(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】支持構造物のためのホイール
(51)【国際特許分類】
B60B 15/00 20060101AFI20240724BHJP
B60C 7/00 20060101ALN20240724BHJP
B60C 19/00 20060101ALN20240724BHJP
【FI】
B60B15/00 J
B60B15/00 K
B60C7/00 H
B60C19/00 K
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020185838
(22)【出願日】2020-11-06
【審査請求日】2023-08-22
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513158760
【氏名又は名称】ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】ジェイハン セリック
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン アモス エドワーズ
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-196995(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0059457(US,A1)
【文献】中国実用新案第202965844(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 15/00
B60C 7/00
B60C 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な軸に取り付けるための取り付けプレートと、
タイヤ組立体と係合する複数の細長い摩擦部材と、
前記取り付けプレートから第1の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在する角度の付いた複数の第1のフランジと、
前記取り付けプレートから前記第1の方向とは反対の第2の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在する角度の付いた複数の第2のフランジと、を有し、
前記複数の細長い摩擦部材の各々は、前記角度の付いた
複数の第1のフランジの1つと前記角度の付いた
複数の第2のフランジの1つとの間に軸方向に配置されていることを特徴とするホイール組立体。
【請求項2】
前記複数の細長い摩擦部材の各々が軸方向に楕円の断面形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のホイール組立体。
【請求項3】
前記
角度の付いた複数の第1のフランジは、前記取り付けプレートから第1の角度で延在し、前記
角度の付いた複数の第2のフランジは、前記取り付けプレートから第2の角度で延在し、前記第2の角度は、前記第1の角度に等しく、反対であることを特徴とする、請求項1に記載のホイール組立体。
【請求項4】
前記角度の付いた
複数の第1
のフランジの各々は、前記ホイール組立体と前記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限する第1のストッププレートを有することを特徴とする、請求項1に記載のホイール組立体。
【請求項5】
前記複数の細長い摩擦部材の各々が、前記第1のストッププレートによって前記取り付けプレートに固定されることを特徴とする、請求項4に記載のホイール組立体。
【請求項6】
前記角度の付いた
複数の第2のフランジの各々は、前記ホイール組立体と前記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限する第2のストッププレートを有することを特徴とする、請求項5に記載のホイール組立体。
【請求項7】
前記複数の細長い摩擦部材の各々が、前記第2のストッププレートによって前記取り付けプレートに固定されることを特徴とする、請求項6に記載のホイール組立体。
【請求項8】
前記第1のストッププレートは、前記
複数の細長い摩擦部材のうちの1つの第1の軸方向端部に配置され、前記第2のストッププレートは、前記1つの摩擦部材の第2の、反対側の軸方向端部に配置されていることを特徴とする、請求項7に記載のホイール組立体。
【請求項9】
前記複数の細長い摩擦部材の各々が、タイヤ組立体をホイール組立体に固定する前記取付けプレートの2つの軸方向に延びる円筒状ロッドと連携することを特徴とする、請求項1に記載のホイール組立体。
【請求項10】
前記角度の付いた
複数の第2のフランジは、ボルトによって前記
複数の細長い摩擦部材に固定されることを特徴とする、請求項1に記載のホイール組立体。
【請求項11】
タイヤ組立体にホイール組立体を固定する方法であって、
取り付け板を回転可能な軸に取り付ける工程と、
複数の細長い摩擦部材を前記取り付けプレートから軸方向に延在させる工程と、
前記タイヤ組立体を前記複数の細長い摩擦部材と係合する工程と、
角度の付いた複数の第1のフランジを前記取り付けプレートから第1の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在させる工程と、
角度の付いた複数の第2のフランジを、前記取り付けプレートから前記第1の方向とは反対の第2の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在させる工程と、
前記角度の付いた
複数の第1のフランジの1つと前記角度の付いた
複数の第2のフランジの1つとの間で軸方向に
前記複数の細長い摩擦部材の各々を位置決めする工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記複数の細長い摩擦部材の各々は、軸方向に楕円の断面形状を有することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記
角度の付いた複数の第1のフランジを前記取り付けプレートから第1の角度で延在させる工程と、
前記
角度の付いた複数の第2のフランジを前記取り付けプレートから第2の角度で延在させる工程と、をさらに含み、
前記第1の角度は前記第2の角度と等しく、かつ反対であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記角度の付いた
複数の第1のフランジから延在する第1のストッププレートで、前記ホイール組立体と前記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のストッププレートによって
前記複数の細長い摩擦部材の各々を前記取り付けプレートに固定する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記角度の付いた
複数の第2のフランジから延在する前記第2のストッププレートで前記ホイール組立体と前記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の細長い摩擦部材の各々を前記第2のストッププレートによって前記取り付けプレートに固定する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のストッププレートを前記
複数の細長い摩擦部材のうちの1つの
摩擦部材の第1の軸方向端部に位置決めする工程と、
前記第2のストッププレートを前記1つの摩擦部材の第2の、反対側の軸方向端部に位置決めする工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記タイヤ組立体を前記ホイール組立体に固定する前記取り付けプレートの2つの軸方向に延びる円筒形ロッドと
前記複数の細長い摩擦部材の各々を連携させる工程を、さらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記角度の付いた
複数の第2のフランジを前記
複数の細長い摩擦部材にボルトで固定する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイール/タイヤの組立体に関し、より詳細には、車両用のホイール組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
ラジアル空気入りタイヤは、リムとベルト層との間で荷重を担持し伝達するためにプライ補強材に依存する。これらのプライコードには、荷重を担持するために張力をかける必要がある。これらのプライコードへの張力の印加は、タイヤの内部チャンバ内の加圧空気によって達成される。空気圧が失われると、空気入りタイヤの耐荷重性が著しく低下する。タイヤメーカにとって、ゆっくりした、または急激な空気圧の低下を防止することが課題であった。1つの提案された解決策は、非空気入りタイヤを使用することである。トップローダの非空気入りタイヤは、その耐久性、速度定格/制限および耐荷重を空気入りタイヤのレベルまで増加させることができれば、空気入りタイヤと同様の性能を発揮することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くのトップローダの非空気入りタイヤは、車両の荷重を担持するためにポリマースポークに依存する。スポークは荷重をリムからせん断帯に伝達する。これらのタイヤのスポークに使用されるポリマー材料の特性により、これらのタイヤの性能は制限される。本発明の目的は、この制限を克服し、これらのスポークの耐荷重性及び耐久性を増大し、トップローダ非空気入りタイヤの性能を増大することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によるホイール組立体は、回転可能な軸に取り付けるための取り付けプレートと、タイヤ組立体と係合する複数の細長い摩擦部材と、上記取り付け板から第1の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在する角度の付いた複数の第1のフランジと、上記取り付けプレートから上記第1の方向とは反対の第2の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在する角度の付いた複数の第2のフランジとを含む。各細長い摩擦部材は、上記角度の付いた第1のフランジの1つと上記角度の付いた第2のフランジの1つとの間に軸方向に配置されている。
【0005】
ホイール組立体の別の態様によれば、各摩擦部材が軸方向に楕円の断面形状を有する。
【0006】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、上記第1のフランジは、上記取り付けプレートから第1の角度で延在し、上記第2のフランジは、上記取り付けプレートから第2の角度で延在し、上記第2の角度は、上記第1の角度と等しく、かつ反対である。
【0007】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、上記角度の付いた第1のフランジの各々は、上記ホイール組立体と上記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限する第1のストッププレートを有する。
【0008】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、各摩擦部材は、上記第1のストッププレートによって上記取り付けプレートに固定される。
【0009】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、上記角度の付いた第2のフランジの各々は、上記ホイール組立体と上記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限するための第2のストッププレートを有する。
【0010】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、各摩擦部材が上記第2のストッププレートによって上記取り付けプレートに固定される。
【0011】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、上記第1のストッププレートは、上記摩擦部材のうちの一つの第1の軸方向端部に配置され、上記第2のストッププレートは、上記1つの摩擦部材の第2の、反対側の軸方向端部に配置される。
【0012】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、各摩擦部材が、上記タイヤ組立体を上記ホイール組立体に固定する上記取り付けプレートの2つの軸方向に延びる円筒状ロッドと連携する。
【0013】
ホイール組立体のさらに別の態様によれば、上記角度の付いた第2のフランジがボルトによって上記摩擦部材に固定される。
【0014】
本発明による方法は、ホイール組立体をタイヤ組立体に固定する。この方法は、取り付けプレートを回転可能な軸に取り付ける工程と、複数の細長い摩擦部材を上記取り付けプレートから軸方向に延在させる工程と、上記タイヤ組立体を上記複数の細長い摩擦部材と係合する工程と、上記角度の付いた複数の第1のフランジを上記取り付けプレートから第1の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在させる工程と、上記角度の付いた複数の第2のフランジを上記取り付けプレートから上記第1の方向とは反対の第2の方向に半径方向外側にかつ円周方向に延在させる工程と、上記角度の付いた第1のフランジの1つと上記角度の付いた第2のフランジの1つとの間に軸方向に各細長い摩擦部材を位置決めする工程とを含む。
【0015】
本方法の別の態様によれば、各摩擦部材が軸方向に楕円の断面形状を有する。
【0016】
本方法のさらに別の態様によれば、他の工程は、上記第1のフランジを上記取り付けプレートから第1の角度で延在させる工程と、上記第2のフランジを上記取り付けプレートから第2の角度で延在させる工程とを含み、上記第1の角度は上記第2の角度と等しく、かつ反対である。
【0017】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、上記角度の付いた第1のフランジから延在する第1のストッププレートで上記ホイール組立体と上記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限することを含む。
【0018】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、各摩擦部材を上記第1のストッププレートによって上記取り付けプレートに固定することを含む。
【0019】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、上記角度の付いた第2のフランジから延在する第2のストッププレートで上記ホイール組立体と上記タイヤ組立体との間の軸方向の移動を制限することを含む。
【0020】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、各摩擦部材を上記第2のストッププレートによって上記取り付けプレートに固定することを含む。
【0021】
本方法のさらに別の態様によれば、他の工程は、上記第1のストッププレートを上記摩擦部材のうちの一つの第1の軸方向端部に位置決めする工程と、上記第2のストッププレートを上記1つの摩擦部材の第2の、反対の軸方向端部に位置決めする工程とを含む。
【0022】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、上記タイヤ組立体を上記ホイール組立体に固定する上記取り付けプレートの2つの軸方向に延びる円筒状ロッドと各摩擦部材を連携させる工程を含む。
【0023】
本方法のさらに別の態様によれば、別の工程は、上記角度の付いた第2のフランジを上記摩擦部材にボルトで固定することを含む。
本発明は、添付の図面を参照して、そのいくつかの実施例の以下の説明によって、より明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明による例示的なホイール組立体の概略側面図である。
【
図2】
図1のホイール組立体の概略的な詳細側面図である。
【
図4】
図1のホイール組立体の一部の概略詳細斜視図である。
【
図5】
図1のホイール組立体と共に使用するための例示的なタイヤ組立体の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
米国特許第10,040,317号、米国特許第10,207,544号、および米国特許第10,286,725号(3つすべてがそれらの全体を参照にすることにより本明細書に組み込まれる)に記載されているような従来のホイール/タイヤの組立体は、軽量複合ばねによって中央ハブに柔軟に接続された、せん断帯のような外側リングを有していてもよい。ばねは、リング及びハブに固定されたプレートであってもよい。ハブは、減速歯車ユニットおよび/または電動機を含むことができ、車両シャーシを各ホイールに接続するためのサスペンション機構を有することができる。外側リングは、炭素繊維強化ナイロン材料のような可撓性複合材料から構成することができ、ツインゴムタイヤと、路面に係合し改善されたトラクションを提供する複数の円周方向に間隔を置いて配置されたラジアルクリートとを有する。ハブはまた、炭素繊維強化複合材料から形成されてもよい。別の従来のホイールは、改善されたグリップのための複合リングに接着された成形トレッドを有するゴムストリップを有していてもよい。さらに、リングとハブとを相互接続するばねは、S字型の軽量複合ばねであってもよい。
【0026】
別の従来のホイール/タイヤの組立体は、炭素繊維強化ポリアミドなどの軽量複合材料から形成することができる。組立体は、円筒状の中央ハブと、中央ハブと円形リムとの間に延在する無端ループ状のばねバンドによって中央ハブに取り付けられた円形の外側可撓性リムとを有していてもよい。6つのラジアルループがばねバンドによって規定されてもよい。ばねバンドは、接着、凝集、はんだ付け、および/または、ボルト、リベットおよび/またはクランプによる機械的固定などの任意の適切な手段によって、中央ハブおよび円形リムに取り付けることができる。
【0027】
図5に示されるように、本発明とともに使用する別の例示的なタイヤ組立体140は、例えば、標準的なタイヤゴムコンパウンド、熱可塑性ポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、天然ゴムのような架橋ポリマー、合成ゴム状ポリマー、エポキシ樹脂、および/またはフェノール樹脂などの軽量ポリマー材料から形成されてもよい。組立体140は、自動車ホイールのような内側中央リム(図示せず)及び円形外側可撓性リング142と共に使用してもよく、円形外側可撓性リング142はせん断帯及びトレッド構造を有してもよく、内側中央リムと外側リングとの間に延在する連続コード/繊維補強スポーク構造110によって内側中央リム上に取り付けられる。
【0028】
スポーク構造110は、内側中央リムのまわりに同心円状に配置された複数の空洞を画定することができる。複数の空洞は荷重が掛った際にスポーク構造を撓ませることができ、それにより、組立体140のフットプリント内の乗り心地とトラクションのための柔軟性、車両ハンドリングのための剛性、低い転がり抵抗、及びスポーク構造110内での熱の蓄積の抑制の間で適切なバランスをとることができる。
【0029】
スポーク構造110は、1つ以上の補強層を含んでもよい。その層は、シングルエンドディップコード、従来の空気入りタイヤのプライ/コード構成、短繊維、および/またはポリマーフィルムから構成されてもよい。さらに、これらの構造は、PET、ナイロン6、ナイロン6,6、レーヨン、鋼、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド、および/またはこれらの材料のハイブリッド構造であってもよい。コードは、400デニール~9000デニールであってもよい。ポリマーフィルムは、0.1mm~2.0mmの厚さであってもよい。スポーク構造110はまた、要素が内側中央リムの周囲を円周方向に、かつ外側可撓性リング状142の内側を半径方向に延在するように、並んで配置された複数の要素を含んでもよい。
【0030】
図1~
図4は、空気入りタイヤ及び/又は組立体140のような非空気入りタイヤの組立体と共に使用する本発明によるホイール組立体200を示す。ホイール組立体200は、回転可能な軸または同様の構造(図示せず)に取り付ける取り付けプレート210と、取り付けプレート210に取り付けられた複数の細長い楕円形断面の摩擦部材220と、各先端に楕円形のストッププレート231を有する角度の付いた複数の突出フランジ230と、突出フランジ230の反対側の軸側で取り付けプレート210に取り付けることができる環状フランジ240とを有してもよい。
図3に示すように、環状フランジ240は、各先端に楕円形のストッププレート243を備えた、角度の付いた複数の突出フランジ241を有してもよく、この突出フランジ241はフランジ230と類似しているが、フランジ230とは円周方向に反対向きに突出している。環状フランジ240の各楕円形のストッププレート243は、軸方向に延在する孔245を有してもよい。孔245は、例示のタイヤ組立体140(
図5)のようなタイヤ組立体が摩擦部材220に係合されたときに、軸方向に関し突出フランジ230と反対側の端部において、各摩擦部材220の軸方向に延在する対応する孔221に環状フランジ240を固定するためのものである。ボルトなどの締結具247を使用して、環状フランジ240を摩擦部材220に取り付けることができる。
【0031】
例えば、タイヤ組立体のスポーク構造110の一部が、各摩擦部材220の半径方向内側の楕円面223と、摩擦部材220よりも半径方向内側で取り付けプレート210に配置され、複数の軸方向に延びる円筒状ロッド211のうちの2つと、の間に配置されるように、タイヤ組立体140を摩擦部材220の各々と係合させることができる。各ロッド211は、摩擦部材220の各々の間の円周方向の中間点、及び各摩擦部材220半径方向内側に配置することができる(
図1及び
図2)。このように摩擦部材220とロッド211を配置することで、タイヤ組立体140とホイール組立体200との間に、タイヤ組立体140のスポーク構造110の内部で応力分布が改良され均一化された安定した、しっかりした、かつ衝撃に強い接続構造を作ることができる。
【0032】
本明細書で提供される本発明の説明に照らして、本発明の変形形態が可能である。本発明を説明する目的で、特定の代表的な例および詳細を示したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、以下の添付した特許請求の範囲によって定義される本発明の全範囲内にある、記載される特定の実施例において変更がなされ得ることが理解されるべきである。さらに、本発明は、上記の実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の全範囲内で構造および詳細の両方において変更され得る。