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特許7525658電流制御回路、表示パネル駆動装置及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】電流制御回路、表示パネル駆動装置及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20240723BHJP
【FI】
G09G3/20 622A
G09G3/20 612G
G09G3/20 621L
G09G3/20 622G
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022573631
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2021143356
(87)【国際公開番号】W WO2023060779
(87)【国際公開日】2023-04-20
【審査請求日】2022-11-30
(31)【優先権主張番号】202111197153.6
(32)【優先日】2021-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】周仁杰
(72)【発明者】
【氏名】康報虹
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-138958(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0174742(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネル駆動装置(20)に適用される電流制御回路であって、前記表示パネル駆動装置(20)はレベル変換チップ(220)を含み
ここで、前記電流制御回路(10)は、エネルギー貯蔵ユニット(110)と、第1スイッチユニット(120)と、パルス幅変調ユニット(130)と、を含み、
記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第2端子は、前記レベル変換チップ(220)の少なくとも1つの第2信号出力端子(224)に接続するために使用され、前記第2信号出力端子(224)は、前記レベル変換チップ(220)の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子(222)以外の他の信号出力端子であり、
前記第1スイッチユニット(120)の第1端子は、第1プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第1スイッチユニット(120)の第2端子は、前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子に接続され、前記第1スイッチユニット(120)の制御端子は、前記パルス幅変調ユニット(130)の出力端子に接続され、
前記パルス幅変調ユニット(130)の出力端子はパルス幅変調信号を出力するために使用され、前記パルス幅変調信号は、前記第1スイッチユニット(120)のデューティ比を制御するために使用され、これにより前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子の電圧の大きさ及び前記エネルギー貯蔵ユニット(110)内の電流の大きさを制御し、
前記電流制御回路(10)は、第2スイッチユニット(140)と、比較制御ユニット(150)とをさらに含み、
前記第2スイッチユニット(140)の第1端子は前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、前記第2スイッチユニット(140)の第2端子は前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子に接続され、
前記比較制御ユニット(150)の第1入力端子は、前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、前記比較制御ユニット(150)の第2入力端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第2プリセット電圧端子の電圧はハイレベル信号の電圧よりも小さく、前記比較制御ユニット(150)の出力端子は、前記第2スイッチユニット(140)の制御端子に接続され、これにより前記比較制御ユニット(150)の第1入力端子に前記ハイレベル信号が入力されるときに前記第2スイッチユニット(140)をオンに制御し、
前記第1スイッチユニット(120)はトランジスタM3を含み、
前記トランジスタM3のゲートは前記パルス幅変調ユニット(130)の出力端子に接続され、前記トランジスタM3のドレインは前記第1プリセット電圧端子に接続され、前記トランジスタM3のソースは前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子に接続され、
前記第2スイッチユニット(140)はトランジスタM1を含み、
前記トランジスタM1のゲートは前記比較制御ユニット(150)の出力端子に接続され、前記トランジスタM1のドレインは前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、前記トランジスタM1のソースは前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子に接続され、
前記比較制御ユニット(150)は、抵抗R1と、抵抗R2と、オペアンプA1と、を含み、
前記抵抗R1の第1端子は、前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、
前記抵抗R2の第1端子は前記抵抗R1の第2端子に接続され、前記抵抗R2の第2端子は、前記第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、
前記オペアンプA1の非反転入力端子は前記抵抗R1の第2端子に接続され、前記オペアンプA1の反転入力端子は前記抵抗R2の第2端子に接続され、前記オペアンプA1の出力端子は前記第2スイッチユニット(140)の制御端子に接続される、電流制御回路。
【請求項2】
前記トランジスタM1のゲートにハイレベル信号が入力されるときに、前記トランジスタM1のソースとドレインとの間がオンになる、請求項1に記載の電流制御回路。
【請求項3】
前記電流制御回路(10)は、第3スイッチユニット(160)をさらに含み、
前記第3スイッチユニット(160)の第1端子は、前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、前記第3スイッチユニット(160)の第2端子は、前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第2端子に接続され、前記第3スイッチユニット(160)の制御端子は、前記比較制御ユニット(150)の出力端子に接続され、これにより前記比較制御ユニット(150)の第1入力端子にローレベル信号が入力されるときに前記第3スイッチユニット(160)をオンに制御し、
前記第3スイッチユニット(160)はトランジスタM2を含み、
前記トランジスタM2のゲートは前記比較制御ユニット(150)の出力端子に接続され、前記トランジスタM2のソースは前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、前記トランジスタM2のドレインは前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第2端子に接続される、請求項1に記載の電流制御回路。
【請求項4】
前記トランジスタM2のゲートにローレベル信号が入力されるときに、前記トランジスタM2のソースとドレインとの間がオンになる、請求項に記載の電流制御回路。
【請求項5】
前記第2プリセット電圧端子は接地線である、請求項に記載の電流制御回路。
【請求項6】
前記電流制御回路(10)は、電圧安定化ダイオードD1をさらに含み、
前記電圧安定化ダイオードD1のアノードは、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第2プリセット電圧端子の電圧は前記第1プリセット電圧端子の電圧よりも小さく、前記電圧安定化ダイオードD1のカソードは、前記第1スイッチユニット(120)の第1端子に接続される、請求項1に記載の電流制御回路。
【請求項7】
前記電流制御回路(10)は、前記第2スイッチユニット(140)の第2端子と前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子との間に接続されたダイオードD2をさらに含み、
前記ダイオードD2のアノードは、前記レベル変換チップ(220)の前記第2スイッチユニット(140)の第2端子に接続するために使用され、前記ダイオードD2のカソードは、前記エネルギー貯蔵ユニット(110)の第1端子に接続される、請求項1に記載の電流制御回路。
【請求項8】
前記トランジスタM3のゲートにハイレベル信号が入力されるときに、前記トランジスタM3のソースとドレインとの間がオンになる、請求項に記載の電流制御回路。
【請求項9】
前記エネルギー貯蔵ユニット(110)はインダクタL1を含み、
前記インダクタL1の第1端子は、前記レベル変換チップ(220)の第1信号出力端子(222)に接続するために使用され、且つ前記インダクタL1の第1端子は、前記第1スイッチユニット(120)の第2端子に接続され、
前記インダクタL1の第2端子は、前記レベル変換チップ(220)の少なくとも1つの前記第2信号出力端子(224)に接続するために使用される、請求項1に記載の電流制御回路。
【請求項10】
レベル変換チップ(220)と、請求項1~のいずれか1項に記載の電流制御回路(10)とを含む表示パネル駆動装置であって、
前記レベル変換チップ(220)は複数の信号出力端子を有し、前記レベル変換チップ(220)の複数の信号出力端子は、表示パネル(30)の複数の信号入力端子に1つずつ接続するために使用され、前記レベル変換チップ(220)の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子(222)は、前記レベル変換チップ(220)が電源オフ命令を受信したときにハイレベル信号を出力する、表示パネル駆動装置。
【請求項11】
表示パネル(30)と、請求項10に記載の表示パネル駆動装置(20)とを含む表示装置であって、
前記表示パネル(30)は複数の信号入力端子を有し、前記レベル変換チップ(220)は複数の信号出力端子を有し、前記レベル変換チップ(220)の複数の信号出力端子は、前記表示パネル(30)の複数の信号入力端子に1つずつ接続し、前記レベル変換チップ(220)の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子(222)は、前記レベル変換チップ(220)が電源オフ命令を受信したときにハイレベル信号を出力する、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月14日に中国特許庁に提出された、出願番号が202111197153.6で、発明名称が「電流制御回路、表示パネル駆動装置及び表示装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容を引用により本願に組み込んでいる。
【0002】
本願は、表示技術分野に属し、特に、電流制御回路、表示パネル駆動装置及び表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
表示装置は、一般に、時系列制御チップと、レベル変換チップと、表示パネルとを含む。時系列制御チップは、時系列制御信号をレベル変換チップに出力するために使用され、レベル変換チップは、ゲートオン信号、ゲートオフ信号、走査信号、リセット信号などの時系列制御信号に応じて複数のゲート駆動(Gate Driver on Array,GOA)信号を生成するために使用される。レベル変換チップは、複数のGOA信号を1つずつ出力する複数の信号出力端子を有する。表示パネルは、複数のGOA信号を1つずつ入力するための複数の信号入力端子を有する。複数のGOA信号は、表示パネルを駆動して表示パネルに画像を表示させるために使用される。
【0004】
関連する技術では、表示装置は放電回路をさらに含む。表示装置が電源オフ命令を受信すると、放電回路が動作し、レベル変換チップの複数の信号出力端子が放電回路を介して短絡される。このとき、レベル変換チップのゲートオフ信号を出力する信号出力端子はハイレベル信号を出力し、レベル変換チップの他の信号出力端子はレベル信号を出力しない。この場合、表示パネルの複数の信号入力端子は全てハイレベルの信号が入力され、表示パネル内の全てのトランジスタがオン状態となり、これにより表示パネル内の電荷を十分に逃がさせる。
【0005】
しかしながら、放電回路がレベル変換チップの複数の信号出力端子を短絡し、表示パネルの複数の信号入力端子にハイレベルの信号を入力させるため、表示パネルに流れる電流が瞬間的に大きくなり、表示パネルが破損する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例の目的の1つは、表示装置が電源オフ命令を受信した後、表示パネルにおける電流の大きさを正確に制御することにより表示パネルを保護できる電流制御回路、表示パネル駆動装置及び表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、表示パネル駆動装置に適用される電流制御回路であって、前記表示パネル駆動装置はレベル変換チップを含み、前記レベル変換チップは複数の信号出力端子を有し、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子は、表示パネルの複数の信号入力端子に1つずつ接続するために使用され、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子は、前記レベル変換チップが電源オフ命令を受信したときにハイレベル信号を出力し、
前記電流制御回路は、エネルギー貯蔵ユニットと、第1スイッチユニットと、パルス幅変調ユニットと、を含み、
前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子は、前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続してハイレベル信号を入力させるために使用され、前記エネルギー貯蔵ユニットの第2端子は、前記レベル変換チップの少なくとも1つの第2信号出力端子に接続するために使用され、前記第2信号出力端子は、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子以外の他の信号出力端子であり、
前記第1スイッチユニットの第1端子は、第1プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第1スイッチユニットの第2端子は、前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子に接続され、前記第1スイッチユニットの制御端子は、前記パルス幅変調ユニットの出力端子に接続され、
前記パルス幅変調ユニットの出力端子はパルス幅変調信号を出力するために使用され、前記パルス幅変調信号は、前記第1スイッチユニットのデューティ比を制御するために使用され、これにより前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット内の電流の大きさを制御する、電流制御回路を提供する。
【0008】
オプションとして、前記電流制御回路は、第2スイッチユニットと、比較制御ユニットとをさらに含み、
前記第2スイッチユニットの第1端子は前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記第2スイッチユニットの第2端子は前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子に接続され、
前記比較制御ユニットの第1入力端子は、前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記比較制御ユニットの第2入力端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第2プリセット電圧端子の電圧は前記ハイレベル信号の電圧よりも小さく、前記比較制御ユニットの出力端子は、前記第2スイッチユニットの制御端子に接続され、これにより前記比較制御ユニットの第1入力端子に前記ハイレベル信号が入力されるときに前記第2スイッチユニットをオンに制御する。
【0009】
オプションとして、前記比較制御ユニットは、抵抗R1と、抵抗R2と、オペアンプA1と、を含み、
前記抵抗R1の第1端子は、前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、
前記抵抗R2の第1端子は前記抵抗R1の第2端子に接続され、前記抵抗R2の第2端子は、前記第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、
前記オペアンプA1の非反転入力端子は前記抵抗R1の第2端子に接続され、前記オペアンプA1の反転入力端子は前記抵抗R2の第2端子に接続され、前記オペアンプA1の出力端子は前記第2スイッチユニットの制御端子に接続される。
【0010】
オプションとして、前記第2スイッチユニットはトランジスタM1を含み、
前記トランジスタM1のゲートは前記比較制御ユニットの出力端子に接続され、前記トランジスタM1のドレインは前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記トランジスタM1のソースは前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子に接続される。
【0011】
オプションとして、前記電流制御回路は、第3スイッチユニットをさらに含み、
前記第3スイッチユニットの第1端子は、前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記第3スイッチユニットの第2端子は、前記エネルギー貯蔵ユニットの第2端子に接続され、前記第3スイッチユニットの制御端子は、前記比較制御ユニットの出力端子に接続され、これにより前記比較制御ユニットの第1入力端子にローレベル信号が入力されるときに前記第3スイッチユニットをオンに制御する。
【0012】
オプションとして、前記第3スイッチユニットはトランジスタM2を含み、
前記トランジスタM2のゲートは前記比較制御ユニットの出力端子に接続され、前記トランジスタM2のソースは前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記トランジスタM2のドレインは前記エネルギー貯蔵ユニットの第2端子に接続される。
【0013】
オプションとして、前記電流制御回路は、電圧安定化ダイオードD1をさらに含み、
前記電圧安定化ダイオードD1のアノードは、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、前記第2プリセット電圧端子の電圧は前記第1プリセット電圧端子の電圧よりも小さく、前記電圧安定化ダイオードD1のカソードは、前記第1スイッチユニットの第1端子に接続される。
【0014】
オプションとして、前記電流制御回路は、ダイオードD2をさらに含み、
前記ダイオードD2のアノードは、前記レベル変換チップの第1信号出力端子に接続するために使用され、前記ダイオードD2のカソードは、前記エネルギー貯蔵ユニットの第1端子に接続される。
【0015】
第2の態様では、レベル変換チップと、上記の第1の態様のいずれか1項に記載の電流制御回路とを含む表示パネル駆動装置であって、
前記レベル変換チップは複数の信号出力端子を有し、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子は、表示パネルの複数の信号入力端子に1つずつ接続するために使用され、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子は、前記レベル変換チップが電源オフ命令を受信したときにハイレベル信号を出力する、表示パネル駆動装置を提供する。
【0016】
第3の態様では、表示パネルと、上記の第2の態様に記載の表示パネル駆動装置とを含む表示装置であって、
前記表示パネルは複数の信号入力端子を有し、前記レベル変換チップは複数の信号出力端子を有し、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子は、前記表示パネルの複数の信号入力端子に1つずつ接続し、前記レベル変換チップの複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子は、前記レベル変換チップが電源オフ命令を受信したときにハイレベル信号を出力する、表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本願では、電流制御回路は、エネルギー貯蔵ユニットと、第1スイッチユニットと、パルス幅変調ユニットと、を含む。エネルギー貯蔵ユニットの第1端子は、第1スイッチユニットを介して第1プリセット電圧端子に接続され、エネルギー貯蔵ユニットの第1端子はさらに、ハイレベル信号を入力させるために、レベル変換チップの第1信号出力端子に接続される。エネルギー貯蔵ユニットの第2端子は、レベル変換チップの他の信号出力端子に接続されている。パルス幅変調ユニットは、第1スイッチユニットのデューティ比を調整するために使用される。このように、電流制御回路が動作する時に、パルス幅変調ユニットは、第1スイッチユニットのデューティ比を調整することにより、第1プリセット電圧端子が第1スイッチユニットを介してエネルギー貯蔵ユニットの第1端子に出力する電圧の大きさを調整することができ、これによりエネルギー貯蔵ユニットの電圧の大きさ及び電流の大きさを正確に制御することができる。エネルギー貯蔵ユニットの第2端子は、少なくとも1つの第2信号出力端子に接続されているので、第2信号出力端子は、レベル変換チップの複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子以外の他の信号出力端子であり、且つレベル変換チップの複数の信号出力端子は、表示パネルの複数の信号入力端子に1つずつ接続するために使用される。したがって、エネルギー貯蔵ユニットの電流の大きさを正確に制御することにより、表示パネルの少なくとも1つの新たな入力端子の電流の大きさを正確に制御することができ、これにより表示パネル内の電流の大きさを正確に制御して表示パネルを保護することができる。
【0018】
本願の実施例に係る技術的解決手段をより明らかにするために、以下は、実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明するが、明らかなことに、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な工夫をせずに、これらの図面により他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本願の実施例1により提供される表示装置の構成を示す概略図である。
図2】本願の実施例2により提供される電流制御回路の構成を示す概略図である。
図3】本願の実施例2により提供される電流制御回路の回路図である。
図4】本願の実施例3により提供される電流制御回路の構成を示す概略図である。
図5】本願の実施例3により提供される電流制御回路の回路図である。
図6】本願の実施例4により提供される電流制御回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例に合わせて本願をより詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0021】
本願において、「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味することが理解されるべきである。本願の説明では、別段の記載がない限り、「/」は又はの意味を表し、例えば、A/BはA又はBを表すことができ、本文中の「及び/又は」は、関連対象を記述する関連関係にすぎず、3つの関係が存在し得ることを示しており、例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独に存在する場合の3つを表すことができる。また、本願の技術方案の記述を明確にするために、「第一」、「第二」等の字句を用いて、機能及び作用が基本的に同一である同一項又は類似項を区別している。当業者であれば、「第一」、「第二」等の字句は数量及び実行順序を限定するものではなく、また、「第一」、「第二」等の字句は、必ず違うことに限らないことを理解すべきである。
実施例1
【0022】
図1は、本願の実施例1により提供される表示装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、表示装置は、表示パネル駆動装置20と、表示パネル30とを含む。表示パネル駆動装置20は、表示パネル30を駆動するために使用される。
【0023】
具体的には、表示パネル駆動装置20は、時系列制御チップ210と、レベル変換チップ220と、電流制御回路10とを備える。表示装置の動作時に、時系列制御チップ210は、表示すべき画像の画像データを取得し、表示すべき画像の画像データに応じた時系列制御信号を生成するために使用される。レベル変換チップ220は、時系列制御チップ210が出力する時系列制御信号を取得し、時系列制御信号に応じて複数のGOA信号を生成するために使用される。図1に示すように、複数のGOA信号は、それぞれ、ゲートオン信号VGH、ゲートオフ信号VGL、走査信号CLK、リセット信号RST、極性変換信号LC等を含むことができる。ここで、ゲートオン信号VGHは、常にハイレベル信号であってもよく、ゲートオフ信号VGLは、常にローレベル信号であってもよく、走査信号CLKと、リセット信号RSTと、極性変換信号LCとは、ハイレベル信号とローレベル信号とが交互に形成される、一定の時系列を有する電気信号であってもよい。レベル変換チップ220は、複数のGOA信号を1つずつ出力する複数の信号出力端子を有する。本願の実施例では、説明の便宜上、レベル変換チップ220のドアオフ信号VGLを出力する信号出力端子を第1信号出力端子222と呼び、レベル変換チップ220の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子222以外の他の信号出力端子を第2信号出力端子224と呼ぶ。
【0024】
表示パネル30は、複数の信号入力端子を有し、表示パネル30の複数の信号入力端子は、第1信号入力端子302と第2信号入力端子304とを含む。レベル変換チップ220の複数の信号出力端子(第1信号出力端子222と第2信号出力端子224を含む)は、表示パネル30の複数の信号入力端子に1つずつに接続され、これによりレベル変換チップ220の複数の信号出力端子から1つずつに出力される複数のGOA信号が表示パネル30の複数の信号入力端子に1つずつに入力することができる。複数のGOA信号は、表示パネル30を駆動するために使用される。ここで、ドアオン信号VGHは、表示パネル30内のトランジスタをオンに駆動するために使用され、ドアオフ信号VGLは、表示パネル30中のトランジスタをオフに駆動するために使用される。走査信号CLKは、表示パネル30内のトランジスタのゲートを走査するために使用される。極性変換信号LCは、パネル内の共通電極に対する画素電極の極性反転を制御するために使用される。本実施例では、説明の便宜上、表示パネル30の第1信号出力端子222に接続される信号入力端子を第1信号入力端子302と呼び、表示パネル30の第2信号出力端子224に接続される信号入力端子を第2信号入力端子304と呼ぶ。
【0025】
電流制御回路10の入力端子は第1信号出力端子222に接続され、電流制御回路10の出力端子は少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続される。すなわち、電流制御回路10の出力端子は、少なくとも1つの第2信号入力端子304に接続されている。表示装置が電源オフ命令を受信すると、すなわち、表示装置内の時系列制御チップ210とレベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は1つのハイレベル信号を出力し、且つレベル変換チップ220の各第2信号出力端子224は電気信号の出力を停止する。この場合、電流制御回路10は、それに接続された第2信号入力304の電流の大きさを制御するために使用され、表示パネル30における電流の大きさを制御することにより電源オフ命令を受信した後に表示パネル30の保護する目的を達する。
【0026】
なお、図1に示す実施例では、電流制御回路10は、表示パネル駆動装置20内に位置し、そしてレベル変換チップ220とは独立している。他のいくつかの実施例では、電流制御回路10はレベル変換チップ220内に集積されてもよい。
【0027】
以下、本願に係る電流制御回路10について、様々な実施例により詳細に説明する。
実施例2
【0028】
図2は本願の実施例2により提供される電流制御回路10の構成を示す概略図である。図2に示すように、電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。
【0029】
具体的には、エネルギー貯蔵ユニット110は、第1端子aと第2端子bとを有する。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aは、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続されている。このように、レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、第1信号出力端子222から出力されるハイレベル信号が、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに入力される。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続するために使用される。すなわち、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、少なくとも1つの第2信号入力端子304に接続するために使用される。
【0030】
第1スイッチユニット120は、第1端子cと、第2端子dと、制御端子eとを有する。第1スイッチユニット120の第1端子cは、第1プリセット電圧端子V1に接続するために使用される。第1プリセット電圧端子V1は、第1プリセット電圧を出力するために使用される。いくつかの実施例では、第1プリセット電圧は12Vであってもよい。第1スイッチユニット120の第2端子dは、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに接続されている。第1スイッチユニット120の制御端子eは、第1スイッチユニット120の第1端子cと第2端子dとの間がオンするか否かを制御するために使用される。
【0031】
パルス幅変調ユニット130は、出力端子fを有する。パルス幅変調ユニット130の出力端子fは、第1スイッチユニット120の制御端子eに接続されている。パルス幅変調ユニット130の出力端子fは、第1スイッチユニット120のオンとオフ、すなわち第1スイッチユニット120の第1端子cと第2端子dとの間のオンとオフを制御するパルス幅変調信号を出力するために使用される。パルス幅変調信号は、ハイレベル信号とローレベル信号とが交互になるパルス信号であってもよい。このうち、ハイレベル信号とローレベル信号のうちの一方は、第1スイッチユニット120をオンに制御するために使用され、ハイレベル信号とローレベル信号のうちの他方は、第1スイッチユニット120をオフに制御するために使用される。パルス幅変調信号は、第1スイッチングユニット120のデューティ比を制御するために使用され、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子Aの電圧の大きさとエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさとを制御する。第1スイッチユニット120のデューティ比というのは、第1スイッチユニット120の1つのオンとオフの周期内に、第1スイッチユニット120がオンする時間が周期の長さに占める割合である。例えば、一つ目の周期では、パルス幅変調信号は、まず第1スイッチユニット120を0.01秒間オンさせ、次に0.09秒間オフさせ、その直後の二つ目の期間においても、パルス幅調整信号は、依然にまず第1スイッチユニット120を0.01秒間オンさせ、次に0.09秒間オフさせる……というサイクルである場合、第1スイッチユニット120のデューティ比は10%である。第1プリセット電圧端子V1の電圧が12Vである場合、第1スイッチユニット120のデューティ比が10%であると、第1プリセット電圧端子V1が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力する電圧は1.2Vである。第1プリセット電圧端子V1の電圧が12Vである場合、第1スイッチユニット120のデューティ比が20%であると、第1プリセット電圧端子V1が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力する電圧は2.4Vである。いくつかの具体的な実施例では、パルス幅変調ユニット130は、別個に設けられたパルス幅変調チップであってもよい。パルス幅変調チップには、特定のパルス幅変調信号を出力できるように予め設定されたプログラムが設けられている。別の具体的な実施例では、パルス幅変調ユニット130は、時系列制御チップ210に集積されてもよい。すなわち、時系列制御チップ210により、第1スイッチユニット120のデューティ比が制御される。
【0032】
本願の実施例では、電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aは、第1スイッチユニット120を介して第1プリセット電圧端子V1に接続され、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aはさらに、ハイレベル信号を入力させるために、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、レベル変換チップ220の第2信号出力端子224に接続されている。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整するために使用される。このように、電流制御回路10が動作する時に、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、第1プリセット電圧端子V1が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力する電圧の大きさを調整することができ、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の電圧の大きさ及び電流の大きさを正確に制御することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続されているので、すなわち、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、表示パネル30の少なくとも1つの第2信号入力304に接続されている。したがって、エネルギー貯蔵ユニット110の電流の大きさを正確に制御することにより、表示パネル30における電流の大きさを正確に制御することができ、そして表示パネル30を保護することができる。
【0033】
なお、表示パネル駆動装置20におけるレベル変換チップ220は、複数の第2信号出力端子224を有していてもよい。複数の第2信号出力端子224は、すべてエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに接続されているとは限らない。一般に、少なくとも1つの第2信号出力端子224がエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに接続されると、レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信した後の表示パネル30における電流の大きさをある程度制御することができる。いくつかの具体的な実施例では、レベル変換チップ220が複数の第2信号出力端子224を有する場合、レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信した後に過電流となった第2信号出力端子224を関連技術を介して検出し、そしてこれらの過電流となった第2信号出力端子224をエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに接続することができる。
【0034】
図3は、本願の実施例2により提供される電流制御回路10の回路図である。図3に示すように、いくつかの実施例では、第1スイッチユニット120は、トランジスタM3を含む。ここで、トランジスタM3は、ハイレベルでオンするN型MOS(metaloxide Semiconductor)トランジスタであってもよい。すなわち、パルス幅変調ユニット130が出力するパルス幅変調信号がハイレベルである場合には、トランジスタM3がオンする。トランジスタM3は、パルス幅変調ユニット130が出力するパルス幅変調信号がローレベルである場合にはオフする。トランジスタM3のゲートはパルス幅変調ユニット130の出力端子fに接続され、トランジスタM3のドレインは第1プリセット電圧端子V1に接続され、トランジスタM3のソースはエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに接続されている。他のいくつかの実施例では、第1スイッチユニット120は、トランジスタM3のゲートとパルス幅変調ユニット130の出力端子fとの間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM3のソースとエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとの間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM3のドレインと第1プリセット電圧端子V1との間に接続された抵抗などをさらに含むことができる。
【0035】
エネルギー貯蔵ユニット110は、インダクタL1を含むことができる。インダクタL1の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続され、且つ第1スイッチユニット120の第2端子dに接続されている。インダクタL1の第2端子は、少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続されている。他のいくつかの実施例では、エネルギー貯蔵ユニット110は、インダクタL1に直列に接続された抵抗などをさらに含むことができる。
実施例3
【0036】
図4は本願の実施例3により提供される電流制御回路10の構成を示す概略図である。図4に示すように、実施例2の上に、電流制御回路10は、第2スイッチユニット140と比較制御ユニット150とをさらに含んでもよい。
【0037】
具体的には、第2スイッチユニット140は、第1端子gと、第2端子hと、制御端子iとを有する。第2スイッチユニット140の第1端子gはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続され、第2スイッチユニット140の第2端子hはエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに接続される。第2スイッチユニット140の制御端子iは、第2スイッチユニット140の第1端子gと第2端子hとの間がオンするか否かを制御するために使用される。すなわち、第2スイッチユニット140は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222とエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとの間に接続されている。このように、第2スイッチユニット140がオンする場合、すなわち第2スイッチユニット140の第1端子gと第2端子hとの間がオンする場合、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aは、第2スイッチユニット140を介してレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。第2スイッチユニット140がオフする場合、第2スイッチユニット140の第1端子gと第2端子hとの間が遮断される場合、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間も遮断される。
【0038】
比較制御ユニット150は、第1入力端子jと、第2入力端子kと、出力端子mとを有する。比較制御ユニット150の第1入力端子jはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続され、比較制御ユニット150の第2入力端子kは第2プリセット電圧端子V2に接続される。第2プリセット電圧端子V2は、第2プリセット電圧を提供するために使用される。第2プリセット電圧端子V2の電圧は、ハイレベル信号の電圧よりも小さく、すなわち、第2プリセット電圧はハイレベル信号の電圧よりも小さい。比較制御ユニット150の出力端子mは、第2スイッチユニット140の制御端子iに接続されている。比較制御ユニット150の第1入力端子jにハイレベル信号が入力される場合、比較制御ユニット150は第2スイッチユニット140をオンに制御する。このとき、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aは、第2スイッチユニット140を介してレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。比較制御ユニット150の第1入力端子jにローレベル信号が入力される場合、比較制御ユニット150は第2スイッチユニット140をオンに制御できず、このとき第2スイッチユニット140はオフとなり、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間が遮断される。いくつかの実施例では、第2プリセット電圧端子V2は接地線GNDであってもよい。このとき、第2プリセット電圧は0Vである。
【0039】
いくつかの実施例では、図4に示すように、電流制御回路10は、第3スイッチユニット160をさらに含んでもよい。第3スイッチユニット160は、第1端子pと、第2端子nと、制御端子qとを有する。第3スイッチユニット160の第1端子pはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、第3スイッチユニット160の第2端子nはエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに接続される。第3スイッチユニット160の制御端子qは、第3スイッチユニット160の第1端子pと第2端子nとの間がオンするか否かを制御するために使用される。すなわち、第3スイッチユニット160は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222とエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bとの間に接続されている。このように、第3スイッチユニット160がオンである場合、すなわち第3スイッチユニット160の第1端子pと第2端子nとの間がオンである場合、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、第3スイッチユニット160を介してレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。第3スイッチユニット160がオフである場合、第3スイッチユニット160の第1端子pと第2端子nとの間が遮断され、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間も遮断される。
【0040】
第3スイッチユニット160の制御端子qは、比較制御ユニット150の出力端子mに接続されている。比較制御ユニット150の第1信号入力端子302にローレベル信号が入力される場合、比較制御ユニット150は、第3スイッチユニット160をオンに制御する。比較制御ユニット150の第1信号入力端子302にハイレベル信号が入力される場合、比較制御ユニット150は、第3スイッチユニット160をオフに制御する。
【0041】
レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222はハイレベル信号を出力する。レベル変換チップ220が電源オン命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力することができる。一般に、ハイレベル信号は正電圧であり、負レベル信号は負電圧である。表示装置の正常動作時には、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力する。本実施例では、図4に示された電流制御回路10は、レベル変換チップ220が電源オフ命令や電源オン命令を受信したときに動作することができる。レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222はハイレベル信号を出力する。このとき、比較制御ユニット150は、第2スイッチユニット140をオンに制御し、正電圧であるハイレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力する。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aの電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを調整することができ、これにより、表示装置が電源オフの時に表示パネル30内の電流の大きさを正確に制御し、表示パネル30を保護することができる。レベル変換チップ220が電源オン命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力する。このとき、比較制御ユニット150は、第1スイッチユニット120をオンに制御し、負電圧であるローレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに出力する。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aの電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを調整することができ、これにより、表示装置が電源オンの時に表示パネル30内の電流の大きさを正確に制御し、表示パネル30を保護することができる。
【0042】
図5は、本願の実施例3により提供される電流制御回路10の回路図である。図5に示すように、いくつかの実施例において、比較制御ユニット150は、抵抗R1と、抵抗R2と、オペアンプA1とを含んでもよい。
【0043】
具体的には、抵抗R1の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用される。抵抗R2の第1端子は抵抗R1の第2端子に接続され、抵抗R2の第2端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用される。オペアンプA1の非反転入力端子は抵抗R1の第2端子に接続され、オペアンプA1の反転入力端子は抵抗R2の第2端子に接続され、オペアンプA1の出力端子は第2スイッチユニット140の制御端子に接続される。ここで、図5に示された実施例では、第2プリセット電圧端子V2は接地線GNDであってもよい。抵抗R1及び抵抗R2は可変抵抗器であってもよい。オペアンプA1は、ゼロクロス電圧比較器であってもよい。このように、抵抗R1及び抵抗R2の大きさを調整することにより、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子がハイレベル信号を出力するようにすることができる。レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がローレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子はローレベル信号を出力する。
【0044】
第2スイッチユニット140は、トランジスタM1を含んでもよい。ここで、トランジスタM1は、ハイレベルでオンするN型MOSトランジスタであってもよい。トランジスタM1のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM1のドレインはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM1のソースはエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。すなわち、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子がハイレベル信号を出力し、トランジスタM1のソースとドレインとの間がオンする。レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がローレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子がローレベル信号を出力し、トランジスタM1のソースとドレインとの間がオフする。他のいくつかの実施例では、第2スイッチユニット140は、トランジスタM1のゲートと比較制御ユニット150の出力端子との間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM1のソースとエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子との間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM1のドレインとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間に接続された抵抗などをさらに含むことができる。
【0045】
第3スイッチユニット160は、トランジスタM2を含んでもよい。ここで、トランジスタM2は、ローレベルでオンするP型MOSトランジスタであってもよい。トランジスタM2のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM2のソースはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM2のドレインはエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に接続される。すなわち、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がローレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子がローレベル信号を出力し、トランジスタM2のソースとドレインとの間がオンする。レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、オペアンプA1の出力端子がハイレベル信号を出力し、トランジスタM2のソースとドレインとの間がオフする。他のいくつかの実施例では、第3スイッチユニット160は、トランジスタM2のゲートと比較制御ユニット150の出力端子との間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM2のドレインとエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子との間に接続された抵抗、又は/及び、トランジスタM2のソースとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間に接続された抵抗などをさらに含むことができる。
実施例4
【0046】
図6、本願の実施例4により提供される電流制御回路の回路図である。図6に示すように、電流制御回路10は、電圧安定化ダイオードD1をさらに含む。電圧安定化ダイオードD1のアノードは、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、第2プリセット電圧端子の電圧は第1プリセット電圧端子の電圧よりも小さい。図6に示された実施例では、第2プリセット電圧端子V2は接地線GNDであってもよい。電圧安定化ダイオードD1のカソードは、第1スイッチユニット120の第1端子cに接続されている。第1スイッチユニット120の第1端子cと接地線GNDとの間に電圧安定化ダイオードD1を加えることにより、第1プリセット電圧端子V1から第1スイッチユニット120の第1端子cに出力される電流の急激な変化を防止することができる。
【0047】
電流制御回路10は、ダイオードD2をさらに含む。ダイオードD2のアノードは、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、ダイオードD2のカソードは、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに接続される。図6に示す実施例では、ダイオードD2のアノードは、第2スイッチユニット140を介してレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続されている。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aと第2スイッチユニット140の第2端子hとの間ダイオードD2を加え、すなわちエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間にダイオードD2を加えることにより、エネルギー貯蔵ユニット110内の電流がレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に逆流することを回避することができる。
実施例5
【0048】
以下、図1図6を用いて、本実施例により提供される電流制御回路10が表示装置に適用される場合の動作手順について詳細に説明する。
【0049】
図6に示された実施例では、トランジスタM1とM3は、ハイレベルでオンし、ローレベルでオフするN型MOSトランジスタである。トランジスタM2は、ローレベルでオンし、ハイレベルでオフするP型MOSトランジスタである。オペアンプA1はゼロクロス電圧比較器である。抵抗R1と抵抗R2は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222が出力するレベル信号を分圧するために使用される。抵抗R1及び抵抗R2は可変抵抗器であり、オペアンプA1は、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値の大きさを調整することにより、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、オペアンプA1はハイレベル信号を出力し、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がローレベル信号を出力する場合、オペアンプA1のローレベル信号を出力するようにすることができる。
【0050】
当該電流制御回路10は、表示装置の電源オンと電源オフ時のみに、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222と少なくとも1つの第2信号出力端子224との間に接続される。表示装置の正常動作時には、電流制御回路10と第1信号出力端子222及び各第2信号出力端子224との間は遮断される。この方案は、ハードウェア構造によって実現することができる。例えば、電流制御回路10とレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間にスイッチング素子を加え、そして電流制御回路10とレベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224との間にスイッチング素子を加える。表示装置が電源オン又は電源オフの命令を受けたとき(すなわち、時系列制御チップ210とレベル変換チップ220の両方が電源オン又は電源オフの命令を受けたとき)、時系列制御チップ210によって両スイッチング素子を閉じるように制御し、表示装置が正常に動作するとき、時系列制御チップ210によって両スイッチング素子を遮断するように制御する。
【0051】
レベル変換チップ220が電源オフ命令を受けると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は正電圧のハイレベル信号を出力する。このとき、オペアンプA1はハイレベル信号を出力し、トランジスタM2はオフし、トランジスタM1はオンする。レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、インダクタL1の左端子にハイレベル信号を出力することができる。同時に、第1プリセット電圧端子V1もトランジスタM3を介してインダクタL1の左端子に電圧を出力し、インダクタL1を充電する。このように、パルス幅変調ユニット130によりトランジスタM3のデューティ比を制御することができ、インダクタL1の電流の大きさを正確に制御する目的を達することができる。
【0052】
レベル変換チップ220が電源オン命令を受けると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、負電圧のローレベル信号を出力する。このとき、オペアンプA1はローレベル信号を出力し、トランジスタM1はオフし、トランジスタM2はオンする。レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、インダクタL1の右端子にローレベル信号を出力することができる。同時に、第1プリセット電圧端子V1もトランジスタM3を介してインダクタL1の左端子に電圧を出力し、インダクタL1を充電する。このように、パルス幅変調ユニット130によりトランジスタM3のデューティ比を制御することができ、インダクタL1の電流の大きさを正確に制御する目的を達することができる。
【0053】
本願の実施例では、電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aは、第1スイッチユニット120を介して第1プリセット電圧端子V1に接続され、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aはさらに、ハイレベル信号を入力させるために、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、レベル変換チップ220の第2信号出力端子224に接続されている。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整するために使用される。このように、電流制御回路10が動作する時に、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、第1プリセット電圧端子V1が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力する電圧の大きさを調整することができ、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の電圧の大きさ及び電流の大きさを正確に制御することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続されているので、すなわち、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bは、表示パネル30の少なくとも1つの第2信号入力304に接続されている。したがって、エネルギー貯蔵ユニット110の電流の大きさを正確に制御することにより、表示パネル30における電流の大きさを正確に制御することができ、そして表示パネル30を保護することができる。
【0054】
電流制御回路10は、比較制御ユニット150と、第2スイッチユニット140と、第3スイッチユニット160とをさらに含み、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、ハイレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aに出力し、レベル変換チップ220の第2信号出力端子224がローレベル信号を出力する場合、ローレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子bに出力する。表示装置が電源オンの時には、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力する。このように、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを調整することができ、これにより、表示装置が電源オンの時に表示パネル30内の電流の大きさを正確に制御し、表示パネル30を保護することができる。第1スイッチユニット120の第1端子と接地線GNDとの間に電圧安定化ダイオードD1を加えることにより、第1プリセット電圧端子V1から第1スイッチユニット120の第1端子cに出力される電流の急激な変化を防止することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子aとレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間にダイオードD2を加えることにより、エネルギー貯蔵ユニット110内の電流がレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に逆流することを回避することができる。
実施例6
【0055】
本願の実施例は、レベル変換チップ220と、上記のいずれかの実施例における電流制御回路10とを含む表示パネル駆動装置20をさらに提供する。
【0056】
レベル変換チップ220は、複数の信号出力端子を有する。レベル変換チップ220の複数の信号出力端子は、表示パネル30の複数の信号入力端子と1つずつに接続される。レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222はハイレベル信号を出力する。
【0057】
電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続してハイレベル信号を入力させるために使用され、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続するために使用される。第2信号出力端子224は、レベル変換チップ220の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子222以外の他の信号出力端子である。第1スイッチユニット120の第1端子は、第1プリセット電圧端子に接続するために使用され、第1スイッチユニット120の第2端子は、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続され、第1スイッチユニット120の制御端子は、パルス幅変調ユニット130の出力端子に接続される。パルス幅変調ユニット130の出力端子はパルス幅変調信号を出力するために使用され、パルス幅変調信号は、第1スイッチユニット120のデューティ比を制御するために使用され、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを制御する。
【0058】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、第2スイッチユニット140と比較制御ユニット150とをさらに含んでもよい。
【0059】
第2スイッチユニット140の第1端子はレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続され、第2スイッチユニット140の第2端子はエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0060】
比較制御ユニット150の第1入力端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、比較制御ユニット150の第2入力端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、第2プリセット電圧端子の電圧はハイレベル信号の電圧よりも小さく、比較制御ユニット150の出力端子は、第2スイッチユニット140の制御端子に接続され、これにより比較制御ユニット150の第1入力端子にハイレベル信号が入力されるときに第2スイッチユニット140をオンに制御する。
【0061】
いくつかの実施例において、比較制御ユニット150は、抵抗R1と、抵抗R2と、オペアンプA1とを含む。
【0062】
抵抗R1の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用される。
【0063】
抵抗R2の第1端子は抵抗R1の第2端子に接続され、抵抗R2の第2端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用される。
【0064】
オペアンプA1の非反転入力端子は抵抗R1の第2端子に接続され、オペアンプA1の反転入力端子は抵抗R2の第2端子に接続され、オペアンプA1の出力端子は第2スイッチユニット140の制御端子に接続される。
【0065】
いくつかの実施例では、第2スイッチユニット140は、トランジスタM1を含む。
【0066】
トランジスタM1のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM1のドレインはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM1のソースはエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0067】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、第3スイッチユニット160をさらに含む。
【0068】
第3スイッチユニット160の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、第3スイッチユニット160の第2端子は、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に接続され、第3スイッチユニット160の制御端子は、比較制御ユニット150の出力端子に接続され、これにより比較制御ユニット150の第1入力端子にローレベル信号が入力されるときに第3スイッチユニット160をオンに制御する。
【0069】
いくつかの実施例では、第3スイッチユニット160は、トランジスタM2を含む。
【0070】
トランジスタM2のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM2のソースはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM2のドレインはエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に接続される。
【0071】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、電圧安定化ダイオードD1をさらに含む。
【0072】
電圧安定化ダイオードD1のアノードは、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、第2プリセット電圧端子の電圧は第1プリセット電圧端子の電圧よりも小さく、電圧安定化ダイオードD1のカソードは、第1スイッチユニット120の第1端子に接続される。
【0073】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、ダイオードD2をさらに含む。
【0074】
ダイオードD2のアノードは、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、ダイオードD2のカソードは、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0075】
本願の実施例では、電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子は、第1スイッチユニット120を介して第1プリセット電圧端子に接続され、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子はさらに、ハイレベル信号を入力させるために、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の他の信号出力端子に接続されている。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整するために使用される。このように、電流制御回路10が動作する時に、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、第1プリセット電圧端子が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に出力する電圧の大きさを調整することができ、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の電圧の大きさ及び電流の大きさを正確に制御することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続されているので、すなわち、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、表示パネル30の少なくとも1つの第2信号入力304に接続されている。したがって、エネルギー貯蔵ユニット110の電流の大きさを正確に制御することにより、表示パネル30における電流の大きさを正確に制御することができ、そして表示パネル30を保護することができる。
【0076】
電流制御回路10は、比較制御ユニット150と、第2スイッチユニット140と、第3スイッチユニット160とをさらに含み、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、ハイレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に出力し、レベル変換チップ220の第2信号出力端子224がローレベル信号を出力する場合、ローレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に出力する。表示装置が電源オンの時には、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力する。このように、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを調整することができ、これにより、表示装置が電源オンの時に表示パネル30内の電流の大きさを正確に制御し、表示パネル30を保護することができる。第1スイッチユニット120の第1端子と接地線GNDとの間に電圧安定化ダイオードD1を加えることにより、第1プリセット電圧端子V1から第1スイッチユニット120の第1端子に出力される電流の急激な変化を防止することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子とレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間にダイオードD2を加えることにより、エネルギー貯蔵ユニット110内の電流がレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に逆流することを回避することができる。
実施例7
【0077】
本願の実施例は、表示パネル30と、上記のいずれかの実施例における表示パネル駆動装置20とを含む表示装置をさらに提供する。
【0078】
表示パネル30は、複数の信号入力端子を有する。レベル変換チップ220は、複数の信号出力端子を有する。レベル変換チップ220の複数の信号出力端子は、表示パネル30の複数の信号入力端子と1つずつに接続される。レベル変換チップ220が電源オフ命令を受信すると、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222はハイレベル信号を出力する。
【0079】
電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続してハイレベル信号を入力させるために使用され、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続するために使用される。第2信号出力端子224は、レベル変換チップ220の複数の信号出力端子のうちの第1信号出力端子222以外の他の信号出力端子である。第1スイッチユニット120の第1端子は、第1プリセット電圧端子に接続するために使用され、第1スイッチユニット120の第2端子は、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続され、第1スイッチユニット120の制御端子は、パルス幅変調ユニット130の出力端子に接続される。パルス幅変調ユニット130の出力端子はパルス幅変調信号を出力するために使用され、パルス幅変調信号は、第1スイッチユニット120のデューティ比を制御するために使用され、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを制御する。
【0080】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、第2スイッチユニット140と比較制御ユニット150とをさらに含んでもよい。
【0081】
第2スイッチユニット140の第1端子はレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続され、第2スイッチユニット140の第2端子はエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0082】
比較制御ユニット150の第1入力端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、比較制御ユニット150の第2入力端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、第2プリセット電圧端子の電圧はハイレベル信号の電圧よりも小さく、比較制御ユニット150の出力端子は、第2スイッチユニット140の制御端子に接続され、これにより比較制御ユニット150の第1入力端子にハイレベル信号が入力されるときに第2スイッチユニット140をオンに制御する。
【0083】
いくつかの実施例において、比較制御ユニット150は、抵抗R1と、抵抗R2と、オペアンプA1とを含む。
【0084】
抵抗R1の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用される。
【0085】
抵抗R2の第1端子は抵抗R1の第2端子に接続され、抵抗R2の第2端子は、第2プリセット電圧端子に接続するために使用される。
【0086】
オペアンプA1の非反転入力端子は抵抗R1の第2端子に接続され、オペアンプA1の反転入力端子は抵抗R2の第2端子に接続され、オペアンプA1の出力端子は第2スイッチユニット140の制御端子に接続される。
【0087】
いくつかの実施例では、第2スイッチユニット140は、トランジスタM1を含む。
【0088】
トランジスタM1のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM1のドレインはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM1のソースはエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0089】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、第3スイッチユニット160をさらに含む。
【0090】
第3スイッチユニット160の第1端子は、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、第3スイッチユニット160の第2端子は、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に接続され、第3スイッチユニット160の制御端子は、比較制御ユニット150の出力端子に接続され、これにより比較制御ユニット150の第1入力端子にローレベル信号が入力されるときに第3スイッチユニット160をオンに制御する。
【0091】
いくつかの実施例では、第3スイッチユニット160は、トランジスタM2を含む。
【0092】
トランジスタM2のゲートは比較制御ユニット150の出力端子に接続され、トランジスタM2のソースはレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、トランジスタM2のドレインはエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に接続される。
【0093】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、電圧安定化ダイオードD1をさらに含む。
【0094】
電圧安定化ダイオードD1のアノードは、第2プリセット電圧端子に接続するために使用され、第2プリセット電圧端子の電圧は第1プリセット電圧端子の電圧よりも小さく、電圧安定化ダイオードD1のカソードは、第1スイッチユニット120の第1端子に接続される。
【0095】
いくつかの実施例では、電流制御回路10は、ダイオードD2をさらに含む。
【0096】
ダイオードD2のアノードは、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続するために使用され、ダイオードD2のカソードは、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に接続される。
【0097】
本願の実施例では、電流制御回路10は、エネルギー貯蔵ユニット110と、第1スイッチユニット120と、パルス幅変調ユニット130と、を含む。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子は、第1スイッチユニット120を介して第1プリセット電圧端子に接続され、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子はさらに、ハイレベル信号を入力させるために、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222に接続される。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の他の信号出力端子に接続されている。パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整するために使用される。このように、電流制御回路10が動作する時に、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、第1プリセット電圧端子が第1スイッチユニット120を介してエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に出力する電圧の大きさを調整することができ、これによりエネルギー貯蔵ユニット110の電圧の大きさ及び電流の大きさを正確に制御することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、レベル変換チップ220の少なくとも1つの第2信号出力端子224に接続されているので、すなわち、エネルギー貯蔵ユニット110の第2端子は、表示パネル30の少なくとも1つの第2信号入力304に接続されている。したがって、エネルギー貯蔵ユニット110の電流の大きさを正確に制御することにより、表示パネル30における電流の大きさを正確に制御することができ、そして表示パネル30を保護することができる。
【0098】
電流制御回路10は、比較制御ユニット150と、第2スイッチユニット140と、第3スイッチユニット160とをさらに含み、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222がハイレベル信号を出力する場合、ハイレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第1端子に出力し、レベル変換チップ220の第2信号出力端子224がローレベル信号を出力する場合、ローレベル信号をエネルギー貯蔵ユニット110の第2端子に出力する。表示装置が電源オンの時には、レベル変換チップ220の第1信号出力端子222は、ローレベル信号を出力する。このように、パルス幅変調ユニット130は、第1スイッチユニット120のデューティ比を調整することにより、エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子の電圧の大きさ及びエネルギー貯蔵ユニット110内の電流の大きさを調整することができ、これにより、表示装置が電源オンの時に表示パネル30内の電流の大きさを正確に制御し、表示パネル30を保護することができる。第1スイッチユニット120の第1端子と接地線GNDとの間に電圧安定化ダイオードD1を加えることにより、第1プリセット電圧端子V1から第1スイッチユニット120の第1端子に出力される電流の急激な変化を防止することができる。エネルギー貯蔵ユニット110の第1端子とレベル変換チップ220の第1信号出力端子222との間にダイオードD2を加えることにより、エネルギー貯蔵ユニット110内の電流がレベル変換チップ220の第1信号出力端子222に逆流することを回避することができる。
【0099】
上記の実施例は本願の技術的解決手段を説明するためのものであり、これを限定するためのものではない。前記の実施例を参照しながら本願を詳細に説明したが、当業者であれば、前記の各実施例に記載された技術的解決手段を変更し、又はその技術特徴の一部を等価的に置き換えることができることを理解すべきである。これらの変更や置き換えは、対応する技術的解決手段の本質が本願の各実施例の技術的解決手段の要旨及び範囲から逸脱することなく、本願の保護の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0100】
10 電流制御回路
110 エネルギー貯蔵ユニット
120 第1スイッチユニット
130 パルス幅変調ユニット
140 第2スイッチユニット
150 比較制御ユニット
160 第3スイッチユニット
20 表示パネル駆動装置
210 時系列制御チップ
220 レベル変換チップ
222 第1信号出力端子
224 第2信号出力端子
30 表示パネル
302 第1信号入力端子
304 第2信号入力端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6