(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 68/02 20090101AFI20240723BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240723BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240723BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W52/02 110
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2022569000
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2021093578
(87)【国際公開番号】W WO2021228192
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】202010415378.3
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲単▼ 宝▲クン▼
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-039027(JP,A)
【文献】国際公開第2018/201499(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置によって、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するステップであって、前記第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含み、前記第1のページング情報は、前記第1の端末デバイスが属する第1のグループをさらに示す、ステップと、
前記通信装置によって、前記第1のグループに対応する第2のグループを、前記第1のグループと前記第2のグループとのマッピング関係に基づいて決定するステップ
であって、前記第1のグループで利用されるページング方式と前記第2のグループで利用されるページング方式とは異なる、ステップと、
前記通信装置によって、前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、前記第1の端末デバイスを呼び出すステップと、
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記第1のページング情報が、前記第1の端末デバイスが属する第1のグループを示すことは、
前記第1のページング情報が、前記第1のグループについての情報を含むこと、
を含む、
請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、前記第1の端末デバイスを呼び出す前記ステップは、
前記第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、前記第1の端末デバイスを呼び出すステップを含む、
請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1のページング制御情報は、前記第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、前記第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、第1のビットマップを含み、前記第1のビットマップにおける、前記第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、前記第2のグループの識別子を含む、
請求項3に記載の通信方法。
【請求項5】
前記通信方法は、前記通信装置によって、ブロードキャストメッセージを送信するステップであって、前記ブロードキャストメッセージは、前記第1のグループの識別子と、前記第1のグループに対応する前記第2のグループの前記識別子とを含む、ステップをさらに含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項6】
前記ブロードキャストメッセージは、前記第2のグループに対応する前記第1のページング方式についての情報をさらに含む、
請求項5に記載の通信方法。
【請求項7】
通信装置によって、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するステップであって、前記第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含む、ステップと、
前記通信装置によって、前記第1のページング情報が、前記第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合に、前記端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するステップであって、前記第2のグループは、デフォルトグループである、ステップと、
前記通信装置によって、ブロードキャストメッセージを送信するステップであって、前記ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、前記第1のグループに対応する前記第2のグループの識別子とを含
み、前記第1のグループで利用されるページング方式と前記第2のグループで利用されるページング方式とは異なる、ステップと、
前記通信装置によって、前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、前記第1の端末デバイスを呼び出すステップと
を含む、通信方法。
【請求項8】
前記端末デバイスが第2のグループに対応すると決定する前記ステップは、第2のパラメータに基づいて、前記第1の端末デバイスが前記第2のグループに属すると決定するステップを含む、
請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、前記第1の端末デバイスを呼び出す前記ステップは、
前記第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、前記第1の端末デバイスを呼び出すステップを含む、
請求項7又は8に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第1のページング制御情報は、前記第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、前記第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、第1のビットマップを含み、前記第1のビットマップにおける、前記第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は
前記第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、前記第1のDCIは、前記第2のグループの識別子を含む、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項11】
前記ブロードキャストメッセージは、前記第2のグループに対応する前記第1のページング方式についての情報をさらに含む、
請求項10に記載の通信方法。
【請求項12】
通信装置によって、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示す第1の情報に基づいて
、前記第1の端末デバイスに対応する、前記第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップであって、前記第2のグループは、ブロードキャストメッセージを通じて送信される前記第1のグループと前記第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて決定され
、前記第1のグループで利用されるページング方式と前記第2のグループで利用されるページング方式とは異なる、ステップと、
前記通信装置によって、前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするステップと
を含む、通信方法。
【請求項13】
前記第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングする前記ステップは、
前記第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングするステップ、又は
第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、前記第1のRNTIは、前記第2のグループに対応する、ステップ、又は
第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、前記第1のビットマップにおける前記第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、ステップ、又は
前記第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングするステップ
を含む、
請求項12に記載の通信方法。
【請求項14】
前記通信方法は、前記通信装置によって、前記第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするステップをさらに含む、
請求項12又は13に記載の通信方法。
【請求項15】
メモリ内の命令を呼び出して、請求項1~6、又は7~11、又は12~14のいずれか1項に記載の通信方法を実施するように構成された処理回路を含む、通信装置。
【請求項16】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータが、請求項1~6、又は7~11、又は12~14のいずれか1項に記載の通信方法を実行可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサと、通信インターフェースとを含むチップであって、前記プロセッサは、命令を読み込んで、請求項1~6、又は7~11、又は12~14のいずれか1項に記載の通信方法を実行するように構成される、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2020年5月15日に中国国家知的産権局に提出され、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題された中国特許出願第202010415378.3号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
端末デバイスは、ページング機会(paging occasion, PO)上でページングスケジューリングをモニタリングし、ページングスケジューリングに基づいてページング情報を検出する。POは、ページングフレーム(paging frame, PF)内の特殊サブフレームである。PFを決定した後、端末デバイスは、表をクエリすることによってPOを決定しうる。現在、端末デバイスは、端末デバイスの識別(ID)と、対応する構成とを利用してPFを決定する。複数の端末デバイスによって決定されるPFは、同じPFであってよく、複数の端末デバイスによって決定されるPOは、同じPOであってよい。
【0004】
加えて、ページングスケジューリングをモニタリングしてページング情報を検出する際に、端末の電力消費を低減するために、ウェイクアップ信号(wake up signal, WUS)が各POの前に導入される。端末デバイスがPOの前にWUSを検出する場合のみ、端末デバイスは、従来の方式で、対応するPO上で物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)をモニタリングして、ページング情報をモニタリングする必要がある。
【0005】
複数の端末デバイスは、同じPOに対応しうることを上記の説明から理解することができる。この場合、ページング誤報がある。例えば、セル内の100個の端末デバイスによって決定されるPOが同じPOである場合、100個の端末デバイスの全てが、そのPOをモニタリングするか、そのPOに対応するWUSをモニタリングする。基地局が、100個の端末デバイスのうちの1つ以上を呼び出す必要がある場合、基地局は、POの前に、対応するWUSを送信する必要がある。この場合、呼び出されない他の端末デバイスもWUSを検出することになり、従って、PDCCHとページング情報とをモニタリングするためにウェイクアップさせられる。これが、ページング誤報である。呼び出されない端末デバイスについては、WUSをモニタリングした後にPDCCH及びページング情報などをモニタリングすることは無意味であり、余計な電力損失を引き起こすだけである。
【発明の概要】
【0006】
この出願の実施形態は、ページングの際に端末デバイスの電力消費を低減するための、通信方法及び装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、第1の通信方法が提供される。方法は、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するステップであって、第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含み、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属する第1のグループをさらに示す、ステップと、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップと、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すステップと、を含む。
【0008】
方法は、第1の通信装置によって実行されうる。第1の通信装置は、通信デバイス、又は、通信装置、例えば、通信デバイスをサポートして、方法に必要な機能を実装することができるチップであってよい。例えば、第1の通信装置は、ネットワークデバイス、ネットワークデバイス内に配置され、かつネットワークデバイスの機能を実装するように構成されたチップ、又はネットワークデバイスの機能を実装するように構成された他のコンポーネントである。以下の説明では、第1の通信装置がネットワークデバイスである例を利用する。例えば、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス、例えば、基地局である。
【0009】
この出願の実施形態において、端末デバイスはグループ化される。異なるページング方式が、異なるグループ内の端末デバイスに利用されうる。1つの端末デバイスが、モニタリングを通じて、ページング方式が、端末デバイスが属するグループのページング方式ではないと決定する場合、端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングする必要がなくてよい。このようにして、端末デバイスの電力消費及び誤報確率を低減することができる。
【0010】
加えて、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスによって実行されるグループ化に限定されなくてよいが、2つのグルーピング方式の間のマッピング関係が構築される限り、新たなグループを設定しうる。このことは、アクセスネットワークデバイスに課される制約をより少なくする。加えて、コアネットワークデバイスが、より細かい粒度でグループ化を実行する場合、例えば、コアネットワークデバイスが、ページング確率パラメータに対応する確率値に基づいて、5%の粒度でグループ化を実行する場合、コアネットワークデバイスは、端末デバイスを20個のグループに分類しうる。アクセスネットワークデバイスが新たなグループを設定しない場合、ページング方式は、20個のグループに対して別々に構成される必要がある。アクセスネットワークデバイスは、それほど多くのページング方式をサポートしないことがある。この出願のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、第2のグルーピング方式で、グループ化をさらに実行しうる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、また、ページング確率パラメータに対応する確率値に基づくが、25%の粒度でグループ化を実行する。この場合、コアネットワークデバイスは、端末デバイスを4個のグループに分類してよく、アクセスネットワークデバイスは、2つのグルーピング方式の間のマッピング関係を構築してよい。従って、アクセスネットワークデバイスは、ページングを完了するために、少数のページング方式をサポートする必要しかなく、フレキシブルである。加えて、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスによって分類された各グループに含まれる端末デバイスについて、対応するページング方式を決定しうる。
【0011】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属する第1のグループを示すことは、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含むこと、又は第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まないこと、を含む。
【0012】
第1のページング情報は、第1のグループが異なるケースを含みうることを示す。例えば、あるケースでは、第1のページング情報は、第1のグループについての情報を含む。この場合、第1のグループは、第1のグルーピング方式におけるグループである。例えば、コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で第1のグループに属すると決定する場合、コアネットワークデバイスは、第1のページング情報に、第1のグループについての情報を含めてよい。他の例について、他のケースでは、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない。この場合、第1のグループは、デフォルトグループ(例えば、第2のデフォルトグループと称される)とみなされる。具体的には、第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さない端末デバイスは、第1のグループに属するとみなされうる。例えば、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループを決定しない場合、又は、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも属さないと決定する場合、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない。この出願のこの実施形態において提供される方式では、たとえ、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループを決定しない場合であっても、又は、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも属さないと決定する場合であっても、第1の端末デバイスが、第1のグループ(第2のデフォルトグループ)に属するとみなされることがあり、それによって、各端末デバイスを、対応するグループに分類することができる。
【0013】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含み、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第2のグループを決定するステップを含む。
【0014】
第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含み、かつ、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係が、第1のグループについての情報を含む場合、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係において、第1のグループに対応する第2のグループを決定しうる、具体的には、第1の端末デバイスが、第2のグルーピング方式で、第2のグループに対応すると決定しうる。
【0015】
任意選択の実装において、第1のページング情報は、第1のグループについての情報を含まず、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも対応しないと決定するステップと、第2のグループを決定するステップとを含む。
【0016】
例えば、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含み、かつ第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係が、第1のグループについての情報を含まない場合、アクセスネットワークデバイスは、第1のグループに対応する第2のグループを決定しうる。代替的に、第1のページング情報が、第1のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合、第1の端末デバイスが、第1のグルーピング方式で、第1のグループに属するとみなされてもよい。この場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定してもよい。
【0017】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定するステップを含む。
【0018】
例えば、第2のグループは、第1のデフォルトグループである。第1のデフォルトグループは、マッピング関係に対応することができない全ての端末デバイスが第1のデフォルトグループに属するとして、理解されうる。第1のデフォルトグループは、デフォルトページング方式に対応してよいし、デフォルトページング方式と称されてもよい。例えば、第1のデフォルトグループに対応するデフォルトページング方式は、プロトコルにおいて指定されてもよいし、アクセスネットワークデバイス及び端末デバイス上で事前構成されてもよい。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる。具体的には、マッピング関係において第1のグループに対応するグループがないけれども、アクセスネットワークデバイスは、依然として、第2のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる、例えば、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定し、それにより、アクセスネットワークデバイスは、第2のグループに対応するページング方式で、ページング制御情報をモニタリングすることができる。「バックオフ」と似たこの方式では、より多くの端末デバイスを呼び出すことができる。
【0019】
任意選択の実装において、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すステップは、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すステップを含む。
【0020】
この出願の実施形態において、異なるページング方式が、異なるページング制御情報に対応することがあり、又は、異なるページング制御情報がアクセスネットワークデバイスによって送信される場合に、異なるページング方式が利用されると理解される。例えば、ページング方式1は、ページング制御情報1に対応し、ページング方式2は、ページング制御情報2に対応する。例えば、ページング制御情報は、WUS(又は、WUSシーケンスと称される)、又はページング情報をスケジューリングするために利用されるPDCCH(又は、DCI)である。もちろん、ページング制御情報は、代替的に、他の情報であってよい。このことは、特に限定されない。
【0021】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0022】
ページング制御情報がWUSシーケンスである場合、ページング制御情報が異なることは、WUSシーケンスが異なること(ここでは、WUSシーケンス内の符号語が異なることとして理解されてよい)を意味してもよいし、WUSシーケンスのリソース位置が異なることを意味してもよい。例えば、WUSシーケンスのリソース位置は、以下のもの、即ち、WUSシーケンスの時間ドメインリソース位置、WUSシーケンスの周波数ドメインリソース位置、又はWUSシーケンスの符号ドメインリソース位置のうちの1つ以上を含む。
【0023】
代替的に、ページング制御情報がDCIである場合、ページング制御情報が異なることは、DCIに含まれる、サブマッピング関係についての情報が異なること、又は、DCIをスクランブルするために利用されるRNTIが異なることを意味してよい。DCIが異なることは、DCIに含まれるサブマッピング関係についての情報が異なること、又は、DCIに含まれるグループ情報が異なることを意味する。ここでのグループは、第2のグルーピング方式でのグループである。DCIに含まれるグループ情報は、ビットマップを含んでもよいし、グループ識別子(例えば、グループのID)を含んでもよいし、ビットマップとグループ識別子とを含んでもよい。例えば、グループ情報がビットマップを含む場合、DCIは、第1のビットマップを含んでよい。第1のビットマップは、1つ以上のビットを含んでよく、各ビットは、第2のグルーピング方式での1つ以上のグループに対応する。第1のビットマップにおける1つのビットの値が第1の値である場合、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループが呼び出されることを示す、言い換えると、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループに含まれる端末デバイスが呼び出されることを示す。他の例において、グループ情報は、グループ識別子を含む。1つのDCIが、第2のグループの識別子を含む場合、それは、第2のグループに含まれる端末デバイスが呼び出されることを示す、又は、1つのDCIが第2のグループの識別子を含まない場合、それは、第2のグループに含まれる端末デバイスが呼び出されないことを示す。
【0024】
任意選択の実装において、方法は、ブロードキャストメッセージを送信するステップであって、ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む、ステップをさらに含む。
【0025】
このことは、アクセスネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係を送信しうることと等価であり、それによって、端末デバイスは、マッピング関係を取得して、端末デバイスに対応するページング方式を決定することができる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージを通じてマッピング関係を送信してよく、それによって、複数の端末デバイスが、マッピング関係を取得することができ、シグナリングオーバーヘッドを低減することができる。例えば、ブロードキャストメッセージは、システムメッセージであり、又は、他のブロードキャストメッセージであってよい。
【0026】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0027】
例えば、マッピング関係が、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係(又は、サブマッピング関係)を含む場合、ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含んでよく、ブロードキャストメッセージを受信する端末デバイスは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係を決定しうる。任意選択で、マッピング関係が、ページング方式についての情報を含む場合、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応するページング方式(例えば、第1のページング方式)についての情報をさらに含んでよい。例えば、第1のページング方式が、第2のグループに対応するRNTIを利用してスクランブルされるページング方式である場合、ブロードキャストメッセージは、RNTIを示してよい。しかし、第2のグルーピング方式での各グループに対応するページング方式についての情報がプロトコルにおいて指定されている場合、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応するページング方式についての情報を含まなくてよい。マッピング関係が、他のサブマッピング関係をさらに含む場合、アクセスネットワークデバイスが各サブマッピング関係を送信する方式は同様である。
【0028】
第2の態様によれば、第2の通信方法が提供される。方法は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示す第1の情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップと、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするステップとを含む。
【0029】
方法は、第2の通信装置によって実行されうる。第2の通信装置は、通信デバイス、又は、通信装置、例えば、通信デバイスをサポートして、方法に必要な機能を実装することができるチップであってよい。例えば、第2の通信装置は、端末デバイス、端末デバイス内に配置され、かつ端末デバイスの機能を実装するように構成されたチップ、又は、端末デバイスの機能を実装するように構成された他のコンポーネントである。以下の説明では、第2の通信装置が第1の端末デバイスである例を利用する。
【0030】
第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが属する第2のグループを決定して、そのグループに対応するページング方式、例えば、第1のページング方式を決定しうる。例えば、第1のページング方式は、第1のページング制御情報に対応する。第1の端末デバイスは、第1のページング制御情報をモニタリングしうる。第1のページング制御情報が検出される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングし続けてよい。検出されたページング制御情報が第1のページング制御情報でない場合、端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングし続けなくてよい。この方式では、端末デバイスの電力消費を低減することができ、誤報確率を低減することができる。
【0031】
任意選択の実装において、第1の情報は、第1のグループについての情報であり、第1のグループについての情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第2のグループを決定するステップを含む。
【0032】
任意選択の実装において、第1の情報は、いずれのグループ情報も含まず、第1のグループについての情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも対応しないと決定するステップと、第1のグループが第2のグループに対応すると決定するステップとを含む。
【0033】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は第1のグループに対応する第2のグループを決定するステップは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定するステップを含む。
【0034】
任意選択の実装において、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするステップは、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングするステップ、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、ステップ、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、ステップ、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングするステップを含む。
【0035】
任意選択の実装において、方法は、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするステップをさらに含む。
【0036】
第1のページング制御情報が検出される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングし続けてよい。この場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスのページング情報を受信して、ページング情報に基づいて、対応する動作を実行しうる、例えば、RRC接続状態に入り、データを送信又は受信しうる。
【0037】
第2の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0038】
第3の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、上で説明された第1の通信装置である。第1の通信装置は、第1の態様又は可能な実装による方法を実行するように構成される。具体的には、第1の通信装置は、第1の態様又は可能な実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含みうる。例えば、第1の通信装置は、処理モジュールを含み、任意選択で、トランシーバモジュールをさらに含みうる。例えば、トランシーバモジュールは、送信モジュールと、受信モジュールとを含みうる。送信モジュールと受信モジュールとは、異なる機能モジュールであってもよいし、同じ機能モジュールであってもよいが、異なる機能を実装することができる。例えば、第1の通信装置は、通信デバイスであるか、又は、通信デバイス内に配置されるチップ又は他のコンポーネントである。例えば、通信デバイスは、ネットワークデバイスである。例えば、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスである。第1の通信装置がアクセスネットワークデバイスである例が以下で利用される。例えば、トランシーバモジュールは、代替的に、トランシーバを利用して実装されてよく、処理モジュールは、代替的に、プロセッサ(又は、処理回路)を利用して実装されてよい。代替的に、送信モジュールは、トランスミッタによって実装されてよく、受信モジュールは、レシーバによって実装されてよい。トランスミッタとレシーバとは、異なる機能モジュールであってもよいし、同じ機能モジュールであってもよいが、異なる機能を実装することができる。第1の通信装置が通信デバイスである場合、トランシーバは、例えば、通信デバイス内のアンテナ、フィーダ、及びコーデックとして実装される。代替的に、第1の通信装置が、通信デバイス内に配置されるチップである場合、トランシーバ(又は、トランスミッタ及びレシーバ)は、例えば、チップ内の通信インターフェースである。通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバコンポーネントに接続され、無線周波数トランシーバコンポーネントを介して情報を受信及び送信する。第3の態様の説明プロセスにおいて、第1の通信装置が、処理モジュールとトランシーバモジュールとを含むアクセスネットワークデバイスであることが、説明のための例としてさらに利用される。
【0039】
トランシーバモジュールは、第1のページング情報をコアネットワークデバイスから受信するように構成される。第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含み、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属する第1のグループをさらに示す。
【0040】
処理モジュールは、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0041】
トランシーバモジュールは、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すようにさらに構成される。
【0042】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属する第1のグループを示すことは、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含むこと、又は第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まないこと、を含む。
【0043】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含み、処理モジュールは、以下の方式、即ち、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第2のグループを決定することで、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0044】
任意選択の実装において、第1のページング情報は、第1のグループについての情報を含まず、処理モジュールは、以下の方式、即ち、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも対応しないと決定し、第2のグループを決定することで、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0045】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は処理モジュールは、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、第1のグループが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0046】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すことで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すように構成される。
【0047】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0048】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、ブロードキャストメッセージを送信するようにさらに構成される。ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む。
【0049】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0050】
第3の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0051】
第4の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、上で説明された第2の通信装置である。第2の通信装置は、第2の態様又は可能な実装による方法を実行するように構成される。具体的には、第2の通信装置は、第2の態様又は可能な実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含みうる。例えば、第2の通信装置は、処理モジュールを含み、任意選択で、トランシーバモジュールをさらに含みうる。例えば、トランシーバモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含みうる。送信モジュールと受信モジュールとは、異なる機能モジュールであってもよいし、同じ機能モジュールであってもよいが、異なる機能を実装することができる。例えば、第2の通信装置は、通信デバイスであるか、又は、通信デバイス内に配置されるチップ又は他のコンポーネントである。例えば、通信デバイスは、端末デバイス、例えば、第1の端末デバイスである。以下では、第2の通信装置が第1の端末デバイスである例を利用する。例えば、トランシーバモジュールは、代替的に、トランシーバを利用して実装されてよく、処理モジュールは、代替的に、プロセッサ(又は、処理回路)を利用して実装されてよい。代替的に、送信モジュールは、トランスミッタによって実装されてよく、受信モジュールは、レシーバによって実装されてよい。トランスミッタとレシーバとは、異なる機能モジュールであってもよいし、同じ機能モジュールであってもよいが、異なる機能を実装することができる。第2の通信装置が通信デバイスである場合、トランシーバは、例えば、通信デバイス内のアンテナ、フィーダ、及びコーデックとして実装される。代替的に、第2の通信装置が、通信デバイス内に配置されたチップである場合、トランシーバ(又は、トランスミッタ及びレシーバ)は、例えば、チップ内の通信インターフェースである。通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバコンポーネントに接続され、無線周波数トランシーバコンポーネントを介して情報を受信及び送信する。第4の態様の説明プロセスにおいて、第2の通信装置が、処理モジュールとトランシーバとを含む第1の端末デバイスであることは、説明のための例としてさらに利用される。
【0052】
処理モジュールは、第1の情報と、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係とに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに対応することを決定するように構成される。第1の情報は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示す。
【0053】
トランシーバモジュールは、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0054】
任意選択の実装において、第1の情報は、第1のグループについての情報であり、処理モジュールは、以下の方式、即ち、マッピング関係に基づいて、第1のグループが第2のグループに対応することを決定することで、第1のグループについての情報と、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係とに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに対応することを決定するように構成される。
【0055】
任意選択の実装において、第1の情報は、いずれのグループ情報も含まず、処理モジュールは、以下の方式、即ち、第1のグループが、マッピング関係において、いずれのグループにも対応しないと決定し、第1のグループが第2のグループに対応すると決定することで、第1のグループについての情報と、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係とに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに対応することを決定するように構成される。
【0056】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は処理モジュールは、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、第1のグループが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0057】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングすること、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、こと、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、こと、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングすることで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0058】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするようにさらに構成される。
【0059】
第4の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第2の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0060】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、例えば、上で説明された第1の通信装置である。通信装置は、プロセッサ(又は、処理回路)と、通信インターフェースとを含む。通信インターフェースは、他の装置又はデバイスと通信するように構成されうる。任意選択で、通信装置は、コンピュータ命令を格納するように構成されたメモリをさらに含みうる。プロセッサとメモリとは互いに結合され、第1の態様又は可能な実装による方法を実装する。代替的に、第1の通信装置は、メモリを含まなくてよく、メモリは、第1の通信装置の外部に配置されてよい。プロセッサと、メモリと、通信インターフェースとは、互いに結合され、第1の態様又は可能な実装による方法を実装するか、又は、以下で説明される第12の態様又は可能な実装による方法を実行する。例えば、プロセッサが、メモリに格納されたコンピュータ命令を実行するとき、第1の通信装置は、第1の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になるか、又は、以下で説明される第12の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。例えば、第1の通信装置は、通信デバイスであるか、又は、通信デバイス内に配置されたチップ又は他のコンポーネントである。例えば、通信デバイスは、ネットワークデバイスである。例えば、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス、例えば、基地局である。
【0061】
第1の通信装置が通信デバイスである場合、例えば、通信デバイス内のトランシーバ(又は、トランスミッタ及びレシーバ)として通信インターフェースが実装され、トランシーバは、例えば、通信デバイス内のアンテナ、フィーダ、及びコーデックとして実装される。代替的に、第1の通信装置が、通信デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、例えば、チップの入力/出力ピンなどの入力/出力インターフェースである。通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバコンポーネントに接続され、無線周波数トランシーバコンポーネントを介して情報を受信及び送信する。
【0062】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、例えば、上で説明された第2の通信装置である。通信装置は、プロセッサ(又は、処理回路)と、通信インターフェースとを含む。通信インターフェースは、他の装置又はデバイスと通信するように構成されうる。任意選択で、通信装置は、コンピュータ命令を格納するように構成されたメモリをさらに含みうる。プロセッサとメモリとは互いに結合され、第2の態様又は可能な実装による方法を実装する。代替的に、第2の通信装置は、メモリを含まなくてよく、メモリは、第2の通信装置の外部に配置されてよい。プロセッサと、メモリと、通信インターフェースとは、互いに結合され、第2の態様又は可能な実装による方法を実装するか、又は、以下で説明される第13の態様又は可能な実装による方法を実行する。例えば、プロセッサが、メモリに格納されたコンピュータ命令を実行するとき、第2の通信装置は、第2の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になるか、又は、以下で説明される第13の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。例えば、第2の通信装置は、通信デバイスであるか、又は、通信デバイス内に配置されたチップ又は他のコンポーネントである。例えば、通信デバイスは、端末デバイス、例えば、第1の端末デバイスである。
【0063】
第2の通信装置が通信デバイスである場合、例えば、通信デバイス内のトランシーバ(又は、トランスミッタ及びレシーバ)として通信インターフェースが実装され、トランシーバは、例えば、通信デバイス内のアンテナ、フィーダ、及びコーデックとして実装される。代替的に、第2の通信装置が、通信デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、例えば、チップの入力/出力ピンなどの入力/出力インターフェースである。通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバコンポーネントに接続され、無線周波数トランシーバコンポーネントを介して情報を受信及び送信する。
【0064】
第7の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第3の態様による通信装置又は第5の態様による通信装置を含み、第4の態様による通信装置又は第6の態様による通信装置を含む。
【0065】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0066】
第9の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0067】
第10の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0068】
第11の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0069】
第12の態様によれば、第3の通信方法が提供される。方法は、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するステップであって、第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含む、ステップと、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合に、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するステップであって、第2のグループは、デフォルトグループである、ステップと、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すステップとを含む。
【0070】
方法は、第1の通信装置によって実行されうる。
【0071】
任意選択の実装において、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するステップは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定するステップを含む。
【0072】
任意選択の実装において、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すステップは、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すステップを含む。
【0073】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0074】
任意選択の実装において、方法は、ブロードキャストメッセージを送信するステップであって、ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む、ステップをさらに含む。
【0075】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0076】
第12の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0077】
第13の態様によれば、第4の通信方法が提供される。方法は、第1の端末デバイスが属するグループについての情報がない場合に、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するステップであって、第2のグループは、デフォルトグループである、ステップと、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするステップとを含む。
【0078】
方法は、第2の通信装置によって実行されうる。
【0079】
任意選択の実装において、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するステップは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定するステップを含む。
【0080】
任意選択の実装において、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするステップは、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングするステップ、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、ステップ、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングするステップであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、ステップ、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングするステップを含む。
【0081】
任意選択の実装において、方法は、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするステップをさらに含む。
【0082】
第13の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第2の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0083】
第14の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、上で説明された第1の通信装置であるか、又は、通信装置は、第4の態様で説明された第1の通信装置である。
【0084】
トランシーバモジュールは、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するように構成される。第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含む。
【0085】
処理モジュールは、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合に、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。第2のグループは、デフォルトグループである。
【0086】
トランシーバモジュールは、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すようにさらに構成される。
【0087】
任意選択の実装において、処理モジュールは、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0088】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すことで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すように構成される。
【0089】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0090】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、ブロードキャストメッセージを送信するようにさらに構成される。ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む。
【0091】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0092】
第14の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0093】
第15の態様によれば、通信装置が提供される。例えば、通信装置は、上で説明された第2の通信装置であるか、又は、通信装置は、第5の態様で説明された第2の通信装置である。
【0094】
処理モジュールは、第1の端末デバイスが属するグループについての情報がない場合に、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。第2のグループは、デフォルトグループである。
【0095】
トランシーバモジュールは、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするようにさらに構成される。
【0096】
任意選択の実装において、処理モジュールは、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0097】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングすること、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、こと、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、こと、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングすることで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0098】
任意選択の実装において、トランシーバモジュールは、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするようにさらに構成される。
【0099】
第15の態様又は任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第2の態様又は対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0100】
第16の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第14の態様による通信装置又は第5の態様による通信装置を含み、第15の態様による通信装置又は第6の態様による通信装置を含む。
【0101】
第17の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第12の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0102】
第18の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第13の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0103】
第19の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第12の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0104】
第20の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第13の態様又は可能な実装による方法を実行することが可能になる。
【0105】
この出願の実施形態では、端末デバイスがグループ化される。異なるページング方式が、異なるグループの端末デバイスに利用されてよく、それにより、端末デバイスの電力消費及び誤報確率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【
図1】コアネットワークデバイスのページングプロセスの模式図である。
【
図2】コアネットワークデバイスのページングプロセスのフローチャートである。
【
図3】1つのPTWにおけるPOとWUSとの間の関係の模式図である。
【
図4】この出願の実施形態による適用シナリオの模式図である。
【
図5A】この出願の実施形態による通信方法のフローチャートである。
【
図5B】この出願の実施形態による通信方法のフローチャートである。
【
図6】この出願の実施形態によるアクセスネットワークデバイスの模式的ブロック図である。
【
図7】この出願の実施形態による第1の端末デバイスの模式的ブロック図である。
【
図8】この出願の実施形態による通信装置の模式的ブロック図である。
【
図9】この出願の実施形態による通信装置の他の模式的ブロック図である。
【
図10】この出願の実施形態による通信装置のさらに他の模式的ブロック図である。
【
図11】この出願の実施形態による通信装置のさらに他の模式的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0107】
この出願の実施形態の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするため、以下では、添付図を参照しながら、この出願の実施形態についてさらに詳細に説明する。
【0108】
以下では、当業者の理解を容易にするために、この出願の実施形態における、いくつかの用語を説明する。
【0109】
(1)端末デバイス:端末デバイスは、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイスを含む。具体的には、端末デバイスは、音声をユーザに提供するデバイスを含み、データ接続をユーザに提供するデバイスを含み、又は、音声とデータ接続とをユーザに提供するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された処理デバイスを含みうる。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を介してコアネットワークと通信して、音声又はデータをRANと交換し、又は、音声及びデータをRANとインタラクトしうる。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線端末デバイス、モバイル端末デバイス、デバイストゥデバイス(device-to-device, D2D)端末デバイス、ビークルトゥエブリシング(vehicle to everything, V2X)端末デバイス、マシントゥマシン/マシンタイプ通信(machine-to-machine/machine-type communication, M2M/MTC)端末デバイス、モノのインターネット(internet of things, IoT)端末デバイス、サブスクライバユニット(subscriber unit)、サブスクライバ局(subscriber station)、モバイル局(mobile station)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point, AP)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)などを含みうる。例えば、端末デバイスは、モバイルフォン(又は、「セルラ」フォンと称される)、モバイル端末デバイスを持つコンピュータ、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、又はコンピュータ組み込み型のモバイル装置などを含みうる。例えば、それは、パーソナル通信サービス(personal communication service, PCS)フォン、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)フォン、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)などのデバイスであってよい。端末デバイスは、代替的に、制約のあるデバイス、例えば、低消費電力のデバイス、ストレージ容量が限られたデバイス、又は、コンピューティング能力に制限があるデバイスを含んでよい。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification, RFID)、センサ、グローバルポジショニングシステム(global positioning system, GPS)、又はレーザスキャナなどの情報センシングデバイスを含む。
【0110】
限定ではなく例として、この出願の実施形態において、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイスなどと称されることもあり、ウェアラブル技術を利用して日常装着のためにインテリジェントに設計されて展開されているウェアラブルデバイス、例えば、眼鏡、手袋、時計、衣服、及び靴の総称である。ウェアラブルデバイスは、直接的に身体に装着する、又は、ユーザの衣服又はアクセサリに統合することができるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクションを介して強力な機能を実装する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく、機能の全て又は一部を実装することができる全機能型及びフルサイズのデバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマートグラスを含み、1つのタイプのアプリケーション機能のみにフォーカスし、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要があるデバイス、例えば、身体的徴候をモニタリングするための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又はスマートジュエリーを含む。
【0111】
上で説明した様々な端末デバイスが車両内に配置される(例えば、車両内に置かれる又は車両に搭載される)場合、端末デバイスは、全て車載端末デバイスとみなされうる。例えば、車載端末デバイスは、オンボードユニット(on-board unit, OBU)とも称される。
【0112】
この出願の実施形態において、端末デバイスは、中継器(relay)をさらに含みうる。代替的に、基地局とデータ通信を実行することができる任意のデバイスが、端末デバイスとみなされうることが理解される。
【0113】
この出願の実施形態において、端末デバイスの機能を実装するように構成された装置は、端末デバイスであってもよいし、機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることができる装置、例えば、チップシステムであってもよい。装置は、端末デバイスに取り付けられうる。この出願のこの実施形態において、チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップと他のディスクリートコンポーネントとを含んでもよい。この出願の実施形態において提供される技術的解決策において、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、端末の機能を実装するように構成された装置が端末デバイスである例を利用して説明される。
【0114】
(2)ネットワークデバイスは、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)などのアクセスネットワーク(access network, AN)デバイスを含み、アクセスネットワーク内にあり、かつ、1つ以上のセルを通じて無線インターフェースを介して無線端末デバイスと通信するデバイスであってよい。代替的に、ネットワークデバイスは、例えば、ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything, V2X)技術における路側ユニット(road side unit, RSU)である。基地局は、受信された地上波(over-the-air)フレームとIPパケットとの間の相互変換を実行し、端末デバイスと、アクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして利用されるように構成されうる。アクセスネットワークの残りの部分は、IPネットワークを含みうる。RSUは、V2Xアプリケーションをサポートする固定されたインフラストラクチャエンティティであってよく、V2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換しうる。ネットワークデバイスは、無線インターフェースの属性管理をさらに調整しうる。例えば、ネットワークデバイスは、LTEシステム又はロングタームエボリューションアドバンスド(long term evolution-advanced, LTE-A)システム内の発展型NodeB(NodeB, eNB, 又はe-NodeB, evolutional Node B)を含んでよいし、第5世代(the 5th generation, 5G)NRシステム(略してNRシステムとも称される)内の次世代NodeB(next generation node B, gNB)を含んでもよいし、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, Cloud RAN)システム内の集中型ユニット(centralized unit, CU)及び分散型ユニット(distributed unit, DU)を含んでもよい。このことは、この出願の実施形態において限定されない。
【0115】
ネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスをさらに含みうる。コアネットワークデバイスは、例えば、4Gシステム内のモビリティ管理機能(mobility management entity, MME)、又は、5Gシステム内のアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)又はユーザプレーンン機能(user plane function, UPF)を含む。
【0116】
この出願の実施形態において、ネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、機能を実装する際にネットワークデバイスをサポートすることができる装置、例えば、チップシステムであってもよい。装置は、ネットワークデバイスに取り付けられうる。この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置がネットワークデバイスである例を利用して説明される。
【0117】
(3)無線リソース制御(radio resource control, RRC)状態:端末デバイスは、3つのRRC状態、即ち、RRC接続(connected)状態、RRCアイドル(idle)状態、及び不活性(inactive)状態を有する。
【0118】
RRC接続(connected)状態(簡潔に、接続状態とも称され、「接続状態」と「RRC接続状態」とは同じ概念であり、交換されうる):端末デバイスは、ネットワークに対するRRC接続を確立し、データを送信しうる。
【0119】
RRCアイドル(idle)状態(簡潔に、アイドル状態とも称され、「アイドル状態」と「RRCアイドル状態」とは同じ概念であり、交換されうる):端末デバイスは、ネットワークに対するRRC接続を確立せず、基地局は、端末デバイスのコンテキストを記憶しない。端末デバイスがRRCアイドル状態からRRC接続状態に入る必要がある場合、端末デバイスは、RRC接続確立プロセスを開始する必要がある。
【0120】
RRC不活性状態(簡潔に、不活性状態とも称され、「非アクティブ状態」、「非アクティブ化状態」、「不活性状態」、「RRC不活性状態」、「RRC非アクティブ化状態」などは同じ概念であり、交換されうる):端末デバイスは、前もって、アンカー基地局を介してRRC接続状態に入る。次いで、アンカー基地局は、RRC接続を解放するが、端末デバイスのコンテキストを記憶している。端末デバイスがRRC不活性状態からRRC接続状態に再び入る必要がある場合、端末デバイスは、端末デバイスが現在キャンプ(camp)している基地局を介して、RRC接続レジュームプロセス(又は、RRC接続再確立プロセス)を開始する必要がある。端末デバイスが移動状態にありうるため、端末デバイスが現在キャンプしている基地局と、端末デバイスのアンカー基地局とは、同じ基地局であってもよいし、異なる基地局であってもよい。RRC確立プロセスと比較すると、RRCレジュームプロセスは、遅延がより短く及びシグナリングオーバーヘッドがより低い。しかし、基地局は、端末デバイスのコンテキストを記憶する必要がある。このことは、基地局のストレージオーバーヘッドを引き起こす。
【0121】
(4)不連続受信(discontinuous reception, DRX):簡潔に言えば、DRX機構において、端末デバイスは、周期的にスリープ状態に入ってよく、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)をモニタリングする必要がない。
【0122】
(5)用語「システム」及び「ネットワーク」は、この出願の実施形態において交換可能に利用されることがある。「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトの間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在しうることを示す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、即ち、Aのみが存在することと、A及びBの両方が存在することと、Bのみが存在することとを示しうる。A及びBは、単数又は複数であってよい。記号「/」は、概して、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。以下のアイテム(部分)の少なくとも1つ、又はその類似表現は、これらのアイテムの任意の組み合わせを指し、単数アイテム(部分)又は複数アイテム(部分)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcの少なくとも1つは、a、b、c、a-b、a-c、b-c、又はa-b-cを示すことがあり、a、b、cは、単数又は複数でありうる。
【0123】
加えて、別途言及しない限り、この出願の実施形態において、「第1の」及び「第2の」などの序数は、複数のオブジェクト間を区別することを意図しているが、複数のオブジェクトのサイズ、内容、順序、時系列、優先度、重要性などを限定することは意図していない。例えば、第1のページング情報と第2のページング情報とは、単に、異なるページング情報を区別することを意図しているが、2つのページング情報が、サイズ、内容、送信順序、優先度、重要度などにおいて異なることを示してはいない。
【0124】
上記では、この出願の実施形態における、いくつかの用語の概念について説明している。以下では、この出願の実施形態における技術的特徴について説明する。
【0125】
モバイル通信は、人々の生活を大きく変えたが、より高い性能を持つモバイル通信の研究が止まることはない。爆発的なモバイルデータトラフィックの増大、大量のデバイス接続、及び、将来の様々な新たなサービス及び適用シナリオの継続的な出現に適合するため、第5世代(5G)モバイル通信システムが現れている。5Gの一部であるモノのインターネット(internet of things, IoT)に対する市場要求は、急速に増大している。
【0126】
現在、モノのインターネットの特徴に対する解決策は、セルラネットワークに基づく第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)標準で提案されている。例えば、ナローバンドモノのインターネット(narrow band-internet of things, NB-IoT)ネットワーク、及び発展型マシンタイプ通信(enhanced machine type communication, eMTC)ネットワークは、ナローバンド技術の特徴を利用して、モノのインターネットサービスを行うことができる。NB-IoTネットワークは、既存のセルラネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)ネットワーク)とは無関係の新たな無線技術を利用し、それによって、端末デバイスは、よりコストが低くなり、サポートされるレート及びモビリティがより低くなる。既存のセルラネットワーク(例えば、LTEネットワーク)の副次的な特徴として、モノのインターネットの特徴について、eMTCネットワークは、LTEネットワークにおけるIoTサービスをサポートしうる。従来のセルラネットワークと比較すると、モノのインターネットにおけるサービス及び端末デバイスは、以下の特徴を有する。
(1)低いレート及びサービスの長いサイクル:従来のセルラネットワークと比較すると、モノのインターネット上では、サービスによって生成されるデータパケットが、より小さく、概して、遅延に対して鈍感である。
【0127】
(2)大量接続要件:1つのNB-IoT基地局は、スマート水道/電気メータ、スマート世帯、車両、及びウェアラブルデバイスなど、大きなスケールで配置される膨大な数(数万より多く)のモノのインターネット端末デバイスにサービス提供しうる。
【0128】
(3)低コスト要件:既存のセルラネットワーク端末と比較すると、NB-IoTにおける端末デバイスは、端末デバイスの大量の配置を実現するために、より低いコストを有する。低コスト要件は、端末デバイスの非常に低い実装複雑性を要求する。
【0129】
(4)低電力消費要件:NB-IoTは、端末デバイスのバッテリ電力を節約し、端末デバイスの長大なスタンバイ時間を保証し、かつバッテリ交換の人件費を低減するために、端末デバイスのより低い電力消費を要求する。
【0130】
(5)より低いサービス到来レート:概して、1つのサービスは、数時間又は1日より長い時間内でさえも1度しか発生せず、ほとんどのサービスは、アップリンクでトリガされるサービスである。具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスを呼び出さない。端末デバイスがアップリンクサービスを有するときのみ、ネットワークデバイスが、ダウンリンク応答データを送信する。
【0131】
端末デバイスがRRCアイドル状態又はRRC不活性状態にあるとき、コアネットワークデバイスが、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する必要がある場合、コアネットワークデバイスは、最初に、ページング情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスを呼び出す。ページング情報を受信した後、端末デバイスは、RRC接続確立プロセスを開始して、ダウンリンクデータを受信する。
【0132】
RRCアイドル状態又はRRC不活性状態にある端末デバイスは、端末デバイスのページング機会(paging occasion, PO)上でのみ「ウェイクアップ」して、ページング情報を受信する。端末デバイスは、最初に、端末デバイスのPO上で、ページング情報を示すために利用されるPDCCH、又は、PDCCH上で搬送されるダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を受信する。DCIは、ページング情報を送信するための、時間-周波数リソースなどを示す。DCIを受信した後、端末デバイスは、DCIのインジケーション(indication)に基づいてページング情報を受信する。ページング情報が端末デバイスのIDを搬送する場合、それは、端末デバイスが呼び出されることを示し、端末デバイスは、ダウンリンクデータを受信するために、RRC接続セットアップ手順を開始して、基地局にアクセスする必要がある。代替的に、ページング情報が端末デバイスのIDを搬送しない場合、それは、端末デバイスが呼び出されないことを示し、端末デバイスは、「スリープ」を続け、次のPO上での「ウェイクアップ」しうる。
【0133】
NB-IoT及びeMTCネットワークの発展に際し、継続的にシステム性能を最適化するために、新たな特徴が各リリースで標準に追加される。例えば、リリース(Rel)-15では、ページング情報をスケジューリングするために利用されるPDCCHをモニタリングする際に端末デバイスの電力消費を低減するために、各POの前にWUSが導入されている。端末デバイスがPOの前にWUSを検出する場合のみ、端末デバイスは、ページング情報をモニタリングするために、従来の方式で、対応するPO上でPDCCHをモニタリングする必要がある。
【0134】
NB-IoTシステムにおいて、ページングは、通常、コアネットワークデバイス、例えば、MME又はAMFによって開始される。例えば、コアネットワークデバイスは、基地局に、呼び出される端末デバイスのIDなどの情報を含むページング情報を送信し、次いで、基地局は、対応するセル内でページングを実行する。ページング情報を受信する場合、端末デバイスは、基地局を介して、ページング応答(paging response)をコアネットワークデバイスに送信する。最初の試みでページングを成功することができないケースを防止するため、コアネットワークデバイスは、通常、コアネットワークデバイスがページング情報を送信する度に1つのタイマーを管理する。タイマーが終了するとき、端末デバイスからページング応答が受信されない場合、コアネットワークデバイスは、端末デバイスからページング応答を受信するまで、ページング情報を再送する。この手順については、
図1を参照されたい。
図1のT3413は、タイマーを示す。いくつかの以前のページングプロセスにおいて、コアネットワークデバイスは、タイマーT3413が終了するときに、端末デバイスからページング応答を受信していないことが理解できる。従って、コアネットワークデバイスは、タイマーT3413が終了するとき、信号メッセージを再送する。コアネットワークデバイスがページング情報を送信した後、コアネットワークデバイスが、タイマーT3413が終了する前に、端末デバイスからページング応答を受信する場合、コアネットワークデバイスは、ページング情報の送信を停止しうる。
【0135】
無線通信技術を利用して無線インターフェースを介して実際に端末デバイスを呼び出すネットワーク要素は、基地局である。言い換えると、コアネットワークデバイスは、ページング情報を基地局に送信し、基地局が、無線インターフェースを介して端末デバイスを呼び出す。例えば、ページング手順については、
図2を参照されたい。
図2に示した手順では、コアネットワークデバイスがMMEである例が利用される。
【0136】
S21:端末デバイスがRRC接続状態に入って基地局と通信するときはいつでも、端末デバイスは、基地局に、端末デバイスがWUS機能をサポートするかどうかについての情報を送信することがあり、基地局は、端末デバイスから、端末デバイスがWUS機能をサポートするかどうかについての情報を受信することがある。
【0137】
全ての端末デバイスがWUS機能をサポートするわけではなく、一部の端末デバイスは、WUS検出をサポートしないことがある。従って、端末デバイスは、端末デバイスがWUS機能をサポートするかどうかについての情報をネットワークに送信することがあり、それによって、ネットワークは、端末デバイスに対し、対応するページング方式を利用することができる。
【0138】
例えば、その情報は、UE無線ページング情報(RadioPagingInfo)で搬送されうる。その情報を受信した後、基地局は、その情報をコアネットワークデバイスに送信してよく、それによって、コアネットワークデバイスは、次のページングに際して、ページング情報と一緒に、その情報を基地局に送信する。
【0139】
S22:基地局は、WUSの構成情報をブロードキャストし、端末デバイスは、基地局から構成情報を受信する。
【0140】
WUSの構成情報は、例えば、WUSの時間ドメイン位置又はWUSの持続時間を含む。端末デバイスは、その後、WUSの構成情報に基づいて、WUSを受信しうる。
【0141】
ステップ1及び2は、準備である。
【0142】
S23:MMEは、ページング情報を送信する。MMEは、ページング情報を基地局に送信し、基地局は、MMEからページング情報を受信する。
【0143】
ページング情報は、呼び出される端末デバイスのIDなどの情報を含んでよく、端末デバイスがWUS機能をサポートするかどうかについての情報をさらに含んでよい。
【0144】
S24:基地局は、端末デバイスを呼び出す。
【0145】
基地局は、端末デバイスのWUS能力に基づいて、端末デバイスを呼び出しうる。呼び出される端末デバイスがWUSをサポートしない場合、基地局は、従来のページング方式を利用しうる。具体的には、基地局は、PO上で、ページング情報をスケジューリングするために利用されるPDCCHを直接的に送信する。PDCCHがページング情報をスケジューリングする場合、基地局は、ページング情報を後で送信する。PDCCHがページング情報をスケジューリングしない場合、基地局は、ページング情報を後で送信せず、WUSを送信しない。呼び出される端末デバイスがWUSをサポートする場合、基地局は、最初に、POの前にWUSを送信して、端末デバイスをウェイクアップし、次いで、PDCCHを送信してよい。WUSが送信されるため、それは、PDCCHがページング情報をスケジューリングし、次いで、基地局がページング情報を送信することを示す。
図2では、基地局がWUSを送信する例を利用する。
【0146】
さらに電力消費を低減するため、拡張型DRX(extended DRX, eDRX)がDRX機構に導入され、DRXサイクルをより大きな値に拡張する。言い換えると、端末デバイスは、より長い時間「スリープ」して再び「ウェイクアップ」しうる。ページング送信ウィンドウ(paging transmission window, PTW)がeDRXに導入される。1つのeDRXサイクルは、1つのPTWを含み、PTWは、1つ以上のPOを含む。1つのeDRXにおいて、端末デバイスは、端末デバイスのIDを含むページング情報が成功裏に受信されるか又はPTWが終了するまで、PTW内の1つ以上のPO上で「ウェイクアップ」して、ページング情報を受信する。
【0147】
1つの端末デバイスについての、1つのPTW内のPOとWUSとの間の関係については、
図3を参照されたい。1つのWUSは、1つ以上のPOに対応することができる。WUSは、POの前に送信される。POを決定した後、端末デバイスは、それに対応して、プロトコルで指定されているWUS持続時間(例えば、
図3に示した最大WUS持続時間(maximum WUS duration))及びPOの前のギャップ(Gap)の持続時間に基づいて、WUSの時間ドメイン位置を決定しうる。
図3のT
DRXは、1つのDRXサイクルの持続時間を示す。端末デバイスは、決定された時間ドメイン位置でWUSをモニタリングする。WUSが、端末デバイスが後続のPO上で呼び出されることを示す場合、端末デバイスは、後続のPOをモニタリングしてよい。WUSが、端末デバイスが後続のPO上で呼び出されないことを示す場合、端末デバイスは、従来の方式で、PO上でPDCCHをモニタリングする必要がない。WUSは、シンプルなシーケンスである。呼び出されない端末デバイスは、WUSをモニタリングすることのみが必要であり、PDCCHをモニタリングしたり、又は対応するデコーディング動作を実行したりする必要がない。従って、WUSモニタリングの電力消費は、PDCCHモニタリングの電力消費より小さい。従って、WUSの導入は、端末デバイスによる、PO上での、ページング情報を受信するための、PDCCHモニタリングの電力消費を低減するのに役立つ。
【0148】
POは、PF内の1つの特殊サブフレームである。PFを決定した後、端末デバイスは、表をクエリすることによってPOを決定しうる。現在、端末デバイスは、端末デバイスのIDを利用してPFを決定し、対応する構成を決定している。例えば、端末デバイスがDRXサイクルでモニタリングを実行するPOを含むPFのシステムフレーム番号(system frame number, SFN)、SFNに対応するPF内のPOのインデックスなどは、以下の式に従って決定されうる。PFのSFNは、
【0149】
【0150】
を満たす。SFN内のPOのインデックスiSは、
【0151】
【0152】
を満たす。上記の式において、SFNは、ページングフレームのシステムフレーム番号を示し、Tは、DRXサイクルを示し、Nは、1つのDRXサイクルに含まれるPFの総数を示し、NSは、1つのPFに含まれるPOの数を示し、modは、モジュロ演算を示し、UE_IDは、端末デバイスのIDに基づいて取得される数を示し、floor(x)は、xの切り捨てを示す。T、N、NSなどは全て、基地局によって構成され、UE_IDは、端末デバイスのIDに基づいて決定される。例えば、UE_IDは、端末デバイスの5G短期モバイルサブスクライバ識別(5G short-temporary mobile subscriber identity, 5G-S-TMSI)の最後の10ビットであってよい。
【0153】
端末デバイスは、iS及びNSに基づいて表をクエリして、POを決定しうる。例えば、FDDについて、NB-IoTシステムのPOは、以下の表1をクエリすることによって決定されうる。
【0154】
【0155】
例えば、NS=1、かつ、iS=0の場合、1つのPF内のPOのシーケンス番号が9であることが決定されうる。
【0156】
PFが端末デバイスのIDに関係していることを理解することができる。モジュロ演算のため、端末デバイスのIDとPFとの間の対応関係は、多対一になりうる。言い換えると、同じPFは、複数の端末デバイスのIDに対応することがある。また、1つのPOも、複数の端末デバイスのIDに対応する。
【0157】
複数の端末デバイスが同じPOに対応するため、ページング誤報が存在する。例えば、セル内の100個の端末デバイスによって決定されるPOが同じPOである場合、100個の端末デバイスの全てが、そのPOをモニタリングするか、又はそのPOに対応するWUSをモニタリングする。基地局が100個の端末デバイスのうちの1つ以上を呼び出す必要がある場合、基地局は、POの前に、対応するWUSを送信する必要がある。この場合、呼び出されない他の端末デバイスもWUSを検出し、従って、PDCCH及びページング情報をモニタリングするためにウェイクアップされる。これがページング誤報である。呼び出されない端末デバイスについて、WUSをモニタリングした後にPDCCH、ページング情報などをモニタリングすることは無意味であり、余計な電力損失を引き起こすだけである。
【0158】
この観点から、この出願の実施形態における技術的解決策が提供される。この出願の実施形態において、端末デバイスはグループ化される。異なるページング方式が、異なるグループ内の端末デバイスに利用されうる。1つの端末デバイスがモニタリングを通じて、ページング方式が、端末デバイスが属するグループのページング方式でないと決定する場合、端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングする必要がなくてよい。このようにして、端末デバイスの電力消費及び誤報確率を低減することができる。
【0159】
この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、第4世代(the 4th generation, 4G)モバイル通信技術システム、例えば、LTEシステムに適用されてもよいし、5Gシステム、例えば、NRシステムに適用されてもよいし、1つのエンティティが他のエンティティに対するページングを開始することができる限り、次世代モバイル通信システム又は他の類似の通信システムに適用されてもよい。このことは特に限定されない。加えて、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の無線インターフェース通信プロセスは、この出願の実施形態の説明プロセスにおける例として利用される。実際には、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、1つの端末デバイスが他の端末デバイスに対するページングを開始することができる限り、サイドリンク(sidelink, SL)にも適用されうる。例えば、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、デバイストゥデバイス(device-to-device, D2D)シナリオ、NR D2Dシナリオ、又はLTE D2Dシナリオに適用されてもよいし、ビークルトゥエブリシング(vehicle to everything, V2X)シナリオ、NR V2Xシナリオ、又はLTE V2Xシナリオに適用されてもよいし、例えば、V2X、LTE-V、及びビークルトゥビークル(vehicle-to-vehicle, V2V)などの車両のインターネットに適用されてもよいし、インテリジェント運転及びインテリジェント接続車両などの分野で利用されてもよい。
【0160】
図4は、この出願の実施形態による適用シナリオを示す。
図4では、アクセスネットワークデバイスが、無線送信方式で端末デバイスにサービス提供する。コアネットワークデバイスは、端末デバイスに対するページングを開始しうる。
【0161】
図4のコアネットワークデバイスは、例えば、MME又はAMFである。
図4では、アクセスネットワークデバイスは、例えば、基地局である。基地局は、異なるシステムの異なるデバイスに対応する。例えば、4Gシステムでは、基地局は、4G基地局、例えば、eNBに対応しうる。5Gシステムでは、基地局は、5G基地局、例えば、gNBに対応する。もちろん、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、将来のモバイル通信システムにも適用されうる。従って、
図4のアクセスネットワークデバイスは、将来のモバイル通信システムにおけるアクセスネットワークデバイスにも対応しうる。
図4は、アクセスネットワークデバイスが基地局である例を示している。実際には、上記の説明を参照すると、アクセスネットワークデバイスは、代替的に、RSUなどのデバイスであってよい。加えて、
図4は、端末デバイスがモバイルフォンである例を示している。実際には、端末デバイスの上記説明に基づくと、この出願の実施形態における端末デバイスは、モバイルフォンに限定されない。
【0162】
添付図を参照しながら、以下では、この出願の実施形態において提供される方法について説明する。
【0163】
この出願の実施形態は、通信方法を提供する。
図5A及び
図5Bは、方法のフローチャートである。以下の説明では、方法が、
図4に示したネットワークアーキティクチャで利用される例を利用する。
【0164】
説明を容易にするため、方法がネットワークデバイス及び端末デバイスによって実行される例が以下で利用される。この実施形態は、
図4に示したネットワークアーキティクチャに適用されるため、以下で説明されるコアネットワークデバイスは、
図4に示したネットワークアーキティクチャにおけるコアネットワークデバイスであってよく、以下で説明されるアクセスネットワークデバイスは、
図4に示したネットワークアーキティクチャにおけるアクセスネットワークデバイスであってよく、以下で説明される端末デバイスは、
図4に示したネットワークアーキティクチャにおける端末デバイスであってよい。
【0165】
S501:第1の端末デバイスは、第2の情報をコアネットワークデバイスに送信し、コアネットワークデバイスは、端末デバイスから第2の情報を受信する。第2の情報は、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定するために利用されうる。第1のグルーピング方式は、第1のパラメータに基づくグループ化の方式であり、又は分類方式などと称されることもある。コアネットワークデバイスは、複数の端末デバイスを大まかに分類すると理解してよい。このようにして、端末デバイスを呼び出すとき、コアネットワークデバイスは、端末デバイスが属するグループについての情報をページング情報に追加することのみが必要である。例えば、コアネットワークデバイスは、別々に各端末デバイスを呼び出しうる。この場合、ページング情報は、第1のグルーピング方式で端末デバイスが属するグループについての情報を含んでよく、もちろん、端末デバイスの識別子などの情報をさらに含んでよい。他の例として、コアネットワークデバイスは、端末デバイスのグループを呼び出しうる。具体的には、端末デバイスのグループは、ページング情報がグループ情報を含む限り、ページング情報を送信することによって呼び出されうる。この場合、各端末デバイスに対応する情報は、ページング情報に追加される必要がなく、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0166】
第2の情報は、例えば、第1の値を含むか、又は、第1のグループについての情報を含むか、又は、他の情報を含んでよい。
【0167】
第1の値は、第1の端末デバイスに対応する第1のパラメータの値である。第1の値は、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定するために利用されうる。このことは、第1の値を取得した後、ネットワークデバイス(例えば、コアネットワークデバイス)が、第1の値に基づいて、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定しうることとして理解されてよい。
【0168】
任意選択の実装において、第1のパラメータは、例えば、ページング確率パラメータである。ページング確率パラメータは、第1の端末デバイスが呼び出される確率を示しうる。この場合、第1の値は、ページング確率パラメータの値であってよい。
【0169】
例えば、第1の値は、具体的な確率値であってよい。例えば、第1の値が85%である場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出される確率が85%であることを示す。具体的な確率値は、履歴情報に基づいて第1の端末デバイスによって決定されうる。例えば、第1の端末デバイスは、第1の持続時間内に受信されたページング情報についての統計を収集し、具体的な確率を決定しうる。
【0170】
他の例において、第1の値は、代替的に、ページング確率範囲であってよい。例えば、第1の値は、第1の端末デバイスが呼び出される確率が、高い確率であるか、中間の確率であるか、又は低い確率であるかを示してよい。第1の値がページング確率範囲である場合、第1の端末デバイスは、履歴情報に基づいてページング確率範囲も決定しうる。例えば、第1の端末デバイスは、第1の持続時間内に受信されたページング情報についての統計を収集しうる。しかし、第1の端末デバイスが、具体的な確率を決定する必要はなく、大まかに、第1の端末デバイスによってページング情報を受信する確率が高いか、低いかを決定することのみが必要である。代替的に、この場合、第1の端末デバイスは、最初に、具体的な確率値を決定してよく、また、ページング確率範囲と確率値との間の対応関係を事前に知得する。例えば、高い確率に対応する確率値範囲は、[70%,100%]であり、中間の確率に対応する確率値範囲は、[40%,70%)であり、低い確率に対応する確率値範囲は、[0,40%)である。第1の端末デバイスが呼び出される確率の値を決定した後、第1の端末デバイスは、確率値に対応する具体的なページング確率範囲を決定してよく、第1の値は、ページング確率範囲を示しうる。ページング確率範囲と確率値との間の対応関係は、第1の端末デバイス上で事前構成されてもよいし、例えば、第1の端末デバイスが工場から出荷されるか又はメンテナンスされるときに事前構成されてもよいし、プロトコルで指定されてもよいし、ネットワークデバイス(例えば、コアネットワークデバイス)によって構成されて第1の端末デバイスに送信されてもよい。
【0171】
他の任意選択の実装において、第1のパラメータは、サービスパラメータであってもよい。例えば、サービスパラメータは、アップリンクサービス又はダウンリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示す、又は、サービスパラメータは、第1の端末デバイスが、アップリンクサービストリガタイプのものであるか、ダウンリンクサービストリガタイプのものであるかを示すと理解される。サービスパラメータが、アップリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示す場合、又は、第1の端末デバイスがアップリンクサービストリガタイプのものであることを示す場合、第1の端末デバイスがアップリンクサービスのみを実行するか、又は、第1の端末デバイスがアップリンクサービスを実行する確率が、第1の端末デバイスがダウンリンクサービスを実行する確率より大きいと理解されうる。サービスパラメータが、ダウンリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示す場合、又は、第1の端末デバイスがダウンリンクサービストリガタイプのものであることを示す場合、第1の端末デバイスがダウンリンクサービスのみを実行するか、又は、第1の端末デバイスがダウンリンクサービスを実行する確率が、第1の端末デバイスがアップリンクサービスを実行する確率より大きいと理解されうる。例えば、第1の端末デバイスがアップリンクサービスのみを実行するか、又は、アップリンクサービスを実行する確率が、ダウンリンクサービスを実行する確率より大きい場合、第1の端末デバイスは、サービスパラメータが、アップリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示していると決定しうる(又は、第1の端末デバイスがアップリンクサービストリガタイプのものであることをサービスパラメータが示していると決定しうる)。代替的に、第1の端末デバイスがダウンリンクサービスのみを実行するか、又は、ダウンリンクサービスを実行する確率が、アップリンクサービスを実行する確率より大きい場合、第1の端末デバイスは、サービスパラメータが、ダウンリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示していると決定しうる(又は、第1の端末デバイスがダウンリンクサービストリガタイプのものであることをサービスパラメータが示していると決定しうる)。第1の端末デバイスは、単位時間当たりの、第1の端末デバイスの通信回数に基づいて、サービスパラメータを決定しうる。例えば、単位時間当たりの、第1の端末デバイスの通信回数が事前設定された閾値より小さい場合、第1の端末デバイスがアップリンクサービストリガタイプのものであると決定されうる。対照的に、単位時間当たりの、第1の端末デバイスの通信回数が事前設定された閾値以上である場合、第1の端末デバイスがダウンリンクサービストリガタイプのものであると決定されうる。
【0172】
例えば、第1の端末デバイスが属するグループが、第1の端末デバイスのサービスパラメータに基づいて決定されるとき、サービスパラメータは、事実上、第1の端末デバイスが呼び出される確率を示しうる。異なるサービス特性を持つ端末デバイスが呼び出される確率は異なる。このようにして、呼び出される確率がより高い端末デバイスと、呼び出される確率がより低い端末デバイスとは、サービス特性に基づいて異なるグループに分類されうる。従って、端末デバイスのサービスパラメータは、端末デバイスが呼び出される確率を明示的に示さないけれども、サービスパラメータは、間接的に、端末デバイスが呼び出される確率を示しうる。概して、端末デバイスがアップリンクサービストリガタイプのものであることをサービスパラメータが示す場合、端末デバイスが呼び出される確率がより低いと理解されうる。端末デバイスがダウンリンクサービストリガタイプのものであることをサービスパラメータが示す場合、端末デバイスが呼び出される確率がより高いと理解されうる。
【0173】
例えば、第1の端末デバイスが水道メータ、電気メータなどである場合、このタイプの端末デバイスは、通常、示度などの情報をネットワークデバイス(例えば、アクセスネットワークデバイス)に送信することのみが必要であり、ネットワークデバイスは、通常、このタイプの端末デバイスにダウンリンク情報を送信しない。この場合、このタイプの端末デバイスは、サービスパラメータが、アップリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示す、又は、第1の端末デバイスがアップリンクサービストリガタイプのものであることを示す、と決定しうる。他の例において、第1の端末デバイスが街路灯である場合、ネットワークデバイス(例えば、アクセスネットワークデバイス)は、通常、オン/オフシグナリングを、このタイプの端末デバイスに送信して、端末デバイスの点灯又は消灯を制御し、端末デバイスは、通常、アップリンク情報をネットワークデバイスに送信しない。この場合、このタイプの端末デバイスは、サービスパラメータが、ダウンリンクサービスを実行する第1の端末デバイスであることを示す、又は、第1の端末デバイスがダウンリンクサービストリガタイプのものであることを示す、と決定しうる。
【0174】
もちろん、第1のパラメータは、他のパラメータであってもよく、例えば、端末デバイスのIDであってもよい。この場合、第1の値は、第1の端末デバイスのIDである。第1のパラメータのタイプは限定されない。
【0175】
代替的に、第2の情報は、第1のグループについての情報を含んでよい。端末デバイスは、第2の情報をコアネットワークデバイスに送信し、それにより、コアネットワークデバイスは、第1のグルーピング方式で端末デバイスが属するグループを決定しうる。ある場合には、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスに、第1のグルーピング方式での分類基準を事前に通知する。第1の端末デバイスに対応する第1のパラメータの第1の値を取得した後、第1の端末デバイスは、第1のグルーピング方式での分類基準に基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる。言い換えると、第1の端末デバイスは、第1のグループについての情報を決定しうる。第1のグループについての情報は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示してよく、第1のグループは、第1のグルーピング方式でのグループである。第1のグルーピング方式は、第1のパラメータの値に基づいて、端末デバイスをグループ化する方式であってよい。第1の端末デバイスは、第1のグループについての情報をコアネットワークデバイスに送信し、それにより、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを決定してよく、第1の端末デバイスを分類する必要はない。この場合、コアネットワークデバイスの負荷を低減することができる。第1のグループは、第1のグルーピング方式での任意のグループであってよいが、第1のグルーピング方式において、具体的な順序で(例えば、確率値の順序で)最初に配置されるグループではないことに留意すべきである。以下の「第2のグループ」なども同様の意味を有する。
【0176】
例えば、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスに対応する第1のパラメータの第1の値が65%であると決定する。コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスに、事前に、確率値範囲[80%,100%]がグループ1に対応し、確率値範囲[60%,80%)がグループ2に対応し、確率値範囲[40%,60%)がグループ3に対応し、確率値範囲[20%,40%)がグループ4に対応し、確率値範囲[0,20%)がグループ5に対応することを通知する。この場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスがグループ1に属すると決定することがあり、第1の端末デバイスは、グループ1についての情報をコアネットワークデバイスに送信することがある。次いで、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスがグループ1に属すると決定しうる。
【0177】
例えば、第1の端末デバイスは、非アクセス層(non-access stratum, NAS)メッセージを利用して、第1の情報をコアネットワークデバイスに送信しうる。
【0178】
S502:コアネットワークデバイスは、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定する。例えば、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが第1のグループに属すると決定する場合、S502は、コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスの第1のグループについての情報を決定することとしても理解されうる。第1のグループについての情報は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示しうる。
【0179】
コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスから第1の値を受信する場合、コアネットワークデバイスは、第1の値に基づいて、第1の端末デバイスを、対応するグループに分類しうる。第1のグルーピング方式は、第1のパラメータに基づいて、端末デバイスをグループ化する方式であってよい。コアネットワークデバイスは、第1のグルーピング方式でのF個のグループの分類基準を事前決定しうる。代替的に、第1のグルーピング方式でのF個のグループの分類基準は、プロトコルで指定されてよく、Fは、1以上の整数である。例えば、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、F=5であり、F個のグループの分類基準は、確率値範囲[80%,100%]がグループ1に対応し、確率値範囲[60%,80%)がグループ2に対応し、確率値範囲[40%,60%)がグループ3に対応し、確率値範囲[20%,40%)がグループ4に対応し、確率値範囲[0,20%)がグループ5に対応する、ことである。他の例において、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、F=3であり、M個のグループの分類基準は、高い確率がグループ1に対応し、中間の確率がグループ2に対応し、低い確率がグループ3に対応することである。例えば、S501の前に、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスによってコアネットワークデバイスに送信される特定のタイプの第1の値(例えば、確率値又はページング確率範囲)を第1の端末デバイスに事前に通知してよく、それにより、端末デバイスによって送信される第1の値は、第1の端末デバイスをF個のグループの1つに分類するために、コアネットワークデバイスによって利用されうる。
【0180】
例えば、F個のグループの分類基準は、確率値範囲[80%,100%]がグループ1に対応し、確率値範囲[60%,80%)がグループ2に対応し、確率値範囲[40%,60%)がグループ3に対応し、確率値範囲[20%,40%)がグループ4に対応し、確率値範囲[0,20%)がグループ5に対応することである。この場合、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが確率値をコアネットワークデバイスに送信する必要があることを事前に通知してよい。例えば、第1の端末デバイスによって送信される第1の値が85%である場合、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスをグループ1に分類してよい。
【0181】
他の例において、F個のグループの分類基準は、高い確率がグループ1に対応し、中間の確率がグループ2に対応し、低い確率がグループ3に対応することである。この場合、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスがページング確率範囲をコアネットワークデバイスに送信する必要があることを事前に通知してよい。例えば、第1の端末デバイスによって送信される第1の値が低い確率である場合、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスをグループ3に分類してよい。
【0182】
代替的に、コアネットワークデバイスが、第1のグループについての情報を受信する場合、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第1のグループに属すると決定してよく、第1の端末デバイスを分類する必要がない。
【0183】
代替的に、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの登録情報を記憶し、第1の端末デバイスの登録情報は、第1の端末デバイスのサービス特性を含みうる。例えば、第1の端末デバイスが呼び出される確率(確率値又はページング確率範囲)は、第1の端末デバイスの登録情報に基づいて決定されうる。従って、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの登録情報に基づいて、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループをさらに決定しうる。代替的に、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの統計情報を記憶してよい。第1の端末デバイスの統計情報は、例えば、第1の端末デバイスが呼び出される確率を示してもよいし、第1の端末デバイスのサービス特性を示してもよい。従って、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの統計情報に基づいて、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループをさらに決定しうる。上記の2つの場合のいずれかが生じる場合、第1の端末デバイスは、第2の情報をコアネットワークデバイスに送信する必要がなく、言い換えると、第1の端末デバイスは、S501を実行する必要がなく、それにより、シグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0184】
S503:コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに送信し、第1の端末デバイスは、第1のグループについての情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0185】
第1の端末デバイスが第1のグループに属すると決定する場合、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに送信してよく、それにより、端末デバイスは、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で第1のグループに属すると決定しうる。例えば、コアネットワークデバイスは、NASメッセージを利用して、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに送信しうる。端末デバイスによって送信される第2の情報が、第1のグループについての情報である場合、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに再送してもよいし、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに送信しなくてもよい。
【0186】
S501~S503は、第1の端末デバイスとコアネットワークデバイスとが、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを取り決めるプロセスとみなされうることに留意すべきである。取り決めプロセスは、アクセスネットワークデバイスに見えるようにしてよく、言い換えると、アクセスネットワークデバイスは、取り決めプロセスを知得する必要がない。複数の端末デバイスは、取り決めプロセスに基づいて、複数の端末デバイスが属するグループを決定しうる。
図5A及び
図5Bは、端末デバイスが第1の端末デバイスである例を示している。加えて、S501~S503は、任意選択のステップであり、必ずしも実行されない。S501~S503は、
図5A及び
図5Bの破線で示されている。
【0187】
S504:アクセスネットワークデバイスは、第1のパラメータに基づいて、第1のグルーピング方式でM個のグループを決定し、第2のパラメータに基づいて、第2のグルーピング方式でN個のグループを決定する。M及びNの両方は、1以上の整数である。
【0188】
S504は、S501~S503の前に発生してもよいし、S504は、S501~S503の後に発生してもよいし、S504とS501~S503内のステップとが同時に発生してもよい。
【0189】
例えば、第2のグルーピング方式は、第2のパラメータに基づいてグループ化する方式であり、第1のグルーピング方式は、第1のパラメータに基づいてグループ化する方式である。第1のパラメータは、例えば、ページング確率パラメータ、サービスパラメータ、又は端末デバイスのIDである。第2のパラメータは、例えば、ページング確率パラメータ、サービスパラメータ、又は端末デバイスのIDである。
【0190】
第1のグルーピング方式は、コアネットワークデバイスによって利用されるグルーピング方式であり、端末デバイスとコアネットワークデバイスとの間の、グループ化するための取り決めプロセスは、アクセスネットワークデバイスに見えている。しかし、第1のグルーピング方式は、プロトコルで指定されてもよいし、コアネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式をアクセスネットワークデバイスに通知するなどしてもよい。言い換えると、アクセスネットワークデバイスは、第1のグルーピング方式を知得しうる。例えば、M=Fであり、アクセスネットワークデバイスによって分類されるM個のグループは、コアネットワークデバイスによって分類されるF個のグループと同じである。言い換えると、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとは、同じグルーピング方式を採用し、それにより、アクセスネットワークデバイスによって決定されるマッピング関係は、コアネットワークデバイスのグルーピング方式と一致することができ、アクセスネットワークデバイスは、可能な限り、マッピング関係に基づいて、各端末デバイスに対応するページング方式を決定しうる。代替的に、アクセスネットワークデバイスによって分類されるM個のグループは、完全には、F個のグループと等価でなくてよい。例えば、F個のグループに含まれる一部のグループが、M個のグループに含まれないか、又は、F個のグループが、M個のグループと完全に異なる。
【0191】
第1のパラメータと第2のパラメータとは、同じパラメータであってよく、例えば、両者は、ページング確率パラメータである。代替的に、第1のパラメータと第2のパラメータとは、異なるパラメータであってよい。例えば、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第2のパラメータは、サービスパラメータである。代替的に、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第2のパラメータは、端末デバイスのIDである。第1のパラメータと第2のパラメータとが同じパラメータである場合、第1のパラメータの値と第2のパラメータの値とは、同じタイプの値であってよく、例えば、両者は、確率値である。代替的に、第1のパラメータの値と第2のパラメータの値とは、異なるタイプの値であってよい。例えば、第1のパラメータの値は確率値であり、第2のパラメータの値はページング確率範囲である。
【0192】
例えば、第2のパラメータは、ページング確率パラメータであり、N=4であり、アクセスネットワークデバイスによって分類される4個のグループは、確率値範囲[75%,100%]に対応するグループ1、確率値範囲[50%,75%)に対応するグループ2、確率値範囲[25%,50%)に対応するグループ3、及び確率値範囲[0,25%)に対応するグループ4である。
【0193】
他の例では、第2のパラメータは、ページング確率パラメータであり、N=2であり、アクセスネットワークデバイスによって分類される2つのグループは、高い確率に対応するグループ1、及び低い確率に対応するグループ2である。
【0194】
他の例では、第2のパラメータは、端末デバイスのIDであり、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのIDの可能な値に基づいて、端末デバイスをN個のグループに分類しうる。
【0195】
第1のパラメータに基づいてグループ化する方式も同様であり、詳細については再び説明されない。
【0196】
S505:アクセスネットワークデバイスは、M個のグループと、N個のグループとの間のマッピング関係を構築する。
【0197】
アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスを、第1のパラメータに基づいてM個のグループに分類し、第2のパラメータに基づいてN個のグループに分類する場合、アクセスネットワークデバイスは、M個のグループとN個のグループとの間のマッピング関係を構築しうる。アクセスネットワークデバイスは、M個のグループをN個のグループにマッピングし、それにより、M個のグループのそれぞれが、N個のグループのうちの1つ以上に対応してもよいし、N個のグループのそれぞれが、M個のグループのうちの1つ以上に対応してもよいと理解しうる。M個のグループとN個のグループとの間のマッピング関係は、P個のサブマッピング関係を含み、P個のサブマッピング関係のそれぞれは、M個のグループのうちの1つと、N個のグループのうちの1つとの間のマッピング関係であり、Pは、1以上の整数であると理解しうる。
【0198】
加えて、アクセスネットワークデバイスは、P個のサブマッピング関係のそれぞれを1つのページング方式に関連付けてよい。1つのサブマッピング関係は、1つのページング方式に対応し、1つのページング方式は、1つ以上のサブマッピング関係に対応しうる。例えば、P個のサブマッピング関係内のサブマッピング関係1は、ページング方式1に対応し、P個のサブマッピング関係内のサブマッピング関係2は、ページング方式2に対応する。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、第2のグルーピング方式での各グループを1つのページング方式に関連付けると理解しうる。第2のグルーピング方式での1つのグループは、1つのページング方式に対応し、1つのページング方式は、第2のグルーピング方式での1つ以上のグループに対応しうる。この出願の実施形態において、異なるページング方式は、異なるページング制御情報に対応してよく、又は、異なるページング制御情報がアクセスネットワークデバイスによって送信される場合に異なるページング方式が利用されると理解される。例えば、ページング方式1は、ページング制御情報1に対応し、ページング方式2は、ページング制御情報2に対応する。例えば、ページング制御情報は、WUS(又は、WUSシーケンスと称される)であるか、又は、ページング情報をスケジューリングするために利用されるPDCCH(又は、DCI)である。
【0199】
ページング制御情報がWUSシーケンスである場合、ページング制御情報が異なることは、WUSシーケンスが異なること(ここでは、WUSシーケンス内の符号語が異なることとして理解されてよい)を意味してもよいし、WUSシーケンスのリソース位置が異なることを意味してもよい。例えば、WUSシーケンスのリソース位置は、以下のもの、即ち、WUSシーケンスの時間ドメインリソース位置、WUSシーケンスの周波数ドメインリソース位置、又はWUSシーケンスの符号ドメインリソース位置のうちの1つ以上を含む。例えば、2つのWUSシーケンスがある。2つのWUSシーケンスが異なる時間ドメインリソース位置を有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる周波数ドメインリソース位置を有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる符号ドメインリソース位置を有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる周波数ドメインリソース位置と異なる時間ドメインリソース位置とを有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる周波数ドメインリソース位置と異なる符号ドメインリソース位置とを有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる時間ドメインリソース位置と異なる符号ドメインリソース位置とを有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。代替的に、2つのWUSシーケンスが異なる時間ドメインリソース位置と、異なる周波数ドメインリソース位置と、異なる符号ドメインリソース位置とを有する場合、2つのWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有するとみなされる。
【0200】
例えば、ページング制御情報が異なることは、WUSシーケンスが異なることを意味する。この場合、例えば、ページング制御方式1は、WUSシーケンス1に対応し、ページング制御方式2は、WUSシーケンス2に対応し、WUSシーケンス1とWUSシーケンス2とは、異なるシーケンスである。他の例では、ページング制御情報が異なることは、WUSシーケンスのリソース位置が異なることを意味する。例えば、ページング制御方式1は、WUSシーケンス1に対応し、ページング制御方式2も、WUSシーケンス1に対応する。しかし、ページング制御方式1に対応するWUSシーケンス1の時間ドメインリソース位置は、時間ドメインリソース1であり、ページング制御方式2に対応するWUSシーケンス1の時間ドメインリソース位置は、時間ドメインリソース2である。この場合、ページング制御方式1とページング制御方式2とに対応するWUSシーケンスは、異なるリソース位置を有する。1つの端末デバイスについて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにマッピング関係を通知してよい。従って、WUSシーケンスを検出した後、1つの端末デバイスは、WUSシーケンスの検出結果とマッピング関係とに基づいて、現在のPOにおいて端末デバイスが呼び出されるかどうかを決定しうる。
【0201】
代替的に、ページング制御情報がDCIである場合、ページング制御情報が異なることは、DCIに含まれるサブマッピング関係についての情報が異なること、又は、DCIをスクランブルするために利用される無線ネットワーク一時識別(radio network temporary identities, RNTIs)が異なることを意味してよい。
【0202】
第1の実装において、DCIが異なることは、DCIに含まれるサブマッピング関係についての情報が異なること、又は、DCIに含まれるグループ情報が異なることを意味する。ここでのグループは、第2のグルーピング方式でのグループである。DCIに含まれるグループ情報は、ビットマップ(bitmap)を含んでもよいし、グループ識別子(例えば、グループのID)を含んでもよいし、ビットマップとグループ識別子とを含んでもよい。例えば、グループ情報がビットマップを含む場合、DCIは、第1のビットマップを含みうる。第1のビットマップは、1つ以上のビットを含んでよく、各ビットは、第2のグルーピング方式での1つ以上のグループに対応する。第1のビットマップ内の1つのビットの値が第1の値である場合、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループが呼び出されることを示し、言い換えると、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループに含まれる端末デバイスが呼び出されることを示す。第1のビットマップ内の1つのビットの値が第2の値である場合、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループが呼び出されないことを示し、言い換えると、それは、そのビットに対応する1つ以上のグループに含まれる、対応する端末デバイスが呼び出されないことを示す。第1の値が、例えば、「1」であり、かつ第2の値が、例えば、「0」である、又は、第1の値が「0」であり、かつ第2の値が「1」である。複数のグループは、ビットマップによって示されてよく、インジケーション方式は明確である。
【0203】
この出願のこの実施形態において、第1のビットマップは、DCIに含まれる予約済(reserved)ビットによって搬送されうる。代替的に、第1のビットマップは、DCIに含まれ、かつ他の情報を搬送するために利用されるビットによって搬送されうる。代替的に、新たなフィールド(field)がDCIに追加されてよく、第1のビットマップは、新たに追加されたフィールドによって搬送される。
【0204】
例えば、第1のビットマップは、DCIに含まれ、かつ他の情報を搬送するために利用されるビットによって搬送される。例えば、ここで説明される他の情報は、ショートメッセージ(short message)であり、又は、ショートメッセージ以外の他の情報であってもよい。ここでは、ショートメッセージが例として利用される。
【0205】
DCIは、ショートメッセージを含む。ショートメッセージを搬送するために利用されるフィールドは、合計で8ビットを有する。8ビットの状態に対応する意味については、表2を参照されたい。
【0206】
【0207】
8ビットのうち、ビット1とビット2とは、対応する意味を有し、ビット3からビット8は、現在、予約済ビットであり、かつ具体的な意味を有しないことを、表2から理解することができる。従って、この出願のこの実施形態においては、ビット3からビット8のうちの1つ以上が、第1のビットマップとして利用されうる。例えば、6つのビットが第1のビットマップを搬送するために利用される場合、第1のビットマップは、6つのビットを含み、6つのビットのそれぞれは、第2のグルーピング方式での1つ以上のグループを示しうる。例えば、第1の値は「1」であり、第2の値は「0」であり、N=8である。6つのビットは、最上位ビットから最下位ビットの順に並んでいる。ビット1は、グループ1とグループ2とを示し、ビット2は、グループ3を示し、ビット3は、グループ4を示し、ビット4は、グループ5と、グループ6と、グループ7とを示し、ビット5は、グループ7を示し、ビット6は、グループ8を示す。この場合において、6つのビットの値が「101000」である場合、それは、グループ1、グループ2、又はグループ4に対応する端末デバイスが呼び出され、グループ3、グループ5、グループ6、グループ7、又はグループ8に対応する端末デバイスが呼び出されないことを示す。
【0208】
1つの端末デバイスについて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに、マッピング関係を通知してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係をブロードキャストしてよい。従って、1つの端末デバイスがDCIを受信した後、例えば、DCIに含まれる6つのビットの値は「101000」であり、端末デバイスは、第2のグルーピング方式で、グループ1、グループ2、又はグループ4に対応し、端末デバイスは、端末デバイスが呼び出されると決定してよく、端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。端末デバイスが、第2のグルーピング方式で、グループ3、グループ5、グループ6、グループ7、又はグループ8に対応する場合、端末デバイスは、端末デバイスが呼び出されないと決定し、端末デバイスが、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要はないが、次のPOが到来するときにDCIをモニタリングしてよい。
【0209】
代替的に、DCIに含まれるグループ情報は、グループ識別子を含んでよい。この出願のこの実施形態において、グループ識別子は、DCIに含まれる予約済ビットによって搬送されうる。代替的に、グループ識別子は、DCIに含まれ、かつ他の情報を搬送するために利用されるビットによって搬送されうる。代替的に、新たなフィールドがDCIに追加されてよく、グループ識別子は、新たに追加されたフィールドによって搬送される。
【0210】
例えば、グループ識別子は、DCIに含まれ、かつ他の情報を搬送するために利用されるビットによって搬送される。例えば、ここで説明される他の情報は、ショートメッセージであるか、又は、ショートメッセージ以外の他の情報であってよい。例えば、グループ識別子は、ショートメッセージを搬送するために利用され、かつDCIに含まれるビットによって搬送される。この場合、ショートメッセージを搬送するために利用され、かつ上で説明されている8つのビットのうち、ビット3からビット8のうちの1つ以上が、グループ識別子を搬送するためにも利用されうる。例えば、1つのグループ識別子がK個のビットを占有する場合、6つのビットのうちのK個のビットが、グループ識別子を搬送するために固定的に占有されうる。Kは、1以上、かつ6以下の整数である。K=4が例として利用される。例えば、8つのビットのうち、ビット3からビット6が、グループ識別子を搬送するために固定的に占有されうる。4つのビットの値が異なる場合、4つのビットは、異なるグループ識別子に対応する。他の例では、K=6の場合、4つのビットの異なる値が、異なるグループ識別子に対応する。
【0211】
1つの端末デバイスについて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにマッピング関係を通知してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係をブロードキャストしてよい。従って、DCIを受信した後、1つの端末デバイスが、DCIに含まれる6つのビット内にあり、かつグループ識別子を示すために利用されるビットの値と、第2のグルーピング方式で端末デバイスが属するグループとに基づいて、端末デバイスが現在のPOにおいて呼び出されるかどうかを決定しうる。
【0212】
第2の実装において、DCIが異なることは、DCIをスクランブルするために利用されるRNTIが異なることを意味する。例えば、ページング制御方式1は、RNTI1に対応し、ページング制御方式2は、RNTI2に対応し、RNTIとRNTI2とは異なるRNTIである。
【0213】
1つの端末デバイスについて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにマッピング関係を通知してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係をブロードキャストしてよい。従って、1つの端末デバイスがDCIを検出するとき、第2のグルーピング方式で端末デバイスが属するグループに対応するRNTIによってDCIを検出することに成功する場合、端末デバイスは、現在のPOにおいて端末デバイスが呼び出されると決定する、又は、第2のグルーピング方式で端末デバイスが属するグループに対応するRNTIによってDCIを検出することに失敗する場合、端末デバイスは、現在のPOにおいて端末デバイスが呼び出されないと決定する。
【0214】
M個のグループは、N個のグループと完全に同じであってよく、言い換えると、M=Nであり、M個のグループは、N個のグループである。例えば、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第2のパラメータも、ページング確率パラメータである。M個のグループに対応する分類基準は、ページング確率範囲であり、N個のグループに対応する分類基準も、ページング確率範囲であり、M=N=3である。M個のグループは、高い確率に対応するグループ1と、中間の確率に対応するグループ2と、低い確率に対応するグループ3とを含む。N個のグループも、高い確率に対応するグループ1と、中間の確率に対応するグループ2と、低い確率に対応するグループ3とを含む。この場合、アクセスネットワークデバイスが、M個のグループとN個のグループとの間のマッピング関係を構築するとみなされてよく、又は、アクセスネットワークデバイスが、M個のグループとN個のグループとの間のマッピング関係を構築する必要がないとみなされてよく、それは、アクセスネットワークデバイスが、第1のグルーピング方式に対応するグループに基づいて、対応するページング方式を決定しうることと等価である。
【0215】
代替的に、M個のグループは、N個のグループとは異なる。例えば、MがNと等しくない場合、又は、M個のグループの分類基準が、N個のグループの分類基準とは異なる場合、M個のグループがN個のグループとは異なるとみなされてよい。
【0216】
例えば、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第2のパラメータも、ページング確率パラメータである。しかし、M個のグループに対応する分類基準は、ページング確率範囲であり、N個のグループに対応する分類基準は、確率値である。例えば、M個のグループは、高い確率に対応するグループ0と、中間の確率に対応するグループ1と、低い確率に対応するグループ2とを含む。N個のグループは、確率値範囲[80%,100%]に対応するグループaと、確率値範囲[60%,80%)に対応するグループbと、確率値範囲[40%,60%)に対応するグループcと、確率値範囲[20%,40%)に対応するグループdと、確率値範囲[0,20%)に対応するグループeとを含む。例えば、アクセスネットワークデバイスは、グループ0を、対応するグループaと、対応するグループbとにマッピングし、グループ1を、対応するグループcと、対応するグループdとにマッピングし、グループ2を、対応するグループeにマッピングする。表3は、マッピング関係の例である。
【0217】
【0218】
例えば、表3では、グループ1-グループaが、ページング方式1に対応するサブマッピング関係であり、言い換えると、グループaは、ページング方式1に対応する。グループ1-グループbは、ページング方式2に対応する他のサブマッピング関係であり、言い換えると、グループbは、ページング方式1に対応する。残りは類推によって推測することができる。例えば、1つの端末デバイスが第1のグルーピング方式でグループ0に属し(言い換えると、端末デバイスのID mod 4が0であり)、第2のグルーピング方式でグループaに属する場合、端末デバイスは、ページング方式1においてページング制御情報をモニタリングする必要がある。代替的に、端末デバイスが第1のグルーピング方式でグループ0に属し、第2のグルーピング方式でグループbに属する場合、端末デバイスは、ページング方式2においてページング制御情報をモニタリングする必要がある。
【0219】
他の例では、第1のパラメータは、ページング確率パラメータであり、第2のパラメータも、ページング確率パラメータである。しかし、M個のグループに対応する分類基準は、確率値であり、N個のグループに対応する分類基準は、ページング確率範囲である。例えば、N個のグループは、高い確率に対応するグループ0と、低い確率に対応するグループ1とを含む。M個のグループは、確率値範囲[80%,100%]に対応するグループaと、確率値範囲[60%,80%)に対応するグループbと、確率値範囲[40%,60%)に対応するグループcと、確率値範囲[20%,40%)に対応するグループdと、確率値範囲[0,20%)に対応するグループeとを含む。例えば、アクセスネットワークデバイスは、グループaと、グループbと、グループcとを、対応するグループ0にマッピングし、グループdと、グループeとを、対応するグループ1にマッピングする。表4は、マッピング関係の例である。
【0220】
【0221】
例えば、表4では、グループa-グループ0が、ページング方式1に対応するサブマッピング関係であり、言い換えると、グループ0は、ページング方式1に対応する。グループb-グループ0も、ページング方式1に対応する他のサブマッピング関係であり、言い換えると、グループ0は、ページング方式1に対応する。残りは、類推によって推測することができる。例えば、1つの端末デバイスが、第1のグルーピング方式でグループaに属し、第2のグルーピング方式でグループ0に属する(言い換えると、端末デバイスのID mod 4が0である)場合、端末デバイスは、ページング方式1においてページング制御情報をモニタリングする必要がある。
【0222】
他の例では、第1のパラメータがサービスパラメータであり、第2のパラメータが端末デバイスのIDである。例えば、M個のグループは、アップリンクサービストリガタイプに対応するグループaと、ダウンリンクサービストリガタイプに対応するグループbとを含む。N個のグループは、端末デバイスのID範囲1に対応するグループ0と、端末デバイスのID範囲1に対応するグループ1と、端末デバイスのID範囲1に対応するグループ2と、端末デバイスのID範囲1に対応するグループ3とを含む。端末デバイスのIDは、端末デバイスのサービス特性を直接的に示すことはできない。従って、マッピング関係を設定するとき、アクセスネットワークデバイスは、グループaとグループ0との間のサブマッピング関係と、グループaとグループ1との間のサブマッピング関係と、グループaとグループ2との間のサブマッピング関係と、グループaとグループ3との間のサブマッピング関係とを構築しうる。アクセスネットワークデバイスは、グループbとグループ0との間のサブマッピング関係と、グループbとグループ1との間のサブマッピング関係と、グループbとグループ2との間のサブマッピング関係と、グループbとグループ3との間のサブマッピング関係とをさらに構築しうる。表5は、マッピング関係の例である。
【0223】
【0224】
例えば、表5では、グループ0が、グループaとグループbとに対応するけれども、グループaに対応するグループ0と、グループbに対応するグループ0とは、異なるグループとみなされることもある。従って、表5に示した第2のグルーピング方式では、8つのグループがあるとみなされうる。グループa-グループ0は、ページング方式1に対応するサブマッピング関係であり、言い換えると、グループ0は、グループ0がグループaに対応するときに、ページング方式1に対応する。グループb-グループ0は、ページング方式5に対応する他のサブマッピング関係であり、言い換えると、グループ0は、グループ0がグループbに対応するときに、ページング方式5に対応する。残りは、類推によって推測することができる。例えば、1つの端末デバイスが、第1のグルーピング方式でグループaに属し、第2のグルーピング方式でグループ0に属する(言い換えると、端末デバイスのID mod 4が0である)場合、端末デバイスは、ページング方式1においてページング制御情報をモニタリングする必要がある。代替的に、1つの端末デバイスが、第1のグルーピング方式でグループbに属し、第2のグルーピング方式でグループ2に属する(言い換えると、端末デバイスのID mod 4が2である)場合、端末デバイスは、ページング方式7においてページング制御情報をモニタリングする必要がある。
【0225】
上記のいくつかのマッピング関係は、マッピング関係の例に過ぎない。M個のグループとN個のグループとの間のものであり、かつアクセスネットワークデバイスによって設定されるマッピング関係は、この出願のこの実施形態において限定されない。加えて、上記のマッピング関係では、マッピング関係が、対応するページング方式についての情報を含む例が利用されている。実際のアプリケーションでは、第2のグルーピング方式での各グループに対応するページング方式は、プロトコルにおいて指定されてもよいし、端末デバイス上で事前構成されてもよい。この場合、マッピング関係は、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係を含むことのみが必要であり、第2のグルーピング方式での各グループに対応するページング方式についての情報を含む必要はない。
【0226】
この出願のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスによって実行されるグループ化に限定されなくてよく、2つのグルーピング方式の間のマッピング関係が構築される限り、新たなグループを設定してよい。このことは、アクセスネットワークデバイスにほとんど制約を課さない。加えて、コアネットワークデバイスが、より細かい粒度でグループ化を実行する、例えば、コアネットワークデバイスが、ページング確率パラメータに対応する確率値に基づいて、5%の粒度でグループ化を実行する場合、コアネットワークデバイスは、端末デバイスを20個のグループに分類しうる。アクセスネットワークデバイスが新たなグループを設定しない場合、ページング方式は、20個のグループに対して別々に構成される必要がある。アクセスネットワークデバイスは、それほど多くのページング方式をサポートしないことがある。この出願のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、第2のグルーピング方式で、グループ化をさらに実行しうる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、また、ページング確率パラメータに対応する確率値に基づくが、25%の粒度でグループ化を実行する。この場合、コアネットワークデバイスは、端末デバイスを4個のグループに分類してよく、アクセスネットワークデバイスは、2つのグルーピング方式の間のマッピング関係を構築してよい。従って、アクセスネットワークデバイスは、ページングを完了するために、少数のページング方式をサポートする必要しかなく、フレキシブルである。加えて、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスによって分類された各グループに含まれる端末デバイスについて、対応するページング方式を決定しうる。
【0227】
代替的に、マッピング関係は、アクセスネットワークデバイスによって設定されなくてよい。例えば、マッピング関係は、プロトコルにおいて指定されてもよいし、アクセスネットワークデバイス上で事前構成されてもよい。この場合、アクセスネットワークデバイスは、S504及びS505を実行する必要がない。S504及びS505は任意選択のステップであり、必ずしも実行されないと理解することができる。S504及びS505は、
図5A及び
図5Bの破線によって示されている。
【0228】
S506:アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係を送信する。
【0229】
例えば、アクセスネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージを介してマッピング関係を送信してよく、それにより、複数の端末デバイスは、マッピング関係を受信することができる。ブロードキャストメッセージは、システムメッセージであり、又は他のメッセージであってよい。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、ユニキャストメッセージを利用してマッピング関係を端末デバイスに送信してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係を、エネルギー節約要件を有する端末デバイスのみに送信する。ユニキャストメッセージは、例えば、上位レイヤメッセージ、例えば、RRCメッセージ又はメディアアクセス制御(media access control, MAC)制御要素(control element, CE)であり、又は、物理レイヤメッセージ、例えば、DCIであってよい。
図5A及び
図5Bは、第1の端末デバイスがマッピング関係を受信する例を示している。
【0230】
例えば、マッピング関係が、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係(又は、サブマッピング関係)を含む場合、ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含んでよく、ブロードキャストメッセージを受信する端末デバイスは、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係を決定しうる。任意選択で、マッピング関係がページング方式についての情報を含む場合、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応するページング方式についての情報(例えば、第1のページング方式)をさらに含んでよい。例えば、第1のページング方式が、第2のグループに対応するRNTIを利用してスクランブルされるページング方式である場合、ブロードキャストメッセージは、RNTIを示してよい。しかし、第2のグルーピング方式での各グループに対応するページング方式についての情報がプロトコルで指定されている場合、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応するページング方式についての情報を含まなくてよい。マッピング関係が他のサブマッピング関係をさらに含む場合、アクセスネットワークデバイスが各サブマッピング関係を送信する方式は同様である。
【0231】
もちろん、マッピング関係がプロトコルで指定されている場合、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係を送信する必要がないことがあり、言い換えると、S506は実行される必要がない。従って、S506は、任意選択のステップであり、必ずしも実行されない。S506は、
図5A及び
図5B 5.では破線によって示されている。
【0232】
S507:第1の端末デバイスは、第1の情報に基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定するか、又は、第1の端末デバイスに対応するページング方式を決定する。
【0233】
第1の情報は、第1のグループについての情報であってよく、又は、第1の情報は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示し、又は、第1の情報は、いずれのグループについての情報も含まない。第1の情報が第1のグループについての情報である場合、第1の端末デバイスは、S503で、コアネットワークデバイスから受信される第1のグループについての情報を受信するか、又は、第1の端末デバイスが、第1のグループについての情報を決定する。第1の情報が、いずれのグループについての情報も含まない場合、それは、第1の端末デバイスが、第1のグルーピング方式でいずれのグループにも属さないことを示す。例えば、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスに送信せず、第1の端末デバイスは、第1のグループについての情報を決定しない。この場合、事実上、第1の情報がないとみなされうる。言い換えると、第1のグループについての情報を第1の端末デバイスが取得しない場合、第1の情報が暗に存在するとみなされることもあり、第1の端末デバイスが、第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも対応しないことを示すとみなされることがある。
【0234】
第1の情報が第1のグループについての情報であり、かつ、第1の端末デバイスが、コアネットワークデバイスから受信される第1のグループについての情報を受信して、マッピング関係を受信する場合、第1の端末デバイスは、第2のグルーピング方式で第1の端末デバイスが対応する具体的なグループを決定しうる。例えば、第1の端末デバイスが、マッピング関係において第1のグループが第2のグループに対応すると決定する(又は、第1の端末デバイスが、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて第2のグループを決定する)場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するか、又は、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが、第2のグループに対応するページング方式に対応すると決定する。代替的に、第1の端末デバイスは、第1のグループが、マッピング関係において、第2のグルーピング方式で、いずれのグループにも対応しないと決定する。例えば、第1のグルーピング方式において第1のグループがない場合、マッピング関係は、第1のグループに対応するグループを含まない。この場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定してもよいし、又は、言い換えると、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが、第2のグループに対応するページング方式に対応すると決定する。例えば、第2のグループは、第1のデフォルトグループである。第1のデフォルトグループは、マッピング関係に対応することができない全ての端末デバイスが、第1のデフォルトグループに属するとして、理解されうる。第1のデフォルトグループは、デフォルトページング方式に対応してよいし、デフォルト(default)ページング方式と称されてもよい。代替的に、第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定してよい。具体的には、マッピング関係において第1のグループに対応するグループがないけれども、第1の端末デバイスは、依然として、第2のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる、例えば、第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定し、それにより、第1の端末デバイスは、第2のグループに対応するページング方式で、ページング制御情報をモニタリングすることができる。
【0235】
実際のアプリケーションにおいては、端末デバイスとコアネットワークデバイスとの間の、グループ化のための取り決めプロセスは、アクセスネットワークデバイスに見えているため、コアネットワークデバイスによって分類されるF個のグループは、アクセスネットワークデバイスによって分類されるM個のグループに完全には対応しない可能性があることと等価である。例えば、コアネットワークデバイスは、ページング確率パラメータに対応するページング確率範囲に基づいてグループ化を実行し、アクセスネットワークデバイスは、ページング確率パラメータに対応するページング確率範囲に基づいてグループ化を実行する。コアネットワークデバイスは、端末デバイスを3つのグループ、即ち、高い確率、中間の確率、及び低い各確率に分類する。しかし、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスを2つのグループのみ、即ち、高い確率、及び低い確率に分類する。この場合において、第1のグループについての情報が、第1の端末デバイスが中間の確率に属することを示す場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが、マッピング関係において、第2のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さないと決定する。代替的に、コアネットワークデバイスのグルーピング方式は、アクセスネットワークデバイスのグルーピング方式(第1のグルーピング方式)と異なってよい。例えば、コアネットワークデバイスは、ページング確率パラメータに基づいてグループ化を実行するが、アクセスネットワークデバイスによって利用される第1のグルーピング方式は、サービスパラメータに基づくグルーピング方式である。この場合、第1の端末デバイスは、また、第1のグループが、マッピング関係において、第2のグルーピング方式で、いずれのグループにも対応しないと決定する。従って、この出願のこの実施形態ではバックオフ機構が設定され、それにより、たとえコアネットワークデバイスのグルーピング方式が、アクセスネットワークデバイスのグルーピング方式に完全には対応していない場合であっても、端末デバイスを呼び出すことができる。このようにして、ページング範囲を拡張することができ、ページング成功レートが改善される。
【0236】
第1の情報が、いずれのグループについての情報も含まない場合、言い換えると、第1の端末デバイスが属するグループについての情報がない。この場合、第1の端末デバイスが、第1のグルーピング方式で第1のグループに属するとみなされてもよい。第1のグループは、上記の第1のグループとは異なる。この場合、実際には第1のグループがない。言い換えると、第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さない端末デバイスは、第1のグループに属しているとみなされうる。第1のグループは、デフォルトグループともみなされうる。例えば、第1のグループは、第2のデフォルトグループと称される。第1のグループは、第1のグルーピング方式におけるグループではない。この場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定してもよく、又は、言い換えると、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応するページング方式に対応すると決定する。代替的に、第1の情報が、いずれのグループについての情報も含まない場合、言い換えると、第1の端末デバイスが属するグループについての情報がない。この場合、第1の端末デバイスが第1のグループに属すると決定するプロセスは実行されなくてよい。
その代わりに、第1の情報が、いずれのグループについての情報も含まない場合、言い換えると、第1の端末デバイスが属するグループについての情報がない場合、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定されうる。例えば、第2のグループは、第1のデフォルトグループである。代替的に、第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる。例えば、第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定する。詳細については、上記の説明を参照されたい。
【0237】
このことは、事実上、バックオフ方式と等価である。具体的には、1つの端末デバイスに対応するページング方式を、マッピング関係において決定することができない場合、他のページング方式が端末デバイスに対して再決定されてもよく、それにより、端末デバイスを呼び出すことができる。このようにして、ページング範囲を拡張することができ、ページング成功レートが改善される。
【0238】
加えて、第1のパラメータと第2のパラメータとが異なるパラメータである場合、例えば、第1のパラメータがページング確率パラメータ又はサービスパラメータであり、第2のパラメータが端末デバイスのIDである場合、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、第1の端末デバイスが第2のグルーピング方式で第2のグループに対応すると決定することは、特に、第1の端末デバイスが、第1の情報と、第1の端末デバイスに対応する第2のパラメータの値と、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係とに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグルーピング方式で第2のグループに対応すると決定することであってよい。例えば、上記の表5を参照されたい。第1の端末デバイスは、第1のグルーピング方式でグループaに属し、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスのIDに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグルーピング方式でグループ0に属すると決定する。この場合、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第2のグルーピング方式でグループa-グループ0におけるグループ0に対応すると決定して、グループ0がページング方式1に対応すると決定しうる。
【0239】
S508:コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスのページング情報を取得する。
【0240】
ページング情報は、例えば、第1の端末デバイスの識別子、例えば、第1の端末デバイスのIDなどの情報を含む。もちろん、ページング情報は、ページング関連情報をさらに含んでよい。
【0241】
S508は、任意選択のステップであり、
図5A及び
図5Bにおいて破線で示されている。
【0242】
S509:コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの識別子に基づいて、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で第1のグループに属すると決定する。代替的に、コアネットワークデバイスは、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定しなくてよい。この場合、S509は実行されなくてよい。従って、S509は、任意選択のステップであり、
図5A及び
図5Bにおいて破線で示されている。代替的に、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さないと決定しうる(言い換えると、コアネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも属さないと決定しうる)。S509では、コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で第1のグループに属すると決定するか、又は、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さないと決定する例が利用される。
【0243】
コアネットワークデバイスが、M個のグループのそれぞれに含まれる端末デバイスを決定するため、第1の端末デバイスの識別子を知得した後、コアネットワークデバイスは、識別子が属するグループを決定しうる。例えば、コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスがM個のグループのうちの第1のグループに属すると決定する場合、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を決定しうる。
【0244】
S510:コアネットワークデバイスは、第1のページング情報をアクセスネットワークデバイスに送信し、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスから第1のページング情報を受信する。第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含んでよい。
【0245】
任意選択で、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属する第1のグループをさらに示してよい。第1のページング情報は、第1のグループについての情報が、異なるケースを含みうることを示す。例えば、あるケースでは、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含む。この場合、第1のグループは、第1のグルーピング方式におけるグループである。例えば、コアネットワークデバイスが、S509で、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で第1のグループに属すると決定する場合、コアネットワークデバイスは、第1のグループについての情報を第1のページング情報に含めてよい。他の例において、他のケースでは、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない。この場合、第1のグループは、デフォルトグループ(例えば、上で説明した第2のデフォルトグループ)とみなされる。具体的には、第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さない端末デバイスは、第1のグループに属するとみなされうる。例えば、コアネットワークデバイスが、S509で、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループを決定しないか、又は、コアネットワークデバイスが、第1の端末デバイスが第1のグルーピング方式で、いずれのグループにも属さないと決定する場合、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない。
【0246】
代替的に、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループを示さないか、又は、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まないとみなされてもよい。
【0247】
S511:アクセスネットワークデバイスは、第2のグループを決定する。言い換えると、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定する。
【0248】
例えば、第1のページング情報が第1のグループについての情報を含み、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係が、第1のグループについての情報を含む場合、アクセスネットワークデバイスは、マッピング関係において第1のグループに対応する第2のグループを決定しうる、具体的には、第1の端末デバイスが第2のグルーピング方式で第2のグループに対応すると決定しうる。
【0249】
他の例では、第1のページング情報が第1のグループについての情報を含み、第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係が、第1のグループについての情報を含まない場合、アクセスネットワークデバイスは、第1のグループに対応する第2のグループを決定しうる。例えば、第2のグループは、第1のデフォルトグループである。第1のデフォルトグループは、マッピング関係に対応することができない全ての端末デバイスが第1のデフォルトグループに属するとして、理解されうる。第1のデフォルトグループは、デフォルトページング方式に対応しうる、又は、デフォルトページング方式と称されうる。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる。具体的には、マッピング関係において第1のグループに対応するグループがないけれども、アクセスネットワークデバイスは、依然として、第2のグルーピング方式で、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる、例えば、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定し、それにより、アクセスネットワークデバイスは、第2のグループに対応するページング方式で、ページング制御情報をモニタリングすることができる。
【0250】
他の例では、第1のページング情報が、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合、第1の端末デバイスが、第1のグルーピング方式で第1のグループに属するとみなされてもよい。この場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定してもよい。代替的に、第1のページング情報が、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第1のグループに対応すると決定することなく、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定しうる。言い換えると、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末デバイスが第1のグループに対応すると決定する必要はなく、第1の端末デバイスが第2のグループに対応すると決定しうる。例えば、第2のグループは、第1のデフォルトグループである。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定しうる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定する。詳細については、上記の説明を参照されたい。
【0251】
もちろん、第1のページング情報が第1のグループについての情報を含み、かつ第1のグルーピング方式と第2のグルーピング方式との間のマッピング関係が第1のグループについての情報を含まない場合、又は、第1のページング情報が、第1のグルーピング方式で第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合、第1の端末デバイスが属するグループをアクセスネットワークデバイスが決定する方式は、第1の端末デバイスが属するグループを第1の端末デバイスが決定する方式と一致すべきである。例えば、アクセスネットワークデバイスと第1の端末デバイスとは、第1の端末デバイスが属する第2のグループが第1のデフォルトグループであると決定する。代替的に、アクセスネットワークデバイスと第1の端末デバイスとは、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが属するグループを決定する。この場合、アクセスネットワークデバイス及び第1の端末デバイスの決定結果は一致することがあり、ページング成功レートを改善することができる。
【0252】
S512:アクセスネットワークデバイスは、第2のグループに対応する第1のページング方式で第1の端末デバイスを呼び出し、第1の端末デバイスは、また、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングする。
【0253】
例えば、第1のページング方式は、第1のページング制御情報に対応する。この場合、以下の方法、即ち、アクセスネットワークデバイスが第1のページング制御情報を送信して第1の端末デバイスを呼び出すことで、第1の端末デバイスを、第2のグループに対応する第1のページング方式で呼び出すことができる。それに対応して、第1の端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスからの第1のページング制御情報をモニタリングしうる。この例は、
図5A及び
図5BのS512に示されている。もちろん、アクセスネットワークデバイスが第1のページング制御情報を送信する場合、第2のグルーピング方式で、第1のページング制御情報に対応するグループに対応する全ての端末デバイスが、実際に呼び出されるべきである。例えば、第1のページング制御情報は、第2のグルーピング方式での1つ以上のグループに対応し、第2のグループは、そのグループのうちの1つであってよい。
図5A及び
図5Bは、第1の端末デバイスが第1のページング制御情報をモニタリングする例のみを示している。
【0254】
ページング制御情報がWUSシーケンスである場合、例えば、第1のページング制御情報が、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである場合、アクセスネットワークデバイスは、第1のWUSシーケンスを送信しうる。第1の端末デバイスは、第1のWUSシーケンスをモニタリングする。検出されたWUSシーケンスが第1のWUSシーケンスであると決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。検出されたWUSシーケンスが第1のWUSシーケンスでないと決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されないことを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要がないことがあり、それにより、電力消費が低減される。
【0255】
代替的に、ページング制御情報がDCIである場合、ページング制御情報が異なることは、DCIに含まれるグループ情報が異なることを意味し、グループ情報は、第1のビットマップを利用して実装される。例えば、第1のページング制御情報が第1のDCIであり、第1のDCIが第1のビットマップを含み、第1のビットマップ内の第2のグループに対応するビットの値が第1の値である場合、アクセスネットワークデバイスは、第1のDCIを送信してよい。第1の端末デバイスは、DCIをモニタリングする。検出されたDCIに含まれるビットマップにおいて、第2のグループに対応するビットの値が第1の値であると決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。検出されたDCIに含まれるビットマップにおいて、第2のグループに対応するビットの値が第1の値ではないと決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されないことを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要がないことがあり、それにより、電力消費が低減される。
【0256】
代替的に、ページング制御情報がDCIである場合、ページング制御情報が異なることは、DCIに含まれるグループ情報が異なることを意味し、サブマッピング関係についての情報は、グループ識別子である。例えば、第1のページング制御情報が第1のDCIであり、第1のDCIが第2のグループの識別子を含む場合、アクセスネットワークデバイスは、第1のDCIを送信してよい。第1の端末デバイスは、DCIをモニタリングする。検出されたDCIが第2のグループの識別子を含むと決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。検出されたDCIが第2のグループの識別子を含まないと決定される場合、例えば、DCIが、他のグループの識別子を含むか、又は、いずれのグループ識別子も含まない場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されないことを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要がないことがあり、それにより、電力消費が低減される。
【0257】
代替的に、ページング制御情報がDCIである場合、ページング制御情報が異なることは、DCIをスクランブルするために利用されるRNTIが異なることを意味する。例えば、第1のページング制御情報は第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされ、アクセスネットワークデバイスは、第1のDCIを送信してよい。第1の端末デバイスは、DCIをモニタリングする。検出されたDCIが第1のRNTIを利用してスクランブルされていると決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されることを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。検出されたDCIが第1のRNTIを利用してスクランブルされていないと決定される場合、それは、第1の端末デバイスが呼び出されないことを示し、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要がないことがあり、それにより、電力消費が低減される。
【0258】
S513:第1の端末デバイスは、ページング情報をモニタリングする。
【0259】
第1の端末デバイスが、第1の端末デバイスが呼び出されると決定する場合、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングし続けてよい。第1の端末デバイスが、第1の端末デバイスが呼び出されないと決定する場合、第1の端末デバイスは、現在のPOにおいてページング情報をモニタリングする必要がないことがあり、言い換えると、第1の端末デバイスは、S513を実行する必要がない。その代わりに、第1の端末デバイスは、次のPOが到来するとき、ページング制御情報をモニタリングし続けてよい。残りは、類推によって推測することができる。従って、S513は任意選択のステップであり、
図5A及び
図5Bにおいて破線によって示されている。
【0260】
この出願の実施形態において、端末デバイスはグループ化される。異なるページング方式が、異なるグループの端末デバイスに利用されうる。1つの端末デバイスが、モニタリングを通じて、ページング方式が、端末デバイスが属するグループのページング方式ではないと決定する場合、端末デバイスは、ページング情報などをモニタリングする必要がなくてよい。このようにして、端末デバイスの電力消費及び誤報確率を低減することができる。
【0261】
加えて、異なるページング方式は、異なる端末デバイスグループに対応し、異なる端末デバイスグループは、異なるページング確率に対応する。例えば、より高いページング確率を持つ端末デバイスは、1つのグループに属し、より低いページング確率を持つ端末デバイスは、他のグループに属し、2つのグループは、異なるページング方式に対応する。この場合、より高いページング確率を持つ端末デバイスは、多くの回数呼び出される。しかし、このタイプの端末デバイスに対応するページング方式が、より低いページング確率を持つ端末デバイスに対応するページング方式とは異なるため、より低いページング確率を持つ端末デバイスは、端末デバイスが呼び出されないとみなし、ページング情報をモニタリングする必要がない。この方式では、より低いページング確率を持つ端末デバイスが妨害される確率が低減され、このタイプの端末デバイスの電力消費を低減するのに役立つ。
【0262】
添付図を参照しながら、以下では、この出願の実施形態における上記の方法を実装するように構成された装置について説明する。従って、上記内容の全ては、以下の実施形態において利用されうる。繰り返し内容については再び説明されない。
【0263】
図6は、この出願の実施形態による通信装置600の模式的ブロック図である。例えば、通信装置600は、アクセスネットワークデバイス600である。
【0264】
アクセスネットワークデバイス600は、処理モジュール610を含む。任意選択で、ネットワークデバイス600は、トランシーバモジュール620をさらに含んでよい。例えば、アクセスネットワークデバイス600は、アクセスネットワークデバイスであってもよいし、アクセスネットワークデバイスで利用されるチップ又はアクセスネットワークデバイスの機能を有する他の結合デバイス又はコンポーネントであってもよい。アクセスネットワークデバイス600がアクセスネットワークデバイスであるとき、トランシーバモジュール620は、トランシーバであってよく、トランシーバは、アンテナ、無線周波数回路などを含んでよく、処理モジュール610は、プロセッサ(又は、処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサであってよく、ベースバンドプロセッサは、1つ以上の中央処理ユニット(central processing units, CPUs)を含んでよい。アクセスネットワークデバイス600が、アクセスネットワークデバイスの機能を有するコンポーネントであるとき、トランシーバモジュール620は、無線周波数ユニットであってよく、処理モジュール610は、プロセッサ(又は処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサであってよい。アクセスネットワークデバイス600がチップシステムであるとき、トランシーバモジュール620は、チップ(例えば、ベースバンドチップ)の入力/出力インターフェースであってよく、処理モジュール610は、チップシステムのプロセッサ(又は、処理回路)であってよく、1つ以上の中央処理ユニットを含んでよい。この出願のこの実施形態における処理モジュール610は、プロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネント(又は、処理回路)によって実装されてよく、トランシーバモジュール620は、トランシーバ又はトランシーバ関連回路コンポーネントによって実装されてよいと理解すべきである。
【0265】
例えば、処理モジュール610は、受信及び送信動作を除き、
図5A及び
図5Bに示した実施形態においてアクセスネットワークデバイスによって実行される全ての動作、例えば、S504、S505、及びS511を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。トランシーバモジュール620は、
図5A及び
図5Bに示した実施形態においてアクセスネットワークデバイスによって実行される全ての動作、例えば、S506、S510、及びS512を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。
【0266】
加えて、トランシーバモジュール620は、1つの機能モジュールであってよい。機能モジュールは、送信動作及び受信動作の両方を実装することができる。例えば、トランシーバモジュール620は、
図2に示した実施形態において、アクセスネットワークデバイスによって実行される全ての送信動作及び受信動作を実行するように構成されてよい。例えば、送信動作が実行されるとき、トランシーバモジュール620は、送信モジュールであるとみなされうる。受信動作が実行されるとき、トランシーバモジュール620は、受信モジュールであるとみなされうる。代替的に、トランシーバモジュール620は、2つの機能モジュールを含んでよい。トランシーバモジュール620は、2つの機能モジュールの総称とみなされてよく、2つの機能モジュールはそれぞれ送信モジュールと受信モジュールとである。送信モジュールは、送信動作を実装するように構成される。例えば、送信モジュールは、
図2に示した実施形態の任意の実装において、アクセスネットワークデバイスによって実行される全ての送信動作を実行するように構成されうる。受信モジュールは、受信動作を実装するように構成される。例えば、受信モジュールは、
図2に示した実施形態において、アクセスネットワークデバイスによって実行される全ての受信動作を実行するように構成されうる。
【0267】
トランシーバモジュール620は、第1のページング情報をコアネットワークデバイスから受信するように構成される。第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含み、第1のページング情報は、第1の端末デバイスが属する第1のグループをさらに示す。
【0268】
処理モジュール610は、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0269】
トランシーバモジュール620は、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すようにさらに構成される。
【0270】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属する第1のグループを示すことは、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含むこと、又は第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まないこと、を含む。
【0271】
任意選択の実装において、第1のページング情報が、第1のグループについての情報を含み、処理モジュール610は、以下の方式、即ち、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第2のグループを決定することで、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0272】
任意選択の実装において、第1のページング情報は、第1のグループについての情報を含まず、処理モジュール610は、以下の方式、即ち、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第1の端末デバイスが、いずれのグループにも対応しないと決定し、第2のグループを決定することで、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0273】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は処理モジュール610は、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、第1のグループが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0274】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール620は、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すことで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すように構成される。
【0275】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0276】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール620は、ブロードキャストメッセージを送信するようにさらに構成される。ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む。
【0277】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0278】
代替的に、トランシーバモジュール620は、コアネットワークデバイスから、第1のページング情報を受信するように構成される。第1のページング情報は、第1の端末デバイスの識別子を含む。
【0279】
処理モジュール610は、第1のページング情報が、第1の端末デバイスが属するグループについての情報を含まない場合に、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。第2のグループは、デフォルトグループである。
【0280】
トランシーバモジュール620は、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すようにさらに構成される。
【0281】
任意選択の実装において、処理モジュール610は、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイスが第2のグループに属すると決定することで、端末デバイスが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0282】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール620は、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のページング制御情報を送信して、第1の端末デバイスを呼び出すことで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1の端末デバイスを呼び出すように構成される。
【0283】
任意選択の実装において、第1のページング制御情報は、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスである、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループに対応する第1のRNTIを利用してスクランブルされる、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第1のビットマップを含み、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、又は第1のページング制御情報は、第1のDCIであり、第1のDCIは、第2のグループの識別子を含む。
【0284】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール620は、ブロードキャストメッセージを送信するようにさらに構成される。ブロードキャストメッセージは、第1のグループの識別子と、第1のグループに対応する第2のグループの識別子とを含む。
【0285】
任意選択の実装において、ブロードキャストメッセージは、第2のグループに対応する第1のページング方式についての情報をさらに含む。
【0286】
アクセスネットワークデバイス600に実装することができる他の機能については、
図5A及び
図5Bに示した実施形態における関連説明を参照されたい。詳細については再び説明されない。
【0287】
図7は、この出願の実施形態による通信装置700の模式的ブロック図である。例えば、通信装置700は、第1の端末デバイス700である。
【0288】
第1の端末デバイス700は、処理モジュール710を含む。任意選択で、第1の端末デバイス700は、トランシーバモジュール720をさらに含んでよい。例えば、第1の端末デバイス700は、端末デバイスであってもよいし、第1の端末デバイスの機能を有する、端末デバイスにおいて利用されるチップ又は他の結合デバイス又はコンポーネントであってもよい。第1の端末デバイス700が端末デバイスであるとき、トランシーバモジュール720は、トランシーバであってよく、トランシーバは、アンテナ、無線周波数回路などを含んでよく、処理モジュール710は、プロセッサ(又は、処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサであってよく、ベースバンドプロセッサは、1つ以上のCPUを含んでよい。第1の端末デバイス700が、第1の端末デバイスの機能を有するコンポーネントであるとき、トランシーバモジュール720は、無線周波数ユニットであってよく、処理モジュール710は、プロセッサ(又は、処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサであってよい。第1の端末デバイス700がチップシステムであるとき、トランシーバモジュール720は、チップ(例えば、ベースバンドチップ)の入力/出力インターフェースであってよく、処理モジュール710は、チップシステムのプロセッサ(又は、処理回路)であってよく、1つ以上の中央処理ユニットを含んでよい。この出願のこの実施形態による処理モジュール710は、プロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネント(又は、処理回路と称される)によって実装されてよく、トランシーバモジュール720は、トランシーバ又はトランシーバ関連回路コンポーネントによって実装されてよいと理解すべきである。
【0289】
例えば、処理モジュール710は、送信及び受信動作を除き、S507など、
図5A及び
図5Bに示した実施形態において第1の端末デバイスによって実行される全ての動作を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。トランシーバモジュール720は、
図5A及び
図5Bに示した実施形態において第1の端末デバイスによって実行される全ての動作、例えば、S501、S503、S506、S512、及びS513を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。
【0290】
加えて、トランシーバモジュール720の実装については、トランシーバモジュール620の実装の説明を参照されたい。
【0291】
処理モジュール710は、第1の端末デバイスが第1のグループに属することを示す第1の情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0292】
トランシーバモジュール720は、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0293】
任意選択の実装において、第1の情報は、第1のグループについての情報であり、処理モジュール710は、以下の方式、即ち、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係に基づいて、第2のグループを決定することで、第1のグループについての情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0294】
任意選択の実装において、第1の情報は、いずれのグループ情報も含まず、処理モジュール710は、以下の方式、即ち、第1の端末デバイス700が、第1のグループと第2のグループとの間のマッピング関係において、いずれのグループにも対応しないと決定し、第1のグループが第2のグループに対応すると決定することで、第1のグループについての情報に基づいて、第1の端末デバイスに対応する、第1のグループに対応する第2のグループを決定するように構成される。
【0295】
任意選択の実装において、第2のグループは、デフォルトグループである、又は処理モジュール710は、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイス700が第2のグループに属すると決定することで、第1のグループが第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0296】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール720は、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングすること、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、こと、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、こと、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングすることで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0297】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール720は、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするようにさらに構成される。
【0298】
代替的に、処理モジュール710は、第1の端末デバイス700が属するグループについての情報がない場合に、第1の端末デバイス700が第2のグループに対応すると決定するように構成される。第2のグループは、デフォルトグループである。
【0299】
トランシーバモジュール720は、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0300】
任意選択の実装において、処理モジュール710は、以下の方式、即ち、第2のパラメータに基づいて、第1の端末デバイス700が第2のグループに属すると決定することで、第1の端末デバイス700が第2のグループに対応すると決定するように構成される。
【0301】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール720は、以下の方式、即ち、第2のグループに対応する第1のWUSシーケンスをモニタリングすること、又は第1のRNTIを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のRNTIは、第2のグループに対応する、こと、又は第1のビットマップを含む第1のDCIをモニタリングすることであって、第1のビットマップにおける、第2のグループに対応するビットの値は、第1の値である、こと、又は第2のグループの識別子を含む第1のDCIをモニタリングすることで、第2のグループに対応する第1のページング方式で、第1のページング制御情報をモニタリングするように構成される。
【0302】
任意選択の実装において、トランシーバモジュール720は、第1のページング制御情報に基づいて、ページング情報をモニタリングするようにさらに構成される。
【0303】
第1の端末デバイス700に実装することができる他の機能については、
図5A及び
図5Bに示した実施形態における関連説明を参照されたい。詳細については再び説明されない。
【0304】
この出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。通信装置は、端末デバイスであってもよいし、回路であってもよい。通信装置は、上記の方法実施形態における第1の端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されうる。
【0305】
通信装置が第1の端末デバイスであるとき、
図8は、端末デバイスの構造の簡略化された模式図である。図の説明の理解を容易にし、かつ便利にするため、
図8は、端末デバイスがモバイルフォンである例を示している。
図8に示すように、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、及び入力/出力装置を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末デバイスを制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することなどを行うように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラム及びデータを格納するように構成される。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、電磁波の形態で、無線周波数信号を受信及び送信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、又はキーボードなどの入力/出力装置は、主に、ユーザによって入力されるデータを受信し、ユーザにデータを出力するように構成される。いくつかのタイプの端末デバイスは、入力/出力装置を有しないことがあることに留意すべきである。
【0306】
データが送信される必要があるとき、送信対象データ上でのベースバンド処理を実行した後、プロセッサは、ベースバンド信号を無線周波数回路へと出力する。ベースバンド信号上での無線周波数処理を実行した後、無線周波数回路は、アンテナを介して、電磁波の形態で、無線周波数信号を送信する。データが端末デバイスに送信されるとき、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサへと出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を容易にするため、1つのメモリのみ及び1つのプロセッサのみが
図8に示されている。実際の端末デバイス製品においては、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリがあることがある。メモリは、記憶媒体、ストレージデバイスなどとも称されることがある。メモリは、プロセッサとは独立して配置されてもよいし、プロセッサに統合されてもよい。このことは、この出願の実施形態において限定されない。
【0307】
この出願のこの実施形態において、受信及び送信機能を有するアンテナ及び無線周波数回路は、端末デバイスのトランシーバユニット(トランシーバユニットは、1つの機能ユニットであってよく、機能ユニットは、送信機能及び受信機能を実装することができる、又は、トランシーバユニットは、2つの機能ユニット、即ち、受信機能を実装することができる受信ユニットと、送信機能を実装することができる送信ユニットとを含んでよい)とみなされてよく、処理機能を有するプロセッサは、端末デバイスの処理ユニットとみなされてよい。
図8に示すように、端末デバイスは、トランシーバユニット810と、処理ユニット820とを含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ装置などと称されることもある。処理ユニットは、プロセッサ、処理基板、処理モジュール、処理装置などと称されることもある。任意選択で、トランシーバユニット810内にあり、かつ受信機能を実装するように構成されているコンポーネントは、受信ユニットとみなされてよく、トランシーバユニット810内にあり、かつ送信機能を実装するように構成されているコンポーネントは、送信ユニットとみなされてよい。具体的には、トランシーバユニット810は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。トランシーバユニットは、時々、トランシーバマシン、トランシーバ、送受信回路などと称されることもある。受信ユニットは、時々、レシーバマシン、レシーバ、受信回路などと称されることもある。送信ユニットは、時々、トランスミッタマシン、トランスミッタ、送信回路などと称されることもある。
【0308】
トランシーバユニット810は、上記の方法実施形態における第1の端末デバイス上での送信動作及び受信動作を実行するように構成され、処理ユニット820は、上記の方法実施形態における第1の端末デバイスの受信/送信動作以外の動作を実行するように構成されると理解すべきである。
【0309】
例えば、実装において、処理ユニット810は、送信及び受信動作を除き、S507など、
図5A及び
図5Bに示した実施形態において第1の端末デバイスによって実行される全ての動作を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。トランシーバユニット820は、
図5A及び
図5Bに示した実施形態において第1の端末デバイスによって実行される全ての動作、例えば、S501、S503、S506、S512、及びS513を実行するように構成されうる、及び/又は、この明細書で説明される技術の他のプロセスをサポートするように構成されうる。
【0310】
通信装置がチップ装置又は回路であるとき、装置は、トランシーバユニットと、処理ユニットとを含みうる。トランシーバユニットは、入力/出力回路、及び/又は通信インターフェースであってよい。処理ユニットは、統合プロセッサ、マイクロプロセッサ、又は集積回路である。
【0311】
この実施形態における通信装置が端末デバイスであるとき、
図9に示したデバイスが参照されうる。ある例では、デバイスは、
図7の処理モジュール710のものと同様の機能を実装しうる。
図9では、デバイスは、プロセッサ910と、データ送信プロセッサ920と、データ受信プロセッサ930とを含む。上記の実施形態における処理モジュール710は、
図9のプロセッサ910であってよく、対応する機能を実装しうる。上記の実施形態におけるトランシーバモジュール720は、
図9のデータ送信プロセッサ920及び/又はデータ受信プロセッサ930であってよく、対応する機能を実装しうる。チャネルエンコーダ及びチャネルデコーダが
図9に示されているけれども、これらのモジュールは、この実施形態の限定的な説明を構成することを意図しておらず、単なる例に過ぎないことが理解されうる。
【0312】
図10は、この実施形態の他の形態を示している。処理装置1000は、変調サブシステム、中央処理サブシステム、及び周辺サブシステムなどのモジュールを含む。この実施形態における通信装置は、変調サブシステムとして利用されうる。具体的には、変調サブシステムは、プロセッサ1003と、インターフェース1004とを含みうる。プロセッサ1003は、上記の処理モジュール710の機能を完備し、インターフェース1004は、上記のトランシーバモジュール720の機能を完備する。他の変形では、変調サブシステムは、メモリ1006と、プロセッサ1003と、メモリ1006に格納され、かつプロセッサ上で実行することができるプログラムとを含む。プログラムを実行するとき、プロセッサ1003は、上記の方法実施形態における端末デバイスに関する方法を実施する。メモリ1006は、不揮発性又は揮発性であってよいことに留意すべきである。メモリ1006は、メモリ1006をプロセッサ1003に接続することができる限り、変調サブシステム内に配置されてもよいし、処理装置1000内に配置されてもよい。
【0313】
この出願のこの実施形態における装置がネットワークデバイスであるとき、装置は、
図11に示されるようなものであってよい。装置1100は、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)1110及び(デジタルユニット(digital unit, DU)と称されることもある)1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit, BBU)1120などの、1つ以上の無線周波数ユニットを含む。RRU1110は、トランシーバモジュールと称されることがある。トランシーバモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含んでもよいし、トランシーバモジュールは、送信及び受信機能を実装することができるモジュールであってもよい。トランシーバモジュールは、
図6のトランシーバモジュール620に対応しうる。任意選択で、トランシーバモジュールは、トランシーバマシン、送受信回路、トランシーバなどと称されることもあり、少なくとも1つのアンテナ1111と無線周波数ユニット1112とを含みうる。RRU1110は、主に、無線周波数信号を受信及び送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するように構成され、例えば、インジケーション情報を端末デバイスに送信するように構成される。BBU1120は、主に、ベースバンド処理を実行し、基地局を制御することなどを行うように構成される。RRU1110及びBBU1120は、物理的に一緒に配置されてもよいし、物理的に分離されてもよい、即ち、分散基地局にあってもよい。
【0314】
BBU1120は、基地局のコントロールセンターであり、又は、処理モジュールと称されることがある。BBU1120は、
図6の処理モジュール610に対応してよく、主に、ベースバンド処理機能、例えば、チャネルコーディング、多重化、変調、又は拡散を実施するように構成される。例えば、BBU(処理モジュール)は、基地局を制御して、上記の方法実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように構成され、例えば、上記のインジケーション情報を生成するように構成されうる。
【0315】
ある例では、BBU1120は、1つ以上の基板を含んでよく、複数の基板は、連帯的に、単一のアクセス標準を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)をサポートしてよいし、又は、別々に、異なるアクセス標準を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、又は他のネットワーク)をサポートしてよい。BBU1120は、メモリ1121とプロセッサ1122とをさらに含む。メモリ1121は、必要な命令及びデータを格納するように構成される。プロセッサ1122は、基地局を制御して、必要な動作を実行するように構成され、例えば、基地局を制御して、上記の方法実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように構成される。メモリ1121及びプロセッサ1122は、1つ以上の基板を利用しうる。言い換えると、メモリ及びプロセッサは、各基板上に配置されうる。代替的に、複数の基板は、同じメモリ及び同じプロセッサを共有しうる。加えて、必要な回路は、各基板上にさらに配置されうる。
【0316】
この出願の実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、
図5A及び
図5Bに示した実施形態における第1の端末デバイスを含んでよく、
図5A及び
図5Bに示した実施形態におけるアクセスネットワークデバイスを含んでよい。第1の端末デバイスは、例えば、
図7の第1の端末デバイス700であり、アクセスネットワークデバイスは、例えば、
図6のアクセスネットワークデバイス600である。
【0317】
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、上記の方法実施形態における、
図5A及び
図5Bに示した実施形態における第1の端末デバイスに関連する手順を実施しうる。
【0318】
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、上記の方法実施形態における、
図5A及び
図5Bに示した実施形態におけるアクセスネットワークデバイスに関連する手順を実施しうる。
【0319】
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、上記の方法実施形態における、
図5A及び
図5Bに示した実施形態における第1の端末デバイスに関連する手順を実施しうる。
【0320】
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータは、上記の方法実施形態における、
図5A及び
図5Bに示した実施形態におけるアクセスネットワークデバイスに関連する手順を実施しうる。
【0321】
この出願の実施形態におけるプロセッサは、CPUであってもよいし、他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよいと理解すべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0322】
この出願の実施形態において言及されるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってよいし、又は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含んでよいと理解しうる。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read-only memory, ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(programmable ROM, PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(electrically EPROM, EEPROM)、又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして利用されるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってよい。限定的な説明ではなく例を通じて、多くの形態のRAM、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、シンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、二重データレートシンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張型シンクロナス動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクロナスリンク動的ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)、及びダイレクトラムバス動的ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)が利用されうる。
【0323】
プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイス、又は、ディスクリートハードウェアコンポーネントであるとき、メモリ(ストレージモジュール)は、プロセッサに統合されることに留意すべきである。
【0324】
この明細書で説明されるメモリは、それらに限定されないが、これらのメモリ及び他の適切なタイプの任意のメモリを含むことを意図していることに留意すべきである。
【0325】
上記のプロセスのシーケンス番号は、この出願の実施形態における実行順序を意味しないと理解すべきである。プロセスの実行順序は、機能及びプロセスの内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセス上でどのような限定をも構成すべきでない。
【0326】
当業者は、この明細書で開示された実施形態に関連して説明された例におけるユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとのインタラクションによって実装することができると認識しうる。機能が、ハードウェアによって実行されるか、又はソフトウェアによって実行されるかは、特定のアプリケーション及び技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションについて、説明された機能を実装するための異なる方法を利用しうるが、実装が、この出願の範囲を逸脱するとみなすべきでない。
【0327】
便利で簡潔な説明を目的として、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照して、詳細については本明細書で再び説明しないことは、当業者によって明確に理解されうる。
【0328】
この出願において提供される、いくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方法で実装されうることを理解すべきである。例えば、説明された装置実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は統合されてよいし、一部の機能は、省略され又は実行されなくてもよい。加えて、表示又は論述された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0329】
別々の部分として記述されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもよいし、そうでなくてもよく、また、1つの場所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態における解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0330】
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0331】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、かつ独立製品として販売又は利用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されうる。そのような理解に基づき、この出願の技術的解決策の一部又は技術的解決策の全部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に、この出願の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。上記のコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。それらに限定されないが、例として、コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、リードオンリーメモリ(read-only memory, ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、ユニバーサルシリアルバスフラッシュディスク(universal serial bus flash disk)、リムーバブルハードディスク又は他のコンパクトディスクストレージ、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気ストレージデバイス、又は、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形態で搬送又は格納するために利用することができ、かつコンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含みうる。
【0332】
上記の説明は、この出願の単なる具体的な実装であり、この出願の実施形態の保護範囲を限定する意図はない。この出願の実施形態において開示された技術的範囲内で、当業者によって直ちに考えられる任意の変形又は置換は、この出願の実施形態の保護範囲に収まるべきである。従って、この出願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象とすべきである。