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特許7525937透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20240724BHJP
【FI】
F21S2/00 439
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022569207
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 KR2022000355
(87)【国際公開番号】W WO2022158770
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0010288
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522442331
【氏名又は名称】エスジェイハイテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SJHIGHTECH CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】パク スンジン
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-151519(JP,A)
【文献】特開2020-184448(JP,A)
【文献】特開2019-101145(JP,A)
【文献】国際公開第2008/123416(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0198584(US,A1)
【文献】特開平06-223896(JP,A)
【文献】特開平06-231814(JP,A)
【文献】特開平07-049657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00 - 9/90
F21S 2/00 - 45/70
F21V 8/00
G09F 9/30 - 9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性と柔軟性とを有する板状のフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に2次元的に多数個配列され、前方に光を照射させるLEDチップと、
前記フレキシブル基板の一側に沿って多数個突出するように一体に設けられることにより、撓み可能な端子部と、
前記端子部それぞれの背面に設けられ、前記フレキシブル基板に設けられる柔軟性透明導によって、前記LEDチップに動作制御のために電気的に連結されるドライバユニットと、接続プレートを有し、
該接続プレートは、前記ドライバユニットの配列方向に沿って載置され、該接続プレートの長手方向に沿って前記ドライバユニットが間隔を置いて多数個設けられ、前記ドライバユニットに接続される接続部材が設けられている、
透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項2】
前記フレキシブル基板は、
前記端子部を互いに反対方向に有する一対が前記端子部の反対側を互いに接合して左右に延びて拡張基板を形成することで、前記拡張基板の両側に前記接続プレートがそれぞれ設けられるようにする、請求項1に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項3】
前記フレキシブル基板は、
前記端子部が形成された側を除いた側を互いに接合して上下に延びて拡張基板を形成することで、前記拡張基板の一側に沿って接続プレートが一列に設けられるようにする、請求項1に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項4】
前記接続プレート上に前記ドライバユニットを外部と遮断させるように設けられる封止材をさらに含む、請求項1ないし3のうち、いずれか1項に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項5】
前記接続プレートは、
前記フレキシブル基板とフラット(flat)な形態に配置される、請求項1ないし3のうち、いずれか1項に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項6】
前記端子部に最も近いLEDチップから前記接続プレートの外側部までの距離は、
前記接続プレートに直交する方向に前記LEDチップ間の距離に対して40~50%以内である、請求項5に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【請求項7】
前記接続プレートは、
前記フレキシブル基板から前記端子部のベンディングによって、前記フレキシブル基板に対して後方に傾斜するように配置される、請求項1ないし3のうち、いずれか1項に記載の透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアファサードシステムに係り、さらに詳細には、透明性の確保を通じて設置構造物に対する価値下落を防止し、ユーザの視野性及び日射量の確保を可能にし、衝撃などによる破損を最小化することで、安全性と共に、耐久性を向上させ、LED駆動に必要なドライバユニットとの接続効率性を増大させるだけではなく、ドライバユニットの外部露出を最小化し、外部環境から保護するようにする透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、メディアファサード(Media-Facade)は、建物外壁や、ガラス窓などに多数のLED照明装置を装着し、各種の広告や芸術作品を表現するが、このようなLED照明装置を互いに結合、締結して多様な広告や芸術作品を光で表現可能にしたものである。
ここで、メディアファサードとは、建築物の外面を指す「ファサード(Facade)」と「メディア(Media)」との複合単語であり、建物外壁やガラス窓などにLED照明を設けてメディア機能を具現するものであって、メディアを活用して建物の壁面をディスプレイ空間として活用することを言う。
このようなメディアファサードは、シティの建築物を視覚的美しさだけではなく、情報を伝達する媒介物として使用するので、デジタルサイネージ(Digital Signage)の一形態であり、照明映像情報技術を結合した21世紀建築の新たなトレンドとして脚光を浴びている。
【0003】
最近のメガトレンドを融合した転換パラダイムを通じて全世界的にスマート(Smart)と都市化(Urbanization)というスマートなシティ経営技法が拡散されつつ、それに対応するモデル開発の必要性も増大している。このように大衆化されたスマートメディア技術力を用いて効率的なシティ経営モデルを構築することで、市民向けサービスコンテンツを多様化し、スマートメディア産業活性化に寄与する努力が具体化されている。また、OSMU(One Source Multi Use)環境の計画されたスクリーンにコンテンツのサービスを付け加えてサービス提供者と利用者との共同利益が可能であり、地域間に設けられるスクリーンの新たな融複合メディアが安全な社会構築の善機能までに拡大される傾向にある。
このようなメディアファサードに係わる従来技術は、韓国公開特許第10-2018-0010440号の「仮壁型ファサード構造体」が開示されている。これは、建具が設けられた建物の外壁と所定距離離隔して設けられて通路を形成し、多数の垂直フレームと上端及び下端水平フレームと多数の中間水平フレームによって限定される多数の区画を有する2次元平面上のフレームと;前記上端水平フレームに連結されて建物外壁に向かって延びる上端連結フレームと;前記上端連結フレームに連結されて前記上端水平フレームに平行に壁体と接触して配置される上端固定フレームと;前記上端水平フレーム及び上端固定フレームの上端部に設けられるひさしで構成され:前記フレームの多数の区画のうち、少なくとも一部は、ガラス窓によって形成され、残りの区画は、ルーバー(louver)装着グリル窓によって形成される。
【0004】
しかし、このような従来技術は、基本ベース材のうちガラス素材は、非晶性(無定形)固体であって、水分と空気とをほとんど透過させず、透光特性によって高価であり、割れやすいという短所があり、軟性が非常に低いために、少しでも破損が加えられれば、全体として瞬時に割れてしまう限界があって、所望のスクリーンを具現するのに問題があった。
また、従来技術は、ルーバー装着とフレーム構造によって全面的な透光性の具現が困難であるが、実際に建物に広告のための電光板を設ければ、むしろ内部の光が入らないことから、不動産価値が下落し、透明性の確保が必要であるにもかかわらず、これについての考慮がないという問題点を有する。
また、従来技術は、強固な(Rigid)構成によって必要に応じる曲率具現が不可能であり、LED駆動に必要なドライバユニットなどの設置及び接続の効率性を考慮しておらず、そのようなドライバユニットなどの外部露出により、外部環境から保護に不十分であるという問題点を有していた。
また、従来技術は、多数連結時、連結部品に対するLEDの省略区間がLED配列間隔よりも大きいので、光表現の不連続性を誘発して光表現力の欠点を誘発する問題点を有していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術に係わる問題点を解決するために、本発明は、透明性の確保を通じて設置構造物に対する価値下落を防止し、ユーザの視野性及び日射量の確保を可能にし、衝撃などによる破損を最小化することで、安定性と共に、耐久性を向上させ、LED駆動に必要なドライバユニットと接続の効率性を増大させるだけではなく、ドライバユニットの外部露出を最小化して外部環境から保護するようにし、多数連結時、連結部品に対する光表現の不連続性を解消することで、大面積においても、光表現力に優れるようにする目的を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述したような課題を解決するために、本発明の一側面によれば、透光性と柔軟性とを有する板状のフレキシブル基板;前記フレキシブル基板に2次元的に多数個配列され、前方に光を照射させるLEDチップ;前記フレキシブル基板の一側に沿って多数個突出するように一体に設けられることにより、撓み可能にする端子部;前記端子部それぞれの背面に設けられ、前記フレキシブル基板に設けられる柔軟性透明導体によって、前記LEDチップに動作制御のために電気的に連結されるドライバユニット;及び前記ドライバユニットの配列方向に沿って載置され、前記ドライバユニットが長手方向に沿って間隔を置いて多数個設けられ、前記ドライバユニットに接続される接続部材が設けられる接続プレート;を含む、透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムが提供される。
【0007】
前記フレキシブル基板は、前記端子部を互いに反対方向に有する一対が前記端子部の反対側を互いに接合して左右に延びて拡張基板を形成することで、前記拡張基板の両側に前記接続プレートがそれぞれ設けられるようにすることができる。
前記フレキシブル基板は、前記端子部が形成された側を除いた側を互いに接合して上下に延びて拡張基板を形成することで、前記拡張基板の一側に沿って接続プレートが一列に設けられるようにすることができる。
前記接続プレート上に前記ドライバユニットを外部と遮断させるように設けられる封止材をさらに含んでもよい。
前記接続プレートは、前記フレキシブル基板とフラット(flat)な形態に配置されうる。
前記端子部に最も近いLEDチップから前記接続プレートの外側部までの距離は、前記接続プレートに直交する方向に前記LEDチップ間の距離に対して40~50%以内である。
前記接続プレートは、前記フレキシブル基板から前記端子部のベンディングによって、前記フレキシブル基板に対して後方に傾斜して配置されうる。
【発明の効果】
【0008】
本発明による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムによれば、透明性の確保を通じて設置構造物に対する価値下落を防止し、ユーザの視野性及び日射量の確保を可能にし、衝撃などによる破損を最小化することで安定性と共に、耐久性を向上させ、LED駆動に必要なドライバユニットと接続の効率性を増大させるだけではなく、ドライバユニットの外部露出を最小化して外部環境から保護することができ、多数連結時、連結部品に対する光表現の不連続性を解消することで、大面積においても、光表現力に優れるようにする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムを示す正面図である。
図2図1のA部分を拡大して示す図面である。
図3図2の平断面図である。
図4】本発明の第2実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムを示す斜視図である。
図5】本発明の第2実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムで端子部を示す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、多様な変更によって複数の実施形態を有することができるので、特定の実施形態を例として図面に示して説明する。また本発明は、そのような特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の技術思想に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されねばならない。
【0011】
以下、添付図面に基づいて本発明による実施形態について詳細に説明し、図面符号に関係なく、同一ないし対応する構成要素については、同じ参照番号を付し、これについての重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムを示す正面図であり、図2は、図1のA部分を拡大して示す図面であり、図3は、図2の平断面図である。
図1ないし図3を参照すれば、本発明の一実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム100は、フレキシブル(Flexible)基板110、LEDチップ120、端子部130、ドライバユニット140及び接続プレート150を含む。
【0012】
フレキシブル基板110は、透光性と柔軟性とを有し、板状からなり、このように透光性と共に、柔軟性を有するように透明の変形可能なプラスチックが使用されうるが、例えば、透明ポリイミド(CPI, Colorless Polyimide)フィルムを主材料として使用しうる。透明ポリイミドは、ガラスのように透明であり、かつ強度に優れたプラスチック素材であって、形態を自由に変えることができ、圧力を加えても、容易には割れない特性だけではなく、優れた熱的安定性、優秀な機械的強度、耐火学性、低温特性、電気絶縁性、寸法安定性(原形を保持する特性)を有するが、複数のイミドが集まって作られた高分子化合物(重合体)である。
フレキシブル基板110は、透明ポリイミドフィルム以外にも透光性と柔軟性、そして要求する強度を備える材質であれば、多様な材質が適用されうるので、このような例示に限定されない。
【0013】
LEDチップ120は、フレキシブル基板110に2次元的に多数個配列され、前方に光を照射させるが、一例として、フレキシブル基板110に上下及び左右に配列されうる。また、LEDチップ120は、制御信号によって多様な色相の光を出力するようにRGB LEDのような多色LEDが使用されうる。
LEDチップ120は、フレキシブル基板110の前面に付着されるように構成されうるが、他の例として、フレキシブル基板110が透明であることを考慮し、フレキシブル基板110の背面に付着されて前方に光を照射させうるが、光照射効率を考慮して本実施形態では、フレキシブル基板110の前面に配置されることを示す。
端子部130は、フレキシブル基板110の一側に沿って多数個突出するように一体に設けられることにより、撓み可能にする。端子部130は、成形ないしカッティングなどの加工によってフレキシブル基板110の一側に沿って多数個突設されうる。
【0014】
ドライバユニット140は、端子部130それぞれの背面に設けられ、フレキシブル基板110に設けられる柔軟性透明導体によってLEDチップ120に動作制御のために電気的に連結される。ドライバユニット140は、LEDチップ120それぞれに対して動作に必要な電源供給と共に、制御を遂行することで、フレキシブル基板110上のLEDチップ120が所望の形状やイメージなどをディスプレイしうる。また、ドライバユニット140は、端子部130ごとに必ずしも1つ設ける必要はなく、必要によって、端子部130ごとに多数個設けてもよい。
【0015】
ドライバユニット140それぞれは、多数のLEDチップ120を分配し、それぞれ制御可能であるが、例えば、端子部130が位置する列をなすLEDチップ120の制御を遂行するように構成されうる。また、ドライバユニット140とLEDチップ120とを電気的に接続させる柔軟性透明導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)またはCNT(Carbon Nano Tube)などを含めて柔軟性と透明性とを有する多様な導体が使用されうるが、信号及び電源の伝達に必要な面抵抗及び比抵抗要件を満足させることで、所望の導電性を有し、透光性であって、可視光線領域での透過率が少なくとも80%以上を満足させるようにすることが望ましい。
【0016】
接続プレート150は、ドライバユニット140の配列方向に沿って置かれ、ドライバユニット140が長手方向に沿って間隔を置いて多数個設けられ、ドライバユニット140に接続される接続部材151が設けられる。接続プレート150は、プラスチックのような絶縁材質が望ましく、それに必ずしも限定されるものではなく、ドライバユニット140自体の電気的絶縁が十分であれば、絶縁性を要求しない。また、接続部材151は、ワイヤまたは電極などを含めて多様な導電性材質が使用されうる。
【0017】
接続プレート150は、本実施形態のようにフレキシブル基板110とフラット(flat)な形態に配置されうる。したがって、厚さ面でコンパクトな構造を提供しうる。この際、フレキシブル基板110を少なくとも3個以上左右に配することにより、フレキシブル基板110それぞれの端子部が互いに隣接する場合、これらによる光表現の連続性が損傷しないように、端子部130に最も近いLEDチップ120から接続プレート150の外側部までの距離(L;図1に図示)は、接続プレート150に直交する方向にLEDチップ120間の距離(D;図1に図示)に対して40~50%であることが望ましい。したがって、接続フレート150が異なる接続プレート150と接する場合、これら接続プレート150が占める間隔がLEDチップ120間の間隔と同一であるか、それより小さいので、光表現時、光の非活性領域を一定にして自然な光表現を可能にする。ここで、端子部130に最も近いLEDチップ120から接続プレート150の外側部までの距離(L;図1に図示)が接続プレート150に直交する方向にLEDチップ120間の距離(D;図1に図示)に対して、40%未満の場合は、接続プレート150及び端子部130の幅を過度に縮めて接続構造の具現などに不利であり、50%超過である場合には、接続プレート150が互いに隣接して配置するとき、所望の光表現の連続性を満足させることができない。
【0018】
一方、フレキシブル基板110は、本実施形態のように、端子部120を互いに反対方向に有する一対が端子部120の反対側を互いに接合して左右に延びて拡張基板を形成することで、拡張基板の両側に接続プレート150がそれぞれ設けられるようにすることができる。したがって、フレキシブル基板110は、互いに左右に接合して拡張基板を形成しても、両側の接続プレート150にそれぞれ設けられるドライバユニット140を通じて、LEDチップ120の制御が二元的になされるようにすることにより、LEDチップ120の駆動時に遅延時間を最小化することで、安定した光表現を可能ならしめる。
【0019】
また、フレキシブル基板110は、本実施形態のように、端子部130が形成された側を除いた側を互いに接合して上下に延びて拡張基板を形成することで、拡張基板の一側に沿って接続プレート150が一列に設けられるようにすることができる。したがって、フレキシブル基板110を接続が保持される状態で上下方向に容易に拡張させうる。ここで、フレキシブル基板110の相互接合は、接着剤を使用するか、互いの嵌合構造を使用することができる。
【0020】
接続プレート150上には、ドライバユニット140を外部と遮断させるように封止材160が設けられうる。ここで、封止材160は、チップのパッケージ工程に使用される封止材だけではなく、外部の水分やほこりなどを遮断するように物質やカバーなどでもある。また、封止材160は、ドライバユニット140のみを覆うように設けられるか、ドライバユニット140と共に、接続部材151を覆うようにも設けられる。
図4は、本発明の第2実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムを示す斜視図であり、図5は、本発明の第2実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムで端子部を示す平断面図である。
【0021】
図4及び図5を参照すれば、本発明の第2実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム200は、フレキシブル(Flexible)基板210、LEDチップ220、端子部230、ドライバユニット240及び接続プレート250を含み、また、封止材260をさらに含んでもよいが、これらの全ての構成は、接続プレート250と端子部230の配置形態を除いては、本発明の第1実施形態による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステム100で対応する構成と同一なので、重複説明は省略し、相違点に重点を置いて説明する。
【0022】
接続プレート250は、フレキシブル基板210から端子部230のベンディングによってフレキシブル基板210に対して後方に傾斜するように配置されうる。したがって、フレキシブル基板210を多数個配列して延ばすことにより、大面積に具現しても接続プレート250または端子部230が互いに接することで占める領域を最小化して光表現の非活性領域を最小化することができる。
【0023】
このような本発明による透明フレキシブルディスプレイパネルを備えたメディアファサードシステムによれば、透明性の確保を通じて設置構造物に対する価値下落を防止することができ、ユーザの視野性及び日射量確保を可能ならしめ、衝撃などによる破損を最小化することで、安定性と共に、耐久性を向上させうる。
また、本発明によれば、LED駆動に必要なドライバユニットと接続の効率性を増大させるだけではなく、外部露出を最小化して外部環境から保護することができ、多数個連結時、連結部品に対する光表現の不連続性を解消することで、大面積においても、優れた光表現力を有しうる。
以上、添付図面に基づいて本発明を説明したが、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様な変形がなされうる。したがって、本発明の範囲は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、そして、そのような特許請求の範囲と均等物によって決定されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、メディアファサードシステムに利用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5