(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】調理システム
(51)【国際特許分類】
F24C 3/12 20060101AFI20240724BHJP
F24C 3/02 20210101ALI20240724BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20240724BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
F24C3/12 E
F24C3/02 H
H04Q9/00 311J
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2020216061
(22)【出願日】2020-12-25
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100166017
【氏名又は名称】鈴木 和政
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 武司
(72)【発明者】
【氏名】井本 琢磨
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-012586(JP,A)
【文献】特開2020-041772(JP,A)
【文献】特開2020-125874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/12
F24C 3/02
H04Q 9/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスバーナを備えた
コンロ部を具備するコンロ本体を有するコンロシステムと、管理装置と、を備え、複数の前記コンロシステムが通信網を介して前記管理装置と通信可能とされた調理システムであって、
前記コンロシステムは、
前記コンロ本体によって調理が実行された場合に、前記調理の際の所定条件での経過時間に関する経過時間情報、前記調理の際の調理容器の温度に関する温度情報、前記調理の際の火力に関する火力情報、の少なくともいずれかを含む調理履歴情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記調理履歴情報を前記管理装置に送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
複数の前記コンロシステムと通信可能に構成され、前記送信部から送信された前記調理履歴情報を記憶する記憶部と、
いずれかの前記コンロシステムから配信要求があった場合に、前記記憶部に記憶された前記調理履歴情報の少なくとも一部を含むガイド情報を配信する配信部と、
を
有し、
前記情報取得部は、前記コンロ部の点火開始から前記コンロ部の点火終了までの間において、前記コンロ部の火力情報を前記コンロ本体から取得することにより、前記コンロ部の点火開始から点火終了までの各時間の火力情報を含む前記調理履歴情報を取得する
調理システム。
【請求項2】
前記コンロシステムは、前記コンロ本体と、前記コンロ本体と通信可能な中継端末と、を具備し、少なくとも前記中継端末が前記管理装置と通信可能とされている
請求項1に記載の調理システム。
【請求項3】
前記コンロシステムは、前記管理装置から取得した前記ガイド情報に基づくガイド画像又はガイド音声を出力する出力部を有する
請求項1又は請求項2に記載の調理システム。
【請求項4】
前記コンロシステムは、料理名を特定する情報を入力する入力部を備え、
前記送信部は、前記入力部によって前記料理名を特定する情報が入力された場合に、前記管理装置に向けて料理名を指定したガイド要求を送信し、
前記記憶部には、料理名と登録画像とが対応付けられて記憶され、
前記配信部は、いずれかの前記コンロシステムから料理名を指定した前記ガイド要求があった場合に、前記ガイド要求で指定された料理名に対応付けられた登録画像を要求元の前記コンロシステムに配信し、
前記配信部から前記コンロシステムに前記登録画像が配信された場合に、当該コンロシステムの前記出力部は、前記登録画像を含む前記ガイド画像を表示する
請求項3に記載の調理システム。
【請求項5】
前記調理履歴情報は、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングに関する情報を含み、
前記出力部は、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングを音声案内する
請求項3又は請求項4に記載の調理システム。
【請求項6】
前記コンロシステムは、
前記ガイド情報に基づいて適正火力状態を特定する特定部と、
前記コンロシステムで進行する調理の火力が前記特定部で特定される前記適正火力状態と異なる場合に火力補正又は火力補正の案内を行う補正部と、
を備える
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の調理システム。
【請求項7】
前記コンロシステムは、前記調理履歴情報に対応付ける料理名を入力する入力部を備え、
前記送信部は、前記入力部で入力された料理名と前記調理履歴情報とを対応付けて前記管理装置に送信し、
前記記憶部は、前記送信部から送信された前記調理履歴情報を当該調理履歴情報に対応付けられた料理名と共に記憶し、
前記配信部は、いずれかの前記コンロシステムから料理名を指定した配信要求があった場合に、前記記憶部に記憶された情報の中から前記配信要求で指定された料理名に対応する前記調理履歴情報を含んだガイド情報を配信する
請求項1から請求項6
のいずれか一項に記載の調理システム。
【請求項8】
前記情報取得部は、前記コンロ部の火力情報を前記コンロ本体から取得してから所定時間内に、前記コンロシステムに対して文字情報、音声情報、画像情報の少なくともいずれかを入力する入力操作があった場合に、取得した前記火力情報と当該火力情報が生成された時間と前記入力操作によって入力された情報とを対応付けて記憶する
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の調理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の加熱調理システムは、ガスコンロと、ガスコンロを遠隔操作するスマートフォンと、を備えている。このガスコンロは、アクセスポイントを介してLANやインターネットなどのネットワークに接続される。スマートフォンは、このようなネットワークに接続され、アクセスポイントを介してガスコンロと通信を行う。加熱調理システムは、スマートフォンを操作することによって、遠隔操作情報をネットワークを介してガスコンロに送信する。遠隔操作情報として、例えば、加熱部の特定機能(加熱弱火など)を制限する制限情報が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、調理に関する情報が様々なサイトに蓄積され、ユーザは、インターネット等の通信網を介して調理に関する様々な情報を取得できるようになっている。しかし、現存するこの種の技術は、作業者等が収集した調理情報(レシピ等)がサーバ等に蓄積されることで情報提供システムが構築され、一般的には、サーバ等から調理情報を一方的に配信するものである。このような技術では、調理に関する情報を収集・蓄積する上での負担が大きく、調理情報の収集や蓄積を効率的に行いにくい。
【0005】
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、実際の調理と連動させて調理履歴情報を収集することができ、管理装置とコンロシステムとの間で調理に関する情報を双方向にやり取りすることができる技術を提供することを目的の一つとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つである調理システムは、
ガスバーナを備えたコンロ本体を有するコンロシステムと、管理装置と、備え、複数の前記コンロシステムが通信網を介して前記管理装置と通信可能とされた調理システムであって、
前記コンロシステムは、
前記コンロ本体によって調理が実行された場合に、前記調理の際の所定条件での経過時間に関する経過時間情報、前記調理の際の調理容器の温度に関する温度情報、前記調理の際の火力に関する火力情報、の少なくともいずれかを含む調理履歴情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記調理履歴情報を前記管理装置に送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
複数の前記コンロシステムと通信可能に構成され、前記送信部から送信された前記調理履歴情報を記憶する記憶部と、
いずれかの前記コンロシステムから配信要求があった場合に、前記記憶部に記憶された前記調理履歴情報の少なくとも一部を含むガイド情報を配信する配信部と、
を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、実際の調理と連動させて調理履歴情報を収集することができ、管理装置とコンロシステムとの間で調理に関する情報を双方向にやり取りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る調理システムを簡略的に示す説明図である。
【
図2】第1実施形態に係る調理システムの電気的構成を簡略的に示す説明図である。
【
図3】第1実施形態に係る調理システムの適用例を簡略的に示す説明図である。
【
図4】第1実施形態の調理システムに用いられるガスコンロを例示する斜視図である。
【
図5】
図5のガスコンロにおける各ガスバーナへのガス供給路等を概念的に示す説明図である。
【
図6】
図5のガスコンロの電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
【
図7】第1実施形態に係る調理システムにおいて中継端末で行われる登録処理の流れを例示するフローチャートである。
【
図8】
図7の登録処理における記録処理の流れを例示するフローチャートである。
【
図9】第1実施形態に係る調理システムで用いられる調理履歴情報のデータ構成を概念的に示す説明図である。
【
図10】(A)は、管理装置に蓄積される登録データ(調理履歴情報)のデータ構成を概念的に示す説明図であり、(B)は、その具体例である。
【
図11】第1実施形態に係る調理システムにおいて中継端末で行われる利用処理の流れを例示するフローチャートである。
【
図12】調理履歴情報を利用したガイド画面(待機画面)を例示する説明図である。
【
図13】調理履歴情報を利用したガイド中の画面を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明は、実施形態の一例に関する。なお、以下で示される〔1〕~〔7〕の特徴は、矛盾しない態様でどのように組み合わされてもよい。
【0010】
〔1〕ガスバーナを備えたコンロ本体を有するコンロシステムと、管理装置と、備え、複数の前記コンロシステムが通信網を介して前記管理装置と通信可能とされた調理システムであって、
前記コンロシステムは、
前記コンロ本体によって調理が実行された場合に、前記調理の際の所定条件での経過時間に関する経過時間情報、前記調理の際の調理容器の温度に関する温度情報、前記調理の際の火力に関する火力情報、の少なくともいずれかを含む調理履歴情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記調理履歴情報を前記管理装置に送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
複数の前記コンロシステムと通信可能に構成され、前記送信部から送信された前記調理履歴情報を記憶する記憶部と、
いずれかの前記コンロシステムから配信要求があった場合に、前記記憶部に記憶された前記調理履歴情報の少なくとも一部を含むガイド情報を配信する配信部と、
を有する
調理システム。
【0011】
上記〔1〕の調理システムは、各コンロシステムで実際に行われた調理に基づく調理履歴情報が管理装置において蓄積・管理され、各コンロシステムは、必要に応じて、このように蓄積された調理履歴情報に基づくガイド情報を利用することができるようになる。
【0012】
〔2〕上記〔1〕に記載の調理システムにおいて、上記コンロシステムは、上記コンロ本体と、上記コンロ本体と通信可能な中継端末と、を具備し、少なくとも上記中継端末が上記管理装置と通信可能とされている。
【0013】
上記〔2〕の調理システムは、管理装置と通信を行う機能を中継端末に搭載することで、コンロ本体が管理装置と直接通信を行わなくてもコンロ本体が生成した調理履歴情報を管理装置に送信することが可能となる。従って、この調理システムは、コンロ本体において必須となる構成を簡略化しやすい。
【0014】
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕に記載の調理システムにおいて、上記コンロシステムは、上記管理装置から取得した上記ガイド情報に基づくガイド画像又はガイド音声を出力する出力部を有する。
【0015】
上記〔3〕の調理システムは、実際に行われた調理に基づく調理履歴情報を反映したガイド情報をコンロシステムが取得できるだけでなく、そのガイド情報に基づく画像又は音声をコンロシステムから発することができる。従って、この調理システムは、ユーザの利便性を一層高めることができる。
【0016】
〔4〕上記〔3〕に記載の調理システムにおいて以下の特徴を有する。上記コンロシステムは、料理名を特定する情報を入力する入力部を備える。上記送信部は、上記入力部によって上記料理名を特定する情報が入力された場合に、上記管理装置に向けて料理名を指定したガイド要求を送信する。上記記憶部には、料理名と登録画像とが対応付けられて記憶される。上記配信部は、いずれかの上記コンロシステムから料理名を指定した上記ガイド要求があった場合に、上記ガイド要求で指定された料理名に対応付けられた登録画像を要求元の上記コンロシステムに配信する。上記配信部から上記コンロシステムに上記登録画像が配信された場合に、当該コンロシステムの上記出力部は、上記登録画像を含む上記ガイド画像を表示する。
【0017】
上記〔4〕の調理システムは、いずれかのコンロシステムを利用する利用者が料理名を特定する情報を入力した場合に、そのコンロシステムは、その料理名に対応付けられた登録画像をサーバから取得することができる。そして、そのコンロシステムは、取得した登録画像を含むガイド画像を表示することができる。つまり、利用者は、希望する料理名を特定する情報をいずれかのコンロシステムで入力すれば、そのコンロシステムにおいて、その料理名に対応するガイド画像を表示させることができる。よって、利用者の利便性がより一層高まる。
【0018】
〔5〕上記〔3〕又は〔4〕の調理システムにおいて、上記調理履歴情報は、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングに関する情報を含み、上記出力部は、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングを音声案内する。
【0019】
上記〔5〕の調理システムは、実際の調理に基づいて食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングの情報を取得し、その情報を含んだ調理履歴情報を管理装置において蓄積し、管理することができる。そして、利用者がいずれかのコンロシステムでガイド情報を利用する場合、調理履歴情報に基づいて食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングを音声案内することができる。従って、利用者は、そのコンロシステムで調理を行う場合に、案内されたタイミングを参考にして調理を行うことができる。
【0020】
〔6〕上記〔1〕から〔5〕のいずれか一つに記載の調理システムにおいて、以下の特徴を有する。上記コンロシステムは、上記ガイド情報に基づいて適正火力状態を特定する特定部と、上記コンロシステムで進行する調理の火力が上記特定部で特定される適正火力状態と異なる場合に火力補正又は火力補正の案内を行う補正部と、を備える。
【0021】
上記〔6〕の調理システムは、ガイド情報を受けたコンロシステムがガイド情報に基づいて適正火力状態を特定することができ、コンロシステムで進行する調理の火力が上記特定部で特定される適正火力状態と異なる場合に火力補正又は火力補正の案内を行うことができる。従って、この調理システムは、コンロシステムにおいて火力の適正化が図られやすい。
【0022】
〔7〕上記〔1〕から〔6〕のいずれか一つに記載の調理システムにおいて、以下の特徴を有する。上記コンロシステムは、上記調理履歴情報に対応付ける料理名を入力する入力部を備える。上記送信部は、上記入力部で入力された料理名と上記調理履歴情報とを対応付けて上記管理装置に送信する。上記記憶部は、上記送信部から送信された上記調理履歴情報を当該調理履歴情報に対応付けられた料理名と共に記憶する。上記配信部は、いずれかの上記コンロシステムから料理名を指定した配信要求があった場合に、上記記憶部に記憶された情報の中から上記配信要求で指定された料理名に対応する上記調理履歴情報を含んだガイド情報を配信する。
【0023】
上記〔7〕の調理システムは、コンロシステムで実際に行われた調理に基づく調理履歴情報を、料理名と対応付けて管理装置にて記憶及び管理することができる。そして、いずれかのコンロシステムから料理名を指定した配信要求があった場合に、その料理名に対応する調理履歴情報を含んだガイド情報が管理装置から要求元のコンロシステムに配信されるため、各コンロシステムは、要求する料理に関するガイド情報を管理装置から確実に得ることができる。
【0024】
<第1実施形態>
以下の説明は、第1実施形態に関する。
1.調理システムの概要
図1~
図3に示される調理システム110は、主に、コンロシステム100と管理装置90とを備える。コンロシステム100は、ガスコンロ1と、中継端末70と、を備える。
図1の例では、調理システム110は2つの情報端末80を備えているが、情報端末80の数は限定されず、情報端末80が設けられていなくてもよい。
図1の例では、4つの調理システム110が設けられているが、調理システム110の数は限定されない。コンロシステム100は、例えば、
図3のように建物内に設置される。
【0025】
2.ガスコンロ
図4のように、ガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成されている。ガスコンロ1は、コンロ本体1Aを備える。ガスコンロ1は、コンロ本体1Aのみによって構成されていてもよく、コンロ本体1Aと他の装置との組み合わせによって構成されていてもよい。以下で説明される代表例では、ガスコンロ1がコンロ本体1Aによって構成される。ガスコンロ1は、コンロ本体1Aの上面を構成する天板2(トッププレート)から露出するように、右コンロ部4A、左コンロ部4B、がそれぞれ設けられ、その左右のコンロ部4A,4Bの間で後方寄りに後コンロ部4Cが設けられている。天板2の下方においてコンロ本体1Aの内部中央付近にはグリル3が設けられている。グリル3は、グリル扉3Bによって開閉可能とされたグリル庫を備える。右コンロ部4A、左コンロ部4B、後コンロ部4C、グリル3には、
図5に示されるガスバーナ51,52,53,54がそれぞれ設けられている。
【0026】
図5のように、複数のガスバーナ51,52,53,54には、複数の分岐供給路61,62,63,64がそれぞれ接続され、これら分岐供給路61,62,63,64は、共通供給路60から分岐する構成をなす。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられる。共通供給路60から分岐してガスバーナ51に続く分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51Gと、分岐供給路61を開閉可能な閉止弁51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられる。共通供給路60から分岐してガスバーナ52に続く分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52Gと、分岐供給路62を開閉可能な閉止弁52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられる。共通供給路60から分岐してガスバーナ53に続く分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53Gと、分岐供給路63を開閉可能な閉止弁53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられる。
【0027】
安全弁51G、閉止弁51F、火力調整弁51Eは、
図6で示されるステッピングモータM1によって駆動される。ステッピングモータM1の回転角度が第1角度範囲になったときに安全弁51Gが開放し、モータM1の回転角度が第2角度範囲になったときに閉止弁51Fが開放し、ステッピングモータM1の回転角度が第1角度範囲及び第2角度範囲よりも大きい第3角度範囲のときに回転角度に応じて火力調整弁51Eの開度が設定される。具体的には、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Aの動作によってステッピングモータM1の回転角度が制御されることで火力調整弁51Eの開度が制御され、ガスバーナ51での火力が火力調整弁51Eの開度に応じて定まる。同様に、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Bの動作によってステッピングモータM2の回転角度が制御されることで火力調整弁52Eの開度が制御され、ガスバーナ52での火力が火力調整弁52Eの開度に応じて定まる。同様に、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Cの動作によってステッピングモータM3の回転角度が制御されることで火力調整弁53Eの開度が制御され、ガスバーナ53での火力が火力調整弁53Eの開度に応じて定まる。グリル3のガスバーナ54(グリルバーナ)は、グリル3内において上側に配置される上バーナ54Aと、グリル3内において上バーナ54Aよりも下側に配置される下バーナ54Bとを備える。共通供給路60から分岐してガスバーナ54にガスを導く分岐供給路64には、更に、分岐供給路64から分岐して上バーナ54Aにガスを導く第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下バーナ54Bにガスを導く第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54Gと閉止弁54Fとが設けられ、第1供給路65Aには複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには電磁弁54Kが設けられている。電磁弁54H,54J,54Kの開閉は、制御回路10によって制御される。
【0028】
図4に示すように、右コンロ部4A、左コンロ部4B、後コンロ部4C、グリル3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dが設けられている。回転操作部6Aは、右コンロ部4Aの点火、消火、火力調整を行うものであり、回転操作部6Bは、左コンロ部4Bの点火、消火、火力調整を行うものであり、回転操作部6Cは、後コンロ部4Cの点火、消火、火力調整を行うものであり、第4の回転操作部6Dは、グリル3の点火、消火、火力調整を行うものであり、これらはいずれも、押圧操作可能に構成され、且つ回転操作可能に構成されている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。
図6の電気的構成で示すように、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するようにスイッチ30A,30B,30C,30Dがそれぞれ設けられ、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、各回転操作部が突出位置から退避位置(消火位置)へと操作されることに応じて、各回転操作部に対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、各回転操作部が退避位置から突出位置(点火位置)へと操作されることに応じて、各回転操作部に対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。
【0029】
更に、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するように変位検出部32A,32B,32C,32Dがそれぞれ設けられ、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路42A,42B,42C,42Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、各回転操作部の変位(回転位置)を各回転操作部に対応する変位検出部が検出し、この変位検出部に対応する火力信号入力回路から変位検出部が検出した変位(回転位置)に応じた信号が制御回路10に与えられる。
【0030】
図5のように、第1供給路65A、電磁弁54H、54J、バイパス路66Aが設けられる。電磁弁54Hが開放した状態で電磁弁54Jが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給されるため、上バーナ54Aは相対的に小さい火力となり、電磁弁54H,54Jがいずれも開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第1供給路65A又はバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給されるため、上バーナ54Aは相対的に大きい火力となる。更に、第2供給路65B、電磁弁54K,バイパス路66Bが設けられる。電磁弁54Kが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給されるため、下バーナ54Bは相対的に小さい火力となり、電磁弁54Kが開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第2供給路65B又はバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給されるため、下バーナ54Bは相対的に大きい火力となる。
【0031】
図5、
図6のように、各ガスバーナ51,52,53のそれぞれの近くにはサーミスタ51C,52C,53Cがそれぞれ設けられている。そして、サーミスタ51C,52C,53Cのそれぞれに対応して温度信号入力回路44A,44B,44Cがそれぞれ設けられている。具体的には、サーミスタ51Cは、右コンロ部4Aに載置された調理容器の底部の温度を検出し、温度信号入力回路44Aは、サーミスタ51Cでの検出温度に応じた電圧信号を制御回路10に入力する。サーミスタ52Cは、左コンロ部4Bに載置された調理容器の底部の温度を検出し、温度信号入力回路44Bは、サーミスタ52Cでの検出温度に応じた電圧信号を制御回路10に入力する。サーミスタ53Cは、後コンロ部4Cに載置された調理容器の底部の温度を検出し、温度信号入力回路44Cは、サーミスタ53Cでの検出温度に応じた電圧信号を制御回路10に入力する。
図5ではサーミスタ51C,52C,53Cが概念的に示されるが、サーミスタ51C,52C,53Cのそれぞれの配置は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、後コンロ部4Cのそれぞれに載置された調理容器に近接し得る位置(具体的には、調理容器に対して直接的に又は他部材を介して間接的に接触し得る位置)であればよい。サーミスタ54Cは、グリル3内に配置され、グリル3の庫内の所定位置の温度を検出し、温度信号入力回路44Dは、サーミスタ54Cでの検出温度に応じた電圧信号を制御回路10に入力する。
図5、
図6では図示は省略されているが、各ガスバーナ51,52,53,54A,54Bのそれぞれに隣接して熱電対がそれぞれ設けられ、各熱電対のそれぞれに対応して温度信号入力回路がそれぞれ設けられる。これら温度信号入力回路はいずれも、対応する熱電対で生じた起電力に応じた信号を制御回路10に入力する。
【0032】
各ガスバーナ51,52,53,54のそれぞれに隣接してイグナイタ26A,26B,26C,26Dがそれぞれ設けられ、イグナイタ26A,26B,26C,26Dのそれぞれに対応してイグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。例えば、ガスバーナ51に対応してイグナイタ26Aが設けられ、イグナイタ回路46Aは、スイッチ30Aの点火操作に応じてイグナイタ26Aを駆動し、イグナイタ26Aで火花を放電させてガスバーナ51に点火する。
【0033】
制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、
図6のように、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェースなどを備える。制御回路10は、上述した各電磁弁(
図6では図示を省略)、イグナイタ26A,26B,26C,26D、複数のモータM1,M2,M3,M4などを制御し得る。操作部12は、操作ボタンやタッチパネルなどの公知の入力インタフェースによって構成され、ユーザの操作に応じた情報を制御回路10に入力し得るものである。また、上述した電気部品を含め、様々な電気部品に電力を供給するように電源回路48が設けられている。電源回路48は電池ボックスに収容された電池49(例えば2つの乾電池)からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有しており、電源回路48で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
【0034】
ガスコンロ1には、後述する中継端末70と無線通信を行うための通信回路である通信部(コンロ側通信部)11が設けられている。通信部11は、コンロ側通信部の一例に相当し、公知のbluetooth(登録商標)の無線通信規格に従った通信方式(第2無線通信方式)によって中継端末70と無線通信を行い得る装置である。また、通信部11は、中継端末70を介して情報端末80との間で無線通信を行い得る装置である。通信部11は、無線通信を行う機能だけでなく、有線通信を行う機能を有していてもよい。記憶部13は、様々な情報を記憶する機能を有する。制御回路10は、記憶部13に対して各種情報を書き込む機能や、記憶部13に記憶された各種情報を読み出す機能を有する。記憶部13には、例えば、ガスコンロ1において上記第2無線通信方式(bluetooth通信方式)での通信相手として登録された機器の固有情報(識別情報やパスワードなど)が記憶されている。ガスコンロ1は、記憶部13に記憶された固有情報を用い、当該固有情報で特定される機器との間で上記第2無線通信方式で無線通信を行い得る。
【0035】
3.中継端末
図2に示される中継端末70は、後述される第1無線通信方式による無線通信によって広域通信網120に直接又は他装置92を介して間接的にアクセス可能である。例えば、中継端末70は、基地局との無線通信によって広域通信網120に直接アクセスしたり、無線ルータやアクセスポイント等を介して広域通信網120に間接的にアクセスしてもよい。
図1~
図3では、インターネット通信網として構成される広域通信網120が例示される。また、
図3では、アクセスポイントとして機能する他装置92が例示される。
【0036】
図2のように、中継端末70は、制御装置71と、表示部72と、操作部73と、第1通信部74と、第2通信部75と、を備える。中継端末70は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型情報処理端末として構成されており、図示されていない二次電池を電源として動作し得るようになっている。なお、
図2、
図3では、タブレット端末として構成された中継端末70が例示されているが、情報処理機能を有する携帯型の端末であればタブレット端末以外の情報処理端末であってもよい。また、
図2では、ガスコンロ1については一部部品のみが例示され、他の部品の図示は省略されている。
【0037】
制御装置71は、例えばマイクロコンピュータなどの公知の情報処理装置として構成され、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備え、様々な制御や演算を行い得る。表示部72は、例えば公知のタッチパネル式表示装置の一部をなす表示部であり、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどの公知の画像表示装置として構成されている。操作部73は、例えば、表示部72の前方を覆うように配置される公知のタッチパネルとして構成され、表示部72の画像を外部から視認可能な透明性の構成で表示部72を覆う構成をなす。なお、ここで示される例はあくまで一例であり、表示部72は、ユーザが視認し得る状態で画像を表示し得る構成であればよい。操作部73は、ユーザの操作によって情報を入力し得る構成であればよく、タッチパネルに代えて又はタッチパネルと併用して他の入力インタフェース(ボタン、音声入力インタフェース、画像入力インタフェース等)を備えていてもよい。
【0038】
第1通信部74は、bluetooth(登録商標)以外のWiFi(登録商標)、LTE、4G、5Gなどの公知の無線通信規格に従った通信方式(第1無線通信方式)で無線通信を行い得る通信装置である。第1通信部74は、情報端末80の通信部84と、管理装置90を介して無線通信を行い得る。第2通信部75は、公知のbluetooth(登録商標)の無線通信規格に従った通信方式(第2無線通信方式)で無線通信を行い得る通信装置である。第2通信部(入力部)75は、ガスコンロ1の通信部11と無線通信を行い得る。
【0039】
ガスコンロ1の制御回路10及び制御装置71は、ガスコンロ1が中継端末70との間で第2無線通信方式による無線通信を行うように通信部11及び第2通信部75を制御する。
【0040】
音声出力部77は、例えばスピーカなどの発音装置によって構成されており、制御装置71と協働して各種音声を出力する機能を有する。
【0041】
記憶部76は、様々な情報を記憶する機能を有する。制御装置71は、記憶部76に対して各種情報を書き込む機能や、記憶部76に記憶された各種情報を読み出す機能を有する。記憶部76には、例えば、中継端末70において上記第2無線通信方式(bluetooth通信方式)での通信相手として登録された機器の固有情報(識別情報やパスワードなど)が記憶されている。中継端末70は、記憶部76に記憶された固有情報を用い、当該固有情報で特定される機器との間で上記第2無線通信方式で無線通信を行い得る。
【0042】
記憶部76には、管理装置90によって管理されているサイト、情報、プログラム等に対して広域通信網120を介してアクセスするための識別情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))も記憶されている。
【0043】
4.管理装置90
図2に示される管理装置90は、例えば上述の第1無線通信方式による無線通信によって広域通信網120に直接又は他装置を介して間接的にアクセス可能である。例えば、管理装置90は、基地局との無線通信によって広域通信網120に直接アクセスする構成であってもよく、無線ルータ等を介して広域通信網120に間接的にアクセスする構成であってもよい。
【0044】
図2のように、管理装置90は、制御装置91と、表示部92と、操作部93と、通信部94と、記憶部96とを備える。管理装置90は、情報処理機能を有する装置であればよい。管理装置90は、例えば、CPU,記憶媒体、通信装置などを備えたコンピュータとして構成されている。
【0045】
制御装置91は、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備え、様々な制御や演算を行い得る。表示部92は、公知の画像表示装置として構成される。操作部83は、例えば、公知の入力デバイスとして構成される。通信部94は、例えば、WiFi(登録商標)、LTE、4G、5Gなどの公知の無線通信規格に従った通信方式(第1無線通信方式)で無線通信を行い得る通信装置である。通信部94は、広域通信網120に対して直接又は他装置を介して間接的にアクセス可能である。
【0046】
5.情報端末
図2に示される情報端末80は、例えば上述の第1無線通信方式による無線通信によって広域通信網120に直接又は他装置を介して間接的にアクセス可能である。例えば、情報端末80は、基地局との無線通信によって広域通信網120に直接アクセスする構成であってもよく、無線ルータ等を介して広域通信網120に間接的にアクセスする構成であってもよい。
図2のように、情報端末80は、制御装置81と、表示部82と、操作部83と、通信部84と、を備える。情報端末80は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型情報処理端末として構成されており、図示しない二次電池を電源として動作し得るようになっている。なお、
図1~
図3では、スマートフォンとして構成された情報端末80が例示されているが、情報処理機能を有する携帯型の端末であればスマートフォン以外の構成であってもよい。
【0047】
制御装置81は、例えばマイクロコンピュータなどの公知の情報処理装置として構成され、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備え、様々な制御や演算を行い得る。表示部82は、例えば公知のタッチパネル式表示装置の一部をなす表示部であり、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどの公知の画像表示装置として構成される。操作部83は、例えば、表示部82の前方を覆うように配置される公知のタッチパネルとして構成され、表示部82の画像を外部から視認可能な透明性の構成で表示部82を覆う構成をなす。なお、ここで示される例はあくまで一例であり、表示部82は、ユーザが視認し得る状態で画像を表示し得る構成であればよい。操作部83は、ユーザの操作によって情報を入力し得る構成であればよく、タッチパネルに代えて又はタッチパネルと併用して他の入力インタフェース(ボタン、音声入力インタフェース、画像入力インタフェース等)を備えていてもよい。通信部84は、例えば、WiFi(登録商標)、LTE、4G、5Gなどの公知の無線通信規格に従った通信方式(第1無線通信方式)で無線通信を行い得る通信装置である。
【0048】
6.料理履歴の取得
コンロシステム100では、ガスコンロ1と中継端末70とが、相互に通信可能とされる。ガスコンロ1は、予め定められた通信開始条件が成立した場合に予め登録された中継端末70との通信を試みる。例えば、ガスコンロ1は、自身が電源オン状態になった場合に、Bluetooth(登録商標)方式での通信相手として記憶部13に識別情報が登録された中継端末70との通信を試みる。中継端末70は、予め定められた通信開始条件が成立した場合に予め登録されたコンロ本体1Aとの通信を試みる。例えば、中継端末70は、自身が電源オン状態になった場合に、Bluetooth(登録商標)方式での通信相手として記憶部76に識別情報が登録されたガスコンロ1との通信を試みる。ガスコンロ1と中継端末70との間でBluetooth(登録商標)方式でのペアリングが確立されている場合、両機器は相互に無線通信を行う。以下で説明される料理履歴取得処理は、ガスコンロ1及び中継端末70が相互に通信可能な状態のときになされる処理である。
【0049】
中継端末70は、
図7のような制御を行うプログラムが予め記憶されており、予め定められたプログラム開始条件が成立した場合(例えば、操作部73に対して所定操作がなされた場合、或いは、その他の開始条件が成立した場合)に、制御装置71が
図7の制御を実行する。
【0050】
制御装置71は、上記プログラム開始条件の成立に応じて
図7の制御を開始し、まず、ステップS1にてログの記録を指示する所定操作がなされたか否かを判断する。「ログの記録を指示する所定操作」は、中継端末70において予め定められた操作であり、例えば、タッチパネルに対する1以上の所定操作であってもよく、音声入力操作などであってもよい。制御装置71は、ステップS1において、中継端末70において「ログの記録を指示する所定操作」がなされたと判断した場合には、処理をステップS2に進め、スタンバイ状態とする。スタンバイ状態は、ガスコンロ1において所定の点火操作がなされか否かを制御装置71が監視する状態であり、上記点火操作がなされるまで待機する状態である。制御装置71は、処理をステップS1からステップS2に進めた後、上記点火操作がなされるまでステップS3の判定を繰り返す。
【0051】
ガスコンロ1と中継端末70との間でBluetooth(登録商標)方式でのペアリングが確立されている場合、ガスコンロ1は、定期的に又は所定条件成立毎に、ガスコンロ1の情報を中継端末70に対して無線送信するように動作する。以下の説明では、ガスコンロ1においてコンロ部4Aが記録用のコンロ部として定められているものとする。ガスコンロ1は、コンロ部4Aに対して点火操作がなされた場合に、制御回路10及び通信部11が協働し、コンロ部4Aに対して点火操作がなされたことを示す点火情報(即ち、コンロ部4Aの点火が開始したことを示す情報)を中継端末70に送信するように動作する。また、ガスコンロ1は、上記ペアリングが確立されている場合、制御回路10及び通信部11が協働し、定期的に又は所定条件成立毎に、コンロ部4Aの火力情報や温度情報(調理容器の底部の温度やグリル庫内の温度)を中継端末70に無線送信するように動作する。
【0052】
制御装置71は、ステップS3の判定を繰り返している期間にガスコンロ1から上記点火情報(コンロ部4Aに対して点火操作がなされたことを示す情報)を受信した場合に、処理をステップS4に進める。
【0053】
制御装置71は、ステップS4の記録処理を、例えば
図8のような流れで行う。制御装置71は、
図8の記録処理を行う場合、ステップS21において、ガスコンロ1から温度及び火力の情報を取得する。制御装置71は、ステップS21では、ステップS21の時点又はステップS21の直近の所定タイミングにおいてガスコンロ1が取得したコンロ部4Aの火力情報及びコンロ部4Aに載置された調理容器の底温度を、これら火力情報及び底温度情報が生成された生成時間の情報とともにガスコンロ1から取得する。上記生成時間は、例えば、調理開始からの経過時間を特定可能な情報であり、ステップS21が点火開始後であれば、点火開始からの経過時間を特定できる情報である。
【0054】
制御装置71は、ステップS21の後、ステップS22において別途の入力があったか否かを判定する。制御装置71は、ステップS21で情報を取得してから所定時間内に別途の入力操作(例えば、文字情報、音声情報、画像情報を入力する入力操作)があったか否かを判定し、入力操作がない場合には、ステップS24に処理を進め、直近のステップS21で取得された温度情報及び火力情報を、これらの情報がガスコンロ1で生成された時間の情報と対応付けて記録する。一方、制御装置71は、ステップS22において、上記別途の入力操作があったと判定した場合、直近のステップS21で取得された温度情報及び火力情報と、入力操作によって入力された情報(文字情報、音声情報、画像情報等)とを、上記温度情報及び火力情報がガスコンロ1で生成された時間の情報と対応付けて記録する。別途の入力操作によって入力される情報は、「食材の投入タイミング」や「火力の変更タイミング」又は両方のタイミングを示す文字情報や音声情報であってもよい。具体的には、「鶏肉を鍋に入れる」「水を入れて火を止める」「カレールーを入れる」などの文字情報や音声情報などが挙げられる。制御装置71は、
図7の制御において、調理終了までの間、このような記録処理(S4)を繰り返すことにより、各時間の温度情報及び火力情報を蓄積する。
図9には、このような制御によって生成・蓄積される各時間の温度情報及び火力情報が概念的に示される。
【0055】
このように、
図7の制御が行われると、調理開始から調理終了までの各時間の火力情報(各時間におけるコンロ部4Aの火力を特定する情報)及び温度情報(各時間における調理容器の底温度を特定する情報)が中継装置70に与えられ、これらの情報が、
図9のように記録される。このような情報が、調理履歴情報である。なお、
図9のように、調理履歴情報には、調理履歴情報を生成したユーザのIDや調理履歴情報を生成した調理の対象の料理名を含ませることができる。また、調理履歴情報には、料理の分類、主要食材、調理時間などを含ませてもよい。調理履歴情報における履歴データ以外の情報は、ユーザがガスコンロ1又は中継端末70に対して入力操作を行うことにより、履歴データと対応付けた形で入力することができる。ユーザのIDは、予めガスコンロ1や中継装置70に記憶されていればよい。料理名を入力する方法としては、ステップS1でYesに進んだ場合に、中継装置70において料理名の入力を促し、これに応じて入力された料理名を採用してもよい。或いは、ステップS1でYesに進む条件の一つとして、料理名の入力が加えられてもよく、この場合、中継装置70において料理名が入力された場合に、ステップS1以降の処理が実行され、ステップS1以降の処理で生成される調理履歴情報において上記料理名を含ませるようにすればよい。
【0056】
制御装置71は、ステップS4の記録処理の後、処理をステップS5に進め、調理が終了したか否かを判定する。調理の終了は、コンロ部4Aが消火状態となった場合であってもよく、調理の終了を示す所定操作がガスコンロ1又は中継装置70においてなされた場合であってもよい。制御装置71は、ステップS5において調理が終了していないと判定した場合には、処理をステップS4に戻し、
図8の記録処理を再び行う。制御装置71は、ステップS5において調理が終了していると判定した場合には、処理をステップS6に進め、事後処理を行う。事後処理は、ステップS1~S5の処理で生成された調理履歴情報(
図9参照)を、管理装置90に送信する処理である。
【0057】
図1のように管理装置90は、複数のコンロシステム100と通信可能とされている。管理装置90は、いずれかのコンロシステム100の中継端末70から
図9のような調理履歴情報の送信があった場合、この調理履歴情報を記憶部96に蓄積する。このように、管理装置90は、様々なユーザが生成した調理履歴情報を収集することができ、これらを記憶部96に記憶しておくことができる。
【0058】
図9のような調理履歴情報は、
図10のようにグラフなどの画像によって表すこともできる。例えば、いずれかの情報端末又はコンロシステムから管理装置90に対し、絞り込み条件を設定した上で、条件に合致する調理履歴情報を要求してもよい。この場合、管理装置90は、条件に合致する調理履歴情報を要求元の装置に送信してもよい。例えば、管理装置90が
図9のような調理履歴情報を要求元の装置に送信した場合、要求元の装置は、
図9のような調理履歴情報を取得することができる。この場合、要求元の情報端末では、
図9のような形式で調理履歴情報が表されてもよく、
図10のような画像形式で調理履歴情報が表されてもよい。
【0059】
管理装置90に蓄積された調理履歴情報は、
図9のような情報だけでなく、更なる情報が付加されてもよい。例えば、
図9のような料理名だけでなく、食材の一覧が付加されてもよく、和食、洋食、中華等の料理分類が付加されてもよく、主要な食材が食材分類として付加されてもよく、ユーザによるコメントが付加されてもよく、調理法を簡潔に説明したレシピ情報が付加されてもよく、調理開始から調理終了までの一部又は全部の期間において調理容器内部やその周辺を撮影した動画や静止画などが付加されていてもよい。
【0060】
7.調理履歴情報の利用
次の説明は、管理装置90に蓄積された調理履歴情報の利用に関する。
管理装置90に蓄積された各調理履歴情報は、料理の分類、料理名、主要食材、調理時間、を示すインデックスデータが含まれている。料理の分類は、和食、洋食、中華、麺などの分類である。料理名は、チキンカレー、麻婆豆腐、カルボナーラスパゲティなどの具体的料理名である。料理名は、更に具体化された名称であってもよい。主要食材は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、各調理履歴情報は、数値化された評価点が付加されていてもよい。なお、各調理履歴情報に付される評価点は、管理装置90において公知の方法で自動的に生成され、更新されてもよく、人為的な作業によって入力されたり、更新されたりしてもよい。各調理履歴情報は、
図10(A)のような登録データとして管理装置90に記憶される。
図10(A)には、各調理履歴情報(登録データ)のデータ構成が概念的に示される。
図10(B)には、
図10(A)の各調理履歴情報を具体化した具体例が示される。
【0061】
中継端末70の制御装置71は、所定の開始条件が成立した場合に
図11のようなプログラムを実行する。
図11のプログラムを実行するための開始条件は、例えば、中継端末70において予め定められた開始操作がなされたことであってもよく、その他の条件であってもよい。制御装置71は、上記開始条件が成立した場合、
図11のフローチャートで示されるプログラムを実行し、まず、ステップS40において初期画面を表示する。初期画面は、情報のダウンロードの案内や、ガイドの実行を案内する画面である。初期画面が表示されている場合、中継端末70において、案内に従って情報のダウンロードを要求する操作を行うこともでき、ガイドの実行を要求する操作を行うこともできる。
【0062】
制御装置71は、ステップS40の後、ステップS41において情報のダウンロードを要求する操作が行われたか否かを判定し、情報のダウンロードを要求する操作が行われたと判定した場合には処理をステップS42に進め、そうでない場合には処理をステップS46に進める。情報のダウンロードを要求する操作は、例えば、条件を指定する操作であって且つ指定した条件に該当する登録データ(調理履歴情報)のダウンロードを管理装置90に要求する操作である。この場合の条件は、例えば、料理名を含ませることができ、料理名以外でも、分類、調理時間、評価点などを条件として指定してもよい。例えば、料理名として「チキンカレー」が条件として指定された場合、ステップS42では、管理装置90に対して、料理名が「チキンカレー」とされる登録データ(調理履歴情報)のダウンロードを要求する要求情報を管理装置90に送信する。条件は複数設定されてもよい。例えば、料理名として「チキンカレー」が条件として指定され、調理時間が「50分~70分」と指定された場合、ステップS42では、管理装置90に対して、料理名が「チキンカレー」とされ且つ調理時間が「50分~70分」である登録データ(調理履歴情報)のダウンロードを要求する要求情報を管理装置90に送信する。
【0063】
本構成では、上記要求情報がガイド要求の一例に相当する。そして、操作部73が入力部の一例に相当し、外部操作(料理名を入力する操作)に応じて料理名を特定する情報を入力する機能を有する。制御装置71及び第1通信部72が送信部の一例に相当し、入力部によって料理名を特定する情報が入力された場合に、管理装置90に向けて料理名を指定したガイド要求を送信するよう機能する。
【0064】
管理装置90は、外部装置(例えば中継端末70)から上記要求情報を受信した場合、受信した要求情報で設定される条件に合致した登録データ(調理履歴情報)が存在するか否かを判定する。そして、合致した登録データ(調理履歴情報)が存在する場合には、合致した登録データが存在することを示す第1応答情報を要求元の外部装置(例えば中継端末70)に送信する。一方、合致した登録データ(調理履歴情報)が存在しない場合には、合致した登録データが存在しないことを示す第2応答情報を要求元の外部装置(例えば中継端末70)に送信する。
【0065】
本構成では、管理装置90の記憶部96には、料理名と登録画像(静止画、動画等)とが対応付けられて記憶されている。そして、制御装置91及び通信部94が配信部の一例に相当し、いずれかのコンロシステム100から料理名を指定したガイド要求があった場合に、ガイド要求で指定された料理名に対応付けられた登録画像を要求元のコンロシステムに配信するようになっている。
【0066】
制御装置71は、ステップS42の後、ステップS43において管理装置90から適正な応答(第1応答情報)があったか否かを判定し、適正な応答(第1応答情報)があった場合には、ステップS44においてダウンロード処理を実行する。制御装置71は、管理装置90からダウンロードした登録データ(調理履歴情報)を記憶部76に蓄積する処理も行う。適正な応答(第1応答情報)がない場合(例えば、第2応答情報の返信があった場合)には、ステップS45においてダウンロードが不可である旨の通知(例えば、メッセージ表示や音声報知など)を行う。
【0067】
制御装置71は、ステップS41でNoの場合、ステップS44の後、ステップS45の後に、ステップS46の処理を行う。制御装置71は、ステップS46では、ガイドの実行を要求する操作があったか否かを判定する。例えば、ステップS44の後、ステップS44でダウンロードした登録データ(調理履歴情報)に基づくガイドを要求する操作がなされた場合(例えば、ステップS44でダウンロードした登録データ(調理履歴情報)に関するインデックスデータが表示された状態で、ガイドボタンが押された場合)には、制御装置71は、ステップS47において、その登録データ(調理履歴情報)に基づくガイド処理を行う。この例に限らず、ステップS46の前に、中継端末70に記録されたいずれかの調理履歴情報に基づくガイド処理が要求された場合には、制御装置71は、ステップS47では、その要求に従って、調理履歴情報に基づくガイド処理を行う。いずれにしても、制御装置71は、ステップS47では、指定された調理履歴情報に基づくガイド処理を行う。
【0068】
制御装置71は、ステップS47のガイド処理を行う場合、そのガイド処理に用いる調理履歴情報を用いた待機画面を表示する。
図12は、待機画面の一例である。待機画面の画像は、ステップS47に用いるものとして選択された調理履歴情報に含まれる火力情報及び底温度情報をグラフ化したものである。ステップS47のガイド処理では、待機画面の状態でコンロ部4Aの点火がなされた場合に、ガイドを開始する。制御装置71は、ガイドを開始した場合、
図12の待機画面に重ねる形で、
図13のように時間経過を示すタイムバーを表示する。
図13はガイド中の画面の例である。
図13では図示は省略されているが、ガイド中の画面では、
図12のような待機画面の画像に加え、実際の火力のグラフや実際の底温度のグラフを重ねて表示してもよい。また、
図13のような画面と並行して又は切り替える形で、調理履歴情報に含まれる静止画、動画、コメントなどの情報を表示してもよい。例えば、経過時間と対応付けて情報が登録されている場合には、その経過時間が到来したタイミングで情報を表示してもよい。このようにすることで、内容物が正しいか否か、手順が正しいか否か等をユーザが判断できるようになる。
【0069】
また、調理履歴情報に音声データが含まれる場合には、音声データを再生することができる。例えば、経過時間と対応付けて音声データが登録されている場合には、その経過時間が到来したタイミングで音声データを再生してもよい。本構成では、
図12のように、調理履歴情報が、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングに関する情報を含んでおり、上記出力部は、食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングを音声案内するようになっている。
【0070】
本構成では、制御装置71及び表示部72が出力部の一例に相当し、上記配信部らコンロシステム100に登録画像(調理履歴情報に含まれる静止画や動画等)が配信された場合に、所定条件下で登録画像を含むガイド画像を表示するように動作する。
【0071】
また、各時間毎に登録された火力と実際の火力とを比較し、火力の差が一定以上離れている場合には、登録された火力に近づけるように調整制御を行うようにしてもよく、登録された火力に近づけるように表示や音声によって案内してもよい。この例では、制御装置71が特定部の一例に相当し、ガイド情報に基づいて適正火力状態を特定するように動作する。そして、制御回路10及び制御装置71が補正部の一例に相当し、コンロシステム100で進行する調理の火力が特定部で特定される適正火力状態と異なる場合に火力補正又は火力補正の案内を行うように動作する。
【0072】
8.効果の例
次の説明は、本構成の効果に関する。
上記の調理システム110は、各コンロシステム100で実際に行われた調理に基づく調理履歴情報が管理装置90において蓄積・管理される。そして、各コンロシステム100は、必要に応じて、蓄積された調理履歴情報に基づくガイド情報を利用することができる。
【0073】
調理システム110は、管理装置90と通信を行う機能を中継端末70に搭載することで、ガスコンロ1が管理装置90と直接通信を行わなくてもガスコンロ1が生成した調理履歴情報を管理装置90に送信することが可能となる。従って、この調理システム110は、ガスコンロ1において必須となる構成を簡略化しやすい。
【0074】
調理システム110において、コンロシステム100は、管理装置90から取得したガイド情報に基づくガイド画像又はガイド音声を出力する出力部を有する。つまり、調理システム110では、実際に行われた調理に基づく調理履歴情報を反映したガイド情報をコンロシステム100が取得できるだけでなく、そのガイド情報に基づく画像又は音声をコンロシステム100から発することができる。従って、この調理システム110は、ユーザの利便性を一層高めることができる。
【0075】
調理システム110は、いずれかのコンロシステム100を利用する利用者が料理名を特定する情報を入力した場合に、そのコンロシステム100は、その料理名に対応付けられた登録画像をサーバから取得することができる。そして、そのコンロシステム100は、取得した登録画像を含むガイド画像を表示することができる。つまり、利用者は、希望する料理名を特定する情報をいずれかのコンロシステム100で入力すれば、そのコンロシステム100において、その料理名に対応するガイド画像を表示させることができる。よって、利用者の利便性がより一層高まる。
【0076】
調理システム110は、実際の調理に基づいて食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングの情報を取得し、その情報を含んだ調理履歴情報を管理装置90において蓄積し、管理することができる。そして、利用者がいずれかのコンロシステム100でガイド情報を利用する場合、調理履歴情報に基づいて食材の投入タイミング又は火力の変更タイミングを音声案内することができる。従って、利用者は、そのコンロシステム100で調理を行う場合に、案内されたタイミングを参考にして調理を行うことができる。
【0077】
調理システム110は、ガイド情報を受けたコンロシステム100がガイド情報に基づいて適正火力状態を特定することができ、コンロシステム100で進行する調理の火力が上記特定部で特定される適正火力状態と異なる場合に火力補正又は火力補正の案内を行うことができる。従って、この調理システム110は、コンロシステム100において火力の適正化が図られやすい。
【0078】
調理システム110は、コンロシステム100で実際に行われた調理に基づく調理履歴情報を、料理名と対応付けて管理装置90にて記憶及び管理することができる。そして、いずれかのコンロシステム100から料理名を指定した配信要求があった場合に、その料理名に対応する調理履歴情報を含んだガイド情報が管理装置90から要求元のコンロシステム100に配信されるため、各コンロシステム100は、要求する料理に関するガイド情報を管理装置90から確実に得ることができる。
【0079】
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略されてもよい。更に、上述の実施形態は、次のように変更されてもよい。
【0080】
コンロシステム100が、ガスコンロ1と中継端末70とを備えていたが、ガスコンロ1に中継端末の機能が組み込まれていてもよい。この場合、ガスコンロ1によってコンロシステムが構成される。
【0081】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0082】
1…ガスコンロ
1A…コンロ本体
10…制御装置(情報取得部、補正部)
51,52,53,54,54A,54B…ガスバーナ
70…中継端末
71…制御装置(情報取得部、送信部、特定部、補正部)
72…表示部(出力部)
73…操作部(入力部)
74…第1通信部(送信部)
77…音声出力部(出力部)
80…情報端末
90…管理装置
91…制御装置(配信部)
92…通信部(配信部)
96…記憶部
100…コンロシステム
110…調理システム