(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】エクソスケルトンに適用可能な、特に重力荷重のための荷重補償装置
(51)【国際特許分類】
B25J 11/00 20060101AFI20240723BHJP
B25J 19/00 20060101ALI20240723BHJP
A61H 1/02 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
B25J11/00 Z
B25J19/00 D
A61H1/02 A
(21)【出願番号】P 2021571767
(86)(22)【出願日】2020-05-29
(86)【国際出願番号】 EP2020064944
(87)【国際公開番号】W WO2020245038
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】102019000007848
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】523298753
【氏名又は名称】アガデ ソチエタ ア レスポンサビリタ リミタータ
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アクイランテ、ロレンツォ
(72)【発明者】
【氏名】タバリオ、マッティア
(72)【発明者】
【氏名】ラミレス、ダニエレ
(72)【発明者】
【氏名】ブラギン、フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】ペドロッキ、アレッサンドラ ローラ ジュリア
(72)【発明者】
【氏名】ガンドッラ、マルタ
(72)【発明者】
【氏名】ダッラ ガスペリーナ、ステファノ
【審査官】牧 初
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0241539(US,A1)
【文献】特開2018-140475(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00-21/02
A61H 1/00- 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)であって、
支持構造(102、104;303;702、704)に拘束されるように構成された補助関節(3;302)と、
前記補助関節(3;302)に接続された近位端部(305)を備える主ロッド(304)であって、印加される荷重(11)によって応力が加えられるように構成された遠位端部(306)をさらに備える主ロッド(304)と、
第1の端部(308)と第2の端部(309)とを備える補助ロッド(307)であって、前記第1の端部(308)は、前記主ロッド(304)に対して前記補助ロッド(307)を回転させるために、前記主ロッド(304)上にヒンジ接続され、前記第2の端部(309)は、前記印加される荷重(11)が位置する平面上で動くことができる、補助ロッド(307)と、
前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)と、前記主ロッド(304)の前記遠位端部(306)と、の間で作用する弾性力を提供するように構成された弾性要素(310、910)と、
前記弾性要素(310、910)に予め印加される荷重を変えるために、前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)と、前記補助関節(3;302)と、の間の距離を変更するように構成された調整システム(313;613)と、
を備え、
前記弾性要素(310、910)は、前記印加される荷重(11)を前記主ロッド(304)を横断する方向の成分について補償するために、前記荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)の運動の構成に基づいて前記弾性力を提供するように構成さ
れ、
前記調整システム(313;613)は、前記支持構造(303)に関連付けられた可動の調整要素(314;614)を備える、荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)。
【請求項2】
前記調整システム(313)は、前記可動の調整要素(314)を前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)に接続する調整ロッド(320)をさらに備え、
前記可動の調整要素(314)は、前記調整ロッド(320)がヒンジ接続されたリニアアクチュエータ(321)を備えている、
請求項
1記載の荷重補償装置。
【請求項3】
前記リニアアクチュエータ(321)は、前記支持構造(303)に拘束された傾斜要素(322;522)に沿って動くことができ、前記傾斜要素(322;522)は、前記荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)の所望の運動の特徴に基づいて決定された傾斜を有する、請求項
2記載の荷重補償装置。
【請求項4】
前記調整システム(613)は、前記可動の調整要素(614)を前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)に接続するケーブル(620)をさらに備え、
前記可動の調整要素(614)は、前記ケーブル(620)を巻き取り、または前記ケーブル(620)が繰り出されるように構成された、モータ駆動のプーリー(621)を備えている、
請求項
1記載の荷重補償装置。
【請求項5】
前記モータ駆動のプーリー(621)は、前記補助関節(302)に対して固定された位置にあり、
前記モータ駆動のプーリー(621)と前記補助関節(302)との間の第2の距離が、前記荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)の所望の運動の特徴に基づいて決定される、
請求項
4記載の荷重補償装置。
【請求項6】
前記調整システム(313;613)は、さらに前記主ロッド(304)と前記補助ロッド(307)との間の相対的な角度を変えるように構成されている、請求項1~
5のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項7】
前記調整システム(313;613)は、前記印加される荷重(11)の前記横断する方向の成分と、前記弾性力によって提供される前記横断する方向の成分とは逆向きの成分、の間の差を最小にするようにさらに構成されている、請求項1~
6のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項8】
前記荷重補償装置は、前記主ロッド(304)の絶対位置を測定し、さらに、前記印加される荷重(11)の結果として前記補助関節(3;302)に応力を加えるトルクを測定する複数のセンサをさらに備え、
前記荷重補償装置は、前記複数のセンサと前記調整システム(313;613)とに動作可能に接続された少なくとも1つのプロセッサであって、前記補助関節(3;302)に応力を加える前記トルクを相殺するために、前記予め印加される荷重を計算するように構成された少なくとも1つのプロセッサをさらに備える、
請求項1~
7のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、さらに、所望の動きを支持するために、前記複数のセンサによって測定された動的軌道に応じて前記弾性力を調整するように構成されている、請求項
8記載の荷重補償装置。
【請求項10】
前記弾性要素(310、910)は、前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)に、少なくとも間接的に接続される、請求項1~
9のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項11】
前記荷重補償装置は、補償ケーブル(311)を備え、
前記補償ケーブル(311)は、前記補助ロッド(307)の前記第2の端部(309)を前記弾性要素(310)に接続
し、
前記弾性要素(310)は、軸方向に展開し、前記主ロッド(304)と略平行であり、
前記荷重補償装置(301、501、601、701、901)は、前記主ロッド(304)の前記遠位端部(306)の近傍にプーリー(312)をさらに備え、
前記補償ケーブル(311)は前記プーリー(312)と係合する、請求項1~
10のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項12】
前記補助ロッド(307)は、前記印加される荷重(11)の一般的な方向とは逆向きの方向に、前記主ロッド(304)から突出する、請求項1~
11の
いずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項13】
前記補助ロッド(307)の前記第1の端部(308)は、前記主ロッド(304)の前記近位端部(305)と前記遠位端部(306)との間の中間の位置において、前記主ロッド(304)上にヒンジ接続されている、請求項
12記載の荷重補償装置。
【請求項14】
前記主ロッド(304)の前記遠位端部(306)は、変化し得る荷重を受ける可動の構造的要素(130;703)の留め具に対応する、請求項1~
13のいずれか1項に記載の荷重補償装置。
【請求項15】
エクソスケルトン(100;700)であって、請求項1~
14のいずれか1項に記載の少なくとも1つの荷重補償装置(201、301、501、601、701、901)を備えるエクソスケルトン(100;700)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷重補償装置、特に重力荷重を補償するための荷重補償装置に関する。好適で非限定的な適用では、本発明は、関連するエクソスケルトンにも関する。
【0002】
概して、本発明は、ハンドリング装置の分野、ならびに身体活動およびリハビリ用運動装置の分野において、限定されることなく適用される。
【背景技術】
【0003】
最近では、エクソスケルトンは、ほとんどの場合には生物医学分野および産業分野に関連する様々な適用がなされてきた。
【0004】
生物医学分野では、エクソスケルトンは、個々の身体的および運動能力を高め、さらには重力の効果を補償し、したがって身体的労力および個々の努力を減らすように設計されている。特に、生物医学分野では、エクソスケルトンは、運動機能の回復や補助の分野で使用されている。上記した回復は、患者のリハビリテーションに関連し、一方では、上記した「補助」は、使用者の運動能力が不可逆的に損なわれているときの単純な介助を行う場合に関連している。
【0005】
産業分野では、エクソスケルトンは、操作者が苦痛となる姿勢を維持するかまたは重量物を動かしたり持ち上げたりしなければならない製造産業および建築産業において主に使用され、さらに、エクソスケルトンは、医療従事者のための補助器具としても使用されている。一般に、この産業分野においては、エクソスケルトンは、1つまたは複数の身体部分の労力を緩和するように設計されている。
【0006】
エクソスケルトンでは、「受動式」または「能動式」として分類され得るさまざまな技術を介して、荷重補償が行われる。「受動式」の補償技術は、運動時には荷重を受けかつ逆方向の運動時には変形エネルギを放出する1つまたは複数の弾性要素のセットを使用し、「能動式」の補償技術は、代わりに、モータ駆動の駆動装置、典型的には電気式のものを使用する。他のタイプの駆動装置としては、圧電アクチュエータ、形状記憶合金(「Shape-Memory Alloys」、SMA)、空気圧駆動装置、または電気活性高分子が設けられ得る。
【0007】
受動式の補償技術は、外部電源を必要としないという利点を有しており、より軽量でよりコンパクトで電源のないエクソスケルトンが可能となる。実際に、受動式の補償システムは、通常は、変形によって使用者の重量を支持する複数の弾性要素の複数のキネマティックチェーン(kinematic chains)からなる。
【0008】
しかし、受動式の補償技術のエクソスケルトンは、使用者によってとられる任意の姿勢に対して、全補償を荷重に適用することはできないが、ただ1つの均衡点(balance point)を有している。さらに、荷重時の運動の間において、使用者は弾性要素に荷重をかけるために力を発生させなければならない。
【0009】
能動式の補償技術は、代わりに、外部電源、電子装置、および制御ロジックを必要とする。不都合にも、電気式駆動モータは嵩張るので、エクソスケルトンを受動式の補償技術よりも重くし、より人間工学に基づかなくする。さらに、エネルギ消費が大きい場合には、エクソスケルトンを、軽量でコンパクトなバッテリーシステムで効果的に稼働させることはできない。
【0010】
このために、広く普及しているほとんどのエクソスケルトンは、産業分野においても生物医学分野においても受動式の補償タイプのものである。
【0011】
能動式のエクソスケルトンシステムおよび重力荷重補償装置(gravitational load compensation devices)の例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4に提示され、これら特許文献は、アクチュエータを含む解決手段を記載している。
【0012】
受動式の、エクソスケルトンシステムおよび重力荷重補償装置の例は、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10および特許文献11に提示され、これら特許文献は、エクソスケルトンと、使用者に装着可能な装置とにおいて提案されている、調整可能なタイプでもある弾性要素を、含んでいる。
【0013】
重力荷重補償装置のさらなる例は特許文献12に提示され、特許文献12は、装着可能な要素に接続された複数の受動力要素を備える四肢を支持し、かつ、モータ駆動ケーブルを有する牽引アクチュエータによって駆動される能動的要素を支持する装置に言及している。しかしながら、特許文献12から知られている装置は、能動式のシステムと受動式のシステムとの間のハイブリッド構造を実現しているにも関わらず、この装置も不利益を有しており、その適用に限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【文献】韓国公開特許第20160071661号公報
【文献】欧州特許出願公開第3278938号公報明細書
【文献】国際公開第2017/161257号
【文献】国際公開第2015/106278号
【文献】韓国公開特許第20120082221号公報
【文献】国際公開第2015/147584号
【文献】カナダ国特許出願公開第2952403号明細書
【文献】米国特許出願公開第2012/0184880号明細書
【文献】カナダ国特許出願公開第2544645号明細書
【文献】国際公開第2018/165399号
【文献】欧州特許出願公開第2861387号明細書
【文献】欧州特許出願公開第3342390号明細書
【発明の概要】
【0015】
本発明の目的は、先行技術の欠点を解決することである。
【0016】
本発明のさらなる特定の目的は、エネルギ消費の削減がなされ、したがって携帯用のバッテリーシステムによっても効率よく電力が供給され得る装置を提供することである。
【0017】
本発明のさらなる特定の目的は、使用者によってとられるどのような姿勢に対しても、可変の荷重補償、特に重力荷重の補償を可能にすることである。
【0018】
本発明のさらなる特定の目的は、より軽量でより人間工学的なエクソスケルトンを得るために、完全に能動式であるものよりも嵩張らない装置を提供することである。
【0019】
上記の目的およびその他の目的は、本明細書の必須の部分を形成する添付の請求項の特徴による荷重補償装置および関連するエクソスケルトンによって達成される。
【0020】
本発明の根底にある考えは、荷重補償装置であって、
支持構造に拘束されるように構成された補助関節と、
補助関節に接続された近位端部を備える主ロッドであって、印加される荷重によって応力が加えられるように構成された遠位端部をさらに備える主ロッドと、
第1の端部と第2の端部とを備える補助ロッドであって、第1の端部は、主ロッドに対して補助ロッドを回転させるために、主ロッド上にヒンジ接続され、第2の端部は、印加される荷重が位置する平面上で動くことができる、補助ロッドと、
補助ロッドの第2の端部と、主ロッドの遠位端部と、の間で作用する弾性力を提供するように構成された弾性要素と、
弾性要素に予め印加される荷重を変えるために、補助ロッドの第2の端部と、補助関節と、の間の距離を変更するように構成された調整システムと、
を備え、
弾性要素は、印加される荷重を主ロッドを横断する方向の成分について補償するために、荷重補償装置の運動の構成に基づいて弾性力を提供するように構成される、荷重補償装置を、提供することである。
【0021】
要するに、本発明に係る荷重補償装置は、エネルギ消費と嵩張りとを最小にしながら、それが挿入されるシステムの構造、たとえばエクソスケルトンやロボットアームの構造に対して荷重補償装置のフッキングポイント(hooking point)を表す主ロッドに作用する力の効果を、たとえば重力の効果を、完全に特定および補償するという目的で設計されている。
【0022】
そして、本発明の荷重補償装置は、適切なセンサと制御ロジックが設けられている機械的構造を備え、予め荷重が印加されている弾性要素は、必要な補償力を提供する。
【0023】
有利には、本発明は、高いコンパクト性と低エネルギ消費を確保しながら、使用者の動きに適合される荷重補償を適用するように構成された、ハイブリッド技術を実現する荷重補償装置の実現を可能にする。
【0024】
特に、本発明に係る荷重補償装置は、任意のタイプの装置やエクソスケルトンに拡張可能な単一の装置の内部で受動式のものの技術の長所と能動式のものの技術の長所との融合を可能にする。
【0025】
本発明に係る荷重補償装置は、有利には、たとえば、産業ロボット、リフトシステムまたはハンドリングシステムなどのさまざまな分野で、よりコンパクトでよりエネルギ消費が少ない装置を開発するために使用することができる。
【0026】
好ましくは、上記の荷重補償装置は、上記の支持構造と関連する可動の調整要素を備える。特に好ましくは、可動の調整要素は、調整ロッドおよびリニアアクチュエータシステムを有するか、またはケーブル・モータ駆動プーリーシステムを有する。
【0027】
好ましくは、弾性要素は、補助ロッドの第2の端部に少なくとも間接的に接続される。特に好ましくは、荷重補償装置は、プーリーが主ロッドの遠位端部の近傍に位置した状態で、補助ロッドの第2の端部を弾性要素に接続する補償ケーブルを備える。
【0028】
本発明の目的である荷重補償装置は、エクソスケルトンやロボットアームの1つまたは複数の関節に適用することができ、上記の解決手段を多自由度に適用することができる。
【0029】
本発明の根底にあるさらなる考えは、したがって、1つまたは複数の荷重補償装置を備えるエクソスケルトンを提供することである。
【0030】
さらなる特徴および利点は、本発明の好適で特に有利な実施形態を概説する、本発明の好適で非限定的な実施形態についての以下の詳細な記載および従属請求項からより明らかになる。
【0031】
本発明は、以下の図面を参照して非限定的な方法によって説明される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、重力によって生じた荷重を受けている物体を保持する上肢の例を示す図である。
【
図2】
図2は、上肢に関与するエクソスケルトンであって、本発明に係る荷重補償装置を備えるエクソスケルトンを示す図である。
【
図3】
図3は、本発明に係る荷重補償装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図4a】
図4aは、本発明に係る荷重補償装置の例示的な性能を示す図である。
【
図4b】
図4bは、本発明に係る荷重補償装置の例示的な性能を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る荷重補償装置の第2の実施形態を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明に係る荷重補償装置の第3の実施形態を示す図である。
【
図7】
図7は、骨盤および腰椎に関与するエクソスケルトンであって、本発明に係る荷重補償装置を備えるエクソスケルトンを示す図である。
【
図8】
図8は、本発明に係る荷重補償装置の第4の実施形態を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明に係る荷重補償装置の第5の実施形態を示す図である。
【0033】
さまざまな図において、同一の要素が、同一の参照符号によって特定される。
【発明を実施するための形態】
【0034】
好適な実施形態では、本発明に係る荷重補償装置は、エクソスケルトンまたはロボットアームにおける重力荷重の効果を補償するために使用される。特に、本発明は、肩、腰椎を支える腰、膝などの、人体の複数の関節に適用可能なエクソスケルトンおよびロボットアームに関係している。本発明は、本発明に係る荷重補償装置のこの非限定的な適用に言及する。
【0035】
この例示的な適用では、上肢を使って運動を行うのに必要な労力のほとんどは、腕自体に作用するトルクと同一視され得る重力の効果に対処するのに使用される。したがって、肩が主に応力を受ける関節である。エクソスケルトンは、力の能力を増幅してそれを装着している使用者の労力をまさに軽減するように設計された装置である。特に、本発明に係る荷重補償装置は、上肢に対してまたは下肢に対しても、使用者の関節においてエクソスケルトンの内側に一体化されるように設計される。同様の適用が、拡張することでロボットアームに対して行い得る。
【0036】
図1は、重力加速度「g」によって生じた荷重を受けている物体11を保持する上肢1の例を示す。
【0037】
物体11に作用する荷重「g」は、上肢1の肩の屈曲伸展動作(flexo-extension movement)に対して特に関連性があるようになる。これは、大規模な小売流通の分野、および製造分野などの多くの産業分野において行われる「ピックアンドプレース」動作(pick & place movement)の場合である。
【0038】
上肢1は、それぞれ荷重11ならびに質量7、9、10、および11の剛体6および8から構成されるとして図式化できる。ロッド6および8は、ヒンジ5によって互いに接続され、ヒンジ3を介してグラウンドに対して拘束されている。このシステムは、垂直平面における使用者の機構を表している。したがって、当該システムに作用しかつ重力加速度「g」によって生じる重力の効果を補償するのに必要な、剛体6に印加される補償トルクは、角度2および4と、ロッド6および8の幾何学的な値と、対応する質量7、9、10、および11によって特定されるその位置であって、垂直平面内にとるその位置の関数となる。したがって、上記の重力効果は、上記のボディ7、9、10、および11の重心に作用する荷重によって生じる、ロッド6に生じるトルクとして理解され得る。
【0039】
図2は、上肢1に関与するエクソスケルトンであって、本発明に係る荷重補償装置201を備えるエクソスケルトンを示す。
【0040】
すでに記載したように、本発明の適用の非限定的な例は、
図1にすでに示しているように、肩の屈曲伸展動作の間に、すなわち、垂直平面内の肩の回転動作の間に上肢に作用する重力荷重を補償することであり、
図1において、矢印2は、肩の回転を表し、「g」は重力ベクトルを表している。この場合において、エクソスケルトン100は、使用者の肩が受ける重力荷重を補償するように構成されている。
【0041】
エクソスケルトン100への荷重補償装置201の適用は、ピックアンドプレース運動のための上肢用のエクソスケルトンの場合には、ハイブリッド技術を提供するように例示されている。
【0042】
荷重補償装置201は、上方へと力が放出される支持構造102に接続される。ヒンジ3の周りに使用者によって課された肩の屈曲伸展動作の間に、補償の力は、アームレスト103を介して装置201から上肢へと伝えられる。ベルト104は、好ましくは、電子部品と、全ての能動部品の電源バッテリーと、を含み、一方では、ストリップ105が、腕と前腕との間の相対的な回転を検出するためのセンサを含む。
【0043】
一般的には、荷重補償装置は、エクソスケルトン100において、調整システムに電力を供給するためのバッテリーと関連付けられ、さらに記載するように、複数のセンサと少なくとも1つのプロセッサとに関連付けられている。
【0044】
他の実施形態では、荷重補償装置は、主ロッドに印加された荷重の横断方向成分を補償する目的で、主ロッドが存在する支持構造に拘束されるように構成された補助関節を有する、ロボット、リフト装置、または荷重ハンドリング装置に適用することができる。
【0045】
図3は、本発明に係る荷重補償装置301の第1の実施形態を示している。
【0046】
荷重補償装置301は、特に重力荷重を補償するように構成され、支持構造303に拘束されるように構成された補助関節302を備えている。
【0047】
荷重補償装置301は、補助関節302に接続された近位端部305を備える主ロッド304であって、印加される荷重によって、たとえば、すでに記載した荷重11によってストレスがかけられるように構成された遠位端部306をさらに備える主ロッド304をさらに備える。
【0048】
荷重補償装置301は、第1の端部308と第2の端部309とを備える補助ロッド307をさらに備える。第1の端部308は、主ロッド304に対して補助ロッド307を回転させるために、主ロッド304上にヒンジ接続される。代わりに、第2の端部309は、荷重補償装置301が補償する、印加される荷重11が存在する平面上で動くことができる。
【0049】
特に、補助ロッド307は、印加される荷重11の一般的な方向とは逆向きの方向に、主ロッド304の外側へと突出する。特に、
図3の例示的な構成において、主ロッド304は水平であり、補助ロッド307は、略垂直な「上向きの」方向に、したがって、「下向き」である印加される荷重11の一般的な方向とは反対側に、主ロッド304の外側へと突出する。
【0050】
好ましくは、補助ロッド307の第1の端部308は、主ロッド304の近位端部305と遠位端部306との間の中間にある位置で主ロッド304上にヒンジ接続される。
【0051】
特に、主ロッド304の遠位端部306が、すでに記載した要素103などの、変化し得る荷重を受ける可動の構造的要素の留め具に対応する。
【0052】
一般的には、ロッド304および307の長さ、拘束要素と荷重補償装置の一般的な運動の構成との間の距離は、所望の補償性能と、システム全体のエネルギおよびシステム全体の容積の制約と、に応じて決定される。
【0053】
荷重補償装置301は、補助ロッド307の第2の端部309と主ロッド304の遠位端部306との間で作用する弾性力を提供するように構成された弾性要素310をさらに備える。
【0054】
好適な実施形態では、弾性要素310は、引張または圧縮コイルばねを備える。変形例では、上記の弾性要素は、ゴムまたは目的に適した弾性材料で形成されるバンドであってもよい。
【0055】
好ましくは、弾性要素310は、補助ロッド307の第2の端部309に、少なくとも間接的に接続される。
【0056】
図3に示されているような好適な実施形態では、弾性要素310は、補助ロッド307の第2の端部309に間接的に接続され、特に、補助ロッド307の第2の端部309を弾性要素310に直接接続する補償ケーブル311が設けられる。
【0057】
好ましくは、弾性要素310は、軸方向に展開し、主ロッド304と略平行である。それによって、当該荷重補償装置は、よりコンパクトとなり、より高い剛性を有する弾性要素を挿入することができる。荷重補償装置301は、主ロッド304の遠位端部306の近傍にプーリー312をさらに備え、補償ケーブル311はプーリー312と係合する。
【0058】
変形例では、
図9を参照して以下で説明されるように、補償ケーブルを必要とせずに、遠位端部306を第2の端部309に直接接続してこれら端部の間に介在させることによって、弾性要素310は、補助ロッド307の第2の端部309に直接接続され得る。
【0059】
荷重補償装置301は、弾性要素310に予め印加される荷重を変えるために、補助ロッド307の第2の端部309と補助関節302との間の距離を変更するように構成された調整システム313を更に備える。
【0060】
弾性要素310は、印加される荷重11を主ロッドを横断する方向の成分について補償するために、荷重補償装置301によってとられる運動の構成に基づいて、弾性力を提供するように構成される。
【0061】
この意味で、好ましくは、調整システム313は、補償すべき荷重11の上記の横断する方向の成分と、弾性要素310の弾性力によって提供される成分であって、上記の横断する方向の成分とは逆向きの成分と、の間の差を最小にするように構成される。
【0062】
荷重補償装置301によって行われる動作原理は、以下のとおりである。すなわち、使用者(エクソスケルトンまたはロボットアーム)によってとられる任意の姿勢において、センサおよびプロセッサを介して、適切な制御ロジックが、補助関節302に作用する重力トルク/重力を処理する。したがって、制御ロジックは、調整システム313が上記のアーム304および307の関節システムを通じて弾性要素310に予め印加される荷重を変更するように、また、補償の力が重力効果の1つと等しくなるように、調整システム313に送られるべき制御動作を処理する。
【0063】
特に、荷重補償装置301は、主ロッド304の絶対位置を測定し、さらに、印加される荷重11の結果として補助関節302に応力を加えるトルクを測定するかまたは取得する複数のセンサをさらに備えている。さらにそのうえ、荷重補償装置301は、上記の複数のセンサと調整システム313とに動作可能に接続された少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)をさらに備え、そのようなプロセッサは、上記の補助関節に応力を加えるトルクの効果を相殺するために、弾性要素310に予め印加される荷重を計算するように構成される。
【0064】
好ましくは、上記プロセッサは、エクソスケルトンの使用者によって所望される動き、またはロボットのプログラミングによって必要とされる動きを支持する(second)ために、上記の複数のセンサによって測定された動的軌道に応じて、弾性要素310によって提供される弾性力を調整するようにさらに構成される。
【0065】
制御ロジックと、荷重補償装置301の作動サイクルを管理するための上記の複数のセンサと、によって実行される調整処理などの、上記の垂直平面内で使用者によってとられる任意の姿勢において実行され得る調整処理の例が、提示される。
【0066】
1つの例示的な作動サイクルは、以下の動作フローによって要約され得る。すなわち、
複数のセンサは、位置測定を行い、それらを制御ロジックに送る。
制御ロジックは、使用者によってとられる姿勢と、それに作用する対応する重力作用であって、基準の補助関節302に関するトルクとして表現される対応する重力作用と、を計算する。さらに、好ましくは、制御システムは、運動力学と、実行された軌道の種類と、を処理する。
プロセッサは、上記の重力作用の効果を相殺するトルクを得るために、弾性要素310に適用されるべき変形を計算する。
プロセッサは、ロッド304および307からなる関節システムの運動学を解くことによって得られることになる弾性要素310の所望の変形を可能にする調整システム313に送られる制御動作を処理する。
【0067】
好ましくは、そのような制御は、エクソスケルトン100への適用において使用者の意図を支持する(second)ために、活動中の使用者によって課された軌道および運動状態に応じて駆動力を調整するように設計される。
【0068】
すでに記載したように、調整システム313は、弾性要素310に予め印加される荷重を変えるために、補助ロッド307の第2の端部309と、補助関節302と、の間の距離を変更するように構成される。一般的には、調整システム313は、さらに主ロッド304と補助ロッド307との間の相対的な角度を変えるように構成される。
【0069】
この目的のために、調整システム313は、支持構造303に関連づけられた可動の調整要素314を備えている。
【0070】
好ましくは、調整システム313は、可動の調整要素314を補助ロッド307の第2の端部309に接続する調整ロッド320をさらに備えている。好ましくは、可動の調整要素314は、調整ロッド320がヒンジ接続されるリニアアクチュエータ321を備える。
【0071】
好ましくは、リニアアクチュエータ321は、支持構造303に拘束される傾斜要素322に沿って動くことができる。
【0072】
図4aおよび
図4bは、本発明に係る荷重補償装置の例示的な性能を示している。
【0073】
特に、
図4aは、補助関節の周りの主ロッド304の回転角度に応じて使用者から必要とされる関節におけるトルクについて、本発明の装置が使用されていない場合(線400)と荷重補償装置301を使用した場合(線401)との比較を示している。
【0074】
使用者から必要とされる労力は、本装置を使用する場合ではほとんど完全にゼロとなっている(線401、角度の任意の値に対して)と言うことができる。
【0075】
特に、
図4bは、別の状況を示しており、そこでは、本発明の装置が使用されていない場合(線402)および荷重補償装置301を使用した場合(線403)において、エクソスケルトン100は、トルクを供給することによって、使用者の代わりに補助関節302の回転を制御するモータを備えていると仮定されている。
【0076】
モータを有するが本発明の装置を使用していない能動式のエクソスケルトンの場合(線402)での電力と比べて、本発明の荷重補償装置を設けたエクソスケルトン100の場合における総電力(角速度が一定であると仮定して計算した総電力)(線403)が、いかに作業範囲全体に沿ってほとんどゼロになっているかがわかる。
【0077】
これら例示されている性能は、本発明の荷重補償装置が、全作業範囲において、最小のエネルギ消費で、重力効果をほとんど完全に補償することができることを証明している。
【0078】
このために、本発明の荷重補償装置は、全体的により軽量でより効率の良いシステムのために、軽量でエネルギ消費の少ないモータが使用されることを可能にする。
【0079】
図5は、本発明に係る荷重補償装置501の第2の実施形態を示している。
【0080】
荷重補償装置501は、
図3を参照して提示された実施形態301に関してすでに記載した要素を本質的に備える。
【0081】
すでに記載した実施形態301と比べて、荷重補償装置501は、特定の用途に適切な荷重補償を可能にする少し異なる運動の特徴を伴う全体的に相違する幾何学を提供する。
【0082】
さらに、すでに記載した実施形態301と比べて、荷重補償装置501は、別の傾斜要素522上を移動するリニアアクチュエータ321であって、異なる傾斜でかつ補助関節302には直接接続されてはいないが支持構造303にいずれにしても接続されているリニアアクチュエータ321を有する。
【0083】
つまり、荷重補償装置501は、支持構造303に関連付けられた可動の調整要素314を常に備える調整システム313を有し、リニアアクチュエータ321は、上記の支持構造に拘束された別の傾斜要素522に沿って動くことができ、傾斜要素522は、荷重補償装置501に対して異なる所望の運動の特徴に基づいて決定された所定の傾斜を有する。
【0084】
図6は、本発明に係る荷重補償装置601の第3の実施形態を示している。
【0085】
荷重補償装置601は、
図3を参照して提示された実施形態301に関してすでに記載された要素を本質的に備える。
【0086】
したがって、荷重補償装置601は、上述の実施形態301および501に関して記載されたものと同じ動作原理を使用するが、ハイブリッド機械構造内部で別の調整システム613を使用する。
【0087】
特に、調整システム613は、可動の調整要素614を補助ロッド307の第2の端部309に接続するケーブル620をさらに備える。
【0088】
調整システム613の本実施形態では、可動の調整要素614は、ケーブル620を巻き取り、またはケーブル620が繰り出されるように構成されたモータ駆動のプーリー621を備えている。それによって、弾性要素310に予め印加される荷重を変えるために、調整システム613は、補助ロッド307の第2の端部309と補助関節302との間の距離を変更するように構成される。一般的に、調整システム613は、さらに主ロッド304と補助ロッド307との間の相対的な角度を変えるように構成される。
【0089】
好ましくは、モータ駆動のプーリー621は、補助関節302に対して固定された位置にあり、モータ駆動のプーリー621と補助関節302との間の第2の距離が、荷重補償装置601の所望の運動の特徴に基づいて決定される。
【0090】
つまり、調整システム613の本実施形態では、リニアアクチュエータ321が、ロータリーアクチュエータまたはモータ621に置換され、一方では、調整ロッド320が、モータ制御のプーリー621に巻き取られるケーブル620に置換される。
【0091】
図7は、骨盤および腰椎に関与するエクソスケルトン700であって、本発明に係る荷重補償装置701を備えるエクソスケルトン700を示している。
【0092】
荷重補償装置701の本実施形態では、腰椎用のエクソスケルトンに適用されている。
【0093】
荷重補償装置701は、支持構造702上へと力が放出される支持構造702に接続される。ヒンジ3の周りに使用者によって課された脚の運動の間に、補償の力が、上記の装置701から要素704を介して上記の肢へと伝えられる。要素704それ自体は、好ましくは、電子部品と、すべての能動部品の電源バッテリーとを含み、一方では、要素703と要素704との間の相対的な回転を検出するためのセンサが存在する。
【0094】
一般的には、荷重補償装置は、エクソスケルトンにおいて、調整システム、複数のセンサ、および少なくとも1つのプロセッサに電力を供給するバッテリーに関連付けられる。
【0095】
図8は、本発明に係る荷重補償装置の第4の実施形態を示す。
【0096】
荷重補償装置701は、腰椎の領域で労力を緩和するためにエクソスケルトン700に適用される。この場合には、補助関節302は、骨盤の関節である。荷重補償装置701が取り付けられる支持構造は、2つの部品から構成され、当該2つの部品のうちの1つは脚の上部に取り付けられ、もう1つは骨盤に取り付けられる。
【0097】
荷重補償装置701は、すでに記載された荷重補償装置501と同じ実装に従う。
【0098】
図9は、本発明に係る荷重補償装置901の第5の実施形態を示す。
【0099】
荷重補償装置901は、
図3および
図5を参照して提示された実施形態301および501に関してすでに記載した要素のうちのいくつかを備えている。
【0100】
特に、荷重補償装置901は、支持構造303に対して拘束されるように構成された補助関節302を備える。
【0101】
荷重補償装置901は、主ロッド304をさらに備え、主ロッド304は、補助関節302に接続された近位端部305と、印加される荷重11によって応力が加えられるように構成された遠位端部306と、を備える。
【0102】
荷重補償装置901は、第1の端部308と第2の端部309とを備える補助ロッド307をさらに備える。第1の端部308は、主ロッド304に対して補助ロッド307を回転させるためのヒンジを介して主ロッド304上に接続される。第2の端部309は、印加される荷重11が位置する平面上で動くことができる。
【0103】
荷重補償装置901は、補助ロッド307の第2の端部309と主ロッド304の遠位端部306との間で作用する弾性力を提供するように構成された弾性要素910をさらに備えている。
【0104】
特に、弾性要素910は、第2の端部309を遠位端部306に直接接続する引張バネである。好適な実施形態では、弾性要素910は、コイルバネを備えているが、ゴムまたは目的にかなった弾性材料で形成されたバンドであってもよい。
【0105】
変形例としては、引張バネは、ロッド304および309の外側の部分を、それらの端部を直接接続することなく接続してもよい。
【0106】
荷重補償装置901は、弾性要素910に予め印加される荷重を変更するために、補助ロッド307の第2の端部309と補助関節302との間の距離を変更するように構成された調整システム313をさらに備える。
【0107】
調整システム313は、好ましくは、
図5を参照してすでに記載された実施形態に相当し、傾斜要素522上を移動するリニアアクチュエータ321を有する。
【0108】
一般的に、弾性要素910は、荷重補償装置901の運動の構成に基づいて弾性力を提供するように構成され、当該弾性力は、主ロッド304の位置および補助ロッド307の位置と、弾性要素910に予め印加されている荷重と、によって決定される。
【0109】
この場合に、荷重補償要素901は、印加される荷重11を主ロッド304を横断する方向の成分について補償することができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、荷重、特に重力荷重を効率的に補償することを可能にする。
【0111】
本発明に係る荷重補償装置は、使用者が非常に骨の折れる手作業、または一般的に何かを装着して行われる作業を行わなければならない産業上の適用のためと、リハビリテーションへの適用および補助に関する生物医学上の適用の両方のために、特に設計されたエクソスケルトンの内部に統合され得る。
【0112】
この意味で、エクソスケルトンに統合された本発明に係る荷重補償装置は、肩、腰椎、膝、腰などの様々な関節において荷重の低減を可能にする。
【0113】
さらに、本発明に係る荷重補償装置は、ロボットアームにも統合させることができる。
【0114】
ここで報告された記載を考慮すれば、当業者であれば、不測の特定の必要を満たすために、さらなる修正や変形を想到しうるであろう。
【0115】
したがって、ここで記載した実施形態は、本発明の例示的で非限定的な例であると考えるべきである。