(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】ネットワーク管理
(51)【国際特許分類】
H04L 41/04 20220101AFI20240723BHJP
【FI】
H04L41/04
(21)【出願番号】P 2022566070
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(86)【国際出願番号】 EP2020062171
(87)【国際公開番号】W WO2021219233
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ツェ, エドウィン
(72)【発明者】
【氏名】ペーテルゼン, ロベルト
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0317134(US,A1)
【文献】特開2015-162770(JP,A)
【文献】国際公開第2014/054768(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエンティティ(10)によって実施されるネットワーク管理のための方法であって、前記第1のエンティティ(10)が、ネットワークを動作させるように設定され、前記方法は、
第2のエンティティ(20)に向けて要求(600)の送信を始動することであって、前記第2のエンティティ(20)が、前記ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定され、前記要求(600)が、前記ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものであり、前記要求(600)が、
前記ネットワークの第1のネットワークスライス(40)を識別する情報と、
前記第2のエンティティ(20)に、前記第1のネットワークスライス(40)をサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または前記第1のネットワークスライス(40)をサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノード(60)を識別させるために、前記第2のエンティティ(20)によって実行可能な第1のプログラミング構成体と、
前記第2のエンティティ(20)に、前記管理タスク(604、606、608、610)をその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)を選択させるために、前記第2のエンティティ(20)によって実行可能な第2のプログラミング構成体と
を含む、要求(600)の送信を始動すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワークの前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスが、前記第1のネットワークスライス(40)を直接または間接的にサポートしている、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のネットワークスライス(40)、前記1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および前記1つまたは複数のネットワークノードが、階層を形成する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワークスライス(40)が、前記階層の頂点にある、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスが、前記第1のネットワークスライス(40)と前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係から識別可能である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のプログラミング構成体は、前記第2のエンティティ(20)に、 前記管理タスクをその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)を選択するための基準を適用させるために、
前記第2のエンティティ(20)によって実行可能である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のプログラミング構成体は、前記第2のエンティティ(20)に、各識別された第2のネットワークスライスについて、前記第2のネットワークスライスをサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または前記第2のネットワークスライスをサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノード(60)を識別させるために、前記第2のエンティティ(20)によってさらに実行可能である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のネットワークスライス(40)、前記1つまたは複数の第2のネットワークスライス、前記1つまたは複数の第1のネットワークノード(60)、前記1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または前記1つまたは複数の第2のネットワークノードが、前記階層を形成する、
請求項3または4に直接または間接的に従属する場合の請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の第3のネットワークスライスが、前記第2のネットワークスライスと前記1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別可能である、
請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のプログラミング構成体が、前記管理タスクをその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために、前記第2のエンティティ
(20
)によって実行可能である、
請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークが、コアネットワークまたは無線アクセスネットワークである、
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第1のエンティティ(10)であって、
請求項1から11のいずれか一項に従って動作するように設定された処理回路(12)
を備える、第1のエンティティ(10)。
【請求項13】
前記第1のエンティティ(10)が、命令を記憶するための少なくとも1つのメモリ(14)を備え、
前記命令が、前記処理回路(12)によって実行されたとき、前記第1のエンティティ(10)を請求項1から11のいずれか一項に従って動作させる、
請求項12に記載の第1のエンティティ(10)。
【請求項14】
第2のエンティティ(20)によって実施されるネットワーク管理のための方法であって、前記第2のエンティティ(20)が、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定され、前記方法は、
前記ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求(600)であって、第1のプログラミング構成体と、第2のプログラミング構成体と、前記ネットワークの第1のネットワークスライス(40)を識別する情報とを含む、要求(600)に応答して、
前記第1のネットワークスライス(40)をサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または前記第1のネットワークスライス(40)をサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノード(60)を識別するために、前記第1のプログラミング構成体を実行することと、
前記管理タスクをその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)を選択するために、前記第2のプログラミング構成体を実行することと
を含む、方法。
【請求項15】
前記ネットワークの前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスが、前記第1のネットワークスライス(40)を直接または間接的にサポートしている、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のネットワークスライス(40)、前記1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および前記1つまたは複数の第1のネットワークノード(60)が、階層を形成する、
請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のネットワークスライス(40)が、前記階層の頂点にある、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスが、前記第1のネットワークスライス(40)と前記1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係から識別される、
請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法が、
前記管理タスクをその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)を選択するための基準を適用すること
を行うために、前記第2のプログラミング構成体を実行すること
を含む、請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法が、
各識別された第2のネットワークスライスについて、前記第2のネットワークスライスをサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または前記第2のネットワークスライスをサポートする前記ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノードを識別するために、前記第1のプログラミング構成体の実行を繰り返すこと
を含む、請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のネットワークスライス(40)、前記1つまたは複数の第2のネットワークスライス、前記1つまたは複数の第1のネットワークノード(60)、前記1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または前記1つまたは複数の第2のネットワークノードが、前記階層を形成する、
請求項16または17に直接または間接的に従属する場合の請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の第3のネットワークスライスが、前記第2のネットワークスライスと前記1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別される、
請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のプログラミング構成体が、前記管理タスクをその上で実施するための、前記第1のネットワークスライス(40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード(60)、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために実行される、
請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記方法が、
前記管理タスク(604、606、608、610)の前記実施を始動すること
を含む、請求項14から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記管理タスク(604、606、608、610)の前記実施が、
前記選択されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードに関する報告を生成すること(606、610)
を含む、請求項14から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記管理タスク(604、606、608、610)の前記実施が、
第3のエンティティ(30)から、前記選択されたネットワークノードに関する報告を収集すること(604、608)であって、前記第3のエンティティ(30)が、前記ネットワークのネットワークノードを管理するように設定されている、こと(604、608)
を含む、請求項14から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワークが、コアネットワークまたは無線アクセスネットワークである、
請求項1から11または14から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
第2のエンティティ(20)であって、
請求項14から27のいずれか一項に従って動作するように設定された処理回路(22)
を備える、第2のエンティティ(20)。
【請求項29】
前記第2のエンティティ(20)が、命令を記憶するための少なくとも1つのメモリ(24)を備え、
前記命令が、前記処理回路(22)によって実行されたとき、前記第2のエンティティ(20)を、請求項14から27のいずれか一項に従って動作させる、
請求項28に記載の第2のエンティティ(20)。
【請求項30】
システムによって実施される方法であって、前記方法が、
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法と、
請求項14から27のいずれか一項に記載の方法と
を含む、方法。
【請求項31】
システムであって、
請求項12または13に記載の少なくとも1つの第1のエンティティ(10)と、
請求項28または29に記載の少なくとも1つの第2のエンティティ(20)と
を備える、システム。
【請求項32】
処理回路によって実行されたとき、前記処理回路に、請求項1から11のいずれか一項および/または請求項14から27のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項33】
処理回路に、請求項1から11のいずれか一項および/または請求項14から27のいずれか一項に記載の方法を実施させるために前記処理回路によって実行可能である命令を備える、非一時的機械可読媒体上で具現された、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ネットワーク管理のための方法と、それらの方法に従って動作するように設定されたエンティティとに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークはネットワークオペレータによって管理され、ネットワークオペレータの顧客がネットワークを使用する。ネットワークオペレータの異なる顧客は、異なるニーズを有する。ネットワークオペレータがこれらの異なるニーズのすべてを満たすことは、困難であり得る。顧客の異なるニーズをサポートするのを助けるためにネットワークオペレータによって現在使用されている技法は、ネットワークスライシングである。ネットワークスライシングは、管理された機能のネットワークの中から、異なる顧客のためのカスタマイズされた論理ネットワークを構成する(construct)ために、ネットワークオペレータによって使用され得る。論理ネットワークは、個々の顧客のニーズなど、いくつかの要件を満たすようにカスタマイズされ得る。カスタマイズされた論理ネットワークは、ネットワークスライスと呼ばれる。ネットワークスライスは、(たとえば、孤立した、別個の、または独立型)エンドツーエンドネットワークとして規定され得る。ネットワークスライスは、たとえば、2つまたはそれ以上の論理ネットワークインターフェースまたはデバイスを接続する物理ネットワークの一部分であり得る。
【0003】
スライスされたネットワークでは、ネットワークスライスが複数の管理されたネットワークノード(たとえば、物理および/または仮想ノード)のサポートを必要とすることと、管理されたエレメントが1つまたは複数のネットワークスライスのメンバーである(すなわち、それらをサポートする)ことと、ネットワークスライスが1つまたは複数の他のネットワークスライスのメンバーである(すなわち、それらをサポートする)こととが一般的であり得る。たとえば、ネットワークスライス(「S-1」)が、ネットワークスライス(たとえば、「S-11」および「S-12」)と管理されたネットワークノードとのグループによってサポートされ得る。その上、サポートするネットワークスライスS-11およびS-12は、それら自体、ネットワークスライスと管理されたネットワークノードとのグループによってサポートされ得る。ネットワークスライスS-1と、そのサポートする(または下位)ネットワークスライスS-11およびS-12と、管理されたネットワークノードとは、ネットワークスライスツリーと呼ばれる。
【0004】
ネットワークを管理するための、より詳細には、ネットワークにおけるネットワークスライスを管理するための、様々な既存の技法がある。しかしながら、既存の技法は、ネットワークオペレータが、ネットワークスライス管理システムがネットワークスライスツリーの特定の部分上で(実施報告(performance report)の準備、アラーム報告の準備、動作状態の変更などの)特定の管理タスクを実施することを要求することを可能にする機構がない。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、既存の技法に関連する上記で説明された欠点のうちの少なくともいくつかをなくすか、または解消することである。
【0006】
したがって、本開示の一態様によれば、ネットワーク管理のための方法が提供される。本方法は、第1のエンティティによって実施される。第1のエンティティは、ネットワークを動作させるように設定される。本方法は、第2のエンティティに向けて要求の送信を始動することを含む。第2のエンティティは、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定される。要求は、ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものである。要求は、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報を含む。要求は、第2のエンティティが、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第1のプログラミング構成体(construct)を含む。要求は、第2のエンティティが、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第2のプログラミング構成体を含む。
【0007】
したがって、ネットワーク管理のための有利な方法が提供される。特に、(たとえば、ネットワークのオペレータによって動作させられる)第1のエンティティが、管理タスクがネットワークの特定の部分上で実施されることを要求することを可能にする機構が提供される。その機構は、カスタマイズされた論理ネットワークの場合でもこれを可能にする。オペレータは、管理タスクがその上で実施されるべきであるすべてのネットワークスライスおよびすべてのネットワークノードの名前を提供する必要がない。代わりに、単一の(第1の)ネットワークスライスの識別情報のみが、第1のプログラミング構成体および第2のプログラミング構成体とともに提供される必要がある。これは、ネットワークの特定の部分上での管理タスクの実施を可能にするためのプロシージャを著しく簡略化し、したがって、プロシージャをより効率的にする。その上、本方法は、管理タスクがその上で実施されるべきであるあらゆるネットワークスライスおよびネットワークノードの多くの識別情報ではなく、単一の(第1の)ネットワークスライスの識別情報と2つのプログラミング構成体との送信を必要とするにすぎないので、本方法は、帯域幅を節約することができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスを直接または間接的にサポートしていることがある。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および1つまたは複数のネットワークノードは、階層を形成し得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライスは、階層の頂点にあり得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係(containment relationship)から識別可能であり得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、第2のエンティティが、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するための基準を適用することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能であり得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1のプログラミング構成体は、第2のエンティティが、各識別された第2のネットワークスライスについて、第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティによってさらに実行可能であり得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、1つまたは複数の第1のネットワークノード、1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の第2のネットワークノードは、階層を形成し得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第3のネットワークスライスは、第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別可能であり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために、第2のエンティティによって実行可能であり得る。
【0017】
本開示の別の態様によれば、第1のエンティティが提供される。第1のエンティティは、第1のエンティティに関して前に説明された方法に従って動作するように設定された処理回路を備える。したがって、第1のエンティティは、第1のエンティティによって実施される方法に関して前に説明された利点を提供する。いくつかの実施形態では、第1のエンティティは、処理回路によって実行されたとき、第1のエンティティが、第1のエンティティに関して前に説明された方法に従って動作することを引き起こす命令を記憶するための少なくとも1つのメモリを備え得る。
【0018】
本開示の別の態様によれば、ネットワーク管理のための別の方法が提供される。本方法は、第2のエンティティによって実施される。第2のエンティティは、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定される。本方法は、ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求に応答して実施される。要求は、第1のプログラミング構成体と、第2のプログラミング構成体と、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報とを含む。本方法は、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別するために、第1のプログラミング構成体を実行することを含む。本方法は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するために、第2のプログラミング構成体を実行することを含む。
【0019】
したがって、ネットワーク管理のための有利な方法が提供される。特に、第2のエンティティが、管理タスクがその上で実施されるべきであるネットワークの特定の部分を正しく選択することを可能にする機構が提供される。その機構は、カスタマイズされた論理ネットワークの場合でもこれを可能にする。オペレータは、管理タスクがその上で実施されるべきであるすべてのネットワークスライスおよびすべてのネットワークノードの名前を提供する必要がない。代わりに、単一の(第1の)ネットワークスライスの識別情報のみが、第1のプログラミング構成体および第2のプログラミング構成体とともに提供される必要がある。これは、ネットワークの特定の部分上での管理タスクの実施を可能にするためのプロシージャを著しく簡略化し、したがって、プロシージャをより効率的にする。その上、本方法は、管理タスクがその上で実施されるべきであるあらゆるネットワークスライスおよびネットワークノードの多くの識別情報ではなく、単一の(第1の)ネットワークスライスの識別情報と2つのプログラミング構成体との送信を必要とするにすぎないので、本方法は、帯域幅を節約することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスを直接または間接的にサポートしていることがある。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および1つまたは複数の第1のネットワークノードは、階層を形成し得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライスは、階層の頂点にあり得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係から識別され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、本方法は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するための基準を適用するために、第2のプログラミング構成体を実行することを含み得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、本方法は、各識別された第2のネットワークスライスについて、第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノードを識別するために、第1のプログラミング構成体の実行を繰り返すことを含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、1つまたは複数の第1のネットワークノード、1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の第2のネットワークノードは、階層を形成し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第3のネットワークスライスは、第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために実行され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、本方法は、管理タスクの実施を始動することを含み得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、管理タスクの実施は、選択されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードに関する報告を生成することを含み得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、管理タスクの実施は、第3のエンティティから、選択されたネットワークノードに関する報告を収集することであって、第3のエンティティが、ネットワークのネットワークノードを管理するように設定された、報告を収集することを含み得る。
【0032】
本開示の別の態様によれば、第2のエンティティが提供される。第2のエンティティは、第2のエンティティに関して前に説明された方法に従って動作するように設定された処理回路を備える。したがって、第2のエンティティは、第2のエンティティによって実施される方法に関して前に説明された利点を提供する。いくつかの実施形態では、第2のエンティティは、処理回路によって実行されたとき、第2のエンティティが、第2のエンティティに関して前に説明された方法に従って動作することを引き起こす命令を記憶するための少なくとも1つのメモリを備え得る。
【0033】
本開示の別の態様によれば、システムによって実施される方法が提供される。システムによって実施される本方法は、前に説明された第1のエンティティによって実施される方法と、前に説明された第2のエンティティによって実施される方法とを含み得る。したがって、システムによって実施される本方法は、第1のエンティティによって実施される方法と第2のエンティティによって実施される方法とに関して前に説明された利点を提供する。
【0034】
本開示の別の態様によれば、システムが提供される。本システムは、前に説明された少なくとも1つの第1のエンティティと、前に説明された少なくとも1つの第2のエンティティとを備え得る。したがって、本システムは、第1のエンティティおよび第2のエンティティによって実施される方法に関して前に説明された利点を提供する。
【0035】
本開示の別の態様によれば、処理回路によって実行されたとき、処理回路が、第1のエンティティおよび/または第2のエンティティに関して前に説明された方法を実施することを引き起こす命令を備えるコンピュータプログラムが提供される。したがって、本コンピュータプログラムは、第1のエンティティおよび/または第2のエンティティによって実施される方法に関して前に説明された利点を提供する。
【0036】
本開示の別の態様によれば、処理回路が、第1のエンティティおよび/または第2のエンティティに関して前に説明された方法を実施することを引き起こすために処理回路によって実行可能である命令を備える、非一時的機械可読媒体上で具現されたコンピュータプログラム製品が提供される。したがって、本コンピュータプログラム製品は、第1のエンティティおよび/または第2のエンティティによって実施される方法に関して前に説明された利点を提供する。
【0037】
したがって、ネットワーク管理のための有利な技法が提供される。
【0038】
本技法をより良く理解するために、および本技法がどのように実現され得るかを示すために、次に、例として、添付の図面への参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】一実施形態による、システムを示すブロック図である。
【
図2】一実施形態による、第1のエンティティを示すブロック図である。
【
図3】一実施形態による、第1のエンティティによって実施される方法を示すブロック図である。
【
図4】一実施形態による、第2のエンティティを示すブロック図である。
【
図5】一実施形態による、第2のエンティティによって実施される方法を示すブロック図である。
【
図6】一実施形態による、システムにおける信号の交換を示すシグナリング図である。
【
図7】一実施形態による、第1のエンティティを示すブロック図である。
【
図8】一実施形態による、第2のエンティティを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
前述のように、ネットワーク管理のための有利な技法が本明細書で説明される。本明細書で説明される技法は、任意の通信ネットワークなど、任意のネットワークに関して使用され得る。ネットワークは、第5世代(5G)ネットワークまたは他の世代のネットワークであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークは、コアネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)であり得る。本技法は、第1のエンティティおよび/または第2のエンティティによって実装される。
【0041】
図1は、そのような第1のエンティティおよび/または第2のエンティティが採用され得るシステムを示す。システムは、ネットワーク管理のためのものである。第2のエンティティ20が、
図1のシステム中に示されている。
図1に示されているシステムでは、第2のエンティティ20は、ネットワークスライスマネージャである。すなわち、第2のエンティティ20は、ネットワークにおける1つまたは複数のネットワークスライスを管理するように設定される。本明細書では、ネットワークスライスのグループ40が、論理ネットワークを形成する。この論理ネットワークは、ネットワークのサブネットワークと考えられ得る。したがって、ネットワークスライスのグループ40は、スライスサブネットワーク(「SliceSubnet」)と呼ばれることがある。同様に、ネットワークスライスマネージャは、スライスサブネットマネージャ(「SliceSunetM」)と呼ばれることがあり、1つまたは複数のスライスサブネット40を管理すると言われ得る。
図1に示されているように、システムは、少なくとも1つのスライスサブネット40を備え得る。少なくとも1つのスライスサブネット40内で、ネットワークスライスのうちのいずれか1つまたは複数が、少なくとも1つの他のネットワークスライスをサポートし得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、2つまたはそれ以上のネットワークスライス間に包含関係があり得る。概して、包含関係は、あるオブジェクトが別のオブジェクトを含んでいることを示す。したがって、2つまたはそれ以上のネットワークスライス間の包含関係は、あるネットワークスライスが別のネットワークスライスを含んでいること、たとえば、あるネットワークスライスが他のネットワークスライスのそのサポートするネットワークを含んでいることを示すことができる。いくつかの実施形態では、ネットワークスライスが、1つまたは複数のスライスサブネットを含んでいることがある。2つまたはそれ以上のネットワークスライス間の包含関係は、論理包含関係である。2つまたはそれ以上のネットワークスライス間の包含関係は、どのネットワークスライス(またはどのスライスサブネット)がどの他のネットワークスライスをサポートするかを識別することを可能にする。
図1では、ネットワークスライス間の包含関係は、スライスサブネット40の右の中空(hollow)菱形によって示されている。本明細書では、ネットワークスライスという用語と、スライスサブネットという用語とは交換され得る。
【0043】
同様にして、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のネットワークスライスと1つまたは複数のネットワークノードとの間に包含関係があり得る。前述のように、概して、包含関係は、あるオブジェクトが別のオブジェクトを含んでいることを示す。したがって、1つまたは複数のネットワークスライスと1つまたは複数のネットワークノードとの間の包含関係は、少なくとも1つのネットワークスライスが少なくとも1つのネットワークノードを含んでいること、たとえば、少なくとも1つのネットワークスライスが少なくとも1つのネットワークノードによってサポートされることを示すことができる。1つまたは複数のネットワークスライスと1つまたは複数のネットワークノードとの間の包含関係は、いくつかの実施形態によれば、論理包含関係であり得る。1つまたは複数のネットワークスライスと1つまたは複数のネットワークノードとの間の包含関係は、どのネットワークノードがどのネットワークスライス(またはスライスサブネット)をサポートするかを識別することを可能にする。
図1では、ネットワークスライスとネットワークノードとの間の包含関係は、スライスサブネット40の下の中空菱形によって示されている。
【0044】
図1に示されているシステムは、ネットワークの1つまたは複数のネットワークノードを備えることができる。本明細書では、ネットワークノードは、仮想ネットワークノード(たとえば、機能)または物理ネットワークノード(たとえば、無線基地局などの基地局)であり得る。ネットワークノードのグループ50が、いくつかの実施形態によれば、物理ネットワークを形成することができる。物理ネットワークはまた、ネットワークのサブネットワークと考えられ得る。したがって、ネットワークノードのグループ50は、サブネットワーク(「Subnet」)と呼ばれることもある。
図1に示されているように、システムは、少なくとも1つのサブネット50を備え得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのサブネット50は、少なくとも1つの他のネットワークノード60をサポートし得る。本明細書では、ネットワークノードは、エレメントと呼ばれることもある。したがって、少なくとも1つの他のネットワークノード60は、少なくとも1つのエレメント(「Element」)と呼ばれることがある。(少なくとも1つの他のネットワークノード60のうちのいずれか1つまたは複数などの)ノードが、少なくとも1つのネットワークスライスまたは少なくとも1つのスライスサブネット40をサポートし得る。本明細書では、ネットワークにおけるネットワークノードおよびネットワークスライスは、概して、ネットワークにおけるオブジェクトと呼ばれることがある。
【0045】
図1に示されているように、システムは、第3のエンティティ30を備え得る。第3のエンティティ30は、少なくとも1つのサブネット50および/または少なくとも1つの他のネットワークノード60など、ネットワークにおける1つまたは複数のネットワークノードを管理するように設定される。ネットワークノードがエレメントと呼ばれることもあるので、したがって、第3のエンティティ30は、エレメントマネージャ(「ElementM」)と呼ばれることがある。第2のエンティティ20は、第3のエンティティ30と通信し、それにより、第2のエンティティ20が第3のエンティティ30を使用することを可能にすることができる。
図1には示されていないが、システムは、第1のエンティティ10を備えることができる。第1のエンティティ10は、第2のエンティティ20および/または第3のエンティティ30と通信することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、2つまたはそれ以上のネットワークノード間に包含関係があり得る。前述のように、概して、包含関係は、あるオブジェクトが別のオブジェクトを含んでいることを示す。したがって、2つまたはそれ以上のネットワークノード間の包含関係は、あるネットワークノードが別のネットワークノードを含んでいること、たとえば、あるネットワークノードが他のネットワークノードのそのサポートするネットワークを含んでいることを示すことができる。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、1つまたは複数のサブネットを含んでいることがある。2つまたはそれ以上のネットワークノード間の包含関係は、たとえば、ネットワークノードのうちの1つまたは複数がネットワーク機能である、いくつかの実施形態によれば、論理包含関係であり得る。2つまたはそれ以上のネットワークノード間の包含関係は、どのネットワークノード(またはどのサブネット)がどの他のネットワークノードをサポートするかを識別することを可能にする。
図1では、ネットワークノード間の包含関係は、サブネット50の右のおよび下の中実(solid)菱形によって示されている。本明細書では、エレメントという用語と、ノードという用語と、機能という用語とは交換され得る。
【0047】
図2は、一実施形態による、第1のエンティティ10を示す。第1のエンティティ10は、ネットワークにおけるサービスを管理するためのものである。いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10は、オペレータ端末であり得る。オペレータ端末10は、ネットワークのオペレータによる使用のための任意の端末であり得る。たとえば、オペレータ端末10は、いくつかの実施形態では、モバイルデバイスであり得る。
【0048】
図2に示されているように、第1のエンティティ10は、処理回路(または論理)12を備える。処理回路12は、第1のエンティティ10の動作を制御し、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される方法を実装することができる。処理回路12は、本明細書で説明される様式で第1のエンティティ10を制御するように設定またはプログラムされ得る。処理回路12は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の処理ユニット、1つまたは複数のマルチコアプロセッサ、および/または1つまたは複数のモジュールなど、1つまたは複数のハードウェア構成要素を備えることができる。特定の実装形態では、1つまたは複数のハードウェア構成要素の各々は、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される方法の個々のまたは複数のステップを実施するように設定され得るか、または実施するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される方法を実施するためにソフトウェアを稼働するように設定され得る。ソフトウェアは、いくつかの実施形態によれば、コンテナ化(containerise)され得る。したがって、いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される方法を実施するためにコンテナを稼働するように設定され得る。
【0049】
手短に言えば、第1のエンティティ10の処理回路12は、第2のエンティティに向けて要求の送信を始動するように設定される。第2のエンティティは、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定され、要求は、ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものである。要求は、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報を含む。要求は、第2のエンティティが、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第1のプログラミング構成体をも含む。要求は、第2のエンティティが、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第2のプログラミング構成体をも含む。
【0050】
図2に示されているように、いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10は、随意に、メモリ14を備え得る。第1のエンティティ10のメモリ14は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリを備えることができる。いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10のメモリ14は、非一時的媒体を備え得る。第1のエンティティ10のメモリ14の例は、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクなどの大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などのリムーバブル記憶媒体、および/あるいは任意の他のメモリを含む。
【0051】
第1のエンティティ10の処理回路12は、第1のエンティティ10のメモリ14に接続され得る。いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10のメモリ14は、第1のエンティティ10の処理回路12によって実行されたとき、第1のエンティティ10が、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される様式で動作することを引き起こすプログラムコードまたは命令を記憶するためのものであり得る。たとえば、いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10のメモリ14は、第1のエンティティ10が、第1のエンティティ10に関して本明細書で説明される方法に従って動作することを引き起こすために第1のエンティティ10の処理回路12によって実行され得るプログラムコードまたは命令を記憶するように設定され得る。代替的にまたは追加として、第1のエンティティ10のメモリ14は、本明細書で説明される任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように設定され得る。第1のエンティティ10の処理回路12は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように第1のエンティティ10のメモリ14を制御するように設定され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、
図2に示されているように、第1のエンティティ10は、随意に、通信インターフェース16を備え得る。第1のエンティティ10の通信インターフェース16は、第1のエンティティ10の処理回路12および/または第1のエンティティ10のメモリ14に接続され得る。第1のエンティティ10の通信インターフェース16は、第1のエンティティ10の処理回路12が第1のエンティティ10のメモリ14と通信することおよび/またはその逆を可能にするように動作可能であり得る。同様に、第1のエンティティ10の通信インターフェース16は、第1のエンティティ10の処理回路12が第2のエンティティおよび/または任意の他のエンティティと通信することを可能にするように動作可能であり得る。第1のエンティティ10の通信インターフェース16は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように設定され得る。いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10の処理回路12は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように第1のエンティティ10の通信インターフェース16を制御するように設定され得る。
【0053】
第1のエンティティ10は、単一のメモリ14を備えるものとして
図2に示されているが、第1のエンティティ10は、本明細書で説明される様式で動作する少なくとも1つのメモリ(すなわち、単一のメモリまたは複数のメモリ)14を備え得ることが諒解されよう。同様に、第1のエンティティ10は、単一の通信インターフェース16を備えるものとして
図2に示されているが、第1のエンティティ10は、本明細書で説明される様式で動作する少なくとも1つの通信インターフェース(すなわち、単一の通信インターフェースまたは複数の通信インターフェース)16を備え得ることが諒解されよう。また、
図2は、第1のエンティティ10の一実施形態を示すために必要とされる構成要素のみを示すが、実際の実装形態では、第1のエンティティ10は、示されている構成要素に対する追加または代替の構成要素を備え得ることが諒解されよう。
【0054】
図3は、一実施形態による、第1のエンティティ10によって実施される方法を示すフローチャートである。第1のエンティティ10は、ネットワークを動作させるように設定される。方法は、ネットワーク管理のためのものである。
図2を参照しながら前に説明された第1のエンティティ10は、
図3の方法に従って動作するように設定される。方法は、第1のエンティティ10の処理回路12によって、またはその制御下で実施され得る。
【0055】
図3のブロック102に示されているように、要求の送信が、第2のエンティティ20に向けて始動される。より詳細には、第1のエンティティ10の処理回路12は、第2のエンティティ20に向けて要求の送信を始動する。第2のエンティティ20は、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定される。本明細書では、「始動する」という用語は、たとえば、引き起こす、または確立する、を意味することができる。したがって、第1のエンティティ10の処理回路12は、(たとえば、第1のエンティティ10の通信インターフェース16を介して)それ自体で要求を送信するように設定され得るか、または別のエンティティが要求を送信することを引き起こすように設定され得る。
【0056】
要求は、ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものである。要求は、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報を含む。要求は、第2のエンティティ20が、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティ20によって実行可能な第1のプログラミング構成体をも含む。ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスを直接または間接的にサポートしていることがある。本明細書では、第1のプログラミング構成体は、「スコープ(scope)構成体」と呼ばれることもある。要求は、第2のエンティティ20が、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択することを引き起こすために、第2のエンティティ20によって実行可能な第2のプログラミング構成体をも含む。本明細書では、第2のプログラミング構成体は、「フィルタ構成体」と呼ばれることもある。
【0057】
したがって、要求はスコープおよびフィルタ構成体を含むと言われ得る。このスコープおよびフィルタ構成体は、第1のエンティティ10(またはより詳細には、第1のエンティティ10を使用するネットワークのオペレータ)が、ネットワークの特定の部分上で実施されるべき管理タスクについての要求を発することを可能にする。本明細書で説明されるスコープおよびフィルタ構成体は、論理ネットワーク内のいくつかの特性を有する特定の管理されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードを識別するプロセスを容易にすることができる。論理ネットワークは、ネットワークオペレータの顧客の要件に基づいてその組織が(たとえば動的に)構成される、管理されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードのネットワークとして規定され得る。これは物理ネットワークとは対照的であり、物理ネットワークは、管理されたエレメントが展開された後にその組織が固定される、管理されたネットワークスライスおよび/またはノードのネットワークとして規定され得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および1つまたは複数のネットワークノードは、階層を形成する。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第1のネットワークスライスは、階層の頂点にあり得る。この階層は、ネットワークスライスツリーと呼ばれることもある。本明細書で説明されるスコープおよびフィルタ構成体は、第1のエンティティ10(またはより詳細には、第1のエンティティ10を使用するネットワークのオペレータ)が、このネットワークスライスツリーの特定の部分上で実施されるべき管理タスクについての要求を発することを可能にする。
【0059】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係から識別可能である。第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係は、論理包含関係である。
【0060】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、第2のエンティティ20が、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するための基準を適用することを引き起こすために、第2のエンティティ20によって実行可能であり得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、第1のプログラミング構成体は、第2のエンティティ20が、各識別された第2のネットワークスライスについて、第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティ20によってさらに実行可能であり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードは、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードと同じであり得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス40、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、1つまたは複数の第1のネットワークノード60、1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の第2のネットワークノードは、階層を形成し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第3のネットワークスライスは、第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別可能であり得る。第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係は、論理包含関係である。
【0063】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス40、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード60、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために、第2のエンティティ20によって実行可能であり得る。
【0064】
方法が第2のネットワークスライスおよび第3のネットワークスライスに関して説明されたが、方法は、任意の数のネットワークスライスに関して繰り返され得ることを理解されよう。すなわち、各識別されたネットワークスライスについて、方法は、そのネットワークスライスをサポートするネットワークスライスおよび/またはネットワークノードを識別するために、ならびにそれらの識別された(1つまたは複数の)ネットワークスライスおよび/または(1つまたは複数の)ネットワークノードのうちのどれの上で管理タスクを実施すべきかを選択するために繰り返され得る。
【0065】
図4は、一実施形態による、第2のエンティティ20を示す。第2のエンティティ20は、ネットワーク管理のためのものである。第2のエンティティ20は、たとえば、物理マシン(たとえばサーバ)または仮想マシン(VM)であり得る。
【0066】
図4に示されているように、第2のエンティティ20は、処理回路(または論理)22を備える。処理回路22は、第2のエンティティ20の動作を制御し、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される方法を実装することができる。処理回路22は、本明細書で説明される様式で第2のエンティティ20を制御するように設定またはプログラムされ得る。処理回路22は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の処理ユニット、1つまたは複数のマルチコアプロセッサ、および/または1つまたは複数のモジュールなど、1つまたは複数のハードウェア構成要素を備えることができる。特定の実装形態では、1つまたは複数のハードウェア構成要素の各々は、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される方法の個々のまたは複数のステップを実施するように設定され得るか、または実施するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路22は、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される方法を実施するためにソフトウェアを稼働するように設定され得る。ソフトウェアは、いくつかの実施形態によれば、コンテナ化され得る。したがって、いくつかの実施形態では、処理回路22は、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される方法を実施するためにコンテナを稼働するように設定され得る。
【0067】
手短に言えば、第2のエンティティ20の処理回路22は、ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求に応答して方法を実施するように設定される。要求は、第1のプログラミング構成体と、第2のプログラミング構成体と、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報とを含む。詳細には、第2のエンティティ20の処理回路22は、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別するために、第1のプログラミング構成体を実行するように設定される。第2のエンティティ20の処理回路22はまた、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するために、第2のプログラミング構成体を実行するように設定される。
【0068】
図4に示されているように、いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20は、随意に、メモリ24を備え得る。第2のエンティティ20のメモリ24は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリを備えることができる。いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20のメモリ24は、非一時的媒体を備え得る。第2のエンティティ20のメモリ24の例は、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクなどの大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などのリムーバブル記憶媒体、および/あるいは任意の他のメモリを含む。
【0069】
第2のエンティティ20の処理回路22は、第2のエンティティ20のメモリ24に接続され得る。いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20のメモリ24は、第2のエンティティ20の処理回路22によって実行されたとき、第2のエンティティ20が、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される様式で動作することを引き起こすプログラムコードまたは命令を記憶するためのものであり得る。たとえば、いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20のメモリ24は、第2のエンティティ20が、第2のエンティティ20に関して本明細書で説明される方法に従って動作することを引き起こすために第2のエンティティ20の処理回路22によって実行され得るプログラムコードまたは命令を記憶するように設定され得る。代替的にまたは追加として、第2のエンティティ20のメモリ24は、本明細書で説明される任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように設定され得る。第2のエンティティ20の処理回路22は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように第2のエンティティ20のメモリ24を制御するように設定され得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、
図4に示されているように、第2のエンティティ20は、随意に、通信インターフェース26を備え得る。第2のエンティティ20の通信インターフェース26は、第2のエンティティ20の処理回路22および/または第2のエンティティ20のメモリ24に接続され得る。第2のエンティティ20の通信インターフェース26は、第2のエンティティ20の処理回路22が第2のエンティティ20のメモリ24と通信することおよび/またはその逆を可能にするように動作可能であり得る。同様に、第2のエンティティ20の通信インターフェース26は、第2のエンティティ20の処理回路22が第1のエンティティ10および/または任意の他のエンティティと通信することを可能にするように動作可能であり得る。第2のエンティティ20の通信インターフェース26は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように設定され得る。いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20の処理回路22は、本明細書で説明される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように第2のエンティティ20の通信インターフェース26を制御するように設定され得る。
【0071】
第2のエンティティ20は、単一のメモリ24を備えるものとして
図4に示されているが、第2のエンティティ20は、本明細書で説明される様式で動作する少なくとも1つのメモリ(すなわち、単一のメモリまたは複数のメモリ)24を備え得ることが諒解されよう。同様に、第2のエンティティ20は、単一の通信インターフェース26を備えるものとして
図4に示されているが、第2のエンティティ20は、本明細書で説明される様式で動作する少なくとも1つの通信インターフェース(すなわち、単一の通信インターフェースまたは複数の通信インターフェース)26を備え得ることが諒解されよう。また、
図4は、第2のエンティティ20の一実施形態を示すために必要とされる構成要素のみを示すが、実際の実装形態では、第2のエンティティ20は、示されている構成要素に対する追加または代替の構成要素を備え得ることが諒解されよう。
【0072】
図5は、一実施形態による、第2のエンティティ20によって実施される方法を示すフローチャートである。第2のエンティティ20は、ネットワークのネットワークスライスを管理するように設定される。方法は、ネットワーク管理のためのものである。
図4を参照しながら前に説明された第2のエンティティ20は、
図5の方法に従って動作するように設定される。方法は、第2のエンティティ20の処理回路22によって、またはその制御下で実施され得る。方法は、ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求に応答して実施される。この要求は、第1のプログラミング構成体と、第2のプログラミング構成体と、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報とを含む。
【0073】
図5のブロック202に示されているように、第1のプログラミング構成体は、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別するために実行される。より詳細には、第2のエンティティ20の処理回路22は、第1のプログラミング構成体を実行する。ネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスを直接または間接的にサポートしていることがある。
【0074】
図5のブロック204に示されているように、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するために実行される。より詳細には、第2のエンティティ20の処理回路22は、第2のプログラミング構成体を実行する。
【0075】
いくつかの実施形態では、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および1つまたは複数の第1のネットワークノードは、階層を形成する。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第1のネットワークスライスは、階層の頂点にあり得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第2のネットワークスライスは、第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係から識別され得る。第1のネットワークスライスと1つまたは複数の第2のネットワークスライスとの間の包含関係は、論理包含関係である。
【0077】
いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するための基準を適用するために実行され得る。
【0078】
図5には示されていないが、いくつかの実施形態では、各識別された第2のネットワークスライスについて、第1のプログラミング構成体の実行が、第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または第2のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークノードを識別するために繰り返され得る。より詳細には、第2のエンティティ20の処理回路22は、いくつかの実施形態によれば、第1のプログラミング構成体の実行を繰り返すように設定され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードは、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードと同じであり得る。
【0079】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の第2のネットワークスライス、1つまたは複数の第1のネットワークノード、1つまたは複数の第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の第2のネットワークノードは、前述の階層を形成し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の第3のネットワークスライスは、第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係から識別され得る。第2のネットワークスライスと1つまたは複数の第3のネットワークスライスとの間の包含関係は、論理包含関係である。いくつかの実施形態では、第2のプログラミング構成体は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード、1つまたは複数の識別された第3のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第2のネットワークノードを選択するために実行され得る。
【0080】
方法が第2のネットワークスライスおよび第3のネットワークスライスに関して説明されたが、方法は、任意の数のネットワークスライスに関して繰り返され得ることを理解されよう。すなわち、各識別されたネットワークスライスについて、方法は、そのネットワークスライスをサポートするネットワークスライスおよび/またはネットワークノードを識別するために、ならびにそれらの識別された(1つまたは複数の)ネットワークスライスおよび/または(1つまたは複数の)ネットワークノードのうちのどれの上で管理タスクを実施すべきかを選択するために繰り返され得る。
【0081】
また、
図5には示されていないが、いくつかの実施形態では、管理タスクの実施が始動され得る。より詳細には、第2のエンティティ20の処理回路22は、いくつかの実施形態によれば、管理タスクの実施を始動するように設定され得る。いくつかの実施形態では、管理タスクの実施は、選択されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードに関する報告(たとえば、実施および/またはアラーム報告)を生成することを含み得る。いくつかの実施形態では、管理タスクの実施は、第3のエンティティ30から、選択されたネットワークノードに関する報告を収集することを含み得、第3のエンティティ30は、ネットワークのネットワークノードを管理するように設定される。他の実施形態では、管理タスクの実施は、ネットワークの動作状態の変更を含み得る。実施され得る管理タスクについてのいくつかの例が提供されたが、任意の他の管理タスクも可能であることを理解されよう。
【0082】
図6は、一実施形態による、システムにおける信号の交換を示すシグナリング図である。システムは、たとえば、
図1を参照しながら前に説明されたシステムであり得る。
図6に示されているシステムは、第1のエンティティ(たとえば、オペレータ端末)10と、第2のエンティティ(たとえば、スライスサブネットマネージャ)20と、第3のエンティティ(たとえば、エレメントマネージャ)30とを備える。第1のエンティティ10は、
図2および
図3を参照しながら前に説明されたものであり得、第2のエンティティ20は、
図4および
図5を参照しながら前に説明されたものであり得る。第1のエンティティ10は、ネットワークを管理するためのオペレータによる使用のためのものであり得る。第2のエンティティ20は、ネットワークにおける1つまたは複数のネットワークスライスを管理するように設定される。第3のエンティティ30は、ネットワークにおける1つまたは複数のネットワークノードを管理するように設定される。
図6は、
図1および
図6を参照しながら説明される。
【0083】
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のエンティティ10は、ネットワークスライス(またはスライスサブネット)の作成についての第2のエンティティ20への要求の送信を始動するように設定され得る。要求は、ネットワークオペレータの顧客のニーズに基づき得る。第2のエンティティ20は、たとえば顧客のニーズに基づいて、ネットワークスライス(またはスライスサブネット)を作成するように設定され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、ネットワークスライス(またはスライスサブネット)は、1つまたは複数のすでに展開されたネットワークノード、および/あるいは1つまたは複数の既存のネットワークスライスまたはスライスサブネット(またはそれらのインスタンス)を使用するために作成され得る。事実上、作成されたネットワークスライスを含むネットワークスライスツリーが作成され得る。ネットワークスライスツリーが作成され、随意にまた、第2のエンティティ20によって展開された後に、ネットワークのオペレータは、第2のエンティティ20が、ネットワークスライスツリーの特定の部分上でなど、ネットワーク上で管理タスクを実施することを要求し得る。
【0084】
この点において、
図6の矢印600によって示されているように、第1のエンティティ10は、第2のエンティティ20に向けて要求600の送信を始動する。要求600は、ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものである。要求は、ネットワークの第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)を識別する情報を含む。すなわち、要求は、ネットワークの第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)の識別情報を搬送する。ネットワークの第1のスライス(またはスライスサブネット40)は、ネットワークスライスツリーの頂点または最上位にあるネットワークスライス(またはスライスサブネット40)であり得る。
【0085】
要求は、第2のエンティティ20が、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)、および/または第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノード60を識別することを引き起こすために、第2のエンティティ20によって実行可能な第1のプログラミング(またはスコープ)構成体をも含む。要求は、第2のエンティティ20が、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード60を選択することを引き起こすために、第2のエンティティ20によって実行可能な第2のプログラミング(またはフィルタ)構成体をも含む。したがって、要求は、スコープおよびフィルタ構成体を搬送する。このスコープおよびフィルタ構成体は、有利に、
図6のブロック602において、管理タスクをその上で実施するためのネットワークスライスツリーの特定の部分を識別するために、第2のエンティティ20によって使用され得る。
【0086】
特に、要求に応答して、
図6のブロック602において、第2のエンティティ20は、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)、および/または第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノード60を識別するために、第1のプログラミング(またはスコープ)構成体を実行する。
【0087】
一例では、この識別を可能にするための第1のプログラミング(またはスコープ)構成体の実行は、以下の方式に従い得る。
(a) 要求において識別された第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)から開始する。これは、ネットワークスライスツリーの頂点または最上位にあるネットワークスライス(またはスライスサブネット40)であり得る。
(b) もしあれば、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)を識別する。第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)は、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)の下位ネットワークスライス(またはスライスサブネット)と呼ばれることがある。第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)は、たとえば、
図1中のスライスサブネット40の右の中空菱形によって示されているように、第1のネットワークスライスとの包含関係をもつものであり得る。
(c) もしあれば、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)をサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノード60を識別する。第1のネットワークノード60は、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)の下位ネットワークノードと呼ばれることがある。第1のネットワークノード60は、たとえば、
図1中のスライスサブネット40の下の中空菱形によって示されているように、第1のネットワークスライスとの包含関係をもつものであり得る。
(d) 各識別された第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)について、上記のステップ(b)および(c)を繰り返す。識別されたオブジェクト(ネットワークスライス、スライスサブネットおよび/またはネットワークノード)のすべては一緒に、コレクション(collection)と呼ばれることがある。
【0088】
ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求に応答して、
図6のブロック602において、第2のエンティティ20はまた、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス(またはスライスサブネット40)、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス(またはスライスサブネット)、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノード60を選択するために、第2のプログラミング(またはフィルタ)構成体を実行する。より詳細には、第2のプログラミング(またはフィルタ)構成体は、コレクションの中からオブジェクトを選択するためのフィルタ基準を適用するために実行され得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、第2のエンティティ20は、次いで、管理タスクの実施を始動し得る。
図6では、管理タスクは、矢印604、ブロック606、矢印608、およびブロック610によって示されている。
図6に示されている管理タスクの実施は、選択されたネットワークスライス(またはスライスサブネット40)および/またはネットワークノードに関する報告を生成することを含む。しかしながら、これは一例にすぎず、任意の他の管理タスクが実施され得ることを理解されよう。
【0090】
図6に示されている管理タスクの実施の例では、
図6の矢印604によって示されているように、第2のエンティティ20は、選択されたネットワークノードに関する報告について第3のエンティティ30に向けて要求の送信を始動する。
図6のブロック606において、第2のエンティティ20は、選択されたネットワークスライス(またはスライスサブネット40)に関する報告を生成する。
図6の矢印608によって示されているように、第2のエンティティ20は、第3のエンティティ30から、選択されたネットワークノードに関する要求された報告を受信する。
図6のブロック610において、第2のエンティティ20は、最終報告を生成する。最終報告は、選択されたネットワークスライスおよび/またはネットワークノードに関する報告である。たとえば、第2のエンティティ20は、第2のエンティティ20が
図6のブロック608において生成した報告に、
図6の矢印608において第3のエンティティから受信された報告を追加することができる。したがって、管理タスクは、選択されたオブジェクトについて作用する。
【0091】
いくつかの実施形態では、
図6の矢印612によって示されているように、第2のエンティティ20は、第1のエンティティ10に向けて応答の送信を始動し得る。応答は、
図6のブロック610において生成された最終報告を含むことができる。代替的にまたは追加として、応答は、管理タスクの実施が完了したことを示すことができる。
【0092】
図7は、一実施形態による、第1のエンティティ700を示すブロック図である。第1のエンティティ700は、ネットワークを動作させることができる。第1のエンティティ700は、第2のエンティティに向けて要求の送信を始動するように設定された送信始動モジュール702を備える。第2のエンティティは、ネットワークのネットワークスライスを管理することができる。要求は、ネットワーク上での管理タスクの実施についてのものである。要求は、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報を含む。要求は、第2のエンティティが、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第1のプログラミング構成体をも含む。要求は、第2のエンティティが、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択することを引き起こすために、第2のエンティティによって実行可能な第2のプログラミング構成体をも含む。第1のエンティティ700は、第1のエンティティに関して本明細書で説明される様式で動作し得る。
【0093】
図8は、一実施形態による、第2のエンティティ800を示すブロック図である。第2のエンティティ800は、ネットワークのネットワークスライスを管理することができる。第2のエンティティ800は、ネットワーク上での管理タスクの実施についての要求に応答して動作する。要求は、第1のプログラミング構成体と、第2のプログラミング構成体と、ネットワークの第1のネットワークスライスを識別する情報とを含む。第2のエンティティ800は、第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第2のネットワークスライス、および/または第1のネットワークスライスをサポートするネットワークの1つまたは複数の第1のネットワークノードを識別するために、第1のプログラミング構成体を実行するように設定された第1の実行モジュール802を備える。第2のエンティティ800は、管理タスクをその上で実施するための、第1のネットワークスライス、1つまたは複数の識別された第2のネットワークスライス、および/または1つまたは複数の識別された第1のネットワークノードを選択するために、第2のプログラミング構成体を実行するように設定された第2の実行モジュール804をも備える。第2のエンティティ800は、第2のエンティティに関して本明細書で説明される様式で動作し得る。
【0094】
また、(前に説明された第1のエンティティ10の処理回路12および/または前に説明された第2のエンティティ20の処理回路22などの)処理回路によって実行されたとき、処理回路が、本明細書で説明される方法の少なくとも一部を実施することを引き起こす命令を備えるコンピュータプログラムが提供される。(前に説明された第1のエンティティ10の処理回路12および/または前に説明された第2のエンティティ20の処理回路22などの)処理回路が、本明細書で説明される方法の少なくとも一部を実施することを引き起こすために処理回路によって実行可能である命令を備える、非一時的機械可読媒体上で具現されたコンピュータプログラム製品が提供される。(前に説明された第1のエンティティ10の処理回路12および/または前に説明された第2のエンティティ20の処理回路22などの)処理回路が、本明細書で説明される方法の少なくとも一部を実施することを引き起こすための命令を含んでいるキャリアを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。いくつかの実施形態では、キャリアは、電子信号、光信号、電磁信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれか1つであり得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される第1のエンティティ機能および/または第2のエンティティ機能は、ハードウェアによって実施され得る。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される第1のエンティティ10および第2のエンティティ20のうちのいずれか1つまたは複数は、ハードウェアエンティティであり得る。しかしながら、また、随意に、本明細書で説明される第1のエンティティ機能および/または第2のエンティティ機能の少なくとも一部または全部が仮想化され得ることを理解されよう。たとえば、本明細書で説明される第1のエンティティ10および第2のエンティティ20のうちのいずれか1つまたは複数によって実施される機能は、エンティティ機能を編成するように設定された一般的なハードウェア上で稼働するソフトウェアで実装され得る。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される第1のエンティティ10および第2のエンティティ20のうちのいずれか1つまたは複数は、仮想エンティティであり得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明される第1のエンティティ機能および/または第2のエンティティ機能の少なくとも一部または全部が、ネットワーク対応クラウドにおいて実施され得る。本明細書で説明される第1のエンティティ機能および/または第2のエンティティ機能はすべて同じロケーションにあり得るか、あるいはエンティティ機能のうちの少なくともいくつかが分散され得る。
【0096】
本明細書で説明される方法ステップの少なくとも一部または全部が、いくつかの実施形態では自動化され得ることを理解されよう。すなわち、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される方法ステップの少なくとも一部または全部が、自動的に実施され得る。
【0097】
したがって、本明細書で説明される様式において、ネットワーク管理のための改善された技法が有利に提供される。
【0098】
上述の実施形態はアイデアを限定するのではなく例示するものであること、および、当業者であれば添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの代替実施形態を設計することが可能となることに留意されたい。「含む、備える(comprising)」という単語は、特許請求の範囲に列挙されているエレメントまたはステップ以外の、エレメントまたはステップの存在を除外せず、「a」または「an」は複数を除外せず、単一のプロセッサまたは他のユニットが、特許請求の範囲に具陳されているいくつかのユニットの機能を果たし得る。特許請求の範囲の中のいかなる参照符号も、それらの範囲を限定するものと解釈されるべきではない。