(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】情報処理端末、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 1/724 20210101AFI20240724BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240724BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
H04M1/724
H04M11/00 301
G08B25/04 K
(21)【出願番号】P 2024071075
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2023577842の分割
【原出願日】2022-02-25
【審査請求日】2024-04-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513046294
【氏名又は名称】ビーサイズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(74)【代理人】
【識別番号】100220423
【氏名又は名称】榊間 城作
(72)【発明者】
【氏名】八木 啓太
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-215905(JP,A)
【文献】特開2019-204300(JP,A)
【文献】特開2006-115124(JP,A)
【文献】特開2003-008686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B23/00-31/00
H04L51/00-51/58
67/00-67/75
H04M1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおける被見守り者用端末であって、
複数の選択肢から前記見守り者用端末のユーザによって選択された報知パターンを設定する設定指示と、前記見守り者用端末からの音声データと、を受信する受信部と、
前記音声データを受信すると、前記設定指示に基づいて設定される報知パターンで、前記音声データを受信したことの報知を行う報知部と、
前記音声データを再生するスピーカと、を備え
、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことである被見守り者用端末。
【請求項2】
前記音声データごとに、前記設定指示が受信される、請求項1に記載の被見守り者用端末。
【請求項3】
前記設定指示は、前記見守り者用端末によって設定されたものである、請求項1または2に記載の被見守り者用端末。
【請求項4】
前記報知パターン
の選択肢は、
さらに、
受信した音声データを再生する、
および、
着信音を鳴らす、の少なくとも1つを含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の被見守り者用端末。
【請求項5】
前記報知パターン
の選択肢は、
さらに、
受信した音声データを再生する、
および、
着信音を鳴らす、を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の被見守り者用端末。
【請求項6】
表示装置を備え、
前記報知部は、前記表示装置を制御することによって前記音声データを受信したことの報知を行う、請求項1乃至3のいずれかに記載の被見守り者用端末。
【請求項7】
前記表示装置は、LEDである、請求項6に記載の被見守り者用端末。
【請求項8】
マイクと、
前記マイクに入力された音声を送信する送信部と、を備える、請求項1乃至7のいずれかに記載の被見守り者用端末。
【請求項9】
前記被見守り者は子供である、請求項1乃至8のいずれかに記載の被見守り者用端末(ただし、
被見守り者用端末が携帯電話
であるものと、前記受信部が、前記音声データを再生すべき位置または時刻を示す情報を受信するものと、前記受信部が、テキストデータを受信して表示するものと、を除く)。
【請求項10】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおけるサーバであって、
第1音声データを前記見守り者用端末から受信する受信部と、
複数の選択肢から前記見守り者用端末のユーザによって選択された報知パターンであって、前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記第1音声データの受信をどのような報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知するかを設定する設定指示と、前記第1音声データと、を前記被見守り者用端末に送信する送信部と、を備え
、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことであるサーバ。
【請求項11】
前記受信部は、前記見守り者用端末から前記設定指示を受信する、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記受信部は、前記第1音声データごとに前記設定指示を前記見守り者用端末から受信し、
前記送信部は、前記第1音声データごとに前記設定指示を前記被見守り者用端末に送信する、請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記報知パターン
の選択肢は、
さらに、
受信した音声データを再生する、
および、
着信音を鳴らす、を含む、請求項10乃至12のいずれかに記載のサーバ。
【請求項14】
前記受信部は、第2音声データを前記被見守り者用端末から受信し、
前記送信部は、前記第2音声データを前記見守り者用端末に送信する、請求項10乃至13のいずれかに記載のサーバ。
【請求項15】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおけるサーバを、
第1音声データを前記見守り者用端末から受信する受信部、
複数の選択肢から前記見守り者用端末のユーザによって選択された報知パターンであって、前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記第1音声データの受信をどのような報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知するかを設定する設定指示と、前記第1音声データと、を前記被見守り者用端末に送信する送信部、として機能させ
、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことであるプログラム。
【請求項16】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおけるサーバが、
第1音声データを前記見守り者用端末から受信する受信ステップと、
複数の選択肢から前記見守り者用端末のユーザによって選択された報知パターンであって、前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記第1音声データの受信をどのような報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知するかを設定する設定指示と、前記第1音声データと、を前記被見守り者用端末に送信する送信ステップと、を含み、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことである、報知パターン制御方法。
【請求項17】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおける見守り者用端末を、
前記見守り者用端末のユーザから音声入力を受け付ける第1受付部と、
前記見守り者用端末のユーザ
による複数の複数の選択肢から報知パターンの選択を受け付ける第2受付部と、
前記音声入力に対応した第1音声データと、
前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記
選択された報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知することを設定する設定指示と、を
前記被見守り者用端末に送信する送信部と、として機能させ
、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことである、プログラム。
【請求項18】
前記送信部は、前記第1音声データごとに前記設定指示を送信する、請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記第1受付部が前記音声入力を受け付け、その後、
前記第2受付部が、前記第1受付部が受け付けた音声入力に対応する前記報知パターンの選択を受け付け、その後、
前記送信部が、前記第1音声データとともに前記設定指示を送信する、請求項18に記載のプログラム。
【請求項20】
前記見守り者用端末を、
前記被見守り者端末からの第2音声データを受信する受信部と、
前記第1音声データおよび前記第2音声データが音声ファイル単位で時系列順に表示され、かつ、音声入力を受け付けるための第1ボタンを含む画面を表示させる表示制御部と、として機能させ、
前記第1受付部は、前記第1ボタンに対する第1操作に応じて音声入力を受け付け、その後、
前記表示制御部は、報知パターンの選択肢と、前記第1音声データを送信するための第2ボタンとを表示させ、その後、
前記第2受付部は、前記選択肢に対する選択に基づいて前記報知パターンの選択を受け付け、その後、
前記送信部は、前記第2ボタンに対する第2操作に応じて、前記設定指示および前記第1音声データを送信する、請求項17乃至19のいずれかに記載のプログラム。
【請求項21】
前記報知パターンの選択肢は、
さらに、
受信した音声データを再生する、
および、
着信音を鳴らす、を含む、請求項17乃至20のいずれかに記載のプログラム。
【請求項22】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおける見守り者用端末であって、
前記見守り者用端末のユーザから音声入力を受け付ける第1受付部と、
前記見守り者用端末のユーザ
による複数の複数の選択肢から報知パターンの選択を受け付ける第2受付部と、
前記音声入力に対応した第1音声データと、
前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記
選択された報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知することを設定する設定指示と、を
前記被見守り者用端末に送信する送信部と、を備え
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことである、見守り者用端末。
【請求項23】
被見守り者によって携帯される被見守り者用端末の位置情報を見守り者用端末に送信するモニタリングシステムにおける見守り者用端末が、
前記見守り者用端末のユーザから音声入力を受け付ける第1受付ステップと、
前記見守り者用端末のユーザ
による複数の複数の選択肢から報知パターンの選択を受け付ける第2受付ステップと、
前記音声入力に対応した第1音声データと、
前記第1音声データが前記被見守り者用端末によって受信された場合に、前記
選択された報知パターン
で前記被見守り者用端末において報知することを設定する設定指示と、を
前記被見守り者用端末に送信する送信ステップと、を含み、
前記複数の選択肢のうちの1つは、着信音を鳴らさないことである報知パターン制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声データのやり取りが可能な情報処理端末、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
子供がある程度の大きさ、例えば、小学生になり、1人で行動することが多くなると、子供を持つ保護者は、子供が事故等に遭うことなく学校や塾に無事に到着しているか帰宅するかがなど、子供の行動が心配となる。
【0003】
そこで、上記のような問題に対応するための仕組みとして、たとえば、スマートフォン等の携帯型情報端末に搭載されたGPS機能を利用して子供の位置情報を確認可能とするサービスが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の情報処理システムには、未だ利便性の向上余地がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、利便性の高い情報処理端末、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理端末は、データと、データを受信したことを報知する際の報知パタンを設定する設定指示とを異なる端末から受信する受信部と、受信部がデータを受信したことを報知する報知部と、設定指示に基づいて報知部の報知パタンを設定する設定部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利便性の高い情報処理端末、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの配置の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理サーバの構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置サーバの構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る第1ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る第1ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る第2ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る第2ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る第1ユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る第1ユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る第1ユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】実施形態に係る第1ユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図12】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
以下、図面を参照して実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
実施形態に係る情報処理システム1は、いわゆるモニタリングシステムであり、被見守り者(例えば、子供)によって携帯された第2ユーザ端末4から、例えば1.5分毎のような所定の間隔でサーバ2へアップロードされた情報から第2ユーザ端末4の位置が決定され、決定された位置が、サーバ2から見守り者(例えば、親や祖父母などの家族)の携帯する、又は用いる第1ユーザ端末3へ通知される。また、本実施形態に係る情報処理システム1では、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4にマイクロフォン及びスピーカを備えており、互いに音声によるメッセージ(以下、音声メッセージともいう)を送受信することができるように構成されている。なお、以下の説明では、見守り者のことを第1ユーザともいう。また、被見守り者のことを第2ユーザともいう。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ2と、該サーバ2にネットワーク5を介して接続された1以上の第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4とを備える。
図1に示す例では、情報処理システム1は、サーバ2、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4を各々1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備えるサーバ2、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4の数はそれぞれ任意である。
【0012】
(サーバ2)
図2及び
図3は、サーバ2の構成図である。
図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cなどを備える。なお、
図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、第1ユーザ端末3、第2ユーザ端末4など)と通信するためのインターフェースである。
【0014】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。なお、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク5を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶されたデータを参照又は取得し、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置にデータを記憶させる。
【0015】
記憶装置200Bには、第1ユーザ端末3のアカウント情報、例えば、第1ユーザ端末3の識別番号、氏名、連絡先(メールアドレス、電話番号)、第2ユーザ(例えば、自分の子供)などが所持する第2ユーザ端末4の識別番号が記憶されている。また、記憶装置200Bには、第2ユーザ端末4のアカウント情報、例えば、第2ユーザ端末4の識別番号、氏名、第1ユーザ(例えば、自分の親や祖父母などの家族)が所持する第1ユーザ端末3の識別番号が記憶されている。また、記憶装置200Bには、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータを含むログなどがアカウントに対応付けて記憶されている。また、第2ユーザ端末4へ送信するための記憶装置200Bには、ダウンロードして利用可能な音声ファイル(例えば、声優、俳優、アイドルなどの人が吹き込んだメッセージの音声ファイル、ボーカロイド(登録商標)などの音声合成エンジンによるメッセージの音声ファイルなど)が記憶されている。
【0016】
CPU200Cは、本実施形態に係るサーバ2を制御し、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0017】
図3は、サーバ2の機能ブロック図である。
図3に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203などの機能を備える。なお、
図3に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0018】
受信部201は、第1ユーザ端末3、第2ユーザ端末4などから送信されるデータ、例えば、音声データや設定指示などを受信する。
【0019】
送信部202は、第1ユーザ端末3から受信したデータ、例えば、音声データや設定指示を第2ユーザ端末4へ送信する。また、送信部202は、第2ユーザ端末4から受信したデータ、例えば、音声データを第1ユーザ端末3へ送信する。
【0020】
記憶装置制御部203は、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータを、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0021】
(第1ユーザ端末3)
第1ユーザ端末3は、第1ユーザが所持する端末であり、例えば、アプリケーションソフトウェアをインストールしたスマートフォンなどである。第1ユーザは、第1ユーザ端末3を利用して登録した第2ユーザ端末4と音声データを送受信することで、第2ユーザ(例えば、自分の子供)と音声メッセージを送受信することができる。
図4は、第1ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300E、マイクロフォン300F、スピーカ300Gなどを備える。
【0022】
通信IF300Aは、他の装置(本実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0023】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別番号や情報処理プログラム(アプリケーションソフトウェア)、第2ユーザ端末4へ送信するためのプリセットされたメッセージ(例えば、声優、俳優、アイドルなどの人が吹き込んだメッセージ、ボーカロイド(登録商標)などの音声合成エンジンによるメッセージ、第1ユーザが入力したメッセージ(第1ユーザが入力したメッセージには、第1ユーザが吹き込んだ音声メッセージと、テキストにより入力した文字メッセージとが含まれる)、サーバ2からダウンロードしたメッセージ)などが記憶される。また、記憶装置300Bには、例えば、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信したデータが記憶されている。端末の識別番号は、第1ユーザ端末3を識別するための番号である。第1ユーザ端末3から送信するデータに端末の識別番号を付与することで、サーバ2は、受信したデータがどの第1ユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別番号は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2が第1ユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0024】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0025】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0026】
CPU300Eは、本実施形態に係る第1ユーザ端末3を制御し、図示しないROM及びRAMを備える。
【0027】
マイクロフォン300Fは、音を電気信号に変換する音響機器である。第1ユーザ端末3のユーザは、マイクロフォン300Fを利用して音声(例えば、第2ユーザ端末4へ送信するためのメッセージなど)を入力することができる。入力された音声は、後述の送信部302によりサーバ2へ送信される。
【0028】
スピーカ300Gは、電気信号を音に変える音響機器である。スピーカ300Gは、例えば、サーバ2を介して第2ユーザ端末4から送信され、記憶装置300Bに記憶された音声データを再生する。
【0029】
図5は、第1ユーザ端末3の機能ブロック図を示しており、第1ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304(受付部)、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図5に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0030】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信されるデータを受信する。
【0031】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じてデータをサーバ2へ送信する。
【0032】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部303は、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータなどを、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置300Bに記憶する。また、記憶装置制御部303は、例えば、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信した音声データを記憶装置300Bへ記憶する。
【0033】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0034】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、例えば、後述する
図8~
図11に例示する画面などを表示装置300Dに表示する。
【0035】
(第2ユーザ端末4)
第2ユーザ端末4は、本情報処理システム1の第2ユーザが利用する端末である。第2ユーザは、第2ユーザ端末4を利用して登録した第1ユーザ端末3と音声データを送受信することで、第1ユーザ(例えば、自分の家族)と音声によるやりとりをすることができる。
図6は、第2ユーザ端末4の主なハード構成を示しており、第2ユーザ端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D(LED)、CPU400E、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなどを備える。
【0036】
通信IF400Aは、他の装置(本実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0037】
記憶装置400Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置400Bには、端末の識別番号や情報処理プログラム、第1ユーザ端末3から送信された音声データなどが記憶される。端末の識別番号は、第2ユーザ端末4を識別するための番号である。第2ユーザ端末4から送信するデータに端末の識別番号を付与することで、サーバ2は、受信したデータがどの第2ユーザ端末4から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別番号は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2が第2ユーザ端末4に対して付与するようにしてもよい。
【0038】
入力装置400Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。第2ユーザは、入力装置400Cを操作して、音声を入力して第1ユーザ端末3へ送信したり、第1ユーザ端末3から送信された音声データを再生することができる。
【0039】
表示装置400Dは、例えば、LEDである。表示装置400Dは、後述の報知部405により制御され、設定されたパタンや所定のパタンで点灯又は点滅することにより音声を受信したことを報知する。
【0040】
CPU400Eは、本実施形態に係る第2ユーザ端末4を制御し、図示しないROM及びRAMを備える。
【0041】
マイクロフォン400Fは、音を電気信号に変換する音響機器である。第2ユーザ端末4のユーザは、マイクロフォン400Fを利用して音声を入力することができる。入力された音声は、後述の送信部402によりサーバ2へ送信される。
【0042】
スピーカ400Gは、電気信号を音に変える音響機器である。スピーカ400Gは、例えば、サーバ2を介して第1ユーザ端末3から送信され、記憶装置400Bに記憶された音声データを再生する。また、スピーカ400Gは、後述の報知部405により制御され、設定されたパタンや所定のパタンで音を発生させることで音声を受信したことを報知する。
【0043】
GPSセンサ400Hは、衛星に搭載された原子時計の時刻のデータ、衛星の天体暦(軌道)などのデータが含まれた信号をGPS衛星から受信し、受信した信号の発信時刻と受信時刻との差に基づいて衛星からの距離を算出して現在位置を特定する。また、GPSセンサ400Hは、特定した現在位置を出力する。
【0044】
図7は、第2ユーザ端末4の機能ブロック図を示しており、第2ユーザ端末4は、受信部401、送信部402、記憶装置制御部403、入力受付部404、報知部405、設定部406、判定部407(第1~第3判定部)などの機能を有する。なお、
図7に示す機能は、CPU400Eが、記憶装置400Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0045】
受信部401は、例えば、サーバ2から送信されるデータ(例えば音声データ)と、データを受信したことを報知する際の報知パタンを設定する設定指示とを受信する。
【0046】
送信部402は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じてデータ、例えば音声データをサーバ2へ送信する。また、送信部402は、判定部に407による判定結果を(サーバ2を介して)第1ユーザ端末3へ送信する。また、送信部402は、判定部407による判定結果に応じて、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを推奨するための推奨指示を第1ユーザ端末3へ送信する。
【0047】
記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御する。例えば、記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御してデータの書き込みや読み出しを行う。記憶装置制御部403は、例えば、受信部401が受信したデータを記憶装置400Bへ記憶する。
【0048】
入力受付部404は、入力装置400Cからの入力操作を受け付ける。入力受付部404は、例えば、記憶装置400Bに記憶された音声データの再生操作を受け付ける。
【0049】
報知部405は、受信部401がデータを受信したことを報知する。報知部405は、例えば、設定部406が設定した報知パタンに基づいて、表示装置400D(LED)を点灯又は点滅させたり、スピーカから音を発生させることで受信部401がデータを受信したことを報知する。
【0050】
設定部406は、受信部401が受信した設定指示に基づいて上記報知部405の報知パタンを設定する。また、設定部406は、判定部407による判定結果に応じて、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定する。なお、報知パタンには、受信部401が受信したデータの再生による報知(第1の報知パタン)が含まれる。この報知パタンの場合、上記報知部405は、受信部401が受信したデータの再生により受信部401がデータを受信したことを報知する。
【0051】
判定部407は、受信部301が受信したデータの報知に関する状態、例えば、音声データを再生したかなどを判定する。また、判定部407は、日時、位置、及び第1ユーザ端末3の属性、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定する。ここで、日時は現在日時であり、位置は現在位置であってもよい。
【0052】
(表示画面)
図8~
図11は、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面G1の一例を示す図である。以下、
図8~
図11を参照して、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面G1の一例について説明する。なお、
図1~
図7を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0053】
図8に示すように、表示装置300Dには、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信された音声データが音声ファイル単位で時系列順に表示される(以下、タイムライン表示ともいう)。
図8に示す例では、画面G1の上部に第2ユーザの名前11(ハンドルネームでもよい)が表示される。画面G1の左側には、第2ユーザ端末4から送信された音声データ(第2ユーザの音声ファイル)を示す表示枠12Bが送信された時刻12D(タイムスタンプの情報を利用)及びアイコン12A(第2ユーザを示すアイコン)とともに表示される。また、再生ボタン12Cを選択(タップ操作)すると表示枠12Bに対応する音声データ(音声ファイル)が再生され音声を聴くことができる。
また、画面G1の右側には、第1ユーザ端末3から第2ユーザ端末4へ送信された音声データ(第1ユーザの音声ファイル)を示す表示枠13Aが送信された時刻13C(タイムスタンプの情報を利用)とともに表示される。また、表示枠13Aの近傍には音声データの報知に関する状態13D(例えば、第2ユーザ端末4で音声データを再生したか否かなど)が併記される。また、再生ボタン13Bを選択すると表示枠13Aに対応する音声データ(音声ファイル)が再生され音声を聴くことができる。
また、画面G1の左側には、第2ユーザ端末4の状態(例えば、時間や位置)に応じて第2ユーザ端末4又はサーバ2から自動で送信される状況を示すコメント14Bが送信された時刻14D(タイムスタンプの情報を利用)及びアイコン14A(第2ユーザ端末4を示すアイコン)とともに表示される。
第1ユーザは、音声データを第2ユーザ端末4へ送信したい場合、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G1下部に表示されたマイクロフォンを模したアイコン15を選択する。
【0054】
図9に示す画面G2は、
図8を参照して説明したアイコン15を選択(タップ操作)すると遷移する画面である。
図9に示すように、
図8においてアイコン15を選択すると、第2ユーザ端末4へメッセージを送信するための表示枠16が画面G2の下側からせりあがるようにして現れる。第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G2の表示枠16内に表示されたマイクアイコン16Aを選択することで音声を録音して第2ユーザ端末4へ送信することができる。なお、マイクアイコン16Aを選択するとマイクアイコン16Aの表示形態(例えば、アイコンの色)が変化して録音が始まったことが示される。第1ユーザがメッセージ(例えば、「今から迎えにいくよ」など)を話し終わり、再度マイクアイコン16Aを再選択するとマイクアイコン16Aの表示形態(例えば、アイコンの色)が元に戻り録音が終了したことが示される。
また、マイクアイコン16Aの下部には記憶装置300Bにプリセットされていたメッセージ16B、第1ユーザが入力したメッセージ16B、サーバ2からダウンロードしたメッセージ16Bなどが複数表示され、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して表示された複数のメッセージ16Bのいずれかを選択することで、この選択したメッセージ16Bを第2ユーザ端末4へ送信することができる。
【0055】
なお、第1ユーザが入力したメッセージには、既に述べたように第1ユーザがマイクロフォン300Fを利用して吹き込んだ音声メッセージと、第1ユーザが入力装置300Cを操作してテキストにより入力した文字メッセージとが含まれる。ここで、音声メッセージは文字起こし(テキスト化)されて、音声ファイルのタイトルとして表示される。
図10は、音声メッセージを文字起こし(テキスト化)して音声ファイルのタイトルとして表示した画面G3の例である。
図10に例示するように、画面G3には、音声メッセージを文字起こし(テキスト化)した音声ファイルのメッセージがタイトル16Bとして表示される。第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G3のボイススタンプストア17Aを選択することでサーバ2から音声ファイル(例えば、声優、俳優、アイドルなどの人が吹き込んだメッセージの音声ファイル、ボーカロイド(登録商標)などの音声合成エンジンによるメッセージの音声ファイルなど)をダウンロードして利用することができる。
また、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作してタイトル16Bの左側に配置された入替ボタン17Bを選択(長押し又はタップ操作など)することでタイトル16Bの表示順序を入れ替えることができる。
また、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作してタイトル16Bの右側に配置された編集ボタン17Cを選択(長押し又はタップ操作など)することでタイトル16Bを編集することができる。
また、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作してタイトル16Bの右側に配置された再生ボタン17Dを選択(長押し又はタップ操作など)することでタイトル16Bの元となる音声ファイルを再生(試聴)することができる。
また、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作してタイトル16Bの右側に配置された録音ボタン17Eを選択(長押し又はタップ操作など)することでタイトル16Bの元となる音声ファイルを録音しなおすことができる。
なお、音声ファイルのタイトル16Bは、利用頻度の高い順に表示される設定としてもよい。なお、利用頻度の高い順位表示する場合、メッセージの表記ゆれ(例えばメッセージの類似性など)を考慮してメッセージの利用頻度を算出することが好ましい。
【0056】
また、
図9の画面G2に表示されるメッセージ16Bは、第1ユーザによるメッセージ利用頻度又は第1ユーザによる設定に応じた順序で表示されることが好ましい。例えば、利用頻度に応じて表示される場合、利用頻度の高い順にメッセージが表示されることが好ましい。また、
図9の画面G2に表示されるメッセージ16Bは、第1ユーザによる設定に応じた順序で表示されるようにしてもよい。この場合、
図10で説明したのと同様に、第1ユーザが入力装置300Cを操作して手動でメッセージ16Bの表示順序を並べ替えて設定できるようにしてもよい。また、プリセットされたメッセージ16Bが利用頻度の高い順に表示される設定としてもよく、第1ユーザが入力したメッセージ16Bが利用頻度の高い順に表示される設定としてもよい。なお、利用頻度の高い順位表示する場合、メッセージの表記ゆれ(例えばメッセージの類似性など)を考慮してメッセージの利用頻度を算出することが好ましい。
【0057】
図11に示す画面G4は、
図9を参照して説明したマイクアイコン16Aを選択(タップ操作)して音声を録音した後、又はマイクアイコン16Aの下部に表示されたメッセージ16Bを選択すると遷移する画面である。
図11に示すように、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G4のアイコン18Aを選択することで録音した音声を試聴して確認することができる。また、第1ユーザは、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G4のアイコン18Bを選択することで、画面G2に遷移し、音声を再度録音しなおすことができる。また、第1ユーザは、音声を再度録音しなおす代わりに遷移した画面G2においてメッセージを選択してもよい。
また、第1ユーザは、第2ユーザ端末4が第1ユーザ端末3からのメッセージを受信したことを報知する際の報知パタンを設定することができる。
図11に示す例では、第1ユーザは、「着信音ON」19A、「着信音OFF」19B、「この音声を着信音として鳴らす」19Cから報知パタンを選択することができる。第1ユーザが19A~19Cのいずれかを選択すると選択した項目にチェックマークが表示される(
図11に示す例では「着信音ON」19Aが選択されている)。なお、
図11に示す例では報知パタンは3つから選択するが、報知パタンは、
図11に示す例に限られない。例えば、「着信音ON」19Aを選択した場合、着信音を選択できる構成としてもよいし、バイブレーションを報知パタンとして選択できる構成としてもよい。
第1ユーザが、タッチパネル等の入力装置300Cを操作して画面G4の送信アイコン18Cを選択すると録音された音声データ又は選択されたメッセージ16Bに対応するデータが、報知パタンの設定指示とともにサーバ2へ送信される。
【0058】
(情報処理)
図12~
図15は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図12~
図15を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、
図1~
図11を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0059】
(メッセージ送信処理)
図12は、情報処理システム1のメッセージ送信処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図12を参照して、情報処理システム1のメッセージ送信処理の一例について説明する。なお、
図12では第2ユーザ端末4から第1ユーザ端末3へ音声データを送信する場合について説明する。
【0060】
(ステップS101)
第2ユーザは、第2ユーザ端末4の入力装置400Cを操作して音声を入力する。
【0061】
(ステップS102)
入力された音声は、マイクロフォン400Fにより電気信号に変換されたのち音声データとして送信部402からサーバ2へ送信される。なお、第2ユーザ端末4から送信されるデータには、第2ユーザ端末4の識別番号、タイムスタンプなどのデータが付与されている。
【0062】
(ステップS103)
サーバ2の受信部201は、第2ユーザ端末4から送信された音声データを受信する。
【0063】
(ステップS104)
サーバ2の記憶装置制御部203は、第2ユーザ端末4が送信した音声データを、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0064】
(ステップS105)
サーバ2の送信部202は、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した音声データに付与された識別番号に対応付けされた第1ユーザ端末3の識別番号を特定し、特定した第1ユーザ端末3へ第2ユーザ端末4から送信された音声データを送信する。
【0065】
(ステップS106)
第1ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された音声データを受信する。
【0066】
(ステップS107)
第1ユーザ端末3の報知部311は、音声を受信したことを報知する。
【0067】
(メッセージ送信処理)
図13は、情報処理システム1のメッセージ送信処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図13を参照して、情報処理システム1のメッセージ送信処理の一例について説明する。なお、
図13では第1ユーザ端末3から第2ユーザ端末4へ音声データを送信する場合について説明する。
【0068】
(ステップS201)
第1ユーザは、第1ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して第2ユーザ端末4へ送信するメッセージ及び報知パタンの設定指示を入力する。この入力操作については後述する。
【0069】
(ステップS202)
第1ユーザ端末3の送信部302は、入力された入力データをサーバ2へ送信する。なお、第1ユーザ端末3から送信される入力データには、第1ユーザ端末3の識別番号、タイムスタンプなどのデータが付与されている。
【0070】
(ステップS203)
サーバ2の受信部201は、第1ユーザ端末3から送信された入力データを受信する。
【0071】
(ステップS204)
サーバ2の記憶装置制御部203は、第1ユーザ端末3が送信した入力データのうち音声データを、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0072】
(ステップS205)
サーバ2の送信部202は、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した音声データに付与された識別番号に対応付けされた第2ユーザ端末4の識別番号を特定し、特定した第2ユーザ端末4へ第1ユーザ端末3から送信された入力データを送信する。
【0073】
(ステップS206)
第2ユーザ端末4の受信部401は、サーバ2から送信された入力データを受信する。
【0074】
(ステップS207)
第2ユーザ端末4の設定部406は、報知パタンを設定する。設定部406による報知パタンの設定は後述する。
【0075】
(ステップS208)
第2ユーザ端末4の報知部405は、設定部406が設定した報知パタンでデータを受信したことを報知する。報知部405は、設定部406が設定した報知パタンに基づいて、表示装置(LED)の点灯又は点滅、音、バイブレーションなどによりメッセージを受信したことを報知する。
【0076】
(入力処理)
図14は、
図13のステップS201の入力処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図14を参照して、
図13のステップS201の入力処理の一例について説明する。
【0077】
(ステップS301)
第1ユーザは、第1ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して
図9で説明した画面G2又は
図10で説明した画面G3を表示させる。第1ユーザ端末3の表示装置制御部305は画面G2又は画面G3を表示装置300Dに表示させる。
【0078】
(ステップS302)
第1ユーザ端末3の入力受付部304は、入力装置300Cを操作して画面G2又は画面G3に表示されたメッセージ16Bのいずれかが選択されたかを判定する。メッセージ16Bのいずれかが選択されている場合(YES)、第1ユーザ端末3は、ステップS305の処理を実行する。メッセージが選択されていない場合(NO)、第1ユーザ端末3は、ステップS303の処理を実行する。
【0079】
(ステップS303)
第1ユーザ端末3の入力受付部304は、入力装置300Cを操作して画面G2又は画面G3に表示されたマイクアイコン16Aが選択されたかを判定する。マイクアイコン16Aが選択された場合(YES)、第1ユーザ端末3は、ステップS304の処理を実行する。マイクアイコン16Aが選択されていない場合(NO)、第1ユーザ端末3は、ステップS302の処理へ戻る。
【0080】
(ステップS304)
第1ユーザ端末3は、マイクロフォンを利用して入力された第1ユーザの音声を録音する。例えば、第1ユーザ端末3の記憶装置制御部303は、マイクロフォンを利用して入力された第1ユーザの音声を記憶装置300Bに記憶する。
【0081】
なお、ステップS302の処理と、ステップS303及びステップS304の処理との順序は逆であってもよい。
【0082】
(ステップS305)
第1ユーザ端末3の表示装置制御部305は、
図11で説明した画面G4を表示装置300Dに表示させる。第1ユーザ端末3の入力受付部304は、第1ユーザが入力装置300Cを操作して入力された報知パタンを受け付ける。
【0083】
(報知パタン設定処理)
図15は、
図13のステップS207の報知パタン設定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図15を参照して、
図13のステップS207の報知パタン設定処理の一例について説明する。
【0084】
(ステップS401)
第2ユーザ端末4の判定部407は、日時、位置、及び第1ユーザ端末3の属性、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件を満たす場合(YES)、第2ユーザ端末4は、ステップS402の処理を実行する。所定条件を満たさない場合(NO)、第2ユーザ端末4は、ステップS403の処理を実行する。
【0085】
(ステップS402)
第2ユーザ端末4の設定部406は、受信部401が受信した設定指示に基づいて上記報知部405の報知パタンを設定する。
【0086】
(ステップS403)
第2ユーザ端末4の送信部402は、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを(サーバ2を介して)第1ユーザ端末3へ送信する。
【0087】
(ステップS404)
第2ユーザ端末4の設定部406は、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定する。
【0088】
なお、上記説明では、日時、位置、及び第1ユーザ端末3の属性、の少なくとも1以上が所定条件を満たさない場合、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定しているが、判定部407は、日時、位置、並びに異なる端末の属性及びステータス、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定し、日時、位置、及び第1ユーザ端末3の属性、の少なくとも1以上が所定条件を満たさない場合、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを推奨し、この推奨指示を第1ユーザ端末3へ送信し、第1ユーザ端末3から許可信号を受信した場合に、設定部406が報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定する構成としてもよい。
【0089】
以上のように、第2ユーザ端末4は、データ(例えば、音声データ)と、データを受信したことを報知する際の報知パタンを設定する設定指示とを異なる端末から受信する受信部401と、受信部401がデータを受信したことを報知する報知部405と、設定指示に基づいて報知部の報知パタンを設定する設定部406とを備える。
通常、携帯端末では、端末の報知の設定は該端末の所持者がその状況等にあわせて行うものであり、メッセージの送信者などの第三者が設定できる仕様にはなってないが、上記のように、本発明では、異なる端末である第1ユーザ端末3からデータ受信の報知パタンを設定することができるため利便性が高い。例えば、学校や塾の授業中にメッセージの着信が音などにより報知されると迷惑となる恐れがある一方、常に無音にしておくと第2ユーザがいつまでもメッセージに気づかない恐れがあるが、第2ユーザ端末4の報知パタンを変更することができるため、上記のような問題を解決することができる。
【0090】
また、第2ユーザ端末4は、受信部401が受信したデータの報知に関する状態を判定する判定部407と、判定部407による判定結果を異なる端末である第1ユーザ端末3へ送信する送信部402とを備える。
このように、第2ユーザ端末4のデータの報知に関する状態(例えば、メッセージを聴いたか聴いていないかなど)を第1ユーザ端末3へ送信するので、第2ユーザ(例えば、子供)がメッセージを聴いているか否かを第1ユーザ端末3で確認できるので利便性が向上する。
このように、第2ユーザ端末4の日時(例えば、学校や塾の時間であるか否か)、位置(例えば、学校や塾に居る否か)、及び異なる端末である第1ユーザ端末3の属性(親であるか、兄弟であるか、祖父母であるかなど)、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定し、条件を満たさない場合、例えば、学校や塾の時間である場合、学校や塾に居る場合、第1ユーザ端末3の属性が親以外である場合には、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを推奨するための推奨指示を、異なる端末である第1ユーザ端末3へ送信するなどできるので利便性が向上する。
【0091】
また、第2ユーザ端末4は、日時、位置、並びに異なる端末の属性及びステータス、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定する判定部407を備え、設定部406は、判定部407による判定結果に応じて、報知部の報知パタンを所定の報知パタンに設定する。
このように、第2ユーザ端末4の日時(例えば、学校や塾の時間であるか否か)、位置(例えば、学校や塾に居る否か)、及び異なる端末である第1ユーザ端末3の属性(親であるか、兄弟であるか、祖父母であるかなど)、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定し、例えば、学校や塾の時間である場合、学校や塾に居る場合、第1ユーザ端末3の属性が親以外である場合には、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定するなどできるので利便性が向上する。
【0092】
なお、第2ユーザ端末4は、日時、位置、並びに異なる端末の属性及びステータス、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かを判定する判定部407と、判定部407による判定結果に応じて、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを推奨するための推奨指示を異なる端末である第1ユーザ端末3へ送信する送信部402とを備えるようにしてもよい。
【0093】
また、日時は現在日時であること、又は位置が現在位置であることのいずれか又はその双方であることが好ましい。日時は現在日時であること、又は位置が現在位置であることのいずれか又はその双方とすることで、今現在、第2ユーザが、例えば、学校や塾の時間であるか否か、学校や塾に居る否かを判定することができる。
【0094】
また、本実施形態では、報知パタンは第1の報知パタンとしてデータの再生による報知を含み、報知部405は、第1の報知パタンで設定された設定指示を受信部401が受信した場合、データの再生によりデータを受信したことを報知する。
このように、メッセージの再生をもって報知とすることができるので利便性が向上する。
【0095】
なお、本実施形態では、第2ユーザ端末4の受信部401は、サーバ2(情報処理装置)を介して異なる端末である第1ユーザ端末3からデータと、設定指示とを受信しているが、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4とがサーバ2(情報処理装置)を介さずに(例えばピアトゥピアなどの方式により)データ(例えば、音声データ)と、設定指示とを送受信するようにしてもよい。
【0096】
[実施形態の変形例1]
なお、上記実施形態において、第1ユーザ端末3に音声データをテキストデータ(文字データ)化するテキスト化部を備え、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信した音声データの少なくとも一部をテキスト化したテキストデータを表示装置300Dに表示(出力)するようにしてもよい。音声を文字で確認できるため、利便性が向上する。
また、第2ユーザ端末4へ送信した音声データを変換した文字データを、
図9を参照して説明したメッセージ16Bとして画面G2にて表示(出力)するように構成してもよい。この場合においても、メッセージ16B(テキストデータ)は、第1ユーザによるメッセージの利用頻度又は第1ユーザによる設定に応じた順序で表示されることが好ましい。
【0097】
[実施形態の変形例2]
また、第1ユーザ端末3が有する機能の少なくとも一部をサーバ2が有するようにしてもよい。例えば、上述した第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信した音声データの少なくとも一部を文字データにテキスト化するテキスト化部をサーバ2に備えるようにしてもよい。また、この場合、メッセージ16B(テキストデータ)は、第1ユーザによるメッセージの利用頻度又は第1ユーザによる設定に応じた順序をサーバで判定することにより、第1ユーザ端末3にてメッセージ16B(テキストデータ)が第1ユーザによるメッセージ利用頻度又は第1ユーザによる設定に応じた順序で表示(出力)される構成としてもよい。
【0098】
また、
図7に示す第2ユーザ端末4が有する機能の少なくとも一部をサーバ2が有するようにしてもよい。例えば、第2ユーザ端末4が有する機能のうち判定部407の機能をサーバ2が有するようにしてもよい。この場合、データの報知に関する状態や、日時、位置、並びに異なる端末の属性及びステータス、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かはサーバ2で判定される。
【0099】
また、
図7に示す第2ユーザ端末4が有する機能の少なくとも一部をサーバ2又は第1ユーザ端末3が有するようにしてもよい。例えば、第2ユーザ端末4が有する機能のうち判定部407の機能や、報知部405の報知パタンを所定の報知パタンに設定することを推奨する機能(推奨部)をサーバ2又は第1ユーザ端末3が有するようにしてもよい。この場合、データの報知に関する状態や、日時、位置、並びに異なる端末の属性及びステータス、の少なくとも1以上が所定条件を満たすか否かはサーバ2又は第1ユーザ端末3で判定される。
【0100】
その他、上記実施形態及び変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部
202 送信部
203 記憶装置制御部
3 第1ユーザ端末(情報処理端末)
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
300F マイクロフォン
300G スピーカ
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 入力受付部(受付部)
305 表示装置制御部
4 第2ユーザ端末
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C 入力装置
400D 表示装置(LED)
400E CPU
400F マイクロフォン
400G スピーカ
400H GPSセンサ
401 受信部
402 送信部
403 記憶装置制御部
404 入力受付部
405 報知部
406 設定部
407 判定部
5 ネットワーク
【要約】 (修正有)
【課題】利便性の高い情報処理端末、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】サーバ2と、該サーバ2にネットワーク5を介して接続された1以上の第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4と、を備える情報処理システムにおいて、第2ユーザ端末4は、データと、データを受信したことを報知する際の報知パタンを設定する設定指示とを、異なる端末である第1ユーザ端末3或いはサーバ2から受信する受信部と、受信部がデータを受信したことを報知する報知部と、設定指示に基づいて報知部の報知パタンを設定する設定部と、含むCPUを備える。
【選択図】
図1