(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】レコーダ管理システムおよびレコーダ管理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240724BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20240724BHJP
G11B 20/10 20060101ALI20240724BHJP
G11B 20/18 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N7/18 U
H04N5/765
G11B20/10 301Z
G11B20/18 572B
G11B20/18 572F
G11B20/18 576A
(21)【出願番号】P 2020100865
(22)【出願日】2020-06-10
【審査請求日】2023-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】320008672
【氏名又は名称】i-PRO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 正武
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-267799(JP,A)
【文献】特開2011-164037(JP,A)
【文献】特開2010-015246(JP,A)
【文献】国際公開第2015/029301(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
H04N 21/00-21/858
H04N 5/765
H04N 5/91-5/95
G06F 13/10
G11B 20/00
G11B 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レコーダと管理サーバとが互いに通信可能に接続されたレコーダ管理システムであって、
前記レコーダは、
監視カメラの映像を記録可能な1以上のハードディスクを個別に識別可能な識別情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
注意喚起対象として登録された複数のハードディスクのそれぞれの識別情報と前記識別情報のそれぞれに対応づけられた注意喚起情報とを含むハードディスクリストを記憶し、
所定のイベントが発生した時に、前記ハードディスクリストに前記レコーダから送信された前記識別情報があると判定した場合、前記識別情報に対応する注意喚起情報を前記レコーダに送信し、
前記レコーダは、
前記管理サーバから送信された前記注意喚起情報をモニタに出力する、
レコーダ管理システム。
【請求項2】
前記レコーダは、
ユーザにより新たなハードディスクが挿入されると、前記新たなハードディスクの識別情報を取得して前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
前記レコーダから送信された前記新たなハードディスクの前記識別情報に基づいて、前記ハードディスクリストに前記新たなハードディスクの前記識別情報があるか否かを判定する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、
前記ハードディスクリストが更新された時に、更新後のハードディスクリストに前記識別情報があるか否かを判定する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項4】
前記レコーダは、
ユーザ操作により、前記ハードディスクリストに前記識別情報があるか否かを判定する判定要求を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
前記レコーダから送信された前記判定要求に基づいて、前記ハードディスクリストに前記識別情報があるか否かを判定する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項5】
前記管理サーバは、
前記ハードディスクリストに前記レコーダから送信された前記識別情報がないと判定した場合、前記ハードディスクに対応する前記注意喚起情報がない旨を通知する通知情報を生成して前記レコーダに送信し、
前記レコーダは、
前記管理サーバから送信された前記通知情報を前記モニタに出力する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項6】
前記レコーダは、
前記レコーダの処理履歴情報に基づいて、障害が発生していると判定した場合、前記処理履歴情報と前記障害が発生した対象を示す種別情報とを含むログを前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
前記レコーダから送信された前記ログから前記レコーダに挿入された前記識別情報を取得し、
取得された前記識別情報が前記ハードディスクリストにあるか否かを判定した判定結果を生成して前記レコーダに送信し、
前記レコーダは、
前記管理サーバから送信された前記判定結果と前記障害の情報とを前記モニタに出力する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項7】
前記レコーダは、
前記レコーダの前記処理履歴情報に基づいて、前記障害が解消されたと判定した場合、前記障害が解消された旨を通知する障害解消情報を前記モニタに出力する、
請求項6に記載のレコーダ管理システム。
【請求項8】
前記管理サーバは、
前記ハードディスクリストに前記識別情報があると判定した場合、ユーザにより予め設定された送信先に前記識別情報と前記注意喚起情報とを送信する、
請求項1に記載のレコーダ管理システム。
【請求項9】
レコーダと管理サーバとが互いに通信可能に接続されたシステムが実行するレコーダ管理方法であって、
前記レコーダは、
監視カメラにより撮像された映像を記録可能な1以上のハードディスクを個別に識別可能な識別情報を読み出し、
前記管理サーバは、
所定のイベントが発生した時に、注意喚起対象として登録された複数のハードディスクのそれぞれの識別情報と前記識別情報のそれぞれに対応づけられた注意喚起情報とを含むハードディスクリストに前記識別情報があるか否かを判定し、
前記レコーダは、
前記ハードディスクリストに前記識別情報があると
前記管理サーバが判定した場合、前記識別情報に対応する注意喚起情報に基づく注意喚起画面を生成して、モニタに出力する、
レコーダ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レコーダ管理システムおよびレコーダ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、録画予約データに基づいて、受信する番組をハードディスクに録画するハードディスク記録装置が開示されている。ハードディスク記録装置は、ハードディスク記録装置本体が待機状態で、かつ次回の録画予約の開始時刻までに自己診断に要する時間以上の余裕があると自己診断を実行し、ハードディスクの異常の有無を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、ハードディスク記録装置が、例えば監視カメラ等の常時または長時間録画する際の映像データを記録する場合には、自己診断を実行している間ハードディスク記録装置に録画できないため不便であり、また監視精度が低下する可能性があった。
【0005】
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、監視カメラの撮像映像の記録に用いられるハードディスクに関する注意喚起をユーザに提示し、ユーザによる監視業務を支援できるレコーダ管理システムおよびレコーダ管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、レコーダと管理サーバとが互いに通信可能に接続されたレコーダ管理システムであって、前記レコーダは、監視カメラの映像を記録可能な1以上のハードディスクを個別に識別可能な識別情報を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、注意喚起対象として登録された複数のハードディスクのそれぞれの識別情報と前記識別情報のそれぞれに対応づけられた注意喚起情報とを含むハードディスクリストを記憶し、所定のイベントが発生した時に、前記ハードディスクリストに前記レコーダから送信された前記識別情報があると判定した場合、前記識別情報に対応する注意喚起情報を前記レコーダに送信し、前記レコーダは、前記管理サーバから送信された前記注意喚起情報をモニタに出力する、レコーダ管理システムを提供する。
【0007】
また、本開示は、レコーダと管理サーバとが互いに通信可能に接続されたシステムが実行するレコーダ管理方法であって、前記レコーダは、監視カメラにより撮像された映像を記録可能な1以上のハードディスクを個別に識別可能な識別情報を読み出し、前記管理サーバは、所定のイベントが発生した時に、注意喚起対象として登録された複数のハードディスクのそれぞれの識別情報と前記識別情報のそれぞれに対応づけられた注意喚起情報とを含むハードディスクリストに前記識別情報があるか否かを判定し、前記レコーダは、前記ハードディスクリストに前記識別情報があると前記管理サーバが判定した場合、前記識別情報に対応する注意喚起情報に基づく注意喚起画面を生成して、モニタに出力する、レコーダ管理方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、監視カメラの撮像映像の記録に用いられるハードディスクに関する注意喚起をユーザに提示し、ユーザによる監視業務を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係るレコーダ管理システムの全体構成例を説明する図
【
図2】実施の形態1に係るレコーダ管理システムの第1動作手順例を示すシーケンス図
【
図3】実施の形態1に係るレコーダ管理システムの第2動作手順例を示すシーケンス図
【
図4】ハードディスクに関する注意喚起画面の一例を示す図
【
図5】実施の形態1に係るレコーダ管理システムの第3動作手順例を示すシーケンス図
【
図6】ハードディスクに関する注意喚起画面の一例を示す図
【
図7】実施の形態2に係るレコーダ管理システムの第4動作手順例を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示に至るまでの経緯)
例えば、ハードディスクの製造会社では、販売済みのハードディスクのうち不良(不具合)が多いハードディスクの情報(例えば、ロット番号、機種、不具合の内容等の情報)を収集していることがある。このような場合、製造会社のカスタマーサービス部門は、ユーザが使用しているハードディスクが不良品または不具合が多いハードディスクであれば、このハードディスクに関する注意喚起情報をユーザに提示したり、ハードディスクの交換または買替の提案をしたりしたいという要望がある。
【0011】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るレコーダ管理システムおよびレコーダ管理方法の構成および作用を具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の全体構成例を示す図である。実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、ネットワークNWを介して接続され、監視カメラによって撮像された撮像映像を録画する複数のレコーダR1,R2,R3,…のそれぞれに挿入されたハードディスクに関する情報を取得し、取得されたハードディスクが注意喚起すべきハードディスクであると判定した場合に、事前にハードディスクに対応付けて記憶された注意喚起情報をレコーダのユーザ(例えば、拠点BS1の管理会社、警備会社に属する人物、監視カメラC1,…,CNを監視する管理者等)に通知(提示)するシステムである。レコーダ管理システム100は、管理サーバS1と、複数のレコーダR1,…と、ネットワークNWと、を少なくとも含んで構成される。
【0013】
なお、本実施の形態1に係るレコーダ管理システム100では、一例としてレコーダR1,…のそれぞれに挿入されたハードディスクに対応する注意喚起情報があるか否かを判定する例を示す。しかし、レコーダR1,…のそれぞれは、内蔵される搭載用の記録媒体(メディア)としてハードディスクの代わりに例えばSSD(Solid State Drive)が挿入(使用)されていてもよい。このような場合、本実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、ハードディスク(HDD)に対応する注意喚起情報(後述参照)に置き換えてSSDに対応する注意喚起情報があるか否かを判定し、SSDが注意喚起すべき記録媒体であると判定した場合、事前にSSDに対応付けて記憶された注意喚起情報をレコーダのユーザに通知(提示)してもよい。
【0014】
なお、
図1に示すレコーダ管理システム100の全体構成例では、レコーダR1と、操作部OPおよびモニタMN1を含んで構成される端末装置P1とが別体に構成されて通信可能に接続される例を示すが、例えばレコーダR1は、端末装置P1と一体的に構成されて、操作部OPおよびモニタMN1との間で通信可能に接続されてもよい。
【0015】
拠点BS1は、例えば施設、店舗等の建物、あるいはユーザにより管理される管理エリアを示す。拠点BS1には、レコーダR1、端末装置P1と、PoE(Power over Ethernet)ハブPH、複数の監視カメラC1,C2,…,CNのそれぞれ等が設置される。なお、設置される監視カメラの台数およびレコーダの台数は、1台であっても複数台であってもよい。
【0016】
レコーダR1は、ユーザにより挿入された1つ以上のハードディスク13Aに監視カメラC1,…,CNによって撮像されたそれぞれの撮像映像を記録する。レコーダR1は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)ケーブル等の有線ケーブル、あるいはHDMI(登録商標)コネクタ等のコネクタを介して端末装置P1との間で通信可能に接続され、撮像映像を端末装置P1に送信する。なお、
図1に示す例において拠点BS1に設置されるレコーダR1の台数は1台であるが、複数台でもよい。レコーダR1は、通信部10と、プロセッサ11と、メモリ12と、少なくとも1つのハードディスク13Aと、を含んで構成される。
【0017】
通信部10は、端末装置P1、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれおよびPoEハブPHとの間で有線通信または無線通信可能に接続される。また、通信部10は、管理サーバS1との間でネットワークNWを介して、有線通信または無線通信可能に接続される。ここでいう無線通信は、例えばBluetooth(登録商標)、NFC(登録商標)等の近距離無線通信、またはWi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)を介した通信である。
【0018】
通信部10は、プロセッサ11から出力されたハードディスク情報を管理サーバS1に送信する。また、通信部10は、PoEハブPHを介して複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれから送信された撮像映像をプロセッサ11に出力する。管理サーバS1から送信されたレコーダR1に関する注意喚起情報をプロセッサ11に出力する。
【0019】
なお、ここでいうハードディスク情報は、ハードディスク13A,…のそれぞれを個別に識別可能な情報であって、S.M.A.R.T.(Self-Monitoring,Analysis and Reporting Technology)情報である。ハードディスク情報は、S.M.A.R.T.情報の他に、ハードディスクの品番、ハードディスクのシリアル番号、あるいはハードディスクを製造したメーカ情報等のハードディスクに関する情報等を含んでもよい。
【0020】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、メモリ12と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ11はメモリ12に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。ここでいう機能は、例えば、ハードディスク13A,…のハードディスク情報を読み出す機能、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれにより撮像された撮像映像をハードディスク13A,…に記録する機能、読み出されたハードディスク情報を通信部10により管理サーバS1に送信させる機能、注意喚起情報を端末装置P1に送信する機能等である。
【0021】
メモリ12は、例えばプロセッサ11の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ11の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、プロセッサ11により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ11の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ12は、現在挿入されているハードディスク13A,…のそれぞれのハードディスク情報を記憶する。
【0022】
ハードディスク13A,…は、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれにより撮像された撮像映像を記録する。ハードディスク13A,…は、ユーザによりレコーダR1に挿入されてレコーダR1に備えられるとともに、撮像映像を記録可能となる。また、ハードディスク13A,…は、レコーダR1に挿入されると、プロセッサ11によりハードディスク情報が読み出される。
【0023】
PoEハブPHは、外部の商用電源から複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれに電源を供給する。PoEハブPHは、外部の商用電源から直接電源の供給を得てもよい。また、PoEハブPHは、外部の商用電源から供給される電荷を蓄積可能なバッテリ(例えば電池)を含む、あるいは着脱可能に構成されてもよく、外部の商用電源から切り離された状態であっても、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれに電源を供給可能であってもよい。
【0024】
端末装置P1は、例えばPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレット端末等であって、レコーダR1のユーザにより操作される。端末装置P1は、USBケーブル等の有線ケーブル、あるいはUSBコネクタ等のコネクタを介して撮像映像を記録したレコーダR1との間でデータ通信可能に接続される。また、端末装置P1は、ネットワークNWを介して管理サーバS1との間で有線あるいは無線通信可能に接続される。なお、ここでいう無線通信は、Wi-Fi(登録商標)等の無線LANを介した通信である。端末装置P1は、操作部OPと、モニタMN1と、を含んで構成される。
【0025】
操作部OPは、所謂ユーザインターフェースであって、例えばマウス、タッチパネル、キーボード等により構成される。操作部OPは、ユーザ操作を受け付けて信号に変換する。
【0026】
モニタMN1は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)もしくは有機EL(Electroluminescence)を用いて構成される。モニタMN1は、レコーダR1から送信されたいずれかのハードディスクに関する注意喚起情報を表示する。
【0027】
複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれは、屋内または屋外に設置されて監視対象領域を撮像する。なお、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれは、常時監視対象領域を撮像してもよいし、ユーザにより予め設定された時間帯だけ監視対象領域を撮像してもよい。複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれは、PoEハブPHを介してレコーダR1との間でデータ通信可能に接続される。
【0028】
管理サーバS1は、端末装置P2および複数のレコーダR1,…のそれぞれとの間でネットワークNWを介してデータ通信可能に接続される。管理サーバS1は、端末装置P2を操作する管理者により管理リストデータベース23を管理される。管理サーバS1は、通信部20と、プロセッサ21と、メモリ22と、管理リストデータベース23と、を含んで構成される。
【0029】
通信部20は、端末装置P2および複数のレコーダR1,…のそれぞれとの間でネットワークNWを介してデータ通信可能に接続される。通信部20は、複数のレコーダR1,…のそれぞれから送信されたそれぞれのレコーダR1,…が備えるハードディスク情報、端末装置P2から送信された制御指令等をプロセッサ21に出力する。また、通信部20は、プロセッサ21から出力された注意喚起情報を、ネットワークNWを介して注意喚起先のレコーダに送信する。なお、ここでいう注意喚起先のレコーダとは、後述するプロセッサ21により注意喚起すべきハードディスクであると判定されたハードディスク情報を送信したレコーダを示す。
【0030】
プロセッサ21は、例えばCPUまたはFPGAを用いて構成され、メモリ22と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ21はメモリ22に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。ここでいう機能は、例えば、端末装置P2から送信されたハードディスク情報および注意喚起情報を管理リストデータベース23に記憶されたハードディスクリストに追加する(つまり、ハードディスクリストを更新する)機能、ネットワークNWを介して取得されたハードディスク情報がハードディスクリストにあるか否かを判定する機能、ハードディスクリストにあるハードディスク情報であると判定した場合、このハードディスク情報を送信したレコーダにこのハードディスク情報に対応する注意喚起情報を送信する機能等である。
【0031】
プロセッサ21は、複数のレコーダR1,…のそれぞれから送信されたハードディスク情報を取得する。プロセッサ21は、取得されたハードディスク情報と管理リストデータベース23に記憶された複数のハードディスク情報のそれぞれとを照合し、取得されたハードディスク情報が示すハードディスクが注意喚起すべきハードディスク(つまり、注意喚起対象であるハードディスク)であるか否かを判定する。
【0032】
具体的に、プロセッサ21は、複数のレコーダR1,…のそれぞれから送信されたハードディスク情報(例えば、S.M.A.R.T.情報)からハードディスク情報に含まれるハードディスクごとのロット番号を取得する。プロセッサ21は、取得されたハードディスクごとのロット番号と、ハードディスクリストに登録されたハードディスクごとのロット番号とを照合し、取得されたハードディスク情報が示すハードディスクが注意喚起すべきハードディスク(つまり、注意喚起対象であるハードディスク)であるか否かを判定する。なお、プロセッサ21により実行される照合(判定)処理は、ロット番号に限定されない。例えば、複数のレコーダR1,…のそれぞれから送信されたハードディスク情報がユーザID、ハードディスクの品番、シリアル番号、あるいはメーカ情報等を含む場合、プロセッサ21は、これらの情報を組み合わせて、あるいはロット番号とこれらの情報とを組み合わせて照合(判定)処理を実行してもよい。
【0033】
プロセッサ21は、管理リストデータベース23に記憶された複数のハードディスク情報のそれぞれに取得されたハードディスク情報があると判定した場合(つまり、注意喚起すべきハードディスクであると判定した場合)、照合結果としてこのハードディスク情報に対応付けられて記憶された注意喚起情報を通信部20に出力する。なお、ここでいう注意喚起情報は、同じ機種、同じ品番、あるいは同じロット番号を有するハードディスクで発生した故障・不良に関する情報、ハードディスクの交換または購入を推奨する情報等を含み、例えばCGI(Common Gateway Interface)コマンドとして生成される。
【0034】
また、プロセッサ21は、管理リストデータベース23に登録(格納)された複数のハードディスク情報のそれぞれに取得されたハードディスク情報があると判定した場合、照合結果として生成された注意喚起情報を端末装置P2に送信してもよい。
【0035】
メモリ22は、例えばプロセッサ21の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ21の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、プロセッサ21により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ21の動作を規定するプログラムが書き込まれている。
【0036】
管理リストデータベース23は、端末装置P2から送信された注意喚起すべきハードディスク情報と、このハードディスク情報に対応し、ユーザに通知(提示)される注意喚起情報と、を対応付けて登録(格納)する。なお、
図1に示す管理リストデータベース23は、管理サーバS1と一体的に構成される構成例を示すが、端末装置P2と管理サーバS1との間でネットワークNWを介してデータ通信可能に接続された別体として構成されてもよい。なお、レコーダR1,…のそれぞれがSSDを挿入可能な装置である場合、管理リストデータベース23は、注意喚起すべきSSD情報と、このSSD情報に対応し、ユーザに通知(提示)される注意喚起情報と、を対応付けて登録(格納)してもよい。
【0037】
端末装置P2は、例えばPC(Personal Computer)であって、ネットワークNWを介して管理サーバS1との間で通信可能に接続される。端末装置P2は、管理サーバS1の管理者(例えば、レコーダR1,…の製造会社の社員、カスタマーサービス部門の人物、レコーダR1,…を管理する管理会社の社員等)によって操作されて、管理リストデータベース23に登録(格納)されたハードディスクリスト(つまり、ハードディスク情報および注意喚起情報)を更新する。また、端末装置P2は、モニタ(不図示)を備え、管理サーバS1から送信されたハードディスクリストに含まれるハードディスク情報に対応する注意喚起情報を表示して、管理者に提示する。
【0038】
複数のレコーダR2,R3…のそれぞれは、拠点BS1と1以上の異なる拠点に設置され、他のユーザにより管理される。なお、複数のレコーダR2,R3…のそれぞれは、レコーダR1と同様の構成を有するため、説明を省略する。
【0039】
ネットワークNWは、複数のレコーダR1,…のそれぞれおよび管理サーバS1との間と、管理サーバS1および端末装置P2との間とをデータ通信可能に接続する。
【0040】
図2を参照して、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第1動作手順について説明する。
図2は、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第1動作手順例を示すシーケンス図である。
【0041】
まず、常時実行される管理リストデータベース23の更新処理RPについて説明する。レコーダ管理システム100は、以下で説明するステップSt1~ステップSt3の処理により常時更新処理RPを実行する。
【0042】
端末装置P2は、管理サーバS1の管理者による操作により、注意喚起すべきハードディスク情報およびこのハードディスク情報に対応する注意喚起情報を受け付ける(St1)。端末装置P2は、ハードディスク情報および注意喚起情報を管理サーバS1に送信する(St2)。
【0043】
管理サーバS1は、端末装置P2から送信されたハードディスク情報および注意喚起情報を管理リストデータベース23に登録(格納)して、管理リストデータベース23を更新する(St3)。
【0044】
レコーダR1は、ユーザによる新たなハードディスクの挿入(追加)を検知する(St10)。
【0045】
レコーダR1は、ユーザによりハードディスクが追加されると、この追加されたハードディスクのハードディスク情報(以降、「追加ハードディスク情報」と記載)を読み出す(St11)。
【0046】
レコーダR1は、読み出した追加ハードディスク情報を、ネットワークNWを介して管理サーバS1に送信する(St12)。
【0047】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信された追加ハードディスク情報を取得する(St13)。管理サーバS1は、管理リストデータベース23に登録(格納)された複数のハードディスク情報のそれぞれに取得されたハードディスク情報があるか否かの照合(判定)処理を実行する(St14)。
【0048】
ここで、管理サーバS1は、ステップSt14の処理で実行される判定処理の一例として、レコーダR1から送信されたハードディスクごとのロット番号が、管理リストデータベース23に登録(格納)された複数のハードディスクのロット番号のそれぞれにあるか否かを判定する。なお、ステップSt14の処理で実行される判定処理は、ハードディスク情報のうちロット番号を照合することにより実行されてもよいし、例えば、ハードディスク情報に含まれる複数の情報のそれぞれを組み合わせて照合することにより実行されてよい。
【0049】
管理サーバS1は、ステップSt14の処理で複数のハードディスク情報のそれぞれに追加ハードディスク情報があると判定した場合(St14,YES)、この追加ハードディスク情報に対応する注意喚起情報(CGIコマンド)をレコーダR1に送信する(St15)。
【0050】
一方、管理サーバS1は、ステップSt14の処理で複数のハードディスク情報のそれぞれに追加ハードディスク情報がないと判定した場合(St14,NO)、照合結果としてこの追加ハードディスク情報に対応する注意喚起情報(CGIコマンド)がないことを通知する通知情報(CGIコマンド)をレコーダR1に送信する(St16)。また、管理サーバS1は、上述したステップSt16の処理を省略して、レコーダ管理システム100の処理を終了してもよい(St17)。
【0051】
レコーダR1は、管理サーバS1から送信された追加ハードディスク情報に対応する注意喚起情報(CGIコマンド)を端末装置P1に送信する(St18)。
【0052】
端末装置P1は、レコーダR1から送信された注意喚起情報に基づく注意喚起画面SC1(
図4参照)を生成して、モニタMN1に表示させる(St19)。
【0053】
以上により、実施の形態1に係る第1動作手順例におけるレコーダ管理システム100は、複数のレコーダR1,…のそれぞれにたなハードディスクが挿入(追加)されたタイミングで、ハードディスクごとのハードディスク情報を収集できるとともに、この挿入(追加)されたハードディスクに対応する注意喚起情報をユーザに提示できる。したがって、ユーザは、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれにより撮像された撮像映像を記録する前に、追加されたハードディスクに対応する注意喚起情報をより早く確認できる。
【0054】
次に、
図3を参照して、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第2動作手順について説明する。
図3は、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第2動作手順例を示すシーケンス図である。なお、
図3に示すシーケンス図において、ステップSt14~ステップSt19における処理は、
図2に示す第1動作手順で説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0055】
図3に示す第2動作手順例においても同様に管理サーバS1は、常時実行される管理リストデータベース23の更新処理RPを実行する。第2動作手順例における管理サーバS1は、管理リストデータベース23が更新されたタイミングで、現在挿入されているすべてのハードディスク情報の読み出しおよび送信を要求する制御信号を生成し、複数のレコーダR1,…のそれぞれに送信する(St20)。
【0056】
なお、以降に示す第2動作手順の説明において、管理サーバS1は、レコーダR1に挿入されている(備えられている)すべてのハードディスク情報のそれぞれが管理リストデータベース23にあるいか否かを判定する例のみを説明し、他のレコーダR2,…のそれぞれについては省略する。
【0057】
レコーダR1は、管理サーバS1から送信された制御信号に基づいて、現在レコーダR1に挿入されている(備えられている)すべてのハードディスク情報のそれぞれを読み出す(St21)。
【0058】
レコーダR1は、読み出したすべてのハードディスク情報のそれぞれを、ネットワークNWを介して管理サーバS1に送信する(St22)。
【0059】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信されたすべてのハードディスク情報のそれぞれを取得する(St23)。管理サーバS1は、管理リストデータベース23に登録(格納)された複数のハードディスク情報のそれぞれに取得されたハードディスク情報があるか否かの照合(判定)処理を実行する(St14)。
【0060】
また、レコーダR1は、事前にユーザにより設定された注意喚起情報の通知先がある場合には、この通知先(例えば、ユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末、他のコンピュータ等の端末装置、ユーザと同様にレコーダR1の管理を行う人物が所持するスマートフォン、タブレット端末、他のコンピュータ等の端末装置)に注意喚起情報を含む注意喚起通知(例えば、メールまたはサマリー通知)を生成して送信する(St24)。なお、ステップSt24の処理は、第2動作手順に限定されない。レコーダR1は、第1動作手順においても同様に、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第2動作手順例では、ステップSt24の処理を実行してもよい。
【0061】
以上により、実施の形態1の第2動作手順例におけるレコーダ管理システム100は、管理者により管理リストデータベース23が更新されたタイミングで、データ通信可能に接続されたレコーダR1,…のそれぞれに挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。よって、ユーザは、レコーダで使用されているハードディスクについて最新の注意喚起情報を取得できる。
【0062】
また、実施の形態1に係る第2動作手順例におけるレコーダ管理システム100は、事前にユーザにより設定された注意喚起情報の通知先がある場合には、この通知先に注意喚起情報を含むメールまたはサマリー通知を生成して送信できる。よって、ユーザは、時間または場所に限定されず、注意喚起情報を確認することができる。
【0063】
図4を参照して、管理サーバS1から送信された注意喚起情報に基づいて、端末装置P1のモニタMN1に表示される注意喚起画面SC1について説明する。
図4は、ハードディスクに関する注意喚起画面SC1の一例を示す図である。なお、
図4に示す注意喚起画面SC1には、複数の監視カメラC1,…,CNのうち「CAM4」で示される監視カメラのライブ映像VD1が表示される例を示すが、複数のライブ映像のそれぞれが同時に表示されてもよいことは言うまでもない。また、注意喚起画面SC1に表示される撮像映像は、ライブ映像に限定されず、例えばレコーダR1に記録された撮像映像(つまり、過去映像)であってもよい。
【0064】
注意喚起画面SC1は、管理サーバS1から送信された注意喚起情報をユーザに提示するための画面であって、端末装置P1により生成されてモニタMN1に表示される。端末装置P1は、ユーザ操作により履歴表示ボタンBT1が選択(押下)されると、レコーダR1から送信された注意喚起情報を示す履歴情報のそれぞれをエラー履歴欄LT1に一覧表示する。また、注意喚起画面SC1は、ユーザ操作により設定ボタンBT2が選択(押下)されると、それぞれのハードディスク13A,…の注意喚起情報が受信されているか否かを一覧表示する注意喚起画面SC2(
図6参照)をモニタMN1に表示する。
【0065】
エラー履歴欄LT1は、注意喚起すべきハードディスクであると判定されたタイミング(日時)を示す発生日時情報LT10と、それぞれの注意喚起情報の概要を示す内容情報LT11と、を少なくとも含んで表示される。例えば、
図4に示すエラー履歴欄LT1の「No.1」で示される最新の注意喚起情報LT12は、「2020/04/13 13:33:42」に注意喚起すべきハードディスクであると判定されたこと、およびその注意喚起情報の内容が「HDD運用警告」であることを示す。なお、
図4に示す注意喚起情報の内容は一例であって、これに限定されないことは言うまでもない。
【0066】
また、端末装置P1は、ユーザにより任意の注意喚起情報が選択(押下)されると、通知欄MSに注意喚起情報に含まれるメッセージを表示する。例えば、端末装置P1は、ユーザにより注意喚起情報LT12が選択(押下)されると、注意喚起情報LT12に含まれる「・メーカからの報告により、ご使用のHDDにおいて不具合が発生する恐れがあります・交換を推奨します。」というメッセージを通知欄MSに表示する。なお、
図4に示すメッセージは一例であって、これに限定されないことは言うまでもない。
【0067】
また、後述する実施の形態2に係るレコーダ管理システム100におけるレコーダR1は、レコーダR1、およびレコーダR1との間でデータ通信可能な装置(例えば、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれ、端末装置P1等)で発生する障害および障害が発生している対象(例えば、監視カメラC1、端末装置P1、モニタMN1等)を、レコーダR1のプロセッサ11のログ(処理履歴情報および種別情報)に基づいて検知する。レコーダR1は、この障害情報(例えば、
図4に示す障害情報LT13,LT141,LT151等)を含むエラー履歴欄LT1を生成する。なお、レコーダR1が発生した障害が解消した旨を通知する障害解消情報を生成する場合、エラー履歴欄LT1にはレコーダR1から送信された障害解消情報(例えば、
図4に示す障害解消情報LT142,LT152等)を含むエラー履歴欄LT1を生成する。
【0068】
レコーダR1は、例えば、端末装置P1が2台以上のモニタのそれぞれを備え、ログに基づいて、これら2台以上のモニタのそれぞれのうちサブモニタとして設定されたモニタを検出できないことを検知した場合、検知された障害(検出エラー、通信エラー等)に基づいて、障害情報LT13を生成して端末装置P1に送信する。障害情報LT13は、例えば、障害の発生日時の情報「2020/4/13 13:32:08」と、障害情報「サブモニタ 未検出」とを含む。端末装置P1は、レコーダR1から送信された障害情報LT13を含むエラー履歴欄LT1(注意喚起画面SC1)を生成してモニタMN1に表示する。これにより、ユーザは、注意喚起画面SC1のエラー履歴欄LT1に表示された障害情報LT13に基づいて、サブモニタに障害(検出エラー、通信エラー等)が発生していることを知ることができる。
【0069】
レコーダR1は、ログに基づいて、例えば、複数の監視カメラC1,…,CNのうち「カメラ1」との間で障害(通信エラー)の発生を検知した場合、検知された障害(通信エラー)に基づいて、障害情報LT141を生成して端末装置P1に送信する。障害情報LT141は、例えば、障害の発生日時の情報「2020/4/13 13:32:12」と、障害情報「通信エラー:カメラ1」とを含む。端末装置P1は、レコーダR1から送信された障害情報LT141を含むエラー履歴欄LT1(注意喚起画面SC1)を生成してモニタMN1に表示する。これにより、ユーザは、注意喚起画面SC1のエラー履歴欄LT1に表示された障害情報LT141に基づいて、「カメラ1」との間で通信エラー(障害)が発生していることを知ることができる。
【0070】
また、レコーダR1は、ログに基づいて、障害情報LT141で示される「カメラ1」との間で発生していた障害(通信エラー)が解消されたことを検知すると、障害解消を示す障害解消情報LT142を生成して端末装置P1に送信する。障害解消情報LT142は、例えば、障害の発生日時の情報「2020/4/13 13:32:16」と、障害解消情報「通信復旧:カメラ1」とを含む。端末装置P1は、レコーダR1から送信された障害解消情報LT142を含むエラー履歴欄LT1(注意喚起画面SC1)を生成してモニタMN1に表示する。これにより、ユーザは、注意喚起画面SC1のエラー履歴欄LT1に表示された障害解消情報LT142に基づいて、「カメラ1」との間で発生していた通信エラー(障害)が解消されたことを知ることができる。
【0071】
レコーダR1は、ログに基づいて、例えば、複数の監視カメラC1,…,CNのうち「カメラ1」との間で障害(通信エラー)の発生を検知すると障害情報LT151を生成して端末装置P1に送信する。障害情報LT151は、例えば、障害の発生日時の情報「2020/4/13 13:32:15」と、障害情報「通信エラー(ライブ):カメラ1」とを含む。端末装置P1は、レコーダR1から送信された障害情報LT151を含むエラー履歴欄LT1(注意喚起画面SC1)を生成してモニタMN1に表示する。これにより、ユーザは、注意喚起画面SC1のエラー履歴欄LT1に表示された障害情報LT151に基づいて、「カメラ1」との間でエラー(障害)が発生していることを知ることができる。
【0072】
また、レコーダR1は、ログに基づいて、障害情報LT151で示される「カメラ1」との間で発生していた障害(通信エラー)が解消されたことを検知すると、障害の解消を示す障害解消情報LT152を生成して端末装置P1に送信する。障害情報LT151は、例えば、障害の発生日時の情報「2020/4/13 13:32:15」と、障害情報「通信復旧(ライブ):カメラ1」とを含む。端末装置P1は、レコーダR1から送信された障害解消情報LT152を含むエラー履歴欄LT1(注意喚起画面SC1)を生成してモニタMN1に表示する。これにより、ユーザは、注意喚起画面SC1のエラー履歴欄LT1に表示された障害解消情報LT152に基づいて、「カメラ1」との間で発生していた通信エラー(障害)が解消されたことを知ることができる。
【0073】
次に、
図5を参照して、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第3動作手順について説明する。
図5は、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第3動作手順例を示すシーケンス図である。なお、
図5に示すシーケンス図において、ステップSt14~ステップSt19における処理は、
図2に示す第1動作手順例で説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0074】
また、以降に示す第3動作手順の説明において、管理サーバS1は、レコーダR1に挿入されている(備えられている)すべてのハードディスク情報のそれぞれが管理リストデータベース23にあるいか否かを判定する例のみを説明し、他のレコーダR2,…のそれぞれについては省略する。
【0075】
図5に示す第3動作手順において、端末装置P1は、ユーザ操作に基づいて、レコーダR1に挿入されている(備えられている)1つ以上のハードディスク13A,…のそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定する処理(以降、「ハードディスク検査」と記載)を管理サーバS1に要求する例を説明する。
【0076】
端末装置P1は、ユーザ操作によりハードディスク検査の要求を受け付けると(St30)、ハードディスク検査を要求する制御指令を生成する。端末装置P1は、生成された制御指令をレコーダR1に送信する(St31)。
【0077】
レコーダR1は、端末装置P1から送信されたハードディスク検査を要求する制御指令に基づいて、現在レコーダR1に挿入されている(備えられている)すべてのハードディスク情報のそれぞれを読み出す(St32)。
【0078】
レコーダR1は、読み出したすべてのハードディスク情報のそれぞれとハードディスク検査を要求する制御指令とを、ネットワークNWを介して管理サーバS1に送信する(St33)。
【0079】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信されたすべてのハードディスク情報のそれぞれとハードディスク検査を要求する制御指令とを取得する(St34)。管理サーバS1は、ハードディスク検査を要求する制御指令に基づいて、管理リストデータベース23に登録(格納)された複数のハードディスク情報のそれぞれにレコーダR1から送信されたハードディスク情報があるか否かの照合(判定)処理を実行する(St14)。
【0080】
また、管理サーバS1は、ステップSt14の処理の結果、管理リストデータベース23に記録された複数のハードディスク情報のそれぞれに取得されたハードディスク情報がないと判定した場合(St14,NO)、検査結果として注意喚起情報(CGIコマンド)がないことを通知する通知情報(CGIコマンド)をレコーダR1に送信する(St32)。
【0081】
レコーダR1は、管理サーバS1から送信された検査結果としての通知情報を端末装置P1に送信する(St33)。
【0082】
端末装置P1は、レコーダR1から送信された検査結果としての通知情報をユーザに提示するための検査結果画面を生成して、モニタMN1に表示する(St34)。
【0083】
以上により、実施の形態1に係る第3動作手順例におけるレコーダ管理システム100は、ユーザがハードディスク検査を実行したいタイミングで、データ通信可能に接続されたレコーダR1,…のそれぞれに挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。
【0084】
ここで、
図6を参照して、管理サーバS1から送信された注意喚起情報に基づいて、端末装置P1のモニタMN1に表示される注意喚起画面SC2について説明する。
図6は、ハードディスクに関する注意喚起画面SC2の一例を示す図である。なお、
図6におけるレコーダR1は、現在3つのハードディスク(
図6に示す「HDD1」、「HDD2」および「HDD3」)のそれぞれが挿入されている(備えられている)例を示す。また、
図6に示す例において、端末装置P1は、現在レコーダR1に3つのハードディスクのうち「HDD3」と表示されたハードディスクに対して注意喚起情報を受信した例を示す。
【0085】
端末装置P1は、ユーザ操作により設定欄SF1におけるメンテナンスボタンBT4、または
図4に示す注意喚起画面SC1における設定ボタンBT2が選択(押下)されると、ハードディスクリスト欄LT2を含む注意喚起画面SC2を生成し、モニタMN1に表示する。
【0086】
設定欄SF1は、ネットワークボタンBT3と、メンテナンスボタンBT4と、を有する。
【0087】
端末装置P1は、ユーザ操作によりネットワークボタンBT3が選択(押下)されると、ステップSt24(
図3に示す第2動作手順)の処理で用いられる通知先(つまり、レコーダR1とデータ通信可能に接続された端末装置P1以外の注意喚起通知を送信する他の送信先)の設定画面(不図示)を表示する。端末装置P1は、ユーザ操作により入力(設定)された1つ以上の通知先をレコーダR1に送信する。レコーダR1は、1つ以上の通知先を記憶し、管理サーバS1から注意喚起情報を受信した場合、端末装置P1に注意喚起情報を送信するとともに、記憶された1つ以上の通知先にも同様に注意喚起通知を送信する。
【0088】
端末装置P1は、ユーザ操作によりメンテナンスボタンBT4が選択(押下)されると、ハードディスクリスト欄LT2を表示する。
【0089】
ハードディスクリスト欄LT2は、現在レコーダR1に挿入されている3つのハードディスクのそれぞれのステータスの情報を少なくとも含んで生成される。
図6に示すハードディスクリスト欄LT2は、現在レコーダR1に挿入されている3つのハードディスクのそれぞれの容量の情報、稼働時間の情報、ステータスの情報、および録画画像(映像)の日時範囲の情報を含む。
【0090】
具体的に、ハードディスクリスト欄LT2は、レコーダR1が備える「HDD1」が容量「2000GB」、稼働時間「1740時間」、ステータス「正常」であり、「2018/05/15 12:00」から「2020/04/13 13:40」までの録画画像(映像)を記録していることを示す。ハードディスクリスト欄LT2は、レコーダR1が備える「HDD2」が容量「2000GB」、稼働時間「599時間」、ステータス「正常」であり、「2018/05/18 15:14」から「2018/05/20 17:32」までの録画画像(映像)を記録していることを示す。また、ハードディスクリスト欄LT2は、レコーダR1が備える「HDD3」が容量「3000GB」、稼働時間「916時間」、ステータス「警告」であり、「2018/05/20 17:32」から「2018/06/29 13:15」までの録画画像(映像)を記録していることを示す。なお、ハードディスクリスト欄LT2は、注意喚起情報に対応するハードディスクのステータス「警告」を強調するため、ステータス「警告」の文字色を例えば赤色等で表示してもよいし、ステータス「警告」の文字を枠線ARで囲ってもよい。
【0091】
(実施の形態2)
実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、所定のイベントに基づいて、各レコーダR1,…のそれぞれに挿入されているハードディスクが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定する。なお、ここでいう実施の形態1における所定のイベントは、第1動作手順では新たなハードディスクの挿入(追加)、第2動作手順では管理リストデータベース23の更新、および第3動作手順ではユーザ操作によるハードディスク検査の要求の受け付けである。実施の形態2に係るレコーダ管理システム100は、所定のイベントとして、レコーダR1、およびレコーダR1との間でデータ通信可能な装置(例えば、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれ、端末装置P1等)で障害が発生していることを検知した場合、レコーダに挿入されているハードディスクが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定する。
【0092】
実施の形態2に係るレコーダR1は、レコーダR1におけるプロセッサ11の処理結果としてのログに基づいて、障害が発生していることを検知した場合、管理サーバS1にハードディスク検査を要求する制御指令を生成する。レコーダR1は、レコーダR1のログおよび制御指令を、ネットワークNWを介して管理サーバS1に送信する。
【0093】
なお、ここでいうログは、レコーダR1のプロセッサ11により実行された処理履歴情報と、イベント内容(例えば、情報、警告、エラー、エラー解消等)が発生した対象を示す種別情報と、レコーダR1に挿入されているハードディスクのハードディスク情報と、を少なくとも含む。
【0094】
具体的に、処理履歴情報は、処理が実行された処理日時と、イベント内容と、を含む。種別情報は、イベント内容が発生した対象を識別可能な情報であって、例えばハードディスク情報(ロット番号、品番、メーカ等)、監視カメラを個別に識別可能な識別情報等を含む。なお、処理履歴情報および種別情報は、上述の例に限定されない。例えば、種別情報は、端末装置P1が複数のモニタのそれぞれを備える場合、これらのモニタを個別に識別可能な情報であってもよい。また、例えば、種別情報は、
図3に示すステップSt24の処理で用いられる通知先(端末装置P1以外の注意喚起通知を送信する他の送信先)の情報であってもよい。
【0095】
これにより、レコーダR1は、ログに含まれる処理履歴情報がエラーを示すと判定した場合、種別情報が示す対象で、処理履歴情報が示す処理日時にエラー(つまり障害)が発生したことを検知できる。また、レコーダR1は、ログに含まれる処理履歴情報が発生していたエラーの解消を示すと判定した場合、種別情報が示す対象で、処理履歴情報が示す処理日時に発生していたエラー(つまり障害)が解消したことを検知できる。
【0096】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信されたログに基づいて、レコーダR1に挿入されている(備えられている)ハードディスクごとのハードディスク情報を取得する。管理サーバS1は、レコーダR1から送信された制御指令に基づいて、取得されたハードディスク情報が管理リストデータベース23に登録(格納)されたハードディスクリストにあるか否かを判定する。
【0097】
次に、
図7を参照して、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100の第4動作手順について説明する。
図7は、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100の第4動作手順例を示すシーケンス図である。なお、
図7に示すシーケンス図において、ステップSt14~ステップSt17における処理は、
図2に示す第1動作手順例で説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0098】
また、以降に示す第4動作手順の説明において、管理サーバS1は、レコーダR1に挿入されている(備えられている)すべてのハードディスク情報のそれぞれが管理リストデータベース23にあるいか否かを判定する例のみを説明し、他のレコーダR2,…のそれぞれについては省略する。
【0099】
図7に示す第4動作手順において、レコーダR1はログを取得する(St40)。
【0100】
レコーダR1は、ログに含まれる処理履歴情報に基づいて、障害が発生していることを検知した場合(St41)、管理サーバS1にハードディスク検査を要求する制御指令を生成して、レコーダR1のログおよび生成された制御指令を、ネットワークNWを介して管理サーバS1に送信する(St42)。
【0101】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信されたレコーダR1のログに基づいて、レコーダR1に挿入されている(備えられている)ハードディスクごとのハードディスク情報を取得する(St43)。
【0102】
管理サーバS1は、レコーダR1から送信された制御指令に基づいて、取得されたハードディスク情報が管理リストデータベース23に登録(格納)されたハードディスクリストにあるか否か(つまり、注意喚起すべきハードディスクであるか否か)を判定する(St14)。
【0103】
レコーダR1は、管理サーバS1から注意喚起情報(CGIコマンド)を受信した場合、受信された注意喚起情報と、検知された障害情報とを端末装置P1に送信する(St44)。
【0104】
端末装置P1は、レコーダR1から送信された注意喚起情報および障害情報に基づいて、障害情報を含む注意喚起画面SC1(
図4参照)を生成して、モニタMN1に表示させる(St45)。
【0105】
また、レコーダR1は、管理サーバS1から注意喚起情報(CGIコマンド)を受信した場合、事前にユーザにより設定された注意喚起情報の通知先がある場合には、この通知先(例えば、ユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末、他のコンピュータ等の端末装置、ユーザと同様にレコーダR1の管理を行う人物が所持するスマートフォン、タブレット端末、他のコンピュータ等の端末装置)に注意喚起情報および障害情報を含む注意喚起通知(例えば、メールまたはサマリー通知)を生成して送信する(St46)。
【0106】
以上により、実施の形態2に係る第4動作手順例におけるレコーダ管理システム100は、レコーダR1、およびレコーダR1との間で互いに通信可能に接続された装置(例えば、監視カメラC1,…,CNのそれぞれ、端末装置P1等)で障害が発生したタイミングで、レコーダR1に挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。また、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100は、判定結果とともに発生した障害情報を含む注意喚起画面SC1を生成して表示することとで、障害情報および注意喚起情報をユーザにより効率的に通知できる。
【0107】
以上により、実施の形態1および2に係るレコーダ管理システム100は、レコーダR1と管理サーバS1とが互いに通信可能に接続され、レコーダR1が、監視カメラC1,…,CNの映像を記録可能な1以上のハードディスク13A,…を個別に識別可能なハードディスク情報(識別情報の一例であって、例えば、ハードディスクごとのS.M.A.R.T.情報、ロット番号、ハードディスクの品番、シリアル番号、あるいはメーカ情報等)を管理サーバS1に送信する。管理サーバS1は、注意喚起対象として登録された複数のハードディスクのそれぞれのハードディスク情報とこれらのハードディスク情報のそれぞれに対応づけられた注意喚起情報と含むハードディスクリストを記憶し、所定のイベントが発生した時に、ハードディスクリストにレコーダR1から送信されたハードディスク情報があると判定した場合、このハードディスク情報に対応する注意喚起情報をレコーダR1に送信し、レコーダR1は、管理サーバS1から送信された注意喚起情報をモニタMN1に出力する。
【0108】
これにより、実施の形態1および2に係るレコーダ管理システム100は、レコーダR1に挿入されているハードディスクに対応する注意喚起情報がある場合、この注意喚起情報をユーザに提示し、ユーザの監視業務を支援できる。したがって、ユーザは、ハードディスクに異常が発生する前に、注意喚起情報に基づいて、ハードディスクの交換または買替の検討、監視カメラC1,…,CNのそれぞれの撮像映像を記録するハードディスクの変更等を行うことができる。
【0109】
また、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100におけるレコーダR1は、ユーザにより新たなハードディスクが挿入されると、新たなハードディスクのハードディスク情報を取得して管理サーバS1に送信する。管理サーバS1は、レコーダR1から送信された新たなハードディスクのハードディスク情報に基づいて、ハードディスクリストに新たなハードディスク情報があるか否かを判定する。これにより、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、複数のレコーダR1に新たなハードディスクが挿入されたタイミングで、ハードディスクごとのハードディスク情報を収集できるとともに、この挿入されたハードディスクに対応する注意喚起情報をユーザに提示できる。したがって、ユーザは、複数の監視カメラC1,…,CNのそれぞれにより撮像された撮像映像を記録する前に、挿入されたハードディスクに対応する注意喚起情報があるか否かをより早く確認できる。
【0110】
また、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100における管理サーバS1は、ハードディスクリストが更新された時に、更新後のハードディスクリストにレコーダR1のハードディスク情報があるか否かを判定する。これにより、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、管理者により管理リストデータベース23が更新されたタイミングで、データ通信可能に接続されたレコーダR1,…のそれぞれに挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。よって、ユーザは、レコーダで使用されているハードディスクについて最新の注意喚起情報を取得できる。
【0111】
また、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100におけるレコーダR1は、ユーザ操作により、ハードディスクリストにハードディスク情報があるか否かを判定する判定要求を管理サーバS1に送信する。管理サーバS1は、レコーダR1から送信された判定要求に基づいて、ハードディスクリストにハードディスク情報があるか否かを判定する。これにより、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、ユーザがハードディスク検査を実行したいタイミングで、データ通信可能に接続されたレコーダR1,…のそれぞれに挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。
【0112】
また、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100における管理サーバS1は、ハードディスクリストにレコーダR1から送信されたハードディスク情報がないと判定した場合、ハードディスクに対応する注意喚起情報がない旨を通知する通知情報を生成してレコーダR1に送信する。レコーダR1は、管理サーバS1から送信された通知情報をモニタに出力する。これにより、実施の形態1に係るレコーダ管理システム100は、レコーダR1に挿入されているハードディスクに注意喚起情報がないことをユーザに通知できる。
【0113】
また、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100におけるレコーダR1は、レコーダR1の処理履歴情報に基づいて、障害が発生していると判定した場合、処理履歴情報と障害が発生した対象を示す種別情報とを含むログを管理サーバS1に送信する。管理サーバS1は、レコーダR1から送信されたログからレコーダR1に挿入されたハードディスク情報を取得し、取得されたハードディスク情報がハードディスクリストにあるか否かを判定した判定結果を生成してレコーダR1に送信する。レコーダR1は、管理サーバS1から送信された判定結果と障害の情報とをモニタMN1に出力する。これにより、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100は、レコーダR1、およびレコーダR1との間で互いに通信可能に接続された装置(例えば、監視カメラC1,…,CNのそれぞれ、端末装置P1等)で障害が発生したタイミングで、レコーダR1に挿入されている(備えられている)ハードディスクのそれぞれが注意喚起すべきハードディスクであるか否かを判定できる。また、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100は、判定結果とともに発生した障害情報を含む注意喚起画面SC1を生成して表示することとで、障害情報および注意喚起情報をユーザにより効率的に通知できる。
【0114】
また、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100におけるレコーダR1は、レコーダR1の処理履歴情報に基づいて、障害が解消されたと判定した場合、障害が解消された旨を通知する障害解消情報をモニタMN1に出力する。これにより、実施の形態2に係るレコーダ管理システム100は、障害の解消をユーザに速やかに通知できる。
【0115】
また、実施の形態1および2に係るレコーダ管理システム100における管理サーバS1は、ハードディスクリストにレコーダR1のハードディスク情報があると判定した場合、ユーザにより予め設定された送信先にこのハードディスク情報とハードディスク情報に対応する注意喚起情報とを送信する。これにより、実施の形態1および2に係るレコーダ管理システム100は、事前にユーザにより設定された注意喚起情報の通知先がある場合には、この通知先に注意喚起情報を含むメールまたはサマリー通知を生成して送信できる。よって、ユーザは、時間または場所に限定されず、注意喚起情報を確認することができる。
【0116】
以上、添付図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本開示は、監視カメラの撮像映像の記録に用いられるハードディスクに関する注意喚起をユーザに提示し、ユーザによる監視業務を支援できるレコーダ管理システムおよびレコーダ管理方法の提示として有用である。
【符号の説明】
【0118】
10,20 通信部
11,21 プロセッサ
12,22 メモリ
13A ハードディスク
23 管理リストデータベース
100 レコーダ管理システム
C1,C2,CN 監視カメラ
MN1 モニタ
NW ネットワーク
P1,P2 端末装置
R1,R2,R3 レコーダ
S1 管理サーバ
SC1,SC2 注意喚起画面