IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ゼネラル・エレクトリック・カンパニイの特許一覧

特許7525738オブジェクト形成方法および付加製造システム
<>
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図1
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図2
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図3
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図4
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図5
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図6A
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図6B
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図6C
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図7
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図8
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図9
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図10
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図11
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図12
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図13
  • 特許-オブジェクト形成方法および付加製造システム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-22
(45)【発行日】2024-07-30
(54)【発明の名称】オブジェクト形成方法および付加製造システム
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/295 20170101AFI20240723BHJP
   B29C 64/218 20170101ALI20240723BHJP
   B29C 64/165 20170101ALI20240723BHJP
   B29C 64/393 20170101ALI20240723BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240723BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20240723BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20240723BHJP
   B22F 10/322 20210101ALI20240723BHJP
   B22F 12/70 20210101ALI20240723BHJP
   B22F 12/10 20210101ALI20240723BHJP
   B22F 10/16 20210101ALI20240723BHJP
   B22F 10/14 20210101ALI20240723BHJP
【FI】
B29C64/295
B29C64/218
B29C64/165
B29C64/393
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y50/02
B22F10/322
B22F12/70
B22F12/10
B22F10/16
B22F10/14
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023521818
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 US2021055458
(87)【国際公開番号】W WO2022086868
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】63/093,933
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スタール、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ブロンバーグ、ヴァディム
(72)【発明者】
【氏名】ボニージャ、カルロス、エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】グリフィス、タイラー、アンドリュー
【審査官】▲高▼橋 理絵
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-511365(JP,A)
【文献】特開2002-292751(JP,A)
【文献】中国実用新案第206528076(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0210277(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00-64/40
B33Y 10/00-99/00
B22F 10/00-12/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルド材料を含むサプライレセプタクルの上で、リコートアセンブリをコーティング方向に移動させ、
前記リコートアセンブリは、パウダー展着部材を含み、
前記サプライレセプタクル内の前記ビルド材料と前記パウダー展着部材とを接触させ、
前記リコートアセンブリに結合されたエネルギ源で、ビルドレセプタクル内に配置された第1ビルド材料層を照射し、
前記エネルギ源の上にガスを通過させることで、強制対流によって、前記ビルドレセプタクル内に配置された前記第1ビルド材料層を加熱する、
オブジェクト形成方法。
【請求項2】
前記パウダー展着部材によって、前記コーティング方向に向けて、前記ビルドレセプタクルに前記ビルド材料を移動させることで、第2ビルド材料層を前記第1ビルド材料層の上に堆積させ、
前記第2ビルド材料層を前記パウダー展着部材と接触させ、
前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を、前記サプライレセプタクルへの戻り方向に移動させ、
前記サプライレセプタクル内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させる、
ことをさらに含む、請求項1に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項3】
前記第2ビルド材料層を移動させることに続いて、前記エネルギ源を用いて、前記ビルドレセプタクル内の前記第2ビルド材料層を照射する、
ことをさらに含む、請求項2に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項4】
前記エネルギ源の上にガスを通過させることで、強制対流によって前記ビルドレセプタクル内の前記第2ビルド材料層を加熱することをさらに含む、
請求項3に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項5】
前記サプライレセプタクル内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させることは、前記サプライレセプタクルと連通する戻りシュート内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させることを含む、
請求項2に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項6】
前記パウダー展着部材が、1つ以上のローラを含む、
請求項1に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項7】
前記強制対流によって前記第1ビルド材料層を加熱することは、前記エネルギ源を少なくとも部分的に含むエネルギ源エンクロージャと連通するダクトにガスを通過させることを含む、請求項1に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項8】
前記エネルギ源は第1エネルギ源であり、
前記強制対流によって前記第1ビルド材料層を加熱することは、前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることを含む、
請求項1に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項9】
前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることは、前記第1エネルギ源及び前記第2エネルギ源を少なくとも部分的に含むエネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させることを含む、
請求項8に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項10】
前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることは、前記第1エネルギ源を少なくとも部分的に含む第1エネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させ、前記第2エネルギ源を少なくとも部分的に含む第2エネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させることを含む、
請求項8に記載のオブジェクト形成方法。
【請求項11】
プリントアセンブリ及びリコートアセンブリの少なくとも一方と、
前記プリントアセンブリ及び前記リコートアセンブリの少なくとも一方に結合され、エネルギ源エンクロージャを備える、ハウジングアセンブリと、
少なくとも部分的に前記エネルギ源エンクロージャ内に配置され、ビルドレセプタクル内に配置された第1ビルド材料層を照射する、エネルギ源と、
前記エネルギ源エンクロージャと連通するエア分配システムと、
を含み、
前記エア分配システムは、前記エネルギ源の上にガスを通過させることで、強制対流によって、前記ビルドレセプタクル内に配置された前記第1ビルド材料層を加熱する、ように構造的に構成されたポンプを含む、
付加製造システム。
【請求項12】
前記ハウジングアセンブリは、前記エネルギ源エンクロージャと連通するダクトを画定する上側ハウジングをさらに含む、
請求項11に記載の付加製造システム。
【請求項13】
前記エア分配システムに通信可能に結合されたコントローラをさらに含み、
前記コントローラは、プロセッサと、コンピュータ可読かつ実行可能な命令セットとを含み、
前記命令セットは実行されると、前記プロセッサに、前記エア分配システムに、前記ガスを前記ダクトに通過させるように指示させる、
請求項12に記載の付加製造システム。
【請求項14】
前記ハウジングアセンブリは第1ハウジングアセンブリであり、
前記リコートアセンブリ及び前記プリントアセンブリのうちの少なくとも1つに結合され、前記第1ハウジングアセンブリから離間され、第2エネルギ源エンクロージャを含む、第2ハウジングアセンブリと、
少なくとも部分的に前記第2エネルギ源エンクロージャ内に配置される、第2エネルギ源と、
をさらに含む、
請求項11に記載の付加製造システム。
【請求項15】
前記第2ハウジングアセンブリは、前記第2エネルギ源エンクロージャと連通する第2ダクトを画定する第2上側ハウジング含む、
請求項14に記載の付加製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は概して、付加製造システムに関し、より具体的には、付加製造システムのためのプリント及びリコートアセンブリならびにその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
付加製造システムを利用して、有機または無機パウダーなどのビルド材料からオブジェクトを層状に「ビルド」することができる。従来の付加製造装置は、ビルド材料の層を連続的に分配するように構成された様々な「リコート」装置を含む。従来の付加製造装置は、ビルド材料上にバインダを堆積させるように構成され、ビルド材料に硬化させてオブジェクトを「ビルド」することができる様々な「プリント」装置をさらに含むことができる。いくつかの構成では、ビルド材料がレーザなどによるエネルギの印加を介してオブジェクトを「ビルド」するために融合され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかの構成ではビルド材料の新しい層の適用が硬化ビルド材料の下にある層に応力を印加することができ、これは硬化ビルド材料の裂けまたは損傷をもたらし得る。さらに、ビルド材料の新しい層に空隙を形成することができ、これは、その後、完成したオブジェクトに欠陥をもたらす可能性がある。
【0004】
硬化したビルド材料の下にある層に加えられる応力を低減し、空隙を低減するために、余剰なビルド材料を最初に新しい層に適用することができる。次いで、余剰なビルド材料を除去することができ、それによって、ビルド材料の新しい層を所望の厚さに減少させる。いくつかの従来の構成では、余剰なビルド材料が再利用または廃棄のために、ドレインなどの中に堆積され得る。
【0005】
しかしながら、再利用は時間がかかり、コストがかかることがあり、余剰なビルド材料の廃棄は一般に、製造コストを増加させることがある。本発明の実施形態は余剰のビルド材料を利用して新しいビルド材料の次の層を塗布することができるように、余剰のビルド材料をビルドサプライに戻すリコートアセンブリに関する。余剰なビルド材料を再使用することによって、ビルド材料の全体的な使用が低減され、それによって、製造コストが低減される。
【0006】
いくつかの構成では、ビルド材料及び/またはバインダがビルド材料を温める及び/またはバインダを硬化させるために、エネルギ源によって加熱されてもよい。エネルギ源はリコートアセンブリ及び/またはプリントアセンブリに取り付けることができ、エネルギ源は、プリントアセンブリ及び/またはリコートアセンブリがビルド材料及び/またはバインダの上を通過するときにビルド材料及び/またはバインダを加熱することができる。エネルギ源はビルド材料及び/又はバインダの上をリコートアセンブリ及び/又はプリントアセンブリと共に移動し、エネルギ源はビルド材料及び/又はバインダの特定の一部の上に短時間位置決めされてもよい。ビルド材料及び/またはバインダの特定の部分にわたるエネルギ源の短い滞留期間は、ビルド材料及び/またはバインダに加えられるエネルギが不足することにつながり得る。エネルギ源はリコートアセンブリ及び/またはプリントアセンブリの動きを遅くすることによって、ビルド材料及び/またはバインダの特定の部位の上に、より長い時間にわたって配置することができる。しかしながら、リコートアセンブリ及び/またはプリントアセンブリの動きを遅くすることは、オブジェクトをビルドする期間を増大させ、それによって生産性を低下させ、製造費用を増大させる可能性がある。いくつかの構成では、エネルギ源によって放出される熱エネルギの量を増加させることができ、それによって、ビルド材料及び/またはバインダに印加されるエネルギの量を増加させる。しかしながら、熱エネルギの増加はビルド材料及び/又はバインダを燃焼又は過熱させる可能性があり、これは、製造されるオブジェクトの不良につながる可能性がある。したがって、付加製造システムにおいて材料及び/またはバインダをビルドするために熱エネルギを印加するための改良されたシステム及び方法が必要とされている。
【0007】
一実施形態では、オブジェクト形成方法が、エネルギ源を含むアセンブリを移動させ、アセンブリのエネルギ源の周りの強制対流を介してビルド領域に配置された第1ビルド材料層を加熱させ、ビルド領域上にビルド材料を展着させ、それによって第2ビルド材料層を第1ビルド材料層の上に堆積させる。
【0008】
別の実施形態では、オブジェクト形成方法が、ビルド材料を含むサプライレセプタクル上でコーティング方向にリコートアセンブリを移動させることを含み、リコートアセンブリはパウダー展着部材を含み、サプライレセプタクル内のビルド材料をパウダー展着部材と接触させ、リコートアセンブリに結合されたエネルギ源で、ビルドレセプタクル内に配置された第1ビルド材料層を照射し、エネルギ源上にガスを通過させ、それによって、強制対流を介してビルドレセプタクル内に配置された第1ビルド材料層を加熱する。
【0009】
さらに別の実施形態では、付加製造システムがプリントアセンブリ及びリコートアセンブリのうちの少なくとも一方と、プリントアセンブリ及びリコートアセンブリのうちの少なくとも一方に結合されたハウジングアセンブリと、エネルギ源エンクロージャと、エネルギ源エンクロージャ内に少なくとも部分的に配置されたエネルギ源と、エネルギ源エンクロージャと連通するエア分配システムと、を含み、エア分配システムはエネルギ源から熱エネルギを伝達するために、エネルギ源エンクロージャにガスを通過させるように構造的に構成されたポンプを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、付加製造システムを概略的に示す。
図2図2は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図1の付加製造システム内のビルド材料の拡大図を概略的に示す。
図3図3は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図1の付加製造システムのリコートアセンブリの実施形態の斜視図を概略的に示す。
図4図4は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、1つ以上のエネルギ源を少なくとも部分的に含むハウジングアセンブリを含む、図1のリコートアセンブリの断面図を概略的に示す。
図5図5は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図4のハウジングアセンブリと連通するエア分配システムを含むリコートアセンブリの斜視図を概略的に示す。
図6A図6Aは、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、上側ハウジングが取り外されたハウジングアセンブリの拡大斜視図を概略的に示す。
図6B図6Bは、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図4の1つ以上のエネルギ源を少なくとも部分的に含むハウジングアセンブリの拡大断面図を概略的に示す。
図6C図6Cは、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図4のハウジングアセンブリの拡大断面図を概略的に描写する。
図7図7は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図4のハウジングアセンブリ及び1つ以上のエネルギ源の正面断面図を概略的に示す。
図8図8は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、第1ハウジングアセンブリ及び第2ハウジングアセンブリを含むリコートアセンブリの断面図を概略的に示す。
図9図9は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図1の付加製造システムの制御図を概略的に示す。
図10図10は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、パウダープラウアセンブリを含むリコートアセンブリの斜視図を概略的に示す。
図11図11は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、パウダープラウハウジングが除去された、図10のパウダープラウアセンブリの斜視図を概略的に示す。
図12図12は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図11のリコートアセンブリ及びパウダープラウアセンブリの側面図を概略的に示す。
図13図13は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、ビルド領域にビルド材料を移動させるリコートアセンブリを概略的に示す。
図14図14は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、ビルド領域からサプライレセプタクルにビルド材料を移動させるリコートアセンブリを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に記載される付加製造装置及びその構成要素のさらなる特徴及び効果は以下の詳細な説明に記載され、一部はその説明から当業者に容易に明らかになるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、ならびに添付の図面を含む、本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識される。
【0012】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は様々な実施形態を説明し、特許請求される主題の性質及び特徴を理解するための概要またはフレームワークを提供することが意図されることを理解されたい。添付の図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は本明細書に記載される様々な実施形態を示し、説明と共に、特許請求される主題の原理及び動作を説明するのに役立つ。
【0013】
以下、添付図面を参照して、付加製造装置及びその構成要素の実施形態について詳しく説明する。可能な場合は常に、同じまたは同様の部分を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。本発明による付加製造装置は一般に、ビルド領域にビルド材料を展着するためのリコートアセンブリを含む。リコートアセンブリは、ビルド材料をビルドサプライから連続層のビルド領域に移動させることができる。実施形態では、リコートアセンブリが余剰なビルド材料が後続の層で利用され得るように、余剰なビルド材料をビルドサプライに戻してもよい。いくつかの実施形態では、リコートアセンブリまたはプリントアセンブリがビルド材料にエネルギを印加することができる1つまたは複数のエネルギ源を含むことができる。本明細書で説明する実施形態では、エア分配システムが強制対流によって1つまたは複数のエネルギ源によって生成された熱を分配することができる。リコートアセンブリ及びプリントアセンブリの付加製造システム、リコート及びプリントアセンブリを含む付加製造システム、ならびにそれらを使用するための方法のこれら及び他の実施形態は、添付の図面に具体的に関連して本明細書でさらに詳しく説明される。
【0014】
範囲は本明細書では「約」1つの特定の値から、及び/または「約」別の特定の値までとして表すことができる。そのような範囲が表される場合、別の実施形態は1つの特定の値から、及び/または他の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」の使用によって値が近似値として表される場合、特定の値は別の実施形態を形成することが理解されよう。範囲の始点及び終点はそれぞれ他方の点(終点及び始点)との関連において重要な意味を持ち、且つ、当該他方の点とは独立した意味を有している。
【0015】
本明細書で使用される指向性用語、例えば、上、下、右、左、前、後、上部、底部は描かれたような図を参照するだけであり、別段の明示的な記載がない限り、絶対的な向きを意味することは意図されていない。
【0016】
「通信可能に結合された」という語句は本明細書では様々な構成要素の相互接続性を説明するために使用され、構成要素はワイヤ、光ファイバ、またはワイヤレスのいずれかを介して接続され、その結果、構成要素間で電気信号、光信号、及び/または電磁気信号が交換され得る、という意味である。
【0017】
特に明示的に記載されない限り、本明細書に記載される任意の方法は、そのステップが特定の順序で実行されることを必要とするものとして解釈されることも、任意の装置特定の向きを必要とするものとして解釈されることも、決して意図されない。したがって、方法クレームが実際にそのステップに従うべき順序を列挙していない場合、または任意の装置クレームが実際に個々の構成要素に対する順序または向きを列挙していない場合、またはステップが特定の順序に限定されるべきであること、または装置の構成要素に対する特定の順序または向きが列挙されていないことが、特許請求の範囲または説明において別段具体的に述べられていない場合、順序または向きがいかなる点においても推論されることは決して意図されていない。これは、ステップの配置、動作フロー、構成要素の順序、または構成要素の向きに関する論理の問題、文法的編成または句読点から導出される平易な意味、及び本明細書に記載される実施形態の数またはタイプを含む、解釈のための任意の可能な非明示的基礎に当てはまる。
【0018】
本明細書で使用される場合、単数形「1つ」などは文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含む。したがって、たとえば、「1つ」の構成要素への言及は文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、2つ以上のそのような構成要素を有する態様を含む。
【0019】
ここで図1を参照すると、付加製造システム100が概略的に示されている。付加製造装置100は、サプライプラットフォーム130と、ビルドプラットフォーム120と、プリントアセンブリ150と、クリーニングステーション110と、リコートアセンブリ200とを含む。サプライプラットフォーム130は、サプライプラットフォームアクチュエータ132に結合される。サプライプラットフォームアクチュエータ132はサプライプラットフォーム130がサプライレセプタクル134内で上昇または下降され得るように、垂直方向(すなわち、図に示される座標軸の+/-Z方向)に移動可能である。ビルドプラットフォーム120はサプライプラットフォーム130に隣接して配置され、サプライプラットフォーム130と同様に、ビルドプラットフォームアクチュエータ122に結合される。ビルドプラットフォームアクチュエータ122はビルドプラットフォーム120がビルドレセプタクル124内で上昇または下降され得るように(すなわち、図に示される座標軸の+/-Z方向)、垂直方向に移動可能である。
【0020】
動作中、有機または無機パウダーなどのビルド材料31が、サプライプラットフォーム130上に配置される。サプライプラットフォーム130は、リコートアセンブリ200の経路内にビルド材料31の層を提供するように作動される。次いで、リコートアセンブリ200は、付加製造システム100の作動軸116に沿って、ビルドプラットフォーム120に向かって作動される。リコートアセンブリ200がサプライプラットフォーム130上をビルドプラットフォーム120に向かって作動軸116を横断すると、リコートアセンブリ200は、サプライプラットフォーム130からビルドプラットフォーム120へのリコートアセンブリ200の経路内にビルド材料31の層を分配する。
【0021】
その後、プリントアセンブリ150は作動軸116に沿ってビルドプラットフォーム120上を移動し、ビルドプラットフォーム120上に分配されたビルド材料31の層上に所定のパターンでバインダ50の層を堆積させることができる。バインダ50が堆積された後、本明細書でより詳しく説明するように、堆積されたバインダ50を硬化させるためにエネルギ源を利用することができる。次いで、プリントアセンブリ150は、プリントアセンブリ150の少なくとも一部がクリーニングステーション110の上に配置されるホームポジション158に移動することができる。プリントアセンブリ150がホームポジション158にある間、プリントアセンブリ150はクリーニングステーション110と連動して動作して、プリントアセンブリ150の要素にクリーニング及び保守作業を提供し、要素が汚れたり、他の方法で詰まったりしないことを確実にする。これは、プリントアセンブリ150が後続の堆積パス中に所望のパターンでバインダ50を堆積させることができることを確実にするのを助けることができる。
【0022】
この保守期間の間、サプライプラットフォーム130は矢印10によって示されるように、上向きの鉛直方向(すなわち、図面に示される座標軸の+Z方向)に作動されて、リコートアセンブリ200の経路内にビルド材料31の新しい層を提示する。ビルドプラットフォーム120は矢印12によって示されるように、下向きの垂直方向(すなわち、図に示される座標軸の-Z方向)に作動されて、サプライプラットフォーム130からビルド材料31の新しい層を受容するためのビルドプラットフォーム120を準備する。次いで、リコートアセンブリ200は、付加製造システム100の作動軸116に沿って再度作動されて、ビルドプラットフォーム120にビルド材料31及びバインダ50の別の層を追加する。この一連のステップを複数回繰り返して、ビルドプラットフォーム120上にオブジェクトを層状にビルドする。
【0023】
図1に示され、上記で説明された実施形態はリコートアセンブリ200及びプリントアセンブリ150を様々な構成要素として説明しているが、リコートアセンブリ200及びプリントアセンブリ150は作動軸116に沿って移動可能な共通アセンブリに含まれてもよいことを理解されたい。さらに、本明細書ではバインダ50を分配するプリントアセンブリ150を含む付加製造システムについて言及するが、これは単なる例示であることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態ではビルド材料31に塗布された硬化性バインダ50を用いてオブジェクトをビルドする代わりに、いくつかの実施形態ではビルド材料31にレーザまたは他のエネルギ源を印加して、ビルド材料31を融合させることができる。
【0024】
図2を参照すると、オブジェクトを形成するために、ビルド材料31AA~31DDの層は、互いに上下に順次配置されてもよい。図2に示す実施形態では、バインダ500AA~500CCの連続層がビルド材料31AA~31DDの層上に配置されている。バインダ50AA-50CCの層を硬化させることによって、完成品を形成することができる。
【0025】
図3を参照すると、リコートアセンブリ200の一実施形態の斜視図が概略的に示されている。リコートアセンブリ200は実施形態ではリコートアセンブリ200を横断方向(すなわち、図示の+/-X方向)に移動させるリコートアセンブリ横断方向アクチュエータ144を含むことができる。いくつかの実施形態では、リコートアセンブリ200がリコートアセンブリをs(すなわち、図に示されるような+/-Z方向)、長手方向(すなわち、図に示されるような+/-Y方向)に移動させる、及び/またはリコートアセンブリを横断方向、鉛直方向、及び長手方向のいずれかまたはすべての周りに回転させることができる追加のアクチュエータをさらに含むことができる。
【0026】
図4を参照すると、リコートアセンブリ200の断面図が概略的に示されている。実施形態において、リコートアセンブリ200は、ビルド材料31(図1)を分配する1つ以上のパウダー分配部材を含む。例えば、図4に示される実施形態では、リコートアセンブリ200が1つ以上のローラ、特に、第1ローラ202及び第2ローラ204を含む。図4に示される実施形態ではリコートアセンブリ200が第1ローラ202及び第2ローラ204を含むが、これは単なる例示であり、リコートアセンブリ200はより多くのローラを含んでもよく、または単一のローラを含んでもよいことを理解されたい。さらに、図4に示されるパウダー展着部材は1つ以上のローラを含むが、パウダー展着部材は例えば、限定されないが、ドクターブレードなど、ビルド材料31(図1)を展着するための任意の適切な構造を含み得ることを理解されたい。
【0027】
いくつかの実施形態では、リコートアセンブリ200が一般に、赤外放射線、紫外放射線などの電磁放射線を一般に放射するように構造的に構成された1つまたは複数のエネルギ源を含む。いくつかの実施形態では、リコートアセンブリ200が本明細書でより詳しく説明するように、ビルド材料31(図1)を加熱し、ビルド材料31/またはビルド材料31上のバインダ50(図1)を硬化させるエネルギを放出し得る第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262を含み得る。
【0028】
図4に示す実施形態では、第1エネルギ源260は外部エネルギ源であり、第2エネルギ源262は第1エネルギ源260よりもパウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び第2ローラ204)の近くに(すなわち、図に示すように-X方向に)配置された内部エネルギ源である。第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262は概して、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262の下に(たとえば、図に示すように-Z方向に)配置されたビルド材料31(図1)に向かってエネルギを放出する。エネルギをビルド材料31(図1)に向けて放出することによって、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262はバインダ50(図1)がビルド材料31に適用される以前に、ビルド材料31(図1)を加熱することができ、ビルド材料31を「予熱」するために使用され得る。いくつかの実施形態ではビルド材料31(図1)に向かってエネルギを放出することによって、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262はバインダ50(図1)をビルド材料31(図1)に硬化させるのを助けることができる。図4に示される実施形態ではリコートアセンブリ200が第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262を含むが、これは単なる例示であり、本出願によるリコートアセンブリは任意の好適な個数のエネルギ源を含むことができ、単一のエネルギ源を含むことができることを理解されたい。
【0029】
図5図7を参照すると、実施形態では、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がハウジングアセンブリ220内に少なくとも部分的に配置される。例えば、特に図6B及び図6Cを参照すると、実施形態では、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がハウジングアセンブリ220内に少なくとも部分的に配置された放射線放出バルブとして具現化される。実施形態では、ハウジングアセンブリ220がダクト223を少なくとも部分的に画定する上側のハウジング、エネルギ源エンクロージャ225を少なくとも部分的に画定する下側ハウジング224を含む。実施形態では、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262がエネルギ源エンクロージャ225内に少なくとも部分的に配置される。ダクト223は、エア、不活性ガスなどのガスをダクト223に通すように構造的に構成されたエア分配システム230と連通している。いくつかの実施形態では、ハウジングアセンブリ220がハウジングアセンブリ220からリコートアセンブリ200への熱エネルギの流れを制限する1つ以上の断熱材(例えば、ガスケットなど)を介してリコートアセンブリ200に結合されてもよい。
【0030】
例えば、特に図5、6A、及び6Bを参照すると、エア分配システム230は一般に、ガスをダクト223に移動させるポンプ232を含む。実施形態ではポンプ232が少なくとも毎分約85リットルの速度でガスをダクト223に移動させるように構成され得るが、ポンプ232は任意の適切な速度でガスをダクト223に移動させ得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、ポンプ232がダクト223と連通する分配ホース236と連通することができる。いくつかの実施形態では、分配ホース236が、分配ホース236がポンプ232からダクト223に沿って(例えば、図に示すように+/-Y方向にダクト223に沿って)ガスを通過させることができるように、1つまたは複数の「分岐」を含むことができる。ダクト223はポンプ232からダクト223に送られたガスがダクト223からエネルギ源エンクロージャ225に送られることができるように、エネルギ源エンクロージャ225と連通している。ガスがポンプ232からダクト223に送られると、ガスはエネルギ源エンクロージャ225に送られる前に、ダクト223の長さに沿って(例えば、図に示すように+/-Y方向にダクト223に沿って)分配され得る。ガスはダクト223からエネルギ源エンクロージャ225へ、例えば、ダクト223とエネルギ源エンクロージャ225との間に配置された1つ以上の孔229を通って流れることができる。図6Aに示されるように、1つ以上の孔229はダクト223の長さに沿って、例えば、図に示されるように+/-Y方向に延在してもよい。いくつかの実施形態では、上側ハウジング222及び/または下側ハウジングが、ガスが通過することもできる1つまたは複数の通気孔227を画定することができる。
【0031】
ガスが1つ以上の孔229を通過するとき、ガスは図6B及び図6Cに示されるように、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262の周りを流れることができる。ガスは、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262からの熱エネルギを、例えば強制対流によって、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262の下に配置されたビルド材料31及び/またはバインダ50に伝達することができる。このようにして、エア分配システム230、ダクト223、及びエネルギ源エンクロージャ225は、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262からビルド材料31及び/またはバインダ50への熱エネルギの伝達及び/または分配を助けることができる。
【0032】
具体的には、実施形態ではビルド材料31及び/またはバインダ50が第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262から放出される放射線を介して熱エネルギを受け取ることができる。第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262を通過したガスは、放射線によってビルド材料31及び/またはバインダ50に加えられる熱エネルギを補うことができる。いくつかの実施形態ではビルド材料31及び/またはバインダ50が第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262からの放射線を介して主に加熱されてもよく、一方、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262を通過したガスは放射線を介して伝達されたエネルギを補う。実施形態では、エア分配システム230が第1エネルギ源260及び/又は第2エネルギ源262によってビルド材料31及び/又はバインダ50に加えられる熱密度を増加させることができ、及び/又は第1エネルギ源260及び/又は第2エネルギ源262によって加えられる熱エネルギの領域を増加させることができる。いくつかの実施形態では、エア分配システム230が例えば、エア分配システム230を含まないシステムと比較して、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262によって印加される熱エネルギをより均一に分配することによって、ビルド材料31及び/またはバインダ50の近くに安定した境界層を維持するのを助けることができる。さらに、ガスを第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262に通すことによって、そうでなければ消散し、失われる熱を利用して、ビルド材料31及び/またはビルド材料50を加熱することができ、それによって、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262のエネルギ効率を高めることができる。
【0033】
熱エネルギを第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262からビルド材料31及び/またはバインダ50により効率的に伝達することによって、エア分配システム230は、エア分配システム230を含まない付加製造システムよりも迅速にバインダ50を硬化させるのを助けることができる。
【0034】
たとえば、図1図6B、及び図6Cを参照すると、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がリコートアセンブリ200に結合される実施形態では、リコートアセンブリ200が作動軸116に沿って移動することにつれて、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がビルド材料31及び/またはバインダ50の上を移動する。したがって、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262は概して、作動軸116に沿って移動しながら、ビルド材料31及び/またはバインダ50に熱エネルギを印加する。オブジェクトをビルドするための期間を最小限に抑えるために、リコートアセンブリ200を作動軸116に沿って実行可能な限り速く移動させて、ビルド材料をビルドレセプタクル124に適切に移動させることが望ましい場合がある。しかしながら、作動軸116に沿ったリコートアセンブリ200のスピードが増大するにつれて、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がビルド材料31及び/またはバインダ50の任意の特定の部位の上に配置される時間は減少する。第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262がビルド材料31及び/またはバインダ50の任意の特定の部位の上に配置される時間が減少するにつれて、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262からビルド材料31及びバインダ50に伝達される熱エネルギの量は減少する。したがって、作動軸116に沿ったリコートアセンブリ200の高速化はビルド材料をビルドする時間を短縮することができるが、ビルド材料31及びバインダ50は第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262によって十分に加熱されないことがある。
【0035】
しかしながら、エア分配システム230は第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262からの熱エネルギの伝達を補助するので、エア分配システム230を含まない従来の付加製造システムと比較して、リコートアセンブリ200が高速で作動軸116に沿って移動する間に、充分な熱エネルギがビルド材料31及びバインダ50に印加され得る。
【0036】
さらに、いくつかの事例では、エア分配システム230が第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262が低減された電力でビルドすることを可能にし得、一方で、エア分配システム230を含まない構成と同様の量のエネルギをビルド材料31及びバインダ50に依然として提供する。第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262を低減された電力で動作させることによって、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262の使用可能な寿命は、従来の構成と比較して増加され得る。
【0037】
さらに、実施形態では、エア分配システム230が第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262から下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222に伝達される熱を放散し、それによって下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222を冷却することができる。いくつかの実施形態ではリコートアセンブリ200の構成要素(たとえば、センサなど)は下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222に近接して配置され得、かつ/またはそれに結合され得る。下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222を冷却することによって、エア分配システム230は下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222に結合された、またはそれに近接して配置されたリコートアセンブリ200の構成要素(たとえば、センサなど)を過熱及び損傷させる可能性を低減することができる。上側ハウジング222及び/または下側ハウジング224が通気孔227を画定する実施形態では、ガスがさらに、下側ハウジング224及び/または上側ハウジング222に結合された、またはそれに近接して配置されたリコートアセンブリ200の構成要素(たとえば、センサなど)を冷やすのを助けることもできる通気孔227を通過することができる。
【0038】
上述され、図5図7に示される実施形態ではエア分配システム230がリコートアセンブリ200に結合された第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262の周りにガスを通過させるが、これは単なる例示であることを理解されたい。いくつかの実施形態ではエネルギ源が追加的にまたは代替的に、プリントアセンブリ150に結合されたハウジングアセンブリ内に配置されてもよく、エア分配システム230及び/または別のエア分配システムはプリントアセンブリ150に結合されたエネルギ源の周りにガスを通過させてもよい。
【0039】
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、第1エネルギ源260及び第2エネルギ源262が第1及び第2ローラ202、204の両側に(すなわち、図示のように-X方向に)配置される。これらの実施形態では、第1エネルギ源260が上述のように、エア分配システム230及び第1エネルギ源エンクロージャ225と連通する第1ダクト223を含む第1ハウジングアセンブリ220内に少なくとも部分的に含まれてもよい。しかしながら、図8に示される実施形態では、第2エネルギ源262が第1ハウジングアセンブリ220とは別個の第2ハウジングアセンブリ200’内に少なくとも部分的に含まれる。第2ハウジングアセンブリ200’は、第2ダクト223’を画定する第2上側のハウジング、第2エネルギ源エンクロージャ225’を画定する第2下側ハウジング224’とを含むことができる。実施形態では、第2ダクト223’がエア分配システム230と連通してもよく、第2ハウジングアセンブリ200’は強制対流を介して第2エネルギ源262からエネルギを伝達及び分配するために、上記で説明され、図5及び図6に示されるハウジングアセンブリ220と同様に動作する。
【0040】
図9を参照すると、付加製造装置100の例示的な制御図が示されている。図示のように、付加製造装置100は、プロセッサ302、データストレージコンポーネント304、及び/又はメモリコンポーネント306を含むコントローラ300を含む。メモリコンポーネント306は、揮発性及び/または不揮発性メモリとして構成され得、したがって、ランダムアクセスメモリ(SRAM、DRAM、及び/または他のタイプのRAMを含む)、フラッシュメモリ、セキュアデジタル(SD)メモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、及び/または他のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。特定の実施形態に応じて、これらの非一時的コンピュータ可読媒体は、コントローラ300の内部及び/またはコントローラ300の外部に存在し得る。
【0041】
メモリコンポーネント306は、1つまたは複数のコンピュータ可読及び実行可能命令セットの形成で、動作論理、分析論理、及び通信論理を記憶することができる。分析ロジック及び通信ロジックはそれぞれ、複数の異なるロジックを含むことができ、そのそれぞれは、一例として、コンピュータプログラム、ファームウェア、及び/またはハードウェアとして具現化することができる。ローカルインターフェースも、コントローラ300に含まれてもよく、コントローラ300の構成要素間の通信を容易にするために、バスまたは他の通信インターフェースとして実装されてもよい。
【0042】
プロセッサ302は、(データストレージコンポーネント304及び/またはメモリコンポーネント306などから)命令を受信及び実行するように動作可能な任意の処理構成要素を含み得る。図9の構成要素はコントローラ300内に存在するものとして示されているが、これは単なる一例であり、いくつかの実施形態では構成要素のうちの1つまたは複数がコントローラ300の外部に存在し得ることを理解されたい。コントローラ300は単一のデバイスとして示されているが、これもまた単なる例であることも理解されたい。
【0043】
実施形態では、コントローラ300が付加製造システムの1つ以上の構成要素に通信可能に結合される。例えば、図8に示される実施形態では、コントローラ30が第1エネルギ源260、第2エネルギ源262、エア分配システム230、リコートアセンブリ横断方向アクチュエータ144、及び1つまたは複数のローラアクチュエータ146に通信可能に結合される。
【0044】
コントローラ300は、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262にエネルギを放出させ、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262の下に配置されたビルド材料31(図1)を照射する信号を、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262に送信することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ300が第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262によって放出されるエネルギの強度を変更することができる信号を第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262にさらに送信することができる。
【0045】
コントローラ300は上述のように、エア分配システム230に、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262にガス流を誘導させる信号をエア分配システム230に送信することができる。例えば、コントローラ300は、エア分配システム230を通るガスの流れを誘導するポンプ232等に通信可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ300がエア分配システムを通るガスの流れの体積及び/または速度を変化させる信号をエア分配システム230に送信することができる。
【0046】
実施形態では、コントローラ300がリコートアセンブリ横断方向アクチュエータ144にシグナルを送信して、リコートアセンブリ横断方向アクチュエータ144にリコートアセンブリ200(図1)を作動軸116(図1)に沿って移動させることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、コントローラ300が1つまたは複数のローラアクチュエータ146に結合され、第1ローラ202(図4)及び/または第2ローラ204(図4)を回転させる1つまたは複数のローラアクチュエータ146に信号を送り得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサ338がコントローラ300に通信可能に結合される。1つ以上のセンサ338は、熱電対、抵抗温度検出器(RTD)、赤外線高温計などの1つ以上の温度センサであってもよい。1つまたは複数のセンサ338は、付加製造装置100内の様々な場所で検出された体温を示すシグナルをコントローラ300に送信することができる。実施形態では、コントローラ300が1つまたは複数のセンサ338を介して検出された体温に応じて、付加製造システム100の様々な構成要素(例えば、第1エネルギ源260、第2エネルギ源262、リコートアセンブリ横断方向アクチュエータ144、エア分配システム230など)に指示することができる。
【0049】
図1図10図11、及び図12を参照すると、いくつかの実施形態では、リコートアセンブリ200が余剰なビルド材料31(図1)及び/またはリコートアセンブリ200の経路内に配置されたデブリスを、リコートアセンブリ200が作動軸116に沿って移動する際に移動させるのを助けることができるパウダープラウアセンブリ314を含むことができる。例えば、いくつかの状況では、リコートアセンブリ200が本明細書でより詳しく説明されるように、所望の層厚を達成するために必要とされるよりも多くのビルド材料31(図1)を移動させることができる。いくつかの状況では、デブリスがリコートアセンブリ200の経路内に配置されてもよい。パウダープラウアセンブリ314は、このデブリスまたは余剰のビルド材料31(図1)を移動させて、デブリスまたは余剰のビルド材料31がリコートアセンブリ200の構成要素と接しないかまたは干渉しないようにすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサ338がパウダープラウアセンブリ314の内側(例えば、図示のように-x方向)に配置されてもよい。リコートアセンブリが例えば、図示のように+x方向に移動すると、パウダープラウアセンブリ314はビルド材料31(図1)及び/またはデブリスに接触し、そうでなければ、1つまたは複数のセンサ338に接触し、損傷または干渉し得るビルド材料31及び/またはデブリスを移動し得る。パウダープラウ316はリコートアセンブリ200の片側のみにあるものとして示されているが、実施形態では第2パウダープラウアセンブリ314がリコートアセンブリの反対側に(例えば、図示のx方向に)設けられてもよいことを理解されたい。
【0050】
パウダープラウ316は、耐摩耗性の低摩擦係数コーティングを有する任意の適切な材料から形成されてもよい。非限定的な例として、パウダープラウ316は、共堆積ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を有する無電解ニッケルから形成されてもよく、または電解研磨されてもよい。
【0051】
ここで図10図12を参照すると、パウダープラウアセンブリ314の斜視図及び側面図が、パウダープラウアセンブリ314のカバーがそれぞれ除去されて示されている。実施形態では、パウダープラウアセンブリ314がパウダープラウ316を上昇位置と下降位置との間で移動させる(例えば、図示のようにパウダープラウ316を+/-Z方向に移動させる)ための少なくとも1つのアクチュエータ339を含む。例えば、電気アクチュエータ、空圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、ばねアクチュエータ、または任意の他の適切な作動装置など、任意の適切なアクチュエータが使用され得る。
【0052】
次に、リコートアセンブリ200を動作させる方法について、添付の図面を用いて説明する。いくつかの実施形態では、コントローラ300が以下に説明する方法を実行するようにリコートアセンブリ200に指示することができる。
【0053】
図13を参照すると、リコートアセンブリ200の側面図が示されている。リコートアセンブリ200は、ビルド材料31を含むサプライレセプタクル134上をコーティング方向40に移動することができる。リコートアセンブリ200はサプライレセプタクル134内のサプライレセプタクル134内のビルド材料31とパウダー展着部材とを当接させることができ、図13に示される実施形態では、第1ローラ202及び/または第2ローラ204を含む。いくつかの実施形態では、第1ローラ202及び/または第2ローラ204が第1ローラ202及び/または第2ローラ204の底部がコーティング方向40に移動するように、例えば逆回転方向60に回転されてもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、パウダー展着部材がドクターブレードなどを含んでもよい。
【0054】
リコートアセンブリはパウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)を介して、ビルド材料31を、サプライレセプタクル134から、サプライレセプタクル134から離間したビルド領域(例えば、ビルドレセプタクル124)まで、コーティング方向40に移動させる。実施形態では、パウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)は例えば、リコートアセンブリ200の以前の周期の結果として、ビルドレセプタクル124内に配置されたビルド材料31の第1層の上に、ビルド材料31の第2層を堆積させる。
【0055】
例えば、図14を参照すると、パウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)はビルドレセプタクル124内のパウダー展着部材によって前もって堆積された第1ビルド材料層31Iの上に、第2ビルド材料層31Sを堆積することができる。
【0056】
実施形態では、パウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)は第2ビルド材料層31Sと接触し、第2ビルド材料層31Sの少なくとも一部分を戻り方向42に移動させて、サプライレセプタクル134に戻す。次いで、パウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)は、第2ビルド材料層31Sの少なくとも一部分を、サプライレセプタクル134内に堆積させる。いくつかの実施形態では、第2ビルド材料層31Sの少なくとも一部分がパウダー展着部材(例えば、第1ローラ202及び/または第2ローラ204)によって、サプライレセプタクル134内に直接的に堆積され得る。いくつかの実施形態では付加製造装置100がサプライレセプタクル134と連通する戻りシュート140を含むことができ、第2ビルド材料層31Sの少なくとも一部は戻りシュート140内に堆積させることができる。
【0057】
従って、実施形態では、第2ビルド材料層31Sの最初の厚さは、第2ビルド材料層31Sの少なくとも一部がリコートアセンブリ200によってサプライレセプタクル134に戻された後に残る、ビルド材料31Sの最終の厚さよりも大きくてもよい。最初に余分な量のビルド材料31を堆積させて第2ビルド材料層31Sを形成することによって、第2ビルド材料層31S内の空隙を低減することができる。さらに、最初に余分な量のビルド材料31を堆積させて第2ビルド材料層31Sを形成することによって、第1ビルド材料層31I及び/または第1ビルド材料層31I内の硬化バインダ50(図1)に加えられる力を低減することができる。さらに、余剰なビルド材料31をサプライレセプタクル134に(直接または戻りシュート140を介して)戻すことによって、余剰なビルド材料31は、ビルドレセプタクル124内に堆積されたビルド材料31の後続の層において容易に再使用することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1エネルギ源260及び/または第2エネルギ源262がビルド領域(例えば、ビルドレセプタクル124)内に配置された第1ビルド材料層31I及び/または第2ビルド材料層31Sを照射することができる。
【0059】
上記に基づいて、本明細書に記載の実施形態は、ビルド領域にビルド材料を展着させるためのリコートアセンブリを一般に含む付加製造システムを対象とすることを理解されたい。リコートアセンブリは、ビルド材料をビルドサプライからビルド領域に連続層で移動させることができる。実施形態では、リコートアセンブリが余剰なビルド材料が後続の層で利用され得るように、余剰なビルド材料をビルドサプライに戻してもよい。いくつかの実施形態では、リコートアセンブリ及び/またはプリントアセンブリがビルド材料にエネルギを印加することができる1つまたは複数のエネルギ源を含むことができる。本明細書に記載の実施形態では、強制対流によって1つまたは複数のエネルギ源によって生成された熱を分配することができるエア分配システムが提供される。
【0060】
特許請求される主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される実施形態に様々な修正及び変形を行うことができることが、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書は、そのような修正及び変形が添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入ることを条件として、本明細書に記載される様々な実施形態の修正及び変形を包含することが意図される。
【0061】
本開示のさらなる態様は、以下の付記によって提供される。
(付記1)
エネルギ源を含むアセンブリを移動させ、
前記アセンブリの前記エネルギ源の周りの強制対流によってビルド領域に配置された第1ビルド材料層を加熱し、
前記ビルド領域上にビルド材料を展着させることで、第2ビルド材料層を前記第1ビルド材料層の上に堆積させる、
オブジェクト形成方法。
(付記2)
前記アセンブリは、パウダー展着部材を含むリコートアセンブリである、
付記1に記載のオブジェクト形成方法。
(付記3)
前記ビルド領域に配置された前記第1ビルド材料層を加熱することは、前記エネルギ源から放出される放射線によって前記第1ビルド材料層を加熱することをさらに含む、
付記1または付記2に記載のオブジェクト形成方法。
(付記4)
前記強制対流によって前記ビルド領域を加熱することは、前記エネルギ源を少なくとも部分的に含むエネルギ源エンクロージャと連通するダクトにガスを通過させることを含む、付記1~付記3の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記5)
前記エネルギ源は第1エネルギ源であり、
前記強制対流によって前記第1ビルド材料層を加熱することは、前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることを含む、
付記1~付記4の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記6)
前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることは、前記第1エネルギ源及び前記第2エネルギ源を少なくとも部分的に含むエネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させることを含む、
付記1~付記5の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記7)
前記第1エネルギ源及び第2エネルギ源の上にガスを通過させることは、前記第1エネルギ源を少なくとも部分的に含む第1エネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させ、前記第2エネルギ源を少なくとも部分的に含む第2エネルギ源エンクロージャに前記ガスを通過させることを含む、
付記1~付記6の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記8)
ビルド材料を含むサプライレセプタクル上で、リコートアセンブリをコーティング方向に移動させ、
前記リコートアセンブリは、パウダー展着部材を含み、
前記サプライレセプタクル内の前記ビルド材料と前記パウダー展着部材とを接触させ、
前記リコートアセンブリに結合されたエネルギ源で、ビルドレセプタクル内に配置された第1ビルド材料層を照射し、
前記エネルギ源の上にガスを通過させることで、強制対流によって、前記ビルドレセプタクル内に配置された前記第1ビルド材料層を加熱する、
オブジェクト形成方法。
(付記9)
前記パウダー展着部材によって、前記コーティング方向に向けて、前記ビルドレセプタクルに前記ビルド材料を移動させることで、第2ビルド材料層を前記第1ビルド材料層の上に堆積させ、
前記第2ビルド材料層を前記パウダー展着部材と接触させ、
前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を、前記サプライレセプタクルへの戻り方向に移動させ、
前記サプライレセプタクル内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させる、
ことをさらに含む、付記8に記載のオブジェクト形成方法。
(付記10)
前記第2ビルド材料層を移動させることに続いて、前記エネルギ源を用いて、前記ビルドレセプタクル内の前記第2ビルド材料層を照射する、
ことをさらに含む、付記8または付記9に記載のオブジェクト形成方法。
(付記11)
前記エネルギ源の上にガスを通過させることで、強制対流によって前記ビルドレセプタクル内の前記第2ビルド材料層を加熱することをさらに含む、
付記8~付記10の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記12)
前記サプライレセプタクル内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させることは、前記サプライレセプタクルと連通する戻りシュート内の前記第2ビルド材料層の少なくとも一部分を堆積させることを含む、
付記8~付記11の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記13)
前記パウダー展着部材が、1つ以上のローラを含む、
付記8~付記12の何れかに記載のオブジェクト形成方法。
(付記14)
プリントアセンブリ及びリコートアセンブリの少なくとも一方と、
前記プリントアセンブリ及び前記リコートアセンブリの少なくとも一方に結合され、エネルギ源エンクロージャを備える、ハウジングアセンブリと、
少なくとも部分的に前記エネルギ源エンクロージャ内に配置されたエネルギ源と、
前記エネルギ源エンクロージャと連通するエア分配システムと、
を含み、
前記エア分配システムは、前記エネルギ源から熱エネルギを伝達するために、ガスを前記エネルギ源エンクロージャに送るように構造的に構成されたポンプを含む、
付加製造システム。
(付記15)
前記ハウジングアセンブリは、前記エネルギ源エンクロージャと連通するダクトを画定する上側ハウジングをさらに含む、
付記14に記載の付加製造システム。
(付記16)
前記上側ハウジングは、前記ダクトと連通する1つ以上の通気孔を画定する、
付記14または付記15に記載の付加製造システム。
(付記17)
前記エア分配システムに通信可能に結合されたコントローラをさらに含み、
前記コントローラは、プロセッサと、コンピュータ可読かつ実行可能な命令セットとを含み、
前記命令セットは実行されると、前記プロセッサに、前記エア分配システムに、前記ガスを前記ダクトに通過させるように指示させる、
付記14~付記16の何れかの付加製造システム。
(付記18)
前記ハウジングアセンブリは第1ハウジングアセンブリであり、
前記リコートアセンブリ及び前記プリントアセンブリのうちの少なくとも1つに結合され、前記第1ハウジングアセンブリから離間され、第2エネルギ源エンクロージャを含む、第2ハウジングアセンブリと、
少なくとも部分的に前記第2エネルギ源エンクロージャ内に配置される、第2エネルギ源と、
をさらに含む、
付記14~付記17の何れかに記載の付加製造システム。
(付記19)
前記第2ハウジングアセンブリは、前記第2エネルギ源エンクロージャと連通する第2ダクトを画定する第2上側ハウジング含む、
付記14~付記18の何れかに記載の付加製造システム。
(付記20)
前記リコートアセンブリ及び前記プリントアセンブリの前記少なくとも一方に結合されているパウダープラウをさらに含む、付記14~付記19の何れかに記載の付加製造システム。
【0062】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は2020年10月20日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第63/093,933号「付加製造システムのためのプリント及びリコートアセンブリならびにその使用方法」の利益を主張し、これは、図面を含むその全体が参考として本明細書に援用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14