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特許7525562紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグ
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/24 20060101AFI20240723BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20240723BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240723BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
G08B21/24
G08B25/10 A
G06K19/077 124
G06K7/10 288
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022140681
(22)【出願日】2022-09-05
(65)【公開番号】P2024036000
(43)【公開日】2024-03-15
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】白川 貴久
【審査官】田邉 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-053914(JP,A)
【文献】特許第6985554(JP,B1)
【文献】特開2016-005253(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1343635(KR,B1)
【文献】国際公開第2022/163870(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 21/24
G08B 25/10
G06K 19/077
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紛失防止用タグから位置情報通知の要求を受けた仲介デバイスから、位置情報、タグ識別情報、及び前記紛失防止用タグの周辺に存在するデバイスリストを含む紛失物通知情報を受信する通信部と、
共通のタグ識別情報を含む最新の前記紛失物通知情報と過去に受信した前記紛失物通知情報とに基づいて、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して前記紛失防止用タグの最新の位置情報を通知するための通知条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記通知条件を満たしている場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の前記位置情報を通知する位置情報通知部と
を備え、
前記判定部は、前記紛失防止用タグが紛失された場所から所定時間以上移動していない場合、又は、最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、前記通知条件を満たすと判定する紛失物管理装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記紛失防止用タグの持ち主が使用する電子デバイスから前記紛失防止用タグを特定するためのタグ特定情報を含む位置通知要求を受信した場合に、前記通知条件を満たしているか否かを判定する請求項1に記載の紛失物管理装置。
【請求項3】
前記紛失防止用タグの持ち主が使用する電子デバイスから前記仲介デバイスへの支援要求を受信した場合に、最新の前記紛失物通知情報の送信元である前記仲介デバイスに対して支援依頼通知を送信する支援依頼部を備え、
前記位置情報通知部は、前記仲介デバイスから支援許諾通知を受信した場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の前記位置情報を通知する請求項1に記載の紛失物管理装置。
【請求項4】
予め登録されている第三者機関から、前記紛失防止用タグの持ち主の個人認証情報、及び前記紛失防止用タグを特定するためのタグ特定情報を含む位置情報提供依頼を受信した場合に、前記タグ特定情報で識別される前記紛失防止用タグの最新の位置情報を前記第三者機関に送信する請求項1に記載の紛失物管理装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記紛失物通知情報を受信した場合に、初回の受信か否かを判定し、
前記位置情報通知部は、初回の受信である場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して、初回の前記紛失物通知情報に含まれる位置情報を紛失位置として通知する請求項1に記載の紛失物管理装置。
【請求項6】
紛失防止用タグから位置情報通知の要求を受けた仲介デバイスから、位置情報、タグ識別情報、及び前記紛失防止用タグの周辺に存在するデバイスリストを含む紛失物通知情報を受信する受信工程と、
共通のタグ識別情報を含む最新の前記紛失物通知情報と過去に受信した前記紛失物通知情報とに基づいて、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して前記紛失防止用タグの最新の位置情報を通知するための通知条件を満たしているか否かを判定する判定工程と、
前記通知条件を満たしている場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の前記位置情報を通知する通知工程と
をコンピュータが実行し、
前記判定工程は、前記紛失防止用タグが紛失された場所から所定時間以上移動していない場合、又は、最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、前記通知条件を満たすと判定する紛失物管理方法。
【請求項7】
コンピュータに請求項6に記載の紛失物管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
持ち主の電子デバイスとの通信が所定期間遮断された場合に、紛失モードに移行し、周辺デバイスに対して位置情報通知要求を送信する通知要求部と、
前記位置情報通知要求を送信したときのデバイスリストを取得するリスト作成部と、
最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと、過去に取得した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、通知条件を満たすと判定する判定部と、
前記通知条件を満たす場合に、前記通知要求部は、前記位置情報通知要求とともに前記通知条件を満たす旨の情報を送信する紛失防止用タグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、紛失防止のための電子タグデバイス(以下「紛失防止用タグ」という。)が提案されている。例えば、鍵や財布など、紛失したくない物に紛失防止用タグを取り付けておくことで、スマートフォンなどの電子デバイスでその所在が確認できるというものである。このような紛失防止用タグの一つとして、例えば、アップル インコーポレイテッド社のAirTag(登録商標)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2022-529584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、このような紛失防止用タグを悪用したストーキング行為が報告されている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、紛失時の位置把握とストーキング目的による位置通知の防止とを両立させることのできる紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様は、紛失防止用タグから位置情報通知の要求を受けた仲介デバイスから、位置情報、タグ識別情報、及び前記紛失防止用タグの周辺に存在するデバイスリストを含む紛失物通知情報を受信する通信部と、共通のタグ識別情報を含む最新の前記紛失物通知情報と過去に受信した前記紛失物通知情報とに基づいて、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して前記紛失防止用タグの最新の位置情報を通知するための通知条件を満たしているか否かを判定する判定部と、前記通知条件を満たしている場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の前記位置情報を通知する位置情報通知部とを備え、前記判定部は、前記紛失防止用タグが紛失された場所から所定時間以上移動していない場合、又は、最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、前記通知条件を満たすと判定する紛失物管理装置である。
【0007】
本発明の第二態様は、紛失防止用タグから位置情報通知の要求を受けた仲介デバイスから、位置情報、タグ識別情報、及び前記紛失防止用タグの周辺に存在するデバイスリストを含む紛失物通知情報を受信する受信工程と、共通のタグ識別情報を含む最新の前記紛失物通知情報と過去に受信した前記紛失物通知情報とに基づいて、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して前記紛失防止用タグの最新の位置情報を通知するための通知条件を満たしているか否かを判定する判定工程と、前記通知条件を満たしている場合に、前記紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の前記位置情報を通知する通知工程とをコンピュータが実行し、前記判定工程は、前記紛失防止用タグが紛失された場所から所定時間以上移動していない場合、又は、最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、前記通知条件を満たすと判定する紛失物管理方法である。
【0008】
本発明の第三態様は、コンピュータに上記紛失物管理方法を実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の第四態様は、持ち主の電子デバイスとの通信が所定期間遮断された場合に、紛失モードに移行し、周辺デバイスに対して位置情報通知要求を送信する通知要求部と、前記位置情報通知要求を送信したときのデバイスリストを取得するリスト作成部と、最新の前記デバイスリストに含まれるデバイスと、過去に取得した前記デバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、通知条件を満たすと判定する判定部と、前記通知条件を満たす場合に、前記通知要求部は、前記位置情報通知要求とともに前記通知条件を満たす旨の情報を送信する紛失防止用タグである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、紛失時の位置把握とストーキング目的による位置通知の防止とを両立させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る紛失物管理システムの全体構成の一例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る紛失防止用タグのハードウェア構成の一例を示した図である。
図3】本発明の一実施形態に係る紛失物管理装置のハードウェア構成を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る紛失物管理装置が備える機能の一例を示した機能構成図である。
図5】本発明の一実施形態に係る紛失モードにおける紛失防止用タグ、仲介デバイス、及び紛失物管理装置のタイミングチャートの一例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態に係る紛失物管理方法の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係る紛失物管理方法の処理手順の一例を示したフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態に係る支援要求処理実行時におけるユーザデバイス、紛失物管理装置、仲介デバイス、紛失防止用タグのタイミングチャートの一例を示した図である。
図9】本発明の他の実施形態に係る紛失防止用タグの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、紛失物管理システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、紛失物管理システムは、紛失物管理装置10と紛失防止用タグ50とを備えている。また、紛失物管理装置10は、後述する仲介デバイス60、紛失防止用タグ50の持ち主であるユーザが携帯するユーザデバイス70、第三者機関が使用する電子デバイス80がネットワークを介して接続可能に構成されている。
第三者機関は、紛失物が発生した場合に落とし主が届け出を行う機関であり、例えば、警察等が挙げられる。また、電子デバイス80は、例えば、ノートPC、デスクトップ型PC等の情報処理装置である。
【0014】
図2は、紛失防止用タグ50のハードウェア構成の一例を示した図である。図2に示すように、紛失防止用タグ50は、例えば、マイコン55を搭載している。後述する各種機能を実現するための一連の処理は、例えば、プログラムの形式でマイコン55が備える二次記憶装置53に記憶されており、このプログラムをCPU(プロセッサ)51がメインメモリ52に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現される。また、紛失防止用タグ50が備える二次記憶装置53には、紛失防止用タグ50に固有に割り当てられたタグID(タグ識別情報)等、後述する紛失物管理方法を実現するために必要な情報が格納されている。
【0015】
紛失防止用タグ50は、更に、通信インターフェース56及びスピーカ57を備えている。
通信インターフェース56は、ネットワークに接続して他の電子デバイスと通信を行い、情報の送受信を行うためのインターフェースとして機能する。無線通信の一例として、近距離通信回線を利用した通信が挙げられ、具体例として、Bluetooth(登録商標)が挙げられる。
【0016】
紛失防止用タグ50は、例えば、鍵、財布等、持ち主が紛失したくない所有物AZに取り付けられる。所有物AZを紛失していない状態では、持ち主が携帯するユーザデバイス70と、所有物AZに取り付けられた紛失防止用タグ50とは、無線回線(例えば、Bluetooth(登録商標))により接続されている。すなわち、ユーザデバイス70と紛失防止用タグ50とはペアリングされた状態にある。ここで、ユーザデバイス70は、持ち主が普段携帯する電子デバイスであればよく、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等が挙げられる。
【0017】
これに対し、持ち主が所有物を紛失した場合、ユーザデバイス70の通信圏内から紛失防止用タグ50が外れることにより、無線通信が遮断されることとなる。これにより、ペアリングが解除される。紛失防止用タグ50は、ユーザデバイス70との通信が所定時間遮断された場合に、紛失モードに移行し、周辺デバイスに対して位置情報通知要求を発信する。
【0018】
図1に示すように、紛失防止用タグ50の周辺に位置情報通知要求に応答可能な電子デバイスA~D、換言すると、紛失防止用タグ50と無線通信接続が可能な電子デバイスA~Dが存在する場合、紛失防止用タグ50は、その電子デバイスA~Dのいずれか一つと無線通信確率を試みる。電子デバイスA~Dは、例えば、スマートフォン、タブレット端末等、携帯可能な情報処理装置である。
【0019】
ここで、電子デバイスA~Dは、紛失防止用タグ50から位置情報通知要求を受信した場合に、その位置情報通知要求に応答可能なプログラムを搭載したデバイスをいう。これら電子デバイスA~Dのうち、紛失防止用タグ50と無線通信が確立された電子デバイスを仲介デバイス60という。
【0020】
紛失防止用タグ50と無線接続が確立された仲介デバイス60は、紛失防止用タグ50からの位置情報通知の要求に従い、位置情報、タグID、及び紛失防止用タグ50の周辺に存在する通信可能な電子デバイスのリスト(以下「周辺デバイスリスト」という。)を含む紛失物通知情報を紛失物管理装置10に送信する。例えば、図1の例では、周辺デバイスリストとして、電子デバイスA~Dの情報が登録される。
【0021】
ここで、「位置情報」は、仲介デバイス60に搭載されている位置検出機能を使用して取得した位置情報であり、例えば、GPS(Global Positioning System)、移動体通信網を利用して取得した位置情報が挙げられる。
また、本実施形態において、「周辺デバイスリスト」は、紛失防止用タグ50が接続可能な周辺デバイスを検出し、検出した周辺デバイスの情報に基づいて作成される情報であり、紛失防止用タグ50から仲介デバイス60に提供される情報である。
【0022】
図3は、紛失物管理装置10のハードウェア構成を示した図である。紛失物管理装置10は、例えば、クラウドサーバであり、図3に示すように、CPU11、メインメモリ12、二次記憶装置13、及び通信インターフェース14を備えている。更に、紛失物管理装置10は、入力部及び表示部等を備えていてもよい。入力部及び表示部は、離れた場所に設けられており、ネットワークを介して紛失物管理装置10と接続されることにより、各種入力操作やデータの表示が可能な構成とされていてもよい。
【0023】
図4は、本実施形態に係る紛失物管理装置10が備える機能の一例を示した機能構成図である。後述する各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で二次記憶装置13などに記憶されており、このプログラムをCPU(プロセッサ)11がメインメモリ12に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、二次記憶装置13に予めインストールされている形態や、他の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例として、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどが挙げられる。
【0024】
図4に示すように、紛失物管理装置10は、例えば、通信部21、記憶部22、判定部23、位置情報通知部24、及び支援依頼部25を備えている。紛失物管理装置10は、更に、ユーザID(個人認証情報)が登録されているユーザデータベース26及び第三者機関の認証情報が登録されている第三者機関データベース27を備えていてもよい。ユーザデータベース26には、ユーザIDに関連付けられて連絡先アドレス、対応するタグID等が登録されていてもよい。
【0025】
通信部21は、例えば、ネットワークを介して他の装置と接続し、相互に情報の授受を行う。例えば、通信部21は、紛失防止用タグ50から位置情報通知要求を受けた仲介デバイス60から紛失物通知情報を受信する。上述したように、紛失物通知情報には、例えば、仲介デバイス60の位置情報、紛失防止用タグ50のタグID、及びデバイスリストが含まれている。紛失物通知情報には、更に時刻情報が含まれていてもよい。
記憶部22は、仲介デバイス60から受信した紛失物通知情報を格納する。
【0026】
判定部23は、共通のタグIDを含む最新の紛失物通知情報と過去に受信した紛失物通知情報とに基づいて、紛失防止用タグ50の持ち主(ユーザ)の登録先に対して紛失防止用タグ50の最新の位置情報を通知するための通知条件を満たしているか否かを判定する。なお、判定条件の詳細については、後述する。
【0027】
位置情報通知部24は、判定部23によって通知条件を満たしていると判定された場合に、紛失防止用タグ50の持ち主の登録先に対して最新の位置情報を通知する。
【0028】
支援依頼部25は、紛失防止用タグ50の持ち主が使用するユーザデバイス70から仲介デバイス60への支援要求を受信した場合に、最新の紛失物通知情報の送信元である仲介デバイス60に対して支援依頼通知を送信する。また、支援依頼部25は、ユーザデバイス70からの支援要求にかかわらず、判定部23によって通知条件を満たしていると判定された場合に、仲介デバイス60に対して支援依頼通知を送付することとしてもよい。
【0029】
以下、このような紛失物管理システムによって実行される各種処理について図5図8を参照して説明する。
【0030】
図5は、紛失モードにおける紛失防止用タグ50、仲介デバイス60、及び紛失物管理装置10のタイミングチャートを示した図である。
まず、持ち主であるユーザが、紛失防止用タグ50を取り付けた所有物AZを紛失することにより、紛失防止用タグ50とユーザデバイス70との無線通信が遮断され、更に、通信が遮断された状態が所定期間維持されると、紛失防止用タグ50は、紛失モードに移行する。
【0031】
紛失モードでは、図5に示すように、紛失防止用タグ50は、周辺デバイスに対して位置情報通知要求を発信する。この位置情報通知要求は、紛失防止用タグ50から所定の時間間隔で周囲に対して繰り返し発信される。これにより、位置情報通知要求を受け付けた仲介デバイス60から紛失物管理装置10に対して断続的に紛失物通知情報が送信されることとなる。ここで、仲介デバイス60は、その時々において紛失防止用タグ50からの位置情報通知要求を受け入れて無線通信が確立された電子デバイスであり、常に同一の電子デバイスとは限らない。
【0032】
次に、紛失物管理装置10において実行される紛失物管理方法について、図6図7を参照して説明する。図6図7は、紛失物管理方法の処理手順の一例を示したフローチャートである。以下に示す一連の処理は、二次記憶装置13(図3参照)に格納されているプログラムをCPU11がメインメモリ12に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現される。
【0033】
紛失物管理装置10は、紛失物通知情報を受信したか否かを判定する(図6のSA1)。この結果、紛失物通知情報を受信していなければ(SA1:NO)、受信するまで待機状態となる。一方、紛失物通知情報を受信した場合には(SA1:YES)、紛失物通知情報の初回の受信か否かを判定する(SA2)。具体的には、受信した紛失物通知情報と共通のタグIDを有する紛失物通知情報が記憶部22に格納されているか否かを判定し、格納されていない場合に、初回の受信であると判定する。
【0034】
ここで、初回の紛失物通知情報の受信である場合、紛失物通知情報に含まれている位置情報の近傍でユーザ(持ち主)が所有物を紛失したとみなすことができる。また、所有物を紛失した場所は、まだストーキング状況下にないことから、この位置情報をユーザに通知しても不都合は生じない。したがって、初回の受信である場合には(SA2:YES)、紛失物管理装置10は、タグIDに関連付けられているユーザの登録先を取得し、取得した登録先に対して紛失通知を行う(SA5)。これにより、例えば、初回の紛失物通知情報に含まれる位置情報、タグID、時間情報等がユーザに通知される。
【0035】
一方、ステップSA2において初回の受信でない場合には(SA2:NO)、ユーザから位置通知要求を受信したか否かを判定する(SA3)。位置通知要求は、ユーザが所有物の紛失に気付いたときに、紛失物管理装置10に対して最新の位置情報の通知を要求するものである。位置通知要求には、例えば、タグを特定するためのタグ特定情報(例えば、タグID)及びユーザを特定するユーザ識別情報(以下「ユーザID」という。)が含まれている。なお、紛失物管理装置10が、ユーザIDと紛失防止用タグ50のタグIDとを関連付けた情報を保有している場合には、タグ特定情報としてユーザIDを利用してもよく、この場合、タグ特定情報を省略することが可能である。
【0036】
この結果、位置通知要求を受信している場合には(SA3:YES)、続いて、通知条件を満たすか否かを判定する(SA4)。具体的には、(1)紛失防止用タグが紛失された場所から移動していないか、又は、(2)最新のデバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信したデバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていないかを判定する。そして、これら2つの条件のうち、少なくともいずれか一つに該当する場合には、通知条件を満たすと判定する。以下、本実施形態では、過去に受信したデバイスリストとして、前回受信した紛失物通知情報に含まれるデバイスリストを使用する場合を例示して説明する。
【0037】
例えば、「(1)紛失防止用タグが紛失された場所から移動していない場合」には、特定の人物(例えば、ストーキング被害者)が紛失防止用タグ50を携帯して移動している状態でないとみなすことができる。更に、紛失された場所から位置情報が変化していない場合には、紛失物通知情報の初回の受信時において、紛失場所の位置情報は既にユーザに通知されているのであるから、最新の位置情報をユーザに通知しても不都合は生じない。
【0038】
また、「(2)最新のデバイスリストに含まれるデバイスと前回受信したデバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合」とは、前回のデバイスリストに含まれる全ての電子デバイスが、今現在、紛失防止用タグ50の周辺に存在しないということを意味する。例えば、ストーキングの状況下では、ストーキング被害者が携帯する電子デバイスは必ず紛失防止用タグ50の周辺に存在するから、上記(2)の条件から外れることとなる。このため、上記(2)の条件を満たす場合とは、すなわち、ストーキングがされていない状況にあるとみなすことができる。
【0039】
この結果、上記通知条件を満たさなかった場合には(SA4:NO)、ユーザへ位置情報を通知することなく、ステップSA6に移行する。一方、上記通知条件を満たした場合には(SA4:YES)、紛失通知を行う(SA5)。これにより、例えば、最新の紛失物通知情報に含まれる位置情報、タグID、時間情報等がユーザに通知される。
【0040】
続いて、紛失物管理装置10は、紛失物通知情報を記憶部22に格納し(SA6)、ステップSA1に戻る。
【0041】
一方、ステップSA3において、位置通知要求を受信していない場合には(SA3:NO)、ユーザから支援要求を受信しているか否かを判定する(図7のSA7)。この支援要求は、例えば、紛失防止用タグ50の持ち主であるユーザが使用するユーザデバイス70から送信される要求であり、紛失物管理装置10を介して仲介デバイス60へ支援を要求するものである。
【0042】
紛失物管理装置10は、支援要求を受信している場合には(SA7:YES)、支援要求処理を行い(SA8)、その後、図6のステップSA6に移行する。なお、支援要求処理については、後述する。
【0043】
一方、支援要求を受信していない場合には(SA7:NO)、第三者機関の電子デバイス80(図1参照)からの位置情報提供依頼を受信しているか否かを判定する(SA9)。この位置情報提供依頼は、ユーザが紛失防止用タグ50の持ち主であるユーザが、第三者機関に対して所有物AZの紛失を届け出たときに、第三者機関の電子デバイス80から紛失物管理装置10に対して送信される情報である。
位置情報提供依頼には、紛失防止用タグ50の持ち主であるユーザのユーザID(個人認証情報)、第三者機関の認証情報等が含まれている。
【0044】
紛失物管理装置10は、位置情報提供依頼を受信している場合には(SA9:YES)、位置情報提供依頼に含まれる第三者機関の認証情報を認証する(SA10)。具体的には、第三者機関の認証情報が第三者機関データベース27に登録されているか否かを判定する。この結果、登録されている場合には、認証成功と判定し(SA10:YES)、続いて、ユーザIDを用いてユーザ認証を行う(SA11)。具体的には、ユーザIDがユーザデータベース26に登録されているか否かを判定する。この結果、登録されている場合には、認証成功と判定し(SA11:YES)、第三者機関に対して最新の紛失物通知情報に基づく位置通知を行う(SA12)。これにより、第三者機関の電子デバイス80(図1参照)に対して、最新の紛失物通知情報に含まれる位置情報、タグID、時間情報等が通知される。位置通知を行うと、図6のステップSA6に移行し、紛失物通知情報を記憶部22に格納する。
【0045】
また、第三者機関から位置情報提供依頼を受信していない場合(SA9:NO)、第三者機関認証に成功しなかった場合(SA10:NO)、ユーザ認証に成功しなかった場合(SA11:NO)には、第三機関に対して位置情報の通知を行わずに、図6のステップSA6に移行し、紛失物通知情報を記憶部22に格納してステップSA1に戻る。このように、第三者機関の認証とユーザ認証とを行うことにより、ユーザの同意なしに第三機関が紛失防止用タグ50の位置情報を入手することを阻止することができる。これにより、警察による違法捜査のようなものを防ぐことができる。
【0046】
次に、上述したステップSA8において実行される支援要求処理について、図8を参照して説明する。図8は、支援要求処理実行時におけるユーザデバイス70、紛失物管理装置10、仲介デバイス60、紛失防止用タグ50のタイミングチャートの一例を示した図である。
【0047】
まず、紛失物管理装置10は、ユーザデバイス70から支援要求を受信すると(SB1)、仲介デバイス60に対して支援要求を送信する(SB2)。仲介デバイス60は、支援要求を受信すると、紛失防止用タグ50に対して警告音出力命令を送信する(SB3)。紛失防止用タグ50は、警告音出力命令を受信すると、スピーカ57(図2参照)から警告音を出力する。これにより、紛失防止用タグ50の周囲の人に対して紛失防止用タグ50の存在を通知することができる。
【0048】
また、仲介デバイス60は、支援要求を受信すると、ディスプレイなどに「紛失支援を許諾しますか?」などのメッセージを表示させ、仲介デバイス60のユーザに対して支援許諾の可否を問い合わせる。これに対し、仲介デバイス60のユーザが入力部などを操作することにより支援許諾を行うと、仲介デバイス60から紛失物管理装置10に対して支援許諾通知が送信される(SB4)。紛失物管理装置10は、支援許諾通知を受信すると、ユーザデバイス70に対して最新の紛失物通知情報に基づく位置通知を行う(SB5)。
【0049】
このように、ユーザデバイス70から支援要求があった場合には、紛失防止用タグ50から警告音が出力されるとともに、仲介デバイス60の候補となる全周辺デバイスユーザに対して支援許諾の可否を求め、支援を許諾した場合に限って、位置情報がユーザデバイス70に通知される。これにより、仮に、ストーキング行為が行われていた場合には、ストーキング被害者の電子デバイスにも支援要求が表示されるので、ストーキング被害者にストーキング行為を知らせることができる。これにより、ストーキングの達成を妨害することができるとともに、ストーキング目的による位置情報の通知を抑止することができる。
【0050】
以上説明してきたように、本実施形態に係る紛失物管理装置、紛失物管理方法、紛失物管理プログラム、及び紛失防止用タグによれば、以下の作用効果を奏する。
【0051】
紛失物管理装置10は、位置情報、紛失防止用タグ50のタグID、及び紛失防止用タグの周辺に存在するデバイスリストを含む紛失物通知情報を仲介デバイス60から受信した場合に、共通のタグIDを含む最新の紛失物通知情報と過去に受信した紛失物通知情報とに基づいて、通知条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、(1)紛失防止用タグ50が紛失された場所から所定時間以上移動していない場合、又は、(2)最新のデバイスリストに含まれるデバイスと過去に受信したデバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、通知条件を満たすと判定する。
【0052】
このように、通知条件を満たすか否かを判定することにより、ストーキング目的で紛失防止用タグ50が用いられているおそれがあるか否かを確認することができる。そして、ストーキング目的で紛失防止用タグ50が用いられていないことを確認した上で、最新の紛失物通知情報に含まれる位置情報を紛失防止用タグ50の持ち主の登録先に対して送信するので、ストーキング目的で紛失防止用タグ50が用いられることを防止することができる。
【0053】
また、本実施形態によれば、上記二つの条件のうちの少なくともいずれか一方が満たされた場合に、通知条件を満たすと判定する。例えば、電車等の移動体内に紛失防止用タグを紛失した場合、位置が変化してしまうため、上記(1)の条件から外れてしまう。このような場合でも、上記(2)の条件を満たす場合には、位置情報を持ち主に通知することが可能となる。このように、2つの条件を設けていることにより、より確実にストーキング防止を行いつつ、位置情報を持ち主に通知することが可能となる。
【0054】
また、紛失物通知情報の初回の受信の場合には、紛失物通知情報に含まれる位置情報は、所有物AZの紛失場所の位置情報とみなすことができる。所有物AZを紛失した場所は、まだストーキング状況下にないことから、この位置情報を持ち主であるユーザに通知しても不都合は生じない。したがって、紛失場所の位置情報については、持ち主に通知することにより、所有物AZを紛失したことを持ち主に早期に通知することができる。
【0055】
また、紛失物管理装置10は、ユーザデバイス70から仲介デバイス60への支援要求を受信した場合に、最新の紛失物通知情報の送信元である仲介デバイス60に対して支援依頼通知を送信し、これにより、仲介デバイス60から支援許諾通知を受信した場合に、紛失防止用タグの持ち主の登録先に対して最新の位置情報を通知する。
【0056】
このように、仲介デバイス60のユーザから支援許諾を受け付けた上で、最新の位置情報を持ち主に通知するので、ストーキング目的で紛失防止用タグ50が用いられることを防止することができる。
【0057】
また、紛失物管理装置10は、第三者機関から位置情報提供依頼を受信した場合には、第三者機関認証及びユーザ認証を行った上で、最新の位置情報を第三者機関に通知するので、紛失物の位置を速やかに通知できるとともに、ストーキング目的で紛失防止用タグ50が用いられることを防止することができる。
【0058】
〔他の実施形態〕
例えば、上述した実施形態では、紛失物管理装置10において通知条件を満たすか否かを判定していたが(例えば、図6のステップSA4参照)、これに代えて、通知条件のうちの(2)の条件、すなわち、「最新のデバイスリストに含まれるデバイスと前回受信したデバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない」か否かについては、紛失防止用タグにおいて判定することとしてもよい。
【0059】
図9は、本発明の他の実施形態に係る紛失防止用タグ50aの機能ブロック図である。図9に示すように、紛失防止用タグ50aは、通知要求部61と、リスト作成部62と、判定部63とを備えている。
以下に説明する各種機能は、例えば、プログラムの形式でマイコン55が備える二次記憶装置53に記憶されており、このプログラムをCPU(プロセッサ)51がメインメモリ52に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現される。
【0060】
通知要求部61は、持ち主の電子デバイスであるユーザデバイス70との通信が所定期間遮断された場合に、紛失モードに移行し、周辺デバイスに対して位置情報通知要求を送信する。
リスト作成部62は、位置情報通知要求を発信したときに周囲に存在する接続可能な電子デバイスのデバイスリストを作成する。
判定部63は、最新のデバイスリストに含まれるデバイスと、過去に取得したデバイスリストに含まれるデバイスとに重複が生じていない場合に、通知条件を満たすと判定する。
【0061】
このように、判定部63によって通知条件を満たすと判定された場合には、通知条件を満たす旨の情報が付加された位置情報通知要求を仲介デバイス60に送信する。これにより、仲介デバイス60から紛失物管理装置10に対して、通知条件を満たす旨の情報が付加された紛失物通知情報が送信されることとなる。
本態様によれば、紛失物管理装置10は、紛失物通知情報に通知条件を満たす旨の情報が付加されていた場合には、図6におけるステップSA4の判定処理を省略することができる。これにより、紛失物管理装置10の処理を軽減することが可能となる。
【0062】
以上、本発明について各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、各実施形態で説明した処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0063】
例えば、上述した各実施形態では、過去に受信したデバイスリストとして、前回受信したデバイスリストを用いて、上述した(2)の通知条件を満たすか否かを判定していたが、この例に限られない。例えば、初回や前々回など任意のタイミングでのデバイスリストを用いて、デバイスの重複を判定することとしてもよい。
【0064】
これにより、紛失直後から周辺にあるデバイスが入れ替わったことを判断基準にして紛失物の追跡機能を重視したり、一定時間前とデバイスが入れ替わった場合にのみ位置を通知するなど、ストーキング防止機能を重視することができる。また、初回との比較のみの場合、ストーカが既に紛失モードになっている紛失防止用タグ50をストーキング被害者の荷物に忍び込ませることでストーキングが可能となるが、その後の任意のタイミングにおけるデバイスリストを用いたデバイスの重複判定も組み合わせることで、紛失防止用タグ50をストーキング行為に使用していないか否かをより確実に見極めることができる。また、最新のデバイスリストに含まれるデバイスと、過去に受信した複数のデバイスリストのそれぞれに含まれるデバイスとを比較することにより、位置追跡を行う時間を制御することが可能となる。
【0065】
また、上述した各実施形態においては、紛失防止用タグ50が「周辺デバイスリスト」を生成して仲介デバイス60に送信する場合を例示したが、この例に限られない。例えば、周辺デバイスは、仲介デバイス60が生成することとしてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態では、第三者機関の電子デバイス80から位置情報提供依頼を受信した場合に、第三者機関認証及びユーザ認証を行い、これら認証に成功した場合に、位置通知を行っていたが、この例に限られない。例えば、第三者機関認証又はユーザ認証を省略することとしてもよく、また、第三者機関認証及びユーザ認証の両方を省略することとしてもよい。
【0067】
また、上述した実施形態において通知条件として上記(1)、(2)の条件のいずれか一つを設定しておき、設定されている通知条件を満たすか否かを判定することとしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
10 :紛失物管理装置
11 :CPU
12 :メインメモリ
13 :二次記憶装置
14 :通信インターフェース
21 :通信部
22 :記憶部
23 :判定部
24 :位置情報通知部
25 :支援依頼部
26 :ユーザデータベース
27 :第三者機関データベース
50 :紛失防止用タグ
50a :紛失防止用タグ
52 :メインメモリ
53 :二次記憶装置
55 :マイコン
56 :通信インターフェース
57 :スピーカ
60 :仲介デバイス
61 :通知要求部
62 :リスト作成部
63 :判定部
70 :ユーザデバイス
80 :電子デバイス
AZ :所有物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9