱説明書等のファイルを予め登録しておくことで、ボタンを押して取扱説明書を表示させることができる。また、
図8に示すように、リーフレットの項目には、ファイルを表示するボタンが表示され、リーフレット等のファイルを予め登録しておくこと、ボタンを押してリーフレットを表示させることができる。
【0083】
また、
図9は、簡易表示画面と簡易表示画面の下方にある情報をすべて表示するためのボタンとボタンの更に下方には表示された商品メーカーに商談を申し込むためのボタンが表示されている。
【0084】
図9で示す簡易表示画面には、ブランド情報、産業財産権情報、肌タイプ情報、日焼け止め効果情報、防腐剤に関する情報、界面活性剤に関する情報、その他添加物情報、セールス情報、備考が表示されている。
図9に示すように、肌タイプの項目には、ファイルを表示ボタンが表示されており、予めファイルを登録しておくことで登録したファイルを表示させることができる。
【0085】
また、
図9に示すように、セール情報の項目には、根拠資料を表示するためのリンクボタンが表示されており、予め根拠資料ファイルを登録しておくことで、リンクボタンを押すことで登録したファイルを表示させることができる。なお、バイヤー用の商談支援ウェブサイトの表示内容は、上記の内容に限らず、一部であっても良いし、他の項目が追加されても良い。また、バイヤー用の商談支援ウェブサイトの表示内容は、商品が物品である場合の例が記載されている。しかし、表示される商品は、上述のようにサービスでも良く、その場合は、バイヤー用の商談支援ウェブサイトの表示内容は、サービス内容に合わせて記載される。
【0086】
また、バイヤーは、別途サンプル・資料が必要な場合に、商談支援ウェブサイトにアクセスしてサンプル・資料請求の申請を行うことができる。例えば、管理サーバ1の登録処理部54は、通信部46を介してバイヤー端末3からサンプル・資料請求の申請を取得すると、メーカー端末2に通信部46を介してサンプル・資料請求の依頼情報を出力する。商品メーカーのメーカー端末2は、サンプル・資料請求の依頼情報を受信すると、メーカー端末2の表示画面に依頼情報を表示して、商品メーカーに通知する。
【0087】
通知を受けた商品メーカーは、バイヤーにサンプルや資料の実物を送付する。なお、商品メーカーがバイヤーにサンプルや資料を送付した後、商品メーカーのメーカー端末2は、ユーザの入力操作によりサンプルや資料を送付済みであることを示す送付完了情報を管理サーバ1に出力できても良い。また、バイヤーに送付されるサンプルや資料は、実物でなくても良い。例えば、バイヤーに送付されるサンプルや資料は、データでも良い。
【0088】
また、
図6~
図9に示す情報は、上述のように登録されるバイヤーの要求事項を網羅できるように入力項目が設定されている。従って、商品メーカーは、物品又はサービスを情報処理装置に登録することで全てのバイヤーに対して物品又はサービスを提示することが可能になる。なお、商品メーカーが登録する情報は、あくまで一例であり、その項目は適宜変更することもできる。
【0089】
次に、商品メーカーにより、バイヤーとの商談日程等の設定を行う。ただし、バイヤーから商品メーカーとの商談日程等の設定を行っても良い。本実施形態に係る商談支援システムSでは、商品メーカーとバイヤーとでスケジュール情報の共有を行うことができ、より簡便に商談の日程調整が可能である。商談の結果、商品が採用された場合、バイヤーは、商談支援ウェブサイトを介して発注を行い、受注した商品メーカーは、商品の提供を行う。
【0090】
次に、バイヤーは、提供を受けた商品に基づいて、商品採用可否を連絡する。商品が採用された場合、商品メーカーとバイヤーは、商談支援ウェブサイトから商談支援事業者の商流代行等のサービスを申し込むことができる。商流代行とは、商品メーカーが商品を商談支援事業者の管理倉庫に保管することで商品の流通を商談支援事業者が代行する仕組みである。
【0091】
次に、本実施形態に係る商談支援処理について、
図10を用いて説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る商談支援処理の流れを説明するフローチャートである。商談支援処理は、商品メーカーとバイヤーとの商談を支援するための処理である。なお、本実施形態に係る商談支援処理は、管理サーバ1のメンテナンス時以外は動作しているが、管理サーバ1の運用担当の操作により、動作の起動と停止を行うことができる。
【0092】
まず、登録処理部54は、通信部46が販売情報の登録指令を受信しているか否かを確認する(ステップS10)。通信部46が販売情報の登録指令を受信していない場合(ステップS10:NO)、登録処理部54は、処理をステップS15に移行させる。
【0093】
通信処理部51が販売情報の登録指令を受信している場合(ステップS10:YES)、登録処理部54は、取得した販売情報が上述の所定の形式に沿っているか否かを確認する(ステップS11)。
【0094】
取得した販売情報が所定の形式に沿っていない場合(ステップS11:NO)、登録処理部54は、通信処理部51に指令して通信部46を介してメーカー端末2に通知情報を出力し(ステップS14)、処理をステップS15に移行させる。
【0095】
取得した販売情報が所定の形式に沿っている場合(ステップS11:YES)、登録処理部54は、販売情報が禁止語句を含むか否かを判定する(ステップS12)。販売情報が禁止語句を含む場合(ステップS12:YES)、登録処理部54は、通信処理部51に指令して通信部46を介してメーカー端末2に通知情報を出力し(ステップS14)、処理をステップS15に移行させる。
【0096】
販売情報が禁止語句を含まない場合(ステップS12:NO)、登録処理部54は、販売情報を記憶部45の販売情報データベースに登録させる(ステップS13)。次に、登録処理部54は、通信部46が販売情報の検索指令を受信したか否かを確認する(ステップS15)。通信部46が販売情報の検索指令を受信していない場合(ステップS15:NO)、登録処理部54は、処理をステップS17に移行させる。
【0097】
通信部46が販売情報の検索指令を受信している場合(ステップS15:YES)、登録処理部54は、検索指令に含まれる条件情報を満たす販売情報を出力する(ステップS16)。次に、登録処理部54は、入力部43に終了操作が入力されたか否かを確認する(ステップS17)。入力部43に終了操作が入力されていない場合(ステップS17:NO)、登録処理部54は、処理をステップS10に移行させる。入力部43に終了操作が入力された場合(ステップS17:YES)、処理を終了させる。
【0098】
ここで、商品メーカーによるバイヤーへの従来の商談を説明する。まず、商品メーカーが新提案をバイヤーに提案する。次に、商品メーカーは、日程調整等の商談設定を行う。次に、商品メーカーは、複数の商品の提案を行う。このタイミングでの商談は、提案する商品にバイヤーの要望から外れるような商品を含む可能性があり採用確度が低い。上述のように、商品メーカーは、テレビショッピング業界の商談ノウハウやバイヤーの求めている物等の情報が不足しているためである。
【0099】
次に、商品メーカーは、初回の商談に基づいて次の提案の内容や用意する資料へのフィードバックを行う。即ち、商品メーカーは、商談時に不足していた資料の情報や担当者の感覚等の主観に基づいて初回の商談に関する分析を行う。次に、商品メーカーは、不足資料の取得、サンプルの改良を行う。次に、商品メーカーは、再び商談設定を行う。このタイミングでの商談では、提案する商品は、初回の商談で得たバイヤーの求めている物等の情報に基づいて商品メーカーが準備しているため、採用確度が高い。
【0100】
ただし、担当者の感覚等の主観による分析に基づいて不足資料の取得やサンプルの改良を行うため、採用確度はその分低くなる。商品メーカーは、以上の提案スタイルを提案商品が採用されるまで繰り返す。商品が採用された場合、商品メーカーは、バイヤーに見積書を提出し、その後放送内容が確定する。
【0101】
このような従来の商談における商品メーカー側の課題としては、テレビやラジオを利用した通信販売業界における商談のノウハウが少ないことによる商品の提案における資料の不足や複数回重なるやり取りによるコスト増やそれに伴う利益率の低下であった。また、既存商品メーカーへ固執しやすいテレビショッピング業界の特性や多忙なバイヤーとの商談日程等の調整が難しいという課題があった。
【0102】
また、商品メーカーは、テレビショッピングが影響力の強い販売方法であることから、商品提案の際により高い基準の資料が求められる。高い基準の資料とは、例えば提案する商品の有する効果を裏付ける証拠資料であるエビデンスである。このため、新規参入企業等のノウハウの少ない商品メーカーは、商品提案時に資料が不足しがちである。
【0103】
商品メーカーは、資料が不足している場合に資料の取り直しや商談のやり直しが発生するため、工数や営業コストが増加する。また、商品メーカーは、事前にバイヤーの求める商品や条件を十分に知らない状態で商品提案を行うため1度では商談がまとまらず、複数回重なるやり取りによって工数や営業コストがかかることも課題としてあった。
【0104】
また、商品メーカーには、営業コストや工数が大きくなることによって利益率が低下する課題もあった。このため、新規参入する商品メーカーには、高い営業コストに耐えることができ大きい労働力を有する大きな会社であることが要求され、テレビショッピング業界への新規参入の障壁の一因となっていた。
【0105】
また、テレビショッピング業界は、新規取引を開設しにくい業界の特性があり、古くから付き合いのある既存商品メーカーとの取引依存が大きくなりがちであった。この業界の特性も、テレビショッピング業界への新規参入の障壁の一因となっていた。また、テレビショッピング業界は、バイヤーが多忙であるという特性もあり、提案や商談日程の調整が難しく、調整工数がかかるという課題もあった。
【0106】
更に、バイヤー側の課題を説明する。バイヤーは、上述のように多忙であり新規商品メーカーの開拓等に割く調整リソースを確保しにくいという課題があった。これは、テレビショッピング業界において、バイヤーの一人当たりの売上予算が大きく扱う商品も多いためである。また、バイヤーは、多忙であることから商談や商談の調整のための時間を確保しにくく、信頼ある業者・既存商品メーカーと取引しがちであった。このため、テレビショッピング業界では、商品ラインナップの選択肢の幅が狭まり、定番化・マンネリ化していた。
【0107】
一方、本実施形態の商談支援システムSに係る商談について、説明する。ここで上述のように、商談支援システムSは、テレビやラジオを利用した通信販売で商品を売りたい商品メーカーと、テレビショッピングで取り上げたい商品を探しているバイヤーとによって利用される。まず、商品メーカーが、商談支援システムSに所定の形式に沿って商品を登録する。
【0108】
次に、バイヤーは、商談支援システムSを利用して放送や世論に沿って希望商品の検索をする。バイヤーは、放送や世論に沿った商品があった場合、商談支援システムSを利用して資料、サンプルの請求を行い、更に商品の詳細がバイヤーの要求水準を満たしているか確認する。バイヤーは、以上の流れを要求水準が満されるような商品が見つかるまで繰り返す。
【0109】
バイヤーの要求水準を満たす商品が見つかった場合、バイヤーは、商談支援システムSを利用して商品メーカーとの商談を設定する。このタイミングの商談は、商品がバイヤーの要求水準を満たしている状況で行われるため、採用確度の高い。
【0110】
商品が採用された場合、商品メーカーは見積を提出し、その後放送内容が確定する。商談支援システムSによる提案スタイルは、従来とは異なり採用確度が低い商談が行われなくなるため、商品メーカーやバイヤー共にコストや工数が削減され、上述のような課題が改善される。また、既に各局の口座を保有している商談支援事業者と提携することにより、商品メーカーやバイヤーは共に新規の取引口座を開設する必要がなくなる。
【0111】
また、商談支援システムSでは、商品メーカー側の課題に対して、テレビショッピングにチャレンジさせたい商品が商談支援システムSに登録されることで、各局の細かい基準に沿った提案が可能となり、採用の確率が上がりよりタイムリーに放送通販に商品を採用させることができる。
【0112】
以上から本実施形態に係る管理サーバ1は、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う商品を示す販売情報の登録を受け付ける登録処理部54と、ユーザが指定した条件情報に基づいて登録処理部54によって受け付けられた販売情報をバイヤー端末3に出力可能な出力処理部52と、を備える。
【0113】
これにより、本発明によれば、バイヤーが音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う対象の検討をより効率的に行うことができる。例えば、本発明によれば、商品メーカーとバイヤーは、商談の時間を削減でき、流行に合わせたタイムリーなテレビショッピングの実現とそれによる利益の確保ができる。また、商品メーカー及びバイヤーは、ネットワークを介した提案や商談が可能なため、従来では難しかった遠方の商品メーカーとバイヤーとのタイムリーなやり取りが可能である。即ち、本発明によれば、放送局や通販事業者に対して遠方の商品メーカーでも、より新規参入が容易になり、バイヤーは、より新しい商品情報の入手が可能となる。
【0114】
また、販売情報には、商品を説明する説明テキストが含まれており、登録処理部54は、音声及び映像の少なくとも何れか一方を用いて販売を行う場合に不適切となる禁止語句が説明テキストに含まれているか否かを判定する。
【0115】
これにより、商品メーカーは、販売情報の登録申請時により確実に説明テキストに禁止語句を記載することを抑制でき、商品メーカーがバイヤーの求めに応じて禁止文字を削除したり変更したりする手間を削減できるとともにバイヤーも禁止文字をチェックする手間を削除できる。また、禁止語句があった場合に発生する修正作業によるタイムロスを抑制でき、タイムリーにテレビショッピングで通信販売が可能となる。
【0116】
また、登録処理部54は、メーカー端末2から受信した説明テキストに禁止語句が含まれている場合には、禁止語句を含むことを示す通知情報をメーカー端末2に出力する。
【0117】
これにより、商品メーカーは、より確実に説明テキストに禁止語句が含まれていることを知ることができる。
【0118】
また、本実施形態に係る管理サーバ1は、条件情報に基づいてバイヤーの販売情報へのアクセス状況を示す利用情報を取得する利用情報取得部55を更に備える。
【0119】
これにより、商談支援事業者の運用担当は、商品メーカーとバイヤーとのやり取りがスムーズに行われているか等を確認し、やり取りがスムーズに行われていない場合に、利用情報に基づいてアドバイスすることができる。商品メーカーは、より十分に自社の扱う商品に関する分析を行うことができ、より良い商品の登録につなげることができる。
【0120】
また、販売情報には、音声及び映像の少なくとも何れか一方を放送するエリアに関する情報が含まれており、登録処理部54は、販売情報を登録したメーカー端末2に対し、エリアに基づいて販売する商品に関する情報を出力する。
【0121】
これにより、商品メーカーは、対象地域に関する情報収集を行う時間やコストの削減ができる。また、商品メーカーは、対象とする地域に合わせて商品に関する方針を立てることができ、より良い商品の登録につなげることができる。
【0122】
次に、
図11、12を参照し、本実施形態の情報処理装置に実装可能な機能について説明する。
図11、12では、情報処理装置に実装される機能を上位概念から下位概念に分けて大分類、中分類、小分類として例示する。
図11はユーザ(商品メーカー、バイヤー)側に提供される機能であり、
図12はシステム管理者側に提供される機能である。なお、以下に説明する機能は例示であり、全部を実装していてもよいし、一部を実装していてもよい。また、例示する以外の機能を追加することもできる。
【0123】
図11は、「機能要件一覧のユーザサイド」について説明する図である。「機能要件一覧のユーザサイド」については
図11に示す通りである。例えば、
図11には、ユーザサイド(大分類)における商品(中分類)の一覧表示(小分類)の機能として、「並べ替え」や「絞り込み」機能があることが示されている。なお、商品メーカーは、他商品メーカーの商品閲覧はできない設定としている。また、商談支援システムSに未登録ユーザも商品閲覧できない設定としている。
【0124】
また、個別詳細表示(小分類)の機能として、出演動画再生、在庫表示が示されている。在庫表示は、例えば「XXXX時点の在庫状況です」のような表示がされる。また、商品管理(小分類)の機能として、一覧表示、登録・編集・削除が示される。一覧表示の機能は、例えば、商品メーカーが自社の登録商品一覧を確認する場合に使用される。登録・編集・削除の対象となる項目は、「商品情報、出演者プロフィール・動画、NG局」である。
【0125】
また、商品管理(小分類)の機能として、審査申込、審査状況確認、在庫・終売設定、アクセス数表示、お気に入り登録数表示、メール通知が示されている。但し、登録数表示は、件数のみを表示しどのバイヤーが登録しているかは明らかにしない設定としている。また、商品管理(小分類)の機能として、お気に入り商品、お気に入り一覧、追加・削除が示されている。また、商品(中分類)には、閲覧履歴(小分類)を表示する機能が示されている。
【0126】
また、商談(中分類)の資料サンプル請求(小分類)の機能として、例えばバイヤーの資料請求に関するステータスの保持や表示が可能であり、バイヤーが資料請求、メッセージ送信をすると「資料請求」ステータスとなる設定とできる。また、商談(中分類)の資料サンプル請求(小分類)の機能として、一括資料請求、匿名請求が示されている。匿名請求とは、例えば商談支援システムSが仲介に入りバイヤーが情報を明かさずにサンプルを請求する。また、商談(中分類)の資料サンプル請求(小分類)の機能として、データ送付や紙媒体の配送指示といった資料送付機能やメール通知機能が示されている。
【0127】
また、商談(中分類)のメッセージ(小分類)の機能として、メッセージ一覧、送信・返信、アポ調整、メール通知が示されている。メッセージ一覧は、例えば掲示板のようなものである。また、アポ調整とは、例えばアポイントメント調整の略語であり、日付・時間帯の候補指定、可否返答が簡便にできる機能である。また、商談(中分類)の商談管理(小分類)の機能として、商談一覧、ステータス設定が示されている。ステータス設定では、例えば「成立」又は「不成立」又は一定期間動きが無ければ通知の後に自動で「不成立」とする設定が可能である。
【0128】
また、アカウント管理(中分類)の一覧表示(小分類)の機能として、個別詳細表示「操作ログ表示が示される。また、アカウント管理(中分類)の登録・編集・削除(小分類)機能や、プロフィール管理(小分類)の機能として、設定変更(「メール通知設定」)、「ログインパスワード変更」、「退会」が示されている。また、アカウント管理(中分類)の退会(小分類)機能が示される。
【0129】
また、情報処理装置は、入会申し込み(中分類)の商品メーカー向け(小分類)やテレビ局向け(小分類)表示機能も有する。なお、テレビ局は数が限られるので電話番号を掲載しアナログ受付でもよい。
【0130】
また、情報処理装置は、お知らせ(中分類)として一覧表示(小分類)機能や個別詳細表示(小分類)機能を有する。また、情報処理装置は、お問い合わせ(中分類)機能として「問い合わせ内容は指定メールアドレスへ送信する」機能を有する。
【0131】
図11は、「機能要件一覧の管理者サイド」について説明する図である。「機能要件一覧の管理者サイド」については
図11に示す通りである。例えば、
図11には、管理者サイド(大分類)におけるテレビ局管理(中分類)の機能として、一覧表示(小分類:テレビ局マスタ管理)、個別詳細表示(小分類)、登録・編集(小分類)、入会審査(小分類)が示される。
【0132】
また、バイヤー管理(中分類)の機能として、一覧表示(小分類:テレビ局のバイヤーメンバー管理(バイヤーアシスタント含む))、個別詳細表示(小分類)、登録・編集(小分類)が示される。また、商品メーカー管理(中分類)の機能として、一覧表示(小分類:商品メーカー企業マスタ管理)、個別詳細表示(小分類)、登録・編集(小分類)、入会審査(小分類)、契約管理(小分類)の支払受付機能が示される。
【0133】
また、営業担当管理(中分類)の機能として、一覧表示(小分類:商品メーカーの営業担当アカウント管理)、個別詳細表示(小分類)、登録・編集(小分類)が示される。また、商品管理(中分類)の機能として、登録審査(小分類)の一覧表示(承認履歴)、承認、却下(コメントを含めることができる)する機能が示される。
【0134】
また、管理者アカウント管理(中分類)の機能として、一覧表示、個別詳細表示、登録・編集・削除が示される。また、指標(中分類)表示機能として、ダッシュボード、ユーザ利用状況、商品登録数、資料請求数、メッセージ交換数、成約数が示される。また、システムログ(中分類)表示機能として、バイヤー操作ログ(小分類)、メーカー操作ログ(小分類)、管理者作業ログ(小分類)が示される。
【0135】
なお、本実施形態に係る商談支援システムSでは、商品メーカーの申請により登録された商品は、テレビショッピング等の放送通販事業者のバイヤーによりテレビショッピングへの採用の決定がされていたが、これに限らない。例えば、商談支援システムSは、登録された商品の通販番組用動画を出力可能な通販番組出力処理部を備えていても良い。この場合、商談支援システムSの通販番組出力処理部は、通信処理部51に指令して通信部46を介して記憶部45に記憶された通販番組を視聴者に出力可能である。即ち、この場合、商談支援システムSは、テレビショッピング等の放送通販が可能である。
【0136】
放送通販事業者のバイヤーがテレビショッピングの対象として検討する商品には、商談支援システムSに登録されている商品の他に、従来と同様の商談で提案される商品もあったため、その分自社の商品の採用の確率が下がっていた。しかし、商談支援システムSでテレビショッピング等の通信販売が可能である場合は、登録されている商品の中からだけで採用することもでき、登録されている商品の採用の確率を上げることができる。
【0137】
また、商品メーカーによる販売情報の登録等の処理は、メーカー端末2を介して行われていたが、これに限らない。例えば、販売情報の登録等の処理は、管理サーバ1から直接行われても良い。また、本実施形態に係る商談支援システムSでは、バイヤーによる販売情報の検索等の処理は、バイヤー端末3を介して行われていたが、これに限らない。例えば、販売情報の検索等の処理は、管理サーバ1から直接行われても良い。
【0138】
また、管理サーバ1では、販売情報に放送エリアに関する情報が含まれる場合、登録処理部54は、販売情報を登録したメーカー端末2に放送エリアに基づいて商品に関する情報を出力しても良い。例えば、登録処理部54は、商品登録時に審査結果と共に販売情報に含まれる放送エリアに関する情報に基づいて商品アドバイス情報を出力しても良い。
【0139】
管理サーバ1の記憶部45には、予め放送するエリアに応じた商品アドバイス情報が記憶させられており、登録処理部54は、登録処理時に販売情報に含まれる放送エリアに関する情報に基づいて記憶部45に記憶された商品アドバイス情報を出力する。また、放送するエリアは、一国内に限らず、一国の一部でも良いし、複数の国でも良い。また、放送するエリアは、商品メーカーのいるエリアとは、言語や法律、文化、宗教等が異なる地域でも良い。
【0140】
また、商品アドバイス情報には、放送されるエリアにおいて販売できない商品や使用できない原材料や禁止用語等の情報やそれらに対する代替案のアドバイス等の情報が含まれる。
【0141】
また、本実施形態では、説明テキストは、日本語で記載されていたが、これに限らず、日本語以外の言語でも良い。例えば、説明テキストは、英語でも良い。また、管理サーバ1は、複数の言語間の翻訳が可能な翻訳処理部を備えていても良い。また、翻訳処理部は、同じ言語でも地域により表現に差異がある方言についても、翻訳可能でも良い。
【0142】
更に、商談支援システムSにおいて、バイヤーが所在する国の異なる商品メーカーの商品について商談の申し込みを行う場合に、登録処理部54は、通信処理部51に指令して通信部46を介してバイヤー端末3に法律に基づいた輸出入に関するアドバイスを出力しても良い。また、商談支援システムSは、商談支援システムSのウェブサイトによって登録商品を販売できる販売機能を備えていても良い。
【0143】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0144】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、
図3に示した機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が管理サーバ1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。また、他にも、例えば、管理サーバ1の各機能ブロックが複数のサーバ装置で実現されても良い。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0145】
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
【0146】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0147】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2のROM41や記憶部45に含まれる半導体メモリ等で構成される。
【0148】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、記録媒体に記録されるプログラムにより実行されるステップは、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、任意の順番に実行されてよい。
【符号の説明】
【0149】
1 管理サーバ
3 バイヤー端末
52 出力処理部
54 登録処理部